説明

映像表示装置

【課題】映像表示装置において、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示された場合に、本装置と外部機器の両方に対する同時の動作指示や、本装置又は外部機器に対する不要な動作指示を防ぎ、操作性を向上させる。
【解決手段】映像表示装置は、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が表示されているときに(#1でYES)、カーソル移動操作がなされると(#2でYES)、メニュー選択画面を表示する(#3)。そして、映像表示装置のメニュー画面を利用する選択がなされると(#4でYES)、外部機器のメニュー画面の表示を消去する(#5)。これにより、映像表示装置のメニュー画面だけを利用可能になる。また、外部機器のメニュー画面を利用する選択がなされると(#6でYES)、映像表示装置のメニュー画面の表示を消去する(#7)。これにより、外部機器のメニュー画面だけを利用可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像を表示する映像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えばテレビジョン受像機などの映像表示装置において、HDMI−CEC(High Definition Multimedia Interface-Consumer Electronics Control)に対応したものがある。HDMI−CECに対応した映像表示装置は、HDMI−CECに対応したBDプレイヤ、BDレコーダ、DVDプレイヤ、DVDレコーダ、AVアンプ、スイッチャ、スプリッタなどの外部機器を接続して使用できるようになっている。
【0003】
このような映像表示装置は、ユーザがリモコンを操作することにより、リモコンから受信した信号に基いて、各種動作を行うようになっている。また、このような映像表示装置は、リモコンから受信した信号に基いて、CECメッセージを外部機器に送信し、外部機器は、映像表示装置から受信したCECメッセージに基いて、各種動作を行うようになっている。すなわち、ユーザは、1台のリモコンを操作して、映像表示装置及び外部機器に対して各種動作を指示し、映像表示装置及び外部機器は、ユーザによる1台のリモコンの操作(ユーザによる各種動作の指示)に基いて、各種動作を行うようになっている。
【0004】
映像表示装置に対して各種動作を指示するときには、例えば、リモコンを操作して、映像表示装置のメニュー画面を映像表示装置のディスプレイに表示させ、そして、リモコンを操作して、映像表示装置のメニュー画面のカーソルを移動させて、映像表示装置のメニュー画面の中から所望の動作内容を選択するようになっている。また、外部機器に対して各種動作を指示するときには、例えば、リモコンを操作して、外部機器のメニュー画面を映像表示装置のディスプレイに表示させ、そして、リモコンを操作して、外部機器のメニュー画面のカーソルを移動させて、外部機器のメニュー画面の中から所望の動作内容を選択するようになっている。
【0005】
一方、複数台のテレビジョン受信装置をHDMIケーブルを介して接続し、メインTVであるか、あるいは、サブTVであるかのいずれかを、複数台のテレビジョン受信装置のそれぞれに設定可能とすると共に、メインTVからCECコマンドによってサブTVを制御可能にするようにしたテレビジョン受信システムが知られている(例えば特許文献1参照)。また、シンク機器に複数のソース機器が接続され、ソース機器がシンク機器に表示状態確認要求を送信し、シンク機器がソース機器に表示状態確認通知を送信し、ソース機器は、シンク機器の表示状態が分割表示状態であると判断した場合に、メニューの重畳を中止するようにしたシステムが知られている(例えば特許文献2参照)。また、セットトップボックスと、少なくともDVDプレーヤとに、バスでテレビが接続され、テレビは、他装置からバスを介して受信したコマンドが自装置宛のコマンドである場合には、そのコマンドを実行し、他装置からバスを介して受信したコマンドが自装置宛のコマンドでない場合には、そのコマンドを実行しないようにしたシステムが知られている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−79168号公報
【特許文献2】特開2009−188864号公報
【特許文献3】特開2008−219932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述した従来の映像表示装置において、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示されることがある。このような場合、映像表示装置のメニュー画面が外部機器のメニュー画面よりも前面に表示される。そして、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示されている場合に、リモコンを操作してカーソルを移動させると、そのときの映像表示装置の状況によって、映像表示装置のメニュー画面のカーソルと外部機器のメニュー画面のカーソルの両方が同時に移動し、又は、前面に表示されている映像表示装置のメニュー画面のカーソルのみが移動する。映像表示装置のメニュー画面のカーソルと外部機器のメニュー画面のカーソルの両方が同時に移動する場合には、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に利用されることになり、その結果、映像表示装置と外部機器の両方に対する同時の動作指示や、映像表示装置又は外部機器に対する不要な動作指示が行われてしまう。また、前面に表示されている映像表示装置のメニュー画面のカーソルのみが移動する場合には、後面に表示されている外部機器のメニュー画面を利用することができない。いずれの場合も、リモコンのキャンセルキーを操作すれば、メニュー画面を消去することができるが、この場合、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が消去されてしまうため、再度、リモコンを操作して、利用する方のメニュー画面(映像表示装置のメニュー画面又は外部機器のメニュー画面)を表示させる必要がある。このように、従来の映像表示装置においては、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示された場合に、操作性が悪い。なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示の内容を適用したとしても、上記の問題を解決することはできない。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示された場合に、本装置と外部機器の両方に対する同時の動作指示や、本装置又は外部機器に対する不要な動作指示を防ぐことができ、操作性を向上させることができる映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、外部機器を接続して使用することができ、映像を表示する表示手段を有する映像表示装置において、本装置の動作を制御する制御手段を備え、制御手段は、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方を表示手段に表示しているときに、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面のいずれのメニュー画面を利用するかをユーザに選択させるためのメニュー選択画面を表示手段に表示し、メニュー選択画面を表示しているときに、ユーザにより本装置のメニュー画面を利用する選択がなされると、外部機器のメニュー画面の表示を消去し、メニュー選択画面を表示しているときに、ユーザにより外部機器のメニュー画面を利用する選択がなされると、本装置のメニュー画面の表示を消去するものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の映像表示装置において、制御手段は、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方を表示手段に表示しているときに、ユーザによりメニュー画面のカーソルを移動させるカーソル移動操作がなされると、メニュー選択画面を表示手段に表示するものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び請求項2の発明によれば、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示手段に表示された場合には、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面のいずれのメニュー画面を利用するかをユーザに選択させるためのメニュー選択画面が表示手段に表示される。ユーザは、このメニュー選択画面を見て、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面のいずれのメニュー画面を利用するかを選択することになる。そして、ユーザが本装置のメニュー画面を利用する選択をすると、外部機器のメニュー画面の表示が消去されて、本装置のメニュー画面だけを利用できるようになり、また、ユーザが外部機器のメニュー画面を利用する選択をすると、本装置のメニュー画面の表示が消去されて、外部機器のメニュー画面だけを利用できるようになる。従って、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示された場合に、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に利用されることを回避することができ、本装置と外部機器の両方に対する同時の動作指示や、本装置又は外部機器に対する不要な動作指示を防ぐことができる。これにより、本装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示された場合における操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像表示装置と外部機器との接続構成例を示す図。
【図2】同映像表示装置の電気的ブロック構成図。
【図3】(a)は同映像表示装置のメニュー画面の表示例を示し、(b)は外部機器のメニュー画面の表示例を示し、(c)は映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が表示されているときの表示例を示し、(d)はメニュー選択画面の表示例を示す。
【図4】同映像表示装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した実施形態による映像表示装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による映像表示装置と外部機器との接続構成例を示す。映像表示装置1は、映像を表示する装置であり、本実施形態ではテレビジョン受像機である。映像表示装置1は、映像を表示する表示手段であるディスプレイ11と、音声を出力するスピーカ12と、ユーザに操作され、その操作内容を示す操作信号を赤外線によって送信するリモコン13と、リモコン13から送信される操作信号を受信するリモコン受信部14等を備える。
【0014】
この映像表示装置1は、外部機器を接続して使用できるようになっている。映像表示装置1は、HDMI−CEC(High Definition Multimedia Interface-Consumer Electronics Control)に対応したHDMI入力機器であり、外部機器として、HDMI−CECに対応したHDMI出力機器を接続して使用できるようになっている。HDMI出力機器としては、BDプレイヤ、BDレコーダ、DVDプレイヤ、DVDレコーダ、AVアンプ、スイッチャ、スプリッタなどがある。映像表示装置1は、外部機器として、複数台のHDMI出力機器を接続して使用できるようになっている。図示の例では、映像表示装置1には、1台の外部機器2がHDMIケーブル3を介して接続されている。
【0015】
図2は、映像表示装置1の電気的ブロック構成を示す。映像表示装置1は、上述の構成に加え、テレビジョン受信部15と、HDMI入出力ポート16a、16bと、HDMI送受信機17と、LVDSトランスミッタ18と、メモリ19と、映像表示装置1の動作を制御するマイコン20等を備える。
【0016】
テレビジョン受信部15は、マイコン20による制御のもと、電波の形態で放送されているテレビジョン信号を不図示のアンテナを介して受信し、そのテレビジョン信号による映像信号及び音声信号を生成する。
【0017】
HDMI入出力ポート16a、16bには、各々、HDMIケーブルを接続できるようになっている。HDMI入出力ポート16a、16bに接続されたHDMIケーブルには、外部機器が接続される。すなわち、HDMI入出力ポート16a、16bには、各々、HDMIケーブルを介して外部機器を接続できるようになっている。
【0018】
HDMI送受信機17は、マイコン20による制御のもと、HDMI入出力ポート16a、16bに入力された映像信号、音声信号、及びCECメッセージを受信する。HDMI入出力ポート16a、16bにHDMIケーブルが接続されている場合には、HDMIケーブルからHDMI入出力ポート16a、16bに映像信号、音声信号、及びCECメッセージが入力される。すなわち、HDMI送受信機17は、HDMI入出力ポート16a、16bにHDMIケーブルが接続されている場合において、マイコン20による制御のもと、外部機器からHDMIケーブル及びHDMI入出力ポート16a、16bを介して映像信号、音声信号、及びCECメッセージを受信する。
【0019】
また、HDMI送受信機17は、マイコン20による制御のもと、CECメッセージをHDMI入出力ポート16a、16bに送信する。HDMI入出力ポート16a、16bにHDMIケーブルが接続されている場合には、HDMI送受信機17からHDMI入出力ポート16a、16bに送信されたCECメッセージは、HDMI入出力ポート16a、16bからHDMIケーブルに出力される。すなわち、HDMI送受信機17は、HDMI入出力ポート16a、16bにHDMIケーブルが接続されている場合において、マイコン20による制御のもと、CECメッセージをHDMI入出力ポート16a、16b及びHDMIケーブルを介して外部機器に送信する。
【0020】
LVDSトランスミッタ18は、マイコン20から供給された映像信号をLVDS(Low Voltage Differential Signaling)によってディスプレイ11に伝送する。ディスプレイ11は、LVDSトランスミッタ18から伝送された映像信号による映像を表示する。スピーカ12は、マイコン20から供給された音声信号による音声を出力する。
【0021】
リモコン13は、映像表示装置1及び外部機器の各種動作を指示するためにユーザに操作され、その操作内容を示す操作信号を赤外線によって送信する。リモコン受信部14は、リモコン13から送信される操作信号を受信する。
【0022】
メモリ19は、マイコン20による制御のもと、外部機器のアドレスや、接続されている外部機器を識別するための識別情報等を保持する。
【0023】
マイコン20は、記憶しているファームウェアに基いて、また、リモコン受信部14により受信した操作信号に基いて(すなわち、ユーザによるリモコン13の操作に基いて)、映像表示装置1の各種動作を制御する。
【0024】
マイコン20は、テレビジョン受信部15によりテレビジョン信号を受信することによって、テレビジョン放送局からテレビジョン信号を受信する。また、マイコン20は、HDMI送受信機17により映像信号、音声信号を受信することによって、外部機器から映像信号、音声信号を受信する。マイコン20は、HDMI送受信機17によりCECメッセージを送信することによって、外部機器にCECメッセージを送信し、HDMI送受信機17によりCECメッセージを受信することによって、外部機器からCECメッセージを受信する。
【0025】
ここで、映像表示装置1への外部機器の接続について説明する。上述のように、HDMI入出力ポート16a、16bは、各々、HDMIケーブルを介して外部機器を接続できるようになっている。外部機器は、HDMIケーブルを介してHDMI入出力ポート16a、16bに接続されることにより、映像表示装置1に接続される。すなわち、映像表示装置1には、2台の外部機器を直接的に接続することができる。
【0026】
また、外部機器がHDMI入出力ポートを備えている場合には、その外部機器に(HDMIケーブルを介して)別の外部機器を接続することができる。各外部機器は、HDMI−CECに対応しており、他から受信した画像信号、音声信号、CECメッセージを他に転送する転送機能を有している。すなわち、映像表示装置1には、映像表示装置1に直接的に接続される外部機器を介して、別の外部機器を間接的に接続することができ、さらには、この別の外部機器を介して、さらに別の外部機器を間接的に接続することができる。
【0027】
つまり、映像表示装置1には、2台までの外部機器を直接的に接続(他の外部機器を介することなく接続)することができると共に、2台以上の外部機器を間接的に接続(他の外部機器を介して接続)することができるようになっている。このようにして、映像表示装置1には、複数台(合計15台まで)の外部機器を接続することができるようになっている。
【0028】
このような構成において、映像表示装置1は、リモコン13から送信される操作信号に基いて(すなわち、ユーザによるリモコン13の操作に基いて)、各種動作を行うようになっている。また、映像表示装置1は、リモコン13から送信される操作信号に基いて、CECメッセージを外部機器に送信し、外部機器は、映像表示装置1からCECメッセージを受信して、その受信したCECメッセージに基いて、各種動作を行うようになっている。すなわち、ユーザは、リモコン13を操作することによって、映像表示装置1及び外部機器に対して各種動作を指示し、映像表示装置1及び外部機器は、ユーザによるリモコン13の操作(ユーザによる各種動作の指示)に基いて、各種動作を行うようになっている。なお、外部機器が備え付けのリモコン(その外部機器専用のリモコン)を備えている場合には、外部機器に備え付けのリモコンを操作することによって、その外部機器に対して各種動作を指示することも可能である。
【0029】
マイコン20は、映像表示装置1に接続されている外部機器のCEC物理アドレスを取得する。このCEC物理アドレスの取得は、映像表示装置1を起動したときや、映像表示装置1に外部機器を接続したときや、映像表示装置1から既に接続されている外部機器を取外したときなどに行われ、映像表示装置1と外部機器との間で、CEC物理アドレスを取得するための各種のCECメッセージを送受信することにより行われる。そして、マイコン20は、取得したCEC物理アドレスをメモリ19に記憶する。従って、メモリ19は、外部機器のCEC物理アドレスを保持し、以後、マイコン20は、メモリ19に保持されているCEC物理アドレスに基いて、各種動作を実行する。
【0030】
上記図1に示した接続構成例では、映像表示装置1には、1台の外部機器2がHDMIケーブ3を介して接続されている。すなわち、図1に示した接続構成例では、HDMI入出力ポート16a又はHDMI入出力ポート16bの一方に(HDMIケーブル3を介して)1台の外部機器2が接続されている。従って、図1に示した接続構成例では、この1台の外部機器2のCEC物理アドレスが取得される。この外部機器2がHDMI入出力ポート16aに接続されているとすれば、CEC物理アドレスとして、「1.0.0.0」が取得される。また、この外部機器2がHDMI入出力ポート16bに接続されているとすれば、CEC物理アドレスとして、「2.0.0.0」が取得される。なお、映像表示装置1のCEC物理アドレスは、「0.0.0.0」である。
【0031】
また、マイコン20は、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による映像を表示すると共に、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による音声を出力する。すなわち、マイコン20は、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号をテレビジョン受信部15により受信し、そして、テレビジョン受信部15により生成された映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給することによって、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による映像をディスプレイ11に表示し、また、テレビジョン受信部15により生成された音声信号をスピーカ12に供給することによって、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による音声をスピーカ12から出力する。
【0032】
また、マイコン20は、外部機器から送信される映像信号による映像を表示すると共に、外部機器から送信される音声信号による音声を出力する。すなわち、マイコン20は、外部機器から送信される映像信号及び音声信号をHDMI送受信機17により受信し、そして、HDMI送受信機17により受信した映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給することによって、外部機器から送信される映像信号による映像をディスプレイ11に表示し、また、HDMI送受信機17により受信した音声信号をスピーカ12に供給することによって、外部機器から送信される音声信号による音声をスピーカ12から出力する。
【0033】
テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による映像の表示及び音声の出力は、映像表示装置1が選局されることにより行われ、外部機器から送信される映像信号による映像の表示及び音声の出力は、外部機器を選局することにより行われる。HDMI−CECでは、選局されている機器をアクティブソースと呼び、アクティブソースとなっている機器(選局されている機器)は、自身がアクティブソースであるということを通知するCECメッセージ(アクティブソース通知メッセージ)を他の全ての機器に送信するようになっている。映像表示装置1の選局及び外部機器の選局は、リモコン13を操作することによって行われる。
【0034】
すなわち、リモコン13の操作によって映像表示装置1を選局する操作がなされると、マイコン20は、リモコン13から送信される操作信号(リモコン受信部14により受信した信号)によって、自身(映像表示装置1)が選局されたと判断する。そして、マイコン20は、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号をテレビジョン受信部15により受信し、テレビジョン受信部15により生成された映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給すると共に、テレビジョン受信部15により生成された音声信号をスピーカ12に供給する。これにより、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による映像がディスプレイ11に表示されると共に、テレビジョン放送局から配信されるテレビジョン信号による音声がスピーカ12から出力される。
【0035】
また、リモコン13の操作によって外部機器を選局する操作がなされると、マイコン20は、リモコン13から送信される操作信号によって、外部機器が選局されたと判断する。そして、マイコン20は、その外部機器に、選局された旨のCECメッセージを送信する。このCECメッセージを受信した外部機器は、その受信したCECメッセージによって、自身が選局されたと判断し、アクティブソース通知メッセージを他の全ての機器(映像表示装置1及び他の全ての外部機器)に送信すると共に、映像信号及び音声信号を映像表示装置1に送信する(但し、映像信号の送信機能及び音声信号の送信機能を備えている場合)。マイコン20は、外部機器から送信されるアクティブソース通知メッセージを受信することで、その外部機器が選局されていると判断し、その外部機器から送信される映像信号及び音声信号を受信して、その受信した映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給すると共に、その受信した音声信号をスピーカ12に供給する。これにより、選局されている外部機器から送信される映像信号による映像がディスプレイ11に表示されると共に、選局されている外部機器から送信される音声信号による音声がスピーカ12から出力される。
【0036】
なお、外部機器が備え付けのリモコン(外部機器に専用のリモコン)を備えている場合には、外部機器に備え付けのリモコンを操作して、外部機器を選局することも可能である。この場合、外部機器は、外部機器に備え付けのリモコンからの信号によって、自身が選局されたと判断し、アクティブソース通知メッセージを他の全ての機器(映像表示装置1及び他の全ての外部機器)に送信すると共に、映像信号及び音声信号を映像表示装置1に送信する(但し、映像信号の送信機能及び音声信号の送信機能を備えている場合)。これにより、リモコン13の操作によって外部機器を選局する操作がなされた場合と同様に、選局されている外部機器から送信される映像信号による映像がディスプレイ11に表示されると共に、選局されている外部機器から送信される音声信号による音声がスピーカ12から出力される。
【0037】
また、マイコン20は、選局されている外部機器(アクティブソースとなっている外部機器)に対して、CEC・リモコン・パス・スルー機能を利用して、リモコン13から送信される操作信号(リモコン受信部14により受信した操作信号)をCECメッセージとして転送する。
【0038】
また、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面を表示する。映像表示装置1のメニュー画面の表示は、映像表示装置1において、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号を、映像表示装置1のメニュー画面を表示するように加工処理することによって行われる。すなわち、テレビジョン放送局から受信したテレビジョン信号による映像をディスプレイ11に表示しているときには、マイコン20は、テレビジョン受信部15により生成された映像信号を、映像表示装置1のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給することによって、映像表示装置1のメニュー画面をディスプレイ11に表示する。また、外部機器から受信した映像信号による映像をディスプレイ11に表示しているときには、マイコン20は、HDMI送受信機17により受信した映像信号を、映像表示装置1のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給することによって、映像表示装置1のメニュー画面をディスプレイ11に表示する。
【0039】
また、マイコン20は、外部機器のメニュー画面を表示する。外部機器のメニュー画面の表示は、外部機器において、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(映像表示装置1に送信する映像信号)を、外部機器のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号を映像表示装置1に送信することによって行われる。すなわち、マイコン20は、外部機器のメニュー画面を表示するように加工処理された映像信号(外部機器から送信される映像信号)をHDMI送受信機17により受信して、その受信した映像信号をそのまま(加工処理することなく)LVDSトランスミッタ18に供給することによって、外部機器のメニュー画面をディスプレイ11に表示する。
【0040】
映像表示装置1のメニュー画面の表示は、映像表示装置1のメニュー画面の表示が指示されることによって行われ、外部機器のメニュー画面の表示は、外部機器のメニュー画面の表示が指示されることにより行われる。映像表示装置1のメニュー画面の表示の指示、及び外部機器のメニュー画面の表示の指示は、リモコン13を操作することによって行われる。
【0041】
すなわち、リモコン13の操作によって映像表示装置1のメニュー画面の表示を指示する操作がなされると、マイコン20は、リモコン13から送信される操作信号(リモコン受信部14により受信した信号)によって、自身(映像表示装置1)に対してメニュー画面の表示指示があったと判断する。そして、マイコン20は、テレビジョン放送局から受信したテレビジョン信号による映像をディスプレイ11に表示しているときには、テレビジョン受信部15により生成された映像信号を、映像表示装置1のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給する。また、マイコン20は、外部機器から受信した映像信号による映像をディスプレイ11に表示しているときには、HDMI送受信機17により受信した映像信号を、映像表示装置1のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給する。これにより、映像表示装置1のメニュー画面がディスプレイ11に表示される。
【0042】
また、リモコン13の操作によって外部機器のメニュー画面の表示を指示する操作がなされると、マイコン20は、リモコン13から送信される操作信号によって、外部機器に対してメニュー画面の表示指示があったと判断する。そして、マイコン20は、メニュー画面の表示の指示をされた外部機器に、メニュー画面を表示する旨(メニュー画面の表示指示がなされた旨)のCECメッセージを外部機器に送信する。このCECメッセージを受信した外部機器は、その受信したCECメッセージによって、自身に対してメニュー画面の表示指示があったと判断する。そして、外部機器は、アクティブソース(選局された機器)となり、アクティブソース通知メッセージを他の全ての外部機器及び映像表示装置1に送信すると共に、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(映像表示装置1に送信する映像信号)を、外部機器のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号を映像表示装置1に送信する。マイコン20は、外部機器から送信されるアクティブソース通知メッセージを受信することで、その外部機器から送信される映像信号をディスプレイ11に表示する動作を行い、外部機器から送信される映像信号(外部機器のメニュー画面を表示するように加工処理された映像信号)を受信して、その受信した映像信号をLVDSトランスミッタ18に供給する。これにより、外部機器のメニュー画面がディスプレイ11に表示される。
【0043】
なお、外部機器が備え付けのリモコン(外部機器に専用のリモコン)を備えている場合には、外部機器に備え付けのリモコンを操作して、外部機器のメニュー画面を表示させることも可能である。この場合、外部機器は、外部機器に備え付けのリモコンからの信号によって、自身に対してメニュー画面の表示指示があったと判断する。そして、外部機器は、アクティブソース(選局された機器)となり、アクティブソース通知メッセージを他の全ての外部機器及び映像表示装置1に送信すると共に、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(映像表示装置1に送信する映像信号)を、外部機器のメニュー画面を表示するように加工処理し、その加工処理後の映像信号を映像表示装置1に送信する。これにより、リモコン13の操作によって外部機器のメニュー画面の表示を指示する操作がなされた場合と同様に、外部機器のメニュー画面がディスプレイ11に表示される。
【0044】
また、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面と外部機器のメニュー画面のいずれのメニュー画面を利用するかをユーザに選択させるためのメニュー選択画面をディスプレイ11に表示する。メニュー選択画面の表示は、映像表示装置1において、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号を、メニュー選択画面を表示するように加工処理することによって行われる。マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示されているときに、リモコン13のカーソルキーが操作されると、自動的に、メニュー選択画面を表示する。
【0045】
図3(a)は、映像表示装置1のメニュー画面の表示例を示し、図3(b)は、外部機器のメニュー画面の表示例を示し、図3(c)は、映像表示装置1のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が表示されているときの表示例を示し、図3(d)は、メニュー選択画面の表示例を示す。
【0046】
図3(a)に示すように、映像表示装置1のメニュー画面30は、映像表示装置1のメニュー画面であることを示す「TVメニュー」の文字列から成るメニュー名31と、指示可能な動作内容を示す文字列から成る複数の動作項目32と、複数の動作項目32の中のいずれかを選択するためのカーソル33とを含んでいる。
【0047】
カーソル33は、リモコン13のカーソルキーを操作することにより(すなわち、ユーザにより、カーソル33を移動させるカーソル移動操作がなされることにより)、移動するようになっている。すなわち、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30を表示しているときに、ユーザによりカーソル移動操作がなされると(リモコン13のカーソルキーが操作されると)、その操作に応じて、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号を、カーソル33を移動させるように加工処理する。これにより、ユーザによるカーソル移動操作に応じて、カーソル33が移動する。
【0048】
ユーザは、リモコン13のカーソルキーを操作することにより、カーソル33を移動させ、そして、リモコン13の決定キーを操作することにより、複数の動作項目32の中のいずれかを選択する。マイコン20は、この選択を受けて、この選択に対応する動作を実行する。
【0049】
図3(b)に示すように、外部機器のメニュー画面40は、外部機器のメニュー画面であることを示す「BDメニュー」の文字列から成るメニュー名41と、指示可能な動作内容を示す文字列から成る複数の動作項目42と、複数の動作項目42の中のいずれかを選択するためのカーソル43とを含んでいる。
【0050】
外部機器のメニュー画面40がディスプレイ11に表示されているとき、その外部機器は、選局された状態(アクティブソース)となっており、アクティブソース通知メッセージを送信している。従って、外部機器のメニュー画面40が表示されているとき、マイコン20は、その外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信しており、その外部機器に対して、CEC・リモコン・パス・スルー機能を利用して、リモコン13から送信される操作信号(リモコン受信部14により受信した操作信号)をCECメッセージとして外部機器に転送する。
【0051】
カーソル43は、リモコン13のカーソルキーを操作することにより(すなわち、ユーザにより、カーソル43を移動させるカーソル移動操作がなされることにより)、移動するようになっている。すなわち、外部機器のメニュー画面40を表示しているときに、ユーザによりカーソル移動操作がなされると(リモコン13のカーソルキーが操作されると)、外部機器は、リモコン13から送信される操作信号がCEC・リモコン・パス・スルー機能により外部機器に転送されることによって、その操作を認識し、その操作に応じて、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(映像表示装置1に送信する映像信号)を、カーソル43を移動させるように加工処理する。これにより、ユーザによるカーソル移動操作に応じて、カーソル43が移動する。
【0052】
ユーザは、リモコン13のカーソルキーを操作することにより、カーソル43を移動させ、そして、リモコン13の決定キーを操作することにより、複数の動作項目42の中のいずれかを選択する。外部機器は、リモコン13から送信される操作信号がCEC・リモコン・パス・スルー機能により外部機器に転送されることによって、この選択を認識し、この選択を受けて、この選択に対応する動作を実行する。
【0053】
ユーザは、外部機器に備え付けのリモコンを操作することにより、カーソル43を移動させて、複数の動作項目42の中のいずれかを選択することも可能である。この場合、外部機器は、外部機器に備え付けのリモコンからの信号によって、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(映像表示装置1に送信する映像信号)を、カーソル43を移動させるように加工処理する。これにより、リモコン13のカーソルキーを操作する場合と同様に、カーソル43が移動する。そして、外部機器は、外部機器に備え付けのリモコンからの信号によって、複数の動作項目42の中のいずれかが選択されたと認識する。これにより、リモコン13のカーソルキーを操作する場合と同様に、複数の動作項目42の中のいずれかが選択される。
【0054】
図3(c)に示すように、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時にディスプレイ11に表示されることがある。このように映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されるのは、例えば、リモコン13を操作して映像表示装置1のメニュー画面30を表示させ、さらに、リモコン13を操作して外部機器のメニュー画面40を表示させた場合や、外部機器に備え付けのリモコンを操作して外部機器のメニュー画面40を表示させ、さらに、リモコン13を操作して映像表示装置1のメニュー画面30を表示させた場合などである。映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示される場合には、外部機器から受信した映像信号(外部機器において、外部機器のメニュー画面40を表示するように加工処理された映像信号)を、マイコン20が映像表示装置1のメニュー画面30を表示するように加工処理することから、映像表示装置のメニュー画面30が外部機器のメニュー画面40よりも前面にあるように表示される。
【0055】
図3(d)に示すように、メニュー選択画面50は、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40のどちらを利用するかの選択をユーザに促すための「どちらですか?」の文字列から成るメッセージ51と、映像表示装置1のメニュー画面30を利用するときに選択するための「TV」の文字列から成る選択項目52aと、外部機器のメニュー画面40を利用するときに選択するための「BD」の文字列から成る選択項目52bと、選択項目52a、52bのどちらかを選択するためのカーソル53とを含んでいる。
【0056】
メニュー選択画面50を表示しているとき、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30のカーソル33の移動を禁止すると共に、外部機器のメニュー画面40のカーソル43の移動を禁止(CEC・リモコン・パス・スルー機能による、リモコン13から送信される操作信号の外部機器への転送を禁止)する。
【0057】
カーソル53は、リモコン13のカーソルキーを操作することにより(すなわち、ユーザにより、カーソル53を移動させるカーソル移動操作がなされることにより)、移動するようになっている。すなわち、マイコン20は、メニュー選択画面50を表示しているときに、ユーザによりカーソル移動操作がなされると(リモコン13のカーソルキーが操作されると)、その操作に応じて、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号(外部機器から受信した映像信号)を、カーソル53を移動させるように加工処理する。これにより、ユーザによるカーソル移動操作に応じて、カーソル53が移動する。
【0058】
ユーザは、リモコン13のカーソルキーを操作することにより、カーソル53を移動させ、そして、リモコン13の決定キーを操作することにより、選択項目52a又は選択項目52bのどちらかを選択する。映像表示装置1のメニュー画面30を利用する場合には、選択項目52aを選択し、外部機器のメニュー画面40を利用する場合には、選択項目52bを選択する。マイコン20は、この選択を受けて、対応する動作を実行する。
【0059】
すなわち、メニュー選択画面50を表示しているときに、ユーザにより映像表示装置1のメニュー画面30を利用する選択がなされると(選択項目52aが選択されると)、マイコン20は、外部機器のメニュー画面40、及びメニュー選択画面50の表示を消去する。外部機器のメニュー画面40の消去は、外部機器に、外部機器のメニュー画面40の表示を消去する旨のCECメッセージを送信することにより行われる。メニュー選択画面50の消去は、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号に対するメニュー選択画面50の表示のための加工処理を終了することにより行われる。これにより、映像表示装置1のメニュー画面30だけが表示された状態になり、映像表示装置1のメニュー画面30だけを利用できる状態になる。
【0060】
また、メニュー選択画面50を表示しているときに、ユーザにより外部機器のメニュー画面40を利用する選択がなされると(選択項目52bが選択されると)、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30、及びメニュー選択画面50の表示を消去する。映像表示装置1のメニュー画面30の消去は、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号に対する映像表示装置1のメニュー画面30の表示のための加工処理を終了することにより行われる。メニュー選択画面50の消去は、ディスプレイ11に表示する映像の映像信号に対するメニュー選択画面50の表示のための加工処理を終了することにより行われる。これにより、外部機器のメニュー画面40だけが表示された状態になり、映像表示装置1のメニュー画面40だけを利用できる状態になる。
【0061】
図4は、映像表示装置1の動作フローチャートを示す。マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されているか否かを判断する(#1)。ここで、映像表示装置1のメニュー画面30が表示されている場合には、マイコン20が映像表示装置1のメニュー画面30の映像を表示するように映像信号を加工処理していることから、マイコン2は、映像表示装置1のメニュー画面30が表示されていることを認識している。また、外部機器のメニュー画面40がリモコン13の操作により表示されたものである場合には、マイコン20が外部機器のメニュー画面を表示する旨のCECメッセージを外部機器に送信したことによるものであることから、マイコン2は、外部機器のメニュー画面40が表示されていることを認識している。一方、外部機器のメニュー画面40が外部機器に備え付けのリモコンの操作により表示されたものである場合には、マイコン2は、(外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信するが)外部機器のメニュー画面40が表示されていることを認識していない。すなわち、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30を表示していると共に、外部機器のメニュー画面40を表示する旨のCECメッセージを外部機器に送信して後、その外部機器のメニュー画面40の表示を終了する旨のCECメッセージを外部機器に送信していないときに、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されていると判断する。
【0062】
映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が表示されているとマイコン20が判断しているときに(#1でYES)、ユーザによりリモコン13を用いてカーソル移動操作がなされると(#2でYES)、マイコン20は、メニュー選択画面50を表示する(#3)。ユーザは、このメニュー選択画面50を見て、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40のいずれのメニュー画面を利用するかを選択する。
【0063】
そして、ユーザにより映像表示装置1のメニュー画面30を利用する選択がなされると(#4でYES)、マイコン20は、外部機器のメニュー画面40及びメニュー選択画面50を消去する(#5)。これにより、映像表示装置1のメニュー画面30だけが表示された状態になり、映像表示装置1のメニュー画面30だけを利用できる状態になる。
【0064】
一方、ユーザにより外部機器のメニュー画面40を利用する選択がなされると(#6でYES)、マイコン20は、映像表示装置1のメニュー画面30及びメニュー選択画面50を消去する(#7)。これにより、外部機器のメニュー画面40だけが表示された状態になり、外部機器のメニュー画面40だけを利用できる状態になる。
【0065】
また、上記#1でNOのとき、映像表示装置1のメニュー画面30が表示されていて(#8でYES)、外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信しているときにも(#9でYES)、マイコン20は、上記#2以降の処理を行う。外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信しているときには、その外部機器が選局されていて(その外部機器がアクティブソースとなっていて)、その外部機器から送信される映像信号による映像が表示されている状態であるため、その外部機器に備え付けのリモコンの操作により、その外部機器のメニュー画面40が表示されている可能性がある。外部機器に備え付けのリモコンの操作により外部機器のメニュー画面40が表示されている場合には、マイコン2は、その外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信するが、その外部機器のメニュー画面40が表示されていることを認識していない。すなわち、映像表示装置1のメニュー画面30が表示されていて、外部機器からアクティブソース通知メッセージを受信しているとき(#8でYES及び#9でYESのとき)には、マイコン20が認識していない状況で、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されている可能性がある。従って、#8でYES及び#9でYESを経由して#2以降の処理が行われることにより、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されている場合において、外部機器のメニュー画面40が外部機器に備え付けのリモコンの操作により表示されたものである場合(すなわち、マイコン20が認識していない状況で、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示されている場合)にも、#2以降の処理が行われる。
【0066】
このような構成の映像表示装置1によれば、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に表示された場合に、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面40の両方が同時に利用されることを回避することができ、映像表示装置1と外部機器の両方に対する同時の動作指示や、映像表示装置1又は外部機器に対する不要な動作指示を防ぐことができる。これにより、映像表示装置1のメニュー画面30と外部機器のメニュー画面4の両方が同時に表示された場合における操作性を向上させることができる。
【0067】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、上記#1の処理に代えて、上記#8及び#9の処理を行うようにしてもよい。このようにしても、映像表示装置のメニュー画面と外部機器のメニュー画面の両方が同時に表示されている場合には、必ず#2以降の処理が行われることになり、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、映像表示装置は、テレビジョン受像機に限られず、映像を表示する機能を備えているものであればよい。
【符号の説明】
【0068】
1 映像表示装置
2 外部機器
3 HDMIケーブル
11 ディスプレイ(表示手段)
12 スピーカ
13 リモコン
14 リモコン受信部
15 テレビジョン受信部
16a、16b HDMI入出力ポート
17 HDMI送受信機
18 LVDSトランスミッタ
19 メモリ
20 マイコン(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器を接続して使用することができ、映像を表示する表示手段を有する映像表示装置において、
本装置の動作を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、
本装置のメニュー画面と前記外部機器のメニュー画面の両方を前記表示手段に表示しているときに、本装置のメニュー画面と前記外部機器のメニュー画面のいずれのメニュー画面を利用するかをユーザに選択させるためのメニュー選択画面を前記表示手段に表示し、
前記メニュー選択画面を表示しているときに、ユーザにより本装置のメニュー画面を利用する選択がなされると、前記外部機器のメニュー画面の表示を消去し、
前記メニュー選択画面を表示しているときに、ユーザにより前記外部機器のメニュー画面を利用する選択がなされると、本装置のメニュー画面の表示を消去する、
ことを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、本装置のメニュー画面と前記外部機器のメニュー画面の両方を前記表示手段に表示しているときに、ユーザによりメニュー画面のカーソルを移動させるカーソル移動操作がなされると、前記メニュー選択画面を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−156728(P2012−156728A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−13448(P2011−13448)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】