説明

撮像装置及びその制御方法、プログラム

【課題】 写真フレーム内のユーザにより指定された位置に、登録された被写体の人数を検出したことを条件に撮影を行うことにより、ユーザが望む写真を容易に撮影させること。
【解決手段】 ユーザの操作に従って受け付けたライブビュー機能により表示される画像データのうち一部表示領域に対して被写体の人数を設定する。撮影されることにより得られる画像データを解析して一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する。そして、設定された被写体の人数と特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定し、一致すると判定されたことを条件に、撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指定された位置に、登録された被写体の人数を検出することを条件にして自動的に撮影を行う撮像装置、及びその制御方法、プログラムに関する技術である。
【背景技術】
【0002】
一般に、撮影者による指示から所定時間(タイマー時間)後に自動的にシャッタを切るセルフタイマー機能を備えた撮像装置が用いられている。また、セルフタイマー機能は、撮影者自身が被写体として撮影される場合によく用いられている。
【0003】
しかし、従来、撮影者が撮像装置にセルフタイマーの撮影指示を行った後に、撮影者自身が被写体として撮影されるために撮影場所に行く途中で、タイマー時間が経過してしまい自動的にシャッタが切られてしまうこと等があった。
【0004】
このように、撮影者が撮影場所に行く途中で自動的にシャッタが切られてしまうと、撮影者の後ろ姿などの出来の悪い写真を撮ることとなり、簡単に、出来の良い写真を撮影することは難しい。
【0005】
そこで、特許文献1には、セルフタイマーでの撮影において、被写体の人数を予め撮像装置に登録し、セルフタイマー作動開始後に、登録された被写体の人数分の目が検出された時にシャッタが下りるようにすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−336265号公報 特開2009−060379
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術を用いれば、登録された被写体の人数分の目が検出された時に撮影することが出来るが、撮像装置がライブビュー機能を用いて映し出している表示画像の写真フレーム内に被写体が登録人数分現れさえすれば、シャッタが下りてしまうため、ユーザが望む写真を容易に撮影することは困難であった。
【0008】
このように、従来、カメラが映し出している表示画像のフレーム内に、登録人数分の被写体を検出さえすれば、シャッタが下りてしまうため、例えば、写真フレーム内の中央に人間が3人配置するように写真を撮りたい場合であっても、撮影者が撮影場所(写真フレーム内の中央)に行く途中で、該撮影者の斜め顔や一時的に振り向いた顔などから、登録された被写体の人数分の目を検出してしまうと、その検出された時点で撮影されてしまう(フレームの端にその撮影者の顔だけが映ってしまう等)ため、依然として、ユーザが望む写真を容易に撮影することは困難であった。
【0009】
また、被写体の人数分の目を検出した所定時間後に撮影することが考えられるが、そのようにした場合、例えば、撮影者の一時的に振り向いた顔(目)が検出されてから所定時間後に撮影される時に、撮影者はカメラ(撮像装置)の方を向いていない場合などが考えられる。
【0010】
また、例えば、ユーザが、写真フレームの右側に人間が被写体として配置され、左側に飛んでいるイルカが被写体として配置された写真を撮りたい場合、従来、このような構図の写真を容易に撮影することは困難であった。
【0011】
このように人間以外の動物等を被写体として写真に含めたい場合、人間が被写体の場合のように、写真フレームに被写体が入ったことを検出してから所定時間経過後に撮影するのでは遅く、ユーザの望む写真を容易に撮影することは困難であった。
【0012】
本発明の目的は、写真フレーム内のユーザにより指定された位置に、予め登録された被写体の人数を検出したことを条件に撮影を行うことにより、ユーザが望む写真を容易に撮影することができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置であって、ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する第1の設定手段と、前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する第1の特定手段と、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置の制御方法であって、前記撮像装置の受付手段が、ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付工程と、前記撮像装置の設定手段が、前記受付工程で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する設定工程と、前記撮像装置の特定手段が、前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付工程で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する特定工程と、前記撮像装置の判定手段が、前記設定工程で設定された被写体の人数と、前記特定工程で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する判定工程と、前記撮像装置の記録制御手段が、前記判定工程で、前記設定工程で設定された被写体の人数と、前記特定工程で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置で実行可能なプログラムであって、前記撮像装置を、ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する設定手段と、前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する特定手段と、前記設定手段で設定された被写体の人数と、前記特定手段で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で、前記設定手段で設定された被写体の人数と、前記特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、写真フレーム内のユーザにより指定された位置に、予め登録された被写体の人数を検出したことを条件に撮影を行うことにより、ユーザが望む写真を容易に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラ(撮像装置)100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1における撮像装置100が備える機能の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1における撮像装置100が実行する第1の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1における撮像装置100が実行する第2の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図1における撮像装置100の表示部110に表示される撮影方法選択画面500の一例を示す図である。
【図6】図1における撮像装置100の表示部110にステップS304で表示される自動撮影設定画面600の一例を示す図である。
【図7】図1における撮像装置100の記憶部107に記憶されている自動撮影設定情報700と、記憶部107に記憶された自動撮影一時設定情報701の一例を示す図である。
【図8】図1における撮像装置100の表示部110に表示されるフレーム設定画面800((A),(B))の一例を示す図である。
【図9】図1における撮像装置100の記憶部107に記憶されるフレーム設定情報の一例を示す図である。
【図10】図1における撮像装置100が実行する第3の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ(撮像装置)100の概略構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、101は、被写体の光学像を撮像素子103に結像させる、絞り機構を内包した撮像レンズである。なお、撮像レンズ101は、撮像光学系の構成要素である。
【0020】
撮像光学系は、撮像レンズ、撮像レンズの焦点距離を変更可能とするズームレンズ等を有しており、カメラ筐体100の前面に配置される。なお、撮像光学系の前面には、カメラ本体部100の電源状態(即ち、ON又はOFF)に応じて、撮像レンズの光路を開閉するレンズバリア部を設けてもよい。
【0021】
105は、制御・演算部108による制御に基づき、撮像レンズ101に対してフォーカスレンズや絞り等の制御を行うレンズ駆動部である。
【0022】
102は、シャッタであり、撮像レンズ101を通ってきた入射光の遮光と露光時間の制御とを行う。
【0023】
106は、全体制御・演算部108による制御に基づき、上述したシャッタの駆動を行うシャッタ駆動部である。
【0024】
103は、撮像レンズ101により結像された被写体の光学像を電気的な画像信号に変換して取り込むための、複数の画素を2次元に配列して成る撮像素子である。本実施の形態の撮像素子103は、例えば、CMOSセンサ又はCCDセンサで形成されている。
【0025】
104は、撮像素子103から出力される画像信号に対して各種処理を行う撮像信号処理部である。
【0026】
撮像信号処理部104は、撮像素子103から出力される画像信号の増幅処理や、アナログからディジタルへの変換を行うA/D変換処理、A/D変換後のデジタルデータに対するキズ補正等の各種の補正処理を行う。
【0027】
更に、撮像信号処理部104は、デジタルデータを画像データへ変換する現像処理、或いは、画像データを圧縮する圧縮処理等を行う。
【0028】
108は、各種の演算処理と撮像装置(カメラ)100の全体を統括的に制御する制御・演算部である。
【0029】
107は、画像データ等を一時的に記憶するためのメモリと、各種の調整値や制御・演算部108による各種の制御を実行させるためのプログラム等を記憶するためのメモリとの両機能を有する記憶部である。
【0030】
109は、画像データ等の各種のデータを記録する半導体メモリ等からなる着脱可能な記録媒体である。記録媒体109は、撮影により得られた画像データ等の記録、また、制御・演算部108による制御に応じて画像データ等の読み出しが可能である。
【0031】
110は、撮影した静止画像や動画像、及び各種設定画面等を表示する表示部である。なお、110は、液晶ディスプレイなどの表示装置とタッチパッドなどの位置入力装置とが組み合わされたタッチパネルである。本実施例では、ユーザによる入力を受け付ける手段として、タッチパネルを例に説明するが、カメラに設けられた物理的に操作ボタンであっても構わない。
【0032】
111は、コンピュータ等の外部装置116と通信するための外部インターフェース(I/F)部である。
【0033】
112は、撮影者が撮像装置(カメラ)100に対して行う撮影開始指示、モード変更等の操作を検出するスイッチ(SW)検出部である。
【0034】
焦点調節制御と露光量の制御は、被写体の合焦状態を調べる合焦測定部113と被写体の輝度を測定する測光部114の出力信号に基づいて、レンズ駆動部105とシャッタ駆動部106が全体制御・演算部108により制御される。
【0035】
115は、データの伝送路であり、各デバイス(制御・演算部108、撮像素子 103、撮像信号処理部104、レンズ駆動部105、シャッタ駆動部106、記憶部107、記録媒体109、表示部110、外部インターフェース(I/F)部111、スイッチ(SW)検出部112、合焦測定部113、測光部114等)間でデータの送受信を行うことが可能である。
【0036】
以下、図2を用いて、図1における撮像装置100が備える機能の構成について説明する。
【0037】
図2は、図1における撮像装置100が備える機能の構成を概略的に示すブロック図である。
【0038】
100は、図1に示した撮像装置を示している。
【0039】
201は、撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像部である。
【0040】
202は、撮像部201で撮影した画像データを表示部110に逐次表示させるライブビュー部である。
203は、ユーザの操作に従って、前記ライブビュー部により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付部である。
210は、受付部203で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する第1の設定部である。
【0041】
204は、撮像部201で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、受付部203で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する第1の特定部である。
【0042】
205は、第1の設定部210で設定された被写体の人数と、第1の特定部204で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する第1の判定部である。
【0043】
206は、第1の判定部205で、第1の設定部210で設定された被写体の人数と、第1の特定部204で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、撮像部201により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御部である。
210は、ライブビュー部により表示される画像データに対して被写体の人数を設定する第2の設定部である。
【0044】
207は、撮像部で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、ライブビュー部により表示される画像データに含まれる被写体の人数を特定する第2の特定部である。
208は、第2の設定部で設定された被写体の人数と、第2の特定部で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する第2の判定部である。
209は、撮像部201で撮像される被写体が静止しているかを判定する静止判定部である。
次に、図3を用いて、図1における撮像装置100が実行する第1の撮像制御処理手順について説明する。
【0045】
図3は、図1における撮像装置100が実行する第1の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【0046】
図3に示すステップS301からステップS315までの処理手順は、撮像装置100の制御・演算部108により実行され実現される。
【0047】
まず、ユーザ(撮影者)の指示に応じて撮像装置100(カメラともいう)の電源が入れられ起動される(ステップS301)。そして、撮像装置100の電源が起動されると、撮像光学系を介して入力される被写体を撮像し得られる画像データを表示部(表示装置)110に逐次表示させるライブビュー機能を実行する。
【0048】
また、撮像装置100の電源が起動されると、表示部110に撮影方法選択画面500(図5)を表示する(ステップS302)。
図5は、図1における撮像装置100の表示部110に表示される撮影方法選択画面500の一例を示す図である。
【0049】
撮影方法選択画面500には、図5に示すように、通常撮影ボタン501と自動撮影ボタン502とが表示される。ユーザは、撮影方法選択画面500を見て、通常撮影をするのであれば通常撮影ボタン501を押下し、自動撮影するのであれば自動撮影ボタン502を押下する。
【0050】
そして、制御・演算部108は、ユーザにより通常撮影ボタン501が押下されたか、それとも、自動撮影ボタン502が押下されたかを判定し(ステップS303)、自動撮影ボタン502が押下されたと判定された場合は(ステップS303:YES)、自動撮影設定画面600(図6)を表示部110に表示する(ステップS304)。一方、通常撮影ボタン501が押下されたと判定された場合は(ステップS303:NO)、処理をステップS315に移行する。
【0051】
ステップS315では、制御・演算部108は、ユーザによる撮影指示を受け付け、当該指示をスイッチ(SW)検出部112で検出すると、処理を、図10のステップS1013に移行する。
【0052】
図10のステップS1013では、撮影処理を実行し(撮影を行い)、撮影により得られた画像データ等を記録媒体109に記録する。すなわち、撮像部201は、ステップS1013ではシャッタを切り、得られる画像データを写真の画像データとして記録媒体109に記録する。
【0053】
図6は、図1における撮像装置100の表示部110にステップS304で表示される自動撮影設定画面600の一例を示す図である。
【0054】
自動撮影設定画面600に表示された内容は、記憶部107に記憶されている自動撮影設定情報700の内容が表示されている。
【0055】
すなわち、ステップS304では、制御・演算部108は、記憶部107に記憶された自動撮影設定情報700を取得し、取得した自動撮影設定情報700の設定内容を自動撮影設定画面600に表示する。
【0056】
ここで表示される自動撮影設定画面600(図6)は、自動的に撮影を行うタイミングを決めるための条件の設定を受け付ける設定画面である。
【0057】
次に、自動撮影設定情報700(図7)について以下に説明する。
【0058】
図7の700は、図1における撮像装置100の記憶部107に記憶されている自動撮影設定情報の一例を示す図である。すなわち、自動撮影設定情報700は、自動的に撮影を行うタイミングを決めるための条件が設定されたデフォルトの設定情報である。
【0059】
図7に示すように、自動撮影設定情報には、「撮影対象人数」、「強制撮影」、「撮影待ち時間」、「撮影待ちMAX時間」、「強制撮影時間」、「静止判定」、「静止判定最大回数」、「キャンセル時間」、「フレーム合致率」、「フレーム設定情報」の設定項目が設定されている。
【0060】
「撮影対象人数」には、撮像素子103で検出されているフレーム内の被写体の人数が設定される。図7の700の例では、撮影対象人数として1人が設定されている。
【0061】
また、「強制撮影」には、強制的に撮影するか否かが設定される。図7の700の例では、強制撮影を行わないことが設定されている。すなわち、「0」は強制撮影しないことを示し、「1」は強制撮影することを示している。
【0062】
自動撮影一時設定情報701内の「強制撮影」の値の「1」は、強制撮影情報の適用例である。
【0063】
「撮影待ち時間」には、設定された撮影対象人数が検出され撮影を行うまでの時間、及び、設定された撮影対象人数が検出され、かつ被写体が静止していると判定されてから、撮影を行うまでの時間が設定されている。図7の700の例では、2秒と設定されている。
【0064】
「撮影待ちMAX時間」には、撮影の直前に撮影対象人数が検出できないで強制撮影を行う場合の強制撮影を行うまでの時間が設定されている。すなわち、撮影の直前に撮影対象人数が検出できないと判定されてから強制撮影を行うまでの時間が設定されている。
【0065】
「強制撮影時間」には、ユーザから自動撮影の開始指示が入力され、撮影対象人数が検出されない場合の強制撮影を行うまでの時間が設定されている。すなわち、ユーザによる自動撮影の開始指示から、撮影対象人数が検出できず強制撮影を行うまでの時間が設定されている。
【0066】
「静止判定」には、カメラのオートフォーカスのサーボの動作に従って、被写体がカメラから遠ざかっていたり、近づいていたりしているか等を判定することにより、被写体が静止しているか否かを判定するか否かが設定されている。ここでは、「0」は静止判定しないことを示し、「1」は静止判定することを示している。図7の700の例では、「0」と設定されており、静止判定しないことが示されている。
【0067】
「静止判定最大回数」には、静止判定を行う最大回数が設定されている。図7の700の例では、静止判定を行う最大回数が6回と設定されている。
【0068】
「キャンセル時間」には、自動撮影を行う条件を満たさず、自動撮影の処理を止めるまでの時間が設定されている。図7の例では、10秒と設定されている。
【0069】
また、「フレーム合致率」には、後述するフレーム設定情報(図9)に示される構図と、撮像光学系を介して撮像される構図とがどの程度合致しているかを示す合致率が設定されている。
【0070】
すなわち、シャッタを切る条件として、後述するフレーム設定情報(図9)に示される構図と、撮像光学系を介して撮像される構図との合致率が、「フレーム合致率」に設定されている。
【0071】
図7の700の例では、80%と設定されている。すなわち、700の「フレーム合致率」には、後述するフレーム設定情報(図9)に示される構図と、撮像光学系を介して撮像される構図との合致率が80%を超えた場合に、シャッタを切ることが定義されている。
【0072】
また、「フレーム設定情報」には、後述する図9に示すフレーム設定情報を含むデータが設定されている。フレーム設定情報は、図9に示すフレーム設定画面を介して、ユーザにより入力され設定された情報である。
図9は、フレーム設定情報(900A,900B)の一例を示す図である。
「フレーム設定情報」については、後で説明する。
【0073】
以上が、自動撮影設定情報700(図7)についての説明である。
【0074】
次に、制御・演算部108は、ステップS304で自動撮影設定画面600が表示されると、当該自動撮影設定画面600を介してユーザにより入力される、自動的に撮影を行うタイミングを決めるための条件(設定情報)を受け付ける(ステップS305)。
【0075】
自動撮影設定画面600には、「撮影対象人数」を選択入力するプルダウン601と、「強制撮影」をするかしないかを選択入力するラジオボタン602と、「撮影待ち時間」を選択入力するプルダウン603と、「撮影待ちMAX時間」を選択入力するプルダウン604と、「強制撮影時間」を選択入力するプルダウン605と、「静止判定」をするかしないかを選択入力するラジオボタン606と、「静止判定最大回数」を選択入力するプルダウン607と、「キャンセル時間」を選択入力するプルダウン608と、「フレーム合致率」を選択入力するプルダウン612と、保存ボタン609と、一時保存ボタン610と、通常撮影ボタン611と、フレームボタン613が表示されている。
【0076】
ユーザにより、自動撮影設定画面600を介して、「撮影対象人数」、「強制撮影」、「撮影待ち時間」、「撮影待ちMAX時間」、「強制撮影時間」、「静止判定」、「静止判定最大回数」、「キャンセル時間」、「フレーム合致率」の設定情報の入力がなされ、保存ボタン609、一時保存ボタン610、通常撮影ボタン611、フレームボタン613のいずれかのボタンが押下される。
【0077】
次に、制御・演算部108は、自動撮影設定画面を介してユーザにより設定情報の入力を受け付けると、ユーザにより保存ボタン609が押下されたか否かを判定する(ステップS306)。そして、ユーザにより保存ボタン609が押下されたと判定された場合は(ステップS306:YES)、記憶部107に記憶された自動撮影設定情報700を、自動撮影設定画面600を介してユーザにより入力された設定情報に更新すると共に、後述するフレーム設定画面(図8の(A))を介してユーザにより入力されたフレーム設定情報900Aを自動撮影設定情報700の「フレーム設定情報」に更新し登録する(ステップS307)。一方、ユーザにより保存ボタン609が押下されていないと判定された場合は(ステップS306:NO)、一時保存ボタン610が押下されたか否かを判定する(ステップS308)。
【0078】
そして、一時保存ボタン610が押下されたと判定された場合は、ステップS305で入力された設定情報、及びステップS313で入力されたフレーム設定情報を、一時的に適用する自動撮影設定情報である自動撮影一時設定情報701として記憶部107に記憶(登録)する(ステップS309)。
【0079】
ここで、ステップS313で入力されたフレーム設定情報は、自動撮影一時設定情報701の「フレーム設定情報」に記憶される。例えば、フレーム設定画面(B)を介して入力されたフレーム設定情報900Bが、自動撮影一時設定情報701の「フレーム設定情報」に記憶される。
【0080】
図7の701は、記憶部107に記憶された自動撮影一時設定情報の一例を示す図である。
【0081】
自動撮影一時設定情報701は、自動撮影設定情報700と同一の設定項目を有しており、自動撮影に一時的に適用される設定情報として記憶される。したがって、自動撮影一時設定情報701が記憶部に記憶されている場合は、自動撮影設定情報700ではなく、自動撮影一時設定情報701が自動撮影に一時的に適用される。
【0082】
ステップS308で一時保存ボタン610が押下されていないと判定された場合(NO)、フレームボタン613が押下されたか否かが判定される(ステップS311)。
【0083】
そして、ステップS311で、フレームボタン613が押下されたと判定された場合は(YES)、フレーム設定画面(図8)を表示し(ステップS312)、ユーザにより、フレーム設定情報の入力を受け付ける(ステップS313)。
図8は、フレーム設定画面800((A),(B))の一例を示す図である。
806は、撮像光学系を介して得られた画像を表示するための表示領域である。
【0084】
また、表示領域806をユーザがタッチすることにより、表示領域806内の他の領域を指定入力することが可能である。また、ここで入力される領域は、ユーザの指定によりその大きさを変更することが可能である。
【0085】
そして、ユーザの入力指示により入力された、表示領域806内の他の領域に属性を設定することが可能である。ここで、属性として、当該表示領域806内の他の領域に、人間801や動物(イルカ802、犬804、猫805)や花火803などの被写体の種類を、設定することが可能である。
【0086】
図8の(A)の例では、ユーザの入力指示により入力された、表示領域806内の他の領域(806,807)に、それぞれ、属性として人間が入力されている。801、802、803、804、805は、それぞれボタンになっており、ユーザにより選択されたボタンの属性が、ユーザにより入力された表示領域806内の他の領域に設定される。
【0087】
たとえば、表示領域806の任意の位置がユーザによりタッチされ、表示領域806内の当該任意の位置に他の領域806を指定入力し、その直後に、ユーザが人間ボタン801をタッチすることで、当該入力された領域806に、人間の属性と、人間の数とを入力することができる。
【0088】
すなわち、ユーザの操作により、表示領域806内の当該任意の位置に他の領域806を入力した後に、人間ボタン801を1回タッチすると、当該領域806に人間の属性と、人間の数(1人)を設定される。また、人間ボタン801を3回タッチすると、当該領域806に人間の属性と、人間の数(3人)が設定されるように、人間ボタン801をタッチした数の人間を当該領域806に設定することができる。他のボタン(802,803,804,805)についても同様に、ボタンをタッチした数の分、ユーザの入力指示により入力された、表示領域806内の他の領域に、被写体の数を設定することができる。
【0089】
図8のフレーム設定画面(A)の例では、806の領域(選択領域)、807の領域(選択領域)にそれぞれ、属性として人間が入力され、被写体(ここでは人間)の数が、それぞれ、2人、1人と入力されている。
【0090】
また、図8のフレーム設定画面(B)の例では、806の領域(選択領域)、807の領域(選択領域)、809の領域(選択領域)にそれぞれ、属性として人間、人間、イルカが入力され、被写体(ここでは人間、人間、イルカ)の数が、それぞれ、2人、1人、1匹と入力されているものとして説明する。
【0091】
ステップS313で入力を受け付けるフレーム設定情報とは、ユーザにより選択(タッチ)された、領域806内の選択領域を特定するための座標と、当該選択領域に設定される属性と、その属性の被写体の数とを含む情報である。
【0092】
ステップS313でフレーム設定情報の入力を受け付け、ユーザの操作により登録ボタン808が押下されると、制御・演算部108は、処理をステップS304に戻し、自動撮影設定画面を表示する。また、ユーザの操作により登録ボタン808が押下されるまで(ステップS314:NO)、図8のフレーム設定画面を表示して(ステップS312)、フレーム設定情報の入力を受け付ける(ステップS313)。
【0093】
ステップS314で登録ボタンが押下されたと判定され、ステップS304に処理を移行した後に、ステップS306で保存ボタン609が押下されると(ステップS306:YES)、ステップS307の設定情報(自動撮影設定情報)の更新処理で、ステップS313で入力を受け付けたフレーム設定情報を、自動撮影設定情報700の「フレーム設定情報」に登録する。
【0094】
ここで、フレーム設定画面(図8(A))を介して入力されたフレーム設定情報を図9の900Aに示す。
【0095】
図9は、フレーム設定情報の一例を示す図である。
【0096】
図9の900Aは、フレーム設定画面(図8(A))を介して入力されたフレーム設定情報を示している。フレーム設定情報には、選択領域、属性、被写体の数が設定項目として含まれている。
【0097】
フレーム設定情報900Aの例では、選択領域(四角形の領域)806を特定するための座標として、四角形の左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10)が含まれている。左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10)から特定される領域には、属性として、人間が設定され、その被写体(人間)の数が2人であることが設定されている。
【0098】
また、フレーム設定情報900Aには、選択領域(四角形の領域)807を特定するための座標として、四角形の左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10)が含まれている。左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10)から特定される領域には、属性として、人間が設定され、その被写体(人間)の数が1人であることが設定されている。
【0099】
図9の900Bは、フレーム設定画面(図8(B))を介して入力されたフレーム設定情報を示している。
【0100】
フレーム設定情報900Bの例では、選択領域(四角形の領域)806を特定するための座標として、四角形の左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10)が含まれている。左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10)から特定される領域には、属性として、人間が設定され、その被写体(人間)の数が2人であることが設定されている。
【0101】
また、フレーム設定情報900Bには、選択領域(四角形の領域)807を特定するための座標として、四角形の左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10)が含まれている。左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10)から特定される領域には、属性として、人間が設定され、その被写体(人間)の数が1人であることが設定されている。
【0102】
また、フレーム設定情報900Bには、選択領域(四角形の領域)809を特定するための座標として、四角形の左上の頂点の座標(15,2)、右下の頂点の座標(25,15)が含まれている。左上の頂点の座標(15,2)、右下の頂点の座標(25,15)から特定される領域には、属性として、イルカ(動物)が設定され、その被写体(イルカ)の数が1匹であることが設定されている。
【0103】
ステップS314で登録ボタンが押下されたと判定され、ステップS304に処理を移行した後に、ステップS306で保存ボタン609が押下されず(ステップS306:NO)、一時保存ボタン610が押下されると(ステップS308:YES)、ステップS309の設定情報(自動撮影一時設定情報)の登録処理で、ステップS313で入力を受け付けたフレーム設定情報を、自動撮影一時設定情報701の「フレーム設定情報」に登録する。
【0104】
701の例では、フレーム設定画面800(B)を介して入力されたフレーム設定情報900Bが、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報に登録されている。
【0105】
制御・演算部108は、ステップS311でフレームボタン613が押下されず、通常撮影ボタン611が押下されたと判定された場合は(ステップS311:NO)、処理をステップS315に移行し、ユーザによる撮影指示を受け付け、撮影処理を実行し(撮影を行い)、撮影により得られた画像データ等を記録媒体109に記録する(図10のステップS1013)。
【0106】
ステップS307で自動撮影設定情報700、又はステップS309で自動撮影一時設定情報701が記憶されると、制御・演算部108は、ユーザによる撮影指示を受け付ける(ステップS310)。
【0107】
ステップS310では、制御・演算部108は、ユーザによる(自動)撮影指示を受け付け、当該指示をスイッチ(SW)検出部112で検出すると、処理を、図4のステップS401に移行する。
【0108】
次に、図4を用いて、図1における撮像装置100が実行する第2の撮像制御処理手順について説明する。
【0109】
図4は、図1における撮像装置100が実行する第2の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【0110】
図4に示すステップS401からステップS423の処理手順は、撮像装置100の制御・演算部108により実行され実現される。
【0111】
本実施例での説明を容易にするために、ステップS309で自動撮影一時設定情報701が設定された場合について説明する。
【0112】
ステップS401では、制御・演算部108は、図3のステップS310で自動撮影指示を受け付けると、セルフタイマーを開始する(撮影指示がされてからの時間の計測を開始する)。
【0113】
そして、制御・演算部108は、自動撮影一時設定情報701の「撮影対象人数」に1人以上の値が設定されているか否かを判定する(ステップS402)。
【0114】
制御・演算部108は、撮影対象人数が設定されていない(撮影対象人数が0人)と判定された場合は(ステップS402:NO)、処理をステップS416に移行する。ステップS416以降の処理の説明は、後で説明する。
【0115】
制御・演算部108は、撮影対象人数が1人以上設定されていると判定された場合は(ステップS402:YES)、撮像光学系を介して撮影される画像データ内の被写体の目を検出する等して、(写真)フレーム806内の人数を特定する(ステップS403)。
【0116】
フレーム806内の人数の特定方法としては、フレーム806内の画像データを解析してフレーム806内の顔を認識し、その顔の数を人数として特定することが可能である。
【0117】
顔の認識方法については、目や鼻等の位置関係から認識する等の周知技術を用いればどのような方法であっても構わない。
【0118】
そして、制御・演算部108は、ステップS403で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致するか否かを判定する(ステップS404)。
【0119】
制御・演算部108は、ステップS403で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致すると判定された場合は(ステップS404:YES)、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されているか否かを判定する(ステップS405)。
【0120】
一方、制御・演算部108は、ステップS403で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致しないと判定された場合は(ステップS404:NO)、処理をステップS418に移行する。ステップS418以降の処理の説明は後で行う。
【0121】
そして、制御・演算部108は、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されていると判定された場合は(ステップS405:YES)、当該属性に人間が設定されている、フレーム設定情報(図9の900B)内の選択領域を特定する。900Bの例では、左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10)から選択領域806と、左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10)から選択領域807とが特定される。
【0122】
そして、それぞれの選択領域(806,807)の被写体の数をフレーム設定情報(図9の900B)から取得し、取得した被写体の数の人間がそれぞれの選択領域に含まれているかを判定する(ステップS406)。
【0123】
例えば、フレーム設定情報(図9の900B)を参照すると、選択領域806(左上の頂点の座標(1,5)、右下の頂点の座標(7,10))には被写体の数が2人、選択領域807(左上の頂点の座標(8,5)、右下の頂点の座標(14,10))には被写体の数が1人と設定されているため、選択領域806内に人間が2人、選択領域807内に人間が1人、含まれているか否かを、撮像光学系を介して撮影される画像データから各選択領域内の顔の数(被写体の数)を解析して、判定する。
【0124】
ここで、撮像光学系を介して撮影される画像データを解析して、選択領域806内に人間が2人検出され、選択領域807内に人間が1人検出されたと判定された場合は(ステップS407:YES)、撮影タイマーを開始する(ステップS408)。ステップS408では、撮影タイマーは、ステップS406で特定された各選択領域内の被写体の人数が、ステップS407で、フレーム設定情報に定められた当該各選択領域に対応する被写体の人数とそれぞれ一致すると判定されてからの時間の計測を開始する。
【0125】
制御・演算部108は、ステップS405において、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されていないと判定された場合は(NO)、処理をステップS408に移行し、撮影タイマーを開始する。
【0126】
制御・演算部108は、ステップS408で撮影タイマーを開始すると、自動撮影一時設定情報701内の静止判定の値が「0」(静止判定しない)に設定されているか、「1」(静止判定する)に設定されているかを判定する(ステップS409)。すなわち、自動撮影一時設定情報701内の静止判定の設定項目の値から、静止判定をする設定であるか否かを判定する。
【0127】
そして、静止判定しない設定であると判定された場合は(ステップS409:NO)、撮影タイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定された撮影待ち時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS412)。
【0128】
一方、静止判定する設定であると判定された場合は(ステップS409:YES)、フレーム設定情報900Bの属性が人間の各選択領域内に検出されている被写体(人)が静止しているか否かを判定する(ステップS410)。
【0129】
ステップS410での被写体が静止しているかの判定は、オートフォーカスのサーボが動いているか否かを判定することにより、被写体が静止しているかを判定することができる。すなわち、被写体に対してオートフォーカスでピントを合わせるためにサーボがピント調整しているのであれば、被写体は動いていると判定し、被写体とのピントが合いサーボが動いていない(ピント調整していない)のであれば、被写体は静止していると判定する。ここでは、被写体が静止しているかの判定を撮像装置のサーボにより判定しているが、他の周知技術を利用して静止判定しても構わない。
【0130】
ステップS410で被写体が静止していないと判定された場合は(ステップS410:NO)、静止判定回数(ステップS410でNOと判定された回数)をインクリメントする(ステップS413)。そして、インクリメントした静止判定回数が、自動撮影一時設定情報701内に設定された静止判定最大回数以上であるか否かを判定する(ステップS414)。
【0131】
ステップS414で、静止判定回数が静止判定最大回数以上ではないと判定された場合は(ステップS414:NO)、処理をステップS410に移行する。
【0132】
また、静止判定回数が静止判定最大回数以上であると判定された場合は(ステップS414:YES)、自動撮影一時設定情報701内に設定された強制撮影の値が「0」(強制撮影しない)に設定されているか、「1」(強制撮影する)に設定されているかを判定する(ステップS415)。
【0133】
そして、強制撮影をしない設定であると判定された場合は(ステップS415:NO)、処理を図10のステップS1012に移行し、自動撮影をキャンセルする。
【0134】
一方、強制撮影をする設定であると判定された場合は(ステップS415:YES)、処理を図10のステップS1001に移行する。
【0135】
ステップS410で被写体が静止していると判定された場合は(ステップS410:YES)、ステップS408で開始した撮影タイマーの時間をリセットして(0秒に戻し)、新たに撮影タイマーを開始する(ステップS411)。すなわち、ステップS410で被写体が静止していると判定されてからの時間の計測を開始する。
【0136】
ステップS411で撮影タイマーが新たに開始された場合、又は、ステップS409で静止判定しないと判定された場合(ステップS409:NO)、撮影タイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定された撮影待ち時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS412)。
【0137】
そして、撮影タイマーが計測している現在の時間が撮影待ち時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS412:NO)、処理をステップS409に移行する。一方、撮影タイマーが計測している現在の時間が撮影待ち時間以上経過していると判定された場合は、(ステップS412:YES)、処理を、図10のステップS1001に移行して、ステップS403と同様に、撮像光学系を介して撮影される画像データ内の被写体の人数を再度特定する(ステップS1001)。
【0138】
制御・演算部108は、ステップS402において、自動撮影一時設定情報701の「撮影対象人数」が設定されていない(撮影対象人数が0人)と判定された場合は(ステップS402:NO)、処理をステップS416に移行する。
【0139】
すなわち、ステップS402で、「撮影対象人数」が設定されていないということは、フレーム806内の全ての選択領域内の属性に人間が設定されているものは無いことを意味している。
【0140】
ここでは、図9のフレーム設定情報900Bの属性が人間のレコードを全て削除し、属性がイルカのレコードのみがフレーム設定情報900Bに設定されている場合を例に説明する。
【0141】
ステップS416では、フレーム設定情報900Bを参照して、属性が人間以外の選択領域を特定する。すなわち、900Bの例では、人間以外の選択領域として、属性がイルカである、左上の頂点の座標が(15,2)、右下の頂点の座標が(25,15)の選択領域が特定される。
【0142】
そして、左上の頂点の座標が(15,2)、右下の頂点の座標が(25,15)の選択領域内に、イルカが1匹いるか否かを解析して判定する。すなわち、撮像光学系を介して撮影され表示部110に表示される画像データ806と、フレーム設定情報(当該選択領域にイルカ(属性)が1匹(被写体の数)いる)とが合致するか否かを判定する。
【0143】
具体的には、撮像光学系を介して撮影される画像データ806内の、左上の頂点の座標が(15,2)、右下の頂点の座標が(25,15)の選択領域809内を解析して、被写体の特徴(被写体を識別するための情報)を取得する。そして、被写体の特徴と、予め記憶部107に記憶されているイルカの特徴(イルカと識別するための情報)とを比較して、選択領域809内の被写体がイルカであるか否かを判定する。なお、選択領域809に複数の被写体(イルカ)が設定されている場合も同様に、それぞれ被写体がイルカであるか否かを判定する。
【0144】
また、ここで、被写体の特徴(被写体を識別するための情報)と、予め記憶部107に記憶されているイルカの特徴(イルカと識別するための情報)との比較の結果、その合致率がどれくらいかを算出する。ここでは、被写体の特徴(被写体を識別するための情報)とイルカの特徴(イルカと識別するための情報)とが一致する数の割合を合致率として用いる。勿論、他の方法で合致率を算出しても構わない。
【0145】
そして、算出された合致率が所定の合致率以上であると判定された場合は、選択領域809内にその被写体(例えばイルカ)が存在すると判定する。
【0146】
このように、ステップS416では、選択領域809内の画像データについて解析を行い、フレーム設定情報の「属性」に設定された種類の被写体が、選択領域809内に含まれているか否かを判定する。そして、選択領域809内に、フレーム設定情報の「属性」に設定された種類の被写体が含まれている場合、その被写体の数が、フレーム設定情報の「被写体の数」に設定された数だけ存在するか否かを判定する。
【0147】
以上の通り、ステップS416では、選択領域809内の画像データについて解析を行い、フレーム設定情報の「属性」に設定された被写体の種類が、フレーム設定情報の「被写体の数」に設定された数だけ存在するか否かを判定する。
【0148】
次に、制御・演算部108は、フレーム806内の選択領域809以外の領域に、フレーム設定情報に設定されていない属性の被写体があるか否かを判定する。ここでは、ステップS416で処理の対象とした選択領域以外の領域を処理の対象として、ステップS416による処理と同様の処理を行い、フレーム設定情報に設定されていない属性の被写体があるか否かを判定する。
【0149】
そして、制御・演算部108は、フレーム809全体と、フレーム設定情報により示されるフレーム809の構図とがどれ位一致しているかを示すフレーム合致率を算出する。
ここで、フレーム合致率の算出方法の一例について説明する。
【0150】
ここで説明しているフレーム設定情報900Bの例では、選択領域809に収まるようにイルカが1匹、描画され、フレーム806内で選択領域809の他の領域には、属性として設定可能な種類の被写体が描画されていない場合は、フレーム合致率が100%となる。
【0151】
ただ、フレーム設定情報に設定されている選択領域809に、設定されている属性の被写体が、設定されている被写体の数だけ含まれている場合であっても、その選択領域809から、当該被写体がどれだけはみ出ているかを判定し、はみ出ている場合は、そのはみ出ている面積を算出して、フレーム806内の面積に対してどれだけの面積がはみ出ているかを算出することで、フレーム合致率を算出することができる。
【0152】
例えば、100−(フレーム設定情報に設定されている選択領域809から被写体がはみ出ている面積/フレーム806の面積)×100を算出することにより、フレーム合致率を算出することができる。
【0153】
また、フレーム806内で選択領域809以外の領域に、属性として設定可能な種類の被写体が描画されている場合は、100−(フレーム設定情報に設定されている選択領域809から被写体がはみ出ている面積+選択領域809以外の領域の、属性として設定可能な種類の被写体の面積/フレーム806の面積)×100を算出することにより、フレーム合致率を算出することができる。フレーム合致率の算出方法は、勿論、他の方法を用いても構わない。
そして、ステップS417では、算出された合致率が、自動撮影一時設定情報701のフレーム合致率(80%)以上であるか否かを判定する。
【0154】
ステップS417で、算出された合致率が、自動撮影一時設定情報701のフレーム合致率(80%)以上であると判定された場合は(YES)、処理を図10のステップS1013に移行し、撮影を行う。一方、算出された合致率が、自動撮影一時設定情報701のフレーム合致率(80%)以上ではないと判定された場合は(NO)、処理をステップS421に移行する。
【0155】
ステップS421では、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の値が「0」(強制撮影しない)に設定されているか、「1」(強制撮影する)に設定されているかを判定する。すなわち、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の設定項目の値から、強制撮影をする設定であるか否かを判定する。
【0156】
そして、強制撮影をする設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が1の場合)(ステップS421:YES)、セルフタイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定された強制撮影時間以上経過している否かを判定する(ステップS422)。そして、セルフタイマーが計測している現在の時間が、強制撮影時間以上経過していると判定された場合(ステップS422:YES)、処理を図10のステップS1013に移行し、撮影を行う。
【0157】
一方、ステップS422で、セルフタイマーが計測している現在の時間が、強制撮影時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS422:NO)、処理をステップS423に移行する。
【0158】
また、ステップS421で、強制撮影をしない設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が0の場合)(ステップS421:NO)、セルフタイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定されたキャンセル時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS423)。
【0159】
そして、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していると判定された場合は(ステップS423:YES)、処理を図10のステップS1012に移行し、自動撮影をキャンセルする(自動撮影の処理を取り消す)(ステップS1012)。
【0160】
一方、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS423:NO)、処理をステップS416に移行する。
【0161】
次に、ステップS404で、ステップS403で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致しないと判定された場合(NO)、又は、ステップS407で、フレーム設定情報に属性に人間が設定される選択領域に、当該設定領域に設定された人数が検出されていないと判定された場合(NO)(ここでの例では、選択領域806内に人間が2人検出され、選択領域807内に人間が1人検出されてはないと判定された場合)、に実行されるステップS418以降の処理について、説明する。
【0162】
ステップS418では、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の値が「0」(強制撮影しない)に設定されているか、「1」(強制撮影する)に設定されているかを判定する。すなわち、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の設定項目の値から、強制撮影をする設定であるか否かを判定する。
【0163】
そして、強制撮影をする設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が1の場合)(ステップS418:YES)、セルフタイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定された強制撮影時間以上経過している否かを判定する(ステップS419)。そして、セルフタイマーが計測している現在の時間が、強制撮影時間以上経過していると判定された場合(ステップS419:YES)、処理を図10のステップS1013に移行し、撮影を行う。
【0164】
一方、ステップS419で、セルフタイマーが計測している現在の時間が、強制撮影時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS419:NO)、処理をステップS403に移行する。
【0165】
また、ステップS418で、強制撮影をしない設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が0の場合)(ステップS418:NO)、セルフタイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定されたキャンセル時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS420)。
【0166】
そして、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していると判定された場合は(ステップS420:YES)、処理を図10のステップS1012に移行し、自動撮影をキャンセルする(自動撮影の処理を取り消す)(ステップS1012)。
【0167】
一方、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS420:NO)、処理をステップS403に移行する。
【0168】
以上が、図4の撮像制御処理手順について説明する。
【0169】
次に、図10を用いて、図1における撮像装置100が実行する第3の撮像制御処理手順について説明する。
【0170】
図10は、図1における撮像装置100が実行する第3の撮像制御処理手順を示すフローチャートである。
【0171】
図10に示すステップS1001からステップS1013までの処理手順は、撮像装置100の制御・演算部108により実行され実現される。
【0172】
図4に示すステップS415による処理、又はステップS412による処理を実行した後に、ステップS1001の処理を実行する。
【0173】
まず、ステップS1001では、ステップS403の処理と同様に、再度、撮像光学系を介して撮影される画像データ806内の被写体の目を検出する等して、(写真)フレーム806内の人数を特定する。
【0174】
そして、制御・演算部108は、ステップS1001で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致するか否かを判定する(ステップS1002)。
【0175】
ステップS1001で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致すると判定された場合は(ステップS1002:YES)、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されているか否かを判定する(ステップS1003)。
【0176】
一方、制御・演算部108は、ステップS1001で特定された被写体の人数が、ステップS309で記憶された自動撮影一時設定情報内の撮影対象人数と一致しないと判定された場合は(ステップS1002:NO)、処理をステップS1008に移行する。
【0177】
ステップS1003で、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されていると判定された場合は(YES)、ステップS405の処理と同様に、撮像光学系を介して撮影される画像データ806を解析して(ステップS1004)、当該属性に人間が設定されている、フレーム設定情報(図9の900B)内の選択領域を特定し、特定された選択領域(806,807)の被写体の数をフレーム設定情報(図9の900B)から取得し、取得した被写体の数の人間が、撮像光学系を介して撮影される画像データ806内の、当該特定されたそれぞれの選択領域に含まれているかを判定する(ステップS1005)。
すなわち、撮像光学系を介して撮影される画像データ806が、フレーム設定情報に設定された情報(条件)に合致するか否かを判定する。
【0178】
そして、ステップ1005で、合致すると判定された場合(取得した被写体の数の人間が、特定された選択領域に含まれていると判定された場合)は(ステップS1005:YES)、処理をステップS1006に移行する。一方、合致しないと判定された場合(取得した被写体の数の人間が、特定された選択領域に含まれていないと判定された場合)は(ステップS1005:NO)、処理をステップS1001に戻す。
【0179】
ステップS1003において、自動撮影一時設定情報701のフレーム設定情報(図9の900B)内の属性に人間が設定されていないと判定された場合は(NO)、処理をステップS1006に移行する。
【0180】
ステップS1006では、上述したステップS416の処理と同様に、属性が人間ではない選択領域(例えば809の領域)内の画像データについて解析を行う。そして、ステップS1007において、当該解析の結果、当該選択領域内に、フレーム設定情報の当該選択領域の「属性」に設定された被写体の種類が、フレーム設定情報の「被写体の数」に設定された数だけ存在するか否かを判定する。
【0181】
そして、当該選択領域内に、フレーム設定情報の当該選択領域の「属性」に設定された被写体の種類が、フレーム設定情報の「被写体の数」に設定された数だけ存在すると判定された場合は(ステップS1007:YES)処理をステップS1013に移行して、撮影を行う。一方、当該選択領域内に、フレーム設定情報の当該選択領域の「属性」に設定された被写体の種類が、フレーム設定情報の「被写体の数」に設定された数だけ存在しないと判定された場合は(ステップS1007:NO)、処理をステップS1001に移行する。
【0182】
次に、ステップS1008以降の処理について説明する。
【0183】
ステップS1008では、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の値が「0」(強制撮影しない)に設定されているか、「1」(強制撮影する)に設定されているかを判定する(ステップS1008)。すなわち、自動撮影一時設定情報701内の強制撮影の設定項目の値から、強制撮影をする設定であるか否かを判定する。
【0184】
そして、強制撮影をする設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が1の場合)(ステップS1008:YES)、強制タイマーを開始する。すなわち、ステップS1002で、特定された被写体の人数が撮影対象人数と一致しないと判定されてからの時間の計測を開始する。
【0185】
そして、強制タイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定された撮影待ちMAX時間以上経過している否かを判定する(ステップS1010)。
【0186】
ステップS1010で、強制タイマーが計測している現在の時間が、撮影待ちMAX時間以上経過していると判定された場合(ステップS1010:YES)、処理をステップS1013に移行し、撮影を行う。
【0187】
一方、ステップS1010で、強制タイマーが計測している現在の時間が、撮影待ちMAX時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS1010:NO)、処理をステップS1001に移行して、被写体の人数を検出する処理を行う。
【0188】
また、ステップS1008で、強制撮影をしない設定であると判定された場合(強制撮影の設定項目の値が0の場合)(ステップS1008:NO)、セルフタイマーが計測している現在の時間が、自動撮影一時設定情報701内に設定されたキャンセル時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS1011)。
【0189】
そして、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していると判定された場合は(ステップS1011:YES)、処理をステップS1012に移行し、自動撮影をキャンセルする(自動撮影の処理を取り消す)(ステップS1012)。
【0190】
一方、セルフタイマーが計測している現在の時間がキャンセル時間以上経過していないと判定された場合は(ステップS1011:NO)、処理をステップS1001に移行して、被写体の人数を検出する処理を行う。
【0191】
ステップS1013で撮影が行われると、又はステップS1012で撮影がキャンセルされると、セルフタイマー、撮影タイマー、強制タイマーは停止し、各タイマーがカウントし計測していた時間(値)を0にリセットし、処理を終了する。
【0192】
以上説明したように、本実施の形態によれば、写真フレーム内のユーザにより指定された位置に、予め登録された被写体の人数を検出したことを条件に撮影を行うことにより、ユーザが望む写真を容易に撮影させることができる。
【0193】
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、装置で実行可能なプログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0194】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。すなわち、本発明は、撮像装置としてだけはなく、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置として適用することも可能である。
【0195】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0196】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0197】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0198】
100 撮像装置
101 撮像レンズ
102 シャッタ
103 撮像素子
104 撮像信号処理部
105 レンズ駆動部
106 シャッタ駆動部
107 記憶部
108 制御・演算部
109 記録媒体
110 表示部
111 外部インターフェース(I/F)部
112 スイッチ(SW)検出部
113 合焦測定部
114 測光部
115 伝送路
116 外部装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置であって、
ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する第1の設定手段と、
前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する第1の特定手段と、
前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ライブビュー機能により表示される画像データに対して被写体の人数を設定する第2の設定手段を更に備え、
前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記ライブビュー機能により表示される画像データに含まれる被写体の人数を特定する第2の特定手段と、
前記第2の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第2の特定手段で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する第2の判定手段と、
を更に備え、
前記記録制御手段は、更に、前記第1の判定手段で、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定され、かつ、前記第2の判定手段で、前記第2の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第2の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記記録制御手段は、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されてから所定の時間を経過した時に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定され、かつ、前記第2の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第2の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されてから所定の時間を経過した時に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の設定手段は、更に、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に対して属性として人間ではない種類の被写体を設定し、
前記記録制御手段は、前記第2の設定手段で設定された被写体の人数と、前記第2の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されてから所定の時間を経過した後に、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に前記第1の設定手段で設定された属性の被写体を検出した場合に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記受付手段で受け付けた複数の一部表示領域のうち、1つの一部表示領域に属性として人間の被写体が前記第1の設定手段により設定され、他の一部表示領域に属性として人間ではない被写体が前記第1の設定手段により設定されている場合、前記第1の判定手段は、前記第1の設定手段により属性して人間の被写体が設定されている1つの一部表示領域を対象に、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数と、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数とが一致するか否かを判定し、
前記記録制御手段は、前記第1の判定手段により、前記1つの一部表示領域を対象に、前記第1の特定手段で特定された被写体の人数と、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数とが一致すると判定されてから所定時間を経過した後に、前記他の一部表示領域に前記第1の設定手段により設定された、属性として人間ではない被写体を検出した場合に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の判定手段で、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されてから所定の時間を経過した時に、前記第1の特定手段は、更に、再度、前記撮像手段により撮像した画像データを解析することにより被写体の人数を特定し、
前記第1の判定手段は、更に、前記第1の特定手段で再度特定された被写体の人数と前記第1の設定手段で設定された被写体の人数とが一致するかを判定し、
前記記録制御手段は、前記第1の判定手段で、前記第1の特定手段で再度特定された被写体の人数と前記第1の設定手段で設定された被写体の人数とが一致すると判定された場合に、前記撮像手段により撮像した画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像手段で撮像される被写体が静止しているかを判定する静止判定手段を更に備え、
前記記録制御手段は、前記第1の判定手段で、前記第1の設定手段で設定された被写体の人数と前記第1の特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定され、かつ、前記静止判定手段で被写体が静止していると判定されてから所定の時間を経過した時に、前記撮像手段により撮像した画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1の設定手段は、更に、強制的に撮影することを示す強制撮影情報を設定し、
前記記録制御手段は、更に、前記第1の設定手段で強制撮影情報が設定され、かつ、前記第1の判定手段で、前記第1の特定手段で再度特定された被写体の人数と前記第1の設定手段で設定された被写体の人数とが一致しないと判定された場合、当該一致しないと判定されてから強制的に撮影するまでの所定時間を経過した時に、前記撮像手段による撮像した画像データを記録媒体に記録することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
【請求項10】
撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置の受付手段が、ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付工程と、
前記撮像装置の設定手段が、前記受付工程で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する設定工程と、
前記撮像装置の特定手段が、前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付工程で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する特定工程と、
前記撮像装置の判定手段が、前記設定工程で設定された被写体の人数と、前記特定工程で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する判定工程と、
前記撮像装置の記録制御手段が、前記判定工程で、前記設定工程で設定された被写体の人数と、前記特定工程で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御工程と、
を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項11】
撮像光学系を介して入力される被写体を撮影する撮像手段を備え、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを表示装置に逐次表示させるライブビュー機能を有する撮像装置で実行可能なプログラムであって、
前記撮像装置を、
ユーザの操作に従って、前記ライブビュー機能により表示される画像データのうち一部の表示領域の指定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた一部表示領域に対して被写体の人数を設定する設定手段と、
前記撮像手段で撮影されることにより得られる画像データを解析することにより、前記受付手段で受け付けた一部表示領域に含まれる被写体の人数を特定する特定手段と、
前記設定手段で設定された被写体の人数と、前記特定手段で特定された被写体の人数とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で、前記設定手段で設定された被写体の人数と、前記特定手段で特定された被写体の人数とが一致すると判定されたことを条件に、前記撮像手段により撮影されることにより得られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−100193(P2012−100193A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248226(P2010−248226)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】