説明

放送装置、受信装置及びコンピュータプログラム

【課題】各放送コンテンツを受信して記録した記録装置を容易に特定することが可能な放送装置、受信装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】放送多重部102は、放送情報テーブル13cの格納内容に基づいて、放送を開始すべき放送コンテンツがあるか否かを判断する。放送を開始すべき放送コンテンツがあると判断した場合、放送多重部102は、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する管理ノード情報及び放送コンテンツを管理ノード情報テーブル13a及びコンテンツDB13bからそれぞれ読み出す。放送多重部102は、読み出した放送コンテンツに、読み出した管理ノード情報及びコンテンツIDを多重化して放送データを生成する。生成された放送データは放送配信部14によって配信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを放送する放送装置、該放送装置から放送されたコンテンツを受信する受信装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送等で放送された放送コンテンツを受信し、受信した放送コンテンツを記録媒体に記録する記録装置がある。特に、ハードディスクなどの記録媒体の大容量化に伴い、高画質の放送コンテンツを大量に蓄積することが可能となってきている。これにより、ユーザは、記録媒体(ハードディスクなど)の残りの容量を気にすることなく、多数の放送コンテンツを手軽に蓄積できる。
【0003】
テレビジョン放送等の放送では、天候等の影響を受け、受信した放送コンテンツにエラーが発生する場合がある。そこで、放送コンテンツを蓄積した記録装置において、蓄積した放送コンテンツにエラーが発生した場合に、ネットワークを利用して外部装置から正常なデータを受信してエラーを訂正するシステムが提案されている(特許文献1,2参照)。
【0004】
例えば、エラーを含まない各放送コンテンツを所定のサーバ装置で管理しておくシステムがある。この場合、記録装置は、蓄積した放送コンテンツにエラーが発生した場合に、サーバ装置から正常なデータを受信し、自身が蓄積した放送コンテンツのエラーを訂正する。
【0005】
また、P2P(ピア・トゥ・ピア、Peer to Peer)型の通信形態で、各放送コンテンツを蓄積した記録装置間でデータのやりとりを行なう方法がある。この場合、各記録装置は、蓄積した放送コンテンツにエラーが発生した場合に、正常に受信できた放送コンテンツを蓄積した他の記録装置から正常なデータを受信し、自身が蓄積した放送コンテンツのエラーを訂正する。この場合、各放送コンテンツを管理するサーバ装置が不要となり、サーバ装置に要するコストを削減できる。
【0006】
このように、蓄積した放送コンテンツにエラーが発生した場合に、記録装置が、この放送コンテンツを再生するまでの間にエラーを訂正することによって、ユーザは、エラーが訂正された後の放送コンテンツを視聴できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−065232号公報
【特許文献2】特開2008−160698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、所定のサーバ装置で各放送コンテンツを管理するシステムでは、サーバ装置が、蓄積した放送コンテンツにエラーが発生した全ての記録装置に対して正常なデータの送信処理を行なう。よって、サーバ装置における処理負荷が増大し、サーバ装置を運用するためのコストが増大する。一方、P2P型の通信形態では、放送コンテンツを一元管理するサーバ装置が存在しないため、各記録装置が多数のメッセージを相互に交換することにより、所望の放送コンテンツを蓄積している装置を探索する。その結果、P2P型の通信形態では、設置される記録装置の数が増加するに伴い、記録装置間で相互に交換するメッセージを伝送するネットワークの負荷が増大する。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各コンテンツを記録した記録装置を容易に特定することが可能な放送装置、受信装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願に開示する放送装置は、放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定し、決定した保持装置を特定する装置情報をコンテンツに付加する。そして、本願に開示する放送装置は、前記装置情報が付加されたコンテンツを放送する。
【0011】
本願に開示する放送装置によれば、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を付加されたコンテンツが放送される。
【発明の効果】
【0012】
本願に開示する放送装置は、コンテンツを放送する際に、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を保持する保持装置の情報も報知する。
【0013】
本願に開示する受信装置は、コンテンツと共に受信した装置情報によって特定される保持装置から、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を取得する。従って、本願に開示する受信装置は、コンテンツを記録した記録装置を探索することなく、保持装置から取得した情報に基づいて、各コンテンツを記録した記録装置を特定できる。よって、各コンテンツを記録した記録装置を探索するために必要なトラフィック量が削減される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態1の放送システムの構成例を示す模式図である。
【図2】実施形態1の放送装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】管理ノード情報テーブル及び放送情報テーブルの格納内容を示す模式図である。
【図4】実施形態1の受信機の構成例を示すブロック図である。
【図5】管理ノードリストの格納内容を示す模式図である。
【図6】興味ノードリストの格納内容を示す模式図である。
【図7】実施形態1の放送装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図8】放送データの構成例を示す模式図である。
【図9】実施形態1の受信機の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図10】実施形態1の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】実施形態1の放送処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施形態1の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施形態1の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施形態2の放送装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】実施形態2の放送装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図16】実施形態2の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】実施形態3の放送装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図18】実施形態3の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施形態4の管理ノード情報テーブル及び管理ノードリストの格納内容を示す模式図である。
【図20】実施形態4の受信機の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図21】実施形態4の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】実施形態4の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】実施形態5の管理ノード装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【図24】実施形態6の管理ノード情報テーブルの格納内容を示す模式図である。
【図25】実施形態7の放送装置の構成例を示すブロック図である。
【図26】実施形態8の受信機の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願に開示する放送装置は、放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定し、決定した保持装置を特定する装置情報をコンテンツに付加する。そして、本願に開示する放送装置は、前記装置情報が付加されたコンテンツを放送する。
【0016】
本願に開示する放送装置によれば、各コンテンツを受信して記録した記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を付加されたコンテンツが放送される。
【0017】
本願に開示する受信装置は、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報と、各コンテンツを受信し、受信した装置情報及びコンテンツを記録媒体に記録する。また、本願に開示する受信装置は、記録媒体に記録したコンテンツに誤りがあるか否かを判定し、誤りがあると判定した場合に、前記装置情報によって特定される保持装置から、誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する。そして、本願に開示する受信装置は、取得した情報によって特定される記録装置から、誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを取得し、取得したコンテンツに基づいて、前記記録媒体に記録したコンテンツを更新する。
【0018】
本願に開示する受信装置によれば、コンテンツと共に、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報が受信される。また、本願に開示する受信装置は、記録媒体に記録されたコンテンツに誤りがある場合に、コンテンツと共に受信した装置情報によって特定される保持装置から、誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する。そして、本願に開示する受信装置は、保持装置から取得した情報によって特定される記録装置から、所望のコンテンツを取得する。
【0019】
以下に、本願に開示する放送装置及び受信装置を有する放送システムを、各実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0020】
(実施形態1)
以下に、実施形態1に係る放送システムについて説明する。図1は、実施形態1の放送システムの構成例を示す模式図である。本実施形態1の放送システムは、放送局が管理する放送装置1、放送装置1によって放送される放送コンテンツを受信する複数の受信機(受信装置)2,2…等を備える。受信機2,2…は、放送コンテンツを受信し、受信した放送コンテンツを記録媒体に記録する記録装置である。また、受信機2,2…は、インターネット等のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0021】
本実施形態1の放送システムでは、放送装置1は、接続された放送用アンテナ14a等を介して放送コンテンツを放送し、受信機2は、放送された放送コンテンツを受信して記録媒体に記録する。なお、放送装置1は、ネットワークNを介して受信機2に放送コンテンツを配信する放送形態としてもよい。本実施形態1の受信機2は、記録した放送コンテンツにエラーが発生したか否かを判定しており、エラーが発生した場合、ネットワークNを介して他の受信機2から正常なデータを受信してエラー訂正を行なう。
【0022】
図2は実施形態1の放送装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態1の放送装置1は、例えば公知のサーバコンピュータである。本実施形態1の放送装置1は、本願に開示するコンピュータプログラムをサーバコンピュータに読み取らせ、サーバコンピュータのCPU(Central Processing Unit)等に実行させることによって、放送装置としての動作を実現する。なお、等価な働きをするハードウェアによって本願に開示する放送装置を実現してもよい。
【0023】
本実施形態1の放送装置1は、制御部10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、放送配信部14等を備えている。これらのハードウェア各部はバス1aを介して相互に接続されている。
【0024】
制御部10は、CPU又はMPU(Micro Processor Unit)等であり、所定のタイミングに従って、ROM11又は記憶部13に予め格納してある制御プログラムを適宜RAM12に読み出して実行する。また、制御部10は、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM11は、放送装置1として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM12はSRAM又はフラッシュメモリ等であり、制御部10による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0025】
記憶部13は、例えばハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等である。記憶部13は、放送装置1として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。また、記憶部13は、図3(a)に示すような管理ノード情報テーブル13a、コンテンツデータベース(以下、コンテンツDBという)13b、図3(b)に示すような放送情報テーブル13c等を格納する。
【0026】
コンテンツDB13bには、各放送コンテンツに割り当てられたコンテンツIDに対応付けて各放送コンテンツが格納されている。コンテンツIDは、例えば、各放送コンテンツの放送開始日時、放送終了日時、放送チャンネル、番組ID等から算出された値であり、各放送コンテンツを一意に特定できる情報である。
【0027】
放送コンテンツは、例えば映像信号及び音声信号を含む。また、放送コンテンツは、各放送コンテンツのジャンル、放送チャンネル、放送開始日時、放送終了日時及びタイトル等を含む電子番組表(EPG:Electric Program Guide)信号を含む。更に、放送コンテンツがデータ放送の放送対象である場合には、放送コンテンツはデジタル信号(デジタルデータ)を含む。なお、管理ノード情報テーブル13a及び放送情報テーブル13cの詳細については後述する。
【0028】
図2に示す放送配信部14は、放送用アンテナ14aに接続されている。放送配信部14は、放送用アンテナ14aを介して、各放送局に割り振られた放送チャンネルの電波を用いて放送コンテンツ(放送信号)を放送配信する。なお、放送配信部14は、ネットワークNと接続する通信インタフェースを備える構成としてもよい。この場合、放送配信部14は、通信インタフェースを介して、ネットワークNに接続されている受信機2へ、放送コンテンツ(放送信号)を配信することができる。
【0029】
図3は管理ノード情報テーブル13a及び放送情報テーブル13cの格納内容を示す模式図である。図3(a)に示すように、管理ノード情報テーブル13aには、放送コンテンツ毎に、各放送コンテンツを識別するためのコンテンツID、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノードを示す管理ノード情報等が格納されている。管理ノード情報は、各放送コンテンツを受信して記録した受信機(記録装置)2,2…を特定する情報を保持する管理ノード(保持装置)を特定する装置情報である。なお、図3に示す管理ノード情報テーブル13aには、管理ノード情報として、管理ノードのIP(Internet Protocol)アドレス及びポート番号が格納されている。
【0030】
ここで、各放送コンテンツを記録した受信機2,2…とは、各放送コンテンツを現在も記録している受信機2,2…、各放送コンテンツを記録したが既に削除している受信機2,2…を含む。本実施形態1では、このような受信機2,2…を、各放送コンテンツの興味ノード2,2…と呼ぶ。なお、本実施形態1の放送システムでは、管理ノードは受信機2,2…のいずれかである。本実施形態1では、管理ノードに割り当てられた受信機2,2…を管理ノード2,2…と呼ぶ。また、図3に示す管理ノード情報テーブル13aには、各放送コンテンツに対する管理ノード情報として、複数の管理ノードの情報が格納されている。しかし、各放送コンテンツに対して少なくとも1つの管理ノードが割り当てられればよく、各放送コンテンツに対して割り当てられる管理ノードの数も所定数に限定されない。
【0031】
管理ノード情報テーブル13aの格納内容は、制御部10が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てた場合に、制御部10によって格納される。なお、管理ノード情報は、受信機2,2…が管理ノード2にアクセスするための情報であり、ネットワークN上で一意に管理ノード2を特定できる情報であればよい。従って、管理ノード情報は、受信機2,2…から管理ノード2にアクセスするために必要十分な条件を満たしていればよく、例えばURL(Uniform Resource Locator)文字列であってもよい。また、管理ノード情報は、例えば、IPアドレス及びポート番号から算出されたハッシュ値等が各管理ノード2にノードIDとして割り当てられている場合にはノードIDを含んでもよい。
【0032】
図3(b)に示すように、放送情報テーブル13cには、放送コンテンツ毎に、各放送コンテンツを識別するためのコンテンツID、各放送コンテンツの放送開始日時、放送終了日時等が格納されている。なお、放送情報テーブル13cには、各放送コンテンツのタイトル及びジャンル等が格納されてもよい。放送情報テーブル13cの格納内容は、各放送コンテンツが作成され、放送スケジュールが決定した場合に、制御部10によって格納される。
【0033】
図4は実施形態1の受信機2の構成例を示すブロック図である。本実施形態1の受信機2は、例えば、記録媒体にハードディスクを用いたハードディスクレコーダである。本実施形態1の受信機2は、本願に開示するコンピュータプログラムをハードディスクレコーダに読み取らせ、ハードディスクレコーダのCPU等に実行させることによって、受信装置としての動作を実現する。なお、等価な働きをするハードウェアによって本願に開示する受信装置を実現してもよい。
【0034】
本実施形態1の受信機2は、制御部20、記憶部21、操作部22、表示部23、放送受信部24、記録再生部25、出力部27、通信部28等を備えている。これらのハードウェア各部はバス2aを介して相互に接続されている。
【0035】
制御部20は、CPU又はMPU等であり、所定のタイミングに従って、記憶部21に予め格納してある制御プログラムを適宜実行する。また、制御部20は、上述したハードウェア各部の動作を制御する。記憶部21は、例えばフラッシュメモリであり、受信機2として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。
【0036】
操作部22は、受信機2をユーザが操作するために必要な各種のキーを備えており、ユーザにより各キーが操作された場合、操作されたキーに対応した制御信号を制御部20へ送出する。制御部20は、操作部22から送出されてきた制御信号に従って各種処理を実行する。なお、操作部22は、リモートコントロール機を備えてもよい。この場合、リモートコントロール機を用いることにより、受信機2から離れた場所から受信機2の操作が可能となる。
【0037】
表示部23は、例えば、液晶ディスプレイであり、制御部20からの指示に従って、受信機2の動作状態、操作部22を介して入力された情報、ユーザに対して通知すべき情報等を表示する。
【0038】
放送受信部24は、受信用アンテナ及びチューナ(共に図示せず)等を備える。放送受信部24は、受信機2のユーザによって選択された放送チャンネルの電波を受信用アンテナで受信し、受信した電波をチューナで検波して放送信号を取得する。放送受信部24は、取得した放送信号を記録再生部25又は出力部27へ転送する。なお、図4に示す受信機2は、ネットワークNを介して放送装置1から配信される放送コンテンツを、ネットワークNに接続される通信部28を用いて受信してもよい。
【0039】
記録再生部25は、記録媒体26に接続されており、放送受信部24から転送されてくる放送信号を記録媒体26に記録させる。記録媒体26は、例えばハードディスクドライブである。なお、記録再生部25は、エンコーダを備え、放送信号を記録媒体26に記録させる際に所定の形式に符号化圧縮してもよい。また、エンコード形式としては、例えばMPEG形式、DV圧縮形式、モーションJPEG形式等を用いることができる。
【0040】
また、記録再生部25は、記録媒体26に記録された放送信号を記録媒体26から読み出して出力部27へ転送する。なお、記録再生部25は、デコーダを備え、記録媒体26から読み出した放送信号が符号化圧縮されていた場合に、読み出した放送信号を復号伸長してもよい。
【0041】
記録再生部25は、ユーザが操作部22を介して放送コンテンツの録画(記録)処理の予約を行なった場合、予約された録画処理の内容を示す予約情報を記録媒体26又は記憶部21に格納する。予約情報は、予約された録画処理の放送チャンネル、録画(放送)開始日時、録画(放送)終了日時、放送コンテンツのタイトル、放送コンテンツのジャンル等を含む。
【0042】
記録再生部25は、ユーザが操作部22を介して録画処理の開始を指示した場合、又は予約情報が示す録画開始日時が経過した場合に、放送受信部24によって取得された放送信号の記録媒体26への記録を開始する。また、記録再生部25は、ユーザが操作部22を介して録画処理の終了を指示した場合、又は予約情報が示す録画終了日時が経過した場合に、放送信号の記録媒体26への記録を終了する。
【0043】
出力部27は、例えば、映像信号用ケーブル及び音声信号用ケーブルを介してテレビジョン装置に接続されている。出力部27は、放送受信部24から転送されてくる放送信号、又は記録再生部25によって記録媒体26から読み出されて転送されてくる放送信号を、映像信号と音声信号に分離する。そして、出力部27は、分離した映像信号を映像信号用ケーブルを介してテレビジョン装置へ出力し、分離した音声信号を音声信号用ケーブルを介してテレビジョン装置へ出力する。
【0044】
なお、出力部27は、映像信号用ケーブルを介して表示装置に接続され、音声信号用ケーブルを介してスピーカ(音声出力部)に接続されてもよい。この場合、出力部27は、放送信号から分離させた映像信号を映像信号用ケーブルを介して表示装置へ出力し、放送信号から分離させた音声信号を音声信号用ケーブルを介してスピーカへ出力する。
【0045】
なお、受信機2は、表示部及びスピーカと一体として構成してもよい。この場合、出力部27は、受信機2に設けられた表示部及びスピーカへ映像信号及び音声信号をそれぞれ出力する。
【0046】
通信部28は、ネットワークNに接続するためのインタフェースを有するネットワークインタフェースカード(Network Interface Card)である。通信部28は、ネットワークNを介して、他の受信機2,2…との間で通信を行なう。通信部28は、例えば、他の受信機2の通信パラメータをもとに、ネットワークNを介して他の受信機2との間でP2P型のパケット通信を行なう。通信パラメータは、例えば、各受信機2,2…に割り当てられたIPアドレス及びポート番号等である。
【0047】
ここで、本実施形態1の放送システムにおいて、放送装置1から放送される放送信号は、放送コンテンツに、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノードを示す管理ノード情報が付加された信号である。本実施形態1の受信機2において、放送受信部24は、取得した放送信号を放送コンテンツと管理ノード情報とに分離して記録再生部25へ転送する。なお、放送受信部24は、出力部27へ転送する場合は、放送信号から分離させた放送コンテンツのみを出力部27へ転送する。
【0048】
記録再生部25は、放送受信部24から転送されてきた放送コンテンツ及び管理ノード情報をそれぞれ対応付けて各別に記録媒体26に記録させる。即ち、記録媒体26は、図5に示すような管理ノードリスト26a及びコンテンツデータベース(以下、コンテンツDBという)26bを格納する。コンテンツDB26bは、放送装置1によって放送された放送コンテンツのうちで、受信機2によって録画処理された放送コンテンツを格納する。
【0049】
図5は、管理ノードリスト26aの格納内容を示す模式図である。図5に示すように、管理ノードリスト26aには、放送コンテンツ毎に、各放送コンテンツを識別するためのコンテンツID、各放送コンテンツに付加されて放送されてきた管理ノード情報等が格納されている。管理ノードリスト26aの格納内容は、記録再生部25が放送受信部24から転送されてくる各放送コンテンツをコンテンツDB26bに記録させる都度、記録再生部25によって格納される。
【0050】
ここで、本実施形態1の受信機2は、管理ノード2として動作する場合があり、この場合、受信機(管理ノード)2の制御部20は、図6に示すような興味ノードリスト21aを生成して記憶部21に格納する。図6は興味ノードリスト21aの格納内容を示す模式図である。図6に示すように、興味ノードリスト21aには、放送コンテンツ毎に、各放送コンテンツを識別するためのコンテンツID、各放送コンテンツを記録した受信機(興味ノード)2,2…を特定する興味ノード情報等が格納されている。なお、図6に示す興味ノードリスト21aには、興味ノード情報として、興味ノード2,2…のIPアドレス及びポート番号が格納されている。
【0051】
興味ノードリスト21aの格納内容は、管理ノード2が、各興味ノード2,2…から各コンテンツの記録完了を通知される都度、管理ノード2の制御部20によって格納される。興味ノード2,2…には、各放送コンテンツを現在も記録している受信機2,2…だけでなく、各放送コンテンツを記録したが既に削除している受信機2,2…も含まれる。なお、管理ノード2は、各コンテンツの記録開始を、各興味ノード2から通知される都度、管理ノード2の制御部20により、興味ノードリスト21aに興味ノード情報を格納してもよい。
【0052】
以下に、本実施形態1の放送システムにおいて、放送装置1の制御部10が、ROM11又は記憶部13に格納されている制御プログラムを実行することによって実現する機能について説明する。図7は実施形態1の放送装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【0053】
本実施形態1の放送装置1において、制御部10は、ROM11又は記憶部13に格納されている制御プログラムを実行することによって、管理ノード情報管理部101、放送多重部102等の機能を実現する。
【0054】
本実施形態1の放送システムにおいて、放送すべき放送コンテンツが新たに作成された場合、放送装置1の管理ノード情報管理部(決定手段)101は、作成された放送コンテンツに管理ノードを割り当てる。本実施形態1の管理ノード情報管理部101は、ネットワークNに接続された受信機2,2…から所定数(例えば5つ)の受信機2を選択し、それぞれの放送コンテンツの管理ノードに割り当てる。
【0055】
なお、管理ノードに割り当てる受信機2の選択方法は、例えば、各受信機2,2…にノードIDが割り当てられている場合、各放送コンテンツのコンテンツIDに近似したノードIDの受信機2を選択する方法があるが、どのような方法でもよい。また、例えば、各放送コンテンツのコンテンツIDのハッシュ値と、各受信機2,2…のノードIDのハッシュ値とを比較し、コンテンツIDのハッシュ値により近いハッシュ値のノードIDの受信機2を選択してもよい。また、管理ノードに割り当てられる受信機2の数は5つに限らず、1つ以上であればよい。
【0056】
また、本実施形態1の放送装置1は、例えば、ネットワークNに接続された受信機2,2…の情報(IPアドレス及びポート番号)を予め記憶部13に格納している。そして、管理ノード情報管理部101は、選択した受信機2の情報を記憶部13から読み出し、読み出した受信機2の情報を、放送コンテンツのコンテンツIDに対応付けて管理ノード情報テーブル13aに格納する。これにより、図3(a)に示すように、各コンテンツIDと、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノードの情報とが管理ノード情報テーブル13aに格納される。
【0057】
放送多重部102は、放送情報テーブル13cの格納内容を逐次監視しており、放送を開始すべき放送コンテンツがあるか否かを判断する。具体的には、放送多重部102は、現在日時から所定時間内に、放送情報テーブル13cに格納されている放送開始日時が経過する放送コンテンツがあるか否かを判断する。現在日時から所定時間内に放送開始日時が経過する放送コンテンツがあると判断した場合、放送多重部102は、この放送コンテンツのコンテンツIDを放送情報テーブル13cから読み出す。
【0058】
放送多重部102は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDに対応する管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aから読み出す。また、放送多重部102は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDに対応する放送コンテンツをコンテンツDB13bから読み出す。放送多重部(付加手段)102は、コンテンツDB13bから読み出した放送コンテンツに、管理ノード情報テーブル13aから読み出した管理ノード情報及びコンテンツIDを多重化(付加)して放送データを生成する。そして、放送多重部102は、生成した放送データを放送配信部(放送手段)14によって配信する。
【0059】
図8は、放送データの構成例を示す模式図である。なお、図8において、「A」は音声信号(音声パケット)を示し、「V」は映像信号(映像パケット)を示し、「管理」は管理ノード情報を示す。また、図8において、「EPG」はEPG信号(EPGパケット)を示し、「メタ」はメタ情報(メタパケット)を示す。なお、メタ情報は、各放送コンテンツがどのようなデータであるかを示す情報であり、放送コンテンツであることを示す情報、コンテンツID等を含む。
【0060】
従って、放送コンテンツは、音声信号、映像信号、EPG信号及びメタ情報を含む。そして、放送多重部102は、このような放送コンテンツに対して、例えば、10秒〜数十秒毎に管理ノード情報及びコンテンツIDを割り込ませることによって多重化を行ない、放送データを生成する。なお、各パケットにはパケットIDが割り振られている。
【0061】
以下に、本実施形態1の放送システムにおいて、受信機2の制御部20が、記憶部21に格納されている制御プログラムを実行することによって実現する機能について説明する。図9は、実施形態1の受信機2の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【0062】
本実施形態1の受信機2において、制御部20は、記憶部21に格納されている制御プログラムを実行することによって、コンテンツ誤り検証部201、エラー訂正部202等の機能を実現する。
【0063】
本実施形態1の放送システムにおいて、受信機2の放送受信部(受信手段)24は、上述したように放送装置1によって放送コンテンツに管理ノード情報が多重化されて生成された放送データを取得する。放送受信部24は、取得した放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離して記録再生部25へ転送する。記録再生部(記録手段)25は、放送受信部24から転送されてきた放送コンテンツをコンテンツIDに対応付けて記録媒体26のコンテンツDB26bに記録させる。また、記録再生部25は、放送受信部24から転送されてきた管理ノード情報をコンテンツIDに対応付けて記録媒体26の管理ノードリスト26aに記録させる。また、記録再生部25は、放送コンテンツのコンテンツDB26bへの記録処理を終了した場合、記録処理を終了した放送コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ誤り検証部201に通知する。
【0064】
受信機2のコンテンツ誤り検証部(判定手段)201は、記録再生部25から記録処理の終了を通知された場合、通知されたコンテンツIDに対応してコンテンツDB26bに格納してある放送コンテンツを検証し、誤りがあるか否かを判定する。コンテンツ誤り検証部201は、例えば、各パケットに付与されているパケットIDをチェックすることによってパケットの脱落(パケットロス)を検知する。また、コンテンツ誤り検証部201は、受信した放送信号からチェックサム又はハッシュ値を算出し、放送信号に予め付与されたチェックサム又は予測ハッシュ値と比較することによって放送コンテンツに誤りがあるか否かを判定する。
【0065】
コンテンツ誤り検証部201は、放送コンテンツに誤りがあると判定した場合、誤りの箇所(範囲)を特定する。ここで、放送コンテンツは、放送コンテンツ内での位置を特定できるタイムスタンプ値を有する。タイムスタンプ値は、放送コンテンツに含まれるPCR(Program Clock Reference)、PTS(Program Time Stamp)等、放送コンテンツ内での各箇所を一意に特定できる情報である。よって、コンテンツ誤り検証部201は、誤りの箇所を、例えば、タイムスタンプ値「1000〜1200」等のように特定する。なお、誤りの箇所は、例えば、パケットIDによって特定されてもよい。
【0066】
コンテンツ誤り検証部201は、放送コンテンツの検証結果をコンテンツIDと共にエラー訂正部202に通知し、放送コンテンツに誤りがあると判定した場合には、検出した誤りの箇所もエラー訂正部202に通知する。
【0067】
エラー訂正部202は、放送コンテンツに誤りがないことを通知された場合、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する管理ノード情報のうちの1つを管理ノードリスト26aから読み出す。エラー訂正部202は、通信部28を介して、管理ノードリスト26aから読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDの放送コンテンツの記録完了を通知する。
【0068】
管理ノード2は、受信機2から放送コンテンツの記録完了を通知された場合、通知してきた受信機2のIPアドレス及びポート番号を興味ノード情報として、通知されたコンテンツIDに対応付けて興味ノードリスト21aに格納する。これにより、図6に示すように、各コンテンツIDと、各放送コンテンツの興味ノードの情報とが管理ノード2の興味ノードリスト21aに格納される。なお、管理ノード2は、受信機2から放送コンテンツの記録開始を通知された場合に、通知してきた受信機2のIPアドレス及びポート番号を興味ノード情報として、通知されたコンテンツIDに対応付けて興味ノードリスト21aに格納してもよい。
【0069】
管理ノード2は、放送コンテンツの記録完了を通知してきた受信機(興味ノード)2のIPアドレス及びポート番号を興味ノード情報として興味ノードリスト21aに格納した場合、格納完了を受信機(興味ノード)2に返す。これにより、受信機2は、自身が放送コンテンツの記録完了を通知した管理ノード2に、自身の情報が興味ノード情報として格納されたことを把握できる。
【0070】
なお、受信機2は、放送コンテンツの記録完了又は記録開始を管理ノード2へ通知した場合に、管理ノード2からの応答を得られないことがある。例えば、管理ノード2の電源が切れていた場合や、管理ノード2に何らかの不具合があった場合など、管理ノード2が正常に起動していない場合、管理ノード2は、受信機2から送信される通知に対して、応答を送信することができない。この場合、受信機2のエラー訂正部202は、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する管理ノード情報のうちの異なる1つを管理ノードリスト26aから読み出す。そして、エラー訂正部202は、同様に、管理ノードリスト26aから読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDの放送コンテンツの記録完了を通知する。
【0071】
受信機2のエラー訂正部202は、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応するいずれかの管理ノード情報に示される管理ノードから応答を受信するまで、上述した処理を繰り返す。これにより、受信機2が放送コンテンツを記録したことをいずれかの管理ノードで確実に管理することができる。
【0072】
なお、エラー訂正部202は、管理ノードリスト26aから1つの管理ノード情報を読み出す場合、管理ノードリスト26aに格納されている順に読み出してもよいし、自身の受信機2とネットワーク的な距離が近い管理ノードの情報を読み出してもよい。また、エラー訂正部202は、自身の受信機2に割り当てられたノードIDに最も近いノードIDの管理ノードの情報を読み出してもよいし、完全にランダムに読み出してもよい。
【0073】
一方、エラー訂正部202は、放送コンテンツの誤りの箇所を通知された場合、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する管理ノード情報のうちの1つを管理ノードリスト26aから読み出す。エラー訂正部202は、通信部28を介して、管理ノードリスト26aから読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する興味ノード情報を要求する。
【0074】
管理ノード2は、受信機2から興味ノード情報を要求された場合、要求された興味ノード情報を興味ノードリスト21aから読み出す。管理ノード2は、興味ノードリスト21aから読み出した興味ノード情報を、要求してきた受信機2へ送信する。なお、管理ノード2が受信機2から興味ノード情報を要求された時点で、要求された興味ノード情報が興味ノードリスト21aに格納されていない場合、管理ノード2は、要求された興味ノード情報を保持していない旨を、興味ノード情報を要求してきた受信機2に通知する。
【0075】
受信機2のエラー訂正部202は、興味ノード情報を要求した管理ノード2から所望の興味ノード情報を受信できなかった場合、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する異なる管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す。エラー訂正部202が所望の興味ノード情報を受信できない場合とは、例えば、興味ノード情報を要求した管理ノード2から所定時間応答がなかった場合や、興味ノード情報を保持していない旨を管理ノード2から通知された場合等である。
【0076】
エラー訂正部202は、同様に、管理ノードリスト26aから読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知されたコンテンツIDに対応する興味ノード情報を要求する。エラー訂正部202は、所望する(適切な)興味ノード情報をいずれかの管理ノード2から取得するまで、上述した処理を繰り返す。これにより、受信機2は、所望する興味ノード情報をいずれかの管理ノード2から確実に取得することができる。
【0077】
エラー訂正部(取得手段)202は、いずれかの管理ノード2から適切な興味ノード情報を取得した場合、取得した興味ノード情報を記憶部21に一旦記憶させる。エラー訂正部202は、記憶部21に記憶させた興味ノード情報のうちの1つを記憶部21から読み出す。エラー訂正部202は、通信部28を介して、記憶部21から読み出した興味ノード情報が示す興味ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知された誤りの箇所の情報を要求する。具体的には、エラー訂正部202は、誤りを有する放送コンテンツのコンテンツID及び誤りの箇所を興味ノード2に通知し、放送コンテンツの誤りを訂正するための情報を要求する。
【0078】
興味ノード2は、受信機2から情報を要求された場合、受信機2から通知されたコンテンツID及び誤りの箇所に対応する情報を、自身の記録媒体26のコンテンツDB26bから読み出す。興味ノード2は、コンテンツDB26bから読み出した情報を、要求してきた受信機2へ送信する。なお、興味ノード2が受信機2から放送コンテンツの誤りを訂正するための情報を要求された時点で、要求された情報がコンテンツDB26bに格納されていない場合、興味ノード2は、要求された情報を保持していない旨を受信機2に通知する。
【0079】
受信機2のエラー訂正部202は、誤りを訂正するための情報を要求した興味ノード2から所望の情報を受信できなかった場合、記憶部21に記憶させた興味ノード情報のうちの異なる1つを記憶部21から読み出す。エラー訂正部202が所望の情報を受信できない場合とは、例えば、誤りを訂正するための情報を要求した興味ノード2から所定時間応答がなかった場合、又は、情報を保持していない旨を興味ノード2から通知された場合等である。
【0080】
エラー訂正部202は、同様に、記憶部21から読み出した興味ノード情報が示す興味ノード2に、コンテンツ誤り検証部201から通知された誤りの箇所の情報を要求する。エラー訂正部202は、管理ノード2から取得した興味ノードリストに含まれるいずれかの興味ノード情報の興味ノードから誤りを訂正するための情報を取得するまで、上述した処理を繰り返す。これにより、受信機2は、放送コンテンツの誤りを訂正するための情報を確実に取得することができる。
【0081】
エラー訂正部(コンテンツ取得手段)202は、放送コンテンツの誤りを訂正するための情報をいずれかの興味ノード2から取得した場合、取得した情報を用いて放送コンテンツの誤りを訂正する。具体的には、エラー訂正部(コンテンツ更新手段)202は、コンテンツDB26bに記録してある放送コンテンツにおいて、コンテンツ誤り検証部201から通知された誤りの箇所に、取得した情報を上書きする。
【0082】
上述したように、放送装置1が、放送コンテンツを放送する際に、放送コンテンツを記録した興味ノード(受信機)2を示す興味ノード情報を保持する管理ノード(受信機)2を示す管理ノード情報を放送コンテンツに多重化させる。これにより、このような放送コンテンツを受信した受信機2は、この放送コンテンツを記録した興味ノード2を知りたい場合、放送コンテンツに多重化されてきた管理ノード情報が示す管理ノード2に問い合わせればよい。よって、受信機2は、放送コンテンツを記録した興味ノード2を自身で探索する必要がないので、興味ノード2を探索するために受信機2,2…間で必要であった通信が不要となり、通信負荷が軽減される。
【0083】
以下に、本実施形態1の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理についてフローチャートに基づいて説明する。図10は実施形態1の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、放送装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
【0084】
放送装置1の制御部10は、管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツがあるか否かを判断し(S1)、ないと判断した場合(S1:NO)、待機する。管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツがあると判断した場合(S1:YES)、制御部10は、この放送コンテンツに管理ノード2を割り当てる(S2)。
【0085】
制御部10は、この放送コンテンツのコンテンツIDと、この放送コンテンツに割り当てた管理ノード2の情報(IPアドレス及びポート番号)とを対応付けて管理ノード情報テーブル13aに格納する(S3)。制御部10は、ステップS1に処理を戻し、管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツに管理ノード2を順次割り当てる。
【0086】
次に、本実施形態1の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理についてフローチャートに基づいて説明する。図11は実施形態1の放送処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、放送装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
【0087】
放送装置1の制御部10は、放送情報テーブル13cの格納内容に基づいて、放送を開始すべき放送コンテンツがあるか否かを判断する(S11)。放送を開始すべき放送コンテンツがないと判断した場合(S11:NO)、制御部10は、待機する。放送を開始すべき放送コンテンツがあると判断した場合(S11:YES)、制御部10は、この放送コンテンツのコンテンツIDを放送情報テーブル13cから読み出す(S12)。
【0088】
制御部10は、読み出したコンテンツIDに対応する管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aから読み出す(S13)。制御部10は、読み出したコンテンツIDに対応する放送コンテンツをコンテンツDB13bから読み出す(S14)。制御部10は、読み出した放送コンテンツに、読み出した管理ノード情報及びコンテンツIDを多重化して放送データを生成する(S15)。そして、制御部10は、生成した放送データを配信する(S16)。制御部10は、ステップS11へ処理を戻し、上述した放送処理を繰り返す。
【0089】
次に、上述した処理によって放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理についてフローチャートに基づいて説明する。図12及び図13は、実施形態1の記録処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、受信機2の記憶部21に記憶してある制御プログラムに従って制御部20によって実行される。
【0090】
受信機2の制御部20は、開始すべき記録処理があるか否かを判断する(S21)。具体的には、制御部20は、ユーザが操作部22を介して録画処理の開始を指示した場合、又は記憶部21に格納してある予約情報が示す録画開始日時が経過した場合に、開始すべき記録処理があると判断する。開始すべき記録処理がないと判断した場合(S21:NO)、制御部20は待機する。
【0091】
開始すべき記録処理があると判断した場合(S21:YES)、制御部20は、開始すべき記録処理に対応する放送データの受信を開始する(S22)。制御部20は、受信した放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離し(S23)、記録媒体26のコンテンツDB26b及び管理ノードリスト26aにそれぞれ記録させる(S24)。
【0092】
制御部20は、開始した記録処理を終了すべきであるか否かを判断する(S25)。具体的には、制御部20は、ユーザが操作部22を介して録画処理の終了を指示した場合、又は記憶部21に格納してある予約情報が示す録画終了日時が経過した場合に、記録処理を終了すべきであると判断する。記録処理を終了すべきでないと判断した場合(S25:NO)、制御部20は、ステップS23へ処理を戻し、順次受信する放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離し(S23)、記録媒体26にそれぞれ記録させる(S24)。
【0093】
制御部20は、記録処理を終了すべきであると判断するまで、ステップS23〜S25の処理を繰り返す。制御部20は、記録処理を終了すべきであると判断した場合(S25:YES)、ステップS22で開始した放送データの受信を終了する(S26)。制御部20は、放送データの受信及び記録を終了した場合、コンテンツDB26bに記録した放送コンテンツを検証する(S27)。
【0094】
制御部20は、検証の結果、放送コンテンツに誤りがあるか否かを判断し(S28)、誤りがないと判断した場合(S28:NO)、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S29)。制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツの記録完了を通知する(S30)。
【0095】
制御部20は、放送コンテンツの記録完了を通知した管理ノード2からの応答があるか否かを判断する(S31)。管理ノード2からの応答がないと判断した場合(S31:NO)、制御部20は、ステップS29へ処理を戻し、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する別の管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S29)。そして、制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツの記録完了を通知する(S30)。
【0096】
制御部20は、放送コンテンツの記録完了を通知した管理ノード2からの応答があるまで、ステップS29〜S31の処理を繰り返す。制御部20は、管理ノード2からの応答があったと判断した場合(S31:YES)、記録処理を終了する。
【0097】
一方、ステップS28で、放送コンテンツに誤りがあると判断した場合(S28:YES)、制御部20は、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S32)。制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツに対応する興味ノード情報を要求する(S33)。
【0098】
制御部20は、興味ノード情報を要求した管理ノード2から適切な興味ノード情報を取得したか否かを判断する(S34)。適切な興味ノード情報を取得できないと判断した場合(S34:NO)、制御部20は、ステップS32へ処理を戻し、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する別の管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S32)。そして、制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツに対応する興味ノード情報を要求する(S33)。
【0099】
制御部20は、興味ノード情報を要求した管理ノード2から適切な興味ノード情報を取得するまで、ステップS32〜S34の処理を繰り返す。制御部20は、適切な興味ノード情報を取得したと判断した場合(S34:YES)、取得した興味ノード情報を記憶部21に一旦記憶させる。制御部20は、取得した興味ノード情報のうちの1つを記憶部21から読み出す(S35)。制御部20は、読み出した興味ノード情報が示す興味ノード2に、ステップS27で行なった検証によって検出された誤りを訂正するための情報を要求する(S36)。
【0100】
制御部20は、誤りを訂正するための情報を要求した興味ノード2から適切な情報を取得したか否かを判断する(S37)。適切な情報を取得できないと判断した場合(S37:NO)、制御部20は、ステップS35へ処理を戻し、取得した興味ノード情報のうちの別の1つを記憶部21から読み出す(S35)。そして、制御部20は、読み出した興味ノード情報が示す興味ノード2に、誤りを訂正するための情報を要求する(S36)。
【0101】
制御部20は、誤りを訂正するための情報を要求した興味ノード2から適切な情報を取得するまで、ステップS35〜S37の処理を繰り返す。制御部20は、適切な情報を取得したと判断した場合(S37:YES)、取得した情報を用いて放送コンテンツの誤りを訂正する(S38)。制御部20は、ステップS29へ処理を移行し、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S29)。制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツの記録完了を通知する(S30)。
【0102】
制御部20は、放送コンテンツの記録完了を通知した管理ノード2からの応答があるか否かを判断する(S31)。管理ノード2からの応答がないと判断した場合(S31:NO)、制御部20は、ステップS29へ処理を戻し、この放送コンテンツのコンテンツIDに対応する別の管理ノード情報を1つ管理ノードリスト26aから読み出す(S29)。そして、制御部20は、読み出した管理ノード情報が示す管理ノード2に、この放送コンテンツの記録完了を通知する(S30)。
【0103】
制御部20は、放送コンテンツの記録完了を通知した管理ノード2からの応答があるまで、ステップS29〜S31の処理を繰り返す。制御部20は、管理ノード2からの応答があったと判断した場合(S31:YES)、記録処理を終了する。
【0104】
上述したように、本実施形態1では、放送装置1が、放送コンテンツを放送する際に、放送コンテンツを記録した興味ノード(受信機)2を示す興味ノード情報を保持する管理ノード(受信機)2を示す管理ノード情報を放送コンテンツに多重化させる。これにより、このような放送コンテンツを受信した受信機2は、この放送コンテンツを記録した興味ノード2を知りたい場合、放送コンテンツに多重化されてきた管理ノード情報が示す管理ノード2に問い合わせればよい。
【0105】
よって、受信機2は、放送コンテンツを記録した興味ノード2を自身で探索する必要がないので、興味ノード2を探索するために受信機2,2…間で必要であった通信が不要となり、通信負荷が軽減される。また、本実施形態1では、各受信機2,2…がどの放送コンテンツを記録しているかを管理するサーバを設ける必要がないので、サーバを運用する際に必要なコストを削減できる。
【0106】
本実施形態1の放送装置1は、各放送コンテンツに対して、各放送コンテンツに対応する管理ノード情報を多重化させて放送していた。しかし、管理ノード情報は、対応する放送コンテンツが放送されるタイミングと異なるタイミングで送信されてもよい。即ち、例えば、放送装置1は、コンテンツIDが4000の放送コンテンツを放送する前又は後に、この放送コンテンツに対応する管理ノード情報を放送してもよい。この場合、受信機2は、例えば、EPG情報のデータ要素の1つとして管理ノード情報を放送してもよい。
【0107】
本実施形態1の受信機2は、受信してコンテンツDB26bに記録した放送コンテンツに誤りがあった場合、誤りの箇所のみを訂正するための情報を興味ノード2から取得していた。しかし、受信機2は、例えば、放送コンテンツに誤りがあった場合、放送コンテンツの全情報を興味ノード2から取得してもよい。
【0108】
本実施形態1の受信機2は、放送コンテンツの誤りを訂正するための情報として、コンテンツID及び誤りの箇所を示す情報を興味ノード2に通知していた。また、本実施形態1の受信機2は、誤りの箇所を示す情報として、例えばパケットID、PCRパケット又はTOTパケットが示す情報を用いていた。しかし、受信機2は、例えば、パケットID、PCRパケット又はTOTパケットによって誤りの範囲を示すと共に、示した誤りの範囲内の映像情報のみ、音声情報のみ、又は、映像情報及び音声情報を興味ノード2に要求してもよい。
【0109】
また、各受信機2,2…が備える機能によって、各受信機2,2…がコンテンツDB26bに記録する情報が異なる可能性がある。例えば、映像信号及び音声信号のみを記録する受信機2、映像信号及び音声信号だけでなく、データ放送されたデジタル信号も記録する受信機2等がある。よって、受信機2は、誤りを訂正するための情報を興味ノード2に要求する際に、要求する情報が興味ノード2のコンテンツDB26bに記録されているか否かを前以て確認してもよい。これにより、興味ノード2が複数ある場合に、受信機2は、所望する情報を保持している興味ノード2を特定でき、所望する情報を確実に取得できる。
【0110】
上述した実施形態1では、受信機2は、受信した放送コンテンツのコンテンツDB26bへの記録処理が終了した時点で、コンテンツDB26bに記録させた放送コンテンツに誤りがあるか否かを検証していた。しかし、受信機2は、例えば、1つの放送コンテンツにおいて所定量の情報をコンテンツDB26bへ記録させる都度、コンテンツDB26bに記録させた情報に誤りがあるか否かを検証してもよい。また、この場合、受信機2は、コンテンツDB26bに記録された所定量の情報に誤りを検出する都度、誤りを訂正するための情報を興味ノード2から取得して誤りを訂正してもよい。このような処理によれば、受信した放送コンテンツを記録しつつ、記録した放送コンテンツを再生するタイムシフト視聴を行なっている場合であっても、誤りを訂正された放送コンテンツの視聴が可能となる。
【0111】
(実施形態2)
以下に、実施形態2に係る放送システムについて説明する。なお、本実施形態2の放送システムは、上述した実施形態1の放送システムと同様の構成によって実現することができるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】
上述した実施形態1では、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノード2を割り当てる際の方法は限定していない。本実施形態2の放送装置1は、分散ハッシュテーブル(DHT:Distributed Hash Table)を用いて各放送コンテンツのハッシュ値を算出する。そして、放送装置1は、ネットワークNに接続された受信機2,2…に割り当てられたノードIDのハッシュ値のうちで、放送コンテンツのハッシュ値に近いハッシュ値のノードIDの受信機2を管理ノード2に割り当てる。なお、本実施形態2の受信機2は、上述の実施形態1の受信機2と同様の動作を行なう。
【0113】
図14は実施形態2の放送装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態2の放送装置1は、図2に示した各部のほかに、ネットワークNに接続するための通信部15を備える。通信部15は、ネットワークNを介して、受信機2,2…との間で通信を行なう。通信部15は、例えば、受信機2,2…の通信パラメータをもとに、ネットワークNを介して受信機2,2…との間でP2P型のパケット通信を行なう。通信パラメータは、例えば、各受信機2,2…に割り当てられたIPアドレス及びポート番号等である。
【0114】
以下に、本実施形態2の放送システムにおいて、放送装置1の制御部10が、ROM11又は記憶部13に格納されている制御プログラムを実行することによって実現する機能について説明する。図15は実施形態2の放送装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態2の放送装置1において、制御部10は、ROM11又は記憶部13に格納されている制御プログラムを実行することによって、図7に示した各部のほかに、管理ノード情報収集部103の機能を実現する。
【0115】
本実施形態2の放送システムにおいて、放送すべき放送コンテンツが新たに作成された場合、放送装置1の管理ノード情報収集部(要求手段)103は、通信部(通信手段)15を介して、作成された放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報を要求する。具体的には、管理ノード情報収集部103は、例えば、各放送コンテンツのコンテンツIDのハッシュ値をDHTに基づいて算出し、算出したハッシュ値を元に、ネットワークNに対して、放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報を要求する。
【0116】
より具体的には、管理ノード情報収集部103は、自身の放送装置1のノードID、IPアドレス、ポート番号、放送コンテンツのコンテンツIDのハッシュ値等を含むメッセージを、ネットワークNを介して受信機2へ送信する。なお、管理ノード情報収集部103は、例えば、ネットワークNを介して接続されている受信機2,2…のうちで、各受信機2,2…のノードIDのハッシュ値が、放送コンテンツのハッシュ値に最も近い受信機2へメッセージ(クエリ)を送信する。なお、ノードIDは、例えば、放送装置1及び受信機2,2…を含む各ノードのIPアドレス及びポート番号等から算出された値であり、各ノードを一意に特定できる情報である。
【0117】
このようなメッセージを受信した受信機2は、DHTの方法に従い、ネットワークNを介して接続されている他の受信機2,2…のうちで、他の受信機2,2…のノードIDのハッシュ値が、自身のノードIDのハッシュ値よりも放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2が存在するか否かを判断する。メッセージを受信した受信機2は、自身のノードIDのハッシュ値よりも放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2が存在すると判断した場合、受信したメッセージを、放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2へ転送する。
【0118】
各受信機2,2…は、上述したようなメッセージを受信した場合、自身のノードIDのハッシュ値よりも放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2が存在すれば、その受信機2へのメッセージの転送を繰り返す。自身のノードIDのハッシュ値よりも放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2が存在しないと判断した場合、メッセージを受信した受信機2は、自身がこの放送コンテンツの管理ノードであると判断する。なお、各受信機2,2…は、自身のノードIDのハッシュ値と、放送コンテンツのハッシュ値との差分が所定値以下となった場合に、自身がこの放送コンテンツの管理ノードであると判断してもよい。
【0119】
自身が管理ノードであると判断した受信機2(管理ノード2)は、自身の受信機2のIPアドレス及びポート番号を管理ノード情報として放送装置1に通知する。なお、管理ノード2は、受信したメッセージに含まれる放送装置1のIPアドレス及びポート番号に基づいて、受信したメッセージに含まれる放送コンテンツのハッシュ値及び自身の情報(管理ノード情報)を放送装置1へ送信する。また、管理ノード2は、自身が管理ノードであると判断した時点で、管理ノードとなる放送コンテンツのコンテンツIDを興味ノードリスト21aに格納しておいてもよい。
【0120】
放送装置1の管理ノード情報収集部(取得手段)103は、管理ノード情報を要求するメッセージに対して管理ノード(受信機)2が送信してきた放送コンテンツのコンテンツID及び管理ノード情報を通信部15を介して取得する。管理ノード情報収集部103は、取得した放送コンテンツのハッシュ値及び管理ノード情報を管理ノード情報管理部101へ転送する。
【0121】
本実施形態2の管理ノード情報管理部101は、管理ノード情報収集部103から取得したハッシュ値に対応するコンテンツIDを特定し、特定したコンテンツIDに対応付けて、管理ノード情報収集部103から取得した管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aに格納する。これにより、図3に示すように、各コンテンツIDと、各放送コンテンツに対応する管理ノードの情報とが管理ノード情報テーブル13aに格納される。
【0122】
なお、本実施形態2の放送システムにおいて、放送装置1の管理ノード情報収集部103及び管理ノード情報管理部101以外の各部は、上述した実施形態1の各部と同様の処理を行なうので、説明を省略する。
【0123】
上述したように、本実施形態2の放送装置1は、放送コンテンツに対応する管理ノード2を、各放送コンテンツのハッシュ値に近い値のノードIDの受信機2とする。よって、それぞれの放送コンテンツの管理ノード2を複数の受信機2,2…に分散させることができるので、各管理ノード2の負荷を軽減できる。
【0124】
以下に、本実施形態2の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理についてフローチャートに基づいて説明する。図16は実施形態2の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、放送装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
【0125】
放送装置1の制御部10は、管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツがあるか否かを判断し(S41)、ないと判断した場合(S41:NO)、待機する。管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツがあると判断した場合(S41:YES)、制御部10は、この放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報をネットワークNを介して受信機2,2…に要求する(S42)。
【0126】
制御部10は、ネットワークNを介していずれかの受信機(管理ノード)2から管理ノード情報を取得したか否かを判断する(S43)。管理ノード情報を取得していないと判断した場合(S43:NO)、制御部10は、管理ノード情報を要求してから所定時間が経過したか否かを判断する(S44)。所定時間が経過していないと判断した場合(S44:NO)、制御部10は、ステップS43へ処理を戻す。所定時間が経過したと判断した場合(S44:YES)、制御部10は、ステップS41へ処理を戻す。
【0127】
いずれかの受信機(管理ノード)2から管理ノード情報を取得したと判断した場合(S43:YES)、制御部10は、取得した管理ノード情報を、対応するコメントIDに対応付けて管理ノード情報テーブル13aに格納する(S45)。制御部10は、ステップS41に処理を戻し、管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツに管理ノード2を順次割り当てる。
【0128】
本実施形態2の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理は、上述の実施形態1において図11で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
また、本実施形態2の放送システムにおいて、放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理も、上述の実施形態1において図12及び図13で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
【0129】
上述したように、本実施形態2では、放送装置1のみが、各放送コンテンツに対応する管理ノード2を要求(探索)するメッセージを送信する。よって、各受信機2,2…が興味ノード2を探索する場合に受信機2,2…間で行なわれていた通信が不要となるので、ネットワークNを介して通信負荷が軽減される。また、本実施形態2では、放送装置1が、各放送コンテンツのハッシュ値に近いノードIDの受信機2を管理ノード2とすることにより、それぞれの放送コンテンツに対応する管理ノード2をそれぞれの受信機2,2…に分散させることができる。
【0130】
本実施形態2の放送装置1は、放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報をネットワークNを介して要求した場合、ネットワークNを介して管理ノード(受信機)2,2…から取得した管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aに格納していた。更に、放送装置1は、各放送コンテンツに対して管理ノード情報テーブル13aに格納される管理ノード情報の数を制御してもよい。例えば、放送装置1は、1つの放送コンテンツに対して一定数の管理ノード情報のみを管理ノード情報テーブル13aに格納し、一定数以上となった場合、管理ノード情報テーブル13aに格納した順に古い管理ノード情報を削除してもよい。
【0131】
(実施形態3)
以下に、実施形態3に係る放送システムについて説明する。なお、本実施形態3の放送システムは、上述した実施形態2の放送システムと同様の構成によって実現することができるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0132】
上述した実施形態2では、例えば放送コンテンツが新たに作成された場合に、放送装置1が、各放送コンテンツの管理ノード2の情報を要求するメッセージをネットワークNを介して送信していた。本実施形態3の放送装置1は、放送コンテンツの放送が開始される所定時間前に、各放送コンテンツの管理ノード2の情報を要求するメッセージをネットワークNを介して送信する。なお、本実施形態3の受信機2は、上述の実施形態1の受信機2と同様の動作を行なう。
【0133】
図17は実施形態3の放送装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態3の放送装置1において、制御部10は、ROM11又は記憶部13に格納されている制御プログラムを実行することによって、図15に示した各部のほかに、スケジュール管理部104の機能を実現する。
【0134】
本実施形態3の放送装置1において、スケジュール管理部104は、放送情報テーブル13cの格納内容を逐次監視しており、現在日時から所定時間(例えば、1時間)内に放送を開始すべき放送コンテンツがあるか否かを判断する。具体的には、スケジュール管理部104は、現在日時から所定時間内に、放送情報テーブル13cに格納されている放送開始日時が経過する放送コンテンツがあるか否かを判断する。現在日時から所定時間内に放送開始日時が経過する放送コンテンツがあると判断した場合、スケジュール管理部104は、この放送コンテンツのコンテンツIDを放送情報テーブル13cから読み出す。
【0135】
なお、スケジュール管理部104は、放送情報テーブル13cの格納内容のほかに、例えば、予め設定されているEPG情報に基づいて、各放送コンテンツの放送開始日時を監視してもよい。また、放送装置1を、放送スケジュールを管理する外部装置にアクセスできるようにしておき、スケジュール管理部104が、外部装置が管理する放送スケジュールにアクセスし、この放送スケジュールに基づいて、各放送コンテンツの放送開始日時を監視してもよい。
【0136】
スケジュール管理部104は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDを管理ノード情報収集部103に通知する。
本実施形態3の管理ノード情報収集部103は、スケジュール管理部104からコンテンツIDを通知された場合に、通知されたコンテンツIDの放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報を、通信部15を介して要求する。
【0137】
本実施形態3の管理ノード情報収集部103は、スケジュール管理部104から通知されたコンテンツIDのハッシュ値をDHTに基づいて算出する。管理ノード情報収集部103は、自身の放送装置1のノードID、IPアドレス、ポート番号、算出した放送コンテンツのハッシュ値等を含むメッセージを、ネットワークNを介して受信機2へ送信する。これにより、このようなメッセージを受信した受信機2は、DHTの方法に従い、自身のノードIDのハッシュ値よりも放送コンテンツのハッシュ値に近い受信機2が存在すれば、その受信機2へ受信したメッセージを転送する。
【0138】
本実施形態3の管理ノード情報収集部103も、上述の実施形態2の管理ノード情報収集部103と同様に、上述したメッセージに対して管理ノード2が返信してきた放送コンテンツのコンテンツID及び管理ノード情報を通信部15を介して取得する。
【0139】
なお、本実施形態2の放送システムにおいて、放送装置1のスケジュール管理部104及び管理ノード情報収集部103以外の各部は、上述した実施形態1,2の各部と同様の処理を行なうので、説明を省略する。
【0140】
上述したように、本実施形態3の放送装置1は、各放送コンテンツの放送開始日時から所定時間前の時点で、各放送コンテンツに対する管理ノード2の情報の収集を行なう。よって、各放送コンテンツの放送を開始する前に、各放送コンテンツに対する管理ノード2の割り当てを行なうので、各放送コンテンツに対する管理ノード2の割り当て漏れを防止できる。
【0141】
以下に、本実施形態3の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理についてフローチャートに基づいて説明する。図18は実施形態3の管理ノードの割当処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、放送装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
【0142】
放送装置1の制御部10は、放送情報テーブル13cの格納内容に基づいて、現在日時から所定時間内に放送を開始すべき放送コンテンツがあるか否かを判断し(S51)、ないと判断した場合(S51:NO)、待機する。放送を開始すべき放送コンテンツがあると判断した場合(S51:YES)、制御部10は、この放送コンテンツに割り当てられるべき管理ノードの情報を、ネットワークNを介して受信機2,2…に要求する(S52)。
【0143】
制御部10は、ネットワークNを介していずれかの受信機(管理ノード)2から管理ノード情報を取得したか否かを判断する(S53)。管理ノード情報を取得していないと判断した場合(S53:NO)、制御部10は、管理ノード情報を要求してから所定時間が経過したか否かを判断する(S54)。所定時間が経過していないと判断した場合(S54:NO)、制御部10は、ステップS53へ処理を戻す。所定時間が経過したと判断した場合(S54:YES)、制御部10は、ステップS51へ処理を戻す。
【0144】
いずれかの受信機(管理ノード)2から管理ノード情報を取得したと判断した場合(S53:YES)、制御部10は、取得した管理ノード情報を、対応するコメントIDに対応付けて管理ノード情報テーブル13aに格納する(S55)。制御部10は、ステップS51に処理を戻し、所定時間内に放送を開始すべき放送コンテンツで、管理ノード2がまだ割り当てられていない放送コンテンツに管理ノード2を順次割り当てる。
【0145】
本実施形態3の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理は、上述の実施形態1において図11で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
また、本実施形態3の放送システムにおいて、放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理も、上述の実施形態1において図12及び図13で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
【0146】
上述したように、本実施形態3では、各放送コンテンツの放送開始日時から所定時間前の時点で、各放送コンテンツに対する管理ノード2の情報の収集を行なうので、各放送コンテンツに対する管理ノード2の割り当て漏れを防止できる。
【0147】
上述した実施形態2の放送装置1は、放送コンテンツが新たに作成された場合に、この放送コンテンツの管理ノードの情報の収集処理を開始していた。また、本実施形態3の放送装置1は、各放送コンテンツの放送開始日時から所定時間前の時点で、各放送コンテンツの管理ノードの情報の収集処理を開始していた。
【0148】
このような構成のほかに、例えば、放送装置1を管理する管理者によって管理ノード情報の収集開始が指示されてもよい。また、放送装置1が、順次放送する放送コンテンツを切り替える際に、次に放送する放送コンテンツの管理ノード情報を収集してもよい。また、各放送コンテンツを放送中に定期的に各放送コンテンツの管理ノード情報を新たに収集し、一定時間毎に各放送コンテンツの管理ノード情報を更新してもよい。
【0149】
(実施形態4)
以下に、実施形態4に係る放送システムについて説明する。なお、本実施形態4の放送システムは、上述した実施形態1の放送システムと同様の構成によって実現することができるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0150】
上述した実施形態1では、受信機2は、受信した放送データから分離した全ての管理ノード情報を管理ノードリスト26aに格納していた。本実施形態4の受信機2は、受信した放送データから分離した管理ノード情報のうちから、所定の条件に従って管理ノード情報を選択し、選択した管理ノード情報のみを管理ノードリスト26aに格納する。なお、本実施形態4の放送装置1は、上述の実施形態1の放送装置1と同様の動作を行なう。
【0151】
図19は実施形態4の管理ノード情報テーブル13a及び管理ノードリスト26aの格納内容を示す模式図である。本実施形態4の放送装置1の記憶部13に格納されている管理ノード情報テーブル13aは、図19(a)に示す管理ノード情報テーブルである。また、本実施形態4の受信機2の記録媒体26に格納されている管理ノードリスト26aは、図19(b)に示す管理ノードリストである。
【0152】
図19(a)に示すように、本実施形態4の管理ノード情報テーブル13aに格納されている管理ノード情報は、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノード2,2…のIPアドレス及びポート番号のほかに、管理ノード2,2…のノードIDを含む。ノードIDは、例えば、管理ノード2,2…のIPアドレス及びポート番号から算出された値であり、各管理ノード2,2…を一意に特定できる情報である。
【0153】
本実施形態4の放送多重部102は、各放送コンテンツに、各放送コンテンツに対応して管理ノード情報テーブル13aに格納されている管理ノード情報を多重化させて放送データを生成し、生成した放送データを放送配信部14によって放送する。よって、図19(b)に示すように、本実施形態4の管理ノードリスト26aに格納されている管理ノード情報も、管理ノード2,2…のIPアドレス及びポート番号のほかに、管理ノード2,2…のノードIDを含む。
【0154】
図20は実施形態4の受信機2の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態4の受信機2において、制御部20は、記憶部21に格納されている制御プログラムを実行することによって、図9に示した各部のほかに、管理ノード選択部203の機能を実現する。
【0155】
本実施形態4の受信機2において、放送受信部24は、放送装置1によって放送された放送データを受信し、受信した放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離する。本実施形態4の放送受信部24は、放送データから分離した放送コンテンツを記録再生部25へ転送し、放送データから分離した管理ノード情報を管理ノード選択部203へ転送する。記録再生部25は、放送受信部24から転送されてきた放送コンテンツをコンテンツIDに対応付けて記録媒体26のコンテンツDB26bに記録させる。
【0156】
管理ノード選択部(選択手段)203は、放送受信部24から転送されてきた管理ノード情報から所定の条件に応じた管理ノード情報を選択する。なお、管理ノード選択部203は、例えば、放送受信部24から転送されてきた管理ノード情報のそれぞれのノードIDと、自身の受信機2のノードIDとの差分値を算出し、算出した差分値が所定値以下となる管理ノード情報を選択する。また、管理ノード選択部203は、自身の受信機2とネットワーク的な距離が近い管理ノードの管理ノード情報を選択してもよい。管理ノード選択部203は、選択した管理ノード情報をコンテンツIDに対応付けて記録媒体26の管理ノードリスト26aに記録させる。
【0157】
なお、選択の条件は、上述の例に限定されない。例えば、管理ノード選択部203は、放送受信部24から転送されてきた管理ノード情報のそれぞれのノードIDと、自身の受信機2のノードIDとの差分値が所定値以上となる管理ノード情報を選択してもよい。あるいは、管理ノード選択部203は、自身の受信機2とネットワーク的な距離が遠い管理ノードの管理ノード情報を選択してもよい。例えば、放送受信部24から転送されてきた管理ノード情報に示されるIPアドレスと、自身の受信機2のIPアドレスとを比較し、差分が所定値以上となる管理ノード情報を、ネットワーク的な距離が遠い管理ノードの管理ノード情報として選択する。これにより、放送コンテンツを受信する際の環境条件が異なる受信機2を管理する管理ノードを、選択対象とすることができる。例えば、放送電波により配信される放送コンテンツの品質は、受信時の気象条件などに影響を受け易い。ネットワーク的な距離が遠い管理ノードは、物理的な距離も遠いことが期待され、放送コンテンツを受信する際の気象条件などの環境条件が異なる受信機2の情報を管理している可能性が高い。自身の受信機2において放送コンテンツの受信品質が低い場合に、自身の受信機2の環境条件とは異なる環境条件の下に受信した放送コンテンツを得ることにより、受信品質の高い放送コンテンツを得ることが期待できる。
【0158】
本実施形態4の受信機2は、管理ノード選択部203を有することにより、管理ノードリスト26aに格納させる管理ノード情報を削減でき、管理ノードリスト26aに必要な記憶容量を削減できる。特に、受信機2が実際に録画するか否かに関係なく、放送することが予定されている放送コンテンツの管理ノード情報が事前に配信されてくる場合には、管理ノードリスト26aに格納させる管理ノード情報を削減しておくことにより、受信機2の記録媒体26を有効利用できる。
【0159】
なお、本実施形態4の放送システムにおいて、受信機2の管理ノード選択部203以外の各部は、上述した実施形態1の各部と同様の処理を行なうので、説明を省略する。
【0160】
上述したように、本実施形態4の受信機2は、受信した放送データから分離された管理ノード情報に含まれるノードIDのうちで、自身のノードIDとの差分値が所定値以下であるノードIDを選択する。そして、受信機2は、選択したノードIDを含む管理ノード情報のみを管理ノード情報テーブル13aに格納し、自身が問い合わせを行なう管理ノードの情報とする。よって、各受信機2,2…が問い合わせを行なう管理ノードを分散させることができるので、各管理ノード2の負荷を軽減できる。
【0161】
本実施形態4の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理は、上述の実施形態1において図10で説明した処理と同一であるので説明を省略する。また、本実施形態4の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理は、上述の実施形態1において図11で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
【0162】
次に、本実施形態4の放送システムにおいて、放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理についてフローチャートに基づいて説明する。図21及び図22は実施形態4の記録処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、受信機2の記憶部21に記憶してある制御プログラムに従って制御部20によって実行される。
【0163】
受信機2の制御部20は、開始すべき記録処理があるか否かを判断する(S61)。具体的には、制御部20は、ユーザが操作部22を介して録画処理の開始を指示した場合、又は記憶部21に格納してある予約情報が示す録画開始日時が経過した場合に、開始すべき記録処理があると判断する。開始すべき記録処理がないと判断した場合(S61:NO)、制御部20は待機する。
【0164】
開始すべき記録処理があると判断した場合(S61:YES)、制御部20は、開始すべき記録処理に対応する放送データの受信を開始する(S62)。制御部20は、受信した放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離する(S63)。制御部20は、放送データから分離された管理ノード情報から所定の条件に応じた管理ノード情報を選択する(S64)。制御部20は、放送データから分離された放送コンテンツ及び選択された管理ノード情報を記録媒体26のコンテンツDB26b及び管理ノードリスト26aにそれぞれ記録させる(S65)。
【0165】
制御部20は、開始した記録処理を終了すべきであるか否かを判断する(S66)。具体的には、制御部20は、ユーザが操作部22を介して録画処理の終了を指示した場合、又は記憶部21に格納してある予約情報が示す録画終了日時が経過した場合に、記録処理を終了すべきであると判断する。記録処理を終了すべきでないと判断した場合(S66:NO)、制御部20は、ステップS63へ処理を戻し、順次受信する放送データを放送コンテンツと管理ノード情報とに分離する(S63)。
【0166】
制御部20は、記録処理を終了すべきであると判断するまで、ステップS63〜S66の処理を繰り返す。制御部20は、記録処理を終了すべきであると判断した場合(S66:YES)、ステップS62で開始した放送データの受信を終了する(S67)。制御部20は、放送データの受信及び記録を終了した場合、コンテンツDB26bに記録した放送コンテンツを検証する(S68)。以降のステップS69からS79までの処理は、上述の実施形態1で説明した図12及び図13中のステップS28からS38までの処理と同一であるので説明を省略する。
【0167】
上述したように、本実施形態4では、受信機2は、受信した放送コンテンツに多重化された配信された管理ノード情報から所定の条件に合った管理ノード情報のみを選択して管理ノードリスト26aに格納する。よって、管理ノードリスト26aに格納させる管理ノード情報を削減でき、管理ノードリスト26aに必要な記憶容量を削減できる。
【0168】
本実施形態4は、上述した実施形態1の変形例として説明したが、上述した実施形態2,3の構成にも適用することができる。
【0169】
(実施形態5)
以下に、実施形態5に係る放送システムについて説明する。なお、本実施形態5の放送システムは、上述した実施形態1の放送システムと同様の構成によって実現することができるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0170】
上述した実施形態1〜4では、管理ノード2を、ネットワークNに接続された受信機2,2…のうちのいずれかであるとした。これに対して、本実施形態5の放送システムは、管理ノードとしてのみ動作する管理ノード装置を備える。
【0171】
図示しないが、本実施形態5の放送システムでは、ネットワークNに受信機2,2…のほかに、管理ノード装置3が接続されている。なお、ネットワークNに複数の管理ノード装置3が接続されていてもよい。
【0172】
図23は実施形態5の管理ノード装置3の機能構成例を示す機能ブロック図である。管理ノード装置3は、例えば公知のサーバコンピュータである。管理ノード装置3は、ネットワークNに接続するためのインタフェースである通信部31、図6に示したような興味ノードリスト33aを記憶しておく記憶部33、興味ノードリスト33aを管理する興味ノード情報管理部32等を備える。
【0173】
通信部31は、例えば、受信機2,2…の通信パラメータ(IPアドレス、ポート番号等)をもとに、ネットワークNを介して受信機2,2…のそれぞれとの間でP2P型のパケット通信を行なう。記憶部33は、例えば、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等である。記憶部33は、管理ノード装置3として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。
【0174】
管理ノード装置3は、ネットワークNを介して受信機(興味ノード)2,2…から放送コンテンツの記録完了を通知される。受信機2,2…から放送コンテンツの記録完了を通知された場合、管理ノード装置3の興味ノード情報管理部32は、通信部31を介して、記録完了された放送コンテンツのコンテンツID、記録完了を通知してきた受信機2のIPアドレス及びポート番号を取得する。興味ノード情報管理部32は、取得した受信機2のIPアドレス及びポート番号を興味ノード情報とし、取得したコンテンツIDに対応付けて興味ノードリスト33aに格納する。これにより、図6に示した興味ノードリスト21aと同様に、興味ノードリスト33aに、各コンテンツIDと、各放送コンテンツの興味ノードの情報とが格納される。
【0175】
また、管理ノード装置3は、ネットワークNを介して受信機2,2…から興味ノード情報を要求される。興味ノード情報を要求された場合、管理ノード装置3の興味ノード情報管理部32は、通信部31を介して、要求された興味ノード情報に対応するコンテンツID、興味ノード情報を要求してきた受信機2のIPアドレス及びポート番号を取得する。興味ノード情報管理部32は、要求された興味ノード情報を興味ノードリスト21aから読み出し、要求してきた受信機2へ送信する。受信機2から要求された興味ノード情報を保持していない場合、管理ノード装置3は、要求された興味ノード情報を保持していない旨を、興味ノード情報を要求してきた受信機2に通知する。
【0176】
なお、管理ノード装置3は、受信機2から要求された興味ノード情報を保持していない場合、受信機2への応答を保留し、要求された興味ノード情報を受信機(興味ノード)2から取得した場合に、要求してきた受信機2へ送信してもよい。また、管理ノード装置3は、ある程度の数の興味ノードの情報を蓄積するまで受信機2への応答を保留しておき、ある程度の数の興味ノード情報を蓄積した時点で、蓄積した興味ノード情報を、要求してきた受信機2へ送信してもよい。
【0177】
ここで、本実施形態5の放送装置1は、上述したような管理ノード装置3の情報(IPアドレス及びポート番号等)を予め複数記憶部13に格納している。そして、放送装置1の管理ノード情報管理部101は、記憶部13に格納している管理ノード装置3の情報から所定数の管理ノード装置3の情報を読み出し、読み出した情報の管理ノード3を各放送コンテンツに対する管理ノードに割り当てる。
【0178】
なお、管理ノードに割り当てる管理ノード装置3の選択方法は、例えば、各管理ノード装置3,3…にノードIDが割り当てられている場合、各放送コンテンツのコンテンツIDに近似したノードIDの管理ノード装置3を選択する方法があるが、どのような方法でもよい。また、例えば、各放送コンテンツのコンテンツIDのハッシュ値と、各管理ノード装置3,3…のノードIDのハッシュ値とを比較し、コンテンツIDのハッシュ値により近いハッシュ値のノードIDの管理ノード3を選択してもよい。また、各放送コンテンツに割り当てられる管理ノード装置3の数は1つ以上であればよい。
【0179】
管理ノード情報管理部101は、各放送コンテンツに割り当てるべく選択した管理ノード装置3の情報を記憶部13から読み出し、読み出した管理ノード装置3の情報を、放送コンテンツのコンテンツIDに対応付けて管理ノード情報テーブル13aに格納する。これにより、図3に示すように、各コンテンツIDと、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノード装置3の情報とが管理ノード情報テーブル13aに格納される。
【0180】
本実施形態5の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理の詳細は、上述の実施形態1において図10で説明した処理と同一であるので説明を省略する。なお、本実施形態5の放送装置1の制御部10は、図10中のステップS2において、いずれかの管理ノード装置3,3…を選択し、各放送コンテンツの管理ノード2に割り当てる。
【0181】
本実施形態5の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理は、上述の実施形態1において図11で説明した処理と同一であるので説明を省略する。また、本実施形態5の放送システムにおいて、放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理も、上述の実施形態1において図12及び図13で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
【0182】
上述したように、本実施形態5では、各放送コンテンツに割り当てる管理ノード2を、ネットワークNに接続されている管理ノード装置3から選択する。よって、例えば、常時動作している管理ノード装置3を各放送コンテンツの管理ノード2に割り当てることにより、このような管理ノード装置3において、各放送コンテンツの興味ノード2の情報を確実に収集できる。また、各受信機2,2…は、このような管理ノード装置3から、放送コンテンツの誤りを訂正するための情報を確実に取得できるので、効率のよい誤り訂正が可能となる。
【0183】
本実施形態5の放送装置1は、ネットワークNに接続された管理ノード装置3,3…のいずれかを、各放送コンテンツに割り当てるべき管理ノード2,2…としていた。更に、上述した実施形態1〜4と組み合わせ、管理ノード装置3,3…及び受信機2,2…のうちから、各放送コンテンツの管理ノード2,2…を選択してもよい。
【0184】
上述した実施形態1〜5では、管理ノード2が管理する興味ノードリスト21aに格納される興味ノード情報は、各放送コンテンツを記録している受信機2,2…及び各放送コンテンツを記録し、誤りがあった場合に誤りの訂正を完了している受信機2,2…の情報であった。このような情報のほかに、例えば、各放送コンテンツを記録したが、誤りの訂正を完了していない受信機2,2…の情報を興味ノードリスト21aに格納してもよい。また、興味ノード情報として、興味ノード2のIPアドレス及びポート番号のほかに、例えば、各放送コンテンツの誤りの訂正を完了していない受信機2,2…については、訂正箇所を示す情報も興味ノードリスト21aに格納してもよい。これにより、記録した放送コンテンツに誤りがある受信機2,2…間であっても、誤りの箇所が異なる場合であれば、互いに正しい情報の交換が可能となる。
【0185】
(実施形態6)
以下に、実施形態6に係る放送システムについて説明する。なお、本実施形態6の放送システムは、上述した実施形態1の放送システムと同様の構成によって実現することができるので、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0186】
上述した実施形態1〜5の放送装置1は、各放送コンテンツに、各放送コンテンツに割り当てられた管理ノード2,2…の情報を多重化させて放送していた。本実施形態6の放送装置1は、各放送コンテンツに、各放送コンテンツだけでなく各放送コンテンツと同一シリーズの放送コンテンツ又は関連する放送コンテンツに割り当てられた管理ノード2,2…の情報も多重化させて放送する。
【0187】
図24は実施形態6の管理ノード情報テーブル13aの格納内容を示す模式図である。本実施形態6の放送装置1の記憶部13に格納されている管理ノード情報テーブル13aは、図24に示す管理ノード情報テーブルである。図24に示すように、本実施形態6の管理ノード情報テーブル13aには、放送コンテンツ毎に、コンテンツID及び管理ノード情報のほかに、シリーズIDが格納されている。シリーズIDは、複数の放送コンテンツを所定の順序で連続して放送するシリーズもののコンテンツ、関連(類似)する複数の放送コンテンツに付与されるIDであり、各シリーズを識別するための識別情報である。
【0188】
本実施形態6の放送多重部102は、放送情報テーブル13cの格納内容に基づき、放送を開始すべき放送コンテンツがあると判断した場合、この放送コンテンツのコンテンツIDを放送情報テーブル13cから読み出す。放送多重部102は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDに対応する管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aから読み出す。なお、このとき、本実施形態6の放送多重部102は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDと同一のシリーズIDの全てのコンテンツID及び管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aから読み出す。
【0189】
また、放送多重部102は、放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDに対応する放送コンテンツをコンテンツDB13bから読み出す。放送多重部102は、コンテンツDB13bから読み出した放送コンテンツに、管理ノード情報テーブル13aから読み出した管理ノード情報及びコンテンツIDを多重化して放送データを生成する。そして、放送多重部102は、生成した放送データを放送配信部14によって配信する。
【0190】
これにより、本実施形態6の放送装置1は、各放送コンテンツの管理ノード情報だけでなく、各放送コンテンツと同一シリーズの放送コンテンツ又は関連(類似)する放送コンテンツの管理ノード情報も同時に放送する。よって、各放送コンテンツを記録したユーザが更に記録する可能性の高い放送コンテンツの管理ノード情報を予め通知するので、各放送コンテンツと同一シリーズの放送コンテンツ又は関連(類似)する放送コンテンツの管理ノードを探索する必要がなくなる。従って、通信負荷がより軽減される。
【0191】
本実施形態6の放送システムにおいて、放送装置1が各放送コンテンツに管理ノードを割り当てる処理は、上述の実施形態1において図10で説明した処理と同一であるので説明を省略する。また、本実施形態6の放送装置1が各放送コンテンツを放送する処理は、上述の実施形態1において図11で説明した処理と同一であるので説明を省略する。なお、本実施形態6の放送装置1の制御部10は、図11中のステップS13において、ステップS12で放送情報テーブル13cから読み出したコンテンツIDと同一のシリーズIDの全ての管理ノード情報を管理ノード情報テーブル13aから読み出す。
【0192】
また、本実施形態6の放送システムにおいて、放送コンテンツに管理ノード情報が多重化された放送データを受信した受信機2による記録処理も、上述の実施形態1において図12及び図13で説明した処理と同一であるので説明を省略する。
【0193】
本実施形態6は、上述した実施形態1の変形例として説明したが、上述した実施形態2〜5の構成にも適用することができる。
【0194】
(実施形態7)
以下に、実施形態7に係る放送システムについて説明する。図25は実施形態7の放送装置1の構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態7の受信機2は、上述した実施形態1の受信機2と同様の構成を有する。
【0195】
本実施形態7の放送装置1は、図2に示したハードウェア各部のほかに、外部記憶装置16を備える。外部記憶装置16は、例えば、CD−ROMドライバ又はDVDドライバ等であり、CD−ROM又はDVD−ROM等である記録媒体16aから、記録媒体16aに格納されたデータを読み出す。
【0196】
記録媒体16aは、上述の各実施形態で説明した放送装置1として動作するために必要な制御プログラムを記録している。外部記憶装置16は、記録媒体16aから制御プログラムを読み出して記憶部13に格納させる。制御部10は、記憶部13に格納された制御プログラムをRAM12に読み出して順次実行し、これにより、本実施形態7の放送装置1は、上述の各実施形態で説明した放送装置1と同様の動作を行なう。
【0197】
記録媒体16aとしては、CD−ROM又はDVD−ROMのほかに、フレキシブルディスク、メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等、各種の記録媒体を用いることができる。
【0198】
なお、放送装置1は、インターネット又はLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続するための通信部を有してもよい。この場合、放送装置1は、上述の各実施形態で説明した放送装置1として動作するために必要な制御プログラムを、ネットワークを介してダウンロードして記憶部13に格納させればよい。
【0199】
(実施形態8)
以下に、実施形態8に係る放送システムについて説明する。図26は実施形態8の受信機2の構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態8の放送装置1は、上述した実施形態1の放送装置1と同様の構成を有する。
【0200】
本実施形態8の受信機2は、図4に示したハードウェア各部のほかに、外部記憶装置29を備える。外部記憶装置29は、例えば、CD−ROMドライバ又はDVDドライバ等であり、CD−ROM又はDVD−ROM等である記録媒体29aから、記録媒体29aに格納されたデータを読み出す。
【0201】
記録媒体29aは、上述の各実施形態で説明した受信機2として動作するために必要な制御プログラムを記録している。外部記憶装置29は、記録媒体29aから制御プログラムを読み出して記憶部21に格納させる。制御部20は、記憶部21に格納された制御プログラムを順次実行し、これにより、本実施形態8の受信機2は、上述の各実施形態で説明した受信機2と同様の動作を行なう。
【0202】
記録媒体29aとしては、CD−ROM又はDVD−ROMのほかに、フレキシブルディスク、メモリカード、USBメモリ等、各種の記録媒体を用いることができる。
なお、受信機2は、上述の各実施形態で説明した受信機2として動作するために必要な制御プログラムを、通信部28が接続されたネットワークNを介してダウンロードして記憶部21に格納させてもよい。
【0203】
以上の実施形態1〜8を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0204】
(付記1)
放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定する決定手段と、
該決定手段が決定した保持装置を特定する装置情報を、前記コンテンツに付加する付加手段と、
該付加手段によって前記装置情報が付加されたコンテンツを放送する放送手段と
を備える放送装置。
【0205】
(付記2)
ネットワークを介して外部装置との間で通信を行なう通信手段と、
該通信手段を介して外部装置に、各コンテンツに対する保持装置に関する情報を要求する要求手段と、
該要求手段の要求に対して前記外部装置が返信した情報を前記通信手段を介して取得する取得手段とを備え、
前記決定手段は、前記取得手段が取得した情報に基づいて、各コンテンツに対する保持装置を決定する付記1に記載の放送装置。
【0206】
(付記3)
前記要求手段は、各コンテンツの放送開始タイミングに従ったタイミングで、各コンテンツに対する保持装置に関する情報を要求する付記2に記載の放送装置。
【0207】
(付記4)
前記付加手段は、前記決定手段が決定した保持装置を特定する装置情報を、前記コンテンツに多重化する付記1から3までのいずれかひとつに記載の放送装置。
【0208】
(付記5)
コンテンツを放送する放送装置から放送されたコンテンツを受信する受信装置であって、
前記コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を前記放送装置から受信し、前記コンテンツを前記放送装置から受信する受信手段と、
該受信手段が受信したコンテンツを記録媒体に記録する記録手段と、
該記録手段が前記記録媒体に記録したコンテンツに誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段によって誤りがあると判定された場合に、前記受信手段が受信した装置情報によって特定される保持装置から、前記判定手段によって誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する取得手段と、
該取得手段が取得した情報によって特定される記録装置から、前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
該コンテンツ取得手段が取得したコンテンツに基づいて、前記記録手段が前記記録媒体に記録したコンテンツを更新するコンテンツ更新手段と
を備える受信装置。
【0209】
(付記6)
前記判定手段は、前記記録媒体に記録したコンテンツに誤りがあると判定した場合、前記誤りの箇所を特定し、
前記コンテンツ取得手段は、前記判定手段によって特定された誤りの箇所の情報を、前記取得手段が取得した情報によって特定される記録装置から取得し、
前記コンテンツ更新手段は、前記コンテンツ取得手段が取得した情報に基づいて、前記記録媒体に記録したコンテンツの前記誤りの箇所の内容を更新する付記5に記載の受信装置。
【0210】
(付記7)
前記判定手段は、前記記録手段によって前記受信手段が受信した所定量のデータが記録媒体に記録される都度、前記記録媒体に記録されたデータに誤りがあるか否かを判定し、
前記コンテンツ取得手段は、前記判定手段によって誤りがあると判定されたデータを、前記取得手段が取得した情報によって特定される記録装置から取得する付記5又は6に記載の受信装置。
【0211】
(付記8)
前記受信手段が受信した装置情報によって特定される複数の保持装置から所定の条件に応じた保持装置を選択する選択手段を備え、
前記取得手段は、前記判定手段によって誤りがあると判定された場合に、前記選択手段が選択した保持装置から、前記コンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する付記5から7までのいずれかひとつに記載の受信装置。
【0212】
(付記9)
前記選択手段は、前記複数の保持装置のそれぞれを識別するための識別情報に基づいて保持装置を選択する付記8に記載の受信装置。
【0213】
(付記10)
コンピュータに、
放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定するステップと、
決定した保持装置を特定する装置情報を、前記コンテンツに付加するステップと、
を実行させるコンピュータプログラム。
【0214】
(付記11)
コンピュータに、コンテンツを放送する放送装置から放送されたコンテンツを受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を前記放送装置から受信し、前記コンテンツを前記放送装置から受信するステップと、
前記受信したコンテンツに誤りがあるか否かを判定するステップと、
誤りがあると判定された場合に、前記受信した装置情報によって特定される保持装置から、誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得するステップと、
取得した情報によって特定される記録装置から、前記コンテンツを取得するステップと、
前記記録装置から取得したコンテンツに基づいて、前記記録媒体に記録したコンテンツを更新するステップと
を実行させるコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0215】
1 放送装置
10 制御部
14 放送配信部(放送手段)
15 通信部(通信手段)
101 管理ノード情報管理部(決定手段)
102 放送多重部(付加手段)
103 管理ノード情報収集部(要求手段、取得手段)
2 受信機(受信装置)
20 制御部
24 放送受信部(受信手段)
25 記録再生部(記録手段)
201 コンテンツ誤り検証部(判定手段)
202 エラー訂正部(取得手段、コンテンツ取得手段、コンテンツ更新手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定する決定手段と、
該決定手段が決定した保持装置を特定する装置情報を、前記コンテンツに付加する付加手段と、
該付加手段によって前記装置情報が付加されたコンテンツを放送する放送手段と
を備える放送装置。
【請求項2】
ネットワークを介して外部装置との間で通信を行なう通信手段と、
該通信手段を介して外部装置に、各コンテンツに対する保持装置に関する情報を要求する要求手段と、
該要求手段の要求に対して前記外部装置が返信した情報を前記通信手段を介して取得する取得手段とを備え、
前記決定手段は、前記取得手段が取得した情報に基づいて、各コンテンツに対する保持装置を決定する請求項1に記載の放送装置。
【請求項3】
前記要求手段は、各コンテンツの放送開始タイミングに従ったタイミングで、各コンテンツに対する保持装置に関する情報を要求する請求項2に記載の放送装置。
【請求項4】
コンテンツを放送する放送装置から放送されたコンテンツを受信する受信装置であって、
前記コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を前記放送装置から受信し、前記コンテンツを前記放送装置から受信する受信手段と、
該受信手段が受信したコンテンツを記録媒体に記録する記録手段と、
該記録手段が前記記録媒体に記録したコンテンツに誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段によって誤りがあると判定された場合に、前記受信手段が受信した装置情報によって特定される保持装置から、前記判定手段によって誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する取得手段と、
該取得手段が取得した情報によって特定される記録装置から、前記コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
該コンテンツ取得手段が取得したコンテンツに基づいて、前記記録手段が前記記録媒体に記録したコンテンツを更新するコンテンツ更新手段と
を備える受信装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記記録媒体に記録したコンテンツに誤りがあると判定した場合、前記誤りの箇所を特定し、
前記コンテンツ取得手段は、前記判定手段によって特定された誤りの箇所の情報を、前記取得手段が取得した情報によって特定される記録装置から取得し、
前記コンテンツ更新手段は、前記コンテンツ取得手段が取得した情報に基づいて、前記記録媒体に記録したコンテンツの前記誤りの箇所の内容を更新する請求項4に記載の受信装置。
【請求項6】
前記受信手段が受信した装置情報によって特定される複数の保持装置から所定の条件に応じた保持装置を選択する選択手段を備え、
前記取得手段は、前記判定手段によって誤りがあると判定された場合に、前記選択手段が選択した保持装置から、前記コンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得する請求項4又は5に記載の受信装置。
【請求項7】
コンピュータに、
放送すべき複数のコンテンツのそれぞれに対して、各コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を決定するステップと、
決定した保持装置を特定する装置情報を、前記コンテンツに付加するステップと、
を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、コンテンツを放送する放送装置から放送されたコンテンツを受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記コンテンツを受信して記録する記録装置を特定する情報を保持する保持装置を特定する装置情報を前記放送装置から受信し、前記コンテンツを前記放送装置から受信するステップと、
前記受信したコンテンツに誤りがあるか否かを判定するステップと、
誤りがあると判定された場合に、前記受信した装置情報によって特定される保持装置から、誤りがあると判定されたコンテンツと同一のコンテンツを記録した記録装置を特定する情報を取得するステップと、
取得した情報によって特定される記録装置から、前記コンテンツを取得するステップと、
前記記録装置から取得したコンテンツに基づいて、前記記録媒体に記録したコンテンツを更新するステップと
を実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−166319(P2010−166319A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−6791(P2009−6791)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】