説明

携帯電子機器及び携帯電子機器の機能起動方法

【課題】表示部に表示されている文字列を複数の機能又は同一の機能に複数利用することができる携帯電子機器及び携帯電子機器の機能起動方法を提供すること。
【解決手段】携帯電話装置1は、文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作部11と、操作部11に対する文字列の入力操作に応じて、文字列を表示するLCD表示部21と、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、複数の機能に基づく複数の画面の文字入力領域に文字列をそれぞれ入力する制御部60と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器及び携帯電子機器の機能起動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の携帯電子機器は、利便性の向上を目的として、電話機能だけではなく、メールや、ショートメールや、ブラウザといったアプリケーション(機能)を複数備えている。
【0003】
これら複数のアプリケーションの中には、文字列の入力を受け付けて、入力された文字列に応じて機能するものがある。そして、従来の携帯電子機器において、ユーザは、文字列の入力を受け付けるアプリケーションを実行する際には、表示部に待受画面が表示された状態から、携帯電子機器の操作部を介してメニュー画面を表示させ、このメニュー画面から所望のアプリケーションを起動し、その後、起動されたアプリケーションに対して、文字列を入力していた。このように、従来の携帯電子機器では、文字列の入力を受け付けるアプリケーションを実行する際に、複数の手順を要するため、操作が煩雑となっていた。
【0004】
このような問題に対して、例えば、特許文献1では、以下のような携帯電子機器が提案されている。すなわち、特許文献1の携帯電子機器は、この携帯電子機器の表示部に待受画面が表示された状態において、携帯電子機器の操作部のテンキーが操作されたことに応じて、このテンキーに割り当てられている文字を表示部に表示する。そして、特許文献1の携帯電子機器は、この状態において、表示部にアプリケーションの一覧を表示し、操作部を介して、この一覧から一のアプリケーションの選択を受け付ける。そして、特許文献1の携帯電子機器は、一のアプリケーションが選択されたことに応じて、選択されたアプリケーションを起動し、表示部に表示されている文字を、起動されたアプリケーションに入力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−200243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1の携帯電子機器では、表示部にアプリケーションの一覧を表示し、この一覧から一のアプリケーションの選択を受け付ける。よって、表示部に表示されている文字列を複数のアプリケーションに利用したい場合には、ユーザは、起動されたアプリケーションを終了させた後に、再度、文字列を入力してアプリケーションを起動させる必要がある。また、表示部に表示されている文字列を一のアプリケーションに複数回利用したい場合には、ユーザは、起動されたアプリケーションを終了した後に、再度、文字列を入力して同一のアプリケーションを起動させる必要がある。すなわち、特許文献1の携帯電子機器では、表示部に表示されている文字列を一度の操作で複数の機能に利用したり、同一の機能に複数利用したりすることができず、操作が煩雑となっていた。
【0007】
本発明は、表示部に表示されている文字列を複数の機能又は同一の機能に複数利用することができる携帯電子機器及び携帯電子機器の機能起動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る携帯電子機器は、文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作部と、前記操作部に対する文字列の入力操作に応じて、文字列を表示する表示部と、前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、複数の機能に基づく複数の画面の文字入力領域に当該文字列をそれぞれ入力する制御部と、を備える。
【0009】
また、前記操作部は、文字が割り当てられる複数の操作キーを有し、前記制御部は、前記表示部に待受画面が表示されている状態で、前記複数の操作キーのうちいずれかの操作キーが操作されると、操作された操作キーに割り当てられた文字を入力し、前記表示部に表示させることが好ましい。
【0010】
また、前記複数の機能は、前記操作部による文字列の入力操作により前記表示部に当該文字列が表示された後に、前記操作部により起動操作を受け付けた機能であることが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記複数の機能のうち、いずれかの機能に基づく画面を前記表示部に表示させ、当該画面に対応する機能が終了した後に、前記複数の機能のうち、終了した機能とは異なる他の機能に基づく画面を前記表示部に表示させることが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記操作部による文字列の入力操作により前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する前記複数の機能のうち、第1の機能の起動操作を受け付けると、当該第1の機能を起動して、当該第1の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力し、当該第1の機能が終了した後に、前記複数の機能のうち、前記第1の機能とは異なる第2の機能を起動して、当該第2の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力することが好ましい。
【0013】
また、前記制御部は、前記第1の機能が終了した後に、前記操作部を介して、前記第2の機能の起動操作を受け付けたことに応じて、当該第2の機能を起動させ、当該第2の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力することが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記表示部に前記文字列が表示されている場合に、前記操作部により文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、当該機能に、前記表示部に表示されている文字列が対応可能か否かを判定し、対応可能である場合に当該機能を起動して、当該機能に基づく画面の文字入力領域に、前記表示部に表示されている文字列を入力し、対応可能でない場合に前記機能を起動しないことが好ましい。
【0015】
また、本発明に係る携帯電子機器は、文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作部と、前記操作部に対する文字列の入力操作に応じて、文字列を表示する表示部と、前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、同一の機能に基づく異なる複数の画面の文字入力領域に、当該文字列をそれぞれ入力する制御部と、を備える。
【0016】
また、本発明に係る携帯電子機器の機能起動方法は、表示部と操作部とを備える携帯電子機器が実行する機能起動方法であって、前記操作部により文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作ステップと、文字列入力操作に応じた文字列を前記表示部に表示する表示ステップと、前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けたことに応じて、指定された複数の機能に基づく複数の画面又は同一の機能に基づく複数の画面の文字入力領域に当該文字列をそれぞれ入力する入力ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示部に表示されている文字列を複数の機能又は同一の機能に複数利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係る携帯電子機器の一例である携帯電話装置の外観斜視図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る待受画面がLCD表示部に表示されている状態において、入力操作キーの数字キーが押下された場合のLCD表示部の状態を示す図である。
【図4】本実施形態に係る文字入力確定画面を示す図である。
【図5】本実施形態に係るLCD表示部に文字列が表示されている場合に、第1のアプリケーションが起動された状態を示す図である。
【図6】本実施形態に係る第1のアプリケーションの終了後に第2のアプリケーションが起動された状態を示す図である。
【図7】本実施形態に係るアプリケーション一覧画面を示す図である。
【図8】本実施形態に係る携帯電話装置によるアプリケーション起動の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図である。図1では、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限定されない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ、フリップタイプ)でも良い。
【0020】
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
【0021】
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、通話の相手側の音声を出力するスピーカ22と、を備えて構成されている。
【0022】
入力操作キー14は、図1に示すように、数字の「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」及び「0」等が印刷されたキーである数字キーを複数有している。これら数字キーに対して入力操作が行われたことに応じて、キーと数字の対応関係が示されているキーアサインテーブルを後述の制御部60が参照することにより、LCD表示部21は、これら印刷されている数字を表示することが可能である。
【0023】
また、これら数字キーのそれぞれには、上述した数字の他に、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、「ら」及び「わをん」等の文字が併せて印刷されている。例えば、「あ」と「1」が印刷されている数字キーに対して入力操作が行われたことに応じて、キーと平仮名の対応関係が示されているキーアサインテーブルを後述の制御部60が参照することにより、LCD表示部21は、これら印刷されている文字や、印刷されている文字に関連した文字を表示することも可能である。
【0024】
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
【0025】
図2は、本実施形態に係る携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図2に示すように、例えば、操作部11と、マイク12と、通信部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、記憶部50と、制御部60と、が操作部側筐体部2に備えられ、LCD表示部21(表示部)と、スピーカ22と、LCDドライバ23と、が表示部側筐体部3に備えられている。
【0026】
通信部41は、メインアンテナ411と、RF回路部412と、を備える。
メインアンテナ411は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)でGPS通信を行うデュアルバンド対応構成である。なお、本実施形態では、第1の使用周波数帯を800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ411は、第1の使用周波数帯で外部装置と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けてもよい。
【0027】
RF回路部412は、メインアンテナ411によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部60に供給する。また、RF回路部412は、制御部60から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ411を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、RF回路部412は、メインアンテナ411によって受信する信号の強度を制御部60に通知する。
【0028】
LCD制御部42は、制御部60の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをLCDドライバ23に出力する。LCDドライバ23は、フレームメモリを備えており、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄える。そして、LCDドライバ23は、フレームメモリに蓄えられた画像データを所定のタイミングでLCD表示部21又はサブLCD表示部(図示省略)に出力する。
【0029】
音声処理部43は、制御部60の制御にしたがって、RF回路部412から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、制御部60の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部412に出力する。RF回路部412は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ411に出力する。
【0030】
記憶部50は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部60による演算処理に利用される。また、記憶部50は、文字等(数字又は文字)とキーの対応関係を示すキーアサインテーブルを記憶するとともに、メールや、ショートメールや、ブラウザといった機能を有するアプリケーションを複数記憶する。なお、記憶部50は、着脱可能な外部メモリを兼ねていてもよい。
【0031】
制御部60は、携帯電話装置1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。この制御部60は、操作部11を構成する各キー(機能設定操作キー13、入力操作キー14、決定操作キー15)により、機能としてのアプリケーションの起動操作を受け付けたことに応じて、アプリケーションを起動する制御を行う。また、制御部60は、原則的に、アクティブに起動されているアプリケーションに応じて、操作部11を構成する各キーに割り当てる文字や記号や機能を変化させる制御を行っている。また、制御部60は、起動されているアプリケーションに応じて、参照するキーアサインテーブルを切り換え、操作部11(入力操作キー14)の数字キーが操作されたことに応じて、所定のキーアサインテーブルを参照して、処理を実行する。以下に、制御部60の詳細な説明を行う。
【0032】
制御部60は、待受画面がLCD表示部21に表示されている状態(通信の待ち受け状態)において、操作部11(入力操作キー14)の複数の数字キーのうちいずれかの数字キーが操作されると、操作された数字キーに割り当てられた文字の入力を受け付け、受け付けた文字を所定の領域に入力し、LCD表示部21に表示させる。具体的には、制御部60は、操作部11の複数の数字キーのうちいずれかの数字キーが操作された場合に、当該数字キーに割り当てられている文字等(数字や文字等)のそれぞれを、例えば、LCD表示部21の別々の画面領域に並列的に表示する。なお、制御部60は、いずれかの数字キーが操作された場合に、当該数字キーに割り当てられている文字のみをLCD表示部21に表示するようにしてもよい。ここで、待受画面がLCD表示部21に表示されている状態とは、携帯電話装置1の主電源が投入され、通信部41の通信セッションの確立処理が終了し、通信の待ち受けや、記憶部50に記憶されているアプリケーション等の起動が可能な状態をいう。
【0033】
図を参照して、操作部11によるキー操作に応じた制御部60の制御動作について説明する。図3は、本実施形態に係る待受画面がLCD表示部21に表示されている状態において、入力操作キー14の数字キーが押下された場合のLCD表示部21の状態を示す図である。
【0034】
例えば、制御部60は、待受画面がLCD表示部21に表示されている状態において、入力操作キー14の数字キーが押下されると、第1表示領域110に平仮名と、この平仮名の予測候補を表示するとともに、第2表示領域120に数字を表示する。図3は、入力操作キー14の数字キーが、「1」,「3」,「3」,「4」の順に押下された場合のLCD表示部21の状態を示している。すなわち、図3では、第1表示領域110に、「1」,「3」,「3」,「4」に対応する文字列「あした」と、この文字列「あした」に対する変換候補が表示されていることが確認できる。また、図3では、第2表示領域120に、数字列「1334」が表示されていることが確認できる。
【0035】
LCD表示部21の第1表示領域110及び第2表示領域120に文字列が表示されている状態で、第1表示領域110に表示されている文字列の入力に対応する操作部11の決定操作キー15が操作されると、文字入力確定画面に遷移する。
【0036】
図4は、本実施形態に係る文字入力確定画面を示す図である。具体的には、図4は、図3に示される状態から、第1表示領域110に表示されている文字列「あした」の候補が「明日」に確定された後に、入力操作キー14の数字キーが、「6」,「6」,「7」の順に押下されて、文字列「ひま」がさらに表示され、この文字列「ひま」の候補が「暇?」に確定された状態において、操作部11の決定操作キー15が操作された場合の状態を示している。
【0037】
図4では、第1表示領域110が拡張され、「明日暇?」という文字列が表示されていることが確認できる。また、図4では、第1表示領域110の下に、入力する文字の種類を切り換える文字種ボタン111と、文字の入力を確定するOKボタン112と、第1表示領域110に表示されている文字列(「明日暇?」)を使用するアプリケーションの選択を受け付けるためのアプリケーション一覧画面を表示させるサブメニューボタン113とが表示されていることが確認できる。
【0038】
また、図4では、第1表示領域110の下端に、起動パターンを示す文字列として、「1 田中さんに電子メール送信」と「2 佐藤さんにショートメール送信」とが表示されていることが確認できる。本実施形態では、入力操作キー14の数字キー「1」が長押し(例えば、1秒以上押下)されると、制御部60は、電子メールに係るアプリケーションを起動する。また、入力操作キー14の数字キー「2」が長押し(例えば、1秒以上押下)されると、制御部60は、ショートメールに係るアプリケーションを起動する。なお、この起動パターンは、予めユーザにより設定することが可能であり、記憶部50に記憶されている。
【0039】
また、制御部60は、第1表示領域110の下のサブメニューボタン113が押下されると、第1表示領域110に表示されている文字列(「明日暇?」)を使用するアプリケーションの選択を1又は複数受け付けるためのアプリケーション一覧画面を表示させて、選択された1又は複数のアプリケーションを起動してもよい。
【0040】
すなわち、制御部60は、図4に示されるように、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された複数のアプリケーションを起動し、当該複数のアプリケーションに基づく複数の画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列をそれぞれ入力する。
【0041】
具体的には、制御部60は、操作部11による文字列の入力操作により、LCD表示部21に当該文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された複数のアプリケーションを起動し、これら複数のアプリケーションのうち、いずれかのアプリケーションに対応する画面をLCD表示部21に表示させ、当該画面に対応するアプリケーションが終了した後に、これら複数のアプリケーションのうち、終了したアプリケーションとは異なる他のアプリケーションに対応する画面をLCD表示部21に表示させる。
【0042】
ここで、複数のアプリケーションは、操作部11による文字列の入力操作により、LCD表示部21に文字列が表示された後に、操作部11により起動操作を受け付けたアプリケーションである。具体的には、複数のアプリケーションは、操作部11による文字列の入力操作により、LCD表示部21に文字列が表示された状態で、ユーザが所望のアプリケーションを選択することにより起動操作を受け付けられたアプリケーションである。
【0043】
例えば、制御部60は、操作部11による文字列の入力操作により、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により、当該文字列を利用する複数のアプリケーションのうち、第1のアプリケーションの起動操作を受け付けると、当該第1のアプリケーションを起動して、当該第1のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列を入力して、第1のアプリケーションの文字入力領域に文字列が入力された状態に対応する画面をLCD表示部21に表示させる。そして、制御部60は、当該第1のアプリケーションが終了した後に、複数のアプリケーションのうち、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動して、当該第2のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列を入力して、第2のアプリケーションの文字入力領域に文字列が入力された状態に対応する画面をLCD表示部21に表示させる。
【0044】
上述の処理について、図4〜図6を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係るLCD表示部21に文字列が表示されている場合に、第1のアプリケーションが起動された状態を示す図である。図5では、電子メールに係るアプリケーションの表示画面として、アドレス入力領域131と、文字入力領域としての本文入力領域132と、送信ボタン133と、選択ボタン134と、サブメニューボタン135と、が示されている。
【0045】
例えば、図4に示されているように、第1表示領域110に、文字列「明日暇?」が表示されている場合に、入力操作キー14の数字キー「1」を長押しした後に、数字キー「2」を長押しすると、制御部60は、第1のアプリケーションとして、電子メールに係るアプリケーションを起動し、図5に示すように、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列「明日暇?」を、この電子メールに対応する画面の本文入力領域132に、操作部11による操作を介することなく、自動的に入力する。また、制御部60は、起動パターンを示す文字列としての「1 田中さんに電子メール送信」に対応して、この電子メールのアドレス入力領域131に、「田中さん」のメールアドレスを入力する。
【0046】
図5に示す状態において、例えば、送信ボタン133に対応する操作部11が操作されると、制御部60は、通信部41を介して、電子メールを送信するとともに、この電子メールに係るアプリケーションを終了させる。続いて、制御部60は、起動パターンを表示する文字列としての「2 佐藤さんにショートメール送信」に対応して、第2のアプリケーションとして、ショートメールに係るアプリケーションを起動し、LCD表示部21に表示されている文字列「明日暇?」を、このショートメールに対応する画面の文字入力領域に、自動的に入力する。
【0047】
図6は、本実施形態に係るLCD表示部21に文字列が表示されている場合に、第2のアプリケーションが起動された状態を示す図である。図6では、ショートメールに係るアプリケーションの表示画面として、電子メールの画面と同様に、アドレス入力領域131と、文字入力領域としての本文入力領域132と、送信ボタン133と、選択ボタン134と、サブメニューボタン135と、が示されている。また、図6では、アドレス入力領域131に、「佐藤さん」の連絡先(電話番号)が入力され、本文入力領域132に、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列「明日暇?」が入力されていることが確認できる。
【0048】
なお、制御部60は、第1表示領域110に、文字列「明日暇?」が表示されている場合に、操作部11の入力操作キー14の数字キー「2」を長押しした後に、数字キー「1」を長押しすると、制御部60は、第1のアプリケーションとして、ショートメールに係るアプリケーションを起動して、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列「明日暇?」を、このショートメールに係るアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、自動的に入力する。また、制御部60は、このショートメールのアプリケーションが終了した後に、第2のアプリケーションとして、電子メールに係るアプリケーションを起動して、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列「明日暇?」を、この電子メールのアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、自動的に入力する。
【0049】
なお、本実施形態では、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された複数のアプリケーションを起動し、当該複数のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列をそれぞれ入力することとしたが、これに限らない。
【0050】
例えば、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された一のアプリケーションを複数起動し、起動された一のアプリケーションに対応する複数の異なる画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列をそれぞれ入力することとしてもよい。
【0051】
例えば、制御部60は、LCD表示部21の第1表示領域110に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションとして、電子メールに係るアプリケーションの起動操作を受け付けると、この電子メールに係るアプリケーションを複数起動する。つまり、制御部60は、電子メールに係るアプリケーションの画面を複数起動し、この複数の画面のいずれか一の画面をLCD表示部21に表示させる。続いて、制御部60は、複数の画面それぞれにおける文字入力領域に対して、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列を自動的に入力する。
【0052】
また、制御部60は、第1のアプリケーションが終了した後に、操作部11を介して、第2のアプリケーションの起動操作を受け付けたことに応じて、当該第2のアプリケーションを起動させ、当該第2のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列を入力する。
【0053】
また、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、当該アプリケーションに対応する画面に、LCD表示部21に表示されている文字列が対応可能か否かを判定し、対応可能である場合に当該アプリケーションを起動して、当該アプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列を入力し、入力可能でない場合に、アプリケーションを起動しないように制御する。
【0054】
上述の処理について、図4及び図7を参照しながら説明する。
図4に示されているように、第1表示領域110に、文字列「明日暇?」が表示されている場合に、操作部11を介して、サブメニューボタン113に対応するボタンが操作されると、制御部60は、LCD表示部21に、アプリケーション一覧画面150を表示させる。
【0055】
図7は、本実施形態に係るアプリケーション一覧画面150を示す図である。図7では、第1表示領域110に表示されている文字列(「明日暇?」)を使用するアプリケーションの候補として、10個の候補が表示されていることが確認できる。ここで、アプリケーション一覧画面150に示されている、第1表示領域110に表示されている文字列を使用するアプリケーションの候補は、ユーザにより設定可能である。
例えば、操作部11を介して、「[10]インターネット検索+地図検索」が選択されると、制御部60は、以下の処理を行う。
【0056】
すなわち、制御部60は、LCD表示部21の第1表示領域110に文字列が表示されている場合に、アプリケーション一覧画面150を介して、操作部11により文字列を利用する第1のアプリケーションとしてのインターネット検索に係るアプリケーションと、第2のアプリケーションとしての地図検索に係るアプリケーションと、の起動操作を受け付けると、これらのアプリケーションに対応する画面に、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列が対応可能か否かを判定する。
【0057】
例えば、地図検索に係るアプリケーションに対して、第1表示領域110に表示されている文字列(「明日暇?」)を入力した場合に、地図検索の結果として有効な結果を得ることはできない。このように、アプリケーションに文字列が入力可能であったとしても、所望の結果を得られない場合についても、制御部60は、地図に係るアプリケーションにLCD表示部21の第1表示領域110の文字列が対応可能ではないと判定する。すなわち、制御部60は、第1表示領域110に表示されている文字列を解析して、第1表示領域110に表示されている文字列が、アプリケーションに対して適した文字列であるか否かも含めて、アプリケーションの文字入力領域に文字列が対応可能か否かを判定する。
【0058】
続いて、制御部60は、インターネットに係るアプリケーションを起動する。続いて、制御部60は、インターネットに係るアプリケーションの画面をLCD表示部21に表示させるとともに、この画面に表示される文字入力領域に、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列を入力する。
【0059】
続いて、制御部60は、地図検索に係るアプリケーションの文字入力領域に、LCD表示部21の第1表示領域110の文字列が対応可能ではないと判定していることから、インターネット検索に係るアプリケーションが終了した後に、地図検索に係るアプリケーションを起動させないように制御し、処理を終了させる。
【0060】
なお、制御部60は、地図検索に係るアプリケーションにLCD表示部21の第1表示領域110の文字列が対応可能であると判定した場合には、地図検索に係るアプリケーションを起動させるか否かの確認画面を表示させて、操作部11を介して、地図検索に係るアプリケーションを起動させるか否かの決定を受け付ける。続いて、制御部60は、地図検索に係るアプリケーションの起動が決定されたことに応じて、地図検索に係るアプリケーションを起動する。続いて、制御部60は、地図検索に係るアプリケーションの画面をLCD表示部21に表示させるとともに、この画面に表示される文字入力領域に、LCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列を入力する。
【0061】
なお、本実施形態では、制御部60は、アプリケーション一覧画面150において、「[10]インターネット検索+地図検索」が選択された場合に、第1のアプリケーションとしてのインターネット検索に係るアプリケーションと、第2のアプリケーションとしての地図検索に係るアプリケーションと、の起動を行うこととしたが、これに限らない。
【0062】
例えば、制御部60は、アプリケーション一覧画面150において、[3]乗換検索が選択された場合に、乗換検索に係るアプリケーションを起動し、このアプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21の第1表示領域110に表示されている文字列を入力し、このアプリケーションの終了後に、ユーザにより、乗換検索と併せて使用される頻度が高いアプリケーション(例えば、地図検索に係るアプリケーション)を起動させるか否かの確認画面を表示させて、操作部11を介して、このアプリケーションを起動させるか否かの決定を受け付けるようにしてもよい。この場合、記憶部50に対して、複数のアプリケーションについて、併せて使用される頻度が記憶されており、制御部60は、この頻度が高い複数のアプリケーションのいずれかが起動され、終了した後に、他のアプリケーションを起動する。
【0063】
また、制御部60は、アプリケーション一覧画面150において、操作部11(入力操作キー14)の操作により、[2]キーワード検索、[4]地図検索を選択するように、起動させるアプリケーションの選択を一度に受け付け、これら複数の選択されたアプリケーションを起動するようにしてもよい。
【0064】
続いて、携帯電話装置1のアプリケーション起動に係る処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る携帯電話装置1によるアプリケーション起動の処理の流れを示すフローチャートである。
【0065】
ステップS1において、制御部60は、LCD表示部21に待受画面が表示された状態において、操作部11(入力操作キー14)を介して文字列の入力を受け付ける。
ステップS2において、制御部60は、操作部11(入力操作キー14)による文字列入力操作に応じた文字列を、LCD制御部42を介して、LCD表示部21に表示する。
【0066】
ステップS3において、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11による、文字列を利用するアプリケーション(第1のアプリケーション及び第2のアプリケーション)の起動操作が行われたか否かを判定する。制御部60は、この判定がYESの場合に、処理をステップS4に移し、この判定がNOの場合に、処理をステップS1に移す。
【0067】
ステップS4において、制御部60は、第1のアプリケーションを起動する。
ステップS5において、制御部60は、ステップS1において入力が受け付けられ、ステップS2においてLCD表示部21に表示された文字列を、第1のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に自動的に入力する。
ステップS6において、制御部60は、操作部11による第1のアプリケーションに係る操作を受け付ける。
【0068】
ステップS7において、制御部60は、第1のアプリケーションが終了したか否かを判定する。制御部60は、この判定がYESの場合に、処理をステップS8に移し、この判定がNOの場合に、処理をステップS6に移す。
【0069】
ステップS8において、制御部60は、第2のアプリケーションを起動する。
ステップS9において、制御部60は、ステップS1において入力が受け付けられ、ステップS2においてLCD表示部21に表示された文字列を、第2のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に自動的に入力する。
【0070】
以上のように、本実施形態の携帯電話装置1の制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された複数のアプリケーションを起動し、当該複数のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列をそれぞれ入力する。
よって、携帯電話装置1は、複数のアプリケーションの起動時に、LCD表示部21に表示されている文字列を、これら複数のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域にそれぞれ利用することができる。
【0071】
また、制御部60は、待受画面がLCD表示部21に表示されている状態において、操作部11(入力操作キー14)の複数の数字キーのうちいずれかの数字キーが操作されると、操作された数字キーに割り当てられた文字の入力を受け付け、LCD表示部21に表示させる。
よって、携帯電話装置1は、特定のアプリケーションが起動されていない待受画面において入力された文字列を複数のアプリケーションに利用することができる。
【0072】
また、複数のアプリケーションは、操作部11による文字列の入力操作によりLCD表示部21に文字列が表示された後に、操作部11により起動操作を受け付けたアプリケーションであるので、携帯電話装置1は、文字列を入力した後に、ユーザから、アプリケーションの起動を受け付けることができる。
【0073】
また、制御部60は、複数のアプリケーションのうち、いずれかのアプリケーションに対応する画面をLCD表示部21に表示させ、当該画面に対応するアプリケーションが終了した後に、これら複数のアプリケーションのうち、終了したアプリケーションとは異なる他のアプリケーションに対応する画面をLCD表示部21に表示させる。
よって、携帯電話装置1は、複数のアプリケーションの起動を、少ない操作により起動させ、これらのアプリケーションに対応する画面をLCD表示部21に表示させることができる。
【0074】
また、制御部60は、文字列を利用する複数のアプリケーションのうち、第1のアプリケーションの起動操作を受け付けると、当該第1のアプリケーションを起動して、当該第1のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列を入力し、当該第1のアプリケーションが終了した後に、第2のアプリケーションを起動して、当該第2のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列を入力する。
よって、携帯電話装置1は、煩雑な操作を行わずに、複数のアプリケーションの文字入力領域への文字列の入力を行うことができる。
【0075】
また、制御部60は、第1のアプリケーションが終了した後に、操作部11を介して、第2のアプリケーションの起動操作を受け付けたことに応じて、当該第2のアプリケーションを起動させ、当該第2のアプリケーションに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列を入力する。
よって、携帯電話装置1は、第2のアプリケーションの起動が不要である場合に、ユーザからの操作部11の操作により、第2のアプリケーションの起動を行わないようにすることができる。
【0076】
また、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、当該アプリケーションに、LCD表示部21に表示されている文字列が対応可能か否かを判定し、対応可能である場合に当該アプリケーションを起動して、当該アプリケーションに対応する画面の文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列を入力し、対応可能でない場合に、アプリケーションを起動しないように制御する。
よって、携帯電話装置1は、LCD表示部21に表示されている文字列を利用しても、有効な結果が得られない場合に、アプリケーションを起動しないようにすることができる。
【0077】
また、制御部60は、LCD表示部21に文字列が表示されている場合に、操作部11により当該文字列を利用するアプリケーションの起動操作を受け付けると、指定された一のアプリケーションを複数起動し、起動された一のアプリケーションに対応する複数の異なる画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列をそれぞれ入力する。
よって、携帯電話装置1は、一のアプリケーションについて、LCD表示部21に表示されている文字列を複数回利用する場合であっても、煩雑な操作を行うことなく、当該文字列を利用することができる。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0079】
例えば、本実施形態では、複数のアプリケーションとして、2つのアプリケーションを起動する場合について説明したが、2つのアプリケーションの起動に限らず、3つ以上のアプリケーションを起動し、これらのアプリケーションの文字入力領域にLCD表示部21に表示されている文字列を自動的に入力させるようにしてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、複数のアプリケーションのそれぞれに対応する画面をLCD表示部21に順番に表示することとしたが、これに限らず、複数のアプリケーションのそれぞれに対応する画面をLCD表示部21の別々の画面領域に並列的に表示するようにしてもよい。
【0081】
また、本実施形態では、操作部11の起動操作に応じて、複数のアプリケーションが起動され、これらのアプリケーションのそれぞれに対応する画面の文字入力領域に、LCD表示部21に表示されている文字列を入力することとしたが、例えば、文字の入力を受け付けるアプリケーションが既に起動されており、LCD表示部21に文字列が表示されている状態において、制御部60が、操作部11の起動操作に応じて、文字の入力を受け付けるアプリケーションを更に起動し、当該アプリケーションの文字入力領域に対して、LCD表示部21に表示されている文字列を入力することとしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯電話装置(携帯電子機器)
11 操作部
21 LCD表示部
60 制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作部と、
前記操作部に対する文字列の入力操作に応じて、文字列を表示する表示部と、
前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、複数の機能に基づく複数の画面の文字入力領域に当該文字列をそれぞれ入力する制御部と、を備える携帯電子機器。
【請求項2】
前記操作部は、文字が割り当てられる複数の操作キーを有し、
前記制御部は、前記表示部に待受画面が表示されている状態で、前記複数の操作キーのうちいずれかの操作キーが操作されると、操作された操作キーに割り当てられた文字を入力し、前記表示部に表示させる請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記複数の機能は、前記操作部による文字列の入力操作により前記表示部に当該文字列が表示された後に、前記操作部により起動操作を受け付けた機能である請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数の機能のうち、いずれかの機能に基づく画面を前記表示部に表示させ、当該画面に対応する機能が終了した後に、前記複数の機能のうち、終了した機能とは異なる他の機能に基づく画面を前記表示部に表示させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記操作部による文字列の入力操作により前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する前記複数の機能のうち、第1の機能の起動操作を受け付けると、当該第1の機能を起動して、当該第1の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力し、当該第1の機能が終了した後に、前記複数の機能のうち、前記第1の機能とは異なる第2の機能を起動して、当該第2の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の機能が終了した後に、前記操作部を介して、前記第2の機能の起動操作を受け付けたことに応じて、当該第2の機能を起動させ、当該第2の機能に基づく画面の文字入力領域に前記表示部に表示されている文字列を入力する請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部に前記文字列が表示されている場合に、前記操作部により文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、当該機能に、前記表示部に表示されている文字列が対応可能か否かを判定し、対応可能である場合に当該機能を起動して、当該機能に基づく画面の文字入力領域に、前記表示部に表示されている文字列を入力し、対応可能でない場合に前記機能を起動しない請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作部と、
前記操作部に対する文字列の入力操作に応じて、文字列を表示する表示部と、
前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けると、同一の機能に基づく異なる複数の画面の文字入力領域に、当該文字列をそれぞれ入力する制御部と、を備える携帯電子機器。
【請求項9】
表示部と操作部とを備える携帯電子機器が実行する機能起動方法であって、
前記操作部により文字列の入力操作及び機能の起動操作を受け付ける操作ステップと、
文字列入力操作に応じた文字列を前記表示部に表示する表示ステップと、
前記表示部に文字列が表示されている場合に、前記操作部により当該文字列を利用する機能の起動操作を受け付けたことに応じて、指定された複数の機能に基づく複数の画面又は同一の機能に基づく複数の画面の文字入力領域に当該文字列をそれぞれ入力する入力ステップと、を含む携帯電子機器の機能起動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−43149(P2012−43149A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183362(P2010−183362)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】