説明

携帯電話とICタグを使用した警備員巡回管理システム

【課題】警備員巡回スタッフの信頼性、及び監視効率の向上をはかるシステムにおいて、簡素で安価なシステムを提供する。
【解決手段】警備元と巡回場所とデータを蓄積するためのデータベースサーバーホスト名が蓄積されたICタグをICタグリーダーと携帯電話もしくはICタグリーダー内蔵の携帯電話をかざして読み取り、遠隔地にあるデータベースサーバーにインターネットを使用して転送し、警備及び派遣会社、依頼元の双方にて状況を監視することができる。
さらに、データについては第三者の管理するデータベースサーバーに蓄積するため、改竄の恐れは無く、データベースサーバー管理会社から証明することにより信頼性の向上が実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話とICタグを用いた警備員巡回及び派遣スタッフ勤怠管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の巡回警備システムでは、無線通信による無線タグへの電波の送信及び該無線タグからの受信により該無線タグの蓄積情報を読み取る無線タグリーダーで構成された巡回警備システムがある。
【0003】
【特許文献】 特開2007−58263
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、警備員巡回及び派遣スタッフの信頼性及び監視効率の向上をはかることにより、簡素で安価な管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、ICタグリーダーと携帯電話を接続もしくはICタグリーダー内蔵の携帯電話を使用し、巡回場所もしくは派遣場所にあるICタグを読み取り、読み取ったデータを遠隔地にあるデータベースサーバーにインターネットを使用して転送し、警備及び派遣会社、依頼元の双方にて状況を監視する。
また、データについては第三者の管理するデータベースサーバー管理会社から証明することにより信頼性の向上をはかる。
【発明の効果】
【0006】
(1)微弱電波を使用するICタグリーダーを使用することにより無線基地局の開局を行う必要がない。
(2)インターネット回線を使用してのデータ転送となるので無線LAN、構内PHS等の必要がない。
(3)リーダーとは別に近接無線タグを起動する認証用IDカードを持つ必要がない。
(4)ICタグリーダーに携帯電話を接続する簡易ICタグリーダーもしくは携帯電話内蔵のタグリーダーを使用することにより、既存インフラを十分活用し設備投資を軽減できる。
(5)ICタグにデータ蓄積場所に蓄積させることにより、このシステムをそのままいろいろな企業にすぐに適用させることができる。
(6)使用者にデータサーバー書き込みプログラムのアドレス等を分らないようにさせるため、結果の表示にはICタグ内のアドレスからリダイレクトし別プログラムにて結果を通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
(1)図1は本発明によるシステムの例として巡回警備システムの全体構成図であり、図2は本発明による警備員巡回時のビジネスフローチャートである。本発明はこれに限らず、派遣スタッフの勤怠管理や塾生の所在確認等、広く適用可能である。
(2)図1の1は本発明で使用するICタグリーダーと携帯電話もしくはICタグリーダー内蔵の携帯電話、2はICタグである。3は巡回データ蓄積用のデータベースサーバーである。
(3)ICタグ2にはインターネットを経由してデータを蓄積するためのホスト名、警備依頼元、巡回場所のデータがあらかじめ登録されており、ICタグにはICタグリーダー1をかざして読み込ませ、同時に巡回データ蓄積用のデータベースサーバーにインターネットを経由してデータを転送する。
(4)ICタグ2の情報、特にデータベースサーバー、書き込みプログラム名は携帯電話に表示しないよう、書き込み後はリダイレクトさせ、別プログラムにて書き込み結果を表示する。これにより書き込みプログラムを特定することは困難となり不正、改竄の恐れがないようにする。
(5)警備会社、警備依頼元は何時に何所を巡回しているのか巡回データ蓄積用のデータベースサーバーにインターネット経由で容易に把握することができるようにする。
(6)第三者となる巡回データ蓄積用のデータベースサーバーを管理する会社から巡回データの証明書を発行することによりデータの信頼性を保証することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による巡回警備システムの全体構成図である。
【図2】本発明による警備員巡回時のビジネスフローチャートである。
【符号の説明】
【0009】
1 携帯電話+ICタグリーダーもしくはICタグリーダー内蔵携帯電話
2 ICタグ
3 データベースサーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグリーダーと携帯電話もしくはICタグリーダー内蔵の携帯電話を接続し、巡回場所もしくは派遣場所にあるICタグを読み取り、読み取ったデータを遠隔地にあるデータベースサーバーにインターネットを使用して転送し、現場の状況を監視する管理システム。
【請求項2】
警備及び派遣会社及び依頼元以外の第三者がデータを管理、証明する請求項1記載の管理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−157893(P2009−157893A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−341881(P2007−341881)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(508025839)株式会社リスペクトシステムズ (5)
【Fターム(参考)】