説明

携帯電子機器の保護カバー及び携帯電子機器

【課題】ユーザに追加コストを負担させずに携帯電子機器を外部物品に設置可能にする携帯電子機器の保護カバー及び携帯電子機器を提供する。
【解決手段】本発明は、筐体と、筐体の上面に設けられた表示部とを有する携帯電子機器の保護カバー1であって、表示部を覆う天板部6と、天板部6の端部から延出して設けられ、天板部6を外部物品の突出部位に係止可能に構成された係止部7と、筐体を天板部6に支持するストッパ9及び嵌合突起15とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調律器等の携帯電子機器の保護カバー及び携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
楽器奏者等が使用する調律器等の携帯電子機器は、使用する際に譜面台等の他の物品に載置されることがあるが、もともとこれら他の物品は携帯電子機器を載置するようには設計されていないため、載置した携帯電子機器が不安定で落下しやすい、加えて譜面台に設置する場合は、演奏中に携帯電子機器が邪魔になって譜面がめくりにくくなる等の問題がある。
【0003】
この問題に対して、特許文献1には、係合具で譜面台を挟持することによって、譜面台に設置可能な補助棚が開示されている。
【特許文献1】特開2002−328675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された補助棚は、調律器のみのために作られたものではなく、サキソフォンの予備リード、松脂、曲の途中で使用する副楽器等、多種多様なものを載置できるように、一般的な調律器よりもかなり大きく作られたものが多い。従って、当該補助棚を調律器のためだけに持ち歩くのはわずらわしいことも多い。
【0005】
また、当該補助棚は携帯電子機器とは別の製品であるため、使用するためには新たに購入する必要があり、ユーザにとっては余計なコストとなるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、ユーザに追加コストを負担させずに携帯電子機器を他の物品に設置可能にする携帯電子機器の保護カバー及び携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、筐体と、前記筐体の上面に設けられた表示部とを有する携帯電子機器の保護カバーであって、前記表示部を覆う天板部と、前記天板部の端部から延出して設けられ、前記天板部を外部物品の突出部位に係止可能に構成された係止部と、前記筐体を前記天板部に支持する支持部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の携帯電子機器の保護カバーによれば、係止部を設置対象となる外部物品の突出部位に係止させることによって、保護カバーの天板部と、天板部に支持された筐体とが他の物品に設置される。
【0009】
前記係止部は、弾性を有する材料で形成されており、前記外部物品の前記突出部位を挟持する挟持片を有するものでもよい。この場合、挟持片が外部物品の突出部位を挟持することによって、保護カバー及び筐体が確実に設置される。
【0010】
前記支持部は、前記筐体に設けられた嵌合凹部と嵌合する嵌合突起を有するものでもよい。この場合、保護カバーの嵌合突起と筐体の嵌合凹部とが嵌合することによって、筐体が保護カバーと確実に一体化される。
【0011】
前記嵌合突起は2個互いに離間して配置されており、前記嵌合凹部と嵌合することによって、前記筐体を、前記嵌合突起を結ぶ軸線を回動中心として回動可能に支持するものでもよい。
【0012】
この場合、筐体を、嵌合突起を結ぶ軸線を回動中心として回動させ、保護カバーと一定の角度を持たせることによって、保護カバーをスタンドとして筐体を自立させることができる。
【0013】
また、本発明の携帯電子機器は、本発明の保護カバーを備えていることを特徴とする。本発明の携帯電子機器によれば、通常時は保護カバーによって表示部を保護しつつ、他の補助棚等を購入しなくとも、他の物品に設置可能な携帯電子機器を構成することができる。
【0014】
また、本発明の調律器は、本発明の保護カバーを備えていることを特徴とする。本発明の調律器によれば、通常時は保護カバーによって表示部を保護しつつ、他の補助棚等を購入しなくとも、譜面台に設置可能な調律器とすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の携帯電子機器の保護カバーによれば、携帯電子機器に適用することで、他のパーツを必要とせずに、外部物品に設置可能に携帯電子機器を構成することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の第1実施形態の携帯電子機器の保護カバー(以下、単に「保護カバー」と称する。)及び携帯電子機器について、図1から図5を参照して説明する。
図1(a)は本実施形態の保護カバー1を備えた調律器(携帯電子機器)2を、保護カバー1を一部破断して示す平面図である。調律器2は、筐体3の上面に設けられた表示部4と、表示部4の周囲に設けられた操作キー5とを備えて構成されている。保護カバー1は、通常時において、図1(b)に示すように、表示部4を覆うように装着されている。
【0017】
図2は保護カバー1の斜視図である。保護カバー1は、表示部4が設けられた調律器2の上面を覆って保護する天板部6と、天板部6の端部から延出して設けられた係止部7と、係止部7に対して天板部6の左右の端部から係止部7と同一方向に延出して設けられた側壁部8と、天板部6の係止部7と対向する端部から係止部7と同一方向に延出して設けられたストッパ(支持部)9とを有して構成されている。保護カバー1はポリカーボネートやアクリル等の樹脂材料やアルミ等の金属を公知の方法で成形することによって得ることができる。
【0018】
係止部7は、天板部6から略垂直に調律器2の厚さと同程度の長さ延出する上部側壁(挟持片)10と、上部側壁10の端部が天板部6の外側に略垂直に折り返された折り返し部11と、折り返し部11の端部が天板部6に向かって折り返された係止側壁(挟持片)12とを有して構成されている。
【0019】
図3に拡大して示すように、上部側壁10と係止側壁12とは、折り返し部11において鋭角、例えば約20度をなすように設けられており、上部側壁10と係止側壁12との間隔は、折り返し部11から天板部6に向かって徐々に広がるように構成されている。
上部側壁10と係止側壁12との間の距離は、後述する理由から、最も短い折り返し部11付近において、1ミリメートル前後であることが好ましい。
【0020】
図2に示すように、側壁部8は、天板部6から略垂直に、調律器2の厚さの半分程度延出している。また、図3に示すように、左右の側壁部8には、天板部6に対してほぼ線対称となる上部側壁10付近の位置において、それぞれ2本の切り欠き13が5ミリメートル程度の間隔で側壁部8の中程まで設けられ、各切り欠き13の間の舌片14が側壁部8他の部位に比して高い弾性を有するように形成されている。各舌片14の端部には円柱形の嵌合突起(支持部)15が、半分側壁部8の端部から突出するように、かつ内側に突出して設けられている。
嵌合突起15は調律器2の側面の、厚さ方向においてほぼ中心の位置に設けられた略円形の図示しない嵌合凹部と嵌合するように形成されている。
【0021】
また、側壁部8の嵌合突起15が設けられていない端部には、図2に示すように、略長方形の切り欠き16が設けられており、保護カバー1を調律器2に装着した際に、図1(b)に示すように、調律器2の筐体3に設けられたジャック17に干渉せず、保護カバー1を装着したままで、電子楽器等のオーディオプラグを調律器2に接続することが可能となっている。
【0022】
ストッパ9は、係止部7と対向する天板部6の辺の左右の端部から係止部と同一方向に延出して設けられており、延出した端部は係止部7の方向にわずかに折り返されている。
【0023】
上記のように構成された保護カバー1の使用時の動作について、図1(b)及び図4を参照して説明する。
調律器2の保護カバーとして使用する通常時には、図1(b)に示すように、天板部6が表示部4を覆うように保護カバー1を装着する。このとき、側壁部8の嵌合突起15と調律器2の筐体3の側面に設けられた嵌合凹部(不図示)とが嵌合し、さらに、ストッパ9の折り返された端部も筐体に3に設けられた図示しない凹部と嵌合する。これらの嵌合によって、調律器2が保護カバー1と一体になるように支持され、運搬時等に表示部4が外力等から保護されるとともに、操作キー5が意図と関係なく押圧されることが防止される。
【0024】
調律器2を譜面台に設置する際には、調律器2から保護カバー1を取り外し、図4に示すように、調律器2の底面が天板部6に接するように、すなわち、表示部4及び操作キー5が折り返し部11側に位置するように反転させた状態で、嵌合突起15と嵌合凹部とを嵌合させる。この状態で表示部4を上方に向けながら、図4に示すように譜面台(外部物品)18の譜面受け(突出部位)19を、上部側壁10と係止側壁12との間に進入させる。
【0025】
上述のように、上部側壁10と係止側壁12との距離は、最短部分で、1ミリメートル前後と、一般的な譜面受けの厚さ1.6ミリメートルより若干短く形成されているため、譜面受け19は折り返し部11付近において、上部側壁10と係止側壁12とを弾性変形させて、上部側壁10と係止側壁12との間に挟持される。これによって保護カバー1と一体となった調律器2が譜面台18に確実に固定される。
【0026】
また、調律器2は左右の嵌合突起15を結ぶ軸線を回動中心として、保護カバー1と調律器2とが所定の角度をなすように回動させることによって、図5に示すように、保護カバー1を簡易スタンドとして調律器2を自立させることも可能である。
【0027】
本実施形態の保護カバー1によれば、上部側壁10と係止側壁12とからなる係止部7が、譜面台18の突出した譜面受け19を挟持することによって、譜面台18に確実に固定することができる。また、調律器2は自身の嵌合凹部及び凹部と保護カバー1の嵌合突起15及びストッパ9の端部とがそれぞれ嵌合することによって、保護カバー1に支持されるので、調律器2を譜面台18に確実に設置することができる。
【0028】
また、調律器2を譜面受け19に設置した際に、譜面受け19の上部には厚みの少ない係止側壁12しか存在しないので、譜面台18上の譜面をめくる際に邪魔になりにくく、良好な演奏環境を確保することができる。
【0029】
また、係止部7に対向する天板部6の辺の左右の端部からストッパ9が延出して設けられているため、万一嵌合突起15と調律器2の嵌合凹部との嵌合が外れても、ストッパ9によって調律器2の落下が防止されるので、安全に調律器2を譜面台18に設置することができる。
【0030】
さらに、側壁部8には調律器2に設けられたジャック17と干渉しないように切り欠き16が設けられているので、調律器2を譜面台18に設置した状態で、電子楽器等のオーディオプラグを接続して調律作業等を行うことができる。
【0031】
加えて、嵌合突起15と嵌合凹部とは、調律器2の回動中心になるように調律器2と保護カバー1とを支持しているので、譜面台を使用しない際にも保護カバー1を簡易スタンドとして利用して、調律器2を見やすい状態に自立させることができる。
【0032】
そして、保護カバー1は通常時に表示部4が設けられた調律器2の上面を保護しつつ、譜面台18への設置機能をも有するので、保護カバー1を標準装備品として調律器2を構成すれば、補助棚等を別に購入することなく、調律器2を譜面台18に良好に設置することができる。
【0033】
次に、本発明の第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。本実施形態と上述の第1実施形態との異なるところは、支持部の形状、及び係止部の形状である。なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0034】
図6は、本実施形態の保護カバー21を調律器22に装着した状態を模式的に示す側面図である。本実施形態の保護カバー21の係止部23は、上部側壁24が調律器の厚みとほぼ同一の長さ延出したあと、その端部が外側に向かって緩やかなアーチ状に折り曲げられて係止側壁25が形成されている。係止側壁25の端部は上部側壁24に接近しており、わずかに外側に折り返されてツマミ部26が形成されている。
【0035】
上部側壁24及びストッパ27の内側面の高さ方向中央部には、それぞれ長手方向に沿って係合レール28が突出して設けられている。保護カバー21の装着対象である調律器22の上部側壁24及びストッパ27に接する側面には、係合溝29が、係合レール28と係合可能に幅方向に沿って設けられている。また、本実施形態の保護カバー21には側壁部はなく、保護カバー21を装着した状態で調律器22の側面が露出するように構成されている。
【0036】
上記のように構成された保護カバー21の使用時の動作について、図6及び図7を参照して以下に説明する。
保護カバーとして使用する通常時においては、調律器22を保護カバー21の側方から挿入して、図6に示すように調律器22の各係合溝29を対応する係合レール28に係合させる。この状態において調律器22の表示部及び操作キーは、保護カバー21の天板部6によって保護される。
【0037】
調律器22を譜面台18に設置する際は、調律器22を側方にスライドして保護カバー21から外した後、反転させて調律器22の底面側を天板部6に向けた状態で再び挿入し、係合溝29を係合レール28に係合させる。
【0038】
続いて係止側壁25のツマミ部26をつまんで係止側壁25と上部側壁24との間に間隔を作り、図7に示すように、譜面台18の譜面受け19を係止側壁25と上部側壁24との間に挟みこむ。このとき譜面受け19は、係止側壁25の弾性力によって係止側壁25と上部側壁24との間に挟持され、調律器22と一体となった保護カバー21が、譜面台18の下部に確実に固定される。
【0039】
本実施形態の保護カバー21によれば、保護カバー21に設けられた係合レール28と調律器22に設けられた係合溝29との係合によって調律器22を保護カバー21に支持するので、簡素な構造で製造のしやすい保護カバーを形成することができる。
【0040】
また、係止側壁25がアーチ状に形成されているので、バネ状の形状になることによって、係止側壁25の弾性が向上し、より確実に譜面台18の突出した譜面受け19を挟み込み、保護カバー21及び調律器22を確実に係止固定することができる。
【0041】
次に、本発明の第3実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。本実施形態と上述の第1及び第2実施形態との異なるところは、支持部の形状、及び係止部の形状である。なお、上述の各実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0042】
図8は本実施形態の保護カバー31に調律器32を収容した状態を、保護カバー31を断面図にて示す模式図である。本実施形態の保護カバー31は、係止部33に対向する天板部6の辺から、係止部33と同一方向に略垂直に下部側壁34が延出している。下部側壁34の端部にはヒンジ35が設けられており、天板部6と略同一の大きさの蓋部36がヒンジ35に回動可能に取付けられている。蓋部36の係止部33側の端部には、図示しないツメ等の係合機構が設けられており、係止部33に係止固定可能に構成されている。すなわち、保護カバー31の支持部は、下部側壁34と蓋部36とを有して構成されている。
【0043】
本実施形態における係止部33は、図8に示すように、上部側壁37と折り返し部38との間、及び折り返し部38と係止側壁39との間がいずれもほぼ直角に折り曲げられている。従って、上部側壁37と係止側壁39とは略平行の位置関係になるように構成されている。このとき、上部側壁37と係止側壁39との間隔は、一般的な譜面台の譜面受けの厚さである1.6ミリメートルから2ミリメートル程度に形成するのが好ましい。
【0044】
また、保護カバー31の側壁部40は、図9に示すように、上壁37及び下部側壁3434と略同一の高さまで延出しており、調律器32のジャック17にあたる部位には切り欠き41が設けられている。すなわち、本実施形態の保護カバー31は、回動自在の蓋を備える箱状に形成されている。
【0045】
上記のように構成された保護カバー31の使用時の動作について、以下に説明する。
まず、通常時に保護カバーとして使用する際は、蓋部36を開いてから、図8に示すように保護カバー31の内部に調律器32を収容し、図示しない係合機構によって蓋部36を係止部33に係止固定し、密閉する。このとき、表示部が天板部6、蓋部36のいずれに対向する状態でも収容は可能であるが、後述する譜面台への設置時の動作を考慮すると、表示部が蓋部36に対向するように保護カバー31内に収容するのが好ましい。
【0046】
譜面台18に調律器32を設置する際は、調律器32の表示部が蓋部36に対向するように保護カバー31に収容された状態で、図9に示すように、譜面台18の譜面受け19を係止側壁39と上部側壁37との間に挟むように保護カバー31を差し込んで、調律器32及び保護カバー31を譜面台18に設置する。このとき、調律器32及び保護カバー31の重みによって、調律器32及び保護カバー31が譜面台18に確実に固定される。
【0047】
本実施形態の保護カバー31によれば、表示部が蓋部36に対向するように調律器32を保護カバー31に収容すれば、通常時は蓋部36によって調律器32が保護されつつ、譜面台18に設置する際にもそのままの状態で設置することができる。従って、譜面台18への設置時に、調律器32を保護カバー31から取り出し、反転して再度収容する必要がないので、ユーザの操作を少なくし、使用時の利便性を向上させることができる。
【0048】
また、保護カバー31を譜面台18に設置する際に譜面受け19の上に位置する係止側壁39が平坦に形成されているため、譜面をめくりやすい状態を保持しつつ調律器32を設置することができる。
【0049】
さらに、下部側壁34と蓋部36とで対象となる調律器32を支持固定するので、嵌合凹部や係合溝等の、保護カバーと対応する構造を調律器の筐体に設ける必要がない。従って、保護カバー31の適用対象である調律器32のデザインの自由度を高めることができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0051】
例えば、上述の各実施形態においては、支持部として嵌合突起、係合レール等の機構を有する例を説明したが、支持部の構成はこれに限定されず、調律器に対応する機構を設ければ、磁石や粘着材など、公知のあらゆる支持機構を用いることができる。
【0052】
また、上述の各実施形態においては、譜面台に設置する例を説明したが、設置対象となる外部物品の形状に合わせて係止部を形成すれば、他の外部物品に設置可能な保護カバーを形成することも可能である。
【0053】
さらに、適用対象となる携帯電子機器も上述の各実施形態における調律器には限定されず、タイマーやセンサ等、あらゆる携帯電子機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態の携帯電子機器の保護カバーを調律器に装着した状態を一部破断して示す平面図、(b)はその斜視図である。
【図2】同実施形態の携帯電子機器の保護カバーの斜視図である。
【図3】同実施形態の係止部周辺の部分拡大図である。
【図4】同実施形態の携帯電子機器の保護カバーを譜面台に取付けた状態を示す図である。
【図5】同実施形態の携帯電子機器の保護カバーを調律器のスタンドとして使用する状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の携帯電子機器の保護カバーを調律器に装着した状態を模式的に示す側面図である。
【図7】同実施形態の携帯電子機器の保護カバーを譜面台に取付けた状態を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態の携帯電子機器の保護カバーを調律器に装着した状態を模式的に示す断面図である。
【図9】同実施形態の携帯電子機器の保護カバーを譜面台に取付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1、21、31…保護カバー、2、22、32…調律器(携帯電子機器)、4…表示部、6…天板部、7、23、33…係止部、9、26…ストッパ(支持部)、10、24、37…上部側壁(挟持片)、12、25、39…係止側壁(挟持片)、15…嵌合突起(支持部)、18…譜面台(外部物品)、19…譜面受け(突出部位)、27…係合レール(支持部)、34…下部側壁(支持部)、36…蓋部(支持部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体の上面に設けられた表示部とを有する携帯電子機器の保護カバーであって、
前記表示部を覆う天板部と、
前記天板部の端部から延出して設けられ、前記天板部を外部物品の突出部位に係止可能に構成された係止部と、
前記筐体を前記天板部に支持する支持部と、
を備えることを特徴とする携帯電子機器の保護カバー。
【請求項2】
前記係止部は、弾性を有する材料で形成されており、前記外部物品の前記突出部位を挟持する挟持片を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器の保護カバー。
【請求項3】
前記支持部は、前記筐体に設けられた嵌合凹部と嵌合する嵌合突起を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の携帯電子機器の保護カバー。
【請求項4】
前記嵌合突起は2個互いに離間して配置されており、前記嵌合凹部と嵌合することによって、前記筐体を、前記嵌合突起を結ぶ軸線を回動中心として回動可能に支持することを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器の保護カバー。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯電子機器の保護カバーを備えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯電子機器の保護カバーを備えることを特徴とする調律器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−203438(P2008−203438A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38231(P2007−38231)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】