説明

景品管理システム

【課題】 パチンコ機やスロットマシン等を配置した遊技場に設置される景品管理システムに関し、特殊景品を迅速且つ正確に払い出すことができるようにしたものである。
【解決手段】 景品管理装置(60)には、特殊景品情報送信手段(141)から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出するための特殊景品用計数手段(211)、特殊景品用計数手段(211)により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機(70)から払い出させるための遠隔操作信号を特殊景品払出機(70)に送信するための遠隔操作手段(220)を備える。特殊景品払出機(70)には、遠隔操作手段(220)から送信された遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行するための特殊景品払出実行手段(320)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ機やスロットマシン等を配置した遊技場に設置される景品管理システムに関し、特殊景品を迅速且つ正確に払い出すことができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技媒体計数機、POS端末等の景品管理装置、特殊景品払出機を備える景品管理システムが知られている(例えば特許文献1の段落番号「0027」、図1及び図2参照)。
従来の特殊景品払出機は、景品管理装置からのバーコード読み取りデータに応じて、景品の払い出し処理を実行していた(例えば特許文献1の段落番号「0053」参照)。
【特許文献1】特開平05-111577号公報(段落番号「0027」及び「0053」、図1及び図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した従来の景品管理システムでは、遊技媒体計数機による計数後、発券されたレシートを景品管理装置まで持参し、レシートに印刷されたバーコードを景品管理装置で読み取り、遊技者が希望する景品を指定することで、特殊景品払出機からの景品の払い出しを行っていたので、遊技媒体の計数から景品の払い出しまでの時間が掛かるという第1の問題点があった。
【0004】
さらに、ホールの閉店時間の間際では、景品交換を行う遊技者が多数になるため、景品交換に非常に時間が掛かっているという第2の問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する第1、第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
【0005】
すなわち、請求項1に記載の発明は、遊技媒体の計数時に、遊技者に景品の種類を選択させ、当該選択に応じて景品の払い出しまでの時間を短縮化することができるようにしたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、遊技者が選択した景品が、特殊景品の場合には、当該計数データにもとづいて特殊景品払出機により処理を先行して行わせることで、特殊景品を迅速且つ正確に払い出すことができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0006】
すなわち、請求項2に記載の発明は、2台以上の前記遊技媒体計数機から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各遊技媒体計数機と景品管理装置との間の距離をもとに、優先的に処理する順番を決定することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、請求項3に記載の発明は、2台以上の前記遊技媒体計数機から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する順番を決定することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、請求項4に記載の発明は、遊技媒体計数機から出力される計数用記録媒体との対応関係を意味する照合情報を、特殊景品払出機から出力される払出用記録媒体に記録することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0010】
第1に、景品管理システム(10)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)遊技島(30)
遊技島(30)は、ホール内に設置され、遊技機(20)を複数台配置したものである。
なお、遊技機(20)は、図示しないが、例えばパチンコ機等の弾球遊技機や、スロットマシン等である。
【0011】
(2)遊技媒体計数機(40)
遊技媒体計数機(40)は、ホール内に設置され、遊技機(20)に使用する遊技媒体を計数し、当該計数値を記録した計数用記録媒体(図示せず)を出力するためのものである。
なお、遊技媒体は、図示しないが、例えば弾球遊技機の遊技球や、スロットマシンのメダル等である。
【0012】
(3)景品管理装置(60)
景品管理装置(60)は、遊技媒体計数機(40)によって計数された計数値にもとづいて、遊技者が希望する景品(図示せず)の交換レートを用いて、当該景品の個数を算出するためのものである。
(4)特殊景品払出機(70)
特殊景品払出機(70)は、景品のうち、予め設定された特殊景品(図示せず)を複数個収納し、景品管理装置(60)により算出された個数の入力を条件に、当該個数に等しい個数の特殊景品を払い出すためのものである。
【0013】
第2に、遊技媒体計数機(40)は、例えば図4に示すように、景品管理装置(60)に接続されている。
遊技媒体計数機(40)は、例えば図2及び図4に示すように、次の構成を備える。
(5)選択スイッチ(例えば特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46)
選択スイッチ(例えば特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46)は、特殊景品と、当該特殊景品以外の一般景品(図示せず)とを遊技者が選択可能なものである。
【0014】
なお、選択スイッチとして、特殊景品選択スイッチ(45)、一般景品選択スイッチ(46)を例示したが、これに限定されない。
(6)特殊景品情報送信手段(141)
特殊景品情報送信手段(141)は、選択スイッチ(例えば特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46)により特殊景品が選択された場合に、計数値を特殊景品情報として景品管理装置(60)に送信するためのものである。
【0015】
第3に、景品管理装置(60)は、例えば図4に示すように、特殊景品払出機(70)に接続される。
景品管理装置(60)には、例えば図4に示すように、次の構成を備える。
(7)特殊景品用計数手段(211)
特殊景品用計数手段(211)は、特殊景品情報送信手段(141)から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出するためのものである。
【0016】
(8)遠隔操作手段(220)
遠隔操作手段(220)は、特殊景品用計数手段(211)により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機(70)から払い出させるための遠隔操作信号を特殊景品払出機(70)に送信するためのものである。
第4に、特殊景品払出機(70)には、例えば図4に示すように、次の構成を備える。
【0017】
(9)特殊景品払出実行手段(320)
特殊景品払出実行手段(320)は、遠隔操作手段(220)から送信された遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行するためのものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0018】
第1に、遊技媒体計数機(40)は、例えば図1に示すように、ホール内に複数台設置されている。
第2に、遠隔操作手段(220)には、例えば図4に示すように、次の構成を備える。
(1)処理順番決定手段(221)
処理順番決定手段(221)は、2台以上の遊技媒体計数機(40)から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各遊技媒体計数機(40)と景品管理装置(60)との間の距離をもとに、優先的に処理する特殊景品情報を決定するためのものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0019】
第1に、遊技媒体計数機(40)は、例えば図1に示すように、ホール内に複数台設置されている。
第2に、遠隔操作手段(220)には、例えば図4に示すように、次の構成を備える。
(1)処理順番決定手段(221)
処理順番決定手段(221)は、2台以上の遊技媒体計数機(40)から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する特殊景品情報を決定するためのものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0020】
第1に、特殊景品払出機(70)には、例えば図4に示すように、次の構成を備える。
(1)払出用記録制御手段(330)
払出用記録制御手段(330)は、特殊景品払出実行手段(320)により特殊景品の払い出しを実行する場合に、当該特殊景品の払い出し個数を記録した払出用記録媒体(図示せず)を、払出用記録媒体出力部(73)を介して出力するためのものである。
【0021】
第2に、払出用記録制御手段(330)は、計数用記録媒体との対応関係を意味する照合情報を、当該計数用記録媒体に対応する払出用記録媒体に記録するようにしている。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、遊技媒体の計数時に、遊技者に景品の種類を選択させ、当該選択に応じて景品の払い出しまでの時間を短縮化することができる。
【0023】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、遊技者が選択した景品が、特殊景品の場合には、当該計数データにもとづいて特殊景品払出機により処理を先行して行わせることで、特殊景品を迅速且つ正確に払い出すことができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0024】
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、2台以上の遊技媒体計数機から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各遊技媒体計数機と景品管理装置との間の距離をもとに、優先的に処理する順番を決定することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0025】
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、2台以上の遊技媒体計数機から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する順番を決定することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0026】
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、遊技媒体計数機から出力される計数用記録媒体との対応関係を意味する照合情報を、特殊景品払出機から出力される払出用記録媒体に記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(図面の説明)
図1〜4は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、景品管理システムの概略構成図、図2は計数機の概略正面図、図3は景品管理システムの動作を説明するための概略フローチャート、図4は景品管理システムの動作を説明するための概略ブロック図をそれぞれ示すものである。
(景品管理システム)
図1中、10は、景品管理システムを示すものであり、この景品管理システム10は、例えばパチンコ機等の弾球遊技機や、スロットマシン等の遊技機20を複数台配置したホール(図示せず)内に設置される。
【0028】
景品管理システム10は、図1に示すように、次の機器を備える。
なお、次の(1)〜(5)については、後述する。
(1)遊技島30
(2)遊技媒体計数機40
(3)カウンターテーブル50
(4)景品管理装置60
(5)特殊景品払出機70
なお、景品管理システム10の機器は、上記した(1)〜(5)に限定されず、これらの機器を総合的に管理するホールコンピュータを備えていても良い。
(遊技島30)
遊技島30は、図1に示すように、ホール内に設置され、遊技機20を複数台配置したものである。
【0029】
遊技島30は、ホール内に複数個、例えば遊技島1〜n設置されている。
(遊技媒体計数機40)
遊技媒体計数機40は、ホール内に設置され、遊技機20に使用する遊技媒体を計数し、当該計数値を記録した計数用記録媒体(図示せず)を出力するためのものである。
なお、遊技媒体は、図示しないが、例えば弾球遊技機の遊技球や、スロットマシンのメダル等である。
【0030】
具体的には、遊技媒体計数機40は、遊技島30の片側の端部にそれぞれ設置され、ホール内に複数台、例えば計数機1〜n設置されている。
各遊技媒体計数機40には、図2及び図4に示すように、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(4)については、後述する。
(1)計数部41
(2)計数用記録媒体出力部42
(3)フロントパネル43
(4)計数制御装置100
なお、各遊技媒体計数機40のパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(計数部41)
計数部41は、遊技者が入れた遊技媒体を計数するためのものである。
(計数用記録媒体出力部42)
計数用記録媒体出力部42は、計数部41により計数された計数値を、計数用記録媒体(図示せず)に記録して出力するためのものである。
【0031】
計数用記録媒体としては、図示しないが、例えばレシート等の紙媒体を使用している。
計数用記録媒体出力部42は、例えばプリンターから構成され、レシート等の紙媒体に、計数値、並びに当該計数値をバーコード化したバーコード・データを印刷している。
なお、計数用記録媒体として、レシート等の紙媒体を例示したが、これに限定されず、磁気カード、ICカード等が構成しても良い。また、レシート等の紙媒体に印刷される情報として、計数値やバーコード・データを例示したが、これに限定されず、後述するが、遊技者が選択した景品の種別、計数時の年月日・時間、遊技媒体計数機40の識別番号、ホールの名称や識別番号等を記録しても良い。
(フロントパネル43)
フロントパネル43は、遊技媒体計数機40の前面に位置する。
【0032】
フロントパネル43には、図2に示すように、次のパーツを備える。
なお、フロントパネル43のパーツは、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)表示部44
表示部44は、計数部41により計数した遊技媒体の個数を数値で表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイや、7セグメント等から構成している。
【0033】
(2)特殊景品選択スイッチ45
特殊景品選択スイッチ45は、図2に示すように、表示部44の下側に配置され、箱詰めされた換金用賞品等の予め設定された特殊景品(図示せず)を遊技者が選択可能な、例えば押しボタン式のスイッチである。
(3)一般景品選択スイッチ46
一般景品選択スイッチ46は、図2に示すように、特殊景品選択スイッチ45の右隣に配置され、特殊景品以外の、一般に販売されているガムやタバコ等の一般景品(図示せず)を遊技者が選択可能な、例えば押しボタン式のスイッチである。
【0034】
(4)貯玉選択スイッチ47
貯玉選択スイッチ47は、図2に示すように、貯玉選択スイッチ47の右隣に配置され、獲得した遊技媒体をカード等の記録媒体に一時的に貯めることを、遊技者が選択可能な、例えば押しボタン式のスイッチである。
(計数制御装置100)
計数制御装置100は、遊技媒体計数機40を制御するためのものである。
【0035】
具体的には、計数制御装置100は、コンピュータであって、図示しないが、例えばCPUを中心に構成され、ROMやRAM等の記録媒体、I/O等を備えている。
また、記録媒体は、ROMやRAMに限定されず、そのほか電気的・磁気的・光学的なメモリーやディスク等でも良い。
計数制御装置100のCPU(図示せず)は、記録媒体、例えばROMに記録されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、次の手段として機能する。
【0036】
なお、次の(1)〜(4)の手段の説明については、後述する。
(1)遊技媒体計数手段110
(2)計数用記録制御手段120
(3)表示制御手段130
(4)信号送受信手段140
なお、計数制御装置100の手段は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(計数制御装置100の入力段)
つぎに、図4を用いて、計数制御装置100の入力段について説明する。
【0037】
計数制御装置100の入力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)特殊景品選択スイッチ45
(2)一般景品選択スイッチ46
(3)貯玉選択スイッチ47
(4)計数部41
なお、計数制御装置100の入力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(計数制御装置100の出力段)
つぎに、図4を用いて、計数制御装置100の出力段について説明する。
【0038】
計数制御装置100の出力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)表示部44
(2)計数用記録媒体出力部42
(3)景品管理装置60
なお、計数制御装置100の出力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(3)に限定
されない。
(遊技媒体計数手段110)
遊技媒体計数手段110は、計数部41を制御するためのものである。
(計数用記録制御手段120)
計数用記録制御手段120は、計数用記録媒体出力部42を制御するためのものである。
(表示制御手段130)
表示制御手段130は、表示部44を制御するためのものである。
(信号送受信手段140)
信号送受信手段140は、後述する景品管理装置60との間の情報の送受信を制御するためのものである。
【0039】
具体的には、信号送受信手段140には、図4に示すように、次の手段を備えている。
なお、信号送受信手段140の手段は、次の(1)に限定されない。
(1)特殊景品情報送信手段141
特殊景品情報送信手段141は、選択スイッチ(例えば特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46)により特殊景品が選択された場合に、計数値を特殊景品情報として景品管理装置60に送信するためのものである。
【0040】
なお、選択スイッチとして、特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46を例示したが、これに限定されない。
(カウンターテーブル50)
カウンターテーブル50は、ホール内に設置され、カウンターテーブル50の内側には、後述する景品管理装置60、特殊景品払出機70等が配置されている。
(景品管理装置60)
景品管理装置60は、遊技媒体計数機40によって計数された計数値にもとづいて、遊技者が希望する景品(図示せず)の交換レートを用いて、当該景品の個数を算出するためのものである。
【0041】
具体的には、景品管理装置60は、複数台、例えば後述する特殊景品払出機70の両側に計2台配置されている。
各景品管理装置60には、図4に示すように、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(4)については、後述する。
(1)バーコードリーダー61
(2)操作部62
(3)表示部63
(4)景品管理制御装置200
なお、各景品管理装置60のパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(バーコードリーダー61)
バーコードリーダー61は、図示しないが、計数用記録媒体の一例である、レシート等の紙媒体に印刷されたバーコードデータを読み取るためのものである。バーコードデータには、遊技媒体の計数値が記録されている。
【0042】
なお、計数用記録媒体の一例として、レシート等の紙媒体に印刷されたバーコードデータを、バーコードリーダー61で読み取ったが、これに限定されず、磁気カードやICカード等から計数用記録媒体を構成し、当該磁気カードやICカードに記録された情報を磁気的、光学的なリーダーで読み取るようにしても良い。
(操作部62)
操作部62は、景品管理装置60の各種の操作を行うためのものであり、例えばタッチ・パネル、テンキーボード等から構成している。
(表示部63)
表示部63は、図示しないが、景品管理装置60の各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイや、7セグメント等から構成している。
(景品管理制御装置200)
景品管理制御装置200は、各景品管理装置60を制御するためのものであり、各景品管理装置60に個別に設けても良いし、或いは2台の景品管理装置60に対して1台設けても良い。
【0043】
具体的には、景品管理制御装置200は、コンピュータであって、図示しないが、例えばCPUを中心に構成され、ROMやRAM等の記録媒体、I/O等を備えている。
また、記録媒体は、ROMやRAMに限定されず、そのほか電気的・磁気的・光学的なメモリーやディスク等でも良い。
景品管理制御装置200のCPU(図示せず)は、記録媒体、例えばROMに記録されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、次の手段として機能する。
【0044】
なお、次の(1)〜(4)の手段の説明については、後述する。
(1)景品計数手段210
(2)遠隔操作手段220
(3)表示制御手段230
(4)信号送受信手段240
なお、景品管理制御装置200の手段は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(景品管理制御装置200の入力段)
つぎに、図4を用いて、景品管理制御装置200の入力段について説明する。
【0045】
景品管理制御装置200の入力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)バーコードリーダー61
(2)操作部62
(3)計数制御装置100
なお、景品管理制御装置200の入力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(景品管理制御装置200の出力段)
つぎに、図4を用いて、景品管理制御装置200の出力段について説明する。
【0046】
景品管理制御装置200の出力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)表示部63
(2)特殊景品払出機70
なお、景品管理制御装置200の出力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(景品計数手段210)
景品計数手段210は、バーコードリーダー61を介して読み取った計数値、或いは特殊景品情報送信手段141から送信された特殊景品情報にもとづいて、遊技者が選択した景品毎の交換レートを用いて、当該景品の個数を算出するためのものである。
【0047】
遊技者が、特殊景品選択スイッチ45を操作した場合には、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数が算出される。
また、遊技者が、一般景品選択スイッチ46をした場合には、遊技者が希望する一般景品の商品名を聞き、その交換ルートを操作部62等を用いて入力すると、当該一般景品の個数が算出される。
【0048】
具体的には、景品計数手段210には、図4に示すように、次の手段を備える。
なお、景品計数手段210の手段は、次の(1)に限定されない。
(1)特殊景品用計数手段211
特殊景品用計数手段211は、特殊景品情報送信手段141から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出するためのものである。
(遠隔操作手段220)
遠隔操作手段220は、特殊景品用計数手段211により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機70から払い出させるための遠隔操作信号を特殊景品払出機70に送信するためのものである。
【0049】
遠隔操作手段220には、図4に示すように、次の手段を備える。
なお、遠隔操作手段220の手段は、次の(1)に限定されない。
(1)処理順番決定手段221
処理順番決定手段221は、2台以上の遊技媒体計数機40から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各遊技媒体計数機40と景品管理装置60との間の距離をもとに、優先的に処理する特殊景品情報を決定するためのものである。
【0050】
また、処理順番決定手段221により、2台以上の遊技媒体計数機40から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する特殊景品情報を決定するようにしても良い。
(表示制御手段230)
表示制御手段230は、表示部63を制御するためのものである。
(信号送受信手段240)
信号送受信手段240は、遊技媒体計数機40の計数制御装置100、及び後述する特殊景品払出機70との間の情報の送受信を制御するためのものである。
(特殊景品払出機70)
特殊景品払出機70は、景品のうち、予め設定された特殊景品(図示せず)を複数個収納し、景品管理装置60により算出された個数の入力を条件に、当該個数に等しい個数の特殊景品を払い出すためのものである。
【0051】
特殊景品払出機70には、図4に示すように、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(5)については、後述する。
(1)操作部71
(2)特殊景品払出部72
(3)払出用記録媒体出力部73
(4)表示部74
(5)特殊景品払出制御装置300
なお、特殊景品払出機70のパーツは、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(操作部71)
操作部71は、特殊景品払出機70の各種の操作を行うためのものであり、例えばタッチ・パネル、テンキーボード等から構成している。
(特殊景品払出部72)
特殊景品払出部72は、遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出すためのものである。
(払出用記録媒体出力部73)
払出用記録媒体出力部73は、特殊景品の払出個数を、払出用記録媒体(図示せず)に記録して出力するためのものである。
【0052】
払出用記録媒体としては、図示しないが、例えばレシート等の紙媒体を使用している。
払出用記録媒体出力部73は、例えばプリンターから構成され、レシート等の紙媒体に、払出個数、並びに当該払出個数をバーコード化したバーコード・データを印刷している。
なお、払出用記録媒体として、レシート等の紙媒体を例示したが、これに限定されず、磁気カード、ICカード等が構成しても良い。また、レシート等の紙媒体に印刷される情報として、払出個数やバーコード・データを例示したが、これに限定されず、払出時の年月日・時間、ホールの名称や識別番号等を記録しても良い。
(表示部74)
表示部74は、図示しないが、特殊景品払出機70の各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイや、7セグメント等から構成している。
(特殊景品払出制御装置300)
特殊景品払出制御装置300は、特殊景品払出機70を制御するためのものである。
【0053】
具体的には、特殊景品払出制御装置300は、コンピュータであって、図示しないが、例えばCPUを中心に構成され、ROMやRAM等の記録媒体、I/O等を備えている。
また、記録媒体は、ROMやRAMに限定されず、そのほか電気的・磁気的・光学的なメモリーやディスク等でも良い。
特殊景品払出制御装置300のCPU(図示せず)は、記録媒体、例えばROMに記録されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、次の手段として機能する。
【0054】
なお、次の(1)〜(4)の手段の説明については、後述する。
(1)信号送受信手段310
(2)特殊景品払出実行手段320
(3)払出用記録制御手段330
(4)表示制御手段340
なお、特殊景品払出制御装置300の手段は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(特殊景品払出制御装置300の入力段)
つぎに、図4を用いて、特殊景品払出制御装置300の入力段について説明する。
【0055】
特殊景品払出制御装置300の入力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)操作部71
(2)景品管理制御装置200
なお、特殊景品払出制御装置300の入力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(特殊景品払出制御装置300の出力段)
つぎに、図4を用いて、特殊景品払出制御装置300の出力段について説明する。
【0056】
特殊景品払出制御装置300の出力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
(1)特殊景品払出部72
(2)払出用記録媒体出力部73
(3)表示部74
(4)景品管理制御装置200
なお、特殊景品払出制御装置300の出力段に接続されるパーツは、次の(1)〜(4)に限定されない。
(信号送受信手段310)
信号送受信手段310は、景品管理装置60の景品管理制御装置200との間の情報の送受信を制御するためのものである。
(特殊景品払出実行手段320)
特殊景品払出実行手段320は、遠隔操作手段220から送信された遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行するためのものである。
【0057】
具体的には、特殊景品払出実行手段320は、特殊景品払出部72を駆動することで、特殊景品の払い出しを実行している。
(払出用記録制御手段330)
払出用記録制御手段330は、特殊景品払出実行手段320により特殊景品の払い出しを実行する場合に、当該特殊景品の払い出し個数を記録した払出用記録媒体(図示せず)を、払出用記録媒体出力部73を介して出力するためのものである。
【0058】
払出用記録制御手段330は、計数用記録媒体との対応関係を意味する照合情報を、当該計数用記録媒体に対応する払出用記録媒体に記録するようにしている。
(表示制御手段340)
表示制御手段340は、表示部74を制御するためのものである。
(図3のフローチャートの説明)
つぎに、図3を用いて、上記した構成を有する景品管理システム10の動作について説明する。
【0059】
まず、遊技者は、図1に示すように、遊技島30に設置された遊技機20を使用して遊技を行う。遊技者が、獲得した遊技媒体を景品と交換したい場合には、当該遊技機20の有る遊技島30の片側の端部に設置された遊技媒体計数機40の位置まで、遊技媒体を持参する。
つぎに、図3に示すように、ステップS10に進み、遊技媒体計数機40を使用した遊技者による遊技媒体の計数が実行される。
【0060】
すなわち、遊技者は、図4に示すように、遊技媒体計数機40の計数部41に、遊技媒体を入れることで、計数制御装置100の遊技媒体計数手段110により計数が実行され、当該計数値が表示部44に表示される。
上記ステップS10の終了後、図3に示すように、次のステップS11に進み、遊技媒体計数機40での遊技者による景品の選択が実行される。
【0061】
すなわち、遊技者は、図2に示すように、遊技媒体計数機40のフロントパネル43の特殊景品選択スイッチ45、一般景品選択スイッチ46、貯玉選択スイッチ47のいずれか1個を操作することで、景品の種類を選択する。
このとき、特殊景品選択スイッチ45が選択されると、図4に示すように、計数制御装置100の特殊景品情報送信手段141は、計数値を特殊景品情報として景品管理装置60に送信する。
【0062】
このため、後述するステップS20以降は並列的に処理される。
一方、上記ステップS11の終了後、図3に示すように、次のステップS12に進み、遊技媒体計数機40からの計数用記録媒体(図示せず)の出力を実行される。
すなわち、遊技媒体計数機40の計数用記録制御手段120は、計数用記録媒体出力部42を用いて、計数値を計数用記録媒体に記録後、当該計数用記録媒体を出力する。
【0063】
上記ステップS12の終了後、図3に示すように、次のステップS13に進み、図1に示すように、遊技者が計数用記録媒体をカウンターテーブル50に持参する。
上記ステップS13の終了後、図3に示すように、次のステップS14に進み、景品管理装置60への店員による計数用記録媒体のバーコード入力が実行される。
すなわち、店員は、遊技者が持参した計数用記録媒体を受け取り、図3に示すように、当該計数用記録媒体を景品管理装置60のバーコードリーダー61に読み込ませる。
【0064】
景品管理装置60の景品計数手段210は、図4に示すように、バーコードリーダー61を介して読み取った計数値、或いは特殊景品情報送信手段141から送信された特殊景品情報にもとづいて、遊技者が選択した景品毎の交換レートを用いて、当該景品の個数を算出する。
景品の個数の算出値は、表示制御手段230により、表示部63に表示される。
【0065】
上記ステップS14の終了後、図3に示すように、次のステップS15に進み、後述するが、遊技者への景品の引き渡しが実行される。
一方、前述したステップS11において、特殊景品が選択された場合には、図3に示すように、計数制御装置100から景品管理装置60に特殊景品情報が送信され、ステップS20に進む。
【0066】
ステップS20は、前述したステップS11〜S14と並列的に処理される。
ステップS20においては、図3に示すように、特殊計数情報にもとづき、特殊景品払出機70による払い出しが開始される。
すなわち、景品管理制御装置200の景品計数手段210は、図4に示すように、特殊景品情報送信手段141から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出する。
【0067】
つぎに、遠隔操作手段220は、図4に示すように、特殊景品用計数手段211により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機70から払い出させるための遠隔操作信号を特殊景品払出機70に送信する。
特殊景品払出制御装置300の特殊景品払出実行手段320は、図4に示すように、特殊景品払出部72を用いて、遠隔操作手段220から送信された遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行する。
【0068】
上記ステップS20の終了後、図3に示すように、次のステップS21に進み、特殊計数情報にもとづき、特殊景品払出機70から払出用記録媒体の出力が開始される。
すなわち、払出用記録制御手段330は、図4に示すように、特殊景品払出実行手段320により特殊景品の払い出しを実行する場合に、当該特殊景品の払い出し個数を記録した払出用記録媒体を、払出用記録媒体出力部73を介して出力する。
【0069】
上記ステップS21の終了後、図3に示すように、次のステップS22に進み、特殊景品払出機70からの特殊景品の払い出しを完了、及び払出用記録媒体の出力を完了させる。
一方、前述したステップS14の終了後、図3に示すように、次のステップS15に進み、店員が計数用記録媒体と払出用記録媒体とを照合した上、前述したステップS22において特殊景品払出機70から払い出された特殊景品の交換が実行させる。
【0070】
すなわち、店員は、特殊景品払出機70から払い出された特殊景品、及び特殊景品払出機70から出力された払出用記録媒体を、景品管理装置60の位置迄、移動させる。
つぎに、店員は、払出用記録媒体を景品管理装置60のバーコードリーダー61に読み込ませる。
その結果、払出用記録媒体から読み取った照合情報が、先に読み取った払出用記録媒体に一致している場合には、当該払出用記録媒体と組になっている特殊景品払出機70から払い出された特殊景品を遊技者に引き渡す。
(並列処理の説明)
つぎに、前述した図3のフローチャートを用いて、並列処理について説明する。
【0071】
遊技媒体計数機40において、遊技者が計数の終了後、特殊景品選択スイッチ45を操作した時点で、特殊景品払出機70による特殊景品の払い出しが開始するようにしている。
このため、特殊景品選択スイッチ45の操作後、計数用記録媒体が出力させる迄の時間、計数用記録媒体を持って、遊技媒体計数機40からカウンターテーブル50迄、徒歩で移動する時間の間に、特殊景品払出機70による特殊景品の払い出しの処理時間として使用できる。
【0072】
特に、遊技媒体計数機40からカウンターテーブル50迄、徒歩で移動する時間は、遊技媒体計数機40からカウンターテーブル50迄の距離が遠い場合、例えば遊技媒体計数機40の在るフロアーと、カウンターテーブル50が在るフロアーとの階数が異なる場合には、数分程度掛かる場合もある。
このため、特殊景品払出機70による特殊景品の払い出しの処理時間は、数十秒程度であるので、遊技者が計数用記録媒体を持ってカウンターテーブル50に到着した際には、特殊景品払出機70による特殊景品の払い出し既に完了している場合が多い。
【0073】
このため、遊技者は、待ち時間無く、特殊景品を交換することができる。
(優先処理の説明)
つぎに、処理順番決定手段221による優先処理について説明する。
閉店間際になると、複数台の遊技媒体計数機40から景品管理装置60に、特殊景品情報がほぼ同時に送信される場合が想定される。
【0074】
このとき、処理順番決定手段221は、ほぼ同時に受信した複数の特殊景品情報のうち、遊技媒体計数機40と景品管理装置60との間の距離をもとに、優先的に処理する特殊景品情報を決定している。
すなわち、図1に示すように、カウンターテーブル50に比較的に接近した「計数機2」と、カウンターテーブル50から遠く離れた「計数機n」とから、ほぼ同時に特殊景品情報が送信される場合には、処理順番決定手段221は、カウンターテーブル50に比較的に接近した「計数機2」から送信された特殊景品情報を優先的に処理している。
【0075】
すなわち、景品管理装置60の特殊景品用計数手段211は、「計数機2」から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出する。
つぎに、遠隔操作手段220は、特殊景品用計数手段211により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機70から払い出させるための第1の遠隔操作信号を特殊景品払出機70に送信する。
【0076】
その後、特殊景品用計数手段211は、「計数機n」から送信された特殊景品情報にもとづいて、特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出する。
つぎに、遠隔操作手段220は、特殊景品用計数手段211により算出された個数の特殊景品を、特殊景品払出機70から払い出させるための第2の遠隔操作信号を特殊景品払出機70に送信する。
【0077】
特殊景品払出機70の特殊景品払出実行手段320は、第1の遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行する。
上記特殊景品の払出後、第2の遠隔操作信号により指定された個数の特殊景品の払い出しを実行する。
その結果、特殊景品払出機70からは、「計数機2」から送信された特殊景品情報に対応する特殊景品が先に払い出され、後から「計数機n」から送信された特殊景品情報に対応する特殊景品が先に払い出される。
【0078】
「計数機2」を用いて計数した遊技者は、「計数機n」に比較して「計数機2」がカウンターテーブル50に近いことから、「計数機n」を用いて計数した遊技者より、先にカウンターテーブル50に到達するが、特殊景品払出機70から先に特殊景品が払い出されているので、待ち時間無く、特殊景品と交換できる。
また、「計数機n」を用いて計数した遊技者は、「計数機2」を用いて計数した遊技者より、カウンターテーブル50に後から到達するので、特殊景品払出機70から後から払い出された特殊景品と交換しても、待ち時間無く、特殊景品と交換できる。
【0079】
一方、処理順番決定手段221により、2台以上の遊技媒体計数機40から特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する特殊景品情報を決定するようにしても良い。
すなわち、計数値が大きいほど、特殊景品払出機70による特殊景品の払出時間が長く掛かる。このため、2以上の計数値を比較し、より大きい計数値を有する特殊景品情報を優先的に処理することで、遊技者の待ち時間を均一化することができる。
(閉店間際の処理の説明)
一方、閉店間際には、一般景品の交換に時間が掛かることから、一般景品の交換が選択されないように、計数制御装置100の一般景品選択スイッチ46を無効としても良い。すなわち、使用可能なスイッチは点灯しておき、使用不能な状態となったときに、スイッチを消灯しておくようにする。そして、図示しないが、タイマーを使用して、閉店時間の所定時間前、例えば15分〜30分前になると、一般景品選択スイッチ46を消灯して、当該一般景品選択スイッチ46を使用不能としても良い。
【0080】
これにより、閉店間際の景品交換を一層、迅速に且つスムーズに行うことができるようになる。
(遊技媒体の差数チェックの説明)
また、計数制御装置100に、遊技者が使用した遊技機20の台番号を入力可能としておき、当該台番号を、前述した図3のステップS10の前処理として、遊技者に入力してもらうようにする。
【0081】
当該台番号の入力を前提として、当該台番号を、前述した図3のステップS11において送信する特殊係数情報に含めたり、或いはステップS12において計数用記録媒体に記録する。
ステップS13では、景品管理装置60に入力された台番号をもとに、当該台番号を有する遊技機20の差数チェックを実行する。その結果、計数用記録媒体に記録された計数値に異常がないことを前提に、ステップS20以降の処理や、ステップS15の処理に進めるようにしても良い。
【0082】
これにより、遊技者による不正な景品の交換を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】景品管理システムの概略構成図である。
【図2】計数機の概略正面図である。
【図3】景品管理システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図4】景品管理システムの動作を説明するための概略ブロック図である。
【符号の説明】
【0084】
10 景品管理システム
20 遊技機 30 遊技島
40 計数機
41 計数部 42 計数用記録媒体出力部
43 フロントパネル 44 表示部
45 特殊景品選択スイッチ 46 一般景品選択スイッチ
47 貯玉選択スイッチ
50 カウンターテーブル
60 景品管理装置
61 バーコードリーダー 62 操作部
63 表示部
70 特殊景品払出機
71 操作部 72 特殊景品払出部
73 払出用記録媒体出力部 74 表示部
100 計数制御装置
110 遊技媒体計数手段 120 計数用記録制御手段
130 表示制御手段
140 信号送受信手段 141 特殊景品情報送信手段
200 景品管理制御装置
210 景品計数手段 211 特殊景品用計数手段
220 遠隔操作手段 221 処理順番決定手段
230 表示制御手段 240 信号送受信手段
300 特殊景品払出制御装置
310 信号送受信手段 320 特殊景品払出実行手段
330 払出用記録制御手段 340 表示制御手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホール内に設置され、遊技機を複数台配置した遊技島と、
前記ホール内に設置され、前記遊技機に使用する遊技媒体を計数し、当該計数値を記録した計数用記録媒体を出力するための遊技媒体計数機と、
前記遊技媒体計数機によって計数された計数値にもとづいて、遊技者が希望する景品の交換レートを用いて、当該景品の個数を算出するための景品管理装置と、
前記景品のうち、予め設定された特殊景品を複数個収納し、前記景品管理装置により算出された個数の入力を条件に、当該個数に等しい個数の特殊景品を払い出すための特殊景品払出機とを備える景品管理システムにおいて、
前記遊技媒体計数機は、
前記景品管理装置に接続されるとともに、
前記特殊景品と、当該特殊景品以外の一般景品とを遊技者が選択可能な選択スイッチと、
前記選択スイッチにより前記特殊景品が選択された場合に、前記計数値を特殊景品情報として前記景品管理装置に送信するための特殊景品情報送信手段とを備え、
前記景品管理装置は、
前記特殊景品払出機に接続されるとともに、
前記特殊景品情報送信手段から送信された前記特殊景品情報にもとづいて、前記特殊景品の交換レートを用いて、当該特殊景品の個数を算出するための特殊景品用計数手段と、
前記特殊景品用計数手段により算出された個数の特殊景品を、前記特殊景品払出機から払い出させるための遠隔操作信号を前記特殊景品払出機に送信するための遠隔操作手段とを備え、
前記特殊景品払出機には、
前記遠隔操作手段から送信された前記遠隔操作信号により指定された個数の前記特殊景品の払い出しを実行するための特殊景品払出実行手段を備えていることを特徴とする景品管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の景品管理システムであって、
前記遊技媒体計数機は、
前記ホール内に複数台設置され、
前記遠隔操作手段には、
2台以上の前記遊技媒体計数機から前記特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各遊技媒体計数機と前記景品管理装置との間の距離をもとに、優先的に処理する前記特殊景品情報を決定するための処理順番決定手段を備えていることを特徴とする景品管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の景品管理システムであって、
前記遊技媒体計数機は、
前記ホール内に複数台設置され、
前記遠隔操作手段には、
2台以上の前記遊技媒体計数機から前記特殊景品情報が同時に送信されてきた場合に、当該各特殊景品情報に含まれる計数値を比較して、優先的に処理する前記特殊景品情報を決定するための処理順番決定手段を備えていることを特徴とする景品管理システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の景品管理システムであって、
前記特殊景品払出機には、
前記特殊景品払出実行手段により前記特殊景品の払い出しを実行する場合に、当該特殊景品の払い出し個数を記録した払出用記録媒体を、払出用記録媒体出力部を介して出力するための払出用記録制御手段を備え、
前記払出用記録制御手段は、
前記計数用記録媒体との対応関係を意味する照合情報を、当該計数用記録媒体に対応する払出用記録媒体に記録するようにしていることを特徴とする景品管理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−72467(P2009−72467A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246199(P2007−246199)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】