説明

撮像装置取付器具

【課題】ハーフミラーを使用する直角配置型の立体撮影装置の下方のカメラを取り外して、プロンプター装置をはじめその他の撮像装置取付器具として利用しても、装置のバランスが安定して設置可能な撮像装置取付器具を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像装置取付器具10は、フレーム本体11内にハーフミラー17が設けられ、フレーム本体11後面外側に第1支持部材12が設けられ第1カメラ13がアタッチメント16を介して設置されている。また、フレーム本体11底面外側にはヒンジ18を介して回動可能な第2支持部材14が垂直に固定されており、第2支持部材14には第2カメラ15がアタッチメント16を介して設置されている。第1支持部材12の底面には支持脚20が支持脚取付部22によって前後に摺動可能に取り付けられていて、直角配置型の立体撮影装置として運用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の立体撮影をする際に用いる撮像装置を所定の位置に取り付けるための取付器具及びプロンプター装置等を用いて撮影をする際にそれらを取り付けることも可能な、撮像装置の取付器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、さまざまな立体映像の表示に関する技術が提案されているが、視聴者が立体映像を認識するためには、二つの視点から撮影した両眼視差を有する映像を視聴者の左右の眼にそれぞれ認識させる必要がある。
【0003】
一般に、立体映像の撮影には、特許文献1にあるように、2台のビデオカメラを水平に横に並べる平行配置型の取付器具によって設置して、対象物を異なる方向・位置から撮影する装置が主流となっている。
【0004】
2台のビデオカメラの光軸の間隔は、人間の両目幅と同じ65mm程離して設置することが多い。これにより立体映像が自然な立体感を得ることができる。また、立体感の調整を行う場合は、ビデオカメラの光軸間隔を調整することによっても行われる。遠景を撮影する場合、2台のカメラ光軸間隔が65mmだと立体感が乏しくなるため光軸間隔を65mm以上開けることによって立体感を強調する。近距離を撮影する場合には、2台のカメラ光軸間隔を65mm以下にすると自然な立体感となる。
【0005】
特許文献1のような平行配置型の立体映像撮像装置では、遠景を撮影するときなど2台のカメラ光軸間隔を65mm以上離して撮影する場合はビデオカメラ同士がぶつかったりすることないので扱いやすい。しかし、近距離を撮影する場合は2台のカメラ光軸間隔を65mm以下にする必要性が出てくる。そのため、ビデオカメラ同士がぶつからないようにするためにはビデオカメラ本体のサイズが小さいことが不可欠となってくる。ところが、放送用ビデオカメラは通常大型であり、室内での撮影等、近距離の撮影では平行配置型の立体映像撮像装置の使用に制限があった。
【0006】
そこで、ビデオカメラが大きく平行配置型の立体映像撮像装置ではビデオカメラの光軸間隔を最適な位置に配することができない場合、1台のビデオカメラを水平方向に配置し、もう一方のビデオカメラは垂直方向に配置して2台の光軸の交差部分ににハーフミラーを配置する、直角配置型の立体撮像装置取付器具を利用した撮像装置を使用することが多くなってきている。なお、垂直方向に配置するビデオカメラは、ハーフミラーの上方に配置しても良いし、下方に配置しても良い。
【0007】
直角配置型の立体撮像装置はビデオカメラの大きさやレンズなどに比較的自由度があることと、輻輳角などの調節範囲が広くとれることができるので、様々な用途で使用され始めている。特に、前述の平行配置型の立体映像撮像装置が不得意とする室内などの近距離撮影での利用が顕著である。
【0008】
ところで、テレビ番組等では、原稿等をビデオカメラレンズの前面に表示するプロンプター装置が使用されており、特にニュース番組ではアナウンサーがカメラ目線でニュース原稿を読むことができるので多用されている。
【0009】
プロンプター装置は特許文献2にあるように、ビデオカメラ前面にハーフミラーが斜めに設置され、ハーフミラーの下方に原稿等表示用のプロンプター表示パネルが設置された構造となっている。プロンプター表示パネルに表示された原稿はハーフミラーによって反射されてビデオカメラ光軸上に表示されるので、アナウンサーはカメラ目線で撮影される仕組みとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平6−54349号公報
【特許文献2】特開2002−27288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の直角配置型の立体撮像装置取付器具やプロンプター装置は、放送用ビデオカメラに取り付けられるため、取付器具が大型となり、使用しない場合大きな保管スペースが必要となる。その上、使用用途によって複数種類のリグを所有する必要もある。
【0012】
仮に、直角配置型の立体撮像装置とプロンプター装置を併用する場合、立体撮像装置の下方に取り付けたビデオカメラを外し、取付器具の前方被写体寄りにプロンプター表示パネル等の重量物を取り付けると、装置全体の重心が移動して、従来の三脚取り付け位置ではバランスを崩す可能性が非常に高かった。
【0013】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、ハーフミラーを使用する直角配置型の立体撮像装置の下方のビデオカメラ等の撮像装置を取り外して、プロンプター装置をはじめその他の撮像装置取付器具として利用しても、重心を安定させることが可能な撮像装置取付器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、請求項1記載の発明は、被写体に向かって前面が開口し、内部に後面及び底面に向けて被写体像をそれぞれ分光するハーフミラーを備え、且つ、前記ハーフミラーにより後面に向けて分光された被写体像を受像可能に第1の撮像装置の位置を固定する第1の窓が設けられ、さらに、前記ハーフミラーにより底面に向けて分光された被写体像を受像可能に第2の撮像装置の位置を固定する第2の窓が設けられた箱形状のフレーム本体と、前記フレーム本体の後面外側に取り付けられた前記第1の撮像装置を支持する第1の支持部材と、前記フレーム本体の底面外側に取り付けられた前記第2の撮像装置を支持する第2の支持部材と、を具備するフレームと、前記第1の支持部材の底面に設けられた、前記フレームを支持する支持脚を取り付ける支持脚取付部と、を有しており、前記第2の支持部材は、前記フレーム本体の底面に向かって、当該第2の支持部材の前記第2の撮像装置を支持する面の反対面と、前記第1の支持部材の前記第1の撮像装置を支持する面の反対面と、が面一となる位置まで回動可能に取り付けられており、前記支持脚取付部は、前記フレームを前記支持脚に対して前記第1の撮像装置の光軸と平行に摺動可能となるように構成されていることを特徴とする撮像装置の取付器具となっている。
【0015】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮像装置の取付器具において、前記第2の支持部材は、前記フレーム本体の底面外側にヒンジ構造によって取り付けられていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の撮像装置の取付器具において、前記支持脚取付部は、前記支持脚を取り付けるネジ孔部と、当該ネジ孔部を前記第1の支持部材の底面と平行に摺動可能にするスライド部とが備えられていることで、前記フレームを前記支持脚に対して前記第1の撮像装置の光軸と平行に摺動可能となっていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像装置の取付器具において、前記第1の支持部材及び第2の支持部材には、それぞれが支持する撮像装置の位置を調整する位置調整部が設けられていることを特徴としている。
【0018】
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置の取付器具において、前記第2の支持部材は、所定の位置で回動を固定するロック機構を有していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、撮像装置の取付器具は、支持脚取付部が摺動可能なので重心位置が変わってもバランスをとることができ、安定して設置できるため取付器具の移動時や収納等に便利である。
【0020】
また、取付器具に2台の撮像装置を設置して直角配置型の立体撮影として使用できるばかりでなく、プロンプター装置やその他の撮像装置として利用することができるので、複数種類の撮像装置取付器具を所有する必要がないという利点がある。
【0021】
なお、直角配置型で立体撮影する場合の装置全体の重心位置と、第2支持部材に取り付けられていた撮像装置を外してプロンプター装置やその他の撮像装置取付器具として利用した場合の重心位置は異なることが多く、支持脚取り付け位置が立体撮影時のままであるとバランスが崩れてしまうが、本発明では支持脚取付部が位置調整可能となっており最適な重心位置に支持脚を設置し装置を安定させることができるので、より安全に装置を運用することができる。
【0022】
また、第2の支持部材は第1の支持部材と面一に回動固定することができるため、支持脚の位置調整時に脚部と第2の支持部材が接触することなく支持脚を移動でき、装置の重心移動に対応するための調整幅が広がるので装置をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る撮像装置取付器具を立体撮像装置として使用した場合の一実施形態を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。
【図2】本発明に係る撮像装置取付器具をプロンプター装置として使用した場合の一実施形態の側面図を示す。
【図3】本発明に係る撮像装置取付器具の支持脚取付部を示す。
【図4】本発明に係る撮像装置取付器具を立体撮像装置からプロンプター装置へ運用する場合の切り替え手順の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係る撮像装置取付器具の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、撮像装置取付器具10に2台の撮像装置を取り付けて立体撮影を行う場合の側面図であり、図1(b)は正面図となっている。撮像装置取付器具10は、フレーム本体11と第1支持部材12、第2支持部材14、アタッチメント16、ハーフミラー17、ヒンジ18、底面板19からなり、第1カメラ13と第2カメラ15、支持脚20が取り付けられている。なお、本実施例では支持脚20として三脚を使用し、撮像装置はビデオカメラを使用している。
【0025】
被写体方向を前方とすると、フレーム本体11の後方に第1支持部材12が設けられ、その第1支持部材12には第1カメラ13がアタッチメント16を介して設置されている。また、フレーム本体11の底面側には、回動自在で任意の位置で固定可能なヒンジ18を介して第2支持部材14が設けられており、その第2支持部材14には第2カメラ15がアタッチメント16を介して設置されている。また、支持脚20が第1支持部材12に設けられた支持脚取付部22によって設置されている。
【0026】
図1(b)の正面図では、2台のビデオカメラをずらして配置することにより立体映像の撮影が可能となる。ビデオカメラの光軸間隔は、人の目の間隔程度の65mmを基準に任意に調整可能となっている。
【0027】
フレーム本体11は箱形状で、被写体方向の一面(前面)が開口している。また、後面には第1カメラ13のレンズを挿入するための第1の窓Aが設けられている。フレーム本体11内部には被写体像を後面と底面に分光するためのハーフミラー17が傾斜をもって設置されている。フレーム形状はハーフミラー17やカメラレンズに意図しない光が入射しないようにするための形状となっている。また、ハーフミラー17の傾斜角度と設置位置は調整可能となっている。
【0028】
フレーム本体11の底面は取り外し可能な底面板19で構成されており、立体撮影の場合は第2カメラ15のレンズを挿入するための第2の窓Bが設けられている。底面板19は、フレーム本体11の外側からネジで止められて取り付けられていても良いし、フレーム本体11内部にレールを設けてレール上に載置してもよい。なお、第2カメラ15を取り外した場合は、底面板19を窓Bのないものに交換したり、窓B部分をフタで塞ぐとフレーム本体11内部に意図しない外部光が入射するおそれが少なくなる。
【0029】
フレーム本体11内に設置されたハーフミラー17と第1カメラ13の光軸との角度αは本実施例では45°の傾斜をもって設置されている。なお、第1カメラ13の光軸は本実施例では水平となっている。
【0030】
第2カメラ15の光軸は、第1カメラ13の光軸との角度βが90°になるように、第2支持部材14の一端に設けられたヒンジ18によって調整固定されている。ヒンジ18は任意の角度で固定できるようにロック機構が設けられている。
【0031】
撮影は、第1カメラ13の光軸とハーフミラー17の角度αが45°で、第1カメラ13の光軸と第2カメラ15との角度βが90°に設定された状態で被写体を撮影することにより3次元立体映像の撮影が可能となる。なお、第2カメラ15の映像は、ハーフミラー17により反射された映像で逆像となるため反転処理が必要となる。
【0032】
第2支持部材14の一端に設けられているヒンジ18は、任意の角度で固定できるものでも良いし、平行位置と直角位置のみ使用する場合は90°ストッパーヒンジを使用しても良い。特に、ヒンジ部分は支持脚の位置調整時に接触しないように取り付けできる形状のものが良い。また、ヒンジ機構だけでなく、回転軸と軸受け構造を利用した回動機構でも良い。また、撮像装置取付器具10が大きく重量が重くなった場合などは電動アクチュエータや油圧シリンダなどで第2支持部材14を回動させることも可能である。
【0033】
カメラの種類によってカメラの底面から光軸までの高さが異なるため、アタッチメント16をカメラと支持部材の間に設置することによりフレーム本体11内の一定位置に光軸を通過させることが可能となる。
【0034】
第1支持部材12のカメラ取り付け面の裏面には図3のように支持脚20を取り付けるための支持脚取付部22が設けられている。支持脚取付部22はネジ孔部23とスライド部24から構成され、ネジ孔部23がスライド部24を前後に摺動することによってネジ孔部23に取り付けられる支持脚20が位置調整可能となる。これによって、撮像装置取付器具10全体の重心や運用を考慮して支持脚20の取り付け位置を調整できるようになっている。通常、撮像装置取付器具10の重心位置の移動は前後方向となるので、図3のような前後1軸移動での位置調整となっているが、装置の重心が左右方向に大きく変わる場合には左右方向にも調整できる機構としてもよい。
【0035】
仮に、撮像装置取付器具10を移動したり収納する際にビデオカメラを取り外して治具を取り付けたりした場合、装置全体の重心位置が前方へ大きく移動することもありえる。支持脚20を支持脚取付部22によって位置調整しても、第2支持部材14が垂直位置にあると、支持脚20と第2支持部材14が接触してしまいそれ以上スライドさせることができなくなりバランスをとることが困難となる可能性があるが、第2支持部材14はヒンジ18によって第1支持部材12と面一になるように回動させることができるので、第2支持部材14と支持脚20は接触することなくスムーズに位置調整することができる。
【0036】
次に、図2のように、撮像装置取付器具10をプロンプター装置として使用する場合の一実施例を説明する。プロンプター装置の構成は、図1の撮像装置取付器具10に2台のビデオカメラを取り付けて立体撮影を行う場合の、第2カメラ15をプロンプター表示パネル21に置き換えたもので、その他の構成は同様のものとなっている。
【0037】
プロンプター装置は、フレーム本体11の水平方向に設けられた第1支持部材12には第1カメラ13がアタッチメント16を介して設置されている。第2支持部材14は回動自在なヒンジ18を介してフレーム本体11に設けられており、その第2支持部材14は水平に固定されている。フレーム本体11内部の底面にはプロンプター表示パネル21が設置されている。また、フレーム本体11に設置されたハーフミラー17は第1カメラ13の光軸との角度αが45°となるように設置されている。
【0038】
フレーム本体11の底面は取り外し可能な底面板19で構成されている。底面板19はカメラのレンズを挿入するための窓Bが無いもので、フレーム本体11の外側からネジで止められて取り付けられていても良いし、フレーム本体11内部に設けられたレール等に載置しても良い。また、第2支持部材14を水平に回動固定する際に、第2支持部材14に底面板19を取り付けてから、回動して底面板19がフレーム本体11の底面としてはめ込まれても良い。
【0039】
支持脚20は、プロンプター装置の重心のバランスをとるために図1の直角配置型の立体撮像装置と比べて前方に取り付けられている。この場合、従来のような第2支持部材14が回動しない立体撮像装置であると支持脚20の特に脚部と第2支持部材14が接触してしまいバランスをとることが困難となるが、本発明の場合、第2支持部材14はヒンジ18によって第1支持部材12と面一になるように回動させることができるので、第2支持部材14と支持脚20は接触することなくスムーズに位置調整することができ安定して運用することができる。
【0040】
プロンプター表示パネル21に表示された原稿等の映像はハーフミラー17で反射して、被写体であるアナウンサー側へ表示される。なお、表示する映像はハーフミラー17により逆像となるので事前に反転処理を行い表示することになる。
【0041】
次に、立体映像撮像装置からプロンプター装置への運用切り替え手順の一例を図4を参照に説明する。撮像装置取付器具10を立体映像撮像装置として運用している場合、図1のように第1支持部材12と第2支持部材14の角度は90°で固定されている。また、第2支持部材14には第2カメラ15がアタッチメント16を介して取り付けられている。
【0042】
まず、図4(a)のように第2支持部材14に取り付けられている第2カメラ15及びアタッチメント16を取り外し、次いで、フレーム本体11底面に取り付けられた窓Bのあいた底面板19を取り外す。
【0043】
そして、図4(b)のように、第2支持部材14に窓Bのない底面板19を取り付け、第2支持部材14の一端に設けられているヒンジ18の固定を開放して回動自在な状態にした後、第2支持部材14を第1カメラ13の光軸と平行、つまり本実施例では水平状態に回動させヒンジ18を固定する。
【0044】
その後、図4(c)のようにフレーム本体11底面の底面板19の上にプロンプター表示パネル21を設置する。また、立体映像撮像装置として運用している場合と重心位置が異なるので、支持脚取付部22のネジ孔部23をスライドさせて支持脚20の位置調整を行う。位置調整の際、図4(c)のように支持脚20をフレーム本体11寄りに大きく移動しなければならないこともあるが、第2支持部材14が水平に回動固定されているので、支持脚20の特に脚部と第2支持部材14が接触することなく移動できる。これによって最適な重心位置に支持脚20を設置し撮像装置取付器具10をプロンプター装置として安定して運用することができる。
なお、プロンプター装置から立体映像撮像装置への運用切り替え手順は前述の手順の逆となる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係る撮像装置取付器具は、直角配置型の立体撮像装置として使用できるだけでなくプロンプター装置やその他の撮像装置取付器具としても利用できる。
【符号の説明】
【0046】
A 窓
B 窓
10 撮像装置取付器具
11 フレーム本体
12 第1支持部材
13 第1カメラ
14 第2支持部材
15 第2カメラ
16 アタッチメント
17 ハーフミラー
18 ヒンジ
19 底面板
20 支持脚
21 プロンプター表示パネル
22 支持脚取付部
23 ネジ孔部
24 スライド部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体に向かって前面が開口し、内部に後面及び底面に向けて被写体像をそれぞれ分光するハーフミラーを備え、且つ、前記ハーフミラーにより後面に向けて分光された被写体像を受像可能に第1の撮像装置の位置を固定する第1の窓が設けられ、さらに、前記ハーフミラーにより底面に向けて分光された被写体像を受像可能に第2の撮像装置の位置を固定する第2の窓が設けられた箱形状のフレーム本体と、
前記フレーム本体の後面外側に取り付けられた前記第1の撮像装置を支持する第1の支持部材と、
前記フレーム本体の底面外側に取り付けられた前記第2の撮像装置を支持する第2の支持部材と、
を具備するフレームと、
前記第1の支持部材の底面に設けられた、前記フレームを支持する支持脚を取り付ける支持脚取付部と、
を有しており、
前記第2の支持部材は、前記フレーム本体の底面に向かって、当該第2の支持部材の前記第2の撮像装置を支持する面の反対面と、前記第1の支持部材の前記第1の撮像装置を支持する面の反対面とが面一となる位置まで回動可能に取り付けられており、
前記支持脚取付部は、前記フレームを前記支持脚に対して前記第1の撮像装置の光軸と平行に摺動可能となるように構成されていることを特徴とする撮像装置の取付器具。
【請求項2】
前記第2の支持部材は、前記フレーム本体の底面外側にヒンジ構造によって取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置の取付器具。
【請求項3】
前記支持脚取付部は、前記支持脚を取り付けるネジ孔部と、当該ネジ孔部を前記第1の支持部材の底面と平行に摺動可能にするスライド部とが備えられていることで、前記フレームを前記支持脚に対して前記第1の撮像装置の光軸と平行に摺動可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置の取付器具。
【請求項4】
前記第1の支持部材及び第2の支持部材には、それぞれが支持する撮像装置の位置を調整する位置調整部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の撮像装置の取付器具。
【請求項5】
前記第2の支持部材は、所定の位置で回動を固定するロック機構を有していることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の撮像装置の取付器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−168486(P2012−168486A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31606(P2011−31606)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000209751)池上通信機株式会社 (123)
【Fターム(参考)】