説明

操作ボタン

【課題】 効率のよい有効入力を行うことができる操作ボタンを提供する。
【解決手段】 有効入力と無効入力で状態が変化する操作ボタン1であり、具体的には発光部2を設け、有効入力と無効入力で発光部2の状態を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器の操作部に設けられる操作ボタン(スイッチ)の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種電子機器、電気機器、機械器具において、年齢、性別、能力、経験に関係なく、あるいは健常者と身体の不自由な人も同じように使いこなせる、いわゆるユニバーサルデザインという考え方が広まっている。例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置でも簡単に操作できる操作部の構成が提案されている。具体的には、操作部に音声ガイダンス機能を持たせたり、操作画面をより階層化したり、見易いものとしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
各種機器には情報入力のために多数の操作ボタンが備わっており、この操作ボタンの効率のよい有効入力のための改良も望まれている。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、効率のよい有効入力を行うことができる操作ボタンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、有効入力と無効入力で状態が変化する操作ボタンを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の操作ボタンにおいて、発光部を設け、有効入力と無効入力で発光部の状態が変化する操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で発光部の点灯色が異なることを特徴とする操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で発光部の点滅速度が異なる操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の操作ボタンにおいて、有効入力のとき発光部が点灯、無効入力のとき発光部が消灯する操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で表面の膨らみ度合いが異なる操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で表面の温度が異なる操作ボタンを主要な特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で押し込みストロークが異なる操作ボタンを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の操作ボタンは、有効入力と無効入力で状態が変化するので、条件、立場の異なる様々なユーザが的確、且つ迅速に操作ボタンの有効入力を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る操作ボタンの上面図である。円形の操作ボタン(ボタン部材)1の適所、例えば外周端部付近に発光部(LED)が設けられており、有効入力と無効入力でその点灯、点滅状態が変化する。
第1の具体例では、有効入力の場合、発光部2は緑色に点灯し、無効入力の場合、発光部2は赤色に点灯する。第2の具体例では、有効入力の場合、発光部2は緑色でゆっくり点滅し、無効入力の場合、発光部2は赤色で速く点滅する。第3の具体例では、有効入力の場合、発光部2は緑色に点灯し、無効入力の場合、発光部2は消灯する。
図2は本発明の第2の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。操作ボタン1はボタン部材の少なくとも一部が中空構造となっており、図示しないエア供給手段からの空気を中空部に供給することにより空気によりボタン表面が膨らみ、抜気することにより平坦に戻るようになっており、有効入力の場合(1)に示すように、表面が膨らみ、無効入力の場合(2)に示すように平坦になる。従って、指先でボタンを触って膨らみの有無を感じることにより、有効入力か否かを知ることが可能となる。
【0007】
図3は本発明の第3の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。操作ボタン(ボタン部材)1は内部に発熱体3を有しており、有効入力の場合(1)に示すように、発熱体3が発熱し、無効入力の場合(2)に示すように発熱体3は発熱しないようになっている。従って、指先でボタンを触って熱を感じることにより、有効入力か否かを知ることが可能となる。
図4は本発明の第4の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。有効入力の場合(1)に示すように、操作ボタン1の押し込みストロークAは大きくなり、無効入力の場合(2)に示すように操作ボタン1の押し込みストロークBは小さいものとなっている。従って、押し込みストロークの違いにより有効か否かを判断できる。
第2、第3、第4実施形態では、視覚に障害のあるユーザでも的確に操作ボタン1を有効入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る操作ボタンの上面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る操作ボタンの側面図である。
【符号の説明】
【0009】
1 操作ボタン
2 発光部
3 加熱体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作することにより入力が可能な操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力で状態が変化することを特徴とする操作ボタン。
【請求項2】
請求項1記載の操作ボタンにおいて、ボタン部材の適所に発光部を設け、有効入力と無効入力の違いに応じて発光部の状態が変化することを特徴とする操作ボタン。
【請求項3】
請求項2記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力の違いに応じて点灯色が異なることを特徴とする操作ボタン。
【請求項4】
請求項3記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力との違いに応じて発光部の点滅速度が異なることを特徴とする操作ボタン。
【請求項5】
請求項2記載の操作ボタンにおいて、有効入力のとき発光部が点灯し、無効入力のとき発光部が消灯することを特徴とする操作ボタン。
【請求項6】
請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力との違いに応じてボタン部材表面の膨らみ度合いが異なることを特徴とする操作ボタン。
【請求項7】
請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力との違いに応じてボタン部材の表面の温度が異なることを特徴とする操作ボタン。
【請求項8】
請求項1記載の操作ボタンにおいて、有効入力と無効入力との違いに応じてボタン部材の押し込みストロークが異なることを特徴とする操作ボタン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−172875(P2007−172875A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364952(P2005−364952)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】