説明

映像データ処理方法、これを用いる映像表示方法、及びこれを実行する表示装置

【課題】映像データ処理方法、これを用いる映像表示方法、及びこれを実行する表示装置を提供すること。
【解決手段】
データ処理方法は、映像フレームデータを第1メモリに保存する。前記第1メモリを制御して、前記映像フレームデータが反復された高周波数の映像フレームデータを出力する。前記高周波数の映像フレームデータを、以前のフレームのデータに基づいて補正する。これによって、映像フレームをメモリを用いて反復させて高周波の映像フレームを生成することができる。また、前記メモリは、データ補正のために以前のフレームのデータを保存するメモリを用いることができる。したがって高周波の映像フレームを生成するために用いられる高価なFRC(frame rate controller)を省略することによって製造コストを節減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像(image)データ処理方法、これを用いる映像表示方法、及びこれを実行する表示装置に関し、より詳細には、高周波数の映像データ処理方法、これを用いる映像表示方法、及びこれを実行する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置は2次元平面映像を表示する。最近、ゲーム、映画などの分野で3次元立体映像に対する需要が増加していることから、液晶表示装置を用いて3次元立体映像を表示することがある。
【0003】
一般的に、立体映像は人間の両目を通した両眼視差(binocular parallax)の原理を用いて表示される。例えば、人間の2つの目は一定程度離れているので、それぞれの目で異なる角度から観察した映像が脳に感知される。立体映像表示装置は、人間の両眼視差を利用する。
【0004】
立体映像表示方式ではメガネ方式(stereoscopic)とオートステレオスコピック方式(auto−stereoscopic)がある。メガネ方式は、両眼にそれぞれ青色と赤色の色メガネをかけるアナグリフ(anaglyph)方式と、時間分割された左眼映像と右眼映像とを周期的に示し、この周期に同期させて左眼シャッターと右眼シャッターとを開閉するメガネをかけるシャッターメガネ(Shutter Glass)方式などがある。
【0005】
一般的に、シャッターメガネ方式が適用された液晶表示装置は240Hz駆動をする。すなわち、液晶表示装置は、左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを表示する。このように、240Hzの映像フレームを処理するためには、高価なフレームレート制御器(Frame Rate Controller:FRC)を用いなければならない。これは一般的な120Hzの平面映像を表示する液晶表示装置と比較すると、費用上昇が発生する原因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7,106,380号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/0146479号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/0309890号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2010/0033555号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の技術的課題は、このような点に鑑みてなされたものであって、コスト効率の良い方法でデータ処理方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的はデータ処理方法を用いる映像表示方法を提供することにある。
【0009】
本発明のまた他の目的は映像表示方法を実行する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を実現するための一実施形態に係るデータ処理方法は、映像フレームデータを第1メモリに保存する。前記第1メモリを制御して、前記映像フレームデータが反復された高周波数の映像フレームデータを出力する。前記高周波数の映像フレームデータを以前のフレームのデータに基づいて補正する。
【0011】
本発明の目的を実現するための他の実施形態に係るデータ処理方法は、以前のフレームの映像フレームデータに基づいて映像フレームデータを補正する。補正された映像フレームデータを第1メモリに保存する。前記第1メモリを制御して前記補正された映像フレームデータが反復された高周波数の映像フレームデータを出力する。
【0012】
本発明の他の目的を実現するための一実施形態に係る映像表示方法は、左眼映像データ、または、右眼映像データをメモリに保存する。前記メモリを制御して前記左眼映像データ、または、右眼映像データを反復及び補正して、高周波数の第1左眼映像フレーム及び第2左眼映像フレーム、または、第1右眼映像フレーム及び第2右眼映像フレームを生成する。表示パネルに前記高周波数の映像フレームを表示する。
【0013】
本発明のまた他の目的を実現するための一実施形態に係る表示装置は、表示パネル、データ処理部及びパネル駆動部を含む。前記表示パネルは映像を表示する。前記データ処理部はメモリに保存された映像フレームデータを反復及び補正して高周波数の映像フレームデータを生成する。前記パネル駆動部は前記高周波数の映像フレームデータに基づいて前記表示パネルに前記高周波数の映像フレームを表示する。
【0014】
本実施形態に係る表示装置は、左眼映像フレームと右眼映像フレームとの間にブラック映像フレームを挿入するブラック挿入部をさらに含み、前記パネル駆動部は前記表示パネルに左眼映像フレーム、ブラック映像フレーム、右眼映像フレーム及びブラック映像フレームを表示する。
【0015】
本実施形態に係るデータ処理部は、映像フレームデータを保存する第1メモリと、前記第1メモリとを制御して前記映像フレームデータが反復された高周波数の映像フレームデータを出力するフレーム反復部及び前記高周波数の映像フレームデータを以前のフレームのデータに基づいて補正するデータ補正部を含む。
【0016】
本実施形態に係るデータ処理部は、以前のフレームの映像フレームデータに基づいて映像フレームデータを補正するデータ補正部と、補正された映像フレームデータとを保存する第1メモリ及び前記第1メモリを制御して前記補正された映像フレームデータが反復された高周波数の映像フレームデータを出力するフレーム反復部を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、受信された低周波数の映像フレームを、補正用メモリ、または、別のメモリを用いてそれぞれ反復させて生成する(repetitively generated)ことによって、高周波数の映像フレームを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態1に係る表示装置のブロック図である。
【図2】図1に示されたデータ処理部のブロック図である。
【図3】図2のデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図2に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図5】図2に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るデータ処理部のブロック図である。
【図7】図6に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】図6に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図9】図6に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図10】本発明の実施形態3に係るデータ処理部のブロック図である。
【図11】図10に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】図10に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図13】図10に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図14】本発明の実施形態4に係るデータ処理部のブロック図である。
【図15】図14に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するあめのフローチャートである。
【図16】図14に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図17】図14に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図18】本発明の実施形態5に係るデータ処理部のブロック図である。
【図19】図18に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図20】図18に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図21】図18に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図22】本発明の実施形態6に係るデータ処理部のブロック図である。
【図23】図22に示されたデータ処理部に係る表示パネルの駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図24】図22に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図25】図22に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。
【図26】本発明の実子形態7に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の実施形態8に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図28】本発明の実施形態9に係る表示装置のブロック図である。
【図29】図28に示された表示装置の映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図30】本発明の実施形態10に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の表示装置の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0020】
実施形態1
【0021】
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置のブロック図である。
【0022】
図1を参照すると、表示装置は、データ処理部100、パネル制御部400、パネル駆動部500、及び表示パネル700を含む。
【0023】
データ処理部100は、第1周波数の映像フレームを受信し、映像フレームの周波数を反復(repeat)及び補正して第1周波数より高周波数である第2周波数の映像フレームを出力する。
【0024】
映像フレームのデータの補正方式は、現在のフレームに受信された映像フレームのデータ(present frame data)を、以前のフレームに受信された映像フレームのデータ(previous frame data)を用いて、オーバードライビング(overdriving)、または、アンダードライビング(underdriving)のためのデータに補正する。補正方式は、表示パネル700の温度による画像ゆがみを最小化するためにDCC(Dynamic Capacitance Compensation:以下、DCCと称する。)技術を含む。DCC技術は、液晶の応答速度を改善することができるものである。
【0025】
第1周波数の映像フレームは、表示パネル700にフレーム画面を第1周波数で表示するためのデータであり、高周波数の第2周波数の映像フレームは、フレーム画面を第2周波数で表示するためのデータである。以下、本発明の実施形態では第1周波数は120Hzであり、高周波数の第2周波数は240Hzであることを例として説明する。
【0026】
パネル制御部400は、パネル駆動部500にタイミング信号及び映像フレームデータを供給する。
【0027】
パネル駆動部500は、データ駆動部510及びゲート駆動部520を含む。データ駆動部510は、パネル制御部400から供給されたデジタル形態の映像フレームデータを、アナログ形態のデータ電圧に変換し、パネル制御部400から供給されたデータタイミング信号に基づいて表示パネル700に供給する。ゲート駆動部520は、パネル制御部400から供給されたゲートタイミング信号に基づいてゲート信号を生成して表示パネル700にゲート信号を供給する。
【0028】
表示パネル700は、複数のデータ配線、データ配線と交差する複数のゲート配線、及び複数の画素を含む。各画素はデータ配線とゲート配線及び画素電極に接続されたスイッチング素子を含む。 データ配線のそれぞれにはデータ駆動部510から供給されたデータ電圧が印加され、ゲート配線のそれぞれにはゲート駆動部520から供給されたゲート信号が印加され、画素のそれぞれはデータ電圧に対応する映像を表示する。
【0029】
図2は図1に示されたデータ処理部のブロック図である。図3は図2のデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0030】
図2及び図3を参照すると、データ処理部100はメモリ110、メモリ制御部120、フレーム反復部130及びデータ補正部170を含む。
【0031】
メモリ110は受信された120Hzの映像フレームを保存する(ステップS121)。メモリ110は外部メモリであってもよい。例えば、エスディーラム(SDRAM)であってもよい。
【0032】
メモリ制御部120は、フレーム反復部(frame repeating part)130及びデータ補正部170のデータ処理のために、メモリ110のデータ書き込みを制御し、メモリ110のデータ読み取りを制御する。
【0033】
フレーム反復部130は、メモリ110を利用して120Hzの映像フレームを反復(repeat)させて240Hzの映像フレームを出力する(ステップS122)。
【0034】
例えば、フレーム反復部130は、3次元モードでは120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームをそれぞれ反復させて、240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームを出力する。フレーム反復部130は、2次元モードでは120Hzのオリジナル(original)映像フレーム及び補間(interpolation)映像フレームをそれぞれ反復させて第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームを出力する。すなわち、フレーム反復部130は、120Hzの映像フレームを反復させて240Hzの映像フレームを出力する。
【0035】
データ補正部170は、オーバードライビング補正データ及びアンダードライビング補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含む。データ補正部170は、フレーム反復部130から受信された現在のフレームのデータをメモリ110に保存された以前のフレームのデータを基準データとしてルックアップテーブルに保存された補正データを出力する(ステップS123)。補正データは、現在のフレームの補正データである。
【0036】
例えば、データ補正部170は、3次元モードでは240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームのそれぞれを、メモリ110に保存された以前のフレームのデータを基準データとして、現在のフレームのデータを補正する。データ補正部170は、2次元モードでは、240Hzの第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームのそれぞれを、メモリ110に保存された以前のフレームのデータを基準データとして、現在のフレームのデータを補正する。
【0037】
図4及び図5は、図2に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図4及び図5の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図5の横軸は図4の横軸から連続する時間を示す。
【0038】
図2及び図4を参照し、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例として、データ処理部の動作を説明する。ここで、nは自然数である。
【0039】
メモリ制御部120は、メモリ110の読み取り及び書き込みを制御してフレーム反復部130及びデータ補正部170にデータを供給する。
【0040】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータが入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部120は第1水平区間H1を五つのサブ区間T1、T2、T3、T4、T5に分けてメモリ110の読み取り及び書き込みを制御する。
【0041】
メモリ制御部120は、第1サブ区間T1にはn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を読み取り、フレーム反復部130及びデータ補正部170に供給する。
【0042】
メモリ制御部120は、第2サブ区間T2にはn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの1番目のラインデータLD1を読み取り、データ補正部170に供給する。
【0043】
メモリ制御部120は、第3サブ区間T3にはn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの2番目のラインデータLD2を読み取り、フレーム反復部130及びデータ補正部170に供給する。
【0044】
メモリ制御部120は、第4サブ区間T4にはn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの2番目のラインデータLD2を読み取り、データ補正部170に供給する。
【0045】
メモリ制御部120は、第5サブ区間T5には、第1〜第4サブ区間T1 〜 T4の間にバッファリングされたn番目の映像フレームn FRAMEの一番目のラインデータLD1をメモリ110に記録する。
【0046】
フレーム反復部130は、第1サブ区間T1及び第3サブ区間T3に読み取ったn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの一番目のラインデータLD1と2番目のラインデータLD2とを受信する。フレーム反復部130は第1水平区間H1の間、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1及び2番目のラインデータLD2を出力する。
【0047】
データ補正部170は、第2サブ区間T2に読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの1番目のラインデータLD1を基準データとして、第1サブ区間T1に読み取ったn‐1番目フレームの1番目のラインデータLD1を補正する。データ補正部170は、第4サブ区間T4に読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの2番目のラインデータLD2を基準データとして、第3サブ区間T3に読み取ったn‐1番目の映像フレームの2番目のラインデータLD2を補正する。データ補正部170は、第1水平区間H1の間、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1及び2番目のラインデータLD2を補正して出力する。
【0048】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、データ補正部170はn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータLD3及び4番目のラインデータLD4を補正して出力する。
【0049】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間に、データ補正部170は、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを補正して出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部100は、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0050】
図5を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部100は、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0051】
これによって、データ処理部100は、第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部100は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームで出力する。
【0052】
以下では実施形態1と同一な構成要素に対しては、同一な図面符号を使い、反復される詳細な説明は省略する。
【0053】
実施形態2
【0054】
図6は本発明の実施形態2に係るデータ処理部のブロック図である。図7は図2に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0055】
図6及び図7を参照すると、データ処理部101は、メモリ110、メモリ制御部120、フレーム反復部130、圧縮部140、及びデータ補正部171を含む。
【0056】
メモリ110は、受信された120Hzの映像フレームを保存する(ステップS131)。メモリ110は外部メモリであってもよい。例えば、エスディーラム(SDRAM)であってもよい。
【0057】
メモリ制御部120は、フレーム反復部130及びデータ補正部171のデータ処理のためにメモリ110のデータ書き込みを制御し、メモリ110のデータ読み取りを制御する。
【0058】
フレーム反復部130は、メモリ110に保存されたデータを利用して受信された120Hzの映像フレームを反復させて240Hzの映像フレームを出力する(ステップS132)。
【0059】
圧縮部140は、240Hzの映像フレームを圧縮してメモリ110に保存する(ステップS133)。圧縮部140によって圧縮されたデータは、データ補正部171で基準データとして用いられる。このときの圧縮による微細なデータの損失は、データ補正部171のデータ処理結果に大きな影響を及ぼさない。一方、データの圧縮によってメモリ110のデータレート(data rate)を減少させることができる。例えば、圧縮部140が映像フレームのデータのビット数を約1/3に圧縮する場合、圧縮されていない実施形態1のデータレートよりもデータレートを約4/5減少させることができる。
【0060】
データ補正部171は、補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含む。データ補正部171は、フレーム反復部130から受信された現在の映像フレームのデータを補正するために、メモリ110に保存された以前の映像フレームの圧縮データを受信する。データ補正部171は、圧縮データをオリジナルのビット数(original bits)を有するオリジナルデータに復元した後、復元されたデータを、現在のフレームのデータの基準データとして用いる。データ補正部171は、現在の映像フレームのデータを復元されたデータを基準として、ルックアップテーブルに保存されたオーバードライビングされたデータ、または、アンダードライビングされたデータに補正する(ステップS134)。
【0061】
図8及び図9は、図6に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図8及び図9の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図9の横軸は図8の横軸に連続する時間を示す。
【0062】
図6及び図8を参照すると、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例としてデータ処理部の動作を説明する。
【0063】
メモリ制御部120は、メモリ110の読み取り及び書き込みを制御してフレーム反復部130及びデータ補正部170にデータを供給する。
【0064】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1が入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部120は、第1水平区間H1を六つのサブ区間T1、T2、T3、T4、T5、T6に分けてメモリ110の読み取り及び書き込みを制御する。
【0065】
メモリ制御部120は、第1サブ区間T1には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を読み取ってフレーム反復部130及びデータ補正部171に供給する。
【0066】
メモリ制御部120は、第2サブ区間T2には、n‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を読み取ってデータ補正部171に供給する。
【0067】
メモリ制御部120は、第3サブ区間T3には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの2番目のラインデータLD2を読み取って、フレーム反復部130及びデータ補正部171に供給する。
【0068】
メモリ制御部120は、第4サブ区間T4には、n‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された2番目のラインデータLdd2を読み取ってデータ補正部171に供給する。
【0069】
メモリ制御部120は、第5サブ区間T5には、第1〜第4サブ区間T1 〜 T4の間、n番目の映像フレームn FRAMEのバッファリングされた1番目のラインデータLD1をメモリ110に記録する。
【0070】
メモリ制御部120は、第6サブ区間T6には、n番目の映像フレームn FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1をメモリ110に記録する。
【0071】
フレーム反復部130は、第1サブ区間T1及び第3サブ区間T3に、読み取ったn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1と2番目のラインデータLD2を受信する。フレーム反復部130は、第1水平区間H1の間、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1及び2番目のラインデータLD2を出力する。
【0072】
データ補正部171は、第2サブ区間T2に、読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を、オリジナルデータに復元する。データ補正部171は、復元されたn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの1番目のラインデータを基準データとして、第1サブ区間T1に読み取ったn‐1番目フレームの1番目のラインデータLD1を補正する。
【0073】
データ補正部171は、第4サブ区間T4に読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された2番目のラインデータLdd2を、オリジナルデータに復元する。データ補正部171は、復元されたn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの2番目のラインデータを基準データとして、第3サブ区間T3に読み取ったn‐1番目の映像フレームの2番目のラインデータLD2を補正する。
【0074】
第1、第3及び第5サブ区間のバンド幅と第2、第4及び第6区間のバンド幅は異なり、圧縮部140の圧縮比率に応じて適用される。
【0075】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、データ補正部171は、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータLD3及び4番目のラインデータLD4を補正して出力する。
【0076】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間に、データ補正部171は、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを補正して出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部101は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0077】
図9を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部101は、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0078】
これによって、データ処理部101は、第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部101は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームで出力する。
【0079】
実施形態3
【0080】
図10は、本発明の実施形態3に係るデータ処理部のブロック図である。図11は図10に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0081】
図10及び図11を参照すると、データ処理部102は、第1メモリ111、メモリ制御部121、フレーム反復部130、第2メモリ150、圧縮/制御部160、及びデータ補正部171を含む。
【0082】
第1メモリ111は、受信された120Hzの映像フレームを保存する(ステップS141)。第1メモリ111は外部メモリであってもよい。例えば、エスディーラム(SDRAM)であってもよい。
【0083】
メモリ制御部121は、フレーム反復部130のデータ処理のために第1メモリ111のデータ書き込みを制御し、第1メモリ111のデータ読み取りを制御する。
【0084】
フレーム反復部130は、第1メモリ111に保存されたデータを利用して120Hzの映像フレームを反復させて240Hzの映像フレームを出力する(ステップS142)。
【0085】
第2メモリ150は、データ補正部171のデータ処理のために圧縮された240Hzの映像フレームを保存する。第2メモリ150はeDRAMであってもよい。
【0086】
圧縮/制御部160は、フレーム反復部130から供給された240Hzの映像フレームを圧縮して第2メモリ150に保存する(ステップS143)。圧縮/制御部160は、データ補正部171のデータ処理のために第2メモリ150のデータ書き込みを制御し、第2メモリ150のデータ読み取りを制御する。
【0087】
データ補正部171は、補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含む。データ補正部171は、フレーム反復部130から受信された現在の映像フレームのデータを補正するために、第2メモリ150に保存された以前の映像フレームの圧縮データを受信する。データ補正部171は、圧縮データをオリジナルのビット数を有するオリジナルデータに復元した後、復元したデータを現在の映像フレームのデータの基準データとして用いる。データ補正部171は、受信された現在のフレームのデータを、復元されたデータを基準として、ルックアップテーブルに保存されたオーバードライビングされたデータ、または、アンダードライビングされたデータに補正する(ステップS144)。
【0088】
本実施形態によると、データ補正部171のデータ処理のために別途の第2メモリ150を用いることによって、第1メモリ111はフレーム反復部130のデータ処理のためにだけ用いることができる。これによって、第1メモリ111のデータレートを減少させることができる。また、第2メモリ150に圧縮されたデータを保存することによって第2メモリ150のサイズを減らすことができる。
【0089】
図12及び図13は、図10に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図12及び図13の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図13の横軸は図12の横軸に連続する時間を示す。
【0090】
図10及び図12を参照すると、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例としてデータ処理部の動作を説明する。
【0091】
メモリ制御部121は、第1メモリ111の読み取り及び書き込みを制御してフレーム反復部130にデータを供給する。
【0092】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータが入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部121は、第1水平区間H1を三つのサブ区間T11、T12、T13に分けて第1メモリ111の読み取り及び書き込みを制御する。
【0093】
メモリ制御部121は、第1サブ区間T11にはn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を読み取ってフレーム反復部130に供給する。
【0094】
メモリ制御部121は、第2サブ区間T12にはn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの2番目のラインデータLD2を読み取ってフレーム反復部130に供給する。
【0095】
メモリ制御部121は、第3サブ区間T13には、第1及び第2サブ区間T11、T12の間にバッファリングされたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1を第1メモリ111に記録する。
【0096】
フレーム反復部130は、第1サブ区間T11及び第2サブ区間T12に読み取ったn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1と2番目のラインデータLD2を受信する。フレーム反復部130は第1水平区間H1の間、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1及び2番目のラインデータLD2を出力する。
【0097】
一方、圧縮/制御部160は、フレーム反復部130から供給された映像フレームを圧縮する。以後、圧縮/制御部160は第2メモリ150に圧縮されたデータの書き込み及び第2メモリ150に保存された圧縮されたデータの読み取りを制御する。
【0098】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータが入力される第1水平区間H1の間、圧縮/制御部160は第1水平区間H1を四つのサブ区間T21、T22、T23、T24に分けて第2メモリ150の読み取り及び書き込み制御する。
【0099】
圧縮/制御部160は第1サブ区間T21には、n‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を読み取ってデータ補正部171に供給する。
【0100】
圧縮/制御部160は第2サブ区間T21には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を第2メモリ150に記録する。
【0101】
圧縮/制御部160は第3サブ区間T23には、n‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された2番目のラインデータLdd2を読み取ってデータ補正部171に供給する。
【0102】
圧縮/制御部160は第4サブ区間T24には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された2番目のラインデータLdd2を第2メモリ150に記録する。
【0103】
データ補正部171は第1サブ区間T21に読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を、オリジナルデータに復元する。データ補正部171は、復元されたn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの1番目のラインデータを基準データとして、受信されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を補正する。
【0104】
データ補正部171は、第3サブ区間T23に読み取ったn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの圧縮された2番目のラインデータLdd2を、オリジナルデータに復元する。データ補正部171は、復元されたn‐2番目の映像フレームn‐2 FRAMEの2番目のラインデータを基準データとして、受信されたn‐1番目の映像フレームn‐2 FRAMEの2番目のラインデータLD2を補正する。
【0105】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、データ補正部171はn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータLD3及び4番目のラインデータLD4を補正して出力する。
【0106】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間に、データ補正部171は、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを補正して出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部102は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0107】
図13を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部102は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0108】
これによって、データ処理部102は第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部102は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームで出力する。
【0109】
実施形態4
【0110】
図14は本発明の実施形態4に係るデータ処理部のブロック図である。図15は、図14に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0111】
図14及び図15を参照すると、データ処理部200は、メモリ210、メモリ制御部220、データ補正部230、及びフレーム反復部270を含む。
【0112】
データ処理部200は120Hzの映像フレームを受信する。
【0113】
メモリ210は、受信された映像フレーム及びデータ補正部230で補正された映像フレームを保存する。メモリ210は外部メモリであってもよい。例えば、エスディーラム(SDRAM)であってもよい。
【0114】
メモリ制御部220は、データ補正部230及びフレーム反復部270のデータ処理のために、メモリ210のデータ書き込みを制御し、メモリ210のデータ読み取りを制御する。
【0115】
データ補正部230は、補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含む。データ補正部230は、現在のフレームに受信された映像フレームのデータを、メモリ210に保存された以前のフレームのデータを基準として、ルックアップテーブルに保存されたオーバードライビングされたデータ、または、アンダードライビングされたデータに補正する(ステップS151)。データ補正部230は、補正された映像フレームのデータをメモリ210に保存する(ステップS152)。
【0116】
フレーム反復部270は、データ補正部230で補正された映像フレームデータを、メモリ210を用いて反復させて240Hzの映像フレームで出力する(ステップS153)。
【0117】
例えば、3次元モードでデータ補正部230は、120Hzの左眼映像フレーム(または、右眼映像フレーム)を、メモリ210に保存された以前のフレームの右眼映像フレーム(または、左眼映像フレーム)を利用して補正する。データ補正部230は、補正された120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを出力する。フレーム反復部270は、補正された120Hzの左眼映像フレーム(または、右眼映像フレーム)を、メモリ210を利用して反復させる。フレーム反復部270は、補正された240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームを出力する。
【0118】
一方、2次元モードでデータ補正部230は、120Hzのオリジナル映像フレーム(または、補間映像フレーム)を、メモリ210に保存された以前のフレームの補間映像フレーム(または、オリジナル映像フレーム)を用いて補正する。データ補正部230は、補正された120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを出力する。フレーム反復部270は、補正された120Hzのオリジナル映像フレーム(または、補間映像フレーム)を、メモリ210を利用して反復させる。フレーム反復部270は、補正された240Hzの第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームを出力する。
【0119】
図16及び図17は、図14に図示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図16及び図17の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図17の横軸は図16の横軸に連続する時間を示す。
【0120】
図14及び図16を参照すると、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例としてデータ処理部の動作を説明する。
【0121】
メモリ制御部220は、メモリ210の読み取り及び書き込みを制御してデータ補正部230及びフレーム反復部270にデータを供給する。
【0122】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1が入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部220は、第1水平区間H1を五つのサブ区間T1、T2、T3、T4、T5に分けてメモリ210の読み取り及び書き込みを制御する。
【0123】
メモリ制御部220は、第1サブ区間T1にはn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を読み取ってデータ補正部230に供給する。
【0124】
メモリ制御部220は、第2サブ区間T2には補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0125】
メモリ制御部220は、第3サブ区間T3には補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの2番目のラインデータcLD2を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0126】
メモリ制御部220は、第4サブ区間T3には第1〜第3サブ区間T1 〜 T3の間、バッファリングされたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1をメモリ210に記録する。
【0127】
メモリ制御部220は、第5サブ区間T5には補正されたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータcLD1をメモリ210に記録する。
【0128】
データ補正部230は、第1サブ区間T1に読み取ったn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータLD1を基準データとして、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1を補正する。データ補正部230は、補正されたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータcLD1を、第5サブ区間T5にメモリ210に記録する。
【0129】
フレーム反復部270は、第2サブ区間T2及び第3サブ区間T3に、読み取り補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を受信する。フレーム反復部270は、第1水平区間H1の間、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を出力する。
【0130】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、フレーム反復部270は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータcLD3及び4番目のラインデータcLD4を出力する。
【0131】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間に、フレーム反復部270は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部200は、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0132】
図17を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部200は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0133】
これによって、第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部200は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームで出力する。
【0134】
実施形態5
【0135】
図18は本発明の実施形態5に係るデータ処理部のブロック図である。図19は図18に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0136】
図18及び図19を参照すると、データ処理部201はメモリ210、メモリ制御部220、圧縮部240、データ補正部231及びフレーム反復部270を含む。
【0137】
データ処理部201は120Hzの映像フレームを受信する。
【0138】
メモリ210は、圧縮部240で圧縮された映像フレーム及びデータ補正部231で補正された映像フレームを保存する。 メモリ210は外部メモリであってもよい。例えば、エスディーラム(SDRAM)であってもよい。
【0139】
メモリ制御部220は、データ補正部231及びフレーム反復部270のデータ処理のために、メモリ210のデータ書き込みを制御し、メモリ210のデータ読み取りを制御する。
【0140】
圧縮部240は、データ補正部231のデータ処理のために用いられる基準データである映像フレームのデータを圧縮し、圧縮されたデータをメモリ210に保存する(ステップS161)。このとき、圧縮による微細なデータの損失は、データ補正部231のデータ処理結果に大きな影響を及ぼさない。一方、データの圧縮によってメモリ210のデータレートを減少させることができる。
【0141】
データ補正部231は、補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含み、圧縮されたデータをオリジナルのビット数を有するオリジナルデータに復元する。データ補正部231は、受信された現在の映像フレームのデータを補正するためにメモリ210に保存された以前の映像フレームの圧縮データを受信する。データ補正部231は圧縮データをオリジナルのビット数を有するオリジナルデータに復元した後、現在の映像フレームのデータの基準データとして用いる。データ補正部231は、現在の映像フレームのデータを、復元された以前の映像フレームのデータを基準データとして、ルックアップテーブルに保存されたオーバードライビングされたデータ、または、アンダードライビングされたデータに補正する(ステップS162)。
【0142】
フレーム反復部270は、データ補正部231に補正された120Hzの映像フレームを、メモリ210を利用して反復させて、240Hzの映像フレームを生成して出力する(ステップS163).
【0143】
図20及び図21は、図18に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図20及び図21の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図21の横軸は図20の横軸に連続する時間を示す。
【0144】
図18及び図20を参照すると、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例としてデータ処理部の動作を説明する。
【0145】
メモリ制御部220は、メモリ210の読み取り及び書き込みを制御してデータ補正部231及びフレーム反復部270にデータを供給する。
【0146】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1が入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部220は第1水平区間H1を五つのサブ区間T1、T2、T3、T4、T5に分けてメモリ210の読み取り及び書き込みを制御する。
【0147】
メモリ制御部220は、第1サブ区間T1には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を読み取ってデータ補正部231に供給する。
【0148】
メモリ制御部220は、第2サブ区間T2には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの補正された1番目のラインデータcLD1を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0149】
メモリ制御部220は、第3サブ区間T3には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの補正された2番目のラインデータcLD2を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0150】
メモリ制御部220は、第4サブ区間T3には、n番目の映像フレームn FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1をメモリ210に記録する。
【0151】
メモリ制御部220は、第5サブ区間T5には、n番目の映像フレームn FRAMEの補正された1番目のラインデータcLD1をメモリ210に記録する。
【0152】
データ補正部231は、第1サブ区間T1に読み取ったn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を、オリジナルデータに復元する。データ補正部231は、復元されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータを基準データとして、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1を補正する。データ補正部231は、補正されたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータcLD1を第5サブ区間T5にメモリ210に記録する。
【0153】
フレーム反復部270は、第2サブ区間T2及び第3サブ区間T3に読み取って補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を受信する。フレーム反復部270は第1水平区間H1に補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を出力する。
【0154】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、フレーム反復部270は、補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータcLD3及び4番目のラインデータcLD4を出力する。
【0155】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間にフレーム反復部270は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部201は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0156】
図21を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部201は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0157】
これによって、第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部201は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームとして出力する。
【0158】
実施形態6
【0159】
図22は、本発明の実施形態6に係るデータ処理部のブロック図である。図23は図22に示されたデータ処理部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0160】
図22及び図23を参照すると、データ処理部202は、第1メモリ211、圧縮/制御部221、データ補正部231、第2メモリ250、メモリ制御部260、及びフレーム反復部270を含む。
【0161】
データ処理部202は120Hzの映像フレームを受信する。
【0162】
第1メモリ211は圧縮された映像フレームを保存する(ステップS171)。第1メモリ211はeDRAMであってもよい。
【0163】
圧縮/制御部221は受信された映像フレームを圧縮して第1メモリ211に保存する。圧縮/制御部221はデータ補正部231のデータ処理のために第1メモリ211のデータ書き込みを制御し、第1メモリ211のデータ読み取りを制御する。
【0164】
データ補正部231は補正データがテーブル形態で保存されたルックアップテーブルを含み、圧縮されたデータをオリジナルのビット数を有するオリジナルデータに復元する。データ補正部231は受信された現在の映像フレームのデータを補正するために、第1メモリ211に保存された以前の映像フレームの圧縮データを受信する。データ補正部231は、圧縮データをオリジナルのビット数を有するオリジナルデータに復元した後、現在の映像フレームのデータの基準データとして用いる。データ補正部231は、現在の映像フレームのデータを復元された以前の映像フレームのデータを基準データとして、ルックアップテーブルに保存されるオーバードライビングされたデータ、または、アンダードライビングされたデータに補正する(ステップS172)。
【0165】
第2メモリ250は、補正された映像フレームを保存する(ステップS173)。
【0166】
メモリ制御部260は、フレーム反復部270のデータ処理のために第2メモリ250のデータ書き込みを制御し、第2メモリ250のデータ読み取りを制御する。
【0167】
フレーム反復部270は、第2メモリ250に保存された補正された120Hzの映像フレームを反復させて、240Hzの映像フレームで出力する(ステップS174)。
【0168】
図24及び図25は、図22に示されたデータ処理部の入出力データのタイミング図である。図24及び図25の横軸(x軸)は時間であり、縦軸(y軸)は入出力データを示す。図25の横軸は図24の横軸に連続する時間を示す。
【0169】
図22及び図24を参照すると、映像フレームが1120水平ラインのデータを有するn番目の映像フレームn FRAMEが受信される場合を例としてデータ処理部の動作を説明する。
【0170】
圧縮/制御部221は、第1メモリ211の読み取り及び書き込みを制御してデータ補正部231にデータを供給する。
【0171】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータが入力される第1水平区間H1の間、圧縮/制御部221は第1水平区間H1を二つのサブ区間T11、T12に分けて第1メモリ211の読み取り及び書き込みを制御する。
【0172】
圧縮/制御部221は、第1サブ区間T11には、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を読み取ってデータ補正部231に供給する。
【0173】
圧縮/制御部221は、第2サブ区間T12には、n番目の映像フレームn FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を第1メモリ211に記録する。
【0174】
データ補正部231は、n‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの圧縮された1番目のラインデータLdd1を、オリジナルデータに復元する。データ補正部231は、復元されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータを基準データとして、現在のn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータLD1を補正する。データ補正部231は、補正されたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータcLD1を出力する。
【0175】
一方、メモリ制御部260は、第2メモリ250に補正された映像フレームのデータの書き込み及び第2メモリ250に保存された補正されたデータの読み取りを制御する。
【0176】
例えば、n番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータが入力される第1水平区間H1の間、メモリ制御部260は第1水平区間H1を三つのサブ区間T21、T22、T23に分けて第2メモリ250の読み取り及び書き込みを制御する。
【0177】
メモリ制御部260は、第1サブ区間T21には補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0178】
メモリ制御部260は、第2サブ区間T21には補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの2番目のラインデータcLD2を読み取ってフレーム反復部270に供給する。
【0179】
メモリ制御部260は、第3サブ区間T23には補正されたn番目の映像フレームn FRAMEの1番目のラインデータcLD1を第2メモリ250に記録する。
【0180】
フレーム反復部270は、第1サブ区間T21及び第2サブ区間T22に、読み取って補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を受信する。フレーム反復部270は、第1水平区間H1に補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1番目のラインデータcLD1及び2番目のラインデータcLD2を出力する。
【0181】
このような方式で、n番目の映像フレームn FRAMEの2番目のラインデータLD2が入力される第2水平区間H2に、フレーム反復部270は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの3番目のラインデータcLD3及び4番目のラインデータcLD4を出力する。
【0182】
したがって、n番目の映像フレームn FRAMEのうち中間に相当する560番目のラインデータが入力される第560水平区間に、フレーム反復部270は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEの1119番目のラインデータ及び1120番目のラインデータを出力する。すなわち、n番目の映像フレームn FRAMEが入力される第nフレーム区間n FPの前半の1/2区間の間、データ処理部202は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力する。
【0183】
図25を参照すると、第nフレーム区間n FPの後半の1/2区間の間、データ処理部202は補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEをもう一度出力する。
【0184】
これによって、第nフレーム区間n FPの間、2つの補正されたn‐1番目の映像フレームn‐1 FRAMEを出力することができる。結果的にデータ処理部202は120Hzの映像フレームを240Hzの映像フレームで出力する。
【0185】
実施形態7
【0186】
図26は本発明の実施形態7に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【0187】
図1及び図26を参照すると、データ処理部100は、120Hzの映像フレームを受信する(ステップS211)。データ処理部100は映像フレームを反復及び補正して、240Hzの補正された映像フレームを出力する(ステップS213)。データ処理部100は、上述した実施形態1〜実施形態6によって多様に実現される。
【0188】
例えば、3次元映像モードではデータ処理部100は、120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを反復及び補正して、240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームで出力する。2次元映像モードではデータ処理部100は、動き検出及び補間技術(motion estimation and motion compensation:MEMC)により処理された120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを受信し、120Hzのオリジナル映像フレーム、及び補間映像フレームを反復及び補正して、240Hzの第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームを生成する。
【0189】
パネル制御部400及びパネル駆動部500は、データ処理部100から供給された240Hzの映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS215)。表示パネル700は、240Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。
【0190】
実施形態8
【0191】
図27は本発明の実施形態8に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【0192】
図1及び図27を参照すると、データ処理部100は、120Hzの映像フレームを受信する(ステップS221)。3次元映像モードの場合、データ処理部100は120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを反復及び補正して、240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームで出力する(ステップS223)。パネル制御部400及びパネル駆動部500は、データ処理部100から供給された240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS225)。表示パネル700は240Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。データ処理部100は、上述した実施形態1〜実施形態6によって多様に具現される。
【0193】
一方、2次元映像モードの場合、データ処理部100は120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを反復しない。すなわち、データ処理部100は、120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームをオーバードライビング、または、アンダードライビングのためのデータに補正して出力する(ステップS227)。パネル制御部400及びパネル駆動部500はデータ処理部100から供給された120Hzの補正されたオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS229)。表示パネル700は120Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。
【0194】
実施形態9
【0195】
図28は本発明の実施形態9に係る表示装置のブロック図である。
【0196】
図28を参照すると、表示装置はデータ処理部100、ブラック挿入部300、パネル制御部400、パネル駆動部500、及び表示パネル700を含む。
【0197】
データ処理部100は受信された映像フレームを反復及び補正して複数の映像フレームで出力する。データ処理部100は、上述した実施形態1〜実施形態6によって多様に具現される。
【0198】
ブラック挿入部300は、3次元映像モードで左眼映像フレームと右眼映像フレームの間にブラック映像フレームを挿入する。 例えば、ブラック挿入部300は、240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームにブラック映像フレームを挿入して、240Hzの第1左眼映像フレーム、第1ブラック映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2ブラック映像フレームを出力する。
【0199】
パネル制御部400はパネル駆動部500にタイミング信号及び映像データを供給する。
【0200】
パネル駆動部500は、データ駆動部510及びゲート駆動部520を含む。データ駆動部510はパネル制御部400から供給されたデジタル形態の映像データをアナログ形態のデータ電圧に変換し、パネル制御部400から供給されたデータタイミング信号に基づいて表示パネル700に供給する。ゲート駆動部520はパネル制御部400から供給されたゲート タイミング信号に基づいて表示パネル700にゲート信号を供給する。
【0201】
表示パネル700は、複数のデータ配線、データ配線と交差する複数のゲート配線、及び画素電極と電気的に接続されたスイッチング素子を含む複数の画素を含む。データ配線のそれぞれにはデータ駆動部510から供給されたデータ電圧が印加され、ゲート配線のそれぞれにはゲート駆動部520から供給されたゲート信号が印加され、画素のそれぞれはデータ電圧に対応する映像を表示する。
【0202】
図29は図28に示された表示装置の映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【0203】
図28及び図29を参照すると、データ処理部100は120Hzの映像フレームを受信する(ステップS231)。データ処理部100は120Hzの映像フレームを反復及び補正して240Hzの映像フレームで出力する(ステップS233)。データ処理部100は上述した実施形態1〜実施形態6によって多様に具現される。
【0204】
例えば、3次元映像モードではデータ処理部100は120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを反復及び補正して240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームで出力する。2次元映像モードではデータ処理部100はMEMC技術で処理された120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを受信し、120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを反復及び補正して、240Hzの第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームを生成する。
【0205】
3次元映像モードの場合、ブラック挿入部300は、左眼映像フレームと右眼映像フレームとの間にブラック映像フレームを挿入して、第1左眼映像フレーム、第1ブラック映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2ブラック映像フレームを出力する(ステップS234)。2次元映像モードの場合、ブラック挿入部300は、240Hzの第1オリジナル映像フレーム、第2オリジナル映像フレーム、第1補間映像フレーム、及び第2補間映像フレームをバイパス(bypass)する。
【0206】
パネル制御部400及びパネル駆動部500は、ブラック挿入部300から供給された240Hzの映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS235)。表示パネル700は240Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。
【0207】
実施形態10
【0208】
図30は本発明の実施形態10に係る映像表示方法を説明するためのフローチャートである。
【0209】
図28及び図29を参照すると、データ処理部100は120Hzの映像フレームを受信する(ステップS241)。
【0210】
3次元映像モードの場合、データ処理部100は、120Hzの左眼映像フレーム及び右眼映像フレームを反復及び補正して、240Hzの第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームで出力する(ステップS243)。ブラック挿入部300は、左眼映像フレームと右眼映像フレームとの間にブラック映像フレームを挿入して、第1左眼映像フレーム、第1ブラック映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2ブラック映像フレームを出力する(ステップS244)。パネル制御部400及びパネル駆動部500は、ブラック挿入部300から供給された240Hzの第1左眼映像フレーム、第1ブラック映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2ブラック映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS245)。表示パネル700は、240Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。
【0211】
一方、2次元映像モードの場合、データ処理部100は、120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを反復させしない。すなわち、データ処理部100は、120Hzのオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームをオーバードライビングまたは、アンダードライビングのためのデータに補正して出力する(ステップS247)。パネル制御部400及びパネル駆動部500は、データ処理部100から供給される120Hzの補正されたオリジナル映像フレーム及び補間映像フレームを表示パネル700に表示する(ステップS249)。表示パネル700は、120Hzのフレーム周波数で映像フレームを表示する。
【0212】
本発明の実施形態によると、映像フレームを、メモリを用いて反復させて高周波の映像フレームを生成することができる。また、メモリは、データ補正のために以前のフレームのデータを保存するメモリを用いることができる。したがって、高周波の映像フレームを生成するために用いられる高価のFRC(frame rate controller)を省略することができ、製造コストを節減できる。
【0213】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想の範疇内において、本発明を多様に修正及び変更させる可能性があるものと理解され得る。
【符号の説明】
【0214】
100、101、102、200、201、202データ処理部
110、210 メモリ
120 メモリ制御部
130、270 フレーム反復部
170、171、230、231 データ補正部
140、240 圧縮部
160、221 圧縮制御部
150、211 第2メモリ
300 ブラック挿入部
400 パネル制御部
500パネル駆動部
700 表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像フレームデータを第1メモリに保存することと、
前記第1メモリに保存された前記映像フレームデータを反復的に読み取り高周波数の映像フレームデータを出力することと、
前記高周波数の映像フレームデータを以前のフレームのデータに基づいて補正することと、を含むことを特徴とする映像データ処理方法。
【請求項2】
映像を表示する表示パネルと、
メモリに保存された映像フレームのデータを反復及び補正して高周波数の映像フレームのデータを生成するデータ処理部と、
前記高周波数の映像フレームのデータに基づいて前記表示パネルに前記高周波数の映像フレームを表示するパネル駆動部と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記パネル駆動部は、前記表示パネルに第1左眼映像フレーム、第2左眼映像フレーム、第1右眼映像フレーム、及び第2右眼映像フレームを表示することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
左眼映像フレームと右眼映像フレームとの間にブラック映像フレームを挿入するブラック挿入部をさらに含み、
前記パネル駆動部は前記表示パネルに左眼映像フレーム、ブラック映像フレーム、右眼映像フレーム、及びブラック映像フレームを表示することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記データ処理部は、
映像フレームデータを保存する第1メモリと、
前記第1メモリに保存された前記映像フレームのデータを反復的に読み取り高周波数の映像フレームデータを出力するフレーム反復部と、
前記高周波数の映像フレームデータを以前のフレームのデータに基づいて補正するデータ補正部と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記データ処理部は、
前記高周波数の映像フレームのデータを圧縮して前記第1メモリに保存する圧縮部をさらに含み、
前記データ補正部は、前記第1メモリに保存された圧縮された映像フレームデータを読み出して復元し、復元された映像フレームデータに基づいて前記高周波数の映像フレームデータを補正することと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記データ処理部は、
第2メモリと、
前記高周波数の映像フレームのデータを圧縮して前記第2メモリに保存する圧縮/制御部をさらに含み、
前記データ補正部は、前記第2メモリに保存された圧縮された映像フレームのデータを読み出して復元し、復元された映像フレームのデータに基づいて前記高周波数の映像フレームデータを補正することと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記データ処理部は、
以前のフレームのデータに基づいて映像フレームのデータを補正するデータ補正部と、
補正された映像フレームのデータを保存する第1メモリと、
前記第1メモリに保存された前記補正された映像フレームのデータを反復的に読み取り高周波数の映像フレームのデータを出力するフレーム反復部と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記データ処理部は、
前記映像フレームのデータを圧縮して前記第1メモリに保存する圧縮部をさらに含み、
前記データ補正部は前記第1メモリに保存された圧縮された映像フレームのデータを読み出して復元し、復元された映像フレームのデータに基づいて前記映像フレームのデータを補正することを、を含むことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記データ処理部は、
第2メモリと、
前記映像フレームのデータを圧縮して前記第2メモリに保存する圧縮/制御部をさらに含み、
前記データ補正部は前記第2メモリに保存された圧縮された映像フレームのデータを読み出して復元し、復元された映像フレームのデータに基づいて前記映像フレームデータを補正することと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2012−63757(P2012−63757A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173313(P2011−173313)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】