説明

放射線画像読取システム及び画像読取装置の評価方法

【課題】他の一般撮影の作業を妨げることなく効率的に品質評価用の演算を行える放射線読取画像システム及び画像読取装置の評価方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る放射線画像読取システム1によれば、コンソール40は、QC用に撮影され、読み取られた画像データを読み取りを行った装置ID、撮影に使用したカセッテID、読取時刻情報、QC識別情報などの画像データの検索に必要な情報と画像データとを対応付けてHDD48に記憶し保存する。QC演算用のプログラムを搭載したコンソール40aは、QC演算の対象とする読取装置の装置IDやカセッテのカセッテID、画像種類等が選択されると、選択された条件に合致する画像データの検索要求を各コンソール40に送信し、何れかのコンソール40から画像データが受信されると、QC演算処理を実行し、得られた評価結果値や判定結果を表示部43に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線画像読取システム及び画像読取装置の評価方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医療分野において、患者の病状の診断のための画像を得るために放射線画像読取システムが用いられている。放射線画像読取システムでは、放射線撮影により被写体を透過した放射線エネルギーの一部を輝尽性蛍光体シートの内部に一旦蓄積し、放射線エネルギーが蓄積された輝尽性蛍光体シートを励起光で2次元的に走査して輝尽発光を生じさせ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、これをA/D変換してデジタルの画像データを取得する。
【0003】
このような放射線画像読取システムで使用される画像読取装置(以下、読取装置と称する)は、大きく分けて、輝尽性蛍光体シートを内蔵し、内蔵した輝尽性蛍光体シートに蓄積された放射線画像を読み取る一体型のタイプと、輝尽性蛍光体シートを収容したカセッテが装填されると、装填されたカセッテに蓄積された放射線画像を読み取るカセッテタイプに分類される。
【0004】
このような放射線画像読取システムにおいて得られた画像の画質が悪いと、適正な診断を行うことができなくなる。そのため、読取装置やカセッテのQA(Quality Assurance:品質保証)やQC(Quality Control:品質管理)を行うための品質管理システムが提案されている。例えば、特許文献1には、放射線透過性の基板に放射線を遮蔽する材料や吸収する材料が配置された品質管理のための品質評価用のパターンであるQCファントムの放射線画像を撮影して、この放射線画像を検査対象となる読取装置で読み取り、得られた放射線画像の画像データにコンソールで品質評価結果を取得するための演算(以下、QC演算という)を施すシステムが記載されている。コンソールとは、品質評価用(QC用)の撮影か患者を撮影する一般撮影かの選択、撮影に使用するカセッテ又は読取装置等の登録、一般撮影における撮影対象となる患者の患者情報や撮影部位等の撮影オーダ情報の登録、読取装置で読み取られた画像データと撮影オーダ情報との対応付け、画像データに対する画像処理や演算等を行うための装置である。
【特許文献1】特開2004−226875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、QC用の撮影を行うことの選択(以下、QCメニューの選択という)、品質評価対象とするカセッテや一体型の読取装置の登録、QCファントムの撮影、読取装置における輝尽性蛍光体シートに記録された放射線画像の読み取り、読み取った画像データのコンソールへの送信、コンソールにおける演算及び評価結果の出力が一連の流れで行われていた。そのため、患者の撮影を行う可能性のある診療時間中にQC用の撮影を開始してしまうと、演算を行っている間はコンソールが占有されてしまい、緊急時等の割込み撮影が入ってもそのコンソールを使用することは演算を途中で中断し割込み撮影後に再度QCファントムの撮影からやり直さない限りできなかった。患者の撮影を行わない夜間等にQC用の撮影から演算までを一括して行えばこのような問題は生じないが、技師の負担増となったり、診療時間中であって患者の少ない時間帯などを有効に利用できなくなるという問題があった。
【0006】
特に、特開2002−159476号公報に開示されたような分散処理システムのようにカセッテの枚数や読取装置の台数が多数の場合には、QC用の撮影から演算までの一連の流れが何度も繰り返されるので、QCに要する時間が長くなり、問題は顕著であった。
【0007】
本発明の課題は、他の一般撮影の作業を妨げることなく効率的に品質評価用の演算を行える放射線読取画像システム及び画像読取装置の評価方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
放射線撮影により被写体の放射線画像が記録された記録媒体から前記放射線画像を読み取って画像データを得る一台以上の画像読取装置と、前記画像読取装置から画像データを取得して、当該画像データを前記被写体となった患者の患者情報と対応付けるとともに当該画像データに画像処理を施すコンソールと、を備えた放射線画像読取システムにおいて、
放射線撮影により品質評価対象となる前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データ又は放射線撮影により前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を品質評価対象となる前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データを入力する画像データ入力手段と、
品質評価対象となった前記画像読取装置又は前記記録媒体を特定するための装置識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記画像データ入力手段で入力された画像データに、品質評価用のデータであることを示す品質評価識別情報及び前記識別情報入力手段で入力された装置識別情報を対応付ける制御手段と、
前記制御手段で対応付けられた画像データ、品質評価識別情報及び装置識別情報を保存する保存手段と、
前記品質評価識別情報と対応付けて保存されている画像データを前記保存手段から検索して読み出し、前記読み出した画像データに品質評価用の演算処理を施して評価結果を取得する品質評価演算手段と、
前記品質評価演算手段により取得された評価結果を前記制御手段で前記演算処理対象となった画像データに対応付けられた装置識別情報と対応付けて出力する出力手段と、
を備える。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記コンソールは、前記保存手段及び前記制御手段を備える。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記コンソールが複数で、前記複数のコンソールのうちの少なくとも一のコンソールが前記品質評価演算手段及び前記出力手段を備える。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記画像読取装置が複数である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
複数種の前記画像読取装置を備える。
【0013】
請求項6に記載の発明は、
放射線撮影により被写体の放射線画像が記録された記録媒体から前記放射線画像を読み取って画像データを得る一台以上の画像読取装置を備えた放射線画像読取システムにおける画像読取装置の評価方法であって、
放射線撮影により品質評価対象となる前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データ又は放射線撮影により前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を品質評価対象となる前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データを画像データ入力手段から入力する画像データ入力工程と、
品質評価対象となった前記画像読取装置又は前記記録媒体を特定するための装置識別情報を識別情報入力手段から入力する識別情報入力工程と、
前記画像データ入力工程で入力された画像データに、品質評価用のデータであることを示す品質評価識別情報及び前記識別情報入力工程で入力された装置識別情報を制御手段により対応付ける対応付け工程と、
前記対応付け工程で対応付けられた画像データ、品質評価識別情報及び装置識別情報を保存手段に保存する保存工程と、
品質評価演算手段により、前記品質評価識別情報と対応付けて保存されている画像データを前記保存手段から検索して読み出し、前記読み出した画像データに品質評価用の演算処理を施して評価結果を取得する品質評価演算工程と、
前記品質評価演算工程により取得された評価結果を前記対応付け工程で前記演算処理対象となった画像データに対応付けられた装置識別情報と対応付けて出力手段から出力する出力工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、他の一般撮影の作業を妨げることなく効率的に画像読取装置等についての品質評価用の演算を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る一実施形態について説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
【0016】
まず、構成を説明する。
図1に、放射線画像読取システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、放射線画像読取システム1は、撮影装置10と、読取装置20と、FPD(Flat Panel Detector)撮影装置30と、コンソール40と、イメージャ50とを備えて構成される。読取装置20、FPD撮影装置30、コンソール40及びイメージャ50は、通信ネットワークNを介して互いにデータ送受信可能に接続されている。なお、各装置の台数は、特に限定されない。
【0017】
通信ネットワークNは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用可能である。なお、病院等の医療機関内で許可されるのであれば、無線通信や赤外線通信であってもよいが、重要な患者情報を含むため、送受信される情報は暗号化することが好ましい。また、病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、上述した通信ネットワークN上の各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。
【0018】
以下、放射線画像読取システム1の各構成装置について説明する。
撮影装置10は、放射線照射スイッチ(図示せず)や、X線源などの放射線源11等を有し、被写体Mに放射線を照射して撮影を行う。撮影装置10において撮影を行う際には、被写体Mの放射線源11と反対方向に、輝尽性蛍光体シートを収容したカセッテ12が配置される。
カセッテ12は、放射線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シートを備える放射線画像変換シートが収容された持ち運び可能な放射線変換媒体であり、撮影装置10の放射線源11からの照射放射線量に対する被写体Mの放射線透過率分布に従った放射線量を内設された輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積し、この輝尽性蛍光体層に被写体Mの放射線画像情報を記録する。また、カセッテ12表面には、カセッテ12を個々に識別するためのカセッテID(カセッテ識別情報)が貼付されている。
【0019】
読取装置20(20A、20B)は、プログラムに従って装置全体を制御するとともに各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる制御部、操作部、装填されたカセッテ12に収容された或いは内蔵された輝尽性蛍光体シートに記録された被写体Mの放射線画像を読み取って画像データを得る読取部、読取部による読取後に輝尽性蛍光体上の残像を消去する消去部、装填されたカセッテ12に貼付されたバーコードを読み取るバーコードリーダ、通信ネットワークN上の各装置とのデータ送受信を制御する通信部等を備えて構成される。輝尽性蛍光体シートは、放射線画像を記録する記録媒体である。
【0020】
読取部は、撮影により被写体Mを透過した放射線エネルギーが蓄積された輝尽性蛍光体シートを励起光で2次元的に走査して輝尽発光を生じさせ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、これをA/D変換してデジタルの画像データを取得するものである。例えば、レーザービームを励起光として用い、レーザービームを主走査方向に偏向して輝尽性蛍光体シートに入射するとともに、輝尽性蛍光体シートを副走査方向に走査搬送することにより励起光で輝尽性蛍光体シートを二次元的に走査し、生じた輝尽性発光光を光伝播器で伝播して、CCD(Charge Coupled Device)やフォトマルチプライヤ等の光検出器で検出することにより、輝尽性蛍光体に記録された放射線画像を読み取る。
【0021】
読取装置20は、輝尽性蛍光体シートを収容したカセッテ12が装填されると、装填されたカセッテ12に記録された放射線画像を読み取るカセッテタイプの読取装置20Aと、装置自体に放射線源を備えるとともに輝尽性蛍光体シートを内蔵し、内蔵した輝尽性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る一体型タイプの読取装置20Bがある。放射線画像読取システム1は、カセッテタイプの読取装置20Aと一体型タイプの読取装置20Bとが混在していてもよいし、何れか一方のみを備える構成としてもよい。
【0022】
FPD撮影装置30は、プログラムに従って装置全体を制御するとともに各種処理を実行するCPU、各種プログラムやデータを記憶するROM及びRAM等からなる制御部、被写体Mに対し放射線を照射する放射線源、放射線照射スイッチ等を有する操作部、放射線源から照射されて少なくとも被写体Mを透過した放射線をその強度に応じて検出し電気信号に変換して蓄積する放射線検出部、放射線検出部に蓄積された電気信号を消去する消去部、通信ネットワークN上の各装置とのデータ送受信を制御する通信部等を備えて構成される一体型タイプの読取装置である。
【0023】
FPD撮影装置30の放射線検出部は、例えば、ガラス基板等を有しており、基板上の所定位置に、放射線源から照射されて少なくとも被写体Mを透過した放射線をその強度に応じて検出し、検出した放射線を電気信号に変換して蓄積する複数の画素がマトリックス状に配列されてなる。即ち、放射線検出部は、放射線画像を記録する記録媒体である。この放射線検出部の各画素は、例えばTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング部により構成され、制御部は、各画素のスイッチング部を制御して、当該各画素に蓄積された電気信号の読み取りをスイッチングしていき、放射線検出部に蓄積された電気信号を読み取ることにより、画像データを取得する。
【0024】
なお、本実施の形態においては、FPD撮影装置30は、放射線検出部と撮影装置が一体となった一体型としたが、撮影装置と放射線を検出する装置(FPD)とを別体の装置としてもよい。即ち、上述の放射線検出部、放射線検出部のスイッチング素子等を制御して各画素に蓄積された電気信号の読み取りを制御する制御部、読み取った画像データを蓄積する画像メモリ、画像データを送信する通信部等を持ち運び可能に収納したカセッテ型のFPDを撮影毎に放射線源を有する撮影装置の保持部に装填し、撮影を行う構成としてもよい。
【0025】
上述の読取装置20A、読取装置20B、FPD撮影装置30は、それぞれ個々の装置を識別するための装置IDが付与されている。また、読取装置20B、FPD撮影装置30は、それぞれ放射線画像を記録する記録媒体としての輝尽性蛍光体シートや放射線検出部を内蔵しており、これらの各装置の装置IDは、各装置の装置自体及び内蔵された記録媒体の双方を識別する識別情報として用いられる。
【0026】
コンソール40は、撮影メニュー(QC用の撮影を行うQCメニューと、患者を撮影する一般撮影メニューとがある)の選択、撮影に使用するカセッテ12や一体型の読取装置等の登録、一般撮影における撮影対象となる患者の患者情報や撮影部位等の撮影オーダ情報の登録、読取装置20で読み取られた画像データと撮影オーダ情報との対応付け及び保存、画像データに対する画像処理、画像データのイメージャ50への送信及び出力制御等を行うための装置である。
【0027】
図2に、コンソール40の機能構成例を示す。図2に示すように、コンソール40は、
CPU41、操作部42、表示部43、通信部44、バーコードリーダ45、RAM46、記憶部47、HDD(Hard Disk Drive)48等を備えて構成され、各部はバス49により接続されている。
【0028】
CPU41は、記憶部47に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM46内に形成されたワークエリアに展開し、該プログラムに従った処理を実行することにより各部の動作を集中制御し、制御手段を実現する。
【0029】
操作部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU41に出力する。また、操作部42は、表示部43の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号をCPU41に出力する。
【0030】
表示部43は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT等のモニタにより構成され、CPU41から入力される表示信号の指示に従って、操作部42からの入力指示やデータ等を表示する。本実施の形態において、表示部43は、出力手段として、後述するQC演算処理において取得された評価結果値や判定結果を画面上に出力する。
【0031】
通信部44は、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNに接続された各装置との間の通信を制御する。即ち、通信部44は、通信ネットワークNを介して読取装置20又はFPD撮影装置30で得られた画像データを入力する画像データ入力手段として機能し、さらに読取装置20又はFPD撮影装置30の装置IDやカセッテIDが通信ネットワークNを介して入力される場合には識別情報入力手段として機能する。
【0032】
バーコードリーダ45は、カセッテ12上に貼付されたバーコードの表すカセッテIDを読み取ってCPU41に出力する。
【0033】
RAM46は、CPU41により実行制御される各種処理において、記憶部47から読み出されたCPU41で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0034】
記憶部47は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU41で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメータ、或いは処理結果等のデータを記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU41は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0035】
HDD(Hard Disc Drive)48は、保存手段であり、読取装置20又はFPD撮影装置30から送信された一般撮影の画像データを撮影オーダ情報と対応付けて記憶し保存する。また、HDD48は、読取装置20又はFPD撮影装置30から送信されたQC用の画像データ(QC用画像データ)を、読み取りを行った装置の装置ID、QC撮影に使用したカセッテID(カセッテ撮影の場合)、QC用画像データであることを示すQC識別情報(品質評価識別情報)、読取時刻(日付を含む)情報等と対応付けて記憶し保存する。
【0036】
本実施の形態において、HDD48は、QC撮影管理情報ファイル481、一般撮影管理情報ファイル482、画像ファイル記憶領域483を有している。
図3に、QC撮影管理情報ファイル481の一例を示す。図3に示すように、QC撮影管理情報ファイル481は、「管理NO.」フィールド4811と、「装置ID」フィールド4812と、「カセッテID」フィールド4813と、「QC識別情報」フィールド4814と、「読取時刻情報」フィールド4815と、「処理済みフラグ」フィールド4816と、「画像ID」フィールド4817とを有するデータベースファイルである。即ち、QC撮影管理情報ファイル481は、QC用画像データ毎の、管理NO.、装置ID、カセッテID、QC識別情報、読取時刻情報、処理済みフラグ(デフォルトはOFF)、画像IDを対応付けて1レコードとして記憶するファイルである。なお、輝尽性蛍光体シートを内蔵した一体型の読取装置20BやFPD撮影装置30にあっては、装置と記録媒体は常に一体で管理されるので、必ずしもカセッテIDを対応付ける必要は無い。
一般撮影管理情報ファイル482は、登録された撮影オーダ情報と当該撮影オーダ情報に従って撮影された画像データの画像ID等を対応付けて記憶するファイルである。
画像ファイル記憶領域483は、読取装置20又はFPD撮影装置30から受信した画像データを記憶、保存するために設けられた領域である。
なお、読取装置20又はFPD撮影装置30から送信される画像データは、DICOM形式の画像ファイルであり、画像IDを含む付帯情報が付帯されている。本実施の形態において、画像データは、この画像IDにより、QC撮影管理情報ファイル481に保存されている当該画像データに関する情報や、一般撮影管理情報ファイル482に記憶されている当該画像データに関する撮影オーダ情報と対応付けられている。
【0037】
HDD48の記憶容量は、有る程度余裕を持って準備する必要がある。
通常、撮影が行われ、読取装置20やFPD撮影装置30等から画像データが受信された後、遅くとも1週間以内には医師による読影が開始される。又は、後述のQC演算処理が実行される。従って、画像データが受信されてから少なくとも1週間は保存が可能な記憶容量としなければならない。
【0038】
例えば、コンソール40が取り扱う画像データが一画像につき2000画素×2500画素で、1日100画像程度が生成されるとすると、容量40GBのHDD(画像保存用の記憶容量は20GBとする)であれば2000画像を約20日保存することができる。
【0039】
放射線画像読取システム1においては、少なくとも一台のコンソール40に、QCツール401が搭載されている。QCツール401は、品質評価用の演算プログラムであり、QCツール401が搭載されたコンソール40のCPU41は、QCツール401との協働によるソフトウエア処理により、品質評価演算手段を実現する。また、QCツール401を搭載したコンソール40は、QC演算により取得される評価結果を記憶するQC評価結果ファイル484を有している。以下、QCツール401が搭載されたコンソール40をコンソール40aとして説明する。
【0040】
イメージャ50は、コンソール40から受信された画像データに基づきフィルム等の記録媒体上に画像を記録し、可視像として再生したハードコピーを出力する装置である。イメージャ50としては、例えば、画像データに基づいて、透過型記録媒体(フィルム)にレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する光熱銀塩方式のイメージャや、インクジェット方式或いはレーザ方式で反射型記録媒体(紙媒体、シール等)に記録するイメージャ等を用いることができる。
【0041】
次に、上記放射線画像読取システム1におけるQCの動作について説明する。
図4に、放射線画像読取システム1において、カセッテ12及び読取装置20Aの組み合わせを品質評価対象とした場合にQC演算に用いるQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスを示す。図5に、放射線画像読取システム1において、読取装置20Bを品質評価対象としてQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスを示す。図6に、QCツール401が搭載されたコンソール40aにおいて実行されるQC演算処理の流れを示す。
【0042】
ここで、放射線画像読取システム1において得られる画像データの品質は、放射線画像を記録する輝尽性蛍光体シートやFPD等の記録媒体及び記録媒体から画像データを読み取る読取装置に依存する。即ち、撮影済みのカセッテ12を読取装置20Aに装填して読み取りを行う場合、得られる画像データの品質は使用するカセッテ12及び読取装置20Aの組み合わせによって決まる。記録媒体と読取装置が一体となっている読取装置20BやFPD撮影装置30を用いて読み取りを行う場合は、得られる画像データの品質は使用する読取装置によって決まる。カセッテ型のFPDを用いて読み取りを行う場合は、放射線の記録及び読み取りをそのFPDで行うので、得られる画像データの品質は使用するカセッテ型のFPDによって決まる。従って、放射線画像読取システム1における品質評価対象は、カセッテ12と読取装置20Aの組み合わせか、一体型の読取装置20Bか又はFPD撮影装置30となる。
また、品質評価用として定めたカセッテ12(校正用カセッテ)を用い、複数の読取装置20AでQC用画像データを読取処理することで、主として、読取装置起因の品質変動(品質劣化)を知ることができる。同様に、品質評価用として定めた読取装置20A(校正用読取装置)を用い、複数のカセッテ12からQC用画像データを読取処理することで、主としてカセッテ起因の品質変動(品質劣化)を知ることができる。従って、カセッテ12として校正用として定められたカセッテを用いることで読取装置20Aを品質評価対象とすることができ、また、校正用として定められた読取装置20Aを用いることでカセッテ12を品質評価対象とすることができる。
【0043】
まず、図4を参照してカセッテ12及び読取装置20Aの組み合わせを品質評価対象としてQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスについて説明する。当該シーケンスにおけるコンソール40側処理は、CPU41と、記憶部47に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理であり、読取装置20A側処理は、読取装置20AのCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0044】
コンソール40において、オペレータ(撮影技師等)による操作部42からの操作に応じて表示部43に撮影メニュー画面が表示され、当該撮影メニュー画面からQCメニューの何れかが選択され(ステップS1)、次いで、オペレータの操作により、選択されたQCメニューによる品質評価対象となるカセッテ12のバーコードがバーコードリーダ45から読み取られてカセッテIDが入力されると、入力されたカセッテIDとQC用の撮影であることを示すとともに選択されたQCメニューの種別を示すQC識別情報がQC撮影管理情報ファイル481に登録される(ステップS2)。そして、通信部44を介して、自己のコンソールID、登録されたカセッテID及びQC識別情報が対応付けられて通信ネットワークNに接続された全ての読取装置20Aに通知(送信)される(ステップS3)。
【0045】
本実施の形態においては、ステップS1においてQCメニュー1〜3が選択可能となっている。
QCメニュー1は、品質評価対象となるカセッテ12と読取装置20Aとの組み合わせ、読取装置20B、又はFPD撮影装置30により得られる画像データの画質(例えば、表示寸法精度、線形性、ダイナミックレンジ、低コントラスト分解能等)を判定するもので、品質評価対象によるQCファントムP(図7参照)の放射線画像の記録及び読み取りにより得られたQC用画像データを使用してQC演算を行い、品質評価及び判定を行うものである。
QCメニュー2は、品質評価対象となるカセッテ12と読取装置20Aとの組み合わせ、読取装置20B、又はFPD撮影装置30により得た一様露光画像データ(放射線をカセッテ12又は読取装置に内蔵された輝尽性蛍光体シートや放射線検出部の全面に一様に照射したものを読み取って得られたQC用画像データ)の信号値の平均値や、信号値のバラツキがあるか否かを評価判定するものである。
QCメニュー3は、品質評価対象となるカセッテ12と読取装置20Aとの組み合わせ、読取装置20B、又はFPD撮影装置30の消去性能を評価判定するものである。
【0046】
図7に、QCメニュー1での撮影に用いられるQCファントムPの一例を示す。QCファントムPは、アクリル板などの放射線透過性の基板に放射線を遮蔽する材料や吸収する材料が配置された品質評価用の被写体である。
金属円板1a〜1cは、例えば、銅などの金属円板からなり、品質評価対象により取得された画像データの表示寸法精度を定量評価するために用いられる部材である。
【0047】
タングステン板2は、辺縁が鮮鋭なエッジ部が形成されたパターンであり、品質評価対象により取得された画像データの鮮鋭度を定量評価するために用いられる部材である。
金属板ステップ3a〜3dは、段階的に互いに厚さの異なる複数の銅板で構成されており、品質評価対象により取得された画像データの、輝尽性蛍光体シートに到達した放射線量の違いによる輝尽発光の輝度の線形性及びダイナミックレンジを定量評価するために用いられる部材である。
ジッタ評価部材4a、4bは、長方形状の銅部材からなる。ジッタ評価部材4a、4bの何れか一方の長辺は、品質評価対象の読取装置(読取装置20A、20B)におけるQCファントムPの主走査方向に平行になるように配置され、他方の長辺は、副走査方向に平行になるように配置されて構成されている。ジッタ評価部材4a、4bは、各走査方向についての読取レーザの走査性能を評価するために用いられる部材である。
アクリル板5a〜5eは、所定の直径を有する互いに厚さが異なるアクリル部材で構成されている。アクリル板5a〜5eは、厚さが段階的に変化するように並べて配置されており、品質評価対象により取得された画像データの低コントラスト分解能を目視評価又は定量評価するために用いられる部材である。
アクリル板6a〜6eは、アクリル板5a〜5eと同様であるが、アクリル板5a〜5eの直径>アクリル板6a〜6eである。
【0048】
読取装置20Aにおいて、通信部を介してコンソール40からカセッテID及びQC識別情報が通知されると、通知されたコンソールID、カセッテID及びQC識別情報が対応付けられてRAMに記憶される(ステップS4)。オペレータにより、コンソール40で登録された品質評価対象のカセッテ12を用いて、選択されたQCメニューに従って放射線撮影が行われ、品質評価対象とする何れかの読取装置20Aにカセッテ12が装填されると(ステップS5;YES)、読取装置20Aのバーコードリーダにより装填されたカセッテ12のカセッテIDが読み取られ(ステップS6)、RAMにおいて読み取られたカセッテIDに対応付けて記憶されているコンソールID及びQC識別情報が検索される(ステップS7)。そして、検索により得られたQC識別情報に従って、装填されたカセッテ12に記録されたQC用の画像の読み取り(QCメニュー3の場合はカセッテ12に記録された放射線画像の消去及び消去後の画像の読み取り)が行われ(ステップS8)、得られた画像データに、画像を識別するための画像ID、自己の装置ID、読み取ったカセッテ12のカセッテID、読取時刻情報、QC識別情報が付帯情報として付帯され、通信部を介してカセッテ12を登録したコンソール40(検索により得られたコンソールIDのコンソール40)に送信される(ステップS9)。
【0049】
コンソール40において、通信部44を介して読取装置20Aから画像データ及びその付帯情報が受信されると(ステップS10:画像データ入力工程及び識別情報入力工程)、受信された画像データにその付帯情報に含まれる品質評価対象となった装置の装置ID、カセッテID、読取時刻情報、QC識別情報等が対応付けて保存され(ステップS11:対応付け工程及び保存工程)、本処理は終了する。具体的には、QC撮影管理情報ファイル481に記憶されているカセッテID及びQC識別情報が当該画像データの付帯情報の情報と一致する最新のレコードに、画像データに付帯されている付帯情報の登録されていない情報(画像ID、読み取りを行った装置ID、読取時刻情報)が追加登録されるとともに、画像データが画像ファイル記憶領域483に記憶されることにより、画像データと付帯情報が対応付けて保存される。
【0050】
なお、上記図4に示す処理シーケンスにおいて、カセッテ12として校正用として定められたカセッテを用いることとすれば、読取装置20Aを品質評価対象とし、読取装置20Aの品質変動等を評価するためのQC用画像データを取得することができる。また、カセッテ12を読み取る装置として校正用として定められた読取装置20Aを用いることとすれば、カセッテ12を品質評価対象とし、カセッテ12の品質変動等を評価するためのQC用画像データを取得することができる。
【0051】
次に、図5を参照して読取装置20Bを品質評価対象としてQC画像データを取得するまでの処理シーケンスについて説明する。当該シーケンスにおけるコンソール40側処理は、CPU41と、記憶部47に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理であり、読取装置20B側処理は、読取装置20AのCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0052】
コンソール40において、オペレータによる操作部42からの操作に応じて表示部43に撮影メニュー画面が表示され、当該撮影メニュー画面からQCメニューの何れかが選択され(ステップS21)、次いで、操作部42の操作により、選択されたQCメニューによる品質評価対象となる読取装置20Bの装置IDが入力されると、入力された装置IDとQC用の撮影であることを示すとともに選択されたQCメニューの種別を示すQC識別情報がQC撮影管理情報ファイル481に登録される(ステップS22)。読取装置20Bの装置IDの入力は、例えば、表示部43の画面上に一覧表示される読取装置20Bの装置IDを示すアイコンの押下等により行われる。登録が終了すると、通信部44を介して、自己のコンソールID、登録された装置ID及びQC識別情報が選択された読取装置20Bに通知(送信)される(ステップS23)。なお、ステップS21で選択可能なQCメニューは、上述したものと同様である。また、QCメニュー1で用いられるQCファントムPも上述したものと同様である。
【0053】
品質評価対象として登録された読取装置20Bにおいて、通信部を介してコンソール40からコンソールID及びQC識別情報が通知されると、通知されたコンソールID及びQC識別情報が対応付けられてRAMに記憶される(ステップS24)。オペレータにより、選択されたQCメニューに応じて放射線撮影の準備が行われ、当該読取装置20Bの操作部の放射線照射スイッチが押下され撮影指示が入力されると(ステップS25;YES)、放射線源から放射線が照射され(ステップS26)、コンソール40から送信されたQC識別情報に従って、放射線撮影により当該装置に内蔵されている輝尽性蛍光体シートに記録されたQC用の画像の読み取り(QCメニュー3の場合は記録されたQC用の画像の消去及び消去後の画像の読み取り)が行われ(ステップS27)、得られた画像データに画像を識別するための画像ID、自己の装置ID、読取時刻情報、QC識別情報が付帯情報として付帯され、通信部を介して登録したコンソール40(RAMに記憶されているコンソールIDのコンソール)に送信される(ステップS28)。
【0054】
コンソール40において、通信部44を介して読取装置20Bから画像データ及びその付帯情報が受信されると(ステップS29:画像データ入力工程及び識別情報入力工程)、受信された画像データにその付帯情報に含まれる品質評価対象となった装置の装置ID、読取時刻情報、QC識別情報等が対応付けて保存され(ステップS11:対応付け工程及び保存工程)、本処理は終了する。具体的には、QC撮影管理情報ファイル481に登録されている装置ID及びQC識別情報が当該画像データの付帯情報の情報と一致する最新のレコードに、画像データに付帯されている付帯情報の登録されていない情報(画像ID、読取時刻情報)が追加登録されるとともに、画像データが画像ファイル記憶領域483に記憶されることにより、画像データと付帯情報が対応付けて保存される。
【0055】
なお、FPD撮影装置30を品質評価対象とした場合のQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスは、S27における放射線画像の読み取りが放射線検出部により検出された放射線画像に対して行われるほかは図5で説明したのと同様である。また、カセッテ型のFPDを用いる場合のQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスは、同様に読み取りの方法が異なるほかは図4で説明したのと同様であるが、消去動作は行わないため、QCメニュー3の場合は、単に放射線の照射は行わずに画像を取得するだけとなる。なお、カセッテ型のFPDを用いる場合、コンソール40に設けたクレードル等を介してFPDの画像データを登録したコンソール40に送信することとしてもよい。また、無線通信によりFPDの画像データを登録したコンソール40に送信することとしてもよい。
【0056】
上述のように、図4、図5に示す処理により、QC用に読み取りされた画像データは、品質評価対象となった記録媒体又は読取装置を特定するための装置識別情報(カセッテID、装置ID)、QC識別情報、読取時刻情報等の情報と対応付けて保存される。そのため、オペレータは、例えば、診療時間終了後等、所望の時間に、QCツール401が搭載されたコンソール40aにおいて、保存された画像データのうち所望の品質評価対象により得られた画像データを検索して読み出してQC演算処理を実行することができる。
【0057】
次に、図6を参照して、QCツール401が搭載されたコンソール40aにおいて実行されるQC演算処理について説明する。当該処理は、操作部42の所定の操作によりQC演算の実行が指示された際に、CPU41とQCツール401との協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0058】
まず、表示部43にQC画面431が表示される(ステップS31)。
図8に、QC画面431の一例を示す。QC画面431は、オペレータがQC演算の対象となる読取装置、又は読取装置とカセッテ12の組み合わせの選択、QC演算に用いる画像の種類の選択を行う画面であるとともに、QC演算結果、即ち、品質評価結果の表示を行う画面である。図8は、QC画面431における演算開始前の表示状態を示している。
図8に示すように、QC画面431には、品質評価対象とする読取装置(読取装置20A、20B、FPD撮影装置30の各装置)の装置IDを選択するためのリーダ選択ボタン群431aが表示されている。リーダ選択ボタン群431aには、通信ネットワークNに接続された読取装置20A、20B、FPD撮影装置30の各装置についての、装置ID及びアイコンが表示されたボタンが一覧表示されている。このリーダ選択ボタン群431aからQC演算対象とする読取装置に対応するボタンが選択されると、選択された読取装置についての情報がリーダ情報表示欄431bに表示される。
また、QC画面431には、品質評価対象とするカセッテ12を選択することを指示するためのカセッテ選択指示ボタン431cが表示されている。当該カセッテ選択指示ボタン431cが押下されると、リーダ選択ボタン群431aが表示されている位置に、カセッテ選択ボタン群が表示される。カセッテ選択ボタン群には、カセッテ12を個々に識別するカセッテID及びアイコンが表示されたボタンが一覧表示される。このカセッテ選択ボタン群からQC演算対象のカセッテ12に対応するボタンが選択されると、選択されたカセッテ12についての情報がカセッテ情報表示欄431dに表示される。なお、本実施の形態において、読取装置20BとFPD撮影装置30は、撮影にカセッテ12を使用しないためカセッテIDの選択が不要であり、これらのカセッテIDの選択が不要な読取装置の装置IDがリーダ選択ボタン群431aにより選択された場合は、カセッテ選択指示ボタン431cの押下は受け付けず、カセッテIDの選択を不可とすることが好ましい。また、撮影にカセッテ12を使用するためカセッテIDの選択が必要な読取装置(読取装置20A)の装置IDが選択された場合は、カセッテIDの入力を促すため、カセッテ選択指示ボタン431cを点滅表示等することが好ましい。
また、QC画面431には、QC演算に用いる画像の種類(QCメニュー)を選択するための選択ボタン431e〜431gが表示されている。画像の種類は、QCファントム画像(QCメニュー1で取得された画像データ)、一様露光画像(QCメニュー2で取得された画像データ)、消去画像(QCメニュー3で取得された画像データ)の中から選択することができる。
【0059】
QC画面431を介して操作部42によりQC演算対象とする読取装置の装置ID、又は装置IDとカセッテIDの組み合わせと、画像の種類とが選択されると(ステップS32)、通信部44を介して全てのコンソール40に対し、選択された装置ID、選択された画像種類に応じたQC識別情報、カセッテID(選択された場合のみ)が検索条件として送信され、QC演算が未処理であって、検索条件に合った画像データの検索要求がなされる(ステップS33)。
【0060】
ここで、検索要求を受信した各コンソール40においては、処理済みフラグがOFFであり、かつ受信された検索条件、例えば、装置ID、カセッテID、QC識別情報の各情報に合った画像データがQC撮影管理情報ファイル481において検索処理され、処理済みフラグがOFFであり、かつ受信された検索条件に合った画像データが存在した場合、コンソール40aに対し、該当する画像データがあることを示す情報、例えば、画像ID情報が返信される。処理済みフラグがOFFであり、かつ受信された検索条件に合った画像データが存在しなかった場合、該当する画像データがないことを示す情報が返信される。なお、コンソール40aにおいても、処理済みフラグがOFFであり、かつ受信された検索条件に合った画像データのQC撮影管理情報ファイル481における検索処理が実行され、画像データ有無の結果が取得される。
【0061】
通信部44を介して何れかのコンソール40(コンソール40aを含む)から画像データ有りを示す情報が受信されると(ステップS34;YES)、送信元のコンソール40に対し画像データの送信要求が送信され、QC演算が未処理であってQC画面431の選択条件に合致した画像データが取得される(ステップS35)。そして、QC画面431で選択された画像種類(即ち、QCメニュー)に応じたQC演算が実行される(ステップS36:品質評価演算工程)。全てのコンソール40から画像データ無しを示す情報が受信された場合(ステップS34;NO)、QC画面431にエラーメッセージが表示され(ステップS40)、本処理は終了する。
【0062】
例えば、選択された画像種類がQCファントム画像の場合、QC演算の対象となる画像データはQCファントムPを被写体とした画像データであり、検索された画像データのQCファントムPの各部材が位置する領域の信号値が読み出され、各領域に対応する評価項目に応じた演算処理が行われる。各部材が位置するべき基準領域に対応する画素の始点及び終点の座標、及び各領域の基準の信号値は、予め記憶部47に記憶されている。各部材が位置する領域は、基準領域の座標周辺の画素の信号値と基準信号値とが比較されることにより特定される。
【0063】
評価項目のうち、表示寸法精度は、例えば、画像データ上の金属円板1a〜1b間の距離が演算され、得られた値と実際にQCファントムPを測定して得られた金属円板1a〜1b間の距離(予め記憶されている)の実測値とに基づき、予め定められた演算式により評価結果値(%)が算出される。また、取得された画像データ上の金属円板1b〜1c間の距離が演算され、得られた値と実際にQCファントムPを測定して得られた金属円板1b〜1c間の距離の実測値とに基づき、予め定められた演算式により評価結果値が算出される。なお、画像データ上の2点間の距離は、画像データの2点間の画素数×読取画素サイズで表される。
また、例えば、線形性は、金属板ステップ3a〜3dのそれぞれに相当する領域の画像データの各画素の信号値の平均値が算出され、隣り合う各ステップ間の平均値の差分値が算出され、この算出された各ステップ間の差分値に基づき、予め定められた演算式により評価結果値が算出される。
【0064】
また、例えば、鮮鋭度の評価結果値は、タングステン板2の辺縁のエッジ部の信号値の変化量に基づき算出される。ダイナミックレンジの評価結果値は、金属板ステップ3a〜3dの最大信号値と最小信号値に基づいて算出される。読取レーザの走査性能の評価結果値は、ジッタ評価部材4aのY方向に並ぶ画素のX方向のズレ量、ジッタ評価部材4bのX方向に並ぶ画素のY方向のズレ量に基づき算出される。低コントラスト分解能の評価結果値は、画像上からオペレータが操作部42により目視可能なアクリル板を選択した結果に基づいて、又は、各アクリル板の信号値に基づいて算出される。
【0065】
そして、各結果項目毎に、算出された評価結果値が予め定められた閾値を越えているか否かが判定され、その判定結果に応じて各評価項目が合格(PASS)か不合格(FAIL)かの判定が行われる。
【0066】
一方、選択された画像種類が一様露光画像の場合、例えば、画像データの各画素の信号値の平均値及び標準偏差が算出され、算出された平均値及び標準偏差に基づいて、評価結果値の算出及び合格か不合格かの判定が行われる。
一方、選択された画像種類が消去の場合も同様に、画像データの各画素の信号値の平均値及び標準偏差が算出され、算出された平均値及び標準偏差に基づいて、評価結果値の算出及び合格か不合格かの判定が行われる。
【0067】
演算が終了すると、表示部43のQC画面431に評価結果値及び判定結果が表示され(ステップS37:出力工程)、評価結果値及び判定結果がコンソール40aのHDD48のQC評価結果ファイル484に記憶し保存される(ステップS38)。そして、画像データの送信元のコンソール40に対し、通信部44を介して当該画像データの処理の終了が通知され(ステップS39)、本処理は終了する。画像データの送信元のコンソール40においては、QC撮影管理情報ファイル481におけるコンソール40aに送信した画像データに対応するレコードの処理済みフラグにONが設定される。なお、評価結果値及び判定結果は、品質評価対象となった読取装置、カセッテ、QCの種類、読取時刻が特定可能な情報、例えば、装置ID+カセッテID(選択されていない場合は0)+画像種類(QC識別情報)+読取時刻情報等の組み合わせからなる管理NO.を付す、或いは、これらの情報と対応付けて検索可能な状態で保存しておくことが好ましい。また、評価結果値及び判定結果を、時系列で、例えばグラフ表示などにより、コンソール40a上に表示することにより性能が安定しているか、劣化傾向にあるのか瞬時に把握できるようにすることが好ましい。
【0068】
図9に、ステップS37において表示されるQC画面431の一例を示す。
図9に示すように、QC演算の実行が終了すると、QC画面431には、QC演算対象の情報を示すリーダ情報表示欄431b、カセッテ情報表示欄431dの表示とともに評価結果値及び判定結果が表示される。即ち、QC画面431は、QCファントム画像の結果表示欄431h、一様露光画像の結果表示欄431i、消去画像の結果表示欄431jが設けられており、ステップS32で選択された画像種類に対応する結果表示欄に評価結果値(%)及び判定(合格/不合格)が表示される。
【0069】
以上説明したように、放射線画像読取システム1によれば、コンソール40の何れかにおいて、QCメニューが選択され、品質評価対象とするカセッテID又は装置IDが登録されると、登録されたカセッテ12を用いて撮影が行われ何れかの読取装置20Aにおいてそのカセッテ12に蓄積された放射線画像が読み取られるか、又は、登録された読取装置20B又はFPD撮影装置30で撮影が行われ放射線画像が読み取られ、得られた画像データが登録を行ったコンソール40に送信される。コンソール40においては、画像データが受信されると、読み取りを行った装置ID、カセッテID、読取時刻情報、QC識別情報などの画像データの検索に必要な情報が画像データに対応付けられてHDD48に記憶され保存される。
【0070】
また、QC演算を行うためのプログラムであるQCツール401が搭載されたコンソール40aにおいて、QC演算の対象とする読取装置又は読取装置とカセッテの組み合わせ、画像種類が選択されると、選択された条件に合致する画像データの検索要求が各コンソール40に送信され、何れかのコンソール40から画像データが受信されると、QC演算処理が実行され、得られた評価結果値や判定結果が表示部43に表示されるとともに、コンソール40aのHDD48に保存される。
【0071】
従って、QC用の撮影及び読み取りにより画像データを取得する工程と、取得した画像データにQC演算を施す工程を分離することができるので、一般撮影に影響のない時間帯で適時QC用画像データを検索し、必要な画像データを読み込んでQC演算を行うことが可能となり、他の一般撮影の作業を妨げることなく効率的にQC演算を行うことが可能となる。特に、放射線画像読取システム1内で多数のカセッテ12や複数台の読取装置を使用する場合、QC演算による一般撮影への影響を大幅に低減することが可能となる。
【0072】
また、QC用の撮影及び読み取りにより得られた画像データをコンソール40のHDD48に保存する構成とすることにより、新たにQC用の画像データ保存用の記憶装置を設ける必要がなくなる。
【0073】
また、QCツール401や品質評価結果を表示する表示部を少なくとも一台のコンソールに備える構成とすることで、QC用に新たに装置台数を増やすことなくQCを行うことが可能となる。
【0074】
なお、上記実施の形態における記述内容は、放射線画像読取システム1の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0075】
例えば、上記実施の形態においては、品質評価対象となるカセッテIDの登録を行ったコンソール40は、全ての読取装置20Aに対し自己のコンソールID及び登録したカセッテIDを通知することで、品質評価対象となるカセッテが装填された読取装置20Aにおいて、読み取った画像データをカセッテ登録を行ったコンソール40に送信可能な構成としたが、これに限定されない。例えば、放射線画像読取システム1に、システム内の情報を管理するサーバ装置を備え、サーバ装置に品質評価対象のカセッテ登録を行ったコンソール40のコンソールIDと登録されたカセッテIDを対応付けて保存しておき、読取装置20Aやコンソール40aからの問い合わせに応じて、サーバ装置が両者の関係を通知する構成としてもよい。コンソール40で装置IDを登録した場合も同様に、サーバ装置でコンソールIDと装置IDとを対応付けて保存し、サーバ装置が各装置の問い合わせに応じて両者の関係を通知するようにしてもよい。また、QC演算による評価結果及び画像データは、サーバ装置に保存しておくようにしてもよい。
【0076】
また、上記実施の形態においては、品質評価対象とするカセッテや読取装置を予めコンソール40に登録しておくこととしたが、一般撮影の場合のみ事前に登録を行い、品質評価対象については無登録で(事前に登録を行わずに)読取装置20Aにカセッテ12を装填して読み取りを行ったり、読取装置20BやFPD撮影装置30において撮影及び読み取りを行ったりするようにしてもよい。この場合、上記実施の形態で説明した構成では、QC撮影の場合には読取装置側にカセッテIDとコンソールIDとの対応関係が通知されないので、品質評価対象のカセッテ12が装填されても読取装置側のRAMにはこのカセッテ12に対応するカセッテIDとコンソールIDの対応関係が記憶されない。そのため、読み取ったカセッテIDに対応するコンソールIDがRAMに記憶されていない場合、読取装置側で品質評価対象であると判断して、読み取った画像データに付帯情報を付帯させてQCツール401が搭載されたコンソール40aに送信する。サーバ装置を用いる構成においても同様に、品質評価対象のカセッテIDとコンソールIDの対応関係は記憶されないので、サーバ装置からカセッテIDに対応するコンソールIDが存在しないと通知された場合、読取装置側で品質評価対象であると判断して、読み取った画像データに付帯情報を付帯させてQCツール401が搭載されたコンソール40aに送信する。このようにすれば、コンソール40aにQC用の画像データを全て保存しておくことができ、QC演算対象の画像データの検索が容易となる。或いは、読み取りを行った装置から、busyではない何れかのコンソール40に画像データを送信して何れかのコンソール40で画像データを保存しておき、QC演算を行う際に、コンソール40aから全てのコンソール40に対し選択された条件に合致した画像データの有無を問い合わせて保存先のコンソール40から画像データを取得する構成としてもよい。
【0077】
なお、QCメニューが上記実施の形態のように複数存在する場合には、無登録ではQCメニューの選択を読取装置側の操作部を介して行う必要がある。この場合、読取装置側では、QCメニューが選択されれば次に読み取られる画像データは品質評価対象であると判断できるので、QCメニュー選択後に読み取った画像データをQCツール401を搭載したコンソール40aに送信する構成としてもよい。
【0078】
また、QCツールや評価結果を表示するための表示部を、各読取装置20A、20B、FPD撮影装置30に備える構成としてもよい。この場合、各読取装置においては、QCメニューが選択され、カセッテが装填されると(或いは、撮影が指示されると)、選択されたQCメニューに従って撮影や画像の読み取り等を行い、得られた画像データをQC識別情報(カセッテ12を使用した場合は、QC識別情報及びカセッテID)等と対応付けて不揮発性のRAM等に記憶する。QC演算の実行が指示されると、記憶されている未処理の画像データについて演算を行い、評価結果値及び判定結果の表示及び保存を行う。そして、演算対象となった画像データに処理済みフラグを対応付ける。
【0079】
また、上記実施の形態においては、QC演算を行う際に、QC演算の対象となるカセッテIDや装置ID、画像種類を選択することとしたが、更にQC演算の対象とする読取時刻情報の範囲を指定できるようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施の形態においては、評価結果値及び判定結果を表示部43に表示することにより出力することとして説明したが、イメージャ50から出力することとしてもよい。
【0081】
また、QC演算対象を選択する際には、画像種類をオペレータが選ぶのではなく、未処理であって、選択されたカセッテID、装置IDの条件を満たす全ての画像種類の画像データについてQC演算を行って結果を一度にQC画面431に表示するようにしてもよい。
【0082】
その他、放射線画像読取システム1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。例えば、読取装置とコンソールとが一体に構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施の形態における放射線画像読取システムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1に示すコンソールの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すQC撮影管理情報ファイルのデータ格納例を示す図である。
【図4】図1のカセッテ及びカセッテ型の読取装置の組み合わせを品質評価対象とした場合にQC演算に用いるQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスを示すフロー図である。
【図5】図1の一体型の読取装置を品質評価対象とした場合にQC演算に用いるQC用画像データを取得するまでの処理シーケンスを示すフロー図である。
【図6】QCツールを搭載したコンソールのCPUにより実行されるQC演算処理を示すフローチャートである。
【図7】QCファントムの一例を示す図である。
【図8】図6のQC演算処理において表示されるQC画面の一例を示す図である。
【図9】図6のQC演算処理において評価結果を表示したQC画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0084】
1 放射線画像読取システム
10 撮影装置
11 放射線源
12 カセッテ
20 読取装置
20A 読取装置(カセッテ型)
20B 読取装置(一体型)
30 FPD撮影装置
40 コンソール
41 CPU
42 操作部
43 表示部
44 通信部
45 バーコードリーダ
46 RAM
47 記憶部
48 HDD
481 QC撮影管理情報ファイル
482 一般撮影管理情報ファイル
483 画像ファイル記憶領域
49 バス
401 QCツール
484 QC評価結果ファイル
50 イメージャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線撮影により被写体の放射線画像が記録された記録媒体から前記放射線画像を読み取って画像データを得る一台以上の画像読取装置と、前記画像読取装置から画像データを取得して、当該画像データを前記被写体となった患者の患者情報と対応付けるとともに当該画像データに画像処理を施すコンソールと、を備えた放射線画像読取システムにおいて、
放射線撮影により品質評価対象となる前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データ又は放射線撮影により前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を品質評価対象となる前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データを入力する画像データ入力手段と、
品質評価対象となった前記画像読取装置又は前記記録媒体を特定するための装置識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記画像データ入力手段で入力された画像データに、品質評価用のデータであることを示す品質評価識別情報及び前記識別情報入力手段で入力された装置識別情報を対応付ける制御手段と、
前記制御手段で対応付けられた画像データ、品質評価識別情報及び装置識別情報を保存する保存手段と、
前記品質評価識別情報と対応付けて保存されている画像データを前記保存手段から検索して読み出し、前記読み出した画像データに品質評価用の演算処理を施して評価結果を取得する品質評価演算手段と、
前記品質評価演算手段により取得された評価結果を前記制御手段で前記演算処理対象となった画像データに対応付けられた装置識別情報と対応付けて出力する出力手段と、
を備える放射線画像読取システム。
【請求項2】
前記コンソールは、前記保存手段及び前記制御手段を備える請求項1に記載の放射線画像読取システム。
【請求項3】
前記コンソールが複数で、前記複数のコンソールのうちの少なくとも一のコンソールが前記品質評価演算手段及び前記出力手段を備える請求項2に記載の放射線画像読取システム。
【請求項4】
前記画像読取装置が複数である請求項1〜3の何れか一項に記載の放射線画像読取システム。
【請求項5】
複数種の前記画像読取装置を備える請求項4に記載の放射線画像読取システム。
【請求項6】
放射線撮影により被写体の放射線画像が記録された記録媒体から前記放射線画像を読み取って画像データを得る一台以上の画像読取装置を備えた放射線画像読取システムにおける画像読取装置の評価方法であって、
放射線撮影により品質評価対象となる前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データ又は放射線撮影により前記記録媒体に記録された品質評価用の画像を品質評価対象となる前記画像読取装置で読み取ることにより得られた画像データを画像データ入力手段から入力する画像データ入力工程と、
品質評価対象となった前記画像読取装置又は前記記録媒体を特定するための装置識別情報を識別情報入力手段から入力する識別情報入力工程と、
前記画像データ入力工程で入力された画像データに、品質評価用のデータであることを示す品質評価識別情報及び前記識別情報入力工程で入力された装置識別情報を制御手段により対応付ける対応付け工程と、
前記対応付け工程で対応付けられた画像データ、品質評価識別情報及び装置識別情報を保存手段に保存する保存工程と、
品質評価演算手段により、前記品質評価識別情報と対応付けて保存されている画像データを前記保存手段から検索して読み出し、前記読み出した画像データに品質評価用の演算処理を施して評価結果を取得する品質評価演算工程と、
前記品質評価演算工程により取得された評価結果を前記対応付け工程で前記演算処理対象となった画像データに対応付けられた装置識別情報と対応付けて出力手段から出力する出力工程と、
を含む画像読取装置の評価方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−283531(P2008−283531A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−126741(P2007−126741)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】