説明

暖房便座装置

【課題】確実に省エネルギー運転を実行することができる暖房便座装置を提供することを目的とする。
【解決手段】着座面を加熱する加熱手段を有する便座と、非使用時には前記加熱手段への通電を停止しまたは通電量を小さくして前記着座面を加熱し、使用時には前記加熱手段への通電量を大きくして前記着座面を急速加熱することにより前記着座面を昇温させる即暖運転モードと、非使用時および使用時において前記加熱手段への通電量を制御して前記着座面を加熱することにより前記着座面を常時着座に適した温度に保温する保温運転モードと、のいずれかを運転モードとして選択し、前記選択した運転モードに基づいて前記加熱手段への通電量の制御を実行する制御部と、を備えたことを特徴とする暖房便座装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、暖房便座装置に関し、具体的には便器に設けられる便座を暖めることができる暖房便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者がトイレに入室した後、便座に着座するまでの数秒間で便座の着座部を適温まで高速に昇温させ、使用者が便座に着座すると発熱体の加熱を停止または加熱量を低減する暖房便座がある(特許文献1)。特許文献1に記載された暖房便座は、常時便座を加温しておく必要がなく、使用時にのみ便座を暖房するため、省エネルギー化を図ることができる。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された暖房便座は、便座を急速に加熱する一方で、使用後には発熱体の加熱を停止または加熱量を低減するため、便座が冷めやすいという特性を有する。使用頻度が低い場合には、常時便座を保温するために必要な消費電力よりも少ない消費電力で運転できるため省エネルギー運転を実行できるが、例えば駅やデパートなどのトイレのように使用頻度が高い場合には、使用後において便座が冷めた後に便座の急速加熱を繰り返すため、省エネルギー運転を実行できないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−12346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、確実に省エネルギー運転を実行することができる暖房便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、着座面を加熱する加熱手段を有する便座と、非使用時には前記加熱手段への通電を停止しまたは通電量を小さくして前記着座面を加熱し、使用時には前記加熱手段への通電量を大きくして前記着座面を急速加熱することにより前記着座面を昇温させる即暖運転モードと、非使用時および使用時において前記加熱手段への通電量を制御して前記着座面を加熱することにより前記着座面を常時着座に適した温度に保温する保温運転モードと、のいずれかを運転モードとして選択し、前記選択した運転モードに基づいて前記加熱手段への通電量の制御を実行する制御部と、を備えたことを特徴とする暖房便座装置である。
【0007】
この暖房便座装置によれば、制御部は、即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択し、その選択した運転モードに基づいて加熱手段への通電量を制御することができる。そして、制御部は、即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択する。即暖運転モードでは、急速加熱時の消費電力量は大きく非使用時の消費電力量は小さいのに対し、保温運転モードは、便座を常時着座に適した温度に加熱する。そのため、使用頻度が高くなければ、保温運転モードよりも即暖運転モードの方が消費電力量が小さい。しかし、使用頻度の高低によって即暖運転モードの消費電力量と保温運転モードの消費電力量との間の大小関係に差が生じることがわかった。そのため、即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択することにより、確実に省エネルギー運転を実行することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記暖房便座装置の使用頻度を認識し、前記認識した使用頻度に基づいて前記運転モードを選択することを特徴とする暖房便座装置である。
この暖房便座装置によれば、制御部は、認識した使用頻度に基づいて、即暖運転モードと保温運転モードとのいずれかを運転モードとして選択する。そのため、使用状況に応じて省エネルギー運転に適切な運転モードを選択することができ、確実な省エネルギー運転を自動的に実行することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御部は、予め決定された所定の時間、前記即暖運転モードを実行した場合の消費電力量と、前記保温運転モードを実行した場合の消費電力量との間における大小関係が逆転する分岐点の使用頻度よりも前記認識した使用頻度が低い場合には前記即暖運転モードを運転モードとして選択し、前記分岐点の使用頻度よりも前記認識した使用頻度が高い場合には前記保温運転モードを運転モードとして選択することを特徴とする暖房便座装置である。
【0009】
この暖房便座装置によれば、制御部は、認識した使用頻度が、即暖運転モードと保温運転モードとの間における消費電力量の大小関係が逆転する分岐点の使用頻度よりも低いか否かを判断する。そして、制御部は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低い場合には即暖運転モードを運転モードとして選択し、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高い場合には保温運転モードを運転モードとして選択する。つまり、制御部は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度に基づいて即暖運転モードと保温運転モードとの間において運転モードを切り替える。そのため、一日を通して省エネルギーに好適な運転モードを選択して実行することができる。
【0010】
第4の発明は、第3の発明において、前記制御部は、周囲温度、前記便座の設定温度、および消費電力量の少なくともいずれかのデータに基づいて前記分岐点を補正することを特徴とする暖房便座装置である。
【0011】
この暖房便座装置によれば、制御部は、使用頻度に加え、暖房便座装置の周囲温度や、便座の設定温度や、ある条件下において暖房便座装置の設置現場で測定した消費電力量などに基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択する。そのため、制御部は、より消費電力量を抑えた省エネルギー運動を実行することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の態様によれば、確実に省エネルギー運転を実行することができる暖房便座装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する斜視模式図である。
【図2】本実施形態にかかる暖房便座装置の要部構成を例示するブロック図である。
【図3】本実施形態の即暖運転モードにおける時間と目標温度との関係を例示するグラフ図である。
【図4】本実施形態の保温運転モードにおける時間と目標温度との関係を例示するグラフ図である。
【図5】本実施形態にかかる暖房便座装置の即暖運転モードと保温運転モードとの間の切替動作について説明するためのグラフ図である。
【図6】本実施形態にかかる暖房便座装置の動作の具体例を説明するための模式図である。
【図7】本実施形態にかかる暖房便座装置の動作の他の具体例を説明するための模式図である。
【図8】本実施形態にかかる暖房便座装置の動作のさらに他の具体例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する斜視模式図である。
また、図2は、本実施形態にかかる暖房便座装置の要部構成を例示するブロック図である。
【0015】
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた暖房便座装置100と、を備える。暖房便座装置100は、暖房便座機能部400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、暖房便座機能部400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。便座200および便蓋300は、便座200からの放熱を防ぐために、断熱材を内蔵しておくのが好ましい。
【0016】
便座200は、図2に表したように、ヒータ(加熱手段)210と、温度検知手段220と、を内蔵する。ヒータ210は、通電されて発熱することにより、便座200を暖めることができる。また、温度検知手段220は、便座200の温度を検知することができる。
【0017】
暖房便座機能部400は、制御部410を有する。制御部410は、温度検知手段220からの検知信号に基づいてヒータ210の加熱量を制御することができる。また、暖房便座機能部400は、便座200への使用者の着座を検知する着座検知センサ420と、便座200の前方にいる使用者を検知する人体検知センサ430と、トイレ室への使用者の入室を検知する入室検知センサ440と、を有する。
【0018】
着座検知センサ420は、使用者が便座200に着座する直前において便座200の上方に存在する人体や、便座200に着座した使用者を検知することができる。すなわち、着座検知センサ420は、便座200に着座した使用者だけではなく、便座200の上方に存在する使用者を検知することができる。このような着座検知センサ420としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
【0019】
また、人体検知センサ430は、便器800の前方にいる使用者、すなわち便座200から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる。つまり、人体検知センサ430は、トイレ室に入室して便座200に近づいてきた使用者を検知することができる。このような人体検知センサ430としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサなどを用いることができる。
【0020】
また、入室検知センサ440は、トイレ室のドアを開けて入室した直後の使用者や、トイレ室に入室しようとしてドアの前に存在する使用者を検知することができる。つまり、入室検知センサ440は、トイレ室に入室した使用者だけではなく、トイレ室に入室する前の使用者、すなわちトイレ室の外側のドアの前に存在する使用者を検知することができる。このような入室検知センサ440としては、焦電センサや、ドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いることができる。マイクロ波のドップラー効果を利用したセンサや、マイクロ波を送信し反射したマイクロ波の振幅(強度)に基づいて被検知体を検出するセンサなどを用いた場合、トイレ室のドア越しに使用者の存在を検知することが可能となる。つまり、トイレ室に入室する前の使用者を検知することができる。
【0021】
図1に表したトイレ装置では、暖房便座機能部400の上面に凹設部451が形成され、この凹設部451に一部が埋め込まれるように入室検知センサ440が設けられている。入室検知センサ440は、便蓋300が閉じた状態では、その基部付近に設けられた透過窓310を介して使用者の入室を検知する。また、着座検知センサ420および人体検知センサ430は、暖房便座機能部400の前方の中央部に設けられている。但し、着座検知センサ420、人体検知センサ430、および入室検知センサ440の設置形態は、これだけに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
【0022】
また、暖房便座機能部400は、衛生洗浄装置としての機能部を併設してもよい。すなわち、暖房便座機能部400は、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴出する図示しない吐水ノズルを有する衛生洗浄機能部などを適宜備えてもよい。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
【0023】
またさらに、暖房便座機能部400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。この際、暖房便座機能部400の側面には、脱臭ユニットからの排気口453及び室内暖房ユニットからの排出口455が適宜設けられる。ただし、本発明においては、衛生洗浄機能部やその他の付加機能部は必ずしも設けなくてもよい。
【0024】
次に、本実施形態にかかる暖房便座装置100が実行可能な運転モードについて、図面を参照しつつ説明する。
図3は、本実施形態の即暖運転モードにおける時間と目標温度との関係を例示するグラフ図である。
また、図4は、本実施形態の保温運転モードにおける時間と目標温度との関係を例示するグラフ図である。
なお、図3および図4に表した縦軸は、便座200の着座面の目標温度を表しており、図3および図4に表した横軸は、時間を表している。
【0025】
本実施形態の制御部410は、非使用時にはヒータ210への通電を停止あるいは通電量を小さくして便座200の着座面を加熱し、使用時にはヒータ210への通電量を大きくして便座200の着座面を急速加熱することにより、その着座面を適温に昇温させる即暖運転モードを実行することができる。
【0026】
ここで、本願明細書において「使用時」とは、入室検知センサ440が人体を検知してから人体を検知しなくなるまでの間、あるいは、人体検知センサ430が人体を検知してから人体を検知しなくなるまでの間をいうものとする。または、本願明細書において「使用時」とは、入室検知センサ440が人体を検知してから人体検知センサ430および着座検知センサ420の少なくともいずれかが人体を検知しなくなるまでの間、あるいは、人体検知センサ430が人体を検知してから入室検知センサ440および着座検知センサ420の少なくともいずれかが人体を検知しなくなるまでの間をいうものとする。
一方、本願明細書において「非使用時」とは、前述した「使用時」以外の間をいうものとする。
【0027】
即暖運転モードの一例について説明すると、図3(a)に表したように、例えば使用者がトイレに入室する前などのような使用前の非使用時には、制御部410は、目標温度を設定せず、ヒータ210への通電を停止する(時間t1)。続いて、制御部410は、使用時になると目標温度T1を設定し、ヒータ210への通電量を大きくして便座200の着座面を急速加熱することにより、その着座面を適温(目標温度T1)に昇温させる(時間t2)。使用時(時間t2)の目標温度T1は、例えば使用者が設定した便座200の設定温度あるいはその近傍の温度である。続いて、例えば使用者がトイレから退室した後などのような使用後の非使用時になると、制御部410は、再び目標温度を設定せず、ヒータ210への通電を停止する(時間t3)。
【0028】
また、即暖運転モードの他の一例について説明すると、図3(b)に表したように、例えば使用者がトイレに入室する前などのような使用前の非使用時には、制御部410は、使用時の目標温度T1よりも低い目標温度T2を設定して通電量を小さくすることにより、便座200の着座面を目標温度T2に維持する(時間t1)。続いて、制御部410は、使用時になると非使用時の目標温度T2よりも高い目標温度T1を設定し、ヒータ210への通電量を大きくして便座200の着座面を急速加熱することにより、その着座面を適温(目標温度T1)に昇温させる(時間t2)。使用時(時間t2)の目標温度T1は、例えば使用者が設定した便座200の設定温度あるいはその近傍の温度である。続いて、例えば使用者がトイレから退室した後などのような使用後の非使用時になると、制御部410は、使用時の目標温度T1よりも低い目標温度T2を設定して通電量を小さくすることにより、便座200の着座面を目標温度T2に維持する(時間t3)。
【0029】
また、制御部410は、非使用時および使用時においてヒータ210への通電量を制御して便座200の着座面を加熱することにより、その着座面を常時適温に保温する保温運転モードを実行することができる。
【0030】
保温運転モードの一例について説明すると、図4(a)に表したように、使用前の非使用時、使用時、および使用後の非使用時において、制御部410は、目標温度T1を設定し、ヒータ210への通電量を制御する(時間t1〜t3)。そして、制御部410は、便座200の着座面を加熱することにより、その着座面を常時適温(目標温度T1)に保温する。使用時および非使用時(時間t1〜t3)の目標温度T1は、例えば使用者が設定した便座200の設定温度あるいはその近傍の温度である。
【0031】
また、保温運転モードの他の一例について説明すると、図4(b)に表したように、例えば使用者がトイレに入室する前などのような使用前の非使用時には、制御部410は、使用時の目標温度T1よりも僅かに低い目標温度T3を設定して通電量を制御することにより、便座200の着座面を目標温度T3に維持する(時間t1)。続いて、制御部410は、使用時になると非使用時の目標温度T3よりも僅かに高い目標温度T1を設定して通電量を制御することにより、便座200の着座面を目標温度T1に維持する(時間t2)。使用時(時間t2)の目標温度T1は、例えば使用者が設定した便座200の設定温度あるいはその近傍の温度である。また、非使用時の目標温度T3は、例えば使用者が便座200に着座しても冷たいと感じない程度の着座に適した温度である。
【0032】
ここで、保温運転モードにおける非使用時の目標温度T3と使用時の目標温度T1との間の温度差は、即暖運転モードにおける非使用時の目標温度T2と使用時の目標温度T1との間の温度差よりも小さい。言い換えれば、即暖運転モードにおける非使用時の目標温度T2と使用時の目標温度T1との間の温度差は、保温運転モードにおける非使用時の目標温度T3と使用時の目標温度T1との間の温度差よりも大きい。
【0033】
このように、制御部410は、保温運転モードにおいて複数の目標温度を設定してもよい。つまり、本願明細書において「保温運転モード」という範囲には、非使用時の目標温度と使用時の目標温度との間の温度差が、即暖運転モードにおける非使用時の目標温度と使用時の目標温度との間の温度差よりも小さくなるように、複数の目標温度が設定された運転モードが含まれるものとする。
【0034】
続いて、例えば使用者がトイレから退室した後などのような使用後の非使用時になると、制御部410は、使用時の目標温度T1よりも僅かに低い目標温度T3を設定して通電量を制御することにより、便座200の着座面を目標温度T3に維持する(時間t3)。
【0035】
次に、本実施形態にかかる暖房便座装置100の動作について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態にかかる暖房便座装置の即暖運転モードと保温運転モードとの間の切替動作について説明するためのグラフ図である。
なお、図5に表した縦軸は、予測消費電力量を表しており、図5に表した横軸は、予測使用頻度を表している。予測消費電力量とは、例えば、使用頻度を識別する際の時間帯内における消費電力量の予測値である。
【0036】
本実施形態にかかる暖房便座装置100の制御部410は、図3に関して前述した即暖運転モードと、図4に関して前述した保温運転モードと、を択一的に実行することができる。
即暖運転モードでは、制御部410は、常時便座200を保温しておく必要がなく、使用時にのみ便座200の着座面を急速に加熱することにより、その着座面を適温に昇温させる。そのため、例えば図5に表した予測使用頻度F1のように使用頻度が比較的低い場合には、暖房便座装置100は、図5に表した実線L1(即暖運転モードの予測線)上の点P1のように、消費電力量を抑えることができる。
【0037】
一方、保温運転モードでは、制御部410は、ヒータ210への通電量を制御して便座200の着座面を加熱することにより、その着座面を常時適温に保温している。そのため、例えば図5に表した予測使用頻度F1のように使用頻度が比較的低い場合には、暖房便座装置100は、図5に表した実線L2(保温運転モードの予測線)上の点P2のように、即暖運転モードよりも大きい電力量を消費する。
【0038】
これに対して、例えば図5に表した予測使用頻度F2のように使用頻度が比較的高い場合における保温運転モードでは、暖房便座装置100は、図5に表した実線L2上の点P3のように、消費電力量を抑えることができる。一方、例えば図5に表した予測使用頻度F2のように使用頻度が比較的高い場合における即暖運転モードでは、暖房便座装置100は、図5に表した実線L1上の点P4のように、保温運転モードよりも大きい電力量を消費する。
【0039】
これは、即暖運転モードでは、図3に関して前述したように、制御部410は、使用時になるとヒータ210への通電量を大きくして便座200の着座面を急速加熱する一方で、非使用時になるとヒータ210への通電を停止あるいは通電量を小さくするためである。つまり、即暖運転モードは、非使用時になると便座200が冷めてしまうという特性を有する。そして、使用頻度が比較的高い場合には、制御部410は、使用後において便座200が冷めた後に便座200の急速加熱を繰り返すことになる。そのため、即暖運転モードは、使用頻度が比較的低い場合には保温運転モードよりも省エネルギー化運動を実行できるが、使用頻度が比較的高い場合には保温運転モードよりも省エネルギー化運動を実行できない場合がある。
【0040】
これにより、図5に表したように、実線L1と実線L2との交差点C1、すなわち即暖運転モードと保温運転モードとの間における消費電力量の大小関係が逆転する分岐点C1が存在する。また、その分岐点C1に対応する予測使用頻度F3が存在する。
なお、制御部410は、暖房便座装置100の周囲温度や、便座200の設定温度や、予想される着座時間や、ある条件下において暖房便座装置100の設置現場で測定した消費電力量などに基づいて、実線L1(即暖運転モードの予測線)および実線L2(保温運転モードの予測線)を補正することができる。
【0041】
例えば、設定温度がより低く設定された場合を一例として説明すると、設定温度が低く設定されたことにより目標温度が低くなり、消費電力量が小さくなるため、制御部410は、実線L1を補正して破線B1(補正した即暖運転モードの予測線)とし、実線L2を補正して破線B2(補正した保温運転モードの予測線)とする。
ここで、保温運転モードにおける消費電力量は、暖房便座装置100の待機状態(保温状態)に支配されるため、制御部410は、使用頻度にかかわらず破線B1を実線L1と略平行に補正する。
一方、即暖運転モードにおける消費電力量は、便座200の加熱状態に支配されるため、すなわち使用頻度および温度上昇量に比例するため、制御部410は、使用頻度に応じて破線B2を補正する。その結果、破線B2と実線L2とは、互いに平行にはならない。
【0042】
これにより、設定温度がより低く設定されたことに基づいて補正した予測線においても、破線B1と破線B2との交差点C2、すなわち即暖運転モードと保温運転モードとの間における消費電力量の大小関係が逆転する分岐点C2が存在する。また、その分岐点C2に対応する予測使用頻度F4が存在する。
【0043】
そこで、本実施形態にかかる暖房便座装置100の制御部410は、即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択し、その選択した運転モードに基づいてヒータ210への通電量を制御することができる。より具体的には、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度が分岐点C1に対応する予測使用頻度F3よりも低いか否かを判断する。そして、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点C1に対応する予測使用頻度F3よりも低いと判断した場合には(例えば予測使用頻度F1の場合)、即暖運転モードを運転モードとして選択する。一方、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点C1に対応する予測使用頻度F3よりも高いと判断した場合には(例えば予測使用頻度F2の場合)、保温運転モードを運転モードとして選択する。
【0044】
これによれば、制御部410は、使用頻度に応じて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして適切に選択するため、確実に省エネルギー運転を実行することができる。また、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度に基づいて即暖運転モードと保温運転モードとの間において運転モードを切り替えるため、一日を通して省エネルギーに好適な運転モードを選択して実行することができる。
【0045】
さらに、本実施形態にかかる暖房便座装置100の制御部410は、分岐点C2および予測使用頻度F4に関して前述したように、暖房便座装置100の周囲温度や、便座200の設定温度や、予想される着座時間や、ある条件下において暖房便座装置100の設置現場で測定した消費電力量などに基づいて、実線L1および実線L2をそれぞれ補正し、破線B1および破線B2とすることができる。その結果、制御部410は、運転モードを選択するための1つの基準となる使用頻度を分岐点C1に対応する予測使用頻度F3から分岐点C2に対応する予測使用頻度F4へ補正することができる。つまり、制御部410は、暖房便座装置100の周囲温度や、便座200の設定温度や、予想される着座時間や、ある条件下において暖房便座装置100の設置現場で測定した消費電力量などに基づいて、運転モードを選択する際の基準値を補正することができる。
【0046】
そして、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度が予測使用頻度F4よりも低いと判断した場合には、即暖運転モードを運転モードとして選択する。一方、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度が予測使用頻度F4よりも高いと判断した場合には、保温運転モードを運転モードとして選択する。
【0047】
これによれば、制御部410は、使用頻度に加え、暖房便座装置100の周囲温度や、便座200の設定温度や、予想される着座時間や、ある条件下において暖房便座装置100の設置現場で測定した消費電力量などに基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択する。そのため、制御部410は、より消費電力量を抑えた省エネルギー運動を実行することができる。
【0048】
次に、本実施形態にかかる暖房便座装置100の動作の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態にかかる暖房便座装置の動作の具体例を説明するための模式図である。
【0049】
本具体例では、制御部410は、1日を1時間毎の時間帯に区切り、その時間帯内に使用した回数の履歴を記憶し学習する。ここで、本具体例において「使用した回数」とは、着座検知センサ420が人体を検知した回数、入室検知センサ440が人体を検知した回数、あるいは人体検知センサ430が人体を検知した回数をいうものとする。そして、制御部410は、各時間帯に使用した回数の累積値あるいは平均値に基づいて使用頻度を認識する。あるいは、制御部410は、1時間ごとに使用した回数と、その前後の数区切りの時間に使用した回数と、の累積値あるいは平均値に基づいて使用頻度を認識する。なお、累積値とは、使用した回数の履歴を記憶し学習する日数での各時間帯において使用した回数を累積した値である。また、平均値とは、使用した回数の履歴を記憶し学習する日数での各時間帯において使用した回数を平均した値である。
【0050】
図6を参照しつつ、本具体例をさらに説明する。
制御部410が、1日を1時間毎に区切り、その1時間毎に使用した回数の履歴を記憶した結果、1時間毎に使用した回数の累積値あるいは平均値が、例えば図6の上段に表したグラフの如くであるとする。あるいは、1時間ごとに使用した回数と、その前後の数区切りの時間に使用した回数と、の累積値あるいは平均値が、例えば図6の上段に表したグラフの如くであるとする。制御部410が履歴を記憶する日数は、例えば過去7日間などである。
【0051】
制御部410は、時間の区切り毎に、すなわち本具体例では1時間毎に、その時間帯において使用した回数の累積値あるいは平均値(図6の上段に表したグラフ)を確認し、その時間帯における使用頻度を認識する。つまり、制御部410は、記憶した過去(例えば過去7日間など)のデータに基づいて、その時間帯における使用頻度を認識する。そして、制御部410は、その認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高いと判断した場合には、保温運転モードを運転モードとして選択する(平日:時刻6〜9、時刻17〜22、休日:時刻8〜22)。一方、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低いと判断した場合には、即暖運転モードを運転モードとして選択する(平日:時刻0〜6、時刻9〜17、時刻22〜24、休日:時刻0〜8、時刻22〜24)。
【0052】
なお、本具体例では、制御部410は、時間の区切り毎に過去のデータを確認して使用頻度を認識しているため、その認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高くなったときや低くなったときではなく、時間の区切り毎に運転モードを選択している。但し、これだけに限定されず、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高くなったときや少なくなったときに、運転モードを選択してもよい。また、本具体例では、1日を1時間毎に区切った場合を例に挙げて説明したが、時間の区切り方についてはこれだけに限定されるわけではなく適宜変更可能である。
【0053】
本具体例によれば、制御部410は、1日を所定時間毎に区切り、その所定時間毎に使用した回数の履歴を記憶し学習する。そして、制御部410は、所定時間毎に使用した回数の累積値あるいは平均値に基づいて使用頻度を認識する。そのため、制御部410は、使用者の過去の使用履歴、すなわちその使用者の生活習慣などに基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択することができる。そのため、確実に省エネルギー運転を実行することができる。
【0054】
図7は、本実施形態にかかる暖房便座装置の動作の他の具体例を説明するための模式図である。
本具体例では、制御部410は、過去(例えば過去数日間など)の使用時の時刻および時間を記憶し学習する。ここで、本具体例において「使用時」とは、図3および図4に関して前述した「使用時」のうちの入室検知センサ440が人体を検知してから人体を検知しなくなるまでの間、あるいは入室検知センサ440が人体を検知してから人体検知センサ430が人体を検知しなくなるまでの間をいうものとする。そして、制御部410は、記憶した使用時の時刻および時間に基づいて、現在の時刻から一定時間後までに使用される、あるいは使用開始される頻度を使用頻度として認識する。
【0055】
図7を参照しつつ、本具体例をさらに説明する。
例えば、使用者は、3日前では、時刻t3〜t4、時刻t6〜t7、および時刻t9〜t11において使用したとする。
また、例えば、使用者は、2日前では、時刻t1〜t3および時刻t10〜t13において使用したとする。
また、例えば、使用者は、1日前では、時刻t2〜t4および時刻t8〜t12において使用したとする。
【0056】
このような過去の使用状況のもとで、制御部410は、現在時刻の付近の記憶された使用時の時刻から、非使用時の時間の平均値を算出する。つまり、制御部410は、3日前の非使用時の時間である時刻t4〜t6および時刻t7〜t9の間の時間と、2日前の非使用時の時間である時刻t3〜t10の間の時間と、1日前の非使用時の時間である時刻t4〜t8の間の時間と、の平均値を算出する。そして、制御部410は、算出した平均値に基づいて使用頻度を認識する。
【0057】
あるいは、制御部410は、現在時刻の付近の記憶された使用時の時刻から、非使用時の時間が最も短い時間を算出する。図7に表した過去の使用状況のもとでは、3日前の非使用時の時間である時刻t7〜t9が、現在時刻の付近において非使用時の時間が最も短い時間である。そして、制御部410は、算出した最も短い時間に基づいて使用頻度を認識する。つまり、制御部410は、算出した最も短い時間が経過する頻度で使用される可能性があると想定し、使用頻度を認識する。
【0058】
そして、制御部410は、その認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高いと判断した場合には、制御部410は、保温運転モードを運転モードとして選択する。一方、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低いと判断した場合には、即暖運転モードを運転モードとして選択する。
【0059】
ここで、本具体例において、制御部410が使用頻度を認識し判断するタイミングは、例えば、使用終了時あるいは保温運転モードの実行中である。
使用終了時のタイミングとは、例えば、着座検知センサ420、人体検知センサ430、または入室検知センサ440が「人体検知」の状態から「人体非検知」の状態に変化したときである。
また、保温運転モードの実行中におけるタイミングとは、例えば、保温運転モードから即暖運転モードに切り替わる時間が記憶された過去のデータから予め算出され、その時間が経過したときである。あるいは、保温運転モードの実行中におけるタイミングとは、例えば、「刻み時間」が予め設定されており、その「刻み時間」が経過したときである。あるいは、保温運転モードの実行中におけるタイミングとは、例えば、制御部410がヒータ210のいわゆる「ON/OFF制御」を実行することにより目標温度に保温する場合において、ヒータ210を「ON」および「OFF」の少なくともいずれかに設定するときである。
【0060】
本具体例によれば、制御部410は、過去(例えば過去数日間など)の使用時の時刻および時間を記憶し学習することができる。そして、制御部410は、記憶した使用時の時刻および時間に基づいて、現在の時刻から一定時間後までに使用される、あるいは使用開始される頻度を使用頻度として認識する。そのため、図6に関して前述した具体例と同様に、制御部410は、使用者の過去の使用履歴、すなわちその使用者の生活習慣などに基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択することができる。そのため、確実に省エネルギー運転を実行することができる。
【0061】
さらに、本具体例によれば、制御部410は、前述したように、保温運転モードの実行中における所定のタイミングで使用頻度を認識し、その認識した使用頻度に基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択する。そのため、使用頻度が比較的低いにもかかわらず、保温運転モードが運転モードとして実行され続けることを防止することができる。
【0062】
図8は、本実施形態にかかる暖房便座装置の動作のさらに他の具体例を説明するための模式図である。
図6および図7に関して前述した具体例では、制御部410は、例えば過去数日間や過去7日間などの使用時の時刻および時間を記憶し学習することにより使用頻度を認識したが、本具体例では、制御部410は、直近の複数回の使用時の時刻および時間に基づいて使用頻度を認識する。つまり、本具体例の動作は、図6および図7に関して前述した具体例よりも直近の使用時の時刻および時間に基づいて使用頻度を認識する。ここで、本具体例において「使用時」とは、図7に関して前述した「使用時」と同様に、入室検知センサ440が人体を検知してから人体を検知しなくなるまでの間、あるいは入室検知センサ440が人体を検知してから人体検知センサ430が人体を検知しなくなるまでの間をいうものとする。
【0063】
図8を参照しつつ、本具体例をさらに説明する。
例えば、使用者が、今日、時刻t1〜t2、時刻t3〜t4、時刻t5〜t6、および時刻t7〜t8において使用したとする。このような今日の使用状況のもとで、制御部410は、直近の複数回の記憶された使用時の時刻から、非使用時の時間の平均値あるいは重み付け平均値を算出する。つまり、制御部410は、今日の非使用時の時間である時刻t2〜t3、時刻t4〜t5、および時刻t6〜t7の間の時間の平均値あるいは重み付け平均値を算出する。そして、制御部410は、算出した平均値あるいは重み付け平均値に基づいて使用頻度を認識する。
【0064】
そして、算出した平均値あるいは重み付け平均値の時間が経過したときに、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高いと判断した場合には、保温運転モードを運転モードとして選択する。一方、算出した平均値あるいは重み付け平均値の時間が経過したときに、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低いと判断した場合には、即暖運転モードを運転モードとして選択する。
【0065】
本具体例によれば、制御部410は、直近の複数回の記憶された使用時の時刻から使用頻度を認識し、その認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低いか否かを判断する。そして、制御部410は、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも高いと判断した場合には保温運転モードを運転モードとして選択し、認識した使用頻度が分岐点に対応する使用頻度よりも低いと判断した場合には即暖運転モードを運転モードとして選択する。そのため、制御部410は、使用者の直近の使用履歴に基づいて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択することができる。これにより、確実に省エネルギー運転を実行することができる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部410は、即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして選択し、その選択した運転モードに基づいてヒータ210への通電量を制御することができる。そして、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度に応じて即暖運転モードおよび保温運転モードのいずれかを運転モードとして適切に選択するため、確実に省エネルギー運転を実行することができる。また、制御部410は、使用頻度を認識し、その認識した使用頻度に基づいて即暖運転モードと保温運転モードとの間において運転モードを切り替えるため、一日を通して省エネルギーに好適な運転モードを選択して実行することができる。
【0067】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、暖房便座装置100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや入室検知センサ440、人体検知センサ430、および着座検知センサ420の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0068】
100 暖房便座装置、 200 便座、 210 ヒータ、 220 温度検知手段、 300 便蓋、 310 透過窓、 400 暖房便座機能部、 410 制御部、 420 着座検知センサ、 430 人体検知センサ、 440 入室検知センサ、 451 凹設部、 453 排気口、 455 排出口、 800 便器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座面を加熱する加熱手段を有する便座と、
非使用時には前記加熱手段への通電を停止しまたは通電量を小さくして前記着座面を加熱し、使用時には前記加熱手段への通電量を大きくして前記着座面を急速加熱することにより前記着座面を昇温させる即暖運転モードと、非使用時および使用時において前記加熱手段への通電量を制御して前記着座面を加熱することにより前記着座面を常時着座に適した温度に保温する保温運転モードと、のいずれかを運転モードとして選択し、前記選択した運転モードに基づいて前記加熱手段への通電量の制御を実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする暖房便座装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記暖房便座装置の使用頻度を認識し、前記認識した使用頻度に基づいて前記運転モードを選択することを特徴とする請求項1記載の暖房便座装置。
【請求項3】
前記制御部は、予め決定された所定の時間、前記即暖運転モードを実行した場合の消費電力量と、前記保温運転モードを実行した場合の消費電力量と、の間の大小関係が逆転する分岐点の使用頻度よりも前記認識した使用頻度が低い場合には前記即暖運転モードを運転モードとして選択し、前記分岐点の使用頻度よりも前記認識した使用頻度が高い場合には前記保温運転モードを運転モードとして選択することを特徴とする請求項2記載の暖房便座装置。
【請求項4】
前記制御部は、周囲温度、前記便座の設定温度、および消費電力量の少なくともいずれかのデータに基づいて前記分岐点を補正することを特徴とする請求項3記載の暖房便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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