説明

有磁場プラズマ処理装置

【目的】 最も濃い密度のプラズマが発生する部分を被処理試料面より離し、かつプラズマ発生部分においては被処理試料面に対してプラズマをできるだけ均一にし、また装置は大型化することがなく、しかも、電極構成や磁界構成に対し、マージンがあり、調整が容易な有磁場プラズマ処理装置を提供する。
【構成】 有磁場プラズマ処理装置において、平行に配置される対をなす磁界発生用コイル3,4と、この対をなす磁界発生用コイル3と4間に位置し、かつ磁界発生用コイル3,4と平行に配置される高周波印加電極7と、磁界発生用コイル3,4の外側に位置し、かつ高周波印加電極7と平行に配置される接地電極9,10を設け、高密度プラズマを発生する高密度プラズマ発生部1Bを具備する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置に係り、特にプラズマを用いたプラズマ処理装置における磁界と電界相互作用を用いた有磁場プラズマ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の有磁場プラズマ処理装置としては、「日経マイクロデバイス10月号(1991) P89〜95」に開示されるように、マグネトロン方式、ECR(Electron Cyclotron Resonauce)方式、ヘリコン波方式等がある。プラズマ処理装置の進歩、改良は著しいものがあり、特に、近年は高周波電界に磁界を作用させた有磁場ドライエッチング装置が、その高密度プラズマ発生の有効性から広く利用されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の改良型が提案されており、それなりの高密度プラズマが得られているが、エッチング装置として見た場合には、いずれの型式においても未だ欠点があると言わざるを得ない。まず、マグネトロン型の場合、従来例にも記載されているように、電子のドリフトによって偏りが生じるという点が最大の問題である。電子に偏りが生じるということは、プラズマそのものが不均一であるということに他ならず、この偏りにより処理試料への入射粒子にも偏りが生じ、チャージバランスが崩れることによるゲート破壊が起こることは、多々報告されており周知のことである。
【0004】ECR型の場合、被処理試料を均一に処理しようとすると装置が大型化してしまうという問題がある。上記文献に開示されているように、種々の対策、改良がなされているが、エッチング特性を満足して小型化されているとは言い難い。ヘリコン型については、未だ不明な点が多く、実用されてはいない。原理的には非常に弱い磁場で高密度プラズマを得ることができるが、その反面、アンテナ形状に依存しやすく、装置間機差が起き易いと言える。また、高密度発生部近傍の石英チャンバが高温になり、劣化し易い欠点もある。
【0005】本発明は、以上述べた、従来使用されている有磁場プラズマ処理装置の欠点であるプラズマの偏り、装置の大型化、電極構成や磁界構成への強い依存による調整の困難性を除去し、最も濃い密度のプラズマが発生する部分を被処理試料面より離し、かつプラズマ発生部分においては、被処理試料面に対してプラズマをできるだけ均一にし、また装置は大型化することがなく、しかも、電極構成や磁界構成に対し、マージンがあり、調整が容易な有磁場プラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、有磁場プラズマ処理装置において、〔A〕平行に配置される対をなす磁界発生用コイルと、該対の磁界発生用コイル間に位置し、かつ該磁界発生用コイルと平行に配置される電界発生用第1電極と、前記磁界発生用コイルの外側に位置し、かつ前記電界発生用第1電極と平行に配置される電界発生用第2電極を設け、高密度プラズマを発生するプラズマ発生部を具備する。
【0007】〔B〕前記プラズマ発生部において、発生する磁場分布が被処理面においては、略均一な磁界となるように試料載置ステージを設置する。
〔C〕前記試料載置ステージに独立した高周波電界を印加可能な構成とする。
〔D〕前記対をなす磁界発生用コイルを複数組み配置し、かつ高周波電界発生電極を複数対配置する。
【0008】〔E〕前記プラズマ発生部において前記高周波電界発生電極に印加する高周波の位相及び周波数を各々独立に制御可能にする。
〔F〕前記プラズマ発生部を複数個設ける。
〔G〕前記対をなす磁界発生用コイルに流す電流の向きを互いに逆方向にするようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、上記したように、有磁場プラズマ処理装置において少なくとも対の磁界発生用コイルを持ち、その磁界発生用コイルは平行に配置され、対の磁界発生用コイルに対し、高周波電界発生用電極が配置されるが、その電極構成は一対の磁界発生用コイルの中間に電極の一方の極を、そしてその電極からみて各コイルの反対側にもう一方の電極をそれぞれ平行に配置し、プラズマ発生部を形成する。
【0010】また、被処理試料は、プラズマ発生部より、距離を持った位置に配置される。その位置は被処理試料面において、磁界分布が略均一になるような位置に配置されるようにしたものである。更に、被処理試料を載置するステージは、高周波を印加することも可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。この図に示すように、石英減圧容器1は、処理部1Aと高密度プラズマ発生部1Bからなり、この高密度プラズマ発生部1Bに、磁界発生用コイル3及び4、高周波印加電極7と接地電極9及び10を配置し、磁界発生用コイル3には電源5、磁界発生用コイル4には電源6がそれぞれ接続され、コイルに電流が供給される。
【0012】また、高周波印加電極7には高周波電源8が接続され、高周波印加電極7に高周波が印加される。更に、接地電極9,10は接地されている。一方、石英減圧容器1の内底には、被処理試料載置ステージ12が配置され、その上に被処理試料11が載置され、被処理試料載置ステージ12には高周波を印加するための高周波電源13が接続されている。
【0013】また、石英減圧容器1には、排気口14とガス導入口15とが設けられている。なお、本発明に直接関係のない部分、例えば冷却水経路等は省略されている。そこで、まず、石英減圧容器1をバックグラウンド圧力まで排気した後、ガス導入口15より、プロセスガスを導入し、所定圧10-3〜10-4torrに制御する。
【0014】次に、高周波電源8より高周波印加電極7に数百KHz〜13.56MHzの周波数の電界を印加する。これにより、高周波印加電極7と、接地電極9,10との間で高密度プラズマ発生部1Bで放電が起こる。それとほぼ同時に、電源5,6により磁界発生用コイル3及び4に電流1〜20Aを流す。なお、電流の向きは2つのコイルに同一方向でも逆方向でも可能な構成としておくが、この実施例では同一方向の場合について述べる。
【0015】これにより、2つのコイルの間にミラー磁場が形成される(ミラー磁場については、「現代プラズマ理工学」 関口 忠編著 オーム社刊 P33に詳しく説明されている。)このように構成すると、荷電粒子はミラー磁場中にトラップされた状態となり、高周波電界との相互作用で高密度プラズマが発生する。このトラップ率はコイル電流により調整可能である。また、磁界発生用コイル4は被処理試料載置ステージ12より15〜30cm離して配置することにより、磁界は弱く、また試料面に対してほぼ均一になっている。また、高密度プラズマ発生部1Bにおいても、試料面と平行方向では比較的均一なプラズマとなっている。
【0016】更に、高周波電源13より被処理試料載置ステージ12に、数百KHz〜13.56MHzの高周波を印加することにより、流れてくるプラズマを再励起して、被処理試料11面に入射する荷電粒子を制御することが可能である。この際、印加する電力は5〜100W程度である。これにより、均一な処理ができ、被処理試料としての素子に影響を与えるようなチャージアップもない処理が可能となる。装置もECR型のように大型化することはない。また、ヘリコン波型のような難しい調整もする必要がない。 次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0017】この種の有磁場プラズマ処理装置をレジスト除去のアッシングに使用することも可能であり、かつ非常に有効である。以下、アッシング装置に応用する場合の例について述べると、導入ガスとしてO2 を用い、圧力は10-1〜1torr程度に調整する。高周波電界及び磁界発生は前例と同様である。ただし、試料載置ステージには高周波は印加しない。
【0018】このように構成すると、前例でも述べたように荷電粒子の多くはミラー磁場にトラップされる。これはコイル電流の調整により、トラップ率を可変にできる。したがって、被処理試料面では中性ラジカル密度が濃い状態となり、素子劣化の心配のない高速アッシングが可能となる。これは従来のように、荷電粒子トラップのための中間電極を必要としなくてもよいし、また、アッシング速度の低下もないために、非常に有効なアッシング装置となる。
【0019】次に、第1実施例の変形モードについて説明する。前記した第1実施例の高周波印加電極7と接地電極3,4を入れ替える例である。すなわち、図2(磁界発生用コイル配置と電界発生用電極配置のみを図示)に示すように、一対の磁界発生用コイル3,4の中間に配置する電極を接地電極16とし、各々の磁界発生用コイル3,4を挟んで対向する高周波印加電極17,18に高周波電源8を接続して、高周波を印加するようにしたものである。
【0020】このように構成すると、処理室側に流れ出すイオンの量は多くなる。これはラジカルの影響を少なくし、できるだけイオンによるエッチングを行いたい場合にはこのモードで使用する。また、第1実施例では一対の磁界発生用コイルの電流の向きを同一方向とし、ミラー磁場を形成したが、これを逆方向にした磁場を形成することも可能である。
【0021】このように構成すると、磁力線が一対の磁界発生用コイルの中間面で対称となり、これによっても高密度プラズマを得ることができる。また、第1実施例においては、磁界発生用コイルと電界発生用電極が重ならないように図示されているが、側面からみて、磁界発生用コイルと電界発生用電極が若干重なりあうように設置することも可能である。
【0022】図3に本発明の第2実施例を示す磁界発生用コイルと電界発生用電極の配置についてのみ概略図を示す。図3(a)は磁界発生用コイルと電界発生用電極を側面から見た図であり、9A,10Aは接地電極、7Aは高周波印加電極、3A,4Aは磁界発生用コイルである。図3(b)は磁界発生用コイルと電界発生用電極を上面から見た図であり、19は電界発生用電極、20は磁界発生用コイルを示している。
【0023】次に、本発明の第3実施例について説明する。図4は本発明の第3実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。この実施例は第1実施例に対して高密度プラズマ発生部を大きくとり、複数のセットの磁界発生用コイル対及び電界発生用電極対を配置し、より高密度のプラズマを生成しようとするものである。
【0024】この図に示すように、石英減圧容器21は、処理部21Aと高密度プラズマ発生部21Bからなり、この高密度プラズマ発生部21Bに磁界発生用コイル23,24,25及び26、高周波印加電極31及び32と、接地電極34,35及び36を配置し、磁界発生用コイル23には電源27、磁界発生用コイル24には電源28、磁界発生用コイル25には電源29、磁界発生用コイル26には電源30がそれぞれ接続され、コイルに電流が供給される。
【0025】また、高周波印加電極31及び32には高周波電源33が接続され、高周波印加電極31,32に高周波が印加される。更に、接地電極34,35,36は接地されている。一方、石英減圧容器21の内底には、被処理試料載置ステージ38が配置され、その上に被処理試料37が載置され、被処理試料載置ステージ38には高周波を印加するための高周波電源39が接続されている。
【0026】また、石英減圧容器21には、排気口40とガス導入口41とが設けられている。なお、本発明に直接関係のない部分、例えば冷却水経路等は省略されている。この装置の使用方法は第1実施例に準じる。また、磁界発生用コイル23,24,25及び26に流す電流の向きや、高周波印加電極31及び32と接地電極34,35及び36との交換についても第1実施例で述べた変形モードと同様に変えることができる。
【0027】次に、本発明の第4実施例について説明する。図5は本発明の第4実施例を示す磁界発生用コイル配置と電界発生用電極配置図である。ここでは、図は簡略化して磁界発生用コイル配置と電界発生用電極配置についてのみ示し、他の構成部は省略されている。磁界発生用コイル51,52,53,54はそれぞれ電源55,56,57,58に接続され、各々の電源で各々独立に制御することができる。高周波印加電極59には高周波電源61、高周波印加電極60には、高周波電源62がそれぞれ接続され、各々独立に制御することができる。接地電極63,64,65は接地されている。
【0028】第3実施例との違いは、高周波印加電極59,60の印加高周波が、各々独立に制御可能になっていることである。独立に制御するようにしたのは、次のような使い方をするためである。その1つは同じ周波数の高周波を印加する場合において、位相をずらす(例えば、90°,180°,270°)ためである。
【0029】また、もう1つは異なる周波数の高周波を印加する場合である。例えば、高周波印加電極59には13.56MHzを印加し、高周波印加電極60には400KHzを印加するというような使い方である。これにより、第3実施例とは異なるプラズマ状態を得ることができ、被処理試料によっては、より良好なプラズマを得ることが可能となる。例えば、13.56MHzと400KHzの周波数を使うと、13.56MHzでは電子は周波数に追隋するが、イオンは追隋することが難しい。ところが400KHzでは、イオンも周波数も追隋することが可能な領域となる。これにより、どちらか一方の周波数のみを使った場合とは異なるプラズマ状態を得ることが可能となる。
【0030】プラズマ処理においては、処理する試料及びその試料の要求する処理特性により、異なるプラズマ特性が要求されるが、本実施例は、そのプラズマ特性マージンをより広くしようとするものである。次に、本発明の第5実施例について説明する。図6は本発明の第5実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。
【0031】この実施例については、高密度プラズマ発生部71Bを曲げて、横向きに設置したものであり、第1実施例で高さ方向で制約があるような場合に用いて好適である。図6に示すように、石英減圧容器71は、処理部71Aとこれより横向きに曲げられた高密度プラズマ発生部71Bからなり、この高密度プラズマ発生部71Bに磁界発生用コイル73及び74、高周波印加電極77と接地電極79及び80を配置し、磁界発生用コイル73には電源75、磁界発生用コイル74には電源76がそれぞれ接続され、コイルに電流が供給される。
【0032】また、高周波印加電極77には高周波電源78が接続され、この高周波印加電極77に高周波が印加される。更に、接地電極79,80は接地されている。一方、石英減圧容器71の内底には、被処理試料載置ステージ82が配置され、その上に被処理試料81が載置され、被処理試料載置ステージ82には高周波を印加するための高周波電源83が接続されている。
【0033】また、石英減圧容器71には、排気口84とガス導入口85とが設けられている。なお、本発明に直接関係のない部分、例えば冷却水経路等は省略されている。このように配置した場合においても試料の処理においては、高周波電源83から被処理試料載置ステージ82に印加される高周波電界により、試料に入射する荷電粒子は制御されるため、特性上はまったく問題ない。
【0034】次に、本発明の第6実施例について説明する。図7は本発明の第6実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。この実施例では、高密度プラズマ発生部を横向きにして、それをさらに対向側にもう一つ配置した場合であり、2ヵ所にプラズマ発生部を有するために第1実施例や第5実施例に比較して処理減圧容器内において、より高密度なプラズマを得ることができるため、処理の高速化が可能となる利点がある。
【0035】図7に示すように、石英減圧容器91は、処理部91Aとこれより両側に横向きに曲げられた第1の高密度プラズマ発生部91Bと第2の高密度プラズマ発生部91Cからなり、第1の高密度プラズマ発生部91Bには、磁界発生用コイル93及び94、高周波印加電極97と接地電極99及び100を配置し、磁界発生用コイル93には電源95、磁界発生用コイル94には電源96がそれぞれ接続され、コイルに電流が供給される。
【0036】また、高周波印加電極97には高周波電源98が接続され、高周波印加電極97に高周波が印加される。更に、接地電極99,100は接地されている。同様に、第2の高密度プラズマ発生部91Cには、磁界発生用コイル106及び107、高周波印加電極110と接地電極112及び113を配置し、磁界発生用コイル106には電源108、磁界発生用コイル107には電源109がそれぞれ接続され、コイルに電流が供給される。
【0037】また、高周波印加電極110には高周波電源111が接続され、高周波印加電極110に高周波が印加される。更に、接地電極112,113は接地されている。一方、石英減圧容器91の中央の内底には、被処理試料載置ステージ102が配置され、その上に被処理試料101が載置され、被処理試料載置ステージ102には高周波を印加するための高周波電源103が接続されている。
【0038】また、石英減圧容器91には、排気口104とガス導入口105と114とが設けられている。なお、本発明に直接関係のない部分、例えば冷却水経路等は省略されている。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)対であり平行に配置した磁界発生用コイルに対し、高周波電界発生のための電極の一方をその対の磁界発生用コイルの中間に設置し、もう一つの電極を各磁界発生用コイルの対向側に設置したことにより、高密度プラズマを発生することができる。
【0040】(2)被処理試料はプラズマ発生源より離して配置して、かつ試料載置ステージに別の高周波電界を印加可能とし、試料への荷電粒子の入射を独立に制御する構成とすることにより、処理特性の向上を図ることができる。
(3)磁界発生用コイル配置及びこの磁界発生用コイルに流す電流の向き及び電流値を可変とし、また、プラズマ発生部に印加する高周波電界の電極構成を変えることも可能であり、試料面へ流れるプラズマ特性を広範囲に変化させることも可能となるために、処理特性の向上を図ることができる。
【0041】(4)プラズマ発生部の印加高周波電源を複数にし、各々独立に制御することが可能な構成になっており、それにより、異なる位相または周波数の高周波が印加可能であり、それを制御することにより、プラズマ特性マージンを広範囲にとることが可能となり、処理特性の向上を図ることができる。
(5)複数のプラズマ発生部を設置することができるので、処理室のプラズマ密度をより高密度にすることが可能となり、処理速度の向上を図ることができる。
【0042】(6)各種の構造のプラズマ発生部を有する有磁場プラズマ処理装置を提供できるので、設置スペースに応じた、有磁場プラズマ処理装置を選択することにより、スペースファクターのよい有磁場プラズマ処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の変形例を示す磁界発生用コイル配置と電界発生用電極配置図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す磁界発生用コイルと電界発生用電極の配置の概略図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す磁界発生用コイル配置と電界発生用電極配置図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す有磁場プラズマ処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1,21,71,91 石英減圧容器
1A,21A,71A,91A 処理部
1B,21B,71B 高密度プラズマ発生部
3,3A,4,4A,20,23,24,25,26,51,52,53,54,73,74,93,94,106,107 磁界発生用コイル
5,6,27,28,29,30,55,56,57,58,75,76,95,96,108,109 電源
7,7A,17,18,31,32,59,60,77,97,110 高周波印加電極
8,13,33,39,61,62,78,83,98,103,111高周波電源
9,9A,10,10A,16,34,35,36,63,64,65,79,80,99,100,112,113 接地電極
11,37,81,101 被処理試料
12,38,82,102 被処理試料載置ステージ
14,40,84,104 排気口
15,41,85,105,114 ガス導入口
19 電界発生用電極
91B 第1の高密度プラズマ発生部
91C 第2の高密度プラズマ発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】(a)平行に配置される対をなす磁界発生用コイルと、(b)該対の磁界発生用コイル間に位置し、かつ該磁界発生用コイルと平行に配置される電界発生用第1電極と、(c)前記磁界発生用コイルの外側に位置し、かつ前記電界発生用第1電極と平行に配置される電界発生用第2電極を設け、(d)高密度プラズマを発生するプラズマ発生部を具備することを特徴とする有磁場プラズマ処理装置。
【請求項2】 前記プラズマ発生部において、発生する磁場分布が被処理面においては、略均一な磁界となるように試料載置ステージを設置することを特徴とする請求項1記載の有磁場プラズマ処理装置。
【請求項3】 前記試料載置ステージに独立した高周波電界を印加可能な構成とすることを特徴とする請求項2記載の有磁場プラズマ処理装置。
【請求項4】 前記対をなす磁界発生用コイルを複数組み配置し、かつ高周波電界発生電極を複数対配置することを特徴とする請求項1記載の有磁場プラズマ処理装置。
【請求項5】 前記プラズマ発生部において前記高周波電界発生電極に印加する高周波の位相及び周波数を各々独立に制御可能にすることを特徴とする請求項4記載の有磁場プラズマ処理装置。
【請求項6】 前記プラズマ発生部を複数個設けることを特徴とする請求項1記載の有磁場プラズマ処理装置。
【請求項7】 前記対をなす磁界発生用コイルに流す電流の向きを互いに逆方向にするようにした請求項1記載の有磁場プラズマ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開平6−196295
【公開日】平成6年(1994)7月15日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−342697
【出願日】平成4年(1992)12月22日
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)