説明

撮像装置用補助ライト

【課題】様々な口径や形式のレンズに設けることができ、かつ、様々な照明パターンのニーズに応じ得る撮像装置用補助ライトを提供する。
【解決手段】
半導体発光素子を具備する単位発光体と、複数の単位発光体を接続する手段と、撮像装置のレンズの外周部に単位発光体の少なくとも一部を着脱自在に係止し得る係止手段と、単位発光体に接続され、単位発光体の半導体発光素子に電源を供給すると共に、ユーザの操作に応じ、半導体発光素子の発光を制御するコントロールユニットとを具備する撮像装置用補助ライトを撮像装置に取り付け、撮影に用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置用補助ライトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラやビデオカメラのような撮影機材のレンズの先端に取り付けられる撮像用補助ライトには、例えば、リングライトのようなものがある。
なお、本明細書において、レンズとは、光学的なレンズ単体を示すものではなく、光学的なレンズを含んだ、撮像装置本体に取り付けられるレンズ装置全体を示す。
また、レンズの外周部とは、撮影対象に向けられた撮像装置において、レンズ装置の撮影対象側の外周部周辺のことを示し、レンズ装置自体の外周部、レンズ装置自体の先端側外周部、レンズ装置の先端に取り付けられるレンズフードの外周部、レンズ装置の先端に取り付けられるアダプタリングの外周部を含むものである。
【0003】
この撮像装置用補助ライトは、撮影対象に対して光線を照射し、所要の光量の下で撮影を行うために使用され、特に、レンズと撮影対象の距離が近接した撮影の場合、例えば、鮮明でリアルな画像又は映像を撮るために、使用される。
【0004】
このような撮像用補助ライトには、例えば、特許文献1(特開2003−177454号)に記載のライトがある。
【0005】
この特許文献1に撮像用補助ライトは、発光体として半導体発光素子を用いた軽量小型のものであるため、レンズの外周部に装着しても、カメラ本体のバランスを大幅に崩すことがなく、撮像用補助ライトを装着した状態の撮影機材の取り回しにも支障が少ない。
【0006】
しかしながら、この記載の撮像用補助ライトは、使用される撮影機材のレンズの口径に合わせて作成されたリング状の部材に、複数の半導体発光素子を取り付けて製造されるものであり、所要のレンズ口径に対応した様々な形状のリング状の部材に半導体発光素子を取り付けなければならず、口径が異なったレンズ間で発光手段を共用することができず、コストが嵩むという問題があった。
【0007】
また、撮影環境、撮影対象によっては、レンズとは異なる方向からの照明が必要になる場合があるが、従来は、別の照明器具を用意しなければならないという問題があった。
【0008】
また、特に、レンズと撮影対象が近接し、かつ、撮影対象に対して、特定の方向から照明をあてる必要がある場合、複数の半導体発光素子が全点灯又は全消灯する特許文献1に記載の撮像用補助ライトでは、撮影対象に対して所望の照明を当てることができなかった。
【0009】
この点に関し、特許文献2(特開2006−184450号)には、複数の半導体発光素子を予め定められたパターンで点滅させる撮像用補助ライトが開示されている。
【0010】
この撮像用補助ライトは、複数の半導体発光素子を複数の発光パターンで発光させることにより、カメラを向けられた者の注意をレンズに引き付け、シャッターチャンスを増やし、生き生きとした表情を撮影できるようにしたものである。
【0011】
しかしながら、この撮影用補助ライトは、発光する半導体発光素子を切り換えることにより、例えば、光がレンズの周囲を移動しているように見せるものであり、撮影対象に対する照明としての機能はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2003−177454号公報
【特許文献2】特開2006−184450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本願発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、異なった口径や形式のレンズに使用される場合でも、発光手段を共用可能にしてコストを低減させ、また、撮影に必要とされる様々な照明パターンのニーズに応じることができる撮像装置用補助ライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る撮像装置用補助ライトは、
半導体発光素子を具備する単位発光体と、
複数の単位発光体を接続する手段と、
撮像装置のレンズの外周部に単位発光体の少なくとも一部を着脱自在に係止し得る係止手段と、
単位発光体に接続され、単位発光体の半導体発光素子に電源及び制御信号のうち、少なくとも電源を供給すると共に、ユーザの操作に応じ、半導体発光素子の発光を制御するコントロールユニットと
を具備する。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に係る発明において、
複数の単位発光体が、互いに相対位置を変更し得るよう接続される
ことを特徴とする。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に係る発明において、
複数の単位発光体が、単位発光体に対して着脱自在に接続される柔軟性を有するケーブルを介して接続される
ことを特徴とする。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに係る発明において、
複数の単位発光体が、回転軸を介して物理的及び電気的に連結及び接続されることにより、回転軸周囲の可動範囲内で各単位発光体の相対位置が自由に変位し得る連接発光体を構成する
ことを特徴とする。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に係る発明において、
係止装置が、連接発光体をレンズの外周部に着脱自在に係止する
ことを特徴とする。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに係る発明において、
コントロールユニットが、
複数の半導体発光素子のうち、発光させる半導体発光素子の選択、発光させる半導体発光素子の順序の決定、及び、発光させる半導体発光素子の発光強度の決定うち、少なくとも1つを実行し、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする。
【0020】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに係る発明において、
コントロールユニットが、撮像装置の作動に関する信号を受信し、
半導体発光素子の発光が、撮像装置の作動に応じて制御される
ことを特徴とする。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
撮像装置がカメラであって、
コントロールユニットが、撮像装置に取り付けられ、撮影時に生じる撮影信号に応じて、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする。
なお、本明細書において、撮影信号とは、例えば、シャッター信号、シャッター速度信号、絞り情報等の撮影時に発生する各種信号及び情報を示すものである。
【0022】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に係る発明において、
撮像装置が、撮影用発光装置を装着するための装着機構を有し、
コントロールユニットが、撮像装置の撮影用発光装置の装着機構に取り付けられ、撮影用発光装置を装着するための装着機構を有し、コントロールユニットから撮影用発光装置に対する電源の補助供給し、撮像装置の動作、及び、撮影用発光装置の作動と連動して、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする。
【0023】
また、請求項10に記載の発明は、上記の発明において、
複数の単位発光体が、1つの規準単位発光体と、規準単位発光体に接続される少なくとも1つの従属単位発光体とからなり、
規準単位発光体及び従属単位発光体が、それぞれ、半導体発光素子の発光に必要な電力を充電する充電回路を有し、
規準単位発光体の充電回路が、従属単位発光体の充電回路に比べ、充電完了までの時間がかかるよう構成され、
規準単位発光体が、規準単位発光体の充電回路の充電完了を検出し、コントロールユニットに対し、充電完了を報知する信号を発信する充電検出回路を有し、
コントロールユニットが、規準単位発光体からの充電完了を報知する信号を受信したときに、規準単位発光体及び全ての従属単位発光体の充電回路の充電が完了したと見做し、ユーザの操作に応じた半導体発光素子の発光の制御を可能とする
ことを特徴とする。
なお、本明細書において、撮影用発光装置とは、例えば、カメラのスピードライト装置や、動画撮影装置の本体取付用の照明装置を示すものである。
【発明の効果】
【0024】
請求項1に係る発明によれば、単位発光体を、例えば、レンズフードを介して、レンズの外周部に係止することによって、撮像装置で補助ライトを使用できるようになるため、同一の単位発光体を用いて、様々な口径、形式のレンズに対応した撮像装置用補助ライトを提供できるようになり、設計、加工、流通等の様々なコストを抑制できるようになる。
【0025】
また、請求項2に係る発明によれば、撮影条件、撮影対象、要求される撮影画像、要求される撮影映像、撮影対象の種類等に応じて、単位発光体の位置を変更できるようになり、撮影対象に所要の方向から光線を当てることができるようになる。
【0026】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項2と同様に、撮影条件、撮影対象、要求される撮影画像、要求される撮影映像、撮影対象の種類等に応じて、単位発光体の位置を変更できる上、単位発光体及びケーブルを着脱することにより、使用する単位発光体の個数を自由に設定することができるようになるため、様々な口径、形式のレンズの先端に、所要の数の単位発光体を係止できるようになると共に、要求される照明の強さに応じて、単位発光体の個数を変更できるようになり、さらに、使用するケーブルの長さを変更すれば、単位発光体の一部をレンズ先端に係止し、他の単位発光体は、レンズに係止された単位発光体に使用されるケーブルより長いケーブルで接続して、単位発光体を撮影対象に近接して配置し、撮影対象に向けて光線を照射し、撮影対象に所要の方向から光線を当てることができるようになる。
【0027】
また、請求項4に係る発明によれば、連続発光体を、係止すべきレンズの形状に応じて変形させることができるようになる。
【0028】
また、請求項5に係る発明によれば、各単位発光体ごとに係止手段を設ける必要がなくなり、連接発光体をレンズの外周部に係止し得る必要最小限の係止手段で、レンズへ係止できるようになり、製造及び流通コストを抑制すると共に、係止に必要な手間を削減することが可能になる。
【0029】
また、請求項6に係る発明によれば、複数の単位発光体に組み込まれた半導体発光素子のうち、例えば、撮影対象に対し、一方向から光線を照射しうる半導体発光素子のみを発光させることにより、所要の陰影を作るなど、撮影対象に対し、さまざまなパターンの照明をあてることが可能になる。
【0030】
また、請求項7に係る発明によれば、例えば、撮像装置の絞りやシャッター速度等の情報に応じ、適切な時期や明るさで半導体発光素子を発光させることが可能になる。
【0031】
また、請求項8に係る発明によれば、例えば、カメラのシャッターに同期させたり、撮影環境に応じた強さに合わせたりして、半導体発光素子を発光させることができるようになり、撮影対象に必要最小限の所要の光線を照射できるようになる。
【0032】
また、請求項9に係る発明によれば、コントロールユニットを撮像装置とコンパクトにまとめると共に、例えば、電源の補助供給により、瞬間的に強力に発光させる場合の充電時間を短縮させることが可能になり、また、小型の撮影用発光装置を用いて、撮影用発光装置の発光時間、発光回数を増加させることができ、撮影用発光装置の大きさを大きくすることなく、半導体発光素子を効果的に発光させることが可能になる。
【0033】
また、請求項10に係る発明によれば、複数の単位発光体の充電の完了を、1つの単位発光体(規準単位発光体)の充電状態を監視するだけで、簡単に確認できるようになり、全ての単位発光体の充電回路の充電完了を確認する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例1の構成を示す側面図である。
【図2】図2は図1に示した単位発光体の取り付け状態を示す正面図である。
【図3】図3は図1に示したA−A方向から見た説明図である。
【図4】図4は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例2の構成を示す側面図である。
【図5】図5は図4に示した単位発光体の取り付け状態を示す正面図である。
【図6】図6は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例3の構成の一部を示す正面図である。
【図7】図7は図6に示した単位発光体の連結方法を示す説明図である。
【図8】図8は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例4の単位発光体の連結状態を示す正面図である。
【図9】図9は図8に示した単位発光体と連結体の接続方法を示す説明図である。
【図10】図10は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例5のコントロールユニットの構成を示す背面図である。
【図11】図11は図10に示したコントロールユニットの正面図である。
【図12】図12は図10に示したコントロールユニットの主要構成を示す回路図である。
【図13】図13は図10に示したコントロールユニットの使用状態を示す回路図である。
【図14】図14は図10に示した単位発光体の主要構成を示す回路図である。
【図15】図15は図10に示した撮像装置用補助ライトの使用準備手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は図10に示した撮像装置用補助ライトの発光パターン設定手順を示すフローチャートである。
【図17】図17は図10に示した撮像装置用補助ライトの作動状態を説明するフローチャートである。
【図18】図18は本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例6のコントロールユニットの主要構成を示す回路図である。
【図19】図19は図18に示したコントロールユニットの使用状態の概要を示す回路図である。
【図20】図20は図18に示したコントロールユニット、規準単位発光体及び従属単位発光体の接続状態の概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
カメラやビデオ等の撮像装置による撮影時に、単位発光体をレンズ外周部及び撮影対象の周囲に自由に配置できるようにすることにより、様々な撮像装置及び撮影条件に応じた画像及び映像を、同一の単位発光体を用いて撮影できるようにした。
【実施例1】
【0036】
図1から図3に基づき、実施例1について説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置用補助ライトの主要構成を示す側面図、図2は、図1に示した単位発光体の取り付け状態を示す正面図、図3は、図1に示した単位発光体の取り付け状態を示すA−A方向から見た説明図である。
【0037】
図中、1は本発明に係る撮像装置用補助ライト、10、10’は単位発光体、10aは前方面、10bは後方面、10cは外周面、10dは内周面、10eは側方面、101は発光面、102a、102b、102cはケーブル接続部、103はクリップ、104は締結ねじ、11はコントロールユニット、110はスピードライト取付部、111はケーブル接続部、12はコントロールケーブル、13は発光体接続ケーブル、2は撮像装置、20はレンズ、21はスピードライト取付部、22はレンズフード、3はスピードライトである。
【0038】
なお、撮像装置2及びスピードライト3は、破線で示した。
この実施例における撮像装置2は、カメラであり、レンズ20と、スピードライト取付部21とを具備する。
【0039】
レンズ20の先端には、レンズフード22が取り付けられ、後述する単位発光体は、レンズフード22の外周部に取り付けられる。
スピードライト3は、撮像装置2であるカメラに着脱自在に取り付けられるものである。
【0040】
単位発光体10は、略直方体形状のケーシングに収容された部材であり、この略直方体を構成する6面は、前方面10aと、前方面10aの反対側の後方面10bと、前方面10aに対し直角な1面の外周面10cと、外周面10cの反対側の内周面10dと、上記各面以外の1対の側方面10eとからなる。
【0041】
単位発光体10の前方面10aには、発光面101が設けられ、発光面101の内側には、発光面101に向けて発光し得るよう、図示しない半導体発光素子が設けられる。
この半導体発光素子は、後述するコントロールユニット11からコントロールケーブル12を介して供給される電源で発光することにより、発光面101から照明用の光線を照射するものである。
【0042】
単位発光体10の後方面10bには、コントロールケーブル12を接続するためのケーブル接続部102aが設けられる。
【0043】
単位発光体10の側方面10e、10eには、発光体接続ケーブル13を接続するためのケーブル接続部102b、102cが設けられる。
【0044】
単位発光体10の内周面10dには、内周面10dとの間に、レンズフード22の縁部を挟持し得る間隙を有するクリップ103が設けられる。
【0045】
単位発光体10の外周面10cには、外周面10cから内周面10dに向けて単位発光体10を貫通し、先端がクリップ103に向けて進退し得る締結ねじ104が設けられる。
【0046】
コントロールユニット11は、単位発光体10の内部に電源用のバッテリーと、単位発光体10に内蔵された半導体発光素子の発光を制御する制御部とを有し、下面に、撮像装置2のスピードライト取付部21に取り付け得る図示しない取付部と、上面にスピードライト3を取り付けるためのスピードライト取付部110とを有し、さらに、ユーザが単位発光体10の作動を制御するための図示しない操作パネルと、コントロールケーブル12を接続するためのケーブル接続部111とを有する。
【0047】
このコントロールユニット11は、ユーザによる操作パネルの操作の他、撮像装置2の撮影情報、具体的には、例えば、シャッター速度や、絞り、シャッターの作動時期に関する情報に基づき、所要の強さ、タイミングで単位発光体10、10’の半導体発光素子を発光させるよう制御し得るよう、各単位発光体に供給される電源を制御するものである。
また、コントロールユニット11は、接続された単位発光体10、10’を予め定められた特定のパターンで発光させるよう制御し得るものである。
【0048】
単位発光体10’は、上記の単位発光体10と比べ、後方面のケーブル接続部102aがない以外は、単位発光体10と同一構成である。
【0049】
コントロールケーブル12は、柔軟なケーブルであって、それぞれ、コントロールユニット11のケーブル接続部111と、単位発光体10のケーブル接続部102aに接続し得る接続端を有し、両者を接続するものであって、コントロールユニット11によって制御される電源を伝達、供給するものである。
【0050】
発光体接続ケーブル13は、単位発光体10、10’のケーブル接続部102b、102cに接続し得る接続端を有し、単位発光体10、10’同士を接続するものであって、コントロールユニット11から、単位発光体10を経由して電源を単位発光体10’に伝達、供給するものである。
【0051】
次に、上記撮像装置用補助ライトの使用方法について説明する。
コントロールユニット11は、撮像装置2のスピードライト取付部21に取り付けられる。
また、コントロールユニット11のスピードライト取付部110には、スピードライト3が取り付けられる。
【0052】
単位発光体10、10’は、図1から図3に示されるように、レンズフード22の外周面に取り付けられる。
取付方法について、図2の左側に取り付けられた単位発光体10により、図3に基づき説明する。
単位発光体10は、その発光面101が撮影方向を向き、かつ、内周面10dがレンズフード22の外周面に当接させた状態で、クリップ103がレンズフード22の周縁を挟むようにする。
そして、締結ねじ104をひねって、その先端をレンズフード22側に前進させ、クリップ103との間で、レンズフード22を挟み、単位発光体10をレンズフード22に固定する。
なお、この実施例においては、クリップ103及び締結ねじ104の組み合わせが、係止手段に相当する。
【0053】
他の単位発光体10’も、単位発光体10と同様に、レンズフード22に取り付けられる。
そして、コントロールユニット11と、単位発光体10とをコントロールケーブル12により接続し、同様に、単位発光体10と単位発光体10’、及び、単位発光体10’同士を発光体接続ケーブル13で接続する。
【0054】
次に、この撮像装置用補助ライト1の作動について説明する。
ユーザは、コントロールユニット11に設けられた図示しない操作パネルの設定を変更することにより、多様な方法で単位発光体の発光を制御させることができるものである。
なお、以下に示す作動の例は、全て、操作パネル上のスイッチを操作することによって設定モードを変更して、例えば、以下に示すようなモードで実施されるものである。
具体的には、例えば、撮像装置2のシャッターのタイミングとは無関係に、全ての単位発光体10、10’を点灯させること、又は、特定の単位発光体10、10’、例えば、撮影対象に対して特定の方向から光線を照射する単位発光体のみを点灯させ得るようにする。
【0055】
また、撮像装置2のシャッターを切ったときのように、撮影信号が検出されたときに、単位発光体10、10’の全て、又は、特定のものを点灯させ、撮影対象に光線を照射させ得るようにする。
また、撮像装置2のシャッターを切ったときに、単位発光体10、10’の少なくとも一部を瞬間的に強力に発光させ得るようにする。
また、撮像装置2のシャッターを半押ししたときに、単位発光体10、10’の全て、又は、特定のものを点灯させ、シャッターを切る前に、シャッター時の照明状態を作り得るようにする。
【0056】
上記の実施例では、単位発光体10、10’に単位発光体10、10’を直接係止するため、レンズの口径、形式に関わらず、レンズフードを取り付けうるレンズであれば、同一タイプの単位発光体10、10’を使用して、どのようなレンズにでも補助ライトを取り付けることが可能になり、様々なコストを抑制し、ユーザの利便性を高めることができる。
【0057】
また、単位発光10、10’の取付個数、配置を、ユーザの要求に基づき、自由に設定できると共に、撮影時に発光させる単位発光体10、10’を自由に設定でき、さらに、それらの発光の時期も必要に応じて設定変更できるため、撮影条件、撮影対象、要求される撮影画像、要求される撮影映像、撮影対象の種類等に応じた照明下での撮影が可能となり、得られる画像、映像のバリエーションを増やすことができる。
【0058】
上記実施例1によれば、レンズの外周部に単位発光体を自由な配置で、個数に制約されることなく取り付けることができるため、同一の単位発光体で、多様なレンズに補助ライトを取り付けることができるようになる。
【実施例2】
【0059】
次に、図4及び図5に基づき、実施例2について説明する。
図4は、本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例2の構成を示す側面図、図5は、図4に示した単位発光体の取り付け状態を示す正面図である。
なお、実施例2の構成は、単位発光体10、10’の接続方法以外は、実施例1と同様であるため、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0060】
図中の番号のうち、実施例1の番号と同一の構成は、実施例1の構成と同一である。
図中、14は延長ケーブルである。
【0061】
実施例1では、レンズフード22に取り付けた単位発光体10、10’は、レンズ20を正面から見て、左側から下側、右側及び上側の順で接続したが、実施例2では、単位発光体10’の一方のケーブル接続部102bに発光体接続ケーブル13が接続されないよう、各単位発光体10、10’を接続した。
【0062】
延長ケーブル14は、発光体接続ケーブル13に比べ、そのケーブル長が長い意外は、発光体接続ケーブル13と同一である。
この延長ケーブル14の一方の端部が、単位発光体10’の、発光体接続ケーブル13が接続されていないケーブル接続部102bに接続される。
また、延長ケーブル14の他の一方の端部には、別の単位発光体10’が接続され、その先には、さらに、発光体接続ケーブル13を介して、複数の単位発光体10’が接続される。
【0063】
上記の実施例では、延長ケーブル14の先端に取り付けられた単位発光体10’を、撮影対象に近接させて配置し、撮影対象に向けて、撮影方向とは無関係な所要の方向から光線を照射することができるようになり、ユーザのニーズにさらにきめ細かく対応できるようになる。
【0064】
上記実施例2によれば、撮影条件、撮影対象、要求される撮影画像、要求される撮影映像、撮影対象の種類等に応じて、単位発光体の位置を変更できる上、単位発光体及びケーブルを着脱することにより、使用する単位発光体の個数を自由に設定することができるようになるため、様々な口径、形式のレンズの先端に、所要の数の単位発光体を係止できるようになると共に、要求される照明の強さに応じて、単位発光体の個数を変更できるようになり、さらに、使用するケーブルの長さを変更すれば、単位発光体の一部をレンズ先端に係止し、他の単位発光体は、レンズに係止された単位発光体に使用されるケーブルより長いケーブルで接続して、単位発光体を撮影対象に近接して配置し、撮影対象に向けて光線を照射し、撮影対象に所要の方向から光線を当てることができるようになる。
【実施例3】
【0065】
次に、図6及び図7に基づき、実施例3について説明する。
図6は、本発明に係る撮像装置用補助ライトの構成の一部を示す正面図、図7は、図6に示した単位発光体の連結方法を示す説明図である。
なお、実施例3の主要構成は、実施例2と同様であるため、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0066】
図中の番号のうち、実施例2の番号と同一の構成は、実施例2の構成と同一である。
図中、15は連接発光体、150、151は単位発光体、1501、1511は発光面、150aはケーブル接続部、150bは基部、150cは接続軸、150dは基部、150eは軸受け、4はアダプタリングである。
【0067】
連接発光体15は、複数の単位発光体150、151を環状に接続したものである。
単位発光体150は、外側面に、発光面1501と、コントロールケーブル12又は延長ケーブル14を接続し得るケーブル接続部150aを有する。
また、単位発光体150は、図7に示したように、一方の接続端には、単位発光体150の後面側に、発光面1501の照明方向と直交する方向に沿って張り出した基部150bから、発光面1501の照明方向と平行に延びる接続軸150cを有する。
【0068】
また、単位発光体150の他の一方の接続端には、単位発光体150の前方面側に、発光面1501の照明方向と直交する方向に沿って張り出した基部150dの、後方面側の平面に、他の単位発光体150の接続軸150cを回動自在に受け得る軸受け150eを有する。
この接続軸150cと、軸受け150eは、複数の単位発光体150同士を単に物理的に互いに回動可能に連結するだけではなく、電気的にも接続し、接続軸150c及び軸受け150eを介して、半導体発光素子を発光させるための電源、及び、半導体発光素子の制御信号を伝達し得るものである。
【0069】
単位発光体151は、上記の単位発光体150と比べ、外側面のケーブル接続部150aがない以外は、単位発光体150と同一構成である。
アダプタリング4は、レンズフードと同様の構成であり、レンズフードと同様に、レンズの先端部に取り付けられるものである。
このアダプタリング4の外径は、環状の連接発光体15の内接径と略等しくなるよう構成され、その外面には、連接発光体15を装着したときの脱落防止用に、図示しない凹凸が設けられている。
【0070】
単位発光体150、151の接続方法は、図7に示したように、一方の単位発光体150の軸受け150eに、他の単位発光体の接続軸150cをはめ込むものである。
実施例3では、単位発光体150、151を上記した方法により、図6に示した配置で接続し、環状の連接発光体15とし、これを、図6に示した通り、アダプタリング4の外周に嵌め、コントロールケーブル12と、延長ケーブル14を接続する。
【0071】
延長ケーブルの先端には、ケーブル接続部を有する少なくとも1個の単位発光体、他の連接発光体、発光体接続ケーブルで接続された複数の単位発光体が接続される。
【0072】
この実施例によれば、撮像装置2から連接発光体15を軽視すべきレンズの形状に応じて変形させることができるようになり、また、容易に着脱できるようになる。
また、各単位発光体ごとに係止手段を設ける必要がなくなり、連接発光体をレンズの外周部に係止し得る必要最小限の係止手段で、レンズへ係止できるようになり、製造及び流通コストを抑制すると共に、係止に必要な手間を削減することが可能になる。
【実施例4】
【0073】
次に、図8及び図9に基づき、実施例4について説明する。
図8は、本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例3の単位発光体の連結状態を示す正面図、図9は、図8に示した単位発光体と連結体の接続方法を示す説明図である。
なお、実施例4の図に示した以外の構成は、実施例3と同様であるため、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0074】
図中、16は連接発光体、160は単位発光体、161は連結体である。
連結発光体16は、複数の単位発光体160を、連結体161を介して接続されることにより構成される。
連結体161は、その両端部に、単位発光体160に連結されることにより自在継手を形成し得るよう、単位発光体160に対して着脱自在に構成される。
【0075】
各単位発光体160は、電気的には、図示しない接続ケーブルを介して接続され、また、少なくとも1個の単位発光体160は、図示しないコントロールユニットに接続され、さらに、図示しない延長ケーブルを介して他の連結発光体に接続される。
この連結発光体16は、連結発光体161の複数箇所を保持し得る係止手段を有する図示しないアダプタリングを介して、レンズの先端部に取り付けられる。
【0076】
この連結発光体161は、各単位発光体160の相対位置を、自在継手の可動範囲内で自由に変位させることが可能であり、特に、延長ケーブルに接続され、撮影対象近傍に配置する場合には、所要の形状に変形して配置できるため、ユーザのニーズに応じた照明を撮影対象に当てることが可能になる。
【実施例5】
【0077】
次に、図11から図14に基づき、実施例5について説明する。
図10は、本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例5のコントロールユニットの構成を示す背面図、図11は、図10に示したコントロールユニットの正面図、図12は、図10に示したコントロールユニットの主要構成を示す回路図、図13は、図10に示したコントロールユニットの使用状態を示す回路図、図14は、図10に示した単位発光体の主要構成を示す回路図である。
なお、本実施例の主要構成は、実施例1に示したものと同様であるため、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0078】
図中、2は撮像装置、3はスピードライト、30は制御部、31は電源ユニット、32は切換スイッチ、33は昇圧部、34は整流充電部、35は発光部、36はトリガー部、37は充電検出部、38はデータ通信部、51はコントロールユニット、510はスピードライト取付部、5100は押しピン、512は電源スイッチ、513は入力キー、513aはモード+スイッチ、513bはモード−スイッチ、513cはセレクト+スイッチ、513dはセレクト−スイッチ、514は決定スイッチ、515は取り消しスイッチ、516は表示部、5160は項目欄、1561はモード表示欄、5162は選択種別表示欄、5163は選択値表示欄、517は撮像装置取付部、5180は発光検出用受光部、5181は赤外線通信用光学部、519はユニット発光部である。
【0079】
また、6は単位発光体、60は制御部、61aは+電源入力端子、61bは−電源入力端子、61cは制御信号入力端子、62aは+電源出力端子、62bは−電源出力端子、62cは制御信号出力端子、63はスイッチ部、64は半導体発光素子、65は抵抗、66は充電部、67は認識設定部、68は電流制御用フィードバック電圧信号線、70は制御部、71は電源ユニット、72はデータ通信部である。
【0080】
撮像装置2は、カメラである。
コントロールユニット51について、図10及び図11に基づき、その外観を中心に説明する。
スピードライト取付部510は、後述するスピードライト3を取り付けるためのものである。
【0081】
このスピードライト取付部510は、スピードライト3に電源を供給するための端子と、コントロールユニット及びスピードライト3の間で信号を送出及び受領するための端子とを有する。
押しピン5100は、スピードライト取付部510から外方に突出するように設けられ、スピードライト取付部510にスピードライト3を取り付けたときに、スピードライト3の内部に挿入され、その先端が、後述する切り換えスイッチ32をオフにして回路を切断する。
【0082】
電源スイッチ512は、コントロールユニット51を起動状態、又は、停止状態に切り換えるためのスイッチである。
入力キー513は、上下左右に入力ポイントを有する十字式の入力キーであり、キーの左部がモード+スイッチ513a、右部がモード−スイッチ513b、上部がセレクト+スイッチ513c、下部がセレクト−スイッチ513dである。
【0083】
モード+スイッチ513a及びモードスイッチ513bは、予め定められた複数のモードを選択可能にローテーションさせるものである。
セレクト+スイッチ513c及びセレクト−スイッチ513dは、選択可能にされたモードの選択値を変更させるものである。
決定スイッチ514は、選択されたモード及び/又は選択値の決定時に押圧することによって、モード及び/又は選択値を決定させるものである。
【0084】
取り消しスイッチ515は、決定されたモード及び/または選択値を取り消すときに押圧することによって、モード及び/又は選択値を取り消すものである。
表示部516は、この撮像装置用補助ライトを操作し、作動させるために必要な情報が表示される液晶画面であり、例えば、モード及び選択値の選択決定時には、図11に示されたように、2行2列の表示欄が表示される。
【0085】
この表示欄の右上欄は、項目欄5160であり、「MODE」が表示される。
表示欄の右下欄は、モード表示欄1561であり、瞬時発光モードを意味する「FLASH」が表示される。
この表示欄の左上欄は、選択種別表示欄5162であり、モード表示欄1561に対応した選択種別、具体的には、「FLASH」の場合には、瞬時発光させる単位発光体6の識別番号が表示される。
【0086】
この表示欄の左下欄は、選択値表示欄5163であり、選択表示欄5162に対応した選択値、例えば、数値やレベルを示す記号が表示される。
なお、表示部51の表示は、入力キー513の操作により、その表示が変更されるが、モード+スイッチ513a及びモードスイッチ513bを操作することにより、モード表示欄5161の表示が「FLASH」から他の表示、例えば、常時発光を示す表示、明るさを調整して発光させる表示、点滅を示す表示、撮像装置の撮影信号に応じた発光を示す表示、スピードライトの発光の検出に応じて発光させる表示(スレーブ動作表示)、外部の機器の動作信号に応じて発光させる表示等にローテーションして変更される。
【0087】
このとき、選択種別表示欄5162の表示は、作動させる単位発光体6の識別コードを示す表示、照明強度を示す表示、撮影信号に対する点灯タイミングを示す表示、撮影信号に対する相対的な照明強度を示す表示等が表示される。
【0088】
そして、セレクト+スイッチ513c及びセレクト−スイッチ513dの操作により、選択種別表示欄5162の表示に対応した選択値が変更されるものである。
また、上記の入力キー513の操作においては、各モードに要求されるタイミングで適宜決定スイッチ514又は取り消しスイッチ515が押圧されることにより、選択モード及び/又は選択値の決定又は取り消しがなされるものである。
【0089】
撮像装置取付部517は、撮像装置2のスピードライト取付部との係合手段であり、撮像装置2から、撮影信号を受け入れるための接続端子を有する。
この撮影信号は、撮像装置2の撮影操作に応じて送出されるものであり、シャッターのタイミング、シャッター速度、絞り等の撮影に関する情報が含まれる。
発光検出用受光部5180は、スピードライト及び外部の発光装置の瞬時発光を検出する。
【0090】
赤外線通信用光学部5181は、赤外線信号により、他の発光装置に発光制御信号を送出すると共に、他の装置から発光制御に関連する信号を受信するものである。
受信する信号としては、例えば、外部発光装置の識別コードや外部発光装置の待機状況を示す信号等が挙げられる。
ユニット発光部519は、コントロールユニット51の正面に設けられる発光部であり、モード選択により、このユニット発光部519が発光するよう設定されたときに、設定値に応じて発光するものである。
【0091】
次に、図12に基づき、コントロールユニット51の回路構成の概要について説明する。
制御部70は、コントロールユニット51の作動を制御する。
電源ユニット71は、制御部70に電源を供給し、制御部70を介し、コントロールユニット51に設けられる各構成要素を作動させると共に、コントロールユニット51に取り付けられたスピードライト3に対して電源を供給する。
この電源ユニット71は、例えば、交換可能な充電式のバッテリーである。
【0092】
データ通信部72は、制御部70に接続され、撮像装置2から撮影信号を受信し、スピードライト3に対して発光を制御するための信号を送出すると共に、スピードライト3の充電完了信号を受信し、単位発光体6に対して発光を制御するための信号を送出するものであって、制御部70、スピードライト3及び単位発光体6間の情報及び信号の送受信のために、シリアル/パラレル変換、電圧変換などのデータ通信変換を行うものである。
【0093】
また、電源スイッチ512、モード+スイッチ513a、モードスイッチ513b、セレクト+スイッチ513c、セレクト−スイッチ513d、決定スイッチ514及び取り消しスイッチ515は、各スイッチの接続によって、制御部70に対し、信号が入力されるよう設けられる。
【0094】
発光検出用受光部5180は、制御部70に接続され、発光の検出に応じて発光制御を行うモードの場合、発光を検出にしたとき、その信号を制御部70に出力する。
赤外線通信用光学部5181は、制御部70に接続され、赤外線通信を介して、外部の装置と連動して発光制御を行うモードの場合、制御部70から受け取った発光制御信号を、赤外線情報に変換して外部の装置に対して送信すると共に、外部の装置のスタンバイ状態に関する赤外線情報を受信し、制御部70にて利用可能な情報に変換して、制御部70に送出する。
【0095】
表示部516は、制御部70に接続され、各種入力に応じ、撮像装置用補助ライトの操作に必要な情報を表示する。
ユニット発光部519は、制御部70に接続され、ユニット発光部519を発光させるモードの場合、その設定値に従って、発光制御される。
【0096】
次に、図13に基づき、スピードライト3の回路構成、及び、コントロールユニット51との接続状態について説明する。
なお、図13のコントロールユニット51の構成のうち、スピードライト3の接続と関係が薄い構成については、記載を省略した。
制御部30は、スピードライト3の作動を制御する。
【0097】
電源ユニット31は、そのプラス側が、順次、切換スイッチ32、昇圧部33、整流充電部34、発光部35、トリガー部36、制御部30に順次接続され、そのマイナス側が制御部30に接続されるものであり、スピードライト3に設けられる各構成要素を作動させる。
この電源ユニット31は、例えば、交換可能な充電式のバッテリーである。
【0098】
電源ユニット31と昇圧部33との間には、コントロールユニット51から電源供給を行う際の接続端子となる、+側端子と−側端子が接続され、切換スイッチ32は、これらの端子の間に、電源ユニット31と昇圧部33を結ぶ回路を切断し得るよう設けられる。
この切換スイッチ32は、常時は接続状態であり、コントロールユニット51のスピードライト取付部510にスピードライト3を取り付けたときに、スピードライト3の内部に挿入される押しピン5100の先端によって押されることにより、切断されるものである。
【0099】
このように、切換スイッチ32が切断されたときには、スピードライト3の+側の端子が、コントロールユニット51の−側の端子に、また、スピードライト3の昇圧部側の端子が、コントロールユニット51の+側の端子に接続され、スピードライト3の電源ユニット31と、コントロールユニット51の電源ユニット71とが直列に接続され、スピードライト3に対する電源の供給能力が向上する。
【0100】
また、切換スイッチ32が切断されると、スピードライト3に供給される電源の電圧や電流が変更されるため、制御部30が、電源の電圧等の変化により、電源ユニット31、71が直列に接続されたことを検出すると、後述のデータ通信部38を介して、コントロールユニット51のデータ通信部72に直列接続を示す信号を送出し、コントロールユニット51から送出される発光制御信号を、電源ユニット31、71が直列に接続された電源に基づいた発光制御信号となるようにする。
昇圧部33は、制御部30から受けた電圧の昇圧に関する情報に基づき、電圧を所定の範囲に維持する。
【0101】
整流充電部34は、昇圧部33により調整され、供給される電源を整流して充電する。
充電検出部37は、整流充電部34に接続され、整流充電部34の充電量が所定のレベルに達したことを検出したとき、充電完了信号を制御部30に送出する。
充電完了信号が検出された場合、充電の完了は、ユーザに対し、スピードライト3に設けられたランプのような図示しない報知手段を介して知らせられ、また、充電完了信号の検出を示す信号をデータ通信部38を介してコントロールユニット51に送出し、コントロールユニット51の表示部に表示される。
【0102】
発光部35は、撮影操作に合わせて瞬時発光し得る発光体である。
トリガー部36は、制御部30から発光制御信号を受けたときに、電源ユニット31、71と発光部35を含む回路を接続して発光部35を発光させるものである。
データ通信部38は、制御部30に接続され、コントロールユニット51から発光制御信号を受信し、コントロールユニット51に電源接続状態や充電完了等を示す信号を送出するものであって、スピードライト3及びコントロールユニット51間の情報及び信号の送受信のために、シリアル/パラレル変換、電圧変換などのデータ通信変換を行うものである。
【0103】
次に、図14に基づき、コントロールユニット71に接続される単位発光体6の回路構成について説明する。
制御部60は、単位発光体6の作動を制御する。
+電源入力端子61a及び−電源入力端子61bは、図示しないケーブルを介して、コントロールユニット51の電源ユニットに繋がる端子に接続され、制御部60に電源を供給するものである。
制御信号入力端子61cは、図示しないケーブルを介して、コントロールユニット51のデータ通信部72に接続され、制御信号入力端子61から入力された制御信号を制御部60に送出するものである。
【0104】
+電源出力端子62aは+電源入力端子61aに、−電源出力端子62bは−電源入力端子61bに、制御信号出力端子62cは制御信号入力端子61cにそれぞれ接続され、入力した電源及び制御信号を上記の出力端子に接続される図示しないケーブルを介して接続される他の単位発光素子に送出するものである。
スイッチ部63は、例えば、トランジスタや、電界効果トランジスタのような半導体スイッチであり、半導体発光素子64と制御部60の間に設けられ、充電部66(コンデンサ)の電荷を半導体発光素子64に放出し、発光を制御する。
このとき、充電部66の電位が、電気結線を介して制御部60に伝達される。
【0105】
すなわち、このスイッチ部63は、制御部60からの放電制御を受けると共に、充電部66の充電電圧を制御部60に伝える機能を有する。
制御部60は、充電部66の充電電圧を検出し、充電電圧が予め定められた所定の電圧に達したとき、電圧に達したことを示す充電完了信号を生成し、制御信号入力端子61cと制御信号出力端子62cを結ぶ信号線に出力する。
なお、充電部66の充電電圧の検出は、充電部66と制御部60とを直接結線し、直接検出するよう構成してもよい。
抵抗65は、半導体発光素子64の−端子側回線、即ち、GND側の回線に接続され、回路内の電流を一定に保つと共に、半導体発光素子64の電流変化を電圧に変換するための帰還制御用抵抗である。
【0106】
充電部66は、半導体発光素子64を瞬間発光させる場合、充電を行うものであり、制御部60に制御されるスイッチ部63により、作動が制御される。
なお、この充電部66の充電時間は、一般的に、スピードライト3の充電時間より短いため、スピードライト3における充電が完了したときには、充電が完了しているものである。
認識設定部67は、半導体発光素子64の識別コードを決定するスイッチを有し、このスイッチは、ユーザにより所要の番号の識別コードに切り替えられるものであり、設定された識別コードは、制御部60に送出され、複数の単位発光体から選択的に発光制御を実施する際に、発光制御すべき単位発光体の識別に利用される。
【0107】
電流制御用フィードバック電圧信号線68は、半導体発光素子64と抵抗65との間の回線と、制御部60とを結ぶよう設けられ、半導体発光素子64に流れた電流が、GNDからみて大電流で、大きな電圧が生じる場合、この電圧を制御部60に入力し、適切な電流として予め定められた値になるよう、制御部60からスイッチ部63を制御することにより、例えば、出力電圧、ON時間等を変更させるなどにより、予め定められた発光ダイオードに流れる電流になるようにするための電流検出信号線である。
【0108】
次に、図15に基づき、実施例5の撮像装置用補助ライトの使用準備手順について説明する。
まず、使用準備開始のため、撮像装置3にコントロールユニット51を取り付け、コントロールユニット51にスピードライト3を取り付け、コントロールユニット51に各種ケーブルを介して単位発光体を接続し、その単位発光体にケーブルを介して他の単位発光体を接続し、各単位発光体の認識設定部67を操作して、各単位発光体の識別コードを設定する(S101)。
【0109】
次に、発光パターンが未設定の場合(S102)、コントロールユニット51の操作キー513を操作し、モードを選択し(S103)、モードに対応する値をセレクトする(S104)。
次に、さらに、継続して発光パターンの設定を実施する場合は、モード選択(S103)に戻る。
そして、発光パターンが設定済、又は、発光パターンの設定が終了したとき(S105)、使用準備が終了する(S106)。
【0110】
次に、図16に基づき、図15における発光パターンの設定の一例について具体的に説明する。
発光パターンの設定が開始される(S201)と、まず、モード選択により、発光制御の基準を変更し得るモードとし、セレクト選択により、例えば、スピードライトの瞬時発光に応じて発光制御する設定値、または、外部装置からの発光開始信号に応じて発光制御する設定値、または、手動により発光を制御する設定値等の選択を実施する(S202)。
【0111】
次に、モード選択により、発光制御する単位発光体を選択し得るモードとし、セレクト選択により、発光制御する単位発光体の識別コードに対応する番号を選択する(S203)。
次に、モード選択により、発光状態を選択し得るモードとし、セレクト選択により、発光状態、例えば、常時点灯、瞬時発光を示す選択値を選択する(S204)。
次に、さらに、設定すべきモードがある場合(S205)、単位発光体選択(S203)に戻り、全ての設定が終了したとき、発光パターンの設定が狩猟する(S206)。
なお、S202からS204の順序、実施回数は、自由に変更できる。
【0112】
次に、図17に基づき、撮像装置用補助ライトの作動状態を説明する。
上記の使用準備が終了した後、使用が開始される(S301)と、設定されたモードが手動発光か否かが判別される(S302)。
手動発光でないとき、選択されたモードが瞬時発光か否かが判別され(S303)、瞬時発光の場合、スピードライト3と単位発光体6の充電が開始される(S304)。
コントロールユニット51が、充電完了信号を検出(S305)した後、スピードライト3及び単位発光体6に発光を制御する信号が入力される(S306)と、設定に従い発光が開始され(S307)、消灯される(S308)。
【0113】
また、S302において手動発光が選択された場合、図示しない点灯スイッチをユーザが操作すること(S309)により、単位発光体6の発光が開始され(S310)、ユーザの消灯操作(S311)により、消灯される(S308)。
【0114】
また、S303において、瞬時発光でない場合、その後、制御信号の入力(S306)に従い、発光制御を行う。
【0115】
上記実施例5によれば、複数の単位発光体に組み込まれた半導体発光素子のうち、例えば、撮影対象に対し、一方向から光線を照射しうる半導体発光素子のみを発光させることにより、所要の陰影を作るなど、撮影対象に対し、さまざまなパターンの照明をあてることが可能になる。
また、例えば、撮像装置の絞りやシャッター速度等の情報に応じ、適切な時期や明るさで半導体発光素子を発光させることが可能になる。
【0116】
また、例えば、カメラのシャッターに同期させたり、撮影環境に応じた強さに合わせたりして、半導体発光素子を発光させることができるようになり、撮影対象に必要最小限の所要の光線を照射できるようになる。
また、コントロールユニットを撮像装置とコンパクトにまとめると共に、例えば、電源の補助供給により、スピードライト3を瞬間的に強力に発光させる、即ち、閃光させる場合の充電時間を短縮させることが可能になり、また、小型の撮影用発光装置を用いて、発光回数を増加させることもでき、撮影用発光装置の大きさを大きくすることなく、半導体発光素子を効果的に発光させることが可能になる。
【実施例6】
【0117】
次に、図18から図20に基づき、本発明に係る撮像装置用補助ライトの実施例6について説明する。
この実施例の基本構成は、実施例5と同様であるので、相違点を中心に説明し、重複する説明については省略する。
図中、8はコントロールユニット、80は制御部、800は電圧検出回路、81はデータ通信部、9aは規準単位発光体、90aは制御部、900aは充電検出回路、91aは充電回路、9bは従属単位発光体、90bは制御部、91bは充電回路である。
なお、図18において、従属単位発光体9bの記載は省略してあるが、規準単位発光体9aの図中左側には、従属単位発光体9bが接続される。
また、図19において、従属単位発光体9bの右側の記載は省略してあるが、ここには、従属単位発光体9bと同様の従属単位発光体9bが所要の個数接続される。
【0118】
コントロールユニット8の制御部80は、内部に電圧検出回路800を有する。
この電圧検出回路800は、後述する規準単位発光体9aからの充電完了を報知する信号を受信し得るものである。
【0119】
規準単位発光体9aの制御部90aは、内部に受充電検出回路900aを有し、規準単位発光体9aは、制御部90aに接続され、図示しない半導体素子の発光に必要な電力を充電する充電回路91aを有する。
【0120】
充電検出回路900aは、充電回路91aの充電状態を監視し、充電回路91aの充電が完了したことを検出したときに、コントロールユニット8の電圧検出回路800に対して充電完了を報知する信号を発信する。
この報知方法としては、例えば、充電不足の間は、L信号を発信し続け、充電が完了したときに、L信号をH信号に切り換え、受電完了を報知するようにする。
充電回路91aは、後述する従属単位発光体9bの充電回路91bより、充電完了に要する時間が長いものである。
【0121】
充電時間を設定する具体的な手段としては、充電電流値を他の充電回路に比較して小さく設定する、充電電圧の検出値を他の充電回路に比較して高く設定する、充電完了の検出から検出信号出力までの時間を遅延させる、充電回路の充電容量を大きくする、等が上げられる。
また、ここでいう充電時間を長くする、とは、単に、物理的な充電時間を長くなるような構成とする以外に、例えば、充電完了が完了してから、充電完了を示す信号を出力するまでの時間を遅延させ、実質的に、充電完了が発報されるまでの時間を長くする構成を含むものである。
【0122】
従属単位発光体9bは、制御部90bと、制御部90bに接続された充電回路91bを有する。
この充電回路91bは、規準単位発光体9aの充電回路91aより、充電完了に要する時間が短く、充電回路91aの充電が完了したときには、充電回路91bの充電は完了している。
【0123】
上記の実施例6では、規準単位発光体9aの充電回路91aの充電が完了したときには、全ての従属単位発光体9bの充電回路91bの充電は、完了していると見做すことができるので、規準単位発光体9aからの充電完了を報知する信号の受信によって、規準単位発光体9a及び従属単位発光体9bの制御、具体的には、これらに備えられた全ての半導体発光素子の発光の制御が、ユーザの操作に応じて可能な状態であることを認識できるようになる。
このため、この実施例6では、単純な回路構成で、全ての充電回路の充電状態を確実に把握できるようになる。
なお、実施例6の図19において、スピードライト3を構成する各要素は、要求される制御に応じ、双方向で情報を送受できるよう構成され、高度な制御に対応しうるものである。
また、図18、図19において、撮像装置2とコントロールユニット8との間でも、制御に伴って双方向に情報を送受できるようにする。
【0124】
本願発明は、上記のように構成されるが、上記の実施例に限定されるものではない。
例えば、実施例では、単位発光体を接続するケーブルには柔軟なケーブルが用いられるが、ある程度形状を保持し得る柔軟性を有するケーブルを採用してもよく、また、自在継手を利用した場合でも、隣接する単位発光体の相対位置を保持し得る程度の硬さで、両者を接続するようにしてもよい。
この場合、特に、単位発光体を撮影対象の周囲に配置する場合、単位発光体を3次元方向に配置することが可能になる。
【0125】
また、上記の実施例では、コントロールユニットに、スピードライト取付部を設けたが、これを設けなくてもよい。
また、上記の実施例では、コントロールユニットは、撮像装置のスピードライト取付部に取り付けるようにしたが、撮像装置には、取り付けないで使用できるようにしてもよい。
【0126】
また、単位発光体の端部に、直接自在継手を設け、単位発光体同士を直接自在継手によって接続するようにしてもよい。
また、上記実施例では、自在継手を利用した場合、電源接続は、ケーブルを介して行っているが、自在継手に電源接続の機能を付加してもよい。
また、上記実施例では、単位発光体を撮像装置に取り付けた状態で使用しているが、撮影状況によっては、単位発光体を撮像装置に取り付けず、撮影対象に対し、所要の位置に配置することも可能である。
【0127】
また、各ケーブルは、使用目的、使用状況に応じて、適宜の長さのものを用いることができ、各実施例に示された単位発光体及び連接発光体を組み合わせて使用できるようにしてもよい。
また、本発明における撮像装置は、カメラに限定されず、ビデオ撮影装置のような動画撮影装置であってもよい。
また、各単位発光体に設けられる発光素子は、1個であっても、複数であってもよい。
【0128】
また、上記実施例では、点灯すべき発光素子は、コントロールユニット内で、単位発光体に対して供給される電源の接続を制御することによって発光制御されるようにしたが、各単位発光体に制御部を設け、各単位発光体に、電源と共に制御信号を供給し、各単位発光体で、発光素子の点灯及び消灯を制御するようにしてもよい。
また、実施例1において、単位発光体を環状に接続してもよい。
【0129】
また、上記の実施例において、発光させる半導体発光素子は、さまざまなパターンで発光制御可能にし得るものであるが、この場合、複数の半導体発光素子のうち、発光させる半導体発光素子の選択、発光させる半導体発光素子の順序の決定、及び、発光させる半導体発光素子の発光強度の決定うち、少なくとも1つを実行し、半導体発光素子を、所要のパターンで発光するよう制御することが推奨される。
また、実施例5の発光検出用受光部は、周囲の明るさを検出して、その明るさに関する情報を各種発光体の発光強度に反映させるようにしてもよい。
【0130】
また、各実施例において、接続された単位発光体の接続状況及び待機状況を、コントロールユニットにフィードバックし、発光制御に利用するようにしてもよく、また、実施例5において、コントロールユニットによって、接続された複数の単位発光体の検出処理を行い、検出順等の予め定められた規則に従い、複数の単位発光体に対して識別コードを付すようにしてもよい。
【0131】
また、上記実施例5では、制御信号を電源とは別のラインで送出するようにしているが、電源に制御信号を重畳してもよい。
また、上記実施例では、撮像装置で生じた撮影信号は、半導体発光素子の発光を制御するため、コントロールユニットを経由して撮影用発光装置に送出され、撮像装置の動作、及び、撮影用発光装置の作動と連動するよう構成されるが、撮像装置からの撮影信号は、撮影用発光装置に直接伝達するよう構成してもよい。
【0132】
また、上記実施例5では、充電部の充電時間は、スピードライトの充電時間より短くなるよう構成されているが、充電部の充電時間より、スピードライトの充電時間の方が長くなることが想定される場合は、単位発光体にも充電完了を検出するシステムを設け、スピードライト及び単位発光体の充電が完了したときに、発光制御が実施されるようにしてもよい。
【0133】
また、上記実施例5では、スピードライト及び単位発光体の充電は、モードの選択に応じて開始されるようになっているが、撮影装置用補助ライトが接続され、起動されたと同時に自動的に充電を開始し、瞬時発光を伴う撮影を実施可能になるまでの時間を短縮するようにしてもよい。
【0134】
また、コントロールユニット、単位発光体、スピードライトの回路を構成する要素は、制御の内容、種類に応じ、制御に必要な情報や信号を双方向に伝達できるように構成することが推奨される。
また、実施例6において、充電検出回路は、全ての単位発光体に設け、コントロールユニットに接続された充電検出回路のみ、充電完了を報知する信号を出力するようにしてもよい。
この場合、充電完了を検出してから充電完了を報知する信号を出力するまでの時間を予め、又は、ユーザの設定操作によって遅延させることにより、全ての単位発光体を同一の構成とすることができ、全ての単位発光体のうち、コントロールユニットに直接接続された単位発光体が、規準単位発光体として機能し、他の単位発光体は、従属単位発光体として機能するようになる。
さらに、本発明は、本発明の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、上記実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明は、同一の単位発光体を用い、様々な形式、口径のレンズを具備する撮像装置に、補助ライトを設けることができるようになり、かつ、ユーザのニーズに合わせ、多様なパターンの照明を撮影対象に当てることが可能になり、コストの抑制、及び、ユーザの利便性の向上の点で利用可能性が高い。
【符号の説明】
【0136】
1 撮像装置用補助ライト
10 単位発光体
10’ 単位発光体
10a 前方面
10b 後方面
10c 外周面
10d 内周面
10e 側方面
101 発光面
102a ケーブル接続部
102b ケーブル接続部
102c ケーブル接続部
103 クリップ
104 締結ねじ
11 コントロールユニット
110 スピードライト取付部
111 ケーブル接続部
12 コントロールケーブル
13 発光体接続ケーブル
14 延長ケーブル
15 連接発光体
150 単位発光体
150a ケーブル接続部
150b 基部
150c 接続軸
150d 基部
150e 軸受け
1501 発光面
151 単位発光体
1511 発光面
16 連接発光体
160 単位発光体
161 連結体
2 撮像装置
20 レンズ
21 スピードライト取付部
22 レンズフード
3 スピードライト
30 制御部
31 電源ユニット
32 切換スイッチ
33 昇圧部
34 整流充電部
35 発光部
36 トリガー部
37 充電検出部
38 データ通信部
4 アダプタリング
51 コントロールユニット
510 スピードライト取付部
5100 押しピン
512 電源スイッチ
513 入力キー
513a モード+スイッチ
513b モード−スイッチ
513c セレクト+スイッチ
513d セレクト−スイッチ
514 決定スイッチ
515 取り消しスイッチ
516 表示部
5160 項目欄
5161 モード表示欄
5162 選択種別表示欄
5163 選択値表示欄
517 撮像装置取付部
5180 発光検出用受光部
5181 赤外線通信用光学部
519 ユニット発光部
6 単位発光体
60 制御部
61a +電源入力端子
61b −電源入力端子
61c 制御信号入力端子
62a +電源出力端子
62b −電源出力端子
62c 制御信号出力端子
63 スイッチ部
64 半導体発光素子
65 抵抗
66 充電部
67 認識設定部
68 電流制御用フィードバック電圧信号線
70 制御部
71 電源ユニット
72 データ通信部
8 コントロールユニット
80 制御部
800 電圧検出回路
81 データ通信部
9a 規準単位発光体
90a 制御部
900a 充電検出回路
91a 充電回路
9b 従属単位発光体
90b 制御部
91b 充電回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体発光素子を具備する単位発光体と、
複数の単位発光体を接続する手段と、
撮像装置のレンズの外周部に単位発光体の少なくとも一部を着脱自在に係止し得る係止手段と、
単位発光体に接続され、単位発光体の半導体発光素子に電源及び制御信号のうち、少なくとも電源を供給すると共に、ユーザの操作に応じ、半導体発光素子の発光を制御するコントロールユニットと
を具備する撮像装置用補助ライト。
【請求項2】
複数の単位発光体が、互いに相対位置を変更し得るよう接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項3】
複数の単位発光体が、単位発光体に対して着脱自在に接続される柔軟性を有するケーブルを介して接続される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項4】
複数の単位発光体が、回転軸を介して物理的及び電気的に連結及び接続されることにより、回転軸周囲の可動範囲内で各単位発光体の相対位置が自由に変位し得る連接発光体を構成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項5】
係止装置が、連接発光体をレンズの外周部に着脱自在に係止する
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項6】
コントロールユニットが、
複数の半導体発光素子のうち、発光させる半導体発光素子の選択、発光させる半導体発光素子の順序の決定、及び、発光させる半導体発光素子の発光強度の決定うち、少なくとも1つを実行し、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項7】
コントロールユニットが、撮像装置の作動に関する信号を受信し、
半導体発光素子の発光が、撮像装置の作動に応じて制御される
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項8】
撮像装置がカメラであって、
コントロールユニットが、撮像装置に取り付けられ、撮影時に生じる撮影信号に応じて、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項9】
撮像装置が、撮影用発光装置を装着するための装着機構を有し、
コントロールユニットが、撮像装置の撮影用発光装置の装着機構に取り付けられ、撮影用発光装置を装着するための装着機構を有し、コントロールユニットから撮影用発光装置に対する電源の補助供給し、撮像装置の動作、及び、撮影用発光装置の作動と連動して、半導体発光素子の発光を制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置用補助ライト。
【請求項10】
複数の単位発光体が、1つの規準単位発光体と、規準単位発光体に接続される少なくとも1つの従属単位発光体とからなり、
規準単位発光体及び従属単位発光体が、それぞれ、半導体発光素子の発光に必要な電力を充電する充電回路を有し、
規準単位発光体の充電回路が、従属単位発光体の充電回路に比べ、充電完了までの時間がかかるよう構成され、
規準単位発光体が、規準単位発光体の充電回路の充電完了を検出し、コントロールユニットに対し、充電完了を報知する信号を発信する充電検出回路を有し、
コントロールユニットが、規準単位発光体からの充電完了を報知する信号を受信したときに、規準単位発光体及び全ての従属単位発光体の充電回路の充電が完了したと見做し、ユーザの操作に応じた半導体発光素子の発光の制御を可能とする
請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置用補助ライト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−48188(P2012−48188A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21866(P2011−21866)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(502412020)株式会社芝川製作所 (6)
【Fターム(参考)】