説明

撮像装置

【課題】撮影した画像上の所望のルートに沿った距離を測定することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像部が生成した画像データに対応する画像を表示する表示部13を備えた撮像装置であって、表示部13の表示画面上に設けられ、外部からの物体の接触位置に応じた信号の入力を受け付けるタッチパネル14と、表示部13に表示された画像の縮尺に関する縮尺情報を設定する縮尺情報設定部19hと、タッチパネルにおいて外部から接触した物体の軌跡と縮尺情報とに基づいて、画像に対応する原寸大の領域における軌跡の長さを算出する距離算出部19kと、該距離算出部19kによって算出された距離を表示部13に表示させる表示制御部19mとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像して電子的な画像データを生成する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置は、地図等を撮影した画像を表示モニタで表示し、この表示画像を用いて行先案内を行うナビゲーション装置として利用されることもある。例えば、印刷物の地図を撮影した画像データに対応する画像に対してGPS(Global Positioning System)で測定した絶対的な位置を2箇所入力し、画像の縮尺又は縮尺に基づいて距離の目盛りを表示モニタに表示することで、ユーザに目的地までの距離を表示しながら案内を行うことができる技術が知られている(特許文献1、2参照)。また、表示装置に表示された図面や地図上の距離を測定する電子メジャーも知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−193083号公報
【特許文献2】特開2008−209478号公報
【特許文献3】特開平5−187801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のデジタルカメラにおいては、地図や地図案内板等を撮影した画像において、2点間の直線距離しか測定することができなかった。このため、ユーザは、表示モニタに表示される画像を見ても、目的地までのルートに沿った距離を見積もることが困難であった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影した画像に対応する領域における所望のルートに沿った実際の距離を容易に測定することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、視野領域からの光を集光するレンズ部と、前記レンズ部が集光した光を用いて電子的な画像データを生成する撮像部と、前記撮像部が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部とを備えた撮像装置であって、前記表示部の表示画面上に設けられ、外部からの物体の接触位置に応じた信号の入力を受け付ける入力部と、前記表示部に表示された画像の縮尺に関する縮尺情報を設定する縮尺情報設定部と、前記入力部において外部から接触した物体の軌跡と、前記縮尺情報とに基づいて、前記画像に対応する原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出する距離算出部と、前記距離算出部によって算出された前記長さを前記表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記撮像装置において、前記縮尺情報設定部は、前記原寸大の領域における単位距離である基準距離を求め、前記距離算出部は、前記軌跡の前記画像上での縮小距離を求め、該縮小距離と前記基準距離とに基づいて、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする。
【0008】
上記撮像装置において、前記距離算出部は、前記軌跡の始点と終点との間の長さと前記基準距離とを乗算することにより、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする。
【0009】
上記撮像装置において、前記距離算出部は、前記軌跡の長さの増加分と前記基準距離との乗算値を逐次加算することにより、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする。
【0010】
上記撮像装置は、前記画像の中から、前記画像に表された被写体と前記原寸大の領域との比率である縮尺を表す縮尺マークを検出するマーク検出部をさらに備え、前記縮尺情報設定部は、前記縮尺マークに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする。
【0011】
上記撮像装置において、前記表示制御部は、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すと共に、前記入力部が受け付けた信号の入力に従って伸び縮みするスケールを前記表示部に表示させ、前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さとに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする。
【0012】
上記撮像装置において、前記表示制御部は、前記入力部が受け付けた信号の入力に従って拡大又は縮小する前記画像上に、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すスケールを前記表示部に表示させ、前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さと前記画像の拡大率又は縮小率とに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする。
【0013】
上記撮像装置において、前記表示制御部は、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すと共に、前記入力部において外部から接触した物体の軌跡に対応する長さを有するスケールを前記表示部に表示させ、前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さとに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする。
【0014】
上記撮像装置において、前記縮尺情報設定部によって設定された前記縮尺情報を前記画像データのヘッダ情報に追加するヘッダ情報生成部をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
上記撮像装置において、前記画像は地図画像であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る撮像装置によれば、表示部に表示された画像の縮尺に関する縮尺情報を設定し、入力部において外部から接触した物体の軌跡と上記縮尺情報とに基づいて、上記画像に対応する原寸大の領域における軌跡の長さを算出するので、撮影した画像に対応する領域における所望のルートに沿った実際の距離を容易に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す撮像装置の背面側の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、図1に示す撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図1に示す撮像装置の地図撮影モードで地図案内板を撮影する際の状況を示す図である。
【図5】図5は、図1に示す撮像装置が地図撮影モードで地図案内板を撮影する際に表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【図6】図6は、図1に示す撮像装置が地図撮影モードで地図案内板を撮影する際に表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【図7】図7は、図1に示す撮像装置の画像ファイル生成部によって生成される画像ファイルのデータ構造を示す図である。
【図8】図8は、図1に示す撮像装置における再生表示処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、距離探知モードに設定するか否かを選択させるメッセージウィンドウを示す図である。
【図10】図10は、図1に示す撮像装置における縮尺情報の設定処理を示すフローチャートである。
【図11】図11は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される縮尺設定確認ウィンドウの一例を示す図である。
【図12】図12は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離メジャー選択ウィンドウの一例を示す図である。
【図13】図13は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される測定方法選択ウィンドウの一例を示す図である。
【図14】図14は、図1に示す撮像装置の表示部に表示されるメッセージウィンドウの一例を示す図である。
【図15】図15は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離メジャーのアイコンの一例を示す図である。
【図16】図16は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離入力メッセージウィンドウの一例を示す図である。
【図17】図17は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離メジャー修正ウィンドウの一例を示す図である。
【図18】図18は、距離メジャーのスケール長を変更している様子を示す模式図である。
【図19】図19は、距離メジャーのスケール長に対して画像を縮小している様子を示す模式図である。
【図20】図20は、図1に示す撮像装置におけるルートに沿った距離の算出及び表示処理を示すフローチャートである。
【図21】図21は、図1に示す撮像装置の表示部において、所望のルートを入力している様子を示す模式図である。
【図22】図22は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離表示ウィンドウの一例を示す図である。
【図23】図23は、図1に示す撮像装置におけるルートに沿った距離の算出及び表示処理の変形例を示すフローチャートである。
【図24】図24は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離表示ウィンドウの一例を示す図である。
【図25】図25は、図1に示す撮像装置の表示部に表示される距離表示ウィンドウの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0019】
図1は、本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は、本実施の形態に係る撮像装置のユーザに面する側(背面側)の構成を示す図である。図1及び図2に示すように、撮像装置1は、レンズ部2と、レンズ駆動機構3と、絞り駆動機構4と、シャッタ駆動機構5と、撮像素子6と、信号処理部7と、手ブレ検出部8と、姿勢検出部9と、方位検出部10と、音声入出力部11と、操作入力部12と、表示部13と、タッチパネル14と、記録媒体インタフェース15と、不揮発性メモリ16と、揮発性メモリ17と、GPS受信部18と、システムコントローラ19とを備える。
【0020】
レンズ部2は、フォーカスレンズ及びズームレンズ等によって構成され、所定の視野領域から光を集光する。レンズ部2は、ズームレンズが光軸Q上を移動することによって画角を変化させる光学ズーム機能を有する。
【0021】
レンズ駆動機構3は、DCモータ等によって構成され、レンズ部2のフォーカスレンズやズームレンズを光軸Q上で移動させることによってレンズ部2の焦点位置や焦点距離の変更を行う。
【0022】
絞り駆動機構4は、絞り4a及びステッピングモータ等によって構成され、絞り4aを駆動することによってレンズ部2が集光した光の入射量を調整する。
【0023】
シャッタ駆動機構5は、シャッタ5a及びステッピングモータ等によって構成され、シャッタ5aを駆動することによって撮像素子6の状態を露光状態又は遮光状態に設定する。
【0024】
撮像素子6は、レンズ部2が集光した光を受光して電気信号(アナログ信号)に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等によって実現され、変換した電気信号を信号処理部7に出力する。
【0025】
信号処理部7は、撮像素子6から出力される電気信号に増幅等の信号処理を施した後、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データに変換し、システムコントローラ19を介して揮発性メモリ17に出力する。なお、撮像素子6及び信号処理部7を含む構成は、レンズ部2が集光した光を用いて電子的な画像データを連続的に生成する撮像部として機能する。
【0026】
手ブレ検出部8は、ジャイロセンサによって構成され、撮像装置1の角速度を検出することにより、ユーザの手ブレによる画像のブレ状態を検出する。具体的には、手ブレ検出部8は、レンズ部2の光軸Qと平行な方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な平面(撮像素子6の撮像面)をXY平面としたときのX軸、Y軸及びZ軸の各軸回りの角速度を個別のジャイロセンサで検出することによって、ユーザの手ブレを検出する。
【0027】
姿勢検出部9は、加速度センサによって構成され、撮像装置1の加速度を検出することにより、撮像装置1の姿勢状態を検出する。具体的には、姿勢検出部9は、撮像装置1の重力方向と直交する面である水平面を基準としたときの撮像装置1の姿勢を検出する。
【0028】
方位検出部10は、磁気方位センサによって構成され、撮像装置1で予め設定される指定方位を検出する。具体的には、図2に示すように、方位検出部10は、表示部13を水平状態にした際の地磁気の垂直方向と水平方向の成分を検出することにより、撮像装置1の指定方向、例えば北を検出する。
【0029】
音声入出力部11は、マイクやスピーカ等によって構成され、例えば音声情報の取得又は出力を行う。
【0030】
操作入力部12は、図2に示すように、撮像装置1の電源状態をオン状態又はオフ状態に切り替える電源スイッチ12aと、静止画撮影の指示を与えるレリーズ信号を入力するレリーズスイッチ12bと、撮像装置1の各種撮影モードを切り替えるモード切換スイッチ12cと、撮像装置1の各種設定を行う操作スイッチ12dと、レンズ部2のズーム操作を行うズームスイッチ12eとを有する。
【0031】
表示部13は、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部13は、撮像素子6が生成する画像データに対応する画像を表示する。表示部13は、撮像装置1の操作情報及び撮影に関する情報を適宜表示する。
【0032】
タッチパネル14は、表示部13の表示画面上に重ねて設けられる(図2を参照)。タッチパネル14は、ユーザが表示部13で表示される情報に基づいて接触(タッチ)した位置を検出し、この接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等がある。本実施の形態では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。なお、本実施の形態では、タッチパネル14が入力部として機能する。
【0033】
記録媒体インタフェース15は、撮像装置1の外部から装着される記録媒体のメモリカード15aに対して画像データ等の情報を記憶する一方、メモリカード15aが記憶する情報を読み出す。
【0034】
不揮発性メモリ16は、フラッシュメモリ等によって実現される。不揮発性メモリ16は、撮像装置1を動作させるための各種プログラムを記憶したプログラムコード16aと、タッチパネル14のセンサ座標位置と表示部13の画素の位置との相関データのように、プログラムの実行中に使用される各種データ等を記憶した制御パラメータ16bと、少なくとも文字及び地図記号に対してパターンマッチング等を行うための地図記号情報メモリ16cとを有する。
【0035】
揮発性メモリ17は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)によって実現される。揮発性メモリ17は、信号処理部7から出力される画像データやシステムコントローラ19による処理中の情報が一時的に記録されるワークエリア17aを有する。具体的には、揮発性メモリ17は、撮像素子6が1フレーム(例えば1/30秒)毎に出力する画像データに対応する画像(ライブビュー画像)やレリーズスイッチ12bが操作された際に撮像素子6が出力する画像データに対応する画像等を一時的に記憶する。
【0036】
GPS受信部18は、地上の物体の位置を測位する測定手段であるGPS(Global Positioning System)を構成する複数のGPS衛星から送信されてくる衛星の軌道情報を受信する。
【0037】
システムコントローラ19は、CPU(Central Processing Unit)等によって実現され、操作入力部12からの操作信号等に応じて不揮発性メモリ16からプログラムを読み出して実行し、撮像装置1を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。システムコントローラ19は、画像処理部19aと、圧縮・伸長部19bと、AF制御部19cと、AE制御部19dと、タイマカウンタ19eと、顔検出部19fと、地図情報検出部19gと、縮尺情報設定部19hと、ヘッダ情報生成部19iと、画像ファイル生成部19jと、距離算出部19kと、表示制御部19mとを有する。
【0038】
画像処理部19aは、信号処理部7から出力された画像データに対して各種の画像処理を施し、揮発性メモリ17に出力する。具体的には、画像処理部19aは、信号処理部7から出力される画像データに対してエッジ強調、カラーバランス(RGB)、色補正及びγ補正等の処理を施す。
【0039】
圧縮・伸長部19bは、揮発性メモリ17のワークエリア17aに記憶された画像データをメモリカード15aに記憶させる場合又はメモリカード15aに記録されている画像データを表示部13に表示させる場合に、JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮方式等に基づいて画像データの圧縮処理や伸長処理を行う。
【0040】
AF制御部19cは、信号処理部7から出力される画像データに基づいて、自動焦点調整を行う。例えば、AF制御部19cは、画像データのコントラストに基づいて、レンズ駆動機構3を駆動し、撮影する被写体像の鮮鋭度が最大となるようにレンズ部2を光軸Q上で移動させる。
【0041】
AE制御部19dは、信号処理部7から出力される画像データに基づいて、静止画撮影を行う際の条件、例えば絞り4aの設定値、シャッタ速度等を決定することで自動露出を行う。
【0042】
タイマカウンタ19eは、撮像装置1の動作の基準となる時間信号を生成する。これにより、システムコントローラ19は、画像データの取得間隔、撮像素子6の露光時間等を設定することができる。
【0043】
顔検出部19fは、信号処理部7から出力される画像データに対応する画像に含まれる被写体の顔をパターンマッチング等で検出する。なお、本実施の形態では、顔検出部19fは、人物の顔を検出するようにしているが、例えば犬や猫等の動物の顔であってもよい。
【0044】
地図情報検出部19gは、撮像素子6により生成された画像データに対応する画像に対し、少なくとも文字及び地図記号を含む地図情報を検出する。具体的には、地図情報検出部19gは、OCR(Optical Character Reader)等によって構成され、不揮発性メモリ16の地図記号情報メモリ16cに記憶された地図記号情報を用いて、撮像素子6により生成された画像データに対応する画像に含まれる地図情報を検出する。
【0045】
縮尺情報設定部19hは、表示部13に表示された画像の縮尺に関する情報(縮尺情報)を設定する。即ち、縮尺情報設定部19hは、表示部13に表示された画像上で所定の単位距離(例えば、実効画素のピッチ等)を設定する。そして、表示部13に表示された画像(例えば地図画像)に含まれる原寸大の領域(実際の地域)において上記単位距離に対応する実際の距離を求める。以下、この実際の距離のことを「基準距離」と呼ぶ。
【0046】
ヘッダ情報生成部19iは、縮尺情報設定部19hにより設定された縮尺情報を、撮影した画像データのヘッダ情報として生成する。また、ヘッダ情報生成部19iは、地図情報検出部19gにより検出された地図情報やGPS受信部18により受信された情報等を画像データのヘッダ情報に付加して生成する。
【0047】
画像ファイル生成部19jは、ヘッダ情報生成部19iにより生成されたヘッダ情報を撮像素子6により生成された画像データに対応付けた画像ファイルを生成する。
【0048】
距離算出部19kは、表示部13に表示された画像に対してタッチパネル14を介して軌跡が入力された場合に、この軌跡とヘッダ情報に付加された縮尺情報とに基づいて、実際の地域における該軌跡の長さを算出する。
【0049】
表示制御部19mは、撮影した画像や、種々の情報や、距離算出部19kによる算出結果等を、所定の形式で表示部13に表示させる。
【0050】
上述した各部を有するシステムコントローラ19は、縮尺情報設定部19hが設定した縮尺情報を、画像データにおけるヘッダ情報の縮尺情報としてメモリカード15aに記憶させる制御を行う。また、システムコントローラ19は、距離算出部19kによる算出結果を、ヘッダ情報に追加してメモリカード15aに格納する制御を行っても良いし、この算出結果を画像データに重畳してメモリカード15aに格納させる制御を行っても良い。なお、本実施の形態では、システムコントローラ19が制御部として機能する。
【0051】
このような構成を有する撮像装置1の動作(以下、単に動作ともいう)について説明する。図3は、撮像装置1の動作を示すフローチャートである。
【0052】
図3において、まず、システムコントローラ19は、撮像装置1の電源がオンになっているか否かを判断する(ステップS101)。撮像装置1の電源がオンになっている場合(ステップS101:Yes)、動作はステップS102に移行する。一方、撮像装置1の電源がオンになっていない場合(ステップS101:No)には、動作を終了する。
【0053】
続いて、システムコントローラ19は、撮像装置1が地図撮影モードに設定されているか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、システムコントローラ19は、撮像装置1が被写体として地図や文字等を撮影する際に適したカラーバランス(RGB)や露出等が調整された地図撮影モードに設定されているか否かを判断する。撮像装置1が地図撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)、動作は後述するステップS103に移行する。一方、撮像装置1が地図撮影モードに設定されていない場合(ステップS102:No)、動作は後述するステップS200に移行する。
【0054】
まず、撮像装置1が地図撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)について説明する。この場合、システムコントローラ19は、GPS受信部18を介して衛星から受信した衛星の軌道情報に基づいて、撮像装置1の位置情報を検出する(ステップS103)。
【0055】
続いて、方位検出部10は、撮像装置1の方位を検出する(ステップS104)。具体的には、方位検出部10は、撮像装置1の表示部13の画面を水平状態にした場合において、画面の中心から画面内の垂直方向に伸びる方向を基準(0度)として右回りにみたときに、北までのズレ(θ度)を検出することによって、その時点の撮像装置1の方位を検出する。
【0056】
その後、表示部13は、撮像素子6が一定の微小な時間間隔で連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像(スルー画像)を表示する(ステップS105)。
【0057】
図4は、撮像装置1の地図撮影モードで地図案内板を撮影する際の状況を示す図である。また、図5は、撮像装置1が地図撮影モードで地図案内板を撮影する際に表示部13が表示する画像の一例を示す図である。図5には、時系列に沿って順次表示部13に表示されるライブビュー画像のうち代表的な1枚の画像W1が示されている。図4及び図5に示すように、ユーザは、例えば図5の画像W1のようなライブビュー画像を見ながら地図案内板O1を撮影する際の構図を決定する。
【0058】
ステップS106において、地図情報検出部19gは、撮像素子6により生成された画像データに対応する画像に対し、少なくとも文字及び地図記号を含む地図情報を検出する。具体的には、図5に示す画像の場合、地図情報検出部19gは、画像W1の中央付近に含まれる文字や地図記号、例えば文字として「第一小」を検出するとともに地図記号として「文」を検出する。
【0059】
続いて、表示制御部19mは、地図情報検出部19gにより画像内で検出された地図情報を表示部13に強調表示させる(ステップS107)。
【0060】
図6は、撮像装置1が地図撮影モードで地図案内板を撮影する際に表示部13に表示される画像の一例を示す図である。図6に示す画像W2のように、表示制御部19mは、地図情報検出部19gにより検出された地図記号、例えば文字列「第一小」と地図記号「文」とを矩形状の枠で囲むように枠B1,B2を表示部13に表示させる。これにより、ユーザは、表示部13に表示されるライブビュー画像を見ながら、リアルタイムに画像内から文字や地図記号等を検出することができるか否かを判断することができる。なお、図6においては、画像内の文字や地図記号の全てを矩形状の枠で表示させているが、矩形状の枠で表示する文字や地図記号の数に制限を設けてもよい。さらに、表示制御部19mは、地図情報検出部19gが検出した地図記号を矩形状の枠で表示部13に表示させているが、例えば円等でもよく、適宜変更することが可能である。
【0061】
ステップS108において、システムコントローラ19は、ユーザによってレリーズスイッチ12bが操作(全押)されて撮影を指示するレリーズ信号が入力されたか否かを判断する。撮影を指示するレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS108:No)、動作はステップS106に戻り、撮影を指示するレリーズ信号が入力されるまで、一定の時間間隔、例えば1秒毎にこの処理を繰り返す。一方、撮影を指示するレリーズ信号が入力された場合(ステップS108:Yes)、動作はステップS109に移行する。
【0062】
続いて、システムコントローラ19は、被写体に対して撮影を行い、撮像素子6によって生成された画像データを揮発性メモリ17のワークエリア17aに一時的に記憶させる(ステップS109)。
【0063】
その後、ヘッダ情報生成部19iは、地図情報検出部19gにより画像内から検出された地図情報の位置を、画像の中心を座標の原点とする座標系で見たときの座標点に対応付けて他の情報も含むヘッダ情報を生成する(ステップS110)。
【0064】
続いて、画像ファイル生成部19jは、揮発性メモリ17のワークエリア17aに一時的に記憶された画像データに、ヘッダ情報生成部19iにより生成されたヘッダ情報を付加して画像ファイルを生成する(ステップS111)。
【0065】
ここで、図3に示すステップS111において画像ファイル生成部19jにより生成される画像ファイルのデータ構造について説明する。図7は、画像ファイル生成部19jにより生成される画像ファイルのデータ構造を示す図である。図7に示すように、画像ファイルF1は、画像データを生成した際のヘッダ情報H1及び画像データD1から構成される。なお、本実施の形態では、画像データとして地図案内板O1(図4を参照)を撮影した地図画像を例に説明するが、例えば被写体として人物や風景等の画像データであってもよい。
【0066】
ヘッダ情報H1は、撮影時刻H11と、撮影条件H12と、撮影モードH13と、位置情報H14と、方位情報H15と、方位マーク検出情報H16と、縮尺情報H17と、文字記号検出情報H18とを含む。なお、ヘッダ情報H1は、上述した以外の撮影に関する情報を含んでもよい。
【0067】
撮影条件H12には、撮像装置1の撮影に関する条件、例えば露出条件、Tv値、Av値及びカラーバランス等が記載されている。撮影モードH13には、撮像装置1の撮影モードに関する情報が記載されている。位置情報H14には、撮像装置1の位置情報が記載されている。具体的には、GPS受信部18が衛星から受信した衛星の軌道情報に基づいて検出された撮像装置1の位置等が記載されている。方位情報H15には、方位検出部10により検出された方位情報が記載されている。
【0068】
方位マーク検出情報H16には、方位マーク検出情報の有無H161と、方位マークの検出位置H162と、画像上の方位マークの方向H163とが記載されている。検出位置H162には、画像データD1に対応する画像の中心を原点とし、画像の垂直方向の位置と水平方向の位置とを成分とする座標系で見たときの座標が記載されている。方向H163には、撮像装置1の表示部13の画面を水平状態にした場合において、画面の中心から画面内の垂直方向に伸びる方向を基準(0度)として右回りにみたときに、方位検出部10が検出した指定方位と方位マークの指定方位(北)との差(θ)が記載されている。
【0069】
縮尺情報H17には、縮尺情報の有無H171と、基準距離H172と、縮尺マーク検出の有無H173と、縮尺マークの検出位置H174と、画像上の縮尺マークの長さH175とが記載されている。基準距離H172には、画像上の単位距離(例えば、実効画素のピッチ1/500cm)に対応する基準距離(例えば20cm/画素)が記載されている。また、縮尺マークの検出位置H174には、地図情報検出部19gにより画像データから検出された縮尺マークの代表座標が記載されている。例えば、図6に示すように、スケールM1-1と、距離表示M1-2からなる縮尺マークM1が検出された場合、スケールM1-1の始点及び終点が代表座標として記載される。さらに、画像上の縮尺マークの長さH175には、検出された縮尺マークに含まれるスケールの長さ(スケール長)と、このスケール長に対応する実際の距離とが記載されている。例えば、縮尺マークM1については、スケールM1-1の代表座標に基づいて算出されたスケールM1-1の長さ(例えば2cm)と、OCRにより読み取られた距離表示M1-2の数値(200m)とが、縮尺マークの長さH175に記載される。
【0070】
文字記号検出情報H18には、少なくとも文字記号検出情報の有無H181と、検出された情報の数H182と、文字の検出位置H183と、検出された文字H184とが記載されている。検出位置H183には、地図情報検出部19gにより画像データD1から検出された文字記号の代表座標が記載されている。文字H184には、地図情報検出部19gにより画像データD1から検出された文字記号の内容が記載されている。文字記号検出情報H18には、地図情報検出部19gにより検出された文字記号が全て記載されている。
【0071】
再び図3を参照すると、ステップS111において画像ファイルが生成されると、続いて、システムコントローラ19は、生成された画像ファイルに対して圧縮・伸長部19bにおいて圧縮等の処理を施し、メモリカード15aに記憶させる(ステップS112)。その後、動作はステップS101に戻る。
【0072】
次に、ステップS102において、撮像装置1が地図撮影モードに設定されていない場合(ステップS102:No)について説明する。この場合、システムコントローラ19は、メモリカード15aに記憶された画像データを再生する再生表示処理(ステップS200)を実行する。その後、動作はステップS101に戻る。
【0073】
次に、ステップS200に示す再生表示処理について説明する。図8は、再生表示処理における撮像装置1の動作を示すフローチャートである。図8において、まず、表示制御部19mは、メモリカード15aに記憶された複数の画像(サムネイル画像)をまとめて表示した画像選択画面を表示部13に表示させる(ステップS201)。
【0074】
続いて、システムコントローラ19は、表示部13に表示された画像選択画面の中から、ユーザによって画像が選択されたか否かを判断する(ステップS202)。ユーザによる画像選択が行われない場合(ステップS202:No)、動作はステップS211に移行する。
【0075】
一方、ユーザによる画像選択が行われた場合(ステップS202:Yes)、表示制御部19mは、選択された画像を表示部13に全画面表示させる(ステップS203)。
【0076】
続いて、システムコントローラ19は、表示部13に表示されている画像が地図モードで撮影された画像であるか否かを、画像ファイルに含まれるヘッダ情報に記載された撮影モード情報に基づいて判断する(ステップS204)。
【0077】
表示部13に表示されている画像が地図モードで撮影された画像である場合(ステップS204:Yes)、動作はステップS205に移行する。一方、表示部13に表示されている画像が地図モードで撮影された画像でない場合(ステップS204:No)、動作は後述するステップS212に移行する。
【0078】
ステップS205において、表示制御部19mは、例えば、図9に示すようなメッセージウィンドウW3を表示部13に表示させて、距離探知モードに設定するか否かをユーザに選択させる。図9に示すメッセージウィンドウW3には、距離探知するか否かをユーザに選択させるメッセージW31と、「YES」ボタンW32と、「NO」ボタンW33とが含まれる。このメッセージウィンドウW3において「YES」ボタンW32の選択信号が入力されると、距離探知モードが設定される(ステップS205:Yes)。その後、動作はステップS206に移行する。一方、メッセージウィンドウW3において「NO」ボタンW33の選択信号が入力されると、距離探知モードは設定されず(ステップS205:No)、動作は後述するステップS212に移行する。
【0079】
ステップS206において、システムコントローラ19は、現在表示されている画像の画像ファイルに含まれるヘッダ情報に縮尺情報が記載されているか否かを判断する。ヘッダ情報に縮尺情報が記載されている場合(ステップS206:Yes)、動作はステップS207に移行する。一方、縮尺情報が記載されていない場合(ステップS206:No)には、動作は後述するステップS220に移行する。
【0080】
ステップS207において、タッチパネル14のセンサが外部からのタッチを検出すると(ステップS207:Yes)、動作はステップS208に移行する。一方、タッチパネル14のセンサが外部からのタッチを検出しない場合(ステップS207:No)、システムコントローラ19は、ステップS205における距離探知モードの設定から所定時間が経過するまで、タッチが検出されるのを待機する(ステップS213:No、ステップS207:No)。そして、所定時間の経過後(ステップS213:Yes)、動作はステップS211に移行する。
【0081】
ステップS208において、システムコントローラ19は、タッチの軌跡を検出し、この軌跡に対応するルートに沿った距離を算出して表示部13に表示させる(ステップS208)。
【0082】
続いて、システムコントローラ19は、ユーザによって操作スイッチ12dが操作され、表示部13に現在表示されている画像を別の画像に切り替えて表示する指示信号が入力されたか否かを判断する(ステップS209)。画像を切り替える指示信号が入力されていない場合(ステップS209:No)、動作はステップS211に移行する。一方、画像を切り替える指示信号が入力された場合(ステップS209:Yes)、システムコントローラ19は、ステップS208において検出されたルートに関する経路情報と、ステップS208において算出された距離に関する距離情報とをヘッダ情報に追加し、メモリカード15aに格納させる(ステップS210)。その後、動作は再びステップS201に戻る。
【0083】
ステップS211において、システムコントローラ19は、撮影者によって画像再生の終了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、撮影者によってモード切換スイッチ12cが操作され、撮像装置1の他のモード、例えば撮影モードに切り替えられたか否かを判断する。画像再生の終了操作が行われた場合(ステップS211:Yes)、撮像装置1の動作はメインルーチンに戻る。一方、画像再生の終了操作が行われていない場合(ステップS211:No)、システムコントローラ19は、直前の動作(例えば、ルートに沿った距離の表示)が行われてから所定時間が経過するまで待機する(ステップS214:No、ステップS211:No)。そして、所定時間経過後(ステップS214:Yes)、撮像装置1の動作はメインルーチンに戻る。
【0084】
次に、ステップS204において、表示部13に表示されている画像が地図モードで撮影された画像でないと判断された場合(ステップS204:No)、又は、ステップS205において距離探知モードが設定されなかった場合(ステップS205:No)について説明する。この場合、システムコントローラ19は、画像が表示部13に所定時間表示されたか否かを判断する(ステップS212)。表示部13に画像が所定時間表示されていない場合(ステップS212:No)、システムコントローラ19はこの判断を繰り返す。一方、画像が表示部13に所定時間表示されている場合(ステップS212:Yes)、動作はステップS211に移行する。
【0085】
次に、ステップS220に示す縮尺情報の設定処理について説明する。図10は、縮尺情報の設定処理における撮像装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、システムコントローラ19は、現在表示されている画像の画像ファイルに含まれるヘッダ情報の内の縮尺情報H17(縮尺マークの検出の有無H173)に基づいて、縮尺マーク検出の有無を判断する(ステップS221)。
【0086】
縮尺マークが検出された場合(ステップS221:Yes)、システムコントローラ19は、検出された縮尺マークに基づく縮尺の自動設定の確認を行う(ステップS222)。一方、縮尺マークが検出されていなかった場合(ステップS221:No)、動作はステップS231に移行する。
【0087】
ステップS222において、表示制御部19mは、例えば図11に示すような縮尺設定確認ウィンドウP1を表示部13に表示させる。この縮尺設定確認ウィンドウP1には、ユーザに確認を促すメッセージM11や、「YES」ボタンM12及び「NO」ボタンM13が含まれる。また、このとき、表示制御部19mは、地図情報検出部19gによって検出された縮尺マークM1を点滅させる等、表示部13に強調表示させるようにしても良い。
【0088】
縮尺設定確認ウィンドウP1において「YES」ボタンM12の選択信号が入力されると(ステップS222:Yes)、縮尺情報設定部19hは、ヘッダ情報(画像上の縮尺マークの長さH175)に基づいて基準距離を設定する(ステップS223)。一方、縮尺設定確認ウィンドウP1において「NO」の選択信号が入力されると(ステップS222:No)、動作はステップS231に移行する。
【0089】
ステップS223においては、具体的に、次のようにして基準距離の算出が行われる。例えば、図11に示す縮尺マークM1が検出された場合、縮尺情報H17の画像上の縮尺マークの長さH175には、スケール長「2cm」と、これに対応する距離「200m」とが記載される。この場合、縮尺は10,000倍となる。従って、例えば単位距離を1/500cmとする場合、基準距離は、(1/500)×10,000=20(cm)となる。縮尺情報設定部19hは、このようにして算出された基準距離を縮尺情報H17に記載して、メモリカード15aに格納させる(ステップS224)。
【0090】
次に、縮尺マークが検出されなかった場合(ステップS221:No)、又は縮尺設定確認ウィンドウP1において「NO」の選択信号が入力された場合(ステップS222:No)における処理について説明する。ここで、縮尺マークが検出されなかった場合には、例えば、撮影された地図上に縮尺マークの表示がなかった場合の他、例えば図12に示すマークM1’のように、縮尺マークが不鮮明で地図情報検出部19gでは検出できなかった場合が含まれる。また、例えば、地図情報検出部19gにより検出された縮尺マークについて、ユーザが目視により誤検出であると判断した等の場合には、縮尺設定確認ウィンドウP1において「NO」の選択信号が入力され得る。
【0091】
ステップS231において、表示制御部19mは、例えば図12に示すような複数の距離メジャーのアイコンM2を含む距離メジャー選択ウィンドウP2を表示部13に表示させる。ここで、距離メジャーとは、表示部13に表示された地図画像の縮尺を設定するためのツールであり、地図画像に対応する領域(実際の地域)における所定の距離を表す距離表示M2-2と、この所定の距離に対応する画像W1上での縮小距離を表すスケールM2-1とを含んでいる。また、表示部13に表示される距離メジャー選択ウィンドウP2には、距離メジャーを選択させるメッセージM21と、複数の距離メジャーのアイコン表示欄M22、M23とが含まれる。この内、アイコン表示欄M22には、所定の距離が予め設定された距離メジャー(規定距離メジャー)のアイコンが表示されており、アイコン表示欄M23には、距離の自由設定が可能な距離メジャーのアイコンが表示されている。
【0092】
距離メジャー選択ウィンドウP2において、アイコン表示欄M22に表示された規定距離メジャーの内のいずれかの選択信号が入力されると(ステップS232:Yes)、表示制御部19mは、例えば図13に示すような縮尺の測定方法選択ウィンドウP3を表示部13に表示させる(ステップS233)。測定方法選択ウィンドウP3には、縮尺の測定方法を選択させるメッセージM31と、手動での縮尺測定を選択する「手動」ボタンM32と、距離メジャーの修正による縮尺測定を選択する「距離メジャー修正」ボタンM33とが含まれる。
【0093】
測定方法選択ウィンドウP3において「手動」ボタンM32の選択信号が入力されると(ステップS234:Yes)、表示制御部19mは、例えば図14に示すようなメッセージウィンドウP4を表示部13に表示させる(ステップS235)。一方、測定方法選択ウィンドウP3において「距離メジャー修正」ボタンM33の選択信号が入力されると(ステップS234:No)、動作はステップS251に移行する。
【0094】
ステップS235において表示されるメッセージウィンドウP4には、距離メジャーの距離表示(例えば、400m)に対応するスケール長の入力を促すメッセージM41と、「OK」ボタンM42とが含まれる。ユーザが、このメッセージM41に従って画像W1の所望の範囲を指等でなぞると、タッチパネル14がタッチを検出する(ステップS236:Yes)。それに応じて、システムコントローラ19は、タッチが検出された位置のXY座標情報をワークエリア17aに一時的に記録する。また、表示制御部19mは、不揮発性メモリ16に格納されているタッチパネル14のセンサ座標位置と表示部13の画素との相関データに基づいて、タッチされたポイントに対応する表示部13上のポイントにOSD描画を行うことにより、表示部13に軌跡R1を表示させる(ステップS237)。
【0095】
続いて、縮尺情報設定部19hは、ワークエリア17aに記録されているXY座標情報の数に基づいて軌跡R1の長さを算出し、この長さを、選択された距離メジャーのスケール長に設定する(ステップS238)。さらに、「OK」ボタンM42にタッチする信号が検出されると(ステップS239:Yes)、表示制御部19mは、例えば図15に示すように、設定された距離メジャーのアイコンM3を画像W1上に表示させ、縮尺情報設定部19hは、距離表示M3-2に示された距離の値と、スケールM3-1の長さとに基づいて基準距離を算出する(ステップS240)。さらに、縮尺情報設定部19hは、基準距離を縮尺情報H17に記載してメモリカード15aに格納させる(ステップS224)。その後、動作はメインルーチンに戻る。
【0096】
なお、ステップS236において、タッチが検出されない場合(ステップS236:No)や、ステップS239において「OK」ボタンM42の入力信号が検出されない場合(ステップS239:No)には、動作はステップS235に戻る。
【0097】
次に、ステップS232において、アイコン表示欄M23に表示された距離の自由設定が可能な距離メジャーの選択信号が入力された場合における処理について説明する(ステップS232:No)。この場合、表示制御部19mは、例えば図16に示すような距離入力ウィンドウP5を表示部13に表示させる(ステップS241)。この距離入力ウィンドウP5には、距離の入力を促すメッセージM51と、距離の表示欄M52と、数値入力するためのテンキーM53と、「OK」ボタンM54と、「戻る」ボタンM55とが含まれる。
【0098】
この距離入力ウィンドウP5において、ユーザがテンキーM53を用いて所望の距離を入力し、「OK」ボタンM54にタッチすると、システムコントローラ19に、距離を表す信号が入力される(ステップS242:Yes)。それに応じて、縮尺情報設定部19hは、入力された距離を距離メジャーの距離表示の値に設定する(ステップS243)。その後、動作はステップS233に移行する。一方、距離入力ウィンドウP5においてユーザが「戻る」ボタンM55にタッチすると、ステップS242において距離の入力信号は検出されず(ステップS242:No)、この場合には、動作はステップS231に移行する。
【0099】
次に、ステップS234において、距離メジャーの修正による縮尺測定を選択する信号が入力された場合(ステップS234:No)における処理について説明する。
この場合、ステップS251において、表示制御部19mは、例えば図17に示すような距離メジャー修正ウィンドウP6と、選択された距離メジャーのアイコンM4とを表示部13に表示させる。この距離メジャー修正ウィンドウP6は、スケールM4-1を長くする「伸ばす」ボタンM61と、スケールM4-1を短くする「縮める」ボタンM62と、画像W1を拡大させる「拡大」ボタンM63と、画像W1を縮小させる「縮小」ボタンM64と、「OK」ボタンM65とを含む。
【0100】
距離メジャー修正ウィンドウP6において、「伸ばす」ボタンM61又は「縮める」ボタンM62の選択信号が入力されると(ステップS252:Yes)、動作は、ステップS253に移行する。一方、「伸ばす」ボタンM61又は「縮める」ボタンM62の選択信号が入力されない場合には(ステップS252:No)、動作はステップS261に移行する。
【0101】
ステップS253において、表示制御部19mは、信号の入力回数に応じてスケールM4-1を長く又は短くして表示させる(ステップS253)。或いは、図18に示すように、ユーザがスケールM4-1の端部にタッチすることにより、直接スケールM4-1を伸縮できるようにしても良い。なお、このとき、表示制御部19mは、ユーザによるタッチパネル14の操作(タッチ)に従って、アイコンM4を所望の位置に移動させるようにしても良い。このようにスケールM4-1の長さを伸縮させることにより、画像W1の縮尺(原寸大の領域に対する画像W1の比率=スケールの長さ÷距離表示)が変化する。例えば、スケールM4-1の長さを2倍にすると、画像W1の縮尺も2倍となる。
【0102】
続いて、縮尺情報設定部19hは、修正後のスケールM4-1の長さを算出し、この長さを距離メジャーに設定する(ステップS253)。さらに、「OK」ボタンM65の入力信号が検出されると(ステップS254:Yes)、表示制御部19mは、設定された距離メジャーのアイコンM4を画像W1上に表示させ、縮尺情報設定部19hは、距離メジャーの距離表示M4-2に示された距離の値とスケールM4-1の長さとに基づいて基準距離を算出する(ステップS240)。その後、動作はステップS224に移行する。なお、ステップS254において、「OK」ボタンM65の入力信号が検出されない場合(ステップS254:No)には、動作はステップS251に戻る。
【0103】
ステップS261において、距離メジャー修正ウィンドウP6の「拡大」ボタンM63又は「縮小」ボタンM64の選択信号が入力されると(ステップS261:No)、表示制御部19mは、信号の入力回数に応じて画像W1を拡大又は縮小して表示部13に表示させる(ステップS261)。図19には、画像W1を縮小した縮小画像W1’が示されている。なお、このとき、表示制御部19mは、ユーザによるタッチパネル14の操作(タッチ)に従って、アイコンM4を所望の位置に移動させるようにしても良い。
【0104】
続いて、縮尺情報設定部19hは、画像W1の拡大又は縮小画像に対する相対的なスケールM4-1の長さを算出し、この値を距離メジャーに設定する(ステップS262)。例えば、画像W1の1辺が90%に縮小されると、スケールM4-1の長さは相対的に1/0.9倍(約1.11倍)に拡大されたことになる。縮尺情報設定部19hは、このように、画像W1の拡大率又は縮小率を考慮して算出された相対的な値(例えば、表示されたスケールM4-1の長さ/0.9)をスケールM4-1の長さとする。
【0105】
さらに、距離メジャー修正ウィンドウP6において「OK」ボタンM65の入力信号が検出されると(ステップS263:Yes)、表示制御部19mは、設定された距離メジャーのアイコンM4を画像W1上に表示させ、縮尺情報設定部19hは、距離メジャーの距離表示M4-2に示された距離の値とスケールM4-1の相対的な長さとに基づいて基準距離を算出する(ステップS240)。その後、動作はステップS224に移行する。
【0106】
なお、画像の「拡大」ボタンM63や「縮小」ボタンM64の選択信号が入力されない場合(ステップS261:No)や、「OK」ボタンM65の選択信号が入力されない場合(ステップS263:No)には、動作はステップS251に戻る。
【0107】
次に、図8のステップS208に示すルートに沿った距離の算出及び表示処理について説明する。図20は、ルートに沿った距離の算出及び表示処理における撮像装置1の動作を示すフローチャートである。
図21に示すように、ユーザが指等で画像W1上の所望の位置にタッチすると、タッチパネル14のセンサがタッチを検出する(図8のステップS207:Yes)。それに応じて、システムコントローラ19は、タッチが検出された位置のXY座標情報をワークエリア17aに一時的に記録する(ステップS301)。続いて、表示制御部19mは、不揮発性メモリ16に格納されているタッチパネル14のセンサ座標位置と表示部13の画素との相関データに基づいて、タッチされたポイントに対応する表示部13上のポイントにOSD描画する(ステップS302)。このとき、表示制御部19mは、始点(例えば、コンビニの前)を示す「スタート」表示M71を表示部13に表示させても良い。
【0108】
さらにタッチが継続して検出されると(ステップS303:Yes)、表示制御部19mは、ステップS301及びS302を繰り返すことにより、OSD描画を続ける。それにより、図21に示すルートR2が描かれる。
【0109】
ユーザが画像W1から指等を離すと、タッチパネル14のセンサにおいてタッチが検出されなくなる(ステップS303:No)。それに応じて、動作はステップS304に移行する。なお、このとき、表示制御部19mは、ルートR2の終点(例えば、ホールの前)を示す「ゴール」表示M72を表示部13に表示させても良い(図22参照)。
【0110】
ステップS304において、距離算出部19kは、ワークエリア17aに記録されているXY座標情報の数に基づいて、ルートR2の長さを算出する。そして、このルートR2の長さと、縮尺情報H17に記載された基準距離H172とに基づいて、ルートR2の実際の距離を算出する。具体的には、ルートR2の長さと基準距離とを乗算すれば良い。このとき、検出されたXY座標のみを用いて計算を行っても良いし、検出されたXY座標を補間して計算を行っても良い。さらに、表示制御部19mは、図22に示すように、算出された実際の距離が記載された距離表示ウィンドウP7を表示部13に表示させる(ステップS305)。
【0111】
以上説明したように、本実施の形態においては、表示部13に表示された画像W1の縮尺に応じた基準距離を設定すると共に、画像W1上の所望のルートをタッチパネル14へのタッチによりユーザに入力させ、タッチした軌跡に対応する画像W1上のルートの長さと基準距離とに基づいて実際の距離を算出するので、始点と終点との間の所望のルートに沿った距離を容易に測定することが可能となる。
【0112】
(変形例1)
次に、本実施の形態に係る撮像装置の変形例1について説明する。この変形例1においては、所望のルートに沿った距離を算出及び表示する際に(図8のステップS208)、算出された距離を画像W1上に逐次表示する。図23は、変形例1に係るルートに沿った距離の算出及び表示処理における撮像装置1の動作を示す処理を示すフローチャートである。
【0113】
ユーザが指等で画像W1上の所望の位置にタッチすると、タッチパネル14のセンサがタッチを検出する(図8のステップS207:Yes)。それに応じて、システムコントローラ19は、タッチが検出された位置のXY座標情報をワークエリア17aに一時的に記録する(ステップS311)。続いて、表示制御部19mは、不揮発性メモリ16に格納されているタッチパネル14のセンサ座標位置と表示部13の画素との相関データに基づいて、タッチされたポイントに対応する表示部13上のポイントにOSD描画する(ステップS312)。このとき、表示制御部19mは、始点(例えば、コンビニの前)を示す「スタート」表示M81を表示部13に表示させても良い(図24参照)。
【0114】
ステップS313において、距離算出部19kは、ワークエリア17aに記録されているXY座標情報の数に基づいて、ルートR3の長さを算出する。そして、このルートR3の長さと、縮尺情報H17に記載された基準距離H172とに基づいて、ルートR3の実際の距離を算出する。このとき、検出されたXY座標のみを用いて計算を行っても良いし、検出されたXY座標を補間して計算を行っても良い。さらに、表示制御部19mは、図24に示すように、算出された実際の距離が記載された距離表示P8を表示部13に表示させる(ステップS314)。
【0115】
さらにタッチが継続して検出されると(ステップS315:Yes)、システムコントローラ19は、ステップS311〜S314の動作を繰り返す。なお、ステップS313においては、現在タッチされている点と始点との間のルートR3の長さと基準距離とを乗算しても良いし、ルートR3の長さの増加分と基準距離との乗算値を逐次加算するようにしても良い。それにより、距離表示P8が随時更新される。
【0116】
ユーザが画像W1から指等を離すと、タッチパネル14のセンサにおいてタッチが検出されなくなる(ステップS315:No)。それに応じて、動作はメインルーチンに戻る。なお、このとき、システムコントローラ19は、ルートR3の終点(例えば、ホールの前)を示す「ゴール」表示M82を表示部13に表示させても良い(図25参照)。
【0117】
(変形例2)
次に、本実施の形態に係る撮像装置の変形例2について説明する。この変形例2においては、所望のルートに沿った距離を算出する際に(図8のステップS208)、併せて所用時間を算出するものである。この場合には、平均的な歩行速度(例えば、4km/h)を予めヘッダ情報に記載しておけば良い。或いは、ユーザに歩行速度を別途入力させるようにしても良い。そして、所望のルートに対応する実際の距離を算出した後で、この距離とヘッダ情報に記載された歩行速度(或いはユーザによって入力された歩行速度)とに基づいて所用時間を算出し、表示部13に表示させるようにすれば良い。
【0118】
以上説明した実施の形態においては、スケールと距離表示からなる縮尺マークを検出しているが、比率形式の縮尺マーク(例えば、「1:10000」等の表示)や分数形式の縮尺マーク(例えば、「1/10000」等の表示)を検出するようにしても良い。この場合、ヘッダ情報の「画像上の縮尺マークの長さH175」には、分母の値をスケールに対応する距離として記載すると共に、撮像装置1と被写体(地図案内板等)との距離に応じて分子の値を修正(縮小)したものを、スケールの長さとして記載すれば良い。
【0119】
また、上記実施の形態においては、被写体として地図案内板O1を撮影したが、例えば電車の時刻表、印刷物の地図、名刺あるいは本等であってもよい。
【0120】
さらに、上記実施の形態においては、システムコントローラ19は、撮像素子6により生成された画像に対して本処理を行ったが、例えば他の撮像装置やインターネットを介して取得した画像を用いて行ってもよい。具体的には、他の撮像装置で撮影された画像を記憶したメモリカード15aを記録媒体インタフェース15に挿入して表示部13に表示させることで本処理を行うようにしてもよい。
【0121】
また、上記実施の形態においては、地図撮影モードで撮影した画像に対して本処理を行ったが、例えば通常の静止画撮影モードで撮影した画像に対して行ってもよい。
【0122】
また、上述した本実施の形態では、撮像装置1をデジタルカメラとして説明したが、例えば、デジタル一眼レフカメラ、デジタルビデオカメラ又はカメラ付き携帯電話等の撮影機能及び表示機能を備えた各種電子機器に適用することができる。
【符号の説明】
【0123】
1 撮像装置
2 レンズ部
3 レンズ駆動機構
4 絞り駆動機構
5a シャッタ
5 シャッタ駆動機構
6 撮像素子
7 信号処理部
8 手ブレ検出部
9 姿勢検出部
10 方位検出部
11 音声入出力部
12 操作入力部
12a 電源スイッチ
12b レリーズスイッチ
12c モード切換スイッチ
12d 操作スイッチ
12e ズームスイッチ
13 表示部
14 タッチパネル
15 記録媒体インタフェース
15a メモリカード
16 不揮発性メモリ
16a プログラムコード
16b 制御パラメータ
16c 地図記号情報メモリ
17 揮発性メモリ
17a ワークエリア
18 GPS受信部
19 システムコントローラ
19a 画像処理部
19b 圧縮・伸長部
19c AF制御部
19d AE制御部
19e タイマカウンタ
19f 顔検出部
19g 地図情報検出部
19h 縮尺情報設定部
19i ヘッダ情報生成部
19j 画像ファイル生成部
19k 距離算出部
19m 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視野領域からの光を集光するレンズ部と、前記レンズ部が集光した光を用いて電子的な画像データを生成する撮像部と、前記撮像部が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部とを備えた撮像装置であって、
前記表示部の表示画面上に設けられ、外部からの物体の接触位置に応じた信号の入力を受け付ける入力部と、
前記表示部に表示された画像の縮尺に関する縮尺情報を設定する縮尺情報設定部と、
前記入力部において外部から接触した物体の軌跡と、前記縮尺情報とに基づいて、前記画像に対応する原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出する距離算出部と、
前記距離算出部によって算出された前記長さを前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記縮尺情報設定部は、前記原寸大の領域における単位距離である基準距離を求め、
前記距離算出部は、前記軌跡の前記画像上での縮小距離を求め、該縮小距離と前記基準距離とに基づいて、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記距離算出部は、前記軌跡の始点と終点との間の長さと前記基準距離とを乗算することにより、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記距離算出部は、前記軌跡の長さの増加分と前記基準距離との乗算値を逐次加算することにより、前記原寸大の領域における前記軌跡の長さを算出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記画像の中から、前記画像に表された被写体と前記原寸大の領域との比率である縮尺を表す縮尺マークを検出するマーク検出部をさらに備え、
前記縮尺情報設定部は、前記縮尺マークに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すと共に、前記入力部が受け付けた信号の入力に従って伸び縮みするスケールを前記表示部に表示させ、
前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さとに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記入力部が受け付けた信号の入力に従って拡大又は縮小する前記画像上に、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すスケールを前記表示部に表示させ、
前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さと前記画像の拡大率又は縮小率とに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記原寸大の領域における所定の距離の前記画像上での縮小距離を表すと共に、前記入力部において外部から接触した物体の軌跡に対応する長さを有するスケールを前記表示部に表示させ、
前記縮尺情報設定部は、前記所定の距離と前記スケールの長さとに基づいて前記縮尺情報を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記縮尺情報設定部によって設定された前記縮尺情報を前記画像データのヘッダ情報に追加するヘッダ情報生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記画像は地図画像であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−23622(P2012−23622A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160839(P2010−160839)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】