説明

新規な除草剤抵抗性遺伝子

本発明は、2,4−Dだけではなく、ピリジルオキシ酢酸除草剤に対しても抵抗性である新規な植物を提供する。本発明はまた、1つまたは複数の他の除草剤抵抗性遺伝子と共に「積み重ねられた」本発明の1つまたは複数の酵素を産生する植物を含む。本発明は、除草剤の新規な組合せを新しい形で使用することを可能にする。さらに、本発明は、グリホサートなどの1つまたは複数の除草剤に対して抵抗性である、雑草の系統の発生を予防し、それらを防除するための新規な方法を提供する。本発明による使用に好ましい酵素および遺伝子は、本明細書においてAAD−13(アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ)と呼ばれる。この非常に新規な発見は、著しい除草剤耐性作物形質および選択可能マーカーの可能性に基づくものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むトランスジェニック植物細胞であって、前記タンパク質をコードする核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、ハイブリダイゼーションが、0.2×SSPEを用いて65℃で行われるトランスジェニック植物細胞。
【請求項2】
前記ポリヌクレオチドの発現が、フェノキシ酢酸オーキシン除草剤を非除草性の分子に変換する能力を前記細胞に付与する、請求項1に記載の細胞。
【請求項3】
前記ポリヌクレオチドの発現が、ピリジルオキシオーキシン除草剤を非除草性の分子に変換する能力を前記細胞に付与する、請求項1に記載の細胞。
【請求項4】
前記ポリヌクレオチドの発現が、前記植物を前記除草剤に対して耐性にする、請求項1に記載の複数の細胞を含むトランスジェニック植物。
【請求項5】
アリールオキシアルカノエート除草剤による損害から請求項4に記載の植物を防御する方法であって、前記植物が成長する区域に前記アリールオキシアルカノエート除草剤を適用するステップを含む方法。
【請求項6】
前記トランスジェニック植物細胞が、生育地において成長しているトランスジェニック作物植物の植物細胞である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
除草剤耐性の第2の異種遺伝子をさらに含み、前記第2の除草剤耐性遺伝子が、AAD−1遺伝子およびAAD−12遺伝子からなる群から選択される、請求項1に記載の植物細胞。
【請求項8】
雑草を防除する方法であって、作物植物および雑草に2,4−D除草剤を適用するステップを含み、前記作物植物が、請求項1に記載の複数の植物細胞を含む方法。
【請求項9】
前記作物植物がダイズ植物である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記雑草がグリホサートに対して抵抗性である、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
アリールオキシアルカノエート除草剤による損害から作物植物を防御する方法であって、AAD−13遺伝子を含む植物を成長させるステップと、前記植物に前記除草剤を適用するステップとを含む方法。
【請求項12】
前記除草剤が2,4−Dである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記植物がグリホサート抵抗性遺伝子をさらに含み、前記植物および前記雑草にグリホサートを適用するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記植物が第3の除草剤抵抗性遺伝子をさらに含み、前記植物および前記雑草に第3の除草剤を適用するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ピリジルオキシオーキシン除草剤に対する抵抗性を付与する酵素をコードする異種ポリヌクレオチドを含むトランスジェニック植物。
【請求項16】
前記ポリヌクレオチドがまた、フェノキシオーキシン除草剤に対する抵抗性をも付与する、請求項15に記載のトランスジェニック植物。
【請求項17】
前記フェノキシオーキシン除草剤が、2,4−DおよびMCPAからなる群から選択される、請求項16に記載の植物。
【請求項18】
前記植物が、少なくとも1つのさらなる除草剤抵抗性遺伝子をさらに含む、請求項15に記載の植物。
【請求項19】
アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む植物であって、前記タンパク質をコードする核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする植物。
【請求項20】
アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドであって、前記タンパク質をコードする核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、前記ポリヌクレオチドが、植物における発現に最適化されたコドン組成を含むポリヌクレオチド。
【請求項21】
前記タンパク質が、配列番号2および配列番号4からなる群から選択される配列と少なくとも85%の配列同一性を有する、請求項20に記載のポリヌクレオチド。
【請求項22】
請求項21に記載の形質転換植物細胞を選択する方法であって、複数の植物細胞を、前記ポリヌクレオチドを用いる形質転換にかけるステップと、次いで、非形質転換細胞を死滅させまたはその増殖を阻害しながら、前記ポリヌクレオチドを発現する形質転換細胞を増殖させることを可能にする除草剤の濃度において前記細胞を増殖させるステップとを含み、前記除草剤が、フェノキシオーキシン除草剤およびピリジルオキシオーキシン除草剤からなる群から選択される方法。
【請求項23】
前記細胞が植物の細胞であり、前記方法が形質転換植物の選択に使用される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
生育地において少なくとも1つの雑草を防除する方法であって、前記生育地において、少なくとも1つのトランスジェニック植物の種子を植え付けるステップを含み、前記植物が、
ピリジルオキシオーキシン除草剤に対する抵抗性を付与する酵素をコードする異種ポリヌクレオチドと、
少なくとも1つの他の除草剤に対する抵抗性を付与する酵素をコードする第2の異種ポリヌクレオチドと
を含み、前記生育地の少なくとも一部分に対して、ピリジルオキシオーキシン除草剤およびフェノキシオーキシン除草剤からなる群から選択される第1の除草剤を適用するステップと、前記生育地の前記少なくとも一部分に対して、前記少なくとも1つの他の除草剤を適用するステップとをさらに含む方法。
【請求項25】
前記除草剤が順次または同時に適用される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の除草剤がフェノキシオーキシン除草剤である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの他の除草剤が、アセトクロール、アシフルオルフェン、アロキシジム、アミドスルフロン、アミノピラリド、アトラジン、ベフルブタミド、ビスピリバック、ブタフェナシル、カフェンストロール、カルフェントラゾン、クロリムロン、クロロトルロン、シニドンエチル、クレトジム、クロジナホップ、クロマゾン、クロプロキシジム、クロピラリド、クロランスラム、シアナジン、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、ダイムロン、ジカンバ、ジクロホップ、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジメテナミド、ジクワット、ジチオピル、ジウロン、エタルフルラリン、フェノキサプロップ、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルカルバゾン、フルフェナセット、フルフェニカン、フルフェンピル、フルメツラム、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルロキシピル、フルチアセット、ホメサフェン、ホラムスルフロン、グルホシネート、グリホサート、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロキシホップ、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、イオキシニル、イソキサベン、イソキサフルトール、ラクトフェン、リニュロン、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソトリオン、メタミホップ、メタザクロル、メトスラム、メトリブジン、MSMA、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、オリザリン、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、パラコート、ペブラート、ペンディメタリン、ペノキススラム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、プリミスルフロン、プロホキシジム、プロパニル、ピラフルフェン、ピラゾスルフロン、ピリベンゾキシム、ピリミノバック、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ、リムスルフロン、セトキシジム、シマジン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホメツロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、チアゾピル、チアジアズロン、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリクロピル、トリフロキシスルフロン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、およびトリトスルフロンからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
ピリジルオキシアルカノエート除草剤を切断する能力についてタンパク質をアッセイする方法であって、前記タンパク質を含むサンプルおよびピリジルオキシオーキシン除草剤を提供するステップと、クロロピリジノールの存在について前記サンプルをアッセイするステップとを含む方法。
【請求項29】
アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ活性についてタンパク質をアッセイする方法であって、前記タンパク質を含むサンプルならびに2−(2−クロロ,4−ニトロフェノキシ)プロピオン酸および/または酢酸を提供するステップと、2−クロロ,4−ニトロフェノールの存在について前記サンプルをアッセイするステップとを含む方法。
【請求項30】
フェノキシオーキシンおよびピリジルオキシオーキシンからなる群から選択される少なくとも1つの除草剤を酵素で分解するタンパク質をコードする核酸分子を含む遺伝性の発現カセットであって、前記核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする遺伝性の発現カセット。
【請求項31】
前記プロモーターが植物プロモーターである、請求項30に記載の発現カセット。
【請求項32】
キャッサバベインモザイクウイルスプロモーター、CaMV 35Sプロモーター、ゴマノハグサモザイクウイルスプロモーター、イネアクチンプロモーター、ファゼオリンプロモーター、シロイヌナズナユビキチン10プロモーター、トウモロコシユビキチンプロモーター、シロイヌナズナAct2プロモーター、シロイヌナズナユビキチン11プロモーター、およびシロイヌナズナユビキチン3プロモーターから選択されるプロモーターを含む、請求項30に記載の発現カセット。
【請求項33】
前記植物が、グリホサートを含む除草剤調合物に対して抵抗性である、請求項24に記載の方法。
【請求項34】
生育地において雑草を防除する方法であって、前記生育地に対して第1の除草剤を適用するステップと、前記第1の除草剤の適用の14日以内に前記生育地において種子を植え付けるステップとを含み、前記種子が、請求項1に記載の細胞を含み、前記第1の除草剤が、フェノキシオーキシンおよびピリジルオキシオーキシンからなる群から選択される方法。
【請求項35】
前記第1の除草剤が、酸、無機塩、有機塩、またはエステルである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記種子が、前記植物を第2の除草剤に対して抵抗性にする第2の遺伝子を含み、前記植え付け前に前記生育地に対して前記第2の除草剤を適用するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の除草剤が、グリホサート、グラモキソン、およびグルホシネートからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
植物が請求項20に記載のポリヌクレオチドを含むかどうかを検出する方法であって、前記植物からサンプルを収集するステップと、前記ポリヌクレオチドの存在について前記サンプルをアッセイするステップとを含む方法。
【請求項39】
前記ポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質の存在について前記サンプルをアッセイするステップを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
PCRプライマーまたはプローブを使用して、前記ポリヌクレオチドの存在について検出するステップを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
抗体を使用して、前記タンパク質の存在について検出するステップを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、フォトラブダス属(Photorhabdus)、およびゼノラブダス属(Xenorhabdus)からなる群から選択される生物に由来する昆虫抵抗性遺伝子をさらに含む、請求項15に記載の植物。
【請求項43】
真菌抵抗性、ストレス耐性、収量の増加、油の特性の改善、繊維の質の改善、ウイルス抵抗性、成熟の遅延、耐冷性、および塩耐性からなる群から選択される農業形質の遺伝子をさらに含む、請求項15に記載の植物。
【請求項44】
生育地において少なくとも1つの雑草を防除する方法であって、前記生育地において請求項15に記載の少なくとも1つのトランスジェニック植物を成長させるステップと、前記生育地の少なくとも一部分に対してピリジルオキシオーキシン除草剤を適用するステップとを含む方法。
【請求項45】
生育地において少なくとも1つの雑草を防除する方法であって、前記生育地において請求項16に記載の少なくとも1つの植物を成長させるステップと、前記生育地の少なくとも一部分に対してフェノキシオーキシン除草剤を適用するステップとを含む方法。
【請求項46】
前記生育地の少なくとも一部分に対してフェノキシオーキシン除草剤を適用するステップをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記ピリジルオキシオーキシンがフルロキシピルである、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
前記フェノキシオーキシン除草剤が、2,4−DおよびMCPAからなる群から選択される、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記植物が、グリホサート、グルホシネート、イマゼタピル、クロルスルフロン、ジカンバ、メソトリオン、イソキサフルトール、およびブタフェナシルからなる群から選択される除草剤に対して抵抗性である、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記除草剤がアキラルフェノキシオーキシンである、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
前記植物が単子葉植物である、請求項24に記載の方法。
【請求項52】
前記単子葉植物が、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、暖地型芝草および寒地型芝草、オートムギ、モロコシ、ならびに牧草からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記第1の除草剤がフェノキシオーキシンであり、前記植物が双子葉植物である、請求項24に記載の方法。
【請求項54】
前記双子葉植物が、ワタ、タバコ、キャノーラ、およびダイズからなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
作物に対する除草剤抵抗性を付与する方法であって、前記作物の少なくとも1つの植物細胞の中に、基質としてピリジルオキシオーキシン除草剤およびフェノキシオーキシン除草剤を使用することができる酵素をコードするポリヌクレオチドを導入するステップを含む方法。
【請求項56】
グリホサート抵抗性であり、生来グリホサート耐性であり、かつ/または生来グルホシネート耐性である雑草を、グリホサートおよび/またはグルホシネート耐性の作物植物の生育地において防除する方法であって、前記植物が、請求項13に記載のポリヌクレオチドを含み、前記生育地の少なくとも一部分に対してアリールオキシアルカノエート除草剤を適用するステップを含む方法。
【請求項57】
前記除草剤がフェノキシオーキシンである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記フェノキシオーキシンが2,4−Dである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
請求項20に記載のポリヌクレオチドを含む作物植物の生育地において、ALS阻害除草剤に対して抵抗性である雑草を防除する方法であって、前記生育地の少なくとも一部分に対してアリールオキシアルカノエート除草剤を適用するステップを含む方法。
【請求項60】
前記植物細胞が、双子葉植物の細胞および単子葉植物の細胞からなる群から選択される、請求項1に記載の細胞。
【請求項61】
前記植物細胞が双子葉植物であり、ワタ細胞、タバコ細胞、キャノーラ細胞、ダイズ細胞、およびシロイヌナズナ細胞からなる群から選択される、請求項60に記載の細胞。
【請求項62】
前記植物細胞が、イネ細胞およびトウモロコシ細胞からなる群から選択される単子葉植物の細胞である、請求項60に記載の細胞。
【請求項63】
前記ピリジルオキシオーキシン除草剤が、フルロキシピルからなる群から選択される、請求項61に記載の細胞。
【請求項64】
前記ポリヌクレオチドの発現が、前記植物を、フェノキシ酢酸オーキシン除草剤とピリジルオキシオーキシン除草剤の両方に対して抵抗性にする、請求項4に記載の植物。
【請求項65】
第2の除草剤を適用するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項66】
前記2,4−D除草剤および前記第2の除草剤が順次適用される、請求項22に記載の方法。
【請求項67】
前記第1の除草剤および前記第2の除草剤が同時に適用される、請求項22に記載の方法。
【請求項68】
前記植物が、グリホサートに対して抵抗性である、請求項8に記載の方法。
【請求項69】
前記第2のポリヌクレオチドが、修飾EPSPS(5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ)またはGATである、請求項24に記載の方法。
【請求項70】
前記第1の除草剤がフェノキシオーキシンであり、前記第2の除草剤が、グリホサートおよびグルホシネートからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項71】
前記フェノキシオーキシンが2,4−Dであり、前記第2の除草剤がグリホサートである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
第3の除草剤を適用するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項73】
植物における発現に最適化されたポリヌクレオチドであって、アリールオキシアルカノエートジオキシゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードし、前記タンパク質をコードする核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド。
【請求項74】
双子葉植物または単子葉植物における発現に最適化されている、請求項44に記載のポリヌクレオチド。
【請求項75】
フェノキシオーキシンおよびピリジルオキシオーキシンからなる群から選択される除草剤を酵素で分解するタンパク質をコードする単離ポリヌクレオチドであって、前記タンパク質をコードする核酸分子が、配列番号1、配列番号3、および配列番号5からなる群から選択される配列の完全相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、前記ポリヌクレオチドが、植物細胞中で機能するプロモーターと作動可能に連結している単離ポリヌクレオチド。
【請求項76】
前記プロモーターが植物プロモーターである、請求項75に記載のポリヌクレオチド。
【請求項77】
前記プロモーターがキャッサバベインモザイクウイルスプロモーターである、請求項76に記載のポリヌクレオチド。
【請求項78】
前記ポリヌクレオチドが選択可能マーカーとして使用される、請求項22に記載の方法。
【請求項79】
請求項1に記載の植物細胞を含む種子。
【請求項80】
請求項79に記載の種子から成長させた植物。
【請求項81】
請求項4に記載の植物の再生可能な部分、子孫、または無性繁殖体。
【請求項82】
除草剤抵抗性の雑草を処理または予防するのに使用される、請求項8に記載の方法。
【請求項83】
バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、フォトラブダス属(Photorhabdus)、およびゼノラブダス属(Xenorhabdus)からなる群から選択される生物に由来する昆虫抵抗性遺伝子をさらに含む、請求項4に記載の植物。
【請求項84】
真菌抵抗性、ストレス耐性、収量の増加、油の特性の改善、繊維の質の改善、ウイルス抵抗性、成熟の遅延、耐冷性、および塩耐性からなる群から選択される農業形質の遺伝子をさらに含む、請求項4に記載の植物。
【請求項85】
グリホサート耐性作物植物の生育地においてグリホサート抵抗性雑草を防除する方法であって、前記植物が、請求項20に記載のポリヌクレオチドを含み、前記生育地の少なくとも一部分に対してアリールオキシアルカノエート除草剤を適用するステップを含む方法。
【請求項86】
前記除草剤がフェノキシオーキシンである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記除草剤がタンク混合物から適用される、請求項25に記載の方法。
【請求項88】
前記雑草の前記少なくとも1つが、前記トランスジェニック作物と異なる種の少なくとも1つのグリホサート抵抗性自生植物を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項89】
請求項1に記載の少なくとも1つのトランスジェニック植物細胞を選択する方法であって、前記トランスジェニック植物細胞上および/または周囲ならびに前記ポリヌクレオチドを欠如する欠如植物細胞にアリールオキシアルカノエート除草剤を適用するステップと、前記トランスジェニック植物細胞および前記欠如植物細胞が増殖することを可能にするステップとを含む方法。
【請求項90】
前記トランスジェニック植物細胞が、生育地において成長しているトランスジェニック作物植物の植物細胞であり、前記欠如細胞が、前記生育地において成長している雑草の細胞である、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記トランスジェニック植物細胞が、前記ポリヌクレオチドを用いて形質転換された植物細胞であり、前記欠如細胞が非形質転換体であり、前記細胞がすべて組織培養培地上で増殖する、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
生育地において少なくとも1つの雑草を防除する方法であって、前記生育地において請求項4に記載の少なくとも1つのトランスジェニック植物を成長させるステップ、および前記生育地の少なくとも一部分に対して第1の除草剤を適用するステップであって、前記第1の除草剤が、2,4−Dおよびフルロキシピルからなる群から選択され、前記植物が、
HPPD(4−ヒドロキシフェニル−ピルビン酸−ジオキシゲナーゼ)酵素の阻害剤に対する抵抗性、
および/または
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼIX(PPO)阻害除草剤に対する抵抗性を前記植物に付与する第2の異種遺伝子をさらに含むステップと、
前記第1の除草剤の前後、および/またはそれと同時に、HPPD阻害剤および/またはPPO阻害剤を前記生育地に対して適用するステップとを含む方法。
【請求項93】
生育地において少なくとも1つの雑草を防除する方法であって、前記生育地において請求項4に記載の少なくとも1つのトランスジェニック植物を成長させるステップと、前記生育地の少なくとも一部分に対して、2,4−Dおよびフルロキシピルからなる群から選択される第1の除草剤を適用するステップと、前記生育地に対して第2の除草剤を適用するステップとを含み、前記第2の除草剤が、第2の除草剤耐性形質を必要としない前記特定の植物と共に選択的に使用され、前記第2の除草剤が、前記第1の除草剤の前後、および/またはそれと同時に適用される方法。
【請求項94】
前記タンパク質が、配列番号2および配列番号4からなる群から選択される配列と少なくとも85%の配列同一性を有する、請求項1に記載のトランスジェニック植物細胞。
【請求項95】
前記タンパク質が、配列番号2および配列番号4からなる群から選択される配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項1に記載のトランスジェニック植物細胞。
【請求項96】
前記タンパク質が、配列番号2および配列番号4からなる群から選択される配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項20に記載のポリヌクレオチド。
【請求項97】
前記植物が、バチルス ポピリエ(Bacillus popilliae)、B.スファエリカス(B. sphaericus)、B.チューリンゲンシス亜種アイザワイ(B. thuringiensis subsp. Aizawai)、B.チューリンゲンシス亜種クルスタキ(B. thuringiensis subsp. Kurstaki)、B.チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(B. thuringiensis subsp. Tenebrionis)、ビューベリア バッシアナ(Beauveria bassiana)、シディア ポモネラ顆粒病ウイルス(Cydia pomonella granulosis virus)、米マツドクガ(Douglas fir tussock moth)NPV、マイマイガNPV、アメリカタバコガNPV、ノシメマダラメイガ顆粒病ウイルス(Indian meal moth granulosis virus)、メタリジウム アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)、ノセマ ロカスタエ(Nosema locustae)、ペシロミセス フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、P.リラシナス(P. lilacinus)、フォトラブダス ルミネセンス(Photorhabdus luminescens)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)NPV、トリプシン調節卵形成阻害因子(trypsin modulating oostatic factor)、ゼノラブダス ネマトフィラス(Xenorhabdus nematophilus)、およびX.ボビエニ(X. bovienii)からなる群から選択される供給源に由来する生物学的殺虫剤を含む、請求項4または15のいずれかに記載の植物。
【請求項98】
前記植物は、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1A.105、Cry2Ab2、Cry3A、mir Cry3A、Cry3Bb1、Cry34、Cry35、およびVIP3Aからなる群から選択される、植物に組み込まれた保護殺虫剤を含む、請求項4または15のいずれかに記載の植物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−526535(P2010−526535A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507690(P2010−507690)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/063212
【国際公開番号】WO2008/141154
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(501035309)ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー (197)
【Fターム(参考)】