説明

映像情報提供システム

【課題】
TVがユーザに対して、昔撮影した映像データを気の利いたタイミングで提案をしてくれることにより、ユーザは手間をかけずにいつでも昔撮影した映像を楽しむことができる。
【解決手段】
記録装置は、映像を格納するときに映像に登場する人物の映像サムネールと登場人物に関する管理情報を生成し、不揮発性メモリに記録し、格納された映像が、事前に指定された条件に合致した場合に映像受信記録再生装置に通知し、前記通知を受けた映像受信記録再生装置は、カメラで認識した視聴者の情報を記録装置へ通知し、記録装置は、視聴者に関係した1つ以上の映像サムネールを映像受信記録再生装置に送り、映像受信記録再生装置は、視聴の邪魔にならないタイミングで、映像サムネールと視聴者に視聴を促すようなコメントを画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像情報提供システムに関する。例えば、大容量の映像データを扱う記録装置と映像再生装置、および映像受信記録再生装置から構成されるシステムにおいて、記録された映像データや情報の管理方法や情報提供の方法やシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、例えば、特開2006−319853号公報(特許文献1)がある。該公報には「[課題]記録媒体に記録された番組(ドラマや映画等)の視聴管理を視聴者ごとに個別に可能とする。[解決手段]制御部18は、個人認証部26によりカメラ部25にて撮影された画像から一定時間以上顔画像が検出できない場合には、その時点での内部メモリに保存されている個人特定情報と、再生中の記録媒体11の識別コードと、個人情報入力時の再生位置アドレスとからなる再生状況データを再生状況記憶部13に記憶する。この後、個人認証部26によりカメラ部25にて撮影された画像から再び顔画像が検出され、その顔画像の特徴に基づく認識結果が最初の人物と同じ人物であると判断された場合には、再生状況記憶部13に記憶されている再生位置アドレスの位置から再生を開始する。」(要約)と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−319853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
民生のビデオカメラ市場においては、BD(Blu-ray Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)、またはHDD(Hard Disc Drive)をはじめ、SDカードやメモリスティックなど半導体メモリを媒体とした製品が発売されており、更にそれぞれを組み合わせたハイブリッドタイプも登場してきている。ただし、撮影をしたあとの映像の管理という意味ではHDDに溜め込んだり(アーカイブしたり)、ディスクに残すこと以外の方法は、特に提供されていないのが現状である。もちろんパソコンに取り込んで編集したりすることも可能だが、慣れていない人には敷居が高い。また、最近ではネットワークに接続して使えるHDD(NAS:Network Attached Storage)にデータを格納することも可能である。大容量であることや接続の容易性から映像を格納するのには便利である。しかし、HD化に伴い映像データ量は今後も増加の一途をたどると予想される。そのためにますます過去に撮った映像を手軽に楽しむ機会が少なくなってきている。
【0005】
一方で映像を視聴するシステムの利便性向上がはかられている。例えばTVを観ている人に応じた視聴管理を実現することで映像再生中にその場を一時的に離れたりしてもその位置を記憶しておきあとでユーザが見逃さないようにしてくれるような使い勝手の向上を図るシステムも提案されている(特開2006−319853号公報参照)。
【0006】
上記説明したようにTV側でも視聴の利便性が向上してきている。但し、やはり昔の映像を見るには手間がかかり、例えば、記録する際にデータを編集したり、事前にユーザが検索性を向上させるためのアクションをしておく必要がある。このような課題に対して、手間をかけずに映像を格納でき、気が利いたタイミングで所望の映像をユーザに提案することができれば非常に利便性が向上するはずである。ちなみに特開2006−319853号公報は、記録された映像を再生するときの利便性向上の提案であるが、更にTV側から視聴者にあわせた映像を提案してくれれば非常に便利である。例えば、いつも何気に観ているTVから昔撮影した映像を、気の利いたタイミングで視聴提案してくれたら、編集の手間などをかけずに昔の映像や、思いがけない映像、忘れていた映像などを楽しむことが可能となる。
【0007】
本発明では、使い勝手の良い映像情報提供システムを提供する。例えば、上記説明したように、TVがユーザに対して、昔撮影した映像データを気の利いたタイミングで提案をしてくれる機能により手間をかけずにいつでも昔撮影した映像を楽しむことができるような、使い勝手の良い映像情報提供システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、特許請求の範囲に記載のとおりである。例えば、大容量記録媒体と不揮発性メモリを搭載しネットワークへの接続が可能な記録装置と1台以上のセンサを備えた映像受信記録再生装置で構成されるシステムにおいて、前記記録装置は、映像を格納するときに映像に登場する人物の映像サムネールと登場人物に関する管理情報を生成し、不揮発性メモリに記録し、格納された映像が、事前に指定された条件に合致した場合に前記映像受信記録再生装置に通知し、前記通知を受けた前記映像受信記録再生装置は、カメラで認識した視聴者の情報を前記記録装置へ通知し、前記記録装置は、前記視聴者に関係した1つ以上の映像サムネールを前記映像受信記録再生装置に送り、前記映像受信記録再生装置は、視聴の邪魔にならないタイミングで、前記映像サムネールと前記視聴者に視聴を促すようなコメントを画面に表示する映像情報提供システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使い勝手の良い映像情報提供システムを提供することができる。例えば、TVがユーザに対して、昔撮影した映像データを気の利いたタイミングで提案をしてくれることにより、ユーザは手間をかけずにいつでも昔撮影した映像を楽しむことができる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】大容量HDDとSSDを搭載したNASのブロック図である。
【図2】カメラを搭載したTVのブロック図である。
【図3】動画サムネールの生成方法について説明した図である。
【図4】NASに記録される映像情報の管理ファイルを説明した図である。
【図5】NASに記録される関連情報の管理マップを説明した図である
【図6】ユーザに視聴を提案するときの処理の流れについて説明した図である。
【図7】ユーザに視聴を提案するときの表示画面の例を説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。ここでは、センサーを搭載したTVとNASから構成されるシステムとして説明する。センサーは人物が認識するための機能がついていればよく、ここではカメラとする。
【0014】
図1は、大容量のHDDと不揮発性のメモリとしてSSD(Solid State Device)を搭載しているNASのブロック図である。
【0015】
図1において、100は、ユーザが操作する操作部であり、ユーザが指示を行なう為のキーなどであり、101は、全体の制御やタイミングを管理する中央演算処理装置CPUである。102は、ネットワークとのやり取りを行うためのIF部であり、103は、映像を解析し人物を認識するための映像解析認識部であり、104は、データの解析などを行ったり、一時的なデータを格納しておくために必要な大容量メモリであり、105は、動画や静止画のサムネールを生成するための映像サムネール生成部であり、106は、HDDであり、110は、SSDである。一般的に、HDDよりもSSDのほうが、データの読み出しが早いので頻繁に使用するデータはこちらに記録、格納しておく。111は、映像や映像に関する情報などを管理するための映像情報管理部である。
【0016】
図2は、カメラを搭載したTVのブロック図である。
【0017】
図2において、200は、ボタンなどの操作部であり、201は、全体の制御やタイミングを管理する中央演算処理装置CPUであり、202は、ネットワークとのやり取りを行うためのIF部であり、203は、H.264やMPEG2の映像の圧縮伸張や、AACやDolbyDigitalなどの音声の圧縮伸張、更に規格に準拠した多重、分離化などを行なうAVコーデック部であり、204は、ユーザへの提案を行うために必要な文字のデータベースであり、205は、データの解析などを行ったり、一時的なデータを格納しておくために必要な大容量メモリであり、206は、ケーブルなどを通して映像音声を出力する映像音声出力部であり、207は、TV信号を受信するチューナー部であり、208は、画面上にコメントやサムネールを表示するときに必要なグラフィック制御を実現するためのOSD制御部であり、209は、TVの画面や図示していないスピーカーに出力する為の表示部であり、220は、内蔵のHDDであり、230は、視聴者を認識するためのカメラであり、231は、カメラを制御するためのカメラ制御部であり、232は、カメラ230から取り込まれた映像を解析し人物を認識するためのカメラ画像解析部である。
【0018】
図3は、NASでの動画サムネールの生成方法について説明した図である。
【0019】
図3において、300は、シーンAの映像データのイメージを示しており、301と302は、映像のフレームを示しており、301や302以外のフレームも含め枠内に太郎や母と記載されているフレームは、それぞれ太郎と母が登場したフレームを示しており、310と320は、それぞれ太郎と母が登場しているフレームから生成された動画サムネールを示している。動画サムネール310と320は、静止画であってもよく、ここでは、利便性を考慮して動画サムネールとする。
【0020】
図4は、NASに記録される映像情報の管理ファイルを説明した図である。
【0021】
図4において400は、管理ファイルの内容を示した表であり、シーン名、イベント名、登場人物、動画サムネール、動画サムネールのアドレス、データの日付、条件を示している。
【0022】
図5は、NASに記録される関連情報の管理マップを説明した図である。
【0023】
図5において500は、管理ファイルの内容を示した表であり、番号、視聴者とその関連情報を示す。
【0024】
図6は、ユーザに視聴を提案するときの処理の流れについて説明した図である。
【0025】
図6において601から605は、それぞれTV側とNAS側で行う処理について示している。
【0026】
図7は、ユーザに視聴を提案するときの表示画面の例を説明した図である。
【0027】
図7において、700は、TVの正面から見た画面を示しており、これは表示部209であり、701は、人物を認識するためのカメラのことでカメラ230のことであり、702は、ユーザへの提案を行うために必要なコメント表示部分であり、703は、必要に応じて表示される補助的な表示部であり、710は、視聴者が登場している動画サムネールであり、711や712は、視聴者に関連した動画サムネールが表示されていることを示している。また、(a)から(d)はレイアウトが異なるだけで700から712は同じものを示している。
【0028】
最初に、NASに映像を格納する処理について図1、図3、図4、図5を用いて説明する。
【0029】
格納するための映像、つまりユーザがビデオカメラなどで撮影した映像データは、図示していないPCのHDDに事前に記録しておいた場合で説明する。このPCとNASとはネットワークで接続されているとする。特にNASへのデータの取り込みにはこだわらないが、例えばUSBケーブルなどを使用して直接NASへ映像データが取り込めればそれでもかまわない。
【0030】
まずユーザが操作部100を通して電源を投入する。その後データをPCから送ることになるが、一般的にはPCから操作をして実現することが多い。もちろんそれでもかまわないが、ここでは、操作部100によりユーザが指示することでPC上のデータをNASに取り込むことにする。操作部100の指示を受けCPU101が所望の処理を行うことで、PC上のHDDの映像データがネットワークIF部102を経由してHDD106に映像データを取り込まれる。HDD106に格納された映像データの一部は、一旦大容量メモリ104に格納され、映像解析認識部103により映像解析および登場人物の認識が実行される。認識には一般的な顔認識技術を用いればよい。ここでいう認識は認証の機能も含めているが、認証には事前に登録が必要である。すでに公知の方法によりユーザの家族(父、母、太郎、花子)の4人は登録されているものとする。
【0031】
映像の中に登録された人がいたら映像サムネール生成部105が、そのフレームを含めた動画サムネールを生成する。具体的な生成方法を図3で説明する。Aというシーンが格納されているとする。このシーンA300の中に、事前に登録した4人が登場しないかを顔認識技術により確認する。図3では、太郎と母が見つかったことを示している。このとき、太郎の登場したフレーム301を全て取り出し動画サムネールを生成する。または、太郎が登場したフレームから所望の時間分だけ動画サムネールにしても良い。この動画サムネールは静止画でも良くその場合には映像のフレームが1枚となる。同様に母が登場したフレーム302に対しても同じように動画サムネールを生成する。ここで生成された太郎の動画サムネール310と母の動画サムネール320は、図4に示す映像情報管理ファイルに登録される。このファイルは、通常のデータを管理するためのファイルシステムをベースに構成されている。
【0032】
シーンの欄は、記録されたシーンの名称であり、ここではアルファベットで判別している。ファイル数が多くなった場合には数字で管理した方が良いが、ここでは分かりやすいようにアルファベットで説明する。ここではA,B,Cの3つのシーンが記録されているとする。イベント欄の内容は、図示していないPC、もしくは操作部100でシーンごとにユーザが登録する。画像解析によりイベントを判断できれば自動登録としてもよい。登場人物は、映像の中に登場した人物を示している。シーンAの場合には、図3で示したように太郎と母が認識されたのでその情報が記載されている。また、シーンBには、父、母、太郎、花子が登場しており、シーンCには太郎だけが登場していることを示している。動画サムネールの欄は、SX(X=シーン名、こここではA,B、C)とa〜gに大別される。SXは、シーン先頭のサムネールを示しており、a〜gが登場人物に対応したサムネールを示している。通常サムネールは規格に依存したフォーマットになることがあるが、ここでは動画サムネールは動画ファイルであり、静止画サムネールの場合には静止画ファイルとして記録されるとする。アドレス欄は、SSD上での格納位置を示すアドレスを示している。日付はシーンが撮影された日付を示している。条件欄は、提案する条件を示している。例えば、シーンAにおいて条件1年となっている場合には、撮影日の1年後、つまり2009.10.10にユーザに提案することを示している。同様に半年や2年という条件は、撮影から半年後、2年後に提案することを示している。提案日は、前後数日分ずらしても良い。また、この条件は、操作部100からユーザが指定できるようにしておくと便利であり、PCから指示できてもよい。
【0033】
更に図5の関連マップを事前に作成しSSDに記録しておく。これは、視聴者と関連する情報を明記した情報であるが、例えば1の場合、母がTVを見ているときには、本人以外の映像として太郎と花子の映像も提案できるようにするための関連情報である。実施例としては視聴者の家族だけの関連情報となっているが、友達や他の家族を登録しておいても楽しい。この関連マップは、図示していないPCで作成してNASのSSDへ記録してもよいし、NASの操作部100から情報を作成しても良い。
【0034】
上記説明した映像情報管理ファイルと関連マップは、高速に読み出しするために映像本体があるHDDではなく、SSD上に記録されており、映像情報管理部111にてシーンが記録されるごとに適切な管理が行われている。
【0035】
次に、カメラを搭載したTVについての処理について図2を用いて説明する。
【0036】
まず、受信した映像を記録する方法について説明する。操作部200は、チャンネル操作や各種メニューなどを表示したりする為のものだが、ここで録画の指示が行なわれると、CPU201が各ブロックに、録画の準備を指示する。チューナー部207で受信した映像データは、復調されて、その他必要に応じた変換が行なわれ、AVストリームとして、大容量メモリ205に保持される。AVストリームは、AVコーデック部203で伸張され、表示部209に表示し、図示していないスピーカーから音声が出力される。映像音声出力部206からは映像音声ケーブルを通して映像や音声が出力される。一方で、AVストリームは、CPUが指示して、図示していないATA(Advanced Technology Attachment)のIFを経由して、HDD220に記録を行う。
【0037】
上記説明したのは通常の受信した映像の記録や表示の処理の流れであるが、本実施例は、この処理を止めることなく、NASに格納された映像を気の利いたタイミングで視聴者に提案する。NASの連携動作はあとで詳細説明する。また、視聴者でもあるユーザが、受信した映像やHDD220に記録された映像を視聴している間、カメラ部230が視聴者をカメラ画像解析部232において誰が視聴者かを認識する。認識に関しては一般的な顔認識技術を用いればよい。事前に必要な登録も公知の技術を用いて事前にしておく。カメラ制御部231は、主にカメラのズーミングやフォーカス、露光制御などを行う。
【0038】
次に、ユーザに映像を提案する方法について図6と図2を用いて説明する。
【0039】
図6は、TVとNASとの間での処理を説明した図である。前提として、図5で説明した条件に合致した場合とする。具体的に2009.10.10にシーンAが条件に合致した場合を想定する。まずNASのCPU101が、条件に合致したのでユーザへの提案をしたい旨、TV側へ通知する。これが処理601である。
【0040】
TVがこの通知を受けると、その時視聴している人物を確認する。ここではカメラ230によりすでに母親が認識されているとする。このタイミングで再度確認してもよい。この視聴者が母親であることをNASへ通知する。これが処理602である。この通知を受け、NASは、視聴者が母親であることが認識できるので、関連マップ500を参照し母親に関連した人物を確認する。ここでは太郎と花子となる。次にこの情報に関して映像情報管理ファイル400を利用して関連した人物が登場していたかを確認する。シーンAの登場人物には太郎と母とあるので、関連した人物の太郎が登場していることが分かる。そこで、母の動画サムネールをメインの動画サムネールとし、関連した情報は、太郎の動画サムネールとし、TV側にネットワークを経由してSSD上にあるこれら動画サムネールを転送する。もし、視聴者である母や関連した太郎の登場も無い場合には、シーンの先頭のサムネールを転送すればよい。これは400の表内のSAである(処理605)。TV側では、転送された動画サムネールと、ユーザに提案する際に必要なコメントを準備する。コメントは、図2のCPU201が、文字データベース204から適切な表現を選択し、OSD制御部208によりコメントを合成して表示部209に表示する。表示が終了したらNASにその旨通知をし(処理604)、NASでは、終了通知を受けたら次の準備をする(処理605)。
【0041】
次に、ユーザに提案するGUIについて図7を用いて説明する。
【0042】
図7は、視聴者である母に昔の映像を提案するGUIであるが、(a)で説明する。視聴者の母の動画サムネールは、メインなので710のbであり、関連の太郎の動画サムネールは711のaに位置に配置する。703は、太郎の動画サムネールがなければ表示しない。ちょうと702のバーに隠れるような表示となる。また702のバーにあるようなコメントを表示することで去年の映像を手間無く確認することが可能となる。母は、図示していないリモコンや操作部200から710や711のサムネールを選択すると、NASのHDDにあるシーンA映像本体の動画サムネールの先頭のフレームから(前後のフレームでも良い)再生できる。また、再生したくなければ702をはじめとする提案の表示をOFFできるようにしておくと尚よい。更にCPU201は、映像の内容を解析し、ユーザが不快にならないタイミングで図7を表示する。例えば、1時間ドラマが盛り上がる後半、40分あたりならドラマが終わるまで表示をしない。また、映画の間に挟まれるCM中に表示するように制御する。このようにすることで視聴者は視聴している番組に集中でき、不快なく昔の映像を楽しむことができる。更に、画面をできるだけ覆わないように画面の下(これが(a))に配置する。更に表示されている映像に合わせて上部(これが(b))、左部(これが(c))、右部(これが(d))のようなレイアウトとしても良い。できるだけ現在視聴している映像を邪魔しないことで不快感をなくすことができる。
上記説明したように、TVがユーザに対して、昔撮影した映像データを気の利いたタイミングで提案をしてくれることにより、ユーザは手間をかけずにいつでも昔撮影した映像を楽しむことができる。
【符号の説明】
【0043】
100・・・操作部
101・・・CPU
102・・・ネットワークIF
103・・・映像解析認識部
104・・・大容量メモリ
105・・・映像サムネール生成部
106・・・HDD
110・・・SSD
111・・・映像情報管理部
200・・・操作部
201・・・CPU
202・・・ネットワークIF
203・・・AVコーデック部
204・・・文字データベース
205・・・大容量メモリ
206・・・映像音声出力部
207・・・チューナー部
208・・・OSD制御部
209・・・表示部
220・・・HDD
230・・・カメラ
231・・・カメラ制御部
232・・・カメラ画像解析部
300・・・シーンA
301,302・・・フレーム
310、320・・・動画サムネール
400・・・映像情報管理ファイル
500・・・関連マップ
601〜605・・・実施例の処理の流れ
700・・・画面
701・・・カメラ
702、703・・・コメント表示部
710、711、712・・・表示された動画サムネール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大容量記録媒体と不揮発性記録媒体を搭載しネットワークへの接続が可能な記録装置とセンサー装置を備えた映像受信記録再生装置を有して構成される映像情報提供システムであって、
前記記録装置は前記映像受信記録再生装置に映像内容を理解できる縮小映像データを送り、前記映像受信記録再生装置は、前記縮小映像データとユーザに視聴を薦めるためのコメントを付加して前記映像受信記録再生装置上の画面に表示することを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記縮小映像データと前記コメントを前記映像受信記録再生装置へ表示するタイミングは、ユーザが不快に思わないタイミングとすることを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記記録装置は、ユーザが指示を行うための操作装置と、各種処理を管理する中央演算処理装置と、ネットワークとの接続を行うためのネットワークインターフェース装置と、映像を解析するための映像解析装置と、映像データを一時的に管理しておくための大容量メモリと、前記映像解析装置により解析・認識された結果によりサムネールを生成するためのサムネール生成装置と、映像を格納するための大容量記録媒体と、映像の情報を格納するための不揮発性メモリと、映像データや映像情報を管理するためのファイル管理装置から構成されており、前記格納された映像の中から指定された人物を認識し、前記認識された人物が撮影されている部分、もしくは前記人物が認識されたビデオのフレームから所望のフレーム数をサムネールとして作成し、前記不揮発性メモリに前記サムネールと必要な複数の管理情報を記録することを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記管理情報には、撮影されたシーンの情報と、イベント内容と、前記認識された人物の情報と、前記サムネールと、前記サムネールのアドレスと、日付と、ユーザに映像を薦める条件を記載し、更に前記認識された人物の関連情報が記載されていることを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項5】
請求項4において、
前記条件は、前記格納された映像データの日付から決定することを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記映像受信記録再生装置は、ユーザが指示を行うための操作装置と、各種処理を管理する中央演算処理装置と、ネットワークとの接続を行うためのネットワークインターフェース装置と、受信した映像データに伸張圧縮を行う映像圧縮伸張装置と、コメント表示のためのデータを格納している文字データベースと、映像データを一時的に管理しておくための大容量メモリと、映像音声を出力するための映像音声出力装置と、映像を受信するためのチューナー装置と、表示に必要なグラフィック制御装置と、映像データの表示を行うための表示装置と、大容量記録媒体と、人物を認識するためのセンサー装置と、センサー装置の制御を行うための制御装置と、センサーから入力された映像を解析するための解析装置とを有して構成され、前記センサーによってユーザを認識し、前記認識したユーザの情報を前記記録装置に送り、前記記録装置は、前記認識したユーザの情報に関連した前記サムネールを前記映像受信記録再生装置に送り、前記映像受信記録再生装置はユーザに映像を薦めるためのコメントとともに前記サムネールを表示することを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項7】
請求項6において、
前記サムネールと前記コメントは、画面上の下部、または上部、または左部、または右部にあり、更に前記サムネールを複数表示する場合には、近くにまとめて表示することを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかにおいて、
前記サムネールは、動画でも静止画でも代用できることを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかにおいて、
前記センサーは1つ以上のカメラであることを特徴とする映像情報提供システム。
【請求項10】
大容量HDDとSSDを搭載しネットワークへの接続が可能なNASと1台以上のカメラを備えたTVを有して構成される映像情報提供システムであって、
前記NASは、映像を格納するときに映像に登場する人物の映像サムネールと登場人物に関する管理情報を生成し、SSDに記録し、格納された映像が、事前に指定された条件に合致した場合に前記TVに通知し、前記通知を受けた前記TVは、カメラで認識した視聴者の情報を前記MASへ通知し、前記NASは、前記視聴者に関係した1つ以上の映像サムネールを前記TVに送り、前記TVは、視聴の邪魔にならないタイミングで、前記映像サムネールと前記視聴者に視聴を促すようなコメントを画面に表示することを特徴とする映像情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−155429(P2011−155429A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14987(P2010−14987)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】