説明

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法

【課題】簡便な有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法を提供する。
【解決手段】陽極32と、陰極34と、陽極および陰極に挟持され、陰極に接している電子注入層44を含む複数の有機層が積層される積層構造体とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、積層構造体の少なくとも一部および陽極、又は陽極のいずれかが第1の基材22上に設けられた第1の構造体12を準備する工程と、積層構造体のうち、積層構造体の少なくとも一部を除く残部および陰極、又は陰極のいずれかが第2の基材24上に設けられた第2の構造体14を準備する工程と、第1の構造体と第2の構造体とを張り合わせて、陽極および陰極に挟持される積層構造体を形成する張り合わせ工程とを備え、第1の構造体を準備する工程または第2の構造体を準備する工程では、イオン性ポリマーを含む電子注入層を形成する、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
陽極と、陰極と、該陽極および該陰極に挟持され、前記陰極に接して設けられる電子注入層を含む複数の有機層が積層されて構成される積層構造体とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
前記積層構造体の少なくとも一部および前記陽極、又は前記陽極のいずれかが第1の基材上に設けられた第1の構造体を準備する工程と、
前記積層構造体のうちで、前記積層構造体の前記少なくとも一部を除く残部および前記陰極、又は前記陰極のいずれかが第2の基材上に設けられた第2の構造体を準備する工程と、
前記第1の構造体と前記第2の構造体とを張り合わせて、前記陽極および前記陰極に挟持される積層構造体を形成する張り合わせ工程と
を備え、
前記第1の構造体を準備する工程または前記第2の構造体を準備する工程では、イオン性ポリマーを含む前記電子注入層を形成する、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項2】
前記第2の構造体を準備する工程では、前記電子注入層が常圧の雰囲気中で塗工液を塗布して形成される、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項3】
前記第1の構造体及び前記第2の構造体のおのおのが巻き出しロールから巻き取りロールへと巻き取られる長尺のフィルム状構造体であり、前記張り合わせ工程では、該巻き出しロールから巻き出された前記第1の構造体と前記第2の構造体とを張り合わせ、前記巻き取りロールに連続的に巻き取る、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項4】
前記張り合わせ工程が、常圧の雰囲気中で行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項5】
前記第1の基材及び前記第2の基材が、同一の材料から構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項6】
前記張り合わせ工程では、塗工液を塗布して形成された層同士が接合され、かつ該塗工液の溶媒の極性が同じである層同士を接合させて張り合わせる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
【請求項7】
前記第1の構造体が塗工液を塗布して形成された正孔輸送層を含み、かつ前記第2の構造体が塗工液を塗布して形成された発光層を含み、前記張り合わせ工程では、該正孔輸送層と該発光層とを接合させて張り合わせる、請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−212643(P2012−212643A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159092(P2011−159092)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】