放送受信システム
【課題】家庭内の固定放送受信機で視聴していた番組を外出先の携帯放送受信機で選局するためには、ユーザが固定放送受信機から携帯放送受信機に選局情報を送るための操作を明示的に行う必要があった。
【解決手段】放送受信システムは、携帯放送受信機104が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段102と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を携帯放送受信機104に送信する選局情報送信手段103を有する固定放送受信機101と、選局情報送信手段103が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段105と、選局情報受信手段105が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段106を有する携帯放送受信機104から構成する。これにより、特別な操作をせずに携帯放送受信機を起動するだけで、固定放送受信機で視聴していた番組を選局して続きを視聴できるようにした。
【解決手段】放送受信システムは、携帯放送受信機104が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段102と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を携帯放送受信機104に送信する選局情報送信手段103を有する固定放送受信機101と、選局情報送信手段103が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段105と、選局情報受信手段105が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段106を有する携帯放送受信機104から構成する。これにより、特別な操作をせずに携帯放送受信機を起動するだけで、固定放送受信機で視聴していた番組を選局して続きを視聴できるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機とからなる放送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常のTVのように、家庭内で固定的に設置して使用する放送受信機だけでなく、放送受信機能が付いた携帯電話のように携帯できる放送受信機が普及してきている。このような状況で、外出してからも携帯放送受信機により、家庭内においてTVで見ていた番組の続きを見ること、もしくは、外出先において携帯放送受信機で見ていた番組を、帰宅してからもTVで継続して見たいという要求がある。
【0003】
このような要求に対して、下記特許文献1においては、携帯受信機で番組を視聴中の視聴者が、固定受信機で視聴可能な環境に移動した際に、簡単な操作をして固定受信機で、携帯受信機で視聴中の番組を選局できるようし、固定受信機で番組を視聴中の視聴者が、固定受信機のない環境に移動する前に、簡単な操作をして携帯受信機で、固定受信機で視聴中の番組を選局できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−67198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯受信機で視聴していた番組を固定受信機で選局するためには、ユーザが携帯受信機から固定受信機に選局情報を明示的な操作により送信する必要があった。同様に、固定受信機で視聴していた番組を携帯受信機で選局するためには、ユーザが固定受信機から携帯受信機に選局情報を明示的に操作して送信する必要があり、操作が煩雑になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に基づいて創案されたもので、ユーザの明示的操作なしに選局できる放送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の放送受信システムは、固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有する携帯放送受信機と、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有する前記固定放送受信機からなることを特徴とする。
【0008】
本発明の一観点によれば、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、前記固定放送受信機は、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、前記携帯放送受信機は、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする放送受信システムが提供される。
【0009】
前記近接判断手段とは、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断する手段であることが好ましい。
【0010】
また、前記選局情報送信手段は、近距離無線通信であることが好ましい。
【0011】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、前記携帯放送受信機は、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、前記固定放送受信機は、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする放送受信システムであっても良い。
【0012】
前記近接判断手段は、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断することが好ましい。
【0013】
また、前記選局情報送信手段として、近距離無線通信を使っても良いし、前記選局情報送信手段として、遠距離通信を使っても良い。
【0014】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有することを特徴とする固定放送受信機である。
【0015】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする携帯放送受信機である。
【0016】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有することを特徴とする携帯放送受信機である。
【0017】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする固定放送受信機である。
【0018】
また、本発明の他の観点によれば、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、前記固定放送受信機が、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、前記携帯放送受信機が、前記選局情報送信ステップにより送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、前記選局情報受信ステップにより受信された選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法が提供される。
【0019】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、前記携帯放送受信機が、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、前記固定放送受信機が、前記選局情報送信ステップにおいて送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、前記選局情報受信ステップにおいて受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、有することを特徴とする放送受信方法である。
【0020】
本発明は、上記に記載の放送受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、該プログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、固定型のTVで見ていた番組を、外出しても特別な操作をせずに携帯放送受信機を起動するだけで自動的に継続して視聴できるようになる。
【0022】
同様に、外出先において携帯放送受信機で見ていた番組と同じTV番組を、家に帰った時に特別な操作をせずに電源を入れて起動させるだけで、TVで自動的に選局して継続して視聴できるようになるため、煩雑な操作が不要になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】本発明の第1の実施の形態による固定放送受信機で視聴していた番組を引き続いて、携帯放送受信機で視聴できる放送受信システムの構成を示す図である。
【図1B】本発明の第1の実施の形態による固定放送受信機の一構成例を示す図である。
【図1C】本発明の第1の実施の形態による携帯放送受信機の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による携帯放送受信機で視聴していた番組を引き続いて、固定放送受信機で視聴できる放送受信システムの構成を示す図である。
【図3】図1のシステムにおいて、固定放送受信機の番組選局時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図4】図1のシステムにおいて、固定放送受信機が近くに携帯放送受信機があることを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図5】図1のシステムにおいて、固定放送受信機から起動時選局情報を受信時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機の番組選局時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図7】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機が、固定放送受信機との距離が離れたことを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図8】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機から起動時選局情報を受信時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図9】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機が固定放送受信機に近づいたことを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以降、本発明の実施の形態による放送受信システムについて図面を参照しながら詳細な説明を行う。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1Aは、本発明の第1の実施の形態による放送受信システムの概略構成例を示す図である。本実施の形態による放送受信システムは、固定放送受信機101(一般的な液晶テレビなど)と、携帯放送受信機104(ワンセグやフルセグ受信機)からなる。
【0026】
図1Bは、固定放送受信機101の一構成例を示す図である。
【0027】
図1Cは、携帯電話機104の一構成例を示す図である。
【0028】
固定放送受信機101は、一般的なチューナ、画像処理回路などの機能部に加えて、近接判断手段102を有している。すなわち、図1Bに示すように、デジタル放送受信装置101は、アンテナと、デジタル放送のチューナを含むフロントエンド1と、データ信号と映像信号、音声信号とを分離するデマルチプレクサ3と、映像・音声デコード部5と、音声出力部7と、を有している。さらに、データ信号に基づいて番組情報を抽出する番組情報デコード部11と、番組情報に基づいて番組表データ(EPG)を作成する番組表データ生成部15と、画面を合成する画面合成部17と、表示部21と、を有している。さらに、機能部全体を制御する制御部25と、リモコン信号を受光するリモコン受光部23と、メモリ部27と、新たに設けた、選局情報送信手段105、近接判断手段102を有する。
【0029】
近接判断手段102は、携帯放送受信機104が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信が可能かどうかで実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では、Bluetooth(登録商標)で実現することができるため、その例により説明する。近くとは、例えば、1mから10m程度であり、家の中かどうかを判断する距離である。この距離は、家の大きさなどによりユーザが設定できるようにしても良い。
【0030】
さらに、固定放送受信機101は、選局情報送信手段103を用いて、現在、自機が選局している番組を選局するのに必要な情報を携帯放送受信機104に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段103が用いる通信については、上記のBluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信で実現することができるが、その実現手段を限定するものではない。以下では、選局情報送信手段103が用いる通信もBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0031】
一方、携帯放送受信機104は、例えばテレビ受信機能付きの携帯電話機(携帯端末、ゲーム機、PCなどを含む)である。すなわち、図1Cに示すように、携帯電話機104は、アンテナ51と、無線部53と、スピーカ55と、表示部57と、マイク61と、キー入力部63と、全体を制御する制御部65と、記憶メモリ67とを有している。さらに、放送受信機能に関連する放送用アンテナ71と、放送受信部(受信した放送信号を処理して、選局された番組を表示部57に表示させる)73と、を有している。このように、一般的な通信機能、チューナなどの他に、選局情報受信手段105と、起動時選局情報保存手段106と、を有している。この選局情報受信手段105は、固定放送受信機101の選局情報送信手段103が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段106に渡す。選局情報とは、同じ番組を選局するための情報であり、チャンネル情報などである。
【0032】
起動時選局情報保存手段106は、携帯放送受信機104が起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。尚、ここでの起動とは、携帯放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態に入ることを指し、電源オンにすること、テレビ機能をオンにすることを含む。例えば、携帯放送受信機の電源を入れるだけで放送視聴状態になる放送受信専用機の場合、電源を入れることも含み、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いた携帯電話の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを含む。
【0033】
このような構成において、固定放送受信機101が携帯放送受信機104にBluetooth(登録商標)で接続できる場合、近接判断手段102は携帯放送受信機104が固定放送受信機101の近く、すなわち、例えば固定放送受信機101が設置されている家庭内にあると判断する。この時、固定放送受信機101で番組を選局すると、選局情報送信手段103が固定放送受信機101から携帯放送受信機104に、その番組を視聴するための選局情報をBluetooth(登録商標)経由で送信する。携帯放送受信機104は固定放送受信機101からの選局情報について選局情報受信手段105を用いて受信すると、放送受信アプリケーション起動時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段(メモリ)106を用いて記憶する。外出先で、携帯放送受信機104において放送受信アプリケーションを起動すると、起動時選局情報保存手段106で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機101で視聴していた番組を選局することができる。
【0034】
次に、本実施の形態による放送受信システムの処理の流れについてフローチャート図を用いて説明する。
【0035】
図3は、固定放送受信機101で番組選局を行った場合の固定放送受信機101のフローチャート図である。固定放送受信機101で番組を選局すると、ステップS301において近接判断手段102を用いて携帯放送受信機104が近くに存在するか否かを判断する。携帯放送受信機104が近接位置に存在していると判断した場合には(YES)、ステップS302に進み、選局情報送信手段103を用いて、携帯放送受信機104に対して、選局した番組を選局するために必要な情報を送信する。近接していないと判断した場合は(NO)、本処理のフローを終了する(終了)。
【0036】
図4は、携帯放送受信機104が近くにあることを検出した時の固定放送受信機の処理のフロー図である。
【0037】
まず、ステップS401において、固定放送受信機101で、番組を視聴しているか否かを判断する。番組を視聴していると判断された場合(YES)、ステップS402へ進み、携帯放送受信機104に対して、現在視聴中の番組を選局するために必要な情報を、選局情報送信手段103を用いて送信する。固定放送受信機101で番組を視聴していない場合は(NO)、本フローを終了する(終了)。
【0038】
図5は、固定放送受信機からの選局情報を受信した時の携帯放送受信機の処理の流れのフロー図である。
【0039】
固定放送受信機101からの選局情報を受信した時に、ステップS501で携帯放送受信機において番組を視聴中かどうか判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS502へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段106に保存する。
【0040】
以上に説明した本実施の形態によれば、外出先において携帯放送受信機を起動して番組視聴状態にするだけで、特別な操作なしに家庭の固定放送受信機で視聴していた番組を、携帯放送受信機で視聴できるようになる。
【0041】
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。本発明における放送受信システムは携帯放送受信機201と固定放送受信機204とからなる。
【0042】
それぞれの構成の詳細は、基本的には、図1と図2の相違点以外は、図1B、図1Cと同様である。携帯放送受信機201は、近接判断手段202を用いて固定放送受信機204が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信ができるかどうかで判断することができるが、その実現手段を限定するものではない。以下ではBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0043】
さらに、携帯放送受信機201は、選局情報送信手段203を用いて、現在、自機が選局している番組を選局するのに必要な情報を固定放送受信機204に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段203が用いる通信については、携帯電話3G通信、インターネットなどの通信で実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では選局情報送信手段が用いる通信をインターネットで実現した場合の例で説明する。
【0044】
一方、固定放送受信機204は、選局情報受信手段205を用いて携帯放送受信機201の選局情報送信手段203が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段206に渡す。起動時選局情報保存手段206は、固定放送受信機204で電源が入れられて起動する時に最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。なお、ここで起動とは、上記と同様に、固定放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態にすることを指す。例えば、固定放送受信機が電源を入れるだけで放送視聴状態になるTVの場合、電源を入れることを指し、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いたセットトップボックスのような機器の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを指す。
【0045】
以上の構成において、携帯放送受信機201が固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)で接続できない場合は、近接判断手段202は携帯放送受信機201が固定放送受信機204と離れている、すなわち、携帯放送受信機201は外出先に持ち出し中と判断する。この時、携帯放送受信機201で番組を選局すると、選局情報送信手段203が携帯放送受信機201から固定放送受信機204にその番組を視聴するための選局情報をインターネット経由で遠距離通信又は近距離通信により送信する。固定放送受信機204は携帯放送受信機201からの選局情報を選局情報受信手段205を用いて受信すると、電源オン時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。携帯放送受信機201を保持するユーザが、固定放送受信機204の設置されている自宅などに帰宅して、固定放送受信機204の電源を入れると、起動時選局情報保存手段206で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機204は携帯放送受信機201で視聴していた番組を選局する。
【0046】
次に、第2の実施の形態による処理のフローについて説明する。図6は、携帯放送受信機201で番組選局を行った場合の携帯放送受信機のフロー図である。
【0047】
携帯放送受信機201で番組を選局すると、ステップS601において近接判断手段を用いて固定放送受信機が近くにあるか判断する。近接していると判断した場合(YES)、本フローを終了する(終了)。近接していないと判断した場合は、ステップS602へ進み、選局情報送信手段203を用いて、固定放送受信機204に対して、選局した番組を選局するために必要な情報を送信する。
【0048】
図7は、固定放送受信機204が近くにあることを検出した時の携帯放送受信機のフローである。
【0049】
ステップS701において、携帯放送受信機201で番組を視聴しているか判断する。番組を視聴している場合(YES)、ステップS702へ進み、固定放送受信機に対して、現在視聴中の番組を選局するために必要な情報を、選局情報送信手段を用いて、送信する。携帯放送受信機で番組を視聴していない場合は(NO)、本フローを終了する(終了)。
【0050】
図8は、携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時の固定放送受信機のフロー図である。
【0051】
携帯放送受信機からの選局情報を受信した時に、ステップS801で固定放送受信機204において番組を視聴中か否かを判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS802へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。
【0052】
以上に説明した本実施の形態によれば、携帯放送受信機201を保持したユーザが、固定放送受信機204を設置した自宅帰宅した際に、家庭内の固定放送受信機204を起動して番組視聴状態にするだけで(そのタイミングで)、外出先において携帯放送受信機で視聴していた番組を、固定放送受信機で視聴できるようになるという利点がある。
【0053】
(第三の実施の形態)
図2は本発明の第3の実施の形態による放送受信システムの一構成例を示す図でもある。本発明における放送受信システムは携帯放送受信機201と固定放送受信機204からなる。
【0054】
携帯放送受信機201は、近接判断手段202を用いて固定放送受信機204が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信ができるかどうかで判断することができるが、その実現手段は限定されない。以下ではBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0055】
さらに、携帯放送受信機201は選局情報送信手段203を用いて、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を固定放送受信機204に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段203が用いる通信については、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信で実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では選局情報送信手段が用いる通信をBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0056】
一方、固定放送受信機204は、選局情報受信手段205を用いて携帯放送受信機201の選局情報送信手段203が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段206に渡す。起動時選局情報保存手段206は、固定放送受信機204で電源が入れられて起動する時に最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。なお、ここで起動とは固定放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態にすることを指す。例えば、固定放送受信機が電源を入れるだけで放送視聴状態になるTVの場合、電源を入れることを指し、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いたセットトップボックスのような機器の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを指す。
【0057】
以上の構成において、携帯放送受信機201が固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)で接続できない場合は、近接判断手段202は携帯放送受信機201が固定放送受信機204と離れている、すなわち携帯放送受信機201は外出先に持ち出し中と判断する。Bluetooth(登録商標)が接続できない状態から接続できる状態に変化した場合、帰宅したと判断し、選局情報送信手段203が携帯放送受信機201から固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)を用いて携帯放送受信機で視聴していた番組を選局するための情報を送信する。固定放送受信機204は携帯放送受信機201からの選局情報を選局情報受信手段205を用いて受信すると、電源オン時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。この後、固定放送受信機204の電源を入れると、起動時選局情報保存手段206で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機204は携帯放送受信機201で視聴していた番組を選局する。
【0058】
次に処理のフローを説明する。図9は固定放送受信機204が近くにあることを検出した時の携帯放送受信機201の処理の流れを示すフロー図である。ステップS901において、携帯放送受信機201で番組を視聴しているか判断する。番組を視聴している場合(YES)、ステップS902へ進み、携帯放送受信機に現在視聴中番組の選局情報を選局情報送信手段を用いて、選局した番組を選局するために必要な情報を、固定放送受信機に対して送信する。携帯放送受信機201で番組を視聴していない場合は(NO)、ステップS903へ進み、携帯放送受信機201で最後に視聴した番組を選局するために必要な情報を、固定放送受信機204に送信する。
【0059】
図8は、携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時の固定放送受信機204のフローでもある。携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時に、ステップS801で固定放送受信機204において番組を視聴中かどうか判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS802へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。
【0060】
以上に説明した本実施の形態によれば、携帯放送受信機201のユーザが固定放送受信機204の設置してある自宅などに帰宅した際に、家庭内の固定放送受信機204を起動して番組視聴状態にするだけで、外出先において携帯放送受信機201で視聴していた番組を、固定放送受信機204で視聴できるようになる。
【0061】
以上のように、本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、今回開示した実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。例えば、第1の実施の形態のシステムにおける機能と第2の実施の形態におけるシステムの機能を併せ持つ構成であっても良い。
【0062】
本発明による装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0063】
また、図1等の各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0064】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0065】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等された発明も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおいて、固定放送受信機と携帯放送受信機の間で同じ番組を引き続き視聴するために、特に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0067】
101 固定放送受信機
102 近接判断手段
103 選局情報送信手段
104 携帯放送受信機
105 選局情報受信手段
106 起動時選局情報保存手段
201 携帯放送受信機
202 近接判断手段
203 選局情報送信手段
204 固定放送受信機
205 選局情報受信手段
206 起動時選局情報保存手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機とからなる放送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常のTVのように、家庭内で固定的に設置して使用する放送受信機だけでなく、放送受信機能が付いた携帯電話のように携帯できる放送受信機が普及してきている。このような状況で、外出してからも携帯放送受信機により、家庭内においてTVで見ていた番組の続きを見ること、もしくは、外出先において携帯放送受信機で見ていた番組を、帰宅してからもTVで継続して見たいという要求がある。
【0003】
このような要求に対して、下記特許文献1においては、携帯受信機で番組を視聴中の視聴者が、固定受信機で視聴可能な環境に移動した際に、簡単な操作をして固定受信機で、携帯受信機で視聴中の番組を選局できるようし、固定受信機で番組を視聴中の視聴者が、固定受信機のない環境に移動する前に、簡単な操作をして携帯受信機で、固定受信機で視聴中の番組を選局できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−67198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯受信機で視聴していた番組を固定受信機で選局するためには、ユーザが携帯受信機から固定受信機に選局情報を明示的な操作により送信する必要があった。同様に、固定受信機で視聴していた番組を携帯受信機で選局するためには、ユーザが固定受信機から携帯受信機に選局情報を明示的に操作して送信する必要があり、操作が煩雑になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に基づいて創案されたもので、ユーザの明示的操作なしに選局できる放送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の放送受信システムは、固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有する携帯放送受信機と、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有する前記固定放送受信機からなることを特徴とする。
【0008】
本発明の一観点によれば、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、前記固定放送受信機は、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、前記携帯放送受信機は、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする放送受信システムが提供される。
【0009】
前記近接判断手段とは、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断する手段であることが好ましい。
【0010】
また、前記選局情報送信手段は、近距離無線通信であることが好ましい。
【0011】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、前記携帯放送受信機は、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、前記固定放送受信機は、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする放送受信システムであっても良い。
【0012】
前記近接判断手段は、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断することが好ましい。
【0013】
また、前記選局情報送信手段として、近距離無線通信を使っても良いし、前記選局情報送信手段として、遠距離通信を使っても良い。
【0014】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有することを特徴とする固定放送受信機である。
【0015】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする携帯放送受信機である。
【0016】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有することを特徴とする携帯放送受信機である。
【0017】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする固定放送受信機である。
【0018】
また、本発明の他の観点によれば、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、前記固定放送受信機が、前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、前記携帯放送受信機が、前記選局情報送信ステップにより送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、前記選局情報受信ステップにより受信された選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法が提供される。
【0019】
また、本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、前記携帯放送受信機が、前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、前記固定放送受信機が、前記選局情報送信ステップにおいて送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、前記選局情報受信ステップにおいて受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、有することを特徴とする放送受信方法である。
【0020】
本発明は、上記に記載の放送受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、該プログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、固定型のTVで見ていた番組を、外出しても特別な操作をせずに携帯放送受信機を起動するだけで自動的に継続して視聴できるようになる。
【0022】
同様に、外出先において携帯放送受信機で見ていた番組と同じTV番組を、家に帰った時に特別な操作をせずに電源を入れて起動させるだけで、TVで自動的に選局して継続して視聴できるようになるため、煩雑な操作が不要になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】本発明の第1の実施の形態による固定放送受信機で視聴していた番組を引き続いて、携帯放送受信機で視聴できる放送受信システムの構成を示す図である。
【図1B】本発明の第1の実施の形態による固定放送受信機の一構成例を示す図である。
【図1C】本発明の第1の実施の形態による携帯放送受信機の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による携帯放送受信機で視聴していた番組を引き続いて、固定放送受信機で視聴できる放送受信システムの構成を示す図である。
【図3】図1のシステムにおいて、固定放送受信機の番組選局時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図4】図1のシステムにおいて、固定放送受信機が近くに携帯放送受信機があることを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図5】図1のシステムにおいて、固定放送受信機から起動時選局情報を受信時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機の番組選局時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図7】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機が、固定放送受信機との距離が離れたことを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図8】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機から起動時選局情報を受信時動作の流れを示すフローチャート図である。
【図9】図2のシステムにおいて、携帯放送受信機が固定放送受信機に近づいたことを検出した時の動作の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以降、本発明の実施の形態による放送受信システムについて図面を参照しながら詳細な説明を行う。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1Aは、本発明の第1の実施の形態による放送受信システムの概略構成例を示す図である。本実施の形態による放送受信システムは、固定放送受信機101(一般的な液晶テレビなど)と、携帯放送受信機104(ワンセグやフルセグ受信機)からなる。
【0026】
図1Bは、固定放送受信機101の一構成例を示す図である。
【0027】
図1Cは、携帯電話機104の一構成例を示す図である。
【0028】
固定放送受信機101は、一般的なチューナ、画像処理回路などの機能部に加えて、近接判断手段102を有している。すなわち、図1Bに示すように、デジタル放送受信装置101は、アンテナと、デジタル放送のチューナを含むフロントエンド1と、データ信号と映像信号、音声信号とを分離するデマルチプレクサ3と、映像・音声デコード部5と、音声出力部7と、を有している。さらに、データ信号に基づいて番組情報を抽出する番組情報デコード部11と、番組情報に基づいて番組表データ(EPG)を作成する番組表データ生成部15と、画面を合成する画面合成部17と、表示部21と、を有している。さらに、機能部全体を制御する制御部25と、リモコン信号を受光するリモコン受光部23と、メモリ部27と、新たに設けた、選局情報送信手段105、近接判断手段102を有する。
【0029】
近接判断手段102は、携帯放送受信機104が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信が可能かどうかで実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では、Bluetooth(登録商標)で実現することができるため、その例により説明する。近くとは、例えば、1mから10m程度であり、家の中かどうかを判断する距離である。この距離は、家の大きさなどによりユーザが設定できるようにしても良い。
【0030】
さらに、固定放送受信機101は、選局情報送信手段103を用いて、現在、自機が選局している番組を選局するのに必要な情報を携帯放送受信機104に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段103が用いる通信については、上記のBluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信で実現することができるが、その実現手段を限定するものではない。以下では、選局情報送信手段103が用いる通信もBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0031】
一方、携帯放送受信機104は、例えばテレビ受信機能付きの携帯電話機(携帯端末、ゲーム機、PCなどを含む)である。すなわち、図1Cに示すように、携帯電話機104は、アンテナ51と、無線部53と、スピーカ55と、表示部57と、マイク61と、キー入力部63と、全体を制御する制御部65と、記憶メモリ67とを有している。さらに、放送受信機能に関連する放送用アンテナ71と、放送受信部(受信した放送信号を処理して、選局された番組を表示部57に表示させる)73と、を有している。このように、一般的な通信機能、チューナなどの他に、選局情報受信手段105と、起動時選局情報保存手段106と、を有している。この選局情報受信手段105は、固定放送受信機101の選局情報送信手段103が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段106に渡す。選局情報とは、同じ番組を選局するための情報であり、チャンネル情報などである。
【0032】
起動時選局情報保存手段106は、携帯放送受信機104が起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。尚、ここでの起動とは、携帯放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態に入ることを指し、電源オンにすること、テレビ機能をオンにすることを含む。例えば、携帯放送受信機の電源を入れるだけで放送視聴状態になる放送受信専用機の場合、電源を入れることも含み、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いた携帯電話の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを含む。
【0033】
このような構成において、固定放送受信機101が携帯放送受信機104にBluetooth(登録商標)で接続できる場合、近接判断手段102は携帯放送受信機104が固定放送受信機101の近く、すなわち、例えば固定放送受信機101が設置されている家庭内にあると判断する。この時、固定放送受信機101で番組を選局すると、選局情報送信手段103が固定放送受信機101から携帯放送受信機104に、その番組を視聴するための選局情報をBluetooth(登録商標)経由で送信する。携帯放送受信機104は固定放送受信機101からの選局情報について選局情報受信手段105を用いて受信すると、放送受信アプリケーション起動時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段(メモリ)106を用いて記憶する。外出先で、携帯放送受信機104において放送受信アプリケーションを起動すると、起動時選局情報保存手段106で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機101で視聴していた番組を選局することができる。
【0034】
次に、本実施の形態による放送受信システムの処理の流れについてフローチャート図を用いて説明する。
【0035】
図3は、固定放送受信機101で番組選局を行った場合の固定放送受信機101のフローチャート図である。固定放送受信機101で番組を選局すると、ステップS301において近接判断手段102を用いて携帯放送受信機104が近くに存在するか否かを判断する。携帯放送受信機104が近接位置に存在していると判断した場合には(YES)、ステップS302に進み、選局情報送信手段103を用いて、携帯放送受信機104に対して、選局した番組を選局するために必要な情報を送信する。近接していないと判断した場合は(NO)、本処理のフローを終了する(終了)。
【0036】
図4は、携帯放送受信機104が近くにあることを検出した時の固定放送受信機の処理のフロー図である。
【0037】
まず、ステップS401において、固定放送受信機101で、番組を視聴しているか否かを判断する。番組を視聴していると判断された場合(YES)、ステップS402へ進み、携帯放送受信機104に対して、現在視聴中の番組を選局するために必要な情報を、選局情報送信手段103を用いて送信する。固定放送受信機101で番組を視聴していない場合は(NO)、本フローを終了する(終了)。
【0038】
図5は、固定放送受信機からの選局情報を受信した時の携帯放送受信機の処理の流れのフロー図である。
【0039】
固定放送受信機101からの選局情報を受信した時に、ステップS501で携帯放送受信機において番組を視聴中かどうか判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS502へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段106に保存する。
【0040】
以上に説明した本実施の形態によれば、外出先において携帯放送受信機を起動して番組視聴状態にするだけで、特別な操作なしに家庭の固定放送受信機で視聴していた番組を、携帯放送受信機で視聴できるようになる。
【0041】
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。本発明における放送受信システムは携帯放送受信機201と固定放送受信機204とからなる。
【0042】
それぞれの構成の詳細は、基本的には、図1と図2の相違点以外は、図1B、図1Cと同様である。携帯放送受信機201は、近接判断手段202を用いて固定放送受信機204が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信ができるかどうかで判断することができるが、その実現手段を限定するものではない。以下ではBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0043】
さらに、携帯放送受信機201は、選局情報送信手段203を用いて、現在、自機が選局している番組を選局するのに必要な情報を固定放送受信機204に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段203が用いる通信については、携帯電話3G通信、インターネットなどの通信で実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では選局情報送信手段が用いる通信をインターネットで実現した場合の例で説明する。
【0044】
一方、固定放送受信機204は、選局情報受信手段205を用いて携帯放送受信機201の選局情報送信手段203が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段206に渡す。起動時選局情報保存手段206は、固定放送受信機204で電源が入れられて起動する時に最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。なお、ここで起動とは、上記と同様に、固定放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態にすることを指す。例えば、固定放送受信機が電源を入れるだけで放送視聴状態になるTVの場合、電源を入れることを指し、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いたセットトップボックスのような機器の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを指す。
【0045】
以上の構成において、携帯放送受信機201が固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)で接続できない場合は、近接判断手段202は携帯放送受信機201が固定放送受信機204と離れている、すなわち、携帯放送受信機201は外出先に持ち出し中と判断する。この時、携帯放送受信機201で番組を選局すると、選局情報送信手段203が携帯放送受信機201から固定放送受信機204にその番組を視聴するための選局情報をインターネット経由で遠距離通信又は近距離通信により送信する。固定放送受信機204は携帯放送受信機201からの選局情報を選局情報受信手段205を用いて受信すると、電源オン時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。携帯放送受信機201を保持するユーザが、固定放送受信機204の設置されている自宅などに帰宅して、固定放送受信機204の電源を入れると、起動時選局情報保存手段206で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機204は携帯放送受信機201で視聴していた番組を選局する。
【0046】
次に、第2の実施の形態による処理のフローについて説明する。図6は、携帯放送受信機201で番組選局を行った場合の携帯放送受信機のフロー図である。
【0047】
携帯放送受信機201で番組を選局すると、ステップS601において近接判断手段を用いて固定放送受信機が近くにあるか判断する。近接していると判断した場合(YES)、本フローを終了する(終了)。近接していないと判断した場合は、ステップS602へ進み、選局情報送信手段203を用いて、固定放送受信機204に対して、選局した番組を選局するために必要な情報を送信する。
【0048】
図7は、固定放送受信機204が近くにあることを検出した時の携帯放送受信機のフローである。
【0049】
ステップS701において、携帯放送受信機201で番組を視聴しているか判断する。番組を視聴している場合(YES)、ステップS702へ進み、固定放送受信機に対して、現在視聴中の番組を選局するために必要な情報を、選局情報送信手段を用いて、送信する。携帯放送受信機で番組を視聴していない場合は(NO)、本フローを終了する(終了)。
【0050】
図8は、携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時の固定放送受信機のフロー図である。
【0051】
携帯放送受信機からの選局情報を受信した時に、ステップS801で固定放送受信機204において番組を視聴中か否かを判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS802へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。
【0052】
以上に説明した本実施の形態によれば、携帯放送受信機201を保持したユーザが、固定放送受信機204を設置した自宅帰宅した際に、家庭内の固定放送受信機204を起動して番組視聴状態にするだけで(そのタイミングで)、外出先において携帯放送受信機で視聴していた番組を、固定放送受信機で視聴できるようになるという利点がある。
【0053】
(第三の実施の形態)
図2は本発明の第3の実施の形態による放送受信システムの一構成例を示す図でもある。本発明における放送受信システムは携帯放送受信機201と固定放送受信機204からなる。
【0054】
携帯放送受信機201は、近接判断手段202を用いて固定放送受信機204が近くにあるかどうかを判断する機能を持つ。この近接判断は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信による通信ができるかどうかで判断することができるが、その実現手段は限定されない。以下ではBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0055】
さらに、携帯放送受信機201は選局情報送信手段203を用いて、現在選局している番組を選局するのに必要な情報を固定放送受信機204に送信する機能を持つ。この選局情報送信手段203が用いる通信については、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信で実現することができるが、その実現手段は問わない。以下では選局情報送信手段が用いる通信をBluetooth(登録商標)で実現した場合の例で説明する。
【0056】
一方、固定放送受信機204は、選局情報受信手段205を用いて携帯放送受信機201の選局情報送信手段203が送信する選局情報を受信し、起動時選局情報保存手段206に渡す。起動時選局情報保存手段206は、固定放送受信機204で電源が入れられて起動する時に最初に選局する番組を選局するための選局情報を保存する。なお、ここで起動とは固定放送受信機が番組非視聴状態から視聴状態にすることを指す。例えば、固定放送受信機が電源を入れるだけで放送視聴状態になるTVの場合、電源を入れることを指し、放送受信用アプリケーションを起動することによって番組が視聴できる状態になる放送受信機能の付いたセットトップボックスのような機器の場合、放送受信用アプリケーションを起動することを指す。
【0057】
以上の構成において、携帯放送受信機201が固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)で接続できない場合は、近接判断手段202は携帯放送受信機201が固定放送受信機204と離れている、すなわち携帯放送受信機201は外出先に持ち出し中と判断する。Bluetooth(登録商標)が接続できない状態から接続できる状態に変化した場合、帰宅したと判断し、選局情報送信手段203が携帯放送受信機201から固定放送受信機204にBluetooth(登録商標)を用いて携帯放送受信機で視聴していた番組を選局するための情報を送信する。固定放送受信機204は携帯放送受信機201からの選局情報を選局情報受信手段205を用いて受信すると、電源オン時に選局するための情報として起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。この後、固定放送受信機204の電源を入れると、起動時選局情報保存手段206で保存されていた番組情報を使うことにより、固定放送受信機204は携帯放送受信機201で視聴していた番組を選局する。
【0058】
次に処理のフローを説明する。図9は固定放送受信機204が近くにあることを検出した時の携帯放送受信機201の処理の流れを示すフロー図である。ステップS901において、携帯放送受信機201で番組を視聴しているか判断する。番組を視聴している場合(YES)、ステップS902へ進み、携帯放送受信機に現在視聴中番組の選局情報を選局情報送信手段を用いて、選局した番組を選局するために必要な情報を、固定放送受信機に対して送信する。携帯放送受信機201で番組を視聴していない場合は(NO)、ステップS903へ進み、携帯放送受信機201で最後に視聴した番組を選局するために必要な情報を、固定放送受信機204に送信する。
【0059】
図8は、携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時の固定放送受信機204のフローでもある。携帯放送受信機201からの選局情報を受信した時に、ステップS801で固定放送受信機204において番組を視聴中かどうか判断し、視聴中の場合(YES)、本フローを終了する(終了)。番組視聴中でない場合(NO)、ステップS802へ進み、受信した選局情報を起動時選局情報として、起動時選局情報保存手段206を用いて保存する。
【0060】
以上に説明した本実施の形態によれば、携帯放送受信機201のユーザが固定放送受信機204の設置してある自宅などに帰宅した際に、家庭内の固定放送受信機204を起動して番組視聴状態にするだけで、外出先において携帯放送受信機201で視聴していた番組を、固定放送受信機204で視聴できるようになる。
【0061】
以上のように、本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、今回開示した実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。例えば、第1の実施の形態のシステムにおける機能と第2の実施の形態におけるシステムの機能を併せ持つ構成であっても良い。
【0062】
本発明による装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0063】
また、図1等の各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0064】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0065】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等された発明も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおいて、固定放送受信機と携帯放送受信機の間で同じ番組を引き続き視聴するために、特に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0067】
101 固定放送受信機
102 近接判断手段
103 選局情報送信手段
104 携帯放送受信機
105 選局情報受信手段
106 起動時選局情報保存手段
201 携帯放送受信機
202 近接判断手段
203 選局情報送信手段
204 固定放送受信機
205 選局情報受信手段
206 起動時選局情報保存手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、
前記固定放送受信機は、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、
前記携帯放送受信機は、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする放送受信システム。
【請求項2】
前記近接判断手段とは、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断する手段であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信システム。
【請求項3】
前記選局情報送信手段は、近距離無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信システム。
【請求項4】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、
前記携帯放送受信機は、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、
前記固定放送受信機は、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする放送受信システム。
【請求項5】
前記近接判断手段は、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断することを特徴とする請求項4に記載の放送受信システム。
【請求項6】
前記選局情報送信手段として、近距離無線通信を使うことを特徴とする請求項4に記載の放送受信システム。
【請求項7】
前記選局情報送信手段として、遠距離通信を使うことを特徴とする請求項4から6までのいずれか1項に記載の放送受信システム。
【請求項8】
請求項1から3までのいずれか1項に記載の放送受信システムと、請求項4から7までのいずれか1項に記載の放送受信システムとの両方の機能を持つ放送受信システム。
【請求項9】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有することを特徴とする固定放送受信機。
【請求項10】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする携帯放送受信機。
【請求項11】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有することを特徴とする携帯放送受信機。
【請求項12】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする固定放送受信機。
【請求項13】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、
前記固定放送受信機が、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、
前記携帯放送受信機が、
前記選局情報送信ステップにより送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、
前記選局情報受信ステップにより受信された選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法。
【請求項14】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、
前記携帯放送受信機が、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、
前記固定放送受信機が、
前記選局情報送信ステップにおいて送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、
前記選局情報受信ステップにおいて受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の放送受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
【請求項1】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、
前記固定放送受信機は、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、
前記携帯放送受信機は、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする放送受信システム。
【請求項2】
前記近接判断手段とは、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断する手段であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信システム。
【請求項3】
前記選局情報送信手段は、近距離無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信システム。
【請求項4】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムであって、
前記携帯放送受信機は、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有し、
前記固定放送受信機は、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする放送受信システム。
【請求項5】
前記近接判断手段は、近距離無線通信で通信ができるかどうかにより判断することを特徴とする請求項4に記載の放送受信システム。
【請求項6】
前記選局情報送信手段として、近距離無線通信を使うことを特徴とする請求項4に記載の放送受信システム。
【請求項7】
前記選局情報送信手段として、遠距離通信を使うことを特徴とする請求項4から6までのいずれか1項に記載の放送受信システム。
【請求項8】
請求項1から3までのいずれか1項に記載の放送受信システムと、請求項4から7までのいずれか1項に記載の放送受信システムとの両方の機能を持つ放送受信システム。
【請求項9】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信手段と、を有することを特徴とする固定放送受信機。
【請求項10】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段と、を有することを特徴とする携帯放送受信機。
【請求項11】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける携帯放送受信機であって、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断手段と、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信手段を有することを特徴とする携帯放送受信機。
【請求項12】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける固定放送受信機であって、
前記選局情報送信手段が送信する選局情報を受信する選局情報受信手段と、
前記選局情報受信手段が受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存手段を有することを特徴とする固定放送受信機。
【請求項13】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、
前記固定放送受信機が、
前記携帯放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記携帯放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、
前記携帯放送受信機が、
前記選局情報送信ステップにより送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、
前記選局情報受信ステップにより受信された選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法。
【請求項14】
固定放送受信機と携帯放送受信機からなる放送受信システムにおける放送受信方法であって、
前記携帯放送受信機が、
前記固定放送受信機が近くにあるかどうかを判断する近接判断ステップと、
現在選局している番組を選局するのに必要な情報を前記固定放送受信機に送信する選局情報送信ステップと、を有し、
前記固定放送受信機が、
前記選局情報送信ステップにおいて送信された選局情報を受信する選局情報受信ステップと、
前記選局情報受信ステップにおいて受信した選局情報を、起動して最初に選局する番組を選局するための選局情報として保存する起動時選局情報保存ステップと、を有することを特徴とする放送受信方法。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の放送受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2011−223166(P2011−223166A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88011(P2010−88011)
【出願日】平成22年4月6日(2010.4.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月6日(2010.4.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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