説明

映像信号処理装置、映像信号処理装置の映像信号処理方法

【課題】 第1のビット数より小さい第2のビット数で表される基準データに基づき、当該第1のビット数で表されるクロックランインを生成可能な映像信号処理装置、映像信号処理装置の映像信号処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 クローズドキャプション信号が重畳された映像信号を再生するための映像信号処理装置であって、クローズドキャプション信号の有無を示し映像信号処理に必要な第1のビット数で表されるクロックランインが第1のビット数より少ない第2のビット数で表される基準データに変換されて記憶された記憶部と所定水平走査期間にクローズドキャプション信号が重畳されたか否かを検出する検出部と検出部が検出したときの検出結果に基づいて基準データからクロックランインを生成する生成部と生成部にて生成されたクロックランインを映像信号に付加する制御部とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号処理装置、映像信号処理装置の映像信号処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像情報や音声情報を表現するテレビジョン等の受像機においては、映像情報や音声情報とともに文字情報を表現可能な機能(以下、クローズドキャプション機能という)を有するものがある。この文字情報の例として米国においては、聾唖者のために音声情報の内容(例えば、ナレーションや会話など)を文字情報として表現し、聾唖者の補助的役割を果たすものがある。
【0003】
ところで、この文字情報は、映像情報を示す映像信号に文字情報を示すクローズドキャプション信号が重畳された信号を受像機にて受信し、クローズドキャプション信号をデコード等することによって表現される。
【0004】
以下、図2乃至図7、図10を参照して、クローズドキャプション信号が重畳された映像信号が、クローズドキャプション機能を有する受像機に送信されるまでの過程について説明する。図2は、映像情報・音声情報・文字情報がそれぞれ映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータとして記録された媒体(例えばDVD(Digital Versatile Disk)50)に対し、DVDプレーヤー51を用いて映像情報・音声情報・文字情報を受像機52に送信する様子を示した図である。図3は、DVDプレーヤー51を構成するバックエンド処理部55の詳細図である。図4は、受像機52の電子銃が走査する各水平走査線(以下、水平走査線をラインという)を示した図である。図5は、水平走査信号を示した図である。図6は、受像機52の1フレームあたりの水平走査信号を示した図である。図7は、クロックランイン・クローズドキャプション信号を示した図である。図10は、図7に示すクロックランインを拡大した図である。尚、本説明においては、NTSC(National Television System Committee)方式(1フレームあたりライン数525本・毎秒30フレーム)が採用されているものとし、図4に示すラインは、インターレス方式における1フィールドのラインを示しているものとして説明する。また、通常、クローズドキャプション信号とはクロックランイン・スタートビット(3ビット)・クローズドキャプションデータ(16ビット)から構成される信号のことを称するが、本説明においては、スタートビット・クローズドキャプションデータから構成される信号をクローズドキャプション信号と称することとする。
【0005】
映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータが記録されたDVD50は、サーボ機構部53のモータ(不図示)によって回転され、レーザーピックアップ(不図示)からのレーザー光が照射される。そして、DVD50にて反射されたレーザー光から、圧縮された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータが得られ、フロントエンド処理部54は、映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータに対し誤り訂正等を行いバックエンド処理部55に送信する。
【0006】
バックエンド処理部55に送信された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータは、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)アクセス制御部56を介してSDRAM57に記憶される。分離部58は、SDRAM57に記憶された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータを、映像データ・クローズドキャプションデータと音声データとに分離する。映像データ復号部59は、分離部58からの圧縮された映像データ・クローズドキャプションデータに対し復号化を行い、SDRAM57の所定のアドレスにそれぞれ記憶させる。このとき、CPU(Central Processing Unit)61は、映像データ復号部59にて復号化されたデータ中のクローズドキャプションデータの有無を検出する。そして、CPU61は、クローズドキャプションデータの有無を検出すると、SDRAM57の所定のアドレスに記憶されたクローズドキャプションデータを読出し、映像エンコーダ62のレジスタ63に保持させる。音声データ復号部60は、分離部58からの圧縮された音声データに対し復号化を行い、SDRAM57の所定のアドレスに記憶させる。
【0007】
映像エンコーダ制御部64は、1フィールドを構成する1本目のライン1Hに応じた映像データをSDRAM57から読み出してバッファ66に記憶させる。また、映像エンコーダ制御部64は、所定のタイミングでバッファ66に記憶されたライン1Hに対応した映像データを映像DAC(Digital Analog Converter)68に送信させる。そして、映像エンコーダ制御部64は、前述した処理をライン1Hに応じた映像データからライン20Hに応じた映像データまで繰り返し行う。また、ラインカウンタ65は、各ラインに応じた映像データが映像DAC68に送信される都度、カウントする。尚、映像DAC68に送信された映像データは、映像DAC68によってアナログ化されることにより図5に示す水平走査信号となり受像機52に送信される。水平走査信号は、映像データの情報が反映された信号となっており、水平同期信号・カラーバースト信号・色輝度信号とから構成される。そして、受像機52は、各ラインに応じた水平走査信号に基づき電子銃(不図示)を走査させて、映像情報を表現させる。
【0008】
そして、映像エンコーダ制御部64は、ラインカウンタ65が20カウントし、ライン21Hに応じた映像データがバッファ66に記憶されると、クロックランイン生成部67にクロックランインを生成させるべく指示信号を送信する。
【0009】
クロックランイン生成部67は、映像エンコーダ制御部64からの指示信号を受信すると、ROM(Read Only Memory)70に記憶されている図10に示すクロックランインを生成するためのデータ(以下、クロックランインデータという)を読み出す。このクロックランインは、クローズドキャプションデータが映像データに付加される際(通常、1フィールドのライン21Hに付加される)、受像機52にてクローズドキャプション信号がライン21Hに応じた水平走査信号に付加されていることを認識させるために付加され、クローズドキャプション機能を実現するために所定の規格で定められている。そして、映像DAC68が例えば9ビット分解能である場合、クロックランインデータは、映像DAC68のビット分解能と同一のビット数で表される。何故ならば、クロックランインは、前述した所定の規格を遵守するために正確に生成されなければならず、そのため、より確実にクロックランインを生成するために、より大きいビット数(但し、ビット分解能以下のビット数)で表されることとなる。もし、小さいビット数でクロックランインデータが表され、当該クロックランインデータから生成されるクロックランインが所定の規格を満たすものでない場合、受像機52はクローズドキャプション信号を認識できず、文字情報が表現されない可能性がある。そのため、ROM70には、例えば9ビットで表されるクロックランインを生成するためのデータがクロックランインデータとして記憶されている。そして、クロックランイン生成部67は、ROM70からのクロックランインデータに基づいて、クロックランインを生成する。
【0010】
映像エンコーダ制御部64は、バッファ66からライン21Hに応じた映像データのうち、水平同期信号・カラーバースト信号を映像DAC68に送信させ、次にクロックランイン生成部67にて生成されたクロックランインを映像DAC68に送信させ、次にレジスタ63に保持されているクローズドキャプションデータを送信させ、最後にバッファ66から色輝度信号を送信させる。よって、映像DAC68にてアナログ化された水平走査信号は、図5に示すA期間に、図7に示すクロックランインとクローズドキャプション信号が重畳された信号となる。そして、受像機52は、水平走査信号からクロックランイン・クローズドキャプション信号を抽出し、クローズドキャプション信号に基づく文字情報を表現することとなる。
【特許文献1】特開2003−163896号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、クロックランインを生成するためのクロックランインデータは、ライン21Hに応じた水平走査信号にクローズドキャプション信号が付加されていることを受像機52にて正確に認識させるべく、映像DAC68のビット分解能と同一のビット数で表されているため、データ量としては大きなデータ量となってしまうという問題があった。そのため、ROM70などの大容量のデータが記憶可能な記憶装置に記憶させる必要があった。そして、クロックランインデータが、ROM70の容量を大きく占有してしまうという問題があった。また、ROM70に記憶されているデータ(例えば、DVDへの書き込みを可能とするDVDプレーヤーのプログラムデータ等)を、回路基板上の他の回路が用いる場合、当該他の回路と映像エンコーダ62とROM70の配置によっては、ROM70まで配線が煩雑になる可能性があった。また、映像エンコーダ62やROM70等を含む装置を集積化する場合にも同様な問題が生じる可能性があった。その場合、クロックランインデータが遅延する可能性や、電気的ノイズの影響を受けるという可能性があった。
【0012】
そこで、本発明は、第1のビット数(例えば9ビット)より小さい第2のビット数(例えば3ビット)で表される基準データに基づき、当該第1のビット数で表されるクロックランインを生成可能な映像信号処理装置、映像信号処理装置の映像信号処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するための発明は、クローズドキャプション信号が重畳された映像信号を再生するための映像信号処理装置であって、前記クローズドキャプション信号の有無を示すとともに映像信号処理に必要な第1のビット数で表されるクロックランインが、当該第1のビット数より少ない第2のビット数で表される基準データに変換された状態で記憶された記憶部と、所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたか否かを検出する検出部と、前記所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたことを前記検出部が検出したときの検出結果に基づいて、前記基準データから前記クロックランインを生成する生成部と、前記生成部にて生成された前記クロックランインを前記映像信号に付加する制御部と、を有する、ことを特徴とする。
【0014】
また、クローズドキャプション信号が重畳された映像信号を再生するための映像信号処理装置の映像信号処理方法であって、前記クローズドキャプション信号の有無を示すとともに映像信号処理に必要な第1のビット数で表されるクロックランインが、当該第1のビット数より少ない第2のビット数で表される基準データに変換された状態で記憶し、所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたか否かを検出し、前記所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳された場合、前記基準データから前記クロックランインを生成し、生成した前記クロックランインを前記映像信号に付加する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1のビット数より小さい第2のビット数で表される基準データに基づき、当該第1のビット数で表されるクロックランインを生成可能な映像信号処理装置、映像信号処理装置の映像信号処理方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0017】
===映像信号処理装置の全体構成例===
図1、図2、図5、図7乃至図9を参照しつつ、本発明に係る映像信号処理装置の全体構成について説明する。尚、本発明に係る映像信号処理装置は、例えば図2に示すDVDプレーヤー51のバックエンド処理部55に適用するものとして以下説明する。図1は、本発明に係る映像信号処理装置を適用するバックエンド処理部55の全体構成の一例を示す図である。図8は、クロックランインの波形図と当該クロックランインを微分した結果得られた波形図である。図9は、図1に示す積分器14の詳細図である。
【0018】
DVDプレーヤー51は、サーボ機構部53、フロントエンド処理部54、バックエンド処理部55、SDRAM17、映像DAC15、音声DAC16を有する。
サーボ機構部53は、DVD50に記憶された、圧縮された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータをDVD50から読み出すべく、モータ(不図示)、レーザーピックアップ(不図示)を駆動させる。
フロントエンド処理部54は、DVD50の回転を制御するためのモータ制御、DVD50からの映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータの誤り訂正を行う。
【0019】
SDRAM17には、SDRAMアクセス制御部2を介して送信される映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータが所定のアドレスに記憶される。尚、本実施形態においては、SDRAM17を用いているがこれに限るものではない。例えば、より高速なデータ転送機能を有するDDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)を用いても良い。
【0020】
映像DAC15は、受信した映像データ・クロックランイン・クローズドキャプションデータをアナログ化することによって得られた水平走査信号(図5)を受像機52に送信する。尚、本実施形態において映像DAC15は、例えば9ビット分解能であるものとする。
音声DAC16は、受信した音声データをアナログ化して受像機52に送信する。
【0021】
バックエンド処理部55は、CPU1(検出部)、SDRAMアクセス制御部2、分離部3、映像データ復号部4、音声データ復号部5、映像エンコーダ6を有する。
SDRAMアクセス制御部2は、SDRAM17へのデータのアクセス制御を行う。
分離部3は、SDRAM17に記憶された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータを、映像データ・クローズドキャプションデータと音声データとに分離する。
【0022】
映像データ復号部4は、分離部3からの圧縮された映像データ・クローズドキャプションデータの復号化を行い、SDRAM17の所定のアドレスに記憶させる。尚、本実施形態においては、映像データ復号部4にて復号化された映像データのデータ量は、例えば15フレーム分のデータ量に相当するものであるものとする。そして、映像データ復号部4は、各フレームを構成する各ラインに応じた各映像データを、SDRAM17の各所定のアドレスに記憶させるものとする。つまり、NTSC方式においては、7875ライン(=15フレーム×525ライン)分の各映像データが、夫々各所定のアドレスに記憶されることとなる。
【0023】
音声データ復号部5は、分離部3からの圧縮された音声データの復号化を行い、SDRAM17の所定のアドレスに記憶させる。
【0024】
CPU1は、バックエンド処理部55を統括制御する。CPU1は、映像データ復号部4にて復号されたデータ中のクローズドキャプションデータの有無を検出する。そして、CPU1は、クローズドキャプションデータの有無を検出すると、SDRAM17の所定のアドレスに記憶されたクローズドキャプションデータを読み出し、映像エンコーダ6のレジスタ10に保持させる。尚、1フレームにおけるクローズドキャプションデータのデータ量は、3ビットのスタートビットと8ビット(1ビットのパリティビットを含む)のデータ×2から構成されているため(図7参照)、CPU1は、19ビットのクローズドキャプションデータを順次読み出すこととなる。
【0025】
映像エンコーダ6は、映像エンコーダ制御部7、バッファ8、ラインカウンタ(水平走査回数カウンタ)9、レジスタ10、ジェネレータ(制御部・判別部)11、クロックカウンタ12、クロックランイン生成回路(生成部)18を有する。
バッファ8には、SDRAM17からの映像データが記憶される。
ラインカウンタ9は、映像エンコーダ制御部7がバッファ8に記憶された映像データを映像DAC15に送信させるたびにカウントする。
【0026】
映像エンコーダ制御部7は、SDRAM17に記憶された各映像データから、第1フィールドのライン1Hに応じた映像データから順に読み出して、バッファ8に記憶させる。そして、映像エンコーダ制御部7は、所定のタイミングでバッファ8に記憶された映像データを映像DAC15に送信させる。また、映像エンコーダ制御部7は、ラインカウンタ9のカウント値が20に達しているとき、バッファ8に記憶されている映像データのうち水平同期信号とカラーバースト信号を映像DAC15に送信させた後、ジェネレータ11にクロックランインを生成するための指示信号(以下、生成指示信号という)を送信するとともに、クロックカウンタ12のカウントを開始させる。また、映像エンコーダ制御部7は、ジェネレータ11からのクロックランインの生成が終了したことを示す信号(以下、終了信号という)を受信すると、バッファ8に記憶されている色輝度信号を映像DAC15に送信させる。さらに、映像エンコーダ制御部7は、ラインカウンタ9のカウント値が525に達すると、次のフレームの映像データをSDRAM17から読み出すとともに、ラインカウンタ9のカウント値をリセットさせる。
クロックカウンタ12は、映像エンコーダ制御部7からの指示信号に基づいて、例えば27MHzのクロックの立ち上がりをカウントする。
【0027】
ジェネレータ11は、図1の一点鎖線内に示す映像信号処理装置を統括制御する。ジェネレータ11は、映像エンコーダ制御部7からの生成指示信号に基づいて、後述するクロックランイン生成回路18にてクロックランインを生成させるべく指示信号をクロックランイン生成回路18に送信する。また、ジェネレータ11は、クロックカウンタ12のカウント値が予め定められた値に達したと判別すると、クロックランイン生成回路18にて生成されたクロックランインを、映像DAC15に送信させるべく指示信号をクロックランイン生成回路18に送信する。この予め定められたカウント値とは、クロックランイン生成回路18にて生成されるクロックランインが、前述した所定の規格にて定められたクロックランインとなるためのクロックランイン生成回路18の生成処理期間を、例えば実験などによって予め得ることによって定められるものである。次に、ジェネレータ11は、レジスタ10にて保持されているクローズドキャプションデータを、映像DAC15に送信させるべく指示信号をレジスタ10に送信する。そして、ジェネレータ11は、終了信号を映像エンコーダ制御部7に送信する。
【0028】
クロックランイン生成回路18のロジックテーブル(記憶部)13には、図8に示す9ビットで表されるクロックランインAが2回微分されることよって得られた、3ビットで表されるクロックランインCを示すデータ(微分データ。以下、基準データという)が記憶されている。以下、クロックランインの微分について詳述する。クロックランインは、前述したようにクローズドキャプション機能を受像機52にて実現させるために所定の規格にて定められている。そして、図8に示すクロックランインAは、この所定の規格を満たすものとなっている。今、このクロックランインAを微分すると、クロックランインB(6ビット)となり、さらに、クロックランインBを微分すると、クロックランインC(3ビット)となる。数式で表すとすれば、クロックランインAをS(t)とし、クロックランインCをs(t)とすると、s(t)=S”(t)=dS(t)/dtとなる。この結果、9ビットで表されたクロックランインAが2回微分されることにより、3ビットで表されたクロックランインCとなることが分かる。そして、3ビットで表されたクロックランインCのデータ量は、9ビットで表されたクロックランインAのデータ量よりも小さいデータ量となる。尚、本実施形態においては、3ビットで表されるクロックランインCの基準データがロジックテーブル13に記憶されているがこれに限るものではない。後述する積分器14によって、9ビットのクロックランインAが再現可能なビット数で表されるクロックランインであれば、クロックランインCをさらに微分して基準データを求めても良い。
【0029】
クロックランイン生成回路18の積分器14は、図9に示す積分回路A、積分回路B、加算回路18(a)、18(b)から構成されている。積分回路Aは、ロジックテーブル13からの基準データが順次送信され、当該基準データを積分する(以下、積分結果を第1積分データという)。加算回路18(a)は、積分回路Aからの第1積分データとロジックテーブル13から次の基準データとを加算する(以下、加算結果を第1加算データという)。積分回路Bは、加算回路18(a)からの第1加算データを積分する(以下、積分結果を第2積分データという)。加算回路18(b)は、積分回路Bからの第2積分データと次の加算回路18(a)からの第1加算データを加算する(以下、加算結果を第2加算データという)。この加算回路18(b)からの第2加算データは、9ビットで表されたクロックランインを示すデータとなっている。図8を用いて詳述すれば、積分回路Aにて積分される前の基準データが示すクロックランインCは、積分回路Aにて積分されて加算回路18(a)にて加算されることにより第1加算データが示すクロックランインBとなり、さらに、積分回路Bにて積分されて加算回路18(b)にて加算されることにより第2加算データが示すクロックランインAが生成されることとなる。数式で表すとすれば、クロックランインBをS’(t)とすると、S’(t)=(s(t−1)+s(t−2)+・・・+s(0))+s(t)となり、S(t)=(S’(t−1)+S’(t−2)+・・・+S’(0))+S’(t)となる。尚、積分回路・加算回路の数は、クロックランインを微分した回数と同一の数で設けられる。
【0030】
=== 映像信号処理装置の動作 ===
図1、図2、図5、図7を参照しつつ、本発明に係る映像信号処理装置の動作について説明する。
【0031】
先ず、映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータが記憶されたDVD50が所定の位置に設置されると、サーボ機構部53はモータ(不図示)を駆動させてDVD50を回転させる。そして、サーボ機構部53は、レーザーピックアップ(不図示)からレーザー光をDVD50に照射させ、DVD50にて反射されたレーザー光から圧縮された映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータを読み出す。
【0032】
サーボ機構部53からの映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータは、フロントエンド処理部54にて誤り訂正が行われてバックエンド処理部55に送信される。フロントエンド処理部54からの映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータは、SDRAMアクセス制御部2を介してSDRAM17に記憶される。
映像データ・音声データ・クローズドキャプションデータは、分離部3にて映像データ・クローズドキャプションデータと音声データとに分離される。
【0033】
分離部3からの圧縮された映像データ・クローズドキャプションデータは、映像データ復号部4にて復号化される。このとき、映像データ復号部4にて復号化されるクローズドキャプションデータは、CPU1に検出される。そして、映像データ復号部4にて復号化された映像データ・クローズドキャプションデータは、SDRAMアクセス制御部2を介して、SDRAM17の所定のアドレスに記憶される。また、分離部3からの圧縮された音声データは、音声データ復号部5にて復号化され、SDRAMアクセス制御部2を介して、SDRAM17の所定のアドレスに記憶される。
【0034】
CPU1にて検出されたクローズドキャプションデータのうち、19ビットに相当するクローズドキャプションデータは、CPU1によって順次読み出され、レジスタ10に保持される。
SDRAM17に記憶された映像データのうち、第1フィールドのライン1Hに応じた映像データは、映像エンコーダ制御部7によって読み出され、バッファ8に記憶される。そして、バッファ8に記憶された映像データは、映像エンコーダ制御部7から所定のタイミングで読み出され、映像DAC15に送信される。映像データがバッファ8から映像DAC15に送信されると、ラインカウンタ9はカウントする。
【0035】
バッファ8から読み出された映像データは、映像DAC15にてアナログ化され水平走査信号(図5)として受像機52に送信される。尚、受像機52は、映像DAC15からの水平走査信号に基づいて、第1フィールドのライン1Hに電子銃を走査させる。
そして、上述と同様の動作が、第1フィールドのライン20Hに応じた映像データが映像DAC15から水平走査信号として受像機52に送信されるまで、順次繰り返されることとなる。
【0036】
次に、SDRAM17に記憶された映像データのうちの第1フィールドのライン21Hに応じた映像データが、映像エンコーダ制御部7によって読み出され、バッファ8に記憶される。そして、バッファ8に記憶された映像データの水平同期信号とカラーバースト信号は、映像エンコーダ制御部7から所定のタイミングで読み出され、映像DAC15に送信される。そして、映像エンコーダ制御部7からの生成指示信号がジェネレータ11に送信される。また、クロックカウンタ12は、映像エンコーダ制御部7からの指示に基づいて、27MHzのクロックの立ち上がりをカウントする。
【0037】
ジェネレータ11は、映像エンコーダ制御部7からの生成指示信号に基づいて、クロックランイン生成回路18にてクロックランインを生成させるべく、クロックランイン生成回路18に指示信号を送信する。そして、ジェネレータ11は、クロックカウンタ12のカウント値が、予め定められた値に達したか否かを判別する。
【0038】
クロックランイン生成回路18のロジックテーブル13に記憶された基準データは、ジェネレータ11からの指示信号に基づいて積分器14に順次送信される。
ロジックテーブル13からの基準データは、積分器14の積分回路Aによって積分され、積分結果を示す第1積分データは、加算回路18(a)に送信される。
【0039】
積分回路Aからの第1積分データとロジックテーブル13からの次の基準データは、加算回路18(a)にて加算され、加算結果を示す第1加算データは、積分回路Bに送信される。
加算回路18(a)からの第1加算データは、積分回路Bによって積分され、積分結果を示す第2積分データは、加算回路18(b)に送信される。
積分回路Bからの第2積分データと加算回路18(a)からの次の第1加算データは、加算回路18(b)にて加算される。この加算回路18(b)の加算結果を示す第2加算データは、9ビットで表されるクロックランインを示すデータとなっている。
【0040】
ジェネレータ11は、クロックカウンタ12のカウント値が予め定められた値に達したと判別すると、クロックランイン生成回路18にて生成されたクロックランインを映像DAC15に送信させるべく、クロックランイン生成回路18に指示信号を送信する。
加算回路18(b)の加算結果を示す第2加算データ(つまり、9ビットで表されるクロックランインを示すデータ)は、ジェネレータ11からの指示信号に基づいて、映像DAC15に送信される。
【0041】
次に、ジェネレータ11は、レジスタ10に記憶されているクローズドキャプションデータを映像DAC15に送信させるべく、レジスタ10に指示信号を送信する。
レジスタ10に保持されているクローズドキャプションデータは、ジェネレータ11からの指示信号に基づいて、映像DAC15に送信される。
【0042】
次に、ジェネレータ11は、終了信号を映像エンコーダ制御部7に送信する。
映像エンコーダ制御部7は、ジェネレータ11からの終了信号に基づいて、バッファ8に記憶されている色輝度信号を読み出す。
バッファ8に記憶された映像データの色輝度信号は、映像エンコーダ制御部7によって読み出され、映像DAC15に送信される。
【0043】
この結果、映像DAC15には、水平同期信号・カラーバースト信号・クロックランイン・クローズドキャプションデータ・色輝度信号の順に送信されることとなる。そして、映像DAC15からアナログ化されて送信される水平走査信号は、図5に示す水平走査信号のA期間に、図7に示すクロックランイン・クローズドキャプション信号が重畳された水平走査信号となり、受像機52に送信されることとなる。
【0044】
尚、受像機52は、映像DAC15からの水平走査信号に重畳されたクロックランインから、クローズドキャプション信号が付加されていることを認識し、クロックランインイン・クローズドキャプション信号に対して所定の処理を行い、クローズドキャプション信号に応じた文字情報を表現する。
【0045】
その後、第1フィールドのライン22Hからライン262Hに応じた映像データに対する処理が、前述した第1フィールドのライン1Hからライン20Hに応じた映像データに対する処理と同様に行われる。次に第2フィールドのライン263Hからライン525Hに応じた映像データに対する処理も同様に行われ1フレームの映像情報及び文字情報が受像機52にて表現されることとなる。
【0046】
このように、所定の規格を満たすクロックランインを微分することによって、クロックランインを生成するための基準データを求めることが可能となる。この結果、基準データのデータ量が記憶可能なロジックテーブル13と積分器14を設けることによって、クロックランインを生成することが可能となる。また、クロックランインを生成するためのロジックテーブル13を映像エンコーダ6に直接設けることから、他の回路で利用されるデータが記憶されたROM等の記憶装置に、基準データを記憶させる必要がなくなり、ROM等までの配線をした際の基準データの遅延や、電気的ノイズによる影響を少なくすることが可能となる。
【0047】
上記実施形態によれば、クローズドキャプション信号が映像信号に重畳されていることを示すクロックランインを、当該クロックランインを表すビット数(9ビット)より少ないビット数(3ビット)で表される基準データに基づいて生成することが可能となる。この結果、従来技術におけるROM等の大容量のデータ量が記憶可能な記憶装置よりも小さい記憶容量のロジックテーブル13に記憶された基準データに基づいてクロックランインを生成することが可能となる。
【0048】
また、クロックランインを微分した結果得られた基準データに基づいてクロックランインを生成することが可能となり、当該基準データが記憶されたロジックテーブル13を用いることで、クロックランインの生成を確実なものとすることができる。
【0049】
また、最大微分回数だけクロックランインを微分することによって得られた基準データがロジックテーブル13に記憶されることから、記憶容量が小容量のロジックテーブル13を用いることが可能となる。
【0050】
また、ロジックテーブル13を映像エンコーダ6に設けることから、クロックランインを生成するにあたって、電気的ノイズ等の影響を受けにくくなり、また、配線が煩雑になることを防止することが可能となる。
【0051】
また、ラインカウンタ9のカウント値が21カウントしたとき、クロックランイン生成回路18が基準データに基づいてクロックランインの生成を開始し、ジェネレータ11において予め定められた期間に達したと判別するまでの期間、基準データを積分・加算することによってクロックランインを確実に生成することが可能となる。
【0052】
また、クロックカウンタ12のカウント値が予め定められた値に達するまでの期間、積分器14が基準データを積分・加算することによって、クロックランインを確実に生成することが可能となる。
【0053】
===その他の実施の形態===
以上、本発明に係る映像信号処理装置について説明したが、上記の説明は、本発明の理解を容易とするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。
【0054】
<<ロジックテーブルに記憶されるデータ>>
本実施形態においては、図8に示す9ビットで表されるクロックランインAを2回微分した得られる3ビットで表されるクロックランインCのデータである基準データが、ロジックテーブル13に記憶されているがこれに限るものではない。
【0055】
例えば、9ビットで表されるクロックランインAを、微分せずに3ビットで表したクロックランインのデータをロジックテーブル13に記憶させることも可能である。この場合、積分器14に換えて3ビットのデータを9ビットのデータに変換する変換部を設け、変換部の変換結果得られたクロックランインAが映像DAC15に送信されることとなる。
【0056】
<<クロックランイン生成回路におけるクロックランインの生成処理期間>>
本実施形態においては、クロックカウンタ12のカウント値が予め定められた値に達したとジェネレータ11が判別することによって、所定の規格のクロックランインがクロックランイン生成回路18にて生成されたものとして、クロックカウンタ12を設けているがこれに限るものではない。
【0057】
例えば、クロックカウンタ12に換えてタイマを設け、前述したクロックランインの生成処理期間を時間としてジェネレータ11に記憶させておき、タイマが当該時間を計時したとき所定の規格のクロックランインがクロックランイン生成回路18にて生成されたものとして、ジェネレータ11が判別するよう設けてもよい。
【0058】
<<PAL(Phase Alternation by Line)方式とNTSC方式との兼用>>
本実施形態においては、日本・北米・中南米における放送規格であるNTSC方式の場合について説明したが、欧州・中国において用いられている放送規格であるPAL方式(1フレームあたりライン数625本・毎秒25フレーム)においても適用可能である。
【0059】
このPAL方式においては、クローズドキャプション信号と同様な文字情報(例えば、各種警告や天気予報情報)を示す信号としてWSS(Wide Screen Signal)信号がある。このWSS信号はライン23Hの映像信号に重畳されることとなる。図11は、NTSC方式・PAL方式が兼用されるDVDプレーヤーのバックエンド処理部の全体構成の一例を示す図である。図11においては、図1における映像エンコーダ6にセレクタ19を設ける。そして、セレクタ19は、レジスタ10に記憶されたデータが、クローズドキャプションデータとWSSデータの何れかであるかを判別する。そして、セレクタ19は、レジスタ10に記憶されたデータがクローズドキャプションデータであると判別した場合、クローズドキャプションデータである旨を示す信号を映像エンコーダ制御部7に送信する。また、セレクタ19は、レジスタ10に記憶されたデータがWSSデータであると判別した場合、WSSデータである旨を示す信号を映像エンコーダ制御部7に送信する。
【0060】
映像エンコーダ制御部7は、セレクタ19からのクローズドキャプションデータである旨を示す信号を受信すると、ラインカウンタ9のカウント値が21に達したとき上述した処理を行う。または、映像エンコーダ制御部7は、セレクタ19からのWSSデータを示す信号を受信すると、ラインカウンタ9のカウント値が23に達したとき上述する処理を行う。
【0061】
よって、NTSC方式におけるクローズドキャプション信号のみならず、PAL方式におけるWSS信号に対しても本発明に係る映像信号処理装置を用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明を適用するDVDプレーヤーのバックエンド処理部の全体構成の一例を示す図である。
【図2】映像情報・音声情報・文字情報を受像機に送信する様子を示した図である。
【図3】DVDプレーヤーのバックエンド処理部の詳細図である。
【図4】受像機の電子銃が走査する各水平走査線を示した図である。
【図5】水平走査信号を示した図である。
【図6】1フレームあたりの水平走査信号を示した図である。
【図7】クロックランイン・クローズドキャプション信号を示した図である。
【図8】クロックランインとクロックランインを微分した結果得られる波形図である。
【図9】積分器の詳細図である
【図10】クロックランインを拡大した図である。
【図11】NTSC方式とPAL方式を兼用したバックエンド処理部の全体構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1、61 CPU
2、56 SDRAMアクセス制御部
3、58 分離部
4、59 映像データ復号部
5、60 音声データ復号部
6、62 映像エンコーダ
7、64 映像エンコーダ制御部
8、66 バッファ
9、65 ラインカウンタ
10、63 レジスタ
11 ジェネレータ
12 クロックカウンタ
13 ロジックテーブル
14 積分器
15、68 映像DAC
16、69 音声DAC
17、57 SDRAM
18 加算回路
50 DVD
51 DVDプレーヤー
52 受像機ジョン
53 サーボ機構部
54 フロントエンド処理部
55 バックエンド処理部
67 クロックランイン生成部
70 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クローズドキャプション信号が重畳された映像信号を再生するための映像信号処理装置であって、
前記クローズドキャプション信号の有無を示すとともに映像信号処理に必要な第1のビット数で表されるクロックランインが、当該第1のビット数より少ない第2のビット数で表される基準データに変換された状態で記憶された記憶部と、
所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたか否かを検出する検出部と、
前記所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたことを前記検出部が検出したときの検出結果に基づいて、前記基準データから前記クロックランインを生成する生成部と、
前記生成部にて生成された前記クロックランインを前記映像信号に付加する制御部と、
を有することを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項2】
前記基準データは前記クロックランインを微分した微分データであって、
前記記憶部には前記微分データが記憶され、
前記生成部は、前記検出部の前記検出結果に基づいて、前記微分データを積分することによって前記クロックランインを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
【請求項3】
前記微分データは、
前記生成部が前記クロックランインを生成可能となる最大微分回数だけ当該クロックランインを微分した結果得られたデータであり、
前記生成部は、
前記最大微分回数と同じ回数、前記微分データを積分することによって前記クロックランインを生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の映像信号処理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記生成部の近傍に設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の映像信号処理装置。
【請求項5】
各フィールド又は各フレームにおける水平走査回数をカウントする水平走査回数カウンタと、
前記生成部における前記微分データを積分する期間が予め定められた期間に達したか否かを判別する判別部と、を有し、
前記生成部は、
前記水平走査回数カウンタのカウント値が前記所定の水平走査期間に対応する値に達したとき前記微分データの積分を開始し、前記判別部において前記予め定められた期間に達したと判別するまでの期間、前記微分データを積分することによって前記クロックランインを生成する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の映像信号処理装置。
【請求項6】
前記判別部は、
所定周波数のクロックでカウントするクロックカウンタを有し、
前記クロックカウンタのカウント値が予め定められた値に達することによって、前記予め定められた期間に達したと判別する、
ことを特徴とする請求項5に記載の映像信号処理装置。
【請求項7】
前記判別部は、
時間を計時するタイマを有し、
前記タイマが予め定められた時間を計時することによって、前記予め定められた期間に達したと判別する、
ことを特徴とする請求項5に記載の映像信号処理装置。
【請求項8】
クローズドキャプション信号が重畳された映像信号を再生するための映像信号処理装置の映像信号処理方法であって、
前記クローズドキャプション信号の有無を示すとともに映像信号処理に必要な第1のビット数で表されるクロックランインが、当該第1のビット数より少ない第2のビット数で表される基準データに変換された状態で記憶し、
所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳されたか否かを検出し、
前記所定の水平走査期間に前記クローズドキャプション信号が重畳された場合、前記基準データから前記クロックランインを生成し、
生成した前記クロックランインを前記映像信号に付加する、
ことを特徴とする映像信号処理装置の映像信号処理方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−203370(P2006−203370A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10927(P2005−10927)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】