説明

文書処理装置及び文書処理プログラム

【課題】 印刷形式文書に対して限定的な編集を許容するとともに、編集結果の印刷形式文書を原本化する(編集内容を確定して変更不能とする)技術を提案する。
【解決手段】 条件設定部16により、印刷形式文書の下地に対して配置された付加オブジェクトについて、付加オブジェクトの編集を許可する条件(編集条件)及び付加オブジェクトを下地に統合させる条件(定着条件)が設定されており、編集処理部14は、編集条件を満たす場合に、操作者からの編集指示に基づいて付加オブジェクトの編集処理を行い、定着処理部15は、定着条件を満たす場合に、印刷形式文書の下地と当該下地に対して配置された付加オブジェクトとを印刷対象として仮想印刷することで、当該下地による表示内容と当該付加オブジェクトによる表示内容とを一体化した表示内容の下地を有する新たな印刷形式文書を生成する処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理装置及び文書処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンピュータを用いて作成した電子文書が、ディスプレイ画面への表示や用紙への印刷等によって各利用者に閲覧され、情報の伝達・共有等に用いられている。
また、文書内容の改竄等を防止するために、記録対象の情報(文書内容)に対して仮想印刷装置(所謂、仮想プリンタ)により仮想的な印刷処理を施して生成される電子文書(以下、印刷形式文書という)を文書サーバ等に原本として登録することが行われている。
【0003】
電子文書を取り扱う技術に関し、以下のような発明が提案されている。
医療サブシステムの端末においてカルテに対するレポートが生成されると、端末はこのレポートを「患者の識別コード」と医療のカテゴリを表す「区分コード」を備えたファイル名を付したプリントイメージのファイルとしてプリントサーバーに送出するとともに、プリントサーバーはファイル名の「患者の識別コード」を解読してファイルサーバーから該当する患者カルテフォルダを特定して、このフォルダ内の前記「区分コード」に応じて作成されているフォルダに前記レポートを送出し、前記医療サブシステムのレポートをタイムラグなく前記患者カルテフォルダに連携させる発明が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
診療行為に関する医療情報のファイリング方法において、データベースで管理しているデータ(基本データ+詳細データ)を、診療行為におけるデータとして重要度が低くなる所定時期からは基本データ(患者の氏名、生年月日等)に限定し、詳細データ(処方、所見、処置等)はテキストデータとして患者ごとのファイルとして記録するとともに、詳細データの検索に際しては前記ファイル内のテキストデータを全文検索して行う発明が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
電子文書の同一頁に対して複数のアノテーション(付加情報)が添付されているとき、添付位置間の距離が所定距離以下となっているアノテーションが存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合に添付位置間の距離が前記所定距離以下となっているアノテーションを結合する発明が提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】特許第3328882号公報
【特許文献2】特許第3239213号公報
【特許文献3】特開2005−339295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、印刷形式文書に対して限定的な編集を許容するとともに、編集結果の印刷形式文書を原本化する(編集内容を確定して変更不能とする)技術を提案することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明は、印刷形式文書の基底面上に配置された付加要素に対する編集を許可する条件を設定する第1の設定手段と、印刷形式文書の基底面に付加要素を統合させる条件を設定する第2の設定手段と、前記第1の設定手段により設定された条件を満たす場合に、操作者から受け付けた編集指示に基づいて付加要素を編集する編集手段と、前記第2の設定手段により設定された条件を満たす場合に、印刷形式文書の基底面と当該基底面上に配置された付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と当該付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成する生成手段と、を備えたことを特徴とする文書処理装置である。
【0009】
第2の本発明は、第1の本発明において、前記生成手段は、印刷形式文書の基底面上に配置された複数の付加要素のうち一部の付加要素が前記第2の設定手段により設定された条件を満たす一方で他の付加要素が当該条件を満たさない場合に、印刷形式文書の基底面と前記一部の付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と前記一部の付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成し、当該新たな印刷形式文書の基底面上に前記他の付加要素を配置する、ことを特徴とする。
【0010】
第3の本発明は、第1又は第2の本発明において、前記第1の設定手段及び前記第2の設定手段は、印刷形式文書の基底面上に配置された複数の付加要素のそれぞれについての条件を設定する、ことを特徴とする。
【0011】
第4の本発明は、第1乃至第3の本発明において、前記第1の設定手段は、付加要素の編集権を有する操作者により編集指示がなされたこと、又は、付加要素を編集可能な期間に編集指示がなされたことの少なくとも一方を満たすことを求める条件を設定する、ことを特徴とする。
【0012】
第5の本発明は、第1乃至第4の本発明において、前記第2の設定手段は、付加要素の編集内容が承認者により承認されたこと、又は、付加要素を編集可能な期間が過ぎたことの少なくとも一方を満たすことを求める条件を設定する、ことを特徴とする。
【0013】
第6の本発明は、コンピュータに、印刷形式文書の基底面上に配置された付加要素に対する編集を許可する条件を設定する第1の設定機能と、印刷形式文書の基底面に付加要素を統合させる条件を設定する第2の設定機能と、前記第1の設定機能により設定された条件を満たす場合に、操作者から受け付けた編集指示に基づいて付加要素を編集する編集機能と、前記第2の設定機能により設定された条件を満たす場合に、印刷形式文書の基底面と当該基底面上に配置された付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と当該付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成する生成機能と、を実現させるための文書処理プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
第1の本発明によると、印刷形式文書に対して限定的な編集を許容するとともに、編集結果の印刷形式文書を原本化することができる。
【0015】
第2の本発明によると、基底面上に複数の付加要素が配置された印刷形式文書を部分的に原本化することができる。
【0016】
第3の本発明によると、印刷形式文書の基底面上に複数の付加要素が配置されている場合に、編集に関する条件及び原本化に関する条件をそれぞれの付加要素に対して設定することができる。
【0017】
第4の本発明によると、編集権を有する操作者により編集指示がなされた場合や編集可能な期間に編集指示がなされた場合に編集できるよう設定することができる。
【0018】
第5の本発明によると、編集内容が承認者により承認された場合や編集可能な期間が過ぎた場合に印刷形式文書を原本化するよう設定することができる。
【0019】
第6の本発明によると、印刷形式文書に対して限定的な編集を許容するとともに、編集結果の印刷形式文書を原本化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を一実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の一例に係る文書処理装置の機能ブロックを例示している。
本例の文書処理装置は、操作受付部11、表示制御部12、文書管理部13、編集処理部14、定着処理部15、条件設定部16、仮想プリンタ部17、を有している。
【0021】
操作受付部11は、文書処理装置に設けられたキーボードやマウス等の機器を操作者が操作することにより行われた操作入力を受け付ける。
表示制御部12は、文書処理装置に設けられたディスプレイ画面に対する各種情報の表示出力を制御する。
【0022】
文書管理部13は、文書処理装置による処理対象の印刷形式文書を記憶管理する。処理対象の印刷形式文書としては、PDF(Portable Document Format)文書やDocuWorks(登録商標)文書等の種々の印刷形式文書を採用することができ、図4(a)に例示するように、文書中の各ページの下地(基底面)に対して付加オブジェクト(付加要素)を追加的に配置可能なデータ構造であればよい。なお、印刷形式文書の下地は、その表示内容を変更できないのに対し、付加オブジェクトは、その記録内容である文字/図形/画像等を編集(追加/変更/削除)することにより表示内容を変更できる(ただし、後述の編集条件を満たす場合に限られる)。
【0023】
条件設定部16は、印刷形式文書の下地に対して配置された付加オブジェクトについて、付加オブジェクトの編集を許可する条件(以下、編集条件という)及び付加オブジェクトを下地に統合(定着)させる条件(以下、定着条件という)を設定する。
本例では、図2に例示するように、付加オブジェクトのID(識別情報)に編集条件及び定着条件を対応付けた条件データとして管理しており、各付加オブジェクトのそれぞれで異なる設定内容とすることができる。なお、条件データは、印刷形式文書と一体のデータとして記憶してもよく、別体のデータとして記憶してもよい。
【0024】
また、付加オブジェクト単位で条件設定するほか、文書単位で条件設定するようにしてもよく、ページ単位で条件設定するようにしてもよい。
また、本例では、対象の印刷形式文書についての作成責任者が、1又は複数の付加オブジェクトを配置して、それぞれの付加オブジェクトに対して編集条件及び定着条件を設定している。なお、他の設定手法を採用してもよく、例えば、予め付加オブジェクトが配置されているとともにその編集条件及び定着条件が設定されている印刷形式文書を雛形に用いるようにしてもよい。
【0025】
編集処理部14は、条件設定部16により設定された編集条件を満たす場合に、操作受付部11により操作者から受け付けた編集指示に基づいて付加オブジェクトの編集処理を行う。
【0026】
なお、編集条件としては、種々の条件を採用することができる。
例えば、編集条件として、付加オブジェクトの編集権を有する者(編集権所有者)を示す情報が設定されている場合には、編集指示を行った操作者が編集権所有者であるときには編集処理を行い、編集権所有者でないときには編集処理を行わない。
例えば、編集条件として、付加オブジェクトを編集可能な期間を示す情報が設定されている場合には、編集指示の時期が編集可能な期間内であるときには編集処理を行い、編集可能な期間内でないときには編集処理を行わない。
なお、複数の編集条件を組み合わせて用いてもよい。この場合には、いずれかの編集条件を満たす場合に編集処理を行うようにしてもよく、それぞれの編集条件をいずれも満たす場合に編集処理を行うようにしてもよい。
【0027】
定着処理部15は、条件設定部16により設定された定着条件を満たす場合に、印刷形式文書の下地と当該下地に対して配置された付加オブジェクトとを印刷対象として仮想プリンタ部17により仮想印刷することで、当該下地による表示内容と当該付加オブジェクトによる表示内容とを一体化した表示内容の下地を有する新たな印刷形式文書を生成する処理(以下、定着処理という)を行う。
本例では、当該生成された新たな印刷形式文書は、その基となった印刷形式文書と差し替える(上書き保存する)ようにしているが、新バージョンとして(別の文書として)追加登録するようにしてもよい。
【0028】
なお、定着条件としては、種々の条件を採用することができる。
例えば、定着条件として、付加オブジェクトに対する編集内容の承認権を有する者(承認権保有者)を示す情報が設定されている場合には、編集内容が承認権保有者により承認されているときには定着処理を行い、承認されていないときには定着処理を行わない。
例えば、定着条件として、付加オブジェクトを編集可能な期間を示す情報が設定されている場合には、編集可能な期間が過ぎているときには定着処理を行い、編集可能な期間が過ぎていないときには定着処理を行わない。
なお、複数の定着条件を組み合わせて用いてもよい。この場合には、いずれかの定着条件を満たす場合に定着処理を行うようにしてもよく、それぞれの定着条件をいずれも満たす場合に定着処理を行うようにしてもよい。
【0029】
定着処理に伴う印刷形式文書の変化を、図3を参照して説明する。
印刷形式文書は、その下地部分については変更不能であるものの、領域を定めて付加オブジェクトを配置することにより、当該領域の表示に対する見た目上の編集が可能となる(ただし、実際の編集対象は付加オブジェクト)。そして、付加オブジェクトが重畳された印刷形式文書を仮想プリンタ17により再印刷することで、付加オブジェクトの表示内容が下地に統合されて下地の一部となり、その表示内容が確定されて変更不能となる(すなわち、原本化される)。
【0030】
図4は、定着処理の前後における印刷形式文書のデータ構造を例示している。
定着処理の前は、図4(a)に示すように、印刷形式文書内の或るページが下地データと2つの付加オブジェクトとにより構成されているが、定着処理の後は、図4(b)に示すように、2つの付加オブジェクトがいずれも下地データに統合されている。なお、印刷形式文書の表示内容は、定着処理の前後において変化していない。
【0031】
図5は、本例の文書処理装置による定着処理のフローの例を示している。
ドキュメント(印刷形式文書)をオープンする指示(内容を表示させる指示)が操作者によりなされると(ステップS11)、対象のドキュメントに付加オブジェクトが含まれているか否かを判定する(ステップS12)。付加オブジェクトが含まれていると判定された場合には、更に、定着条件を満たしているか否かを判定する(ステップS13)。そして、定着条件を満たしていると判定された場合には、付加オブジェクトを配置した状態のドキュメント(下地)を印刷対象として仮想プリンタで再印刷し(ステップS14)、再印刷結果のドキュメントをオープンしてその内容をディスプレイ画面に表示させる(ステップS15)。
ステップS12において付加オブジェクトが含まれていないと判定された場合、及び、ステップS13において定着条件を満たしていないと判定された場合には、再印刷を行うことなく対象のドキュメントをオープンしてその内容をディスプレイ画面に表示させる。
【0032】
図6は、本例の文書処理装置による定着処理のフローの他の例を示している。
ドキュメント(印刷形式文書)をオープンする指示(内容を表示させる指示)が操作者によりなされると(ステップS21)、対象のドキュメントに定着条件を満たす付加オブジェクトが含まれているか否かの判定(ステップS22)、及び、対象のドキュメントに定着条件を満たさない付加オブジェクトが含まれているか否かの判定(ステップS23)を行う。
【0033】
ステップS22、S23において、定着条件を満たす付加オブジェクト及び定着条件を満たさない付加オブジェクトの双方が含まれていると判定された場合には、定着条件を満たさない付加オブジェクトを対象のドキュメントから一旦剥がし(ステップS24)、定着条件を満たす付加オブジェクトのみを配置した状態のドキュメント(下地)を印刷対象として仮想プリンタで再印刷し(ステップS25)、前記剥がした付加オブジェクト(定着条件を満たさない付加オブジェクト)を再印刷結果のドキュメントに再配置(復元)し(ステップS27)、再印刷及び再配置結果のドキュメントをオープンしてその内容をディスプレイ画面に表示させる(ステップS28)。
【0034】
ステップS22、S23において、定着条件を満たす付加オブジェクトは含まれているが、定着条件を満たさない付加オブジェクトは含まれていないと判定された場合には、付加オブジェクトを配置した状態のドキュメント(下地)を印刷対象として仮想プリンタで再印刷し(ステップS26)、再印刷結果のドキュメントをオープンしてその内容をディスプレイ画面に表示させる(ステップS28)。
ステップS22において、定着条件を満たす付加オブジェクトが含まれていないと判定された場合には、再印刷を行うことなく対象のドキュメントをオープンしてその内容をディスプレイ画面に表示させる。
【0035】
なお、上記の説明では、ドキュメントのオープン時に定着条件を判断して定着処理を行っているが、これに限定するものではない。例えば、一定時間が経過する毎に定着条件を判断して定着処理を行うようにしてもよく、操作者により指示された場合に定着条件を判断して定着処理を行うようにしてもよい。
【0036】
本例の文書処理装置の拡張例について説明する。
例えば、編集条件にて設定された期限までに編集が行われない場合に、その旨を編集の実施予定者やその上司、或いは文書の作成責任者等に報知(例えば、電子メールを送信)する手段を設ける。
例えば、定着処理が実行された場合に、その旨を文書の作成責任者等に報知(例えば、電子メールを送信)する手段を設ける。
このような手段を設けることで、例えば医療分野において、患者を診療した日のうちに内容を確定して原本として登録することが求められる診療レポートの登録漏れを防ぐことができる。
【0037】
本例の文書処理装置の使用例について説明する。
例えば、研修医が診療レポートに設けられた所見記入欄(付加オブジェクト)に対して所見を記入すると、その記入内容は暫定データとして扱われ、記入内容に対するコメントが教育担当医等により付与される。研修医がコメントに従って記入内容を修正すると、修正後の記入内容が教育担当医に承認された場合に、修正後の記入内容が正式データとして診療レポートに定着され、当該定着後の診療レポートは原本として医療システムに登録される。或いは、教育担当医によりコメントされること無く修正可能期間が過ぎた場合に、記入内容が正式データとして診療レポートに定着され、当該定着後の診療レポートは原本として医療システムに登録される。
例えば、検査データは、診療レポートに対して付加オブジェクトとして重畳されるが、編集不可な付加オブジェクトとする。そして、担当医が記入した所見は検査医に承認されるまでは暫定データとして扱われ、検査医に承認された場合に正式データとして診療レポートに定着され、当該定着後の診療レポートは原本として医療システムに登録される。
【0038】
図7は、本例の文書処理装置を構成するコンピュータの主要なハードウェアを例示している。
本例では、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)21、CPU21の作業領域となるRAM(Random Access Memory)22、基本的な制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)23、本発明の一実施形態に係る機能を実現するためのプログラムや各種データを記憶するHDD(Hard Disc Drive)24、操作者に対する情報を表示出力するディスプレイや操作者からの情報の入力を受け付けるマウス・キーボード等の機器とのインターフェースである入出力I/F25、他の装置との間で通信を行うインターフェースである通信I/F26、等のハードウェア資源を有するコンピュータにより構成されている。
【0039】
そして、本発明の一実施形態に係る機能を実現するためのプログラムをHDD24から読み出してRAM22に展開し、これをCPU21により実行させることで、本発明の一実施形態に係る各機能手段をコンピュータにより実現している。
本例では、条件設定部16により本発明に係る第1の設定手段及び第2の設定手段を実現し、編集処理部14により本発明に係る編集手段を実現し、定着処理部15及び仮想プリンタ部17により本発明に係る生成手段を実現している。
【0040】
また、本例では、1台の装置に各機能部を設けているが、複数台の装置に各機能部を分散して設けるようにしてもよい。
また、本発明に係る各機能部は、本例のようにソフトウェア構成により実現する態様に限られず、それぞれ専用のハードウエアモジュールで構成してもよい。
また、本発明に係るプログラムは、例えば当該プログラムを記憶したCD−ROM等の外部記憶媒体を配布する形式や通信網等を介して配信する形式等により、本発明に係るプログラムの利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一例に係る文書処理装置の機能ブロックを例示する図である。
【図2】本発明の一例に係る条件データを例示する図である。
【図3】本発明の一例に係る定着処理を説明する図である。
【図4】本発明の一例に係る定着処理を説明する図である。
【図5】本発明の一例に係る定着処理のフローの例を示す図である。
【図6】本発明の一例に係る定着処理のフローの他の例を示す図である。
【図7】本発明の一例に係るコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【符号の説明】
【0042】
11:操作受付部、 12:表示制御部、 13:文書管理部、 14:編集処理部、 15:定着処理部、 16:条件設定部、 17:仮想プリンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷形式文書の基底面上に配置された付加要素に対する編集を許可する条件を設定する第1の設定手段と、
印刷形式文書の基底面に付加要素を統合させる条件を設定する第2の設定手段と、
前記第1の設定手段により設定された条件を満たす場合に、操作者から受け付けた編集指示に基づいて付加要素を編集する編集手段と、
前記第2の設定手段により設定された条件を満たす場合に、印刷形式文書の基底面と当該基底面上に配置された付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と当該付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成する生成手段と、
を備えたことを特徴とする文書処理装置。
【請求項2】
前記生成手段は、印刷形式文書の基底面上に配置された複数の付加要素のうち一部の付加要素が前記第2の設定手段により設定された条件を満たす一方で他の付加要素が当該条件を満たさない場合に、印刷形式文書の基底面と前記一部の付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と前記一部の付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成し、当該新たな印刷形式文書の基底面上に前記他の付加要素を配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
【請求項3】
前記第1の設定手段及び前記第2の設定手段は、印刷形式文書の基底面上に配置された複数の付加要素のそれぞれについての条件を設定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の文書処理装置。
【請求項4】
前記第1の設定手段は、付加要素の編集権を有する操作者により編集指示がなされたこと、又は、付加要素を編集可能な期間に編集指示がなされたことの少なくとも一方を満たすことを求める条件を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の文書処理装置。
【請求項5】
前記第2の設定手段は、付加要素の編集内容が承認者により承認されたこと、又は、付加要素を編集可能な期間が過ぎたことの少なくとも一方を満たすことを求める条件を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の文書処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
印刷形式文書の基底面上に配置された付加要素に対する編集を許可する条件を設定する第1の設定機能と、
印刷形式文書の基底面に付加要素を統合させる条件を設定する第2の設定機能と、
前記第1の設定機能により設定された条件を満たす場合に、操作者から受け付けた編集指示に基づいて付加要素を編集する編集機能と、
前記第2の設定機能により設定された条件を満たす場合に、印刷形式文書の基底面と当該基底面上に配置された付加要素とを印刷対象として仮想印刷することで、当該基底面による表示内容と当該付加要素による表示内容とを一体化した表示内容の基底面を有する新たな印刷形式文書を生成する生成機能と、
を実現させるための文書処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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