説明

映像再生装置及び映像再生方法

【課題】この発明は、表示された映像の色を簡単に、かつ好みに合わせて調整可能とした映像再生装置及び映像再生方法を提供する。
【解決手段】 色調整モードが選択され、例えば手動調整(S8b)が選択された場合には、領域指定操作により、表示画像の任意の色部分を指定し(S8e)、各6色の色合いと濃さの調整項目を表示し、それぞれのベースカラー調整を受け付ける(S8f)。このとき、表示領域の一部に指定領域の調整前の色と調整後の色とを並べて表示し、調整前後の色を比較できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタルテレビ受信機で受信処理した映像を表示するための映像再生装置及び映像再生方法に関し、表示映像の色を調整可能にしたものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、テレビジョン放送のデジタル化が推進されている。例えば、日本国内においては、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送及び110度CS(Communication Satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
【0003】
そして、このようなデジタルテレビジョン放送を受信するデジタル放送受信装置にあっては、例えばHDD(Hard Disk Drive)のような大容量のデジタル記録機器を接続することにより、受信した番組をデジタル記録したり、記録した番組を再生したりすることが可能となっている。
【0004】
この場合、映像表示器(ディスプレイ)に設定されている色バランスによっては、画面に表示される映像が視聴者のイメージしている色彩と異なる場合がある。この場合、視聴者は表示された映像を見て不自然な色と感じてしまうことがある。このため、表示された映像の色を簡単に、かつ好みに合わせて調整可能にしたいという要望がある。
【0005】
特許文献1には、テレビジョン受像機における色あい表示装置が記載されている。
【特許文献1】特許第2550963号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、表示された画面上の映像の色を簡単に、かつ好みに合わせて調整可能とした映像再生装置及び映像再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る映像再生装置は、デジタル映像信号を再生し映像表示する表示手段と、前記表示手段で表示されるデジタル映像信号の色を手動調整するための色調整手段とを具備し、前記手動調整モードでは、画面上に調整前後の色を並べて表示する領域を設け、それぞれの領域に調整前と調整後の色を表示することを特徴とするものである。
【0008】
また、この発明に係る映像再生方法は、デジタル映像信号を再生し映像表示する表示工程と、前記表示工程で表示されるデジタル映像信号の色を手動調整するための色調整工程とを具備し、前記手動調整工程は、画面上に所定の領域に調整前と調整後の色を表示することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
上記した発明によれば、任意の領域の色を手動で色調整する手動調整モードにおいて、調整前の色と調整後の色とを並べて表示することができるため、調整前後の色の違いを容易に識別することができ、ユーザが調整し易くなる。また自動調整モードでは基準色、例えば代表的な記憶色に基づいて自動的に色調整することができるので、表示された映像の色を簡単に、かつ好みに合わせて調整することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するデジタルテレビジョン放送受信装置11の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置11を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
【0011】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、主として、薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を起立させて支持する支持台13とから構成されている。そして、キャビネット12には、例えば液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示器14、スピーカ15、操作部16、リモートコントローラ17から送信される操作情報を受ける受光部18等が設置されている。
【0012】
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置11には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(Multimedia Card)及びメモリスティック等の第1のメモリカード19が着脱可能となっており、この第1のメモリカード19に対して番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。
【0013】
さらに、このデジタルテレビジョン放送受信装置11には、例えば契約情報等の記録された第2のメモリカード(ICカード)20が着脱可能となっており、この第2のメモリカード20に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。
【0014】
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、第1のLAN(Local Area Network)端子21、第2のLAN端子22、USB(Universal Serial Bus)端子23及びi.Link端子24を備えている。
【0015】
このうち、第1のLAN端子21は、LAN対応HDD専用ポートとして使用されるもので、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD25に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。
【0016】
このように、LAN対応HDD専用ポートとしての第1のLAN端子21を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD25に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。
【0017】
また、第2のLAN端子22は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ26を介して、LAN対応のHDD27、PC(Personal Computer)28、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ29等の機器を接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0018】
なお、DVDレコーダ29については、第2のLAN端子22を介して通信されるデジタル情報が制御系のみの情報であるため、デジタルテレビジョン放送受信装置11との間でアナログの映像及び音声情報を伝送するために、専用のアナログ伝送路30を設ける必要がある。
【0019】
さらに、この第2のLAN端子22は、ハブ26に接続されたブロードバンドルータ31を介して、例えばインターネット等のネットワーク32に接続し、そのネットワーク32を介してPC33や携帯電話34等と情報伝送を行なうために使用される。
【0020】
また、上記USB端子23は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ35を介して、携帯電話36、デジタルカメラ37、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ38、HDD39、キーボード40等のUSB機器を接続し、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0021】
さらに、上記i.Link端子24は、例えばAV−HDD41、D(Digital)−VHS(Video Home System)42等をシリアル接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0022】
図2は、上記したデジタルテレビジョン放送受信装置11の主要な信号処理系を示している。すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ43で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子44を介して衛星デジタル放送用のチューナ45に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0023】
そして、このチューナ45で選局された放送信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調器46に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部47に出力される。
【0024】
また、地上波放送受信用のアンテナ48で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子49を介して地上デジタル放送用のチューナ50に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0025】
そして、このチューナ50で選局された放送信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器51に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部47に出力される。
【0026】
また、上記地上波放送受信用のアンテナ48で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子49を介して地上アナログ放送用のチューナ52に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ52で選局された放送信号は、アナログ復調器53に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部47に出力される。
【0027】
ここで、上記信号処理部47は、PSK復調器46及びOFDM復調器51からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力している。
【0028】
また、上記信号処理部47には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子56a,56b,56c,56dが接続されている。これら入力端子56a〜56dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルテレビジョン放送受信装置11の外部から入力可能とするものである。
【0029】
そして、この信号処理部47は、上記アナログ復調器53及び各入力端子56a〜56dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力している。
【0030】
このうち、グラフィック処理部54は、信号処理部47から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部57で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部54は、信号処理部47の出力映像信号と、OSD信号生成部57の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
【0031】
そして、グラフィック処理部54から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部58に供給される。この映像処理部58は、入力されたデジタルの映像信号を、前記映像表示器14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換したり、表示色を任意に調整して、映像表示器14に出力して映像表示させるとともに、出力端子59を介して外部に導出させる。この映像処理部58はリモコン17からの四字に応答して、制御部61の制御の基に色調整が可能で、自動色調整モードとユーザが好みによって調整する手動調整モードで動さ可能である。
【0032】
また、上記音声処理部55は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声再生させるとともに、出力端子60を介して外部に導出させる。
【0033】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部61によって統括的に制御されている。この制御部61は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、前記操作部16からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ17から送出された操作情報を前記受光部18を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0034】
この場合、制御部61は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)62と、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)63と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ64とを利用している。
【0035】
また、この制御部61は、カードI/F(Interface)65を介して、前記第1のメモリカード19が装着可能なカードホルダ66に接続されている。これによって、制御部61は、カードホルダ66に装着された第1のメモリカード19と、カードI/F65を介して情報伝送を行なうことができる。
【0036】
さらに、上記制御部61は、カードI/F67を介して、前記第2のメモリカード20が装着可能なカードホルダ68に接続されている。これにより、制御部61は、カードホルダ68に装着された第2のメモリカード20と、カードI/F67を介して情報伝送を行なうことができる。
【0037】
また、上記制御部61は、通信I/F69を介して第1のLAN端子21に接続されている。これにより、制御部61は、第1のLAN端子21に接続されたLAN対応のHDD25と、通信I/F69を介して情報伝送を行なうことができる。この場合、制御部61は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子21に接続されたLAN対応のHDD25にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0038】
さらに、上記制御部61は、通信I/F70を介して第2のLAN端子22に接続されている。これにより、制御部61は、第2のLAN端子22に接続された各機器(図1参照)と、通信I/F70を介して情報伝送を行なうことができる。
【0039】
また、上記制御部61は、USB I/F71を介して前記USB端子23に接続されている。これにより、制御部61は、USB端子23に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F71を介して情報伝送を行なうことができる。
【0040】
さらに、上記制御部61は、i.Link I/F72を介してi.Link端子24に接続されている。これにより、制御部61は、i.Link端子24に接続された各機器(図1参照)と、i.Link I/F72を介して情報伝送を行なうことができる。
【0041】
図3は、上記リモートコントローラ17の外観を示している。このリモートコントローラ17には、主として、電源キー17a、入力切換キー17b、衛星デジタル放送チャンネルのダイレクト選局キー17c、地上波放送チャンネルのダイレクト選局キー17d、クイックキー17e、カーソルキー17f、決定キー17g、番組表キー17h、ページ切換キー17i、faceネット(ナビゲーション)キー17j、戻るキー17k、終了キー17l、青,赤,緑,黄のカラーキー17m、チャンネルアップダウンキー17n、音量調整キー17o、メニューキー17p等が設けられている。
【0042】
以上のようにして映像表示器14には受信した映像が再生表示されるが、表示された映像の色は、映像表示器14に予め設定した色バランスで決まる。ここで、桜の色、夏の青空、雨が降った後に緑、といった、人が記憶の中で思い起こす「色」、すなわち「記憶色」が人間にとっての「自然色」であることが注目されつつある。この「記憶色」を画面上の映像に再現すれば、よりリアルな写真表示が可能となる。
【0043】
そこで、本実施形態では、表示装置において、記憶色を基準とした自動色調整モードとユーザが好みによって調整する手動調整モードを備えている。この色調整モードの処理手順について、図4に示すフローチャート及び図5の表示例を参照しながら説明する。
【0044】
まず、リモートコントローラ17のメニューキー17pを操作して調整メニューを表示し、カーソルキー17fを用いて色調整メニューを選択する(ステップS8a)。次に、自動で調整するか否かの選択を促し(ステップS8b)、自動が選択された場合には、予め登録されている標準記憶色で画面全体を色調整する(ステップS8c)。例えば、図5(a)に示すような青空が広がる草原の写真の場合には、より爽やかな青、より輝かしい緑といった、それぞれの記憶色にあった色調整を行う。また、図5(b)に示すように、実際には白く見える桜の映像の場合には、桜色を強調して色鮮やかに再現するといった色調整を行う。このような色調整は、全体の色バランスを自動的に識別して、予め登録された標準記憶色が適用可能な領域を特定し調整するといった手法がとられる。
【0045】
次に、さらに微調整を行うか否かを選択させ(ステップS8d)、行わないことが選択された場合には一連の処理を終了する。
【0046】
上記ステップS8bで自動が選択されなかった場合、すなわち手動調整モードや、あるいはステップS8dで微調整が選択された場合に、例えば図5(c)に示すようにカーソルキー及び決定キーによる領域指定操作により、表示画像の任意の色部分を指定する(ステップS8e)と、図5(d)に示すように各6色(レッド、グリーン、ブルー、イエロー、マゼンダ、シアン)の色合いと濃さの調整項目(カラーパレットコントロール)が表示され、それぞれ例えば±30段階でのベースカラー調整を受け付ける(ステップS8f)。
【0047】
ここで、各色の色合いと濃さを数値で表しても、オリジナルの画像からどの程度変化したのか把握が困難である。そこで、本実施形態では、図5(d)に示すように、表示領域の一部に指定領域のオリジナル色と調整値の色とを並べて表示し、常に調整前後の色を比較できるようにする。これにより、色の変化量が極めて直感的に判断することが可能となり、色調整を簡単に行えるようになる。
【0048】
各調整項目の指定が完了した場合には(ステップS8g)、他に色調整部分があるか判断し(ステップS8h)、他に指定された場合にはステップS8eに戻って処理を続け、他に指定がなければ一連の処理を終了する。こうしてユーザ調整によるカラーバランスの調整ができる。
【0049】
次に手動調整モードにおけるカラーマネージメントを利用した色調整の例を図6及び図7A、図7B、図7Cを参照して説明する。この場合は、ユーザが選択した部分の色を基に表示映像の色調整が可能となる。先ず、メニューキー17pにより調整項目を表示し、そのメニュー項目の中からカーソルキー17fによってカラーマネージメントの項目を選択する。
【0050】
これにより、映像再生装置では、カラーマネージメントの項目が表示され、左右カーソルで「オフ」から「オン」に切り替えられることで、カラーマネージメントを利用可能となる。尚、カラーマネージメント処理のメニュー表示としては、任意独立色コントロールモード、6色独立コントロールモード、初期設定に戻すモードを備える。
【0051】
先に述べた6色独立コントロールモード(図5(d)で述べた調整モード)では、設定指示により、図7Bに示すような表示がなされ、カラーバランス調整が行われ、指定した色のみを任意の色に変更し、R,G,B,Y,CY,Mgの6色各色の輝度に応じて調整する機能を有する。また、初期設定の色バランスに戻す設定指示がなされた場合には、図7Cに示すような表示がなされる。
【0052】
一方、カラーマネージメントにおけるもう1つの調整方法としてカラーパレットコントロール機能を備えている。これは、表示されている映像の任意の部分を指定して色の濃さと色相を調整し任意の色に変換する機能、動画の場合に調整するときに画面を静止させる機能、カーソルで調整したい色(場所)を指定する機能、調整する前の色(元色)と調整後の色を画面上(図中右上)に表示する機能、調整の影響範囲を指定する機能を有する。
【0053】
即ち、図6は、カラーパレットコントロール時の概要を示し、図7Aはカラーパレットコントロール時のユーザの手助けを行う画面表示例を示している。図6に示すように、表示色を変更したい領域をカーソルによって指定し、例えば指定した部分の色が緑色であった場合、もっと濃い緑色にしたい場合にはカーソルキー17fで調整することで色の濃さを調整でき、元の色と調整後の色が並べて表示され、決定キー17gを押すことで表示される画面の緑の色はユーザの調整した緑色で再現されることになる。
【0054】
上記構成によれば、代表的な記憶色の色バランスを記憶しておき、表示画像に対する所定領域部分の標準記憶色を読み出して自動的に調整可能とし、あるいは手動で任意に色調整可能としたので、表示された映像の色を簡単に、かつ好みに合わせて調整することが可能となる。また、上記実施形態では、ユーザによる色調整時にカーソルで指定した部分の領域の色が何色であったかを確認し易くするために、いったん静止画にする機能(例えばリモコンの静止キー)を設け、静止画で調整することをユーザが選択するようにしても良い。
【0055】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、デジタルテレビジョン放送受信装置とそれを中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に説明するために示す図。
【図2】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置の主要な信号処理系を説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置のリモートコントローラを説明するために示す外観図。
【図4】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置の色調整モードの処理手順を示すフローチャート。
【図5】同実施の形態における色調整モードの処理における表示例を示す図。
【図6】同実施の形態の手動による色調整モードでのカラーマネージメント表示画面を示す図。
【図7A】同実施の形態のカラーマネージメントの処理画面による一連の流れを示す図。
【図7B】同実施の形態のカラーマネージメントの処理画面による一連の流れを示す図。
【図7C】同実施の形態のカラーマネージメントの処理画面による一連の流れを示す図。
【符号の説明】
【0057】
11…デジタルテレビジョン放送受信装置、12…キャビネット、13…支持台、14…映像表示器、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受光部、43…アンテナ、44…入力端子、45…チューナ、46…PSK復調器、47…信号処理部、48…アンテナ、49…入力端子、50…チューナ、51…OFDM復調器、52…チューナ、53…アナログ復調器、54…グラフィック処理部、55…音声処理部、56a〜56d…入力端子、57…OSD信号生成部、58…映像処理部、59…出力端子、60…出力端子、61…制御部、62…ROM、63…RAM、64…不揮発性メモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル映像信号を再生し映像表示する表示手段と、
前記表示手段で表示されるデジタル映像信号の色を手動調整するための色調整手段とを具備し、
前記手動調整モードでは、画面上に調整前後の色を並べて表示する領域を設け、それぞれの領域に調整前と調整後の色を表示することを特徴とする映像再生装置。
【請求項2】
前記色調整手段は、基準色に基づいて自動的に調整する自動調整モードと個別に色指定して調整する手動調整モードを備えることを特徴とする請求項1記載の映像再生装置。
【請求項3】
前記自動調整モードでは、基準色として標準記憶色を用いることを特徴とする請求項2記載の映像再生装置。
【請求項4】
前記手動調整モードでは、指定領域の色を予め用意されたカラーパレットによる色合いと濃さによって選定することを特徴とする請求項1記載の映像再生装置。
【請求項5】
デジタル映像信号を再生し映像表示する表示工程と、
前記表示工程で表示されるデジタル映像信号の色を手動調整するための色調整工程とを具備し、
前記手動調整工程は、画面上に所定の領域に調整前と調整後の色を表示することを特徴とする映像再生方法。
【請求項6】
前記色調整工程は、基準色に基づいて自動的に調整する自動調整モードと個別に色指定して調整する手動調整モードを選択する選択工程を備えることを特徴とする請求項5記載の映像再生方法。
【請求項7】
前記自動調整モードでは、基準色として標準記憶色を用いることを特徴とする請求項5記載の映像再生方法。
【請求項8】
前記手動調整モードでは、指定領域の色を予め用意されたカラーパレットによる色合いと濃さによって選定することを特徴とする請求項5記載の映像再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【公開番号】特開2006−80695(P2006−80695A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−260333(P2004−260333)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】