説明

携帯電話端末用装飾具

【課題】本発明は、携帯電話端末のデザインにさらなるオリジナリティを持たせることができる装飾具を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の携帯電話端末用装飾具1は、携帯電話端末Pの反液晶面の周縁近傍に沿って合成樹脂テープ4を介して貼着されるリボン状部材2と、リボン状部材2で囲まれた携帯電話端末Pの反液晶面に適宜配置されるように貼着される個別装飾部品6〜8とからなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話端末の表面に取り付けて携帯電話端末を装飾する装飾具に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末の普及に伴い、携帯電話端末に装着するストラップや、携帯電話端末の表面を装飾するシール等の普及が高まっている。
【0003】
最近では、携帯電話端末の表面を装飾するシールの種類も多様である。例えば、キャラクターが印刷されたシールや、ビーズやスワロフスキーを有するシール等がある。
【0004】
また、接着剤にて携帯電話端末の表面に直接接着するためのビーズやスワロフスキーの装飾部品も製造・販売されている。
【0005】
携帯電話端末の所有者は、これらの装飾シールや装飾部品を用いて携帯電話端末の表面や内面を装飾し、携帯電話端末のデザインにオリジナリティを持たせて楽しんでいる。
【0006】
しかしながら、携帯電話端末の表面にこれらの装飾具を貼り付けたとしても、印刷されたシールの選択や、ビーズやスワロフスキーをどのように配置するかといった範囲でしか個性が発揮できず、充分なオリジナリティを主張できるような装飾とはいえなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、携帯電話端末のデザインにさらなるオリジナリティを持たせることができる装飾具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、すなわち本発明は、ストレート携帯電話端末の裏面、または折畳携帯電話端末の反液晶面に貼着される装飾具であって、携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に沿って合成樹脂テープを介して貼着されるリボン状部材と、リボン状部材で囲まれた携帯電話端末の裏面または反液晶面の適宜の位置に配置されるように貼着される個別装飾部品とからなることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るリボン状部材は、リボン本体を構成する帯状繊維部材と、その帯状繊維部材の長手縁に沿って固定的に貼着された合成樹脂テープとから構成されている。そして、本発明に係る合成樹脂テープは、携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着するための粘着部を有している。
【0010】
つまり、本発明に係るリボン状部材は繊維質の部材であり、合成樹脂テープは合成樹脂の粘着剤であるため、それら自体の形状を自在に変形することができる。そのため、様々な形状の携帯電話端末に装着することができる。例えば、携帯電話端末の角部が丸められるようにして面取りされたものであっても、本発明のリボン状部材を携帯電話端末の周縁に沿わせて装着することができる。
【0011】
また、合成樹脂テープが、帯状繊維部材の長手方向の縁部に沿って設けられていることにより、リボン状部材を適宜の長さに切断しても帯状繊維部材を保持しておくことができる。つまり、リボン状部材を切断してもリボン状部材としての機能を損なうことがない。
【0012】
これにより、携帯電話端末の形状に合わせることができるだけでなく、切断したリボン状部材を複数種類組み合わせる等して携帯電話端末のデザインによりオリジナリティを持たせることができる。
【0013】
また、本発明に係る帯状繊維部材は、この帯状繊維部材の長手方向に所定間隔毎に寄せられたヒダ部を有している構成とすることができる。リボン状部材にヒダ部を設けることにより、携帯電話端末に装着させたときに携帯電話端末自体にドレッシーな感覚を持たせることができる。尚、複数枚の帯状繊維部材を重ねた状態でヒダを寄せてボリュームのあるヒダ部を作成してもよい。さらに、帯状繊維部材に透け感のある材質を用いることにより、携帯電話端末に装着させたときに携帯電話端末自体にラグジュアリーな感覚を持たせることができる。
【0014】
また、本発明に係る個別装飾部品は、装飾部材からなる装飾部と、装飾部の裏側に固定的に貼着され、携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着するための粘着部とを有していることを特徴とする。
【0015】
装飾部の装飾部材としては、例えば、マスコット人形,コサージュ,ラインストーン,ビーズ,パール等、布製,石,プラスチック等の様々な材質でできたものとすることができる。そして、装飾部は、粘着部の裏側には粘着部が設けられているため、ユーザは、シールを貼る作業と同じ要領で個別装飾部品を携帯電話端末に取り付けることができる。尚、本発明に係る粘着部は、繰り返し貼着することができる粘着剤を好適に用いることができる
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、携帯電話端末のデザインにさらなるオリジナリティを持たせることができる装飾具を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本実施形態の携帯電話端末用装飾具について図面を参照し説明する。尚、本実施形態における携帯電話端末は、折りたたみ式の携帯電話端末として説明するが、本発明の形態電話端末用装飾具は、ストレート式の携帯電話端末にも好適に用いることができる。
【0018】
本実施形態の携帯電話端末用装飾部1は、図1に示すリボン状部材2と、図4に示す個別装飾部品6〜8により構成されている。図1に本実施形態に係る携帯電話端末用装飾具1のリボン状部材2の斜視図を示し、図2にリボン状部材2を携帯電話端末の反液晶面に貼着した状態を示す図を示し、図3にリボン状部材2を携帯電話端末Pの反液晶面に貼着した状態における折りたたみ式の携帯電話端末Pを開いた状態の斜視図を示す。
【0019】
図1に示すように、リボン状部材2は、リボン本体を構成する帯状繊維部材3と、この帯状繊維部材3の長手縁に沿って固定的に貼着された合成樹脂テープ4とを有している。尚、本実施形態に係る帯状繊維部材3は、透ける素材を使用していることとする。
【0020】
合成樹脂テープ4は、両面に粘着剤が塗布された粘着部を有する両面テープである。合成樹脂テープ4の一方の面側の粘着部は帯状繊維部材3に固定的に接着され、他方の面側の粘着部は携帯電話端末Pの裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着される。尚、以下の説明では、携帯電話端末Pの裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着する方の粘着部を粘着部5として説明する。
【0021】
また、帯状繊維部材3には、その長手方向に所定間隔毎に寄せられた複数のヒダ部3a
,3b,3c,3d・・・が設けられている。尚、本実施形態では、幅の大きさが異なる帯状繊維部材が二枚重ねられているため、ヒダ部3a,3b,3c,3d・・・も二重のヒダを形成している。
【0022】
ここで、帯状繊維部材3と合成樹脂テープ4とは材質が異なるため、通常の接着剤では十分な接着効果が得られない可能性がある。
【0023】
そこで、本実施形態では、グルーガンを用いた抽出型のホットメルト接着剤を用いて、合成樹脂テープ4の一面側の所定間隔毎にメルトバンプを形成し、このメルトバンプを前記帯状繊維部材3に圧着することによって帯状繊維部材3と合成樹脂テープ4との接着を強固にしている。尚、ホットメルト接着剤は、エチレン酢酸ビニル共重合物を主成分としたものを好適に用いることができる。
【0024】
また、ホットメルト接着剤以外の接着剤には、変成シリコーン樹脂やシリル化ウレタン樹脂等を主成分とした接着剤を好適に用いることができる。
【0025】
一方、合成樹脂テープ4の他面側は、プラスチック製の携帯電話端末の表面に接着するため、通常の両面粘着テープを貼付するだけでよい。
【0026】
図2及び図3に示すように、このような構成のリボン状部材2を携帯電話端末Pの反液晶面の周縁に沿って配置し、粘着部5を貼着させる。本実施形態に係るリボン状部材2は繊維質の部材であり、合成樹脂テープ4は合成樹脂の粘着剤であるため、それら自体の形状を自在に変形することができる。そのため、図2に示すように、携帯電話端末Pの周縁の丸くなった角部にも沿うことができる。
【0027】
また、図4(a)〜(c)に本実施形態における個別装飾部品6〜8を示す。図4(a)に示す個別装飾部品6は、マスコット人形が装飾部材となった装飾部6aと、マスコット人形の裏面に固定的に貼着された粘着部6bとからなる。図4(b),(c)に示す個別装飾部品7,8は、コサージュが装飾部材となった装飾部7a,8aと、コサージュの裏面に固定的に貼着された粘着部7a,8bとからなる。尚、装飾部材としては、この他にも、プラスチックでできた飾りやラインストーン等とすることもできる。
【0028】
図5に、本実施形態の携帯電話端末用装飾具1(リボン状部材2及び個別装飾部6〜8)を携帯電話端末Pに取り付けた状態を示す。リボン状部材2は、携帯電話端末Pの反液晶面の周縁に沿って配置し、個別装飾部品6〜8は、リボン状部材2が配された以外の場所に配置する。尚、リボン状部材2及び個別装飾部品6〜8の配置は、個人の好みによって配することができるため、図5に示した取り付け状態はほんの一例にすぎない。
【0029】
以上のように、リボン状部材2にヒダ部3a〜3dを設けることにより、携帯電話端末に装着させたときに携帯電話端末自体にドレッシーな感覚を持たせることができる。さらに、本実施形態のように、複数枚の帯状繊維部材を重ねた状態でヒダを寄せたヒダ部3a〜3dとすることにより、リボン状部材2にボリューム感を持たせることができる。
【0030】
また、帯状繊維部材3に透け感のある材質を用いることにより、携帯電話端末に装着させたときに携帯電話端末自体にラグジュアリーな感覚を持たせることができる。
【0031】
さらに、本実施形態の携帯電話端末用装飾具1は、粘着部5,6b,7b,8bにより携帯電話端末の表面に取り付けることができるため、ユーザは容易な作業で気軽に携帯電話端末の装飾を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態のリボン状部材の斜視図である。
【図2】本実施形態のリボン状部材を携帯電話端末に取り付けた状態の図である。
【図3】本実施形態のリボン状部材を携帯電話端末に取り付けた状態の図である。
【図4】本実施形態の個別装飾部品を示す図である。
【図5】本実施形態の携帯電話端末用装飾具を携帯電話端末に取り付けた状態の図である。
【符号の説明】
【0033】
1 携帯電話端末用装飾具
2 リボン状部材
3 帯状繊維部材
3a,3b,3c,3d・・・ ヒダ部
4 合成樹脂テープ
5 粘着部
6〜8 個別装飾部品
6a,7a,8a 装飾部
6b,7b,8b 粘着部
P 携帯電話端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストレート携帯電話端末の裏面、または折畳携帯電話端末の反液晶面に貼着される装飾具であって、
携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に沿って合成樹脂テープを介して貼着されるリボン状部材と、
前記リボン状部材で囲まれた前記携帯電話端末の裏面または反液晶面の適宜の位置に配置されるように貼着される個別装飾部品とからなる携帯電話端末用装飾具。
【請求項2】
前記リボン状部材は、
リボン本体を構成する帯状繊維部材と、
当該帯状繊維部材の長手縁に沿って固定的に貼着された前記合成樹脂テープとを有し、
前記合成樹脂テープは、前記携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着するための粘着部を有していることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端末用装飾具。
【請求項3】
前記帯状繊維部材は、当該帯状繊維部材の長手方向に所定間隔毎に寄せられたヒダ部を有していることを特徴とする請求項2に記載の携帯電話端末用装飾具。
【請求項4】
前記個別装飾部品は、
装飾部材からなる装飾部と、
前記装飾部の裏側に固定的に貼着され、前記携帯電話端末の裏面または反液晶面の周縁近傍に着脱自在に貼着するための粘着部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端末用装飾具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−318390(P2007−318390A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144965(P2006−144965)
【出願日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願人】(592045821)株式会社サンクレスト (8)
【Fターム(参考)】