説明

景品計数機および景品管理システム

【課題】手作業によらない景品の計数を可能にできる景品計数機、および、この景品計数機を含む景品管理システムを提供すること。
【解決手段】景品管理システムにおいて、独立して設けられた景品計数機150が、装填部156に装填されたカセット4の景品2を計数部30によって自動的に計数するので、手作業によらない景品2の計数が可能となる。そして、景品計数機150では、通信部162が、計数部30による景品2の計数結果を含む計数データを外部機器(景品払出機1および景品管理機100)へ送信するので、外部機器では、送信される計数データに基づいて景品2を円滑に管理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ玉等の遊技媒体と交換される景品を計数する景品計数機、および、景品計数機を含む景品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技施設では、遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の個数に応じた数の景品が、景品管理機の指示により、景品払出機によって遊技客に払い出される。
下記特許文献1では、景品管理機が提案されており、下記特許文献2では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる景品払出機が提案されており、下記特許文献3では、遊技施設のカウンタ等に載せられる卓上タイプの景品払出機が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−200310号公報
【特許文献2】特許第3722878号公報
【特許文献3】特開2008−73169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊技施設では、景品の管理のために、開店前の開店準備時や、営業時間中における従業員の交代時および景品補充時や、閉店時等に、景品払出機に補充される景品や、景品払出機に収納された景品の数を数える作業が行われる。
この作業を行う場合、特許文献2および3の景品払出機では、従業員が一般的に数千枚という膨大な数の景品を手作業でいちいち数えねばならず、この作業は、従業員に大きな負担を強いている。特に、営業時間中に景品を数える場合には、その間、景品払出機による景品の払い出しが中断されるので、景品の払い出しを待たせることによって遊技客にも負担を強いることとなる。
【0005】
そして、実際に数えた結果と、予め算出されていた帳簿上の結果とが合わない場合には、景品を数え直したり、数えた結果と帳簿上の結果とが合わない原因を調査したりせねばならず、従業員にさらなる負担を強いる虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、手作業によらない景品の計数を可能にできる景品計数機、および、この景品計数機を含む景品管理システムを提供することを主たる目的とする。
【0006】
また、この発明は、景品計数機を用いて景品を円滑に管理できる景品管理システムを提供することを別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、独立して設けられ、景品払出機に用いられる景品を計数する景品計数機であって、景品が装填される装填部と、前記装填部に装填された景品を計数する計数手段と、前記計数手段による景品の計数結果を含む計数データを外部機器へ送信する送信手段と、を含むことを特徴とする、景品計数機である。
請求項2記載の発明は、一の計数処理に関連する情報を入力するための入力手段を含み、前記送信手段は、一の計数処理での前記計数結果と、前記入力手段によって入力された情報とを関連付け、前記計数データとして外部機器へ送信することを特徴とする、請求項1記載の景品計数機である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記情報は、計数処理の実施目的を識別する情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機である。
請求項4記載の発明は、前記情報は、前記景品払出機毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機である。
請求項5記載の発明は、前記装填部には、景品がカセットに収容された状態で装填され、前記情報は、前記カセット毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機である。
【0009】
請求項6記載の発明は、前記情報は、景品の種類情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機である。
請求項7記載の発明は、前記装填部に装填された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取る読取手段を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機である。
【0010】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、を含み、前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システムである。
請求項9記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、前記景品払出機と通信可能な景品管理機と、を含み、前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する第1受信手段と、前記第1受信手段によって受信される前記計数データを前記景品管理機へ送信する手段と、を含み、前記景品管理機は、前記景品払出機から送信される前記計数データを受信する第2受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システムである。
【0011】
請求項10記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、前記景品計数機と通信可能な景品管理機と、を含み、前記景品管理機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、独立して設けられた景品計数機が、装填部に装填された景品を計数手段によって自動的に計数するので、手作業によらない景品の計数が可能となる。
そして、景品計数機では、送信手段が、計数手段による景品の計数結果を含む計数データを外部機器へ送信するので、外部機器では、送信される計数データに基づいて景品を円滑に管理することができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、この景品計数機では、送信手段が、一の計数処理での計数結果と、入力手段によって入力された情報とを関連付け、計数データとして外部機器へ送信する。つまり、計数データから、どの情報に関連する計数結果なのかを容易に把握できるので、計数データが送信される外部機器では、計数データを円滑に利用して景品を一層円滑に管理することができる。
【0014】
ここで、入力手段によって入力される情報は、請求項3記載の発明のように計数処理の実施目的を識別する情報であってもよいし、請求項4記載の発明のように景品払出機毎に割り当てられた識別情報であってもよいし、請求項5記載の発明のように景品を収容するカセット毎に割り当てられた識別情報であってもよいし、請求項6記載の発明のように景品の種類情報であってもよい。
【0015】
請求項7記載の発明によれば、この景品計数機では、読取手段が、装填部に装填された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取るので、装填部に装填された景品の種類を確実に把握することができる。
請求項8記載の発明によれば、この景品管理システムでは、景品払出機が、景品計数機から送信される計数データを受信手段によって受信することができるので、受信される計数データに基づいて当該景品払出機内の景品の在庫管理を行うことができる。これにより、景品計数機を用いて景品を円滑に管理できる。ここで、景品払出機は、受信される計数データを記憶する手段を含んでいてもよい。
【0016】
請求項9記載の発明によれば、この景品管理システムでは、景品払出機が、景品計数機から送信される計数データを第1受信手段によって受信し、この計数データを景品管理機へ送信することができる。さらに、この景品管理システムでは、景品管理機が、景品払出機から送信される計数データを第2受信手段によって受信することができる。そのため、景品管理システムでは、景品払出機および景品管理機のそれぞれが、受信される計数データに基づいて景品の在庫管理を行うことができる。これにより、景品計数機を用いて景品を円滑に管理できる。ここで、景品払出機は、受信される計数データを記憶する手段を含んでいてもよく、景品管理機は、受信される計数データを管理する手段を含んでいてもよい。
【0017】
請求項10記載の発明によれば、この景品管理システムでは、景品管理機が、景品計数機から送信される計数データを受信手段によって受信することができるので、受信される計数データに基づいて景品の在庫管理を行うことができる。これにより、景品計数機を用いて景品を円滑に管理できる。ここで、景品管理機は、受信される計数データを管理する手段を含んでいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】遊技施設内に設けられた景品管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】景品払出機1を前側(従業員が操作する側)から見た斜視図である。
【図3】カセット4を斜め上側から見た斜視図であって、(a)は、景品2が1枚も収納されていない状態を示し、(b)は、複数枚の景品2が収納された状態を示している。
【図4】景品払出機1の模式的な側断面図である。
【図5】景品計数機150を斜め上側から見た斜視図である。
【図6】図6(a)は、読取部50を斜め上側から見た斜視図であり、図6(b)は、景品計数機150に装填されたカセット4と読取部50とを斜め上側から見た斜視図であり、図6(c)は、図6(b)において、カセット4の内部を露出させた図である。
【図7】図7(a)は、第1の例に係る計数部30の斜視図である。図7(b)は、第1の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図8】図8(a)は、第2の例に係る計数部30の斜視図である。図8(b)および図8(c)は、第2の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図9】第3の例に係る計数部30の斜視図である。
【図10A】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図10B】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図10C】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図10D】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図10E】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図10F】第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【図11】景品計数機150の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】景品計数機150の表示部155での表示を示す模式図である。
【図13】景品払出機1の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】景品管理機100の電気的構成を示すブロック図である。
【図15】景品管理機100の記憶部104に記憶されるテーブル(開店前)を示しており、(a)は、通い箱内在庫テーブル110であり、(b)は、払出機内在庫テーブル111であり、(c)は、店内在庫テーブル112である。
【図16】景品払出機1の記憶部61に記憶される払出機側テーブル70を示しており、(a)は、開店前の状態であり、(b)は、入庫・補充時の状態であり、(c)は、払出時における状態である。
【図17】景品計数機150において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】景品計数機150で作成される計数データを示している。
【図19】景品払出機1において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】図19のステップS24で実施される払出機側入庫・補充処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】図19のステップS25で実施される払出機側在庫処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】景品管理機100(親機100M)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】図15に示すテーブルが入庫または補充時に更新された状態を示している。
【図24】図24に示すテーブルが払出コマンド送信後に更新された状態を示している。
【図25】図22のステップS54で実施される管理機側在庫処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】景品管理機100(子機100S)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】景品計数機150で作成される計数データの変形例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。なお、以下では、左右方向と幅方向とは同じであり、上下方向と垂直方向とは同じである。そして、前後方向および左右方向(幅方向)は、水平方向に含まれている。
<景品管理システム>
図1は、遊技施設内に設けられた景品管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0020】
図1を参照して、この発明に係る景品管理システムは、1または複数(ここでは複数)の景品管理機(POS端末)100と、各景品管理機100に接続された1または複数(ここでは景品管理機100毎に2台)の景品払出機1と、1または複数(ここでは1台)の景品計数機150とから構成されている。景品管理機100、景品払出機1および景品計数機150のそれぞれは、独立して設けられている。複数の景品管理機100の集合体は、この景品管理システム内のすべての景品払出機1を管理するための景品管理装置を構成している。
【0021】
各景品管理機100には、景品管理機100毎に異なる識別情報(号機番号)が付けられている。そして、これら複数の景品管理機100は、1台の親機(1号機)100Mと、他の子機(2号機等)100Sとから構成されている。なお、図示していないが、景品管理システムにおいて、親機100Mの上位に、遊技施設内の機器全体を管理する管理コンピュータを設けてもよい。管理コンピュータは、遊技施設の事務所に設置される。これに対し、景品管理機100、景品払出機1および景品計数機150は、遊技施設の景品カウンタに設置される。
【0022】
また、各景品管理機100と同様に、各景品払出機1にも、景品払出機1毎に異なる識別情報(号機番号)が付けられている。ここでは、1号機の景品管理機(親機)100Mに接続された2台の景品払出機1のうち、一方が1号機とされ、他方が2号機とされる。そして、2号機の景品管理機(子機)100Sに接続された2台の景品払出機1のうち、一方が3号機とされ、他方が4号機とされる。以下では、景品管理システムについて、1〜2号機の景品管理機100、1〜4号機の景品払出機1および1台の景品計数機150に着目して説明する。
【0023】
この景品管理システムでは、景品管理機100同士については親機100Mと子機100Sとがケーブルなどのインターフェース(以下では、「I/F」と省略する。)で接続され、各景品管理機100と対応する景品払出機1とがI/Fで接続されている。これにより、親機100Mと子機100Sとが通信可能であり、各景品管理機100と対応する景品払出機1とが通信可能である。一方、各景品払出機1と景品計数機150とは、たとえば無線によって、互いに通信可能である。
【0024】
そして、この景品管理システムでは、景品管理機100が、必要に応じて景品払出機1に払出コマンドを送信し、景品払出機1は、受信した払出コマンドに応じて、必要な数の景品を遊技客に払い出す処理(払出処理)を実施する。そして、景品払出機1に景品を入庫・補充する際や、景品払出機1に収納された景品の枚数を確認する際などにおいて、景品計数機150が、景品(景品払出機1に用いられる景品)を計数する。景品計数機150が計数した結果(計数結果)は、計数データとなって、景品払出機1や景品管理機100に送信され、この計数データに基づいて、景品払出機1は、自己の景品の在庫を把握し、景品管理機100は、景品を管理する。
【0025】
ここで、上述した入庫とは、遊技施設の開店前の開店準備時に、空の景品払出機1に景品を装填することをいい、上述した補充とは、営業時間中において、払出によって景品が少なくなった景品払出機1に景品を追加することをいう。
次に、景品払出機1および景品計数機150のそれぞれにおける主に機械的な構成について個別に説明する。
<景品払出機>
図2は、景品払出機1を前側(従業員が操作する側)から見た斜視図である。
【0026】
図2を参照して、景品払出機1は、たとえば、遊技施設における景品カウンタ近くのフロアに直接据え置かれて使用される。
景品払出機1から景品の払い出しを受ける遊技客は、景品払出機1の後側(図1における奥側)に位置し、従業員は、景品払出機1の前側に位置して接客を行う。
ここで、景品払出機1で取り扱われる景品(後述する図3(b)の符号2を参照)は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる。この景品2は、一般的に、1〜3mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。
【0027】
景品2には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、5000円、1000円、500円、100円といった金銭価値に応じた4つの種類が存在する。以下では、5000円の景品2を特大(景品)といい、1000円の景品2を大(景品)といい、500円の景品2を中(景品)といい、100円の景品2を小(景品)という。
また、景品2には、その種類を識別するために、種類を示す情報が表面に目視可能に印字されていたり、RFIDタグ等が内蔵されていたりする。ちなみに、本実施例では、景品の表面が、種類毎に色分けされている。また、景品には、偽造等の不正を防止するための処理が施されていることもある。
【0028】
そして、景品払出機1は、その外郭をなす略直方体形状のキャビネット3と、キャビネット3に収容される複数(この例では4つ)の景品払出ユニット5とを備えている。4つの景品払出ユニット5は、幅方向に並んだ状態でキャビネット3内に収容される。各景品払出ユニット5内には、たとえば、幅方向2列に4個ずつ、合計で8個のカセット4(図3参照)が交換可能に収納されている。従って、キャビネット3内には、幅方向8列に4個ずつカセット4が配置される。幅方向に並ぶ第1列〜第8列までの8つの列を、左から順に第1レーン〜第8レーンと呼ぶ。各カセット4には、複数の景品2が上下に積み重ねられた状態で収納される(図3(b)参照)。
【0029】
このような景品払出機1では、カセット4に収納される景品2の種類をカセット4に応じて異ならせることで、全体で、多種類の景品2を多量に収納することができ、そして、多種類の景品2を一度に払い出すことができる。
キャビネット3の前壁において、各景品払出ユニット5と幅方向において一致する各部分は、扉6を構成している。つまり、扉6は、景品払出ユニット5と同様、4つ設けられている。扉6を開くことで、対応する景品払出ユニット5をキャビネット3から引き出すことができる。キャビネット3から引き出された景品払出ユニット5では、カセット4を交換することができる。
【0030】
キャビネット3の上面には、表示部7が設けられている。表示部7は、客用の第1表示部7Aと、従業員用の第2表示部7Bとを含んでおり、それぞれの表示部には、必要な情報が表示される。また、表示部7は、いわゆるタッチパネルになっており、表示部7には、景品払出機1の動作を制御するために操作される操作部10(後述する図13参照)が表示される。
【0031】
キャビネット3の上面における表示部7より後側において、各景品払出ユニット5の上方位置には、上記第1レーン〜第8レーンに対応して、8個の払出口8が形成されている。8つの払出口8は、幅方向に並んでいる。各払出口8は、キャビネット3の内部に上から連通している。また、各払出口8には、シャッタ9が設けられている。シャッタ9は、前後にスライドすることによって、払出口8を開閉する。図1では、シャッタ9が払出口8を閉じた状態が示されている。
【0032】
図3は、カセット4を斜め上側から見た斜視図であって、(a)は、景品2が1枚も収納されていない状態を示し、(b)は、複数枚の景品2が収納された状態を示している。
図3に示すように、各カセット4は、上下方向に長手であり、その平断面は、図3では、右側が切り欠かれた略コ字形状をなしている。カセット4において、上面は、景品2をカセット4内に収容するために開放されている一方で、底面は、カセット4に収容された景品2がカセット4から落下しないように、塞がれている。
【0033】
図3におけるカセット4の右面は、上述した略コ字形状の平断面をなすべく、上下方向におけるすべての範囲に亘って連続して開放されており、このように開放された部分を開放部11という。開放部11は、カセット4において開放された上面に対して連続している。
カセット4の上端には、ハンドル12が取付けられている。ハンドル12は、前後に間隔を隔てる2つの遊端部を有する略U字形状である。ハンドル12において、前側の遊端部12Aは、カセット4の前面の上端部によって支持されており、後側の遊端部(図示されていない)は、カセット4の後面の上端部によって支持されている。これにより、ハンドル12全体は、カセット4の上端によって回動自在に支持されている。そのため、ハンドル12を適宜回動させることでハンドル12を良好に掴み、カセット4をぶら下げた状態で移動させることができる。
【0034】
カセット4は、図3(b)に示すように、所定の1種類の複数枚の景品2を、上下方向に沿って積み重ねた積層状態で、たとえば100枚〜200枚程度収納することができる。この状態で、積層状態にある景品2は、カセット4の底壁4Aに載置されている。
景品2が収納されたカセット4は、キャビネット3から引き出された景品払出ユニット5(図2参照)における所定の位置に装填される。
【0035】
図4は、景品払出機1の模式的な側断面図である。
次に、図4を参照して、景品払出機1における景品2の払出処理を説明する。なお、図4の太線矢印は、払い出される景品2(図3(b)参照)の流れを示している。
ここで、景品払出機1には、景品2を払い出すために、第1搬送部15と、第2搬送部16と、保留部17と、リフト部18と、送出部19とが備えられている。送出部19には、上述したシャッタ9とシャッタ9をスライドさせる機構とが含まれる。第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17およびリフト部18は、キャビネット3側に設けられてもよいし、景品払出ユニット5側に設けられてもよい。
【0036】
景品払出機1における景品2の払出処理として、まず、第1搬送部15が、対応するカセット4に収納された景品2から、所定の払出枚数に相当する景品2を、上方へ搬送する。次いで、第2搬送部16が、上方に搬送された景品2を払出口8側へ向けて略水平に搬送する。そして、保留部17が、搬送された景品2を払出口8の下方で保留する。その後、リフト部18が、保留された景品2を払出口8へ向けて持ち上げる。最後に、送出部19が、払出口8まで持ち上げられた景品2をキャビネット3の上面に押し出す。このようにして、景品払出機1内に収納された景品2が払出口8から払い出される。
【0037】
ここで、送出部19に関し、リフト部18が景品2を払出口8へ向けて持ち上げるのに先立ってシャッタ9が前側(図4における右側)に移動して払出口8を開放しており、景品2は、払出口8まで持ち上げられると、払出口8を閉じようとするシャッタ9によって後側に押し出され、遊技客に払い出される。
<景品計数機>
図5は、景品計数機150を斜め上側から見た斜視図である。
【0038】
図5を参照して、景品計数機150は、上下方向に細長いボックス形状である。そのため、このようにスリムな景品計数機150は、景品カウンタにおいて、場所を取らないようにコンパクトに配置される。
景品計数機150は、上下に薄い略矩形板状のベース151と、ベース151の上面に取り付けられる本体152とを一体的に備えている。
【0039】
本体152は、景品計数機150の外郭をなすべく、上下方向に細長いボックス形状である。本体152の前面(図5における手前側の面)、後面、左面および右面のそれぞれは、略垂直面である。
本体152の上面153では、後側部分153Aが略水平面である一方で、前側部分153Bは、前下側へ延びて本体152の前面の上端部に接続される傾斜面である。上面153の後側部分153Aには、たとえばタッチパネルであって操作部154(入力手段)を含む表示部155が設けられている。操作部154を操作することで、景品計数機150の動作を制御でき、必要な情報が、表示部155に表示される。
【0040】
本体152には、装填部156が設けられている。装填部156は、本体152の前面から後側へ窪む凹部であり、上下方向に長く、本体152の前面の幅方向中央部と本体152の上面153の前側部分153Bの幅方向中央部とを連続して切欠いている。なお、図5では、装填部156に上述したカセット4(図3参照)が装填された状態が示されている。
【0041】
装填部156では、前側部分および上側部分が本体152の外側へ露出されている一方で、左側部分、右側部分、下側部分および後側部分は、本体152によって塞がれている。本体152において、装填部156の左側部分、右側部分および後側部分を塞ぐ部分は、略垂直面であり、装填部156の下側部分を塞ぐ部分は、略水平面である。
このような本体152において装填部156が設けられた部分の平断面は、前側が切り欠かれた略コ字形状をなしている。
【0042】
そして、装填部156において本体152の外側へ露出された前側部分および上側部分の少なくともいずれかを介して、縦長の状態のカセット4(換言すればカセット4に収納された景品2であり、図3(b)参照)が、装填部156に装填される。装填部156に装填されたカセット4では、開放部11(図3参照)が後側へ向いており、本体152において装填部156の後側部分を塞ぐ略垂直面(基準面157という。)に対して前側から対向している。
【0043】
景品計数機150の機能に関連して、本体152には、読取手段としての読取部50(後述する図6参照)と、計数手段としての計数部30(後述する図7〜図10F参照)と、マイクロコンピュータ等で構成されて読取部50および計数部30を制御する制御部160(後述する図11参照)とが設けられている。読取部50は、装填部156に装填された景品2(図3(b)参照)から、この景品2の種類を特定する種類情報(ここでは景品2の表面の色情報)を読み取るために機能し、計数部30は、装填部156に装填された景品2を計数する(計数処理を行う)ために機能する。
【0044】
次に、読取部50および計数部30のそれぞれについて個別に説明する。
(1)読取部
図6(a)は、読取部50を斜め上側から見た斜視図であり、図6(b)は、景品計数機150に装填されたカセット4と読取部50とを斜め上側から見た斜視図であり、図6(c)は、図6(b)において、カセット4の内部を露出させた図である。
【0045】
読取部50は、本体152(図5参照)において、装填部156の下端部を臨む位置に配置されている。
図6(a)に示すように、読取部50には、カラーセンサ52が設けられており、カラーセンサ52は、読取部50の図6(a)における右面(検知面51という。)から装填部156(図5参照)に露出されている。
【0046】
カラーセンサ52は、発光部52Aと、受光部52Bとを含んでいる。カラーセンサ52では、発光部52Aが、検知面51に対向配置された被検知物に対して白色光を照射し、その反射光を受光部52Bが受光する。そして、カラーセンサ52は、受光部52Bが受光した反射光に基づいて、詳しくは、反射光をRGBデータに変換して分析することで、被検知物の表面の色を検知する。なお、カラーセンサ52が被検知物の色を正確に判断するための処置(たとえば、色を判断するために用いるしきい値の設定等)は、必要に応じて適宜実施される。
【0047】
読取部50に関連して、図6(b)に示すように、カセット4の下端部には、開口53が形成されている。なお、厳密には、図6(b)では、開口53は、読取部50の裏側(左側)にあって、隠れている。開口53は、カセット4において、上述した開放部11が形成された面(図6(b)における左面)とは別の面(図6(b)では開放部11が形成された左面とは反対の右面だが、実際には、前面および後面のどちらかの面)の下端部に形成されている。開口53は、読取部50とほぼ同じ大きさを有する略矩形状である。
【0048】
上述したように、景品2が収納されたカセット4(図3(b)参照)が、景品計数機150の装填部156に装填されると(図5参照)、読取部50では、検知面51(図6(a)参照)が、装填されたカセット4の開口53に対して水平方向から臨み、図6(c)に示すように、開口53を介して、カセット4内に収納された下端側の景品2の端面(図6(c)では右端面)に対向する。そして、この状態で、検知面51に設けられたカラーセンサ52(図6(a)参照)が、開口53から露出された景品2の表面の色を検知する(読み取る)。
【0049】
そして、上述した制御部160(図11参照)は、読取部50によって読み取られた景品2の色情報に応じて、景品2の種類を特定する。そのため、景品計数機150では、装填部156に装填された景品2の種類を確実に把握することができる。このような読取部50による景品2の色の読み取りは、カセット4が装填部156に装填されるのに応じて実施されてもよいし、上述した操作部154(図5参照)が操作されるのに応じて実施されてもよい。
【0050】
なお、景品2には、その景品2の種類を表す種類情報が記録されたICチップが内蔵されていて、読取部50が、景品2の表面の色でなく、景品2内のICチップの種類情報を読み取るICチップリーダで構成されてもよい。
(2)計数部
図5を参照して、計数部30(後述する図7〜図10F参照)は、景品計数機150の装填部156内に後側から露出されており、この状態で上下方向に沿ってスライド自在となるように、本体152において装填部156の後側部分を塞ぐ基準面157に支持されている。そのため、計数部30は、装填部156に装填されたカセット4に対して後側から隣接配置されることとなり、カセット4の開放部11(図3参照)に対して後側から対向することができる。
【0051】
計数部30に関連して、本体152には、図示しないモータが設けられており、このモータは、駆動されることによってタイミングベルト等を動かし、これにより、計数部30を上下方向にスライドさせる。ここで、装填部156の上端部に位置するときの計数部30の上下方向の位置は、待機位置とされる。
そして、景品計数機150において、操作部154が操作されて計数処理の実施が指示されると、上述したモータ(図示せず)が駆動され、計数部30は、装填部156に装填されたカセット4の開放部11(図3参照)に対して後側から対向しつつ、上下にスライドする。このとき、計数部30は、カセット4において開放部11から露出されている景品2(図3(b)参照)の枚数を数える。
【0052】
そして、このような計数処理において計数部30が数えた景品2の枚数のデータ(計数結果)は、関連する他のデータとともに計数データとなって、本体152の表示部155に表示されたり、景品払出機1や景品管理機100(図1参照)に送信されたりする。
このように、独立して(別置きで)設けられた景品計数機150が、装填部156に装填された景品2を計数部30によって自動的に計数するので、手作業によらない景品2の計数が可能となる。
【0053】
次に、計数部30がカセット4の景品2の枚数を数える(計数処理を行う)具体的構成について、複数の例を挙げて説明する。下記のいずれの例においても、一の計数処理(1つのカセット4における景品2の計数)に要する時間は、長くても10秒程度である。
なお、計数部30が景品2を正確に計数するための処置(計数部30を精度良く移動させる機構の適用や計数部30の最適配置等)は、必要に応じて適宜実施される。
(2−1)第1の例
図7(a)は、第1の例に係る計数部30の斜視図である。図7(b)は、第1の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【0054】
第1の例に係る計数部30は、図7(a)に示すように、フレーム35と、1対の揃えローラ36と、光学センサ37とを備えている。上述したように計数部30が上下方向(景品2の積層方向)にスライド自在であることから、計数部30に備えられたローラ36および光学センサ37は、上下方向に相対変位可能である。
1対の揃えローラ36は、互いに左右方向に間隔を隔てつつ、フレーム35の前面(図7(a)における手前側の面であり、カセット4の開放部11(図3参照)に対向する面)に配置されており、フレーム35によって支持されている。揃えローラ36は、左右方向に延びる軸を中心として回転自在である。
【0055】
光学センサ37は、揃えローラ36より上方において、フレーム35の前面に取り付けられている。光学センサ37は、いわゆる反射型センサであり、赤外線LED等から構成される発光素子(図示せず)と、発光素子(図示せず)に発光された光のうち、検知物に当たって反射した光を受ける受光素子(図示せず)とを備えている。
この計数部30がカセット4の景品2の枚数を数える(計数処理を行う)場合、図7(b)を参照して、まず、計数部30が、カセット4に積層状態で収納された景品2の後面(図7(b)における右面)2Aに後側から対向した状態で、上述した待機位置から下方へスライドする。ここで、カセット4に積層状態で収納された全ての景品2の後面2Aをまとめて積層側面2Bという。計数部30が下方へスライドする際、揃えローラ36が、カセット4に積み重ねられた景品2に対して、上側の景品2から順に、カセット4の開放部11を介して後側から接触する。これにより、景品2は、上側の景品2から順に、カセット4の前壁の内面へ押し付けられていく。このとき、光学センサ37は、積層側面2Bに対して、所定の間隔を隔てて後側から対向している。
【0056】
そして、図7(b)に示すように、揃えローラ36が全ての景品2に接触し終えるまで計数部30が下方へ移動すると、カセット4において上下に隣り合う景品2の後側縁は、揃えローラ36によって、上下方向に沿って直線状に並ぶように揃えられる。
その後、計数部30は、待機位置へ向けて上方ヘスライドする。計数部30の上方へのスライドに伴い、光学センサ37が、上述した景品2の積層側面2Bに対して所定の間隔を隔てて後側から対向した状態で上昇する。光学センサ37が上昇している最中において、光学センサ37では、発光素子(図示せず)が、下側の景品2から順に、景品2の後面2Aに向けて投光し、この景品2の後面2Aで反射される反射光が受光素子(図示せず)に受光される。ここで、上下に隣り合う景品2の後面2Aの境界Xに発光素子(図示せず)からの光が当てられた場合、景品2の後面2Aに光が当てられる場合と比べて、受光素子(図示せず)が受光する反射光の量(受光量)が変化する。そのため、光学センサ37において、受光素子(図示せず)での受光量が変化する毎に、計数部30は、景品2が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数部30は、下側の景品2から順に1枚ずつ景品2をカウントして景品2の枚数を数え、待機位置に戻ったときには、全ての景品2の計数を完了する。
【0057】
以上のように、第1の例に係る計数部30は、光学センサ37の受光素子(図示せず)の受光信号の変化に応じて、非接触で景品2の枚数を数える。ここで、上述したように揃えローラ36がカセット4において隣り合う景品2の後側縁を揃えるので、計数部30は、後側縁が揃って整然と積層された状態にある景品2の枚数を数えることができる。そのため、計数部30は、数え損なうことなく、正確に景品2の枚数を数えることができる。
【0058】
なお、光学センサ37は、上述した受光量の変化を明確に検知できるように、景品2からの光の反射率等に応じて、適宜調整される。
(2−2)第2の例
図8(a)は、第2の例に係る計数部30の斜視図である。図8(b)および図8(c)は、第2の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【0059】
なお、第2の例に係る計数部30の説明に際し、第1の例に係る計数部30と対応する部品には、同一の符号を付して説明を省略する。
図8(a)に示すように、第2の例に係る計数部30は、第1の例における光学センサ37(図7(a)参照)の代わりに接触子39を備えている。接触子39は、たとえば、樹脂製であり、フレーム35によって、前後(図8(a)における手前側と奥側とを結ぶ方向)にスライド自在に支持されており、常には、板ばね34等(図8(c)参照)によって、前側(カセット4の景品2側)へ向けて付勢されている。計数部30が上下方向にスライド自在であることから、計数部30に備えられた接触子39は、上下方向に相対変位可能である。
【0060】
このような計数部30がカセット4の景品2の枚数を数える(計数処理を行う)場合、まず、第1の例と同様に計数部30が待機位置から下方へスライドし、図8(b)に示すように、全ての景品2の後側縁(図8(b)における右側縁)が揃えローラ36によって揃えられる。
その後、計数部30は、待機位置へ向けて上方ヘスライドする。計数部30の上方へのスライドに伴い、接触子39が、上述した景品2の積層側面2Bに対して後側から対向した状態で上昇する。詳しくは、接触子39は、下側の景品2から順に、後面2Aに対して後側から接触しつつ上昇する。ここで、接触子39は、景品2の後面2Aに接触しながら上昇しているときには、ほとんど前後(図8(b)では左右)に動かないが、上下に隣り合う景品2の後面2Aの境界Xに差し掛かったときには、前側(図8(b)では左側)へ若干移動(変位)する。そのため、計数部30の上昇中において接触子39が境界Xにおいて前側へ移動する毎に、計数部30は、景品2が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数部30は、下側の景品2から順に1枚ずつ景品2をカウントして景品2の枚数を数え、待機位置に戻ったときには、全ての景品2の計数を完了する。
【0061】
以上のように、第2の例に係る計数部30は、接触子39の接触変位出力により景品2の枚数を数える。つまり、この計数部30では、景品2の計数に際して接触子39が景品2に接触することから、この計数部30を用いることによって、数え損なうことなく、正確に景品2の枚数を数えることができる。
なお、このように接触子39自体の前後の変位に基づいて景品2をカウントするのに代えて、図8(c)に示すように、接触子39の変位に伴う板ばね34の歪み量を歪みゲージ38等で検出し、この歪み量を接触子39の変位量の代わりに用いて景品2をカウントしてもよい。さらに、接触子39の変位量が微小である場合には、この変位量を増幅した値に基づいて景品2をカウントしてもよい。
【0062】
また、接触子39は、移動中に景品2に引っ掛からないように、角が丸められているとよい。
なお、第1の例および第2の例では、計数部30は、景品2の後側縁を揃えるために一端下降し、その後上昇するときに景品2の枚数を数えているが、下降する際に、景品2の後側縁を揃えつつ景品2の枚数を数えてもよい。
(2−3)第3の例
図9は、第3の例に係る計数部30の斜視図である。図10A〜Fは、第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
【0063】
なお、第3の例に係る計数部30の説明に際し、第1および第2の例に係る計数部30と対応する部品には、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の例に係る計数部30は、図9に示すように、ボックス形状のフレーム35を有しており、フレーム35内に、1対の押さえレバー40と、上面検知レバー41と、上面検知センサ46(図10A参照)と、カウントレバー45と、めくりローラ42と、1対の掻き上げローラ43と、ポジションセンサ44(図10A参照)と、1対の支えレバー47とを備えている。押さえレバー40、上面検知レバー41、上面検知センサ46、カウントレバー45、めくりローラ42、掻き上げローラ43、ポジションセンサ44および支えレバー47は、めくり機構49を構成する。なお、図10A〜Fでは、説明の便宜上、めくりローラ42の輪郭が太線で示されている。
【0064】
図9に示すように、1対の押さえレバー40は、互いに左右方向に間隔を隔てて、フレーム35の下端部に配置されており、景品2に臨みつつ前上側へ延びるように傾斜している(図10Aも参照)。図10Aに示すように、押さえレバー40は、その下端部に揺動軸40Aを有しており、この揺動軸40Aを中心として、揺動自在である。押さえレバー40は、常には、景品2側へ向けて付勢されており、フレーム35からはみ出して景品2側(前側であり、以下同じ。)へ臨んでいる。
【0065】
上面検知レバー41は、押さえレバー40の上方に配置されており、景品2に臨みつつ前下側(図10A〜Fでは左下側)へ延びるように傾斜している。図9に示すように、上面検知レバー41は、左右方向に延びる揺動軸41Aを有しており、この揺動軸41Aを中心として、揺動自在である。また、図10Aに示すように、上面検知レバー41は、揺動軸41Aを中心として後側(図10A〜Fでは右側)へ扇状に広がる被検知部41Bを一体的に備えている。上面検知レバー41は、被検知部41Bが上限に位置する上位置(図10A参照)と被検知部45Bが下限に位置する下位置(図10B参照)との間で揺動自在であるが、常には、上位置に位置するように付勢されている。上位置にある上面検知レバー41は、上述したように前下側へ傾斜し、フレーム35からはみ出して景品2側へ臨んでいる。
【0066】
上面検知センサ46は、下位置にある上面検知レバー41の被検知部41Bに一致する位置に配置されている(図10B参照)。上面検知センサ46は、上面検知レバー41が下位置にあるか否かを検知することができる。
図9に示すように、カウントレバー45は、上面検知レバー41の右側に配置されている。カウントレバー45は、上面検知レバー41の揺動軸41Aと同軸をなす揺動軸45Aを有しており、この揺動軸45Aを中心として、揺動自在である。なお、上面検知レバー41およびカウントレバー45は、図10A〜Fでは、ほとんど重なっている。図10Aに示すように、カウントレバー45は、揺動軸45Aを中心として後側へ扇状に広がる被検知部45Bを一体的に備えている。カウントレバー45の被検知部45Bは、上面検知レバー41の被検知部41Bよりも小さい。カウントレバー45は、被検知部45Bが上限に位置する上位置(図10A参照)と被検知部45Bが下限に位置する下位置(図10B参照)との間で揺動自在であるが、常には、上位置に位置するように付勢されている。
【0067】
カウントレバー45に関連して、計数部30には、カウントレバー45の位置を検知することができるカウントセンサ(図示せず)が設けられている。
図9に示すように、めくりローラ42は、上面検知レバー41とカウントレバー45との間で、回転自在に配置されている。めくりローラ42の回転軸は、左右方向に延びている。めくりローラ42の回転方向は、図10Aでは時計回りの方向である(図10B〜Fでも同様)。めくりローラ42の外周面は、ウレタンなどの弾性部材で被覆されている。また、めくりローラ42の外周面において、周上1箇所が、径方向外側へ突き出ており、この部分は、突出部42Aとされる。めくりローラ42は、その回転軸とともに、前後(図10A〜Fでは左右)へ移動可能であり、常には、外周面の一部がフレーム35からはみ出して景品2側へ臨むように、前側へ付勢されている。
【0068】
図9に示すように、1対の掻き上げローラ43は、互いに左右方向に間隔を隔てて、上面検知レバー41およびカウントレバー45の上方に配置されている(図10A参照)。掻き上げローラ43は、前から見て、略半円形状をなしており(図10Aも参照)、その円中心部分を中心として図10Aでは時計回りの方向へ回転自在である。掻き上げローラ43の一部は、フレーム35からはみ出して景品2側へ臨んでいる。図10Aに示すように掻き上げローラ43が待機位置にある場合には、掻き上げローラ43では、円弧部分が下側に位置する。そして、掻き上げローラ43が待機位置にある状態を基準として、掻き上げローラ43においてフレーム35からはみ出して景品2側へ臨む部分は、フック部分48とされ、景品2側へ向かうに従って上向きに湾曲するように突出している。掻き上げローラ43が回転すると、フック部分48も、掻き上げローラ43と一体となって図10Aでは時計回りの方向へ回転する(図10B〜Fでも同様)。
【0069】
ポジションセンサ44は、掻き上げローラ43の後側に配置されており、掻き上げローラ43が待機位置にあるか否かを検知することができる。
図9に示すように、1対の支えレバー47は、互いに左右方向に間隔を隔てて、フレーム35の上端部に配置されている。支えレバー47は、その上端部に揺動軸47Aを有しており、この揺動軸47Aを中心として、揺動自在である。図10Aに示すように、支えレバー47は、常には、景品2側へ向けて付勢されており、その一部がフレーム35からはみ出して景品2側へ臨んでいる。支えレバー47においてフレーム35からはみ出して景品2側へ臨む部分は、景品2側へ向かって細くなる三角形状に形成されており、支え部47Bとされる。
【0070】
このような計数部30がカセット4の景品2の枚数を数える(計数処理を行う)場合、まず、図10Aの太線矢印で示すように、計数部30が待機位置から下方へスライドする。計数部30の下方へのスライドに伴い、めくり機構49が、上述した景品2の積層側面2Bに対して後側から対向した状態で下降する。
計数部30の下降に伴い、めくり機構49では、最初に、押さえレバー40が、後上側から最上位の景品2を押さえる。これにより、この景品2がカセット4の前壁の内面へ押し付けられる。
【0071】
計数部30が引き続き下降すると、図示されていないが、押さえレバー40が、景品2の後面2Aを前側へ押しながら下降し、上位置にある上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、最上位の景品2の上面に当接する。このとき、めくりローラ42が、この景品2の後側縁に対して後上から接近している。
そして、図10Bに示すように計数部30がさらに下降すると、上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、最上位の景品2の上面に当接しつつ上向きに揺動する。これにより、上面検知レバー41およびカウントレバー45が上位置(図10A参照)から下位置(図10B参照)へ揺動する。上面検知レバー41が下位置まで揺動すると、上面検知センサ46は、上面検知レバー41が下位置にあることを検知する。
【0072】
上面検知センサ46の検知に応じて、計数部30の下降が一端停止する。これにより、上面検知レバー41およびカウントレバー45の揺動が停止する。代わりに、めくりローラ42が、時計回りの方向へ1回転する。そのため、めくりローラ42の突出部42Aも時計回りの方向へ回転する。この突出部42Aは、回転途中において最上位の景品2の後端に接触すると、この状態を保ったまま、上側へ移動する。これにより、図10Cに示すように、この景品2が、後端側においてめくり上げられる。このとき、押さえレバー40は、めくり上げられている景品2(ここでは最上位の景品2)の下の景品2の後面2Aを前側へ押しているので、最上位の景品2がめくり上げられるのに伴って下の景品2が浮き上がることが防止される。
【0073】
なお、めくりローラ42は、上述したように前後へ移動可能なので、めくられようとする景品2とめくりローラ42との前後方向における相対位置が景品2の寸法誤差等に応じて異なっていても、前後へ適宜移動することによって、どのような景品2でもめくり上げることができる(図10Cでは、めくりローラ42が後側へ移動した状態が示されている。)。
【0074】
また、上面検知センサ46の検知に応じて、めくりローラ42だけでなく、待機位置にあった掻き上げローラ43も、時計回りの方向へ1回転する。図10Cに示すようにめくりローラ42によって景品2がめくり上げられると、図10Dに示すように、1回転する途中の掻き上げローラ43のフック部分48が、めくり上げられた景品2の後端の下側(めくり上げられた景品2とこの景品2の下の景品2との隙間Y)に潜り込む。そして、掻き上げローラ43が引き続き回転することにより、この景品2の後端が、フック部分48によって掻き上げられる。なお、押さえレバー40は、掻き上げられている景品2(ここでは最上位の景品2)の下の景品2の後面2Aを引き続き押しているので、最上位の景品2が掻き上げられるのに伴って下の景品2が浮き上がることが防止される。
【0075】
ここで、このように計数部30の下降が一端停止した状態では、上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、最上位の景品2の後端に上から当接している。そのため、回転する掻き上げローラ43によって最上位の景品2の後端がかき上げられると、上面検知レバー41およびカウントレバー45は、この景品2に下から押圧されることよって、揺動する。
【0076】
そして、図10Eに示すように、掻き上げローラ43が引き続き回転すると、最上位の景品2の後端が一層かき上げられる。これに伴い、この景品2の後端は、かき上げられながら支えレバー47の支え部47Bを後側へ押す。これにより、支えレバー47は、後側へ退避するように揺動する。また、上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、この景品2から外れ、上面検知レバー41およびカウントレバー45のそれぞれは、この景品2の下方(隙間Y)において、上位置(図10Aも参照)に戻る。このとき、掻き上げローラ43の1回転が完了し、掻き上げローラ43は待機位置に戻る。そして、ポジションセンサ44は、掻き上げローラ43が待機位置に戻ったことを検知する。なお、待機位置に戻った掻き上げローラ43では、フック部分48に、掻き上げられた景品2の後端が載置されており、この景品2が掻き上げられた状態(図10E参照)が維持されている。
【0077】
また、このとき、上述したカウントセンサ(図示せず)が、カウントレバー45が上位置に戻ったことを検知する。カウントレバー45が上位置に戻ったことが1回検知されることにより、計数部30は、景品2が1枚あるとカウントする。
そして、上述したポジションセンサ44の検知に応じて、これまで静止状態にあった計数部30が、再び下降する(図示した太い実線矢印参照)。計数部30の下降に伴い、支えレバー47の支え部47Bも下降する。これにより、図10Fに示すように、支え部47Bが、掻き上げられた最上位の景品2の後端の下側へ移動すると、支えレバー47は、前側へ進出するように揺動し、支え部47Bに最上位の景品2の後端が載置される。そのため、最上位の景品2は、後端が前端より高くなるように傾いた状態で、支えレバー47に支持される。
【0078】
また、計数部30の下降に伴い、上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、最上位の景品2の下の景品2の上面に当接して揺動する。そして、上面検知センサ46が、上述したように上面検知レバー41が下位置(図10Bも参照)まで揺動したことを検知すると、計数部30の下降が再び停止する。ここで、計数部30の一度の下降量は、景品2の上下方向の厚さに相当する。
【0079】
次いで、このように最上位の景品2が支えレバー47に支持されて計数部30の下降が停止した状態で、計数部30のめくり機構49は、最上位の景品2の場合と同様の手順で、最上位の景品2の下の景品2を、めくり上げて(掻き上げて)、支えレバー47に支持させる。このとき、支えレバー47は、2枚の景品を支持することになる。その後、計数部30が下限まで下降すると、全ての景品2がめくり上げられて支えレバー47に支持される。ここで、景品2が1枚めくり上げられる毎に、計数部30は、上述したように景品2をカウントして景品2の枚数を数えるので、全ての景品2がめくり上げられたときには、全ての景品2の計数を完了する。全ての景品2の計数を完了すると、支えレバー47が後側へ退避するので、これまで支えレバー47に支持されていた全ての景品2は、支えレバー47に支持される前の状態に戻り、各景品2は、水平方向に沿って平坦となる(図10A参照)。
【0080】
以上のように、第3の例に係る計数部30は、めくり機構49が上下方向に相対変位しながら景品2を1枚ずつめくるのに応じて、景品2の枚数を数える。つまり、この計数部30では、めくり機構49が景品2を1枚めくる毎に景品2の枚数を数えられる。そのため、この計数部30を用いることによって、数え損なうことなく、正確に景品2の枚数を数えることができる。
【0081】
なお、第1および第2の例で示した揃えローラ36(図7および図8参照)が第3の例に係る計数部30に設けられてもよい。
<景品管理システムの電気的構成>
次に、景品管理システム(図1参照)の景品計数機150、景品払出機1および景品管理機100のそれぞれにおける電気的構成について説明する。
(1)景品計数機の電気的構成
図11は、景品計数機150の電気的構成を示すブロック図である。
【0082】
図11を参照して、まず、景品計数機150には、上述した制御部160が備えられている。
制御部160は、上述した計数部30、読取部50、表示部155(操作部154)のそれぞれに対して電気的に接続されている。また、制御部160には、記憶部161および通信部162(送信手段)のそれぞれが電気的に接続されている。
【0083】
記憶部161には、景品計数機150の運転条件や上述した計数データなどの必要な情報が記憶される。通信部162は、後述するように、計数データを外部機器(つまり景品払出機1や景品管理機100)に送信する。これにより、外部機器では、送信される計数データに基づいて景品2を円滑に管理することができる。ここで、通信部162にはデータ出力部163が含まれており、通信部162は、計数データが記載された図示しないレシート(計数レシートという。)をデータ出力部163から発行したり、データ出力部163に記憶媒体(図示せず)を接続させて計数データを記憶媒体に記憶したりすることができる。
【0084】
図12は、景品計数機150の表示部155での表示を示す模式図である。
表示部155では、一例として、図12に示すような表示がなされる。
詳しくは、図12の状態を基準として、表示部155では、上から順に、払出機特定キー165、景品種類特定キー166、計数モードキー167、スタート/ストップキー168、終了キー169が表示されている。また、スタート/ストップキー168および終了キー169の右側には、テンキー170および決定キー171が表示されている。これらのキーは、上述した操作部154を構成している。
【0085】
払出機特定キー165は、景品払出機1の各号機番号(ここでは1号機から4号機までであり、図1参照)を示す4つのキーを含んでいる。そして、景品種類特定キー166は、景品の各種類(特大、大、中、小)を示す4つのキーを含んでいる。また、計数モードキー167は、左から順に、入庫・補充キー172、在庫キー173および途中補充キー174を含んでいる。
【0086】
これらのキーについては、景品計数機150において実施される処理を以降で説明する際に、併せて説明される。
(2)景品払出機の電気的構成
図13は、景品払出機1の電気的構成を示すブロック図である。
図13を参照して、景品払出機1には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部60が備えられている。
【0087】
制御部60は、上述した操作部10および表示部7、ならびに、払出部65、記憶部61、通信部62(受信手段および第1受信手段)およびI/F64のそれぞれに対して電気的に接続されている。
払出部65は、景品払出機1において景品払出のために機能する部材(つまり、第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17、リフト部18および送出部19であり、図4参照)によって構成されている。そのため、制御部60が、上述した払出処理を行うために払出部65に指示を下すと、第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17、リフト部18および送出部19のそれぞれが上述したように機能することで、景品2が遊技客に払い出される(図4参照)。
【0088】
記憶部61には、景品払出機1の運転条件や後述するテーブル(後述する図16参照)等の必要な情報が記憶される。
通信部62は、景品計数機150の通信部162(図11参照)から送信される上述した計数データを受信する。ここで、通信部62には、データ読取部63が含まれている。通信部62は、景品計数機150のデータ出力部163(図11参照)で発行された上述した計数レシートに記載された計数データをデータ読取部63で読み取ったり、データ読取部63に上述した記憶媒体を接続させて、記憶媒体に記憶された計数データを読み取ったりすることができる。
【0089】
I/F64は、対応する景品管理機100の後述するI/F107(第2受信手段であり、後述する図14参照)に対して電気的に接続されている。これにより、景品払出機1と景品管理機100とが、上述したように通信することができる。
なお、表示部7には、景品計数機150から送信される計数データが表示されてもよい。
(3)景品管理機の電気的構成
図14は、景品管理機100の電気的構成を示すブロック図である。
【0090】
図14を参照して、景品管理機100には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部101が備えられている。
制御部101は、操作部102、表示部103、記憶部104、通信部105(受信手段)およびI/F107のそれぞれに対して電気的に接続されている。
操作部102は、景品管理機100の運転を制御するために操作される。表示部103には、必要な情報(たとえば、外部から受信したデータ等)が表示される。
【0091】
記憶部104には、以降で示すテーブル(後述する図15参照)等の必要な情報が記憶される。
通信部105は、景品払出機1の通信部62(図13参照)と同様に、景品計数機150の通信部162(図11参照)から上述した計数データを受信する。また、通信部105には、景品払出機1の通信部62のデータ読取部63(図13参照)と同じ構成のデータ読取部106が含まれている。そのため、通信部105は、上述した計数レシートに記載された計数データをデータ読取部106で読み取ったり、上述した記憶媒体に記憶された計数データをデータ読取部106で読み取ったりすることができる。
【0092】
ここで、上述したレシートには、計数レシートの他に、払出レシートというものが存在する。払出レシートは、遊技客が獲得した遊技媒体の数に関する情報が記載されたレシートであり、遊技客が獲得した遊技媒体を従業員が回収するのと引き換えに、遊技客に対して発行される。データ読取部106は、この払出レシートに記載された情報を読み取ることができ、この情報を読み取ると、制御部101は、払出レシートに記載された遊技媒体の獲得数に応じた数の景品2を払い出す旨のコマンド(上述した払出コマンド)を、I/F107を介して景品払出機1に送信する(以降で詳説する。)。
【0093】
I/F107は、対応する各景品払出機1のI/F64(図13参照)に対して接続されているだけでなく、別の景品管理機100のI/F107にも接続されている。これにより、上述したように親機100Mと子機100Sとが通信することができる(図1参照)。
(4)その他
図15は、景品管理機100の記憶部104に記憶されるテーブル(開店前)を示しており、(a)は、通い箱内在庫テーブル110であり、(b)は、払出機内在庫テーブル111であり、(c)は、店内在庫テーブル112である。
【0094】
景品管理機100(詳しくは、上述した親機100Mであり、図1参照)の記憶部104(図14参照)には、図15に示すように、通い箱内在庫テーブル110と払出機内在庫テーブル111と店内在庫テーブル112という3つのテーブルが記憶されている。
図15(a)に示す通い箱内在庫テーブル110に関し、遊技施設には、通い箱というものが存在する。通い箱には、前日の閉店時点で遊技施設内に存在する全ての景品2と、当日新たに入荷した景品2とが所定枚数毎にまとまった状態で収納され、事務所の金庫等で厳重に保管される。そして、当日に、必要な枚数の景品2が通い箱から取り出されて、景品払出機1に入庫または補充される。通い箱内在庫テーブル110では、通い箱に現時点で収納されている景品2の枚数が、景品2の種類毎、つまり、特大、大、中、小に応じて記憶されている。
【0095】
払出機内在庫テーブル111には、1号機から4号機までの各景品払出機1に現時点で収納されている各種類の景品2の枚数が記憶されている。
店内在庫テーブル112には、遊技施設内に現時点で存在する各種類の景品2の総数が記憶されている。そのため、各種類の景品2において、通い箱内在庫テーブル110に記憶された該当する種類の景品2の枚数と、払出機内在庫テーブル111に記憶された全ての景品払出機1の該当する種類の景品2の枚数との合計が、店内在庫テーブル112に記憶された該当する種類の景品2の枚数と一致する。
【0096】
ここで、図15では、開店前における通い箱内在庫テーブル110と払出機内在庫テーブル111と店内在庫テーブル112が示されており、この状態では、通い箱に、6000枚の特大景品と、7000枚の大景品と、4000枚の中景品と、3000枚の小景品とが収納されている一方で、各景品払出機1には、景品2が全く存在していない。これにより、通い箱内在庫テーブル110および店内在庫テーブル112のそれぞれでは、特大景品の枚数、大景品の枚数、中景品の枚数、小景品の枚数が、それぞれ、6000枚、7000枚、4000枚、3000枚と記憶されている一方で、払出機内在庫テーブル111では、全ての景品払出機1において景品2が1枚も収納されていないと記憶されている。
【0097】
なお、開店前における通い箱内在庫テーブル110における各種類の景品2の枚数の値は、従業員が上述した操作部102(図14参照)を操作することで入力される。このように入力された通い箱内在庫テーブル110の値と払出機内在庫テーブル111の値とに基づいて、制御部101(図14参照)が、店内在庫テーブル112の値を自動的に更新する。
【0098】
図16は、景品払出機1の記憶部61に記憶される払出機側テーブル70を示しており、(a)は、開店前の状態であり、(b)は、入庫・補充時の状態であり、(c)は、払出時における状態である。
各景品払出機1の記憶部61(図13参照)には、図16に示すように、払出機側テーブル70が記憶されている。払出機側テーブル70には、各景品払出機1自身における、現時点までに入庫(補充)された景品2の累積枚数(累積入庫枚数と言う。)、現時点までに出庫された(払い出された)景品2の累積枚数(累積出庫枚数と言う。)、および、現時点で保有している景品2の在庫枚数(払出機在庫枚数と言う。)が、景品2の種類毎に記憶されている。払出機側テーブル70では、各種類の景品2において、累積入庫枚数から累積出庫枚数を差し引いた値が、払出機在庫枚数と一致する。
【0099】
図16(a)に示す開店前の状態では、上述したように全ての景品払出機1に景品2が全く存在しないので、各景品払出機1の払出機側テーブル70における各値は、0(ゼロ)である。そして、後述するように、各景品払出機1では、景品払出機1に景品2が入庫(補充)されたり、景品払出機1から景品2が払い出されたりする(出庫されたりする)ことによって、その都度、制御部60(図13参照)が、払出機側テーブル70を更新する(図16(b)および図16(c)参照)。
【0100】
以上を踏まえ、景品管理システム(図1参照)でなされる景品2の管理に係る処理のうち、景品計数機150において実施される処理の手順、景品払出機1において実施される処理の手順、および、景品管理機100において実施される処理の手順のそれぞれを、順に説明する。
<景品計数機において実施される処理>
図17は、景品計数機150において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【0101】
景品計数機150では、図17に示す処理が実施される。
景品2を収容したカセット4(図3(b)参照)が上述した装填部156(図5参照)に装填されると、制御部160(図11参照)は、表示部155に表示された操作部154におけるいずれかの払出機特定キー165(図12参照)が操作(押下)されることで、これから計数する景品2が収納される景品払出機1の識別情報(号機番号)が特定されたか否かを確認する(ステップS1)。
【0102】
景品払出機1の号機番号が特定されると(ステップS1でYES)、制御部160は、特定された号機番号を記憶部161(図11参照)に記憶させる(ステップS2)。
次に、制御部160は、操作部154におけるいずれかの景品種類特定キー166(図12参照)が押されることで、これから計数する景品2の種類が決定されたか否かを確認する(ステップS3)。ここで、制御部160は、上述したように読取部50(図6参照)がカセット4に収容された景品2から読み取った景品2の色情報に応じて、景品2の種類を決定してもよい。
【0103】
景品2の種類が決定されると(ステップS3でYES)、制御部160は、決定された景品2の種類を記憶部161に記憶させる(ステップS4)。
そして、制御部160は、操作部154におけるいずれかの計数モードキー167(図12参照)、つまり、入庫・補充キー172、在庫キー173または途中補充キー174が押されることで、これから景品2を計数する目的(計数モード)が決定されたか否かを確認する(ステップS5)。計数モードキー167が押されると(ステップS5でYES)、制御部160は、決定された計数モードを記憶部161に記憶させる(ステップS6)。
【0104】
ステップS5およびS6について補足すると、まず、入庫・補充キー172が押されると(ステップS5でYES)、これから行う計数処理のモード(計数モード)が、開店前に景品払出機1に入庫される景品2の枚数(入庫枚数)または営業時間中に空のカセット4に補充される景品2の枚数(補充枚数)を数える処理のモード(入庫・補充モード)であるということが、記憶部161に記憶される(ステップS6)。また、在庫キー173が押されると(ステップS5でYES)、これから行う計数処理のモードが、閉店時において景品払出機1に存在する景品2(景品払出機1から引き出されたカセット4に収納された景品2)の枚数(在庫枚数)を数える処理のモード(在庫モード)であるということが、記憶部161に記憶される(ステップS6)。そして、途中補充キー174が押されると(ステップS5でYES)、後述するように、景品2が残っている(空でない)カセット4に補充される景品の枚数(補充枚数)を数える処理のモードであることが、記憶部161に記憶される(ステップS6)。
【0105】
このように、操作部154のキー(厳密には、払出機特定キー165、景品種類特定キー166および計数モードキー167であり、図12参照)を押すことで、これから実施される一の計数処理に関連する情報が入力される。ここでの情報は、計数処理の実施目的を識別する情報(計数モード)と、景品払出機1毎に割り当てられた識別情報(号機番号)と、景品2の種類情報とからなる。
【0106】
次に、制御部160は、操作部154におけるスタート/ストップキー168(図12参照)が押されたか否かを確認する(ステップS7)。スタート/ストップキー168が押されると(ステップS7でYES)、制御部160は、計数部30(図12参照)に対して上述した計数処理を開始させる(ステップS8)。
そして、計数処理が完了すると(ステップS9でYES)、制御部160は、計数結果(計数部30が数えた景品2の枚数であり、上述した入庫枚数、在庫枚数または補充枚数)を記憶部161に記憶させる(ステップS10)。この結果、記憶部161では、この一の計数処理に関連して、景品払出機1の号機番号と、景品2の種類と、計数モードと、計数結果とが、まとまって、上述した計数データとなった状態で記憶される。
【0107】
その後、制御部160は、操作部154における終了キー169(図12参照)が押されたか否かを確認する(ステップS11)。終了キー169が押されない場合において(ステップS11でNO)、装填部156(図5参照)に別のカセット4が装填されれば、制御部160は、この別のカセット4の景品2について、ステップS1からS10までの処理を実施する。これにより、この別のカセット4に収納された景品2についての計数処理が実施され、この別のカセット4に収納された景品2についての上述した計数データが記憶部161に記憶される。そのため、終了キー169が押されるまでの間に複数のカセット4が装填されれば、その都度、各カセット4に応じて計数処理が実施され、記憶部161には、複数のカセット4に応じた複数の計数データが記憶される。
【0108】
そして、終了キー169が押されると(ステップS11でYES)、制御部160は、記憶部161に記憶されていた全ての計数データを、通信部162(図11参照)によって外部機器(ここでは、景品払出機1)へ送信する(ステップS12)。換言すれば、通信部162が、一の計数処理での計数結果と、上述した操作部154(図12参照)の操作で入力された情報(景品払出機1の号機番号、景品2の種類情報および計数モード)とを関連付け、計数データとして外部機器へ送信する。
【0109】
図18は、景品計数機150で作成される計数データを示している。
ここで、ステップS12において、号機番号および計数モードのそれぞれが同一となっている複数の計数データは、図18の一例で示すように、まとめられ、景品2の種類毎に集計された状態で外部機器に送信される。まとめられた計数データは、図18では、テーブルをなしており、計数モード(図18では、入庫・補充モードを示す「入庫・補充」)と、号機番号(図18では、「1号機」)と、種類毎の景品2の枚数結果とから構成されている。
【0110】
つまり、図18では、1号機の景品払出機1にこれから入庫または補充される景品2の枚数(上述した入庫枚数または補充枚数であり、「入庫・補充枚数」とまとめていう。)について、特大が1000枚であり、大が1000枚であり、中が500枚であり、小が500枚であるというデータが示されている。以下では、入庫・補充枚数についての計数データは、「入庫・補充データ」とされ、在庫枚数についての計数データは、「在庫データ」とされる。
【0111】
ここで、上述した計数処理は、カセット4内に収納された全ての景品2が対象とされる。そのため、営業時間中にカセット4に景品2を補充する場合には、たとえば、景品2が10枚残っている状態(空でない状態)のカセット4に90枚の景品2を補充したのにもかかわらず、計数処理において、カセット4内の全ての(100枚の)景品2が、補充された景品2であるとされ、実際の補充枚数と異なる計数結果が入庫・補充枚数として記憶部161(図11参照)に記憶されることになる。
【0112】
この場合、上述したステップS5(図17参照)において、途中補充キー174(図12参照)を押す。これに応じて、制御部160は、計数処理が開始される前に、従業員に対して、景品2が補充される前にカセット4に残っている景品2の枚数(残枚数)を操作部154のテンキー170(図12参照)で入力させ、計数処理後のステップS10において、計数結果から残枚数を差し引いた値(実際の補充枚数)のデータを、「入庫・補充データ」として記憶部161に記憶させる。つまり、途中補充キー174を押すモードで得られる計数結果のデータは、修正された後に、「入庫・補充データ」として扱われる。
【0113】
または、カセット4に景品2を補充する前後でカセット4内の景品2の計数処理を行って、景品2を補充する前後で変化した計数結果の差(実際の補充枚数)のデータを、「入庫・補充データ」として記憶部161に記憶させてもよい。
なお、これから景品2を補充しようとするカセット4に1枚も景品2が存在しない場合(カセット4が空の場合)には、ステップS5では、上述したように、入庫・補充キー172が押される。
<景品払出機において実施される処理>
図19は、景品払出機1において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【0114】
各景品払出機1では、図19に示す処理が実施される。この処理は、所定の制御周期毎に、繰返し実行される。
各景品払出機1において、制御部60(図13参照)は、まず、景品計数機150から送信された計数データ(図17のステップS12参照)を通信部62(図13参照)で受信したか否かを確認する(ステップS21)。
【0115】
計数データが受信されると(ステップS21でYES)、制御部60は、受信した計数データ(図18参照)を記憶部61(図13参照)で一時的に記憶した後に、この計数データに含まれた号機番号を参照し、参照した号機番号が自身(景品払出機1)に付された号機番号と一致しているか否か、つまり、受信した計数データが自分宛のデータか否かを確認する(ステップS22)。よって、1号機の景品払出機1の制御部60は、図18の1号機についての計数データを受信すると、この計数データが自分宛のデータであることを確認する。
【0116】
そして、受信した計数データが自分宛のデータであると(ステップS22でYES)、制御部60は、受信した計数データ(図18参照)に含まれた計数モード(図18における見出し)に基づき、受信した計数データが、入庫・補充データおよび在庫データのいずれであるかを確認する(ステップS23)。
受信した計数データが入庫・補充データである場合には、制御部60は、後述する払出機側入庫・補充処理を実施する(ステップS24)。受信した計数データが在庫データである場合には、制御部60は、後述する払出機側在庫処理を実施する(ステップS25)。
【0117】
そして、制御部60は、上記ステップS21で計数データを受信していないと判別した場合、上記ステップS22で自分宛のデータではないと判別した場合、または、上記ステップS24、S25の処理が終了した場合には、景品管理機100から上述した払出コマンドをI/F64(図13参照)で受信したか否かを判別する(ステップS26)。払出コマンドが受信されると(ステップS26でYES)、制御部60は、上述した払出処理(図4の太線矢印参照)を実施する(ステップS27)。
【0118】
払出処理に応じて、制御部60は、記憶部61(図13参照)に記憶された払出機側テーブル70(図16参照)を更新する。払出機側テーブル70の更新については、以降で詳説する。
図20は、図19のステップS24で実施される払出機側入庫・補充処理の手順を示すフローチャートである。
【0119】
払出機側入庫・補充処理は、開店前において景品払出機1のカセット4に景品2を入庫する際や営業時間中において景品払出機1のカセット4に景品2を補充する際における景品計数機150による計数処理に応じて実施される。
払出機側入庫・補充処理では、制御部60は、まず、受信した入庫・補充データに基づいて、自己の払出機側テーブル70(図16参照)を更新する(ステップS31)。
【0120】
その後、制御部60は、この入庫・補充データを、I/F64(図13参照)を介して、景品管理機100(図1参照)に送信する(ステップS32)。ここで、I/F64は、通信部62によって受信される計数データ(入庫・補充データ)を景品管理機100へ送信する手段をなしている。
ここで、図16を参照して、払出機側テーブル70の更新について詳説する。図16に示す払出機側テーブル70は、1号機の景品払出機1(図1参照)のものとする。
【0121】
図16(a)に示す開店前の状態では、払出機側テーブル70における各値は、上述したように0(ゼロ)である。
そして、上述した通い箱内の景品2を、特大が1000枚、大が1000枚、中が500枚、小が500枚となるように、1号機の景品払出機1に入庫(補充)することとして、まず、これらの景品2をカセット4に収納してから景品計数機150(図5参照)で計数する。その結果、図18に示すような入庫・補充データが、景品計数機150から1号機の景品払出機1に送信される(図17のステップS12参照)。
【0122】
これにより、1号機の景品払出機1では、払出機側入庫・補充処理(図19のステップS24および図20参照)が実施されることで、払出機側テーブル70が更新され、払出機側テーブル70では、図16(b)に示すように、景品2の種類毎の累積入庫枚数および払出機在庫枚数が、特大が1000枚、大が1000枚、中が500枚、小が500枚となるように、書き換えられる。これが、払出機側入庫・補充処理における払出機側テーブル70の更新である(図20のステップS32参照)。ちなみに、図16(b)の払出機側テーブル70では、累積出庫枚数の各値は、引き続き0(ゼロ)である。
【0123】
一方、上述した払出処理における払出機側テーブル70の更新(図19のステップS28参照)に関し、図16(b)に示すように払出機側テーブル70が更新された状態で、1号機の景品払出機1において、払出処理によって、100枚の特大景品と、200枚の大景品と、50枚の中景品と、300枚の小景品とが、払い出されたとする。
これにより、払出機側テーブル70が更新され、払出機側テーブル70では、図16(c)に示すように、景品2の種類毎の累積出庫枚数が、特大が100枚、大が200枚、中が50枚、小が300枚となるように、書き換えられる。ここで、景品2の入庫および補充はないので、累積入庫枚数に関し、特大は1000枚、大は1000枚、中は500枚、小は500枚のままである。一方、払出機在庫枚数は、景品2の種類毎に、累積出庫枚数分だけ差し引かれることで、特大が900枚、大が800枚、中が450枚、小が200枚となるように、書き換えられる。これが、払出処理における払出機側テーブル70の更新である(図19のステップS28参照)。
【0124】
図21は、図19のステップS25で実施される払出機側在庫処理の手順を示すフローチャートである。
払出機側在庫処理は、閉店時において景品払出機1内の景品2の在庫枚数を確認する際における景品計数機150による計数処理に応じて、実施される。
図21を参照して、払出機側在庫処理では、まず、制御部60は、景品計数機150から受信した在庫データの在庫枚数(計数結果であり、景品計数機150が計数した景品払出機1内の景品2の実際の在庫枚数)と、払出機側テーブル70の在庫枚数(図16の払出機在庫枚数であり、景品払出機1が管理していた景品2の見かけ上の在庫枚数)とが一致するか否かを確認する(ステップS41)。つまり、制御部60は、景品2の在庫枚数をチェックする。
【0125】
在庫データの実際の在庫枚数と払出機側テーブル70の見かけ上の在庫枚数とが一致する場合には(ステップS41でYES)、制御部60は、払出機側テーブル70の在庫枚数(図16の払出機在庫枚数)と景品払出機1の号機番号とを含んだ自己の在庫データを、I/F64(図13参照)を介して、当該景品払出機1が接続されている上位の景品管理機100(図1参照)に送信する(ステップS42)。たとえば、図16(c)の払出機側テーブル70の場合には、1号機の景品払出機1の制御部60が、1号機の景品払出機1の在庫枚数に関し、特大が900枚、大が800枚、中が450枚、小が200枚であるという在庫データを景品管理機100(親機100Mであり、図1参照)に送信する。
【0126】
在庫データの実際の在庫枚数と払出機側テーブル70の見かけ上の在庫枚数とが一致しない場合には(ステップS41でNO)、その旨を従業員に報知するために、制御部60は、表示部7(図2および図13参照)においてエラーを表示する(ステップS43)。
そして、制御部60が、ステップS42において自己の在庫データを景品管理機100に送信すると、後述するように、景品管理機100(親機100Mであり、図1参照)でも景品2の在庫枚数のチェックが実施される。このチェックにおいて問題が無い場合には景品管理機100(親機100M)から、データクリアコマンドが景品払出機1に送信される(後述する)。制御部60は、I/F64(図13参照)を介して、このデータクリアコマンドを受信すると(ステップS44でYES)、払出機側テーブル70のデータをクリアする(ステップS45)。これにより、払出機側テーブル70における各値(図16(c)参照)は、0(ゼロ)となり、払出機側テーブル70は、開店前の状態に戻る(図16(a)参照)。
【0127】
その後、制御部60は、当該景品払出機1の号機番号とともに、払出機側テーブル70のデータのクリアを完了した旨の通知(クリア完了通知)を、I/F64(図13参照)を介して、景品管理機100に送信する(ステップS46)。
<景品管理機において実施される処理>
以下では、景品管理機100において実施される処理を説明するが、この処理は、親機100Mと子機100S(図1参照)とで異なるので、親機100Mにおいて実施される処理と、子機100Sにおいて実施される処理とを個別に説明する。
(1)親機において実施される処理
図22は、景品管理機100(親機100M)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、所定の制御周期毎に、繰り返し実行される。
【0128】
図22を参照して、親機100Mにおいて、制御部101(図14参照)は、外部機器(詳しくは子機100S、または、親機100Mに直接接続された1号機もしくは2号機の景品払出機1であり、図1参照)からのデータをI/F107(図14参照)で受信したか否かを確認する(ステップS51)。
データを受信すると(ステップS51でYES)、親機100Mの制御部101は、受信したデータを記憶部104(図14参照)に一時的に記憶した後、受信したデータが、入庫・補充データ、在庫データおよび払出データのうちのいずれであるかを判別する(ステップS52)。
【0129】
入庫・補充データまたは在庫データは、景品払出機1から直接または子機100Sを介して親機100Mに送られてくるデータである。払出データは、後述するように、子機100Sが払出レシートを読み取って、景品払出制御を行なう場合に、子機100Sから親機100Mに送られてくるデータである。
受信したデータが、入庫・補充データである場合には、親機100Mの制御部101は、管理機側入庫・補充処理を行なう(ステップS53)。つまり、受信した入庫・補充データに基づいて、自己のテーブル(図15の通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112を参照)を更新する。
【0130】
受信したデータが在庫データである場合には、親機100Mの制御部101は、管理機側在庫処理を行なう(ステップS54)。管理機側在庫処理の詳細については、後述する。
受信したデータが、払出データである場合には、受信した払出データに基づいて、自己のテーブル(図15(b)の払出機内在庫テーブル111および図15(c)の店内在庫テーブル112を参照)を更新する(ステップS55)。
【0131】
上記ステップS51でデータが受信されなかった場合または上記ステップS53、S54、S55のいずれかの処理が終了した場合には、親機100Mの制御部101は、親機100Mのデータ読取部106(図14参照)が払出レシートを読み取ったか否かを判別する(ステップS56)。データ読取部106が払出レシートを読み取った場合には、親機100Mの制御部101は、上述した払出コマンドを、景品を払出させるべき景品払出機1に送信する(ステップS57)。
【0132】
詳しくは、制御部101は、データ読取部106によって払出レシートから読み取ったデータから、遊技客が獲得した遊技媒体の数を取得し、この数に応じた景品2の払出枚数を、景品2の種類毎に決定する。そして、この決定内容を含む払出コマンドを対応する景品払出機1に対して送信する。これにより、払出コマンドを受信した景品払出機1では、景品2の払出処理が実施される(図19のステップS27)。ここで、従業員によって操作部102(図14参照)が操作されることによって、払出コマンドが任意の景品払出機1に対して送信されてもよい。
【0133】
制御部101は、払出コマンドを送信した後、自己のテーブル(図15(b)の払出機内在庫テーブル111および図15(c)の店内在庫テーブル112)を更新する(ステップS58)。
上述したように、上記ステップ53の管理機側入庫・補充処理では、受信した入庫・補充データに基づいて、自己のテーブルが更新される。このテーブルの更新について具体的に説明する。
【0134】
図23は、図15に示すテーブルが入庫または補充時に更新された状態を示している。図24は、図23に示すテーブルが払出コマンド送信後に更新された状態を示している。
ここで、図15、図23および図24を参照して、通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112の更新について詳説する。
上述したように、図15では、開店前の状態における通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112が示されている。そして、この状態において、通い箱内在庫テーブル110および店内在庫テーブル112のそれぞれでは、特大景品の枚数、大景品の枚数、中景品の枚数、小景品の枚数が、それぞれ、6000枚、7000枚、4000枚、3000枚と記憶されている。一方、払出機内在庫テーブル111では、全ての景品払出機1において景品2が1枚も収納されていないと記憶されている。
【0135】
そして、上述した通い箱内の景品2を、1号機から4号機までの各景品払出機1において特大が1000枚、大が1000枚、中が500枚、小が500枚となるように、各景品払出機1に入庫(補充)すると、上述したように、景品計数機150の計数処理を経て、各景品払出機1から、入庫・補充データが親機100Mに送信される(図20のステップS32)。ここで、親機100Mに直接接続された1号機および2号機の景品払出機1(図1参照)からは、入庫・補充データが親機100Mに直接送信され、子機100Sに接続された3号機および4号機の景品払出機1(図1参照)からは、入庫・補充データが子機100Sを経由して親機100Mに送信される。
【0136】
親機100Mの制御部101は、各景品払出機1からの入庫・補充データを受信する毎に、ステップS53の管理機側入庫・補充処理(テーブルの更新処理)を行なう。各景品払出機1からの入庫・補充データに基づく管理機側入庫・補充処理が完了した場合には、例えば、図15に示すテーブルの内容が、図23に示す内容に更新される。
詳しくは、今回の入庫(補充)により、通い箱から、4000枚の特大景品、4000枚の大景品、2000枚の中景品、2000枚の小景品が取り出されたことになる。よって、通い箱内在庫テーブル110では、図15(a)における景品2の枚数が、種類毎に、相当分差し引かれ、図23(a)に示すように、通い箱内在庫テーブル110は、特大が2000枚、大が3000枚、中が2000枚、小が1000枚となるように、書き換えられる。
【0137】
そして、払出機内在庫テーブル111は、各景品払出機1における景品2の枚数が、図23(b)に示すように、特大が1000枚、大が1000枚、中が500枚、小が500枚となるように、書き換えられる。
なお、ここでは、通い箱内の景品2が各景品払出機1に入庫(補充)されただけなので、店内の景品2の枚数は1枚も減少していないことから、店内在庫テーブル112の各値は、入庫(補充)の前後で変化していない。そのため、店内在庫テーブル112では、図23(c)に示すように、特大景品は6000枚のままであり、大景品は7000枚のままであり、中景品は4000枚のままであり、小景品は3000枚のままである。
【0138】
これが、管理機側入庫・補充処理によって実行される通い箱内在庫テーブル110および払出機内在庫テーブル111の更新である。このように通い箱内在庫テーブル110および払出機内在庫テーブル111を更新することにより、親機100Mの制御部101(図14参照)は、I/F107(図14参照)によって受信される景品払出機1の計数データ(入庫・在庫データ)を管理している。
【0139】
上記ステップS55または上記ステップS58で行なわれる自己のテーブルの更新処理について、説明する。いずれのステップS55,S58においても、景品種類毎の払出枚数を示すデータ(払出データ)に基づいて、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112が更新される。つまり、景品種類毎の払出枚数のデータに基づいて、払出機内在庫テーブル111内の対応する景品払出機1の景品種類別の景品在庫数から、対応する払出枚数が減算されることにより、払出機内在庫テーブル111の内容が更新される。また、払出機内在庫テーブル111の内容の更新に伴って、店内在庫テーブル112の内容も更新される。
【0140】
親機100Mが保持しているテーブルの内容が図23に示すような状態である場合において、各景品払出機1から、景品の払出が行なわれたとする。この際、例えば、1号機〜4号機の各景品払出機1に対する払出コマンドに含まれる払出データが、次のような内容であったとする。このような各払出データに基づいて、上記ステップS55またはS58のテーブル更新処理が行なわれたとすると、テーブルの内容は図24に示す内容に変化する。
(1号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:100枚、大景品:200枚、中景品:50枚、小景品:300枚
(2号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:500枚、大景品:0枚、中景品:100枚、小景品:0枚
(3号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:400枚、大景品:550枚、中景品:300枚、小景品:100枚
(4号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:300枚、大景品:350枚、中景品:200枚、小景品:200枚
図25は、図22のステップS54で実施される管理機側在庫処理の手順を示すフローチャートである。
【0141】
管理機側在庫処理は、上述した払出機側在庫処理(図19のステップS25および図21参照)に連動して、閉店時において景品払出機1内の景品2の枚数を確認する際に、実施される。
図25を参照して、管理機側在庫処理では、まず、親機100Mの制御部101(図14参照)は、景品払出機1から受信した在庫データ(景品払出機1自身が管理する在庫データ)の在庫枚数(たとえば、図16(c)の払出機在庫枚数)と、払出機内在庫テーブル111内の対応する景品払出機1の在庫枚数(たとえば、図24(b)参照)とが一致するか否かを確認する(ステップS81)。
【0142】
そして、受信した払出機在庫枚数と、払出機内在庫テーブル111において対応する在庫枚数とが一致する場合には(ステップS81でYES)、その旨を従業員に報知するため、制御部101は、表示部103(図14参照)において、当該景品払出機1の号機番号とともにOKを表示する(ステップS82)。
受信した払出機在庫枚数と、払出機内在庫テーブル111において対応する在庫枚数とが一致しない場合には(ステップS81でNO)、その旨を従業員に報知するために、制御部101は、表示部103において、当該景品払出機1の号機番号とともにエラーを表示する(ステップS83)。ここで、表示部103にエラー等の表示がなされる以外に、必要事項が印字されたリストが景品管理機100(親機100M)から発行されてもよい。
【0143】
そして、制御部101は、ステップS82においてOK表示を行うと、対応する景品払出機1に対して、I/F107(図14参照)を介して、上述したデータクリアコマンドを送信する(ステップS84)。ここで、対応する景品払出機1が、上述した1号機または2号機である場合には、データクリアコマンドは、親機100Mから対応する景品払出機1に直接送信される。一方、対応する景品払出機1が、上述した3号機または4号機である場合には、データクリアコマンドは、親機100Mから、子機100Sを経由して対応する景品払出機1に送信される。
【0144】
これに応じて、景品払出機1では、上述したように、払出機側テーブル70(図16(c)参照)のデータがクリアされる(図21のステップS45)。そして、景品払出機1から、払出機側テーブル70のデータのクリアを完了した旨の通知(クリア完了通知)が、当該景品払出機1の号機番号とともに送信される(図21のステップS46)。ここで、対応する景品払出機1が、上述した1号機または2号機である場合には、クリア完了通知は、親機100Mに直接送信される。一方、対応する景品払出機1が、上述した3号機または4号機である場合には、クリア完了通知は、子機100Sを経由して親機100Mに送信される。
【0145】
制御部101は、I/F107を介してクリア完了通知を受信すると(ステップS85でYES)、自己のテーブルにおける払出機内在庫テーブル111(たとえば、図24(b)参照)内の当該景品払出機1に対応するデータをクリアする(ステップS86)。
そして、制御部101は、1号機から4号機までの全ての景品払出機1からクリア完了通知を受けるのに応じて払出機内在庫テーブル111の全ての景品払出機1についてのデータをクリアすると(ステップS87でYES)、通い箱内在庫テーブル110および店内在庫テーブル112の全てのデータをクリアした後、本日の景品管理が正常に終了した旨を作業者に報知するために、表示部103において終了を表示する(ステップS88)。
(2)子機において実施される処理
図26は、景品管理機100(子機100S)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し行われる。
【0146】
図26を参照して、子機100Sにおいて、制御部101(図14参照)は、外部機器(子機100Sに直接接続された3号機または4号機の景品払出機1であり、図1参照)からのデータをI/F107(図14参照)で受信したか否かを確認する(ステップS91)。ここでのデータには、上述した入庫・補充データおよび在庫データ(景品払出機1自身が管理する在庫データ)の両方が含まれる。
【0147】
データを受信すると(ステップS91でYES)、制御部101は、受信したデータを、I/F107を介して、親機100Mに送信(転送)する(ステップS92)。ここで、子機100Sも、親機100Mと同様に(図22のステップS58)、払出機内在庫テーブル111(図15(b)、図23(b)および図24(b)参照)を持っていて、自分が管理する景品払出機1(3号機および4号機)について、払出機内在庫テーブル111を、受信したデータに基づいて適宜更新してもよい。
【0148】
また、子機100Sの制御部101は、データ読取部106(図14参照)が上述した払出レシートを読み取ったか否かを判別する(ステップS93)。
払出レシートが読み取られると(ステップS93でYES)、子機100Sの制御部101は、親機100Mの制御部101と同様に、上述した払出コマンドを対応する景品払出機1(3号機または4号機の景品払出機1)に対して送信する(ステップS94)。これにより、払出コマンドを受信した景品払出機1では、景品2の払出処理が実施される(図19のステップS27)。子機100Sの制御部101は、払出コマンドを景品払出機1に送信した後、上述した払出データを親機100Mに送信する(ステップS95)。この際、子機100Sは、自分が管理する景品払出機1(3号機および4号機)についての払出機内在庫テーブル111を持っている場合には、この払出機内在庫テーブル111を、払出データに基づいて更新してもよい。
【0149】
また、子機100Sの制御部101は、上述した管理機側在庫処理(図25参照)において、親機100Mから上述したデータクリアコマンドを受信した場合には(ステップS96のYES)、データクリアコマンドを対応する景品払出機1に送信(転送)する(ステップS97)。また、子機100Sの制御部101は、各景品払出機1から上述したクリア完了通知を受信した場合には(ステップS98のYES)、クリア完了通知を親機100Mに送信(転送)する(ステップS99)。
【0150】
以上のように、この景品管理システム(図1参照)では、景品計数機150を用いて景品2を円滑に管理できる。特に、景品計数機150については本発明のようにデータを外部送信できるものを用いれば、景品払出機1や景品管理機100については既存のものを用いても、本発明の景品管理システムを構築することができ、景品2の円滑な管理が可能となる。よって、遊技店では、景品計数機150を新設するだけで済む。
【0151】
そして、上述した計数データでは、一の計数処理での計数結果と、景品計数機150における操作部154(図12参照)の操作によって入力された情報(景品払出機1の号機番号、景品2の種類および計数モード)とが関連付けられているので(図18参照)、計数データから、どの情報に関連する計数結果なのかを容易に把握できる。これにより、計数データが送信される景品払出機1(景品管理機100)では、計数データを円滑に利用して景品2を一層円滑に管理することができる。
【0152】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、図27では、景品計数機150で作成される計数データの変形例を示している。
上述した実施例では、号機番号および計数モードのそれぞれが同一となっている複数の計数データは、図18で示すように、まとめられ、景品2の種類毎に集計された状態で外部機器(ここでは、景品払出機1)に送信される。
【0153】
ここで、図28に示すように、種類毎の景品2の合計枚数(図28において太線で囲まれた部分を参照)に加えて、カセット4毎にどの種類の景品2が何枚収納されているかというデータが景品払出機1に送信されてもよい。
これに応じて、各カセット4には、景品払出機1のキャビネット3(図2参照)内における配置位置に応じて識別情報(カセットNo.)が割り当てられている。そして、景品計数機150(図5参照)は、カセット4毎に景品2の計数処理を行う際に、計数処理に先立って、従業員に対して、操作部154のテンキー170(図12参照)を押してから決定キー171(図12参照)を押すことでカセット4の識別情報を入力し、どのカセット4の景品2の計数処理を行うかを特定する行為を求める。
【0154】
この場合、一の計数処理の計数データには、景品払出機1の号機番号と、カセット4の識別情報と、景品2の種類と、計数モードと、計数結果とが含まれることとなる。つまり、一の計数処理において計数結果に関連付けられる情報には、景品払出機1の号機番号、景品2の種類および計数モードだけでなく、カセット4の識別情報も含まれることになる。
【0155】
これにより、景品払出機1では、このような計数データを受信することで、どのカセット4にどの種類の景品2が何枚収納されているかを把握することができる。また、景品管理機100では、各景品払出機1においてどのカセット4にどの種類の景品2が何枚収納されているかを把握できるだけでなく、上述した払出コマンドを景品払出機1に送信する際に、払い出す景品2の種類および枚数だけでなく、どのカセット4で景品2を払い出すかということについても、景品払出機1に対して指示することができる。
【0156】
さらに、同じ種類の景品2でも、その価値(レート)が異なる場合には、計数データにおいてレートを計数結果に関連付けてもよい。
そして、上述した払出機側在庫処理では、景品払出機1が、自身で管理する在庫データを景品管理機100に送信しているが(図21のステップS42)、景品計数機150から受信した在庫データをそのまま景品管理機100に送信(転送)してもよい。この場合、景品管理機100では、景品計数機150の在庫データ(計数データ)に基づいて、上述した管理機側在庫処理が実施される。
【0157】
また、上述した実施例では、景品計数機150は、景品払出機1を介して、景品管理機100(親機100M)に対して間接的に接続されているが(図1参照)、上述した景品計数機150の通信部162(図11参照)と景品管理機100の通信部105(図14参照)とを介して景品管理機100に直接接続されてもよい。
この場合には、景品計数機150と景品管理機100とが互いに直接通信可能となる。そして、景品管理機100(親機100M)では、通信部105において、景品計数機150から送信される計数データを受信し、この計数データは、制御部101(図14参照)によって管理され、計数データに基づいて、上述した通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112(図15、図23および図24参照)が適宜更新される。
【0158】
また、上述した実施例では、景品計数機150は、カセット4に収納された状態で装填部156(図5参照)に装填された景品2(図3(b)参照)を計数している。ここで、上述した通い箱も装填部156に装填することができて、景品計数機150が、通い箱に収納されたままの状態にある景品2を計数してもよく、さらには、カセット4や通い箱に収納されていない状態にある景品2を装填部156で受け入れて景品2を計数してもよい。
【0159】
また、上述した計数処理は、上述した開店前の入庫時、営業時間中の補充時、閉店時に限らず、たとえば、営業中の従業員交代時において景品払出機1内の景品2の枚数を確認するために実施されてもよく、このとき得られた計数データは、景品計数機150、景品払出機1および景品管理機100(図1参照)のそれぞれにおいて適宜記憶および管理されてもよい。
【0160】
そして、上述した読取部50(図6参照)は、計数部30(図7〜図10F参照)とともに上下にスライドして、カセット4の開放部11(図3参照)を介して、カセット4に収納された全ての景品2(図3(b)参照)の色情報を読み取ってもよい。これにより、カセット4に間違った景品2が混じっていないかを確認することができる。
【符号の説明】
【0161】
1 景品払出機
2 景品
4 カセット
30 計数部
50 読取部
61 記憶部
62 通信部
64 I/F
100 景品管理機
101 制御部
105 通信部
107 I/F
150 景品計数機
154 操作部
156 装填部
162 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立して設けられ、景品払出機に用いられる景品を計数する景品計数機であって、
景品が装填される装填部と、
前記装填部に装填された景品を計数する計数手段と、
前記計数手段による景品の計数結果を含む計数データを外部機器へ送信する送信手段と、
を含むことを特徴とする、景品計数機。
【請求項2】
一の計数処理に関連する情報を入力するための入力手段を含み、
前記送信手段は、一の計数処理での前記計数結果と、前記入力手段によって入力された情報とを関連付け、前記計数データとして外部機器へ送信することを特徴とする、請求項1記載の景品計数機。
【請求項3】
前記情報は、計数処理の実施目的を識別する情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機。
【請求項4】
前記情報は、前記景品払出機毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機。
【請求項5】
前記装填部には、景品がカセットに収容された状態で装填され、
前記情報は、前記カセット毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機。
【請求項6】
前記情報は、景品の種類情報であることを特徴とする、請求項2記載の景品計数機。
【請求項7】
前記装填部に装填された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取る読取手段を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、
を含み、
前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、
前記景品払出機と通信可能な景品管理機と、
を含み、
前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する第1受信手段と、前記第1受信手段によって受信される前記計数データを前記景品管理機へ送信する手段と、を含み、
前記景品管理機は、前記景品払出機から送信される前記計数データを受信する第2受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。
【請求項10】
請求項1〜7のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品管理機と、
を含み、
前記景品管理機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−233640(P2010−233640A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−82476(P2009−82476)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】