説明

撮像装置

【課題】撮像装置において、支持具取付部の温度上昇により、ユーザーに違和感を与えてしまうことを防ぐことを目的とする。
【解決手段】支持具40が取り付け可能な支持具取付部19を有する撮像装置であって、前記支持具取付部19は、本体筐体3の内部の底面部に配置されかつ前記支持具40のネジ部40aが取り付け可能なネジ穴31aを有する支持具固定部31と、本体筐体3の底部に前記ネジ穴31aに連通するように設けた開口部3aの周囲に配置され、前記支持具40の受け部40bが当接する支持具受け部32とを備え、かつ前記支持具受け部32は前記支持具固定部31よりも熱伝導率が低い材料で構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持具を取り付け可能な撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置として、例えば交換レンズ式のデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のカメラは、レンズユニットと、カメラ本体と、を備えている。このカメラ本体は、CCDイメージセンサーなどの撮像素子と、レンズユニットと撮像素子との間に配置されたミラーボックス装置と、を有している。ミラーボックス装置はレンズユニットを通った光をCCDイメージセンサーまたはプリズムのいずれかに導く。プリズムに導かれた光はプリズムによってファインダーに導かれる。
【0004】
上記のような撮像装置には、三脚や一脚などの支持具を取り付けるための支持具取付部が設けられる場合がある。例えば、底面に支持具取付部が固定された交換レンズ式のデジタルカメラが知られている。デジタルカメラを支持する三脚を支持具取付部に取り付けることにより、デジタルカメラの姿勢を安定させて撮影を行なうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−211091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来から撮像装置の小型化が求められており、例えば交換レンズ式のデジタルカメラにおいては、カメラ本体の小型化が求められている。
【0007】
しかし、カメラ本体を小型化することにより、部品が密集して配置されるので、撮像素子やカメラコントローラーの実装された基板などの熱を発生する電子部品と支持具取付部との距離は、従来のカメラ本体に比べて小さくなっている。
【0008】
また、高画質化に伴い撮像素子やカメラコントローラーの消費電力が大きくなるので、これらの電子部品での発熱量が増大する。この結果、電子部品周辺の発熱密度が高くなり、電子部品で発生した熱が支持具取付部に伝わり、支持具取付部の温度が上昇するおそれがある。このため、ユーザーが支持具取付部に触れて周辺の温度と支持具取付部の温度との温度差を感知した場合、ユーザーが違和感を覚える可能性がある。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、支持具取付部の温度上昇により、ユーザーに違和感を与えてしまうことを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するために本発明は、支持具が取り付け可能な支持具取付部を有する撮像装置であって、前記支持具取付部は、外装部の内部の底面部に配置されかつ前記支持具のネジ部が取り付け可能なネジ穴を有する支持具固定部と、前記外装部の底部に前記ネジ穴に連通するように設けた開口部の周囲に配置され、前記支持具の受け部が当接する支持具受け部とを備え、かつ前記支持具受け部は前記支持具固定部よりも熱伝導率が低い材料で構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザーが支持具取付部に触れて違和感を感じる可能性を低減することができるとともに、支持具の取り付けに適した位置に支持具取付部を配置することができ、使い勝手の良い撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタルカメラの外観を示す斜視図
【図2】交換レンズユニットを取り外したカメラ本体を示す斜視図
【図3】デジタルカメラの概略断面図
【図4】デジタルカメラの機能ブロック図
【図5】本発明におけるデジタルカメラの要部構造を示す断面図
【図6】本発明におけるデジタルカメラの要部構造の他の例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態による撮像装置としてのデジタルカメラについて、図1〜図6の図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態によるデジタルカメラの外観を示す斜視図、図2は、交換レンズユニットを取り外したカメラ本体を示す斜視図、図3は、デジタルカメラの概略断面図、図4は、デジタルカメラの機能ブロック図である。
【0015】
図1〜図4に示すように、本発明によるデジタルカメラは、カメラ本体1と、カメラ本体1に装着可能な交換レンズユニット2とを備えている。
【0016】
カメラ本体1は、本体筐体3と、この本体筐体3の前面側に配置され、交換レンズユニット2が装着可能なボディマウント4と、本体筐体3の背面側に配置され、液晶ディスプレイなどにより構成したカメラモニタ5と、本体筐体3の背面側に配置され、表示用画像データが示す画像等を表示する電子ビューファインダー(以下、EVFという)6と、本体筐体3の上部に配置され、電源スイッチ7a、及びユーザーによるシャッター操作を受け付けるレリーズ釦7bなどからなる操作部7とを備えている。また、本体筐体3の上部には、ストロボなどを取り付けるための金属からなるホットシューが配置されている。
【0017】
また、本体筐体3内には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)によるイメージセンサー8を実装した回路基板9と、カメラコントローラー10を含むメイン回路基板11と、イメージセンサー8の前方に配置されるシャッターユニット12、振動板13、及び光学的ローパスフィルタ14と、ボディマウント4及びカメラコントローラー10などの各部に電源を供給する電池などからなる電源ブロック15と、カメラコントローラー10から送信される制御信号に基づいて、装着されたメモリーカード16への静止画データや動画データの入出力を行うカードスロット17とが収容されている。
【0018】
なお、図3において、外装部である本体筐体3内に配置されたアルミニウム、ステンレスなどの金属製のメインフレーム18は、ボディマウント4の端子支持部4aと接続し、ボディマウント4を介して交換レンズユニット2を支持している。また、メインフレーム18には、三脚や一脚などの支持具を取り付けるためのネジ穴を有する支持具取付部19が機械的に接続されており、支持具取付部19のネジ穴は、外装部である本体筐体3の底面に露出している。詳細な構成については後述する。
【0019】
また、イメージセンサー8を実装した回路基板9を囲むように配置された金属製の放熱部材20は、イメージセンサー8により発生した熱の放熱を促進するための部材で、回路基板9とメイン回路基板11との間に配置される放熱板20aと、放熱板20aの熱をボディマウント4側に伝える熱伝導部20bとを有している。
【0020】
ここで、カメラ本体1には、前から順に、ボディマウント4、シャッターユニット12、振動板13、光学的ローパスフィルタ14、イメージセンサー8、回路基板9、放熱部材20、メイン回路基板11、カメラモニタ5が配置されている。
【0021】
次に、カメラ本体1の主要部について、詳細に説明する。
【0022】
まず、ボディマウント4は、図2、図3に示すように、交換レンズユニット2をカメラ本体1に装着するための部品で、交換レンズユニット2のレンズマウント21と機械的及び電気的に接続される。このボディマウント4は、本体筐体3の前面に取り付けたリング形状の金属製のボディマウントリング4bと、端子支持部4aに設けた接続端子4cとを有している。この接続端子4cは、カメラ本体1に交換レンズユニット2を装着することにより、レンズマウント21に設けた接続端子21aが電気的に接続される。
【0023】
ボディマウント4のボディマウントリング4bは、交換レンズユニット2に設けたレンズマウント21の金属製のレンズマウントリング21bと嵌合することにより、カメラ本体1に交換レンズユニット2を機械的に保持する。レンズマウントリング21bは、いわゆるバヨネット機構によりボディマウントリング4bに嵌め込まれる。具体的には、レンズマウントリング21bは、ボディマウントリング4bとの光軸まわりの回転位置関係に応じて、ボディマウントリング4bと嵌合していない第1の状態と、ボディマウントリング4bと嵌合する第2状態とをとる。第1の状態において、レンズマウントリング21bは、ボディマウントリング4bに対して光軸方向に移動可能で、かつボディマウントリング4bに挿入可能である。レンズマウントリング21bをボディマウントリング4bに挿入した状態でボディマウントリング4bに対して回転させると、レンズマウントリング21bはボディマウントリング4bに嵌合する。このときのボディマウントリング4bとレンズマウントリング21bとの回転位置関係が第2の状態である。
【0024】
また、交換レンズユニット2がカメラ本体1に装着されている状態で、接続端子4cは、レンズマウント21が有する接続端子21aと電気的に接触している。このように、ボディマウント4とレンズマウント21とは、ボディマウント4の接続端子4cとレンズマウント21の接続端子21aとを介して、電気的に接続可能である。したがって、デジタルカメラは、ボディマウント4とレンズマウント21とを介して、カメラ本体1と交換レンズユニット2との間で、データ及び制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。具体的には、ボディマウント4とレンズマウント21とは、カメラコントローラー10と交換レンズユニット2に含まれるレンズコントローラー22との間で、データ及び制御信号のうち少なくとも一方を送受信できる。また、ボディマウント4は、電源ブロック15から受けた電力を、レンズマウント4を介して交換レンズユニット2全体に供給する。
【0025】
次に、イメージセンサー8は、交換レンズユニット2を介して入射される被写体の光学像である被写体象を画像データに変換するもので、回路基板9に搭載したタイミング信号発生器(TG)9aからのタイミング信号に基づいて動作する。生成された静止画データ及び動画データなどの画像データは、回路基板9に搭載されたADコンバーター(ADC)9bでデジタル信号に変換され、カメラコントローラー10で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理などである。なお、回路基板9の機能は、メイン回路基板11に搭載してもよい。
【0026】
イメージセンサー8で取得された動画データは、スルー画像の表示にも用いられる。ここで、スルー画像とは、動画データのうちメモリーカード16にデータを記録されない画像で、動画像または静止画像の構図を決めるためにカメラモニタ5及び/またはEVF6に表示される。
【0027】
次に、カメラコントローラー10は、メイン回路基板11に搭載されており、カメラ本体1の各部を制御するとともに、交換レンズユニット2を制御するための信号をボディマウント4、レンズマウント21を介して、レンズコントローラー22に送信し、交換レンズユニット2の各部を間接的に制御する。また、カメラコントローラー10は、ボディマウント4、レンズマウント21を介して、レンズコントローラー22からの各種信号を受信する。カメラコントローラー10は、制御動作や画像処理動作の際に、メイン回路基板11に搭載したDRAM11aをワークメモリとして使用する。
【0028】
次に、シャッターユニット12は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターであり、ボディマウント4とイメージセンサー8との間に配置され、イメージセンサー8への光を遮蔽可能である。シャッターユニット12は、後幕と、先幕と、被写体からイメージセンサー8に導かれる光の通る開口が設けられたシャッター支持枠とを有し、後幕及び先幕をシャッター支持枠の開口に進退させることにより、イメージセンサー8の露光時間を調節する。
【0029】
次に、振動板13は、イメージセンサー8よりも前に配置され、振動板支持部13aにより支持されており、イメージセンサー8への埃の付着を防ぐものである。なお、振動板支持部13aは、振動板13をイメージセンサー8に対して所定の位置に配置されるように支持するもので、ボディマウント4及びシャッターユニット12を介してメインフレーム18に支持されている。
【0030】
次に、光学的ローパスフィルタ14は、交換レンズユニット2により結像する被写体像をイメージセンサー8の画素のピッチよりも粗い解像となるように被写体光の高周波成分を取り除くものである。一般的にイメージセンサー8などの撮像素子は、各画素にベイヤー配列と呼ばれるRGB色のカラーフィルターやYCM色の補色カラーフィルターが配されている。従って、1画素に解像してしまうと偽色が発生するばかりでなく、繰り返しパターンの被写体では醜いモアレ現象が発生するため、光学的ローパスフィルタ14を配置している。この光学的ローパスフィルタ14には、赤外光をカットするためのIRカットフィルタ機能も持たせている。
【0031】
次に、本発明による交換レンズユニット2について説明する。まず、交換レンズユニット2の主要な機能について、図1、図4を用いて説明する。
【0032】
交換レンズユニット2は、樹脂製のレンズ鏡筒2a内に、被写体の光学像を形成するために光軸AX上に配列されたレンズ群からなる光学系と、上述したレンズマウント21及びレンズコントローラー22と、絞りユニット23と、光学系のレンズ群を駆動するための駆動部24とを有している。また、レンズ鏡筒2aの外周部には、ズームリング25とフォーカスリング26とOISスイッチ27とが設けられており、ズームリング25とフォーカスリング26を回転させることにより、レンズ鏡筒2a内のレンズの位置を調整することができる。
【0033】
光学系は、光学系の焦点距離を変化させるためのズーム用のレンズ群28と、光学系で形成される被写体像のイメージセンサー8に対するぶれを抑制するためのOIS(Optical Image Stabilizer)用のレンズ群29と、光学系がイメージセンサー8上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカス用のレンズ群30とを有している。絞りユニット23は、光学系を透過する光の量を調整する光量調整部材で、具体的には、光学系を透過する光の光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根と、絞り羽根を駆動する絞り駆動部とを有している。駆動部24は、レンズコントローラー22の制御信号に基づいて、光学系の各レンズ群を駆動するもので、光学系の各レンズ群の位置を検出するための検出部を有している。
【0034】
また、レンズコントローラー22は、カメラコントローラー10から送信される制御信号に基づいて、交換レンズユニット2全体を制御する。レンズコントローラー22は、駆動部24の検出部によって検出された光学系の各レンズ群の位置情報を受信して、カメラコントローラー10に送信する。カメラコントローラー10は、受信した位置情報に基づいて駆動部24を制御するための制御信号を生成し、レンズコントローラー22に送信する。レンズコントローラー22は、カメラコントローラー10が生成した制御信号を駆動部24に伝え、駆動部24は制御信号に基づいてレンズ群28、29、30の位置を調節する。一方、カメラコントローラー10は、イメージセンサー8が受けた光の量、静止画撮影を行うのか動画撮影を行うのか、絞り値が優先的に設定される操作がされているかなどの情報に基づいて、絞りユニット23を動作させるための制御信号を生成する。このとき、レンズコントローラー22は、カメラコントローラー10で生成された制御信号を絞りユニット23に中継する。
【0035】
なお、レンズコントローラー22は、光学系の各レンズ群28、29、30及び絞りユニット23の駆動を行なう場合、DRAM22aをワークメモリとして使用し、フラッシュメモリ22bは、レンズコントローラー22によって使用されるプログラムやパラメータを保存している。
【0036】
次に、本発明による支持具取付部19の構造について説明する。
【0037】
図5は支持具取付部周辺の構造を説明する概略図であり、図5(A)は支持具取付部に三脚や一脚等の支持具を取り付けていない状態の図、図5(B)は支持具取付部に三脚や一脚等の支持具を取り付けた状態の図である。
【0038】
図5に示すように、支持具取付部19は、三脚や一脚などの支持具40を取り付けるための部材であり、支持具取付部19は、支持具40のネジ部40aが取り付け可能なネジ穴31aを有する金属製の支持具固定部31と、本体筐体3の底部に前記ネジ穴31aに連通するように設けた開口部3aの周囲に配置され、支持具40の受け部40bが当接する支持具受け部32とを備えている。前記支持具取付部19において、支持具受け部32は、支持具固定部31よりも熱伝導率が低い材料で、本体筐体3とは異なる材料により構成されている。具体的には、支持具固定部31はステンレス合金により構成し、支持具受け部32はポリカーボネート等の合成樹脂材料により構成している。
【0039】
また、前記支持具受け部32の支持具40が当接する露出面32aは、開口部3aの周囲において、他の部分に対して外部に突出するように形成されているとともに、概ね平坦な面を有している。また、前記支持具固定部31は、外周部に設けたフランジ部31bを本体筐体3の内部の底面部に、本体筐体3内の底部に配置したメインフレーム18を介在させてビス33により固定することにより、本体筐体3内に配置されている。
【0040】
ここで、ユーザーは、本体筐体3の開口部3aから支持具固定部31のネジ穴31aに、支持具40のネジ部40aを挿入し、ネジ部40aをネジ穴31aにねじ込むことで、カメラ本体1を支持具40に固定することができる。
【0041】
ところで、図3に示すように、支持具取付部19は、イメージセンサー8の下方で、光軸AX方向においてイメージセンサー8とほぼ同じ位置に配置される。これは、イメージセンサー8の周辺に重量の比較的大きい部品が配置されている場合であっても、支持具取付部19を中心とした重量分布に偏りが生じにくくなり、支持具40に取り付けたときにカメラ本体1が安定しやすいためである。
【0042】
一方、イメージセンサー8やカメラコントローラー10等の電子部品の発熱量が増大するとともに、小型化に伴って支持具取付部19がイメージセンサー8の近くに配置されるようになってきたことから、イメージセンサー8で発生した熱が支持具取付部19に伝わり、支持具取付部19の温度が本体筐体3の周辺の温度に比べて高くなる。このように支持具取付部19のみ温度が高くなると、カメラを操作するユーザーが支持具取付部19に触れた場合に、違和感を感じてしまう。
【0043】
本発明においては、支持具取付部19は、外装部である本体筐体3の内部の底面部に配置されかつ前記支持具40のネジ部40aが取り付け可能なネジ穴31aを有する支持具固定部31と、前記本体筐体3の底部に前記ネジ穴31aに連通するように設けた開口部3aの周囲に配置され、前記支持具40の受け部40bが当接する支持具受け部32とを備え、かつ前記支持具受け部32は前記支持具固定部31よりも熱伝導率が低い材料で構成したもので、支持具固定部31の温度が高くなっても、支持具受け部32の温度上昇を低く抑えることができ、ユーザーがカメラを操作する際に支持具受け部32の露出面32aに触れた場合でも、周辺との温度差による違和感を感じる可能性が少なくなる。
【0044】
また、本発明においては、支持具取付部19の支持具受け部32に支持具40の受け部40bが当接する構成であり、カメラ本体1は支持具取付部19の支持具受け部32を介して支持具40に支持され、支持具受け部32が支点として機能するため、支持具40に取り付けるためにネジ部40aを支持具固定部31のネジ穴31aにねじ込む際に、カメラ本体1に機械的な負荷がかかりにくいという効果も得られる。
【0045】
図6は本発明の他の実施の形態による支持具取付部周辺の構造を説明する概略図であり、図6(A)は支持具取付部に三脚や一脚等の支持具を取り付けていない状態の図、図6(B)は支持具取付部に三脚や一脚等の支持具を取り付けた状態の図である。
【0046】
この図6に示す実施の形態においては、前記支持具取付部19の支持具固定部31は、前記本体筐体3内の底部に配置された金属製のメインフレーム18と一体に形成したものである。
【0047】
すなわち、図6に示すように、支持具固定部31のフランジ部31bを本体筐体3の底面部に沿って延長して形成することにより、メインフレーム18と一体の形状としたものである。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように本発明によれば、使い勝手の良い撮像装置を提供する上で有用な発明である。
【符号の説明】
【0049】
1 カメラ本体
2 交換レンズユニット
2a レンズ鏡筒
3 本体筐体
4 ボディマウント
4a 端子支持部
4b ボディマウントリング
4c 接続端子
5 カメラモニタ
6 電子ビューファインダー
7 操作部
8 イメージセンサー
9 回路基板
10 カメラコントローラー
11 メイン回路基板
12 シャッターユニット
15 電源ブロック
18 メインフレーム
19 支持具取付部
21 レンズマウント
21a 接続端子
21b レンズマウントリング
22 レンズコントローラー
23 絞りユニット
24 駆動部
28、29、30 レンズ群
31 支持具固定部
31a ネジ穴
31b フランジ部
32 支持具受け部
32a 露出面
33 ビス
40 支持具
40a ネジ部
40b 受け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持具が取り付け可能な支持具取付部を有する撮像装置であって、前記支持具取付部は、外装部の内部の底面部に配置されかつ前記支持具のネジ部が取り付け可能なネジ穴を有する支持具固定部と、前記外装部の底部に前記ネジ穴に連通するように設けた開口部の周囲に配置され、前記支持具の受け部が当接する支持具受け部とを備え、かつ前記支持具受け部は前記支持具固定部よりも熱伝導率が低い材料で構成したことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記支持具取付部の支持具受け部は、外装部の他の部分より外部に突出するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記支持具取付部の支持具受け部は、外装部とは異なる部材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記外装部内の底部に金属製のメインフレームを配置し、前記支持具取付部の支持具固定部は前記メインフレームと一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−252242(P2012−252242A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125969(P2011−125969)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】