説明

放射線検出装置及びシンチレータパネル

【課題】発光量を低下させることなく、解像力を高め、特性にムラのない放射線検出装置又はシンチレータパネルを提供することを目的とする。
【解決手段】光電変換パネル100と、光電変換パネル100上に配置されたシンチレータ層200と、シンチレータ層200を覆う保護層301と、を有する放射線検出装置において、シンチレータ層200は柱状結晶で構成されていて、柱状結晶間の隙間をふさぐ閉塞部材401を有することを特徴とする。また、閉塞部材401は、粒子であり、閉塞部材401の直径は、隙間よりも大きいことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線検出装置及びシンチレータパネルに関し、特に、柱状結晶で構成されるシンチレータ層を有する放射線検出装置及びシンチレータパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レントゲン撮影のデジタル化が加速しており、さまざまな放射線検出装置が発表されている。
【0003】
その方式もダイレクト方式、即ちX線を直接電気信号に変換して読み取るタイプと、インダイレクト方式、即ちX線を一旦可視光に変換して可視光を電気信号に変換して読み取るタイプとの二つに大別される。
【0004】
特許文献1には、柱状結晶のシンチレータをポリパラキシリレン膜で覆われたインダイレクト式放射線検出装置において、ポリパラシキリレン膜に発色処理が施されている技術が開示されている。
【0005】
この技術によれば、柱状構造の界面を透過した蛍光が発色処理を施したポリパラキシリレン膜により吸収され、蛍光のクロストーク成分が現象することによりシンチレータパネルの解像度を向上させることができる、としている。
【0006】
さらに、撮像素子上に直接柱状結晶のシンチレータ層を形成しても、同じような処理を施せば同様の効果があるとしている。
【0007】
特許文献2には、光電変換素子に設けられ柱状構造を有し入射するX線を可視光に変換するシンチレータ層と、シンチレータ層の表面上に設けられた保護膜とを備えるX線変換部を有するX線検出器が開示されている。この文献には、保護膜内には変換された可視光を反射させる光反射材粒子が分散して含有されている技術が記載されている。
【0008】
特許文献3には、CsI:Tlからなる蛍光体層と、蛍光体層上に形成される保護層と、アルミニウム薄膜よりなる反射層と、反射層上にさらに形成される保護層とを有する放射線検出装置が開示されている。
【0009】
特許文献4には、柱状に所定の高さに成長されることで面方向に光学的に不連続である第1の部分と、シンチレータ自身の材料で面方向に連続的に覆われている第2の部分とが一体的に形成されるシンチレータ層が開示されている。この文献には、第2の部分の全面と第1の部分の少なくとも最外部の部分に吸湿防止膜が設けられて気密されているシンチレータ層が開示されている。
【0010】
特許文献5には、X線を可視光に変換する手段としてのシンチレータ層と可視光を映像信号に変換する撮像素子から構成され、シンチレータ層が柱状結晶でありシンチレータ層上に反射層が設けられるX線撮像装置が開示されている。
【特許文献1】特開2000−9846号公報
【特許文献2】特開2005−283483号公報
【特許文献3】特開2005−148060号公報
【特許文献4】特開2003−75593号公報
【特許文献5】特開平09−206296号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記のようなシンチレータパネルを用いると以下の問題点が発生する。
【0012】
特許文献1に記載される技術などでは、解像力は向上するが、発色処理したポリパラキシリレン膜が解像に問題ないレベルの蛍光までも吸収してしまうため、発光量が極端に低下してしまう。
【0013】
柱状結晶の状態が実際は一様ではなく、狭い部分もあれば広い部分もある。特許文献1に記載される技術などでは、特に狭い部分にはポリパラキシリレン膜に入って行きづらく、解像力と輝度にムラが発生してしまう。
【0014】
そこで、本発明は、発光量を低下させることなく、解像力を高め、特性にムラのない放射線検出装置又はシンチレータパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、光電変換パネルと、該光電変換パネル上に配置されたシンチレータ層と、該シンチレータ層を覆う保護層と、を有する放射線検出装置において、前記シンチレータ層は柱状結晶で構成されていて、前記柱状結晶間の隙間をふさぐ閉塞部材を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、支持部材と、該支持部材に配置されたシンチレータ層と、該シンチレータ層を覆う保護層と、を有するシンチレータパネルにおいて、前記シンチレータ層は柱状結晶で構成されていて、前記柱状結晶間の隙間をふさぐ閉塞部材を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、発光量を低下させることなく、解像力を高め、特性にムラのない放射線検出装置又はシンチレータパネルが実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
【0019】
本発明は、柱状結晶に形成されたシンチレータ層の柱間の隙間に気体以外の物質が混入しないよう、柱の上部の隙間に閉塞部材を配置するものである。
【0020】
これにより、保護層を形成する際、保護層の材料が柱の隙間に混入するのを防止することができ、柱と隙間との屈折率差が低下することがないので、柱が光ファイバーとしての機能を低下することがない。
【0021】
閉塞部材の形状は一般に問わないが、生産方法を考慮すれば、粒子が好適である。
【0022】
閉塞部材は、中空の粒子でもよい。
【0023】
閉塞部材の大きさは柱上部の隙間に入り込まない程度のものであることが必要である。柱上部の隙間はばらついているため、そのバラツキの3σ以上の大きさが好適である。
【0024】
閉塞部材の屈折率は、それとシンチレータ層双方に接する保護層の屈折率と実質的に同じであることが好適である。
【0025】
閉塞部材は、任意の波長に対して吸収特性を持っていても蛍光に対し実質的に透明であればよい。つまり、蛍光を100%透過する物質である必然性はない。
【0026】
閉塞部材の材質は、有機物でも無機物でもかまわない。
【0027】
閉塞部材の材質は、有機物の場合は、以下の材料から選ばれる。
【0028】
ポリスチレン、架橋ポリスチレン、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリメタクリル酸ブチル、架橋スチレン−アクリレート、スチレン−アクリレート、ジビニルベンゼン、スチレン−ブタジエン、ポリビニルトルエン等である。
【0029】
また、無機物の場合は、閉塞部材の材質は、酸化チタン、酸化タンタル、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化亜鉛等から選ばれる。
【0030】
閉塞部材の材質は、MgO、CaO、SrO、BaOなどのアルカリ土類金属の酸化物より選ばれてもよい。
【0031】
アルカリ土類金属の酸化物より選ばれた材質の閉塞部材を用いれば、これは水分ゲッタ剤としても機能するため、耐湿性を向上させることが可能である。
【0032】
閉塞部材が粒子の場合は、その周りに熱可塑性の接着剤を塗布すると密着力が向上してさらに良い。
【0033】
柱状結晶のシンチレータ層は、CsI:TI、CsI:Na、NaI:TI、LiI:Eu、KI:TIなどに代表されるアルカリハライド蛍光体から選ばれるものである。
【0034】
閉塞部材及びシンチレータ層に接する保護層は、液状のものを塗布して加熱又はUV照射などの方法によって硬化させるタイプのアクリル系、ウレタン系、シリコーン系などの接着剤を用いることができる。
【0035】
これらの材料をシンチレータ層上面に塗布した際、閉塞部材が隙間への流動侵入を防止することができる。
【0036】
閉塞部材及びシンチレータ層に接する保護層は、常温でタック製を有する粘着材を用いることができる。粘着材で貼り合せた際、閉塞部材が隙間への粘着材の食い込みを防止することができる。
【0037】
閉塞部材及びシンチレータ層に接する保護層は、熱可塑性のホットメルト材を用いることができる。ホットメルトを溶融させてシンチレータ層に押し付けた際、流動性の高いホットメルトが隙間へ流動浸入するのを防止することができる。
【0038】
閉塞部材及びシンチレータ層に接する保護層は、CVD、PVDなどのドライプロセスにより形成される有機又は無機材料を用いることができる。
【0039】
有機材料としては、ポリパラキシリレン、ポリイミド、ポリ尿素などの材料が良い。無機材料としては、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アルミニウム等を用いると良い。これらの材料を成膜する際、閉塞部材が材料の空間からの浮遊浸入を防止することができる。
【0040】
粒子状の閉塞部材をシンチレータ層表面に塗布する方法として、粒子をばら撒くのがよい。全体に振動を与えて隙間にある程度食い込ませる。全体を、エアブローを吹きかけて余分な粒子を除去する方が良い。ただし、この他の方法であってもよい。
【0041】
粒子状の閉塞部材とシンチレータ層とを密着させるには、特に有機物からなる粒子を塗布した後、200℃近くまで加熱して融解させると良い。粒子の周囲に熱可塑性の接着剤が塗布されていれば更に良い。
【0042】
粒子状の閉塞部材とシンチレータ層とを密着させるには、粒子をあらかじめ保護層に混入させておき、そのまま押し付け接着すると良い。
【0043】
こうすることで、保護層が隙間に侵入しようとした際、粒子がある確率で隙間に立ちはだかるので同じ効果が期待できる。こうすれば、粒子の材質を溶融するものとする限定がなくなるため、無機物も適用できる。
【0044】
また、シンチレータ層の柱状部分の上端は、錘状であることが好ましい。これは、閉塞部材が粒子である場合に、粒子が隣接する柱状結晶の上端の間に挟まりやすく、より塞ぎやすくなるからである。
【0045】
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。
【0046】
これは、光電変換パネル100に直接柱状結晶シンチレータ層200を蒸着した放射線検出装置に適用した例である。
【0047】
ガラス基板101上に複数の光電変換素子102と複数のTFT素子103を形成し全体を保護層104で覆っている。
【0048】
保護層104の上面にはCsI:TIからなる柱状結晶シンチレータ層が形成され、ホットメルトからなる保護層301、Alからなる反射層302、PETからなる保護層303が積層されている。301〜303を保護シート300と称する。
【0049】
架橋ポリスチレン製の粒子401は柱の上部に配置されており、これば溶融時のホットメルトの隙間への侵入を防止している。
【0050】
図2及び3は、図1のA部拡大図である。図2は、隙間を1層の粒子がきれいにふさいでいるが、図3のように複数層でふさいでいても屈折率の差が実質的になく光の散乱を招くことがないので問題ない。
【0051】
図4−6は、本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。まず、基板上に柱状のシンチレータ層を図4のように形成する。
【0052】
次に、図5のように、粒子をシンチレータ層上にばら撒き振動を与え、エアブローすることによって余分な粒子を吹き飛ばす。そして、さらにこれを200℃キュアすることによって粒子を僅かに溶融させてシンチレータ層の隙間に粒子を密着させる。
【0053】
次に、保護シート300を上部から熱圧着し、図6に示す構造とする。
【0054】
これにより、ホットメルト材料が柱の隙間に混入することが防止され、図7に示すように上部にホットメルト301が食い込んでMTFを劣化させることがない。
【0055】
[実施形態2]
図8、9は、本発明の第2の実施形態としての放射線検出装置を示す拡大断面図である。
【0056】
実施形態1と重複する部分の説明は割愛する。閉塞部材402の粒子の周囲に熱可塑性の樹脂403を塗布した例である。
【0057】
これによって、粒子を密着させる際の温度の選択肢を増やすことが可能となる。さらに、保護シートを熱圧着させる際に同時に粒子もシンチレータ層に密着させるプロセスにすることもできる。
【0058】
[実施形態3]
図10は、本発明の第3の実施形態としての放射線検出装置を示す拡大断面図である。
【0059】
実施形態1と重複する部分の説明は割愛する。閉塞部材の粒子をあらかじめ保護シート300のホットメルトに混入させた例である。
【0060】
図11は、この形成方法を示した拡大断面図である。
【0061】
保護シート300にあらかじめ粒子を混入させているので、粒子をシンチレータ層に塗布する工程がなくこのまま熱圧着させて貼り合せることが可能である。
【0062】
更に粒子として熱によって溶融しない無機材料を適用することができる。
【0063】
[実施形態4]
図12は、本発明の第4の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。
【0064】
実施形態1と重複する部分の説明は割愛する。本実施形態は、実施形態1に対して、保護層をCVDで形成するポリパラキシリレン層304にした例である。上部にはAlからなる反射層305、ポリパラキシリレン層306が形成されている。
【0065】
このように、閉塞部材及びシンチレータ層に接する保護層304がドライプロセスにより形成されても隙間の中に浸入するのを防止することが可能である。図13及び14はB部の拡大図である。
【0066】
[実施形態5]
図15は、本発明の第5の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。図16及び図17は、図15のC部の拡大図である。
【0067】
実施形態1と重複する部分の説明は割愛する。
【0068】
110はFOP、405はスチレンよりなる閉塞部材の粒子、307は発色させたポリパラキシリレン、308はポリパラキシリレン、309はAl薄膜である。
【0069】
[実施形態6]
図18は、本発明の第6の実施形態としてのシンチレータパネルを示す断面図である。カーボン板等の支持基板105上に、反射層としてのAl薄膜106、保護層104を形成する。
【0070】
そして、保護層104上にシンチレータ層200、閉塞部材401及び保護層301を第1の実施形態又は第3の実施形態と同様にして形成する。
【0071】
このようにして得られたシンチレータパネルと図1に示したセンサパネル100とを接着剤を用いて貼り合わせると放射線検出装置が得られる。
【0072】
[実施形態7]
図19は、本発明による放射線検出装置を放射線検出システムとして応用した例を示す図である。放射線検出装置は上記の各実施形態の放射線検出装置である。
【0073】
図19に示すように、放射線源となるX線チューブ6050で発生したX線6060は患者又は被験者6061の胸部6062を透過し、放射線画像を撮影する放射線検出装置6040に入射する。この入射したX線に患者6061の体内部の情報が含まれている。
【0074】
X線の入射に対応して放射線検出装置6040のシンチレータは発光し、これを光電変換して、電気的情報を得る。
【0075】
この情報はデジタルに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理されコントロールルームにある表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
【0076】
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなどに設置された表示手段となるディスプレイ6081に表示又は光ディスク等の記録手段に保存することができる。
【0077】
これにより遠隔地の医師が診断することも可能である。
【0078】
また、記録手段となるフィルムプロセッサ6100により記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、柱状結晶シンチレータ層を用いたシンチレータパネルに適用でき、また柱状結晶シンチレータを用いた放射線検出装置に適用できる。
【0080】
また、DR、CTなどの医療用X線診断装置等に応用することが可能であるが、非破壊検査等の用途に応用した場合にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のA部拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態としての放射線検出装置を示す拡大断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態としての放射線検出装置を示す拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態としての放射線検出装置を示す拡大断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態としての放射線検出装置の形成の過程を示した拡大断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。
【図13】図12のB部拡大図である。
【図14】図12のB部拡大図である。
【図15】本発明の第5の実施形態としての放射線検出装置を示す断面図である。
【図16】図15のC部拡大図である。
【図17】図15のC部拡大図である。
【図18】本発明の第6の実施形態としてのシンチレータパネルを示す断面図である。
【図19】本発明の第7の実施形態としての放射線検出システムを示す図である。
【符号の説明】
【0082】
100 光電変換パネル
101 ガラス基板
102 光電変換素子
103 TFT素子
104 保護層
110 ファイバーオプティカルプレート
200 柱状結晶のシンチレータ層
300 保護シート
301 ホットメルト
302 Al
303 PET
304 ポリパラキシリレン
305 Al薄膜
306 ポリパラキシリレン
307 発色させたポリパラキシリレン
401 閉塞部材の粒子
402 閉塞部材の粒子
403 熱可塑性の樹脂
404 閉塞部材の粒子
405 閉塞部材の粒子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電変換パネルと、該光電変換パネル上に配置されたシンチレータ層と、該シンチレータ層を覆う保護層と、を有する放射線検出装置において、
前記シンチレータ層は柱状結晶で構成されていて、
前記柱状結晶間の隙間をふさぐ閉塞部材を有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項2】
前記閉塞部材は、粒子であることを特徴とする請求項1記載の放射線検出装置。
【請求項3】
前記閉塞部材の直径は、前記隙間よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の放射線検出装置。
【請求項4】
前記柱状結晶のシンチレータ層の柱状部分の上端は、錘状になっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の放射線検出装置。
【請求項5】
前記閉塞部材の屈折率は、前記保護層の屈折率と実質的に同じであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の放射線検出装置。
【請求項6】
前記閉塞部材の表面には、熱可塑性の樹脂が塗布されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の放射線検出装置。
【請求項7】
支持部材と、該支持部材に設けられたシンチレータ層と、該シンチレータ層を覆う保護層と、を有するシンチレータパネルにおいて、
前記シンチレータ層は柱状結晶で構成されていて、
前記柱状結晶間の隙間をふさぐ閉塞部材を有することを特徴とするシンチレータパネル。
【請求項8】
前記閉塞部材は、粒子であることを特徴とする請求項7記載のシンチレータパネル。
【請求項9】
前記閉塞部材の直径は、前記隙間よりも大きいことを特徴とする請求項8記載のシンチレータパネル。
【請求項10】
前記柱状結晶のシンチレータ層の柱状部分の上端は、錘状になっていることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載のシンチレータパネル。
【請求項11】
前記閉塞部材の屈折率は、前記保護層の屈折率と実質的に同じであることを特徴とする請求項7から10のいずれか1項記載のシンチレータパネル。
【請求項12】
前記閉塞部材の表面には、熱可塑性の樹脂が塗布されていることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載のシンチレータパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−170374(P2008−170374A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−5856(P2007−5856)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】