新規トマイマイシン誘導体を含む細胞毒性剤およびこれらの治療的使用
本発明は、リンカーを含む新規トマイマイシン誘導体に関する。本発明はまた、トマイマイシン誘導体のリンカー上に存在している結合基を介して細胞結合剤に共有結合している1種以上の前記トマイマイシン誘導体を含むコンジュゲート分子に関する。本発明はまた、トマイマイシン誘導体およびコンジュゲート分子の調製に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは水和塩、前記化合物の多形結晶構造体、または光学異性体、ラセミ化合物、ジアステレオマーもしくはエナンチオマー
[式中、
−−−−は、任意の単結合を表し;
【化2】
は、単結合または二重結合を表し;
ただし、
【化3】
が単結合を表す場合、UおよびU’は、同一でありまたは異なり、独立してHを表し、ならびにWおよびW’は、同一でありまたは異なり、−OH、−OR、−OCOR、−COOR、−OCOOR、−OCONRR’、N10およびC11が環の一部であるような環式カルバメート、−NRCONRR’、−OCSNHR、N10およびC11が環の一部であるような環式チオカルバメート、−SH、−SR、−SOR、−SOOR、−SO3−、−NRSOOR’、−NRR’、N10およびC11が環の一部であるような環式アミン、−NROR’、−NRCOR’、−N3、−CN、Hal、トリアルキルまたはトリアリールホスホニウムからなる群から独立して選択され;
ならびに
【化4】
が二重結合を表す場合、UおよびU’は存在せず、ならびにWおよびW’はHを表し;
R1、R2、R1’、R2’は、同一でありまたは異なり、およびH、ハライドまたはアルキル(1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、アリール、Het、S(O)qRで置換されていてもよい。)から独立して選択され、またはR1およびR2、ならびにR1’およびR2’は、=Bおよび=B’基をそれぞれ含有する二重結合を一緒になって形成しており、;
BおよびB’は、同一でありまたは異なり、および1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、SR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよいアルケニルから独立して選択され、またはBおよびB’は酸素原子を表し;
X、X’は、同一でありまたは異なり、および1個以上の−O−、−S−、−NR−、−(C=O)−、−SO−、−SO2−から独立して選択され;
A、A’は、同一でありまたは異なり、およびそれぞれ1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、SR、SOR、SO2R、アリール、Het、アルキル、アルケニルで置換されていてもよいアルキルまたはアルケニルから独立して選択され;
Y、Y’は、同一でありまたは異なり、およびH、ORから独立して選択され;
Tは、−NR−、または4員から10員のアリール、シクロアルキル、ヘテロ環、ヘテロアリール、または直鎖もしくは分枝鎖のアルキル(それぞれ、1個以上の非開裂性リンカーで置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい。)であり;
n、n’は、等しくまたは異なり、0または1であり;
qは、0、1または2であり;
R、R’は、等しくまたは異なり、およびH、アルキル、アリール(それぞれ、Hal、CN、COOH、COOR、CONHR、CONRR’、NRR’、CF3、R、OR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよい。)から独立して選択される。]。
【請求項2】
式(I’):
【化5】
の化合物
[式中、
Tは、−NR−、または4員から10員のアリール、シクロアルキル、ヘテロ環、ヘテロアリール、または直鎖もしくは分枝鎖のアルキル(それぞれ、式−G−D−(Z)pC(=O)−Z’R”の1個以上のリンカーで置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい。)であり;
Gは、単結合、二重結合または三重結合、−O−、−S−または−NR−であり;
Dは、単結合または−E−、−E−NR−、−E−NR−F−、−E−O−、−E−O−F−、−E−NR−CO−、−E−CONR−、−E−NR−CO−F−、−E−CO−NR−F−、−E−CO−、−CO−E−、−E−CO−F−、−E−S−、−E−S−F−、−E−NR−CS−、−E−CS−NR−、−E−NR−CS−F−、−E−CS−NR−F−であり;
EおよびFは、同一でありまたは異なり、および直鎖または分枝鎖の−(OCH2CH2)iアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)i−アルキル−、−(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iシクロアルキル(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iヘテロ環(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iアリール(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iヘテロアリール(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)iアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)i−、−アルキル−(OCH2CH2)iシクロアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)iヘテロ環(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)iアリール(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)iヘテロアリール(OCH2CH2)j−、−シクロアルキル−アルキル−、−アルキル−シクロアルキル−、−ヘテロ環−アルキル−、−アルキル−ヘテロ環−、−アルキル−アリール−、−アリール−アルキル−、−アルキル−ヘテロアリール−、−ヘテロアリール−アルキル−から独立して選択され;
iおよびjは、同一でありまたは異なり、整数であり、および0、1から2000から独立して選択され;
Zは、可溶化官能基、例えばアミノ、エーテル、スルホンおよびカルボキシル基で置換されていてもよい直鎖または分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアラルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり;
pは0または1であり;
−C(=O)−Z’R”は、官能基を含有するカルボニルであり、ここで、
−Z’は、単結合または−O−、−S−、−NR−を表し、ならびに
−R”は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ環(それぞれ、1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよい。)を表し;
R1、R1’、R2、R2’、W、W’、U、U’、Y、Y’、X、X’、A、A’、n、n’、RおよびR’は、請求項1に定義の通りである。]。
【請求項3】
WおよびW’が、同一でありまたは異なり、および−OH、−OMe、−OEt、−NHCONH2、−SMeである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
以下の式(II):
【化6】
を有する、請求項1から3に記載の化合物。
【請求項5】
式:
【化7】
の化合物
[式中、X、X’、A、A’、Y、Y’、T、n、n’は、請求項1または2に定義の通りである。]。
【請求項6】
X=X’である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
X=X’=Oである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
A=A’である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
A=A’=直鎖非置換アルキルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Y=Y’である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Y=Y’=Oアルキルである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
Tが、前記リンカーの1個以上で置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい4員から10員のアリールまたはヘテロアリールである、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
Tがフェニルまたはピリジル基である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
リンカーが、請求項2に定義の式−G−D−(Z)p−C(=O)−Z’R”を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Gが、単結合、二重結合もしくは三重結合であり、または−O−、−S−もしくは−NR−である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
Gが、単結合または−O−である、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項17】
Dが、単結合であり、または−E−もしくは−E−O−である、請求項14、15または16に記載の化合物。
【請求項18】
Dが−E−である、請求項14から17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
Eが、直鎖または分枝鎖の−アルキル−または−Alk(OCH2CH2)i−である、請求項14から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
Zが、直鎖または分枝鎖の−アルキル−である、請求項14から19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
pが0である、請求項14から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
Z’が、単結合またはOである、請求項14から21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
Z’がOである、請求項14から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R”がHまたは直鎖もしくは分枝鎖の−アルキル−、または置換されていてもよいヘテロ環である、請求項14から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R”がHまたはアルキルもしくはスクシンイミド基
【化8】
である、請求項14から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
−Z’R”が、−OH、−Oアルキルまたは
【化9】
である、請求項14から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
リンカーが、
−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(OCO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CONR19)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フェニル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、−(CR13R14)t−フリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−オキサゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チアゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チエニル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−イミダゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)tピペラジノ−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フェニル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チアゾリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−チエニル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−イミダゾリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−ピペラジノ−QCOZ’R”、
−(C≡C)−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O−フェニル−QCOZ’R”、−O−フリル−QCOZ’R”、−O−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−O−チアゾリル−QCOZ’R”、−O−チエニル−QCOZ’R”、−O−イミダゾリル−QSCOZ’R”、
−O−モルホリノ−QCOZ’R”、−O−ピペラジノ−QCOZ’R”、
−OCO(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCO−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCO−フェニル−QCOZ’R”、−OCO−フリル−QCOZ’R”、−OCO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−OCO−チアゾリル−QCOZ’R”、−OCO−チエニル−QCOZ’R”、−OCO−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−OCO−ピペラジノ−QCOZ’R”、または
−CO(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CO−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CO−フェニル−QCOZ’R”、−CO−フリル−QCOZ’R” −CO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−CO−チアゾリル−QCOZ’R”、−CO−チエニル−QCOZ’R”、−CO−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−CO−ピペラジノ−QCOZ’R”、−CO−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CONR12(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO−フェニル−QCOZ’R”、−NR19CO−フリル−QCOZ’R”、−NR19CO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19CO−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−チエニル−QCOZ’R”、
−NR19CO−イミダゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−モルホリノ−QCOZ’R”、
−NR19CO−ピペラジノ−QCOZ’R”、−NR19CO−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19−フェニル−QCOZ’R”、−NR19−フリル−QCOZ’R”、−NR19−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19−チエニル−QCOZ’R”、−NR19−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−NR19−ピペラジノ−QCOZ’R”、−NR19−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−フェニル−QCOZ’R”、−NR19CO−NR12−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−NR12−チエニル−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−S(O)q(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−S(O)q(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−SCONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、−SCO−ピペラジノ−QCOZ’R”、
および−SCO−ピペリジノ−QCOZ’R”
[式中、
Qは、直接結合、または1から10個の炭素原子を有する直鎖アルキルもしくは分枝鎖アルキル、または2個から20個の繰り返しエチレンオキシ単位を有するポリエチレングリコールスペーサーであり;
R19およびR12は、同一でありまたは異なり、および1個から10個の炭素原子を有する直鎖アルキル、分枝鎖アルキルもしくは環式アルキル、または単なるもしくは置換アリールもしくはヘテロ環であり、およびR12は、さらにHであってよく;
R13、R14、R15およびR16は、同一でありまたは異なり、およびHまたは1個から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルであり;
R17およびR18は、Hまたはアルキルであり;
qは、0、1または2であり;
uは、1から10の整数であり、0であってもよく;
tは、1から10の整数であり、0であってもよく;
yは、1から20の整数であり、0であってもよい。]
から選択される、請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
前記リンカーが、
−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yO(CR15R16)uCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(C≡C)−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−O(CR13R14)tCOZ’R”;
−(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(C≡C)−(CR13R14)tCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)uCOZ’R”;
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yCOZ’R”
から選択される、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
式:
【化10】
の化合物
[式中、
−G−D−(Z)p−C(=O)−Z’R”は、請求項2または14から28に定義の通りであり;
Mは、CHまたはNを表す。]。
【請求項30】
4−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−酪酸;
4−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−酢酸;
3−(2−{2−[2−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオン酸;
6−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェニル)−ヘクサ−5−イン酸;
3−(2−{2−[2−(2,6−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−ピリジン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオン酸;
4−(2,6−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−ピリジン−4−イルオキシ)−酪酸;
N−[2−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−エチル]−N−メチル−スクシンアミド酸;
4(3,5−ビス−[(S)−2−メチリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェニル)−プロパン酸;
(2−{2−[2−(2−{3−[3,5−ビス−(7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イルオキシメチル)−フェニル]−プロポキシ}−エトキシ)エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−酢酸;
(3−{2−[2−(2−{3−[3,5−ビス−(7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イルオキシメチル)−フェニル]−プロポキシ}−エトキシ)エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロパン酸;
からなる群において選択される化合物、ならびに対応するN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル、またはこれらの薬学的に許容される塩、水和物もしくは水和塩、またはこれらの化合物の多形結晶構造体、またはこれらの光学異性体、ラセミ化合物、ジアステレオマーもしくはエナンチオマー。
【請求項31】
リンカーを介して変性されていてもよい細胞結合剤に化学結合している、請求項1から30のいずれか一項に記載の1種以上のトマイマイシン誘導体を含むコンジュゲート分子。
【請求項32】
トマイマイシン誘導体のリンカーの結合基を介して細胞結合剤に共有結合している、請求項1から30の一項に記載の1種以上のトマイマイシン誘導体を含むコンジュゲート分子。
【請求項33】
前記細胞結合剤が、抗体もしくは少なくとも1つの結合部位を含有する抗体のフラグメント、リンホカイン、ホルモン、成長因子、栄養輸送分子、または任意の他の細胞結合分子もしくは物質から選択される、請求項31または32に記載のコンジュゲート分子。
【請求項34】
前記細胞結合剤が、モノクローナル抗体;キメラ抗体;ヒト化抗体;完全ヒト抗体;単鎖抗体;抗体のフラグメント、例えばFab、Fab’、F(ab’)2およびFv、インターフェロン;ペプチド;リンホカイン、例えばIL−2、IL−3、IL−4、IL−6;ホルモン、例えば、インスリン、TRH(チロトロピン放出ホルモン)、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)、ステロイドホルモン、例えばアンドロゲンおよびエストロゲン;成長因子およびコロニー刺激因子、例えばEGF、TGFα、インスリン様成長因子(IGF−I、IGF−II)、G−CSF、M−CSFおよびGM−CSF;ビタミン、例えば葉酸およびトランスフェリンから選択される、請求項31から33に記載のコンジュゲート分子。
【請求項35】
細胞結合剤および前記誘導体がアミド基を介して結合している、請求項31から34のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子。
【請求項36】
式:
【化11】
の対応する化合物
[式中、T’は、末端カルボキシ基がエステル化または保護されているTに対応する。]を加水分解または脱保護し、所望の化合物を必要に応じて単離する段階を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
【請求項37】
加水分解または脱保護すべき化合物を式(IV)、(IV’)および(V):
【化12】
の対応する化合物
[式中、Lgは、脱離基である。]のカップリングから得る、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
式(VIII):
【化13】
の対応する化合物を環化する段階を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
【請求項39】
リンカーが末端カルボキシ基を含み、前記カルボキシ基がアミド基またはこの前駆体として必要に応じて活性化されている、請求項1から30に記載の化合物を、細胞結合剤と、該化合物および該細胞結合剤がアミド結合を介して一緒に結合するように反応させる段階を含む、コンジュゲート分子を調製する方法。
【請求項40】
請求項31から35のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子または請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を薬学的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項41】
癌を治療する医薬品の調製のための、請求項31から35のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子または請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物の有効量の使用。
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは水和塩、前記化合物の多形結晶構造体、または光学異性体、ラセミ化合物、ジアステレオマーもしくはエナンチオマー
[式中、
−−−−は、任意の単結合を表し;
【化2】
は、単結合または二重結合を表し;
ただし、
【化3】
が単結合を表す場合、UおよびU’は、同一でありまたは異なり、独立してHを表し、ならびにWおよびW’は、同一でありまたは異なり、−OH、−OR、−OCOR、−COOR、−OCOOR、−OCONRR’、N10およびC11が環の一部であるような環式カルバメート、−NRCONRR’、−OCSNHR、N10およびC11が環の一部であるような環式チオカルバメート、−SH、−SR、−SOR、−SOOR、−SO3−、−NRSOOR’、−NRR’、N10およびC11が環の一部であるような環式アミン、−NROR’、−NRCOR’、−N3、−CN、Hal、トリアルキルまたはトリアリールホスホニウムからなる群から独立して選択され;
ならびに
【化4】
が二重結合を表す場合、UおよびU’は存在せず、ならびにWおよびW’はHを表し;
R1、R2、R1’、R2’は、同一でありまたは異なり、およびH、ハライドまたはアルキル(1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、アリール、Het、S(O)qRで置換されていてもよい。)から独立して選択され、またはR1およびR2、ならびにR1’およびR2’は、=Bおよび=B’基をそれぞれ含有する二重結合を一緒になって形成しており、;
BおよびB’は、同一でありまたは異なり、および1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、SR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよいアルケニルから独立して選択され、またはBおよびB’は酸素原子を表し;
X、X’は、同一でありまたは異なり、および1個以上の−O−、−S−、−NR−、−(C=O)−、−SO−、−SO2−から独立して選択され;
A、A’は、同一でありまたは異なり、およびそれぞれ1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、OR、SR、SOR、SO2R、アリール、Het、アルキル、アルケニルで置換されていてもよいアルキルまたはアルケニルから独立して選択され;
Y、Y’は、同一でありまたは異なり、およびH、ORから独立して選択され;
Tは、−NR−、または4員から10員のアリール、シクロアルキル、ヘテロ環、ヘテロアリール、または直鎖もしくは分枝鎖のアルキル(それぞれ、1個以上の非開裂性リンカーで置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい。)であり;
n、n’は、等しくまたは異なり、0または1であり;
qは、0、1または2であり;
R、R’は、等しくまたは異なり、およびH、アルキル、アリール(それぞれ、Hal、CN、COOH、COOR、CONHR、CONRR’、NRR’、CF3、R、OR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよい。)から独立して選択される。]。
【請求項2】
式(I’):
【化5】
の化合物
[式中、
Tは、−NR−、または4員から10員のアリール、シクロアルキル、ヘテロ環、ヘテロアリール、または直鎖もしくは分枝鎖のアルキル(それぞれ、式−G−D−(Z)pC(=O)−Z’R”の1個以上のリンカーで置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい。)であり;
Gは、単結合、二重結合または三重結合、−O−、−S−または−NR−であり;
Dは、単結合または−E−、−E−NR−、−E−NR−F−、−E−O−、−E−O−F−、−E−NR−CO−、−E−CONR−、−E−NR−CO−F−、−E−CO−NR−F−、−E−CO−、−CO−E−、−E−CO−F−、−E−S−、−E−S−F−、−E−NR−CS−、−E−CS−NR−、−E−NR−CS−F−、−E−CS−NR−F−であり;
EおよびFは、同一でありまたは異なり、および直鎖または分枝鎖の−(OCH2CH2)iアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)i−アルキル−、−(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iシクロアルキル(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iヘテロ環(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iアリール(OCH2CH2)j−、−(OCH2CH2)iヘテロアリール(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)iアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)i−、−アルキル−(OCH2CH2)iシクロアルキル(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)iヘテロ環(OCH2CH2)j−、−アルキル−(OCH2CH2)iアリール(OCH2CH2)j−、−アルキル(OCH2CH2)iヘテロアリール(OCH2CH2)j−、−シクロアルキル−アルキル−、−アルキル−シクロアルキル−、−ヘテロ環−アルキル−、−アルキル−ヘテロ環−、−アルキル−アリール−、−アリール−アルキル−、−アルキル−ヘテロアリール−、−ヘテロアリール−アルキル−から独立して選択され;
iおよびjは、同一でありまたは異なり、整数であり、および0、1から2000から独立して選択され;
Zは、可溶化官能基、例えばアミノ、エーテル、スルホンおよびカルボキシル基で置換されていてもよい直鎖または分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアラルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり;
pは0または1であり;
−C(=O)−Z’R”は、官能基を含有するカルボニルであり、ここで、
−Z’は、単結合または−O−、−S−、−NR−を表し、ならびに
−R”は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ環(それぞれ、1個以上のHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SOR、SO2R、アリール、Hetで置換されていてもよい。)を表し;
R1、R1’、R2、R2’、W、W’、U、U’、Y、Y’、X、X’、A、A’、n、n’、RおよびR’は、請求項1に定義の通りである。]。
【請求項3】
WおよびW’が、同一でありまたは異なり、および−OH、−OMe、−OEt、−NHCONH2、−SMeである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
以下の式(II):
【化6】
を有する、請求項1から3に記載の化合物。
【請求項5】
式:
【化7】
の化合物
[式中、X、X’、A、A’、Y、Y’、T、n、n’は、請求項1または2に定義の通りである。]。
【請求項6】
X=X’である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
X=X’=Oである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
A=A’である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
A=A’=直鎖非置換アルキルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Y=Y’である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Y=Y’=Oアルキルである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
Tが、前記リンカーの1個以上で置換されており、ならびにHal、CN、NRR’、CF3、R、OR、SORまたはSO2Rの1個以上で置換されていてもよい4員から10員のアリールまたはヘテロアリールである、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
Tがフェニルまたはピリジル基である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
リンカーが、請求項2に定義の式−G−D−(Z)p−C(=O)−Z’R”を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Gが、単結合、二重結合もしくは三重結合であり、または−O−、−S−もしくは−NR−である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
Gが、単結合または−O−である、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項17】
Dが、単結合であり、または−E−もしくは−E−O−である、請求項14、15または16に記載の化合物。
【請求項18】
Dが−E−である、請求項14から17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
Eが、直鎖または分枝鎖の−アルキル−または−Alk(OCH2CH2)i−である、請求項14から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
Zが、直鎖または分枝鎖の−アルキル−である、請求項14から19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
pが0である、請求項14から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
Z’が、単結合またはOである、請求項14から21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
Z’がOである、請求項14から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R”がHまたは直鎖もしくは分枝鎖の−アルキル−、または置換されていてもよいヘテロ環である、請求項14から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R”がHまたはアルキルもしくはスクシンイミド基
【化8】
である、請求項14から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
−Z’R”が、−OH、−Oアルキルまたは
【化9】
である、請求項14から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
リンカーが、
−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(OCO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t(CONR19)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フェニル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、−(CR13R14)t−フリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−オキサゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チアゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チエニル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−イミダゾリル−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)tピペラジノ−CO(CR15R16)uCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フェニル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−フリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−チアゾリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−チエニル−QCOZ’R”、
−(CR13R14)t−イミダゾリル−QCOZ’R”、−(CR13R14)t−ピペラジノ−QCOZ’R”、
−(C≡C)−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−O−フェニル−QCOZ’R”、−O−フリル−QCOZ’R”、−O−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−O−チアゾリル−QCOZ’R”、−O−チエニル−QCOZ’R”、−O−イミダゾリル−QSCOZ’R”、
−O−モルホリノ−QCOZ’R”、−O−ピペラジノ−QCOZ’R”、
−OCO(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCO−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−OCO−フェニル−QCOZ’R”、−OCO−フリル−QCOZ’R”、−OCO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−OCO−チアゾリル−QCOZ’R”、−OCO−チエニル−QCOZ’R”、−OCO−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−OCO−ピペラジノ−QCOZ’R”、または
−CO(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CO−(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−CO−フェニル−QCOZ’R”、−CO−フリル−QCOZ’R” −CO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−CO−チアゾリル−QCOZ’R”、−CO−チエニル−QCOZ’R”、−CO−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−CO−ピペラジノ−QCOZ’R”、−CO−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CONR12(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−NR19CO−フェニル−QCOZ’R”、−NR19CO−フリル−QCOZ’R”、−NR19CO−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19CO−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−チエニル−QCOZ’R”、
−NR19CO−イミダゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−モルホリノ−QCOZ’R”、
−NR19CO−ピペラジノ−QCOZ’R”、−NR19CO−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19−フェニル−QCOZ’R”、−NR19−フリル−QCOZ’R”、−NR19−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19−チエニル−QCOZ’R”、−NR19−イミダゾリル−QCOZ’R”、
−NR19−ピペラジノ−QCOZ’R”、−NR19−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−フェニル−QCOZ’R”、−NR19CO−NR12−オキサゾリル−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−チアゾリル−QCOZ’R”、−NR19CO−NR12−チエニル−QCOZ’R”、
−NR19CO−NR12−ピペリジノ−QCOZ’R”、
−S(O)q(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−S(O)q(CR13R14)t(CR17=CR18)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、
−SCONR12(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”、−SCO−ピペラジノ−QCOZ’R”、
および−SCO−ピペリジノ−QCOZ’R”
[式中、
Qは、直接結合、または1から10個の炭素原子を有する直鎖アルキルもしくは分枝鎖アルキル、または2個から20個の繰り返しエチレンオキシ単位を有するポリエチレングリコールスペーサーであり;
R19およびR12は、同一でありまたは異なり、および1個から10個の炭素原子を有する直鎖アルキル、分枝鎖アルキルもしくは環式アルキル、または単なるもしくは置換アリールもしくはヘテロ環であり、およびR12は、さらにHであってよく;
R13、R14、R15およびR16は、同一でありまたは異なり、およびHまたは1個から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルであり;
R17およびR18は、Hまたはアルキルであり;
qは、0、1または2であり;
uは、1から10の整数であり、0であってもよく;
tは、1から10の整数であり、0であってもよく;
yは、1から20の整数であり、0であってもよい。]
から選択される、請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
前記リンカーが、
−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yO(CR15R16)uCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(C≡C)−(CR13R14)t(CR15R16)u(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−O(CR13R14)tCOZ’R”;
−(OCH2CH2)yCOZ’R”;
−(C≡C)−(CR13R14)tCOZ’R”;
−O(CR13R14)t(NR19CO)(CR15R16)uCOZ’R”;
−(CR13R14)t(OCH2CH2)yCOZ’R”
から選択される、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
式:
【化10】
の化合物
[式中、
−G−D−(Z)p−C(=O)−Z’R”は、請求項2または14から28に定義の通りであり;
Mは、CHまたはNを表す。]。
【請求項30】
4−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−酪酸;
4−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−酢酸;
3−(2−{2−[2−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオン酸;
6−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェニル)−ヘクサ−5−イン酸;
3−(2−{2−[2−(2,6−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−ピリジン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオン酸;
4−(2,6−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−ピリジン−4−イルオキシ)−酪酸;
N−[2−(3,5−ビス−[(S)−2−エタ−(E)−イリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェノキシ)−エチル]−N−メチル−スクシンアミド酸;
4(3,5−ビス−[(S)−2−メチリデン−7−メトキシ−1,2,3,11a−テトラヒドロ−ピロロ[2,1c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン−8−イルオキシメチル]−フェニル)−プロパン酸;
(2−{2−[2−(2−{3−[3,5−ビス−(7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イルオキシメチル)−フェニル]−プロポキシ}−エトキシ)エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−酢酸;
(3−{2−[2−(2−{3−[3,5−ビス−(7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イルオキシメチル)−フェニル]−プロポキシ}−エトキシ)エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロパン酸;
からなる群において選択される化合物、ならびに対応するN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル、またはこれらの薬学的に許容される塩、水和物もしくは水和塩、またはこれらの化合物の多形結晶構造体、またはこれらの光学異性体、ラセミ化合物、ジアステレオマーもしくはエナンチオマー。
【請求項31】
リンカーを介して変性されていてもよい細胞結合剤に化学結合している、請求項1から30のいずれか一項に記載の1種以上のトマイマイシン誘導体を含むコンジュゲート分子。
【請求項32】
トマイマイシン誘導体のリンカーの結合基を介して細胞結合剤に共有結合している、請求項1から30の一項に記載の1種以上のトマイマイシン誘導体を含むコンジュゲート分子。
【請求項33】
前記細胞結合剤が、抗体もしくは少なくとも1つの結合部位を含有する抗体のフラグメント、リンホカイン、ホルモン、成長因子、栄養輸送分子、または任意の他の細胞結合分子もしくは物質から選択される、請求項31または32に記載のコンジュゲート分子。
【請求項34】
前記細胞結合剤が、モノクローナル抗体;キメラ抗体;ヒト化抗体;完全ヒト抗体;単鎖抗体;抗体のフラグメント、例えばFab、Fab’、F(ab’)2およびFv、インターフェロン;ペプチド;リンホカイン、例えばIL−2、IL−3、IL−4、IL−6;ホルモン、例えば、インスリン、TRH(チロトロピン放出ホルモン)、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)、ステロイドホルモン、例えばアンドロゲンおよびエストロゲン;成長因子およびコロニー刺激因子、例えばEGF、TGFα、インスリン様成長因子(IGF−I、IGF−II)、G−CSF、M−CSFおよびGM−CSF;ビタミン、例えば葉酸およびトランスフェリンから選択される、請求項31から33に記載のコンジュゲート分子。
【請求項35】
細胞結合剤および前記誘導体がアミド基を介して結合している、請求項31から34のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子。
【請求項36】
式:
【化11】
の対応する化合物
[式中、T’は、末端カルボキシ基がエステル化または保護されているTに対応する。]を加水分解または脱保護し、所望の化合物を必要に応じて単離する段階を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
【請求項37】
加水分解または脱保護すべき化合物を式(IV)、(IV’)および(V):
【化12】
の対応する化合物
[式中、Lgは、脱離基である。]のカップリングから得る、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
式(VIII):
【化13】
の対応する化合物を環化する段階を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
【請求項39】
リンカーが末端カルボキシ基を含み、前記カルボキシ基がアミド基またはこの前駆体として必要に応じて活性化されている、請求項1から30に記載の化合物を、細胞結合剤と、該化合物および該細胞結合剤がアミド結合を介して一緒に結合するように反応させる段階を含む、コンジュゲート分子を調製する方法。
【請求項40】
請求項31から35のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子または請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物を薬学的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項41】
癌を治療する医薬品の調製のための、請求項31から35のいずれか一項に記載のコンジュゲート分子または請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物の有効量の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2010−533703(P2010−533703A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516613(P2010−516613)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【国際出願番号】PCT/IB2008/002869
【国際公開番号】WO2009/016516
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【国際出願番号】PCT/IB2008/002869
【国際公開番号】WO2009/016516
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】
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