昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法及び装置
本発明は、直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、スイッチは時間間隔に分解される周期的パターンによって制御される、方法に関する。
第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は数kiのマイナスの値に第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は数piのマイナスの値に少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つの数kiは数piとは異なる。
第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は数kiのマイナスの値に第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は数piのマイナスの値に少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つの数kiは数piとは異なる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、昇圧コンバーター(boost converter:ブーストコンバーター)の出力電圧を制御する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のDC/DCコンバーターは、直流を第1の電圧から第1の電圧よりも大きいか又は小さい第2の電圧に変換するために、インダクターを使用する。
【0003】
インダクターは、磁界(電流)の形態でエネルギーを蓄積するために用いられるが、多くの欠点を有する。インダクターは重量があり、主に銅材料からなるためコストが比較的重要である。
【0004】
インダクターに取って代わるためのスイッチとコンデンサーとの組合せはすでに提案されている。
【0005】
たとえば、DC/DCコンバーター又は昇圧コンバーターとしても知られる、複数のブリッジ装置からなるチャージポンプは、エネルギー蓄積素子としてコンデンサーを用いる。エネルギー蓄積素子としてインダクターも用いる誘導性スイッチングDC/DCコンバーターと比較した場合、チャージポンプは、いくつかのエンドユーザー応用に対してそれを魅力的なものとする独自の特徴を提供する。
【0006】
連続電流モード(CCM:Continuous Current Mode)で動作しているときの昇圧コンバーターは、Dが昇圧コンバーターの主スイッチのデューティサイクル(0〜1)である場合、比r=Vout/Vin=1/(1−D)だけ入力の電圧を上昇させる。
【0007】
従来の昇圧コンバーターと複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターとの主な相違は、後者が電圧昇圧比のいくつかの離散的な値しか達成することができないという事実による。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
たとえば、太陽電池の応用では、ソーラーモジュールによって提供される電力を、最適な入力電圧レベルに対応する最大電力値に維持できないので、複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターとって大きい入力電圧変動が許容できないことがある。
【0009】
本発明は、多数の電圧昇圧比で機能することができる複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
その目的のために、本発明は、直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、方法において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該方法は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出するステップと、
1つの周期的パターンを選択するステップと、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御するステップと、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0011】
本発明はまた、直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する装置であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、装置において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該出力電圧を制御する装置は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出する手段と、
1つの周期的パターンを選択する手段と、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御する手段と、
を具備することを特徴とする、装置にも関する。
【0012】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、その入力電力レベル及び出力電力レベルを柔軟な数の入力電圧レベル及び出力電圧レベルに適合させることができる。
【0013】
さらに、多くの変換昇圧比を実現することができる。
【0014】
特定の特徴によれば、前記周期的パターンが選択されなければならないことの検出は、前記第1の周期的パターンが、第1の閾値よりも低いか又は第2の閾値よりも高い出力電圧値を提供するか否かを検査することによって実行される。
【0015】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、出力電圧値の所望の範囲に維持することができ、出力電圧値の範囲を、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって供給される電力を消費する負荷端子の需要に容易に適合させることができる。
【0016】
特定の特徴によれば、1つの第3の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低く、かつ前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低い出力電圧を提供する前記又は各第2の周期的パターンによって提供される前記出力電圧よりも期待出力電圧値に近い出力電圧値を提供する場合、前記選択された周期的パターンは、前記第3の周期的パターンである。
【0017】
したがって、第1のパターンと同じki値を有する周期的パターンが一切、範囲内の電圧を提供することができない場合であっても、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、第3の周期的パターンを用いることによって範囲内に維持することができる。
【0018】
さらに、第1のパターンと同じki値を有する1つの周期的パターンが範囲内の電圧を提供することができるが、この電圧が期待電圧値に対してより遠い場合、第3の周期的パターンにより、範囲内であると共に期待値により近い電圧値を提供することができる。
【0019】
特定の特徴によれば、1つの第2の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高く、前記第2の閾値よりも低く、かつ前記少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供される1つ又は複数の電圧と少なくとも同程度期待出力電圧値に近い、出力電圧値を提供する場合、前記選択された周期的パターンは、前記第2の周期的パターンである。
【0020】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、ki値とは異なる少なくとも1つのpi値を有する周期的パターンを用いる必要なしに、範囲内に維持することができる。第3の周期的パターンによって提供される電圧に収束するために必要なブリッジコンデンサーの充電/放電はより小さくなる。周期的パターンの間の遷移は、1つの第3の周期的パターンが選択された場合より短い時間で実行される。
【0021】
特定の特徴によれば、前記期待電圧値は前記第2の閾値に等しい。
【0022】
したがって、範囲内にある間に最大出力電圧を実現することができ、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって供給される電力を消費する負荷端子の効率が最適化される。
【0023】
特定の特徴によれば、各周期的パターンの複数の時間間隔にわたって、1つのブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧の合計はゼロ値に等しい。
【0024】
したがって、各周期的パターンにわたり太陽電池モジュール等の定電流源によって供給される電流は、各周期的パターンにわたりブリッジ装置のコンデンサーを等しく充放電し、コンデンサーの電圧は安定しており、定電流源を想定して放電しない。
【0025】
特定の特徴によれば、
第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の端子のうちの1つに接続され、最後のブリッジ装置の前記スイッチのうちの1つは、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の他の端子に接続されるか、又は
前記第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の前記端子のうちの1つに接続され、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、少なくとも、前記最後のブリッジ装置に接続されると共に、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続されるスイッチをさらに備える。
【0026】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって昇圧される電源の他の端子に接続されたスイッチが、従来の昇圧コンバーターのスイッチとして作用する。スイッチが閉成されると、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、そのコンデンサーに電荷を蓄積し、その後、電荷は、スイッチが開成された際に出力端子に放電される。
【0027】
特定の特徴によれば、前記周期的パターンの時間間隔の第1のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第1のサブセットの前記時間間隔中、導通しており、前記第1のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、整数Kpに前記正の値を掛けた値に等しい。
【0028】
したがって、入力電圧は、主スイッチが導通しているとき、出力電圧にKpを掛けて、選択された周期的パターンの時間間隔の数Nで割った値をとることができる。
【0029】
特定の特徴によれば、1つの周期的パターンの時間間隔の第2のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第2のサブセットの前記時間間隔中、導通しておらず、前記第2のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、非ゼロの整数Pに前記第1の正の値を掛けた値のマイナス値に等しい。
【0030】
したがって、入力電圧は、主スイッチが導通していないとき、出力電圧に(N−P)を掛けて、選択された周期的パターンの時間間隔の数Nで割った値をとることができる。
【0031】
特定の特徴によれば、前記時間間隔の第1のサブセットはKp個の時間間隔を含み、前記第2のサブセットはP個の時間間隔を含み、前記数Kpは、前記周期的パターンの時間間隔の数から数Pを引いた値に等しい。
【0032】
したがって、入力電圧は、前記周期的パターンのすべての時間間隔において出力電圧にN−Pを掛けてNで割った値をとることができ、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、NをN−Pで割った値に等しい昇圧比を実行することができる。ここで、N及びPは、所望の昇圧比を実現するように柔軟に選択され得る。
【0033】
その結果、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターで達成することができる昇圧比の数が大きく増大する。そして、昇圧比の数が増大すると出力電圧の調節を達成することがより容易になる。
【0034】
特定の特徴によれば、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力電圧源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記入力電圧源の電圧にNを掛けてN−Pで割った値に等しい。
【0035】
したがって、各周期的パターンによって提供される電圧を求めることは非常に簡単であり、周期的パターンを選択するステップが簡略化される。
【0036】
特定の特徴によれば、各第1の正の値、第2の正の値及び第3の正の値は、前記入力電圧値を、それぞれ各第1の周期的パターン、第2の周期的パターン及び第3の周期的パターンの数Nから数Pを引いた値で割った値に等しい。
【0037】
したがって、正の値は入力電圧値から容易に求められることができる。
【0038】
特定の特徴によれば、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力太陽電池電源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記太陽電池電源の最大電力点にNを掛けてN−Pで割った値に等しい。
【0039】
したがって、各周期的パターンによって提供される電圧を求めることは非常に簡単であり、周期的パターンを選択するステップが簡略化される。
【0040】
特定の特徴によれば、前記昇圧コンバーターは3つのブリッジ装置からなり、k1は2に等しく、k2は3に等しく、k3は4に等しく、p1は1に等しく、p2は2に等しく、p3は4に等しい。
【0041】
したがって、各時間間隔中のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧の合計を、第1の正の値の9倍から−9倍の間に含まれる任意の整数となるように調整することができるように、第1の周期的パターンを設計することができる。
【0042】
さらに、第1の周期的パターンの非常に高い昇圧比10:1及び非常に低い昇圧比10:9、並びに多数の第3の周期的パターンの昇圧比から利益を得ることができる。3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの適用範囲が拡大される。
【0043】
特定の特徴によれば、時間間隔の数は、5〜10に含まれる整数である。
【0044】
したがって、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、10/1及び10/9に等しい昇圧比を実行することができる。昇圧コンバーターで達成することができる昇圧比の数が2だけ増大する。昇圧比の範囲が[0.875 8]から[0.9 10]まで拡大される。
【0045】
本発明の特徴は、実施形態例の以下の説明を読むことによってより明確になる。上記説明は、添付図面を参照して行う。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1a】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例の図である。
【図1b】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例の図である。
【図2】昇圧コンバーターを備える装置の一例を表す図である。
【図3a】k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい場合の、本発明による第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表である。
【図3b】p1が1に等しく、p2が2に等しく、p3が4に等しい場合の、本発明による少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表である。
【図4a】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例のスイッチのスイッチング状態を表す表である。
【図4b】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例のスイッチのスイッチング状態を表す表である。
【図5a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図5b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6c】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6d】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図7a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図7b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図8a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図8b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9c】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9d】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図10a】少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図10b】少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図11】本発明による3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに対していずれの周期的パターンを選択しなければならないかを判断するアルゴリズムの一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1aは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例である。
【0048】
3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、リアクトルレス昇圧コンバーター(Reactor Less Boost Converter)とも呼ばれ、本明細書ではRLBCコンバーターと呼ぶ。
【0049】
図1aでは、3つのビットすなわちブリッジ装置B1、B2及びB3が示され、直列に接続されており、第3のビットB3は出力段に接続されている。
【0050】
ここで、ブリッジ装置は3より多くても、少なくても良いことが留意されなければならない。
【0051】
基本的に、従来のDC/DC昇圧コンバーターのインダクターは、直列に接続される「n」個のブリッジ装置に置き換えられる。各ブリッジ装置は、図1aに示すように4つのスイッチ及びコンデンサーからなる。ここでは、2つのスイッチは、スイッチとして作用するダイオードの形態とすることができることが留意されなければならない。この個々のブリッジ構造は「ビット」とも呼ばれる。3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、ダイオードD4及びスイッチS4を備える出力段も有する。
【0052】
ビットB1は、2つのダイオードD11及びD12、2つのスイッチS11及びS12並びに1つのコンデンサーC1からなる。
【0053】
ビットB2は、2つのダイオードD21及びD22、2つのスイッチS21及びS22並びに1つのコンデンサーC2からなる。
【0054】
ビットB3は、2つのダイオードD31及びD32、2つのスイッチS31及びS32並びに1つのコンデンサーC3からなる。
【0055】
出力段はコンデンサーCLにも接続されている。
【0056】
各ビットBi(i=1、2又は3)について、ダイオードDi1のアノードは、スイッチSi1の第1の端子に連結されている。Di1のカソードは、スイッチSi2の第1の端子及びコンデンサーCiの正の端子に連結されている。スイッチSi1の第2の端子は、コンデンサーCiの負の端子及びダイオードDi2のアノードに連結されている。ダイオードDi2のカソードは、スイッチSi2の第2の端子に連結されている。
【0057】
光起電素子PVのような直流電気提供手段が、入力電圧Vinを提供する。直流電気提供手段の正の端子は、ダイオードD11のアノードに接続されている。
【0058】
ダイオードD12のカソードはダイオードD21のアノードに接続されている。
【0059】
ダイオードD22のカソードはダイオードD31のアノードに接続されている。
【0060】
ダイオードD32のカソードは、スイッチS4の第1の端子及びダイオードD4のアノードに連結されている。D4のカソードはコンデンサーCLの正の端子に連結されている。スイッチS4の第2の端子はコンデンサーCLの負の端子及び直流電気提供手段の負の端子に連結されている。
【0061】
コンデンサーCLにおける電圧はVoutに等しい。
【0062】
B1の入力と出力との間の電圧の差をVb1と呼び、B2の入力と出力との電圧の差をVb2と呼び、B3の入力と出力との電圧の差をVb3と呼ぶ。
【0063】
C1における電圧の差をVc1と呼び、C2における電圧の差をVc2と呼び、C3における電圧の差をVc3と呼ぶ。
【0064】
従来の昇圧コンバーターとRLBCとの主な相違は、後者が、利用可能な「ビット」の数に依存する電圧昇圧比(したがって比=1/(1−D)である場合のデューティサイクルDの値)のいくつかの離散的な値しか達成することができないという事実による。
【0065】
典型的には、この昇圧比の離散的な値の数は、以下の法則に従う。
nratios=2n
式中、「nratios」は、あり得る昇圧比(又はデューティサイクル)の総数であり、「n」は直列に接続されるビットの数である。
【0066】
従来技術によれば、各ビットに課される電圧値は、以下の法則に従う。
[Vc1:Vc2:Vcn]=[1:2:...2(n-1)]Vout/2n
式中、「Vout」は昇圧された出力電圧である。同様に、あり得る比及び結果としてのデューティサイクル(D)は以下の法則に従う。
ratioi=2n/(2n-j),i=1,2,...,nratios及びj=i-1
Di=1-1/ratioi,i=1,2,...,nratios
【0067】
最後に、一定の出力電圧を得るために、以下の法則に従う、「nratios」個の種々の入力電圧を有することができる。
Vin=Vout/ratioi,i=1,2,...,nratios
【0068】
コンバーターの正確な動作を保証するために、これら「nratios」個の可能性のすべてに対して、以下の関係が守られる。
【数1】
【0069】
図1のn=3ビットの場合、[Vc1:Vc2:Vc3]=[1:2:4]Vref=[1:2:4]Vout/8である。
【0070】
各ブリッジBiのスイッチのスイッチングパターンは、ブリッジのコネクタにおいて、VciがコンデンサーCiの電圧である場合に+Vci、−Vci又は0に等しい電圧Vbiを提供するように定義される。
さらに、各ビットBiのスイッチングパターンは、主スイッチ周期T=1/fの2n個の等しい連続したサブ周期ΔTとして適時に定義される。[1:2:4]の増倍係数を提供する周期的パターンで作動するRLBCにはいくつかの欠点がある。
【0071】
こうした場合、「2n」個のあり得る離散的な比/デューティサイクルしか実現することができない。n=3ビットの場合、8つの異なる昇圧比しか可能でない。したがって、出力電圧の調節は実現することが困難になる。デューティサイクルを平滑に選択することができないため、出力電圧を、所与の入力電圧の範囲に対して極めて広い範囲で調節しなければならない。しかしながら、昇圧コンバーターの出力電圧の範囲は、例えばインバーター等の特定の応用について広くすることができない。
【0072】
Vci電圧は、各離散的なデューティサイクルに対して確定的に定義される(Vci=2i-1*Vout/8)。これにより、定格が最大電圧レベルである構成要素を有するように電源回路を設計する柔軟性が残らない。高い定格電圧レベルである構成要素を選択することにより、回路のコストが増大する可能性があり、構成要素のスイッチング電力損失も増大する可能性がある。
【0073】
各コンデンサーの充放電パターンは、所与のデューティサイクルに対して固定され、コンデンサー間で異なり、各ビットを通過するRMS電流レベルが高レベルになる場合がある。電流のRMSレベルが高いことにより、通常、コンデンサーの寿命が劣化する。
【0074】
本発明は、種々の昇圧比の数を増大させることを目的とする。
【0075】
本発明は、複数のビット、たとえば3つのビットB1、B2及びB3からなるRLBCに対する新しいスイッチ制御パターンを提案し、該スイッチ制御パターンでは、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターン又は少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合に、ビットの少なくとも1つのコンデンサーの電圧値は異なったものとすることができる。
たとえば、3つのビットからなるRLBCに関して、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターンである場合、[Vc1:Vc2:Vc3]を[2:3:4]Vrefに等しいものとすることができ、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合、[Vc1:Vc2:Vc3]を[1:2:4]Vrefに等しいものとすることができる。
【0076】
ここで、RLBC回路のスイッチングコマンド法則を定義する。基本的に、各ビット電圧Vb1. . .Vb3は以下の式によって時間の関数として表わされる。
【数2】
ここで、i=1〜3である。
【0077】
ここで、Λ(t)は、時間間隔幅ΔTのステップ関数を表す。スイッチの制御コマンド法則に関して、Si1、Si2は自身の値を{0;1}にとることができ、電圧Vbijは、以下の法則に従って、j番目の時間間隔Tjにおいて{−Vci,0;Vci}の値をとる。
εi,j=1-Si1j-Si2j
【0078】
Si1j及びSi2jは、j番目の時間間隔TjにおいてスイッチSilj及びSi2がON状態すなわち導通状態であるときは1に等しく、j番目の時間間隔TjにおいてスイッチSilj及びSi2がOFF状態すなわち非導通状態であるときはゼロ値に等しい。
【0079】
さらにVbiが基準電圧数値の整数倍として定義されるとすると、以下の式が得られる。
Vbij=εij2i-1Vref
【0080】
ここで、導通モード(S4=1)においてRLBC回路の電圧平衡条件を適用した場合、以下の式が得られる。
【数3】
【0081】
ここで、不連続モード(S4=0)においてRLBC回路の電圧平衡条件を適用した場合、以下の式が得られる。
【数4】
【0082】
定常状態分析において、各コンデンサー充電の平衡を検証すべきであり、これを以下の式によって表すことができる。
【数5】
【0083】
上記条件が満たされると、以下の項を計算する場合に昇圧挙動を検証することができる。
【数6】
【0084】
ここでnはビットの数に等しい。
【0085】
これにより、条件
【数7】
【数8】
及び
【数9】
が満たされると、比D=N/N−Pの昇圧変換を実現することができることが分かる。
【数10】
ここで、第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合、ki=2、3又は4であり、少なくとも1つの第3の周期的パターンの場合、pi=1、2又は4である。
【0086】
ここで、以下の項Ωjを導入する。
【数11】
【0087】
(a)及び(b)から、以下の式を得ることができる。
【数12】
【0088】
Vrefを任意に設定することができるため、αが1に等しく、第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合はVc1=2Vref、Vc2=3Vref及びVc3=4Vref、少なくとも1つの第3の周期的パターンの場合はVc1=Vref、Vc2=2Vref及びVc3=4Vrefとするように決めることができることが留意されるべきである。したがって、スイッチング規則{εij}の組を見つけることで十分である。
【数13】
【0089】
Vrefをさらに以下のように表すことができることが留意されるべきである。
【数14】
【0090】
n個のビットを有するRLBCのスイッチングパターンに対する解を見つけることは、所与の整数対{N,P}及び所与の整数ベクトルKに対して、
(i)行列(ε)が
【数15】
を検証し、
(ii)
【数16】
が、N−Pの値のP個の要素及び値−PのN−P個の要素を有する、
ような、サイズ(N×n)であり要素が{−1;0;1}にある行列(ε)を見つけることにある。
【0091】
本発明の第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンに対して、整数ベクトルKは[2 3 4]であり、図5〜図9に開示する各行列は条件(i)及び(ii)を検証する。
【0092】
本発明の少なくとも1つの第3の周期的パターンに対して、整数ベクトルKは[1 2 4]であり、図10に開示する各行列は条件(i)及び(ii)を検証する。
【0093】
図1bは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例である。
【0094】
図1aに関して開示したように、従来のDC/DC昇圧コンバーターのインダクターは、直列に接続された3に等しい「n」個のブリッジ装置に置き換えられる。各ブリッジ装置は、図1に示すように4つのスイッチ及び1つのコンデンサーからなる。この個々のブリッジ構造もまた「ビット」と呼ぶ。
【0095】
図1bでは、3つのビットB1、B2及びB3を示す。
【0096】
ビットB1は、2つのダイオードD11及びD12、2つのスイッチS11及びS12並びに1つのコンデンサーC1からなる。
【0097】
ビットB2は、2つのダイオードD21及びD22、2つのスイッチS21及びS22並びに1つのコンデンサーC2からなる。
【0098】
ビットB3は、2つのダイオードD31及びD32’、2つのスイッチS31及びS32’並びに1つのコンデンサーC3からなる。
【0099】
各ビットBi(i=1又は2)に対して、ダイオードDi1のアノードは、スイッチSi1の第1の端子に連結されている。Di1のカソードは、スイッチSi2の第1の端子及びコンデンサーCiの正の端子に連結されている。スイッチSi1の第2の端子は、コンデンサーCiの負の端子及びダイオードDi2のアノードに連結されている。ダイオードDi2のカソードは、スイッチSi2の第2の端子に連結されている。
【0100】
ダイオードD31のアノードはスイッチS31の第1の端子に連結されている。D31のカソードはコンデンサーC3の正の端子及びダイオードD32’のアノードに連結されている。スイッチS31の第2の端子は、コンデンサーC3の負の端子及びスイッチS32’の第1の端子に連結されている。
【0101】
光起電素子PVのような直流電気提供手段が、入力電圧Vinを提供する。直流電気提供手段の正の端子は、ダイオードD11のアノードに接続されている。
【0102】
ダイオードD12のカソードはダイオードD21のアノードに接続されている。
【0103】
ダイオードD22のカソードはダイオードD31のアノードに接続されている。
【0104】
ダイオードD32’のカソードはコンデンサーCLの正の端子に接続されている。
【0105】
コンデンサーCLの負の端子及びスイッチS32’の第2の端子は、直流電気提供手段の負の端子に接続されている。
【0106】
スイッチS32’は図1aのスイッチS4と同様に作用し、ダイオードD32’は図1aのダイオードD4のように作用する。
【0107】
コンデンサーCLにおける電圧はVoutに等しい。
【0108】
B1の入力と出力との間の電圧の差をVb1と呼び、B2の入力と出力との電圧の差をVb2と呼び、B3の入力と出力との電圧の差をVb3と呼ぶ。Vb3は、スイッチS32’がON状態であるときにVb3*に等しく、スイッチS32’がOFF状態であるときにVb3**に等しい。
【0109】
図2は、複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを備えた装置の一例を表す。
【0110】
装置20は、たとえば、バス201によって互いに接続された構成要素と、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサー200とに基づくアーキテクチャを有している。
【0111】
ここで、装置20は、変形形態では、以下に開示するようにプロセッサー200によって実行されるものと同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実装されることが留意されなければならない。
【0112】
バス201は、プロセッサー200を、リードオンリーメモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、アナログ/デジタル変換器ADC206及び図1に開示するもののようなRLBCモジュールに連結する。
【0113】
リードオンリーメモリROM202は、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、それらは、装置20に電源が投入された際にランダムアクセスメモリRAM203に転送される。
【0114】
リードオンリーメモリROM202は、本発明の図3〜図10に示す表を記憶する。
【0115】
RAMメモリー203は、変数を受け取るように意図されたレジスターと、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0116】
アナログ/デジタル変換器206は、RLBCに接続され、入力電圧Vin及び/又は出力電圧Voutを表す電圧を2値情報に変換する。
【0117】
図3aは、k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい場合の、本発明による第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表を表す。
【0118】
図3aの表は、300〜306で示す6つの列を含む。
列300は、RLBCに印加される入力電圧Vinの種々の値を示す。
列301は、RLBCの出力電圧Voutを示す。たとえば、出力電圧は240ボルトに等しい。
列302は、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの間の種々の比を示す。
列303は、RLBCの種々のデューティサイクルDを示す。
列304は、対N及びPの種々の値を示す。
列305は、基準電圧Vrefの種々の値を示す。
列306は、入力電圧値Vinに従って選択される図を示す。
【0119】
行310において、入力電圧は24ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは10に等しく、デューティサイクルDは0.9に等しく、対(N,P)は(10,9)に等しく、基準電圧Vrefは24ボルトに等しく、10の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図5aに開示されている。
【0120】
行311において、入力電圧は30ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは8に等しく、デューティサイクルDは0.875に等しく、対(N,P)は(8,7)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、8の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6dに開示されている。
【0121】
行312において、入力電圧は34.3ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは7に等しく、デューティサイクルDは0.857に等しく、対(N,P)は(7,6)に等しく、基準電圧Vrefは34.3ボルトに等しく、7の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図7bに開示されている。
【0122】
行313において、入力電圧は40ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは6に等しく、デューティサイクルDは0.833に等しく、対(N,P)は(6,5)に等しく、基準電圧Vrefは40ボルトに等しく、6の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図8aに開示されている。
【0123】
行314において、入力電圧は48ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは5に等しく、デューティサイクルDは0.8に等しく、対(N,P)は(5,4)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9aに開示されている。
【0124】
行315において、入力電圧は90ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは2.67に等しく、デューティサイクルDは0.625に等しく、対(N,P)は(8,5)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、2.67の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6bに開示されている。
【0125】
行316において、入力電圧は96ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは2.5に等しく、デューティサイクルDは0.6に等しく、対(N,P)は(5,3)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、2.5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9bに開示されている。
【0126】
行317において、入力電圧は144ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.67に等しく、デューティサイクルDは0.4に等しく、対(N,P)は(5,2)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、1.67の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9cに開示されている。
【0127】
行318において、入力電圧は150ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.6に等しく、デューティサイクルDは0.375に等しく、対(N,P)は(8,3)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、1.6の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6cに開示されている。
【0128】
行319において、入力電圧は192ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.25に等しく、デューティサイクルDは0.2に等しく、対(N,P)は(5,1)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、1.25の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9dに開示されている。
【0129】
行320において、入力電圧は200ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.2に等しく、デューティサイクルDは0.166に等しく、対(N,P)は(6,1)に等しく、基準電圧Vrefは40ボルトに等しく、1.2の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図8bに開示されている。
【0130】
行321において、入力電圧は205.7ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.16に等しく、デューティサイクルDは0.142に等しく、対(N,P)は(7,1)に等しく、基準電圧Vrefは34.3ボルトに等しく、1.16の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図7aに開示されている。
【0131】
行322において、入力電圧は210ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.14に等しく、デューティサイクルDは0.125に等しく、対(N,P)は(8,1)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、1.14の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6aに開示されている。
【0132】
行323において、入力電圧は216ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.11に等しく、デューティサイクルDは0.1に等しく、対(N,P)は(10,1)に等しく、基準電圧Vrefは24ボルトに等しく、1.1の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図5bに開示されている。
【0133】
図3bは、p1が1に等しく、p2が2に等しく、p3が4に等しい場合の、本発明による少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表を表す。
【0134】
図3bの表は、350〜356で示す6つの列を含む。
列350は、RLBCに印加される入力電圧Vinの種々の値を示す。
列351は、RLBCの出力電圧Voutを示す。たとえば、出力電圧は240ボルトに等しい。
列352は、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの間の種々の比を示す。
列353は、RLBCの種々のデューティサイクルDを示す。
列354は、対N及びPの種々の値を示す。
列355は、基準電圧Vrefの種々の値を示す。
列356は、入力電圧値Vinに従って選択される図を示す。
【0135】
行361において、入力電圧は60ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは4に等しく、デューティサイクルDは0.75に等しく、対(N,P)は(8,6)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、4の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図10aに開示されている。
【0136】
行362において、入力電圧は48ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは5に等しく、デューティサイクルDは0.8に等しく、対(N,P)は(5,4)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図10bに開示されている。
【0137】
図4aは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るために、図1aに示す昇圧コンバーターの第1の例のスイッチのスイッチング状態を表す表を表す。
【0138】
列400〜402はビットB1に関連し、列403〜405はビットB2に関連し、列406〜408はビットB3に関連する。
【0139】
行411は、
Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は非導通状態にあり、
Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は非導通状態にあり、
Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は非導通状態にあり、スイッチS32は非導通状態にあることを示す。
【0140】
行412は、
ゼロ値に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS32が非導通状態にあるときにスイッチS31が導通状態にあるか、又はスイッチS32が導通状態にあるときにスイッチS31が非導通状態にあることを示す。
【0141】
行413は、
−Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
−Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
−Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は導通状態にあり、スイッチS32は導通状態にあることを示す。
【0142】
図4bは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るために、図1bに示す昇圧コンバーターの第2の例のスイッチのスイッチング状態を表す表を表す。
【0143】
列420〜422はビットB1に関連し、列423〜425はビットB2に関連し、列426〜428はビットB3に関連する。
【0144】
行431は、
Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は非導通状態にあり、
Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は非導通状態にあり、
Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は非導通状態にあり、スイッチS32’は導通状態にあることを示す。
【0145】
行432は、
ゼロ値に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31及びS32’は共に導通状態又は非導通状態にあることを示す。
【0146】
行433は、
−Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
−Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
−Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は導通状態にあり、スイッチS32’は非導通状態にあることを示す。
【0147】
本発明の実現形態の一例によれば、
選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合、Vc1=2Vref、Vc2=3Vref及びVc3=4Vrefであり、
選択された周期的パターンが少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合、Vc1=Vref、Vc2=2Vref及びVc3=4Vrefである。
【0148】
図5a及び5bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0149】
行501及び511において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0150】
行501及び511において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0151】
行501及び511において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0152】
各時間間隔T1〜T10の持続時間はΔT=T/N(N=10)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0153】
図5aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=10(D=0.9)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0154】
比Vout/Vin=10を得るために、10個の時間間隔が必要である。
【0155】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3、T4、T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T7、T8及びT9では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T10では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0156】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T9(P=9)の間は導通状態であり、時間間隔T10(N=10)では非導通状態である。
【0157】
図5bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.11(D=0.1)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0158】
比Vout/Vin=1.11を得るために、10個の時間間隔が必要である。
【0159】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4、T5、T6及びT7では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T8、T9及びT10では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0160】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T10(N=10)では非導通状態である。
【0161】
図6a〜6dは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0162】
行601、611、621及び631において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0163】
行602、612、622及び632において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0164】
行603、613、623及び633において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0165】
各時間間隔T1〜T8の持続時間はΔT=T/N(N=8)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0166】
図6aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.14(D=0.125)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0167】
比Vout/Vin=1.14を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0168】
時間間隔T1では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4、T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T7及びT8では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0169】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0170】
図6bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=2.67(D=0.625)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0171】
比Vout/Vin=2.67を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0172】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2、T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T8では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0173】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T5(P=5)の間は導通状態であり、時間間隔T6〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0174】
図6cは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.6(D=0.375)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0175】
比Vout/Vin=1.6を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0176】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5、T6、T7及びT8では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
【0177】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T3(P=3)の間は導通状態であり、時間間隔T4〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0178】
図6dは、比Vout/Vin=N/(N−P)=8(D=0.875)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0179】
比Vout/Vin=8を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0180】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T8では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0181】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T1(P=7)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0182】
図7a及び図7bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0183】
行701及び711において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0184】
行702及び712において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0185】
行703及び713において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0186】
各時間間隔T1〜T7の持続時間はΔT=T/N(N=7)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0187】
図7aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.16(D=0.142)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0188】
比Vout/Vin=1.16を得るために、7つの時間間隔が必要である。
【0189】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2、T3、及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0190】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T6(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T7(N=7)では非導通状態である。
【0191】
図7bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=7(D=0.857)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0192】
比Vout/Vin=7を得るために、7つの時間間隔が必要である。
【0193】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T6では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T7では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0194】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=6)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T7(N=7)では非導通状態である。
【0195】
図8a及び8bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0196】
行801及び811において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0197】
行802及び812において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0198】
行803及び813において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0199】
各時間間隔T1〜T6の持続時間はΔT=T/N(N=6)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0200】
図8aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=6(D=0.833)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0201】
比Vout/Vin=6を得るために、6つの時間間隔が必要である。
【0202】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T4及びT5では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0203】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T5(P=5)の間は導通状態であり、時間間隔T6(N=6)では非導通状態である。
【0204】
図8bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.2(D=0.166)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0205】
比Vout/Vin=1.2を得るために、6つの時間間隔が必要である。
【0206】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5及びT6では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0Vrefである。
【0207】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T6(N=6)では非導通状態である。
【0208】
図9a〜図9dは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0209】
行901、911、921及び931において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0210】
行902、912、922及び932において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0211】
行903、913、923及び933において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0212】
各時間間隔T1〜T5の持続時間はΔT=T/N(N=5)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0213】
図9aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=5(D=0.8)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0214】
比Vout/Vin=5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0215】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T4では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0216】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T4(P=4)の間は導通状態であり、時間間隔T5(N=5)では非導通状態である。
【0217】
図9bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=2.5(D=0.6)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0218】
比Vout/Vin=2.5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0219】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
時間間隔T4では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0220】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T3(P=3)の間は導通状態であり、時間間隔T4及びT5(N=5)では非導通状態である。
【0221】
図9cは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.67(D=0.4)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0222】
比Vout/Vin=1.67を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0223】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T4及びT5では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
【0224】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1及びT2(P=2)の間は導通状態であり、時間間隔T3〜T5(N=5)では非導通状態である。
【0225】
図9dは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.25(D=0.2)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0226】
比Vout/Vin=1.25を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0227】
時間間隔T1では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
【0228】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T5(N=5)では非導通状態である。
【0229】
図10a及び図10bは、少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0230】
行1001及び1011において、1に等しい値はVb1=Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0231】
行1002及び1012において、1に等しい値はVb2=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0232】
行1003及び1013において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0233】
図10aは、比Vout/Vin=4を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0234】
比Vout/Vin=4を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0235】
各時間間隔T1〜T8の持続時間はΔT=T/N(N=8)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0236】
時間間隔T1、T2、T3及びT4では、Vb2=2Vref、Vb1=Vb3=0である。
時間間隔T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=−2Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T7及びT8では、Vb1=0、Vb2=−2Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0237】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T6(P=6)の間は導通状態であり、時間間隔T7及びT8(N=8)では非導通状態である。
【0238】
図10bは、比Vout/Vin=5を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0239】
比Vout/Vin=5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0240】
各時間間隔T1〜T5の持続時間はΔT=T/N(N=5)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0241】
時間間隔T1では、Vb1=−Vref、Vb2=−2Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−Vref、Vb2=2Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0242】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T4(P=4)の間は導通状態であり、時間間隔T5(N=5)では非導通状態である。
【0243】
図11は、本発明によるn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに対していずれの周期的パターンを選択しなければならないかを判断するアルゴリズムの一例の図である。
【0244】
本アルゴリズムは、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを備えた装置20によって実行される。
【0245】
本アルゴリズムを、プロセッサー200が実行することができる。
【0246】
ステップS1100において、プロセッサー200が使用可能な周期的パターンの中から1つの第1の周期的パターンを選択する。
【0247】
ステップS1101において、プロセッサー200は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターが昇圧しなければならない入力電圧Vinを得る。
たとえば、Vinを、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに印加される入力電圧のデジタル変換器206によって行われる測定の結果とすることができる。
他の例として、Vinを、特定の調節機能を実現するように、ビット電圧、出力電圧、入力電流又は出力電流等、他の信号のデジタル変換器206によって行われるさらに他の測定から、プロセッサー200による計算によって求めることができる。
本発明の特別な実施形態では、調節機能は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを通過する電力を最大にするように確定される。
【0248】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって入力電圧を昇圧しなければならない出力電圧の所望の範囲を得る。この範囲は、最小電圧値である第1の閾値Vmin及び最大電圧値である第2の閾値Vmaxからなる。たとえば、出力電圧の所望の範囲は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力に接続される負荷機器の許容可能な入力範囲として予め既知である。
【0249】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、現在選択されている周期的パターンを使用して、所望の範囲内でn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって入力電圧Vinが理想的に昇圧されなければならない予測される出力電圧Vout_refを得る。たとえば、予測される出力電圧Vout_refはVmaxに等しい。別の例では、Voutは(Vmax+Vmin)/2に等しい。
【0250】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。
【0251】
そのために、プロセッサー200は、出力電圧Vout=Vin/(1−D)を確定し、ここで、VinはステップS1101において得られた入力電圧であり、DはステップS1100又はS1108において確定された第1のパターンのデューティサイクルである。次に、プロセッサー200は、出力電圧Voutが、第1の閾値Vminを下回るか、又は第2の閾値Vmaxを上回るか検査する。
【0252】
求められた出力電圧が、第1の閾値を下回るか又は第2の閾値を上回る場合、プロセッサー200はステップS1105に移る。そうでない場合、プロセッサー200はステップS1109に移る。
【0253】
次のステップS1105において、プロセッサー200は、ROMメモリー202に格納されている各デューティサイクルDに対して、対応する昇圧された電圧値Vboost=Vin/(1−D)を検査し、ROMメモリー202に格納されているデューティサイクルの中から、昇圧された電圧値Vboostが期待出力電圧Vout_refに近く、かつ第1の閾値Vminと第2の閾値Vmaxとの間からなる出力電圧の所望の範囲内にある、少なくとも1つのデューティサイクルを選択する。
【0254】
同じステップにおいて、プロセッサー200は、ステップS1105において選択されたデューティサイクルDのうちの1つが1つの第2の周期的パターンに対応するか否か、すなわち選択されたデューティサイクルDのうちの1つが、前に選択された第1の周期的パターンの数kiと同じ数kiを有する周期的パターンに対応するか否かを検査する。
【0255】
ステップS1105において選択されたデューティサイクルDのうちの1つが或る周期的パターンに対応する場合、プロセッサー200はステップS1107に移る。そうでない場合、プロセッサー200はステップS1106に移る。
【0256】
ステップS1106において、プロセッサー200は、各時間間隔において、iが1〜nである場合の各i番目のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧が、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は数字piのマイナスの値に少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つのkiは、前に選択された周期的パターンの数字piとは異なる1つの第3の周期的パターンを選択する。
【0257】
選択された第3の周期的パターンは、昇圧された電圧値Vboostが出力電圧の所望の範囲[Vmin Vmin]内の期待出力電圧Vout_refに最も近い、デューティサイクルDに対応する。
【0258】
その後、プロセッサー200はステップS1108に移る。
【0259】
ステップS1107において、プロセッサー200は、各時間間隔において、iが1〜nである場合の各i番目のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧が、ゼロ値か、整数kiに少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、数字kiのマイナスの値に少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しい1つの第2の周期的パターンを選択する。
【0260】
選択された第2の周期的パターンは、昇圧された電圧値Vboostが出力電圧の所望の範囲[Vmin Vmin]内の期待出力電圧Vout_refに最も近い、デューティサイクルDに対応する。
【0261】
その後、プロセッサー200はステップS1108に移る。
【0262】
ステップS1108において、プロセッサー200は、ステップS1107において選択された第2の周期的パターン又はステップS1108において選択された第3の周期的パターンを、メモリー202に格納された第1の周期的パターンとして設定する。
【0263】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、メモリー202に格納された第1の周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行する。
【0264】
一変形形態では、プロセッサー200は、第1の周期的パターンに対応する、図5〜図10のうちの対応する図に示しかつメモリー202に格納されている周期的パターンの列の順列からもたらされる周期的パターンに従って、RLBL205のスイッチに対してコマンドを発行する。
【0265】
その後、プロセッサー200はステップS1101に戻る。
【0266】
たとえば、ステップS1100において、プロセッサー200は、k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい、図9aに記載されている第1の周期的パターンを選択し、ステップS1101において入力電圧Vin=48Vを得る。
【0267】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、第1の閾値Vmin=197V及び第2の閾値Vmax=247Vを得る。
【0268】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、期待出力電圧Vout_ref=227Vを得る。
【0269】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。D=0.8であるため、出力電圧Vout=48/(1−0.8)=240Vは、247ボルトに等しい第2の閾値を下回り、197ボルトに等しい第1の閾値を上回る。出力電圧値が第1の閾値を下回ることもなく、また、第2の閾値を上回ることもないため、プロセッサー200はステップS1109に移る。
【0270】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、図9aに示されている周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行し、ステップS1101に戻る。
【0271】
ステップS1101において、プロセッサー200は入力電圧Vin=60Vを得る。
【0272】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、第1の閾値Vmin=197V及び第2の閾値Vmax=247Vを得る。
【0273】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、所望の出力電圧Vout=227Vを得る。
【0274】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。D=0.8であるため、出力電圧Vboost=60/(1−0.8)=300Vは、247ボルトに等しい第2の閾値を上回る。出力電圧値が第2の閾値を上回るため、プロセッサー200はステップS1105に移る。
【0275】
次のステップS1105において、プロセッサー200は、ROMメモリー202に格納されている各ディーティサイクルDに対し、対応する昇圧された電圧値Vboost=Vin/(1−D)を検査し、ROMメモリー202に格納されているデューティサイクルの中から、昇圧された電圧値Vboostが期待出力値に近く、かつ第1の閾値と第2の閾値との間にある出力電圧の所望の範囲内である、少なくとも1つのデューティサイクルを選択する。
【0276】
たとえば、プロセッサーは、図3bの行361に示すようにD=0.75であるため、図10aに示す周期的パターンを選択し、それは、その対応する昇圧された電圧値=60/(1−0.75)=240Vが第1の閾値と第2の閾値との間にあるためである。図3aに示す他のデューティサイクルは、対応する昇圧電圧が、第1の閾値と第2の閾値との間にない。
【0277】
同じステップにおいて、プロセッサー200は、選択されたデューティサイクルDのうちの1つが1つの第2の周期的パターンに対応するか否か、すなわち、選択されたデューティサイクルDのうちの1つが、前に選択された第1の周期的パターンの数kiと同じ数kiを有する周期的パターンに対応するか否かを検査する。
【0278】
デューティサイクルD=0.75が第2の周期的パターンに対応しないため、プロセッサー200はステップS1106に移り、図10aに示す周期的パターンを選択し、ステップS1108に移る。
【0279】
ステップS1108において、プロセッサー200は、ステップ1108において選択された第3の周期的パターンを第1の周期的パターンとして設定する。
【0280】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、図10aに示す周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行し、ステップS1101に戻る。
【0281】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、昇圧コンバーター(boost converter:ブーストコンバーター)の出力電圧を制御する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のDC/DCコンバーターは、直流を第1の電圧から第1の電圧よりも大きいか又は小さい第2の電圧に変換するために、インダクターを使用する。
【0003】
インダクターは、磁界(電流)の形態でエネルギーを蓄積するために用いられるが、多くの欠点を有する。インダクターは重量があり、主に銅材料からなるためコストが比較的重要である。
【0004】
インダクターに取って代わるためのスイッチとコンデンサーとの組合せはすでに提案されている。
【0005】
たとえば、DC/DCコンバーター又は昇圧コンバーターとしても知られる、複数のブリッジ装置からなるチャージポンプは、エネルギー蓄積素子としてコンデンサーを用いる。エネルギー蓄積素子としてインダクターも用いる誘導性スイッチングDC/DCコンバーターと比較した場合、チャージポンプは、いくつかのエンドユーザー応用に対してそれを魅力的なものとする独自の特徴を提供する。
【0006】
連続電流モード(CCM:Continuous Current Mode)で動作しているときの昇圧コンバーターは、Dが昇圧コンバーターの主スイッチのデューティサイクル(0〜1)である場合、比r=Vout/Vin=1/(1−D)だけ入力の電圧を上昇させる。
【0007】
従来の昇圧コンバーターと複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターとの主な相違は、後者が電圧昇圧比のいくつかの離散的な値しか達成することができないという事実による。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
たとえば、太陽電池の応用では、ソーラーモジュールによって提供される電力を、最適な入力電圧レベルに対応する最大電力値に維持できないので、複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターとって大きい入力電圧変動が許容できないことがある。
【0009】
本発明は、多数の電圧昇圧比で機能することができる複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
その目的のために、本発明は、直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、方法において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該方法は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出するステップと、
1つの周期的パターンを選択するステップと、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御するステップと、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0011】
本発明はまた、直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する装置であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、装置において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該出力電圧を制御する装置は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出する手段と、
1つの周期的パターンを選択する手段と、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御する手段と、
を具備することを特徴とする、装置にも関する。
【0012】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、その入力電力レベル及び出力電力レベルを柔軟な数の入力電圧レベル及び出力電圧レベルに適合させることができる。
【0013】
さらに、多くの変換昇圧比を実現することができる。
【0014】
特定の特徴によれば、前記周期的パターンが選択されなければならないことの検出は、前記第1の周期的パターンが、第1の閾値よりも低いか又は第2の閾値よりも高い出力電圧値を提供するか否かを検査することによって実行される。
【0015】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、出力電圧値の所望の範囲に維持することができ、出力電圧値の範囲を、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって供給される電力を消費する負荷端子の需要に容易に適合させることができる。
【0016】
特定の特徴によれば、1つの第3の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低く、かつ前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低い出力電圧を提供する前記又は各第2の周期的パターンによって提供される前記出力電圧よりも期待出力電圧値に近い出力電圧値を提供する場合、前記選択された周期的パターンは、前記第3の周期的パターンである。
【0017】
したがって、第1のパターンと同じki値を有する周期的パターンが一切、範囲内の電圧を提供することができない場合であっても、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、第3の周期的パターンを用いることによって範囲内に維持することができる。
【0018】
さらに、第1のパターンと同じki値を有する1つの周期的パターンが範囲内の電圧を提供することができるが、この電圧が期待電圧値に対してより遠い場合、第3の周期的パターンにより、範囲内であると共に期待値により近い電圧値を提供することができる。
【0019】
特定の特徴によれば、1つの第2の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高く、前記第2の閾値よりも低く、かつ前記少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供される1つ又は複数の電圧と少なくとも同程度期待出力電圧値に近い、出力電圧値を提供する場合、前記選択された周期的パターンは、前記第2の周期的パターンである。
【0020】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を、ki値とは異なる少なくとも1つのpi値を有する周期的パターンを用いる必要なしに、範囲内に維持することができる。第3の周期的パターンによって提供される電圧に収束するために必要なブリッジコンデンサーの充電/放電はより小さくなる。周期的パターンの間の遷移は、1つの第3の周期的パターンが選択された場合より短い時間で実行される。
【0021】
特定の特徴によれば、前記期待電圧値は前記第2の閾値に等しい。
【0022】
したがって、範囲内にある間に最大出力電圧を実現することができ、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって供給される電力を消費する負荷端子の効率が最適化される。
【0023】
特定の特徴によれば、各周期的パターンの複数の時間間隔にわたって、1つのブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧の合計はゼロ値に等しい。
【0024】
したがって、各周期的パターンにわたり太陽電池モジュール等の定電流源によって供給される電流は、各周期的パターンにわたりブリッジ装置のコンデンサーを等しく充放電し、コンデンサーの電圧は安定しており、定電流源を想定して放電しない。
【0025】
特定の特徴によれば、
第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の端子のうちの1つに接続され、最後のブリッジ装置の前記スイッチのうちの1つは、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の他の端子に接続されるか、又は
前記第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の前記端子のうちの1つに接続され、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、少なくとも、前記最後のブリッジ装置に接続されると共に、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続されるスイッチをさらに備える。
【0026】
したがって、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって昇圧される電源の他の端子に接続されたスイッチが、従来の昇圧コンバーターのスイッチとして作用する。スイッチが閉成されると、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、そのコンデンサーに電荷を蓄積し、その後、電荷は、スイッチが開成された際に出力端子に放電される。
【0027】
特定の特徴によれば、前記周期的パターンの時間間隔の第1のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第1のサブセットの前記時間間隔中、導通しており、前記第1のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、整数Kpに前記正の値を掛けた値に等しい。
【0028】
したがって、入力電圧は、主スイッチが導通しているとき、出力電圧にKpを掛けて、選択された周期的パターンの時間間隔の数Nで割った値をとることができる。
【0029】
特定の特徴によれば、1つの周期的パターンの時間間隔の第2のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第2のサブセットの前記時間間隔中、導通しておらず、前記第2のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、非ゼロの整数Pに前記第1の正の値を掛けた値のマイナス値に等しい。
【0030】
したがって、入力電圧は、主スイッチが導通していないとき、出力電圧に(N−P)を掛けて、選択された周期的パターンの時間間隔の数Nで割った値をとることができる。
【0031】
特定の特徴によれば、前記時間間隔の第1のサブセットはKp個の時間間隔を含み、前記第2のサブセットはP個の時間間隔を含み、前記数Kpは、前記周期的パターンの時間間隔の数から数Pを引いた値に等しい。
【0032】
したがって、入力電圧は、前記周期的パターンのすべての時間間隔において出力電圧にN−Pを掛けてNで割った値をとることができ、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、NをN−Pで割った値に等しい昇圧比を実行することができる。ここで、N及びPは、所望の昇圧比を実現するように柔軟に選択され得る。
【0033】
その結果、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターで達成することができる昇圧比の数が大きく増大する。そして、昇圧比の数が増大すると出力電圧の調節を達成することがより容易になる。
【0034】
特定の特徴によれば、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力電圧源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記入力電圧源の電圧にNを掛けてN−Pで割った値に等しい。
【0035】
したがって、各周期的パターンによって提供される電圧を求めることは非常に簡単であり、周期的パターンを選択するステップが簡略化される。
【0036】
特定の特徴によれば、各第1の正の値、第2の正の値及び第3の正の値は、前記入力電圧値を、それぞれ各第1の周期的パターン、第2の周期的パターン及び第3の周期的パターンの数Nから数Pを引いた値で割った値に等しい。
【0037】
したがって、正の値は入力電圧値から容易に求められることができる。
【0038】
特定の特徴によれば、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力太陽電池電源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記太陽電池電源の最大電力点にNを掛けてN−Pで割った値に等しい。
【0039】
したがって、各周期的パターンによって提供される電圧を求めることは非常に簡単であり、周期的パターンを選択するステップが簡略化される。
【0040】
特定の特徴によれば、前記昇圧コンバーターは3つのブリッジ装置からなり、k1は2に等しく、k2は3に等しく、k3は4に等しく、p1は1に等しく、p2は2に等しく、p3は4に等しい。
【0041】
したがって、各時間間隔中のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧の合計を、第1の正の値の9倍から−9倍の間に含まれる任意の整数となるように調整することができるように、第1の周期的パターンを設計することができる。
【0042】
さらに、第1の周期的パターンの非常に高い昇圧比10:1及び非常に低い昇圧比10:9、並びに多数の第3の周期的パターンの昇圧比から利益を得ることができる。3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの適用範囲が拡大される。
【0043】
特定の特徴によれば、時間間隔の数は、5〜10に含まれる整数である。
【0044】
したがって、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、10/1及び10/9に等しい昇圧比を実行することができる。昇圧コンバーターで達成することができる昇圧比の数が2だけ増大する。昇圧比の範囲が[0.875 8]から[0.9 10]まで拡大される。
【0045】
本発明の特徴は、実施形態例の以下の説明を読むことによってより明確になる。上記説明は、添付図面を参照して行う。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1a】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例の図である。
【図1b】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例の図である。
【図2】昇圧コンバーターを備える装置の一例を表す図である。
【図3a】k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい場合の、本発明による第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表である。
【図3b】p1が1に等しく、p2が2に等しく、p3が4に等しい場合の、本発明による少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表である。
【図4a】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例のスイッチのスイッチング状態を表す表である。
【図4b】3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例のスイッチのスイッチング状態を表す表である。
【図5a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図5b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6c】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図6d】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図7a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図7b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図8a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図8b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9a】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9b】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9c】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図9d】第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図10a】少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図10b】少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例の図である。
【図11】本発明による3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに対していずれの周期的パターンを選択しなければならないかを判断するアルゴリズムの一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1aは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第1の例である。
【0048】
3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、リアクトルレス昇圧コンバーター(Reactor Less Boost Converter)とも呼ばれ、本明細書ではRLBCコンバーターと呼ぶ。
【0049】
図1aでは、3つのビットすなわちブリッジ装置B1、B2及びB3が示され、直列に接続されており、第3のビットB3は出力段に接続されている。
【0050】
ここで、ブリッジ装置は3より多くても、少なくても良いことが留意されなければならない。
【0051】
基本的に、従来のDC/DC昇圧コンバーターのインダクターは、直列に接続される「n」個のブリッジ装置に置き換えられる。各ブリッジ装置は、図1aに示すように4つのスイッチ及びコンデンサーからなる。ここでは、2つのスイッチは、スイッチとして作用するダイオードの形態とすることができることが留意されなければならない。この個々のブリッジ構造は「ビット」とも呼ばれる。3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターは、ダイオードD4及びスイッチS4を備える出力段も有する。
【0052】
ビットB1は、2つのダイオードD11及びD12、2つのスイッチS11及びS12並びに1つのコンデンサーC1からなる。
【0053】
ビットB2は、2つのダイオードD21及びD22、2つのスイッチS21及びS22並びに1つのコンデンサーC2からなる。
【0054】
ビットB3は、2つのダイオードD31及びD32、2つのスイッチS31及びS32並びに1つのコンデンサーC3からなる。
【0055】
出力段はコンデンサーCLにも接続されている。
【0056】
各ビットBi(i=1、2又は3)について、ダイオードDi1のアノードは、スイッチSi1の第1の端子に連結されている。Di1のカソードは、スイッチSi2の第1の端子及びコンデンサーCiの正の端子に連結されている。スイッチSi1の第2の端子は、コンデンサーCiの負の端子及びダイオードDi2のアノードに連結されている。ダイオードDi2のカソードは、スイッチSi2の第2の端子に連結されている。
【0057】
光起電素子PVのような直流電気提供手段が、入力電圧Vinを提供する。直流電気提供手段の正の端子は、ダイオードD11のアノードに接続されている。
【0058】
ダイオードD12のカソードはダイオードD21のアノードに接続されている。
【0059】
ダイオードD22のカソードはダイオードD31のアノードに接続されている。
【0060】
ダイオードD32のカソードは、スイッチS4の第1の端子及びダイオードD4のアノードに連結されている。D4のカソードはコンデンサーCLの正の端子に連結されている。スイッチS4の第2の端子はコンデンサーCLの負の端子及び直流電気提供手段の負の端子に連結されている。
【0061】
コンデンサーCLにおける電圧はVoutに等しい。
【0062】
B1の入力と出力との間の電圧の差をVb1と呼び、B2の入力と出力との電圧の差をVb2と呼び、B3の入力と出力との電圧の差をVb3と呼ぶ。
【0063】
C1における電圧の差をVc1と呼び、C2における電圧の差をVc2と呼び、C3における電圧の差をVc3と呼ぶ。
【0064】
従来の昇圧コンバーターとRLBCとの主な相違は、後者が、利用可能な「ビット」の数に依存する電圧昇圧比(したがって比=1/(1−D)である場合のデューティサイクルDの値)のいくつかの離散的な値しか達成することができないという事実による。
【0065】
典型的には、この昇圧比の離散的な値の数は、以下の法則に従う。
nratios=2n
式中、「nratios」は、あり得る昇圧比(又はデューティサイクル)の総数であり、「n」は直列に接続されるビットの数である。
【0066】
従来技術によれば、各ビットに課される電圧値は、以下の法則に従う。
[Vc1:Vc2:Vcn]=[1:2:...2(n-1)]Vout/2n
式中、「Vout」は昇圧された出力電圧である。同様に、あり得る比及び結果としてのデューティサイクル(D)は以下の法則に従う。
ratioi=2n/(2n-j),i=1,2,...,nratios及びj=i-1
Di=1-1/ratioi,i=1,2,...,nratios
【0067】
最後に、一定の出力電圧を得るために、以下の法則に従う、「nratios」個の種々の入力電圧を有することができる。
Vin=Vout/ratioi,i=1,2,...,nratios
【0068】
コンバーターの正確な動作を保証するために、これら「nratios」個の可能性のすべてに対して、以下の関係が守られる。
【数1】
【0069】
図1のn=3ビットの場合、[Vc1:Vc2:Vc3]=[1:2:4]Vref=[1:2:4]Vout/8である。
【0070】
各ブリッジBiのスイッチのスイッチングパターンは、ブリッジのコネクタにおいて、VciがコンデンサーCiの電圧である場合に+Vci、−Vci又は0に等しい電圧Vbiを提供するように定義される。
さらに、各ビットBiのスイッチングパターンは、主スイッチ周期T=1/fの2n個の等しい連続したサブ周期ΔTとして適時に定義される。[1:2:4]の増倍係数を提供する周期的パターンで作動するRLBCにはいくつかの欠点がある。
【0071】
こうした場合、「2n」個のあり得る離散的な比/デューティサイクルしか実現することができない。n=3ビットの場合、8つの異なる昇圧比しか可能でない。したがって、出力電圧の調節は実現することが困難になる。デューティサイクルを平滑に選択することができないため、出力電圧を、所与の入力電圧の範囲に対して極めて広い範囲で調節しなければならない。しかしながら、昇圧コンバーターの出力電圧の範囲は、例えばインバーター等の特定の応用について広くすることができない。
【0072】
Vci電圧は、各離散的なデューティサイクルに対して確定的に定義される(Vci=2i-1*Vout/8)。これにより、定格が最大電圧レベルである構成要素を有するように電源回路を設計する柔軟性が残らない。高い定格電圧レベルである構成要素を選択することにより、回路のコストが増大する可能性があり、構成要素のスイッチング電力損失も増大する可能性がある。
【0073】
各コンデンサーの充放電パターンは、所与のデューティサイクルに対して固定され、コンデンサー間で異なり、各ビットを通過するRMS電流レベルが高レベルになる場合がある。電流のRMSレベルが高いことにより、通常、コンデンサーの寿命が劣化する。
【0074】
本発明は、種々の昇圧比の数を増大させることを目的とする。
【0075】
本発明は、複数のビット、たとえば3つのビットB1、B2及びB3からなるRLBCに対する新しいスイッチ制御パターンを提案し、該スイッチ制御パターンでは、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターン又は少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合に、ビットの少なくとも1つのコンデンサーの電圧値は異なったものとすることができる。
たとえば、3つのビットからなるRLBCに関して、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターンである場合、[Vc1:Vc2:Vc3]を[2:3:4]Vrefに等しいものとすることができ、選択された周期的パターンが少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合、[Vc1:Vc2:Vc3]を[1:2:4]Vrefに等しいものとすることができる。
【0076】
ここで、RLBC回路のスイッチングコマンド法則を定義する。基本的に、各ビット電圧Vb1. . .Vb3は以下の式によって時間の関数として表わされる。
【数2】
ここで、i=1〜3である。
【0077】
ここで、Λ(t)は、時間間隔幅ΔTのステップ関数を表す。スイッチの制御コマンド法則に関して、Si1、Si2は自身の値を{0;1}にとることができ、電圧Vbijは、以下の法則に従って、j番目の時間間隔Tjにおいて{−Vci,0;Vci}の値をとる。
εi,j=1-Si1j-Si2j
【0078】
Si1j及びSi2jは、j番目の時間間隔TjにおいてスイッチSilj及びSi2がON状態すなわち導通状態であるときは1に等しく、j番目の時間間隔TjにおいてスイッチSilj及びSi2がOFF状態すなわち非導通状態であるときはゼロ値に等しい。
【0079】
さらにVbiが基準電圧数値の整数倍として定義されるとすると、以下の式が得られる。
Vbij=εij2i-1Vref
【0080】
ここで、導通モード(S4=1)においてRLBC回路の電圧平衡条件を適用した場合、以下の式が得られる。
【数3】
【0081】
ここで、不連続モード(S4=0)においてRLBC回路の電圧平衡条件を適用した場合、以下の式が得られる。
【数4】
【0082】
定常状態分析において、各コンデンサー充電の平衡を検証すべきであり、これを以下の式によって表すことができる。
【数5】
【0083】
上記条件が満たされると、以下の項を計算する場合に昇圧挙動を検証することができる。
【数6】
【0084】
ここでnはビットの数に等しい。
【0085】
これにより、条件
【数7】
【数8】
及び
【数9】
が満たされると、比D=N/N−Pの昇圧変換を実現することができることが分かる。
【数10】
ここで、第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合、ki=2、3又は4であり、少なくとも1つの第3の周期的パターンの場合、pi=1、2又は4である。
【0086】
ここで、以下の項Ωjを導入する。
【数11】
【0087】
(a)及び(b)から、以下の式を得ることができる。
【数12】
【0088】
Vrefを任意に設定することができるため、αが1に等しく、第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合はVc1=2Vref、Vc2=3Vref及びVc3=4Vref、少なくとも1つの第3の周期的パターンの場合はVc1=Vref、Vc2=2Vref及びVc3=4Vrefとするように決めることができることが留意されるべきである。したがって、スイッチング規則{εij}の組を見つけることで十分である。
【数13】
【0089】
Vrefをさらに以下のように表すことができることが留意されるべきである。
【数14】
【0090】
n個のビットを有するRLBCのスイッチングパターンに対する解を見つけることは、所与の整数対{N,P}及び所与の整数ベクトルKに対して、
(i)行列(ε)が
【数15】
を検証し、
(ii)
【数16】
が、N−Pの値のP個の要素及び値−PのN−P個の要素を有する、
ような、サイズ(N×n)であり要素が{−1;0;1}にある行列(ε)を見つけることにある。
【0091】
本発明の第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンに対して、整数ベクトルKは[2 3 4]であり、図5〜図9に開示する各行列は条件(i)及び(ii)を検証する。
【0092】
本発明の少なくとも1つの第3の周期的パターンに対して、整数ベクトルKは[1 2 4]であり、図10に開示する各行列は条件(i)及び(ii)を検証する。
【0093】
図1bは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの第2の例である。
【0094】
図1aに関して開示したように、従来のDC/DC昇圧コンバーターのインダクターは、直列に接続された3に等しい「n」個のブリッジ装置に置き換えられる。各ブリッジ装置は、図1に示すように4つのスイッチ及び1つのコンデンサーからなる。この個々のブリッジ構造もまた「ビット」と呼ぶ。
【0095】
図1bでは、3つのビットB1、B2及びB3を示す。
【0096】
ビットB1は、2つのダイオードD11及びD12、2つのスイッチS11及びS12並びに1つのコンデンサーC1からなる。
【0097】
ビットB2は、2つのダイオードD21及びD22、2つのスイッチS21及びS22並びに1つのコンデンサーC2からなる。
【0098】
ビットB3は、2つのダイオードD31及びD32’、2つのスイッチS31及びS32’並びに1つのコンデンサーC3からなる。
【0099】
各ビットBi(i=1又は2)に対して、ダイオードDi1のアノードは、スイッチSi1の第1の端子に連結されている。Di1のカソードは、スイッチSi2の第1の端子及びコンデンサーCiの正の端子に連結されている。スイッチSi1の第2の端子は、コンデンサーCiの負の端子及びダイオードDi2のアノードに連結されている。ダイオードDi2のカソードは、スイッチSi2の第2の端子に連結されている。
【0100】
ダイオードD31のアノードはスイッチS31の第1の端子に連結されている。D31のカソードはコンデンサーC3の正の端子及びダイオードD32’のアノードに連結されている。スイッチS31の第2の端子は、コンデンサーC3の負の端子及びスイッチS32’の第1の端子に連結されている。
【0101】
光起電素子PVのような直流電気提供手段が、入力電圧Vinを提供する。直流電気提供手段の正の端子は、ダイオードD11のアノードに接続されている。
【0102】
ダイオードD12のカソードはダイオードD21のアノードに接続されている。
【0103】
ダイオードD22のカソードはダイオードD31のアノードに接続されている。
【0104】
ダイオードD32’のカソードはコンデンサーCLの正の端子に接続されている。
【0105】
コンデンサーCLの負の端子及びスイッチS32’の第2の端子は、直流電気提供手段の負の端子に接続されている。
【0106】
スイッチS32’は図1aのスイッチS4と同様に作用し、ダイオードD32’は図1aのダイオードD4のように作用する。
【0107】
コンデンサーCLにおける電圧はVoutに等しい。
【0108】
B1の入力と出力との間の電圧の差をVb1と呼び、B2の入力と出力との電圧の差をVb2と呼び、B3の入力と出力との電圧の差をVb3と呼ぶ。Vb3は、スイッチS32’がON状態であるときにVb3*に等しく、スイッチS32’がOFF状態であるときにVb3**に等しい。
【0109】
図2は、複数のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを備えた装置の一例を表す。
【0110】
装置20は、たとえば、バス201によって互いに接続された構成要素と、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサー200とに基づくアーキテクチャを有している。
【0111】
ここで、装置20は、変形形態では、以下に開示するようにプロセッサー200によって実行されるものと同じ動作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実装されることが留意されなければならない。
【0112】
バス201は、プロセッサー200を、リードオンリーメモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、アナログ/デジタル変換器ADC206及び図1に開示するもののようなRLBCモジュールに連結する。
【0113】
リードオンリーメモリROM202は、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、それらは、装置20に電源が投入された際にランダムアクセスメモリRAM203に転送される。
【0114】
リードオンリーメモリROM202は、本発明の図3〜図10に示す表を記憶する。
【0115】
RAMメモリー203は、変数を受け取るように意図されたレジスターと、図11に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0116】
アナログ/デジタル変換器206は、RLBCに接続され、入力電圧Vin及び/又は出力電圧Voutを表す電圧を2値情報に変換する。
【0117】
図3aは、k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい場合の、本発明による第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表を表す。
【0118】
図3aの表は、300〜306で示す6つの列を含む。
列300は、RLBCに印加される入力電圧Vinの種々の値を示す。
列301は、RLBCの出力電圧Voutを示す。たとえば、出力電圧は240ボルトに等しい。
列302は、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの間の種々の比を示す。
列303は、RLBCの種々のデューティサイクルDを示す。
列304は、対N及びPの種々の値を示す。
列305は、基準電圧Vrefの種々の値を示す。
列306は、入力電圧値Vinに従って選択される図を示す。
【0119】
行310において、入力電圧は24ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは10に等しく、デューティサイクルDは0.9に等しく、対(N,P)は(10,9)に等しく、基準電圧Vrefは24ボルトに等しく、10の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図5aに開示されている。
【0120】
行311において、入力電圧は30ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは8に等しく、デューティサイクルDは0.875に等しく、対(N,P)は(8,7)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、8の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6dに開示されている。
【0121】
行312において、入力電圧は34.3ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは7に等しく、デューティサイクルDは0.857に等しく、対(N,P)は(7,6)に等しく、基準電圧Vrefは34.3ボルトに等しく、7の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図7bに開示されている。
【0122】
行313において、入力電圧は40ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは6に等しく、デューティサイクルDは0.833に等しく、対(N,P)は(6,5)に等しく、基準電圧Vrefは40ボルトに等しく、6の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図8aに開示されている。
【0123】
行314において、入力電圧は48ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは5に等しく、デューティサイクルDは0.8に等しく、対(N,P)は(5,4)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9aに開示されている。
【0124】
行315において、入力電圧は90ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは2.67に等しく、デューティサイクルDは0.625に等しく、対(N,P)は(8,5)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、2.67の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6bに開示されている。
【0125】
行316において、入力電圧は96ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは2.5に等しく、デューティサイクルDは0.6に等しく、対(N,P)は(5,3)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、2.5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9bに開示されている。
【0126】
行317において、入力電圧は144ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.67に等しく、デューティサイクルDは0.4に等しく、対(N,P)は(5,2)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、1.67の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9cに開示されている。
【0127】
行318において、入力電圧は150ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.6に等しく、デューティサイクルDは0.375に等しく、対(N,P)は(8,3)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、1.6の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6cに開示されている。
【0128】
行319において、入力電圧は192ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.25に等しく、デューティサイクルDは0.2に等しく、対(N,P)は(5,1)に等しく、基準電圧Vrefは48ボルトに等しく、1.25の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図9dに開示されている。
【0129】
行320において、入力電圧は200ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.2に等しく、デューティサイクルDは0.166に等しく、対(N,P)は(6,1)に等しく、基準電圧Vrefは40ボルトに等しく、1.2の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図8bに開示されている。
【0130】
行321において、入力電圧は205.7ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.16に等しく、デューティサイクルDは0.142に等しく、対(N,P)は(7,1)に等しく、基準電圧Vrefは34.3ボルトに等しく、1.16の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図7aに開示されている。
【0131】
行322において、入力電圧は210ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.14に等しく、デューティサイクルDは0.125に等しく、対(N,P)は(8,1)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、1.14の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図6aに開示されている。
【0132】
行323において、入力電圧は216ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは1.11に等しく、デューティサイクルDは0.1に等しく、対(N,P)は(10,1)に等しく、基準電圧Vrefは24ボルトに等しく、1.1の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図5bに開示されている。
【0133】
図3bは、p1が1に等しく、p2が2に等しく、p3が4に等しい場合の、本発明による少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供することができる種々の昇圧比を表す表を表す。
【0134】
図3bの表は、350〜356で示す6つの列を含む。
列350は、RLBCに印加される入力電圧Vinの種々の値を示す。
列351は、RLBCの出力電圧Voutを示す。たとえば、出力電圧は240ボルトに等しい。
列352は、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの間の種々の比を示す。
列353は、RLBCの種々のデューティサイクルDを示す。
列354は、対N及びPの種々の値を示す。
列355は、基準電圧Vrefの種々の値を示す。
列356は、入力電圧値Vinに従って選択される図を示す。
【0135】
行361において、入力電圧は60ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは4に等しく、デューティサイクルDは0.75に等しく、対(N,P)は(8,6)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、4の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図10aに開示されている。
【0136】
行362において、入力電圧は48ボルトに等しく、出力電圧は240ボルトであり、比Vout/Vinは5に等しく、デューティサイクルDは0.8に等しく、対(N,P)は(5,4)に等しく、基準電圧Vrefは30ボルトに等しく、5の比を得るために選択すべきスイッチングパターンは図10bに開示されている。
【0137】
図4aは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るために、図1aに示す昇圧コンバーターの第1の例のスイッチのスイッチング状態を表す表を表す。
【0138】
列400〜402はビットB1に関連し、列403〜405はビットB2に関連し、列406〜408はビットB3に関連する。
【0139】
行411は、
Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は非導通状態にあり、
Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は非導通状態にあり、
Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は非導通状態にあり、スイッチS32は非導通状態にあることを示す。
【0140】
行412は、
ゼロ値に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS32が非導通状態にあるときにスイッチS31が導通状態にあるか、又はスイッチS32が導通状態にあるときにスイッチS31が非導通状態にあることを示す。
【0141】
行413は、
−Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
−Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
−Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は導通状態にあり、スイッチS32は導通状態にあることを示す。
【0142】
図4bは、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおいて種々の電圧を得るために、図1bに示す昇圧コンバーターの第2の例のスイッチのスイッチング状態を表す表を表す。
【0143】
列420〜422はビットB1に関連し、列423〜425はビットB2に関連し、列426〜428はビットB3に関連する。
【0144】
行431は、
Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は非導通状態にあり、
Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は非導通状態にあり、
Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は非導通状態にあり、スイッチS32’は導通状態にあることを示す。
【0145】
行432は、
ゼロ値に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は非導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は非導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
ゼロ値に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31及びS32’は共に導通状態又は非導通状態にあることを示す。
【0146】
行433は、
−Vc1に等しい電圧Vb1の場合、スイッチS11は導通状態にあり、スイッチS12は導通状態にあり、
−Vc2に等しい電圧Vb2の場合、スイッチS21は導通状態にあり、スイッチS22は導通状態にあり、
−Vc3に等しい電圧Vb3の場合、スイッチS31は導通状態にあり、スイッチS32’は非導通状態にあることを示す。
【0147】
本発明の実現形態の一例によれば、
選択された周期的パターンが少なくとも1つの第2の周期的パターンの場合、Vc1=2Vref、Vc2=3Vref及びVc3=4Vrefであり、
選択された周期的パターンが少なくとも1つの第3の周期的パターンである場合、Vc1=Vref、Vc2=2Vref及びVc3=4Vrefである。
【0148】
図5a及び5bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが10個の時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0149】
行501及び511において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0150】
行501及び511において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0151】
行501及び511において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0152】
各時間間隔T1〜T10の持続時間はΔT=T/N(N=10)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0153】
図5aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=10(D=0.9)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0154】
比Vout/Vin=10を得るために、10個の時間間隔が必要である。
【0155】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3、T4、T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T7、T8及びT9では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T10では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0156】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T9(P=9)の間は導通状態であり、時間間隔T10(N=10)では非導通状態である。
【0157】
図5bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.11(D=0.1)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0158】
比Vout/Vin=1.11を得るために、10個の時間間隔が必要である。
【0159】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4、T5、T6及びT7では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T8、T9及びT10では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0160】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T10(N=10)では非導通状態である。
【0161】
図6a〜6dは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが8つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0162】
行601、611、621及び631において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0163】
行602、612、622及び632において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0164】
行603、613、623及び633において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0165】
各時間間隔T1〜T8の持続時間はΔT=T/N(N=8)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0166】
図6aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.14(D=0.125)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0167】
比Vout/Vin=1.14を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0168】
時間間隔T1では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4、T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T7及びT8では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0169】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0170】
図6bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=2.67(D=0.625)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0171】
比Vout/Vin=2.67を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0172】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2、T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T8では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0173】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T5(P=5)の間は導通状態であり、時間間隔T6〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0174】
図6cは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.6(D=0.375)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0175】
比Vout/Vin=1.6を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0176】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T4では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5、T6、T7及びT8では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
【0177】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T3(P=3)の間は導通状態であり、時間間隔T4〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0178】
図6dは、比Vout/Vin=N/(N−P)=8(D=0.875)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0179】
比Vout/Vin=8を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0180】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T8では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0181】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T1(P=7)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T8(N=8)では非導通状態である。
【0182】
図7a及び図7bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが7つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0183】
行701及び711において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0184】
行702及び712において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0185】
行703及び713において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0186】
各時間間隔T1〜T7の持続時間はΔT=T/N(N=7)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0187】
図7aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.16(D=0.142)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0188】
比Vout/Vin=1.16を得るために、7つの時間間隔が必要である。
【0189】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2、T3、及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6及びT7では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
【0190】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T6(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T7(N=7)では非導通状態である。
【0191】
図7bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=7(D=0.857)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0192】
比Vout/Vin=7を得るために、7つの時間間隔が必要である。
【0193】
時間間隔T1及びT2では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T3、T4及びT5では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T6では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T7では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0194】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=6)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T7(N=7)では非導通状態である。
【0195】
図8a及び8bは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが6つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0196】
行801及び811において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0197】
行802及び812において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0198】
行803及び813において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0199】
各時間間隔T1〜T6の持続時間はΔT=T/N(N=6)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0200】
図8aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=6(D=0.833)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0201】
比Vout/Vin=6を得るために、6つの時間間隔が必要である。
【0202】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T4及びT5では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T6では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0203】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T5(P=5)の間は導通状態であり、時間間隔T6(N=6)では非導通状態である。
【0204】
図8bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.2(D=0.166)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0205】
比Vout/Vin=1.2を得るために、6つの時間間隔が必要である。
【0206】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5及びT6では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0Vrefである。
【0207】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T6(N=6)では非導通状態である。
【0208】
図9a〜図9dは、第1の周期的パターン又は少なくとも1つの第2の周期的パターンが5つの時間間隔に分解される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0209】
行901、911、921及び931において、1に等しい値はVb1=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0210】
行902、912、922及び932において、1に等しい値はVb2=3Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−3Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0211】
行903、913、923及び933において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0212】
各時間間隔T1〜T5の持続時間はΔT=T/N(N=5)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0213】
図9aは、比Vout/Vin=N/(N−P)=5(D=0.8)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0214】
比Vout/Vin=5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0215】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T4では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0216】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T4(P=4)の間は導通状態であり、時間間隔T5(N=5)では非導通状態である。
【0217】
図9bは、比Vout/Vin=N/(N−P)=2.5(D=0.6)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0218】
比Vout/Vin=2.5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0219】
時間間隔T1では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2及びT3では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
時間間隔T4では、Vb1=0、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=−2Vref、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0220】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T3(P=3)の間は導通状態であり、時間間隔T4及びT5(N=5)では非導通状態である。
【0221】
図9cは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.67(D=0.4)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0222】
比Vout/Vin=1.67を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0223】
時間間隔T1では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3では、Vb1=2Vref、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T4及びT5では、Vb1=−2Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
【0224】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1及びT2(P=2)の間は導通状態であり、時間間隔T3〜T5(N=5)では非導通状態である。
【0225】
図9dは、比Vout/Vin=N/(N−P)=1.25(D=0.2)を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0226】
比Vout/Vin=1.25を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0227】
時間間隔T1では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=0、Vb2=3Vref及びVb3=−4Vrefである。
時間間隔T5では、Vb1=2Vref、Vb2=−3Vref及びVb3=0である。
【0228】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1(P=1)の間は導通状態であり、時間間隔T2〜T5(N=5)では非導通状態である。
【0229】
図10a及び図10bは、少なくとも1つの第3の周期的パターンが選択される場合に種々の昇圧比を有するための、3つのブリッジ装置からなる昇圧コンバーターのブリッジにおける電圧値の例である。
【0230】
行1001及び1011において、1に等しい値はVb1=Vrefを意味し、−1に等しい値はVb1=−Vrefを意味し、0に等しい値はVb1=0を意味する。
【0231】
行1002及び1012において、1に等しい値はVb2=2Vrefを意味し、−1に等しい値はVb2=−2Vrefを意味し、0に等しい値はVb2=0を意味する。
【0232】
行1003及び1013において、1に等しい値はVb3=4Vrefを意味し、−1に等しい値はVb3=−4Vrefを意味し、0に等しい値はVb3=0を意味する。
【0233】
図10aは、比Vout/Vin=4を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0234】
比Vout/Vin=4を得るために、8つの時間間隔が必要である。
【0235】
各時間間隔T1〜T8の持続時間はΔT=T/N(N=8)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0236】
時間間隔T1、T2、T3及びT4では、Vb2=2Vref、Vb1=Vb3=0である。
時間間隔T5及びT6では、Vb1=0、Vb2=−2Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T7及びT8では、Vb1=0、Vb2=−2Vref及びVb3=−4Vrefである。
【0237】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T6(P=6)の間は導通状態であり、時間間隔T7及びT8(N=8)では非導通状態である。
【0238】
図10bは、比Vout/Vin=5を有するためのRLBCのブリッジにおける電圧値を含む。
【0239】
比Vout/Vin=5を得るために、5つの時間間隔が必要である。
【0240】
各時間間隔T1〜T5の持続時間はΔT=T/N(N=5)であり、ここで、Tは、図1aのスイッチS4によるか又は図1bのスイッチS32’によって作動するサイクルの持続時間である。
【0241】
時間間隔T1では、Vb1=−Vref、Vb2=−2Vref及びVb3=4Vrefである。
時間間隔T2では、Vb1=−Vref、Vb2=2Vref及びVb3=0である。
時間間隔T3及びT4では、Vb1=Vref、Vb2=0及びVb3=0である。
時間間隔T5では、Vb1=0、Vb2=0及びVb3=−4Vrefである。
【0242】
これらの電圧値が図1aの昇圧コンバーターのブリッジの電圧値である場合、スイッチS4は、時間間隔T1〜T4(P=4)の間は導通状態であり、時間間隔T5(N=5)では非導通状態である。
【0243】
図11は、本発明によるn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに対していずれの周期的パターンを選択しなければならないかを判断するアルゴリズムの一例の図である。
【0244】
本アルゴリズムは、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを備えた装置20によって実行される。
【0245】
本アルゴリズムを、プロセッサー200が実行することができる。
【0246】
ステップS1100において、プロセッサー200が使用可能な周期的パターンの中から1つの第1の周期的パターンを選択する。
【0247】
ステップS1101において、プロセッサー200は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターが昇圧しなければならない入力電圧Vinを得る。
たとえば、Vinを、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターに印加される入力電圧のデジタル変換器206によって行われる測定の結果とすることができる。
他の例として、Vinを、特定の調節機能を実現するように、ビット電圧、出力電圧、入力電流又は出力電流等、他の信号のデジタル変換器206によって行われるさらに他の測定から、プロセッサー200による計算によって求めることができる。
本発明の特別な実施形態では、調節機能は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターを通過する電力を最大にするように確定される。
【0248】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって入力電圧を昇圧しなければならない出力電圧の所望の範囲を得る。この範囲は、最小電圧値である第1の閾値Vmin及び最大電圧値である第2の閾値Vmaxからなる。たとえば、出力電圧の所望の範囲は、n個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力に接続される負荷機器の許容可能な入力範囲として予め既知である。
【0249】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、現在選択されている周期的パターンを使用して、所望の範囲内でn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターによって入力電圧Vinが理想的に昇圧されなければならない予測される出力電圧Vout_refを得る。たとえば、予測される出力電圧Vout_refはVmaxに等しい。別の例では、Voutは(Vmax+Vmin)/2に等しい。
【0250】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。
【0251】
そのために、プロセッサー200は、出力電圧Vout=Vin/(1−D)を確定し、ここで、VinはステップS1101において得られた入力電圧であり、DはステップS1100又はS1108において確定された第1のパターンのデューティサイクルである。次に、プロセッサー200は、出力電圧Voutが、第1の閾値Vminを下回るか、又は第2の閾値Vmaxを上回るか検査する。
【0252】
求められた出力電圧が、第1の閾値を下回るか又は第2の閾値を上回る場合、プロセッサー200はステップS1105に移る。そうでない場合、プロセッサー200はステップS1109に移る。
【0253】
次のステップS1105において、プロセッサー200は、ROMメモリー202に格納されている各デューティサイクルDに対して、対応する昇圧された電圧値Vboost=Vin/(1−D)を検査し、ROMメモリー202に格納されているデューティサイクルの中から、昇圧された電圧値Vboostが期待出力電圧Vout_refに近く、かつ第1の閾値Vminと第2の閾値Vmaxとの間からなる出力電圧の所望の範囲内にある、少なくとも1つのデューティサイクルを選択する。
【0254】
同じステップにおいて、プロセッサー200は、ステップS1105において選択されたデューティサイクルDのうちの1つが1つの第2の周期的パターンに対応するか否か、すなわち選択されたデューティサイクルDのうちの1つが、前に選択された第1の周期的パターンの数kiと同じ数kiを有する周期的パターンに対応するか否かを検査する。
【0255】
ステップS1105において選択されたデューティサイクルDのうちの1つが或る周期的パターンに対応する場合、プロセッサー200はステップS1107に移る。そうでない場合、プロセッサー200はステップS1106に移る。
【0256】
ステップS1106において、プロセッサー200は、各時間間隔において、iが1〜nである場合の各i番目のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧が、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は数字piのマイナスの値に少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、少なくとも1つのkiは、前に選択された周期的パターンの数字piとは異なる1つの第3の周期的パターンを選択する。
【0257】
選択された第3の周期的パターンは、昇圧された電圧値Vboostが出力電圧の所望の範囲[Vmin Vmin]内の期待出力電圧Vout_refに最も近い、デューティサイクルDに対応する。
【0258】
その後、プロセッサー200はステップS1108に移る。
【0259】
ステップS1107において、プロセッサー200は、各時間間隔において、iが1〜nである場合の各i番目のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧が、ゼロ値か、整数kiに少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、数字kiのマイナスの値に少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しい1つの第2の周期的パターンを選択する。
【0260】
選択された第2の周期的パターンは、昇圧された電圧値Vboostが出力電圧の所望の範囲[Vmin Vmin]内の期待出力電圧Vout_refに最も近い、デューティサイクルDに対応する。
【0261】
その後、プロセッサー200はステップS1108に移る。
【0262】
ステップS1108において、プロセッサー200は、ステップS1107において選択された第2の周期的パターン又はステップS1108において選択された第3の周期的パターンを、メモリー202に格納された第1の周期的パターンとして設定する。
【0263】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、メモリー202に格納された第1の周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行する。
【0264】
一変形形態では、プロセッサー200は、第1の周期的パターンに対応する、図5〜図10のうちの対応する図に示しかつメモリー202に格納されている周期的パターンの列の順列からもたらされる周期的パターンに従って、RLBL205のスイッチに対してコマンドを発行する。
【0265】
その後、プロセッサー200はステップS1101に戻る。
【0266】
たとえば、ステップS1100において、プロセッサー200は、k1が2に等しく、k2が3に等しく、k3が4に等しい、図9aに記載されている第1の周期的パターンを選択し、ステップS1101において入力電圧Vin=48Vを得る。
【0267】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、第1の閾値Vmin=197V及び第2の閾値Vmax=247Vを得る。
【0268】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、期待出力電圧Vout_ref=227Vを得る。
【0269】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。D=0.8であるため、出力電圧Vout=48/(1−0.8)=240Vは、247ボルトに等しい第2の閾値を下回り、197ボルトに等しい第1の閾値を上回る。出力電圧値が第1の閾値を下回ることもなく、また、第2の閾値を上回ることもないため、プロセッサー200はステップS1109に移る。
【0270】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、図9aに示されている周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行し、ステップS1101に戻る。
【0271】
ステップS1101において、プロセッサー200は入力電圧Vin=60Vを得る。
【0272】
次のステップS1102において、プロセッサー200は、第1の閾値Vmin=197V及び第2の閾値Vmax=247Vを得る。
【0273】
次のステップS1103において、プロセッサー200は、所望の出力電圧Vout=227Vを得る。
【0274】
次のステップS1104において、プロセッサー200は、周期的パターンが選択される必要があるか否かを検査する。D=0.8であるため、出力電圧Vboost=60/(1−0.8)=300Vは、247ボルトに等しい第2の閾値を上回る。出力電圧値が第2の閾値を上回るため、プロセッサー200はステップS1105に移る。
【0275】
次のステップS1105において、プロセッサー200は、ROMメモリー202に格納されている各ディーティサイクルDに対し、対応する昇圧された電圧値Vboost=Vin/(1−D)を検査し、ROMメモリー202に格納されているデューティサイクルの中から、昇圧された電圧値Vboostが期待出力値に近く、かつ第1の閾値と第2の閾値との間にある出力電圧の所望の範囲内である、少なくとも1つのデューティサイクルを選択する。
【0276】
たとえば、プロセッサーは、図3bの行361に示すようにD=0.75であるため、図10aに示す周期的パターンを選択し、それは、その対応する昇圧された電圧値=60/(1−0.75)=240Vが第1の閾値と第2の閾値との間にあるためである。図3aに示す他のデューティサイクルは、対応する昇圧電圧が、第1の閾値と第2の閾値との間にない。
【0277】
同じステップにおいて、プロセッサー200は、選択されたデューティサイクルDのうちの1つが1つの第2の周期的パターンに対応するか否か、すなわち、選択されたデューティサイクルDのうちの1つが、前に選択された第1の周期的パターンの数kiと同じ数kiを有する周期的パターンに対応するか否かを検査する。
【0278】
デューティサイクルD=0.75が第2の周期的パターンに対応しないため、プロセッサー200はステップS1106に移り、図10aに示す周期的パターンを選択し、ステップS1108に移る。
【0279】
ステップS1108において、プロセッサー200は、ステップ1108において選択された第3の周期的パターンを第1の周期的パターンとして設定する。
【0280】
次のステップS1109において、プロセッサー200は、図10aに示す周期的パターンに従ってRLBC205のスイッチに対してコマンドを発行し、ステップS1101に戻る。
【0281】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、方法において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該方法は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出するステップと、
1つの周期的パターンを選択するステップと、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記周期的パターンが選択されなければならないことの検出は、前記第1の周期的パターンが、第1の閾値よりも低いか又は第2の閾値よりも高い出力電圧値を提供するか否かを検査することによって実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つの第3の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低く、かつ前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低い出力電圧を提供する前記又は各第2の周期的パターンによって提供される前記出力電圧よりも期待出力電圧値に近い出力電圧値を提供する場合、
前記選択された周期的パターンは、前記第3の周期的パターンであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1つの第2の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高く、前記第2の閾値よりも低く、かつ前記少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供される1つ又は複数の電圧と少なくとも同程度期待出力電圧値に近い、出力電圧値を提供する場合、
前記選択された周期的パターンは、前記第2の周期的パターンであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記期待電圧値は前記第2の閾値に等しいことを特徴とする、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
各周期的パターンの複数の時間間隔にわたって、1つのブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧の合計はゼロ値に等しいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の端子のうちの1つに接続され、最後のブリッジ装置の前記スイッチのうちの1つは、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の他の端子に接続されるか、又は
前記第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の前記端子のうちの1つに接続され、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、少なくとも、前記最後のブリッジ装置に接続されると共に、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続されるスイッチをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択された周期的パターンの時間間隔の第1のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第1のサブセットの前記時間間隔中、導通しており、前記第1のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、整数Kpに前記正の値を掛けた値に等しいことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つの周期的パターンの時間間隔の第2のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第2のサブセットの前記時間間隔中、導通しておらず、前記第2のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、非ゼロの整数Pに前記第1の正の値を掛けた値のマイナス値に等しいことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記時間間隔の第1のサブセットはKp個の時間間隔を含み、前記第2のサブセットはP個の時間間隔を含み、前記数Kpは、前記周期的パターンの時間間隔の数から数Pを引いた値に等しいことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力電圧源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記入力電圧源の電圧にNを掛けてN−Pで割った値に等しいことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
各第1の正の値、第2の正の値及び第3の正の値は、前記入力電圧値を、それぞれ各第1の周期的パターン、第2の周期的パターン及び第3の周期的パターンの数Nから数Pを引いた値で割った値に等しいことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記昇圧コンバーターは3つのブリッジ装置からなり、k1は2に等しく、k2は3に等しく、k3は4に等しく、p1は1に等しく、p2は2に等しく、p3は4に等しいことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
時間間隔の数は、5〜10に含まれる整数であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する装置であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、装置において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該出力電圧を制御する装置は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出する手段と、
1つの周期的パターンを選択する手段と、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御する手段と、
を具備することを特徴とする、装置。
【請求項1】
直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する方法であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、方法において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該方法は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出するステップと、
1つの周期的パターンを選択するステップと、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記周期的パターンが選択されなければならないことの検出は、前記第1の周期的パターンが、第1の閾値よりも低いか又は第2の閾値よりも高い出力電圧値を提供するか否かを検査することによって実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つの第3の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低く、かつ前記第1の閾値よりも高くかつ前記第2の閾値よりも低い出力電圧を提供する前記又は各第2の周期的パターンによって提供される前記出力電圧よりも期待出力電圧値に近い出力電圧値を提供する場合、
前記選択された周期的パターンは、前記第3の周期的パターンであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1つの第2の周期的パターンが、前記第1の閾値よりも高く、前記第2の閾値よりも低く、かつ前記少なくとも1つの第3の周期的パターンによって提供される1つ又は複数の電圧と少なくとも同程度期待出力電圧値に近い、出力電圧値を提供する場合、
前記選択された周期的パターンは、前記第2の周期的パターンであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記期待電圧値は前記第2の閾値に等しいことを特徴とする、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
各周期的パターンの複数の時間間隔にわたって、1つのブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧の合計はゼロ値に等しいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の端子のうちの1つに接続され、最後のブリッジ装置の前記スイッチのうちの1つは、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の他の端子に接続されるか、又は
前記第1のブリッジ装置は、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される電源の前記端子のうちの1つに接続され、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターは、少なくとも、前記最後のブリッジ装置に接続されると共に、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続されるスイッチをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択された周期的パターンの時間間隔の第1のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第1のサブセットの前記時間間隔中、導通しており、前記第1のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、整数Kpに前記正の値を掛けた値に等しいことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つの周期的パターンの時間間隔の第2のサブセットにおける任意の時間間隔について、n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターによって昇圧される前記電源の前記他の端子に接続される前記スイッチは、前記第2のサブセットの前記時間間隔中、導通しておらず、前記第2のサブセットの前記時間間隔中の前記ブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の前記電圧の合計は、非ゼロの整数Pに前記第1の正の値を掛けた値のマイナス値に等しいことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記時間間隔の第1のサブセットはKp個の時間間隔を含み、前記第2のサブセットはP個の時間間隔を含み、前記数Kpは、前記周期的パターンの時間間隔の数から数Pを引いた値に等しいことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
n個のブリッジ装置からなる前記昇圧コンバーターの前記入力は、入力電圧源に接続され、周期的パターンによって提供される前記電圧は、前記入力電圧源の電圧にNを掛けてN−Pで割った値に等しいことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
各第1の正の値、第2の正の値及び第3の正の値は、前記入力電圧値を、それぞれ各第1の周期的パターン、第2の周期的パターン及び第3の周期的パターンの数Nから数Pを引いた値で割った値に等しいことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記昇圧コンバーターは3つのブリッジ装置からなり、k1は2に等しく、k2は3に等しく、k3は4に等しく、p1は1に等しく、p2は2に等しく、p3は4に等しいことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
時間間隔の数は、5〜10に含まれる整数であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
直列に接続されたn個のブリッジ装置からなる昇圧コンバーターの出力電圧を制御する装置であって、各ブリッジ装置は複数のスイッチ及びコンデンサーからなり、該スイッチは少なくとも3つの周期的パターンからの1つの第1の周期的パターンによって制御され、各周期的パターンは時間間隔に分解される、装置において、
前記第1の周期的パターン及び少なくとも1つの第2の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の入力と出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数kiに第1の正の値及び少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値か、又は前記数kiのマイナスの値に前記第1の正の値及び前記少なくとも1つの第2の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの第3の周期的パターンの各時間間隔において、各i番目(iは1〜nである)のブリッジ装置の前記入力と前記出力との間の電圧は、ゼロ値か、整数piに少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値か、又は前記数piのマイナスの値に前記少なくとも1つの第3の正の値を掛けた値に等しく、
少なくとも1つの数kiは前記数piとは異なり、
該出力電圧を制御する装置は、
周期的パターンが選択されなければならないことを検出する手段と、
1つの周期的パターンを選択する手段と、
前記選択された周期的パターンに従って前記スイッチを制御する手段と、
を具備することを特徴とする、装置。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図1b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【公表番号】特表2012−525109(P2012−525109A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506487(P2012−506487)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055312
【国際公開番号】WO2010/122084
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055312
【国際公開番号】WO2010/122084
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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