説明

携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラム

【課題】ロック状態の画面からであっても、利用者にとって違和感無く、かつ迅速にアプリケーションを起動することができる携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示中に、ロックされた状態で操作部により第1オブジェクトに対する第1操作の入力が検出された場合は、ロックを解除し、操作部により第1オブジェクトを第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出された場合は、ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応するアプリケーションを起動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等のタッチパネルを備える携帯電子機器が一般化している(特許文献1参照)。また、携帯電子機器には、誤操作または他人による不正利用を防止することを目的に、画面ロックする機能が存在する(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−39772号公報
【特許文献2】特開2011−48204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯電子機器(特許文献1および2等)では、アプリケーションの機能を利用する場合、ロックを解除する必要があった。つまり、携帯電子機器では、ロックを解除するために、ディスプレイ照明をオンにし、タッチパネル上でロック解除操作を行う必要があった。そのため、携帯電子機器は、例えば、ロックを解除した後、所望の機能をメニューから選択する操作が必要となる。このため、利用者は、所望の機能を起動させるために、複数の画面を遷移させることになり、操作に手間がかかる。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ロック状態の画面からであっても、利用者にとって違和感無く、かつ迅速にアプリケーションを起動することができる携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る携帯電子機器は、第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、ロックされた状態で前記操作部により前記第1オブジェクトに対する第1操作の入力が検出された場合は、前記ロックを解除し、前記操作部により前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出された場合は、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
ここで、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションは、テキストエディタを含み、前記制御部は、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記テキストエディタの第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記テキストエディタを起動することが好ましい。
【0008】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記第1操作は、前記第1オブジェクトを前記画面の端部へ移動させる操作を含むことが好ましい。
【0009】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記画面は、前記第1オブジェクトが移動可能な軌道の経路をさらに含み、前記第1操作は、前記第1オブジェクトを、前記経路上を経由して前記画面の端部へ移動させる操作であり、前記第2操作は、前記第1オブジェクトを、前記経路上を経由して前記第2オブジェクトまで移動させる操作であることが好ましい。
【0010】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記画面は、第1の画面であり、前記第1の画面は、前記第1オブジェクトが移動可能な軌道でかつ前記画面の特定端部まで延在する経路を含み、前記制御部は、前記表示部に前記第1の画面が表示されている状態で、前記操作部により前記第1オブジェクトを前記特定端部へ移動させる第3操作が検出された場合、前記第1の画面から、前記第1オブジェクトおよび前記第1の画面に含まれる前記アプリケーションとは別のアプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む第2の画面へ表示を切り替えることが好ましい。
【0011】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、使用頻度がより高いアプリケーションの前記第2オブジェクトをより大きく表示し、使用頻度がより低いアプリケーションの前記第2オブジェクトをより小さく表示することが好ましい。
【0012】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、前記画面に含まれる前記第2オブジェクトのうち、使用頻度が所定閾値未満となるアプリケーションの第2オブジェクトを、前記画面に表示しないことが好ましい。
【0013】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、前記画面に含まれる前記第2オブジェクトのアプリケーションとは別のアプリケーションのうち、使用頻度が所定閾値以上となるアプリケーションの第2オブジェクトを、前記画面に表示させることが好ましい。
【0014】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記制御部は、前記操作部により、前記画面上の前記第2オブジェクトのうち一の第2オブジェクトを、他の第2オブジェクトまで移動させる操作の入力が検出された場合、当該一の第2オブジェクトと当該他の第2オブジェクトの表示位置を入れ替えて表示するよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0015】
本発明に係る制御方法は、第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、ロックされた状態で、前記第1オブジェクトに対する前記操作部による第1操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにて前記第1操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除するロック解除ステップと、前記ロックされた状態で、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにて前記第2操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する起動ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る制御プログラムは、第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器に、ロックされた状態で、前記第1オブジェクトに対する前記操作部による第1操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにて前記第1操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除するロック解除ステップと、前記ロックされた状態で、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにて前記第2操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する起動ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、ロック状態の画面からであっても、利用者にとって違和感無く、かつ迅速にアプリケーションを起動することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、携帯電話端末の外観を示す正面図である。
【図2】図2は、携帯電話端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、携帯電話端末の基本処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、本実施形態にかかるロック画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、第1操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、第2操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、テキストエディタを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、アイコンの入れ替え操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、携帯電話端末の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、アプリケーションの使用頻度に基づいてアイコンが拡大縮小表示された場合のロック画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、携帯電話端末の表示制御処理の別の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、所定期間内で使用頻度が所定閾値未満となるアプリケーションのアイコンが消去された場合のロック画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、使用頻度が所定閾値以上となるアプリケーションのアイコンが表示された場合のロック画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。また、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例として携帯電話端末について説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、各種携帯電子機器、例えば、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0020】
まず、図1を参照しながら、本発明に係る携帯電子機器の一実施形態である携帯電話端末1の外観について説明する。図1は、携帯電話端末1の外観を示す正面図である。図1に示すように、携帯電話端末1は、筐体20を有し、その筐体20の表面にタッチセンサ2Aおよび表示部2Bで構成されるタッチパネル2と、入力部3と、レシーバ7と、マイク8と、を備える。
【0021】
携帯電話端末1は、図1に示すように、筐体20の正面側にタッチパネル2と、入力部3と、レシーバ7と、マイク8と、が配置されている。ここで、タッチパネル2は、筐体20の正面側の略全域に配置されている。また、入力部3とマイク8とは、筐体20の正面側の長手方向の一方の端部に配置されている。レシーバ7は、筐体20の正面側の長手方向の他方の端部に配置されている。つまり、レシーバ7とマイク8とは、長手方向の両端にそれぞれ配置されている。ここで、タッチパネル2は、筐体20の正面側に設けられ、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種操作を検出する。また、入力部3は、所定の機能が割り当てられた第1ボタン3Aおよび第2ボタン3B等の複数のボタンからなる。
【0022】
次に、図2を参照しながら、携帯電話端末1の機能的な構成について説明する。図2は、携帯電話端末1の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話端末1は、タッチパネル2と、入力部3と、電源部5と、通信部6と、レシーバ7と、マイク8と、記憶部9と、制御部10と、RAM(Random Access Memory)11と、を有する。本実施形態では、タッチセンサ2Aと入力部3とが操作部となる。
【0023】
タッチパネル2は、文字、図形、画像等の各種の情報を表示する第1の機能を有する。タッチパネル2は、表示されたアイコン、ボタン等のオブジェクト、文字入力領域等の所定領域に対する入力操作を検出する第2の機能を有する。タッチパネル2は、タッチセンサ2Aと、表示部2Bとを重畳して構成される。このタッチセンサ2Aと表示部2Bとは、構成材料の一部を共有することが可能である。
【0024】
タッチセンサ2Aは、タッチパネル2の表面に対して行われる入力操作を検出し、検出した入力操作に応じた信号を制御部10へ出力する。すなわち、タッチセンサ2Aは、操作の入力を検出する操作部として機能する。タッチセンサ2Aが各種操作を検出する方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(または超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、および荷重検出方式等の任意の方式でよい。タッチセンサ2Aによって検出される操作には、タップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作、スイープ(スワイプ)操作、およびフリック操作等が含まれる。
【0025】
タップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後すぐにタッチパネル2から離す操作である。ダブルタップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後すぐにタッチパネル2から離す動作を2回繰り返す操作である。ロングタップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させ、指がタッチパネル2に接触した状態を一定時間保った後に指をタッチパネル2から離す操作である。スイープ操作とは、指をタッチパネル2に接触させたままで移動させる操作である。スイープ操作は、タッチパネル2に表示されている何らかのオブジェクトがその操作に追随して移動する場合、ドラッグ操作と呼ばれることがある。また、スイープ操作は、タッチパネル2に表示されている何らかのオブジェクトがその操作に追随して移動した位置で離された場合、ドロップ操作と呼ばれることがある。フリック操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後、素早く払うように指を一方方向に高速で移動させながら指を離す操作である。
【0026】
表示部2Bは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、または無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等などで構成され、文字または図形等を表示する。表示部2Bは、制御部10から入力される制御信号に従って各種の情報を表示する。
【0027】
入力部3は、物理的なボタン等を通じて利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を制御部10へ送信する。すなわち、入力部3は、操作の入力を検出する操作部として機能する。電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。
【0028】
通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。レシーバ7は、制御部10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換して制御部10へ送信する。
【0029】
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリまたは磁気記憶装置であり、制御部10での処理に利用されるプログラムおよびデータを保存する。記憶部9に記憶されるプログラムには、メールプログラム9Aと、ブラウザプログラム9Bと、ロック画面制御プログラム9Cとが含まれる。また、記憶部9は、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラム、アドレス帳データ等のその他のプログラムおよびデータも記憶する。ここで、記憶部9は、例えば、テキストエディタ等のアプリケーションを実行するためのアプリケーションプログラムを更に記憶するものとする。また、これらのアプリケーションプログラムは、予め携帯電話端末1にダウンロードされインストールされたものとする。また、記憶部9は、データとして、ロック画面データ9Dを保存している。また、本実施形態において、記憶部9は、携帯電話端末1が有する各アプリケーションの使用頻度を示す使用頻度情報を記憶する使用頻度情報ファイル9Eを更に含む。ここで、使用頻度情報は、アプリケーションが起動される度にカウントされる使用回数を示す数値データである。また、使用頻度情報は、所定期間内におけるアプリケーションの使用回数を示す数値データであってもよい。ここで、記憶部9は、メモリーカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせとして構成されていてもよい。
【0030】
メールプログラム9Aは、電子メール機能を実現するための機能を提供する。ブラウザプログラム9Bは、WEBブラウジング機能を実現するための機能を提供する。ロック画面制御プログラム9Cは、ロック画面を表示する表示部2Bを制御する機能、ロック画面の設定および解除する機能、ロック画面上のアイコンに対応付けられたアプリケーションを起動する機能、ならびに、ロック画面上のアイコンを拡大縮小表示または削除する機能等を実現するための機能を提供する。本実施形態では、携帯電話端末1が有するアプリケーションのうち、例えば、テキストエディタは、文字列の入力、変換、削除等の文字編集機能を実現するための機能を提供する。
【0031】
ロック画面データ9Dは、ロック画面制御プログラム9Cを実行して表示する各種画像のデータを有する。ロック画面データ9Dは、ロック画面に表示させるオブジェクト、アイコン、メッセージ等のデータを記憶している。ここで、ロック画面とは、第1操作を検出しない限り、待受画面に移行しない画面である。つまり、ロック画面は、第1操作が入力されるまで、携帯電話端末1の種々の機能を操作できないロック状態にある場合に表示する画面である。本実施形態のロック画面は、第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクト含む画面である。また、待受画面とは、電話の発着信を待ち受けている状態の画面、またはアプリケーションプログラムの起動を待ち受けている状態の画面(所謂、ホーム画面)である。換言すると、待受画面は、制御部10が表示部2Bに表示させる複数のアプリケーションの操作画面へ画面が変わる前の画面である。操作画面は、携帯電話端末1が有するアプリケーションの機能を利用者に提供するための画面である。携帯電話端末1が有するアプリケーションの機能は、例えば、他の携帯電話端末との通話機能、メール送受信機能、携帯電話端末1が備えるカメラによる撮像機能、オーディオビジュアル機能、およびテキスト編集機能などである。例えば、利用者は、予め好みの画像または時計等の状態表示を背景画面として設定している。ここで、背景画面は、壁紙(Wall Paper)とも呼ばれる。
【0032】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。具体的には、制御部10は、記憶部9に記憶されているデータおよびRAM11に展開したデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、表示部2Bおよび通信部6等を制御することによって各種機能を実現する。ここで、制御部10が実行するプログラムおよび参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
【0033】
制御部10は、例えば、メールプログラム9Aを実行することによって、電子メール機能を実現する。また、制御部10は、ブラウザプログラム9Bを実行することによって、WEBブラウジング機能を実現する。また、制御部10は、ロック画面制御プログラム9Cを実行することによって、ロック画面を表示する表示部2Bを制御する機能、ロック画面の設定および解除する機能、ロック画面上のアイコンに対応付けられたアプリケーションを起動する機能、ならびに、ロック画面上のアイコンを拡大縮小表示または削除する機能等を実現する。また、制御部10は、テキストエディタを実行することによって、文字編集機能を実現する。ここで、制御部10は、オペレーティングシステムプログラムによって提供されるマルチタスク機能によって、複数のプログラムを並行して実行できるものとする。
【0034】
RAM11は、制御部10によって実行されるプログラムの命令、制御部10が参照するデータ、制御部10の演算結果等が一時的に記憶される記憶領域として利用される。
【0035】
続いて、図3から図13を参照しながら、上述の携帯電話端末1の制御部10が実行する制御の例について説明する。
【0036】
まず、図3のフローチャートに沿って適宜図4〜図8を参照し、本実施形態にかかる携帯電話端末1の基本処理について説明する。図3は、携帯電話端末1の基本処理の一例を示すフローチャートである。ここで、図3に示す処理手順は、ロック画面制御プログラム9Cが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。また、図3に示す処理は、利用者によりロック状態に設定され、かつ、省電力モード(表示部2Bを消灯するモード)に移行している場合に実行される。
【0037】
図3に示すように、携帯電話端末1の制御部10は、省電力モード解除操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−1)。本実施形態において、省電力モード解除操作とは、入力部3(第1ボタン3A等)により検出されるクリック操作としている。つまり、本実施形態では、利用者がクリック操作を行うことで省電力モード(表示部2Bを消灯するモード)が解除される。
【0038】
制御部10は、ステップSA−1において操作部により省電力モード解除操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−1:Yes)、省電力モードを解除して、ロック画面を表示させるよう表示部2Bを制御する(ステップSA−2)。制御部10は、ステップSA−2において省電力モードを解除することで、タッチパネル2への接触を検出可能な状態とする。
【0039】
一方、制御部10は、ステップSA−1において操作部により省電力モード解除操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−1:No)、ステップSA−1に戻り、省電力モード解除操作の入力が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、携帯電話端末1は、省電力モードが解除されるまで省電力モードとなる。
【0040】
ここで、図4を参照して、ステップSA−2において表示部2Bに表示されるロック画面の一例について説明する。図4は、本実施形態にかかるロック画面の一例を示す図である。
【0041】
本実施形態において、制御部10は、省電力モード解除操作を検出すると、図4に示すロック画面30Aを表示部2Bに表示させる。ロック画面30Aは、オブジェクト(第1オブジェクト)31と、経路32と、アイコン(第2オブジェクト)33、34、35、36、37、38、39とが表示されている。ロック画面30Aは、画面上部に時刻および日付を示す状態表示を表示している。図4において、時刻を示す状態表示は、21時44分を示す「21:44」であり、日付を示す状態表示は、2月7日(月曜日)である。ロック画面30Aは、ロック画面の一例であり、第1オブジェクト31の形状、表示位置、アイコンの数、構成等は本実施形態に限定されない。
【0042】
第1オブジェクト31は、車両を模した画像であり、画面の略中央部分に表示されている。第1オブジェクト31は、後述する利用者がロック解除するための操作および各アプリケーションを起動するための操作の起点となる位置を明示する画像である。第1オブジェクト31は、第1オブジェクト31を起点としたスイープ操作が入力されると、接触位置の移動にあわせて表示位置が移動する。
【0043】
経路32は、第1オブジェクト31が移動可能な軌道を示す画像である。経路32は、利用者が第1オブジェクト31を移動させる際に、当該第1オブジェクト31の移動可能な範囲を示している。経路32は、第1オブジェクト31とアイコン33、34、35、36、37、38、39の夫々とを結ぶ軌跡を、道を模した画像で表示している。また、第1オブジェクト31とアイコン33、34、35、36、37、38、39の夫々とを結ぶ軌跡は、一部の軌跡が重なっている。ここで、経路32は、ロック画面30Aにおいて上下方向へ延在する道32aと、経路32の画面の両方の端部まで左右方向へ延在する道32bと、上下方向へ延在する道32aから左右方向に分岐した道32c、32d、32e、32fと、を有する。また、経路32は、道32aと道32bとが画面中央で交差している。また、道32cは、道32aと道32bとの交差位置(以下、単に「交差位置」という。)よりも画面上側に配置されており、画面右側の端部が道32aと繋がっている。つまり、道32cは、道32aの交差位置よりも画面上側の部分から画面左側に分岐する道である。道32dは、交差位置よりも画面上側に配置されており、画面左側の端部が道32aと繋がっている。つまり、道32dは、道32aの交差位置よりも画面上側の部分から画面右側に分岐する道である。道32eは、交差位置よりも画面下側に配置されており、画面右側の端部が道32aと繋がっている。つまり、道32eは、道32aの交差位置よりも画面下側の部分から画面左側に分岐する道である。道32fは、交差位置よりも画面下側に配置されており、画面左側の端部が道32aと繋がっている。つまり、道32df、道32aの交差位置よりも画面下側の部分から画面右側に分岐する道である。本実施形態において、第1オブジェクト31が利用者による操作を待機する位置(つまり、第1オブジェクト31の初期位置)は、道32aと道32bが交差する位置とする。
【0044】
アイコン33は、ロック解除処理を実行するショートカットを示す画像である。アイコン33は、錠前が解除された状態を模した画像であり、ロック解除処理を行うためのショートカットである。アイコン33は、ロック画面30Aの左下に配置され、道32eの左側と繋がっている。また、アイコン34〜39は、それぞれ携帯電話端末1が有するアプリケーションに対応する画像である。アイコン34は、カメラのシャッターを模した画像であり、カメラアプリケーションを起動するためのショートカットである。アイコン34は、道32bの左方向の端部と繋がる位置に配置されている。アイコン35は、案内を表現した記号の画像であり、ナビゲーションアプリケーションを起動するためのショートカットである。アイコン35は、ロック画面30Aの左上に配置され、道32cの左側と繋がっている。アイコン36は、高速道路を模した画像であり、テキストエディタを起動するためのショートカットである。アイコン36は、道32aの上方向の端部と繋がる位置に配置されている。アイコン37は、封筒を模した画像であり、メールアプリケーションを起動するためのショートカットである。アイコン37は、ロック画面30Aの右上に配置され、道32dの右側と繋がっている。アイコン38は、額縁を模した画像であり、画像編集アプリケーションを起動するためのショートカットである。アイコン38は、道32bの右方向の端部と繋がる位置に配置されている。アイコン39は、メモ用紙を模した画像であり、テキストエディタを起動するためのショートカットである。アイコン39は、ロック画面30Aの右下に配置され、道32fの右側と繋がっている。
【0045】
図3に戻り、制御部10による処理の説明を続ける。制御部10は、ステップSA−2でロック画面を表示した後、操作部により第1オブジェクト31に対する第1操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−3)。本実施形態において、第1操作とは、第1オブジェクト31をロック画面の端部へ移動させる操作(スイープ操作等)である。具体的には、第1操作とは、第1オブジェクトをロック画面の端部へ経路32上を移動させる操作である。
【0046】
ここで、図4および図5を参照して、ステップSA−3で検出する第1操作の一例について説明する。図5は、第1操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。
【0047】
利用者は、図4に示すように交差位置に表示された第1オブジェクト31が表示されている領域に指を接触させる接触操作を入力する。その後、接触している指を道32aに沿って画面下側に移動させる操作、つまり、スイープ操作を入力する。制御部10は、接触位置の移動を検出した場合、接触位置の移動に合わせて、第1オブジェクト31の表示位置を移動させる。この時に、制御部10は、接触位置が道32aの表示領域の外に逸れたとしても、一定範囲までの間は第1オブジェクト31を道32a内に表示させる。この場合の第1オブジェクト31の表示位置は、道32aの表示領域内かつそのときの接触位置に最も近い位置とする。また、接触位置が道32aの表示領域よりも一定範囲以上外になった場合には、入力された操作を無効として第1オブジェクト31を初期位置に戻してもよい。制御部10は、道32aの表示領域から一定範囲以上逸れることなく、指が道32aの画面下側の端部まで移動したことを検出した場合、第1オブジェクト31が道32aの下端まで移動された表示を行う(図5のロック画面30B)。図5に示すように、ロック画面30B中の第1オブジェクト31は、道32aの下方向の端部と繋がる位置にある。当該位置は、制御部10によるロック解除処理のトリガーとなる位置である。ここで、図5に示すロック画面30Bは、第1オブジェクト31の表示位置以外は、上述した図4のロック画面30Aと同様である。
【0048】
図3に戻り、制御部10による処理の説明を続ける。制御部10は、ステップSA−3で操作部により第1操作(本実施形態では、第1オブジェクト31をロック画面の端部へ移動させる操作)の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−3:Yes)、ロックを解除する(ステップSA−4)。ここで、ロックを解除するとは、表示部2Bに表示されたロック画面から、例えばホーム画面または省電力モード起動前に表示されていた画面へと表示を切り替えることをいう。本実施形態において、ロックとは、ロック画面上の所定のオブジェクトに対する操作の後にパスワード入力操作などの認証操作を要求せずにロック解除する、いわゆる誤操作防止用のロックを例示して説明を行う。
【0049】
制御部10は、ステップSA−4でロックを解除した後、各種処理を実行する。具体的には、制御部10は、タッチセンサ2Aまたは操作部3で検出した操作に対応する処理(例えばホーム画面に表示したアイコンオブジェクトに対応するアプリケーションの起動、例えば通話、メール送受信、または撮像等)を実行する(ステップSA−5)。
【0050】
ここで、ステップSA−5において、制御部10は、各種処理の他、ロック画面の表示設定を行ってもよい。ここで、ロック画面の表示設定とは、ロック画面中に表示されるアイコン(第2オブジェクト)に対応するアプリケーションの選択、アイコンの位置、および、アイコンの初期サイズの設定等を含む。つまり、ステップSA−5において、制御部10は、ロック画面に表示する第2オブジェクト(アイコン)を設定するショートカット登録処理を行ってもよい。
【0051】
制御部10は、ステップSA−5で各種処理を実行した後、操作部によりロック設定操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−6)。本実施形態において、ロック設定操作とは、入力部3(第1ボタン3A等)により検出されるクリック操作としている。この他、制御部10は、操作部(タッチセンサ2Aおよび入力部3)が操作入力を検出していない状態が所定時間、つまり最後の操作を検出してからの経過時間がしきい値以上であると判定した場合、ロック状態になるように設定してもよい。ここで、制御部10は、ステップSA−6の処理を一定時間毎に実行してもよい。
【0052】
制御部10は、ステップSA−6で操作部によりロック設定操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−6:Yes)、携帯電話端末1をロック状態に設定する(ステップSA−7)。制御部10は、ステップSA−7でロック状態に設定したら、画面の表示を停止する。つまり、本実施形態の携帯電話端末1は、ステップSA−6で入力部3がクリック操作を検出すると、ロック状態に設定した後、画面の表示を停止し、省電力モードに移行する。制御部10は、ステップSA−7の処理を実行した後、ステップSA−1に戻る。
【0053】
制御部10は、ステップSA−6で操作部によりロック設定操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−6:No)、ステップSA−5に進み、ステップSA−6においてロック設定操作の入力が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、利用者は、ロック設定操作を行うまで、例えば携帯電話端末1が有する各種機能(通話機能、メール送受信機能、撮像機能等)を利用する。
【0054】
ここで、上記ステップSA−3の処理に戻り、制御部10は、ステップSA−3で操作部により第1操作(本実施形態では、第1オブジェクト31をロック画面の端部へ移動させる操作)の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−3:No)、操作部により第1オブジェクトを第2オブジェクト上にドロップする第2操作(ドロップ操作)の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−8)。
【0055】
ここで、図4および図6を参照して、ステップSA−8で検出する第2操作の一例について説明する。図6は、第2操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。ここで、図6では、一例として、テキストエディタに対応するアイコン39が選択された場合について説明する。
【0056】
利用者は、図4に示すように交差位置に表示された第1オブジェクト31が表示されている領域に指を接触させる接触操作を入力する。その後、接触している指を道32aに沿って画面下側に移動させ、道32fとの交差位置にて右方向へ進み、道32fの右側に繋がっているアイコン39(第2オブジェクト)上まで移動させてから指をリリースする操作、つまり、ドロップ操作を入力する。制御部10は、接触位置の移動を検出した場合、接触位置の移動に合わせて、第1オブジェクト31の表示位置を移動させる。この時に、制御部10は、接触位置が道32aおよび道32fの表示領域の外に逸れても、多少(例えば表示領域外の一定範囲内である)の場合、第1オブジェクト31を道32aおよび道32fの表示領域内に表示させる。また、接触位置が道32aおよび道32fの表示領域よりも明らかに外側に逸れる(表示領域外から一定範囲を超えて外である)場合は、入力された操作を無効として第1オブジェクト31を初期位置に戻してもよい。制御部10は、指が道32fの右側に繋がっているアイコン39上まで移動したことを検出した場合、図6に示すロック画面30Cを表示する。図6に示すように、ロック画面30C中の第1オブジェクト31は、道32fの右側に繋がっているアイコン39上に位置する。当該位置は、制御部10によるテキストエディタの起動処理のトリガーとなる位置である。ここで、図6に示すロック画面30Cは、第1オブジェクト31の表示位置以外は、上述した図4のロック画面30Aと同様である。
【0057】
図3に戻り、制御部10による処理の説明を続ける。制御部10は、ステップSA−8で操作部により第2操作(本実施形態では、第1オブジェクト31を第2オブジェクト上にドロップする操作)の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−8:Yes)、ロックを解除する(ステップSA−9)。制御部10は、当該第2オブジェクトに対応するアプリケーションを起動する(ステップSA−10)。ここで、アプリケーションを起動するとは、表示部2Bに表示されたロック画面から、アイコンに対応付けられたアプリケーションを操作する操作画面へと表示を切り替えることをいう。
【0058】
更に、図6および図7を参照して、ステップSA−10においてアプリケーションが起動された場合に表示部2Bに表示される操作画面の一例について説明する。ここで、図7は、テキストエディタを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【0059】
制御部10は、図6に示すように、第1オブジェクト31をアイコン39(第2オブジェクト)と重なる位置でドロップする操作(第2操作)を検出すると、第1オブジェクト31がドロップされたアイコン39に対応付けられたアプリケーションであるテキストアプリケーションを起動させる。制御部10が、テキストアプリケーションを起動させたら、タッチパネル2に図7に示す操作画面40を表示させる。図7に示すように、操作画面40は、画面上半分の略全域に入力文字列を確認する表示領域42と、文字列の入力を行うためのキーボードオブジェクト44と、表示領域42の上部左側にテキストエディタに登録されたメモリストを表示させるメモリスト表示ボタンオブジェクト44と、表示領域42の上部右側にテキストエディタの処理を完了させる完了ボタンオブジェクト48とが、表示されている。ここで、図7において、キーボードオブジェクト46、メモリスト表示ボタンオブジェクト46、および、完了ボタンオブジェクト48は、タップ操作により操作可能とする。
【0060】
図3に戻り、制御部10による処理の説明を続ける。制御部10は、ステップSA−10でアイコンに対応するアプリケーションを起動した後、操作部によりロック設定操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−11)。本実施形態において、ロック設定操作とは、入力部3(第1ボタン3A等)により検出されるクリック操作としている。この他、制御部10は、操作部(タッチセンサ2Aおよび入力部3)が操作入力を検出していない状態が所定時間、つまり最後の操作を検出してからの経過時間が閾値以上であると判定した場合、ロック状態になるように設定してもよい。ここで、制御部10は、ステップSA−11の処理を一定時間毎に実行してもよい。
【0061】
制御部10は、ステップSA−11で操作部によりロック設定操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−11:Yes)、携帯電話端末1をロック状態に設定する(ステップSA−12)。制御部10は、ステップSA−12でロック状態に設定したら、画面の表示を停止する。つまり、本実施形態の携帯電話端末1は、ステップSA−11で入力部3がクリック操作を検出すると、ロック状態に設定した後、画面の表示を停止し、省電力モードに移行する。制御部10は、ステップSA−7の処理を実行した後、ステップSA−1に戻る。
【0062】
一方、制御部10は、ステップSA−11において操作部によりロック設定操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−11:No)、ステップSA−11においてロック設定操作の入力が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、利用者は、ロック画面から第2オブジェクトに対応するアプリケーションの起動を行った後、ロック設定操作を行うまで、当該アプリケーションを利用する。本実施形態において、制御部10によりステップSA−9においてロックが解除されているため、ロック画面からダイレクトに起動されたアプリケーション(例えば、テキストエディタ)の操作を終了後、ホーム画面に戻り、ロック設定操作を行うまで、例えば携帯電話端末1が有するその他の機能(通話機能、メール送受信機能、撮像機能等)を利用してもよい。
【0063】
ここで、上記ステップSA−8の処理に戻り、制御部10は、ステップSA−8で操作部により第1オブジェクト31をアイコン39(第2オブジェクト)上にドロップする操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−8:No)、ロックを解除せず、かつ、アプリケーションも起動せずに、ステップSA−13の処理へ移行する。
【0064】
制御部10は、操作部により何らかの操作の入力が検出されない待機時間が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップSA−13)。
【0065】
制御部10は、ステップSA−13において待機時間が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップSA−13:Yes)、省電力モードに移行する(ステップSA−14)。その後、処理を終了する。
【0066】
一方、制御部10は、ステップSA−13において待機時間が所定の閾値未満であると判定した場合(ステップSA−13:No)、ステップSA−3の処理へ戻る。
【0067】
このように、本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、第1オブジェクト31、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つのアイコン(第2オブジェクト)含むロック画面を表示部2Bに表示させる(上記ステップSA−2に対応)。制御部10は、操作部により第1オブジェクト31に対する第1操作(本実施形態では、第1オブジェクト31をロック画面の端部へ移動させる操作)の入力が検出された場合は(上記ステップSA−3:Yesに対応)、ロックを解除する(上記ステップSA−4)。具体的には、携帯電話端末1の制御部10は、操作部により、第1オブジェクト31をロック画面の端部へ経路32上を移動させる第1操作の入力が検出された場合は、ロックを解除する。
【0068】
また、制御部10は、上述の図6に示すように、操作部により第1オブジェクト31をテキストエディタのアイコン39(第2オブジェクト)上にドロップする第2操作の入力が検出された場合、ロックを解除する。制御部10は、更に、図7に示すように、当該アイコン39に対応するテキストエディタを起動する。同様に、制御部10は、操作部により第1オブジェクト31をアイコン(第2オブジェクト)33〜38のいずれかにドロップする第2操作を検出した場合、当該ドロップされた位置のアイコンに対応するアプリケーションを起動する。
【0069】
このように、本実施形態によれば、ロック画面から、誤操作を防止しつつ、ロック解除と同時にダイレクトに機能を起動することができる。例えば、画面ロック状態において、第1オブジェクト31を移動させてテキストエディタに該当するアイコン(第2オブジェクト)上にドロップ操作することで、ロック解除と同時に、メモ入力画面(操作画面)を起動できる。更に、本実施形態によれば、ロック画面から、アイコンに対応付けられたアプリケーションを起動せずに、ロック解除のみを行うこともできる。例えば、利用者は、第1オブジェクト31の周辺に表示されたアイコン群をすり抜けるようにして、最初にタッチしたオブジェクトを画面端部から外へとスイープ(あるいはフリック)することで、通常のロック解除のみを行うこともできる。また、本実施形態によれば、第1オブジェクト31が移動可能な起動に対応する経路32をロック画面中に表示しているため、利用者はロック解除またはアプリケーション起動を行う場合に第1オブジェクト31を経路32上に沿って移動させる必要がある。このように、第1オブジェクト31に対して移動制限を加えることにより、物等の接触による誤操作から、利用者が意図しないロック解除またはアプリケーション起動が行われる状況を防止することができる。したがって、本実施形態によれば、誤操作を防止しつつ、ロック画面から利用者が違和感無く迅速にアプリケーションを起動できるので、利用者の利便性がより向上される。
【0070】
ここで、制御部10は、ロック画面を表示後、操作部によりロック画面上の第2オブジェクトのうち一の第2オブジェクトを他の第2オブジェクト上にドロップする操作の入力が検出された場合、当該一の第2オブジェクトと当該他の第2オブジェクトの表示位置を入れ替えて表示するよう表示部2Bを制御してもよい。
【0071】
一例として、図8を参照し、利用者の操作によりアイコン(第2オブジェクト)の表示位置が入れ替えられたロック画面について説明する。図8は、アイコンの入れ替え操作が行われた場合のロック画面の一例を示す図である。図8に示すロック画面30Dにおいて、アイコン34(一の第2オブジェクト)とアイコン35(他の第2オブジェクト)は、上述の図4に示すロック画面30A中のアイコン34とアイコン35と比較すると、表示位置が入れ替わっている。これは、携帯電話端末1の操作部により、上述の図4に示すロック画面30A上のアイコン34を移動させてアイコン35上にドロップする操作の入力が検出された場合、図8に示すロック画面30Dのように、アイコン34とアイコン35の表示位置を入れ替えて表示するよう表示部2Bを制御部10が制御した結果である。同様に、図8に示すロック画面30Dにおいて、アイコン37(一の第2オブジェクト)とアイコン39(他の第2オブジェクト)は、上述の図4に示すロック画面30A中のアイコン37とアイコン39と比較すると、表示位置が入れ替わっている。このように、本実施形態によれば、利用者はロック画面に表示中のアイコンの位置を所望の位置へ自由に変更することができるので、利用者の利便性がより向上される。
【0072】
また、制御部10は、上記ステップSA−3において、上述の図4に示すように、操作部により第1オブジェクト31をロック画面30A(第1の画面)の下方向の端部へ経路32上を移動させる操作(図4において、何もアイコンが表示されていない道32の下端(特定端部)へと移動させる第3操作)の入力が検出された場合、ロックを解除せずに、当該ロック画面30Aから別のロック画面(第2の画面)へ表示を切り替えるよう表示部2Bを制御してもよい。ここで、別のロック画面(第2の画面)は、第1オブジェクト31、および、ロック画面30A(第1の画面)に含まれるアプリケーションとは別のアプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクト含むものとする。このように、本実施形態によれば、最初に表示されるロック画面(第1の画面)中に頻繁に用いるアプリケーションのアイコンを表示し、時々使用する程度のアプリケーションのアイコンを別のロック画面(第2の画面)中に表示させることができる。そのため、利用者は、ロック画面から直接起動するアプリケーションのアイコンを、重要度または使用頻度によって階層付けて整理することができるので、利用者の利便性がより向上される。
【0073】
また、制御部10は、上記ステップSA−4において、ロック解除のショートカットを用いてロックを解除してもよい。例えば、制御部10は、第1オブジェクト31を経路32に沿って移動させて、ロック解除用のアイコン33(上述の図4参照)上にドロップする操作の入力が、操作部により検出されたと判定した場合、ロックを解除してもよい。また、本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、上記ステップSA−10において、第1オブジェクト31をロック画面の上方向の端部に位置する高速道路を模したアイコン36(上述の図4参照)へ経路32上を移動させることでテキストエディタを起動してもよい。このように、本実施形態によれば、ロック画面からロック解除またはアプリケーション起動を行う操作を利用者の好みに応じて選択できるため、利用者の利便性がより向上される。
【0074】
また、本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、操作部により第1オブジェクト31を始点として経路上を所定距離移動させる操作が検出された場合、所定距離に対応付けられたアプリケーションを起動してもよく、ロック解除等の所定の処理を行ってもよい。一例として、ロック画面に左右方向へ延在する経路が表示されており、第1オブジェクト31の初期位置が当該経路の左端に位置する場合を想定する。この場合、制御部10は、操作部により第1オブジェクト31を経路の3分の1に相当する距離まで移動させる操作が検出された場合、第1のアプリケーションを起動してもよい。また、制御部10は、操作部により第1オブジェクト31を経路の3分の2に相当する距離まで移動させる操作が検出された場合、第2のアプリケーションを起動してもよい。また、制御部10は、第1オブジェクト31を経路の右側の端部まで移動させる操作が検出された場合、ロック解除を行ってもよい。このように、本実施形態によれば、第1オブジェクトをアプリケーションのアイコン上の位置へ移動させるだけでなく、経路上を所定距離移動させることで所望のアプリケーションを起動させることができる。例えば、利用者は、経路の左端から右端にオブジェクト31を一気に移動させる操作により、複数のアプリケーションを一度の操作で起動させることができるので、利用者の利便性がより向上される。
【0075】
次に、図9および図10を参照し、本実施形態にかかる携帯電話端末1が実行する、アプリケーションの使用頻度に基づく表示制御処理の一例について説明する。図9は、携帯電話端末1の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、上述の図3のステップSA−2において制御部10により実行されるロック画面の表示処理を詳細に説明するものである。ここで、図9に示す処理手順は、ロック画面制御プログラム9Cが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。
【0076】
図9に示すように、携帯電話端末1の制御部10は、記憶部9の使用頻度情報ファイル9Eから、携帯電話端末1が有する各アプリケーションの使用頻度を示す使用頻度情報を取得する(ステップSB−1)。本実施形態において、使用頻度情報は、アプリケーションが起動される度にカウントされる使用回数を示す数値データである。
【0077】
制御部10は、ステップSB−1において使用頻度情報ファイル9Eから使用頻度情報を取得後、当該使用頻度情報に基づいてロック画面に表示される第2オブジェクトの表示サイズを決定する(ステップSB−2)。具体的には、制御部10は、使用頻度が高いアプリケーションの第2オブジェクトの表示サイズを、予め設定された初期サイズよりも拡大させたサイズに変更する。ここで、制御部10は、使用頻度が高いアプリケーションの第2オブジェクトの表示サイズを、使用頻度が高い順に拡大させたサイズに変更してもよい。また、制御部10は、使用頻度が低いアプリケーションの第2オブジェクトの表示サイズを、予め設定された初期サイズよりも縮小させたサイズに変更する。ここで、制御部10は、使用頻度が低いアプリケーションの第2オブジェクトの表示サイズを、使用頻度が低い順に縮小させたサイズに変更してもよい。
【0078】
制御部10は、ステップSB−2においてロック画面に表示される第2オブジェクトの表示サイズを決定後、決定された表示サイズに従って各第2オブジェクトの表示サイズを変更させた状態で、ロック画面を表示させるよう表示部2Bを制御する(ステップSB−3)。
【0079】
ここで、図10を参照し、ステップSB−3において表示部2Bに表示されるロック画面の一例について説明する。図10は、アプリケーションの使用頻度に基づいてアイコン(第2オブジェクト)が拡大縮小表示された場合のロック画面の一例を示す図である。
【0080】
制御部10は、図10に示すようなロック画面30Eを表示部2Bに表示させる。図10に示すように、ロック画面30Eでは、使用頻度が高いアプリケーションのアイコン(第2オブジェクト)が、使用頻度が高い順に拡大された状態で表示されている。例えば、図10において、テキストエディタのアイコン39は、初期サイズのアイコン33およびアイコン37よりも拡大された状態で表示されている。また、高速道路を模したテキストエディタを起動するアイコン36と、画像編集アプリケーションのアイコン38は、初期サイズのアイコン34よりも拡大された状態で表示されている。ここで、アイコン36に対応するテキストエディタは、アイコン38に対応する画像アプリケーションよりも使用頻度が高いため、アイコン36の表示サイズは、アイコン38よりも拡大された状態で表示されている。また、図10に示すように、ロック画面30Eでは、使用頻度が低いアプリケーションのアイコンが、使用頻度が低い順に縮小された状態で表示されている。例えば、図10において、ナビゲーションアプリケーションのアイコン35は、初期サイズのアイコン33およびアイコン37よりも縮小された状態で表示されている。
【0081】
このように、本実施形態によれば、制御部10は、記憶部9の使用頻度情報ファイル9Dに記憶された使用頻度情報に基づいて、使用頻度がより高いアプリケーションの第2オブジェクトをより大きく表示し、使用頻度がより低いアプリケーションの第2オブジェクトをより小さく表示することができる。これにより、利用者は、頻繁に使用するアプリケーションと、あまり使用しないアプリケーションとを、視覚的に容易に判別することができる。その結果、利用者は、使用頻度に基づいてロック画面から直接起動するアプリケーションに対応するアイコン(第2オブジェクト)を効率的に整理することができるので、利用者の利便性がより向上される。
【0082】
最後に、図11のフローチャートに沿って適宜図12および図13を参照し、本実施形態にかかる携帯電話端末1が実行する、アプリケーションの使用頻度に基づく表示制御処理の別の一例について説明する。図11は、携帯電話端末1の表示制御処理の別の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、上述の図3のステップSA−2において制御部10により実行されるロック画面の表示処理をより詳細に説明するものである。ここで、図11に示す処理手順は、ロック画面制御プログラム9Cが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。
【0083】
図11に示すように、携帯電話端末1の制御部10は、記憶部9の使用頻度情報ファイル9Eから、携帯電話端末1が有する各アプリケーションの使用頻度を示す使用頻度情報を取得する(ステップSC−1)。本実施形態において、使用頻度情報は、アプリケーションが起動される度にカウントされる使用回数を示す数値データである。また、使用頻度情報は、所定期間内におけるアプリケーションの使用回数を示す数値データであってもよい。
【0084】
制御部10は、ステップSC−1において使用頻度情報ファイル9Eから所定期間内における使用頻度情報を取得後、当該使用頻度情報が示す各アプリケーションの所定期間内における使用頻度が所定の閾値未満であるか否かを判定する(ステップSC−2)。
【0085】
制御部10は、ステップSC−2において使用頻度が所定の閾値未満である(使用頻度<閾値)と判定された場合(ステップSC−2:Yes)、ロック画面に表示中の第2オブジェクトのうち、該当する第2オブジェクトを消去するよう表示部2Bを制御する(ステップSC−3)。
【0086】
ここで、図12を参照し、ステップSC−3において表示部2Bに表示されるロック画面の一例について説明する。図12は、所定期間内で使用頻度が所定閾値未満となるアプリケーションのアイコン(第2オブジェクト)が消去された場合のロック画面の一例を示す図である。
【0087】
図12に示すロック画面30Fでは、画面の左上の点線で示す所定領域50に表示されていた第2オブジェクト(図10のアイコン35参照)が消去されている。つまり、上述の図10では、アイコン35(第2オブジェクト)は、使用頻度が低いため縮小された状態で表示されていたが、図12に示すロック画面30Fでは、制御部10によりアイコン35に対応するナビゲーションアプリケーションの使用頻度が閾値未満であると判定されたため消去されている。ここで、図12に示すロック画面30Fは、所定領域50に表示されていた第2オブジェクトが消去されている以外は、上述した図10のロック画面30Eと同様である。
【0088】
このように、本実施形態によれば、制御部10は、記憶部9の使用頻度情報ファイル9Eに記憶された使用頻度情報に基づいて、ロック画面に含まれる第2オブジェクトのうち、使用頻度が所定閾値未満となるアプリケーションの第2オブジェクトを、ロック画面に表示しないように制御することができる。これにより、ロック画面上にアイコン(第2オブジェクト)を登録したものの、あまり使用しないアプリケーションに対応するアイコンについては、自動的に消去することができる。その結果、利用者は、使用頻度に基づいて効率的にアイコンを整理することができるので、利用者の利便性がより向上される。
【0089】
再び図11に戻り、制御部10は、ステップSC−2において使用頻度が所定の閾値以上である(使用頻度≧閾値)と判定された場合(ステップSC−2:No)、ロック画面に表示中のアイコンに対応するアプリケーションとは別のアプリケーションのうち、該当するアプリケーションに対応する新しい第2オブジェクトをロック画面上に表示させるよう表示部2Bを制御する(ステップSC−4)。
【0090】
ここで、図13を参照し、ステップSC−4において表示部2Bに表示されるロック画面の一例について説明する。図13は、使用頻度が所定閾値以上となるアプリケーションのアイコン(第2オブジェクト)が表示された場合のロック画面の一例を示す図である。
【0091】
図13に示すロック画面30Gでは、画面の左上に表示されていた第2オブジェクト(図10のアイコン35参照)の代わりに、カレンダーアプリケーションに対応する新しいアイコン60(第2オブジェクト)が表示されている。つまり、図13に示すロック画面30Gでは、制御部10により、上述の図10に示すロック画面30Eに表示中のアイコン33〜39に対応するアプリケーションとは別のカレンダーアプリケーションに対応する新しいアイコン60が表示されている。ここで、図13に示すロック画面30Gは、アイコン60がアイコン35の代わりに表示されている以外は、上述した図10のロック画面30Eと同様である。
【0092】
また、本実施形態によれば、制御部10は、記憶部9の使用頻度情報ファイル9Eに記憶された使用頻度情報に基づいて、ロック画面に含まれる第2オブジェクトのアプリケーションとは別のアプリケーションのうち、使用頻度が所定閾値以上となるアプリケーションの第2オブジェクトを、ロック画面に表示させることができる。これにより、ロック画面上に登録していないアイコン(第2オブジェクト)であっても、頻繁に使用するアプリケーションであれば、当該アプリケーションに対応する新規アイコンを自動的にロック画面上に登場させることができる。その結果、利用者は、使用頻度に基づいて効率的にアイコンを整理することができるので、利用者の利便性がより向上される。
【符号の説明】
【0093】
1 携帯電話端末(携帯電子機器)
2 タッチパネル
2A タッチセンサ(操作部)
2B 表示部
3 入力部(操作部)
3A 第1ボタン
3B 第2ボタン
5 電源部
6 通信部
7 レシーバ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C ロック画面制御プログラム
9D ロック画面データ
9E 使用頻度情報ファイル
10 制御部
11 RAM
20 筐体
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G ロック画面
31 オブジェクト(第1オブジェクト)
33,34,35,36,37,38,39,60 アイコン(第2オブジェクト)
40 操作画面
42 表示領域
44 キーボードオブジェクト
46 メモリスト表示ボタンオブジェクト
48 完了ボタンオブジェクト
50 所定領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、
操作の入力を検出する操作部と、
ロックされた状態で前記操作部により前記第1オブジェクトに対する第1操作の入力が検出された場合は、前記ロックを解除し、前記操作部により前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出された場合は、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する制御部と、
を備えたことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記アプリケーションは、テキストエディタを含み、
前記制御部は、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記テキストエディタの第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記テキストエディタを起動することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記第1操作は、前記第1オブジェクトを前記画面の端部へ移動させる操作を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記画面は、前記第1オブジェクトが移動可能な軌道の経路をさらに含み、
前記第1操作は、前記第1オブジェクトを、前記経路上を経由して前記画面の端部へ移動させる操作であり、
前記第2操作は、前記第1オブジェクトを、前記経路上を経由して前記第2オブジェクトまで移動させる操作であることを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記画面は、第1の画面であり、
前記第1の画面は、前記第1オブジェクトが移動可能な軌道でかつ前記画面の特定端部まで延在する経路を含み、
前記制御部は、前記表示部に前記第1の画面が表示されている状態で、前記操作部により前記第1オブジェクトを前記特定端部へ移動させる第3操作が検出された場合、前記第1の画面から、前記第1オブジェクトおよび前記第1の画面に含まれる前記アプリケーションとは別のアプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む第2の画面へ表示を切り替えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、使用頻度がより高いアプリケーションの前記第2オブジェクトをより大きく表示し、使用頻度がより低いアプリケーションの前記第2オブジェクトをより小さく表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、前記画面に含まれる前記第2オブジェクトのうち、使用頻度が所定閾値未満となるアプリケーションの第2オブジェクトを、前記画面に表示しないことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記アプリケーションの使用頻度情報を記憶する記憶部、を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記使用頻度情報に基づいて、前記画面に含まれる前記第2オブジェクトのアプリケーションとは別のアプリケーションのうち、使用頻度が所定閾値以上となるアプリケーションの第2オブジェクトを、前記画面に表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、
前記操作部により、前記画面上の前記第2オブジェクトのうち一の第2オブジェクトを、他の第2オブジェクトまで移動させる操作の入力が検出された場合、当該一の第2オブジェクトと当該他の第2オブジェクトの表示位置を入れ替えて表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、
ロックされた状態で、前記第1オブジェクトに対する前記操作部による第1操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記第1操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除するロック解除ステップと、
前記ロックされた状態で、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにて前記第2操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する起動ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項11】
第1オブジェクト、および、アプリケーションが対応付けられた少なくとも1つの第2オブジェクトを含む画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器に、
ロックされた状態で、前記第1オブジェクトに対する前記操作部による第1操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記第1操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除するロック解除ステップと、
前記ロックされた状態で、前記操作部により、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトまで移動させる第2操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにて前記第2操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロックを解除した上で当該第2オブジェクトに対応する前記アプリケーションを起動する起動ステップと、
を実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−41378(P2013−41378A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177189(P2011−177189)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】