説明

撮像装置、制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】 複数の記憶媒体に同じ撮影画像を記録するときに生じる問題を未然に防ぐことができるようにする。
【解決手段】 同時記録モードであって、カードスロット31及びカードスロット32の両方にメモリカードが装着されている場合に、CPU117は、カードスロット31及びカードスロット32のうち少なくともいずれかにマイクロドライブMDが装着されているか否かを判別し、マイクロドライブMDが装着されていれば、温度センサ119により測定されるデジタルカメラ1の温度が予め設定された基準値以下か否かを判別して、デジタルカメラ1の温度が基準値以下であれば、画像データの記録を行わずに、表示器20に画像データが記録できないことを使用者に警告する表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードが選択可能な撮像装置、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の記憶媒体が装着可能なデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。このデジタルカメラでは、同一の撮影画像を複数の記憶媒体の一つに記録する通常記録モードと、複数の記憶媒体に記録する同時記録モードを有する。
【0003】
また、デジタルカメラ等の撮像装置の記憶媒体としては、ハードディスク装置、メモリカード等が知られている。これらの記憶媒体は、記録容量、データ書き込み速度、消費電力及び動作保証限界温度等の特性がそれぞれ異なる。例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)のTypeIIに準拠するマイクロドライブは、コンパクトフラッシュ(登録商標)と同じサイズのハードディスク装置であり、記憶容量が大きいが、消費電力及び動作保証限界温度が高いという特性を有する。
【0004】
【特許文献1】特開平7−231420号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のデジタルカメラでは、撮影画像を複数の記憶媒体に記録するときの温度が何れかの記憶媒体の動作保証限界温度より低い場合、そのメモリカードには画像データが正常に記録されない可能性があるという問題がある。しかも、その場合、その旨を使用者に通知しなければ、使用者に何れの記憶媒体の撮影画像が正常なのかが分からないという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、複数の記憶媒体に同じ撮影画像を記録するときに生じる問題を未然に防ぐことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る撮像装置は、複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードが選択可能な撮像装置であって、温度を計測する温度計測手段と、同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較手段とを有する点に特徴を有する。
本発明に係る制御方法は、複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードを選択可能とした撮像装置の制御方法であって、前記撮像装置内のコンピュータが、同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較手順を実行する点に特徴を有する。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードが選択可能な撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較処理をコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較し、同時記録モード動作の可否を判定するようにしたので、同時記録モードでの動作をより確実に行うことができ、画像情報の記録ミスを未然に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2に、本実施形態における撮像装置の外観を示す。本実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを採用する。しかしながら、本実施形態は、デジタルカメラだけでなく、デジタルカメラとして動作することができる装置(デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話等)にも適用できることは言うまでもない。図1は、本実施形態におけるデジタルカメラ1の平面図、図2はデジタルカメラ1の背面図である。図1及び図2において、1はデジタルカメラ、2はファインダー観察用の接眼窓である。
【0010】
3はAE(自動露出)ロックボタンである。4はAF(オートフォーカス)の測距点選択ボタンである。5はデジタルカメラ1を縦位置に構えたときに使用する縦位置用AE(自動露出)ロックボタンであり、AEロックボタン3と同一の機能を有する。6もデジタルカメラ1を縦位置に構えたときに使用する縦位置用の測距点選択ボタンであり、測距点選択ボタン4と同一の機能を有する。
【0011】
7は撮影操作を行うためのレリーズボタンであり、第1ストロークでレリーズスイッチ1がオンし、第2ストロークでレリーズスイッチ2がオンする構成となっている。
【0012】
8はメイン電子ダイヤルであり、他の操作ボタンと併用して、数値を入力したり、撮影モードを切り換えたりすることが可能となる。9は撮影モード選択ボタンである。10はAFモード選択ボタンである。11は測光モード選択ボタンであり、調光補正ボタンも兼ねる。
【0013】
12はLCD(液晶表示器)等の表示器であり、撮影条件等を表示する外部表示機能を備える。この表示器12に各表示領域に表示される情報については、図3を参照して後述する。
【0014】
13は表示器12の裏面に設置された不図示のバックライト照明装置をオン/オフするための表示パネル照明ボタンである。14は露出の補正を行うための露出補正ボタンである。
【0015】
15は不図示のアイピースシャッターを駆動させるためのアイピースシャッターレバーである。このアイピースシャッターレバー15を時計方向に回動させることにより、不図示のアイピースシャッターが接眼窓2を覆い接眼窓2からの入光を防ぐことができる。16は視度の調整を行うための視度補正ダイヤルである。この視度補正ダイヤル16を回転させることにより、不図示の視度補正レンズが駆動し、視度調整を行うことができる。
【0016】
17はメイン電子ダイヤル8と同様の機能を有するサブ電子ダイヤルである。撮影モード選択ボタン9とメイン電子ダイヤル8によりマニュアルモードが設定されたときには、絞り値の入力設定を行い、プログラムモード(P)・シャッター優先モード(Tv)・絞り優先モード(Av)が設定されたときには、測光した適正露出に対し、制御露光量を変更する露出補正量の入力設定を行うものである。18はサブ電子ダイヤル17による入力機能をロックするダイヤルロックスイッチ、19はデジタルカメラ1の全ての動作を禁止するメインスイッチである。
【0017】
20はLCD(液晶表示器)等の表示器であり、撮影された画像を表示する際やデジタルカメラ1の設定状態等を表示する。本実施形態における表示器20は透過型であるため、表示器20の駆動だけでは画像を視認することはできず、必ずその裏面に不図示のバックライト照明装置が必要である。
【0018】
21は撮影画像の画像データ等を記録するためのメモリカードが挿入されているカードスロットを選択するためのカードスロット選択ボタンである。このカードスロット選択ボタン21を押した後、サブ電子ダイヤル17を回転させることにより、メモリカードの選択を行うことができる。
【0019】
22はカメラの初期設定を行う際に各種モードを選択するためのメニューボタンである。23は選択ボタンである。各モードを選択するときは、このメニューボタン22を押しながらサブ電子ダイヤル17を回転させて希望のモードを選択する。希望のモードが選択されたときに、メニューボタン22を離すと選択が完了する。その後、選択したモードの機能をオン/オフするためには、選択ボタン23を押しながらサブ電子ダイヤル17を回転させてオン/オフのいずれかを選択後、選択ボタン23を離すことで選択が完了する。
【0020】
24はメモリカード内に記録されている画像データを表示器20に表示するためのディスプレイボタンである。このディスプレイボタン24を押しながらサブ電子ダイヤル17を回転させることで、画像データが順次表示器20に表示され、希望の画像を選択後、ディスプレイボタン24を離すことで選択が完了し、表示器20に表示される。
【0021】
25はメモリカードに記録されている画像データを消去するための消去ボタンであり、ディスプレイボタン24とサブ電子ダイヤル17にて画像を選択後、消去ボタン25を押すことで画像データの消去が可能である。
【0022】
26は撮影した画像データの圧縮率や画像サイズ等を選択する記録画質選択ボタンである。メニューボタン22とサブ電子ダイヤル17とで画質変更モードを選択後、記録画質選択ボタン26とサブ電子ダイヤル17にて希望の圧縮率や画像サイズを選択し、記録画質選択ボタン26を離すことで選択が完了する。
【0023】
27は予めカメラ内に記憶されているホワイトバランス調整値を選択するためのホワイトバランス選択ボタンである。メニューボタン22とサブ電子ダイヤル17とでホワイトバランス変更モードを選択後、ホワイトバランス選択ボタン27とサブ電子ダイヤル17にて希望のホワイトバランス調整値を選択し、ホワイトバランス選択ボタン27を離すことで選択が完了する。
【0024】
28はカードスロットカバー開閉つまみ、29はカードスロットカバーであり、カードスロットカバー開閉つまみ28を反時計方向に回すことで、カードスロットカバー29が開放され、中に収納されているメモリカードの装着や取り外しを行うことが可能となる。
【0025】
30はアクセスランプで装着されているメモリカードに撮影画像の画像データを書き込むときや、メモリカードに書き込まれた画像データを読み出すとき等のメモリカードにアクセス中であるときは点滅を行う。さらに、デジタルカメラ1に搭載されたアクセスランプ30は、2つの異なる色での発光が可能である。これにより、2枚のメモリカードが装着されているときは、アクセスしているメモリカードによってアクセスランプ30の色を変えることできるので、使用者はいずれのメモリカードへアクセスしているかを確認することができる。
【0026】
31はデジタルカメラ1のグリップ部内に配置された第1のカードスロットである。33は第1のカードスロット31に装着されているメモリカードを取り外すための、第1のカード取り外しボタンである。カードスロット31は、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ等のメモリカードを装着できるように構成されている。コンパクトフラッシュ(登録商標)は不揮発性メモリを記憶媒体とするメモリカードであり、マイクロドライブは小型のハードディスク装置を記憶媒体とするメモリカードである。カードスロット31の内部には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ等のメモリカードにアクセスするためのメディアインターフェースがあることは言うまでもない。
【0027】
32はデジタルカメラ1のグリップ部内に配置された第2のカードスロットである。33は第2のカードスロット32に装着されているメモリカードを取り外すための、第2のカード取り外しボタンである。カードスロット32は、SDメモリカード等のメモリカードを装着できるように構成されている。SDメモリカードは不揮発性メモリを記憶媒体とするメモリカードである。カードスロット32の内部には、SDメモリカード等のメモリカードにアクセスするためのメディアインターフェースがあることは言うまでもない。
【0028】
35は、デジタルカメラ1を駆動させるためのバッテリである。
【0029】
次に、図3を参照して、表示器12の各表示領域に表示される情報について説明する。図3において、12aは撮影モードの状態の表示領域であり、ここではマニュアルモードが選択されている状態が表示されている。12bは絞り値の表示領域であり、絞り値が7セグメントにて表示される。12cはシャッタースピードの表示領域であり、シャッタースピードが7セグメントにて表示される。
【0030】
12dは撮影可能枚数の表示領域である。12hは現在選択されているカードスロットを示す表示領域である。デジタルカメラ1は、カードスロット31及び32に装着されたメモリカードに同一の撮影画像の画像データを記録する『同時記録モード』と、カードスロット31及び32の何れかに装着されたメモリカードに撮影画像の画像データを記録する『通常記録モード』とを有し、使用者はそれらを自由に選択することができるように構成されている。『同時記録モード』が選択されているとき、表示領域12hには『CF』及び『SD』の両方が表示され、表示領域12dにはカードスロット31及び32に装着されているメモリカードの撮影可能枚数のうち、最も小さい方が表示される。また、『通常記録モード』が選択されているとき、表示領域12hには『CF』及び『SD』の何れかが表示され、表示領域12dには選択されているカードスロットに装着されているメモリカードの撮影可能枚数が表示される。デジタルカメラ1は、使用者がカードスロット31を選択しているときは表示領域12hに『CF』を表示し、使用者がカードスロット32を選択しているときは表示領域12hに『SD』を表示する。
【0031】
12eはAFモードの状態の表示領域である。12fはドライブモードの状態の表示領域である。12gは露出補正量の表示領域であり、露出補正量がドットにて表示され、1ドットが1/3段を表している。12jはバッテリ35の残り容量の目安の表示領域である。12kは測光モードの状態の表示領域である。
【0032】
図4は、本実施形態におけるデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、不図示のマウントを介してデジタルカメラ1に装着された撮影レンズ150、撮像レンズ150を駆動するレンズ駆動装置122、メカニカルシャッター装置121、撮像素子100、アナログ信号処理回路101、A/D変換器102、メイン信号処理回路103、メモリ108、D/A変換器109、表示器20、圧縮/解凍回路112、メモリカード114及び116、コントロール回路120、及びCPU(中央演算処理回路)117等から構成される。
【0033】
撮像素子100は、撮影レンズ150により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。この撮像素子100としては、公知の2次元型撮像素子が用いられる。撮像素子には、CCD型、MOS型、CID型等の様々な形態があり、いずれの形態の撮像素子を採用してもよいが、本実施形態においては、光電変換素子(フォトセンサ)が2次元的に配置され、各フォトセンサで蓄積された信号電荷が垂直転送路及び水平転送路を介して出力されるインターライン型CCD(電荷結合素子)の撮像素子が採用される。また、撮像素子100は、各フォトセンサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッター秒時)を制御する、いわゆる電子シャッター機能(電子シャッター手段)を有する。
【0034】
表示器20は、透過形であるため、外部映像表示装置の駆動だけでは、画像を視認することはできず、必ずその裏面には不図示のバックライト照明装置が必要である。また、表示器20には、映像の表示以外にカードスロット選択ボタン21、メニューボタン22、選択ボタン23、ディスプレイボタン24の操作に応じて対応するメニュー・設定項目・選択項目等が表示されるようになっている。
【0035】
150は被写体像を結像面に結像させる撮影レンズであり、デジタルカメラ1に着脱可能に構成されている。本図では簡略化してあるが、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、ズームレンズやステップズームレンズ等のように焦点距離可変のレンズでもよい。
【0036】
121はメカニカルシャッター装置であり、被写体像の結像面への入射時間を機械的に制御するものである。このメカニカルシャッター装置121は、ファインダー観察時には被写体像を遮光し且つ撮影時にはレリーズ信号に応じて被写体像の光路から退避して露光を開始させる先羽根群と、ファインダー観察時には被写体像の光路から退避し且つ撮影時には先羽根群の走行(駆動)開始後に所定のタイミングで被写体像を遮光する後羽根群とを有するフォーカルプレーンシャッターである。
【0037】
122は被写体像を結像面に結像させるために撮影レンズ150を駆動するためのレンズ駆動装置である。123は露出制御を行うための絞り羽根群151を駆動するための絞り駆動装置である。
【0038】
124は測光装置であり、不図示のフォーカシングスクリーンに結像された被写体像の輝度を、不図示の光学部材を介して測定するものであり、この測光装置124の出力信号に基づいて露光時の露出制御を行うようになっている。125は焦点検出装置であり、この焦点検出装置125の出力信号に基づいて撮影レンズ150のレンズ駆動装置122を制御し、結像レンズ150にて焦点調節を行う。
【0039】
126はレリーズボタン7の第1ストロークによりオンするレリーズスイッチ1である。127はレリーズボタン7の第2ストロークによりオンするレリーズスイッチ2である。レリーズスイッチ1がオンされると測光制御・合焦制御が行われ、レリーズスイッチ2がオンされるとレリーズ動作が開始される。
【0040】
128はメイン電子ダイヤル8の回転に連動して信号を発生するメイン電子ダイヤルスイッチである。メイン電子ダイヤル8の回転で、例えば90°位相のずれた2ビットの信号をスイッチセンス回路に送ることにより、回転方向と回転クリック数が検出される。この回転方向と回転クリック数を検出することで、他の操作ボタンと併用して、カメラに数値を入力したり、撮影モードを切り換えたりすることが可能となる。
【0041】
129はサブ電子ダイヤル17の回転に連動して信号を発生するサブ電子ダイヤルスイッチである。サブ電子ダイヤル17の回転で、例えば90°位相のずれた2ビットの信号をスイッチセンス回路に送ることにより、回転方向と回転クリック数が検出される。この回転方向と回転クリック数を検出することで、他の操作ボタンと併用して、カメラに数値を入力したり、撮影モードを切り換えたりすることが可能となる。
【0042】
130はカードスロット選択ボタン21を押し込むとオンするスロット選択スイッチである。カードスロット選択ボタン21を押し込み、スロット選択スイッチ130をオンさせた状態でサブ電子ダイヤル17を操作して、撮像データの保存先・再生データの取得先・データ管理するスロットを選択する。
【0043】
131はメニューボタン22を押し込むとオンするメニュースイッチである。メニューボタン22を押し込み、メニュースイッチ131をオンさせ、サブ電子ダイヤル17を操作することで設定項目を選択することができる。このときの設定項目の表示は、表示器20にて行われる。
【0044】
132は選択ボタン23を押し込むとオンするSELECT(選択)スイッチである。選択ボタン23を押し込み、SELECT(選択)スイッチ132をオンさせ、サブ電子ダイヤル17を操作することメニューボタン22で選択した設定項目の設定値を変更することができる。このときの設定項目の設定値の表示は、表示器20にて行われる。
【0045】
133はディスプレイボタン24を押し込むとオンするディスプレイスイッチである。ディスプレイボタン24を押し込み、ディスプレイスイッチ133をオンさせると、表示器20にメモリカードに入っている画像を表示する。
【0046】
134は消去ボタン25を押し込むとオンする消去スイッチである。表示器20に画像が表示されているときに消去ボタン25を押し込み、消去スイッチ134をオンさせると、表示されている画像データをメモリカード上から削除することができる。また、消去スイッチ134をオンさせたままの状態で保持すると、外部画像表示装置110にメモリカードに保存された画像データを一括消去するかどうか問い合わせるメニューが表示され、サブ電子ダイヤル17を操作して、一括消去を選択し、消去ボタン25を解放し、消去スイッチ134をオフさせると、メモリカード内の画像データを一括消去することが可能となる。
【0047】
135はカードスロットカバー29の開閉に応じてオン/オフするスロットカバー開閉検出スイッチである。
【0048】
138は露出補正ボタン14を押し込むとオンする露出補正スイッチである。露出補正スイッチ138をオンさせた状態でメイン電子ダイヤル8を操作すると、露出補正値を設定することができる。
【0049】
139は表示パネル照明ボタン13を押し込むとオンする表示パネル照明スイッチである。表示パネル照明スイッチ139がオンすると、表示器12を裏面から照明し、表示器12の各表示領域に表示されている情報を暗闇でも読み取れるようにする。
【0050】
142はダイヤルロックスイッチ18の操作によってオン/オフされるサブ電子ダイヤルスイッチであり、サブ電子ダイヤル17による入力機能を作動・非作動を設定する。143はメインスイッチ19の操作によってオン/オフされるメインスイッチであり、デジタルカメラ1の全ての動作の作動・非作動を設定する。
【0051】
144はAFモード選択ボタン10を押し込むことによってオンするAFモード選択スイッチである。145は撮影モード選択ボタン9を押し込むことによってオンする撮影モード選択スイッチである。146は測光モード選択ボタン11を押し込むことによってオンする測光モード選択スイッチであり、調光補正ボタン/スイッチも兼ねている。
【0052】
例えば、撮影モード選択ボタン9を押しながらメイン電子ダイヤル8を回転させると、Tv優先→Av優先→マニアル→プログラム→Tv優先→Av優先→マニアル→プログラム…と変更され、使用者の意図するモードに設定することができる。また、メイン電子ダイヤル8を逆回転させたときは、プログラム→マニアル→Av優先→Tv優先→プログラム→…とモードは変更される。
【0053】
撮影モード選択ボタン9とメイン電子ダイヤル8によりTv優先がモードとして設定されている場合には、メイン電子ダイヤル8を回転させることにより使用者の希望するTv値を設定することができる。また、撮影モード選択ボタン9とメイン電子ダイヤル8によりAv優先がモードとして設定されている場合には、メイン電子ダイヤル8を回転させることにより使用者の希望とするAv値を設定することができる。
【0054】
測光モード選択ボタン11とAF選択モードボタン10を同時に押し込んだ状態でメイン電子ダイヤル8を操作すると、撮像時の撮像感度を変更することができる。
【0055】
測光モード選択ボタン11と撮影モード選択ボタン9を同時に押し込んだ状態でメイン電子ダイヤル8を操作すると、単写・連写・セルフタイマーのいずれかからドライブモードを選択することができる。
【0056】
撮影モード選択ボタン9とAFモード選択ボタン10を同時に押し込んだ状態でメイン電子ダイヤル8を操作すると、AEB撮影モードのブラケット段数を設定することができる。
【0057】
147はAEロックボタン3(又は縦位置用AEロックボタン5)を押し込むことによってオンするAE(自動露出)ロックスイッチである。148は測距点選択ボタン4(又は縦位置用測距点選択ボタン6)を押し込むことによってオンするAF(オートフォーカス)の測距点選択スイッチである。
【0058】
メモリカード114は、カードスロット31に着脱自在である。136はスロット1カード検出スイッチであり、カードスロット31にメモリカード114が装着されたときにオンする。
【0059】
メモリカード116は、カードスロット32に着脱自在である。137はスロット2カード検出スイッチであり、カードスロット32にメモリカード116が装着されたときにオンする。
【0060】
119は温度計測手段である温度センサであり、デジタルカメラ1の温度を測定する。128はブザーであり、主に撮影時の警告等に用いられる音発生手段である。
【0061】
152はメモリカード114もしくはメモリカード116へのアクセス状態を表示するためのLEDであり、2色発光タイプとなっており、図2に示したアクセスランプ30に配置される。
【0062】
かかる構成のデジタルカメラ1においては、撮影レンズ150を透過してきた被写体像は、絞り駆動装置123によって駆動される絞り羽根群151とメカニカルシャッター装置121とでその光量が規制され、撮像素子100上に投影結像される。このとき、撮像素子100は、コントロール回路120を介して電荷の蓄積時間が制御される。
【0063】
撮像素子100の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサで光の入射光量に応じた量の信号電荷に変換され、撮像出力信号として順次読み出された後、アナログ信号処理回路101に供給される。アナログ信号処理回路101は、CDSクランプ回路やゲイン調整回路等を含み、撮像素子100から入力した撮像出力信号(アナログ電気信号)をコントロール回路120の制御に基づいて適宜処理する。
【0064】
アナログ信号処理回路101から出力された信号は、A/D変換器102によってデジタル信号に変換された後、メイン信号処理回路103へ送られる。メイン信号処理回路103は、ゲイン調整回路104、オフセット回路105、ヒストグラム生成回路107及びデジタル信号処理回路106等からなる。
【0065】
A/D変換器102から出力されたデータは、ゲイン調整回路104及びオフセット回路105を経由して、ヒストグラム生成回路107及びデジタル信号処理回路106へ送られる。ヒストグラム生成回路107は、A/D変換器102から送られた1画面分のデータから信号レベルに対する撮像素子信号の積算値の分布を示すヒストグラムを作成する。そして、このヒストグラム演算に基づいてゲイン値やオフセット値が決定され、CPU117からコントロール回路120を介してゲイン及びオフセットが制御される。
【0066】
このようにゲインとオフセットのコントロールを経由した信号は、デジタル信号処理回路106に送られる。デジタル信号処理回路106は、輝度(Y)信号生成回路及び色差(C)信号生成回路を含み、オフセット回路105から入力した信号をY/C信号処理する。そして、デジタル信号処理回路106でY/C信号処理された画像データは、メモリ108に一時記憶される。
【0067】
このメモリ108に記憶された画像データはデコードされた後、D/A変換器109でアナログ信号に変換され、画像表示手段としての液晶モニタ等の表示器20に供給される。こうして、表示器20には、撮像素子100で捉えた映像が表示される。この表示器20には、レリーズボタン7の操作によりオンするレリーズスイッチ2(127)によって発せられる撮影開始信号に基づいて撮影した静止画が表示される。なお、D/A変換器109でアナログ信号に変換された信号は、不図示のビデオ出力端子等から外部映像出力111として取り出すことができる。
【0068】
また、撮影開始信号の入力に呼応して取得した本撮像の画像データは、メモリ108から圧縮/解凍回路112に導かれ、ここで所定の形式(例えば、JPEG)に従って圧縮処理された後、メモリカード114もしくはメモリカード116に記録される。
【0069】
メモリカード114もしくはメモリカード116に記録された画像データは、CPU117を介して呼び出しが可能であり、該呼び出された画像データは、圧縮/解凍回路112で解凍再生処理された後、メモリ108、D/A変換器109を介して表示器20に出力され、または、不図示のビデオ信号出力端子等に供給され、他の外部機器に出力可能である。
【0070】
CPU117は、測光装置124、焦点検出装置125、コントロール回路120、ヒストグラム生成回路107、デジタル信号処理回路106、メモリ108、及びメモリカード114、メモリカード116、各スイッチと接続されており、所定のアルゴリズムに従って露出値、撮影レンズ150の焦点位置等の各種演算を行い、自動露光制御、オートフォーカス、オートストロボ、オートホワイトバランス等の制御を総括的に管理する。また、CPU117は、レリーズボタン7やメイン電子ダイヤル8,サブ電子ダイヤル17、撮影モード選択ボタン9、AFモード選択ボタン10、測光モード選択ボタン11等の操作部から入力される各種信号に基づいて該当する回路を制御する。
【0071】
測光装置124の出力信号はCPU117に送られ、このCPU117において露光時間を示す露出制御値が算出される。そして、得られた露出制御値は、CPU117からコントロール回路120に送られ、該コントロール回路120を介して自動露光制御、オートストロボ、オートホワイトバランス等の制御が行われる。
【0072】
コントロール回路120は、CPU117から送られた露出制御値に基づいて撮像素子100の駆動回路を制御し、電子シャッター制御モード時には撮像素子100の電荷蓄積時間を、また、メカニカルシャッター制御モード時にはメカニカルシャッター装置121の開閉タイミング等を制御するとともに、露光時に絞り駆動装置126を制御する。
【0073】
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施形態におけるデジタルカメラ1の撮影動作について説明する。ステップS300は、デジタルカメラ1のメインスイッチ143がオンされた等の要因によりカメラの電源が入った状態であり、ステップS301から動作を開始する。
【0074】
ステップS301において、CPU117は、レリーズボタン7の第1ストロークが押し下げられレリーズスイッチ1(126)がオンしたことを検知すると、ステップS302において、測光装置124を動作させて被写体での反射光を取り込み、A/D変換して測光情報を得て、露出条件(絞り、シャッタースピード)の演算を行う。
【0075】
次に、ステップS303において、CPU117は、焦点検出モードがオートフォーカスモード(AF)かマニュアルフォーカスモード(MF)かを判別し、MFの場合はステップS305へ進み、AFの場合はステップS304へ進む。
【0076】
ステップS304において、CPU117は、焦点検出装置125を用いて各焦点検出領域のフォーカス情報を算出する。そして、これらの焦点検出結果を基に既存のアルゴリズムでデフォーカス量算出演算を行い、所定領域の焦点検出結果に基づきレンズ駆動量を演算した後に、合焦するようにレンズ駆動装置122へレンズ駆動量を通信し、撮影レンズ150を駆動し合焦させる。
【0077】
そして、ステップS305において、CPU117は、デジタルカメラ1の状態がレリーズを許可して良い状態か否かの判別を行う。例えば、AFモードが「ワンショットモード」である場合は、上記ステップS304の測距結果が合焦ならばレリーズは許可され、ステップS306へ進み、合焦でなければ、ステップS300に戻る。
【0078】
上記のようにステップS300に戻った後は、必要に応じてモード等の設定を行い、ステップS301へと進む。そして、レリーズボタン7の第1ストロークが押し下げられレリーズスイッチ1(126)がオンしたことを検知すると、再び測光、MF/AF判別、測距を行い(ステップS302、S303、S304)、再度カメラの状態がレリーズを許可して良い状態か否かの判別を行う(ステップS305)。
【0079】
ステップS306において、CPU117は、レリーズスイッチ2(127)がオンしたことを検知すると、撮影動作を行うためにステップS307に進む。
【0080】
ステップS307において、ステップS302にて算出された露出条件(絞り、シャッタースピード)にて撮像素子100に露光を行う。そして、ステップS308において、撮像素子100に撮像された画像信号を所定の形態の画像データに変換してメモリカード114及び116のいずれか一方、又は、両方に記録し撮影を終了する。
【0081】
次に、図6のフローチャートを用いて、図5のフローチャートにおける記録動作(ステップS308)について説明する。ステップS401において、CPU117は、同時記録モードか否かを判別し、通常記録モードであればステップS405へ進み、事前に選択されているメモリカード(例えば、カードスロット31が選択されていればメモリカード114)へ画像データを記録する。それに対して、同時記録モードであればステップS402へ進む。
【0082】
ステップS402において、CPU117は、カードスロット31及びカードスロット32の両方にメモリカードが装着されているか否かを判別し、両方装着されていればステップS403へ進み、両方にメモリカードが装着されていなければステップS407へ進む。
【0083】
ステップS403において、CPU117は、カードスロット31及びカードスロット32のうち少なくともいずれかにマイクロドライブMDが装着されているか否かを判別し、いずれにもマイクロドライブMDが装着されていなければステップS406へ進み、両方のメモリカードに画像データを記録する。それに対して、少なくともいずれかにマイクロドライブMDが装着されていればステップS404へ進む。
【0084】
ステップS404において、CPU117は、温度センサ119により測定されるデジタルカメラ1の温度が予め設定された基準値以下か否かを判別し、基準値より高ければステップS406へ進む。それに対して、デジタルカメラ1の温度が基準値以下であればステップS407へ進み、画像データの記録を行わずに、表示器20に画像データが記録できないことを使用者に警告する表示を行う。本実施形態では、図8に示すように、複数のメモリカードのうち使用不可メモリカードとともに、警告表示を表示器20にて行うよう構成しているが、それに限らず他の表示装置にて警告を行っても良い。また、警告の方法として、視覚による警告でなく、聴覚による警告でも良い。この基準値は、マイクロドライブMDの動作保証限界温度に応じて予め設定されている。
【0085】
以上述べたように、撮影場所の気温が低い等の理由によりデジタルカメラ1の温度が基準値より低い場合、同時記録モードであって、マイクロドライブMDが装着されていれば、マイクロドライブMDへの記録を禁止して、表示器20にて警告表示を行うので、使用者は正常に記録できないことを容易に認識することができる。
【0086】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、図5のフローチャートにおける記録動作(ステップS308)を変更したものである。以下では、第1の実施形態との相違点のみ説明し、共通する部分についての説明は省略する。
【0087】
図7のフローチャートを用いて、第2の実施形態における記録動作について説明する。ステップS501において、図6のステップS401と同様に、CPU117は、同時記録モードか否かを判別し、通常記録モードであればステップS505へ進み、事前に選択されているメモリカード(例えば、カードスロット31が選択されていればメモリカード114)へ画像データを記録する。それに対して、同時記録モードであればステップS502へ進む。
【0088】
ステップS502において、図6のステップS402と同様に、CPU117は、カードスロット31及びカードスロット32の両方にメモリカードが装着されているか否かを判別し、両方装着されていればステップS503へ進み、両方にメモリカードが装着されていなければステップS508へ進む。
【0089】
ステップS503において、図6のステップS403と同様に、CPU117は、カードスロット31及びカードスロット32のうち少なくともいずれかにマイクロドライブMDが装着されているか否かを判別し、いずれにもマイクロドライブMDが装着されていなければステップS506へ進み、両方のメモリカードに画像データを記録する。それに対して、少なくともいずれかにマイクロドライブMDが装着されていればステップS504へ進む。
【0090】
ステップS504において、図6のステップS404と同様に、CPU117は、温度センサ119により測定されるデジタルカメラ1の温度が予め設定された基準値以下か否かを判別し、基準値より高ければステップS506へ進む。それに対して、デジタルカメラ1の温度が基準値以下であればステップS507へ進み、画像データの記録を行わずに、表示器20に画像データが記録できないことを使用者に警告する表示を行った後、ステップS508へ進む。
【0091】
ステップS508において、CPU117は、同時記録モードを通常記録モードに変更して、ステップS505と同様に装着されているメモリカードに画像データを記録する。
【0092】
以上述べたように、撮影場所の気温が低い等の理由によりデジタルカメラ1の温度が基準値より低い場合、同時記録モードであって、マイクロドライブMDが装着されていれば、マイクロドライブMDへの記録を禁止して、表示器20にて警告表示を行い、さらに通常記録モードに変更して他のメモリカードへの記録を行うようにしたので、画像データが全く記録されなくなる不都合を避けることができる。
【0093】
なお、上記第1、2の実施形態では、動作保証限界温度の高いマイクロドライブMDを「所定の記憶媒体」としたが、他の記憶媒体であってもよい。また、マイクロドライブMDについてのみデジタルカメラ1の温度と基準値とを比較するようにしたが、記憶媒体の種類に応じて基準値を設定しておき、それぞれ比較を行うようにしてもよい。
【0094】
なお、本発明の実施形態は、上述した実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを読み出し実行することによっても実現可能であることは言うまでもない。
【0095】
この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、コンピュータプログラム自体及びそのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明の実施形態の一例を構成することになる。
【0096】
コンピュータプログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク装置、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0097】
また、コンピュータが読み出したコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのコンピュータプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
さらに、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのコンピュータプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本実施形態における撮像装置の平面図である。
【図2】本実施形態における撮像装置の背面図である。
【図3】本実施形態における撮像装置の表示器に表示される情報について説明するための図である。
【図4】本実施形態における撮像装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における撮像装置の撮影動作の概略について説明するためのフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における記録動作について説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施形態における記録動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】警告表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
1 デジタルカメラ
7 レリーズボタン
8 メイン電子ダイヤル
12 表示器
17 サブ電子ダイヤル
20 表示器
21 カードスロット選択ボタン
29 カードスロットカバー
30 アクセスランプ
31 カードスロット
32 カードスロット
100 撮像素子
114 メモリカード
116 メモリカード
117 CPU
119 温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードが選択可能な撮像装置であって、
温度を計測する温度計測手段と、
同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記比較手段は、同時記録モード選択時に動作することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記比較手段は、同時記録モード選択時であって、所定の記憶媒体が装着されたときに動作することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記比較手段による結果が、同時記録モード動作が不可とされた場合に警告する警告手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記比較手段による結果が、同時記録モード動作が不可とされた場合に通常記録モードに変更するモード変更手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードを選択可能とした撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置内のコンピュータが、同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較手順を実行することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
複数の記憶媒体が装着可能であるとともに、画像情報を前記複数の記憶媒体のうちいずれか一つの記憶媒体に記録する通常記録モード及び複数の記憶媒体に同時に記録する同時記録モードが選択可能な撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
同時記録モード動作の可否を判定するために前記温度計測手段の出力と予め設定された基準値とを比較する比較処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−313978(P2006−313978A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−135249(P2005−135249)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】