説明

書込制御システム

【課題】 コンサート等の録音データを複製による拡散の虞がなく複数のプレーヤーに書き込める書込制御システムを提供する。
【解決手段】 書込制御システム10は、ファイル書込装置11とこれに接続する書込機34とプレーヤー35とから構成される。ファイル書込装置11はコンサート等の録音データを取り込み、コーデック情報格納部17に格納されている特定のエンコード情報に基づいてエンコーダー15で符号化する。これを第1音楽ファイル格納部18に第1音楽ファイルとして格納する。第1音楽ファイルは編集され第2音楽ファイルとして第2音楽ファイル格納部27に格納される。出力された第2音楽ファイルは書込機34に装着されているプレーヤー35a〜35dの各々に第3音楽ファイルとして格納する。プレーヤー35a〜35dの各々には、第3音楽ファイルを符号化するための特定のエンコード情報が格納されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は書込制御システムに関し、特にコンサート会場等で収録されたアナログデータを所定のコーデック情報に基づいて複数のプレーヤー等に書き込む書込制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歌手のコンサートや音楽会等においては一般入場者による撮影や録音が禁止されているのが通常である。そのため、これらの演奏等は許可された者が正式に録音等して、後日CDやDVD等の媒体に記憶したものを販売することが多い。当日参加した人や参加できなかった人は、後日これらのCD等を購入しこれを再生して楽しんでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような従来の録音、再生方式ではコンサート当日に入場した人がコンサート終了後直ちにその内容を視聴したいと思っても、会場内での録音等が禁止されているためできなかった。仮に隠れて録音等をしたとしても、周囲の雑音等が入りその品質が低下して満足のいくものとはならない。
【0004】
一方、会場側で正式に録音等してその場で複数のプレーヤーに書き込み、これをコンサート終了後に販売することが考えられる。この場合、プレーヤーに書き込まれた録音データが複製により大量に拡散すると、後日販売するCD等の売り上げに大きな影響を及ぼす虞があるため採用し難い方法である。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、コンサート等の収録データを複製による拡散の虞がなく複数のプレーヤーに書き込める書込制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、録音や撮影により取得されたデータよりなるファイルを書き込むことができるファイル書込装置とファイルが書き込まれた複数のプレーヤーとからなる書込制御システムであって、ファイル書込装置は、取得されたファイルを特定のコーデック情報に基づいてエンコードして生成された第1ファイルを格納する第1ファイル格納手段と、第1ファイルを編集することによって得られた第2ファイルを格納する第2ファイル格納手段と、格納された第2ファイルをプレーヤーの各々に書き込む書込手段とを備え、プレーヤーの各々は、書き込まれた第2ファイルを第3ファイルとして格納する第3ファイル格納手段と、コーデック情報のうち、少なくともデコード情報が格納されるデコード情報格納手段と、格納された第3ファイルをデコード情報に基づいてデコードするデコード手段と、デコードされた第3ファイルを再生する再生手段とを備えたものである。
【0007】
このように構成すると、取得されたファイルは書込対象のプレーヤーによってのみ再生される。
【0008】
請求項2記載の発明は、録音や撮影により取得されたデータよりなるファイルを書き込むことができるファイル書込装置とファイルを再生する複数のプレーヤーとからなる書込制御システムであって、ファイル書込装置は、ファイルを特定のコーデック情報に基づいてエンコードして生成された第1ファイルを格納する第1ファイル格納手段と、第1ファイルを編集することによって得られた第2ファイルを格納する第2ファイル格納手段と、格納された第2ファイルをプレーヤーの各々に装着できるメモリに第3ファイルとして書き込む書込手段とを備え、プレーヤーの各々は、メモリを装着することができるメモリ装着手段と、コーデック情報のうち、少なくともデコード情報が格納されるデコード情報格納手段と、メモリに格納された第3ファイルをデコード情報に基づいてデコードするデコード手段と、デコードされた第3ファイルを再生する再生手段とを備えたものである。
【0009】
このように構成すると、取得されたファイルが特定のプレーヤーによってのみ再生される。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、ファイル書込手段は、更に、第2ファイルと第3ファイルとの照合を、各々が格納された複数の特定番地同士において選択的に行うベリファイ手段を備えたものである。
【0011】
このように構成すると、照合に要する時間を短縮できる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、ファイルはコンサート会場等において録音された音楽ファイルを含むものである。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、取得ファイルは書込対象のプレーヤーによってのみ再生されるため、第3ファイルが不当にコピー等されても他のプレーヤーでは再生できない。従って、第3ファイルの複製による不当な拡散を防止することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、取得ファイルは特定のプレーヤーによってのみ再生されるため、第3ファイルが不当にコピー等されても他のプレーヤーでは再生できない。従って、第3ファイルの複製による不当な拡散を防止することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、第2ファイルと第3ファイルとの照合に要する時間を短縮できるため、プレーヤーへの書込がより迅速となる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、特定のプレーヤーによってのみ会場での収録内容を再生できるため、複製等による不当な拡散が防止され収録内容の価値が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1はこの発明の第1の実施の形態による書込制御システムの概略構成を示したブロック図である。
【0018】
図を参照して、書込制御装置10は、ファイル書込装置11と書込機34とプレーヤー35とから構成されている。そして、ファイル書込装置11は制御部13を中心として構成されている。ファイル書込装置11内のA/D変換部14は、コンサート会場等における演奏がマイク31で録音され、これをミキサー32によってミキシングされたアナログデータをデジタルデータに変換する。エンコーダー15はコーデック情報格納部17に格納されているコーデック情報のうちエンコード情報に基づき、デジタルデータを特定のコードに符号化するものである。第1音楽ファイル格納部18はエンコーダー15によって符号化された第1音楽ファイルを格納する。第2音楽ファイル格納部27は第1音楽ファイル格納部18に格納された第1音楽ファイルを操作部20の操作によって編集して取得された第2音楽ファイルを格納する。
【0019】
デコーダー21は第1音楽ファイル格納部18及び第2音楽ファイル格納部27に格納されている各々の音楽ファイルを、コーデック情報格納部17に格納されているコーデック情報のうちデコード情報に基づいて復号化するものである。ここでいうデコード情報は既存の一般化したデコード情報ではなく、通常使用されていない特有のデコード情報を意味するものである。D/A変換部22はデコーダー21によって復号化されたデジタルデータをアナログデータに変換して、ディスプレイ24及びスピーカー25によって出力するものである。
【0020】
書込部28は第2音楽ファイル格納部27に格納されている第2音楽ファイルを、制御部13の制御のもと、ファイル書込装置11に接続されている書込機34に装着されているプレーヤー35a〜プレーヤー35dの各々に書き込むものである。
【0021】
図2は図1で示した書込制御システムの概略動作を説明するためのフローチャートである。
【0022】
図を参照して、ミキサー32を介して入力された音源がステップS11において取得される。取得されたアナログの音楽データはA/D変換部14においてデジタルデータに変換される(S12)。デジタルデータをエンコーダー15においてコーデック情報格納部17に格納されているエンコード情報に基づいてこれを符号化し、第1音楽ファイルとして第1音楽ファイル格納部18に格納する(S13,S14)。
【0023】
第1音楽ファイル格納部18に格納された第1音楽ファイルはデコーダー21及びD/A変換部22を介してディスプレイ24及びスピーカー25に出力される。編集者はディスプレイ24及びスピーカー25の出力に基づき操作部20を介して第1音楽ファイルを編集する。
【0024】
図3はこの編集作業の概略を説明するための第1音楽ファイルと第2音楽ファイルとの関係を示した図である。
【0025】
図を参照して、第1音楽ファイル37はファイルAからファイルGまで一連のファイルが連続することによって構成されている。この第1音楽ファイル37の内容は、コンサート内容から直接に得られるデータに基づいたものである。即ち、第1音楽ファイル37のデータは、コンサート等の演奏内容そのものであり、何ら編集が加えられていない状態である。そのため、演奏者等が時々発する失言等のミスワードが含まれる場合がある。このようなミスワードが例えばファイルB,D及びFに含まれているものとする。
【0026】
ミスワードが含まれている第1音楽ファイル37をそのままプレーヤー等に出力すると、後日問題となる虞がある。従って、編集者は、このようなミスワードが含まれているファイルを操作部20を介して削除して第2音楽ファイル38を生成する。即ち、第2音楽ファイル38にはミスワードが含まれているファイルが削除され、それ以外のファイル、即ちファイルA,C,E及びGよりなるファイルとなる。このようにして生成された第2音楽ファイル38は第2音楽ファイル格納部27に格納されることになる。
【0027】
図2に戻って、ステップS16において第2音楽ファイル格納部27に格納された第2音楽ファイルは、制御部13の制御のもと書込機34に出力される。尚、第2音楽ファイルは上述のように特定のエンコード情報によって符号化された第1音楽ファイルを編集したものである。従って、第2音楽ファイルも同一のエンコード情報によって符号化された状態のものとなる。そしてこのように符号化された第2音楽ファイルが書込機34のプレーヤー35a〜プレーヤー35dの各々に書き込まれることになる(S17)。これによってプレーヤー35a〜プレーヤー35dの各々には、図3で示した第2音楽ファイル38の内容が書き込まれる。
【0028】
書込機34によるプレーヤー35への書込みが完了すると(S18でYES)、ステップS19において書込内容の照合が行われる。即ち、第2音楽ファイル格納部27において格納された第2音楽ファイルとプレーヤー35a〜プレーヤー35dの各々に書き込まれた音楽ファイルとの一致を確認するものである。
【0029】
図4はこのベリファイ動作を説明するための第2音楽ファイルとプレーヤーに書き込まれた書込ファイルとの関連を説明するための概略図である。
【0030】
第2音楽ファイル格納部27に書き込まれた第2音楽ファイル38とプレーヤー35に書き込まれた書込ファイル40とをすべての記録番地において照合することが書込みの品質を維持する点では好ましいものである。しかし、すべての番地を最初から最後まで照合していくと時間がかかる。そのため、この実施の形態にあっては、特定の番地を選択してその番地に格納されたデータ同士を照合することによってベリファイに要する時間を短縮化させている。
【0031】
即ち、第2音楽ファイル格納部27に格納されている第2音楽ファイル38における番地A〜番地Fの6つの番地を選択し、一方プレーヤー35に書き込まれている書込ファイル40の番地としてa〜fの番地が第2音楽ファイル38で選択された番地に対応するものとする。このようにしてベリファイ部29は第2音楽ファイル38において選択された番地におけるデータと書込ファイル40において選択された番地におけるデータとを順次照合する(S19)。番地の照合が全て終了すると(S20でYES)、プレーヤー35への音楽ファイルの書込みが終了する。
【0032】
図5は図1で示したプレーヤー35の概略構成を示したブロック図である。
【0033】
図を参照して、プレーヤー35も制御部43を中心として構成されている。入出力部44はファイル書込装置11から書込機34を介して出力された音楽ファイルを取り込む部分である。第3音楽ファイル格納部45は入出力部44を介して取り込まれた音楽ファイルを第3音楽ファイルとして格納する部分である。
【0034】
デコーダー48はデコード情報格納部50に格納されているデコード情報に基づき第3音楽ファイル格納部45に格納されている第3音楽ファイルを復号化する。D/A変換部51は復号化された音楽ファイルを表示部53及びイヤホーン54に出力する。操作部47は、これを操作することによって表示部53及びイヤホーン54の内容を制御するものである。
【0035】
図6は図5で示したプレーヤーの概略動作を示すためのフローチャートである。
【0036】
図を参照して、操作部47を操作することによって第3音楽ファイル格納部45に格納されている第3音楽ファイルを読み出す(S31)。次に、この音楽ファイルの読み出しに伴い、デコード情報格納部50に格納されているデコード情報が読み出される(S32)。次に、制御部43は読み出された音楽ファイルとデコード情報とに基づいて音楽ファイルがデコードできるか否かを判断する(S33)。
【0037】
上述のように第3音楽ファイル格納部45に格納されている第3音楽ファイルは特定のエンコード情報によって符号化されたものである。従って、デコード情報格納部50に格納されているデコード情報がこれに対応する特定のデコード情報でない場合には、第3音楽ファイルを復号化することはできない。これは、プレーヤー35の第3音楽ファイル格納部45に格納された第3音楽ファイルを複製等しても益がないことを意味する。すなわち、これを再生するプレーヤーが元の第3音楽ファイルに対応したデコード情報を有さないものであれば、複製された音楽ファイルを再生することができない。これによって、第3音楽ファイルの複製による不当な拡散を防止することができる。
【0038】
ステップS33においてデコードが可能であると判断されるとデコーダー48によって復号化され(S34)、音楽ファイルとして再生される(S35)。再生された音楽ファイルは表示部53及びイヤホーン54を介して視聴することができる。一方、第3音楽ファイルをデコードすることができないと判断されると(S33でNO)、音楽ファイルとして再生できず処理は終了する(S36)。
【0039】
図7はこの発明の第2の実施の形態による書込制御システムの概略構成を示したブロック図である。
【0040】
図を参照して、このブロック図は先の第1の実施の形態による図1のブロック図と基本的な構成は共通している。従って、ここでは、先の実施の形態とは異なった部分についてのみ主に説明する。
【0041】
ファイル書込装置11に示す構成は第1の実施の形態によるものと基本的に同一である。一方、書込機34における書込対象が先の実施の形態によるものとは異なっている。先の実施の形態にあっては、書込対象はプレーヤーそのものであったが、この実施の形態にあっては、プレーヤー等に装着されるメモリ56を対象としている。即ち、ファイル書込装置11における書込部28を介して第2音楽ファイルはメモリ56a〜メモリ56dの各々に書き込まれるように構成されている。この書込みにおける動作や、書込み後のベリファイ動作等については先の実施の形態によるものと同一であるためここでの説明は繰り返さない。
【0042】
図8は図7で示したメモリ56を装着してこれを再生するためのプレーヤー35の概略構成を示したブロック図である。
【0043】
図を参照して、プレーヤー35の構成も基本的には先の実施の形態によるプレーヤーの構成と共通するところが多い。従って、ここでは、先の実施の形態によるものと異なる部分について主に説明する。
【0044】
このプレーヤー35においては、先の実施の形態によるプレーヤー35における入出力部44及び第3音楽ファイル格納部45に相当するものが無く、代わりにメモリ56を脱着自在に装着することができるメモリ装着部57が設けられている。メモリ装着部57は制御部43によって制御され、メモリ56を装着することによって、メモリ56に書き込まれたデータがデコーダー48によって随時復号化されるように構成されている。従って、先の実施の形態によるものと同様に、メモリ56に格納された音楽ファイルはデコード情報格納部50に格納されたデコード情報に基づいて表示部53及びイヤホーン54を介して再生することができる。
【0045】
この実施の形態においても同様にメモリ56に格納されている音楽ファイルとデコード情報格納部50に格納されているデコード情報とが対比され、デコードできるか否かが判別される。従って、メモリ56を異なったデコード情報を有するプレーヤーに装着した場合には、音楽ファイルとして再生できないことになる。従って、メモリ56に書き込まれた音楽ファイルを不当に複製等しても、これを再生できるプレーヤーが限定されるため、複製等による不当な音楽ファイルの拡散が防止されることになる。
【0046】
尚、上記の各実施の形態では、録音データを基にこれを書込み再生しているが、これに代えて録画データにも同様に適用でき同様の効果を奏する。あるいは、録音データと録画データとを合体させたデータにも同様に適用できる。この場合には、特定のプレーヤーによってのみコンサート会場等の演奏が画像と音とで再現することができる。
【0047】
又、上記の各実施の形態では、第1音楽ファイルを編集して第2音楽ファイルを生成しているが、この編集には削除以外のファイルの順序の入れ替え、タイトルの追加、挿入等も含み、広くは第1音楽ファイルの体裁を整える程度の編集も含むものである。
【0048】
更に、上記の第1の実施の形態では、プレーヤーに書き込まれた第3音楽ファイルはそれに対応するデコード情報を有するプレーヤーであれば他のプレーヤーであっても再生できるように構成されている。そこで、書き込まれた第3音楽ファイルに書込みプレーヤーとを関連付けるデータを暗号化して付するようにしておけば、仮にその音楽ファイルを複製しても同一のデコード情報を有する他のプレーヤーでは再生できなくなる。これによって、第3音楽ファイルの複製の可能性をより制限することができる。
【0049】
更に、上記の各実施の形態では、コンサート会場等の演奏の録音を前提としているが、このような演奏に限らず講演、セミナー等に対しても同様に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の第1の実施の形態による書込制御システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】図1で示したファイル書込装置の概略動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2で示した第1音楽ファイルの編集動作を説明するための図であって、第1音楽ファイルと第2音楽ファイルの内容を対比した図である。
【図4】図2で示したベリファイ動作を説明するための図であって、第2音楽ファイルと書込ファイルとの関係を示した概略図である。
【図5】図1で示したプレーヤーの概略構成を示したブロック図である。
【図6】図5で示したプレーヤーの概略動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の第2の実施の形態による書込制御システムの概略構成を示したブロック図である。
【図8】図7で示したメモリを装着してこれを音楽ファイルとして再生するためのプレーヤーの概略構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0051】
10…書込制御システム
11…ファイル書込装置
13,43…制御部
15…エンコーダー
17…コーデック情報格納部
18…第1音楽ファイル格納部
27…第2音楽ファイル格納部
28…書込部
29…ベリファイ部
34…書込機
35…プレーヤー
37…第1音楽ファイル
38…第2音楽ファイル
40…書込ファイル
45…第3音楽ファイル格納部
48…デコーダー
50…デコード情報格納部
56…メモリ
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録音や撮影により取得されたデータよりなるファイルを書き込むことができるファイル書込装置と前記ファイルが書き込まれる複数のプレーヤーとからなる書込制御システムであって、
前記ファイル書込装置は、
前記取得されたファイルを特定のコーデック情報に基づいてエンコードして生成された第1ファイルを格納する第1ファイル格納手段と、
前記第1ファイルを編集することによって得られた第2ファイルを格納する第2ファイル格納手段と、
前記格納された第2ファイルを前記プレーヤーの各々に書き込む書込手段とを備え、
前記プレーヤーの各々は、
前記書き込まれた第2ファイルを第3ファイルとして格納する第3ファイル格納手段と、
前記コーデック情報のうち、少なくともデコード情報が格納されるデコード情報格納手段と、
前記格納された第3ファイルを前記デコード情報に基づいてデコードするデコード手段と、
前記デコードされた第3ファイルを再生する再生手段とを備えた、書込制御システム。
【請求項2】
録音や撮影により取得されたデータよりなるファイルを書き込むことができるファイル書込装置と前記ファイルを再生する複数のプレーヤーとからなる書込制御システムであって、
前記ファイル書込装置は、
前記取得されたファイルを特定のコーデック情報に基づいてエンコードして生成された第1ファイルを格納する第1ファイル格納手段と、
前記第1ファイルを編集することによって得られた第2ファイルを格納する第2ファイル格納手段と、
前記格納された第2ファイルを前記プレーヤーの各々に装着できるメモリに第3ファイルとして書き込む書込手段とを備え、
前記プレーヤーの各々は、
前記メモリを装着することができるメモリ装着手段と、
前記コーデック情報のうち、少なくともデコード情報が格納されるデコード情報格納手段と、
前記メモリに格納された第3ファイルを前記デコード情報に基づいてデコードするデコード手段と、
前記デコードされた第3ファイルを再生する再生手段とを備えた、書込制御システム。
【請求項3】
前記ファイル書込装置は、更に、前記第2ファイルと前記第3ファイルとの照合を、各々が格納された複数の特定番地同士において選択的に行うベリファイ手段を備えた、請求項1又は請求項2記載の書込制御システム。
【請求項4】
前記ファイルはコンサート会場等において録音された音楽ファイルを含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の書込制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−97767(P2008−97767A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280950(P2006−280950)
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(506347067)
【Fターム(参考)】