教育支援システム
【課題】 複数の生徒を巡回指導するときに,実習成果の確認の有無をチェックできる教育支援システムを提供する。
【解決手段】 教師用端末装置4では,教師の操作画面がキャプチャされ,ファイルサーバ3に保存され,各生徒用端末装置1で教師操作画面がリプレイされる。各生徒用端末装置1では,生徒の操作画面がキャプチャされ,ファイルサーバ3に保存される。並行して教師が巡回指導中に生徒の操作画面を確認すると,携帯する識別情報読み取り装置2によって,確認した生徒の生徒用端末装置1の識別情報が読み取られる。ファイルサーバ3では,読み取られた識別情報が確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報として記憶される。教師用端末装置4では,指導終了後に,巡回指導情報が参照され,巡回指導の結果(生徒の操作画面の確認の有無)が確認され,生徒操作画面が表示される。
【解決手段】 教師用端末装置4では,教師の操作画面がキャプチャされ,ファイルサーバ3に保存され,各生徒用端末装置1で教師操作画面がリプレイされる。各生徒用端末装置1では,生徒の操作画面がキャプチャされ,ファイルサーバ3に保存される。並行して教師が巡回指導中に生徒の操作画面を確認すると,携帯する識別情報読み取り装置2によって,確認した生徒の生徒用端末装置1の識別情報が読み取られる。ファイルサーバ3では,読み取られた識別情報が確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報として記憶される。教師用端末装置4では,指導終了後に,巡回指導情報が参照され,巡回指導の結果(生徒の操作画面の確認の有無)が確認され,生徒操作画面が表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,複数の生徒用端末装置と,複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムとを備えて,教師の指導を支援する教育支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の生徒用端末装置と教師用端末装置とがネットワークで接続され,生徒用端末装置で実習として行われる操作の状態を,教師用端末装置に表示させることによって,教師の指導を支援する教育支援システムが知られている。
【0003】
例えば,特許文献1のシステムは,複数の生徒用パーソナルコンピュータ(PC)とネットワークで接続された教師用PCとで構成され,複数の生徒用PC各々でキャプチャされた生徒の操作画面を教師用PCの表示装置にマルチウィンドウ画面で表示させるものである。このシステムでは,教師用PCで先生が操作している最中の画面をキャプチャし,この操作画面のキャプチャデータをすべての生徒用PCに送信して再生させることによって,生徒に見本を提示する。そして,各生徒用PCで生徒が操作している間の画面をキャプチャして教師用PCへ送信し,先生が各生徒の操作画面のキャプチャデータを再生して,生徒の操作過程や操作結果を確認できるようにしている。
【0004】
一般的に,生徒が生徒用PCを操作している間は,先生が生徒PC間を巡回し,各生徒と対話しながらその操作過程や操作結果を確認するという巡回指導が行われる。
【0005】
また,特許文献2のシステムのように,質問者(先生)の質問と,端末使用者(回答者または生徒)の回答とを,一対一の双方向ワイヤレス通信で行い,端末使用者のレベルをリアルタイムに把握できるようにしたものが知られている。このシステムでは,ワイヤレス通信による対話機能を利用して,教師は教師用PCに着席したままの状態で,各生徒と対話しつつ各生徒の操作画面を確認することができる。
【特許文献1】特許第2780663号
【特許文献2】特開平10−149086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の教育支援システムは,複数の生徒に対して手本となるデータ(教師情報),例えば,教師が操作している間に表示される操作画面のキャプチャデータを一括して送信して各生徒用PCで表示させ,各生徒用PCでこの手本に従って操作を行っている間に表示されている操作画面のキャプチャデータを教師用PCに送信し,教師が確認できる環境を提供することができる。
【0007】
しかし,生徒用PCで表示された教師の操作画面の内容が理解できていない生徒,教師の指示の意図が十分に伝わっていない生徒などがいるおそれがある。そのため,教師の操作画面の内容を説明したり,生徒からの質問に答えたりするなど,生徒一人一人と対話して,生徒の理解の程度を確認しなければならない。従来の教育支援システムのように,各生徒の操作過程や操作結果を確認することができる環境下でも,生徒が操作を行っている間に,生徒を巡回して個々の進捗状況を確認するという巡回指導が必要である。特に,幼稚園児に対する教育のような初期教育環境では,教師に対してうまく質問することができないために,前記の特許文献2のようなワイヤレス通信による対話機能を使うことが難しく,生徒(園児)の操作中に巡回して,生徒が行った操作過程や操作結果を必ず確認し,個別的な補助的指導を行わなければならない。
【0008】
このような巡回指導を,限られた時間内ですべての生徒に対して行うことは難しい場合がある。そのため,教師は,通常,巡回しながら操作の確認や指導を行った生徒を覚えておくかメモなどに記しておき,その後に教師用PCで生徒の操作結果(操作画面)を確認する際に,記憶やメモを頼りに巡回指導を行っていない生徒を優先的に確認するようにしていた。
【0009】
従来の教育支援システムでは,巡回指導中に,どの生徒の操作過程や操作結果が確認されているかということを知る情報がなかった。また,区別なく蓄積された生徒の操作画面のキャプチャデータから,巡回指導中の確認を受けていない生徒のデータを取り出す作業は,繁雑であった。
【0010】
本発明の目的は,複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報(生徒操作情報)を教師が確認する場合に,行った操作について巡回指導中に操作結果の確認を受けなかった生徒を特定し,その生徒の操作結果を優先的に確認できる教育支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は,複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を教師用端末装置で表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,前記生徒用端末装置および前記指導確認システムは,それぞれ以下の処理手段を備える。
【0012】
前記生徒用端末装置は,1)当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段とを備える。
【0013】
また,前記指導確認システムは,1)教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われた生徒用端末装置の識別情報を読み取る識別情報読み取り装置と,2)前記識別情報読み取り装置から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と,3)前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,4)前記生徒用端末装置の各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,5)前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える。
【0014】
この構成の場合に,本発明は,以下のように動作する。
【0015】
生徒が所定の操作を行っている間に,生徒操作情報収集手段は,生徒用端末装置の各々から生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する。また,教師は,携帯可能な形態に成形された識別情報読み取り装置を保持して生徒用端末装置を巡回して個別に指導を行い,生徒が行った操作過程や操作結果(生徒操作情報)を確認する。この時に,識別情報読み取り装置によって,生徒の操作画面を確認した生徒の生徒用端末装置の端末ID(識別情報)を読み取る。
【0016】
その後,指導確認システムの識別情報取得手段は,識別情報読み取り装置から,読み取られた端末IDを取得する。そして,巡回指導情報管理手段は,取得した端末IDから,確認済みの生徒用端末装置を記録する巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する。
【0017】
そして,教師が生徒の実習成果を確認する場合に,生徒操作情報表示処理手段は,巡回指導情報をもとに,生徒操作情報記憶手段から,確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,教師用端末装置の表示手段に表示する。
【0018】
または,本発明の前記生徒用端末装置および前記指導確認システムは,以下の処理手段を備える。
【0019】
前記生徒用端末装置は,1)当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,2)自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段と,3)巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る確認情報読み取り手段と,4)前記確認情報の取得後に,前記指導確認システムへ前記識別情報を送信する識別情報送信手段とを備える。
【0020】
前記指導確認システムは,1)教師が携帯可能な形態に成形され,確認情報を格納する確認情報格納装置と,2)前記生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する識別情報取得手段と,3)前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,4)前記生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,5)前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える。
【0021】
この構成の場合に,本発明は,以下のように動作する。
【0022】
生徒が所定の操作について実習中に,教師は,携帯可能な形態に成形された確認情報格納装置を保持して生徒用端末を巡回指導し,生徒が行った操作過程や操作結果(生徒操作情報)を確認する。その時,生徒用端末装置の確認情報読み取り手段は,教師が保持している確認情報格納装置に格納された確認情報を読み取る。識別情報送信手段は,確認情報の取得後,生徒用端末装置の識別情報記憶手段に格納された端末ID(識別情報)を指導確認システムへ送信する。
【0023】
指導確認システムの生徒操作情報収集手段は,生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する。また,識別情報取得手段は,生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する。その後,巡回指導情報管理手段は,識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する。
【0024】
そして,教師が生徒の実習成果を確認する場合に,生徒操作情報表示処理手段は,巡回指導情報をもとに,生徒操作情報記憶手段から,確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する。
【0025】
これにより,教師は,巡回指導中に生徒操作情報の確認を行わなかった生徒の生徒操作情報を優先的に確認でき,生徒の実習操作を効率的かつ簡単に確認することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば,複数の生徒が各自の端末装置で行った操作過程や操作結果などを確認する場合に,生徒の巡回指導中に,操作結果などを確認した生徒用端末装置の識別情報を教師が携帯する端末で読み取ったり,または教師の端末に格納された確認情報を生徒用端末装置で読み取らせたりして,確認した生徒用端末装置と未確認の生徒用端末装置とを区別できるようにする。そして,巡回指導中に確認を行わなかった生徒用端末装置の生徒操作情報を表示させることができるため,教師は,生徒操作情報確認のチェックを容易かつ効果的に行うことができる。
【0027】
また,教師は,巡回指導中にどの生徒の操作結果を確認したかということを覚えたり,メモしたりする必要がなく,巡回指導に専念することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
〔第1の実施の形態〕
図1は,本発明の第1の実施の形態における構成例を示す図である。
【0029】
本発明の教育支援システムは,複数の生徒用端末装置1(1a,1b,…),識別情報読み取り装置2,ファイルサーバ3,教師用端末装置4,およびLAN(ローカルエリアネットワーク)5で構成される。ここで,識別情報読み取り装置2,ファイルサーバ3,および教師用端末装置4の組合せによって,本願の特許請求の範囲の指導確認システムが実施される。
【0030】
生徒用端末装置1(1a,1b,…)は,データ送受信手段11(11a,11b,…),生徒操作情報取得手段13(13a,13b,…),教師情報表示処理手段15(15a,15b,…),および識別情報記憶手段17(17a,17b,…)を備える。
【0031】
データ送受信手段11(11a,11b,…)は,LAN5を介してファイルサーバ3および教師用端末装置4とデータの送受信を行う処理手段である。
【0032】
生徒操作情報取得手段13(13a,13b,…)は,生徒用端末装置1において,生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する処理手段である。生徒操作情報取得手段13は,生徒が操作している間に表示される操作画面をキャプチャし,この操作画面のキャプチャデータ(生徒操作画面キャプチャデータ)を生徒操作情報とする。
【0033】
教師情報表示処理手段15(15a,15b,…)は,生徒が行う操作の手本となる教師情報を,生徒用端末装置1の表示手段(図示しない)に表示させる処理手段である。教師情報は,教師が操作をしている間に表示される操作画面のキャプチャデータ(教師操作画面キャプチャデータ)であり,教師用端末装置4の教師情報作成手段41で作成される。教師操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3の記憶手段(図示しない)で保持されて,各生徒用端末装置1へ配信される。
【0034】
識別情報記憶手段17(17a,17b,…)は,生徒用端末装置1(1a,1b,…)をユニークに識別する端末識別情報を格納する記憶手段である。または,識別情報として,生徒用端末装置1(1a,1b,…)を使用する生徒をユニークに識別する生徒識別情報を格納してもよい。
【0035】
識別情報読み取り装置2は,教師が携帯可能な形態に成形され,読み取り手段21,データ送受信手段23,および入力手段25を備える。
【0036】
読み取り手段21は,巡回指導中に操作結果の確認が行われた生徒用端末装置1の識別情報を読み取る処理手段である。
【0037】
本形態では,識別情報記憶手段17と読み取り手段21を,それぞれ,RFIDタグとRFIDタグ・リーダとを用いて実現する。これによって,識別情報読み取り装置2は,非接触で生徒用端末装置1の識別情報を取得することができる。
【0038】
教師が巡回指導中に,生徒の操作過程や操作結果を確認すると,携帯している識別情報読み取り装置2を生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に近づけて,生徒用端末装置1の識別情報を読み取る。識別情報記憶手段17は,識別情報読み取り装置2の所定の範囲内に位置することになり,読み取り手段21によって,無線通信で識別情報が受信される。
【0039】
なお,識別情報として,バーコード,QRコードなどのコード形式データを用いることができる。この場合に,識別情報記憶手段17の一部として,印刷された識別情報が構成され,識別情報読み取り装置2は,バーコード,QRコードなどの識別情報に対応するコード読み取り装置が用いられる。
【0040】
データ送受信手段23は,読み取り手段21によって読み取られた識別情報をファイルサーバ3へ送信する処理手段である。データ送受信手段23は,識別情報が読み取られるたび,無線通信によって識別情報をファイルサーバ3へ送信してもよい。
【0041】
なお,無線通信として,無線TCP/IP,Bluetoothなどのインタフェースによる通信を利用することができる。
【0042】
入力手段25は,例えば0〜9までの数値入力用キー,特定のデータ入力が可能なボタンなどから入力されたデータを取得する処理手段である。
【0043】
教師によって巡回指導中に入力された,指導した内容を示す情報(指導内容)を取得する。データ送受信手段23は,識別情報と指導内容を送信する。巡回指導管理手段31は,生徒操作情報記憶手段37に識別情報と指導内容とを格納する。
【0044】
例えば,巡回指導の指導内容として,「1:再指導要(操作指導が必要),2:再指導済み・未確認(操作指導済みだが,操作画面が未確認),3:再指導済み・確認済み(操作指導済み,かつ操作画面が確認済み),4:確認済み(操作画面が確認済み)」が設定されているとする。巡回指導時に,識別情報読み取り装置2のテンキー形式の入力手段25から所定の数値が入力されると,入力された指導内容(数値)が識別情報とともに送信され,巡回指導情報記憶手段33に格納される。
【0045】
ファイルサーバ3は,巡回指導管理手段31,巡回指導情報記憶手段33,生徒操作情報収集手段35,および生徒操作情報記憶手段37を備える。
【0046】
巡回指導管理手段31は,識別情報読み取り装置2から識別情報を取得し,識別情報から,確認済みの生徒用端末装置1を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段33に格納する処理手段である。
【0047】
図2に,巡回指導情報のデータ例を示す。
【0048】
図2(A)の巡回指導情報テーブルは,教師用端末装置4で特定された操作ごとに,教育支援システムを構成する生徒用端末装置1の識別情報(端末ID)の中から,識別情報読み取り装置2から取得した識別情報(端末ID)に該当するものに「1:確認済み(指導済み)」を設定して,確認済みの生徒用端末装置を示すデータ例である。
【0049】
図2(B)の巡回指導情報テーブルは,図2(A)の巡回指導中に指導内容が入力された場合に,入力された指導内容を用いて,生徒用端末装置1の「確認済み」の状態を,複数の区分で記録する場合のデータ例である。
【0050】
図2(C)の巡回指導情報テーブルは,識別情報読み取り装置2から取得した識別情報(端末ID)のリストを,確認済みの生徒用端末装置を示すリストとする場合のデータ例である。
【0051】
巡回指導管理手段31は,図3に示すような,端末識別情報(生徒用端末ID)と生徒識別情報(生徒ID)との識別情報対応テーブルを予め巡回指導情報記憶手段33に記憶することができる。この場合に,識別情報読み取り装置2で読み取られた識別情報と,識別情報対応テーブルの情報とをもとに,巡回指導中に操作結果の確認が済んだ生徒を検索することができる。
【0052】
生徒操作情報収集手段35は,各生徒用端末装置1から,生徒操作情報として生徒操作画面キャプチャデータを収集し,生徒操作情報記憶手段37に格納する処理手段である。生徒操作情報収集手段35は,図4に示すような生徒操作情報テーブルを用いて,操作ごとに,生徒操作画面キャプチャデータを蓄積管理する。
【0053】
教師用端末装置4は,教師情報作成手段41,巡回指導確認手段43,および生徒操作情報表示処理手段45を備える。
【0054】
教師情報作成手段41は,生徒用端末装置1で再生される教師情報を作成する処理手段である。具体的には,教師用端末装置4で教師が操作を行っている間に表示される操作画面をキャプチャし,教師操作画面キャプチャデータを作成する。教師操作画面キャプチャデータは,LAN5を通じて各生徒用端末装置1へ送信され,教師情報表示処理手段15で再生される。
【0055】
巡回指導確認手段43は,巡回指導情報記憶手段33に格納されている巡回指導情報テーブルをもとに,巡回指導を確認するための情報を生成し,表示手段に表示する処理手段である。
【0056】
生徒操作情報表示処理手段45は,巡回指導情報テーブルをもとに,生徒操作情報記憶手段37から,確認済みの生徒用端末装置1以外の生徒用端末装置1から収集された生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,表示手段に表示する処理手段である。
【0057】
図5を用いて,本発明の処理の流れを説明する。
【0058】
教師用端末装置4では,教師情報作成手段41によって,教師の操作画面がキャプチャされる。教師操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3に保存される。各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,教師情報表示処理手段15によって,ファイルサーバ3から教師操作画面キャプチャデータがダウンロードされ,リプレイ表示される。
【0059】
その後,教師用端末装置4から,生徒用端末装置1での生徒操作画面のキャプチャ処理の開始指示が送信されると,各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,この開始指示を受けて,生徒操作情報取得手段13によって,生徒の操作画面がキャプチャされる。生徒操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3に保存される。
【0060】
教師が巡回指導を開始し,生徒用端末装置1bの生徒bを指導し,生徒bの操作画面を確認する。教師が携帯している識別情報読み取り装置2では,読み取り手段21によって,生徒用端末装置1bの識別情報が読み取られ,データ送受信手段23によって,ファイルサーバ3へ送信される。ファイルサーバ3では,巡回指導管理手段31によって,この識別情報が,巡回指導情報テーブルに記録される。
【0061】
続いて,生徒用端末装置1cの生徒cを指導し,生徒cの操作画面を確認する。教師が携帯している識別情報読み取り装置2では,同様に,読み取り手段21によって,生徒用端末装置1cの識別情報が読み取られ,データ送受信手段23によって,ファイルサーバ3へ送信される。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31によって,この識別情報が巡回指導情報テーブルに記録される。
【0062】
教師は巡回指導を終了し,生徒の操作を終了させる。教師用端末装置4から,生徒用端末装置1での生徒操作画面のキャプチャ処理の終了指示が送信されると,各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,生徒操作情報取得手段13によって,生徒操作画面のキャプチャ処理が終了される。
【0063】
教師用端末装置4では,巡回指導確認手段43によって,巡回指導情報テーブルが参照され,巡回指導の確認画面が生成され,表示手段に表示される。
【0064】
図6に,確認画面の例を示す。この確認画面60では,端末装置表示域61に,生徒に実習させた操作名(操作op1),巡回指導を受けて操作画面が確認された生徒用端末装置1(確認済み端末装置),未確認の生徒用端末装置1(未確認端末装置)が表示態様を変えて表示される。ファイルサーバ3に記憶されている識別情報対応テーブルをもとに,各生徒用端末装置1を使用している生徒の識別情報(例えば生徒名)が表示される。
【0065】
例えば,図2(B)の巡回指導情報テーブルでは,生徒用端末装置b,cの項目に「確認済み」が設定されているので,該当する生徒用端末装置1b(PCb),1c(PCc)を他の端末装置と異なる色で表示する。
【0066】
これによって,教師は,どの生徒の操作画面を確認したか,どの生徒の操作画面が未確認であるかを,すぐにチェックすることができる。
【0067】
また,教師が,確認画面60に設けられた未確認全再生ボタン63を選択すると,生徒操作情報表示処理手段45は,ファイルサーバ3の巡回指導情報テーブルをもとに,「確認済み」が設定されていない生徒用端末装置1を特定し,ファイルサーバ3の生徒操作情報記憶手段37から,生徒操作情報管理テーブルを参照して該当する生徒の生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,教師用端末装置4の表示手段の画面を所定数で分割して生徒操作画面キャプチャデータを一括してリプレイ表示する。
【0068】
また,教師が,確認画面60の端末装置表示域61に表示された生徒用端末装置の一つを選択すると,生徒操作情報表示処理手段45は,ファイルサーバ3の生徒操作情報記憶手段37から,生徒操作情報管理テーブルを参照して該当する生徒の生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,教師用端末装置4の表示手段でリプレイ表示する。
【0069】
図7〜図11に,第1の実施の形態における処理フローを示す。
【0070】
図7に示す処理フローにおいて,教師用端末装置4の教師情報作成手段41は,初期設定処理として,生徒に実習させる操作を特定し,操作名(例えば,操作op1)を設定する(ステップS10)。教師用端末装置4で教師が行った操作画面のキャプチャ処理を行い,教師操作画面キャプチャデータを保存する(ステップS11)。さらに,教師操作画面キャプチャデータを生徒用端末装置1へそれぞれ配信する(ステップS12)。
【0071】
生徒用端末装置1のデータ送受信手段11は,教師操作画面キャプチャデータを受信し(ステップS20),教師情報表示処理手段15は,配信された教師操作画面キャプチャデータを生徒用端末装置1の表示手段に再生表示する(ステップS21)。
【0072】
その後,キャプチャ処理の開始指示があると,生徒の操作画面をキャプチャする処理を行う(ステップS13)。
【0073】
図8に,生徒の操作画面のキャプチャ処理の処理フローを示す。
【0074】
教師用端末装置4でキャプチャ処理の開始指示が検出されると,全ての生徒用端末装置1へ開始指示が送信される(ステップS130)。各生徒用端末装置1の生徒操作情報取得手段13は,生徒の操作中の操作画面をキャプチャする(ステップS131)。
【0075】
その後,教師用端末装置4でキャプチャ処理の停止指示が検出されると(ステップS132のYES),全ての生徒用端末装置1へキャプチャ処理の停止指示が送信される(ステップS133)。生徒用端末装置1では,停止指示を受けて(ステップS134のYES),キャプチャ処理を終了する(ステップS135)。
【0076】
ファイルサーバ3の生徒操作情報収集手段35は,各生徒用端末装置1から生徒操作画面キャプチャデータを収集して,生徒操作情報記憶手段37へ保存する(ステップS136)。
【0077】
上記の図7のステップS13の処理として,生徒の操作画面をキャプチャしている間に,教師が巡回指導を行う場合には(ステップS14のYES),巡回指導を記録する処理を行う(ステップS15)。
【0078】
図9に,巡回指導を記録する処理の処理フローを示す。
【0079】
図9(A)は,生徒用端末装置1の識別情報のみを記録する場合の処理フローを示す図である。
【0080】
教師が識別情報読み取り装置2を携帯して生徒の巡回を開始すると,読み取り手段21は,操作画面を確認した生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に格納されている識別情報を読み取る(ステップS150)。
【0081】
教師が巡回指導を終了したか否かを判断し(ステップS151),巡回指導を終了していなければ(ステップS151のNO),ステップS150の処理へ戻り,操作画面を確認した生徒用端末装置1で識別情報の読み取り処理を繰り返す。
【0082】
巡回指導を終了したら(ステップS151のYES),データ送受信手段23は,読み取った識別情報をファイルサーバ3へ送信する(ステップS152)。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,受信した識別情報を巡回指導情報テーブルに書き込む(ステップS153)。
【0083】
図9(B)は,識別情報の読み取りと,巡回指導時に教師によって指導内容が入力された場合の処理フローを示す図である。
【0084】
教師が巡回を開始すると,識別情報読み取り装置2の読み取り手段21は,巡回指導中に操作画面を確認した生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に格納されている識別情報を読み取り(ステップS160),入力手段25は,読み取られた識別情報と対応づけて,教師が入力した指導内容を記憶する(ステップS161)。
【0085】
教師が巡回指導を終了していなければ(ステップS162のNO),ステップS160の処理へ戻り,ステップS160,ステップS161の処理を繰り返す。巡回指導を終了したら(ステップS162のYES),データ送受信手段23は,読み取った識別情報と指導内容とをファイルサーバ3へ送信する(ステップS163)。
【0086】
ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,受信した識別情報と指導内容を,巡回指導情報テーブルに書き込む(ステップS164)。
【0087】
図10に,巡回指導を確認する処理の処理フローを示す。
【0088】
教師用端末装置4の巡回指導確認手段43は,巡回指導情報記憶手段33に格納されている巡回指導情報テーブルを読み込み(ステップS170),操作画面が未確認となっている生徒を確認する処理を行うか否かを判断させ(ステップS171),確認する場合には(ステップS171のYES),操作画面が未確認となっている生徒すべての生徒操作画面キャプチャデータの再生が指示されているときは(ステップS172のYES),巡回指導情報テーブルに「確認済み」が設定されていない生徒用端末装置1を特定し,生徒操作情報記憶手段37から,特定した生徒用端末装置1の生徒操作画面キャプチャデータを検索し(ステップS173),生徒操作情報表示処理手段45は,検索された生徒操作画面キャプチャデータを表示手段に再生表示する(ステップS174)。
【0089】
一方,操作画面が未確認となっている生徒すべての生徒操作画面キャプチャデータの再生指示ではないときは(ステップS172のNO),生徒(生徒用端末装置1)が指定されたら(ステップS175のYES),生徒操作情報記憶手段37から,指定された生徒用端末装置1の生徒操作画面キャプチャデータを検索し(ステップS176),生徒操作情報表示処理手段45は,検索された生徒操作画面キャプチャデータを表示手段に再生表示する(ステップS177)。
【0090】
これにより,教師は,巡回指導中に確認した生徒を覚えておいたり,メモをとったりすることなく,生徒の操作画面を効率よく確認することができる。
【0091】
〔第2の実施の形態〕
図11は,本発明の第2の実施の形態における構成例を示す図である。
【0092】
本形態において,本発明の教育支援システムは,複数の生徒用端末装置1(1a,1b,…),ファイルサーバ3,教師用端末装置4,LAN5,確認情報格納装置6で構成される。ここで,ファイルサーバ3,教師用端末装置4,および確認情報格納装置6の組合せによって,本願の特許請求の範囲の指導確認システムが実施される。
【0093】
確認情報格納装置6は,教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われたことを示す確認情報を格納する処理手段である。
【0094】
生徒用端末装置1(1a,1b,…)は,第1の実施の形態における構成に,確認情報読み取り手段19(19a,19b,…)が追加された構成である。
【0095】
確認情報読み取り手段19は,確認情報格納装置6から,巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る処理手段である。
【0096】
ファイルサーバ3,教師用端末装置4は,第1の実施の形態と同様に構成される。
【0097】
本形態における処理は,第1の実施の形態における処理とほぼ同じであり,巡回指導の記録処理,特に巡回指導中の識別情報の読み取り方法が異なる。
【0098】
確認情報読み取り手段19は,確認情報格納装置6が所定の範囲内に位置する場合に,確認情報格納装置6が所定の無線通信によって発信した確認情報を読み取る。第1の実施の形態と同様に,確認情報格納装置6を,RFIDタグを用いて実現し,確認情報読み取り手段19はRFIDタグ・リーダを用いて実現する。
【0099】
なお,確認情報として種々のコード形式の情報を用いて,確認情報読み取り手段19は所定のコードリーダとして実施してもよい。
【0100】
データ送受信手段11は,確認情報の読み取り後に,識別情報記憶手段17に格納されている識別情報をファイルサーバ3へ送信する。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,識別情報をもとに,巡回指導情報テーブルの該当する生徒用端末装置に「確認済み」を設定する。
【0101】
図12に,第2の実施の形態における,巡回指導の記録処理の処理フローを示す。
【0102】
確認情報読み取り手段19は,教師が携帯している確認情報格納装置6に格納された確認情報を読み取ると(ステップS200),確認情報の読み取り後,識別情報記憶手段17に格納された識別情報をファイルサーバ3へ送信する(ステップS201)。
【0103】
ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,巡回指導された生徒の生徒用端末装置1から識別情報を受信する(ステップS202)。そして,教師による巡回指導が終了するまで(ステップS203のNO),ステップS202の処理を繰り返す。教師による巡回指導が終了したら(ステップS203のYES),識別情報を巡回指導情報テーブルへ書き込む(ステップS204)。
【0104】
以上,本発明をその実施の形態により説明したが,本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。
【0105】
また,本発明の各処理手段は,コンピュータにより読み取られ実行されるプログラムとして実施することができる。本発明の処理手段を実現するプログラムは,コンピュータが読み取り可能な,可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ,これらの記録媒体に記録して提供され,または,通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1の実施の形態における構成例を示す図である。
【図2】巡回指導情報のデータ例を示す図である。
【図3】識別情報対応テーブルの例を示す図である。
【図4】生徒操作情報テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の処理の流れを説明する図である。
【図6】確認画面の例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態におけるメイン処理の処理フローを示す図である。
【図8】生徒の操作画面のキャプチャ処理の処理フローを示す図である。
【図9】巡回指導を記録する処理の処理フローを示す図である。
【図10】巡回指導を確認する処理の処理フローを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における構成例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態における,巡回指導の記録処理の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1 生徒用端末装置
11 データ送受信手段
13 生徒操作情報取得手段
15 教師情報表示処理手段
17 識別情報記憶手段
19 確認情報読み取り手段
2 識別情報読み取り装置
21 読み取り手段
23 データ送受信手段
25 入力手段
3 ファイルサーバ
31 巡回指導管理手段
33 巡回指導情報記憶手段
35 生徒操作情報収集手段
37 生徒操作情報記憶手段
4 教師用端末装置
41 教師情報作成手段
43 巡回指導確認手段
45 生徒操作情報表示処理手段
5 LAN(ローカルエリアネットワーク)
6 確認情報格納装置
【技術分野】
【0001】
本発明は,複数の生徒用端末装置と,複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムとを備えて,教師の指導を支援する教育支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の生徒用端末装置と教師用端末装置とがネットワークで接続され,生徒用端末装置で実習として行われる操作の状態を,教師用端末装置に表示させることによって,教師の指導を支援する教育支援システムが知られている。
【0003】
例えば,特許文献1のシステムは,複数の生徒用パーソナルコンピュータ(PC)とネットワークで接続された教師用PCとで構成され,複数の生徒用PC各々でキャプチャされた生徒の操作画面を教師用PCの表示装置にマルチウィンドウ画面で表示させるものである。このシステムでは,教師用PCで先生が操作している最中の画面をキャプチャし,この操作画面のキャプチャデータをすべての生徒用PCに送信して再生させることによって,生徒に見本を提示する。そして,各生徒用PCで生徒が操作している間の画面をキャプチャして教師用PCへ送信し,先生が各生徒の操作画面のキャプチャデータを再生して,生徒の操作過程や操作結果を確認できるようにしている。
【0004】
一般的に,生徒が生徒用PCを操作している間は,先生が生徒PC間を巡回し,各生徒と対話しながらその操作過程や操作結果を確認するという巡回指導が行われる。
【0005】
また,特許文献2のシステムのように,質問者(先生)の質問と,端末使用者(回答者または生徒)の回答とを,一対一の双方向ワイヤレス通信で行い,端末使用者のレベルをリアルタイムに把握できるようにしたものが知られている。このシステムでは,ワイヤレス通信による対話機能を利用して,教師は教師用PCに着席したままの状態で,各生徒と対話しつつ各生徒の操作画面を確認することができる。
【特許文献1】特許第2780663号
【特許文献2】特開平10−149086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の教育支援システムは,複数の生徒に対して手本となるデータ(教師情報),例えば,教師が操作している間に表示される操作画面のキャプチャデータを一括して送信して各生徒用PCで表示させ,各生徒用PCでこの手本に従って操作を行っている間に表示されている操作画面のキャプチャデータを教師用PCに送信し,教師が確認できる環境を提供することができる。
【0007】
しかし,生徒用PCで表示された教師の操作画面の内容が理解できていない生徒,教師の指示の意図が十分に伝わっていない生徒などがいるおそれがある。そのため,教師の操作画面の内容を説明したり,生徒からの質問に答えたりするなど,生徒一人一人と対話して,生徒の理解の程度を確認しなければならない。従来の教育支援システムのように,各生徒の操作過程や操作結果を確認することができる環境下でも,生徒が操作を行っている間に,生徒を巡回して個々の進捗状況を確認するという巡回指導が必要である。特に,幼稚園児に対する教育のような初期教育環境では,教師に対してうまく質問することができないために,前記の特許文献2のようなワイヤレス通信による対話機能を使うことが難しく,生徒(園児)の操作中に巡回して,生徒が行った操作過程や操作結果を必ず確認し,個別的な補助的指導を行わなければならない。
【0008】
このような巡回指導を,限られた時間内ですべての生徒に対して行うことは難しい場合がある。そのため,教師は,通常,巡回しながら操作の確認や指導を行った生徒を覚えておくかメモなどに記しておき,その後に教師用PCで生徒の操作結果(操作画面)を確認する際に,記憶やメモを頼りに巡回指導を行っていない生徒を優先的に確認するようにしていた。
【0009】
従来の教育支援システムでは,巡回指導中に,どの生徒の操作過程や操作結果が確認されているかということを知る情報がなかった。また,区別なく蓄積された生徒の操作画面のキャプチャデータから,巡回指導中の確認を受けていない生徒のデータを取り出す作業は,繁雑であった。
【0010】
本発明の目的は,複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報(生徒操作情報)を教師が確認する場合に,行った操作について巡回指導中に操作結果の確認を受けなかった生徒を特定し,その生徒の操作結果を優先的に確認できる教育支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は,複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を教師用端末装置で表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,前記生徒用端末装置および前記指導確認システムは,それぞれ以下の処理手段を備える。
【0012】
前記生徒用端末装置は,1)当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段とを備える。
【0013】
また,前記指導確認システムは,1)教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われた生徒用端末装置の識別情報を読み取る識別情報読み取り装置と,2)前記識別情報読み取り装置から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と,3)前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,4)前記生徒用端末装置の各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,5)前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える。
【0014】
この構成の場合に,本発明は,以下のように動作する。
【0015】
生徒が所定の操作を行っている間に,生徒操作情報収集手段は,生徒用端末装置の各々から生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する。また,教師は,携帯可能な形態に成形された識別情報読み取り装置を保持して生徒用端末装置を巡回して個別に指導を行い,生徒が行った操作過程や操作結果(生徒操作情報)を確認する。この時に,識別情報読み取り装置によって,生徒の操作画面を確認した生徒の生徒用端末装置の端末ID(識別情報)を読み取る。
【0016】
その後,指導確認システムの識別情報取得手段は,識別情報読み取り装置から,読み取られた端末IDを取得する。そして,巡回指導情報管理手段は,取得した端末IDから,確認済みの生徒用端末装置を記録する巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する。
【0017】
そして,教師が生徒の実習成果を確認する場合に,生徒操作情報表示処理手段は,巡回指導情報をもとに,生徒操作情報記憶手段から,確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,教師用端末装置の表示手段に表示する。
【0018】
または,本発明の前記生徒用端末装置および前記指導確認システムは,以下の処理手段を備える。
【0019】
前記生徒用端末装置は,1)当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,2)自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段と,3)巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る確認情報読み取り手段と,4)前記確認情報の取得後に,前記指導確認システムへ前記識別情報を送信する識別情報送信手段とを備える。
【0020】
前記指導確認システムは,1)教師が携帯可能な形態に成形され,確認情報を格納する確認情報格納装置と,2)前記生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する識別情報取得手段と,3)前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,4)前記生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,5)前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える。
【0021】
この構成の場合に,本発明は,以下のように動作する。
【0022】
生徒が所定の操作について実習中に,教師は,携帯可能な形態に成形された確認情報格納装置を保持して生徒用端末を巡回指導し,生徒が行った操作過程や操作結果(生徒操作情報)を確認する。その時,生徒用端末装置の確認情報読み取り手段は,教師が保持している確認情報格納装置に格納された確認情報を読み取る。識別情報送信手段は,確認情報の取得後,生徒用端末装置の識別情報記憶手段に格納された端末ID(識別情報)を指導確認システムへ送信する。
【0023】
指導確認システムの生徒操作情報収集手段は,生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する。また,識別情報取得手段は,生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する。その後,巡回指導情報管理手段は,識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する。
【0024】
そして,教師が生徒の実習成果を確認する場合に,生徒操作情報表示処理手段は,巡回指導情報をもとに,生徒操作情報記憶手段から,確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する。
【0025】
これにより,教師は,巡回指導中に生徒操作情報の確認を行わなかった生徒の生徒操作情報を優先的に確認でき,生徒の実習操作を効率的かつ簡単に確認することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば,複数の生徒が各自の端末装置で行った操作過程や操作結果などを確認する場合に,生徒の巡回指導中に,操作結果などを確認した生徒用端末装置の識別情報を教師が携帯する端末で読み取ったり,または教師の端末に格納された確認情報を生徒用端末装置で読み取らせたりして,確認した生徒用端末装置と未確認の生徒用端末装置とを区別できるようにする。そして,巡回指導中に確認を行わなかった生徒用端末装置の生徒操作情報を表示させることができるため,教師は,生徒操作情報確認のチェックを容易かつ効果的に行うことができる。
【0027】
また,教師は,巡回指導中にどの生徒の操作結果を確認したかということを覚えたり,メモしたりする必要がなく,巡回指導に専念することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
〔第1の実施の形態〕
図1は,本発明の第1の実施の形態における構成例を示す図である。
【0029】
本発明の教育支援システムは,複数の生徒用端末装置1(1a,1b,…),識別情報読み取り装置2,ファイルサーバ3,教師用端末装置4,およびLAN(ローカルエリアネットワーク)5で構成される。ここで,識別情報読み取り装置2,ファイルサーバ3,および教師用端末装置4の組合せによって,本願の特許請求の範囲の指導確認システムが実施される。
【0030】
生徒用端末装置1(1a,1b,…)は,データ送受信手段11(11a,11b,…),生徒操作情報取得手段13(13a,13b,…),教師情報表示処理手段15(15a,15b,…),および識別情報記憶手段17(17a,17b,…)を備える。
【0031】
データ送受信手段11(11a,11b,…)は,LAN5を介してファイルサーバ3および教師用端末装置4とデータの送受信を行う処理手段である。
【0032】
生徒操作情報取得手段13(13a,13b,…)は,生徒用端末装置1において,生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する処理手段である。生徒操作情報取得手段13は,生徒が操作している間に表示される操作画面をキャプチャし,この操作画面のキャプチャデータ(生徒操作画面キャプチャデータ)を生徒操作情報とする。
【0033】
教師情報表示処理手段15(15a,15b,…)は,生徒が行う操作の手本となる教師情報を,生徒用端末装置1の表示手段(図示しない)に表示させる処理手段である。教師情報は,教師が操作をしている間に表示される操作画面のキャプチャデータ(教師操作画面キャプチャデータ)であり,教師用端末装置4の教師情報作成手段41で作成される。教師操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3の記憶手段(図示しない)で保持されて,各生徒用端末装置1へ配信される。
【0034】
識別情報記憶手段17(17a,17b,…)は,生徒用端末装置1(1a,1b,…)をユニークに識別する端末識別情報を格納する記憶手段である。または,識別情報として,生徒用端末装置1(1a,1b,…)を使用する生徒をユニークに識別する生徒識別情報を格納してもよい。
【0035】
識別情報読み取り装置2は,教師が携帯可能な形態に成形され,読み取り手段21,データ送受信手段23,および入力手段25を備える。
【0036】
読み取り手段21は,巡回指導中に操作結果の確認が行われた生徒用端末装置1の識別情報を読み取る処理手段である。
【0037】
本形態では,識別情報記憶手段17と読み取り手段21を,それぞれ,RFIDタグとRFIDタグ・リーダとを用いて実現する。これによって,識別情報読み取り装置2は,非接触で生徒用端末装置1の識別情報を取得することができる。
【0038】
教師が巡回指導中に,生徒の操作過程や操作結果を確認すると,携帯している識別情報読み取り装置2を生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に近づけて,生徒用端末装置1の識別情報を読み取る。識別情報記憶手段17は,識別情報読み取り装置2の所定の範囲内に位置することになり,読み取り手段21によって,無線通信で識別情報が受信される。
【0039】
なお,識別情報として,バーコード,QRコードなどのコード形式データを用いることができる。この場合に,識別情報記憶手段17の一部として,印刷された識別情報が構成され,識別情報読み取り装置2は,バーコード,QRコードなどの識別情報に対応するコード読み取り装置が用いられる。
【0040】
データ送受信手段23は,読み取り手段21によって読み取られた識別情報をファイルサーバ3へ送信する処理手段である。データ送受信手段23は,識別情報が読み取られるたび,無線通信によって識別情報をファイルサーバ3へ送信してもよい。
【0041】
なお,無線通信として,無線TCP/IP,Bluetoothなどのインタフェースによる通信を利用することができる。
【0042】
入力手段25は,例えば0〜9までの数値入力用キー,特定のデータ入力が可能なボタンなどから入力されたデータを取得する処理手段である。
【0043】
教師によって巡回指導中に入力された,指導した内容を示す情報(指導内容)を取得する。データ送受信手段23は,識別情報と指導内容を送信する。巡回指導管理手段31は,生徒操作情報記憶手段37に識別情報と指導内容とを格納する。
【0044】
例えば,巡回指導の指導内容として,「1:再指導要(操作指導が必要),2:再指導済み・未確認(操作指導済みだが,操作画面が未確認),3:再指導済み・確認済み(操作指導済み,かつ操作画面が確認済み),4:確認済み(操作画面が確認済み)」が設定されているとする。巡回指導時に,識別情報読み取り装置2のテンキー形式の入力手段25から所定の数値が入力されると,入力された指導内容(数値)が識別情報とともに送信され,巡回指導情報記憶手段33に格納される。
【0045】
ファイルサーバ3は,巡回指導管理手段31,巡回指導情報記憶手段33,生徒操作情報収集手段35,および生徒操作情報記憶手段37を備える。
【0046】
巡回指導管理手段31は,識別情報読み取り装置2から識別情報を取得し,識別情報から,確認済みの生徒用端末装置1を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段33に格納する処理手段である。
【0047】
図2に,巡回指導情報のデータ例を示す。
【0048】
図2(A)の巡回指導情報テーブルは,教師用端末装置4で特定された操作ごとに,教育支援システムを構成する生徒用端末装置1の識別情報(端末ID)の中から,識別情報読み取り装置2から取得した識別情報(端末ID)に該当するものに「1:確認済み(指導済み)」を設定して,確認済みの生徒用端末装置を示すデータ例である。
【0049】
図2(B)の巡回指導情報テーブルは,図2(A)の巡回指導中に指導内容が入力された場合に,入力された指導内容を用いて,生徒用端末装置1の「確認済み」の状態を,複数の区分で記録する場合のデータ例である。
【0050】
図2(C)の巡回指導情報テーブルは,識別情報読み取り装置2から取得した識別情報(端末ID)のリストを,確認済みの生徒用端末装置を示すリストとする場合のデータ例である。
【0051】
巡回指導管理手段31は,図3に示すような,端末識別情報(生徒用端末ID)と生徒識別情報(生徒ID)との識別情報対応テーブルを予め巡回指導情報記憶手段33に記憶することができる。この場合に,識別情報読み取り装置2で読み取られた識別情報と,識別情報対応テーブルの情報とをもとに,巡回指導中に操作結果の確認が済んだ生徒を検索することができる。
【0052】
生徒操作情報収集手段35は,各生徒用端末装置1から,生徒操作情報として生徒操作画面キャプチャデータを収集し,生徒操作情報記憶手段37に格納する処理手段である。生徒操作情報収集手段35は,図4に示すような生徒操作情報テーブルを用いて,操作ごとに,生徒操作画面キャプチャデータを蓄積管理する。
【0053】
教師用端末装置4は,教師情報作成手段41,巡回指導確認手段43,および生徒操作情報表示処理手段45を備える。
【0054】
教師情報作成手段41は,生徒用端末装置1で再生される教師情報を作成する処理手段である。具体的には,教師用端末装置4で教師が操作を行っている間に表示される操作画面をキャプチャし,教師操作画面キャプチャデータを作成する。教師操作画面キャプチャデータは,LAN5を通じて各生徒用端末装置1へ送信され,教師情報表示処理手段15で再生される。
【0055】
巡回指導確認手段43は,巡回指導情報記憶手段33に格納されている巡回指導情報テーブルをもとに,巡回指導を確認するための情報を生成し,表示手段に表示する処理手段である。
【0056】
生徒操作情報表示処理手段45は,巡回指導情報テーブルをもとに,生徒操作情報記憶手段37から,確認済みの生徒用端末装置1以外の生徒用端末装置1から収集された生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,表示手段に表示する処理手段である。
【0057】
図5を用いて,本発明の処理の流れを説明する。
【0058】
教師用端末装置4では,教師情報作成手段41によって,教師の操作画面がキャプチャされる。教師操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3に保存される。各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,教師情報表示処理手段15によって,ファイルサーバ3から教師操作画面キャプチャデータがダウンロードされ,リプレイ表示される。
【0059】
その後,教師用端末装置4から,生徒用端末装置1での生徒操作画面のキャプチャ処理の開始指示が送信されると,各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,この開始指示を受けて,生徒操作情報取得手段13によって,生徒の操作画面がキャプチャされる。生徒操作画面キャプチャデータは,ファイルサーバ3に保存される。
【0060】
教師が巡回指導を開始し,生徒用端末装置1bの生徒bを指導し,生徒bの操作画面を確認する。教師が携帯している識別情報読み取り装置2では,読み取り手段21によって,生徒用端末装置1bの識別情報が読み取られ,データ送受信手段23によって,ファイルサーバ3へ送信される。ファイルサーバ3では,巡回指導管理手段31によって,この識別情報が,巡回指導情報テーブルに記録される。
【0061】
続いて,生徒用端末装置1cの生徒cを指導し,生徒cの操作画面を確認する。教師が携帯している識別情報読み取り装置2では,同様に,読み取り手段21によって,生徒用端末装置1cの識別情報が読み取られ,データ送受信手段23によって,ファイルサーバ3へ送信される。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31によって,この識別情報が巡回指導情報テーブルに記録される。
【0062】
教師は巡回指導を終了し,生徒の操作を終了させる。教師用端末装置4から,生徒用端末装置1での生徒操作画面のキャプチャ処理の終了指示が送信されると,各生徒用端末装置1a,1b,1c,1dでは,生徒操作情報取得手段13によって,生徒操作画面のキャプチャ処理が終了される。
【0063】
教師用端末装置4では,巡回指導確認手段43によって,巡回指導情報テーブルが参照され,巡回指導の確認画面が生成され,表示手段に表示される。
【0064】
図6に,確認画面の例を示す。この確認画面60では,端末装置表示域61に,生徒に実習させた操作名(操作op1),巡回指導を受けて操作画面が確認された生徒用端末装置1(確認済み端末装置),未確認の生徒用端末装置1(未確認端末装置)が表示態様を変えて表示される。ファイルサーバ3に記憶されている識別情報対応テーブルをもとに,各生徒用端末装置1を使用している生徒の識別情報(例えば生徒名)が表示される。
【0065】
例えば,図2(B)の巡回指導情報テーブルでは,生徒用端末装置b,cの項目に「確認済み」が設定されているので,該当する生徒用端末装置1b(PCb),1c(PCc)を他の端末装置と異なる色で表示する。
【0066】
これによって,教師は,どの生徒の操作画面を確認したか,どの生徒の操作画面が未確認であるかを,すぐにチェックすることができる。
【0067】
また,教師が,確認画面60に設けられた未確認全再生ボタン63を選択すると,生徒操作情報表示処理手段45は,ファイルサーバ3の巡回指導情報テーブルをもとに,「確認済み」が設定されていない生徒用端末装置1を特定し,ファイルサーバ3の生徒操作情報記憶手段37から,生徒操作情報管理テーブルを参照して該当する生徒の生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,教師用端末装置4の表示手段の画面を所定数で分割して生徒操作画面キャプチャデータを一括してリプレイ表示する。
【0068】
また,教師が,確認画面60の端末装置表示域61に表示された生徒用端末装置の一つを選択すると,生徒操作情報表示処理手段45は,ファイルサーバ3の生徒操作情報記憶手段37から,生徒操作情報管理テーブルを参照して該当する生徒の生徒操作画面キャプチャデータを抽出し,教師用端末装置4の表示手段でリプレイ表示する。
【0069】
図7〜図11に,第1の実施の形態における処理フローを示す。
【0070】
図7に示す処理フローにおいて,教師用端末装置4の教師情報作成手段41は,初期設定処理として,生徒に実習させる操作を特定し,操作名(例えば,操作op1)を設定する(ステップS10)。教師用端末装置4で教師が行った操作画面のキャプチャ処理を行い,教師操作画面キャプチャデータを保存する(ステップS11)。さらに,教師操作画面キャプチャデータを生徒用端末装置1へそれぞれ配信する(ステップS12)。
【0071】
生徒用端末装置1のデータ送受信手段11は,教師操作画面キャプチャデータを受信し(ステップS20),教師情報表示処理手段15は,配信された教師操作画面キャプチャデータを生徒用端末装置1の表示手段に再生表示する(ステップS21)。
【0072】
その後,キャプチャ処理の開始指示があると,生徒の操作画面をキャプチャする処理を行う(ステップS13)。
【0073】
図8に,生徒の操作画面のキャプチャ処理の処理フローを示す。
【0074】
教師用端末装置4でキャプチャ処理の開始指示が検出されると,全ての生徒用端末装置1へ開始指示が送信される(ステップS130)。各生徒用端末装置1の生徒操作情報取得手段13は,生徒の操作中の操作画面をキャプチャする(ステップS131)。
【0075】
その後,教師用端末装置4でキャプチャ処理の停止指示が検出されると(ステップS132のYES),全ての生徒用端末装置1へキャプチャ処理の停止指示が送信される(ステップS133)。生徒用端末装置1では,停止指示を受けて(ステップS134のYES),キャプチャ処理を終了する(ステップS135)。
【0076】
ファイルサーバ3の生徒操作情報収集手段35は,各生徒用端末装置1から生徒操作画面キャプチャデータを収集して,生徒操作情報記憶手段37へ保存する(ステップS136)。
【0077】
上記の図7のステップS13の処理として,生徒の操作画面をキャプチャしている間に,教師が巡回指導を行う場合には(ステップS14のYES),巡回指導を記録する処理を行う(ステップS15)。
【0078】
図9に,巡回指導を記録する処理の処理フローを示す。
【0079】
図9(A)は,生徒用端末装置1の識別情報のみを記録する場合の処理フローを示す図である。
【0080】
教師が識別情報読み取り装置2を携帯して生徒の巡回を開始すると,読み取り手段21は,操作画面を確認した生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に格納されている識別情報を読み取る(ステップS150)。
【0081】
教師が巡回指導を終了したか否かを判断し(ステップS151),巡回指導を終了していなければ(ステップS151のNO),ステップS150の処理へ戻り,操作画面を確認した生徒用端末装置1で識別情報の読み取り処理を繰り返す。
【0082】
巡回指導を終了したら(ステップS151のYES),データ送受信手段23は,読み取った識別情報をファイルサーバ3へ送信する(ステップS152)。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,受信した識別情報を巡回指導情報テーブルに書き込む(ステップS153)。
【0083】
図9(B)は,識別情報の読み取りと,巡回指導時に教師によって指導内容が入力された場合の処理フローを示す図である。
【0084】
教師が巡回を開始すると,識別情報読み取り装置2の読み取り手段21は,巡回指導中に操作画面を確認した生徒用端末装置1の識別情報記憶手段17に格納されている識別情報を読み取り(ステップS160),入力手段25は,読み取られた識別情報と対応づけて,教師が入力した指導内容を記憶する(ステップS161)。
【0085】
教師が巡回指導を終了していなければ(ステップS162のNO),ステップS160の処理へ戻り,ステップS160,ステップS161の処理を繰り返す。巡回指導を終了したら(ステップS162のYES),データ送受信手段23は,読み取った識別情報と指導内容とをファイルサーバ3へ送信する(ステップS163)。
【0086】
ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,受信した識別情報と指導内容を,巡回指導情報テーブルに書き込む(ステップS164)。
【0087】
図10に,巡回指導を確認する処理の処理フローを示す。
【0088】
教師用端末装置4の巡回指導確認手段43は,巡回指導情報記憶手段33に格納されている巡回指導情報テーブルを読み込み(ステップS170),操作画面が未確認となっている生徒を確認する処理を行うか否かを判断させ(ステップS171),確認する場合には(ステップS171のYES),操作画面が未確認となっている生徒すべての生徒操作画面キャプチャデータの再生が指示されているときは(ステップS172のYES),巡回指導情報テーブルに「確認済み」が設定されていない生徒用端末装置1を特定し,生徒操作情報記憶手段37から,特定した生徒用端末装置1の生徒操作画面キャプチャデータを検索し(ステップS173),生徒操作情報表示処理手段45は,検索された生徒操作画面キャプチャデータを表示手段に再生表示する(ステップS174)。
【0089】
一方,操作画面が未確認となっている生徒すべての生徒操作画面キャプチャデータの再生指示ではないときは(ステップS172のNO),生徒(生徒用端末装置1)が指定されたら(ステップS175のYES),生徒操作情報記憶手段37から,指定された生徒用端末装置1の生徒操作画面キャプチャデータを検索し(ステップS176),生徒操作情報表示処理手段45は,検索された生徒操作画面キャプチャデータを表示手段に再生表示する(ステップS177)。
【0090】
これにより,教師は,巡回指導中に確認した生徒を覚えておいたり,メモをとったりすることなく,生徒の操作画面を効率よく確認することができる。
【0091】
〔第2の実施の形態〕
図11は,本発明の第2の実施の形態における構成例を示す図である。
【0092】
本形態において,本発明の教育支援システムは,複数の生徒用端末装置1(1a,1b,…),ファイルサーバ3,教師用端末装置4,LAN5,確認情報格納装置6で構成される。ここで,ファイルサーバ3,教師用端末装置4,および確認情報格納装置6の組合せによって,本願の特許請求の範囲の指導確認システムが実施される。
【0093】
確認情報格納装置6は,教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われたことを示す確認情報を格納する処理手段である。
【0094】
生徒用端末装置1(1a,1b,…)は,第1の実施の形態における構成に,確認情報読み取り手段19(19a,19b,…)が追加された構成である。
【0095】
確認情報読み取り手段19は,確認情報格納装置6から,巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る処理手段である。
【0096】
ファイルサーバ3,教師用端末装置4は,第1の実施の形態と同様に構成される。
【0097】
本形態における処理は,第1の実施の形態における処理とほぼ同じであり,巡回指導の記録処理,特に巡回指導中の識別情報の読み取り方法が異なる。
【0098】
確認情報読み取り手段19は,確認情報格納装置6が所定の範囲内に位置する場合に,確認情報格納装置6が所定の無線通信によって発信した確認情報を読み取る。第1の実施の形態と同様に,確認情報格納装置6を,RFIDタグを用いて実現し,確認情報読み取り手段19はRFIDタグ・リーダを用いて実現する。
【0099】
なお,確認情報として種々のコード形式の情報を用いて,確認情報読み取り手段19は所定のコードリーダとして実施してもよい。
【0100】
データ送受信手段11は,確認情報の読み取り後に,識別情報記憶手段17に格納されている識別情報をファイルサーバ3へ送信する。ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,識別情報をもとに,巡回指導情報テーブルの該当する生徒用端末装置に「確認済み」を設定する。
【0101】
図12に,第2の実施の形態における,巡回指導の記録処理の処理フローを示す。
【0102】
確認情報読み取り手段19は,教師が携帯している確認情報格納装置6に格納された確認情報を読み取ると(ステップS200),確認情報の読み取り後,識別情報記憶手段17に格納された識別情報をファイルサーバ3へ送信する(ステップS201)。
【0103】
ファイルサーバ3の巡回指導管理手段31は,巡回指導された生徒の生徒用端末装置1から識別情報を受信する(ステップS202)。そして,教師による巡回指導が終了するまで(ステップS203のNO),ステップS202の処理を繰り返す。教師による巡回指導が終了したら(ステップS203のYES),識別情報を巡回指導情報テーブルへ書き込む(ステップS204)。
【0104】
以上,本発明をその実施の形態により説明したが,本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。
【0105】
また,本発明の各処理手段は,コンピュータにより読み取られ実行されるプログラムとして実施することができる。本発明の処理手段を実現するプログラムは,コンピュータが読み取り可能な,可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ,これらの記録媒体に記録して提供され,または,通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1の実施の形態における構成例を示す図である。
【図2】巡回指導情報のデータ例を示す図である。
【図3】識別情報対応テーブルの例を示す図である。
【図4】生徒操作情報テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の処理の流れを説明する図である。
【図6】確認画面の例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態におけるメイン処理の処理フローを示す図である。
【図8】生徒の操作画面のキャプチャ処理の処理フローを示す図である。
【図9】巡回指導を記録する処理の処理フローを示す図である。
【図10】巡回指導を確認する処理の処理フローを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における構成例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態における,巡回指導の記録処理の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1 生徒用端末装置
11 データ送受信手段
13 生徒操作情報取得手段
15 教師情報表示処理手段
17 識別情報記憶手段
19 確認情報読み取り手段
2 識別情報読み取り装置
21 読み取り手段
23 データ送受信手段
25 入力手段
3 ファイルサーバ
31 巡回指導管理手段
33 巡回指導情報記憶手段
35 生徒操作情報収集手段
37 生徒操作情報記憶手段
4 教師用端末装置
41 教師情報作成手段
43 巡回指導確認手段
45 生徒操作情報表示処理手段
5 LAN(ローカルエリアネットワーク)
6 確認情報格納装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,
前記生徒用端末装置は,
当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,
自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段とを備え,
前記指導確認システムは,
教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われた生徒用端末装置の識別情報を読み取る識別情報読み取り装置と,
前記識別情報読み取り装置から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と,
前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,
前記生徒用端末装置の各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,
前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える
ことを特徴とする教育支援システム。
【請求項2】
前記生徒用端末装置は,前記識別情報読み取り装置が所定の範囲内に位置する場合に,所定の無線通信によって前記識別情報記憶手段に格納された識別情報を送信する識別情報送信手段を備え,
前記識別情報読み取り装置は,前記無線通信によって前記識別情報を受信する識別情報受信手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の教育支援システム。
【請求項3】
前記識別情報読み取り装置は,前記識別情報を読み取るごとに,当該識別情報を所定の無線通信によって前記識別情報取得手段へ送信する識別情報送信手段を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項4】
前記識別情報読み取り装置は,
前記教師によって巡回指導時に入力された指導内容を示す情報を取得する入力手段を備えるとともに,
前記識別情報取得手段は,前記識別情報読み取り装置から前記識別情報とともに前記指導内容を取得し,
前記巡回指導情報管理手段は,前記巡回指導情報記憶手段に,前記指導内容を蓄積する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項5】
複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,
前記生徒用端末装置は,
当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,
自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段と,
巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る確認情報読み取り手段と,
前記確認情報の読み取り後,前記識別情報を前記指導確認システムへ送信する識別情報送信手段とを備え,
前記指導確認システムは,
教師が携帯可能な形態に成形され,確認情報を格納する確認情報格納装置と,
前記生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する識別情報取得手段と,
前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,
前記生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,
前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える
ことを特徴とする教育支援システム。
【請求項6】
前記確認情報格納装置は,
前記確認情報読み取り手段が所定の範囲内に位置する場合に,所定の無線通信によって前記確認情報を送信する確認情報送信手段を備える
ことを特徴とする請求項5に記載の教育支援システム。
【請求項7】
前記確認情報格納装置は,
前記教師によって巡回指導時に入力された指導内容を示す情報を取得する入力手段を備えるとともに,
前記識別情報送信手段は,前記識別情報とともに前記指導内容を送信し,
前記識別情報取得手段は,前記識別情報とともに前記指導内容を受信する
ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項8】
前記識別情報として,当該生徒用端末装置を使用する生徒の識別情報を用いる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項9】
前記生徒操作情報表示処理手段は,前記抽出された確認済みでない生徒用端末装置の生徒操作情報のうち,前記表示手段に所定数の生徒操作情報を同時に表示する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項10】
前記指導確認システムは,
前記巡回指導情報を前記表示手段に表示する巡回指導情報表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項1】
複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,
前記生徒用端末装置は,
当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,
自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段とを備え,
前記指導確認システムは,
教師が携帯可能な形態に成形され,巡回による指導が行われた生徒用端末装置の識別情報を読み取る識別情報読み取り装置と,
前記識別情報読み取り装置から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と,
前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,
前記生徒用端末装置の各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,
前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える
ことを特徴とする教育支援システム。
【請求項2】
前記生徒用端末装置は,前記識別情報読み取り装置が所定の範囲内に位置する場合に,所定の無線通信によって前記識別情報記憶手段に格納された識別情報を送信する識別情報送信手段を備え,
前記識別情報読み取り装置は,前記無線通信によって前記識別情報を受信する識別情報受信手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の教育支援システム。
【請求項3】
前記識別情報読み取り装置は,前記識別情報を読み取るごとに,当該識別情報を所定の無線通信によって前記識別情報取得手段へ送信する識別情報送信手段を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項4】
前記識別情報読み取り装置は,
前記教師によって巡回指導時に入力された指導内容を示す情報を取得する入力手段を備えるとともに,
前記識別情報取得手段は,前記識別情報読み取り装置から前記識別情報とともに前記指導内容を取得し,
前記巡回指導情報管理手段は,前記巡回指導情報記憶手段に,前記指導内容を蓄積する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項5】
複数の生徒用端末装置,および前記複数の生徒用端末装置の各々において生徒が行った操作を示す情報を表示する指導確認システムを備えた教育支援システムであって,
前記生徒用端末装置は,
当該生徒用端末装置を識別する識別情報を格納する識別情報記憶手段と,
自端末装置で生徒が行った操作を示す生徒操作情報を取得する生徒操作情報取得手段と,
巡回による指導が行われたことを示す確認情報を読み取る確認情報読み取り手段と,
前記確認情報の読み取り後,前記識別情報を前記指導確認システムへ送信する識別情報送信手段とを備え,
前記指導確認システムは,
教師が携帯可能な形態に成形され,確認情報を格納する確認情報格納装置と,
前記生徒用端末装置から送信された識別情報を取得する識別情報取得手段と,
前記識別情報から,確認済みの生徒用端末装置を示す巡回指導情報を生成し,巡回指導情報記憶手段に格納する巡回指導情報管理手段と,
前記生徒用端末装置各々から前記生徒操作情報を収集し,生徒操作情報記憶手段に格納する生徒操作情報収集手段と,
前記巡回指導情報をもとに,前記生徒操作情報記憶手段から,前記確認済みの生徒用端末装置以外の生徒用端末装置から収集された生徒操作情報を抽出し,表示手段に表示する生徒操作情報表示処理手段とを備える
ことを特徴とする教育支援システム。
【請求項6】
前記確認情報格納装置は,
前記確認情報読み取り手段が所定の範囲内に位置する場合に,所定の無線通信によって前記確認情報を送信する確認情報送信手段を備える
ことを特徴とする請求項5に記載の教育支援システム。
【請求項7】
前記確認情報格納装置は,
前記教師によって巡回指導時に入力された指導内容を示す情報を取得する入力手段を備えるとともに,
前記識別情報送信手段は,前記識別情報とともに前記指導内容を送信し,
前記識別情報取得手段は,前記識別情報とともに前記指導内容を受信する
ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項8】
前記識別情報として,当該生徒用端末装置を使用する生徒の識別情報を用いる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項9】
前記生徒操作情報表示処理手段は,前記抽出された確認済みでない生徒用端末装置の生徒操作情報のうち,前記表示手段に所定数の生徒操作情報を同時に表示する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【請求項10】
前記指導確認システムは,
前記巡回指導情報を前記表示手段に表示する巡回指導情報表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の教育支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−33732(P2008−33732A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−207967(P2006−207967)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】
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