説明

新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤

【課題】近年問題となっている深在性真菌症治療における、カンジダ属及びアスペルギルス属の両方に強い抗真菌活性を有し、且つ、フルコナゾール耐性カンジダアルビカンスに有効である新規トリアゾール誘導体を提供する。
【解決手段】下記の一般式(I)で示される新規トリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩、これらのトリアゾール誘導体からなる抗真菌剤及びこれらのトリアゾール誘導体を有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
【化1】


(式中、nは0又は1の整数を表し、Rは水素原子又は低級アルキル基、R及びRはいずれかひとつがCOと結合し、残りの1つ及びRは同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のフェニル基等を示すか、もしくは、RとRが一緒になって置換又は無置換のベンゼン環、シクロペンテン環又はシクロヘキセン環を形成する。)

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする抗真菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
抗真菌活性を有するトリアゾール誘導体はこれまでにも種々の化合物が報告されており、本発明と構造類似の化合物が抗真菌作用を有することも開示されている(特許文献1及び2参照。)。しかし、これらは最近臨床上問題となっているカンジダアルビカンスのフルコナゾール耐性菌やアスペルギルス属には無効であり、これらに有効な薬剤の開発が望まれている。
【0003】
【特許文献1】
特表平10−507205号公報
【特許文献2】
特開平2−191262号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年問題となっている深在性真菌症治療における、カンジダ属及びアスペルギルス属の両方に強い抗真菌活性を有し、且つ、フルコナゾール耐性カンジダアルビカンスに有効である新規トリアゾール誘導体を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの知見に基づいて、上記課題を解決すべく、鋭意検討の結果、一般式(I)で表される芳香族複素環イミダゾ[2,1−b]チアゾールカルボキサミド含有トリアゾール誘導体群が、カンジダ属及びアスペルギルス属の両方に、特表平10−507205号公報に記載されている既知の化合物に比べ著しく強い抗真菌活性を有すること、フルコナゾール耐性カンジダアルビカンスにも有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、
(1)一般式(I)
【化2】

[式中、nは0又は1の整数を表し、Rは水素原子又は低級アルキル基、R及びRはいずれかひとつがCOと結合し、残りの1つ及びRは同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のフェニル基、1,3−ベンゾジオキシオール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルを示すか、もしくは、RとRが一緒になって置換又は無置換のベンゼン環、シクロペンテン環又はシクロヘキセン環を形成する。]で表されるトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(2)RがCOと結合した請求項1に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(3)RがCOと結合した請求項1に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(4)Rがメチル基である請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(5)nが1である請求項1〜4のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(6)RとRが一緒になって置換又は無置換のベンゼン環、シクロペンテン環又はシクロヘキセン環を形成する請求項1又は2に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(7)(1R,2R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド、(1R,2R)−6−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド、(1R,2R)−6−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド、(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド又はそれらの薬理学的に許容しうる塩
(8)請求項1から7のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体及び/又はそれらの薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする医薬組成物
(9)請求項1から7のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体及び/又はそれらの薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする抗真菌剤、に関する。
【0007】
本明細書において、アルキル基又はアルキル部分を含む置換基のアルキル部分は直鎖状、分岐鎖状のアルキル基を示す。本明細書において、「低級」とは、炭素数1から3個程度を示す。
本明細書において「低級アルキル基」又は低級アルキル部分を含む置換基のアルキル部分の具体例としては、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル等があげられる。
本明細書において、「低級アルコキシ基」とは炭素数1から3の直鎖又は分岐のアルコキシ基を示し、例えば、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシ等があげられる。
本明細書において、「ハロゲン原子」とはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素の各原子を示す。
【0008】
一般式(I)において、「置換又は無置換のフェニル基」の置換基とは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基(例えば、トリフルオロメチル等)、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基(例えば、トリフルオロメトキシ等)、低級アルキルスルフォニル基(例えば、メチルスルフォニル等)、N、 N−低級ジアルキルアミノ基(例えば、N, N-ジエチルアミノ基等)からなる群から選ばれる置換基が好ましい。
【0009】
一般式(I)において、「置換又は無置換のベンゼン環」の置換基とは、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基(例えば、トリフルオロメチル等)からなる群から選ばれる置換基が好ましい。
【0010】
本発明の一般式(I)で表されるトリアゾール誘導体は分子内に1つ以上の不斉炭素が存在するが、本発明はこれら立体異性体の分離されたもの及び混合物いずれも包含するものである。その中で水酸基が結合した炭素は一般式R配置であることが望ましく、メチル基が結合した炭素はnが0の場合はR配置、nが1の場合はS配置であることが望ましい。
【0011】
本発明による一般式(I)で表される化合物は、下記に記載する具体的な方法に従って製造することができるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、製造法の修飾手段は勿論、本発明によって明らかにされた化合物の性状に基づき、公知の手段を施してこれらを製造する全ての方法を包括する。
【0012】
第1に一般式(I)で表される化合物は下記の方法に従って製造することができる。
【0013】
【化3】

[上記スキーム中で、R、R、R、R及びnは一般式(I)で定義したものと同じ意味を表す。]
【0014】
上記スキームにおいて、一般式(II)と一般式(III)を1−ヒドロキシベンゾトリアゾール及びジシクロヘキシルカルボジイミドまたは1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド−塩酸塩存在下、N,N−ジメチルホルムアミド中で0℃から50℃にて30分間から24時間反応させることにより式(I)を得ることができる。
【0015】
第2に一般式(II)においてnが0でRが水素原子である化合物は、例えばChem.Pharm.Bull.39(9)2241−2246(1991)に記述された方法に準じて合成することができる。
【0016】
第3に一般式(II)においてnが0でRがメチル基である化合物は、例えばChem.Pharm.Bull.39(9)2581−2589(1991)に記述された方法に準じて合成することができる。
【0017】
第4に一般式(II)においてnが0でRがエチル基である化合物は、下記の方法に従って合成できる。なお出発物質である式(IV)の化合物は、例えば特開平5−230038号に記載された方法に準じて合成することができる。
【化4】

【0018】
上記スキームにおいて、式(IV)と式(V)を過塩素酸リチウム存在下、アセトニトリル中で10時間加熱還流させることにより式(VI)を得ることができる。更に10%パラジウムカーボン存在下、エタノール中6時間接触還元させることにより式(VII)を得ることができる。
【0019】
第5に一般式(II)においてnが0でRが1−プロピル基である化合物は、下記の方法に従って合成できる。
【化5】

【0020】
上記スキームにおいて、式(IV)と式(VIII)をチタンテトライソプロポキシド存在下、1−プロパノール中で20時間加熱還流させることにより式(IX)を得ることができる。
【0021】
第6に一般式(II)においてnが1でRが水素原子である化合物は、下記の方法に従って合成できる。
なお出発物質である式(X)の化合物は、例えばChem.Pharm.Bull.46(4)623−630(1998)に記載された方法に準じて合成することができる。
【化6】

【0022】
上記スキームにおいて、式(X)と水素化ホウ素ナトリウムを塩化コバルト存在下、メタノール中1時間0℃で反応させることより式(XI)を得ることができる。
【0023】
第7に一般式(II)においてnが1でRがメチル基である化合物は、下記の方法に従って合成できる。
【化7】

【0024】
上記スキームにおいて、式(XI)とベンズアルデヒドをアセトニトリル中1時間室温で反応させた後、水素化ホウ素ナトリウムをメタノール中室温で2時間反応させることより式(XII)を得ることができる。更に式(XII)をN,N−ジメチルホルムアミド中炭酸カルシウム存在下ヨウ化メチルと室温で2時間反応させることより式(XIII)を得ることができる。更に式(XIII)をメタノール中水酸化パラジウム存在下接触還元することより式(XIV)を得ることができる。
【0025】
次に本発明による一般式(I)のトリアゾール誘導体の具体例を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】
本発明の一般式(I)のトリアゾール誘導体は、これらに通常の方法に従って薬理学的に許容しうる酸を作用させることにより容易に塩とすることができる。上記の酸としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸、例えば酢酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸を使用することできるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0028】
本発明による化合物及び薬理学上許容される塩を有効成分として含有してなる医薬組成物は、経口又は非経口(例えば、静注、筋注、皮下投与、直腸投与、経皮投与)のいずれかの投与経路で、ヒトを含め全ての哺乳動物に投与することができる。従って、本発明による化合物を有効成分としてなる医薬組成物は、投与経路に応じて適当な剤形とされ、具体的には主として静注、筋注等の注射剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トローチ剤等の経口剤、軟膏剤等のいずれかの製剤形態に調整することができる。これらの製剤は通常用いられている賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、界面活性化剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤等を用いて常法により製造することができる。使用可能な無毒性の上記添加剤としては、例えば、乳糖、果糖、ブドウ糖、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、又はその塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、シロップ、ワセリン、ラノリン、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム、β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、Tween80等が挙げられる。投与量は用法、患者の年齢、性別、症状の程度等を考慮して適宜決定されるが、例えば、カンジダ感染症の治療のためには、経口投与では通常成人1日1人当たり約1−2000mg、好ましくは、10−1000mgの投与量であり、これを1日1回又は数回にわけて投与することができる。
【0029】
本発明により得られる新規トリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩が、IC80の測定及びマウス感染治療実験により、極めて優れた抗真菌活性を有し、またフルコナゾール耐性菌に対しても有効であることが明らかとなった。これらの化合物のうちカンジダ属及びアスペルギルス属の両方に抗真菌作用を有する化合物は、ヒトを含め全ての哺乳動物における真菌症の治療及び予防に対して非常に有効な手段となることが強く期待される。
【0030】
【実施例】
以下に、本発明化合物を得るための実施例及び合成例と本発明化合物の理化学性状を示す。尚、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例の修飾手段は勿論、本発明によって明らかにされた化合物の性状に基づき、公知の手段を施してこれらを合成、生産、抽出、精製する全ての方法を包括する。
【0031】
実施例1
(i)6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノチアゾール5g(50mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に炭酸カルシウム6.2g(62mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル8.3ml(60mmol)を加え、100Cにて2時間攪拌した。水を加えた後、炭酸カルシウムを濾別し、N,N−ジメチルホルムアミドを留去した。酢酸エチルで希釈後、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し得られる残査をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、表題の化合物6.76g(収率69%)を得た。
【0032】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.39(3H,t,J=7.1Hz),4.39(2H,q,J=7.1Hz),6.96(1H,d,J=4.5Hz),7.46(1H,d,J=4.5Hz),8.08(1H,s)
MS(TSP):197(M+1)
【0033】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例1(i)の表題化合物100mg(0.51mmol)のエタノール(2.5ml)の溶液に氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液1.02ml(1.02mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。1N塩酸1.02ml(1.02mmol)を加え、溶媒を留去し得られる残査のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール115mg(0.46mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド113mg(0.55mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。不溶物を濾去後、酢酸エチルで希釈して飽和重曹水及び水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し得られる残査をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:エタノール=50:1で溶出)にて精製し、表題の化合物138mg(収率72%)を得た。
【0034】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.05(3H,d,J=6.6Hz),4.55(1H,d,J=14.1Hz),4.82−4.93(1H,m),5.04(1H,d,J=14.1Hz),5.31(1H,s),6.69−6.80(2H,m),6.98(1H,d,J=3Hz),7.35−7.44(1H,m),7.50(1H,d,J=3Hz),7.76(1H,s),7.78(1H,s),8.10(1H,s)
MS(FAB):419(M+1)
【0035】
実施例2
(i)2−クロロ−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール2−アミノ−5−クロロチアゾール塩酸塩4g(23.4mmol)、炭酸カルシウム3.1g(31.0mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル3.5ml(28.1mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物2.13g(収率43%)を得た。
【0036】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(3H,t,J=7.3Hz),4.43(2H,q,J=7.3Hz),7.47(1H,s),8.03(1H,s)
MS(FAB):231(M+1)
【0037】
(ii)(1R,2R)−2−クロロ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド実施例2(i)の表題化合物100mg(0.43mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.86ml(0.86mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール97.1mg(0.39mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド96.8mg(0.47mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物136mg(収率77%)を得た。
【0038】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.00(3H,d,J=6.9Hz),4.51(1H,d,J=14.1Hz),4.80−4.92(1H,m),4.99(1H,d,J=14.1Hz),5.20(1H,s),6.63−6.82(2H,m),7.35−7.44(1H,m),7.50(1H,s),7.71(1H,s),7.88(1H,s),8.01(1H,s)
MS(FAB):453(M+1)
【0039】
実施例3
(1R,2R)−2−クロロ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例2(i)の表題化合物100mg(0.43mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.86ml(0.86mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール103mg(0.39mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド96.8mg(0.47mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物117mg(収率64%)を得た。
【0040】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:0.82−1.29(3H,m),3.23−3.61(3H,m),4.22−5.38(4H,m),6.48−6.67(2H,m),7.18−7.43(2H,m),7.44−8.13(3H,m)
MS(FAB):467(M+1)
【0041】
実施例4
(i)2−ブロモ−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール2−アミノ−5−ブロモチアゾール臭酸塩1.3g(5mmol)、炭酸カルシウム0.6g(6mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.83ml(6mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物591mg(収率43%)を得た。
【0042】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(3H,t,J=7.1Hz),4.41(2H,q,J=7.1Hz),7.55(1H,s),8.05(1H,s)
MS(EI):276(M
【0043】
(ii)(1R,2R)−2−ブロモ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド実施例4(i)の表題化合物46.3mg(0.18mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.36ml(0.36mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール42.5mg(0.17mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド41.2mg(0.2mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物56.5mg(収率67%)を得た。
【0044】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.04(3H,d,J=6.9Hz),4.54(1H,d,J=14.4Hz),4.81−4.94(1H,m),5.02(1H,d,J=14.4Hz),5.31(1H,s),6.68−6.84(2H,m),7.35−7.44(1H,m),7.58(1H,s),7.76(1H,s),7.80(1H,s),8.04(1H,s)
MS(FAB):498(M+1)
【0045】
実施例5
(i)2−(4−クロロフェニル)−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物138mg(0.5mmol)の1,2−ジメトキシエタン(3ml)溶液に炭酸カリウム69mg(0.5mmol)、4−クロロフェニルボロニックアシッド235mg(1.5mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム77mg(0.07mmol)を順次加え、9時間加熱還流した。酢酸エチルで希釈後、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し得られる残査をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:9で溶出)にて精製し、表題の化合物80mg(収率52%)を得た。
【0046】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.2Hz),4.42(2H,q,J=7.2Hz),7.41−7.47(4H,m),7.67(1H,s),8.08(1H,s)
MS(EI):306(M
【0047】
(ii)(1R,2R)−2−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例5(i)の表題化合物40mg(0.13mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.26ml(0.26mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール30.1mg(0.12mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド28.8mg(0.14mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物38.7mg(収率61%)を得た。
【0048】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.03(3H,d,J=6.9Hz),4.53(1H,d,J=14.4Hz),4.81−4.94(1H,m),5.02(1H,d,J=14.4Hz),5.31(1H,s),6.68−6.84(2H,m),7.35−7.44(5H,m),7.58(1H,s),7.76(1H,s),7.80(1H,s),8.03(1H,s)
MS(FAB):529(M+1)
【0049】
実施例6
(1R,2R)−2−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例5(i)の表題化合物48mg(0.16mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.31ml(0.31mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール37.2mg(0.14mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド37mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物45.3mg(収率60%)を得た。
【0050】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:0.90−1.22(3H,m),3.42−3.63(3H,m),4.22−5.38(4H,m),6.51−6.73(2H,m),7.20−8.05(9H,m)
MS(FAB):543(M+1)
【0051】
実施例7
(i)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−エチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−イル)−2−ブタノール(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−(1−(1H−1,2,4−トリアゾール−イル)−メチル)オキシラン251mg(1mmol)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、過塩素酸リチウム160mg(1.5mmol)、N−エチルベンジルアミン0.7ml(1.5mmol)を加え室温で20時間撹拌した後さらに15時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をエタノール(3ml)に溶解し、10%パラジウム炭素19mgを加え室温で6時間水素添加した。パラジウム炭素を濾去後、溶液を減圧濃縮して表題の化合物164mg(収率59%)を得た。
【0052】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.92(3H,dd,J=1.2 and 6.6Hz),1.11(3H,t,J=7.2Hz),2.52−2.62(1H,m),2.82−2.91(1H,m),3.02−3.08(1H,m),4.74(1H,d,J=14.2Hz),4.85(1H,d,J=14.2Hz),6.72−6.78(2H,m),7.35−7.43(1H,m),7.76(1H,s),7.96(1H,s)
MS(FAB):297(M+1)
【0053】
(ii)(1R,2R)−2−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−エチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例5(i)の表題化合物75mg(0.24mmol)のエタノール(1ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)を加え、60℃で15分撹拌した。1N塩酸0.5mlを加え中和した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解し、実施例7(i)の表題化合物30mg(0.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール18mg(0.12mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩23mg(0.12mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして、表題の化合物13mg(収率23%)を得た。
【0054】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.29(3H,d,J=6.8Hz),1.54(3H,t,J=7.0Hz),3.87−4.03(2H,m),4.33−4.43(2H,m),5.02(1H,d,J=14.4Hz),6.72−6.83(2H,m),7.43−7.49(4H,m),7.55−7.60(1H,m),7.70(1H,s),7.89(1H,s),8.10(1H,s),8.23(1H,s)
MS(FAB):557(M+1)
【0055】
実施例8
(i)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−(1−プロピル)アミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−イル)−2−ブタノール
(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−(1−(1H−1,2,4−トリアゾール−イル)−メチル)オキシラン251mg(1mmol)を1−プロパノール(2.5ml)に溶解し、n−プロピルアミン1.6ml(20mmol)、チタンテトライソプロポキシド0.44ml(1.5mmol)を加え15時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に、酢酸エチル(8ml)、1N水酸化ナトリウム溶液―飽和食塩水(1:1,5ml)を加え室温で1.5時間撹拌した。不溶物を濾去後、濾液を1N塩酸で3回抽出した。水層を1N水酸化ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで3回抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=20:1で溶出)にて精製し、表題の化合物137mg(収率44%)を得た。
【0056】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.90−0.98(6H,m),1.43−1.55(2H,m),2.45−2.52(1H,m),2.75−2.82(1H,m),3.01−3.07(1H,m),4.74(1H,d,J=14.0Hz),4.86(1H,d,J=14.0Hz),6.72−6.79(2H,m),7.35−7.43(1H,m),7.76(1H,s),7.96(1H,s)
MS(FAB):311(M+1)
【0057】
(ii)(1R,2R)−2−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−(1−プロピル)−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例5(i)の表題化合物25mg(0.08mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.1ml(0.1mmol)、実施例8(i)の表題化合物25mg(0.08mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール15mg(0.09mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩18mg(0.09mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物13mg(収率28%)を得た。
【0058】
実施例9
(i)6−エトキシカルボニル−2−(4−メトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物138mg(0.5mmol)、炭酸カリウム70mg(0.5mmol)、4−メトキシフェニルボロニックアシッド228mg(1.5mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム58mg(0.05mmol)を用い、実施例5(i)と同様にして表題の化合物71mg(収率47%)を得た。
【0059】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.42(3H,t,J=7.2Hz),3.84(3H,s),4.41(2H,q,J=7.2Hz),6.94(2H,d,J=8.9Hz),7.43(2H,d,J=8.9Hz),7.55(1H,s),8.04(1H,s)
MS(EI):302(M
【0060】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2−(4−メトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例9(i)の表題化合物55mg(0.19mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.38ml(0.38mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール42.5mg(0.17mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド43.3mg(0.21mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物56.2mg(収率58%)を得た。
【0061】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.05(3H,d,J=6.9Hz),3.86(3H,s),4.57(1H,d,J=14.4Hz),4.81−4.94(1H,m),5.04(1H,d,J=14.4Hz),5.33(1H,s),6.72−6.83(2H,m),6.98(2H,d,J=8.9Hz),7.45(2H,d,J=8.9Hz),7.58(1H,s),7.76(1H,s),7.80(1H,s),8.04(1H,s) MS(FAB):509(M+1)
【0062】
実施例10
(i)6−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物138mg(0.5mmol)、炭酸カリウム70mg(0.5mmol)、4−フルオロフェニルボロニックアシッド210mg(1.5mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム58mg(0.05mmol)を用い、実施例5(i)と同様にして表題の化合物71mg(収率49%)を得た。
【0063】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.2Hz),4.42(2H,q,J=7.2Hz),7.13−7.18(2H,m),7.48−7.53(2H,m),7.62(1H,s),8.08(1H,s)
MS(EI):290(M
【0064】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例10(i)の表題化合物67.2mg(0.23mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.46ml(0.46mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール52.7mg(0.21mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド51.5mg(0.25mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物63.8mg(収率59%)を得た。
【0065】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.06(3H,d,J=6.6Hz),4.57(1H,d,J=14.4Hz),4.84−5.00(1H,m),5.04(1H,d,J=14.4Hz),5.34(1H,s),6.66−6.82(2H,m),7.11−7.25(2H,m),7.38−7.58(3H,m),7.64(1H,s),7.77(1H,s),7.82(1H,s),8.07(1H,s)
MS(FAB):513(M+1)
【0066】
実施例11
1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例10(i)の表題化合物58mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.4ml(0.4mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール48mg(0.18mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド45.3mg(0.22mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物64.6mg(収率68%)を得た。
【0067】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.05−1.38(3H,m),3.58−3.81(3H,m),4.42−5.58(4H,m),6.70−6.94(2H,m),7.40−8.25(9H,m)
MS(FAB):527(M+1)
【0068】
実施例12
(i)6−エトキシカルボニル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物138mg(0.5mmol)、炭酸カリウム70mg(0.5mmol)、4−トリフルオロメチルフェニルボロニックアシッド285mg(1.5mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム58mg(0.05mmol)を用い、実施例5(i)と同様にして表題の化合物56mg(収率33%)を得た。
【0069】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.44(3H,t,J=7.2Hz),4.43(2H,q,J=7.2Hz),7.62(2H,d,J=8.8Hz),7.71(2H,d,J=8.8Hz),7.78(1H,s),8.16(1H,s)
MS(EI):340(M
【0070】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例12(i)の表題化合物28.7mg(0.084mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.17ml(0.17mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール20mg(0.08mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5mg(0.035mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド18mg(0.088mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物21.2mg(収率45%)を得た。
【0071】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.06(3H,d,J=6.6Hz),4.56(1H,d,J=14.1Hz),4.82−4.99(1H,m),5.04(1H,d,J=14.1Hz),5.30(1H,s),6.66−6.82(2H,m),7.18−7.26(1H,m),7.53−7.83(7H,m),8.09(1H,s)
MS(FAB):563(M+1)
【0072】
実施例13
1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例12(i)の表題化合物28.7mg(0.084mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.17ml(0.17mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール21mg(0.08mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5mg(0.035mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド18mg(0.088mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物31.1mg(収率67%)を得た。
【0073】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.02−1.39(3H,m),3.58−3.81(3H,m),4.42−5.56(4H,m),6.70−6.94(2H,m),7.40−8.25(9H,m)
MS(FAB):577(M+1)
【0074】
実施例14
(i)6−エトキシカルボニル−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物138mg(0.5mmol)、炭酸カリウム70mg(0.5mmol)、4−トリフルオロメトキシフェニルボロニックアシッド309mg(1.5mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム58mg(0.05mmol)を用い、実施例5(i)と同様にして表題の化合物91mg(収率51%)を得た。
【0075】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.41(3H,t,J=7.2Hz),4.41(2H,q,J=7.2Hz),7.31(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz),7.69(1H,s),8.09(1H,s)
MS(EI):356(M
【0076】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例14(i)の表題化合物34.4mg(0.097mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.2ml(0.2mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール22.6mg(0.09mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5mg(0.035mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド20.6mg(0.1mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物38.9mg(収率75%)を得た。
【0077】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.06(3H,d,J=6.9Hz),4.57(1H,d,J=14.4Hz),4.84−4.98(1H,m),5.04(1H,d,J=14.4Hz),5.34(1H,s),6.72−6.83(2H,m),7.32(2H,d,J=9.1Hz),7.39−7.46(1H,m),7.70(2H,d,J=9.1Hz),7.72(1H,s),7.76(1H,s),7.81(1H,s),8.09(1H,s)
MS(FAB):579(M+1)
【0078】
実施例15
(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例14(i)の表題化合物88mg(0.25mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール61mg(0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド56mg(0.27mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物109mg(収率80%)を得た。
【0079】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.02−1.44(3H,m),3.58−3.85(3H,m),4.42−5.60(4H,m),6.70−6.94(2H,m),7.38−8.22(9H,m)
MS(FAB):593(M+1)
【0080】
実施例16
(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−エチル−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例14(i)の表題化合物36mg(0.1mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.2ml(0.2mmol)、実施例7(i)の表題化合物30mg(0.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール18mg(0.12mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩23mg(0.12mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物13mg(収率22%)を得た。
【0081】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.29(3H,d,J=7.1Hz),1.54(3H,t,J=6.9Hz),3.87−4.04(2H,m),4.34−4.44(2H,m),5.02(1H,d,J=14.4Hz),6.72−6.83(2H,m),7.32(2H,d,J=8.0Hz),7.54−7.61(4H,m),7.70(1H,s),7.88(1H,s),8.11(1H,s),8.23(1H,s)
MS(FAB):607(M+1)
【0082】
実施例17
(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−(1−プロピル)−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例14(i)の表題化合物36mg(0.1mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.2ml(0.2mmol)、実施例8(i)の表題化合物25mg(0.08mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール15mg(0.09mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩18mg(0.09mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物13mg(収率21%)を得た。
【0083】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.03(3H,t,J=7.3Hz),1.29(3H,d,J=6.8Hz),1.86−2.09(2H,m),3.72−3.81(1H,m),3.96−4.04(1H,m),4.23−4.32(1H,m),4.41(1H,d,J=14.4Hz),5.02(1H,d,J=14.4Hz),6.71−6.82(2H,m),7.32(2H,d,J=8.0Hz),7.53−7.61(4H,m),7.70(1H,s),7.87(1H,s),8.11(1H,s),8.23(1H,s)
MS(FAB):621(M+1)
【0084】
実施例18
(i)2−(4−シアノフェニル)−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例4(i)の表題化合物825mg(3.0mmol)、炭酸カリウム415mg(3.0mmol)、4−シアノフェニルボロニックアシッド882mg(6.0mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム173mg(0.15mmol)を用い、実施例5(i)と同様にして表題の化合物215mg(収率24%)を得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.2Hz),4.43(2H,q,J=7.2Hz),7.62−7.65(2H,m),7.73−7.77(2H,m),7.81(1H,s),8.12(1H,s)
MS(FAB):298(M+1)
【0085】
(ii)(1R,2R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例18(ii)の表題化合物45mg(0.15mmol)、4N水酸化リチウム水溶液0.15ml(0.15mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール40mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール28mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩35mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物48mg(収率61%)を得た。
【0086】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.05(3H,t,J=6.8Hz),4.55(1H,d,J=14.4Hz),4.86−4.93(1H,m),5.03(1H,d,J=14.4Hz),5.29(1H,s),6.74−6.82(2H,m),7.40−7.47(1H,m),7.62−7.68(3H,m),7.73−7.80(4H,m),7.84(1H,s),8.10(1H,s)
MS(FAB):520(M+1)
【0087】
実施例19
(1R,2R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例18(i)の表題化合物45mg(0.15mmol)、4N水酸化リチウム水溶液0.15ml(0.15mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール37.2mg(0.14mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール42mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール28mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩35mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物25mg(収率31%)を得た。
【0088】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.16−1.45(3H,m),2.70(1H,s),3.63−4.01(2H,m),4.45−5.51(3H,m),6.73−6.92(2H,m),7.42−7.86(7H,m),8.01−8.24(2H,m)
MS(FAB):534(M+1)
【0089】
実施例20
(1R,2R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−エチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例18(i)の表題化合物45mg(0.15mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.15ml(0.15mmol)、実施例7(i)の表題化合物44mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール28mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩35mg(0.18mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物8mg(収率10%)を得た。
【0090】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.29(3H,d,J=6.8Hz),1.54(3H,t,J=6.9Hz),3.88−4.02(2H,m),4.32−4.44(2H,m),5.01(1H,d,J=14.1Hz),6.70−6.85(2H,m),7.58(2H,m),7.62(2H,d,J=8.5Hz),7.76(2H,d,J=8.5Hz)7.82−7.85(2H,m),8.14(1H,s),8.22(1H,s)
MS(FAB):548(M+1)
【0091】
実施例21
(i)3−(4−クロロフェニル)−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
4−エトキシカルボニルイミダゾール−2−チオール119mg(0.69mmol)のトルエン(5ml)溶液に4−クロロフェナシルブロミド161mg(0.69mmol)、オキシ塩化リン0.3ml(mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応液を冷却し生じる沈殿物を濾取し、エーテルで洗浄した。これを減圧下乾燥し、得られた淡黄色粉末250mgにポリリン酸1.5gを加え、130℃で3.5時間加熱した。冷却後水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=50:1で溶出)にて精製し、表題の化合物75mg(収率40%)を得た。
【0092】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.42(3H,t,J=7.2Hz),4.42(2H,q,J=7.2Hz),6.94(1H,s),7.51−7.59(4H,m),8.23(1H,s)
MS(FAB):307(M+1)
【0093】
(ii)(1R,2R)−3−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例21(i)の表題化合物45mg(0.15mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.15ml(0.15mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール37.2mg(0.14mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール42mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール28mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩35mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物25mg(収率31%)を得た。
【0094】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12−1.39(3H,m),3.62−4.02(3H,m),4.41−4.48(1H,m),4.77−5.57(3H,m),6.72−6.90(2H,m),7.50−7.62(5H,m),7.75−7.83(2H,m),8.14−8.26(2H,m)
MS(FAB):543(M+1)
【0095】
実施例22
(i)2−アミノ−4,5−プロパノチアゾール
チオウレア7g(91mmol)、炭酸カルシウム7.5g(75mol)及び臭化ナトリウム10g(97mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)懸濁液に、2−クロロシクロペンタノン10ml(100mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。溶媒を留去後、酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られる残査をジエチルエーテルを用いて結晶化し、表題の化合物化合物6.7g(収率52%)を得た。
【0096】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:2.34−2.42(2H,m),2.62−2.69(2H,m),2.75−2.97(2H,m),4.82(2H,brs)
MS(EI):140(M
【0097】
(ii)6−エトキシカルボニル−2,3−プロパノイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例22(i)の表題化合物1g(7.1mmol)、炭酸カルシウム1g(10mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル1.2ml(8.5mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物537g(収率47%)を得た。
【0098】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.42(3H,t,J=7.2Hz),2.50−2.60(2H,m),2.85−3.00(4H,m),4.40(2H,q,J=7.2Hz),7.93(1H,s)
MS(TSP):251(M+1)
【0099】
(iii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−2,3−プロパノイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例22(ii)の表題化合物60mg(0.25mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56.5mg(0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド58mg(0.28mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物61.1mg(収率58%)を得た。
【0100】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.04(3H,d,J=6.9Hz),2.52−2.63(2H,m),2.84−3.00(4H,m),4.55(1H,d,J=14.4Hz),4.70−4.81(1H,m),5.03(1H,d,J=14.4Hz),5.32(1H,s),6.72−6.83(2H,m),7.39−7.46(1H,m),7.75(1H,s),7.80(1H,s),7.91(1H,s)
MS(FAB):459(M+1)
【0101】
実施例23
(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−2,3−プロパノイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例22(ii)の表題化合物60mg(0.25mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−3−(N−メチルアミノ)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール61mg(0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド58mg(0.28mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物73.7mg(収率68%)を得た。
【0102】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.02−1.40(3H,m),2.48−2.66(2H,m),2.82−3.01(4H,m),3.58−3.82(3H,m),4.40−5.57(4H,m),6.70−6.94(2H,m),7.30−8.22(4H,m)
MS(FAB):473(M+1)
【0103】
実施例24
(i)2−アミノ−4,5−ブタノチアゾール
チオウレア5.5g(71mmol)、炭酸カルシウム7.5g(75mmol)、臭化ナトリウム10g(97mmol)及び2−クロロシクロヘキサノン10.4ml(91mmol)を用い、実施例22(i)と同様にして表題の化合物9.78g(収率88%)を得た。
【0104】
H−NMR(CDCl)δ:1.78−1.95(4H,m),2.53−2.58(4H,m)
MS(EI):154(M
【0105】
(ii)2,3−ブタノ−6−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例24(i)の表題化合物1.1g(7.1mmol)、炭酸カルシウム1g(10mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル1.2ml(8.5mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物442mg(収率42%)を得た。
【0106】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.42(3H,t,J=6.9Hz),1.90−2.00(4H,m),2.60−2.85(4H,m),4.40(2H,q,J=6.9Hz),7.91(1H,s)
MS(TSP):265(M+1)
【0107】
(iii)(1R,2R)−2,3−ブタノ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例24(ii)の表題化合物62.5mg(0.25mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56.5mg(0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド58mg(0.28mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物68.2mg(収率63%)を得た。
【0108】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.06(3H,d,J=6.6Hz),1.88−2.04(4H,m),2.63−2.76(4H,m),4.57(1H,d,J=14.4Hz),4.82−4.96(1H,m),5.03(1H,d,J=14.4Hz),5.37(1H,s),6.72−6.83(2H,m),7.39−7.46(1H,m),7.82(1H,s),7.89(1H,s),7.91(1H,s)
MS(FAB):473(M+1)
【0109】
実施例25
(1R,2R)−2,3−ブタノ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例24(ii)の表題化合物62.5mg(0.25mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール61mg(0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール10mg(0.07mmol)及びジシクロヘキシルカルボジイミド58mg(0.28mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物69.7mg(収率62%)を得た。
【0110】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.02−1.40(3H,m),1.71−2.02(4H,m),2.55−2.78(4H,m),3.58−3.82(3H,m),4.41−5.56(4H,m),6.69−6.92(2H,m),7.38−8.22(4H,m)
MS(FAB):487(M+1)
【0111】
実施例26
(i)2−エトキシカルボニルベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール2−アミノベンゾチアゾール300mg(2.0mmol)、炭酸カルシウム260mg(2.6mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.34ml(2.4mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物308mg(収率63%)を得た。
【0112】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.44(3H,t,J=7.2Hz),4.44(2H,q,J=7.2Hz),7.40−7.52(2H,m),7.66−7.75(2H,m),8.37(1H,s)
MS(FAB):247(M+1)
【0113】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−ベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例26(i)の表題化合物58mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物54mg(収率56%)を得た。
【0114】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12−1.40(3H,m),3.62−4.02(3H,m),4.47−5.56(4H,m),6.71−6.90(2H,m),7.42−7.86(5H,m),8.16−8.40(2H,m)
MS(FAB):483(M+1)
【0115】
実施例27
(i)7−クロロ−2−エトキシカルボニルベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノ−6−クロロ−ベンゾチアゾール185mg(1.0mmol)、炭酸カルシウム130mg(1.3mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.17ml(1.2mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物225mg(収率80%)を得た。
【0116】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.44(3H,t,J=7.1Hz),4.44(2H,q,J=7.1Hz),7.47(1H,dd,J=1.9 and 8.6Hz),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.72(1H,d,J=1.9Hz),8.34(1H,s)
MS(FAB):281(M+1)
【0117】
(ii)(1R,2R)−7−クロロ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−ベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例27(i)の表題化合物84mg(0.3mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール85mg(0.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール55mg(0.36mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド69mg(0.36mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物96mg(収率62%)を得た。
【0118】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12−1.39(3H,m),3.65−4.02(3H,m),4.45−5.54(4H,m),6.58−6.90(2H,m),7.23−7.85(5H,m),8.14−8.36(2H,m)
MS(FAB):517(M+1)
【0119】
実施例28
(i)2−エトキシカルボニル−7−フルオロベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノ−6−フルオロ−ベンゾチアゾール168mg(1.0mmol)、炭酸カルシウム130mg(1.3mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.17ml(1.2mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物114mg(収率43%)を得た。
【0120】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.44(3H,t,J=7.2Hz),4.44(2H,q,J=7.2Hz),7.24−7.26(1H,m),7.45−7.48(1H,m),7.61〜7.65(1H,m),8.33(1H,s)
MS(EI):264(M
【0121】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−7−フルオロ−N−メチル−ベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例28(i)の表題化合物52mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(0.5mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物29mg(収率28%)を得た。
【0122】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12−1.39(3H,m),3.48−4.02(3H,m),4.45−5.52(4H,m),6.67−6.90(2H,m),7.22−7.85(5H,m),8.16−8.37(2H,m)
MS(FAB):501(M+1)
【0123】
実施例29
(i)2−エトキシカルボニル−7−トリフルオロメトキシベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノ−6−(トリフルオロメトキシ)ベンゾチアゾール468mg(2mmol)、炭酸カルシウム260mg(2.6mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.33ml(2.4mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物295mg(収率45%)を得た。
【0124】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.44(3H,t,J=7.2Hz),4.44(2H,q,J=7.2Hz),7.36−7.40(1H,m),7.62−7.64(1H,m),7.70(1H,d,J=8.8Hz),8.36(1H,s)
MS(FAB):331(M+1)
【0125】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−7−トリフルオロメトキシベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例29(i)の表題化合物66mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.4ml(0.4mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物85mg(収率76%)を得た。
【0126】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.09−1.38(3H,m),3.61−4.02(3H,m),4.46−5.56(4H,m),6.70−6.89(2H,m),7.38−7.86(5H,m),8.12−8.39(2H,m)
MS(FAB):534(M+1)
【0127】
実施例30
(i)7−シアノ−2−エトキシカルボニルベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノ−6−シアノベンゾチアゾール105mg(0.6mmol)、炭酸カルシウム78mg(0.72mmol)及び90%ブロモピルビン酸エチル0.1ml(0.78mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物57mg(収率35%)を得た。
【0128】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.45(3H,t,J=7.2Hz),4.45(2H,q,J=7.2Hz),7.82(2H,s),8.08(1H,s),8.44(1H,s)
MS(FAB):272(M+1)
【0129】
(ii)(1R,2R)−7−シアノ−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル))−N−メチル−ベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例30(i)の表題化合物73mg(0.27mmol)、4N水酸化ナトリウムリチウム水溶液0.27ml(1.08mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール76mg(0.27mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩62mg(0.32mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物63mg(収率46%)を得た。
【0130】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.11−1.38(3H,m),2.84(1H,s),3.64−4.02(3H,m),4.48(1H,d,J=14.4Hz),4.85−5.57(2H,m),6.74−6.89(2H,m),7.41−7.90(5H,m),8.05−8.10(1H,m),8.32−8.42(1H,m)
MS(FAB):508(M+1)
【0131】
実施例31
(i)2−アミノ−5−エトキシカルボニルチアゾール
ナトリウムエチラート4.26g(60mmol)を無水エーテル100mlに懸濁し、氷冷下、ギ酸エチル4.97ml(60mmol)及びクロロ酢酸エチル6.54g(60mmol)を順次加え、室温で16時間攪拌した。反応液を1N塩酸60mlでクエンチし、有機層を分離後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し得られる残査をN,N−ジメチルホルムアミド18mlに溶解し、チオウレア3.45g(45mmol)、炭酸カルシウム2.3g(23mmol)及び臭化ナトリウム4.8g(23mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られる残査を酢酸エチル200mlに溶解し、飽和食塩水100mlで2回洗浄した。溶媒を留去し得られる残査をジエチルエーテルを用いて結晶化し、表題の化合物6.65g(収率85%)を得た。
【0132】
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.16(3H,t,J=6.9Hz),4.12(2H,q,J=6.9Hz),5.55(2H,brs),7.59(1H,s)
MS(TSP):173(M+1)
【0133】
(ii)6−(4−クロロフェニル)−2−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物344mg(2mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液に4−クロロフェナシルブロミド466mg(2mmol)を加え、4.5時間還流した。反応液を氷冷下で撹拌して析出した固体を濾取し、アセトニトリルで洗浄し、表題の化合物402mg(収率66%)を得た。
【0134】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.1Hz),4.44(2H,q,J=7.1Hz),7.44(2H,d,J=8.5Hz),7.76(2H,d,J=8.5Hz),8.00(1H,s),8.36(1H,s)
MS(TSP):307(M+1)
【0135】
(iii)(1R,2R)−6−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例31(ii)の表題化合物31mg(0.1mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.2ml(0.2mmol)、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール24.1mg(0.09mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5mg(0.035mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩23mg(0.12mmol)を用い実施例1(ii)と同様にして、表題の化合物26.3mg(収率50%)を得た。
【0136】
H−NMR(300Mz,CDCl)δ:1.04(3H,d,J=6.9Hz),4.42(1H,d,J=14.4Hz),4.77−4.89(1H,m),4.98(1H,d,J=14.4Hz),6.65−6.80(2H,m),7.32(1H,d,J=9Hz),7.31−7.36(1H,m),7.67(1H,d,J=9Hz),7.69(1H,s),7.75(1H,s),7.83(1H,s),8.27(1H,s)
MS(FAB):529(M+1)
【0137】
実施例32
(1R,2R)−6−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例31(ii)の表題化合物153mg(0.5mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.53ml(0.53mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール141mg(0.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール92mg(0.6mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩115mg(0.6mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物76mg(収率28%)を得た。
【0138】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.8Hz),3.54(3H,s),4.34(1H,d,J=14.4Hz),5.24−5.32(2H,m),5.38−5.48(1H,m),6.74−6.82(2H,m),7.35−7.45(3H,m),7.72(1H,s),7.76(2H,d,J=8.5Hz),7.78(1H,s),7.84(1H,s),7.95(1H,s)
MS(FAB):544(M+1)
[α]=−87.5゜(c=0.25,27℃,MeOH)
【0139】
実施例33
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−メトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物100mg(0.58mmol)及び4−メトキシフェナシルブロミド133mg(0.58mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物54mg(収率31%)を得た。
【0140】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.40(3H,d,J=7.2Hz),3.85(3H,s),4.39(2H,q,J=7.2Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),7.65(1H,s),7.75(2H,d,J=8.8Hz),8.13(1H,s)
MS(FAB):303(M+1)
【0141】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−6−(4−メトキシフェニル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例33(i)の表題化合物36mg(0.12mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.24ml(0.24mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール34mg(0.12mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール19mg(0.14mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩27mg(0.14mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物32mg(収率50%)を得た。
【0142】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.11(3H,d,J=6.4Hz),3.54(3H,s),4.35(1H,d,J=14.4Hz),5.25−5.30(2H,m),5.40−5.48(1H,m),6.74−6.79(2H,m),6.96(2H,d,J=9.2Hz),7.39−7.42(1H,m),7.66(1H,s),7.75−7.78(3H,m),7.83(1H,s),7.96(1H,s)
MS(FAB):539(M+1)
[α]−81.4゜(c0.56,26℃,MeOH)
【0143】
実施例34
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物344mg(2mmol)及び4−フルオロフェナシルブロミド434mg(2mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物276mg(収率47%)を得た。
【0144】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,d,J=7.1Hz),3.85(3H,s),4.45(2H,q,J=7.1Hz),7.15−7.23(2H,m),7.79−7.84(2H,m),8.18(1H,s),8.52(1H,s)
MS(EI):290(M
【0145】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−6−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例34(i)の表題化合物58mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.22ml(0.22mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物79mg(収率69%)を得た。
【0146】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.8Hz),3.54(3H,s),4.34(1H,d,J=14.1Hz),5.24−5.34(2H,m),5.38−5.48(1H,m),6.74−6.82(2H,m),7.11(2H,t,J=8.7Hz),7.37−7.45(1H,m),7.70(1H,s),7.77−7.85(4H,m),7.96(1H,s)
MS(FAB):527(M+1)
[α]−94.9゜(c0.24,24℃,MeOH)
【0147】
実施例35
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物280mg(1.63mmol)及び4−トリフルオロメチルフェナシルブロミド468mg(1.63mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物295mg(収率54%)を得た。
【0148】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(3H,d,J=7.1Hz),4.41(2H,q,J=7.1Hz),7.67(2H,d,J=8.2Hz),7.84(1H,s),7.94(2H,d,J=8.2Hz),8.17(1H,s)
MS(EI):340(M
【0149】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例35(i)の表題化合物58mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.22ml(0.22mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物79mg(収率69%)を得た。
【0150】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.13(3H,d,J=7.0Hz),3.55(3H,s),4.34(1H,d,J=14.6Hz),5.24−5.32(2H,m),5.38−5.48(1H,m),6.74−6.82(2H,m),7.37−7.45(1H,m),7.67(2H,d,J=8.2Hz),7.78(1H,s),7.83(1H,s),7.84(1H,s),7.95(2H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,s)
MS(FAB):577(M+1)
[α]−94.9゜(c0.24,24℃,MeOH)
【0151】
実施例36
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物344mg(2mmol)及び4−トリフルオロメトキシフェナシルブロミド566mg(2mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物342mg(収率48%)を得た。
【0152】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(3H,d,J=7.2Hz),4.41(2H,q,J=7.2Hz),7.25−7.28(2H,m),7.76(1H,s),7.85(2H,d,J=8.8Hz),8.17(1H,s)
MS(FAB):357(M+1)
【0153】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例36(i)の表題化合物71mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.22ml(0.22mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール51mg(0.18mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール34mg(0.22mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩42mg(0.22mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物86mg(収率80%)を得た。
【0154】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.8Hz),3.54(3H,s),4.35(1H,d,J=14.4Hz),5.24−5.32(2H,m),5.38−5.48(1H,m),6.74−6.82(2H,m),7.25(2H,d,J=8.2Hz),7.37−7.45(1H,m),7.72(1H,s),7.78(1H,s),7.83−7.86(3H,m),7.96(1H,s)
MS(FAB):593(M+1)
[α]−79.3゜(c1.77,25℃,MeOH)
【0155】
実施例37
(i)6−(4−シアノフェニル)−2−エトキシカルボニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物1.03g(6mmol)及び4−シアノフェナシルブロミド1.42g(6mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物1.6g(収率90%)を得た。
【0156】
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:1.33(3H,d,J=7.0Hz),4.36(2H,q,J=7.0Hz),7.88(2H,d,J=8.5Hz),8.08(2H,d,J=8.5Hz),8.49(1H,s),8.85(1H,s)
MS(EI):297(M
【0157】
(ii)(1R,2R)−6−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例37(i)の表題化合物59mg(0.2mmol)、水酸化リチウム一水和物10mg(0.24mmol)の水(0.5ml)溶液、(2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール54mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物54mg(収率52%)を得た。
【0158】
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:0.94(3H,d,J=6.8Hz),4.49(1H,d,J=14.3Hz),4.78−4.88(2H,m),5.85(1H,s),6.90−6.96(1H,m),7.14−7.25(1H,m),7.27−7.35(1H,m),7.64(1H,s),7.89(2H,d,J=8.5Hz),8.08(2H,d,J=8.5Hz),8.23(1H,s),8.63(1H,d,J=8.7Hz),8.68(1H,s),8.90(1H,s)
MS(FAB):520(M+1)
【0159】
実施例38
(1R,2R)−6−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例37(i)の表題化合物148mg(0.5mmol)のエタノール(2ml)−テトラヒドロフラン(2ml)混合溶液に水酸化リチウム一水和物22mg(0.52mmol)の水(1ml)溶液、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール141mg(0.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール92mg(0.6mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩115mg(0.6mmol)を用い実施例1(ii)と同様にして、表題の化合物172mg(収率65%)を得た。
【0160】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.6Hz),3.55(3H,s),4.34(1H,d,J=14.2Hz),5.24−5.32(2H,m),5.41−5.48(1H,m),6.74−6.83(2H,m),7.37−7.45(1H,m),7.70(2H,d,J=8.2Hz),7.78(1H,s),7.83(1H,s),7.86(1H,s),7.94(2H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,s)
MS(FAB):534(M+1)
[α]−130.5゜(c0.31,25℃,CHCl
【0161】
実施例39
(i)2−エトキシカルボニル−6−フェニルイミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物100mg(0.58mmol)及びフェナシルブロミド115mg(0.58mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物87.5mg(収率55%)を得た。
【0162】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.43(3H,d,J=7.1Hz),4.45(2H,q,J=7.1Hz),7.43−7.51(3H,m),7.77−7.80(2H,m),8.21(1H,s),8.55(1H,s)
MS(EI):272(M
【0163】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−フェニル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例39(i)の表題化合物54mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.22ml(0.22mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール32mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物46mg(収率46%)を得た。
【0164】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.8Hz),3.54(3H,s),4.35(1H,d,J=14.4Hz),5.25−5.30(2H,m),5.41−5.44(1H,m),6.75−6.79(2H,m),7.30−7.44(4H,m),7.75−7.78(2H,m),7.83−7.85(3H,m),7.97(1H,s)
MS(FAB):509(M+1)
[α]−92.0゜(c0.90,24℃,MeOH)
【0165】
実施例40
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−メチルスルフォニルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物50mg(0.29mmol)及び2−ブロモ−1−(4−(メチルスルフォニル)フェニル)−1−エタノン80mg(0.29mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物33mg(収率32%)を得た。
【0166】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(3H,d,J=7.2Hz),3.09(3H,s),4.41(2H,q,J=7.2Hz),7.90(1H,s),7.96(2H,d,J=8.6Hz),8.01(2H,d,J=8.6Hz),8.19(1H,s)
MS(FAB):351(M+1)
【0167】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−メチルスルフォニルフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例40(i)の表題化合物33mg(0.09mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.19ml(0.19mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール27mg(0.09mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール15mg(0.11mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩22mg(0.11mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物27mg(収率49%)を得た。
【0168】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.8Hz),3.08(3H,s),3.55(3H,s),4.36(1H,d,J=14.4Hz),5.26−5.30(2H,m),5.41−5.43(1H,m),6.75−6.78(2H,m),7.38−7.44(1H,m),7.78(1H,s),7.86(2H,s),7.95−8.01(5H,m)
MS(FAB):587(M+1)
[α]−57.7゜(c0.76,22℃,DMSO)
【0169】
実施例41
(i)2−エトキシカルボニル−6−(4−ジエチルアミノフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物100mg(0.58mmol)及びα−ブロモ−4−(ジエチルアミノ)アセトフェノン157mg(0.58mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物34mg(収率17%)を得た。
【0170】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.18(6H,t,J=7.2Hz),1.38(3H,t,J=7.2Hz),3.38(4H,q,J=7.2Hz),4.37(2H,q,J=7.2Hz),6.69(2H,d,J=8.8Hz),7.56(1H,s),7.65(2H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,s)
MS(FAB):343(M+1)
【0171】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−ジエチルアミノフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例41(i)の表題化合物51mg(0.15mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.3ml(0.30mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール42mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール24mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩34mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物54mg(収率63%)を得た。
【0172】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.11(3H,d,J=6.8Hz),1.19(6H,t,J=7.2Hz),3.39(4H,q,J=7.2Hz),3.53(3H,s),4.34(1H,d,J=14Hz),5.24−5.30(2H,m),5.41−5.43(1H,m),6.71−6.76(4H,m),7.39−7.42(1H,m),7.59(1H,s),7.68(2H,d,J=8.4Hz),7.77(1H,s),7.83(1H,s),7.94(1H,s)
MS(FAB):580(M+1)
[α]−95.0゜(c1.04,24℃,CHCl
【0173】
実施例42
(i)2−エトキシカルボニル−6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
実施例31(i)の表題化合物50mg(0.29mmol)及び1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ブロモエタン−1−オン70mg(0.29mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物24mg(収率26%)を得た。
【0174】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.40(3H、t、J=7.2Hz),4.38(2H,q,J=7.2Hz),5.99(2H,s),6.84(1H,d,J=8Hz),7.27−7.34(2H,m),7.61(1H,s),8.11(1H,s)
MS(FAB):317(M+1)
【0175】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例42(i)の表題化合物53mg(0.17mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.3ml(0.30mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール48mg(0.17mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール27mg(0.20mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩39mg(0.20mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物48mg(収率51%)を得た。
【0176】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.11(3H,d,J=6.8Hz),3.53(3H,s),4.34(1H,d,J=14Hz),5.25−5.30(2H,m),5.41−5.44(1H,m),6.00(2H,s),6.74−6.77(2H,m),6.86(1H,d,J=8.4Hz),7.27−7.42(3H,m),7.63(1H,s),7.77(1H,s),7.84(1H,s),7.95(1H,s)
MS(FAB):553(M+1)
[α]−84.3゜(c1.05,24℃,MeOH)
実施例43
(i)2−エトキシカルボニル−6−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール
2−アミノ−5−エトキシカルボニルチアゾール50mg(0.29mmol)及び2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)エタン−1−オン75mg(29mmol)を用い、実施例31(ii)と同様にして表題の化合物15mg(収率16%)を得た。
【0177】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.39(3H,t,J=7.2Hz),4.29(4H,s),4.38(2H,q,J=7.2Hz),6.90(1H,d,J=8.4Hz),7.27−7.33(2H,m),7.62(1H,s),8.12(1H,s)
MS(FAB):331(M+1)
【0178】
(ii)(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例43(i)の表題化合物67mg(0.20mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.4ml(0.40mmol)、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール57mg(0.20mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール33mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩47mg(0.24mmol)を用い、実施例1(i)と同様にして表題の化合物87mg(収率76%)を得た。
【0179】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.11(3H,d,J=6Hz),3.52(3H,s),4.29(4H,s),4.34(1H,d,J=14.4Hz),5.24−5.29(2H,m),5.41−5.43(1H,m),6.74−6.77(2H,m),6.90(1H,d,J=8.4Hz),7.26−7.33(3H,m),7.62(1H,s),7.77(1H,s),7.84(1H,s),7.95(1H,s)
MS(FAB):567(M+1)
[α]−66.1゜(c1.02,24℃,MeOH)
【0180】
実施例44
(i)(2R,3S)−4−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ブタンニトリル1g(3.63mmol)のメタノール(5ml)溶液に氷冷下、無水塩化コバルト(II)943mg(7.26mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム1.37g(36.3mmol)を加え、同温で1時間撹拌した。塩化メチレンで希釈後、5N塩酸8.7mlを加え反応を終了させた。過剰量のアンモニア水を加え、塩基性とした後、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、表題の化合物820mg(収率80%)を得た。
【0181】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.87(3H,d,J=7.1Hz),2.18−2.26(1H,m),2.91(1H,dd,J=5.1 and 13.2Hz),3.13(1H,dd,J=3.1 and 13.2Hz),4.74(1H,d,J=13.9Hz),4.80(1H,d,J=13.9Hz),6.72−6.82(2H,m),7.45−7.52(1H,m),7.72(1H,s),8.13(1H,s)
MS(FAB):283(M+1)
【0182】
(ii)(2S,3R)−N−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル)−2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例14(i)の表題化合物72mg(0.2mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液0.4ml(0.4mmol)、実施例44(i)の表題化合物56mg(0.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール37mg(0.24mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩46mg(0.24mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物106mg(収率89%)を得た。
【0183】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.85(3H,d,J=6.3Hz),2.45−2.56(1H,m),3.45−3.52(1H,m),3.87−3.95(1H,m),4.74(1H,d,J=14.4Hz),5.02(1H,d,J=14.4Hz),6.67−6.76(2H,m),7.32(2H,d,J=8.0Hz),7.36−7.46(1H,m),7.54−7.58(2H,m),7.71(1H,s),7.76(1H,s),7.92(1H,s),8.09(1H,s)
MS(FAB):593(M+1)
【0184】
実施例45
(2S,3R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例18(i)の表題化合物45mg(0.15mmol)、4N水酸化リチウム水溶液0.15ml(0.6mmol)、実施例44(i)の表題化合物42mg(0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール28mg(0.18mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩35mg(0.18mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物55mg(収率68%)を得た。
【0185】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.86(3H,d,J=6.8Hz),2.48−2.55(1H,m),3.46−3.53(1H,m),3.88−3.97(1H,m),4.73(1H,d,J=14.2Hz),5.04(1H,d,J=14.2Hz),5.28(1H,brs),6.67−6.78(2H,m),7.36−7.48(1H,m),7.63−7.66(2H,m),7.73−7.77(3H,m),7.85(1H,s),7.90(1H,s),8.10(1H,s)
MS(FAB):534(M+1)
【0186】
実施例46
(i)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4−(N−メチルアミノ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
実施例44(i)の表題化合物620mg(2.2mmol)をアセトニトリル(10ml)に溶解し、ベンズアルデヒド0.34ml(3.3mmol)を加え室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、得られた残渣をメタノール(10ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム166mg(4.4mmol)を加え室温で30分撹拌した。反応液を減圧濃縮した後酢酸エチルを加え水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、炭酸カリウム456mg(3.3mmol)、ヨウ化メチル0.41ml(6.6mmol)を加え室温で1時間撹拌した。酢酸エチルで希釈後、3回水洗し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=30:1で溶出)にて精製した化合物625mgをメタノール(10ml)に溶解し、20%水酸化パラジウム炭素30mgを加え室温で6時間水素添加した。パラジウム炭素を濾去し、溶液を減圧濃縮して表題の化合物452mg(収率70%)を得た。
【0187】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.90−0.95(3H,m),2.32−2.40(1H,m),2.51(3H,s),2.73−2.82(2H,m),4.75−4.84(2H,m),6.72−6.86(2H,m),7.47−7.55(1H,m),7.77(1H,s),8.17(1H,s)
MS(FAB):297(M+1)
【0188】
(ii)(2S,3R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド
実施例18(i)の表題化合物89mg(0.3mmol)、4N水酸化リチウム水溶液0.3ml(1.2mmol)、実施例46(i)の表題化合物89mg(0.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール55mg(0.36mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩69mg(0.36mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物111mg(収率68%)を得た。
【0189】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.84(3H,brs),2.65−3.70(6H,m),4.20−4.91(3H,m),6.70−6.79(2H,m),7.33−7.48(2H,m),7.62−8.04(6H,m),8.15(1H,s)
MS(FAB):548(M+1)
【0190】
実施例47
(2S,3R)−6−(4−シアノフェニル)−N−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド
実施例37(i)の表題化合物89mg(0.3mmol)、4N水酸化リチウム水溶液0.3ml(1.2mmol)、実施例46(i)の表題化合物89mg(0.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール55mg(0.36mmol)及び1−(3−(ジアミノメチル)プロピル)−3−エチルカルボジイミド一塩酸塩69mg(0.36mmol)を用い、実施例1(ii)と同様にして表題の化合物15mg(収率9%)を得た。
【0191】
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.84(3H,d,J=6.8Hz),2.62−2.72(1H,m),3.40(3H,brs),4.11(1H,brs),4.65(1H,brs),5.04(1H,d,J=14.4Hz),5.14(1H,brs),6.68−6.78(2H,m),7.36−7.43(1H,m),7.70(2H,d,J=8.4Hz),7.79(1H,s),7.84(1H,s),7.87(1H,s),7.93(3H,d,J=8.4Hz)
MS(FAB):548(M+1)
【0192】
【試験例】
本発明化合物の抗真菌作用を微量液体希釈法によるin vitro及びマウス感染治療実験によるin vivo試験の結果により説明する。尚、比較薬としてフルコナゾール、ラブコナゾール(Chem.Pharm.Bull.46(4)623−630(1998))、対照化合物A[(1R,2R)−2−(4−クロロフェニル)−N−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−ジヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;特表平10−50725号実施例番号74]を用いた。また各被験菌株は帝京大医真菌センター及びATCCから入手したものを用いた。
【0193】
試験例1:微量液体希釈法によるin vitro試験
カンジダ・アルビカンスTIMM1768(フルコナゾール感受性株)、カンジダ・アルビカンスTIMM3209(フルコナゾール耐性株)、カンジダ・アルビカンスATCC64124(フルコナゾール耐性株)及びアスペルギルス・フミガツスTIMM1775に対するin vitroの抗真菌活性の評価を以下の方法に準じて行った。すなわち、被験菌をYPD broth(yeast extract、peptone、glucose)中で35℃、18時間培養し、PBSにて5分間遠心操作をすることにより菌を洗浄、RPMI1640(0.165M MOPS、pH7.0)培地にて5×10CFU/mlとし、被験菌浮遊液とした。薬剤の2%ジメチルスルホキシド−RPMI 1640希釈系列を100μl分注した96穴マイクロプレートに被験菌浮遊液をさらに100μl分注、攪拌し、35℃で培養した。アスペルギルス・フミガツスTIMM1775にはalamar blue 20μlを加え、48時間30℃、カンジダ・アルビカンスは24時間35℃で培養する。薬剤の希釈系列は0.0625〜64μg/ml(2%ジメチルスルホキシド−RPMI 1640にて2倍希釈系列11段階を作成)とした。コントロールの濁度がカンジダ・アルビカンスは0.2に達した時点、アスペルギルス・フミガツスは0.5に達した時点でマイクロプレートリーダー(カンジダ・アルビカンスは620nm、アスペルギルス・フミガツスは540nm)にて測定した。薬剤無添加対照濁度−薬剤添加濁度/薬剤無添加対照濁度x100の計算式より80%以上の発育阻止濃度(IC80)を求めた。その結果を表3に示す。
【0194】
【表3】

【0195】
試験例2:マウス感染治療実験によるin vivo試験
カンジダ・アルビカンスTIMM1768に対するin vivoの抗真菌活性の評価を以下の方法に準じて行った。即ち、カンジダ・アルビカンスをYPDbroth(yeast extract、peptone、glucose)中で35℃、18時間培養し、PBSにて5分間遠心操作をすることにより菌を洗浄、PBSにて希釈し5×10CFU/mlとし、接種用菌液とした。マウスはDBA/2N(日本チャールスリバー)7週齢雄性、1群5匹用いた。5×10CFU/mlに調整した接種用菌液をマウス当たり200μl尾静脈より接種し、全身性カンジダ症を作成した。薬剤投与量(20mg/kg)を20%tween80/2.5%マンニトールにて4mg/mlに調整し、その100μlを感染2時間後静脈内投与した。1群5例のマウスの平均生存日数を求め、フルコナゾールに対する延命率を判定の指標とした。その結果を表4に示す。
【0196】
カンジダ・アルビカンスTIMM3209に対するin vivoの抗真菌活性の評価を以下の方法に準じて行った。すなわち、カンジダ・アルビカンスTIMM3209をYPD broth(yeast extract、peptone、glucose)中で35℃、18時間培養し、生理食塩液にて5分間遠心操作をすることにより菌を洗浄、生理食塩液にて希釈し2×106CFU/mlとし、接種用菌液とした。マウスはDBA/2N(日本チャールスリバー)7週齢雄性、1群5匹用いた。2×106CFU/mlに調整した接種用菌液をマウス当たり200μl尾静脈より接種し、全身性カンジダ症を作成した。薬剤投与量(10mg/kg)を20%tween80/2.5%マンニトールにて2mg/mlに調整し、5ml/kgの割合で感染2時間後から1日1回3日間静脈内投与した。1群5例のマウスの平均生存日数を求め、フルコナゾールに対する延命率を判定の指標とした。その結果を表4に示す。
【0197】
アスペルギルス・フミガタスTIMM1775に対するin vivoの抗真菌活性の評価を以下の方法に準じて行った。すなわち、感染2日前及び6時間前に生理食塩液で10mg/mlに調整したサイクロホスファミド(シグマ社)を10ml/kgの割合でCBA/JN7週齢雄性マウス(日本チャールスリバー)腹腔内に投与した。0.05% tween80/生理食塩液で2.5×106 分生子/mlに調整した接種用菌液をマウス当たり20μl経鼻接種し肺アスペルギルス症を作成した。薬剤投与量(20mg/kg)を20%tween80/2.5%マンニトールにて4mg/mlに調整し、5ml/kgの割合で感染1日後から1日2回3日間静脈内投与した。1群6例のマウスの平均生存日数を求め、ラブコナゾールに対する延命率を判定の指標とした。その結果を表4に示す。
【0198】
【表4】

【0199】
以上の結果から本発明化合物が、優れた抗真菌活性を有することが明らかとなった。
【0200】
【発明の効果】
本発明により得られる新規トリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩は、優れた抗真菌活性を有し、ヒトを含め全ての哺乳動物における表在性又は深在性真菌症の治療及び予防に対して非常に有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、nは0又は1の整数を表し、Rは水素原子又は低級アルキル基、R及びRはいずれかひとつがCOと結合し、残りの1つ及びRは同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のフェニル基、1,3−ベンゾジオキシオール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルを示すか、もしくは、RとRが一緒になって置換又は無置換のベンゼン環、シクロペンテン環又はシクロヘキセン環を形成する。]で表されるトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項2】
がCOと結合した請求項1に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項3】
がCOと結合した請求項1に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項4】
がメチル基である請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項5】
nが1である請求項1〜4のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項6】
とRが一緒になって置換又は無置換のベンゼン環、シクロペンテン環又はシクロヘキセン環を形成する請求項1又は2に記載のトリアゾール誘導体又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項7】
(1R,2R)−2−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキサミド、(1R,2R)−6−(4−シアノフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド、(1R,2R)−6−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド、(1R,2R)−N−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル)−N−メチル−6−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキサミド又はそれらの薬理学的に許容しうる塩。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体及び/又はそれらの薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする医薬組成物。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体及び/又はそれらの薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする抗真菌剤。

【公開番号】特開2006−151812(P2006−151812A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−21286(P2003−21286)
【出願日】平成15年1月30日(2003.1.30)
【出願人】(000006091)明治製菓株式会社 (180)
【Fターム(参考)】