説明

放送受信装置および放送表示方法

【課題】ユーザによる入力操作無しで、現材のチャンネルの次番組情報を画面に表示するようにして、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供する。
【解決手段】放送受信装置100−1は、複数のチャンネルを有する放送信号を受信する受信部120と、受信部120において受信される複数のチャンネルを切り換えて所定のチャンネルを選択するチャンネル切換手段に対応する操作部160と、チャンネル、番組放送時間、番組名および番組内容説明を含む番組関連情報を取得する情報取得手段に対応する番組表解析部170および記憶部150と、前記番組関連情報と現在時刻とに基づき、受信部120により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断して、当該次に放送される番組の情報を表示するよう表示部への出力を制御する制御部210とを具備して成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送受信装置の画面上に、受信中のチャンネルで次に放送される番組の情報を表示する放送受信装置および放送表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地上デジタル放送(以下、地デジという)やハイビジョン放送に対応した放送受信装置の普及に伴い、電子番組表(Electronic Program Guide;EPG)の受信機能を備えた放送受信装置も増加している。そのような電子番組表(EPG)の受信機能を備えた放送受信装置では、ユーザ入力(例えばリモコン送信機からの選択入力)に応じて画面上に番組表の一部を切り出して表示することによって、現在視聴中の番組の番組名や番組放送時間等の情報を表示することができる(例えば特許文献1および特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−153109号公報
【特許文献2】特開平11−266408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、地デジの視聴中に番組表を見る場合には、図8(a)に示すテレビ(TV)画面から図8(b)に示す番組表画面に画面を切り換える必要があり、TV画面を継続して視聴することができない。図9に示すように、TV画面に番組表から取得した番組名を重ねて表示することもできるが、その場合には、当該チャンネルにおいて現在放送中(現在視聴中)の番組の番組名だけが表示されるため、次に放送される番組がどのような番組であるかを知ることができない。通常、TV放送においては次番組の開始時刻までを現番組とするため、例えば10:00から次番組が始まるチャンネルの9:58の画面を示す図10(b)のように、現番組の番組本編が終了して次番組までのCM放送中である場合であっても、その時間帯に放送される現番組の番組情報(現番組名)が表示されてしまう。また、上記特許文献1および上記特許文献2に記載の放送受信装置は、例えば図10(b)に示すような次番組開始2分前のコマーシャル(CM)中に次番組を確認するためには、図10(a)に示すような番組表画面(EPG画面)に切り換えることにより番組表を表示してユーザ(視聴者)に確認させることができるが、番組表の表示には別途ユーザによる操作が必要であり、また、視聴中の番組の表示が途切れたりTV画面が番組表に占拠されたりして、快適な環境で番組を視聴し続けることができなくなってしまう。
【0005】
本発明は、ユーザによる入力操作を必要とすることなく、受信中のチャンネルで次に放送される番組の情報を画面に表示する機能を付与することにより、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置を提供することを第1の目的とする。
本発明は、ユーザによる入力操作を必要とすることなく、受信中のチャンネルで次に放送される番組の情報を画面に表示することにより、ユーザの利便性を向上させた放送表示方法を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に係る放送受信装置は、複数のチャンネルを有する放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段において受信される複数のチャンネルを切り換えて所定のチャンネルを選択するチャンネル切換手段と、チャンネル、番組放送時間、番組名および番組内容説明を含む番組関連情報を取得する情報取得手段と、前記番組関連情報と現在時刻とに基づき、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断して、当該次に放送される番組の情報を表示するよう表示部への出力を制御する制御手段と、を具備して成ることを特徴とする。
【0007】
前記次に放送される番組の情報は、少なくとも番組名を含むことが、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置を提供する上で好ましい。
【0008】
前記制御手段は、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断した場合には、該次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送中の番組の情報をさらに表示するよう表示部への出力を制御することが、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置を提供する上で好ましい。
【0009】
前記制御手段は、前記次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送が開始される番組の情報のみを表示するよう表示部への出力を制御することが、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置を提供する上で好ましい。
【0010】
前記表示部に対するユーザ入力に基づき、該表示部に表示されている番組の情報の何れか1つを選択する情報選択手段をさらに有し、前記チャンネル切換手段は、前記受信手段により受信するチャンネルを、前記情報選択手段により選択された情報に対応するチャンネルに切り換えることが、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置を提供する上で好ましい。
【0011】
上記第2の目的を達成するため、請求項6に係る放送表示方法は、複数のチャンネルを有する放送信号を受信手段によって受信し、前記受信手段において受信される複数のチャンネルを切り換えて所定のチャンネルを選択し、チャンネル、番組放送時間、番組名および番組内容説明を含む番組関連情報を取得し、前記番組関連情報と現在時刻とに基づき、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断して、当該次に放送される番組の情報を表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする。
【0012】
前記次に放送される番組の情報は、少なくとも番組名を含むことが、ユーザの利便性を向上させた放送表示方法を提供する上で好ましい。
【0013】
前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断した場合には、該次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送中の番組の情報をさらに表示するよう表示部への出力を制御することが、ユーザの利便性を向上させた放送表示方法を提供する上で好ましい。
【0014】
前記次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送が開始される番組の情報のみを表示するよう表示部への出力を制御することが、ユーザの利便性を向上させた放送表示方法を提供する上で好ましい。
【0015】
前記表示部に対するユーザ入力に基づき、前記次に放送される番組の情報の何れか1つを選択し、前記受信手段により受信するチャンネルを、前記情報選択手段により選択された情報に対応するチャンネルに切り換えることが、ユーザの利便性を向上させた放送表示方法を提供する上で好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、放送開始時刻が近付いたときに受信中のチャンネルで次に放送される番組の情報を画面に表示するので、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態の放送受信装置の第1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態の放送受信装置の第2の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態の放送受信装置における情報表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図4】(a),(b)は第1実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例1を説明するための図である。
【図5】(a)〜(c)は第1実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例2を説明するための図である。
【図6】(a),(b)は第1実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例3を説明するための図である。
【図7】(a),(b)は第1実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例4を説明するための図である。
【図8】(a),(b)は従来の放送受信装置における番組表の表示のための表示切換動作を説明するための図である。
【図9】従来の放送受信装置における番組名の表示状態を説明するための図である。
【図10】(a),(b)は従来の放送受信装置における番組表の表示のための表示切換動作を説明するための図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態の放送受信装置の第1の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の第1実施形態の放送受信装置の第2の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1に示す放送受信装置100−1は、受信部と表示部とが分離された構成(分離型)となっており、地デジチューナ装置や地デジ受信機能を搭載した録画装置が該当する。この放送受信装置100−1は、アンテナ110と、アンテナ110経由で複数のチャンネルを有する放送信号を受信する受信部120と、受信した放送信号に基づき映像解析を行う映像解析部130と、受信した放送信号に基づき音声解析を行う音声解析部140と、受信した放送信号やデータ等を記憶する記憶部150と、ユーザ(視聴者)が地デジ放送等を視聴する際の各種操作に伴う入力情報を処理する操作部160と、受信した放送信号に基づき番組表解析を行う番組表解析部170と、予約録画等の時間管理を行う時間管理部180と、視聴する番組の映像信号を出力する映像出力部190と、視聴する番組の音声信号を出力する音声出力部200と、受信部120、映像解析部130、音声解析部140、記憶部150、操作部160、番組表解析部170、時間管理部180、映像出力部190および音声出力部200の動作を制御する制御部210とを具備して成る。なお、受信部120を複数個搭載する構成としてもよい。
【0020】
図2に示す放送受信装置100−2は、受信部と表示部とが一体化された構成(一体型)となっており、ワンセグメント放送(以下、ワンセグという)の受信機能を有する各種携帯端末(ワンセグ対応携帯電話機、ワンセグ対応PDA等)が該当する。この放送受信装置100−2は、アンテナ110と、アンテナ110経由で複数のチャンネルを有する放送信号を受信する受信部120と、受信した放送信号に基づき映像解析を行う映像解析部130と、受信した放送信号に基づき音声解析を行う音声解析部140と、受信した放送信号やデータ等を記憶する記憶部150と、ユーザ(視聴者)が地デジ放送等を視聴する際の各種操作に伴う入力情報を処理する操作部160と、受信した放送信号に基づき番組表解析を行う番組表解析部170と、予約録画等の時間管理を行う時間管理部180と、視聴する番組の映像表示を行う表示部195と、視聴する番組の音声信号を音声に変換するスピーカ205と、受信部120、映像解析部130、音声解析部140、記憶部150、操作部160、番組表解析部170、時間管理部180、表示部195およびスピーカ205の動作を制御する制御部210とを具備して成る。なお、受信部120を複数個搭載する構成としてもよい。
以下、放送受信装置100−1および放送受信装置100−2を包含して、放送受信装置100として説明する。
【0021】
次に、本実施形態の放送受信装置における情報表示制御を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】
図3は第1実施形態の放送受信装置100において実施される情報表示制御を例示するフローチャートである。まず、図3のステップS11では、視聴中のチャンネルで現在放送中の番組(現番組)の次に放送される番組(次番組)の放送開始まで第1閾値時間以内になったか否かを判断し、第1閾値時間以内になるまでは自己ループを繰り返し、第1閾値時間以内になったら、ステップS12に進んで番組名等を含む次番組情報を取得する。上記第1閾値時間は、番組本編の終了後のコマーシャル(CM)放送中に対応する時間、例えば3分に設定する。次番組情報を取得する手法としては、受信した放送信号に含まれている番組関連情報(例えば電子番組表(EPG)等)から次番組情報を取得する手法や、インターネット経由で次番組情報を取得する手法を用いる。また、放送信号またはインターネットより定期的に取得し、記憶部150に記憶された電子番組表から次番組情報を取得してもよい。次のステップS13では、当該チャンネルの次番組情報を放送受信装置の内部または外部の表示部に表示する。
【0023】
次のステップS14では、次番組の放送開始まで第2閾値時間以内になったか否かを判断し、第2閾値時間以内になるまでは自己ループを繰り返し、第2閾値時間以内になったらステップS15に進む。上記第2閾値時間は、次番組の放送開始直前に対応する短い時間、例えば1分に設定する。ステップS15では、視聴中のチャンネル以外のチャンネルで放送されている番組情報(以下、裏番組情報という)を放送受信装置の内部または外部の表示部に表示する。なお、視聴中のチャンネルの次番組開始時に他チャンネルで放送されている番組とは、その時刻をまたいで放送される番組であれば「他チャンネルで現在放送中の番組」であり、その時刻から新しい番組が始まるのであれば「他チャンネルで次に放送される番組」であり、基本的にその時刻に放送されている全ての番組情報が表示される。しかしながら、もちろん、例えばその時刻から新たに始まる「他チャンネルの番組」のみを表示するようにしてもよい。上記裏番組情報を表示する手法としては、後述するが、「TV画面内に裏番組情報を重ねて表示する表示方法」または「TV画面の所定位置(例えば上端部)に裏番組情報を1チャンネル分ずつスクロール表示する表示方法」の何れかを用いるものとする。
【0024】
次のステップS16では、次番組の放送開始時刻になったか否かを判断し、放送開始時刻になっていなければステップS17に進み、放送開始時刻になったら、そのまま終了する。ステップS17では、「決定」ボタンの押下の有無を判断し、「決定」ボタンの押下が無ければステップS16に戻って裏番組情報の表示を継続し、「決定」ボタンの押下があった場合にはステップS18に進む。ステップS18では、上記ステップS15における裏番組情報の表示が「TV画面の所定位置(例えば上端部)に裏番組情報を1チャンネル分ずつスクロール表示する表示方法」で行われた場合には、スクロール表示中のチャンネルへの切換を行う。また、上記ステップS15における裏番組情報の表示が「TV画面内に裏番組情報を重ねて表示する表示方法」で行われた場合、表示された裏番組情報が1つであれば、ステップS17の「決定」ボタン押下でその裏番組情報に対応するチャンネルへの切換を行い(ステップS18)、表示された裏番組情報が複数であれば、ユーザによっていずれか1つが選択された後に「決定」ボタンが押下されると(ステップS17)、対応するチャンネルへの切換を行う(ステップS18)。なお、ユーザによる所望の裏番組情報の選択は、放送受信装置本体またはリモコンの「上下」キーの押下等により行うものとする。
【0025】
次に、本実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例を図面に基づいて説明する。
【0026】
[動作例1;視聴中のチャンネルの次番組情報の表示]
図3のステップS11のYES−ステップS12−ステップS13を実行することにより、あるチャンネルの番組の視聴中に当該チャンネルの次番組の放送開始まで第1閾値時間以内になったとき、当該チャンネルの次番組情報を表示する。
例えば図4(a)に示すように、現在視聴中のTV画面にはチャンネル1(CH1)の番組が表示されており、上記第1閾値時間が3分に設定されており、CH1の現番組情報(図示例の場合、「CH1 番組名:ニュース9」)がTV画面の上部に表示されているときに、現在時刻が9:57になったとき、CH1の現番組情報の下部に、当該チャンネルの次番組情報(図示例の場合、「次番組 10:00−11:00 ニュース10」)が表示される。なお、TV画面に対する次番組情報表示の比率は、例えば図4(b)に示すように、TV画面が見づらくならない程度のサイズになるようにする。
【0027】
本実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例1によれば、あるチャンネルの番組の視聴中に当該チャンネルの次番組の放送開始まで第1閾値時間以内になったときに当該チャンネルの次番組情報を画面に表示するので、視聴中のチャンネルで次に放送される番組の内容をユーザが視覚的に知ることができるようになり、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供することができる。
【0028】
[動作例2;次番組放送開始直前の裏番組情報の表示]
図3のステップS11のYES−ステップS12−ステップS13−ステップS14のYES−ステップS15を実行することにより、あるチャンネルの番組の視聴中に当該チャンネルの次番組の放送開始まで第2閾値時間以内になったとき、当該チャンネルの次番組の放送開始時刻に当該チャンネル以外の他チャンネルで放送されている番組情報から成る裏番組情報を表示する。
例えば図5(a)に示すように、現在視聴中のTV画面にはチャンネル1(CH1)の番組が表示されており、上記第2閾値時間が1分に設定されており、CH1の現番組情報(図示例の場合、「CH1 番組名:ニュース9」)がTV画面の上部に表示されている場合、現在時刻が9:58であるため、CH1の現番組情報の下部には当該チャンネルの次番組情報(図示例の場合、「次番組 10:00−11:00 ニュース10」)が表示されている。この図5(a)の状態から時間が経過して現在時刻が次番組放送開始直前の9:59になると、例えば図5(b)に示すように、CH1の次番組情報(図示例の場合、「次番組 10:00−11:00 ニュース10」)の下部に、CH1の次番組「ニュース10」の放送開始時刻である10:00に、チャンネル1以外のチャンネルで放送されている番組情報から成る裏番組情報(図示例の場合、「CH2 報道」、「CH3ドラマ」および「CH4 アニメ」)が表示される。なお、TV画面に対する裏番組情報表示の比率は、例えば図5(c)に示すように視聴の邪魔をしない程度のサイズになるようにするものとするが、ワンセグ対応携帯電話機のように視聴の邪魔をしない程度のサイズすることが困難な場合には、後述する動作例3のように裏番組情報を1チャンネル分ずつスクロール表示するようにする。
【0029】
本実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例2によれば、あるチャンネルの番組の視聴中に当該チャンネルの次番組の放送開始まで第2閾値時間以内になったときに当該チャンネルの次番組の放送開始時刻に当該チャンネル以外のチャンネルで放送されている番組情報から成る裏番組情報を画面に表示するので、視聴中のチャンネル以外のチャンネルで次に放送される番組の内容をユーザが視覚的に知ることができるようになり、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供することができる。
【0030】
[動作例3;動作例2の裏番組情報のスクロール表示]
図5(b)に例示した動作例2の裏番組情報の表示を行う場合、放送受信装置100が有する、もしくは、接続する表示部が大きければ図5(b)のような視聴の邪魔をしない表示が可能であるが、例えばワンセグ対応携帯電話機のように表示領域が狭い場合は図5(b)のような表示が困難であることを考慮して、裏番組情報を構成する他チャンネルの番組情報を1チャンネル分ずつスクロール表示する。
すなわち、ある放送受信装置100において図5(b)に示す裏番組情報の表示を実施しようとした場合に、例えば図6(a)に示すように裏番組情報の表示が視聴の邪魔になる程度のサイズになる場合には、図6(b)に示すように、TV画面の所定位置(図示例では画面上部のCH1の次番組情報の下部)に、裏番組情報を構成する他チャンネルの番組情報(図示例の場合、「CH2 報道」、・・)を1チャンネル分ずつスクロール表示する。上記スクロール表示は、「番組の情報を左方向に一定速度で連続的に移動させるスクロール表示」を用いても、「1チャンネル分の番組の情報を左方向に移動させて図示の表示位置で一定時間停止させて表示した後、次の1チャンネル分の番組の情報を左方向に移動させて図示の表示位置で一定時間停止させて表示させるスクロール表示」を用いてもよい。なお、図5(b)の表示方法および図6(b)の表示方法のどちらを用いるかは、「当該放送受信装置におけるTV画面の表示領域に対する裏番組情報の表示領域の占有率」に基づいて決定すればよい。
【0031】
本実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例3によれば、あるチャンネルの番組の視聴中に当該チャンネルの次番組の放送開始まで第2閾値時間以内になったときに当該チャンネルの次番組の放送開始時刻に当該チャンネル以外のチャンネルで放送されている番組情報から成る裏番組情報を1チャンネル分ずつ画面にスクロール表示するので、視聴の邪魔になることなく裏番組情報をユーザが視覚的に知ることができるようになり、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供することができる。
【0032】
[動作例4;動作例3の裏番組情報のスクロール表示中のチャンネル切換]
図3のステップS11のYES−ステップS12−ステップS13−ステップS14のYES−ステップS15−ステップS16のNO−ステップS17のYES−ステップS18を実行することにより、動作例3の裏番組情報のスクロール表示中に「決定」ボタンが押下されたときに、当該裏番組情報に対応するチャンネルへの切換を行う。
例えば図7(a)に示すように、TV画面の所定位置(図示例では画面上部のCH1の次番組情報の下部)に裏番組情報を構成する他チャンネルの番組情報(図示例の場合、「CH2 報道」、・・)を1チャンネル分ずつスクロール表示しているときに、ユーザにより「決定」ボタンの押下がなされた場合、表示されている裏番組情報に対応するチャンネルであるCH2へチャンネルが切り換えられる。その際、例えば図7(b)に示すように、CH2においても現在時刻が9:59であって次番組「報道10」の放送開示時刻まで第2閾値時間以内であるので、裏番組情報のスクロール表示(図示例の場合、「CH3ドラマ」・・・)は継続される。
【0033】
本実施形態の放送受信装置における情報表示制御の動作例4によれば、裏番組情報のスクロール表示中に第2閾値時間以内になされたユーザによる「決定」ボタンの押下に応じてスクロール表示中のチャンネルへのチャンネル切換が行われるので、ユーザの利便性を向上させた放送受信装置および放送表示方法を提供することができる。
なお、上記実施形態では、第1閾値時間と第2閾値時間とを設け、現在視聴中のチャンネルの次番組情報の表示のタイミングと、裏番組情報の表示のタイミングとを別にしたが、同一のタイミングでこれらを表示させてもよい。
【符号の説明】
【0034】
100,100−1,100−2 放送受信装置
110 アンテナ
120 受信部
130 映像解析部
140 音声解析部
150 記憶部
160 操作部
170 番組表解析部
180 時間管理部
190 映像出力部
195 表示部
200 音声出力部
205 スピーカ
210 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンネルを有する放送信号を受信する受信手段と、
前記受信手段において受信される複数のチャンネルを切り換えて所定のチャンネルを選択するチャンネル切換手段と、
チャンネル、番組放送時間、番組名および番組内容説明を含む番組関連情報を取得する情報取得手段と、
前記番組関連情報と現在時刻とに基づき、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断して、当該次に放送される番組の情報を表示するよう表示部への出力を制御する制御手段と、
を具備して成ることを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記次に放送される番組の情報は、少なくとも番組名を含むことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断した場合には、該次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送中の番組の情報をさらに表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送が開始される番組の情報のみを表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記表示部に対するユーザ入力に基づき、該表示部に表示されている番組の情報の何れか1つを選択する情報選択手段をさらに有し、
前記チャンネル切換手段は、前記受信手段により受信するチャンネルを、前記情報選択手段により選択された情報に対応するチャンネルに切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
【請求項6】
複数のチャンネルを有する放送信号を受信手段によって受信し、
前記受信手段において受信される複数のチャンネルを切り換えて所定のチャンネルを選択し、
チャンネル、番組放送時間、番組名および番組内容説明を含む番組関連情報を取得し、
前記番組関連情報と現在時刻とに基づき、前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断して、当該次に放送される番組の情報を表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする放送表示方法。
【請求項7】
前記次に放送される番組の情報は、少なくとも番組名を含むことを特徴とする請求項6に記載の放送表示方法。
【請求項8】
前記受信手段により受信中のチャンネルで次に放送される番組の開始時刻が近付いたことを判断した場合には、該次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送中の番組の情報をさらに表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする請求項6または7に記載の放送表示方法。
【請求項9】
前記次に放送される番組の開始時刻に、他のチャンネルで放送が開始される番組の情報のみを表示するよう表示部への出力を制御することを特徴とする請求項8に記載の放送表示方法。
【請求項10】
前記表示部に対するユーザ入力に基づき、前記次に放送される番組の情報の何れか1つを選択し、
前記受信手段により受信するチャンネルを、前記情報選択手段により選択された情報に対応するチャンネルに切り換えることを特徴とする請求項6または7に記載の放送表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−17193(P2013−17193A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−180182(P2012−180182)
【出願日】平成24年8月15日(2012.8.15)
【分割の表示】特願2007−11727(P2007−11727)の分割
【原出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】