説明

旋回篩い装置

【課題】 分離筒の篩い目に内側から篩い目非通過物が付着して目詰まりを起こすのを防止することができる旋回篩い装置を提供する。
【解決手段】 篩い目41を形成した分離筒26を備え、この分離筒26の一端側に前記通過物4と非通過物3とが混合した輸送原料を含む空気を導入して分離筒26内で螺旋流となる混合空気導入口33が設けられ、分離筒26の他端側に非通過物3を取り出す非通過物取出口42が設けられ、篩い目41から放出した通過物3を受けるケーシング27が分離筒26の外周を包囲するように設けられ、ケーシング27の下部が吸引ブロワ9と接続された旋回篩い装置において、前記分離筒26の外方に、分離筒26の篩い目41に外部から内方に向けて逆洗気流を放出する気流放出装置61と、逆洗気流の放出位置が分離筒26の全周に亘るように分離筒26を周方向に回転させる回転支持機構81とが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、篩い目通過物と篩い目非通過物とを分離する旋回篩い装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
機械式振動篩いでは篩い分け困難な見掛け比重の軽い原料等の選別には、原料を空気輸送しながら旋回させ、篩い目で通過するものと通過しないものとに分離している。例えば、特許文献1に示されるように、篩い目通過物は通過しかつ篩い目非通過物は通過しない篩い目が形成された分離筒を備え、この分離筒の一端側に分離筒内で螺旋流となる混合空気を導入する混合空気導入口が設けられ、分離筒の他端側に篩い目非通過物を取り出す取出筒が設けられ、篩い目から放出した篩い目通過物を受けるケーシングが分離筒の外周を包囲するように設けられたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−203170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来は、分離筒の篩い目に内側から篩い目非通過物が付着して目詰まりを起こすという不具合があった。
本発明は上記問題点に鑑み、分離筒の外側から逆洗気流を放出して、篩い目の内側に付着する篩い目非通過物を排除して、目詰まりを起こすのを防止することができる旋回篩い装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の旋回篩い装置の技術的手段は、周面に篩い目通過物4と篩い目非通過物3とに分離する篩い目41を形成した分離筒26を備え、この分離筒26の一端側に前記通過物4と非通過物3とが混合した輸送原料を導入して分離筒26内で螺旋流となる混合空気導入口33が設けられ、分離筒26の他端側に非通過物3を取り出す非通過物取出口42が設けられ、篩い目41から放出した通過物3を受けるケーシング27が分離筒26の外周を包囲するように設けられ、ケーシング27の下部が吸引ブロワ9と接続された旋回篩い装置において、
前記分離筒26の外方に、分離筒26の篩い目41に外部から内方に向けて逆洗気流を放出する気流放出装置61と、逆洗気流の放出位置が分離筒26の全周に亘るように分離筒26を周方向に回転させる回転支持機構81とが設けられている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、前記分離筒26は軸心が上下に配置され、前記気流放出装置61は、逆洗ブロワ63とこの逆洗ブロワ63からの空気を蓄える空気室66とこの空気室66の空気を篩い目41に向けて放出する気流放出口64とを有し、気流放出口64は分離筒26の篩い目41形成部分の略全長に亘るように上下方向に長く形成されている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、前記回転支持機構81は、分離筒26を軸心方向に支持する担持手段72と、分離筒26の上下部を径方向に支持する上下支持手段73,74と、分離筒26を回転駆動する駆動手段80とにより構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記分離筒26の上部側に支持フランジ43を有する支持筒体44が外嵌固着され、分離筒26はその下部側に非通過物取出口42を形成した取出筒40を有し、ケーシング27の下部には取出筒40と連通する非通過物送出管28を有し、
前記担持手段72は、支持フランジ43の下面に接当して分離筒26の重量を受ける複数のスラストローラ69により構成され、前記上支持手段73は、支持筒体44の外周に接当する複数の上センタリングローラ67により構成され、前記下支持手段74は、非通過物送出管28に設けられていて取出筒40の外周面に接当する複数の下センタリングローラ71により構成されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、気流放出装置で篩い目に外部から内方に向けて逆洗気流を放出することにより、分離筒の篩い目に内側から篩い目非通過物が付着して目詰まりを起こすのを分離筒の全周に亘って未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示す旋回篩い装置の正面図である。
【図2】同旋回篩い装置の斜視図である。
【図3】同旋回篩い装置の平面図である。
【図4】同図1のA−A線断面図である。
【図5】同図1のB−B線断面図である。
【図6】同旋回篩い設備の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図6は旋回篩い設備の全体構成を示している。同図において、旋回篩い設備は、例えば、空気輸送される原料2からフィルム片、繊維、紙片等(篩い目非通過物3)と、微小片、塵埃、切屑等(篩い目通過物4)とを分離するもので、旋回篩い装置7と分離装置8と第1吸引ブロワ9と第2吸引ブロワ10と原料投入ホッパー11とバッグフィルター12とを備える。
【0011】
旋回篩い装置7は、篩い目通過物4とこの篩い目通過物4より大きい形状の篩い目非通過物3とが混合された輸送原料を含む空気から篩い目通過物4と篩い目非通過物3とを分離する。分離装置8は、空気と旋回篩い装置7で分離した篩い目非通過物3とを分離するもので、ロータリバルブ15で空気を遮断して篩い目非通過物3を回収ケース16に収納する。なお、分離装置8はサイクロンその他の分離装置で構成してもよい。
【0012】
また、旋回篩い設備は、輸送原料(混合物質)2を原料投入ホッパー11から旋回篩い装置7に向けて空気輸送する混合物質輸送管19と、旋回篩い装置7で分離された篩い目非通過物3を旋回篩い装置7から分離装置8に向けて輸送する非通過物輸送管20と、分離装置8で分離された空気を分離装置8から旋回篩い装置7に向けて送る排気管21と、旋回篩い装置7で分離された篩い目通過物4を旋回篩い装置7からバッグフィルター12に向けて空気輸送する排出輸送管22とを備える。
【0013】
図1〜図6において、旋回篩い装置7は、分離筒26とその外方のケーシング27とを備え、この分離筒26の上端側(一端側)に混合空気導入ケース25が設けられ、ケーシング27の下端側(他端側)に非通過物送出管28と通過物送出管29とが設けられている。
混合空気導入ケース25は円筒状に形成され、混合空気導入口33と分離空気導入口34とを有し、下部に円筒状の供給口35が下方突設されており、混合空気導入口33から篩い目通過物4と篩い目非通過物3とが混合された輸送原料2を含む混合空気を混合物質輸送管19から接線方向に導入すると共に、排気管21からの空気を分離空気導入口34から接線方向に導入し、これらの混合空気を供給口35から分離筒26に供給して分離筒26内で螺旋流(サイクロン)を生じさせるようになっている。
【0014】
ここで、混合空気導入ケース25に混合空気導入口33の他に分離空気導入口34を設けてこの分離空気導入口34から空気を接線方向に導入することにより、分離筒26に導入する空気が少なくならないように混合空気の流量を調整することができる。
分離筒26は、上側(一端側)の円筒状の本体筒状部38と、本体筒状部38の下端から下方へ徐々に小径になる逆円錐形状の傾斜筒部39と、傾斜筒部39の下端からストレート円筒状に下方突出した取出筒40とを有し、軸心が上下方向を向くように配置され、取出筒40の下端に非通過物取出口42が形成されている。
【0015】
本体筒状部38にはその周面に軸心方向全長に亘って気流と共に篩い目通過物4と篩い目非通過物3とに分離する篩い目41(例えばメッシュ)が形成されている。本体筒状部38は供給口35と略同一径であってこれと同一軸心上に配置されており、本体筒状部38の上部に支持フランジ43を有する支持筒体44が外嵌固着され、支持筒体44の上半部は本体筒状部38から上方突出されて、供給口35に対して軸心廻りに相対回転自在に外嵌されている。
【0016】
分離筒26の他端側である取出筒40が保持筒体46により周方向(軸心廻り)に回転自在に内嵌保持されている。保持筒体46はその下部側が非通過物送出管28の上端部に外嵌固着され、上部が取出筒40側に上方突出されている。
ケーシング27は分離筒26の外周を包囲しており、分離筒26の篩い目41から放出された篩い目通過物4を受けるようになっている。ケーシング27は、上部ケース体49と中央部ケース体50と下部ケース体51とを有し、上部ケース体49は天壁52を有する円筒状に形成され、下端部に下フランジ53が設けられている。中央部ケース体50は円筒状に形成され、上端部と下端部とに上フランジ55と下フランジ56とがそれぞれ設けられている。下部ケース体51は下方側が徐々に小径となった円錐状に形成され、上端部に上フランジ58が設けられている。
【0017】
上部ケース体49と中央部ケース体50とはそれぞれの下フランジ53と上フランジ55とを介して互いに連結され、中央部ケース体50と下部ケース体51とはそれぞれの下フランジ56と上フランジ58とを介して互いに連結されている。中央部ケース体50の正面側及び背面側には点検窓59が設けられており、点検窓59を開閉することでケーシング27内を点検することができるようになっている。
【0018】
ケーシング27の下部は通過物送出管29を介して吸引ブロワ9と接続されている。通過物送出管29は一端側がケーシング27の下端部内に連通され、他端側が排出輸送管22aに連通されており、旋回篩い装置7で分離された篩い目通過物4を含む空気を排出輸送管22aに送出する。
非通過物送出管28は上端側が分離筒26の取出筒40に連通され、下端側がケーシング27から下方に突出されて非通過物輸送管20に連通されており、旋回篩い装置7で分離された篩い目非通過物3を含む空気を非通過物輸送管20に送出する。
【0019】
ケーシング27に分離筒26の篩い目41に外部から内方に向けて逆洗気流を放出する気流放出装置61が設けられている。気流放出装置61は逆洗ブロワ63と気流放出口64と逆洗連通管65と空気室66とを有し、逆洗連通管65は逆洗ブロワ63と空気室66とを連通している。気流放出口64は空気室66の空気を篩い目41に向けて放出するもので、本体筒状部38の周方向の一部に近接して配置され、篩い目41に沿って本体筒状部38(篩い目41形成部分)の軸心方向の略全長に亘って上下方向に長く形成されている。空気室66は逆洗ブロワ63からの空気を蓄えるもので、その上下両端部が気流放出口64よりも上下に突出するように上下方向に長く形成されている
ケーシング27の内周面に周方向に間隔をおいて複数の上センタリングローラ67が突設されている。各上センタリングローラ67は支持筒体44の外周面に接当しており、支持筒体44の外周面を転動するようになっている。
【0020】
ケーシング27の内周面に複数のスラストローラ69が周方向に間隔をおいて突設されている。各スラストローラ69は支持筒体44の支持フランジ43の下面に接当しており、分離筒26の重量を受けながら支持フランジ43の下面を転動するようになっている。複数の上センタリングローラ67と複数のスラストローラ69とはケーシング27の周方向に等間隔おきにかつ交互に並ぶように配置されている。
【0021】
非通過物送出管28(具体的には保持筒体46)の周方向に等間隔をおいて複数の下センタリングローラ71が突設されている。各下センタリングローラ71は取出筒40の外周面に接当しており、取出筒40の外周面を転動するようになっている。
而して、分離筒26はケーシング27に対して軸心廻りに(周方向に)回転自在に支持されており、分離筒26は支持筒体44と共に軸心廻りに回転可能であり、複数のスラストローラ69により、分離筒26を軸心方向に支持する担持手段72が構成され、複数の上センタリングローラ67により、分離筒26の上部を径方向に支持する上支持手段73が構成され、複数の下センタリングローラ71により、分離筒26の下部を径方向に支持する下支持手段74が構成されている。
【0022】
支持筒体44の外周にローラーチェン75が装着され、支持筒体44の外側方にモータ76とスプロケットホイル77とが設けられ、スプロケットホイル77はスプロケットケース78に収納されると共にローラーチェン75に噛合され、モータ76でスプロケットホイル77を回転駆動するようになっており、モータ76とスプロケットホイル77とローラーチェン75とにより分離筒26を周方向に回転駆動する駆動装置80が構成されている。
【0023】
そして、前記分離筒26を軸心方向に支持する担持手段72と、分離筒26の上下部を径方向に支持する上下支持手段74と、分離筒26を回転駆動する駆動手段80とにより、気流放出装置61による逆洗気流の放出位置が分離筒26の全周に亘るように分離筒26を周方向に回転させる回転支持機構81が構成されている。
図6に示す前記分離装置8は、ロータリバルブ15を有する点と、気流放出装置61及び回転支持機構81を有さない点で旋回篩い装置7とは異なっているが、その他の点は旋回篩い装置7と略同様の構成である。
【0024】
上記実施形態によれば、原料投入ホッパー11に投入した原料である小さい形状の篩い目通過物4と大きい形状の篩い目非通過物3との混合物質2は、第1吸引ブロワ9及び第2吸引ブロワ10の吸引力乃至送風力によって、混合物質輸送管19を通して旋回篩い装置7に空気輸送される。また、分離装置8で分離された空気は排気管21を通して旋回篩い装置7に送られ、ここで、混合物質輸送管19からの混合物質2と混ぜられる。
【0025】
そして、旋回篩い装置7では、篩い目通過物4と篩い目非通過物3とが混合された混合空気が混合空気導入ケース25から供給口35を通して分離筒26内に導入され、この導入した混合空気によって、分離筒26内で螺旋流が発生して篩い目41より小さい物が気流と共に通過し、その篩い目通過物4が分離筒26からケーシング27内に放出され、排出輸送管22a,22bを通してバッグフィルター12に空気輸送されて、ここに貯留される。他方、篩い目41より大きい物が通過できなく、その篩い目非通過物3は分離筒26内から非通過物輸送管20を通して分離装置8に空気輸送される。
【0026】
この際、気流放出装置61が外部から篩い目41に向けて逆洗気流を放出し、回転支持機構81が分離筒26への逆洗気流の放出位置を変更すべく分離筒26を周方向に回転させるので、分離筒26の全周に亘って篩い目非通過物3を分離筒26の外周側から中央側に吹き入れることができ、分離筒26の篩い目41に内側から篩い目非通過物3が付着して目詰まりを起こすのを分離筒26の全周に亘って未然に防止することができる。
【0027】
ここで、気流放出装置61及び回転支持機構81の運転は、旋回篩い装置7を運転している間に、連続的に行ってもよく、また時間間隔をおいて断続的に行ってもよい。また、分離筒26内に放出された逆洗気流は、螺旋流と一緒になり分離筒26からケーシング27内に送出され或いは非通過物送出管28に送出されて分離作用に供し、分離作用に支障を生じさせることはない。
【0028】
従って、分離筒26の目詰まりを効果的に防止して、篩い目通過物4を分離筒26の篩い目41からケーシング27内にスムーズに放出でき、篩い目通過物4をケーシング27からスムーズに通過物送出管29を介して排出輸送管22に送ることができる。また、篩い目非通過物3を分離筒26の取出筒40から非通過物送出管28を介して非通過物輸送管20にスムーズに送ることができる。
【0029】
また、気流放出装置61は、逆洗ブロワ63からの空気を蓄える空気室66を有しているので、逆洗ブロワ63からの空気を空気室66に蓄えることにより、気流放出口64の全長から均一な風圧で気流を良好に放出することができ、分離筒26の篩い目41に内側から篩い目非通過物3が付着して目詰まりを起こすのを分離筒26の篩い目41形成部分の略全長に亘って、より確実に防止することができる。
【0030】
また、回転支持機構81は、複数のスラストローラ69により構成されて分離筒26を軸心方向に支持する担持手段72と、複数の上センタリングローラ67により構成されて分離筒26の上部を径方向に支持する上支持手段73と、複数の下センタリングローラ71により構成されて分離筒26の下部を径方向に支持する下支持手段74と、分離筒26を回転駆動する駆動手段80とにより構成されているので、上下支持手段73,74よって分離筒26をその上部と下部とで径方向に大きくガタ付かないように回転自在に支持すると共に、担持手段72で分離筒26を上下方向に大きくガタ付かないように軸心方向に支持して、駆動手段80により分離筒26をスムーズに回転駆動することができる。
【0031】
なお、前記実施形態では、混合空気導入ケース25により、混合物質輸送管19を通して輸送された混合物質2を含む混合空気と、排気管21を通して送られた空気とを混合させて、その混合空気を分離筒26内に導入するようにしているが、これに代え、混合空気導入ケース25の上部に空気量調整用の空気を導入する調整空気導入口を形成してもよい。
【符号の説明】
【0032】
3 篩い目非通過物
4 篩い目通過物
7 旋回篩い装置
9 第1吸引ブロワ
26 分離筒
27 ケーシング
33 混合空気導入口
40 取出筒
41 篩い目
42 非通過物取出口
43 支持フランジ
44 支持筒体
61 気流放出装置
63 逆洗ブロワ
64 気流放出口
66 空気室
67 上センタリングローラ
69 スラストローラ
73 支持装置
71 下センタリングローラ
72 担持手段
73 上支持手段
74 下支持手段
80 駆動装置
81 回転支持機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周面に篩い目通過物(4)と篩い目非通過物(3)とに分離する篩い目(41)を形成した分離筒(26)を備え、この分離筒(26)の一端側に前記通過物(4)と非通過物(3)とが混合した輸送原料を含む空気を導入して分離筒(26)内で螺旋流となる混合空気導入口(33)が設けられ、分離筒(26)の他端側に非通過物(3)を取り出す非通過物取出口(42)が設けられ、篩い目(41)から放出した通過物(3)を受けるケーシング(27)が分離筒(26)の外周を包囲するように設けられ、ケーシング(27)の下部が吸引ブロワ(9)と接続された旋回篩い装置において、
前記分離筒(26)の外方に、分離筒(26)の篩い目(41)に外部から内方に向けて逆洗気流を放出する気流放出装置(61)と、逆洗気流の放出位置が分離筒(26)の全周に亘るように分離筒(26)を周方向に回転させる回転支持機構(81)とが設けられていることを特徴とする旋回篩い装置。
【請求項2】
前記分離筒(26)は軸心が上下に配置され、前記気流放出装置(61)は、逆洗ブロワ(63)とこの逆洗ブロワ(63)からの空気を蓄える空気室(66)とこの空気室(66)の空気を篩い目(41)に向けて放出する気流放出口(64)とを有し、気流放出口(64)は分離筒(26)の篩い目(41)形成部分の略全長に亘るように上下方向に長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回篩い装置。
【請求項3】
前記回転支持機構(81)は、分離筒(26)を軸心方向に支持する担持手段(72)と、分離筒(26)の上下部を径方向に支持する上下支持手段(73,74)と、分離筒(26)を回転駆動する駆動手段(80)とにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回篩い装置。
【請求項4】
前記分離筒(26)の上部側に支持フランジ(43)を有する支持筒体(44)が外嵌固着され、分離筒(26)はその下部側に非通過物取出口(42)を形成した取出筒(40)を有し、ケーシング(27)の下部には取出筒(40)と連通する非通過物送出管(28)を有し、
前記担持手段(72)は、支持フランジ(43)の下面に接当して分離筒(26)の重量を受ける複数のスラストローラ(69)により構成され、前記上支持手段(73)は、支持筒体(44)の外周に接当する複数の上センタリングローラ(67)により構成され、前記下支持手段(74)は、非通過物送出管(28)に設けられていて取出筒(40)の外周面に接当する複数の下センタリングローラ(71)により構成されていることを特徴とする請求項3に記載の旋回篩い装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−205986(P2012−205986A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72372(P2011−72372)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(390013457)株式会社辰巳エヤーエンジニアリング (13)
【Fターム(参考)】