説明

撮像装置、プログラム、情報端末及び情報通信システム

【課題】撮像した画像を容易にスライドショー再生可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、記憶部17に記憶された音楽データや画像データの中から入力部14で指定された画像データ若しくは音楽データに基づいてスライドショー再生を行なう際に、画像情報テーブル171/音楽情報テーブル172を参照して得られるその指定された画像データ/音楽データに関する情報と適合度判定テーブル173とを元に同時に再生すべき音声データ/画像データとの適合度を算出し、その適合度に応じて選択された音声データ/画像データを用いてスライドショー再生を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像と音声とを同期して再生するスライドショー再生を行なう撮像装置、プログラム、情報端末及び情報通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラなどの撮像装置は、撮像時にリアルタイムに撮像画像を確認するファインダー表示や撮像後に撮像した画像を確認するためのLCD(Liquid Crystal Display)などによる表示部を備えたものがある。この表示部における撮像画像の表示では、撮像画像の再生順序を指定して再生する、いわゆるスライドショー再生により、利用者が楽しんで鑑賞できるように表示するものが知られている。
【0003】
さらに、スライドショー再生においては、単に撮像画像を鑑賞する以外に音楽データに合わせて複数の撮像画像データを同期再生させることで、より利用者が楽しんで鑑賞できるものがある。
これは、音楽データの各部分に対応してどの撮像画像データを再生させるかを予め指定(または、撮像画像データの再生順に対応して再生する音楽データを予め指定)したスライドショー情報に基づいて音楽データと複数の撮像画像データを同期再生させておこなう。
例えば、特許文献1には、音声情報が対応付けされた画像を表示させると共に、対応付けされている音声情報に基づく音声を発音させる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−116099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、音楽データの各部分に対応する画像データがスライドショー情報によって直接的かつ固定的に対応付けられているため、新たな画像データや新たな音楽データが逐次装置内に追加されていくような環境においては、その新たに追加されたデータを従前に設定したスライドショー情報によるスライドショー再生に含めることができない。
つまり、撮像して容易に画像の取得が可能なデジタルカメラなどにおいて、新たに撮像した画像を従前のスライドショー再生に含める場合、その都度、音楽データの各部分と画像データとの対応関係を指定し直す作業を利用者が行なう必要があり、容易に画像を取得できる割に、その画像を元にしたスライドショー再生を行なうことは面倒なものであった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、撮像した画像を容易にスライドショー再生可能な撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから再生の対象である音声データを指定する音声指定手段と、前記音声指定手段により指定された音声データに基づく音声再生の際に、当該音声データに付与された前記第2の属性情報と前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された音声データと画像データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから選択された画像データに基づく表示を行なう再生手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画像データ記憶手段は、前記撮像手段により逐次撮像される画像データを逐次追加して記憶し、前記再生手段は、前記音声指定手段により再生対象である音声データが指定された時点で前記画像データ記憶手段に記憶されている複数の画像データを対象として前記適合度の算出を行なうことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから再生の対象である画像データを指定する画像指定手段と、前記画像指定手段により指定された画像データに基づく画像表示の際に、当該指定された画像データに付与された前記第1の属性情報と前記音声データ記憶手段に記憶された音声データに付与された前記第2の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから選択された音声データに基づく音声再生を行なう再生手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、外部から音声データを取得する音声データ取得手段を更に備え、前記音声データ記憶手段は、前記音声データ取得手段により逐次取得される音声データを逐次追加して記憶し、前記再生手段は、前記画像指定手段により再生対象である画像データが指定された時点で前記音声データ記憶手段に記憶されている複数の音声データを対象として前記適合度の算出を行なうことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、通信回線を介してサーバと通信を行なう通信手段を更に備え、前記音声データ取得手段は、前記通信手段によりサーバから音声データを取得することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記音声データ記憶手段は、第2の属性情報が再生区分毎に付与された音声データを複数記憶し、前記再生手段は、前記選択された音声データのいずれかの再生区分を再生する際に、当該音声データの再生区分に付与された前記第2の属性情報と前記画像指定手段により指定された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データの再生区分との適合度を算出し、その算出された適合度に応じた画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、前記第1の属性情報と前記第2の属性情報との間の適合関係を示す第1の適合情報を記憶する第1の適合情報記憶手段を更に備え、前記第1の属性情報と前記第2の属性情報との間における前記適合度の算出は、前記第1の適合情報記憶手段に記憶された第1の適合情報に基づくことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明において、前記第2の属性情報といずれかの画像処理との対応関係を示す第2の適合情報を記憶する第2の適合情報記憶手段を更に備え、前記再生手段は、音声データに基づく音声再生と画像データに基づく表示の際に、当該音声データに付与された前記第2の属性情報と前記第2の適合関係記憶手段に記憶された第2の適合情報とに基づいた画像処理で当該画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記いずれかの画像処理は、画像データに基づく表示の切り替え処理であり、前記再生手段における画像処理は、前記第2の属性情報と前記第2の適合情報とに基づいた速さで画像の表示を切り替えることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、前記第2の属性情報は、音声データのテンポを示す情報であり、前記再生手段における画像処理は、前記テンポに応じた画像処理で画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記第1の適合情報記憶手段に記憶された第1の適合情報を設定する第1の適合情報設定手段を更に備えることを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記第2の適合情報記憶手段に記憶された第2の適合情報を設定する第2の適合情報設定手段を更に備えることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の発明において、前記第1の属性情報を設定する第1の属性情報設定手段を更に備えることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の発明において、前記第2の属性情報を設定する第2の属性情報設定手段を更に備えることを特徴とする。
【0020】
請求項15〜17に記載の発明は、撮像装置のコンピュータに上述した請求項1、3、6に記載の発明に示した主要な機能を実現するためのプログラムを提供する。
【0021】
請求項18に記載の発明は、前記請求項1〜14のいずれか一項に記載の撮像装置と、通信回線を介して通信を行なう通信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項19に記載の発明は、前記請求項18に記載の情報端末と、サーバとが通信回線を介して相互に接続された情報通信システムであって、前記サーバは、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する記憶手段、及び前記音声指定手段により指定された音声データに付与された前記第2の属性情報を受信し、当該第2の属性情報と前記記憶手段に記憶された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された音声データと画像データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記記憶手段に記憶された画像データから選択された画像データを送信するデータ通信手段を有し、前記請求項18に記載の情報端末は、前記サーバから送信された画像データを受信し、前記音声指定手段により指定された音声データに基づく音声再生の際に、前記受信した画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする。
【0023】
請求項20に記載の発明は、前記請求項18に記載の情報端末と、サーバとが通信回線を介して相互に接続された情報通信システムであって、前記サーバは、第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する記憶手段、及び前記画像指定手段により指定された画像データに付与された前記第1の属性情報を受信し、当該第1の属性情報と前記記憶手段に記憶された音声データに付与された第2の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記記憶手段に記憶された音声データから選択された音声データを送信するデータ通信手段を有し、前記請求項18に記載の情報端末は、前記サーバから送信された音声データを受信し、前記画像指定手段により指定された画像データに基づく表示の際に、前記受信した音声データに基づく音声再生を行なうことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
請求項1、15に記載の発明によれば、再生の対象となる音声データを指定するだけで、該音声データに適した画像データを表示させることができ、しかも、各音声データに対して同時に表示させるべき画像データの情報を予め固定的に指定しておく必要がないので、新たな画像データや新たな音声データが追加されていくような環境においても、いつでも、再生の対象となる音声データを指定するだけで、該音声データの各部分に適した画像データを表示させることができる。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、画像データ記憶手段に記憶される画像は撮像により逐次追加される画像であり、再生手段は音声指定手段により再生対象である音声データが指定された時点における前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データに対して適合度の算出を行なう構成であるため、再生する音声データを指定してその音声データに適合する画像データを表示する場合で撮像により順次画像が追加される状況においても、再生する音声データを指定するだけでその指定した時点における最新の画像データを元にした表示を行なうことができる。
【0026】
請求項3、16に記載の発明によれば、表示の対象となる画像データを指定するだけで、該画像データに適した音声データに基づいた音声再生を行なうことができ、しかも、各画像データに対して音声再生させるべき音声データの情報を予め固定的に指定しておく必要がないので、新たな画像データや新たな音声データが追加されていくような環境においても、いつでも、表示の対象となる画像データを指定するだけで、該画像データに適した音声データに基づいた音声再生を行うことができる。
【0027】
請求項4に記載の発明によれば、音声データ記憶手段に記憶される音声データは音声データ取得手段から逐次取得されるデータであり、再生手段は画像指定手段により再生対象である画像データが指定された時点における前記音声データ記憶手段に記憶されている音声データに対して適合度の算出を行なう構成であるため、画像データを指定して画像再生する時にその画像データに適合する音声データを再生する場合で音声を逐次取得して記憶する状況においても、再生する画像データを指定するだけでその指定した時点における最新の音声データを元にした音声再生を行うことができる。
【0028】
請求項5に記載の発明によれば、通信回線を介したサーバとの通信により音声データの取得を行なうことができる。
【0029】
請求項6、17に記載の発明によれば、音声データに基づいて音声再生する際の再生区分毎に適した画像データの表示を行うことができ、より再生される音声の状況に適した画像の表示を行うことができる。
【0030】
請求項7に記載の発明によれば、音楽データの属性情報と画像データの属性情報とが、各々独立して付与された属性情報であっても、これら2つの属性情報に基づいて音楽データの各部分に適した画像データを対応付けることができる。
【0031】
請求項8に記載の発明によれば、音声データに基づく音声再生時における画像データに基づく画像の表示を、当該音声データに付与された第2の属性情報に対応する画像処理を施して行うことができ、より再生される音声に適した視覚演出で画像の表示を行うことができる。
【0032】
請求項9に記載の発明によれば、音声データに付与された第2の属性情報に対応する速さで表示する画像を切り替えることができ、より再生される音声に適した視覚演出で画像の表示を行うことができる。
【0033】
請求項10に記載の発明によれば、音声データに基づく音声再生時のテンポに応じて画像データに基づく画像の表示を行うことができ、より再生される音声に適した視覚演出で画像の表示を行うことができる。
【0034】
請求項11〜14に記載の発明によれば、第1の適合情報、第2の適合情報、第1の属性情報又は第2の属性情報を設定する手段を備える構成であるため、適合度合いを利用者の好みに設定することが可能となり、より利用者の好みに合った画像データと音声データとの組み合わせで再生をすることができる。
【0035】
請求項18に記載の発明によれば、通信回線を介して通信を行なう情報端末においても実施することができる。
【0036】
請求項19、20に記載の発明によれば、再生する音声データ/表示する画像データを指定して音声再生又は画像表示を行なう際に、サーバからその音声再生時に適した画像を表示する画像データ/画像表示時に適した音声を再生する音声データを受信し、その受信した画像データ/音声データに基づく表示や音声再生を行なう構成である。このため、情報端末は、音声データ又は画像データのいずれか一方の情報を保持するだけよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
[第1の実施の形態]
以下、図を参照して本発明の実施形態について詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の用語はこれに限定しない。
【0038】
先ず、本発明である撮像装置1の構成について図1〜図5を参照しながら説明する。図1(a)は、撮像装置1の正面外観を示す外観図であり、図1(b)は、撮像装置1の背面外観を示す外観図であり、図2は、撮像装置1の機能的構成を模式的に示すブロック図であり、図3は、撮像部11の詳細を示すブロック図であり、図4(a)は、画像情報テーブル171の内容を例示する図であり、図4(b)は、音楽情報テーブル172の内容を例示する図であり、図5(a)は、適合度判定テーブル173aの内容を例示する図であり、図5(b)は、適合度判定テーブル173bの内容を例示する図である。
【0039】
撮像装置1は、図1(a)に示すように、撮影対象物である被写体からの光を内部にある撮像素子の撮像面に結像するレンズ120を正面に備え、利用者が背面方向から右手で右測方を把持した時に右手人差し指で容易に押下が可能な上部位置にシャッター141を備える。
【0040】
また、撮像装置1は、主に正面方向における外部からの音声を入力するマイク191、外部マイクや音声再生機器からの音声信号を入力可能な音声入力端子192及び音声の再生を行なうスピーカ193などの音声部19を備え、動画像撮影時の録音や外部機器で再生した音楽の録音又は当該装置に格納された音声データに基づいた音声再生を行なう。
【0041】
図1(b)に示すように、撮像装置1は、撮影した画像などを表示するLCD(Liquid Crystal Display)である表示画面121と、上述のシャッター141と同様に利用者が右手で把持した時に右手親指で容易な操作が可能なキー操作部142と、を背面位置に備える。
【0042】
撮像装置1は、図2に示すように、制御部10、撮像部11、表示部12、ファインダ部13、入力部14、メモリカードI/F15、画像処理部16、記憶部17、通信I/F18及び音声部19を備え、各部はバス20により互いに電気的に接続されてなる。
【0043】
制御部10は、特に図示しないCPU(Central Processing Unit)、内部RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などを備え、CPUが前記内部RAMの所定領域を作業領域としてROMに格納されている各種制御プログラム又は各種データを元に、上記各部に制御信号を送って撮像装置1の動作全般を統括制御する。なお、上述の作業領域や各種プログラムの格納先は、後述する記憶部17であっても良い。具体的に制御部10は、格納されたプログラムを読出して、後述する音楽情報の設定処理、画像情報の設定処理、適合度判定テーブルの設定処理、スライドショー作成処理、適合度判定処理、エフェクト適合度判定処理又はスライドショー再生処理を行なう。
【0044】
また、制御部10は、撮影レンズ系及びミラーなどのレンズ・ミラーブロック、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子、その駆動系ほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路などを備えた撮像部11の光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッタ駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御することで、撮像装置1における撮像動作を制御する。
【0045】
なお、撮像装置1における撮像動作は、人物撮影に適した「人物モード」、夜景などの撮影に適した「夜景モード」、日中の撮影に適した「日中モード」などの各種撮影モードに応じて上記制御を行なってよい。
【0046】
また、制御部10は、撮像部11によって撮影されて信号処理された画像データを画像処理部16に送り、所定の画像処理を施した画像データの記憶部17への格納や表示部12又はファインダ部13による表示画面121への表示を行なう。また、制御部10は、常時一定周波数の水晶発振によるクロック信号の計数などにより、現在時刻を計時する機能を備える。
【0047】
表示部12は、例えばLCDなどである表示画面121によって構成され、画像再生画面、入力操作画面、メッセージ画面として使用されるもので、その解像度は撮像部11内の撮像素子の解像度と略同様な高精細ディスプレイである。
【0048】
ファインダ部13は、撮像部11で撮像した画像データにフレーム、視野枠、及び合焦対象を示すマーカなどの標識及び絞り・シャッタースピードなどの数値を合成した画像をリアルタイムに表示画面121に表示する(スルー/ファインダ画像表示)。
【0049】
なお、ファインダ部13は、表示画面121に撮像画像をファインダ画像として表示する構成以外に撮像方向からの光が入射される対物レンズ、制御部10からの指示により上記標識や数値を表示するファインダ用LCD、入射される光束を利用者の眼に導く接眼レンズ及び対物レンズからの光とファインダ用LCDからの光を導光して接眼レンズへ導くプリズムなどによる光学ファインダーであってもよい。
【0050】
入力部14は、「半押し」又は「全押し」の2段階ストロークで押下操作が可能なシャッター141、各種設定、選択などを選択キーや決定キーの押下操作で行なうキー操作部142などであり、押下操作に応じた信号を制御部10に送信する。
【0051】
メモリカードI/F15は、特に図示しないデータの読み書きが可能な記録媒体であるメモリーカードが着脱自在に装着されるインターフェイスであり、画像データなどをメモリーカードに書き込む。なお、メモリーカードは、不揮発性の記録媒体であり、具体的には、スマートメディア、ICカードなどである。
【0052】
画像処理部16は、画像処理用DSP(Digital Signal Processor)等からなり、制御部10から入力される画像データと制御信号とにより、拡大・縮小処理、画素補間、輝度値の調整、色変換及び所定領域の切り取りなどの各種画像処理を行ない、制御部10へ変換後の画像データや演算結果値を出力する。
【0053】
記憶部17は、制御部10の指示により電気的に消去及び書き換えが可能な不揮発メモリなどであり、プログラム記憶領域、データ記憶領域及び作業領域を有する構成である。プログラム記憶領域には、後述するフローチャートに示す動作手順で本実施の形態に関する動作を実現するためのプログラムなどが格納される。データ記憶領域には、画像情報テーブル171、音楽情報テーブル172、適合度判定テーブル173及びスライドショー情報174や特に図示しない画像データや音楽データ(音声データ)が格納される。
【0054】
画像情報テーブル171は、図4(a)に示すように、記憶部17に「画像」名で格納された各画像データに対して「画像グループ」、「撮影年月日」、「気分」、「お気に入り度」、「色合い」、「撮影距離」又は「撮影モード」などの属性情報を付与するデータを格納するテーブルである。各画像データに対する属性情報は、同図に示したテーブル形式の他に、各画像データのヘッダ/フッタ部分にタグ情報として格納する構成、例えばExif(Exchangeable Image File Format)形式の画像データにおける付加情報に格納する構成であっても良い。
【0055】
なお、属性情報における「画像グループ」は画像データが属するカテゴリを示す情報であり、「気分」・「お気に入り度」・「色合い」は利用者の撮像画像に対する印象を示す情報であり、ともに撮像後の確認時などに利用者が設定する。また、「撮影年月日」は撮像時の時刻情報、「撮影距離」・「撮影モード」は撮影時における撮影モードやセンサ部111が出力する距離値などであり、撮像と同時に設定される情報である。
【0056】
音楽情報テーブル172は、図4(b)に示すように、記憶部17に「楽曲名」で格納された各音楽データに対して再生部分毎の「再生時間」、「流行時期」、「イメージ」、「分類」又は「テンポ」などの属性情報を付与するデータを格納するテーブルである。各音楽データに対する属性情報は、上述した画像データに対する属性情報と同様に各音楽データのヘッダ/フッダ部分にタグ情報として格納する構成などであっても良い。
【0057】
適合度判定テーブル173は、音楽の属性情報の何れかに対して画像の属性情報の何れかとの適合関係を示す情報と、音楽の属性情報の何れかに対して画像のエフェクトの何れかとの適合関係を示す情報とを格納する。前段の適合関係を示すものは、図5(a)に示すように、音楽の「イメージ」と画像の「気分」との適合度や、音楽の「テンポ」と画像の「色合い」との適合度など、音楽対画像の適合関係を複数の項目で格納する適合度判定テーブル173aがある。また、後段の適合関係を示すものは、図5(b)に示すように、音楽の「テンポ」と画像のエフェクトの切替速度との適合度や、音楽の「分類」と画像のエフェクトの切替モードとの適合度など、音楽対エフェクトの適合関係を複数の項目で格納する適合度判定テーブル173bがある。
【0058】
なお、図5に示したように、適合関係に関する情報は、適合度を示すテーブルで複数の項目をまとめて格納する構成でもよいが、項目の比較ごとにテーブルを設ける構成であってよい。また、音楽対画像又は音楽対エフェクトの適合関係は、同図に示したように、一つの音楽の属性情報に対して複数の画像の属性情報又はエフェクトの適合関係とは逆に、一つの画像の属性情報又はエフェクトに対して複数の音楽の属性情報の適合関係であって良く、特に限定しない。
【0059】
スライドショー情報174は、再生する音楽データ、その音楽データの再生部分ごとに表示する画像データ及びその画像を表示する際の画像処理による表示効果(エフェクト)を示す情報であり、後述するスライドショー作成処理で作成される。なお、スライドショー情報174は、タイムテーブルで上記情報を管理し、複数の音楽データと画像データの再生が可能な構成であってよい。
【0060】
通信I/F18は、外部機器として、例えば、PC(Personal Computer)などのデータ処理装置が接続するインターフェイスであり、有線又は無線通信により所定の通信プロトコルで当該外部機器との間のデータ通信を行なう。
【0061】
音声部19は、マイク191、音声入力端子192及びスピーカ193を備え、マイクや端子を通して入力される音声信号に基づいた制御部10への音声データの出力や、入力される音声データを元にした音声再生を行なう。具体的には、音声部19は、マイク191又音声入力端子192から入力される音声信号をデジタル変換してからAVI(Audio Video Interleave)形式、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、WAV形式など所定の形式の音声データ(音楽データ)へ変換してその音声データの制御部10への出力を行なう。また、制御部10から入力される上記形式の音声データを復号し、アナログ変換してマイク191から出力する。
【0062】
撮像部11は、図3に示すように、センサ部111、光学系駆動部112、駆動回路113、撮像素子114、アナログ処理回路115、A/D回路116、バッファ117、信号処理回路118、圧縮伸長回路119、レンズ120及び絞り1121を備え、制御部10の指示により所定の焦点距離に合焦して撮像された動画又は静止画像である画像データを所定の形式の画像データに変換して画像処理部16に出力する。
【0063】
センサ部111は、撮像方向にある撮影対象の距離値と露出値とを出力する構成であり、例えば、特に図示しない赤外光投光部及び受光部による測距回路とCdSなどの光電導体による露光回路からなる。
【0064】
光学系駆動部112は、後述するレンズ120、絞り1121をステッピングモータなどにより駆動する回路であり、上述のセンサ部111により得られる距離値や露出値に応じた撮像部11の指示により、撮像素子114で結像する画像が撮像対象に合焦するようなレンズ120の移動と撮像素子114に入光する光量が適正となるような絞り1121による露出制御とを行なう。
【0065】
駆動回路113は、撮像素子114によって光電変換された各画素対応の電荷を画像信号として順次取り出してアナログ処理回路115に与える。撮像素子114は、CCD又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光センサにより構成され、当該撮像素子上の撮像面に結像される画像を各画素対応の画像信号として出力する。なお、撮像素子114における各画素は、RGB(Red、Green、Blue)それぞれのフィルターを備えた3色分の画素を一つの単位画素として構成する。
【0066】
アナログ処理回路115は、撮像素子114から出力される画像信号のノイズを低減させるCDS(Correlated Double Sampleing:相関二重サンプリング)回路、信号の増幅を行なうAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)回路、入力された画像信号における色差信号の差を利用して、R、G、Bの各色の色差成分に分離させる色分離回路及びそのR、G、Bの各色差成分のバランスが同等になるように調整されるホワイトバランス制御回路などにより、所定のアナログ信号処理を行ない、A/D回路116へアナログ画像信号を出力する。
【0067】
A/D回路116は、アナログ処理回路115から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、バッファ117へ出力する。バッファ117は、A/D回路116で変換されたデジタル画像信号を一時的に記憶し、制御部10の指示により信号処理回路118又は圧縮伸長回路119へ順次出力する。
【0068】
信号処理回路118は、入力されたデジタル画像信号による画像の所定領域の鮮鋭度を算出して制御部10へ出力する。これにより、制御部10は、最も鮮鋭でコントラストが高くなる合焦した状態を検出することで、画像の所定領域における合焦を行なうことができる。
圧縮伸長回路119は、入力されるデジタル画像信号を例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの所定の符号化方式で圧縮又は復号化して制御部10へ出力する。
【0069】
レンズ120は、撮像対象の像を前述の撮像素子114上の撮像面に結像(合焦)するように調整可能なレンズである。なお、レンズ120は複数のレンズ群の組み合わせにより画角調整が可能に構成されても良い。表示画面121は、レンズ120と撮像素子114との間に配され、複数枚のシャッター羽根により開口径と開閉時間(露光時間)とを制御可能に構成される。
【0070】
次に、撮像装置1における音楽情報、画像情報、適合度判定テーブルの設定処理について、図6、図7を参照して説明する。図6(a)は、制御部10が行なう音楽情報の設定処理を示すフローチャートであり、図6(b)は、制御部10が行なう画像情報の設定処理を示すフローチャートであり、図7は、制御部10が行なう適合度判定テーブルの設定処理を示すフローチャートである。
【0071】
先ず、音楽情報の設定処理について説明する。
図6(a)に示すように、制御部10は、入力部14からの操作指示などにより入力の対象である音楽データに対する音楽情報の設定処理を開始し、その音楽データの流行時期・イメージ・分類・テンポなど、音楽に関する情報を入力部14から受け付ける(ステップS11)。なお、ステップS11においては、音楽データの再生時間毎に区切り、その音楽に関する情報を入力する構成であって良い。具体的には、同図に示すように、音楽に関する情報を入力部14から受け付ける時に音楽データを再生し、利用者からの入力があったタイミングで区切られた再生部分に対してさらに情報を入力する構成である。
【0072】
次いで、入力部14からの入力指示や記憶部17に格納された設定情報に基づいて、音楽データに対して入力された音楽に関する情報の埋め込みを行なうか否かが判定され(ステップS12)、行なわない場合は(ステップS12:NO)入力された情報が音楽情報テーブル172に別ファイルとして保存されて(ステップS13)終了し、行なわれる場合は(ステップS12:YES)データのヘッダ/フッタ部分や電子透かし技術などを用いた方法でその音楽データに入力された情報が埋め込まれ(ステップS14)、その情報が埋め込まれた音楽データが保存されて(ステップS15)終了する。
【0073】
次に、画像情報の設定処理について説明する。
図6(b)に示すように、制御部10は、撮像部11で撮影し(ステップS21)、その撮影画像の確認画面を表示部12に表示して(ステップS22)、画像グループ名、気分、お気に入り度、色合いなど、その撮像画像に関する情報を入力部14から受け付けて(ステップS23)、撮像画像データの保存と入力された情報の画像情報テーブル171への保存を行ない(ステップS24)、終了する。
【0074】
なお、撮像画像に関する情報は、入力部14から入力される情報以外に、計時された現在時刻に基づいた撮影年月日や、撮像部11における撮影時の撮影モード、センサ部111で測定された撮影対象との距離値を元にした撮影距離などであっても良い。
【0075】
次に、適合度判定テーブルの設定処理について説明する。
図7に示すように、制御部10は、入力部14からの操作指示に基づいて音楽データの属性と画像データの属性とを指定し(ステップS31、S32)、その指定された属性間の適合度の入力を受け付け(ステップS33)、指定されて入力された2つの属性間の適合度を適合度判定テーブル173aとして記憶し(ステップS34)、この設定処理の終了指示の有無に基づいて設定終了と判定されるまで上記ステップS31〜S34の処理を行なう(ステップS35)。
【0076】
同様に、適合度判定テーブル173bに関する設定処理は、ステップS32においてエフェクトを指定し、ステップS34において指定された入力された音楽の属性情報とエフェクトとの適合度を適合度判定テーブル173bとして記憶することで行なう。なお、この適合度判定テーブルの設定処理は、ステップS31、S32を入れ替え、画像の属性情報に対する音楽の属性情報の適合度を設定する処理であっても良い。
【0077】
撮像装置1は、上述した音楽情報の設定処理、画像情報の設定処理又は適合度判定テーブルの設定処理を行なうことで、利用者の好みで音楽データや画像データに付与する情報の設定や、その情報に基づく適合関係を設定することができる。
【0078】
次に、スライドショー作成処理について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、制御部10が行なうスライドショー作成処理を示すフローチャートであり、図9(a)は、制御部10が行なう適合度判定処理を示すフローチャートであり、図9(b)は、制御部10が行なうエフェクト適合度判定処理を示すフローチャートであり、図10は、制御部10が行なうスライドショー再生処理を示すフローチャートである。
【0079】
先ず、図8に示すように、制御部10は、入力部14からの操作指示によりスライドショー作成処理を開始し、同期して再生するスライドショーの元となるデータとして、音楽データ若しくは複数の画像データが入力部14から指定されるまで待機する(ステップS41、S42)。
【0080】
同期して再生するスライドショーの元となるデータとして、複数の画像データ(画像グループ)が指定された場合(ステップS42:YES)、該画像グループに含まれる画像データがスライドショーの選択候補データであり、画像情報テーブル171におけるその画像データに対応する情報が記憶部17の作業領域に格納され、(ステップS43)、該画像グループに対する各音楽データの適合度が判定される適合度判定処理が行なわれ(ステップS44)、指定された画像グループに対して最も適合度の高い音楽データがスライドショー再生時の音楽データとして選択される(ステップS45)。
【0081】
ここで、ステップS44における適合度判定処理について詳細に述べる。図9(a)に示すように、制御部10は、適合度判定テーブル173aにおける項目の一つを選択し(ステップS61)、判定対象となる音楽データの属性情報と画像データの属性情報とを元にした画像と音楽との適合度を取得し(ステップS62)、取得した適合度を判定対象となる音楽データと画像データごとに累計して記憶部17の作業領域に格納し(ステップS63)、適合度判定テーブル173aにおける他の適合度を判定する項目の有無を判定し(ステップS64)、項目が有る場合はステップS62、S63を他の項目に基づいて行ない、項目が無い場合は累計された適合度を判定対象である音楽データと画像データとの適合度として格納して(ステップS65)、終了する。
【0082】
ステップS44においては、上述した適合度判定処理を画像グループの属性情報の平均と各音楽データの各再生部分の属性情報の平均とを元にして行ない、画像グループの各音楽データに対する適合度を算出する。これにより、画像グループに対する音楽の適合具合を適合度の高低で示すことができる。また、画像グループと音楽データとの適合度の算出は、画像グループの属性情報の平均や音楽データの各再生部分の平均に基づいた算出だけでなく、当該画像グループに属する各画像データと音楽データの各再生部分との適合度を累計して算出する構成などであって良い。
【0083】
なお、同期して再生するスライドショーの元となるデータとして、音楽データが指定された場合は(ステップS41:YES)、記憶部17に格納された全画像データがスライドショーの選択候補データであり、画像情報テーブル171の全てが記憶部17の作業領域に格納される(ステップS46)。
【0084】
次いで、スライドショー再生時の音楽として指定された音楽データの各部分(再生位置)に対する各エフェクトの適合度がエフェクト適合度判定処理で判定され(ステップS47)、当該音楽データの各部分で最も高い適合度のエフェクトが割り当てられる(ステップS48)。
【0085】
ここで、ステップS47におけるエフェクト適合度判定処理について詳細に述べる。図9(b)に示すように、制御部10は、適合度判定テーブル173bにおける項目の一つを選択し(ステップS71)、判定対象となる音楽データの各部分における属性情報とエフェクトとのとの適合度を取得し(ステップS72)、取得した適合度を判定対象となる音楽データの部分ごとに累計して記憶部17の作業領域に格納し(ステップS73)、適合度判定テーブル173bにおける他の適合度の項目の有無を判定し(ステップS74)、項目が有る場合はステップS72、S73を他の項目に基づいて行ない、項目が無い場合は累計された適合度を判定対象である音楽データの各部分とエフェクトとの適合度として格納して(ステップS75)、終了する。
【0086】
このステップS47では、上述したエフェクト適合度判定処理を指定された音楽データの全ての部分に対して行なうことで、再生部分ごとのエフェクトの適合具合を適合度の高低で示すことができる。
【0087】
次いで、指定された音楽データの各部分に対するスライドショーの選択候補である各画像データの適合度が、ステップS44とは逆に音楽データの各部分に対して画像データを比較する適合度判定処理により判定され(ステップS49)、当該音楽データの部分毎にステップS48で割り当てられたエフェクトで必要な画像データが適合度が高い画像データ順に選択され(ステップS50)、該音楽データの各部分に対して画像データとエフェクトとを対応付けたスライドショー情報が作成されて記憶部17のデータ記憶領域に格納される(ステップS51)。
【0088】
以上までの処理により作成されるスライドショー情報について、スライドショー情報174を例示する図11を参照して説明する。同図に示すように、スライドショー情報174は、再生する音楽データと、その音楽データにおける前奏やサビなどの各部分に対応する画像データと、その画像データに対するエフェクトとから構成されるデータである。撮像装置1は、このスライドショー情報174に基づいて音楽と画像とを同期したスライドショー再生を行なう。
【0089】
このため、撮像装置1は、上述した処理により作成されたスライドショー情報174をスライドショー再生に用いることで、画像と音楽とが適合したより好適なスライドショーを再生することができる。例えば、音楽データのサビの部分に対して画像データの属性情報におけるお気に入り度が高い場合に適合度が高くなるように適合度判定テーブル173aが設定されている場合は、その設定に応じたお気に入りの画像がサビの部分で再生される。また、テンポがゆっくりの場合は画像をゆっくり切り替え、速い場合は速く切り替えるエフェクトの適合度が高くなるように適合度判定テーブル173bが設定されている場合は、その設定に応じたエフェクトで画像を切り替えて再生される。
【0090】
なお、ステップS51の後、入力部14からの指示などを元に直ちに再生するか否かが判定され(ステップS52)、直ちに再生する場合はステップS51までに作成されて格納されたスライドショー情報に基づいてスライドショー再生処理が行なわれて(ステップS53)終了する。
直ちに再生しない場合には、ここで格納されたスライドショー情報を利用者の好きな時に指定して再生することができる。
【0091】
ところで、記憶されている画像データの数は、新たな撮影記録が行われたり、不要な画像データが削除されることによって常に変化している。また、記憶されている音楽データの数は、例えば、着脱式のメモリカードを介して新たな音楽データが読み込まれたり、通信回線を介して新たな音楽データがダウンロードされたり、不要な音楽データが削除されることによって常に変化している。
【0092】
このような常に情報が変化する環境にあって、指定した音楽データに対して毎回同じ画像データを同期再生させたい場合や、指定された画像グループに対して毎回同じ音楽データを同期再生させたい場合には、ここで格納された同じスライドショー情報を毎回指定して再生させればよい。これに対して、同じ音楽データを指定して再生を行う場合でも、常に最新の画像データの中から選択された複数の画像データを用いて同期再生させたい場合や、同じ画像グループを指定して再生を行う場合でも、常に最新の音楽データの中から選択された複数の音楽データを用いて同期再生させたい場合には、同期再生を行う直前にステップS41からの処理を実行させればよい。
【0093】
ここで、ステップS53におけるスライドショー再生処理について詳細に述べる。図10に示すように、制御部10は、入力部14などからの指示により再生対象となるスライドショー情報が指定されるまで待機し(ステップS81)、指定された場合は該スライドショー情報で指定されている音楽データを記憶部17から取得し(ステップS82)、該音楽データの再生を開始する(ステップS83)。
【0094】
次いで、該スライドショー情報に基づいて、再生している音楽データの現在の再生位置に対応して指定されているエフェクトに関する情報と画像データとが取得され(ステップS84)、取得された画像データが指定されているエフェクトで画像処理されて表示部12に表示され(ステップS85)、このステップS84、S85の処理が音楽データの終わりが検出されるまで、つまり、再生が終了するまで行なわれて(ステップS86:YES)、終了する。
【0095】
以上のように、撮像装置1は、記憶部17に記憶された音楽データや画像データの中から入力部14で指定された画像データ若しくは音楽データに基づいてスライドショー再生を行なう際に、画像情報テーブル171/音楽情報テーブル172を参照して得られるその指定された画像データ/音楽データに関する情報と適合度判定テーブル173とを元に同時に再生すべき音声データ/画像データとの適合度を算出し、その適合度に応じて選択された音声データ/画像データを用いてスライドショー再生を行なう。
【0096】
このため、撮像装置1は、スライドショー再生に際して再生の元となるデータとして画像グループ若しくは音楽データの何れかを指定することで、スライドショー再生を行なうことができ、容易なスライドショー再生を可能とする。
【0097】
また、撮像装置1は、音楽情報テーブル172により音楽データの再生区分毎に情報を格納する構成であるため、音楽データによる音声再生時の画像データの選択をその再生区分毎に行うことができ、より音楽に沿った画像表示を行うことができる。
【0098】
また、撮像装置1は、適合度判定テーブル173aにより画像データに関する情報と音楽データに関する情報の適合関係に関する情報を格納する構成であるため、画像と音楽との適合関係を明確に対応付けることができる。また、適合度判定テーブル173bにより音楽データと画像処理による表示効果の関係に関する情報を格納し、その情報に基づいて表示する画像の画像処理を行なう構成であるため、例えば音楽データのテンポに応じて画像を表示する切り替え速度を変更することで、音楽のテンポに同期した画像の表示を行なうなど、音楽に合わせた視覚的な演出を行うことができる。
【0099】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態として、本発明を適用した折り畳み式の携帯電話である携帯情報端末2と、その携帯情報端末2を用いた情報通信システム100について、図12〜図15を参照して説明する。なお、簡略化のため、第1の実施の形態で説明した撮像装置1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0100】
ここで、図12(a)は、開いた状態における携帯情報端末2の正面外観図であり、図12(b)は、開いた状態における携帯情報端末2の背面外観図であり、図13は、携帯情報端末2の機能的構成を模式的に示した図であり、図14は、情報通信システム100の構成の概略を示す概略図であり、図15(a)は、情報通信システム100における携帯情報端末2及びサーバ4の処理を示すラダーチャートであり、図15(b)は、携帯情報端末2の音楽情報設定処理を示すフローチャートである。
【0101】
先ず、携帯情報端末2について詳細に述べる。
図12(a)に示すように、携帯情報端末2は、上蓋101と下蓋102とがヒンジ部103により回動可能に接合されており、そのヒンジ部103を軸にして正面側で互いに向かい合うように折り畳む構成となっている。また、携帯情報端末2は、上蓋101の正面側に表示画面121とスピーカ193を、下蓋102の正面側にキー操作部142とマイク191を備える。このため、利用者が正面側を向けて下蓋102を把持した状態でキー操作部142の操作と表示画面121の画面確認とを容易にする。
【0102】
また、携帯情報端末2は、図12(b)に示すように、上蓋101の背面側にレンズ120を、下蓋102の背面側にスピーカ193a、193bを備える。このため、ステレオ音声の再現が可能であるとともに、利用者が正面側を向けて下蓋102を把持した状態で利用者の正面方向の撮像とその画像の確認を容易にする。
【0103】
また、携帯情報端末2は、図13に示すように、通信回路である通信部21を備え、GSM(Global System for Mobile communication)方式、GPRS(General Packet Radio System ;汎用パケット無線システム)方式、PDC(Personal Digital Cellular)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式、Bluetooth無線通信方式、無線LAN(Local Area Network)等のように各種携帯電話や無線モデムの規格や通信方式により、通信業者の無線基地局との間で、データ通信や通話などの通信を行う。
【0104】
以上のように、携帯情報端末2は、前述の撮像装置1と同様な構成であり、撮像した画像に基づいたスライドショー再生が可能であるとともに、通信部21による通話や無線通信を行なうことが可能である。
【0105】
次に情報通信システム100について詳細に述べる。
図14に示すように、情報通信システム100は、ワークステーションやPC(Personal Computer)などであるサーバ4、無線通信業者が携帯電話との通信を行なうための無線局3及び携帯情報端末2が上述した各種携帯電話や無線モデムの規格や通信方式又は有線であるネットワークNにより互いに通信可能に接続する構成である。
【0106】
サーバ4は、当該サーバ4における動作の統括制御を行う制御部410、ネットワークNを介して電気的に接続された外部の情報機器と通信を行なう通信部411、その制御部410が実行するプログラムや画像情報テーブル171、音楽情報テーブル172、適合度判定テーブル173、画像データ及び音楽データなどの各種データを格納する記憶部412や特に図示しない各種機能部を備える。上記構成により、サーバ4は、携帯情報端末2から送信されるデータに基づいた処理を行ない、その結果に基づいたデータを携帯情報端末2に送信する。
【0107】
次に、携帯情報端末2と情報通信システム100とが協働して行なうスライドショー再生処理について図15(a)を参照して説明する。
【0108】
先ず、携帯情報端末2における制御部10は、スライドショー再生する画像データ(画像グループ)又は音声データを入力部14から受け付け、画像情報テーブル171又は音楽情報テーブル172を参照して対応する画像情報又は音楽情報をサーバ4に送信する(ステップS91)。
【0109】
次いで、サーバ4における制御部410は、携帯情報端末2から送信される画像情報又は音楽情報を受信して、その受信した情報に基づいてスライドショー情報を作成し、当該スライドショー情報とそのスライドショーの再生に必要な画像データ又は音楽データを携帯情報端末2に送信する(ステップS101)。具体的には、制御部410は、画像情報を受信した場合には前述のステップS44からS51に至るまでの処理を、音楽情報を受信した場合には前述のステップS46からS51に至るまでの処理を行ない、作成されたスライドショー情報とそれに関する画像データ又は音楽データを携帯情報端末2に送信する。
【0110】
次いで、携帯情報端末2における制御部10は、サーバ4から送信されるスライドショー情報とそれに関する画像データ又は音楽データを受信して前述したスライドショー再生処理を行ない(ステップS92)終了する。
【0111】
また、携帯情報端末2における制御部10が行なう音楽情報の設定処理は、図15(b)に示す構成であってよい。同図に示すように、制御部10は、音楽データを取得し(ステップS111)、入力部14からの入力指示や記憶部17に格納された設定情報などに基づいて、音楽データに対してユーザー自身がその音楽に関する情報の設定を行なうか否かを判定し(ステップS112)、行なう場合(ステップS112:YES)は前述した音楽情報の設定処理(ステップS11〜S15)を行なって終了する。
【0112】
ユーザー自身が設定を行なわない場合は(ステップS112:NO)、曲名、音楽データのデータ量、トータルの再生時間などの音楽データを特定する情報をレコード会社などが提供する音楽情報提供サービスの端末に送信することでその音楽データにあった音楽情報が取得され(ステップS113)、その音楽情報が記憶部17に保存されて(ステップS115)、終了する。具体的には、ステップS113において、上述の音楽情報提供サービスを行なうサーバ4に音楽データを特定する情報が送信されて、制御部410の制御により、その情報に基づいて記憶部412に格納された音楽情報テーブル172が参照されることで得られるその音楽データにあった音楽情報が携帯情報端末2に送信される。
【0113】
上述した情報通信システム100のように、スライドショー作成処理を携帯情報端末2とサーバ4とが協働して行ない、携帯情報端末2で音楽データや画像データの再生の際に、その音楽データに基づく再生時に適した画像データや画像データに基づく表示時に適した音声データをサーバ4から受信して再生する構成であっても良い。この場合は、携帯情報端末2に音声データ又は画像データのいずれか一方の情報を保持するだけで良く、記憶領域をより効率的に利用することができる。
【0114】
また、携帯情報端末2は、サーバ4から音楽データにあった音楽情報を取得して設定する構成であってもよい。この場合は、利用者自身が音楽情報を設定する手間を省くことができる。
【0115】
なお、本実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定しない。本発明における撮像装置1、携帯情報端末2又は情報通信システム100の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、本実施の形態で説明した画像データは、動画像又は静止画像のいずれであっても良く、特に限定するものではない。
【0116】
また、撮像装置1や携帯情報端末2は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話だけでなく、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)等の情報機器であって良く、特に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】(a)は、本発明である撮像装置1の正面外観を示す外観図であり、(b)は、撮像装置1の背面外観を示す外観図である。
【図2】撮像装置1の機能的構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】撮像部11の詳細を示すブロック図である。
【図4】(a)は、画像情報テーブル171の内容を例示する図であり、(b)は、音楽情報テーブル172の内容を例示する図である。
【図5】(a)は、適合度判定テーブル173aの内容を例示する図であり、(b)は、適合度判定テーブル173bの内容を例示する図である。
【図6】(a)は、音楽情報の設定処理を示すフローチャートであり、(b)は、画像情報の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】適合度判定テーブルの設定処理を示すフローチャートである。
【図8】スライドショー作成処理を示すフローチャートである。
【図9】(a)は、適合度判定処理を示すフローチャートであり、(b)は、エフェクト適合度判定処理を示すフローチャートである。
【図10】スライドショー再生処理を示すフローチャートである。
【図11】スライドショー情報174を例示する図である。
【図12】(a)は、開いた状態における携帯情報端末2の正面外観を示す図であり、(b)は、開いた状態における携帯情報端末2の背面外観を示す図である。
【図13】携帯情報端末2の機能的構成を模式的に示す図である。
【図14】情報通信システム100の構成の概略を示す概略図である。
【図15】(a)は、情報通信システム100における携帯情報端末2及びサーバ4の処理を示すラダーチャートであり、(b)は、携帯情報端末2の音楽情報設定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
1 撮像装置
2 携帯情報端末(情報端末)
3 無線局
4 サーバ
N ネットワーク
10 制御部(再生手段)
11 撮像部(撮像手段)
12 表示部(再生手段)
13 ファインダ部
14 入力部(音声指定手段、画像指定手段、第1の適合情報設定手段、第2の適合情報設定手段、第1の属性情報設定手段、第2の属性情報設定手段)
15 メモリカードI/F
16 画像処理部
17 記憶部(画像データ記憶手段、音声データ記憶手段、第1の適合情報記憶手段、第2の適合情報記憶手段)
18 通信I/F
19 音声部(再生手段)
20 バス
21 通信部(通信手段)
100 情報通信システム
101 上蓋
102 下蓋
103 ヒンジ部
111 センサ部
112 光学系駆動部
1121 絞り
113 駆動回路
114 撮像素子
115 アナログ処理回路
116 A/D回路
117 バッファ
118 信号処理回路
119 圧縮伸長回路
120 レンズ
121 表示画面
141 シャッター
142 キー操作部
171 画像情報テーブル(第1の属性情報)
172 音楽情報テーブル(第2の属性情報)
173、173a、173b 適合度判定テーブル(第1の適合情報、第2の適合情報)
174 スライドショー情報
191 マイク(音声データ取得手段)
192 音声入力端子(音声データ取得手段)
193、193a、193b スピーカ
410 制御部(データ通信手段)
411 通信部(データ通信手段、通信手段)
412 記憶部(記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、
第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、
前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから再生の対象である音声データを指定する音声指定手段と、
前記音声指定手段により指定された音声データに基づく音声再生の際に、当該音声データに付与された前記第2の属性情報と前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された音声データと画像データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから選択された画像データに基づく表示を行なう再生手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記画像データ記憶手段は、前記撮像手段により逐次撮像される画像データを逐次追加して記憶し、
前記再生手段は、前記音声指定手段により再生対象である音声データが指定された時点で前記画像データ記憶手段に記憶されている複数の画像データを対象として前記適合度の算出を行なうことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、
第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから再生の対象である画像データを指定する画像指定手段と、
前記画像指定手段により指定された画像データに基づく画像表示の際に、当該指定された画像データに付与された前記第1の属性情報と前記音声データ記憶手段に記憶された音声データに付与された前記第2の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから選択された音声データに基づく音声再生を行なう再生手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
外部から音声データを取得する音声データ取得手段を更に備え、
前記音声データ記憶手段は、前記音声データ取得手段により逐次取得される音声データを逐次追加して記憶し、
前記再生手段は、前記画像指定手段により再生対象である画像データが指定された時点で前記音声データ記憶手段に記憶されている複数の音声データを対象として前記適合度の算出を行なうことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
通信回線を介してサーバと通信を行なう通信手段を更に備え、
前記音声データ取得手段は、前記通信手段によりサーバから音声データを取得することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記音声データ記憶手段は、第2の属性情報が再生区分毎に付与された音声データを複数記憶し、
前記再生手段は、前記選択された音声データのいずれかの再生区分を再生する際に、当該音声データの再生区分に付与された前記第2の属性情報と前記画像指定手段により指定された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データの再生区分との適合度を算出し、その算出された適合度に応じた画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の属性情報と前記第2の属性情報との間の適合関係を示す第1の適合情報を記憶する第1の適合情報記憶手段を更に備え、
前記第1の属性情報と前記第2の属性情報との間における前記適合度の算出は、前記第1の適合情報記憶手段に記憶された第1の適合情報に基づくことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記第2の属性情報といずれかの画像処理との対応関係を示す第2の適合情報を記憶する第2の適合情報記憶手段を更に備え、
前記再生手段は、音声データに基づく音声再生と画像データに基づく表示の際に、当該音声データに付与された前記第2の属性情報と前記第2の適合関係記憶手段に記憶された第2の適合情報とに基づいた画像処理で当該画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記いずれかの画像処理は、画像データに基づく表示の切り替え処理であり、
前記再生手段における画像処理は、前記第2の属性情報と前記第2の適合情報とに基づいた速さで画像の表示を切り替えることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第2の属性情報は、音声データのテンポを示す情報であり、
前記再生手段における画像処理は、前記テンポに応じた画像処理で画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記第1の適合情報記憶手段に記憶された第1の適合情報を設定する第1の適合情報設定手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記第2の適合情報記憶手段に記憶された第2の適合情報を設定する第2の適合情報設定手段を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記第1の属性情報を設定する第1の属性情報設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記第2の属性情報を設定する第2の属性情報設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項15】
撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、を有する撮像装置のコンピュータに、
前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから再生の対象である音声データを指定する音声指定手段と、
前記音声指定手段により指定された音声データに基づく音声再生の際に、当該音声データに付与された前記第2の属性情報と前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された音声データと画像データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから選択された画像データに基づく表示を行なう再生手段と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
撮像手段により撮像され、第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する画像データ記憶手段と、第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する音声データ記憶手段と、を有する撮像装置のコンピュータに、
前記画像データ記憶手段に記憶された複数の画像データから再生の対象である画像データを指定する画像指定手段と、
前記画像指定手段により指定された画像データに基づく画像表示の際に、当該指定された画像データに付与された前記第1の属性情報と前記音声データ記憶手段に記憶された音声データに付与された前記第2の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記音声データ記憶手段に記憶された複数の音声データから選択された音声データに基づく音声再生を行なう再生手段と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
前記音声データ記憶手段は、第2の属性情報が再生区分毎に付与された音声データを複数記憶し、
前記再生手段は、前記選択された音声データのいずれかの再生区分を再生する際に、当該音声データの再生区分に付与された前記第2の属性情報と前記画像指定手段により指定された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データの再生区分との適合度を算出し、その算出された適合度に応じた画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする請求項15又は16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記請求項1〜14のいずれか一項に記載の撮像装置と、
通信回線を介して通信を行なう通信手段と、
を備えたことを特徴とする情報端末。
【請求項19】
前記請求項18に記載の情報端末と、サーバとが通信回線を介して相互に接続された情報通信システムであって、
前記サーバは、
第1の属性情報が付与された画像データを複数記憶する記憶手段、及び前記音声指定手段により指定された音声データに付与された前記第2の属性情報を受信し、当該第2の属性情報と前記記憶手段に記憶された画像データに付与された前記第1の属性情報とに基づいて前記指定された音声データと画像データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記記憶手段に記憶された画像データから選択された画像データを送信するデータ通信手段を有し、
前記請求項18に記載の情報端末は、
前記サーバから送信された画像データを受信し、前記音声指定手段により指定された音声データに基づく音声再生の際に、前記受信した画像データに基づく表示を行なうことを特徴とする情報通信システム。
【請求項20】
前記請求項18に記載の情報端末と、サーバとが通信回線を介して相互に接続された情報通信システムであって、
前記サーバは、
第2の属性情報が付与された音声データを複数記憶する記憶手段、及び前記画像指定手段により指定された画像データに付与された前記第1の属性情報を受信し、当該第1の属性情報と前記記憶手段に記憶された音声データに付与された第2の属性情報とに基づいて前記指定された画像データと音声データとの適合度を算出し、その算出された適合度に応じて前記記憶手段に記憶された音声データから選択された音声データを送信するデータ通信手段を有し、
前記請求項18に記載の情報端末は、
前記サーバから送信された音声データを受信し、前記画像指定手段により指定された画像データに基づく表示の際に、前記受信した音声データに基づく音声再生を行なうことを特徴とする情報通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−5985(P2007−5985A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−181870(P2005−181870)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】