説明

映像コンテンツ推奨管理装置、映像コンテンツのシーン再生指示方法及びそのプログラム

【課題】自動録画された映像コンテンツを効率的に視聴する。
【解決手段】放送信号を受信するチューナ及び記憶装置を備えた顧客のためのSTB5にネットワークを介して接続された管理サーバ1は、STB5に対して、映像コンテンツの識別情報を指定して録画指示をする録画予約指示部と、映像コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、録画指示に基づいてSTB5において録画されている映像コンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む最適編成リストを生成する最適編成部153と、STB5に最適編成リストに含まれる一以上のシーンの再生を指示する再生指示部155とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動的に録画あるいは保存された放送番組などの映像コンテンツを視聴するための技術に関し、特に、自動録画あるいは保存された内容を知らない視聴者が効率的に視聴するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上波放送のみならず、様々な放送チャネルが存在し、放送番組の数は膨大なものとなっている。そこで、例えば、特許文献1には、膨大な放送番組の中から、視聴者の生活スタイルに対応した視聴スケジュールを提案する技術が記載されている。例えば、特許文献1では、番組単位での視聴スケジュールを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−55095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、放送番組の多くは30分以上である。視聴者は、その番組の全体が見たいとは限らない。例えば、ある視聴者は、ニュース番組のうち、視聴したいのは政治関係のニュースと経済関係のニュースであり、他のニュースは見たくないときもある。また、ドラマなどは、内容によって全体を視聴したり、しなかったりすることがある。
【0005】
例えば、自動的に録画された番組のうち、視聴者が関心を持つ部分のみを優先的に切り出し、並べ直して、一定の時間内に視聴することができれば便利である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、自動録画された放送番組を効率的に視聴するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの実施態様に従う映像コンテンツ推奨管理装置は、顧客のための受信装置にネットワークを介して接続された映像コンテンツ推奨管理装置であって、前記受信装置に対して、映像コンテンツの識別情報を指定して録画指示をする録画指示手段と、映像コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、前記録画指示に基づいて前記受信装置において録画されている映像コンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む再生リストを生成する生成手段と、前記受信装置に前記生成された再生リストに含まれる一以上のシーンの再生を指示する再生指示手段と、を備える。
【0008】
好適な実施形態では、映像コンテンツの中の所定の区切りを検出して、前記映像コンテンツを複数のシーンに分割する分割手段をさらに備えてもよい。
【0009】
好適な実施形態では、前記受信装置を利用する顧客の属性を記憶する顧客属性記憶手段をさらに備え、前記生成手段は、前記顧客属性記憶手段を参照し、前記受信装置を利用する顧客の顧客属性に応じて一以上のシーンを選択して、前記再生リストを生成するようにしてもよい。
【0010】
好適な実施形態では、前記分割手段は、分割されたシーンに含まれる文字を認識してシーン分類を定め、前記生成手段は、前記シーン分類に従って再生リストに含めるシーンを選択するようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、前記受信装置を利用する顧客が指定した編成条件を取得する手段をさらに備え、前記生成手段は、前記取得した編成条件に従って前記再生リストを生成するようにしてもよい。
【0012】
好適な実施形態では、前記生成手段は、再生リストに含める本編シーンに対する予告シーンまたはダイジェストシーンがあるときは、前記予告シーンまたはダイジェストシーンを優先して前記再生リストに含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像コンテンツ管理システムの全体構成を示す。
【図2】STB5の機能構成を示す。
【図3】PC7の機能構成を示す。
【図4】顧客情報記憶部181に記憶されている顧客情報1810の一例を示す。
【図5】先回り予約システム100の構成図である。
【図6】コンテンツ推奨情報20の一例を示す。
【図7】基礎データ30の一例を示す。
【図8】コンテンツ推奨情報20の生成手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】加点テーブルの一例を示す。
【図10】コンテンツのスコアリング及び加点の手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】ある顧客(40代男性)のコンテンツ別スコアの一例である。
【図12】録画予約スケジュールの生成手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図12のフローチャートに従って録画予約を生成する場合の例を示す。
【図14】最適編成システム150の構成図である。
【図15】シーン情報40の一例を示す。
【図16】シーン情報の生成手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】シーン情報の生成手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】最適編成リストの説明図である。
【図19】編成指示情報60の一例を示す。
【図20】最適編成リスト生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】最適編成視聴時にテレビ受像器6に表示される視聴画面600の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る放送番組などに代表される映像コンテンツを管理する管理システムについて、図面を参照して説明する。映像コンテンツには、種々の放送番組及びVODコンテンツなどの動画コンテンツの他、静止画を含むコンテンツを含む。
【0015】
図1は、本システムの全体構成を示す。本システムは、複数の顧客に対して放送番組などの映像コンテンツを提供するとともに、映像コンテンツの利用に関するサービスを提供する。
【0016】
本システムは、同図に示すように、STB(セットトップボックス)5などの受信装置を管理する管理サーバ1と、放送信号を送信する一以上の送信装置2(2a〜d)とを備える。各顧客の自宅等には、STB5と、テレビ受像器6と、PC(パーソナルコンピュータ)7とが設置されている。
【0017】
送信装置2には、例えば、地上波放送局の送信装置2a、BSあるいはCSなどの衛星放送の放送局の送信装置2b、CATV局の送信装置2c、及びVODサーバ2dなどを含む。
【0018】
管理サーバ1及び送信装置2は、所定の通信手段を介して顧客の自宅等に設置されたSTB5と通信可能に接続されている。STB5は、管理サーバ1からの指示あるいは顧客からの指示に従って、送信装置2から送信される放送信号の受信及び録画(記憶装置への保存)を行う。さらに、STB5は、管理サーバ1からの指示あるいは顧客からの指示に従って、受信または録画した放送信号をテレビ受像器6へ出力して、映像コンテンツの再生を行う。
【0019】
図2は、STB5の機能構成を示す。STB5は、放送信号を受信するための一以上のチューナ550と、管理サーバ1との通信並びにチューナ550の制御などを行う制御部500とを備える。
【0020】
制御部500は、例えば所定のプロセッサ及びメモリを備えたコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する制御部500内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納可能である。
【0021】
制御部500は、行動履歴取得部501と、録画予約管理部503と、記憶装置505と、録画コンテンツ操作部507と、再生管理部509を備える。
【0022】
行動履歴取得部501は、顧客がテレビ受像器6で視聴したコンテンツに関する情報を行動履歴データとして取得する。例えば、行動履歴取得部501は、チューナ550が受信してテレビ受像器6でリアルタイムで視聴したコンテンツ及び録画(記憶装置505に保存)したコンテンツの識別情報を取得する。行動履歴取得部501は、取得した行動履歴データを管理サーバ1へ送信する。
【0023】
録画予約管理部503は、管理サーバ1の録画予約指示部107からの録画予約の指示に従って、送信装置2から送信されたコンテンツを記憶装置505に保存する(録画する)。録画予約管理部503は、たとえば、次に説明する先回り録画領域505aにコンテンツを保存させてもよい。
【0024】
記憶装置505は、送信装置2から送信されたコンテンツを記憶するための記憶装置である。記憶装置505には、録画予約管理部503からの指示に従って録画するための先回り録画領域505aがあらかじめ確保されていてもよい。先回り録画領域505aには、録画予約管理部503から録画予約指示を受けたコンテンツが保存される。記憶装置505には、この他に、顧客が録画指示をしたコンテンツも保存される。
【0025】
録画コンテンツ操作部507は、記憶装置505に保存されている録画コンテンツの削除を行う。たとえば、録画コンテンツ操作部507は、録画コンテンツ管理部109から送信された削除コマンドに基づいて、記憶装置505に保存されているコンテンツを削除する。
【0026】
再生管理部509は、再生指示部155からの指示に従ってコンテンツを再生させる。再生管理部509は、例えば、再生指示部155から後述する最適編成リストを取得する。そして、顧客から最適編成視聴の指示を受けると、再生管理部509は、最適編成リストに従って、記憶装置505に保存されているコンテンツを6に表示させる。
【0027】
図3は、PC7の機能構成を示す。
【0028】
PC7は、行動履歴取得部701と、編成修正部703とを有する。
【0029】
行動履歴取得部701は、顧客がPC7の図示しないWebブラウザで検索及び閲覧あるいは視聴したWebサイトまたは動画サイトの情報を含む行動履歴データをサーバ1へ送信する。
【0030】
編成修正部703は、顧客からの指示を受けて、編成指示情報60(図19参照)を生成する。そして、編成修正部703は、生成した編成指示情報60を管理サーバ1へ送信する。
【0031】
再び図1を参照すると、管理サーバ1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する管理サーバ1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納可能である。
【0032】
管理サーバ1は、先回り予約システム100と、最適編成システム150と、顧客情報を記憶する顧客情報記憶部181と、顧客の行動履歴データをSTB5またはPC7から取得する行動履歴受信部182と、取得した行動履歴データを記憶する行動履歴記憶部183とを有する。
【0033】
顧客情報記憶部181は、顧客属性などを含む顧客情報を記憶する。図4は、顧客情報記憶部181に記憶されている顧客情報1810の一例を示す。同図に示すように、顧客情報1810は、少なくとも顧客ID1811と、各STB5の識別情報であるSTB―ID1812と、顧客の性別1813と、年齢1814と、STBのチューナ数1815と、好きなコンテンツ種別1816を、データ項目として有する。この他に、顧客の氏名、住所、職業、家族構成などのデータ項目を含んでいても良い。
【0034】
行動履歴受信部182は、顧客のSTB5及びPC7のいずれか一方から、または双方から送信された行動履歴データを顧客の識別情報とともに受信する。STB5から取得する行動履歴データには、例えば、映像コンテンツ(以下、単にコンテンツという)の録画履歴、及びテレビ受像器6での視聴履歴などが含まれる。PC7から取得する取得行動履歴データには、例えば、図示しないWebブラウザを用いたWebサイト及び動画サイトの閲覧あるいは視聴履歴及び検索に使用したキーワードなどが含まれる。
【0035】
行動履歴記憶部183は、行動履歴受信部182が取得した行動履歴データを顧客別に記憶する。
【0036】
図5は、先回り予約システム100の構成図である。先回り予約システム100は、各顧客に対してそれぞれ視聴を推奨するコンテンツの録画予約を行う。
【0037】
管理サーバ1は、コンテンツに関連する情報を取得するコンテンツ情報受信部101と、コンテンツをスコアリングするスコアリング処理部103と、顧客別に録画予約スケジュールを設定する顧客別録画予約設定部105と、顧客別録画予約設定部105が生成した顧客別の録画予約スケジュールを記憶する録画スケジュール記憶部106と、設定された録画予約スケジュールに従って、顧客のSTB5へ録画予約(先回り予約)を指示する録画予約指示部107と、STB5において保存されている録画コンテンツの管理を行う録画コンテンツ管理部109と、を備える。
【0038】
コンテンツ情報受信部101は、コンテンツに関連する情報であるコンテンツ放送情報10を受信する。コンテンツ放送情報10は、例えば、コンテンツのメタデータであって、コンテンツのタイトル、出演者、ジャンル(ニュース、ドラマ、バラエティ、など)、放送スケジュール(放送局、放送開始及び終了時刻、など)などを含む。
【0039】
スコアリング処理部103及び顧客別録画予約設定部105は、コンテンツ推奨情報20及び顧客情報1810に基づいて、ある顧客の属性に応じてその顧客に対して推奨するコンテンツを特定する。
【0040】
スコアリング処理部103は、各コンテンツのスコアリングを行う。まず、スコアリング処理部103は、外部からコンテンツ推奨情報20を取得する。そして、スコアリング処理部103は、コンテンツ情報受信部101が取得したコンテンツ放送情報10及びコンテンツ推奨情報20に基づいて、各コンテンツのスコアリングを行う。
【0041】
コンテンツ推奨情報20とは、コンテンツの内容に応じて定まる、各コンテンツに対する顧客属性別の推奨度を示す情報である。例えば、コンテンツ推奨情報20は、各コンテンツに対して、視聴者(顧客)の性別、年代、好きなコンテンツ種別などの属性別に、推奨の度合いを示す点数を付与したものである。
【0042】
図6にコンテンツ推奨情報20の一例を示す。同図の例では、例えば、コンテンツ推奨情報20は、コンテンツの識別情報(タイトル名、放送日、局名・開始及び終了時刻)21と、視聴者の属性23と、推奨度を示すスコア25とを含む。
【0043】
スコアリング処理部103は、コンテンツ推奨情報20を生成するための基礎データ30を取得して、コンテンツ推奨情報20を自ら生成してもよい。例えば、スコアリング処理部103は、コンテンツに対する期待度を含む書き込み情報(基礎データ)を取得し、書き込み情報の書き込み者への他者の評価及び期待度に基づいて、コンテンツ推奨情報を生成してもよい。
【0044】
例えば、基礎データ30の例を図7に示す。同図の例では、この基礎データ30は、例えば、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのインターネット上で運用されているコンテンツに対する書き込みなどである。基礎データ30は、例えば、タイトル31、書き込み者32、書き込み者の性別33及び年齢34、コメント35、コンテンツへの期待度36及びを見て「参考になった」と回答した回答者数37を含む。スコアリング処理部103は、この基礎データ30に基づいて、コンテンツ推奨情報20を生成する。
【0045】
コンテンツ推奨情報20の生成手順を図8のフローチャートに示す。以下、このフローチャートに従って、スコアリング処理部103が基礎データ30からコンテンツ推奨情報20を生成する手順を説明する。
【0046】
まず、スコアリング処理部103は、インターネット上のサイトから上述の基礎データ30を取得する(S11)。スコアリング処理部103は、クロールなどの技術を用いて、基礎データ30がネット上のサイトに書き込まれた時刻に基づいて、一定期間に書き込まれたものだけを取得するようにしても良い。
【0047】
スコアリング処理部103は、ここで取得した基礎データ30において、「参考になった」の回答者数37に基づいて、書き込み者32の信用度を点数化する(S13)。例えば、スコアリング処理部103は、書き込み者32別に、「参考になった」の回答者数37の総和を求め、これに基づいて信用度を5段階に評価する。これは、「参考になった」と回答した人数が多いほど、その書き込み者に対する信用度は高いと考えられるからである。
【0048】
スコアリング処理部103は、コンテンツ別、属性別に点数を算出する(S15)。例えば、基礎データ30の期待度36とステップS13で算出した書き込み者の信用度とを掛け合わせた点数を、書き込み者の属性(性別33,年齢34)ごとに加算して、これをコンテンツ別、属性別の点数とする。例えば、図7の例において、A氏に対する「参考になった」の回答者数37が230人であり、例えば、ステップS13で信用度が5段階の「5」と算出された場合、るとき、期待度36は「5」であるから、コンテンツ「A次郎第1回」の顧客属性「40代男」に対するスコアは、5×5=25となる。
【0049】
スコアリング処理部103は、ステップS15で算出したコンテンツ別、属性別のスコアを、例えば1から100の範囲に分布するように正規化して、正規化後のスコアをそれぞれの推奨スコアとする(S17)。
【0050】
ステップS15及びS17の処理を、コンテンツ別、属性別に繰り返して実行する(S19)。
【0051】
これにより、スコアリング処理部103は、基礎データ30からコンテンツ別、属性別のコンテンツ推奨情報20を生成することもできる。
【0052】
スコアリング処理部103は、さらに、行動履歴データに基づいてコンテンツのスコアに加点を行っても良い。
【0053】
スコアリング処理部103は、例えば、行動履歴記憶部183の顧客別の行動履歴データに基づいて、各顧客の加点テーブルを生成する。図9には、加点テーブルの一例を示す。同図Aは、視聴履歴に基づくジャンル別の加点テーブル、同図Bは、Webブラウザでの検索履歴に基づくキーワード別の加点テーブルを示す。それぞれの加点テーブルでは、視聴者がより多く視聴しているジャンルに高スコアが付与され、検索でより多く使用しているキーワードに高スコアが付与されている。スコアリング処理部103は、この加点テーブルに従って、コンテンツに加点を行う。
【0054】
図10は、スコアリング処理部103が顧客別に行う、コンテンツのスコアリング及び加点の手順の一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って、スコアリング処理部103がコンテンツのスコアリング及び加点をする手順を説明する。
【0055】
まず、スコアリング処理部103は、未採点のコンテンツを選択する(S21)。
【0056】
スコアリング処理部103は、選択したコンテンツに対するコンテンツ推奨情報20が存在するか否かを判定する(S23)。コンテンツ推奨情報20があるときは(S23:Yes)、スコアリング処理部103は、コンテンツ推奨情報20の属性21が対象顧客の属性と合致すれば、スコア25をそのコンテンツのスコアとして加算する(S25)。コンテンツ推奨情報20がないときは(S23:No)、ステップS25をスキップする。
【0057】
次に、スコアリング処理部103は、行動履歴に基づいて加点をする(S27)。例えば、スコアリング処理部103は、対象顧客の行動履歴データに基づいて上述の加点テーブルを作成し、この加点テーブルに基づいて、ジャンルまたはキーワードが合致するコンテンツのスコアを加算する。この加算をするとき、スコアリング処理部103は、特定のジャンルまたはキーワードに適当な重み付けを行ってもよい。
【0058】
スコアリング処理部103は、上記の処理を全コンテンツに対してそれぞれ適用する(S29)。これにより、全コンテンツに対するスコアリングを及び加点を行う。
【0059】
図11は、スコアリング処理部103でのスコアリング結果の一例であり、ある顧客(40代男性)のコンテンツ別スコアの一例である。
【0060】
改めて図5を参照すると、顧客別録画予約設定部105は、スコアリング処理部103でのスコアリング結果(図11参照)に基づいて、顧客別の録画スケジュールを生成し、顧客の識別情報と対応付けて録画スケジュール記憶部106に格納する。顧客別録画予約設定部105は、例えば、顧客別に、スコアが所定以上のコンテンツ、またはスコアが高い順に所定数のコンテンツを録画対象コンテンツとして録画スケジュールを生成してもよい。顧客別録画予約設定部105は、顧客自らが希望したものではなく、管理サーバ1が顧客属性に基づいて判断した、「顧客がみたいであろう推奨コンテンツ」を先回りして録画予約するための録画スケジュールを生成する。
【0061】
図12は、録画予約スケジュールの生成手順の一例を示すフローチャートであり、図13は、このフローチャートに従って録画予約を生成する場合の例を示す。
【0062】
以下、図12及び図13を参照して録画予約スケジュールの生成について説明する。
【0063】
まず、顧客別録画予約設定部105は、顧客情報記憶部181を参照して、対象となっている顧客のSTB5のチューナ数1815を確認する(S111)。
【0064】
次に、顧客別録画予約設定部105は、時刻を単位時間進める(S113)。顧客別録画予約設定部105は、スコアリング処理部103でのスコアリング結果に基づいて、この時刻においてスコアの高いコンテンツをチューナ数だけ、録画候補コンテンツとして選択する(S115)。
【0065】
例えば、図13の例では、チューナ数が“2”であり、時刻が20:00であるとき、ch1のコンテンツ(スコア:100)とch2のコンテンツ(スコア:80)が選択される。
【0066】
このとき、最下位のコンテンツが同点であり、かつ、同点のコンテンツをすべて選択するとチューナ数を超えてしまうときは(S117:Yes)、顧客別録画予約設定部105は、同点のコンテンツの中から、以前から継続して選択されているコンテンツを優先させる(S119)。
【0067】
また、スコアが高い新たなコンテンツが候補となり、これまで候補となっていたスコアが低いコンテンツが候補から外れるというコンテンツの入れ替えがあったか否かを判定する(S121)。
【0068】
図13の例では、時刻が20:40であるとき、ch3のコンテンツ(スコア:90)がch2のコンテンツ(スコア:80)よりもスコアが高くなるので、この時点でコンテンツの入れ替えが発生する。コンテンツの入れ替えがあったときは(S121:Yes)、候補から外れたコンテンツのここまでの予約時間が所定の基準以下であるか否かを判定する(S123)。予約時間が所定の基準以下であるときは(S123:Yes)、コンテンツの入れ替えをキャンセルし、これまで行っているコンテンツの録画を継続する(S125)。予約時間が所定の基準以下でないときは(S123:No)、コンテンツの入れ替えを有効として、ステップS113へ戻る。
【0069】
図13の例では、時刻が20:40の時点で、ch2のコンテンツの録画が、全50分のうち既に40分完了している。ここで、ステップS123の判定基準を、コンテンツ全体の時間の1/3とすると、図13の例では、この基準を超えて録画がされていることになる。そこで、この場合はコンテンツの入れ替えをキャンセルせずに、ch2の録画を中断し、ch3へ切り替わる。
【0070】
顧客別録画予約設定部105は、上記のような処理により設定した録画予約スケジュールを録画スケジュール記憶部106に格納する。
【0071】
録画予約指示部107は、録画スケジュール記憶部106に保存されている顧客別のスケジュールに基づいて、顧客のSTB5へ録画予約を指示する。
【0072】
録画コンテンツ管理部109は、STB5の記憶装置505(図2参照)に保存されているコンテンツの管理を行う。例えば、録画コンテンツ管理部109は、録画スケジュール記憶部106を参照して、STB5の記憶装置505の先回り録画領域505aに保存されているコンテンツの容量を判定する。そして、STB5の記憶装置505の先回り録画領域505aの容量が一杯にならないように、録画領域505aに記録されているコンテンツを削除するためのコマンドを発行する。録画コンテンツ管理部109は、例えば、録画スケジュール記憶部106を参照して、先回り録画領域505aに記憶されているコンテンツのうちの記録日時が古い順、あるいは、スコアの低い順に削除するコンテンツを選択しても良い。
【0073】
次に、図14は、最適編成システム150の構成図である。
【0074】
最適編成システム150は、同図に示すように、シーン情報受信部151と、シーン情報生成部152と、最適編成部153と、再生指示部155と、シーン情報記憶部157と、最適編成リスト記憶部159とを備える。
【0075】
シーン情報受信部151は、外部からシーン情報40を受信する。シーン情報受信部151は、取得したシーン情報40をシーン情報記憶部157に記憶する。
【0076】
ここで、シーンとは、所定の単位に分割されたコンテンツの一部を言う。例えば、ニュース番組であれば、個別のニュース別に区切られた映像ブロックが一つのシーンとなり、音楽番組であればアーティスト別の出演映像ブロックがそれぞれ一つのシーンとなる。また、ドラマの場合でも、CMによって区切られているドラマ本編およびドラマ予告編などがそれぞれ一つのシーンとなる。さらに、CMは、それぞれが一つのシーンである。シーン情報は、各シーンを特定する情報、及び各シーンの特性を示す情報などを含むメタ情報である。
【0077】
図15にシーン情報40の一例を示す。同図の例では、シーン情報40は、タイトル41、シーン名42、シーン開始時刻43、シーン終了時刻44、タイトル分類45、シーン分類46及び編成フラグ47をデータ項目として含む。
【0078】
タイトル41はシーンが含まれるコンテンツのタイトルである。シーン名42は、コンテンツから切り出された各シーンの名称である。シーン開始時刻43及びシーン終了時刻44は、各シーンの開始時刻及び終了時刻である。タイトル分類45は、コンテンツのタイトル分類である。シーン分類46は、シーンの内容を示す分類である。編成フラグ47はシーンの属性を示す。
【0079】
最適編成システム150は、シーン情報40を外部から取得する代わりに、シーン情報生成部152が、送信装置2などからコンテンツデータを取得し、これを用いて生成しても良い。図16及び図17はシーン情報の生成手順を示す。以下、図16及び図17を参照して、シーン情報40の生成手順について説明する。なお、外部からシーン情報40を取得できる場合は、シーン情報生成部152は存在しなくても良い。
【0080】
シーン情報生成部152は、コンテンツデータをスキャンしていき、コンテンツの映像にテロップが含まれているときは、そのテロップを文字認識する(S31)。
【0081】
ここで文字認識されたテロップが直前に認識されたテロップと異なるものである場合、または、CMの区切りが検出されたときは、シーン情報生成部152はここでコンテンツを分割し、分割点より前のコンテンツを一つのシーンとして切り出す(S33)。
【0082】
シーン情報生成部152は、ここで切り出されたシーンのタイトル41及びタイトル分類45を、このシーンが含まれるコンテンツのタイトル及びタイトル分類に基づいて設定するとともに、開始時刻及び終了時刻を特定する(S34)。
【0083】
シーン情報生成部152は、ステップS33で切り出されたシーンにテロップが含まれていたか否かを判定する(S35)。テロップが含まれていたときは(S35:Yes)、ステップS31で文字認識されたテロップをシーン名42に設定する(S37)。切り出されたシーンにテロップが含まれていないときは(S35:No)、所定のルールエンジンを利用して、シーン名42を生成する(S39)。ルールエンジンでは、例えば、CMで区切られたドラマ本編には、「回+連番」と命名するルールや、バラエティ番組の先頭は「オープニング」、末尾は「エンディング」と命名するルールなどが定められている。
【0084】
シーン情報生成部152は、シーン分類別のキーワードを定めたシーン辞書を参照して、上記の処理で定めたシーン名42に基づいてシーン分類46を設定する(S41)。ここで、シーン辞書では、例えば所定のシーン分類(例えば「政治」)に対して、それと関連の深いキーワード(例えば、「首相」、「国会」、など)が対応付けられている。つまり、シーン情報生成部152は、シーン辞書において、認識された文字と対応付けられているシーン分類を、このシーンの分類として設定する。
【0085】
シーン情報生成部152は、上記の処理によって切り出したシーン情報をシーン情報記憶部157へ保存する(S43)。
【0086】
シーン情報生成部152は、対象としているすべてのコンテンツデータについて、上記の処理を繰り返してシーン切り出しを行う(S45)。
【0087】
シーン情報生成部152は、上記の処理よって切り出された各シーンに対して、編成フラグ47を設定する。そのために、まず、シーン情報生成部152は、シーン情報記憶部157から一つのシーンを選択する(S47)。シーン情報生成部152は、選択したシーンの直後のシーンのシーン分類46が「CM」で、「CM」直後のシーンと同じシーン名であり、かつ、シーンの長さが30秒以内であるとき(S49:Yes)、そのシーンの編成フラグ47に「CM後予告」を設定する(S51)。これは、ニュースあるいはバラエティ番組などでは、CM後に放送される内容をCM直前に予告することがあるので、そのシーンを「CM後予告」と分類している。
【0088】
選択されたシーンが「CM後予告」の条件に合致しないとき(S49:No)、シーン情報生成部152は、シーン情報記憶部157を参照して、選択されたシーンと同じタイトル名41の50分以上のシーンが存在し、且つ、その冒頭2分以内のシーンであるときは(S53:Yes)、そのシーンの編成フラグ47に「ダイジェスト」を設定する(S55)。
【0089】
選択されたシーンが「ダイジェスト」の条件に合致しないとき(S53:No)、シーン情報生成部152は、選択されたシーンのシーン名42に「予告」が含まれているときは(S57:Yes)、そのシーンの編成フラグ47に「次回予告」を設定する(S59)。
【0090】
選択されたシーンが「次回予告」の条件に合致しないとき(S57:No)、シーン情報生成部152は、選択されたシーンが「CM」であるときは(S61:Yes)、そのシーンの編成フラグ47に「CM」を設定する(S63)。
【0091】
すべてのシーンについて編成フラグを設定するまで、ステップS47以降の処理を繰り返す(S65)。
【0092】
上記の処理により、シーン情報を自動生成することができる。
【0093】
次に、改めて図14を参照すると、最適編成部153は、コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、録画指示に基づいてSTB5において録画されているコンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む再生リスト(最適編成リスト)を生成する生成手段として機能する。例えば、最適編成部153は、顧客別の最適編成リストを生成し、生成した最適編成リストを最適編成リスト記憶部159に格納する。最適編成部153は、最適編成リストに含める本編シーンに対する予告シーンまたはダイジェストシーンがあるときは、その予告シーンまたはダイジェストシーンを優先して最適編成リストに含めてもよい。
【0094】
最適編成リストとは、顧客に対する推奨コンテンツないし推奨シーンをダイジェストで提供するためのシーンリストである。
【0095】
図18に最適編成リストの説明図を示す。例えば、上述の先回り予約システム100によって既に録画されているコンテンツから、一部のシーンを抜き出して集めた、顧客別の推奨シーンのリストである。
【0096】
最適編成部153は、各顧客の嗜好に合うように最適編成リストを編成する。従って、例えば、顧客が最適編成リストを参照したり、最適編成リストに従って映像を視聴したりすることにより、ある一日に放送されたコンテンツのうち、自らが興味を持ちそうなコンテンツの概要を知ることができる。最適編成リストに含めるシーンの順序は、シーンの時間の短い順(または長い順)、放送時刻の早い順(または遅い順)または視聴者の関心が高い順などでもよい。
【0097】
最適編成部153は、例えば、以下のようにして最適編成リストを編成する。最適編成部153は、推奨編成情報50を取得して、推奨編成情報50に基づいて最適編成リストを編成する。推奨編成情報50とは、顧客の属性に応じた推奨シーンで構成された最適編成リストの雛形である。例えば、推奨編成情報50には、推奨するタイトル分類及びシーン分類などを含む。最適編成部153は、顧客情報を参照して、顧客の属性に対応する推奨編成情報50を選択し、そこで指定されているタイトル分類及びシーン分類のシーンを含む最適編成リストを編成する。また、最適編成部153は、録画スケジュール記憶部106を参照して、顧客のSTB5に保存されているコンテンツの中からシーンを選択するようにしても良い。
【0098】
また、最適編成部153は、顧客のPC7またはSTB5への入力から編成指示情報60を取得し、取得した編成指示情報60に従って、各顧客の好みにより適合するように編成してもよい。
【0099】
図19は、編成指示情報60の一例を示す。同図の例のように、編成指示情報60には、編成時間、タイトル分類45及びシーン分類46ごとに最適編成リストに含めるか否かの指示を含む。顧客が、自らのPC7に編成指示情報60に関する好みを入力すると、そのPC7が編成指示情報60を生成して、管理サーバ1へ送信する。
【0100】
図20は、最適編成部153が顧客別に行う、最適編成リスト生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って、最適編成部153が最適編成リストを生成する手順を説明する。
【0101】
まず、最適編成部153は、対象顧客の属性に対応する推奨編成情報50を取得する(S71)。最適編成部153は、録画スケジュール記憶部106を参照して、対象顧客のSTB5に録画済みのコンテンツを確認する(S73)。
【0102】
以下の処理では、ここで確認した録画済みコンテンツの中から、推奨編成情報50に従ってシーンを選択する。
【0103】
最適編成部153は、推奨編成情報50に基づいて定まる最適編成リストに含めるシーンに対応する、編成フラグ47が「次回予告」であるシーンが録画済みであるか否かを判定する(S75)。これは、例えば、今回のドラマの放送回分の「次回予告」(通常前回の放送時に放送される)のシーンを抽出している。編成フラグ47が「次回予告」であるシーンがあるときは(S75:Yes)、そのシーンを最適編成リストに含める(S76)。
【0104】
次に、推奨編成情報50に基づいて定まる、最適編成リストに含めるシーンに対応する、編成フラグ47が「ダイジェスト」であるシーンが録画済みであるか否かを判定する(S77)。これは、例えば、ドラマであれば本編の前に放送される1分程度の今回放送分のダイジェストシーンを抽出している。編成フラグ47が「ダイジェスト」であるシーンがあるときは(S77:Yes)、そのシーンを最適編成リストに含める(S78)。
【0105】
最適編成部153は、推奨編成情報50に基づいて定まる、最適編成リストに含めるシーンのうち、「次回予告」または「ダイジェスト」が存在しないシーンについては、編成フラグ47が「本編」のシーンを選択する(S79)。
【0106】
最適編成部153は、ここまでの処理で選択されたすべてのシーンの中から、ここで編成指示情報60に従って、最適編成リストに含めるシーンを選択する(S81)。編成指示情報60に従って、CMを加入しても良い。
【0107】
最適編成部153は、最適編成リストに含めるシーンの合計時間が編成指示情報60で指定された構成時間以内であるか否かを確認する(S83)。シーンの合計時間が指定された構成時間を超えているときは(S83:No)、録画スケジュールにおいて、スコアの低いコンテンツ順、または時間が長いシーン順にシーンを削除する(S84)。
【0108】
最適編成部153は、上述のような処理により、顧客別の最適編成リストを生成する。
【0109】
再生指示部155は、最適編成リスト記憶部159に保存されている最適編成リストに従って、各顧客の最適編成リストに含まれているシーンをその顧客のSTB5へ再生を指示する。例えば、再生指示部155は、各顧客のSTB5へ最適編成リストを送信するようにしてもよい。この場合、STB5が最適編成リストに含まれるシーンの映像をテレビ受像器6に表示させる。
【0110】
図21は、最適編成視聴時にテレビ受像器6に表示される視聴画面600、610の一例を示す。
【0111】
同図Aに示す最適編成視聴画面600は、リスト表示部601と、映像表示部602とを有する。リスト表示部601には、最適編成リストに含まれるシーン名が放送時刻の早い順に時系列に表示される。視聴者が、最適編成リストの自動再生を選択すると、再生管理部509は、リスト表示部601に表示されている順序で、映像表示部602に各シーンを順次再生表示させる。視聴者が所定の操作を行うと、メニュー視聴画面610に切り替わる。
【0112】
同図Bに示すメニュー視聴画面610は、メニュー表示部611と、映像表示部612とを有する。メニュー表示部611には、最適編成リストがカテゴリ別に表示される。再生管理部509は、リスト表示部611のリストに含まれるシーンを、映像表示部612に自動的に再生表示させる。あるいは、顧客がリスト表示部611のリストから所望のシーンを選択すると、再生管理部509は、選択されたシーンを映像表示部612に再生させる。
【0113】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0114】
1 管理サーバ
2 送信装置
5 STB
6 テレビ受像器
10 コンテンツ放送情報
20 コンテンツ推奨情報
30 基礎データ
40 シーン情報
50 推奨編成情報
60 編成指示情報
100 予約システム
101 コンテンツ情報受信部
103 スコアリング処理部
105 顧客別録画予約設定部
106 録画スケジュール記憶部
107 録画予約指示部
109 録画コンテンツ管理部
150 最適編成システム
151 シーン情報受信部
152 シーン情報生成部
153 最適編成部
155 再生指示部
157 シーン情報記憶部
159 最適編成リスト記憶部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客のための受信装置にネットワークを介して接続された映像コンテンツ推奨管理装置であって、
前記受信装置に対して、映像コンテンツの識別情報を指定して録画指示をする録画指示手段と、
映像コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、前記録画指示に基づいて前記受信装置において録画されている映像コンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む再生リストを生成する生成手段と、
前記受信装置に前記生成された再生リストに含まれる一以上のシーンの再生を指示する再生指示手段と、を備える映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項2】
映像コンテンツの中の所定の区切りを検出して、前記映像コンテンツを複数のシーンに分割する分割手段をさらに備える請求項1記載の映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項3】
前記受信装置を利用する顧客の属性を記憶する顧客属性記憶手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記顧客属性記憶手段を参照し、前記受信装置を利用する顧客の顧客属性に応じて一以上のシーンを選択して、前記再生リストを生成する請求項1または2に記載の映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項4】
前記分割手段は、分割されたシーンに含まれる文字を認識してシーン分類を定め、
前記生成手段は、前記シーン分類に従って再生リストに含めるシーンを選択する、請求項3記載の映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項5】
前記受信装置を利用する顧客が指定した編成条件を取得する手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記取得した編成条件に従って前記再生リストを生成する請求項3または4に記載の映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項6】
前記生成手段は、再生リストに含める本編シーンに対する予告シーンまたはダイジェストシーンがあるときは、前記予告シーンまたはダイジェストシーンを優先して前記再生リストに含める、請求項3から5のいずれかに記載の映像コンテンツ推奨管理装置。
【請求項7】
顧客のための受信装置にネットワークを介して接続された映像コンテンツ推奨管理装置が、
前記受信装置に対して、映像コンテンツの識別情報を指定して録画指示をするステップと、
映像コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、前記録画指示に基づいて前記受信装置において録画されている映像コンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む再生リストを生成するステップと、
前記受信装置に前記生成された再生リストに含まれる一以上のシーンの再生を指示するステップと、を行う映像コンテンツのシーン再生指示方法。
【請求項8】
放送信号を受信するチューナ及び記憶装置を備えた顧客のための受信装置にネットワークを介して接続された映像コンテンツ推奨管理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記映像コンテンツ推奨管理装置に、
前記受信装置に対して、映像コンテンツの識別情報を指定して録画指示をするステップと、
映像コンテンツを分割して得られる複数のシーンの中から、前記録画指示に基づいて前記受信装置において録画されている映像コンテンツに含まれる一以上のシーンを選択し、選択された一以上のシーンを含む再生リストを生成するステップと、
前記受信装置に前記生成された再生リストに含まれる一以上のシーンの再生を指示するステップと、を実行させるためのコンピュータプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−124656(P2011−124656A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278849(P2009−278849)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】