説明

撮影装置およびバックライト点灯制御方法

【課題】 消費電力を十分に低減することができる撮影装置およびバックライト点灯制御方法を提供する。
【解決手段】 被写体をCCD114上に結像して画像信号を生成するデジタルカメラ1において、CCD114からの画像信号に基づく画像を表示する、バックライト13a付きの液晶モニタ13と、指が触れたことを検出するタッチセンサを備えたレリーズボタン12と、そのタッチセンサによりレリーズボタン12に指が触れたか否かに応じて、それぞれ、バックライト13aを点灯あるいは消灯する点灯制御手段130とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置、および撮影装置におけるバックライト点灯制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、撮影装置の1つであるデジタルカメラには、リアルタイムに撮影している画像(スルー画像)や記録媒体に記録された画像等を表示する液晶モニタが備えられている。液晶モニタとしては、透過型の液晶パネルを用いたものが多く採用されている。このような液晶モニタには、液晶パネルの背面側にバックライトが配備されている。バックライトは、液晶パネルの背面側から照明光を発光するため、消費電力が大きく、従ってデジタルカメラで使用される電池(一次電池あるいは二次電池)の使用時間は短く、その電池を使用して撮影することのできる撮影枚数が少ないという問題や、その電池を頻繁に交換(あるいは充電)する必要があるという問題を抱えている。
【0003】
そこで、特許文献1に、カメラのグリップ部にタッチセンサを設け、このタッチセンサによりカメラの把持が検出されなくなってから所定時間経過後に液晶モニタへの電力の供給を遮断して無駄な電力消費を防止する技術が提案されている。
【特許文献1】特開平10−319490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に提案された技術では、カメラの把持が検出されなくなってから所定時間経過後に液晶モニタへの電力の供給は遮断されるものの、所定時間が経過するまでの間は液晶モニタには電力が供給され続けており、従って消費電力の低減に欠けるという問題がある。また、例えば、このカメラを使用して撮影が行なわれていない場合であって、このカメラのグリップ部を握ったまま他の撮影場所に移動するような場合も、やはり液晶モニタには電力が供給され続けてしまうため、消費電力の低減に欠けるという問題がある。
【0005】
近年、デジタルカメラに代表される撮影装置の益々の多機能化に伴い、撮影装置を制御するための回路規模も増大し、従って撮影装置で消費される電力も益々増大する傾向にある。このため、撮影装置における消費電力の低減化は重要な課題の1つである。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、消費電力を十分に低減することができる撮影装置およびバックライト点灯制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
押下により撮影を指示するレリーズボタンと、
上記レリーズボタンに指が触れたことを検出するタッチセンサと、
上記タッチセンサにより上記レリーズボタンに指が触れたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
撮影装置を使用して撮影を行なう場合、ユーザは撮影を行なおうとする時点で表示画面に表示されている画像を見る場合が多く、撮影終了に画像を見続けるような場合は少ない。従って、撮影にあたり画像を見る時間は僅かである場合が多い。本発明の第1の撮影装置は、この点に着目して考案されたものである。
【0009】
本発明の第1の撮影装置は、タッチセンサによりレリーズボタンに指が触れていないことが検出された場合はバックライトを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、タッチセンサによりレリーズボタンに指が触れたことが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御することにより、上述した特許文献1に提案された、所定時間が経過するまでの間は液晶モニタに電力が供給され続けたり、あるいは撮影が行なわれていない場合であってもカメラのグリップ部を握っている状態では液晶モニタに電力が供給されてしまう技術と比較し、消費電力を十分に低減することができる。
【0010】
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサと、
上記角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
撮影装置で撮影を行なう場合、ユーザは撮影装置を静止した状態にして撮影を行なう場面が多い。本発明の第2の撮影装置は、この点に着目して考案されたものである。
【0012】
本発明の第2の撮影装置は、角速度センサにより当該撮影装置が静止していないことが検出された場合はバックライトを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0013】
さらに、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第3の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
上記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段と、
上記顔検出手段により顔が検出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
撮影装置で被写体の撮影を行なうにあたり、被写体中の顔が検出された場合はユーザが撮影状態に入っている可能性が高い。本発明の第3の撮影装置は、この点に着目して考案されたものである。
【0015】
本発明の第3の撮影装置は、顔検出手段で顔が検出されない場合はバックライトを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、顔が検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0016】
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第4の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段と、
上記明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
撮影を行なっていない場合は、被写体として意味を成さない明るさの量(所定未満の明るさを有する量)である場合が多い。一方、被写体が所定以上の明るさを有する量である場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高い。本発明の第4の撮影装置は、被写体が所定未満の明るさを有する量である場合はバックライトを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、被写体が所定以上の明るさを有する量である場合は撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0018】
さらに、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第5の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段と、
上記シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
被写界輝度が暗い場合は、バックライトを点灯しても表示画面に表示されるスルー画像を視認することは困難である。このような場合は、所定未満の速さのシャッタスピードが算出される。本発明の第5の撮影装置は、所定未満の速さのシャッタスピードが算出される場合はバックライトを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、所定以上に速いシャッタスピードが算出された場合は被写界輝度は明るいため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。また、本発明の第5の撮影装置では、所定未満の速さのシャッタスピードで撮影が行なわれる場合はバックライトは消灯した状態にあるため、手ぶれが発生し易いことをユーザに分からせるという効果もある。
【0020】
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第6の撮影装置は、被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面を備えるとともに、
押下により撮影を指示するレリーズボタンと該レリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備え、該タッチセンサにより該レリーズボタンに指が触れたこと、
当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備え、この角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたこと、
上記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備え、該顔検出手段により顔が検出されたこと、
被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備え、この明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたこと、および
撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備え、このシャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたこと、
の各条件の中から複数の条件を選択したときの該複数の条件のうちのいずれか1つの条件を満足したときに上記表示画面のバックライトを点灯し、それら複数の条件のうちのいずれの1つも満足しないときにこのバックライトを消灯する点灯制御手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明の第6の撮影装置は、上記構成のため、例えば、当該撮影装置が静止している条件と顔が検出された条件との2つの条件を選択した場合、2つの条件のうちのいずれの1つも満足しないときにはバックライトを消灯した状態に制御する。このため、消費電力を十分に低減することができる。一方、上記2つの条件のうちいずれか1つの条件を満足したときにはバックライトを点灯するように制御する。これにより、当該撮影装置が静止している場合は表示画面上に風景等のスルー画像を表示させたり、顔が検出された場合は表示画面上に顔を表わす画像を表示させることができる。
【0022】
また、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第1のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、押下により撮影を指示するレリーズボタンと、上記レリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備えたものであり、
上記タッチセンサにより上記レリーズボタンに指が触れたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とする。
【0023】
本発明の第1のバックライト点灯制御方法は、タッチセンサによりレリーズボタンに指が触れていないことが検出された場合はバックライトを消灯した状態に制御する方法であるため、消費電力を低減することができる。一方、タッチセンサによりレリーズボタンに指が触れたことが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御する方法であるため、上述した特許文献1に提案された、所定時間が経過するまでの間は液晶モニタに電力が供給され続けたり、あるいは撮影が行なわれていない場合であってもカメラのグリップ部を握っている状態では液晶モニタに電力が供給されてしまう技術と比較し、消費電力を十分に低減することができる。
【0024】
また、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第2のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備えたものであり、
上記角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とする。
【0025】
本発明の第2のバックライト点灯制御方法は、角速度センサにより当該撮影装置が静止していないことが検出された場合はバックライトを消灯した状態に制御する方法であるため、消費電力を低減することができる。一方、角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御する方法であるため、消費電力を十分に低減することができる。
【0026】
さらに、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第3のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、上記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備えたものであり、
上記顔検出手段により顔が検出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とする。
【0027】
本発明の第3のバックライト点灯制御方法は、顔が検出されない場合はバックライトを消灯した状態に制御する方法であるため、消費電力を低減することができる。一方、顔が検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御する方法であるため、消費電力を十分に低減することができる。
【0028】
また、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第4のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備えたものであり、
上記明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とする。
【0029】
本発明の第4のバックライト点灯制御方法は、被写体が所定未満の明るさを有する量である場合はバックライトを消灯した状態に制御する方法であるため、消費電力を低減することができる。一方、被写体が所定以上の明るさを有する量である場合は撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御する方法であるため、消費電力を十分に低減することができる。
【0030】
さらに、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第5のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備えたものであり、
上記シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたか否かに応じて、それぞれ、上記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とする。
【0031】
本発明の第5のバックライト点灯制御方法は、所定未満の速さのシャッタスピードが算出される場合はバックライトを消灯した状態に制御する方法であるため、消費電力を低減することができる。一方、所定以上に速いシャッタスピードが算出された場合は被写界輝度は明るいため、バックライトを点灯するように制御する。このように制御する方法であるため、消費電力を十分に低減することができる。また、本発明の第5のバックライト点灯制御方法では、所定未満の速さのシャッタスピードで撮影が行なわれる場合はバックライトは消灯した状態にあるため、手ぶれが発生し易いことをユーザに分からせるという効果もある。
【0032】
また、上記目的を達成する本発明のバックライト点灯制御方法のうちの第6のバックライト点灯制御方法は、被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置におけるバックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、押下により撮影を指示するレリーズボタンとこのレリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備え、このタッチセンサによりこのレリーズボタンに指が触れたこと、
当該撮影装置が、当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備え、この角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたこと、
当該撮影装置が、上記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備え、この顔検出手段により顔が検出されたこと、
当該撮影装置が、被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備え、この明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたこと、
当該撮影装置が、撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備え、このシャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたこと、
の各条件の中から複数の条件を選択したときのこれら複数の条件のうちのいずれか1つの条件を満足したときに上記表示画面のバックライトを点灯し、これら複数の条件のうちのいずれの1つも満足しないときにそのバックライトを消灯することを特徴とする。
【0033】
本発明の第6のバックライト点灯制御方法は、例えば撮影装置が静止している条件と顔が検出された条件との2つの条件を選択した場合、2つの条件のうちのいずれの1つも満足しないときにはバックライトを消灯した状態に制御する方法である。このため、消費電力を十分に低減することができる。一方、上記2つの条件のうちいずれか1つの条件を満足したときにはバックライトを点灯するように制御する。これにより、当該撮影装置が静止している場合は表示画面上に風景等のスルー画像を表示させたり、顔が検出された場合は表示画面上に顔を表わす画像を表示させることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、消費電力を十分に低減することができる撮影装置およびバックライト点灯制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0036】
図1は、本発明の撮影装置の第1実施形態であるデジタルカメラを斜め右上から見た斜視図、図2は、図1に示すデジタルカメラを上方から見た上面図、図3は、図1に示すデジタルカメラを背面から見た背面図である。
【0037】
このデジタルカメラ1は、撮像素子の1つであるCCD撮像素子(以下、CCDと記述する)上に被写体を結像して画像信号を生成する撮影装置である。尚、このデジタルカメラ1には、本発明のバックライト点灯制御方法の第1実施形態が適用されている。このデジタルカメラ1は、図1に示すようにカメラボディ1aの中央にレンズ鏡胴10が配備されている。また、このカメラボディ1aの上面にはパワーボタン11が配備されており、このパワーボタン11が操作されたら、図1,図2に示すようにレンズ鏡胴10が繰出されて撮影準備が整えられるようになっている。
【0038】
さらに、カメラボディ1aの上面には、電源投入用のパワーボタン11のほか、詳細は後述するレリーズボタン12、およびそのレリーズボタン12の廻りに撮影モードダイヤル12_1が配備されており、この撮影モードダイヤル12_1がAUTO(図2参照)に切り替えられているときにレリーズボタン12が押されて撮影が行なわれるときにはデジタルカメラ1の内部に自動的に撮影条件が設定されて撮影が行なわれる。また、この撮影モードダイヤル12_1がマニュアル(符号M)に切り替えられると、マニュアル撮影が行なわれるようになり、さらに動画撮影モードに切り替えられると、動画撮影が行なわれるようになり、シーンポジション(符号SP)側に切り替えられると、撮影シーンに応じた撮影条件がデジタルカメラ1内部に自動的に設定されて撮影が行なわれるようになる。
【0039】
また、図3に示すように、カメラボディ1aの背面側には、液晶モニタ13が設けられている。液晶モニタ13は、本発明にいう表示画面の一例に相当し、この液晶モニタ13にはCCDからの画像信号に基づく画像が表示される。また、この液晶モニタ13には、後述するバックライトが配備されている。この液晶モニタ13には、撮影モード時には、スルー画像が表示されたり、メニューが表示されたりする。この撮影モードにあるときに液晶モニタ13の脇にある再生ボタン14が一度押されると、再生モードに切り替わり既撮影画像が液晶モニタ13に表示され、この再生ボタン14が再度押されると、撮影モードに切り替わりスルー画像が液晶モニタ13に表示される。また、再生モードボタン14の横には、F(フォトモード)ボタン15が配備されており、よく用いられるモード、例えばピクセル設定モードや感度設定モードなどの切り替えがこのFボタン15の操作により簡単に行なえるようにもなっている。
【0040】
また、そのFボタン15の下方には十字キー16やOK/メニューボタン17が配備され上方にはズームスイッチ18が配備されている。これら十字キー16やOK/メニューボタン17の操作により、セットアップメニューに切り替えて日時の設定や画像表示を行なうか否かの設定等を行なったり、撮影メニューに切り替えて連写,セルフタイマ等を選択したりすることができる。
【0041】
さらに、十字キー16の下方には、液晶モニタ13の表示を切り換えたり操作を途中でやめるときなどに使用されるDSP/BACKボタン19が配備されている。
【0042】
また、図1に示すカメラボディ1aの前面の右上には、キセノン管を備え、フラッシュ撮影時にはこのキセノン管から被写体に向けてフラッシュ光を発光するフラッシュ発光部20が配備されている。さらに、フラッシュ発光部20の下部には、測光センサ21も配備されている。
【0043】
図4は、図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0044】
このデジタルカメラ1には、図1に示すレンズ鏡胴10に備えられた撮影光学系を構成するズームレンズ10_1a,アイリス10_1b,フォーカスレンズ10_1cと、それらズームレンズ10_1a,アイリス10_1b,フォーカスレンズ10_1cを駆動することによりズーミング,露光量調整,フォーカシングを行なうためのモータドライバ111,112,113が備えられている。
【0045】
また、このデジタルカメラ1には、CCD114と、タイミングジェネレータ115と、CPU116とが備えられている。
【0046】
CCD114は、ズームレンズ10_1a,アイリス10_1b,フォーカスレンズ10_1cを経由してきた被写体光を捉える固体撮像素子である。このCCD114には、入射された被写体光を電気信号である画像信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が多数個備えられている。
【0047】
タイミングジェネレータ115は、CPU116からの指示により所定のタイミングでCCD114を駆動する。これにより、CCD114に入射されている被写体光が所定のフレームレートで光電変換され、そのCCD114からアナログ画像信号として出力される。
【0048】
CPU116は、このデジタルカメラ1全体の制御を行なう。具体的には、CPU116にはROMが内蔵されており、その内蔵されたROMのプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ1全体の動作が制御される。
【0049】
さらに、デジタルカメラ1には、CCD114から出力されたアナログ画像信号の雑音を低減する処理等を行なうCDSAMP117と、その処理等が施されたアナログ画像信号をデジタル画像信号にアナログ/デジタル変換するA/D変換部118と、A/D変換部118でデジタル画像信号に変換されたRGBからなる画像データをデータバスを介して、メモリであるSDRAM125に転送する画像入力コントローラ119とが備えられている。
【0050】
また、デジタルカメラ1には、SDRAM125の画像データを読み出させ、YC信号への変換を行なう画像処理プロセスを実行する画像信号処理回路120と、画像処理プロセスが終了した時点でJPEGプロセスを実行して画像データの圧縮を行なう圧縮処理回路121と、画像データをビデオ信号に変換して前述した液晶モニタ13に導くためのビデオエンコーダ122とが備えられている。
【0051】
さらに、デジタルカメラ1には、画像のピント情報を検出するAF検出回路123と、画像の輝度情報と白色バランス情報を検出するAE&AWB検出部124と、作業領域用のメモリとして使用される前述したSDRAM125と、A領域,B領域を有する表示用のバッファとしてのVRAM126と、画像データを記録メディア100に記憶するための制御を行なうメディアコントローラ127とが備えられている。
【0052】
また、この図3には、前述した液晶モニタ13が示されている。この液晶モニタ13には、照明光を発光するバックライト13aが配備されている。
【0053】
さらに、デジタルカメラ1には、点灯制御手段130が備えられている。また、図3に示すレリーズボタン12には、後述するタッチセンサが組み込まれている。点灯制御手段130は、このタッチセンサによりレリーズボタン12に指が触れたか否かに応じて、それぞれ、上記バックライト13aを点灯あるいは消灯する。
【0054】
また、この図3には、前述したパワーボタン11,撮影モードダイヤル12_1,再生ボタン14,Fボタン15,十字キー16,OK/メニューボタン17,ズームスイッチ18,DSP/BACKボタン21からなる操作子群10_100、および前述したフラッシュ発光部30が示されている。
【0055】
ここで、デジタルカメラ1の動作について簡単に説明する。このデジタルカメラ1の動作は統括的にCPU116により制御される。このCPU116内にはROMが内蔵されており、その内蔵されたROM内にプログラムが格納されている。このプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ1全体の動作がCPU116により制御される。また、SDRAM125にはROMに記述されているプログラムの手順にしたがってCPU116がこのデジタルカメラ1全体を制御しているときに、処理中の画像データが一時的に格納されたりする。
【0056】
また、表示用のバッファとしてのVRAM126にはスルー画像を表わす画像データがA領域、B領域に順次記憶され、それらの領域にある画像データが交互にビデオエンコーダ122に供給され画像データに基づく画像が順次切り換えられてスルー画像として液晶モニタ13に表示される。
【0057】
次に、このデジタルカメラ1の画像データの流れについて簡単に説明する。CPU116は撮影光学系を経由した被写体光をCCD114で捉え、そのCCD114で生成される画像データを所定の間隔ごとにCDSAMP117側へ出力させ、A/D変換部118,画像入力コントローラ119,画像信号処理回路120で表示可能な画像データに変換してスルー画像を液晶モニタ13に表示させる。また、AF検出回路123が絶えずフォーカスレンズ10_1cを光軸方向に対して前後させ合焦点検出を行なって、焦点のあった画像をCCD114に結像させる。このときにはAE&AWB検出回路124によって被写界輝度が検出され、その検出結果に基づいてモータドライバ112により小絞、あるいは開放絞りが設定されたり、ホワイトバランス調整のため、R、G、Bの各色信号のゲインが調整されたりする。このように被写界輝度に応じて露出が調節され焦点のあった画像を表わす画像データを、タイミングジェネレータ115からのタイミング信号に応じて所定の間隔ごとにCDSAMP117へ出力させ、後段でスルー画像を得ている。ユーザは、このスルー画像が表わす被写体の大きさやバランスを見ながら所望の構図を決定してレリーズ操作を行なう。レリーズ操作の詳細については後述するが、このレリーズ操作が行なわれると、CPU116は、CCD114にレリーズ操作時の画像を結像させるため、タイミングジェネレータ115からタイミング信号を供給させる。このタイミング信号はCCD114に露光開始および露光終了を告げるものでありいわゆるシャッタスピードに相当する。CPU116はこの露光終了時にCCD114から画像データ(RGBの光の3原色R,G、Bからなる画像データ)を出力させ、後段のCDSAMP117に供給させる。さらに、CDSAMP117でそのCCD114から出力された画像データの雑音が低減され、その雑音が低減された画像データがA/D変換部118でデジタル信号に変換される。このA/D変換部118でデジタル信号に変換されたRGBからなる画像データは、後段の画像入力コントローラ119によりデータバスを介してSDRAM125に供給され、このSDRAM125にCCD114のすべての画素の画像データが記憶される。すべての画素データに対応する画像データがSDRAM125に記憶されると、CPU116が画像信号処理回路120の画像処理プロセスを起動させ、その画像処理プロセスによってSDRAM125の画像データを読み出させ、YC信号への変換を行なわせる。さらに、この画像信号処理回路120の画像処理プロセスが終了したことをCPU116が検知すると、CPU116は圧縮処理回路121のJPEGプロセスを起動させ、JPEGプロセスによって画像データの圧縮を行なわせる。この圧縮処理回路121での圧縮が完了したことをCPU116が検知すると、CPU116は次に記録処理プロセスを起動させ、JPEG圧縮された画像データを、メディアコントローラ127を介して記録メディア100に記録させる。以上が撮影データの流れである。
【0058】
図5は、図4に示すレリーズボタンの、押下されていない時の状態を示す断面構造図、図6は、図4に示すレリーズボタンの、押下の初期の状態を示す断面構造図である。また、図7は、図4に示すレリーズボタンの、押下がさらに進められた状態(半押し状態)を示す断面構造図、図8は、図4に示すレリーズボタンの全押し状態を示す断面構造図である。
【0059】
図5に示すレリーズボタン12は、図5の状態から図8の状態になるまでの、所定の押下ストロークを有し、押下を、押下の初期(図6)と半押し状態(図7)と全押し状態(図8)との3ヶ所で検出するとともに、半押し状態(図7)と全押し状態(図8)との2段にクリック感を与えるものである。以下、図5を参照してレリーズボタン12の構造について説明する。
【0060】
図5に示すようにレリーズボタン12の押下受け部12_11がカメラボディ1aに穿設された孔1a_1に嵌挿されている。このレリーズボタン12の押下受け部12_11をデジタルカメラ1のカメラボディ1aに取り付けるにあたっては、レリーズボタン12を取り付け易いようにカメラボディ1aの内側の、レリーズボタン12を配設する部分にカメラボディ1aの内壁に固定された内パネル1bを設けておいて、その内パネル1bとカメラボディ1aの内壁とで押下受け部12_11を挟み込むようにしてレリーズボタン12を取り付けるようにしている。ここでは、押下受け部12_11の鍔部12_1Aをカメラボディ1aの内壁に押し付けるようにバネ12_3で付勢して押下受け部12_11をカメラボディ1aにうまく取り付けている。
【0061】
この付勢用のバネ12_3のバネ定数を適当に選択することで押下受け部12_11を指で押すときの操作荷重が定められる。また、押下受け部12_11から下方に延びるようにして設けられている押圧軸部12_2にそのバネ12_3を巻回しておいて常時安定した操作荷重で押下受け部12_11を押すことができるようにもしてある。
【0062】
また、押下受け部12_11が押下されたときに押下受け部12_11とともに押圧軸部12_2が下降してその先端がCPU116等が実装されている制御基板200に達するように内パネル1bにも孔1b_1が設けられている。また、その押圧軸部12_2の先端部と制御基板200との間には、弓状の弾性体12_5,12_6が2つ設けられており、これらの弾性体12_5,12_6によって2段にクリック感が与えられるようになっている。
【0063】
また、内パネル1bの、制御基板200側の面には、導電部12_7が添設されその導電部12_7と制御基板200に形成されているグランドパターンとが線材12_71により接続されている。その導電部12_7に接するようにして可動接触片12_8が配設されている。この可動接触片12_8は、押下受け部12_11から下方に向けて延設されている押圧軸部12_2が上下動する方向を横切るようにして配設されており、一方の端部側がその導電部12_7に接触するようにして配設されその反対の側の端部が制御基板200に設けられている固定部201に固定されている。その可動接触片12_8の一方の端部側から反対の端部側にも導電部(不図示)が形成されており、その導電部と制御基板200に形成されているグランドパターンとが線材12_81により接続されている。
【0064】
また、可動接触片12_8には、その一部に凸部12_82が設けられており、その凸部12_82が弾性体12_5により図中上側に付勢されるようにして配設されているため、押下操作部12_1が操作されない状態においては可動接触片12_8と導電部12_7との接触が確実に保たれるようになっている。
【0065】
このような構成にすることで、押下受け部12_11が押下されない状態においては、可動接触片12_8と導電部12_7との接触が保たれて押下受け部12_11が押下され始めたらすぐに接触片12_8の端部が導電部12_7から離れて開放状態になる電気接点を備えたセンサ(本発明にいうタッチセンサの一例)を具備したレリーズボタン12が構成される。換言すれば、レリーズボタン12に指が触れたことを検出する電気的接点を備えたタッチセンサが実現される。CPU116は、このタッチセンサによりレリーズボタン12に指が触れたことを示す情報を点灯制御手段130に送る。点灯制御部130は、この情報を受けて、液晶モニタ13に配備されたバックライト13aを点灯させる。
【0066】
即ち、押下操作が開始された後、弾性体12_5によりクリック感が与えられる前に図5に示す状態から図6に示す状態になって可動接触片12_8と導電部12_7との接触が解かれて開放状態になり、CPU116によって押下操作されたことが検知される。その後、押下受け部12_11の押下が進められていくと図7に示すように弾性体部12_5によって1段目のクリック感が与えられて半押し状態になる。この時点で、CPU116は、AF検出回路123に指示してピント設定を行なわせるとともに、AE&AWB検出回路124に指示して露出設定を行なわさせる。
【0067】
さらに1段目のクリック感が与えられた後、押下が進められていくと、図8に示すように弾性部材12_6によって2段目のクリック感が与えられる。このときに弾性部材12_6の、制御基板200側の面に形成されている導電部(不図示)が、制御基板200上の2本パターンに跨って接して開放状態にあった分離パターン201を短絡状態に変えることにより、全押しされたことがCPU116により検知されるようになる。このようになると、CPU116は、タイミングジェネレータ115を制御してタイミングジェネレータ115にCCD114に向けて露光開始信号および露光終了信号を供給させて全押し時の被写体をCCD114に結像させるとともに露光終了時にA/D変換部118へと全押し時の被写体を表わす画像信号を出力させる。
【0068】
このデジタルカメラ1を使用して撮影を行なう場合、ユーザは撮影を行なおうとする時点で液晶モニタ13に表示されている画像を見る場合が多く、撮影終了に画像を見続けるような場合は少ない。従って、撮影にあたり画像を見る時間は僅かである場合が多い。そこで、第1実施形態であるデジタルカメラ1は、レリーズボタン12に組み込まれたタッチセンサによりレリーズボタン12に指が触れていないことが検出された場合は、液晶モニタ13のバックライト13aを消灯した状態に制御する。このように制御することにより、消費電力を低減することができる。一方、タッチセンサによりレリーズボタン12に指が触れたことが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライト13aを点灯するように制御する。このようにすることにより、上述した特許文献1に提案された、所定時間が経過するまでの間は液晶モニタに電力が供給され続けたり、あるいは撮影が行なわれていない場合であってもカメラのグリップ部を握っている状態では液晶モニタに電力が供給されてしまう技術と比較し、消費電力を十分に低減することができる。
【0069】
図9は、第1実施形態のデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0070】
先ず、ステップS1において、タッチセンサの状態を検出する。次いでステップS2において、レリーズボタン12に指が触れているか否かが判定される。レリーズボタン12に指が触れていると判定された場合はステップS3に進む。ステップS3では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、レリーズボタン12に指が触れていないと判定された場合はステップS4に進む。ステップS4では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0071】
図10は、本発明の撮影装置の第2実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0072】
尚、第2実施形態のデジタルカメラの外観図は、第1実施形態のデジタルカメラ1の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0073】
図10に示す第2実施形態のデジタルカメラ2は、第1実施形態のデジタルカメラ1と比較し、図5〜図8を参照して説明した電気的接点を備えたタッチセンサを具備したレリーズボタン12に代えて、1段目のクリック感が与えられて半押し状態を検出する電気的接点および2段目のクリック感が与えられて全押し状態を検出する電気的接点からなる、いわゆる通常の2段のスイッチ構成を採用したレリーズボタン212が備えられている。
【0074】
また、デジタルカメラ2には、このデジタルカメラ2が静止しているか否かを検出する角速度センサ211と、この角速度センサ211によりこのデジタルカメラ2が静止していることが検出されたか否かに応じて、それぞれ、バックライト13aを点灯あるいは消灯する点灯制御手段230が備えられている。
【0075】
ユーザはデジタルカメラ2を静止した状態にして撮影を行なう場合が多い。第2実施形態であるデジタルカメラ2は、角速度センサ211によりデジタルカメラ2が静止していないことが検出された場合はバックライト13aを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、角速度センサ211によりデジタルカメラ2が静止していることが検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライト13aを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0076】
図11は、図10に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0077】
先ず、ステップS11において、角速度センサ211の状態を検出する。次いでステップS12において、ユーザが静止しているか否か(デジタルカメラ2が静止しているか否か)が判定される。ユーザが静止していると判定された場合はステップS13に進む。ステップS13では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、ユーザが静止していないと判定された場合はステップS14に進む。ステップS14では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0078】
図12は、本発明の撮影装置の第3実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0079】
尚、第3実施形態のデジタルカメラの外観図も、第1実施形態のデジタルカメラ1の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0080】
図12に示す第3実施形態のデジタルカメラ3には、CCD114で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段311と、この顔検出手段311により顔が検出されたか否かに応じて、それぞれ、液晶モニタ13のバックライト13aを点灯あるいは消灯する点灯制御手段330が備えられている。
【0081】
デジタルカメラ3で被写体の撮影を行なうにあたり、被写体中の顔が検出された場合はユーザが撮影状態に入っている可能性が高い。第3実施形態であるデジタルカメラ3は、顔検出手段311で顔が検出されない場合はバックライト13aを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、顔が検出された場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライト13aを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0082】
図13は、図12に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0083】
先ず、ステップS21において、顔検出を実行する。次いでステップS22において、顔が検出されたか否かが判定される。顔が検出されたと判定された場合はステップS23に進む。ステップS23では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、顔が検出されていないと判定された場合はステップS24に進む。ステップS24では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0084】
図14は、本発明の撮影装置の第4実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0085】
尚、第4実施形態のデジタルカメラの外観図も、第1実施形態のデジタルカメラ1の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0086】
図14に示す第4実施形態のデジタルカメラ4には、被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段411と、この明るさ算出手段411により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたか否かに応じて、それぞれ、液晶モニタ13のバックライト13aを点灯あるいは消灯する点灯制御手段430が備えられている。ここで、明るさ算出手段411により算出される所定以上の明るさを有する量は、R,G,Bの画素を積算することにより算出される。尚、これらR,G,Bの画素の他に、輝度や色差を積算することにより、所定以上の明るさを有する量を算出してもよい。
【0087】
撮影を行なっていない場合は、被写体として意味を成さない明るさの量(所定未満の明るさを有する量)である場合が多い。一方、被写体が所定以上の明るさを有する量である場合は、ユーザが撮影状態に入っている可能性が高い。第4実施形態であるデジタルカメラ4は、被写体が所定未満の明るさを有する量である場合はバックライト13aを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、被写体が所定以上の明るさを有する量である場合は撮影状態に入っている可能性が高いため、バックライト13aを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。
【0088】
図15は、図14に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0089】
先ず、ステップS31において、明るさを算出する。次いでステップS32において、明るさが所定値以上か否かが判定される。明るさが所定値以上であると判定された場合はステップS33に進む。ステップS33では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、明るさが所定値未満であると判定された場合はステップS34に進む。ステップS34では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0090】
図16は、本発明の撮影装置の第5実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0091】
尚、第5実施形態のデジタルカメラの外観図も、第1実施形態のデジタルカメラ1の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0092】
図16に示す第5実施形態のデジタルカメラ5には、撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段511と、このシャッタスピード算出手段511により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたか否かに応じて、それぞれ、液晶モニタ13のバックライト13aを点灯あるいは消灯する点灯制御手段530が備えられている。
【0093】
被写界輝度が暗い場合は、バックライト13aを点灯しても液晶モニタ13に表示されるスルー画像を視認することは困難である。このような場合は、所定未満の速さのシャッタスピードが算出される。第5実施形態であるデジタルカメラ5は、所定未満の速さのシャッタスピードが算出される場合はバックライト13aを消灯した状態に制御するため、消費電力を低減することができる。一方、所定以上に速いシャッタスピードが算出された場合は被写界輝度は明るいため、バックライト13aを点灯するように制御する。このように制御することにより、消費電力を十分に低減することができる。また、このデジタルカメラ5では、所定未満の速さのシャッタスピードで撮影が行なわれる場合はバックライト13aは消灯した状態にあるため、手ぶれが発生し易いことをユーザに分からせるという効果もある。
【0094】
図17は、図16に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0095】
先ず、ステップS41において、シャッタスピードを計算する。次いでステップS42において、シャッタスピードが所定値以上か否かが判定される。シャッタスピードが所定値以上であると判定された場合はステップS43に進む。ステップS43では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、シャッタスピードが所定値未満であると判定された場合はステップS44に進む。ステップS44では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0096】
図18は、本発明の撮影装置の第6実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【0097】
尚、第6実施形態のデジタルカメラの外観図も、第1実施形態のデジタルカメラ1の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0098】
図18に示す第5実施形態のデジタルカメラ6には、前述した角速度センサ211と顔検出手段311、および角度センサ211によりデジタルカメラ6が静止していることが検出されたことと顔検出手段311により顔が検出されたことの2つの条件のうちのいずれか1つの条件を満足した時にバックライト13aを点灯し、いずれの1つも満足しないときにバックライト13aを消灯する点灯制御手段630が備えられている。
【0099】
第6実施形態であるデジタルカメラ6は、このように構成されているため、このデジタルカメラ6が静止している条件と顔が検出された条件との2つの条件のうちのいずれの1つも満足しないときにはバックライト13aを消灯した状態に制御する。このため、消費電力を十分に低減することができる。一方、上記2つの条件のうちいずれか1つの条件を満足したときにはバックライト13aを点灯するように制御する。これにより、デジタルカメラ6が静止している場合は液晶モニタ13に風景等のスルー画像を表示させたり、顔が検出された場合は液晶モニタ13に顔を表わす画像を表示させることができる。
【0100】
図19は、図18に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【0101】
先ず、ステップS51において、顔検出を実行する。次いでステップS52において、顔が検出されたか否かが判定される。顔が検出されたと判定された場合はステップS53に進む。ステップS53では、バックライト13aを点灯してこの手順を終了する。
【0102】
一方、顔が検出されていないと判定された場合はステップS54に進む。ステップS54では、角速度センサの状態を検出する。次いでステップS55において、ユーザが静止状態か否かが判定される。ユーザが静止状態であると判定された場合は、前述したステップS53に進んでバックライト13aを点灯してこの手順を終了する。一方、ユーザが静止状態にないと判定された場合はステップS56に進む。ステップS56では、バックライト13aを消灯してこの手順を終了する。
【0103】
尚、第6実施形態では、デジタルカメラ6が静止している条件と顔が検出された条件との2つの条件のうちのいずれの1つも満足しないときにはバックライト13aを消灯し、上記2つの条件のうちいずれか1つの条件を満足したときにはバックライト13aを点灯する例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、レリーズボタンに指が触れたこと、当該撮影装置が静止していること、顔が検出されたこと、被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたこと、および所定以上に速いシャッタスピードが算出されたことの各条件の中から複数の条件を選択したときのそれら複数の条件のうちのいずれの1つも満足しないときにバックライトを消灯し、それら複数の条件のうちのいずれか1つの条件を満足したときにバックライトを点灯するものであればよい。
【0104】
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう撮像素子として、CCDの例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明にいう撮像素子は、CMOSセンサや有機半導体であってもよい。
【0105】
また、上述した各実施形態では、本発明にいう撮影装置として、デジタルカメラの例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明にいう撮影装置は、携帯電話に搭載されるカメラやビデオカメラ等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の撮影装置の第1実施形態であるデジタルカメラを斜め右上から見た斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラを上方から見た上面図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラを背面から見た背面図である。
【図4】図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図5】図4に示すレリーズボタンの、押下されていない時の状態を示す断面構造図である。
【図6】図4に示すレリーズボタンの、押下の初期の状態を示す断面構造図である。
【図7】図4に示すレリーズボタンの、押下がさらに進められた状態(半押し状態)を示す断面構造図である。
【図8】図4に示すレリーズボタンの全押し状態を示す断面構造図である。
【図9】第1実施形態のデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【図10】本発明の撮影装置の第2実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図11】図10に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【図12】本発明の撮影装置の第3実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図13】図12に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【図14】本発明の撮影装置の第4実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図15】図14に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【図16】本発明の撮影装置の第5実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図17】図16に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【図18】本発明の撮影装置の第6実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
【図19】図18に示すデジタルカメラに適用されるバックライト点灯制御方法の手順を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1,2,3,4,5,6 デジタルカメラ
1a カメラボディ
1a_1,1b_1 孔
1b 内パネル
10 レンズ鏡胴
10_1a ズームレンズ
10_1b アイリス
10_1c フォーカスレンズ
10_100 操作子群
11 パワーボタン
12,212 レリーズボタン
12_1 撮影モードダイヤル
12_1A 鍔部
12_2 押圧軸部
12_3 バネ
12_5,12_6 弾性体
12_7 導電部
12_11 押下受け部
12_71,12_81 線材
12_8 可動接触片
12_82 凸部
13 液晶モニタ
13a バックライト
14 再生ボタン
15 Fボタン
16 十字キー
17 OK/メニューボタン
18 ズームスイッチ
19 DSP/BACKボタン
20 フラッシュ発光部
21 測光センサ
100 記録メディア
111,112,113 モータドライバ
114 CCD
115 タイミングジェネレータ
116 CPU
117 CDSAMP
118 A/D変換部
119 画像入力コントローラ
120 画像信号処理回路
121 圧縮処理回路
122 ビデオエンコーダ
123 AF検出回路
124 AE&AWB検出回路
125 SDRAM
126 VRAM
127 メディアコントローラ
130,230,330,430,530,630 点灯制御手段
200 制御基板
201 固定部
211 角速度センサ
311 顔検出手段
411 明るさ算出手段
511 シャッタスピード算出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
押下により撮影を指示するレリーズボタンと、
前記レリーズボタンに指が触れたことを検出するタッチセンサと、
前記タッチセンサにより前記レリーズボタンに指が触れたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサと、
前記角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項3】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
前記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により顔が検出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項4】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段と、
前記明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項5】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面と、
撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段と、
前記シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯する点灯制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項6】
被写体を撮像素子上に結像して画像信号を生成する撮影装置において、
画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面を備えるとともに、
押下により撮影を指示するレリーズボタンと該レリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備え、該タッチセンサにより該レリーズボタンに指が触れたこと、
当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備え、該角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたこと、
前記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備え、該顔検出手段により顔が検出されたこと、
被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備え、該明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたこと、および
撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備え、該シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたこと、
の各条件の中から複数の条件を選択したときの該複数の条件のうちのいずれか1つの条件を満足したときに前記表示画面のバックライトを点灯し、該複数の条件のうちのいずれの1つも満足しないときに該バックライトを消灯する点灯制御手段を備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項7】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、押下により撮影を指示するレリーズボタンと、前記レリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備えたものであり、
前記タッチセンサにより前記レリーズボタンに指が触れたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。
【請求項8】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備えたものであり、
前記角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。
【請求項9】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、前記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備えたものであり、
前記顔検出手段により顔が検出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。
【請求項10】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備えたものであり、
前記明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。
【請求項11】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、さらに、撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備えたものであり、
前記シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたか否かに応じて、それぞれ、前記表示画面のバックライトを点灯あるいは消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。
【請求項12】
被写体の結像を受けて画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づく画像を表示する、バックライト付きの表示画面とを備えた撮影装置における該バックライト点灯制御方法であって、
当該撮影装置が、押下により撮影を指示するレリーズボタンと該レリーズボタンに指が触れたことが検出されたことを検出するタッチセンサとを備え、該タッチセンサにより該レリーズボタンに指が触れたこと、
当該撮影装置が、当該撮影装置が静止しているか否かを検出する角速度センサを備え、該角速度センサにより当該撮影装置が静止していることが検出されたこと、
当該撮影装置が、前記撮像素子で得られた画像信号に基づいて被写体中の顔を検出する顔検出手段を備え、該顔検出手段により顔が検出されたこと、
当該撮影装置が、被写体の明るさに相関のある量を算出する明るさ算出手段を備え、該明るさ算出手段により被写体が所定以上の明るさを有する量が算出されたこと、
当該撮影装置が、撮影を行なう際のシャッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段を備え、該シャッタスピード算出手段により所定以上に速いシャッタスピードが算出されたこと、
の各条件の中から複数の条件を選択したときの該複数の条件のうちのいずれか1つの条件を満足したときに前記表示画面のバックライトを点灯し、該複数の条件のうちのいずれの1つも満足しないときに該バックライトを消灯することを特徴とするバックライト点灯制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−227925(P2008−227925A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63361(P2007−63361)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】