説明

放射性物質の容器

本発明は、幾つかの具体例において、放射性物質を収容する放射線シールド容器に関する。例えば、本発明の幾つかの容器組立体は、放射線を通さない本体および蓋体で構成され、両者が一体となって、放射性物質の収容スペースを規定する。本体および蓋体はそれぞれ封止面を有し、各封止面は、容器組立体を封止状態としたとき、他方の封止面と当接する。容器組立体の封止面は、全体として実質的に、放射性物質から出る放射線の軌跡方向(local direction)に対して、ある角度をもって延在する形態に構成されている。換言すると、これらの封止面は、容器組立体の内部から出る放射線と一致しない方向に向けられている。本発明は、幾つかの具体例においては、放射性物質(例えば、放射性医薬品カプセル)を患者に投与するための装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性物質を収容する放射線シールド容器に関する。この放射線シールド容器は、例えば、医学診断および(または)治療手段に使用する放射性物質(例えば、ヨウ素I131)の輸送および取扱いのために使用する容器である。
【背景技術】
【0002】
放射性物質を収容する従来の容器は、典型的には、放射性物質を受け入れる放射線シールド本体と、本体上に置かれて放射性物質を容器内に封入する放射線シールド蓋と、を含む。本体および蓋は、両方とも、鉛または鉛合金で作られる傾向がある。
放射性物質から出る放射線が容器の本体と蓋との間から漏れるのを防ぐため、通常は、本体および蓋の一方が、断面形状が実質的に矩形で環状の溝または凹部を有し、他方がこれと係合する環状の畝を有している。この特定のデザインは、各接触面の相補的な段差形状により特徴づけられる。
【0003】
容器の本体と蓋との間の接触面の段差形状は、一般的に、1または2以上の対からなる同心で平行な接触面を含む。例えば、第1対の接触面は本体と蓋の端部で構成され、第2対の接触面は環状の畝と溝によって構成されてもよい。
製造誤差により、容器の本体および蓋は、これらの各対の接触面のうちの1つにおいてのみ接触することもあり得る。これは、他方の対の接触面の間に、望ましくない隙間が生じたことを意味している。
そのような隙間の存在は、ときには不利益である。何故なら、例えば、接触面のデザインによって放射線が隙間に入るのを防ぐということができず、したがって、放射線が逃げるのを防ぐという容器の能力が潜在的に低下する場合がある。
そのような隙間の存在は、ときには不利益である。何故なら、例えば、その位置における容器の有効厚みが大きく減じられて、その位置で放射線が容器を通り抜けてしまう場合がある。
他の考えられる不利益としては、従来の多くのコンテナでは、放射性物質が容器内で、放射線が接触面間の隙間に一致し、あるいはその近傍に集中するような位置に移動することを防止できない。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、第1の局面において、放射線シールド容器組立体に関する。この容器組立体は、放射線シールド本体および放射線シールド蓋を含む。両者は、実質的に放射線不透過性の材料で構成される(例えば、鉛、タングステン、減損ウラン、その他)。
容器組立体の本体は、少なくともその一部が当該本体内に規定される収容スペースを備える。この収容スペースは、一般的に、放射性物質を収容するようにデザインされている(例えば、医療患者のためのヨウ素I131カプセル)。
この容器組立体が閉じた状態にあるとき、本体の封止面は、蓋の封止面の方を向いて、それに近接する(例えば、接触するか、接触に非常に近い状態)。さらに、放射性物質から直接放射される放射線が、本体の封止面の最も内側の部分に沿って移動することが実質的に防止されることとなるように、本体の封止面の少なくとも最も内側の部分(つまり、収容スペースに最も近い部分)の向きが決められている。
例えば、本体の封止面の最も内側の部分と、蓋の封止面の最も内側の部分とは、放射性物質から直接放射される放射線が、各封止面の当該最も内側の部分の間であって、これらの部分に平行な方向には向かわないこととなるように、その方向が決められている。
なお、放射性物質から出て、かつ進路がそれなかった放射線は、直接放射されたと称する。比較説明すると、放射性物質から出て、かつ進路がそれた放射線(例えば、放射線湾曲物質から遠ざかるようにそれた場合)は、初期湾曲の前では直接放射され、初期湾曲の後で非直接的に放射されたと称する。
【0005】
第1局面における容器組立体は、本体と蓋の両方を通過して長手方向に延在する想像上の中心線を含んでいる。
幾つかの具体例では、本体の封止面の最も内側の部分が、当該中心線に対して、実質的に垂直、あるいは鋭角を為して延在する。幾つかの具体例では、本体の封止面の実質的全体(例えば、約95%超)が、当該中心線に対して平行ではない(例えば、垂直、鋭角、または鈍角を為す)。
なお、容器組立体の本体および蓋は、多くの適切なデザインのうちのいずれであってもよい。例えば、幾つかの具体例において、本体および蓋は、中心線に関して、実質的に回転対称である。他の具体例では、本体および蓋の一方または両方が、中心線に関して、実質的に回転対称でなくてもよい。
【0006】
本発明の第1局面についてさらに述べると、本体の封止面の最も内側の部分は、少なくとも幾つかの具体例において、実質的に切頭円錐形状であってもよい。
幾つかの具体例では、本体の封止面の実質的大部分(例えば、約50%以上)は、放射性物質から直接放射された放射線が、当該大部分に沿って移動することが実質的に防止されることとなるように、その方向が決められる。
幾つかの具体例では、本体の封止面の実質的全体(例えば、約95%以上)は、放射性物質から直接放射された放射線が、当該全体に沿って移動することが実質的に防止されることとなるように、その方向が決められる。
なお、放射線が封止面の特定の部分に沿って移動するとは、放射線が封止面の当該特定の部分に実質的に一致する方向に放射され、当該特定の部分に非常に近いことを意味する(例えば、容器組立体が閉じた状態にあるときに、蓋および本体の封止面間の隙間を通る場合)。
【0007】
容器組立体の収容スペース内に入れられた放射性物質が、すべての方向において、実質的に一定量の放射線不透過性の材料に囲まれることとなるように、本体および蓋の形状および寸法が決定される。容器組立体のこのような形状による特徴は、少なくともほぼ均一な放射線シールドが有益に提供されることである。
したがって、幾つかの具体例では、容器組立体の本体および(または)蓋の形状および(または)寸法は、収容スペース内に配置される放射性物質の形状および(または)寸法に、少なくとも幾分かは依存する。例えば、容器組立体の幾つかの具体例において、本体および蓋の一方または両方の周端に、面取り、丸面取り、その他が施されてもよい。
【0008】
本発明の第1局面に関する幾つかの具体例においては、容器組立体の収容スペース内に使い捨てのバイアル(小瓶)を含んでいてもよい。例えば、バイアルは、使い捨てで本体に取外し可能に取り付けできるベースを含んでいてもよい。同様に、バイアルは、蓋に取外し可能に取り付けできるキャップを含んでいてもよい。例えば、ベースは本体にスナップ係合されてもよく、キャップは蓋にスナップ係合されてもよい。
他の具体例では、本体および蓋の一方または両方を、対応するベースおよびキャップに取外し可能に取り付けるための他の適切な方法を採用してもよい。幾つかの具体例では、バイアルのキャップは、容器組立体が閉じた状態にあるときにバイアルのベース内へと突出するプラグ状部分を含んでいてもよい。
容器組立体の本体および(または)蓋は、レセプタクル内に配置されたインサートを含んでいてもよい。1または2以上のインサートが貫通開口を有していてもよい。幾つかの具体例においては、ベースに設けた突出部が本体のインサートにスナップ係合し、キャップに設けた突出部が蓋のインサートにスナップ係合してもよい。
バイアルは適切なあらゆる材料から作ることができるが(例えばプラスチック)、幾つかの具体例においては、バイアルは、放射線透過性材料(すなわち、放射線に対して透過性を有するもの)および放射線半透過性材料(すなわち、少なくともほぼ拡散または減少した状態で、放射線が通過することを許容するもの)の少なくとも一方から作られる。
【0009】
さらに本発明の第1局面について説明すると、容器組立体は、レセプタクルおよびキャップを含むケースを含んでいてもよい。一般的にいって、ケースのレセプタクルは、本体の少なくとも一部分を収容するように設計される。ケースのキャップは、ケースのレセプタクルに取外し可能に連結可能であって、蓋の少なくとも一部分を収容するように設計されている。
幾つかの具体例では、蓋の天面とキャップの間に内部中空空間が規定されることとなるように、キャップの寸法が決められる。バイアルの場合と同様に、ケースは、放射線透過性材料や放射線半透過性材料等、あらゆる適切な材料から作ることができる。
【0010】
本発明の第2局面は、放射線シールド容器組立体から放射線が漏れることを防止する方法に関する。本発明の容器組立体は、共に放射線不透過性の材料を含む本体および蓋を有する。本体は、放射性物質を収容する凹部を有する。さらに、本体の封止面は、容器組立体が閉じた状態にあるとき、蓋の封止面に近接して向かい合う。
本発明の方法に関して、放射性物質は、本体の凹部内に配置される。放射性物質から直接放射された放射線が蓋の封止面と本体の封止面との間を移動することを、少なくとも実質的に防止できるように(例えば、排除する)、放射性物質は凹部内に配置される。
幾つかの具体例では、放射性物質の全体が凹部内に配置され、当該放射性物質のいかなる部分も、本体の封止面の本体底部に最も接近した部分を含む想像上の基準面を超えて延在しない。
幾つかの具体例では、放射性物質は、放射線透過性および放射線半透過性の少なくとも一方であるバイアルに収容される。バイアルの少なくとも一部分は、本体の凹部内に配置される。
【0011】
本発明の第3局面は、放射性医薬品投与組立体に関する。放射性医薬品投与組立体は、その中に放射性医薬品が配置される第1レセプタクル(例えばバイアル)と、第1レセプタクルに取外し可能に連結可能で(例えば、第1レセプタクルの第1端部に連結可能)、放射性医薬品が内部を通過できるようにサイズが決められた、実質的にチューブ状の投与デバイスと、を含む。
投与デバイスは、多くの適切な方法のうちのいずれかによって、第1レセプタクルに取外し可能に接続されるように設計される。例えば、投与デバイスは、第1レセプタクルにスナップ係合するように設計されてもよい。
一例として、投与デバイスは、その第1端に、第1レセプタクルの周端に係合するように配列された複数のフィンガーを含んでいてもよい。
【0012】
さらに本発明の第3局面を説明すると、幾つかの具体例において、投与デバイスは第1直径部と第2直径部を有している。
第1直径部は、ほぼ投与デバイスの第1端の側に配置され、第2直径部は、ほぼ投与デバイスの対向する第2端の側に配置される。第1直径部は、第2直径部より小径である。
【0013】
第3局面の幾つかの具体例においては、第1レセプタクルの少なくとも一部分を収容するように設計された第2レセプタクルが含まれる。第2レセプタクルは、多くの適切な材料のうちのいずれから作られてもよい。例えば、幾つかの具体例において、第2レセプタクルは放射線不透過性の材料で作られる。
【0014】
本発明の第4局面は、共に放射線不透過性の材料を含む本体および蓋を有する放射線シールド容器組立体を使用する方法に関する。一般的にいって、容器組立体の本体は、放射性医薬品を収容する凹部を有する。
この第4局面の方法に関して、放射性医薬品を少なくとも部分的にバイアル内に配置したまま、本体の凹部内に少なくとも部分的に配置されたバイアルに、実質的にチューブ状の投与デバイスが接続される(例えば、取外し可能に接続される)。この接続は、例えば、投与デバイスをバイアルにスナップ係合させる等、いずれかの適切な方法で達成される。
次に、バイアルから投与デバイスを通して、放射性医薬品を移動させる。例えば、バイアルが接続されたままの投与デバイスを傾けると、重力により、放射性医薬品がバイアルから出て、投与デバイスを通って移動する(例えば、患者の口へ)。
投与デバイスをバイアルに接続したままで、バイアルを本体の凹部から取り外してもよい。このような凹部からのバイアルの取外しは、放射性医薬品がバイアルから出る前または後のいずれに行われてもよい。凹部からのバイアルの取外しは、容器組立体の本体(例えば、本体の凹部)から遠ざかるように、投与デバイスを持ち上げることで達成してもよい。幾つかの具体例では、凹部からのバイアルの取外しには、バイアルと本体を連結するスナップ係合を解くことが含まれる。
放射性医薬品と関連させて、本発明の第4局面を簡単に説明したが、本発明の第4局面における投与デバイスは、非放射性の医薬品に対しても同様に適用することができる。
【0015】
上述した本発明の各局面に対して、様々な変更が存在するであろう。上述の各局面に対して、さらなる特徴が同様に含まれる。これらの変更およびさらなる特徴は、個別的に、または組合せとして存在する。
例えば、本発明の図示した具体例と関連させて以下に説明する様々な特徴が、それ単独で、または組合せとして、上述した本発明の各局面に組み入れられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図2は、放射性物質を収容する放射線シールド容器1を示している(これらは、例えば、放射性物質の安全な輸送や取扱いを目的としている)。この容器1は、それぞれが放射線を通さない材料で作られた本体2および蓋3を含んでいる(例えば、鉛、タングステン、減損ウラン等)。
本体2および蓋3は、多くの適切なデザインおよび形状のいずれであってもよいが、両者はともに、容器1の想像中心線CL(中央基準軸)に関して実質的に回転対称体である(図1)。本体2は実質的に円筒状で、蓋3は実質的に円板状である。本体2はその内部に凹部4を有しており、当該凹部4は、実質的な円筒壁14に囲まれている。
蓋3も同様にその内部に凹部5を有するが、本体2側の凹部4は、蓋3側の凹部5よりも深い傾向にある。他の具体例においては、凹部4、5の深さは、実質的に同等であってもよく、さらに他の具体例では、凹部5が凹部4よりも深くてもよい。
これらの凹部4、5の2つで、放射性物質を収容する容器1の収容スペース6を規定している。
後述する理由のために、凹部4、5の一方または両方が、テーパ状の側壁7、8および(または)2段底壁9、10を有している。容器1の本体2は、凹部4の周端15から突出する1または2以上のラグ11を含んでいる。例えば、容器1は、中心線CLに関して対向する位置に配置された2つのラグ11を含むものとして、図示している。
詳しくは後述するが、これらのラグ11は、本体2の凹部4内に配置されたバイアル(小瓶)の回動(本体2に対する相対的な回動)を防ぐのに利用される。他の具体例においては、本体2がラグ11を含んでいなくてもよい。幾つかの具体例においては、本体2は、内部に配置されたバイアルの回動(本体に対して相対的な回動)を実質的に防ぐことのできる、他の適切な機構を含んでいる。
【0017】
容器1の本体2および蓋3が連結されて、各封止面12、13が互いに非常に接近、好ましくは接触する。これらの封止面12、13は、容器1の収容スペース6の周囲に環状に配置されたものとして図示している。さらに、各封止面の少なくとも一部分(例えば、中心線CLに最も近い内側部分)が、容器1内の放射性物質から出る放射線の軌跡と一致しないこととなるように、これらの封止面12および13が形成される。
幾つかの具体例において、各封止面の大部分が、容器1内の放射性物質から出る放射線の方向とは一致しないように構成されている。他の具体例においては、各封止面の実質的全体が、容器1内の放射性物質から出る放射線の方向とは一致しないように構成されている。
図示した具体例では、この不一致(ミスアライメント)は、本体2の円筒壁14に関連する封止面12を実質的に切頭円錐形状として設計し、かつ、蓋3内の凹部5を囲む封止面13を、これと実質上相補的なダウンスロープ形状として設計することにより達成される。
封止面12の1つの特徴として、次のように言うことができる。すなわち、封止面12は、2次元的に説明すると、半径方向外側に延在する(つまり、中心線CLから遠ざかるように延在する)実質的に線形の部分を含んでいる。封止面12のこの実質的に線形の部分は、半径方向外側に延在するにつれて、ダウンスロープを描いて延在する(例えば、少なくとも全体的に本体2の底面37へ向かう)。
再度2次元的に説明すると、封止面12のこの実質上線形の部分は、封止面12の実質的に大部分であってもよく、また(図1に示したように)封止面12の実質的に全体であってもよい。
【0018】
図1および他の幾つかの具体例において、本体2および蓋3のうちの一方が備える封止面(または、上述したように、少なくともその実質的に線形の部分)は、中心線CLに対して鋭角の角度α(つまり、0度よりも大きく、90度未満である角度)をもって半径方向に延びる。本体2および蓋3のうちの他方が備える封止面は、中心線CLに対して鈍角の角度β(90度よりも大きく、180度未満である角度)をもって半径方向に延びる。
幾つかの具体例では、封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)の一方は、中心線CLに対して約30°〜90°の角度αをもって半径方向に延び、他方の封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)は、中心線CLに対して約90°〜150°の角度βをもって半径方向に延びる。
幾つかの具体例では、封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)の一方は、中心線CLに対して約40°〜90°の角度αをもって半径方向に延び、他方の封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)は、中心線CLに対して約90°〜140°の角度βをもって半径方向に延びる。
幾つかの具体例では、封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)の一方は、中心線CLに対して約50°〜90°の角度αをもって半径方向に延び、他方の封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)は、中心線CLに対して約90°〜130°の角度βをもって半径方向に延びる。
常にそうではないが、一般的に、2つの封止面(または、その少なくとも実質的に線形の部分)の中心線CLに対する角度α、βの合計は、約180度に等しいことが好ましい。なお、これらの角度α、βは、対応する本体2または蓋3が当該角度の内部に位置するようにして測定される。
【0019】
収容スペース6の大部分が容器1の本体2内の凹部4で規定されるので、ここが放射性物質の置かれる場所となる。図2に示したように、放射性物質(ここでは、口から投与される放射性医薬品カプセル16)の全体が容器本体2の凹部4内に位置し、凹部4の入口を越えて延在する放射性物質の部分はない。他の具体例では、カプセル16の全体が本体2の凹部4内に配置され、放射性物質のいずれの部分も、封止面12の本体底部に最も近い部分を含めた想像上の場所を通って延在しない。
容器1内での放射性物質の位置と、放射性物質から出る放射線に対する封止面12、13の向きとの両方に起因して、放射線の軌跡は封止面12、13と一致しない。そのため、容器1が閉じているときに、封止面12と13の間に小さな隙間が存在したとしても(例えば、製造誤差や衝撃に起因するもの)、放射性物質の配置と関連させた容器1のデザインにより、容器1から放射線が漏れるのを防止できる。
この点に関し、図2において封止面12と13の間に示した隙間は、実際には存在していなくてもよい(好ましくは、存在しない)。
【0020】
放射線の軌跡が実質的に封止面12、13と同一線上に位置することがないよう、放射性物質の位置を決めるのを容易にするために、容器1は、放射性物質のための適切な位置決め機構を含んでいる。この位置決め機構は、図示した具体例(一投与量の放射性物質が封入されたカプセル16に対して使用するのに特に適した例)においては、容器1の収容スペース6内に固定されるバイアル17に関連している。
バイアル17の内寸は、少なくとも大まかには、カプセル16の外寸に一致していて、カプセル16がバイアル17内に配置されたときに当該バイアル17に対して相対的に移動するのを防止する。
幾つかの具体例においては、バイアルは、容器/パッケージのデザインに関して多くの代替案を含む。なお、本明細書における用語「カプセル」には、一般的にその定義の範囲内のものとして、口から投与されるカプセル、錠剤、タブレット、ペレット、カプレット、その他を含む。
【0021】
図4を参照すると、バイアル17は、適切なあらゆる材料から製造することができ(例えば、PETPのような気密合成材料)、ベース18と、これに取り付け可能なキャップ19とを含んでいる。
キャップ19はプラグ状部分20を有していて、このプラグ状部分20は、キャップ19とベース18とが接続されたときに、ベース18の開口内へと延在する。さらに、キャップ19は、キャップ19とベース18とが接続されたときに、ベース18の周端51に当接するフランジ21を備える。
キャップ19のプラグ状部分20には、溝23が規定されている。この溝23は、弾性材料(例えば、ゴムまたは他のエラストマー)で作られたOリング24を収容するように設計されていて、ベース18とキャップ19とが接続されたときに、バイアル17を密閉する。
【0022】
常にではないが、図示したバイアル17のベース18は、少なくとも、本体2の凹部4と実質的に対応する部分を有していて、容器本体2に対するバイアル17の望ましくない相対移動を防止する。この特定の具体例では、ベース18は、テーパ状の側壁25および実質的に平坦な底部26を含んでいる。
さらに、角度おいて配置したリブ27が側壁25からベース18の開口内へ突出して、カプセル16を横方向に保持している。ベース18内には、1または2以上のフィルタが配置される。例えば、ベース18の底部26には、活性炭フィルタ層28、疎水性フィルタ層29、およびロックリング30が配置される。ロックリング30は、ベース18の底部26に対して、フィルタ層28、29が実質的に相対移動できないようにしている。
他の具体例では、追加または代わりのフィルタ部および(または)ロック部を含んでいてもよい。バイアル17が閉じた状態において(つまり、ベース18とキャップ19が接続された場合)、キャップ19のプラグ状部分20とベース18内のフィルタ層28、29との間隔距離は、カプセル16の長さと実質的に一致することが好ましく、これにより、収容スペース6内でのカプセル16の望ましくない移動を防止できる。
カプセル16の直径は、対向するリブ27とリブ27との間隔距離に実質的に等しいか、またはそれよりも小さい(例えば、僅かに小さい)。これにより、カプセル16は、バイアル17から容易に引き抜くことはできるが、実質的に動かない。
【0023】
図2、3を参照すると、ベース18およびキャップ19は、それぞれ、容器1の本体2および蓋3内に取出し可能に固定されている。この取出し可能な固定は多様な方法で達成できるが、図示した具体例では、スナップフィットにより実現している。
ベース18およびキャップ19は、それぞれ、頭部が拡径したピンの如き形状の突起35、36を含んでいる。突起35はベース18の底面37と関連し(例えば、そこに取り付けられるか、そこから突出する)、突起36はキャップ19の天面と関連する。
鉛は比較的柔らかくて可撓性のない材料であるから、より硬くて可撓性のある材料(例えば、プラスチック)からなるインサート31、32を、凹部4、5の底部9、10の第1段差部9B、10B内に取り付ける。インサート31、32は開口33、34を含んでいて、そこに、ベース18およびキャップ19の突起35、36がスナップ係合する。突起35、36は、凹状底部9、10の第2段差部9C、10Cで規定される空間内に受け入れられる。
幾つかの具体例においては、1または2以上のインサート31、32を含んでいなくてもよい。例えば、幾つかの具体例においては、本体2および(または)蓋3を構成する材料が、そこに一体的に形成された開口内に直接スナップ係合される突起35、36に十分耐え得る場合がある。
【0024】
容器1は、そこに保持される放射性物質が実質的に一定量の放射線不透過性材料で囲まれることとなるように、その形状および寸法が定められる。そうすることにより、事実上すべての方向において、実質的に均一レベルのシールドが提供される。
本体2および蓋3の形状を決定し、そして所望の壁厚を決定するために、想定可能な放射パターンを作成するのがよい。例えば、図5を参照すると、カプセル16は、点状の放射源を考慮しない形状とされているので、カプセル16の対向する両端に、2つの点源S1、S2を有するものとしてモデル化した。これらの2つの点源S1、S2に対応する放射パターンR2、R2を作成して、重ね合わせることで、組合せ放射パターンができた。この組合せ放射パターンは、容器の理論上の最適形状TOを表している。
他の形状、サイズ、および(または)点源の数を有する放射性物質に対しては、他の理論的な最適形状が適切であろう。
【0025】
図1に示した容器1の本体2および蓋3を、カプセル16に対して決定した理論上の最適形状TOをほぼ有することとなるように設計するためには、以下のように構成する。すなわち、i)凹部4の底部9とその底面37との間における本体2の厚み、および凹部5の底部10とその天面38との間における蓋3の厚みを、共に、円筒壁14の厚みとほぼ等しくする。ii)本体2および蓋3の周縁部分39、40に面取りを施す。
【0026】
輸送中や取扱い中における衝撃から本体2および蓋3を保護するために、本体2および蓋3は、その両方または一方が、適切な保護材料(例えば合成材料)で作られたケース41内に配置される。本体および(または)蓋の他の具体例は、型成形された保護材料の層で覆われてもよいし、そのような層を含んでいてもよく、これにより衝撃から保護することができる。ケース41は、本体2の少なくとも一部分を収容するように設計されたレセプタクル42と、蓋3の少なくとも一部分を収容するように設計されたキャップ43と、を含む。
ケース41のレセプタクル42およびキャップ43の一方または両方は、容器1の本体2と蓋3が取外し可能に接続されることを可能にする特徴を含んでいる。例えば、図示した具体例では、レセプタクル42およびキャップ43は、角度間隔をおいて配置した複数のリブ44、45を含んでいて、本体2および蓋3をプレスフィット(圧入)の状態で保持する。
レセプタクル42およびキャップ43は、いずれかの適切な方法により(例えば、バヨネット・タイプの連結、圧入、スナップ嵌合、その他)、互いに連結できるよう設計することができる。例えば、図示したレセプタクル42およびキャップ43は、その端部46、47にネジが切られていて、これにより両者が連結される。
さらに、ケース41は、レセプタクル42とキャップ43を相互連結したときに、それらの間にシールを提供するように設計してもよい。例えば、図2に図示した具体例では、ケース41のキャップ43の溝49内にOリング48を配置して、レセプタクル42とキャップ43の間にシールを提供している。
【0027】
容器1の典型的な使用例においては、カプセル16がバイアル17のベース18内に配置されて、バイアル17のフィルタ層28、29が少なくとも大まかにカプセル16とベース18の間に挟まれる。その後、バイアル17のキャップ19がベース18に取り付けられて(例えば、スナップ係合またはネジ係合)、バイアル17内にカプセル16を収容する。
その後、バイアル17を容器本体2の凹部4に入れて、容器1の蓋3を本体2に取り付ける。これにより、バイアル17は容器1内に収容され、封止面12と13が互いに近接する。
本体2上に蓋3を置くとき、バイアルキャップ19上の突起36がインサート32内にスナップ係合する。その後、本体2および蓋3は、閉じた状態で、ケース41内に配置される(例えば、ヘルスケア施設へ輸送するため)。
【0028】
ヘルスケア施設において、容器1内の放射性物質が患者に投与される。そのため、ケース41のキャップ43は、レセプタクル42に対するネジ係合を解いて、取り外される。
ケース41のキャップ43には放射線シールド蓋3が取り付けられており(例えば、圧入)、また当該蓋3にはバイアル17のキャップ19が取り付けられている(例えば、インサート32に対するスナップ嵌合)。したがって、キャップ43を取り外すと、蓋3およびキャップ19をそれぞれ個別に取り外すというステップを要することなく、直ぐにカプセル16へのアクセスが可能となる。
さらに、放射線シールド本体2がケース41のレセプタクル42に取り付けられており(例えば、圧入)、また当該本体2にバイアル17のベース18が取り付けられている(例えば、インサート31に対するスナップ嵌合)。したがって、レセプタクル42、本体2およびベース18は、上記の取外し工程において、単一のユニットとして有効に機能する。
【0029】
例えば図8に示したような実質的にチューブ状のデバイス49等の投与デバイスが、患者へカプセル16を投与することを少なくとも支援するために利用される。このデバイス49は、多くのあらゆる適切な方法によって、バイアル17のベース18に取外し可能に接続することができる。
例えば、図示した具体例では、投与デバイス49は、自由端50にネジが切られていて、係合させて回転させると、ベース18のネジが切られた周端51にネジ係合する。投与デバイス49とネジ係合するときにベース18が凹部4内で回転するのを防ぐために、本体2およびベース18は、その一方または両方が、回転防止ロック機構を含む。
例えば、図示した具体例では、ロック機構は、凹部4の端部15上のラグ11と、これに対応する凹部52(ベース18の端部51に形成されている)との組合せとして与えられる。
【0030】
デバイス49のネジが切られた自由端50がベース18に取外し可能に接続された後(例えば、図6に示したような、ベース18に対するネジ係合)、ベース18は凹部4から取り出され(例えば、図7に示したように、デバイス49に持上げ力を作用させる)、そして放射性物質が患者に投与される。
この目的のため、患者は、デバイス49のネジの切られた自由端50とは反対側の端部を口に入れて傾ける(図8)。その結果、カプセル16は、デバイス49内を移動(例えばスライド)して口内に入る。
カプセル16とバイアル17のベース18とを容器1から取り出してカプセル16を投与した後、容器1は閉じられる。そして、ベース18が取り付けられたデバイス49は、放射性廃棄物として捨てられる。
【0031】
図9は、他の具体例である放射線シールド容器101を示している。この容器101の本体102および蓋103の各封止面112、113は、中心線CLに対して実質的に垂直である。
図示した具体例において放射性物質から出る放射線に対して、封止面112、113を不一致ならしめるために、カプセル116と当接するキャップ119の底部が封止面112、113よりも下方に位置することとなるように、バイアル117のベース118およびキャップ119のサイズおよび配置が決められている。
言い替えると、封止面112を含む想像上の平面は、本体102の凹部104内に配置されたカプセル116のいかなる部分とも交差しない。
一般的に、カプセル116はバイアル117内で実質的に不動であることが好ましい。例えば、図示した具体例では、カプセル116は、キャップ119とロックリング130の間に挟まれて、実質的に不動とされる。ロックリング130は、矢の頭部の如き断面形状を有していて、その下方に位置するフィルタ層128、129をベース118の底部に押し付ける。
【0032】
さらに図9を参照すると、バイアル117のキャップ119は、バイアル17のキャップ19(図1)とはややデザインが異なる。特に、キャップ119は、ベース118の周端151を越えて突出してはいない(例えば、バイアル117の全高を低くするため)。代りに、バイアルのキャップ119の全体が、バイアルのベース118内に完全に挿入されるプラグ状部分120としての特徴を有する。
【0033】
バイアル117のベース118は、バイアル17のベース18(図1)とは異なっている。特に、ベース118は、比較的長くて、凹部104から突出している(例えば、外に延在している、図10)。その結果、ベース118の周端151は、容器101の本体102の封止面112から間隔を隔てている。
バイアル117のベース118の周端151は、接続機構として機能するもので、別の投与デバイス149の自由端150に設けられた対応する接続機構と協働する。
デバイス149の接続機構は、角度間隔をおいて配置された複数の可撓性のある弾性フィンガー152であって、デバイス149がバイアル117上に押し付けられるとき、バイアルのベース118の周端151周囲にスナップ係合する。
【0034】
図10、11を参照すると、デバイス149は、テーパ状であって、実質的にチューブ状である。特に、デバイス149は、自由端150に向かうよりも、その上端157に向かうにつれて開口直径が大きくなる。幾つかの特徴の中でも、デバイス149は、底部が開いたカップに似ていると言える。このようなデザインにより、デバイス149の取扱いが容易になり、放射性カプセル116の投与も簡単になる。
弾性的で可撓性のあるフィンガー152は、切込み153によってその両サイドが規定されている。切込み153は、フィンガー152に所望の可撓性を与えるとともに、これら切込み153を通過して放射性カプセル116が落下することのないように、その形状およびサイズが決められている。
フィンガー152の各ペア間には、内部に向かって延在する支持部154が設けられている。これらの支持部154の下端部155とフィンガー152の上端部156との間隔距離は、バイアルのベース118の周端151の厚みに実質的に一致する。かかる形状により、バイアルのベース118が、積極的また確実に、フィンガー152と支持部154との間に保持されると言われている。
【0035】
バイアル117に作用する様々な力をバランスさせるため、また、インサート131、132が容器の底部102あるいは蓋103から外れることを防ぐために、バイアル117のベース118およびキャップ119は、それぞれ、分割されたスナップ脚部135-1、135-2および136-1、136-2を含むが、係る構成は、バイアル17の一体的な突起35、36(図2、4)とは異なる。
【0036】
容器101が収容されるケース141は、内壁と本体102との間に、いかなるリブも含んではいない。容器体102の面取りされた端部139に対応させて、幾つかのリブ144をレセプタクル142の一部から延在するように設けてもよい。
従って、容器101の本体102および蓋103の一方または両方は、レセプタクル142あるいはキャップ143の内壁に至るまで延在していてもよい。レセプタクル142の壁厚は、図2、3のレセプタクル42の場合と比較して、小さくされている。このように壁厚を小さくすることで、ケース内部の収容キャパシティが向上する。
【0037】
図9を参照すると、ケース141のキャップ143は、ケース41のキャップ43(図1)よりも長い(例えば、中心線CLに沿って測定した場合)。さらに、キャップ143は、蓋103の天面138に当接して、蓋103上にスペースSを作り出すスペーサー158を含んでいる。
容器101はキャップ143を掴んで取り扱うので、このスペースSが存在することによって、カプセル116内の放射性物質と、容器101を扱う人の指との距離を大きくする。このことは幾分重要である。何故なら、容器101を扱う人がさらされる放射線量は、放射源までの距離の二乗に比例して、死亡確率が増大するからである。
【0038】
放射性カプセル116を患者に投与するために、ケース141のレセプタクル142からキャップ143が取り外される(例えば、ネジ係合を外す)。
ケース141のキャップ143には放射線シールド蓋103が取り付けられており(例えば、圧入)、また当該蓋103にはバイアル117のキャップ119が取り付けられている(例えば、インサート32に対するスナップ嵌合)。したがって、キャップ143を取り外すと、蓋103およびキャップ119をそれぞれ個別に取り外すというステップを要することなく、直ぐにカプセル116へのアクセスが可能となる。
さらに、放射線シールド本体102がケース141のレセプタクル142に取り付けられており(例えば、圧入)、また当該本体102にバイアル117のベース118が取り付けられている(例えば、インサート131に対するスナップ嵌合)。したがって、レセプタクル142、本体102およびベース118は、上記の取外し工程において、単一のユニットとして有効に機能する。
【0039】
その後、投与デバイス149は、フィンガー152が外方に湾曲して周端151の周囲にスナップ係合するまで単にその自由端150を周端151に押し付けることにより、バイアル117のベース118に接続される。そして、患者は、容器本体102を持ち上げて(内部に収容されたバイアル117のベース118と共に)、デバイス149の上端部157を口に入れ、本体102を傾ける。その結果、カプセル116は、デバイス149を通って、ベース118から患者の口内へと移動する(例えば、スライド移動)。
【0040】
カプセル116が患者に投与された後、デバイス149を用いて、凹部104からバイアル117のベース118が取り出される(例えば、引き出す)。その後、ベース118およびデバイス149は、放射性廃棄物として捨てられる。キャップ143をレセプタクル142にネジ係合させることで、蓋103は本体102上に戻される。その後、容器101は、再使用すべく保管または返却される。
【0041】
本体102の全体を持ち上げて傾ける代わりに(そのような作業は、あるユーザにとっては非常に重い)、患者は、投与デバイス149を使用して、カプセル116をベース118内に収容したまま、バイアル117のベース118を容器101の本体102から取り外すようにしてもよい。
ベース118とデバイス149の組立体を保持して、患者は、デバイス149の上端部157を唇に当てて、組立体を傾ける。その結果、カプセル116は、ベース118からデバイス149を通って、患者の口内へ移動する(例えば、スライド移動)。
カプセル116が患者に投与された後、ベース118およびデバイス149は、放射性廃棄物として捨てられる。キャップ143をレセプタクル142にネジ係合させることで、蓋103は本体102上に戻される。その後、容器101は、再使用すべく保管または返却される。
【0042】
図13は、発明の放射線シールド本体および蓋の他の具体例を示している。特に、図13は、本体202および蓋203を示していて、両者は、放射線を通さない材料を含んでいる(例えば、鉛、タングステン、減損ウラン、その他)。
本体202および蓋203として、適切な多くのデザインおよび形状を採用することができるが、図13に示した本体202および蓋203は、両方とも、中心線CLに関して実質的に回転対称である。
本体202は、内側に凹部204を有していて、放射性物質を収容する(ここでは、カプセル16)。本体202および蓋203を連結して、各封止面212、213を互いに近接、好ましくは当接させる。
本体202側の封止面212は、2次元的に説明すると、第1の実質的に平坦な部分276、第2の実質的に平坦な部分277、およびこれらの部分276と277との間に配置された傾斜部分278(切頭円錐形)を含んでいる。これらすべての部分276、277、278は、中心線CLと一致していない(つまり、中心線CLと平行でない)。さらに、第1および第2の平坦な部分276、277は、中心線CLに対して実質的に垂直である。さらに、封止面212の傾斜部分278は、半径方向外側に向かうにつれて、ダウンスロープを描いて下方側に延在する(例えば、少なくとも全体として本体202の底表側へ向かう)。
三次元的な特性として、封止面212の各部分276、277、278は、中心線CLの周囲に環状に配置されている。
【0043】
さらに図13を参照すると、封止面212と213は実質的に相補的な形状を為しており、各封止面212、213は、少なくとも部分的に、カプセル16から直接放射される放射線の軌跡に一致しない。封止面212、213の部分に対するこの放射線の不一致は、一部においては、封止面212、213のデザインによるものであり、一部においては、想像上の基準面271に対するカプセル16の相対位置によるものである。基準面271は、中心線CLに対して実質的に垂直で、封止面212の少なくとも一部分(特に、第2の実質的に平坦な部分277)を含む面である。
特に、カプセル16は、凹部204内において、基準面271よりも参照数字275で表される距離だけ下方位置に配置される。カプセル16から直接放射される放射線の全てが基準面271よりも下方位置において本体の側壁に到達し、あるいは、放射線のベクトルが中心線CLに対して殆ど一直線状に向けられているが故に、封止面212と213の間の隙間(存在する場合)に放射線ベクトルが進入できないこととなるように、距離275の大きさが定められる。
したがって、たとえ容器1が閉じているときに小さな隙間が封止面212と213の間に存在していたとしても(例えば、製造誤差や衝撃に起因するもの)、封止面212、213のデザインと、凹部204内におけるカプセル16の位置(基準面271に対する相対位置)とが相俟って、放射線が漏れるのを防止できる。なお、図13中に示した封止面212と213の間の隙間は、実際には殆ど存在しない(好ましくは、存在しない)。
図示はしていないが、カプセル16は、幾つかの具体例において凹部204内に位置するバイアル内に配置されてもよい。さらに、図示した本体202は、凹部204内のバイアルの回動を防止するための機構を含んでいないが、幾つかの具体例においては、本体202は、適切なバイアル回転防止機構を備えていてもよい(例えば、1または2以上のラグ11)。
さらに、本体202および(または)蓋203は、図2〜9を参照して説明したような、ケース内に配置されるものとして設計されてもよい。
【0044】
図14は、発明の放射線シールド本体および蓋のさらに別の具体例を示している。特に、図14は、本体302および蓋303を示しており、両者はいずれも、放射線を通さない材料を含んでいる(例えば、鉛、タングステン、減損ウラン、その他)。
本体302および蓋303として、適切な多くのデザインおよび形状を採用することができるが、図14に図示した本体302および蓋303は、両方とも、中心線CLに関して実質的に回転対称である。
本体302は、内側に凹部304を有していて、カプセル16を収容している。本体302および蓋303を連結して、各封止面312、313を互いに近接、好ましくは当接させる。
本体302側の封止面312は、2次元的に説明すると、実質的に平坦な部分376、および当該平坦部分376と中心線CLとの間に配置された傾斜部分378(切頭円錐形)を含んでいる。平坦部分376および傾斜部分378は、いずれも中心線CLと一致していない(つまり、中心線CLと平行でない)。さらに、平坦部分326は、中心線CLに対して実質的に垂直である。さらに、封止面312の傾斜部分378は、半径方向外側に向かうにつれて、ダウンスロープを描いて下方側に延在する(例えば、少なくとも全体として本体302の底表側へ向かう)。
三次元的な特性として、封止面312の各部分376、378は、中心線CLの周囲に環状に配置されている。
【0045】
さらに図14を参照すると、封止面312と313は実質的に相補的な形状を為しており、各封止面312、313は、少なくとも部分的に、カプセル16から直接放射される放射線の軌跡に一致しない。封止面312、313の部分に対するこの放射線の不一致は、一部においては、封止面312、313のデザインによるものであり、一部においては、想像上の基準面371に対するカプセル16の相対位置によるものである。基準面371は、中心線CLに対して実質的に垂直で、封止面312の少なくとも一部分(特に、実質的に平坦な部分376)を含む面である。
特に、カプセル16は、凹部304内において、基準面371よりも参照数字375で表される距離だけ下方位置に配置される。カプセル16から直接放射される放射線の全てが基準面371よりも下方位置において本体の側壁に到達し、あるいは、放射線のベクトルが中心線CLに対して殆ど一直線状に向けられているが故に、封止面312と313の間の隙間(存在する場合)に放射線ベクトルが進入できないこととなるように、距離375の大きさが定められる。
したがって、たとえ容器1が閉じているときに小さな隙間が封止面312と313の間に存在していたとしても(例えば、製造誤差や衝撃に起因するもの)、封止面312、313のデザインと、凹部304内におけるカプセル16の位置(基準面371に対する相対位置)とが相俟って、放射線が漏れるのを防止できる。なお、図14中に示した封止面312と313の間の隙間は、実際には殆ど存在しない(好ましくは、存在しない)。
図示はしていないが、カプセル16は、幾つかの具体例において凹部304内に位置するバイアル内に配置されてもよい。さらに、図示した本体302は、凹部304内のバイアルの回動を防止するための機構を含んでいないが、幾つかの具体例においては、本体302は、適切なバイアル回転防止機構を備えていてもよい(例えば、1または2以上のラグ11)。
さらに、本体302および(または)蓋303は、図2〜9を参照して説明したような、ケース内に配置されるものとして設計されてもよい。
【0046】
図15は、発明の放射線シールド本体および蓋のさらに別の具体例を示している。特に、図15は、本体402および蓋403を示しており、両者はいずれも、放射線を通さない材料を含んでいる(例えば、鉛、タングステン、減損ウラン、その他)。
本体402および蓋403として、適切な多くのデザインおよび形状を採用することができるが、図15に図示した本体402および蓋403は、両方とも、中心線CLに関して実質的に回転対称である。
本体402は、内側に凹部404を有していて、放射性物質(ここではカプセル16)を収容している。本体402および蓋403を連結して、各封止面412、413を互いに近接、好ましくは当接させる。
本体402側の封止面412は、2次元的に説明すると、第1の傾斜部分478、第2の傾斜部分479、および第3の傾斜部分480を含んでいる。これら傾斜部分478、479、480が一体となって、実質的にジグザグ形状の封止面412を構成している。これらの部分478、479、480は、いずれも中心線CLと一致していない(つまり、中心線CLと平行でない)。さらに、これらの部分478、479、480は、いずれも中心線CLに対して実質的に垂直ではない。
さらに、封止面412の第1傾斜部分478は、半径方向外側に向かうにつれて、ダウンスロープを描いて下方側に延在する(例えば、少なくとも全体として本体402の底表側へ向かう)。反対に、封止面412の第2傾斜部分479は、半径方向外側に向かうにつれて、アップスロープを描いて上方側に延在する(例えば、少なくとも全体として本体402の底表から遠ざかる方に向かう)。第1傾斜部分478の場合と同様に、封止面412の第3傾斜部分480は、半径方向外側に向かうにつれて、ダウンスロープを描いて下方側に延在する(例えば、少なくとも全体として本体402の底表側へ向かう)。
三次元的な特性として、封止面412の各部分478、479、480は、中心線CLの周囲に環状に配置されている。
【0047】
さらに図15を参照すると、封止面412と413は実質的に相補的な形状を為しており、各封止面412、413は、少なくとも第1傾斜部分478において、カプセル16から直接放射される放射線の軌跡に一致しない。封止面412、413の第1傾斜部分478に対するこの放射線の不一致は、一部においては、封止面412、413の当該部分のデザインによるものであり、一部においては、想像上の基準面471に対するカプセル16の相対位置によるものである。基準面471は、中心線CLに対して実質的に垂直で、封止面412の少なくとも一部分(特に、本体402の底部に最も近くに位置する封止面412の部分)を含む面である。
特に、カプセル16は、凹部404内において、基準面471よりも参照数字475で表される距離だけ下方位置に配置される。カプセル16から直接放射される放射線の全てが基準面471よりも下方位置において本体の側壁に到達し、あるいは、放射線のベクトルが中心線CLに対して殆ど一直線状に向けられているが故に、封止面412と413の間の隙間(存在する場合)に放射線ベクトルが進入できないこととなるように、距離475の大きさが定められる。
したがって、たとえ容器1が閉じているときに小さな隙間が封止面412と413の間に存在していたとしても(例えば、製造誤差や衝撃に起因するもの)、封止面412、413のデザインと、凹部404内におけるカプセル16の位置(基準面471に対する相対位置)とが相俟って、放射線が漏れるのを防止できる。なお、図15中に示した封止面412と413の間の隙間は、実際には殆ど存在しない(好ましくは、存在しない)。
図示はしていないが、カプセル16は、幾つかの具体例において凹部404内に位置するバイアル内に配置されてもよい。さらに、図示した本体402は、凹部404内のバイアルの回動を防止するための機構を含んでいないが、幾つかの具体例においては、本体402は、適切なバイアル回転防止機構を備えていてもよい(例えば、1または2以上のラグ11)。
さらに、本体402および(または)蓋403は、図2〜9を参照して説明したような、ケース内に配置されるものとして設計されてもよい。
【0048】
本発明において、様々な修正や代替が可能であるが、特定の具体例を例示として図面に示し、詳細に説明した。しかしながら、ここに開示した特定の形態に本発明が限定されるものではないと理解されるべきである。むしろ、本発明は、特許請求の範囲の記載により特徴づけられる発明の精神および範囲内にある、全ての修正、均等物、および変形例をカバーするものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】発明の放射線シールド容器の本体および蓋の一具体例を示す断面図。
【図2】レセプタクルに入れられて、閉じた状態にある図1の容器を示す断面図。容器内には、放射性物質のカプセルが配置されている。
【図3】容器の本体と蓋、および図2のレセプタクルを示す斜視図。明瞭に図示するために、一部を破断して示している。
【図4】図1〜3の容器内で使用されているバイアルの分解斜視図。
【図5】放射性物質のカプセルからの想定可能な放射パターンを示す概略図。均一なシールドを達成すべく、放射線を通さない材料の理論的に最適な配置を示している。
【図6】容器本体およびレセプタクル本体の部分破断斜視図。投与デバイスがバイアルに接続されている。
【図7】図6に対応する図であるが、バイアルが容器から外されている。
【図8】バイアルおよびこれに取り付けられた投与デバイスの斜視図。放射性物質を投与している間の状態を示している。
【図9】本発明の放射線シールド容器の他の具体例を示す断面図。
【図10】図9の容器の本体を示す図。投与ツールがバイアルに接続されている。
【図11】投与ツールに接続されたバイアルの斜視図。
【図12】バイアルおよび投与ツールの上方斜視図。
【図13】本発明の放射線シールド容器の本体および蓋の他の具体例を示す断面図。
【図14】本発明の放射線シールド容器の本体および蓋のさらに他の具体例を示す断面図。
【図15】本発明の放射線シールド容器の本体および蓋のさらに他の具体例を示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共に実質的に放射線不透過性材料からなる本体および蓋で構成されていて、本体に、放射性物質を収容する収容スペースを少なくとも部分的に有する、放射線シールド容器組立体であって、
当該放射線シールド容器組立体は、閉じた状態では、本体の封止面が蓋の封止面に近接し、
本体の封止面の少なくとも最も内側の部分は、上記放射性物質から直接放射される放射線の軌跡が、少なくとも当該最も内側の部分に沿って移動することが実質的に防止されるよう、その方向が決定されている、放射線シールド容器組立体。
【請求項2】
上記本体および蓋を通過して長手方向に延在する想像上の中心線をさらに備えていて、
上記少なくとも最も内側の部分は、当該中心線に対して、実質的に垂直、あるいは鋭角を為す、請求項1記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項3】
上記本体および蓋を通過して長手方向に延在する想像上の中心線をさらに備えていて、本体および蓋は、当該中心線に関して、実質的に回転対称である、請求項1または2記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項4】
本体の封止面の上記少なくとも最も内側の部分は、実質的に切頭円錐形状である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項5】
上記放射性物質がすべての方向において、一定量の放射線不透過性材料に実質的に囲まれるように、上記本体および蓋の形状および寸法が決定されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項6】
上記本体および蓋の一方または両方の周端に、面取りまたは丸面取りの少なくとも一方が施されている、請求項1〜5のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項7】
上記放射性物質から直接放射される放射線の軌跡が本体の封止面の実質的大部分に沿って移動することが実質的に防止されるように、本体の封止面の実質的大部分の方向が決められている、請求項1〜6のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項8】
上記放射性物質から直接放射される放射線の軌跡が本体の封止面の実質的全体に沿って移動することが実質的に防止されるように、本体の封止面の実質的全体の方向が決められている、請求項1〜6のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項9】
上記本体および蓋を通過して長手方向に延在する想像上の中心線をさらに備えていて、本体の封止面の実質的全体が当該中心線と平行ではない、請求項1〜8のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項10】
上記収容スペース内に配置されたバイアルをさらに備え、
当該バイアルは、本体に取外し可能に固定されたベースと、蓋に取外し可能に固定されたキャップとを含み、
当該バイアルは、放射線に対して透過性または半透過性の少なくとも一方である、請求項1〜9のいずれか1つに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項11】
上記ベースは、本体にスナップ係合し、キャップは蓋にスナップ係合している、請求項10記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項12】
上記本体および蓋のそれぞれは、レセプタクル内に配置されたインサートを含み、各インサートは貫通孔を有しており、
ベースに設けた突出部が本体のインサートにスナップ係合し、キャップに設けた突出部が蓋のインサートにスナップ係合している、請求項11記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項13】
上記バイアルのキャップは、バイアルのベース内へ突出するプラグ状部分を含む、請求項10〜12のいずれかに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項14】
ケースをさらに含んでいて、
当該ケースは、上記本体を収容するレセプタクルと、レセプタクルに取外し可能に接続されていて上記蓋を収容するキャップと、を含んでいて、
蓋の天面とキャップとの間に、内部中空スペースが規定されるように、キャップの寸法が決められている、請求項1〜13のいずれかに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項15】
上記ケースは、放射線に対して透過性または半透過性の少なくとも一方である、請求項14記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項16】
患者に放射性物質を投与するデバイスをさらに備えており、当該投与デバイスは、上記バイアルのベースに対して取外し可能な接続手段を含む、請求項1〜15のいずれかに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項17】
上記接続手段は、スナップ嵌合による接続手段である、請求項16記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項18】
上記接続手段は、投与デバイスの自由端から突出する複数のフィンガーで構成され、当該フィンガーは、バイアルのベースの周端と係合するように配置されている、請求項16記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項19】
上記放射性物質は口から投与可能な放射性医薬品カプセルである、請求項1〜18のいずれかに記載の放射線シールド容器組立体。
【請求項20】
共に放射線不透過性材料からなる本体および蓋を有していて、本体は、放射性物質を収容する凹部をその内部に有し、閉じた状態において、本体の封止面が蓋の封止面に近接する放射線シールド容器組立体に対して、
当該放射線シールド容器組立体から放射線が逃げるのを防止する方法であって、当該方法は、
上記本体の凹部内に放射性物質を配置するに際し、放射性材料から直接放射される放射線の軌跡が、上記蓋の封止面と上記本体の封止面との間を通ることを実質的に防止する、方法。
【請求項21】
上記本体の封止面の少なくとも本体底部に最も近い一部を含む想像上の面に対して、いずれの部分も当該想像上の面を超えて延在しないように、放射性物質の全体が上記凹部内に配置される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
放射線に対して透過性または半透過性の少なくとも一方であるバイアル内に、上記放射性材料を収容し、
当該バイアルの少なくとも一部を本体の上記凹部内に配置することを含む、請求項20または21記載の方法。
【請求項23】
共に放射線不透過性材料からなる本体および蓋を有していて、本体は、放射性医薬品を収容する凹部をその内部に有する放射線シールド容器組立体を使用する方法であって、
本体の凹部内に少なくとも部分的に配置されていて、放射性医薬品を少なくとも部分的に収容しているバイアルに対して、実質的にチューブ状の投与デバイスを接続し、
投与デバイスをバイアルに接続したまま、本体の凹部内からバイアルを取り出し、
バイアルから投与デバイスを通して、放射性医薬品を移動させる、方法。
【請求項24】
上記投与デバイスは、スナップ係合によりバイアルへ接続される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
上記取出しには、バイアルと本体のスナップ係合の解除が含まれる、請求項23または24記載の方法。
【請求項26】
放射性医薬品が内部に収容された第1レセプタクルと、
第1レセプタクルに取外し可能に連結でき、実質的にチューブ状で、放射性医薬品がその内部を通過できるサイズの投与デバイスと、を備えた放射性医薬品投与組立体。
【請求項27】
第1レセプタクルは、放射線に対して透過性または半透過性の少なくとも一方である、請求項26記載の放射性医薬品投与組立体。
【請求項28】
上記投与デバイスは第1直径部および第2直径部を含んでいて、
第1直径部は、投与デバイスの第1端の側に位置し、第2直径部は、投与デバイスの第2端の側に位置し、
第1直径部は、第2直径部よりも小径である、請求項26または27記載の放射性医薬品投与組立体。
【請求項29】
上記投与デバイスの第1端は、第1レセプタクルに連結可能である、請求項28記載の放射性医薬品投与組立体。
【請求項30】
第1レセプタクルの少なくとも一部を収容可能な第2レセプタクルをさらに備え、当該第2レセプタクルは、放射線不透過性の材料で作られている、請求項26〜29のいずれかに記載の放射性医薬品投与組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−516643(P2008−516643A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530416(P2007−530416)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/031411
【国際公開番号】WO2006/135412
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(595181003)マリンクロッド・インコーポレイテッド (203)
【氏名又は名称原語表記】Mallinckrodt INC.
【Fターム(参考)】