説明

放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法

【課題】心電波形や呼吸データに同期して音声を発することにより、心電波形の異常や呼吸の異常を直ちに確認することができる放射線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】被検体に放射線を照射して、被検体を透過した放射線を検出して投影データを収集する撮影部と、被検体が発する周期的に変化する生体情報を検出する検出部と、検出部からの生体情報に同期して撮影部を制御するスキャン制御部と、撮影部で収集した投影データを処理する画像処理部と、検出部からの生体情報に同期して音声を発生する音声発生部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線CT装置等の放射線画像撮影装置に係り、特に心電同期撮影や呼吸同期撮影を行う放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に病院等の機関では、X線CT装置(コンピュータ断層撮影装置)等の放射線画像撮影装置が使用されており、被検体を撮影して得た投影データを収集して医用画像情報を観察するようにしている。このようなX線CT装置では、X線管とX線検出器を対向配置し、X線管とX線検出器の間に被検体を載せた天板を移動することで投影データを収集する。
【0003】
またX線CT装置による心臓検査では、心電波形(例えばR波)に同期して指定心拍位相でハーフスキャンを行う方式や、ヘリカルスキャンにて心電波形を取り込み、生データに波形信号を付加して再構成時に目的とする心拍位相での画像を再構成する心電同期再構成法がある。
【0004】
心電同期再構成法では、複数心拍にわたる投影データを収集し、各心拍から特定の心拍位相に近いデータを切り出し、再構成に要する360°又は180°+α(α:ファン角)分のデータを揃え、揃えたデータから画像を再構成するようにしている。またデータ収集を行いながら心電波形に同期して指定位相のみX線曝射する機能やX線を変調する機能もある。いずれにおいても、心電波形の波形データがX線CT装置に正しく入力されていることが必要不可欠である。
【0005】
ところで従来のX線CT装置では、何らかの原因で、撮影途中に心電波形データ(例えばR波トリガ信号)が入ってこなくなると、それまでの撮影が無駄になってしまう。また患者によっては、不整脈が起きる場合があり、スキャン中に不整脈が起きると撮影が無駄になってしまう。したがって心臓検査においては、事前またはスキャン中に不整脈が発生したした場合は、直ちに認識できるようにする必要がある。
【0006】
現状では、スキャン前に事前に心電波形がX線CT装置に正しく入力されているか否かを確認するため、CT装置に入ってくるR波トリガ信号を所定時間モニタリングし、平均心拍数をモニタ上に表示する機能を備えたものがある。この機能は、ある一定時間(数秒程度)での心拍数をモニタリングするものであり、継続的なモニタリングではないため、スキャン時に心電波形が異常になった場合には検知できない。
【0007】
またスキャンの直前やスキャン中は、心電計に表示される波形情報を確認しているが、患者と、装置の操作画面及び心電計を見ながらの撮影となるため、心電波形が異常になった場合に見落としてしまう可能性がある。また、心電計にて心電波形が正しく表示されていても、X線CT装置に入力されたR波トリガ信号が正常でない場合も撮影に失敗する可能性がある。
【0008】
特許文献1には、心電波形に基づき所定位相のスキャンデータを抽出してCT断層像を再構成するイメージング装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−16445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来のX線CT装置では、撮影途中に心電波形データが入ってこなくなった場合や、スキャン中に患者が不整脈を発生した場合は、直ちに認識できるようにする必要があるが、スキャン時に心電波形が異常になった場合には検知できない。またスキャンの直前やスキャン中は、患者と、装置の操作画面及び心電計を見ながら撮影するため、心電波形が異常になった場合に見落としてしまうことがあり、撮影に失敗する可能性があった。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、心電波形や呼吸データに同期してコンソール(操作室)上で音声を発することにより、心電波形の異常や呼吸の異常を直ちに確認することができる放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の本発明の放射線画像撮影装置は、被検体に放射線を照射して、前記被検体を透過した放射線を検出して投影データを収集する撮影部と、前記被検体が発する周期的に変化する生体情報を検出する検出部と、前記検出部からの前記生体情報に同期して前記撮影部を制御するスキャン制御部と、前記撮影部で収集した投影データを処理する画像処理部と、前記検出部からの前記生体情報に同期して音声を発生する音声発生部と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
また請求項6記載の本発明の放射線画像撮影方法は、被検体に放射線を照射して、前記被検体を透過した放射線を検出して投影データを収集する撮影部を備え、 前記被検体が発する周期的に変化する生体情報を検出し、前記生体情報に同期して前記撮影部を制御して前記被検体をスキャンし、前記検出部からの前記生体情報に同期して音声を発生し、前記音声によって前記被検体の生体情報の異常の有無を確認することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、心電波形や呼吸データに同期して音声を発することにより、不整脈等による心拍の異常や、R波トリガ信号が正常でない場合、或いは呼吸の異常などを耳で確認することができるため、無駄な撮影を減らすことができ、不整脈等の発生を正確に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るX線CT装置を示すブロック図。
【図2】心電同期スキャンの動作を説明する波形図。
【図3】本発明の特徴部分を示すブロック図。
【図4】キーボードからの音声発生動作を説明する波形図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るX線CT装置を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る放射線画像撮影装置を示すブロック図であり、一例としてX線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装置)を示している。図1において、X線CT装置100は、ガントリ(架台)10を有し、このガントリ10内には回転部11が設けられ、図示しない回転機構によって回転する。回転部11内には、X線管12と、X線検出器13が対向して配置されており、回転部11の中心部分は開口して、そこに寝台の天板14に載置された被検体Pが挿入される。以下の説明では、被検体Pを患者と呼ぶ場合もある。
【0018】
X線管12からのX線(放射線)は、被検体Pに照射され、被検体Pを透過したX線はX線検出器13で電気信号に変換され、DAS(data acquisition system)と呼ばれるデータ収集部15で増幅され、デジタルデータに変換される。このデジタルデータは、データ伝送部16を介して投影データとして操作コンソール20(後述)に伝送される。X線検出器13は、多数のX線検出素子が被検体Pの体軸方向(スライス方向)及び体幅方向(チャンネル方向)にマトリクス状に配列されており、スライス方向に配列された検出器列毎に投影データを収集する。X線管12、X線検出器13及びデータ収集部15は撮影部を構成する。
【0019】
また、ガントリ10には架台・寝台制御部17、スリップリング18を設けている。天板14は、寝台19に設けた寝台駆動装置によって架台10の開口部に進退可能であり、寝台駆動装置には架台・寝台制御部17から駆動信号が供給される。寝台19は架台・寝台制御部17に対して寝台の位置情報を送る。
【0020】
20は操作コンソールであり、コンピュータシステムを構成する。操作コンソール20は前処理部21を有し、データ伝送部16からのデータが前処理部21に送られる。前処理部21では、信号強度の補正や信号欠落の補正等の処理を行い、投影データをバスライン201に出力する。
【0021】
バスライン201にはホストCPU22、スキャン制御部23、再構成処理部24、データ記憶部25等が接続され、スキャン制御部23には、X線制御/高電圧発生部26及び操作部を構成するキーボード27が接続されている。またキーボード27は表示部28に接続している。
【0022】
ホストCPU22は、ホストコントローラとして機能し、操作コンソール20の各部の動作を制御する。またスキャン制御部23は、架台・寝台制御部17及びX線制御/高電圧発生部26を制御し、被検体Pをスキャンする際のX線の照射量や曝射のタイミングを制御する。
【0023】
再構成処理部24は、ボリュームデータから関心領域或いは関心臓器を抽出し、3D画像データ等を再構成する。また再構成処理部24は、例えば心電同期再構成法により複数心拍にわたる投影データを収集し、各心拍から特定の心拍位相に近いデータを切り出し、画像を再構成する。データ記憶部25は、断層画像等のデータを記憶する。尚、前処理部21、再構成処理部24、データ記憶部25は投影データを処理する画像処理部を構成する。
【0024】
キーボード27は表示部28に接続され、操作者(検査技師等)によって操作可能であり、データ処理する上で各種の設定を行う。また、患者の状態や検査方法等の各種情報を入力する。表示部28は、画像処理部によって得られた画像等を表示する。
【0025】
X線制御/高電圧発生部26は、スリップリング18を介してX線管12に電力を供給し、X線の曝射に必要な電力(管電圧、管電流)を与える。X線管12は、被検体Pの体軸方向に平行なスライス方向と、それに直交するチャンネル方向の2方向に広がるビームX線を発生する。
【0026】
またX線CT装置100には、被検体Pが発する周期的に変化する生体情報を検出するために、例えば心電計(ECG)30を設けている。心電計30は、被検体Pが発する生体情報(心電波形)を検出する検出部を構成する。心電計30は、心電計のインターフェース(I/F)31に接続され、I/F31を介してデータ伝送部16及びスキャン制御部23に心電計30で検出された心電波形データを供給する。心電計30は、X線CT装置の構成要素として組み込んでもよいし、外部機器として構成してもよい。
【0027】
心電計30からは、生体情報として心電波形とR波トリガ信号が生成され、I/F31からスキャン制御部23にR波トリガ信号が供給され、スキャン制御部23はR波トリガ信号を用いてキーボード27を駆動し、音声を発するように制御する。キーボード27は音声発生部の機能を兼ねている。
【0028】
次に本発明のX線CT装置100の主要部の動作を、図2を参照して説明する。X線CT装置における心臓検査では、心電波形(R波トリガ信号)に同期して指定した心拍位相のハーフスキャンを行う方式や、ヘリカルスキャンにて心電波形を取り込み、生データに波形信号を付加して再構成時に目的とする心拍位相での画像を再構成する方式がある。
【0029】
心電同期再構成法は、マルチスライスCTにおいて循環器領域(心臓)の機能及び形態診断に利用され、複数心拍にわたる投影データを収集し、各心拍から特定の心拍位相の近いデータを切り出してきて、再構成に要する360度または180度+α(α:ファン角)分のデータを揃え、揃えたデータから画像を再構成する。心電同期させる所望の心拍位相を指定するには、心電波形の特徴波として、例えばR波トリガ信号を用いている。
【0030】
図2(a)はR波トリガ信号(RT)を示している。R波トリガ信号(RT)は、図2(b)の心電波形のR波が現れる期間に同期して発生する。即ち、心電波形(b)は、一心拍周期の期間にP波、Q波、R波、S波、T波、U波が現れ、心臓が最も動いている期間にR波が現れ、動きの比較的緩やかな期間にU波が現れる。
【0031】
したがって、一般的には図2(c)で示すように、R波の発生期間を避け動きの比較的緩やかな期間にスキャン(心電同期スキャン)を行うようにしている。図2(d)は、X線管12からのX線量の一例を示し、心電同期スキャンに合わせてX線量を制御するようにしている。これは一般にECGモジュレーションと呼ばれている。
【0032】
このように、X線CT装置100における心臓検査では、心電波形のデータがCT装置に正しく入力される必要がある。ところが患者によっては、スキャン中に不整脈が起きたりする場合があり、不整脈が発生した場合は、その検査は無駄になる可能性が高くなる。このため、スキャン中などに不整脈が発生した場合は、直ちに認識できるようにすることが望ましい。
【0033】
一般的には、スキャン前に事前に心電波形が正しく入力されているか確認するため、X線CT装置に入ってくるR波トリガ信号をある時間モニタリングし、平均心拍数をモニタ上に表示するようにしている。しかしながら、10数秒程度のモニタリングであり、継続的なモニタリングではないため不整脈の検知は難しいのが現状である。また実際のスキャンにおいてX線CT装置に入力される心電波形が異常になることもある。
【0034】
そこで本発明では、X線CT装置に入力される心電波形(R波トリガ信号)に同期して、操作コンソール20側で音を鳴らし、患者の心拍状態を検査準備中、スキャン直前、スキャン中のいずれにおいてもリアルタイムに聴覚的に認識できるようにした点に特徴がある。
【0035】
即ち、心電計30からは心電図波形データとして、X線CT装置100側に心電波形とR波トリガ信号(TR)が入力される。この2つの信号は、I/F31を介してデータ伝送部16に送られ、収集データのエクストラデータとして付加される。また、R波トリガ信号(RT)は、操作コンソール20のスキャン制御部23にも供給される。
【0036】
スキャン制御部23は、R波トリガ信号(RT)を用いて、心電同期スキャンやECGモジュレーションなどの制御を行う。またスキャン制御部23には、CT装置用のキーやダイヤルなどの入力デバイスを備えたハイブリッド式のキーボード27が接続されており、スキャン制御部23とキーボード27はシリアル通信で接続されている。
【0037】
図3は、本発明の特徴部分を示すブロック図である。図3において、キーボード27は表示部28に接続されている。キーボード27は、例えばハイブリッドキーボードであり、ブザーデバイスを内蔵している。一方、心電計30で生成されたR波トリガ信号(RT)は、I/F31を介してスキャン制御部23に供給され、スキャン制御部23からはR波トリガ信号(RT)に同期してキーボード27のブザーデバイスをオン・オフ制御する信号が供給される。
【0038】
図4(a)はR波トリガ信号(RT)を示し、スキャン制御部23からはR波トリガ信号(RT)の立ち上がりに同期して、図4(b)に示すようなブザー指示信号がキーボード27に供給される。図4(c)は、キーボード27のブザーデバイスのオン・オフ動作を示し、キーボード27は、ブザー指示がきたら、例えば20m秒間ブザーを鳴らして止める。これによりR波に同期して音が鳴り、キーボード27からは、患者の心拍に合わせて例えば「ピッ,ピッ…」と音声が発せられる。
【0039】
こうして、常に心電波形データがX線CT装置100に入力されていることを確認することができる。また不整脈等による心拍の異常も確認することが可能となる。また患者の心拍状態を、検査準備中、スキャン直前、スキャン中のいずれにおいてもリアルタイムに聴覚的に認識できる。
【0040】
また従来のように、心電計に表示される波形情報を確認する方式では、患者と、装置の操作画面及び心電計を見ながらの撮影となるため、心電波形が異常になった場合に見落としてしまう可能性があるが、本発明では、耳で患者の心拍状態を確認できるため、異常の見落としを低減できる。また心電計の心電波形が正しく表示されていても、入力されたR波トリガ信号が正常でない場合も確認することができる。
【実施例2】
【0041】
次に本発明の第2の実施形態に係るX線CT装置について説明する。第2の実施形態では、呼吸同期による撮影と音声の発生を実現するものである。
【0042】
図5は、本発明の第2の実施形態のブロック図である。図5では、心電計30に代えて呼吸検出器40を設け、患者の呼吸に合わせてスキャンを行い、呼吸に合わせてキーボード27のブザーデバイスを駆動するようにしたものである。尚、呼吸検出器40は、被検体Pが発する周期的に変化する生体情報(呼吸データ)を検出する検出部を構成する。
【0043】
即ち、呼吸検出器40は被検体Pが発する生体情報として呼吸データを生成するものであり、患者が息を吸ったとき又は吐き出したタイミングを検出する。検出方法としては、例えば患者が呼吸運動をしたときの胸部の膨らみ(胸の厚さ)を測定する方法がある。或いは呼吸の流量や流速を測定してもよい。
【0044】
呼吸検出器40からの呼吸データは、データ伝送部16に供給され収集データに付加される。また呼吸データは、スキャン制御部23に供給され、例えば腹部や胸部の検査等において、患者が息を吸い込んだタイミングでスキャンを行う。またスキャン制御部23からキーボード27に対して、呼吸データに同期したデータが供給される。例えば患者が最も息を吸い込んだタイミングでパルス信号を発生するようにすれば、周期的にキーボード27のブザーデバイスを駆動して音声を発することができる。
【0045】
したがって、操作者は、患者の呼吸状態を耳で確認することができるため、異常に鼓動が早くなった場合などは撮影を中止することができ、撮影の無駄を低減することができる。
【0046】
以上述べたように本発明では、不整脈等による心拍の異常や、R波トリガ信号が正常でない場合、或いは患者の呼吸の異常を耳で確認することができるため、異常を感じた場合は撮影を中止することで無駄な撮影を減らすことができる。また操作者は、耳で聞きながらX線CT装置を操作できるため、作業がしやすくなる。
【0047】
尚、本発明の実施形態は、以上述べた実施例に限定されるものではない。例えば、ハイブリッド式のキーボードにブザーデバイスを内蔵した例を述べたが、操作コンソール20にスピーカを設け、R波トリガ信号や呼吸データを利用してスピーカを駆動するようにしてもよい。またX線CT装置以外にアンギオ装置と呼ばれるX線撮影装置等の他の放射線画像撮影装置にも適用することができる。
【0048】
また特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0049】
100…放射線画像撮影装置(X線CT装置)
10…ガントリ
11…回転部
12…X線管
13…X線検出器
14…天板
15…データ収集部
16…データ伝送部
17…架台・寝台制御部
18…スリップリング
19…寝台
20…操作コンソール
21…前処理部
22…ホストCPU
23…スキャン制御部
24…再構成処理部
25…データ記憶部
26…X線制御/高圧発生部
27…キーボード
28…表示部
30…心電計
31…インターフェース
40…呼吸検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に放射線を照射して、前記被検体を透過した放射線を検出して投影データを収集する撮影部と、
前記被検体が発する周期的に変化する生体情報を検出する検出部と、
前記検出部からの前記生体情報に同期して前記撮影部を制御するスキャン制御部と、
前記撮影部で収集した投影データを処理する画像処理部と、
前記検出部からの前記生体情報に同期して音声を発生する音声発生部と、を具備したことを特徴とする放射線画像撮影装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記被検体の心臓の動きを検出する心電計を含み、前記生体情報として心電波形のR波トリガ信号を生成し、前記音声発生部は前記R波トリガ信号に同期して音声を発生することを特徴する請求項1記載の放射線画像撮影装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記被検体の呼吸状態を検出する呼吸検出器を含み、前記生体情報として前記被検体の呼吸データを生成し、前記音声発生部は前記呼吸データに同期して音声を発生することを特徴する請求項1記載の放射線画像撮影装置。
【請求項4】
前記画像処理部で処理した画像を表示する表示部を備え、
前記音声発生部は、前記表示部に接続したブザーデバイス付きのキーボードで成り、前記ブザーデバイスを前記生体情報に同期して駆動することを特徴する請求項1記載の放射線画像撮影装置。
【請求項5】
前記音声発生部は、前記生体情報に同期して駆動されるスピーカで成ることを特徴する請求項1記載の放射線画像撮影装置。
【請求項6】
被検体に放射線を照射して、前記被検体を透過した放射線を検出して投影データを収集する撮影部を備え、
前記被検体が発する周期的に変化する生体情報を検出し、
前記生体情報に同期して前記撮影部を制御して前記被検体をスキャンし、
前記検出部からの前記生体情報に同期して音声を発生し、
前記音声によって前記被検体の生体情報の異常の有無を確認することを特徴とする放射線画像撮影方法。
【請求項7】
前記生体情報として心電波形のR波トリガ信号を生成し、前記R波トリガ信号に同期して前記音声を発生することを特徴する請求項6記載の放射線画像撮影方法。
【請求項8】
前記生体情報として前記被検体の呼吸データを生成し、前記呼吸データに同期して前記音声を発生することを特徴する請求項6記載の放射線画像撮影方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−56167(P2011−56167A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211763(P2009−211763)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】