説明

放電解析方法及び放電解析装置

【課題】放電計算において、媒体の内部及び表面の形状や移動媒体による放電の変動を簡単に放電計算に組み込むことで、現象再現性を向上すること。
【解決手段】放電の開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析方法において、乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする。又、放電の、開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析装置において、乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電を考慮した数値計算に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、シミュレーションを用いた設計方法が急速に普及し始めている。これは大幅なコンピュータ性能の向上と、汎用性の高い電磁場解析ソフトや気流解析ソフトが数多く市販されていることによるものである。電子写真プロセスにおいてもそれは例外ではなく、特に、放電による画像劣化の影響が大きい帯電プロセスや転写プロセスに、シミュレーションを用いる動きが活発である。
【0003】
しかしながら、転写プロセスや転写プロセスの詳細検討では、一般的な電位分布解析の他に、放電を同時に扱わなければならない。このような高度な解析は汎用ソフトで対応できないため、該プロセスに特化した専用シミュレータを作成して対応を行う。その例として特許文献1が開示されている。
【0004】
これによれば、オームの法則、ポアソン方程式、パッシェンの放電則に基づく放電及びコンデンサ理論に基づく移動電荷量の算出で最終的な電位分布を解析し、帯電や転写プロセスのシミュレータに応用しようというものである。
【0005】
又、転写後プロセスにおいて、媒体がベルトから剥離するときの剥離放電による画像劣化をシミュレーションすることが行われているが、これは、オームの法則、ポアソン方程式、パッシェンの放電則に基づく剥離放電、剥離放電電流量の実測値、電場を閾値とした沿面放電から最終的な電位分布を求め、媒体上のトナー飛び散り可能性の解析を行っている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−262617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術には次のような欠点があった。
【0008】
例えば、カーボンを分散して導電性を持たせた高分子材の場合、カーボンが内部に分散されず表面に固着する場合や、ミクロな表面の傷等、局所的に放電発生確率が著しく高くなるところが生じる。
【0009】
しかしながら、これらの微小な表面形状の粗さは、計算時間と計算規模の都合上考慮できず、実際の現象と合わないことがあった。
【0010】
更に、紙や高分子ベルトのような、媒体の移動を考慮する必要がある放電解析の場合、放電解析と媒体挙動を同時に考慮すると、膨大な計算時間が必要となり、計算が容易ではない。そのため移動媒体のばたつきによる放電の変動を考慮することはできなかった。
【0011】
特に、これらは帯電プロセスや転写プロセスといった、ミクロ領域における解析が重要視される場合、特に影響が増大し、計算誤差が大きく詳細な解析を行うことができなかった。
【0012】
更に、電子写真プロセスで言うと、紙のすきムラや、感光体内部にあるピンホールと呼ばれる中空による放電の乱れ、中間転写ベルト内部におけるカーボンの凝集等を考慮することはできなかった。
【0013】
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とする処は、放電計算において、媒体の内部及び表面の形状や移動媒体による放電の変動を簡単に放電計算に組み込むことで、現象再現性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明は、放電の開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析方法において、乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする。
【0015】
又、本発明は、放電の、開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析装置において、乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、放電開始条件、又は移動電荷量計算条件を乱数で与えることにより、簡単に表面粗さや媒体のばたつきの影響による放電のばらつきを考慮できるようになる。特に、転写のようなミクロ領域での放電が重要になる場合、特に優れた効果がある。
【0017】
今回はパッシェンの放電則とコンデンサ理論に基づく電荷移動量の算出を実施例に挙げたが、その他の条件を用いることが可能なのは明白である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
本発明は、放電を精度良く算出するための放電解析方法である。
【0020】
図3は本実施形態の概略構成を示すブロック図で、全体の処理の流れを示すものである。本形態は、データ入力部31、放電計算部32及び結果表示部33を有している。データ入力部31は、本実施の形態で行うシミュレーションに必要な入力パラメータを入力するためのものである。入力パラメータには、メッシュモデル、電荷量分布、放電を起こす可能性のある節点対(放電発生可能性対と呼ぶ)の指定、用いる乱数の発生に必要な種乱数及び分布の平均値、標準偏差、比例定数がある。
【0021】
更に、放電開始判定に必要なパラメータを入力する。例えば、電位差を放電開始条件に使用するならば、モデルの場所に応じた電位分布であり、電場を放電開始条件とするならば、モデルの場所に応じた電位分布及び電場が入力パラメータとなる。放電計算部32は、放電開始判定条件を基づいて放電が起きる場所を求め、移動する電荷量を算出し、その結果データをファイルに出力するものである。放電結果表示部33は、放電計算部32で出力した結果ファイルを読み込んでオペレータが視認できる状態で表示するものである。
【0022】
次に、上記放電計算部32におけるコンピュータ処理の概略を説明する。
【0023】
図4は上記放電計算部32を構成するコンピュータを示す図である。
【0024】
このコンピュータ40は、各種判断及び処理を行う、放電開始判定部、移動電荷量算出部、乱数発生部としての中央処理装置(CPU)44と、各処理プログラム及び固定データを格納した処理工程記憶部としてのROM46と処理データを格納するデータメモリであるパラメータ記憶手段としてのRAM43と、パラメータ入力手段としての入出力回路(I/O)45から構成されている。このコンピュータ40には、例えばキーボード等の入力装置からの出力データがI/O45を介して入力され、コンピュータ40により処理された処理結果がI/O45を介して、例えばディスプレイ等の表示装置に出力される。
【0025】
次に、上記放電計算部32の処理について詳しく説明する。
【0026】
図1は放電計算部の構成を示すブロック図である。
【0027】
100は転写プロセスの解析を行うための全体を制御する部であり、これから説明する放電開始判定部、移動電荷量算出部、乱数発生制御部を制御する。200は放電開始判定部であり、入力した判定条件を基に、放電発生可能性対に対し判定を行い、判定結果をRAM43に格納するものである。300は移動電荷量算出部であり、200で抽出した放電が起きる放電発生対(放電対と呼ぶ)に対し、指定した方法で移動電荷量を計算する。400は乱数発生制御部であり、一様乱数発生部、ガウス分布乱数発生部、ワイブル分布乱数発生部、指数分布乱数発生部を制御する。一様乱数発生部410では、乱数発生理論に基づいて0.0〜1.0の値を持つ一様乱数を発生する。ここでは数1に示す線形合同法等を用いると良い。
【0028】
【数1】

これは、aζn +bをmで整除した剰余がζn+1 となり、最初に種乱数ζ0 を任意に与えることで次々と一様乱数を発生させる方法である。mは用いられる計算機のビット数により変わる。例えば、32ビットのコンピュータではm=232であり、64ビットのコンピュータではm=264となる。更に、発生するζn を0.0〜1.0とするために、ζn をmで割った値を新たにζn
と定義し直した上で用いる。ガウス分布乱数発生部411では、410で発生した一様乱数を利用して、ガウス分布乱数を発生する。ここでは、数2に示すボックス・ミュラーの方法等を用いると良い。数2では、2個の一様乱数ζi ,ζi+1 を変数変換し、2個のガウス分布乱数を発生する。
【0029】
【数2】

ここでは、μは分布の平均値で、通常は1.0を用いれば良く、σは標準偏差で、実測値を用いるか、若しくは実際の現象を再現できるように決めれば良い。一般にσは媒体の表面が粗いほど、又はばたつきが大きいほど大きい値となる。又、表面形状とばたつきを同時に考慮する場合には、両効果のσを重畳した値を用い、それ以外の効果を考慮する場合には、更に重畳した値を用いれば良い。数2で発生する乱数の値とその頻度の関係について、μ=0.0とした場合について図5に示す。図5において、51はσ=0.5、52はσ=1.0、53はσ=2.0の場合である。
【0030】
次に、ワイブル分布乱数発生部412では、410で発生した一様乱数を利用して数3に基づいてワイブル分布乱数を発生する。
【0031】
【数3】

ここで、mは形状パラメータで、実測値を用いるか、若しくは実際の現象を再現できるように決めれば良い。一般にmは媒体の表面が粗いほど、又はばたつきが大きいほど大きい値となる。又、表面形状とばたつきを同時に考慮する場合には、両効果のmを重畳して用い、それ以外の効果を考慮する場合には、更に重畳した値を用いれば良い。数3で発生する乱数の値とその頻度の関係について図6に示す。
【0032】
図6において、61はm=0.2、62はm=1.0、63はm=5.0、64はm=9.0の場合である。次に、指数分布発生部413では、410で発生した一様乱数を利用して数4に基づいて指数分布乱数を発生する。
【0033】
【数4】

aは比例定数で、実測値を用いるか、若しくは実際の現象を再現できるように決めれば良い。一般にaは媒体の表面が粗いほど、又はばたつきが大きいほど大きい値となる。又、表面形状とばたつきを同時に考慮する場合には、両効果のaを重畳した値を用い、それ以外の効果を考慮する場合には、更に重畳した値を用いれば良い。数4で発生する乱数の値とその頻度の関係について、aを1.0としたときを71として図7に示す。
【0034】
次に、放電計算部32による処理の流れについて詳しく説明する。
【0035】
図2は放電計算部32における処理の流れを示すフローチャートである。計算を開始すると、先ずデータ入力S1により、キーボード等から入力パラメータを読み込み、その入力パラメータをRAM43に記憶する。
【0036】
次に、一様乱数の発生S2を行う。本処理では一様乱数発生部410を用いて一様乱数を発生する。次に、その他乱数発生S3において、S2で発生した一様乱数を利用して、ガウス分布乱数発生部411を用いてガウス分布乱数、又はワイブル分布乱数発生部412を用いてワイブル分布乱数、又は指数分布乱数発生部413を用いて指数分布乱数を発生する。
【0037】
次に、放電発生判定S4では、予め設定してある放電発生判定条件に、上記S3で発生した乱数を作用させることで、分布を持った放電発生判定条件を新たに定義する。その放電発生条件に基づいて放電対を抽出し、放電が発生しないと判定された場合はS9に進む。
【0038】
ここで、放電が発生すると判定された場合、S6に進む。S6では放電による移動電荷量計算のための一様乱数を、一様乱数発生部410を用いて発生する。次に、その他乱数発生S7では、S6で発生した一様乱数を利用して、ガウス分布乱数発生部411を用いてガウス分布乱数、又はワイブル分布乱数発生部412を用いてワイブル分布乱数、又は指数分布乱数発生部413を用いて指数分布乱数を発生する。
【0039】
続いて移動電荷量計算S8では、予め設定してある移動電荷量計算条件に、S7で発生したその他乱数を作用させ、新たな移動電荷量計算条件を定義する。その移動電荷量計算条件を用いて、移動電荷量算出部400にて、移動電荷量を算出する。ここで、全ての放電発生可能性対について計算が終了していない場合は、一様乱数発生S2に戻って上述の処理を繰り返す。全ての放電発生可能性対の判定が終了したならば、結果出力S10にて計算結果をRAM43に記録する。
【0040】
次に、本形態における実施の例を、放電発生可能性対を対向面の全ての節点対組、放電開始判定S4の手段をパッシェンの放電則、放電開始判定S4に用いる乱数を媒体の表面粗さ分布に基づくガウス分布乱数、移動電荷量計算S8の手段をコンデンサ理論に基づく移動電荷量計算式、移動電荷量計算S8に用いる乱数を尖形放電の放電強度分布に基づくワイブル分布乱数とした形態について説明する。
【0041】
放電発生判定S4で用いるパッシェンの放電則とは、平行電極間の放電開始電圧(以降、パッシェン電圧Vpa[V])と放電対間の距離dgap[m]の関係を近似関数で示したものであり、数5が一般的な形である。
【0042】
【数5】

数5によると、放電対間の距離dgapと放電対間の電位差ΔVを比較し、ΔVがVpa以上であれば放電発生の判定を与える。
【0043】
移動電荷量計算S8で用いるコンデンサ理論に基づく移動電荷量計算式は、数6に示す方程式である。ここで、Δqは放電により移動する電荷密度量[C/m2 ]、ΔVは放電対間の電位差[V]、dgapは放電対間の距離[m]、εo は真空の誘電率である。更に、Dは各層の厚さdi [m]、各層の比誘電率εi を用いて、数7で表される。
【0044】
【数6】

【0045】
【数7】

以下、図2に示したフローチャートに従って、具体的な計算処理について説明する。
【0046】
本実施の形態では上記S1における入力パラメータとして、メッシュモデル、印加電圧、メッシュモデル、放電を起こす可能性のある面対、媒体表面粗さの標準偏差、放電強度の形状パラメータを入力する。更に、本実施の形態では有限要素法で予め求めた電位分布及び電荷分布を入力する。そのため、S9での終了判定は、放電を起こす可能性のある面対上の全て節点対組に対して放電開始判定が行われたかにより行う。
【0047】
計算が開始されたら、先ず一様乱数発生S2にて一様乱数を発生する。次に、その他乱数発生S3では、S2で発生した一様乱数を利用して、ガウス分布乱数発生部411を用いてガウス分布乱数を発生する。
【0048】
放電発生判定S4では、数5に示すパッシェンの放電則に、S3で発生したガウス分布乱数Ri
を用いて、新たな放電発生判定条件である数8を定義する。
【0049】
【数8】

放電対間の距離dgap と放電対間の電位差ΔVを数8で比較し、ΔVがVpa以上であれば放電発生の判定を与える。
【0050】
続いて、S6で一様乱数を発生し、S7ではS6で発生した乱数を利用して、ワイブル分布乱数発生部412を用いてワイブル分布乱数を発生する。
【0051】
続いて移動電荷量計算S8では、数7に、S7で発生したワイブル乱数Ri を作用させ、新たな移動電荷量計算式である数9を定義する。ここで、Dはdi を各層の厚さ[m]、εi を各層の比誘電率として、数10で表される。
【0052】
【数9】

【0053】
【数10】

数9の移動電荷量計算式を用いて、移動電荷量算出部300にて移動電荷量を算出する。但し、数9で与えられるΔqは電荷密度[C/m2 ]であるため、各放電発生対における実放電電荷量ΔQ[C]を算出するには、各放電点を含む要素の幅に応じた面積をΔqに乗じて求める。
【0054】
ここで、全ての放電発生対について計算が終了していない場合は、一様乱数発生S2に戻って上述の処理を繰り返す。全ての放電発生対の判定が終了したならば、結果出力S10にて計算結果をRAM43に記録する。
【0055】
以上の実施の形態では、放電発生可能性対を対向面の全ての節点対組、放電開始判定S4の手段としてパッシェンの放電則、放電開始判定S4に用いる乱数を媒体の表面粗さ分布に基づくガウス分布乱数、移動電荷量計算S8の手段としてコンデンサ理論に基づく移動電荷量計算式、移動電荷量計算S8に用いる乱数を尖形放電の放電強度分布に基づくワイブル分布乱数とした形態について説明した。放電開始判定S7に用いる乱数と、移動電荷量算出S2に用いる乱数に、一様乱数又は指数分布乱数を用いても同様の手順となることは明白である。更に、入力パラメータに、差分法を用いた電位分布を用いても同様の手順であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態におけるシミュレーション装置の放電計算部を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるシミュレーション装置の放電計算部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態におけるシミュレーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態におけるシミュレーション装置の放電計算部を構成するコンピュータを示すブロック図である。
【図5】ガウス分布乱数の値とその頻度の関係を示す図である。
【図6】ワイブル分布乱数の値とその頻度の関係を示す図である。
【図7】指数分布乱数の値とその頻度の関係を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
31 データ入力部
32 放電計算部
33 結果表示部
40 コンピュータ
41 入力データ
42 出力データ
43 RAM
44 CPU
45 I/O
46 ROM
51 σ=0.5のガウス分布乱数の頻度を規格化したもの
52 σ=1.0のガウス分布乱数の頻度を規格化したもの
53 σ=2.0のガウス分布乱数の頻度を規格化したもの
61 m=0.2のワイブル分布乱数の頻度を規格化したもの
62 m=1.0のワイブル分布乱数の頻度を規格化したもの
63 m=5.0のワイブル分布乱数の頻度を規格化したもの
64 m=9.0のワイブル分布乱数の頻度を規格化したもの
71 m=1.0の指数分布乱数の頻度を規格化したもの
100 全体制御部
200 放電開始判定部
300 移動電荷量算出部
400 乱数発生制御部
410 一様乱数発生部
411 ガウス分布乱数発生部
412 ワイブル分布乱数発生部
413 指数分布乱数発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電の開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析方法において、
乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする放電解析方法。
【請求項2】
乱数発生工程として、一様乱数発生工程を有することを特徴とする請求項1記載の放電解析方法。
【請求項3】
乱数発生工程として、正規分布乱数発生工程を有することを特徴とする請求項1記載の放電解析方法。
【請求項4】
ワイブル分布乱数発生工程を有することを特徴とする請求項1記載の放電解析方法。
【請求項5】
乱数発生工程として、指数分布乱数発生工程を有することを特徴とする請求項1記載の放電解析方法。
【請求項6】
放電の、開始判定工程と、放電による移動電荷量を算出する工程を備える放電解析装置において、
乱数発生工程を有し、放電開始の判定基準又は放電による移動電荷量を乱数で与えることを特徴とする放電解析装置。
【請求項7】
乱数発生工程として、一様乱数発生工程を有することを特徴とする請求項6記載の放電解析装置。
【請求項8】
乱数発生工程として、正規分布乱数発生工程を有することを特徴とするる請求項6記載の解析計算装置。
【請求項9】
乱数発生工程として、ワイブル分布乱数発生工程を有することを特徴とするる請求項6記載の放電解析装置。
【請求項10】
乱数発生工程として、指数分布乱数発生工程を有することを特徴とするる請求項6記載の放電解析装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate