説明

撮像装置、撮像制御方法及びプログラム

【課題】クレードルがなくとも撮像装置の動作モードの切り替えを容易に行うこと。
【解決手段】接続検出部71は、外部からの接続要求を検出する。具体的には、接続検出部71は、外部装置61とのUSB接続を検出する。位置関係判断部72は、カメラ本体、表示部本体、及びフレーム本体の位置関係を判断する。カメラモード起動部73は、接続検出部71によりUSB接続が検出され、かつ、位置関係判断部72によりスタンド状態(図2(A)の状態)であることが判断された場合、WEBカメラモードを起動させる。カメラモード起動部73は、接続検出部71によりUSB接続が検出され、かつ、位置関係判断部72によりスダンド状態以外の状態であることが判断された場合、スライドショーモード及び充電モードを起動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置は、高機能及び多機能化に伴い、複数の動作モードで動作することが可能になっている。
このため、例えば特許文献1には、クレードルに対する撮像装置の載置方向に応じて、2つの動作モードを切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−229538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、クレードルがなければ、撮像装置の動作モードの切り替えができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、クレードルがなくとも撮像装置の動作モードの切り替えを容易に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた第1筐体と、当該第1筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置であって、
外部からの接続要求を検出する検出手段と、
前記第1筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断手段と、
前記検出手段により接続要求が検出され、前記位置関係判断手段により前記位置関係が第1の位置関係であると判断されると、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御手段と、
前記位置関係判断手段により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御手段と、
を備えた撮像装置であることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、
前記第2の制御手段は、前記位置関係判断手段により前記第2の位置関係であると判断され、前記検出手段により接続要求が検出されると、さらに、前記外部からの電力の供給を受け付けるよう制御する、
【0008】
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、
前記位置関係判断手段は、前記第1筐体と前記部材とが一定の角度範囲を構成するように回動している関係を前記第1の位置関係として判断する一方で、前記第1筐体と前記部材との位置関係とが前記第1の位置関係と異なるような位置関係を前記第2の位置関係と判断する、
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、
前記表示手段が設けられ、前記第1筐体と回動可能に接続された第2筐体をさらに備え、
前記位置関係判断手段は、前記第1筐体と前記部材とが一定の角度範囲を構成するように回動し、かつ、前記第1筐体の前記撮像手段の撮像側の面と前記第2筐体の前記表示手段の表示側の面とが略同一の方向を向いている関係を、前記第1の位置関係として判断する、
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、
前記部材は、前記位置関係判断手段による位置関係の判断の際に、本撮像装置の足場として使用される、
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた筐体と、当該筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置が実行する撮像制御方法において、
外部からの接続要求を検出する検出ステップと、
前記筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断ステップと、
前記検出ステップの処理により接続要求が検出され、前記位置関係判断ステップの処理により前記位置関係が第1の位置関係であると判断された場合、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御ステップと、
前記位置関係判断ステップの処理により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御ステップと、
を含む撮像制御方法であることを特徴とする。
【0012】
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた筐体と、当該筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置を制御するコンピュータを、
外部からの接続要求を検出する検出手段、
前記筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断手段、
前記検出手段により接続要求が検出され、前記位置関係判断手段により前記位置関係が第1の位置関係であると判断された場合、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御手段、
前記位置関係判断手段により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御手段、
として機能させるプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、クレードルがなくとも撮像装置の動作モードの切り替えを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す平面図である。
【図2】形態が変形した状態の撮像装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】外観の形態が可変な撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図4】撮像装置が有する機能のうち、カメラモード起動処理の実行機能を発揮させる機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図5】カメラモード起動処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す平面図である。
詳しくは、図1(A)は、撮像面と表示面とを対向する面にそれぞれ配置させた場合の撮像装置の外観構成を示す平面図である。
図1(B)は、撮像面と表示面とを同一面に配置させた場合の撮像装置の外観構成を示す平面図である。
【0017】
撮像装置1は、例えばデジタルカメラにより構成され、被写体を撮像し、その結果得られる画像(以下、「撮像画像」と呼ぶ)のデータを記録する他、外部(図3の外部装置61等)に転送したり、当該撮像画像を表示することができる。
ユーザは、操作部を意識的に操作することなく、撮像装置1を所望の使用状態に対応する形態に変形させるだけで、その使用状態に応じた動作を撮像装置1に実行させることができる。
換言すると、撮像装置1は、ユーザの所望の使用状態に対応する形態に応じて、撮像画像の表示やそのデータの転送等、各種各様の動作を実行する。
【0018】
撮像装置1は、このような各種各様の動作を可能にすべく、カメラ本体11と、表示部本体12と、フレーム本体13と、を備えている。
カメラ本体11は、平面形状六角形の短柱状に形成され、図1(A)に示すように、カメラ本体11の裏面は平坦に形成され、図1(B)に示すように、カメラ本体11の表面には、撮像部22の撮像面(撮像レンズ側の面)が配置されている。即ち、カメラ本体11は、撮像部22を内蔵する第1筐体である。
カメラ本体11は、貫通して配置された回動軸Aを回動中心として、表示部本体12に対し回動可能に軸支される。
また、カメラ本体11は、回動軸Aに対し略直交方向に貫通して配置された回動軸Bを回動中心として、フレーム本体13に対し回動可能に軸支される。
より具体的には、カメラ本体11は、カメラ本体11の外形である六角形のうちの一の角(以下、「摺動角」と呼ぶ)を表示部本体12に摺接させながら、回動軸Aを中心として回動しうるように構成される。
【0019】
なお、以下、撮像装置1のうち、カメラ本体11が設置されている側(図1の左側)を「カメラ側」と呼び、表示部本体12が設置されている側(図1の右側、即ち、特にカメラ本体11に対向する側と反対側)を「表示部側」と呼ぶ。
【0020】
表示部本体12は、平面形状略矩形に形成され、その表面の中央には矩形状の表示部21の表示面が配置されている。即ち、表示部本体12は、表示部21を内蔵する第2筐体である。
表示部本体12のカメラ側は、カメラ本体11の摺動角に対応して、V字状に凹んで形成されている。
【0021】
フレーム本体13は、底辺部と、該底辺部の両端において該底辺部に対し略直交方向に延設された略平行の2本の腕と、により平面形状略コ字状に形成されている。
フレーム本体13の底辺は、フレーム本体13の2本の腕が延設されている方向とは逆方向(表示部側)に、V字状に突出して形成されている。なお、表示部本体12の表示部側は、V字状に突出して形成されたフレーム本体13の底辺の形状に合わせて、同一方向(表示部側の方向)にV字状に突出して形成されている。
【0022】
フレーム本体13は、第1筐体であるカメラ本体11と、回動軸Bを回動中心として回動可能に接続されている。換言すると、カメラ本体11は、フレーム本体13の2本の腕の先端間に配置された回動軸Bを回動中心として、回動可能に軸支される。
従って、カメラ本体11は、その外形の六角形の辺のうち対向する2辺をフレーム本体13の2本の腕に当接した状態で、フレーム本体13と軸支している。このため、カメラ本体11は、該対向する2辺をフレーム本体13の2本の腕にそれぞれ摺接させながら回動することができる。
【0023】
このように、カメラ本体11は、フレーム本体13に対し回動可能に軸支されているため、撮像部22の撮像面が配置されている表面の向きを自在に変えることができる。即ち、ユーザは、カメラ本体11を回動させることで、図1(A)に示すように撮像部22の撮像面を紙面に対し奥側に配置させたり、図1(B)に示すように撮像部22の撮像面を紙面に対し手前側に配置させたることができる。
従って、ユーザは、被写体が紙面に対し奥側に存在する場合には、回動軸Bを中心としてカメラ本体11を回動して図1(A)の状態することで、向こう側の被写体を撮像部22に撮像させることができる。
これに対して、ユーザは、自己を被写体として撮像する場合等、被写体が手前側に存在する場合には、回動軸Bを中心としてカメラ本体11を回動して図1(B)の状態にすることで、紙面に対し奥側の被写体を撮像部22に撮像させることができる。
【0024】
図2は、形態が変形した状態の撮像装置1の外観構成を示す斜視図である。
【0025】
図2(A)は、表示部21の表示面と撮像部22の撮像面との各法線が略同一の方向で、かつ、カメラ本体11とフレーム本体13とが所定角度拡開するように変形した状態の撮像装置1を示す斜視図である。
ユーザは、撮像装置1の使用状態としてWEBカメラで使用する状態を所望する場合、撮像装置1の形態を図2(A)に示す状態に変形させフレーム本体13を台座(足場)として用いて、撮像装置1を机上等に立設することができる。
【0026】
ここでいう「WEBカメラ」とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル31によりUSB接続した接続先(パーソナルコンピュータ等、ここでは図3の外部装置61)による遠隔操作を受け付け、リアルタイム画像(後述するスルー画像)のデータを接続先に転送可能なカメラをいう。
USBとは、ホスト機器であるパーソナルコンピュータに対して、デジタルカメラ等の周辺機器を接続するためのシリアルバスの規格の1つである。このようなUSBに従って、パーソナルコンピュータと周辺機器とが接続されること、又は、周辺機器同士が接続されることが、「USB接続」と呼ばれている。
【0027】
この場合、USB接続された接続先(外部装置61)は、例えば、撮像装置1からデータとして転送されてきたスルー画像を表示画面として表示させる他、当該スルー画像のデータを、インターネット等の所定ネットワークを介して図示せぬ他の装置に転送する。
このようにして、ユーザは、撮像装置1をWEBカメラとして機能させることで、当該WEBカメラを使ったネットワーク上のコミュニケーションを図ることが可能になる
即ち、撮像装置1が図2(A)に示す形態の状態で机上等に立設されると、撮像部22の撮像面に対向するユーザの顔等が被写体として撮像され、その撮像画像(後述するスルー画像)のデータが、ネットワーク上の他の装置に転送される。
この場合、撮像部22の撮像面と表示部21の表示面とは略同一方向に向いているため、ユーザの顔等が移った撮像画像(後述するスルー画像)を表示部21に表示させれば、ユーザは、他の装置に転送されている内容を即座に視認できるため、便宜である。
また、撮像装置1がUSB接続により接続先(外部装置61)から取得した画像データを表示部21に表示するようにしても良い。そうすれば、撮像装置1と外部装置61とが各々有する画像データを互いにリアルタイムで視認できる。
【0028】
このように、撮像装置1の形態が図2(A)に示す状態は、撮像装置1をWEBカメラとして機能させるという使用状態に適した状態であり、以下、「スタンド状態」と呼ぶ。
換言すると、スタンド状態とは、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の位置関係として、カメラ本体11とフレーム本体13とが一定の角度範囲(例えば撮像装置1が立設可能な範囲)で拡開し、かつ、表示部21と撮像部22とが略同一の向きとなっている関係が成立している状態をいう。
【0029】
従って、ユーザは、撮像装置1をスタンド状態にするために、次のように撮像装置1の形態を変形させればよい。
即ち、ユーザは、カメラ本体11とフレーム本体13とが一定の角度範囲(例えば撮像装置1が立設可能な範囲)内の角度で拡開するまで、表示部本体12とフレーム本体13のうち一方を、回動軸Bを中心として他方に対して回動される。
また、ユーザは、カメラ本体11の撮像面と表示部本体12の表示面とが略同一方向を向くまで、カメラ本体11と表示部本体12のうち一方を、回動軸Bを中心として他方に対して回動される。
そして、ユーザは、このようにして表示部本体12とフレーム本体13とを拡開した状態で、フレーム本体13の一の面を机上等に当接させることで、撮像装置1を縦向き(表示部21が縦長の状態)に机上等に立設する。
これにより、撮像装置1は、WEBカメラとして機能することになる。
【0030】
本実施形態では、さらに、撮像装置1は、USBケーブル31によりUSB接続されており、かつ、スタンド状態とは別の状態、例えば図2(B)に示す状態に形態が変形している場合には、充電とスライドショー表示を行う使用状態になる。
【0031】
図2(B)は、図2(A)のスタンド状態とは別の形態に変形した状態の撮像装置1を示す斜視図である。
即ち、図2(B)は、表示部21の表示面と撮像部22の撮像面との各法線が異なる方向となり、かつ、カメラ本体11とフレーム本体13とが所定角度拡開するように変形した状態の撮像装置1を示す斜視図である。
ユーザは、撮像装置1の使用状態として充電とスライドショー表示を行う状態を所望する場合、撮像装置1の形態を図2(B)に示す状態に変形させる。
【0032】
ここでいう「充電」とは、USB接続された接続先(図6の外部装置61等)からの電力の供給をUSBケーブル31を介して受け付け、当該電力を用いて、撮像装置1を駆動するバッテリを充電することをいう。
【0033】
また、ここでいう「スライドショー表示」とは、撮像装置1のメモリ等にデータとして蓄積されている撮像画像等、各種各様の複数の画像を表示部21にランダムに順次表示させることをいう。
なお、スライドショー表示を行っている撮像装置1は、USB接続されているので、接続先(図3の外部装置61等)からデータとして転送されてきた画像も、スライドショー表示の一部として表示してもよい。
【0034】
このように、ユーザは、撮像装置1の使用状態としてスライドショー表示及び充電がなされる状態を所望する場合、撮像装置1の形態を、図2(A)のスタンド状態以外の状態、例えば図2(B)に示す状態に変形させればよい。
この場合、ユーザは、表示部本体12とフレーム本体13とを拡開した状態で、表示部本体12とフレーム本体13とを机上に当接させることで、撮像装置1を横向き(表示部21が横長の状態)に机上等に立設する。
即ち、撮像装置1の形態が図2(B)に示す状態の場合、表示部本体12の側面と、フレーム本体13の2本の腕のうち一方の腕の側面とが台座(足場)として機能して、机上等の面に当接されることによって、撮像装置1が横向きに机上等に立設される。
これにより、撮像装置1は、充電とスライドショー表示を実行する。
この場合、ユーザは、回動軸Aを介して表示部本体12を若干回動することで、表示部本体12に設けられている表示部21の面を上方に傾斜させることで、スライドショー表示されている表示部21を容易に視認することができるようになる。
【0035】
図3は、このように外観の形態が可変な撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0036】
撮像装置1は、上述した表示部21及び撮像部22に加えてさらに、CPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、画像処理部44と、バス45と、入出力インターフェース46と、充電部47と、バッテリ48と、回動状態検出部49と、操作部50と、記憶部51と、USBインターフェース52と、通信部53と、ドライブ54と、を備えている。
【0037】
CPU41は、ROM42に記録されているプログラム、又は、記憶部24からRAM43にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0038】
RAM43には、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0039】
画像処理部44は、DSP(Digital Signal Processor)や、VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されており、CPU41と協働して、画像のデータに対して各種画像処理を施す。
例えば、画像処理部14は、撮像部22から出力される撮像画像のデータに対して、ノイズ低減、ホワイトバランスの調整、手ぶれ補正等の画像処理を施す。
【0040】
CPU41、ROM42、RAM43、及び画像処理部44は、バス45を介して相互に接続されている。このバス45にはまた、入出力インターフェース46も接続されている。入出力インターフェース46には、表示部21、撮像部22、充電部47、回動状態検出部49、操作部50、記憶部51、USBインターフェース52、通信部53、及びドライブ54が接続されている。
【0041】
表示部21は、スライドショー表示による複数の画像や、後述するスルー画像等、各種画像を表示可能なディスプレイ等により構成される。
【0042】
撮像部22は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0043】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0044】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部22の出力信号として出力される。
このような撮像部22の出力信号が、撮像画像のデータであり、CPU41、画像処理部44等に適宜供給される。
【0045】
充電部47は、撮像装置1の動作モードとして充電モードが起動すると、後述するUSBインターフェース52及びUSBケーブル31を介して接続される外部装置61から供給されてくる電力を用いて、バッテリ48を充電する。
バッテリ48は、このような充電部47により充電され、撮像装置1全体に対して電力を供給することで、撮像装置1を駆動する。なお、バッテリ48は、撮像装置1に対して予め内蔵されているものでもよいし、取り外し自在な外部のものであってもよい。
【0046】
回動状態検出部49は、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の各々の回動状態、例えば所定の基準位置に対する回転角度を検出する。
【0047】
操作部50は、例えば、図示せぬレリーズ釦等の各種釦により構成され、ユーザの指示操作を受け付ける。
【0048】
記憶部51は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、後述するスルー画像等の各種画像のデータを記憶する。
【0049】
USBインターフェース52は、USBケーブル31を介して、パーソナルコンピュータ等の外部装置61とUSB接続することができる。
【0050】
通信部53は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せぬ装置の他、外部装置61も含む)との間で行う通信を制御する。
【0051】
ドライブ54には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア55が適宜装着される。ドライブ54によってリムーバブルメディア55から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部51にインストールされる。また、リムーバブルメディア55は、記憶部51に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部51と同様に記憶することができる。
【0052】
このようなハードウェア構成の撮像装置1は、カメラモード起動処理を実行することができる。
カメラモード起動処理とは、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の各々の位置関係に応じて、撮像装置1の動作モードを切り替えて起動させ、起動させた動作モードに従った処理を実行するまでの一連の処理をいう。
カメラモード起動処理で切り替えられる動作モードの種類については後述する。
【0053】
図4は、撮像装置1が有する機能のうち、カメラモード起動処理の実行機能を発揮させる機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0054】
カメラモード起動処理が実行される場合、CPU41においては、接続検出部71、位置関係判断部72、カメラモード起動部73、WEBカメラモード制御部74、スライドショーモード制御部75、及び充電モード制御部76が機能する。
【0055】
接続検出部71は、外部からの接続要求があったか否かを検出する。本実施形態では、接続検出部71は、USBインターフェース52及びUSBケーブル31を介して外部装置61がUSB接続したか否かを検出する。
【0056】
位置関係判断部72は、回動状態検出部49の検出結果に基づいて、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の各々の位置関係を判断する。
例えば、位置関係判断部72は、撮像装置1の形状面(位置関係)の状態が、上述の図2(A)に示すスタンド状態であるのか、それともそれ以外の状態(図2(B)に示す状態等の別状態)であるのかを判定する。
【0057】
カメラモード起動部73は、接続検出部71の検出結果及び位置関係判断部72の判断結果に基づいて、複数種類の動作モードのうち1以上の動作モードを起動させる。
【0058】
本実施形態では、カメラモード起動部73は、接続検出部71によりUSB接続が検出され、かつ、位置関係判断部72によりスタンド状態(図2(A)の状態)であることが判断された場合、WEBカメラモードを起動させる。
「WEBカメラモード」とは、撮像装置1を上述のWEBカメラとして機能させるモードである。即ち、撮像装置1が、後述するスルー画像のデータを、USBインターフェース52及びUSBケーブル31を介して外部装置61に転送するモードが、WEBカメラモードである。
【0059】
一方、本実施形態では、カメラモード起動部73は、接続検出部71によりUSB接続が検出され、かつ、位置関係判断部72によりスダンド状態以外の状態(例えば図2(B)等の状態)であることが判断された場合、スライドショーモード及び充電モードを起動させる。
「スライドショーモード」とは、上述のスライドショー表示を行うモードである。即ち、撮像装置1が、各種各様の画像をランダムに表示部21に順次表示させるモードが、スライドショーモードである。
「充電モード」とは、撮像装置1が、USB接続された外部装置61から供給された電力を用いて、撮像装置1の駆動用のバッテリ48に対する充電を行うモードである。
【0060】
WEBカメラモード制御部74は、カメラモード起動部73によりWEBカメラモードが起動されると、撮像装置1を上述のWEBカメラとして機能させるように制御する。
即ち、WEBカメラモード制御部74は、先ず、撮像部22による撮像動作を継続させる。そして、WEBカメラモード制御部74は、撮像部22による撮像動作が継続されている間、当該撮像部22を介して画像処理部44から順次出力される撮像画像(フレーム)のデータを、メモリ(本実施形態では記憶部51)に一時的に記憶させる。このようなWEBカメラモード制御部74による一連の制御処理を、以下「スルー撮像処理」と呼ぶ。
また、WEBカメラモード制御部74は、スルー撮像処理時にメモリ(本実施形態では記憶部51)に一時的に記録された各画像データを順次読み出して、各々に対応する撮像画像(フレーム)を表示部21に順次表示させる。このようなWEBカメラモード制御部74による一連の制御処理を、以下「スルー表示処理」と呼ぶ。なお、スルー表示処理により表示部21に表示されているフレーム画像を、以下、「スルー画像」と呼ぶ。
さらに、WEBカメラモード制御部74は、当該スルー画像のデータを、USBインターフェース52を介して、USB接続された外部装置61に転送する。
【0061】
スライドショーモード制御部75は、カメラモード起動部73によりスライドショーモードが起動されると、スライドショー表示を表示部21で行うように制御する。
即ち、スライドショーモード制御部75は、リムーバブルメディア55に記録された複数の画像データからランダムに1枚の画像データを順次読み出して、各々に対応する画像を表示部21に順次表示させる。
【0062】
充電モード制御部76は、カメラモード起動部73により充電モードが起動されると、充電部47を制御して、USBインターフェース52を介して外部装置61から供給される電力を用いて、バッテリ48を充電する。
【0063】
次に、図5を参照して、このような図4の機能的構成の撮像装置1が実行するカメラモード起動処理について説明する。
図5は、カメラモード起動処理の流れを説明するフローチャートである。
【0064】
カメラモード起動処理は、本実施形態では、ユーザが電源を投入する操作を操作部50に対して行った場合、その操作を契機として開始される。即ち、次のような処理が実行される。
【0065】
ステップS1において、USBインターフェース52を介する外部装置61とのUSB接続の検出の試みを行う。
ステップS2において、接続検出部71は、このようなステップS1の処理の試みに成功したか否か、即ちUSB接続を検出したか否かを判定する。
【0066】
USB接続が検出されなかった場合、ステップS2においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻される。即ち、USB接続が検出されるまでの間、ステップS1,S2のループ処理が繰り返し実行されて、カメラモード起動処理は待機状態となる。
【0067】
その後、USB接続が検出された場合、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、位置関係判断部72は、撮像装置1の形態の状態が、スタンド状態であるか否かを判定する。
【0068】
撮像装置1の形態の状態が、図2(A)に示すスタンド状態である場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、WEBカメラモード制御部74は、WEBカメラモードを起動させる。
【0069】
ステップS5において、WEBカメラモード制御部74は、スルー画像のデータを、USBインターフェース52及びUSBケーブル31を介して、接続先の外部装置61に逐次転送する。
【0070】
ステップS6において、WEBカメラモード制御部74は、WEBカメラモードの終了指示があったか否かを判定する。
WEBカメラモードの終了指示がなかった場合、ステップS6においてNOであると判定されて、処理はステップS5に戻される。即ち、WEBカメラモード終了指示があるまでの間、ステップS5及びS6のループ処理が繰り返し実行され、スルー画像のデータが接続先の外部装置61に逐次転送される。
【0071】
例えばユーザが操作部50に対して所定の操作を行うことで、WEBカメラモード終了の指示があった場合、ステップS6においてYESであると判定されて、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、接続検出部71は、USB接続が解除されたか否かを判定する。
【0072】
USB接続が解除されていない場合、ステップS7においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻される。即ち、USB接続が解除されるまでの間、ステップS1乃至S7の処理が繰り返し実行される。
【0073】
その後、USBケーブル31の取り外し等に起因してUSB接続が解除された場合、ステップS7においてYESであると判定されて、カメラモード起動処理は終了となる。
【0074】
以上、撮像装置1の形態の状態が図2(A)に示すスタンド状態の場合の処理について説明した。次に、撮像装置1の形態の状態がスタンド状態以外の場合、例えば図2(B)に示す状態の場合の処理について説明する。
このような場合には、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS8に進む。
【0075】
ステップS8において、カメラモード起動部73は、スライドショーモード及び充電モードを起動する。
【0076】
ステップS9において、スライドショーモード制御部75は、表示部21でスライドショー表示を行うと共に、充電モード制御部76は、充電部47を制御してバッテリ48に対する充電動作を行う。
【0077】
ステップS10において、接続検出部71は、USB接続が解除されたか否かを判定する。
【0078】
USB接続が解除されていない場合、ステップS10においてNOであると判定されて、処理はステップS9に戻される。即ち、USB接続が解除されるまでの間、ステップS9及びS10の処理が繰り返し行われる。
【0079】
その後、USBケーブル31の取り外し等に起因してUSB接続が解除された場合、ステップS10においてYESであると判定されて、カメラモード起動処理は終了となる。
【0080】
以上説明したように、本実施形態の撮像装置1は、表示部21と撮像部22とを備えている。
また、本実施形態の撮像装置1は、撮像部22が設けられた筐体としてのカメラ本体11と、カメラ本体11と回動軸Aで回動可能であって、表示部21が設けられた筐体としての表示部本体12と、カメラ本体11と回動軸Bで回動可能に接続された部材であるフレーム本体13と、を備えている。
さらに、本実施形態の撮像装置1は、接続検出部71と、位置関係判断部72と、WEBカメラモード制御部74と、スライドショーモード制御部75と、充電モード制御部76と、を備えている。
接続検出部71は、外部からの接続要求を検出する。具体的には、接続検出部71は、外部装置61とのUSB接続を検出する。
位置関係判断部72は、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の位置関係を判断する。
WEBカメラモード制御部74は、接続検出部71により接続要求が検出され、位置関係判断部72により位置関係がスタンド状態(第1の位置関係)であると判断された場合、撮像部22により撮像されているスルー画像のデータを外部装置61に転送するよう制御する。
スライドショーモード制御部75は、接続検出部71により接続要求が検出され、位置関係判断部72により位置関係がスタンド状態以外の状態(第2の位置関係)であると判断されると、スライドショー表示により複数の画像を表示部21にランダムに表示させるよう制御する。
充電モード制御部76は、接続検出部71により接続要求が検出され、位置関係判断部72により位置関係がスタンド状態以外の状態(第2の位置関係)であると判断されると、外部装置61からの電力の供給を充電部47が受け付けて、当該電力を用いてバッテリ48を充電するように制御する。
このようにして、クレードルがなくとも撮像装置1の動作モードの切り替えを容易に行うことが可能になる。
【0081】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0082】
例えば、上述の実施形態では、WEBカメラモードが起動されるスタンド状態とは、カメラ本体11、表示部本体12、及びフレーム本体13の位置関係として定義されていた。即ち、カメラ本体11とフレーム本体13とが一定の角度範囲(例えば撮像装置1が立設可能な範囲)で構成され、かつ、表示部21と撮像部22とが略同一の向きとなっている関係が成立している状態が、スタンド状態として定義されていた。
しかしながら、スタンド状態はこのように定義する必要はなく、ユーザにとって撮像装置1をWEBカメラとして利用し易い状態であるならば任意の状態を、スタンド状態として定義することができる。
例えば、撮像装置1がWEBカメラとして機能しているならば、外部装置61のモニタにスルー画像を表示させることができるので、スルー画像を撮像装置1の表示部21に表示させることは必須でない。従って、撮像装置1をWEBカメラとして機能させる場合に、表示部21と撮像部22とを必ずしも略同一の向きにする必要はない。即ち、WEBカメラモードが起動されるスタンド状態は、カメラ本体11及びフレーム本体13の位置関係として定義してもよい。具体的には、カメラ本体11とフレーム本体13とが一定の角度範囲(例えば撮像装置1が立設可能な範囲)で構成されている関係が成立している状態を、スタンド状態として定義してもよい。
【0083】
また、上述の実施形態では、スタンド状態では、WEBカメラモードが起動され、スタンド状態以外の状態では、スライドショーモード及び充電モードが起動されたが、スタンド状態又はそれ以外の状態で起動される動作モードは、特にこれに限定されない。
例えば、スタンド状態以外の状態の場合、スライドショーモードの代わりに、マスストレージクラスへのモードを起動するようにしてもよい。
【0084】
また、上述の実施形態では、動作モードを切り替えるための、撮像装置1の形態の状態は、スタンド状態又はそれ以外の状態の2種類とされたが、特にこれに限定されず、任意の種の状態を任意の数だけ定義し、定義した各状態に、任意の種類の任意の数の動作モードを割り当ててもよい。
例えば、図2(A)に示すように机上等に立設する状態を縦向き状態と定義し、図2(B)に示すように机上等に立設する状態を横向き状態と定義し、縦向き状態と横向き状態とを区別して検出可能なものを撮像装置1に設けてもよい。この場合、縦向き状態の場合には、WEBモードが起動され、横向き状態の場合には、スライドショーモードや充電モードが起動される。
【0085】
また、上述の実施形態では、USB接続を特に条件とする必要はない。例えば、USB接続の有無にかかわらず、撮像装置1の形態の状態がスタンド状態以外の状態の場合、先ず、スライドショーモードが起動され、その後、USB接続が確認されたら、さらに充電モードが起動されるようにしてもよい。
【0086】
また、上述の実施形態では、スルー画像のデータが転送される外部装置61との接続は、USB接続されたが、特にこれに限定されず任意の形態の接続でよい。そして、カメラモード起動部73は、接続検出部71の検出結果及び位置関係判断部72の判断結果に基づいて、複数種類の動作モードのうち1以上の動作モードを起動させる。
【0087】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される電子装置は、デジタルカメラ等の撮像装置1を例として説明したが、特にこれに限定されない。本発明は、複数の動作モードを切り替え可能な電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話装置、ポータブルゲーム機、WEBカメラ等に適用可能である。
【0088】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4の例に限定されない。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0089】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0090】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図3のリムーバブルメディア55により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア55は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3のROM42や、図示せぬハードディスク等で構成される。
【0091】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【符号の説明】
【0092】
1・・・撮像装置、11・・・カメラ本体、12・・・表示部本体、13・・・フレーム本体、21・・・表示部、22・・・撮像部、31・・・USBケーブル、41・・・CPU、42・・・ROM、43・・・RAM、44・・・画像処理部、45・・・バス、46・・・入出力インターフェース、47・・・充電部、48・・・バッテリ、49・・・回動状態検出部、50・・・操作部、51・・・記憶部、52・・・USBインターフェース、53・・・通信部、54・・・ドライブ、55・・・リムーバブルメディア、61・・・外部装置、71・・・接続判定部、72・・・位置関係判断部、73・・・カメラモード起動部、74・・・WEBカメラモード制御部、75・・・スライドショーモード制御部、76・・・充電モード制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた第1筐体と、当該第1筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置であって、
外部からの接続要求を検出する検出手段と、
前記第1筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断手段と、
前記検出手段により接続要求が検出され、前記位置関係判断手段により前記位置関係が第1の位置関係であると判断されると、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御手段と、
前記位置関係判断手段により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第2の制御手段は、前記位置関係判断手段により前記第2の位置関係であると判断され、前記検出手段により接続要求が検出されると、さらに、前記外部からの電力の供給を受け付けるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1の撮像装置。
【請求項3】
前記位置関係判断手段は、前記第1筐体と前記部材とが一定の角度範囲を構成するように回動している関係を前記第1の位置関係として判断する一方で、前記第1筐体と前記部材との位置関係とが前記第1の位置関係と異なるような位置関係を前記第2の位置関係と判断する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記表示手段が設けられ、前記第1筐体と回動可能に接続された第2筐体をさらに備え、
前記位置関係判断手段は、前記第1筐体と前記部材とが一定の角度範囲を構成するように回動し、かつ、前記第1筐体の前記撮像手段の撮像側の面と前記第2筐体の前記表示手段の表示側の面とが略同一の方向を向いている関係を、前記第1の位置関係として判断する、
請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記部材は、前記位置関係判断手段による位置関係の判断の際に、本撮像装置の足場として使用される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた筐体と、当該筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置が実行する撮像制御方法において、
外部からの接続要求を検出する検出ステップと、
前記筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断ステップと、
前記検出ステップの処理により接続要求が検出され、前記位置関係判断ステップの処理により前記位置関係が第1の位置関係であると判断された場合、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御ステップと、
前記位置関係判断ステップの処理により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御ステップと、
を含むことを特徴とする撮像制御方法。
【請求項7】
画像を撮像する撮像手段及び画像を表示する表示手段を備え、前記撮像手段が設けられた筐体と、当該筐体と回動可能に接続された部材とを有する撮像装置を制御するコンピュータを、
外部からの接続要求を検出する検出手段、
前記筐体と前記部材との位置関係を判断する位置関係判断手段、
前記検出手段により接続要求が検出され、前記位置関係判断手段により前記位置関係が第1の位置関係であると判断された場合、前記撮像手段により撮像されている画像のデータを外部に転送するよう制御する第1の制御手段、
前記位置関係判断手段により第2の位置関係であると判断されると、前記表示手段に画像を表示させるよう制御する第2の制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−142726(P2012−142726A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293029(P2010−293029)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】