説明

放電ランプ及び放電ランプの製造方法

【課題】端子ピン内にリード線を挿入する作業が容易で、かつ、リード線と端子ピンとの間に電気的接触不良が発生し難い放電ランプおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】両端部から導出されたリード線を有する発光管と、JISに規定される口金形状を一部または全体に有し前記発光管の両端部に取り付けられる一対の口金部材21,22とを備えた放電ランプにおいて、前記各口金部材21,22を、リード線の導出部分に接続される端子ピン42a,43aを有する蓋部40,41と、発光管の端部が挿入される挿入口38,39および当該挿入口38,39と連通し前記蓋部40,41により施蓋される施蓋口36,37を有する本体部30,31とを有する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電ランプ及び当該放電ランプの製造方法に関し、特に放電ランプの口金構造に関する。
【背景技術】
【0002】
地球環境保全のための省エネルギー及び省資源の時代を迎え放電ランプの分野では、ランプ効率の良い蛍光ランプの開発・展開が進んでいる。コンパクト形蛍光ランプは、径が小さく放電路長の長い発光管を備えているためランプ効率が良い。このようなコンパクト形蛍光ランプの一例として、例えば特許文献1には、二重渦巻形の発光管を備えた所謂コンパクト丸形蛍光ランプが開示されている。
【0003】
この発光管の両端部には、端子ピン付きの口金部材、例えばJISで規定されているG5口金が一対取り付けられている。口金部材の取り付けは、予め口金部材内に接着剤を充填し、次に口金部材内に発光管の端部を挿入し、口金部材と発光管の端部とを接着して行われる。また、発光管の端部を口金部材内に挿入する際には、当該端部から導出されたリード線が、口金部材内に挿入されさらに端子ピン内に挿入された後、かしめ等によって端子ピンと電気的に接続される。
【特許文献1】特開平9−45283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記蛍光ランプの意匠性を良くするためには、発光管の径に合わせて口金部材を小型にする必要があり、そのためには発光管の端部が挿入される挿入口を小さくする必要がある。しかし、挿入口が小さいと、端子ピン内にリード線を挿入する作業が困難である。また、端子ピン内にリード線を挿入する際に口金部材内に充填しておいた接着剤がリード線に付着して、リード線と端子ピンとの間に電気的接触不良が発生するおそれがある。
【0005】
そこで、リード線に接着剤が付着しないように、先に口金部材内に発光管の端部を挿入し、その後に挿入口と発光管との隙間から接着剤を注入することも考えられる。しかし、狭い隙間から口金部材内の見え難い接着ポイントに確実に接着剤を充填する作業が困難なうえ、過分な量の接着剤を口金部材内に注入する必要があるため好ましくない。
本発明は、上記の課題に鑑み、良好な意匠性を有し、かつ、リード線と端子ピンとの間に電気的接触不良が発生し難く、組立作業性も良く、接着剤の使用量も削減できる放電ランプおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る放電ランプは、両端部から導出されたリード線を有する発光管と、前記発光管の両端部に取り付けられる一対の口金部材とを備えた放電ランプであって、前記各口金部材は、前記リード線が接続される端子ピンを有する蓋部と、前記発光管の端部が挿入される挿入口および前記挿入口と連通し前記蓋部により施蓋される施蓋口を有する本体部とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る放電ランプの製造方法は、両端部から導出されたリード線を有する発光管と、前記発光管の両端部に取り付けられる一対の口金部材とを備え、前記各口金部材は、前記リード線の導出部分に接続される端子ピンを有する蓋部と、前記発光管の端部が挿入される挿入口および前記挿入口と連通し前記蓋部により施蓋される施蓋口を有する本体部とを有する放電ランプの製造方法であって、前記挿入口に前記発光管の端部を挿入し、前記施蓋口から前記リード線を導出させる端部挿入ステップと、導出させた前記リード線を前記端子ピン内に挿入し、その後前記蓋部を前記施蓋口に施蓋する蓋部施蓋ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る放電ランプは、本体部が挿入口と施蓋口とを有するため、挿入口に発光管の端部を挿入した後で、施蓋口からリード線を導出させることができる。このように施蓋口からリード線を導出させれば、リード線の先端が良く見えるためリード線を端子ピン内に挿入する作業が容易である。また、端子ピンは本体部とは別部品である蓋部に設けられているため、リード線を端子ピン内に挿入する際に蓋部を持って端子ピンの向きを自由に変えることができ、この点においてもリード線を端子ピン内に挿入する作業が容易である。しかも、挿入口を大きくする必要もないため、蛍光ランプの意匠性が悪くなることもない。
【0009】
さらに、本発明に係る放電ランプは、本体部が挿入口と施蓋口とを有するため、挿入口に発光管の端部を挿入した後で、施蓋口から本体部内に接着剤を充填することができる。したがって、リード線における端子ピンとの接続部分、すなわち施蓋口から導出される部分に接着剤が付着し難い。そのため、リード線と端子ピンとの間に電気的接触不良が発生し難い。
【0010】
したがって、先に口金部材内に発光管の端部を挿入し、その後に挿入口と発光管との隙間から口金部材内に接着剤を注入するといったステップを踏む必要もなく、過分な量の接着剤を注入して接着剤の使用量が増えることもない。
また、前記発光管は、両端部に備える一対の電極間に形成される放電路が当該放電路の中央を中心として略一平面を渦巻状に旋回する二重渦巻形である場合、前記二重渦巻形の発光管は、端部を渦巻部分に近づけるために口金部材をできるだけ小さくしなければならず、そのぶん挿入口も小さくしなければならないため、端子ピン内にリード線を挿入する作業がより困難であり、本発明の構成がより有効である。また、口金部材を小さくするとその内部も小さくなるため口金部材内の接着剤がリード線に付着し易く、この点においても本発明の構成がより有効である。
【0011】
また、前記一対の口金部材は、それら口金部材間に跨って設けられた連結部材にそれぞれ固定されている場合、前記連結部材によって発光管の機械的強度が補強されるため発光管が破損し難く、放電ランプの取り扱いが容易である。すなわち、発光管の両端部に取り付けられた口金部材がそれぞれ独立している場合は、口金を灯具のソケットに差し込む際に力加減を間違えると発光管の端部に加わった力によって発光管が破損してしまうおそれがあるが、各口金部材が連結部材に固定されていれば、多少力加減を間違えても端部に加えられた力は連結部材に伝わるため発光管が簡単に破損しない。
【0012】
また、発光管を直接手で持つことなく、連結部材を持って放電ランプを灯具に着脱することができるため、ダウンライトやウォールライト等のように比較的高い場所に取り付けられる照明用として用いても安心して取り扱うことができる。さらに、連結部材によって発光管の機械的強度が向上しているため、ランプ輸送時等にも発光管は破損し難い。
また、前記本体部は円筒形状であって、一端に前記施蓋口を有する蓋部取付筒と、前記蓋部取付筒の他端に延設され前記挿入口を有する端部収容筒とからなり、前記蓋部取付筒と前記端部取付筒とは外径が異なる場合、蓋部取付筒の外径を調整してJISに規定される口金形状を維持しながら、端部収容筒の外径は発光管の外径に合わせて適宜設計することができる。
【0013】
また、前記蓋部と前記本体部とは、一方が有する係合片を他方に形成された係合片受けに係合させることにより合体している場合、本体部と蓋部とを簡単に合体させることができ、より放電ランプの製造の作業性が向上する。
また、前記本体部は、円筒形状であって、その内周面には前記係合片受けが前記本体部の筒軸回りに一定間隔で形成されており、前記蓋部は、前記係合片とピン植設面とを有し、前記ピン植設面には一対の前記端子ピンが前記筒軸を挟んで対称に植設されている場合、蓋部と本体部とを合体させる際に、各係合片と各係合片受けとの組み合わせを適宜選択することにより、前記筒軸を挟んで対称に植設された一対の端子ピンを、複数種類のいずれかの配列に簡単に位置決めすることができる。このような構成は、発光管が直管形で無い場合、すなわち二重渦巻形など屈曲形である場合において有効である。例えば、二重渦巻形の発光管の場合は、前記一定間隔を90°とすれば、一対の端子ピンを発光管の放電路を含む平面に対して平行な配列とするか、前記平面に対して垂直な配列とするのかを、各係合片と各係合片受けとの組み合わせを変えるだけで簡単に行うことができる。
【0014】
また、前記係合片受けには、前記係合片が前記本体部の筒軸を中心とする回転方向へ回転することを防止するための回転防止壁が、前記係合片を挟んで前記回転方向両側に形成されている場合、蓋部が前記筒軸回りに回転して端子ピンの位置が変ってしまうことがない。
本発明に係る放電ランプの製造方法は、リード線を施蓋口から導出させた後で端子ピン内に挿入するためリード線の先端を見やすく、リード線を端子ピン内に挿入する作業が容易である。
【0015】
また、さらに、前記端部挿入ステップ後であって前記蓋部施蓋ステップ前に、前記施蓋口から前記本体部内に接着剤を充填する接着剤充填ステップを含む場合は、リード線を施蓋口から導出させたのち施蓋口から本体部内に接着剤を充填するため、リード線における端子ピンとの接続部分に接着剤が付着し難く、リード線と端子ピンとの間に電気的接触不良が発生し難い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態に係る放電ランプおよび放電ランプの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
[放電ランプの説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る放電ランプを示す図であって、(a)はその平面図、(b)は正面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態にかかる放電ランプ1は、店舗・住宅照明等の天井直付ダウンライト用、ウォールライト用等として用いられる所謂コンパクト丸形蛍光ランプであって、発光管10と、前記発光管10を固定するホルダ20とを備える。
【0017】
図2は、ホルダ取り付け前の発光管を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は正面図である。図2に示すように、発光管10は、両端部11,12に備える一対の電極13,14間に形成される放電路が、当該放電路の略中央に位置する折返し部15を中心として略一平面を渦巻状に旋回する二重渦巻形を有する。また、発光管10の両端部11,12は、折返し部15を挟んで互いに対向している。発光管10は、例えば、バリウム・ストロンチウムシリケートガラス(軟化点675℃の軟質ガラス)製のガラス管を加工してなる。
【0018】
発光管10は、例えば20Wのランプ用の場合、外径が9.0mm、内径が8.0mm、放電路長が約730mmである。また、発光管10は、二重渦巻形の渦巻内側部分の管壁同士の隙間Geが4mm、渦巻部分と端部11,12との隙間Gbが4mm、渦巻部分の巻層数が3.7回である。なお、一般的なコンパクト丸形蛍光ランプは、発光管10の内径が7.0〜16.0mmであり、管入力が8〜80Wである。
【0019】
発光管10の各端部11,12には、それぞれビーズガラスマウント方式により一対のリード線16a,16b,17a,17bが気密封着されており、それら一対のリード線16a,16b,17a,17bによって各電極13,14が保持されている。
各電極13,14は、タングステン製のフィラメントコイルを有する。一対のリード線16a,16b,17a,17bは、電極13,14を保持する側とは反対側の端部が、発光管10の端部11,12から外側へと導出されている。
【0020】
折返し部15には、ホルダ20とは反対側にやや膨出する膨出部分15aが形成されており、この膨出部分15aがランプ点灯時には最冷点となる。例えば、発光管10の内径が7.0〜16.0mmの放電ランプ1の場合は、膨出部分15aの最冷点温度が40〜50℃になるよう設計しておけば好適なランプ効率を得ることができる。
発光管10の内面には、赤色蛍光体(Y:Eu)、緑色蛍光体(LaPO:Ce,Tb)および青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu,Mn)からなる希土類蛍光体で蛍光体層18が形成されている。
【0021】
発光管10の内部には、例えば水銀(不図示)が5mg封入されていると共に、例えば緩衝ガスとしてのアルゴンーネオン混合ガス(Ar+Ne25%)が封入圧約400Paで封入されている。水銀および緩衝ガスは、発光管10の一方の端部12に気密封着された排気管19から発光管10内へ封入される。なお、発光管10内に封入する水銀は、水銀単体の他に、例えば亜鉛水銀および錫水銀でも良く、さらに、ビスマス・インジウム水銀等のアマルガムであってもよい。また、封入ガスは、アルゴン、ネオン、クリプトン等の混合ガスでもよい。
【0022】
図3は、ホルダを示す分解図である。図3に示すように、ホルダ20は、発光管10の両端部11,12に取り付けられる一対の口金部材21,22と、それら口金部材21,22間に跨って配置された長尺方形板状の連結部材23とからなる。一対の口金部材21,22は、連結部材23の両端部にそれぞれ固定されている。
口金部材21,22は、端子ピン42a,42b,43a,43bを有する蓋部40,41と、挿入口38,39および当該挿入口38,39と連通し前記蓋部40,41により施蓋される施蓋口36,37を有する本体部30,31とからなる。
【0023】
本体部30,31は、それぞれ円筒形状であって、互いに逆向きかつ連結部材23と一体に樹脂成形されている。以下に本体部30,31を、本体部30を例に挙げて説明する。本体部31は、本体部30と同様の構成を有するため説明を省略する。
図4は、口金部材の本体部を示す図であって、(a)はその縦断面、(b)は挿入口側から見た状態の図である。図4に示すように、本体部30は、一端に施蓋口36を有する蓋部取付筒30aと、当該蓋部取付筒30aの他端に延設され挿入口38を有する発光管の端部収容筒30bとからなる。蓋部取付筒30aの外径Aと端部収容筒30bの外径Bとが異なるため、本体部30の外周面には周方向に沿って段差30cが生じている。蓋部取付筒30aおよび端部収容筒30bの厚みは同じで1mmである。したがって、蓋部取付筒30aと端部収容筒30bとは内径も異なり、本体部30の内周面にも周方向に沿って段差30dが生じている。なお、蓋部取付筒30aと端部収容筒30bとは異なる厚みであっても良い。
【0024】
蓋部取付筒30aは、リード線16a,16bが収容される部分であって、施蓋口36に蓋部40を施蓋した状態において、蓋部取付筒30aの施蓋口側部分と蓋部40とでJISに規定されるG5口金形状を形成している。すなわち、最大値15.75mmとのJISの規定に従って、蓋部取付筒30aの外径Aを、本実施の形態では12mmとした。また、最小値8.71とのJIS規格に従って、蓋部取付筒30aの施蓋口側部分の筒軸X方向の長さM(本実施の形態では8mm)と蓋部40の前記筒軸X方向の長さとの和である長さNを、本実施の形態では10mmとした。
【0025】
なお、JISの規格を満たすためには、前記外径Aは15.75mm以下であれば良い。また、前記長さNは、8.71mm以上であれば良く、施蓋口側部分の筒軸X方向の長さMおよび蓋部40の前記筒軸X方向の長さは、それぞれ前記長さNが8.71mm以上になる範囲内で調整可能である。
端部収容筒30bは、発光管10の端部11,12が収容される部分であって、発光管10の外径に応じてその外径Bが定められる。すなわち、本実施の形態に係る放電ランプ1の場合、発光管10の外径が9.0mmであるため、挿入口38の内径は発光管10の管外径よりもやや大きい12mmに設計されており、端部収容筒30bの厚みは上述した通り2mmであるため、端部収容筒30bの外径Bは14mmとなっている。なお、発光管10の管外径が小さくなれば挿入口38も合わせて小さくすることも可能である。
【0026】
このように、蓋部取付筒30aの外径Aと端部収容筒30bの外径Bとは異なる基準で定められるため、発光管10の外径が異なり管入力が8〜80Wのランプ品種シリーズ全ての放電ランプ1に対し、同一標準仕様のG5口金を適用することができ部品コストを低減できる。
図4(b)に示すように、蓋部取付筒30aの内周面には係合片受け32,34が本体部30の筒軸Xを中心とする筒軸X回りに180°間隔で形成されている。すなわち、一対の係合片受け32,34が筒軸Xを挟んで対称の位置に設けられている。それら係合片受け32,34は、筒軸Xと直交する面で切断したしたときの断面形状が略U字形である。
【0027】
図4(a)に示すように、各係合片受け32,34は、後述する係合片44,46の爪44a,46aが掛かる段差32a,34aを形成するための段差形成部32b,34bを有する。また、図4(b)に示すように、段差形成部32b,34bの筒軸Xを中心とする回転方向両側に形成され、係合片44,46が筒軸X回りに回転することを防止するための一対の回転防止壁32c,32d,34c,34dを有する。
【0028】
蓋部40,41については、蓋部40を例に挙げて説明する。蓋部41は、蓋部40と同様の構成を有するため説明を省略する。
図5は、蓋部を示す図であって、(a)はその縦断面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。図5に示すように、蓋部40は、発光管10のリード線16a,16bの導出部分と電気的に接続される2本の電源接続端子ピン42a,42b(以下、「端子ピン」という)と、本体部30の係合片受け32,34に係合させる係合片44,46とを有する。
【0029】
図5(a)および図5(b)に示すように、端子ピン42a,42bは、略円盤形状を有する蓋部本体48の一方の主面であるピン植設面48aに植設されており、他方の主面である係合片形成面48bには係合片44,46が形成されている。
蓋部40を施蓋口36に施蓋させると、ピン植設面48aは筒軸Xと直交した状態となり、一対の端子ピン42a,42bは筒軸Xを挟んで対称かつ筒軸Xと平行に配置される。
【0030】
各係合片44,46は、本体部30の内周面に沿うように外側に向けてカーブする短冊状であって、先端部分には前記カーブ外側に向けて爪44a,46aが設けられている。蓋部40を施蓋口36に施蓋させると、係合片44,46と係合片受け32,34とが係合し、蓋部40と本体部30とが合体する。係合片44,46と係合片受け32,34との係合状態についての詳細は後述する。
【0031】
[放電ランプの製造方法]
本発明の一実施形態に係る放電ランプ1の製造方法は、口金部材21,22を発光管10の端部11,12に取り付ける工程に特徴を有する。当該工程には、端部挿入ステップ、接着剤充填ステップおよび蓋部施蓋ステップが含まれる。以下に各ステップを、口金部材21を発光管10の端部11に取り付ける場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の一実施形態に係る放電ランプ1の製造方法の他の工程は、従来と略同様であるため説明を省略する。
【0032】
図6は、接着剤充填ステップを説明するための図である。図7および図8は、蓋部施蓋ステップを説明するための図である。図9は、係合片と係合片受けとの係合状態を説明するための図である。
1.端部挿入ステップ
端部挿入ステップでは、挿入口38に発光管10の端部11を挿入し、施蓋口36からリード線16a,16bを導出させる。
【0033】
まず、リード線16a,16bにおける発光管10の端部11から導出された部分を真っ直ぐに伸ばしておく。次に、図6に示すように、端部11を本体部30の挿入口38に挿入して端部収容筒30b内に収容する。その際、リード線16a,16bの前記導出部分を端部11と共に挿入口38に挿入し、挿入口38と連通する施蓋口36から導出させる。
【0034】
同じ作業は口金部材22側でも同時に行われるため、発光管10とホルダ20とは、ホルダ20の連結部材23の主面が発光管10の放電路の旋回面に対して略並行となるように配置される。
2.接着剤充填ステップ
接着剤充填ステップは、端部挿入ステップ後に行われるステップであって、施蓋口36から本体部30内に接着剤50を充填する。
【0035】
まず、発光管10の端部11が端部収容筒30b内に収容された状態を維持したままで、施蓋口36に針状ノズル51の先端を挿入する。次に、針状ノズル51から本体部30内に接着剤50を充填する。図7に示すように、接着剤50は、例えば端部11の封着部外周に沿って充填される。接着剤としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂或いはセメント等が用いられる。
【0036】
3.蓋部施蓋ステップ
蓋部施蓋ステップでは、リード線16a,16bを端子ピン42a,42b内に挿入し、その後蓋部40を施蓋口36に施蓋する。
まず、接着剤50が固化する前に、蓋部40の端子ピン42a,42b内にそれぞれリード線16a,16bを挿入する。リード線16a,16bの先端側が本体部30の外に導出されているため、リード線16a,16bを持って端子ピン42a,42b内に挿入することができ、挿入作業が容易である。なお、挿入作業は接着剤50が固化した後に行っても良い。
【0037】
リード線16a,16bを端子ピン42a,42b内に挿入した後は、図7において矢印で示すように筒軸Xを中心とする回転方向に蓋部40を90°ひねって、図8に示すように係合片44,46と係合片受け32,34との位置合せをする。なお、蓋部40をひねった際にリード線16a,16b同士が接触する事を防止するために、リード線16a,16bの少なくとも一方の表面をシリコンチューブで覆う等することが考えられ、これによりリード線16a,16b同士の絶縁を確保することができる。
【0038】
そして、係合片44,46を蓋部取付筒30a内に差し込むようにして(矢印で示す方向に差し込むようにして)、接着剤50が固化する前に蓋部40を施蓋する。なお、蓋部40の施蓋は接着剤50が固化した後に行っても良いが、その場合は固化した接着剤50が係合片44,46と係合片受け32,34との係合を妨げないように注意する必要がある。
【0039】
図9に示すように、蓋部40が施蓋された状態において、係合片44,46と係合片受け32,34とは、係合片44,46の爪44a,46aが係合片受け32,34の段差32a,34aに掛かるようにして係合している。したがって、一旦蓋部40を施蓋した後は、蓋部40が本体部30に対して、係合片44,46を差し込んだ方向とは逆の方向(矢印で示す方向とは逆の方向)に動くことが規制される。すなわち、蓋部40が本体部30から抜けない。
【0040】
また、図4(b)に示すように、係合片44,46の筒軸Xを中心とする回転方向両側は回転防止壁32c,32d,34c,34dが位置しているため、係合片44,46が筒軸X回りに回転しての爪44a,46aが係合片受け32,34の段差32a,34aから外れることがなく、また、蓋部40が筒軸X回りに回転して端子ピン42a,42bの配列が変ることもない。
【0041】
最後に、リード線16a,16bの不要部分を切除し、かしめ或いは半田付けによりリード線16a,16bを端子ピン42a,42bに接続、固定する。
[変形例]
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されないことは言うまでもなく、例えば、以下のような変形例が考えられる。
【0042】
1.変形例1
変形例1に係る放電ランプは、口金部材全体がJISに規定されるG5口金形状を有する点、および、蓋部と本体部を接着剤で合体させている点において上記実施の形態に係る放電ランプ1とは異なる。その他の構成については基本的に上記実施の形態に係る放電ランプ1と同様である。したがって、上記相違点についてのみ説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0043】
図10は、変形例1に係る口金部材を示す図である。図10に示すように、口金部材121は、発光管110の端部が収容される円筒形状の本体部130と、一対の端子ピン142a(一方の端子ピンは不図示)を有する蓋部140とからなり、それら本体部130と蓋部140とは、それぞれ係合片或いは係合片受けを有さず、接着剤150で接着されている。
【0044】
本体部130は、連結部材123と一体に樹脂成形されており、一端に施蓋口(不図示)を有し他端に挿入口(不図示)を有する。本体部130は、筒軸方向の長さNが10mm、外径A12mmであって、外周面に段差はない。本体部130は、施蓋口に蓋部140を施蓋した状態において、それら本体部130全体と蓋部140とでJISに規定されるG5口金形状を形成している。
【0045】
2.変形例2
変形例2に係る放電ランプは、係合片受けが4箇所に形成されている点が上記実施の形態に係る放電ランプ1とは異なる。その他の構成については基本的に上記実施の形態に係る放電ランプ1と同様である。したがって、上記相違点についてのみ説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0046】
図11は、変形例2に係る口金部材を示す図であって、(a)はその縦断面、(b)は挿入口側から見た状態の図である。図12は、変形例2に係る口金部材の組立方法を説明する図であって、(a)は一対の端子ピンを放電路を含む平面に対して垂直に配列する場合を説明する図、(b)は一対の端子ピンを前記平面に対して平行に配列する場合を説明する図である。
【0047】
図11に示すように、変形例2に係る放電ランプの本体部230は、連結部材223と一体に樹脂成形されており、一端に施蓋口236を有する蓋部取付筒230aと、当該蓋部取付筒230aの他端に延設され挿入口238を有する端部収容筒230bとからなる。
蓋部取付筒230aには、上記実施の形態に係る蓋部40と同じものが施蓋される。施蓋口236に蓋部40を施蓋した状態において、蓋部取付筒230aの施蓋口側部分と蓋部240とでJISに規定されるG5口金形状を形成する。
【0048】
図11(b)に示すように、蓋部取付筒230aの内周面には係合片受け231〜234が本体部230の筒軸Xを中心とする筒軸X回りに90°間隔で4箇所に形成されている。すなわち、筒軸Xを挟んで対称の位置に設けられている一組の係合片受け231,233と、同じく筒軸Xを挟んで対称の位置に設けられているもう一組の係合片受け232,234とが、筒軸X回りに90°位置をずらして形成されている。
【0049】
各係合片受け231〜234は、上記実施の形態に係る係合片受け32,34と同じ形状であり、係合片受け32,34と同様に係合片44,46の爪44a,46aが掛かる段差を形成するための段差形成部と、係合片44,46が筒軸X回りに回転することを防止するための一対の回転防止壁とを有する。
蓋部40と本体部230とを合体させる際に、各係合片44,46と各係合片受け231〜234との組み合わせを適宜選択することにより、一対の端子ピン42a,42bを、筒軸X回りに90°異なる2種類いずれかの配列に簡単に位置決めすることができる。
【0050】
すなわち、図12(a)に示すように、係合片44の爪44aが係合片受け231の段差231aに掛かり、係合片46の爪46aが係合片受け233の段差233aに掛かるような組み合わせで、蓋部40と本体部230とを合体させた場合は、一対の端子ピン42a,42bが板状の連結部材223の主面と垂直に配列される。この場合、係合片受け232,234は使用されない。このようにすれば、一対の端子ピン42a,42bは、発光管の放電路を含む平面に対し垂直に配列される。
【0051】
一方、図12(b)に示すように、係合片44の爪44aが係合片受け232の段差232aに掛かり、係合片46の爪46aが係合片受け234の段差234aに掛かる(図12(b)においては図示されていない)ような組み合わせで、蓋部40と本体部230とを合体させた場合は、一対の端子ピン42a,42bが板状の連結部材223の主面と平行に配列される。この場合、係合片受け231,233は使用されない。このようにすれば、一対の端子ピン42a,42bは、発光管の放電路を含む平面に対し平行に配列される。
【0052】
3.変形例3
変形例3に係る放電ランプは、係合片を4つ有する点、および、係合片受けが一体である点が上記実施の形態に係る放電ランプ1とは異なる。その他の構成については基本的に上記実施の形態に係る放電ランプ1と同様である。したがって、上記相違点についてのみ詳細に説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0053】
図13は、変形例3に係る口金部材を示す図であって、(a)は蓋部を示す図、(b)は本体部を示す図、(c)は係合片と係合片受けとの係合状態を説明するための図である。
図13(a)に示すように、変形例3に係る蓋部340は、4つの係合片341〜344と、一対の端子ピン345,346とを有する。
【0054】
係合片341〜344は、蓋部340の外周に沿って90°間隔で4箇所に形成されており、それぞれの先端部分には爪341a〜344aが形成されている。
図13(b)に示すように、変形例3に係る本体部330は、円筒形状であって、その内周面には筒軸X回りに一定の間隔、例えば90°間隔で4箇所に突起331〜334が形成されている。各突起331〜334は、筒軸Xと直交する面で切断したしたときの断面形状が略台形であって、隣接する突起331〜334同士は前記台形の裾の部分が繋がっている。
【0055】
前記繋がった部分335〜338は、係合片341〜344の爪341a〜344aが掛かる段差を形成しており、上記実施の形態に係る段差形成部32b,34bに相当する。また、突起331〜334の断面における台形の側辺部分331a,331b,332a,332b(突起333,334の側辺部分については図中符号を省略)が上記実施の形態に係る回転防止壁32c,32d,34c,34dに相当する。
【0056】
このような構成であるため、変形例2と同様に、蓋部340と本体部330とを合体させる際に、各係合片341〜344の爪341a〜344aを、どれらの突起331〜334の間に差し込むかによって、一対の端子ピン345,346を、筒軸X回りに90°異なる2種類いずれかの配列に簡単に位置決めすることができる。
例えば、図13(c)に示すように、係合片341の爪341aが前記繋がった部分335が形成する段差335aに掛かり、係合片343の爪343aが繋がった部分337が形成する段差337aに掛かり、図示はされていないが、係合片342の爪342aが繋がった部分336が形成する段差に掛かり、係合片344の爪344aが繋がった部分338が形成する段差に掛かるように、蓋部340と本体部330とを合体させた場合は、一対の端子ピン345,346が板状の連結部材323の主面と垂直に配列される。このようにすれば、一対の端子ピン345,346は、発光管の放電路を含む平面に対し垂直に配列される。
【0057】
これに対し、一対の端子ピン345,346を、発光管の放電路を含む平面に対し平行に配列する場合は、蓋部340を筒軸X回りに90°回転させて本体部340に差し込めば良い。
4.変形例4
変形例4に係る放電ランプは、係合片および係合片受けの数および形状が上記実施の形態に係る放電ランプ1とは異なる。その他の構成については基本的に上記実施の形態に係る放電ランプ1と同様である。したがって、上記相違点についてのみ詳細に説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0058】
図14は、変形例4に係る口金部材を示す図であって、(a)は蓋部を示す図、(b)は本体部を示す図、(c)は係合片と係合片受けとの係合状態を説明するための図である。
図14(a)に示すように、変形例4に係る蓋部440は、6つの係合片441〜446と、一対の端子ピン447,448とを有する。
【0059】
係合片441〜446は、円柱形状であって、蓋部440の外周に沿って60°間隔で6箇所に形成されている。
図14(b)に示すように、変形例4に係る本体部430は、円筒形状であって、その内周面には筒軸X回りに60°間隔で6箇所に係合片受け431〜436が形成されている。各係合片受け431〜436は、筒軸Xと直交する面で切断したときの断面形状が略C字形であり、係合片441〜446を差し込むための穴部431a〜436aを有する。
【0060】
図14(c)に示すように、係合片受け431〜436の穴部431a〜436aに係合片441〜446を差し込むと、係合片受け431〜436が二点鎖線で示す形状から実線で示す形状に変形し、係合片受け431〜436の変形により生じる応力によって係合片441〜446と係合片受け431〜436とが係合される。
係合片441〜446には、上記実施の形態に係る係合片44,46のように爪44a,46aが形成されてないため、蓋部440と本体部430とを合体させた後でも比較的容易に分離させることが可能である。一方、蓋部440を本体部430に完全に固着したい場合は、接着剤で接着するなどすれば良い。
【0061】
係合片441〜446と係合片受け431〜436とがそれぞれ筒軸X回りに60°間隔で6箇所存在するため、蓋部440と本体部430とを合体させる際に、各係合片441〜446を、どの穴部431a〜436aに差し込むかの選択によって、一対の端子ピン447,448の配列を、筒軸X回りに60°異なる3種類いずれかに簡単に位置決めすることができる。
【0062】
5.その他の変形例
上記実施の形態に係る放電ランプは、二重渦巻形の発光管を有するコンパクト丸形蛍光ランプであったが、発光管の形状は、一重渦巻形、二重螺旋形、一重螺旋形、U字形、V字形、W字形、或いは、複数のガラス管をブリッジ接合した形等のように、二重渦巻形以外の屈曲形であっても良く、それ以外の直管形や、ツイン形等であっても良い。また、放電ランプの発光管は、断面が円形のものに限定されず、例えば楕円形、長穴円形等の扁平形であっても良い。
【0063】
放電ランプの各部材の寸法は、上記実施の形態に係る寸法に限定されず、勿論、口金の各寸法もJISの規定を満たすものであれば上記実施の形態に係る寸法に限定されない。また、口金は、G5口金に限定されず例えば、G13口金等の他の規格の口金であっても良い。
連結部材は必ずしも必要ではなく、各口金部材が別体となった構成であってもよい。また、本体部が係合片が有し、蓋部に係合片受けが形成されている構成であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、渦巻形放電ランプ、環状形放電ランプ、直管形放電ランプなど放電ランプ全般に広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係る放電ランプを示す図であって、(a)はその平面図、(b)は正面図
【図2】ホルダ取り付け前の発光管を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は正面図
【図3】ホルダを示す分解図
【図4】口金部材の本体部を示す図であって、(a)はその縦断面、(b)は挿入口側から見た状態の図
【図5】蓋部を示す図であって、(a)はその縦断面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は背面図
【図6】接着剤充填ステップを説明するための図
【図7】蓋部施蓋ステップを説明するための図
【図8】蓋部施蓋ステップを説明するための図
【図9】蓋部と本体部との合体状態を説明するための図
【図10】変形例1に係る口金部材を示す図
【図11】変形例2に係る口金部材を示す図であって、(a)はその縦断面、(b)は挿入口側から見た状態の図
【図12】変形例2に係る口金部材の組立方法を説明する図であって、(a)は一対の端子ピンを放電路を含む平面に対して垂直に配列する場合を説明する図、(b)は一対の端子ピンを前記平面に対して平行に配列する場合を説明する図
【図13】変形例3に係る口金部材を示す図であって、(a)は蓋部を示す図、(b)は本体部を示す図、(c)は係合片と係合片受けとの係合状態を説明するための図
【図14】変形例4に係る口金部材を示す図であって、(a)は蓋部を示す図、(b)は本体部を示す図、(c)は係合片と係合片受けとの係合状態を説明するための図
【符号の説明】
【0066】
1 放電ランプ
10 発光管
11,12 端部
13,14 電極
16a,16b,17a,17b リード線
21,22 口金部材
23 連結部材
30,31 本体部
30a,31a 端部収容筒
30b,31b 蓋部取付筒
32,34 係合片受け
32c,32d,34c,34d 回転防止壁
36,37 施蓋口
38,39 挿入口
40,41 蓋部
42a,42b,43a,43b 端子ピン
44,46 係合片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部から導出されたリード線を有する発光管と、前記発光管の両端部に取り付けられる一対の口金部材とを備えた放電ランプであって、
前記各口金部材は、
前記リード線が接続される端子ピンを有する蓋部と、前記発光管の端部が挿入される挿入口および前記挿入口と連通し前記蓋部により施蓋される施蓋口を有する本体部とを有することを特徴とする放電ランプ。
【請求項2】
前記発光管は、両端部に備える一対の電極間に形成される放電路が当該放電路の中央を中心として略一平面を渦巻状に旋回する二重渦巻形であることを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。
【請求項3】
前記一対の口金部材は、それら口金部材間に跨って設けられた連結部材にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項2に記載の放電ランプ。
【請求項4】
前記本体部は円筒形状であって、一端に前記施蓋口を有する蓋部取付筒と、前記蓋部取付筒の他端に延設され前記挿入口を有する端部収容筒とからなり、前記蓋部取付筒と前記端部取付筒とは外径が異なることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の放電ランプ。
【請求項5】
前記蓋部と前記本体部とは、一方が有する係合片を他方に形成された係合片受けに係合させることにより合体していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の放電ランプ。
【請求項6】
前記本体部は、円筒形状であって、その内周面には前記係合片受けが前記本体部の筒軸回りに一定間隔で形成されており、
前記蓋部は、前記係合片とピン植設面とを有し、前記ピン植設面には一対の前記端子ピンが前記筒軸を挟んで対称に植設されていることを特徴とする請求項5記載の放電ランプ。
【請求項7】
前記係合片受けには、前記係合片が前記本体部の筒軸を中心とする回転方向へ回転することを防止するための回転防止壁が、前記係合片を挟んで前記回転方向両側に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の放電ランプ。
【請求項8】
両端部から導出されたリード線を有する発光管と、前記発光管の両端部に取り付けられる一対の口金部材とを備え、前記各口金部材は、前記リード線の導出部分に接続される端子ピンを有する蓋部と、前記発光管の端部が挿入される挿入口および前記挿入口と連通し前記蓋部により施蓋される施蓋口を有する本体部とを有する放電ランプの製造方法であって、
前記挿入口に前記発光管の端部を挿入し、前記施蓋口から前記リード線を導出させる端部挿入ステップと、
導出させた前記リード線を前記端子ピン内に挿入し、その後前記蓋部を前記施蓋口に施蓋する蓋部施蓋ステップとを含むことを特徴とする放電ランプの製造方法。
【請求項9】
さらに、前記端部挿入ステップ後であって前記蓋部施蓋ステップ前に、前記施蓋口から前記本体部内に接着剤を充填する接着剤充填ステップを含むことを特徴とする請求項8記載の放電ランプの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−258019(P2008−258019A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99435(P2007−99435)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】