説明

染料ポリマー

本発明はポリマー系シェーディング染料および洗濯用途におけるそれらの使用に関する。ポリマーはポリエチレンイミンであり染料は反応染料である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポリマー系シェーディング染料、および、洗濯用途におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
WO2006/055787(Procter & Gamble)は、セルロース系の布を増白するための反応染料に共有結合したセルロースエーテルポリマーを含有する洗濯用配合物を開示している。このようなポリマーはポリエステル布に対しては十分な性能を発揮できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2006/055787号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ポリアミンポリマーに結合した反応染料がポリエステル布および綿布に良好に染着することをわれわれは知見した。
【0005】
1つの目的において本発明は、
(i)2から70重量%の界面活性剤と、
(ii)0.0001から20.0重量%の量の反応染料に共有結合したポリアミン(染料ポリマー)と、
を含む洗濯物処理組成物を提供する。
【0006】
別の目的において本発明は、家庭用繊維製品処理方法を提供する。方法は、
(i)反応染料に共有結合したポリアミンの水溶液で繊維製品を処理する段階と、
(ii)場合により繊維製品を濯いで乾燥する段階と、
を含み、(i)の水溶液は、反応染料に共有結合したポリアミンを10ppbから5000ppmの量で含み、界面活性剤を0.0g/Lから3g/Lの量で含む。
【0007】
別の目的において本発明は、反応染料に共有結合したポリアミンを提供する。反応染料に共有結合したポリアミンは、部分エトキシル化ポリエチレンイミン(EPEI)およびポリエチレンイミン(PEI)から選択された基質と反応染料とを反応させることによって得ることができる。
【0008】
好ましくは、洗濯物処理組成物が顆粒状である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
染料ポリマー
染料ポリマーはポリアミンを反応染料に反応させることによって得られる。
【0010】
反応染料は好ましくは負電荷を帯びている。
【0011】
ポリアミンに対する染料の全配合量は、好ましくは0.001重量%から800重量%の範囲、より好ましくは0.1重量%から200重量%の範囲、最も好ましくは1重量%から50重量%の範囲である。
【0012】
染料ポリマーは好ましくは青色または紫色である。これについて青色または紫色は布に230から345、より好ましくは265から330、最も好ましくは270から300の色相角を与えると規定されている。使用される布はシルケット加工していない白色さらし木綿織り天竺である。
【0013】
好ましくは、反応染料に共有結合したポリアミンの分子量が800から200000、より好ましくは2000から30000である。
【0014】
ポリマーがエトキシル化されているとき、好ましくはエトキシレート基が10から20個のCH2−CH2−O反復単位(10EOから20EO)を含有している。別の目的において、ポリマーがエトキシル化されているとき、好ましくはエトキシレート基が5から9個のCH2−CH2−O反復単位(5EOから9EO)を含有している。
【0015】
ポリアミン
ポリアミンは、ポリアルキルアミンであり、一般に直鎖状または分枝状である。アミンは第一級、第二級または第三級でよい。好ましくはアルキル基がエチレンであり、ポリマーがポリエチレンイミン(PEI)を与えるエチレンイミンの開環重合によって形成される。1つの目的においてはポリエチレンイミン(PEI)が好ましい。
【0016】
別の目的において好ましくは、ポリアミンがエトキシル化ポリエチレンイミン(EPEI)を与えるようにエトキシル化されている。これについては、1つ以上のアミン官能基が1つの以上のアルキレンオキシド基と反応してポリアルキレンオキシド側鎖を形成する。アルキレンオキシドはホモポリマー(たとえばエチレンオキシド)またはランダムもしくはブロックコポリマーであり得る。
【0017】
本発明の洗剤組成物に使用するための適切なポリエチレンイミン(PEI)類は、一般式:
(−NHCH2CH2−)[−N(CH2CH2NH2)CH2CH2−]
を有することができ、式中の、xは約1から約120000、好ましくは約2から約60000、より好ましくは約3から約24000の整数であり、yは約1から約60000、好ましくは約2から約30000、より好ましくは約3から約12000の整数である。ポリエチレンイミンの具体例は、PEI−3、PEI−7、PEI−15、PEI−30、PEI−45、PEI−100、PEI−300、PEI−500、PEI−600、PEI−700、PEI−800、PEI−1000、PEI−1500、PEI−1800、PEI−2000、PEI−2500、PEI−5000、PEI−10000、PEI−25000、PEI−50000、PEI−70000、PEI−500000、PEI−5000000などであり、整数はポリマーの平均分子量を表す。これらの銘柄のPEIはAldrichから入手可能である。
【0018】
極めて好ましくはPEIがアルコキシル化以前および/または反応染料との反応以前に400から8000の平均分子量を有している。
【0019】
PEIは通常は、43.07の分子量の実験式(C2H5N)nを(反復単位として)有することを特徴とする高度に枝分れしたポリアミンである。それらはアジリジンとしても知られたエチレンイミンの酸触媒開環によって商品生産されている。(後者、すなわちエチレンイミンはエタノールアミンの硫酸エステル化によって製造される)。
【0020】
PEIはBASF Corporationから商品名Lupasol(登録商標)で市販されている(Polymin(登録商標)としても販売されている)。これらの化合物は広い範囲の分子量および生成物活量で製造できる。BASFによって販売されている本発明での使用に適した商業用PEIの非限定例は、Lupasol FG(登録商標)、Lupasol G−35(登録商標)、Lupasol p(登録商標)、Lupasol−P S(登録商標)、Lupasol−(Water−Free)(登録商標)などを含む。
【0021】
PEIのアミン基は主として約1:11から約1:21の比の第一級、第二級および第三級基の混合物として存在し、鎖セグメントに沿って3から3.5個の窒素原子毎に枝分れしている。アミン基が存在するのでPEIは酸でプロトン化されて周囲媒体からPEI塩を形成でき、その結果としてpH次第で部分イオン化または完全イオン化した生成物となる。たとえば、pH2ではPEIの約73%がプロトン化され、pH4ではPEIの約50%がプロトン化され、pH5ではPEIの約33%がプロトン化され、pH8ではPEIの約25%がプロトン化され、pH10ではPEIの約4%がプロトン化される。したがって、本発明の洗剤組成物は約6から約11のpHで緩衝されているので、これは、PEIが約4から30%プロトン化され、約70から96%非プロトン化であることを示唆する。
【0022】
一般にPEIは、水を伴っているかまたは伴っていないそれらのプロトン化または非プロトン化形態で購入できる。本発明の組成物にプロトン化PEIが配合されるとき、それらは十分な量の適切な塩基を添加することによってある程度まで脱プロトンされる。脱プロトン形態のPEIが好ましい形態である。しかしながら適度な量のプロトン化PEIは使用でき、本発明に著しく不利にはならない。
【0023】
PEIは好ましくはアルコキシル化されており、最も好ましくはエトキシル化されている。反応染料との反応に少なくとも1つのNH2またはNH、好ましくは少なくとも1つのNH2が使用できるようにPEIが部分的にアルコキシル化されている。アルコキシル化の好ましい程度は、第一級および第二級アミンの0.2から50%のアルコキシル化である。
【0024】
反応染料と反応するための適切なPEIおよびEPEIは、WO2007/083262;WO2006/113314;EP760846;US4597898;WO2009/060409;WO2008/114171;WO2008/007320;EP760846;WO2009/065738;WO2009/060409;WO2005/063957;EP996701;EP918837;EP917562;EP907703;および6,156,720に見出される。
【0025】
反応染料
反応染料は反応性基に連結している発色団から構成されていると考えることができる。反応染料は−OH、−SHおよび−NH基と付加反応または置換反応を行って共有結合を形成する。発色団は反応性基に直接連結するかまたは架橋基を介して連結し得る。発色団は色を提供し、反応性基は基質に共有結合する。
【0026】
反応染料はIndustial Dyes(K.Hunger編、Wiley VCH2003)に記載されている。多くの反応染料がカラーインデックスに列挙されている(Society of Dyers and Colourists and American Association of Textile Chemists and Colorists)。
【0027】
反応染料の好ましい反応性基はジクロロトリアジニル、ジフルオロクロロピリミジン、モノフルオロトラジニル、ジクロロキノキサリン、ビニルスルホン、ジフルオロトリアジン、モノクロロトリアジニル、ブロモアクリルアミドおよびトリクロロピリミジンである。
【0028】
最も好ましい反応性基はモノクロロトリアジニル、ジクロロトリアジニルおよびビニルスルホニルである。
【0029】
発色団は好ましくは、アゾ、アントラキノン、フタロシアニン、フォルマザンおよびトリフェンジオアキサジンから選択される。より好ましくは、アゾ、アントラキノン、フタロシアニンおよびトリフェンジオアキサジンである。最も好ましくはアゾおよびアントラキノンである。
【0030】
反応染料は好ましくは、リアクティブブルー染料、リアクティブブラック染料、リアクティブレッド染料、リアクティブバイオレット染料から選択される。好ましくは最適なシェーディング効果を与えるために反応染料の混合物が使用される。好ましい混合物はリアクティブブラックとリアクティブレッド、リアクティブブルーとリアクティブレッド、リアクティブブラックとリアクティブバイオレット、リアクティブブルーとリアクティブバイオレットから選択される。好ましくは、ブルーまたはブラック染料部分の数がレッドまたはバイオレット染料部分よりも大きい。最も好ましくはリアクティブブルー染料とリアクティブレッド染料の組合せが使用される。
【0031】
リアクティブレッド染料の例は、リアクティブレッド21、リアクティブレッド23、リアクティブレッド180、リアクティブレッド198、リアクティブレッド239、リアクティブレッド65、リアクティブレッド66、リアクティブレッド84、リアクティブレッド116、リアクティブレッド136、リアクティブレッド218、リアクティブレッド228、リアクティブレッド238、リアクティブレッド245、リアクティブレッド264、リアクティブレッド267、リアクティブレッド268、リアクティブレッド269、リアクティブレッド270、リアクティブレッド271、リアクティブレッド272、リアクティブレッド274、リアクティブレッド275、リアクティブレッド277、リアクティブレッド278、リアクティブレッド280、リアクティブレッド281、リアクティブレッド282である。
【0032】
リアクティブブラックアゾ染料の例は、リアクティブブラック5、リアクティブブラック31、リアクティブブラック47、リアクティブブラック49である。
【0033】
リアクティブブルーアゾ染料の例は、リアクティブブルー59、リアクティブブルー238、リアクティブブルー260、リアクティブブルー265、リアクティブブルー267、リアクティブブルー270、リアクティブブルー271、リアクティブブルー275である。リアクティブブルーアゾ染料は好ましくはビス−アゾである。
【0034】
リアクティブブルートリフェノジオキサジン染料の例はリアクティブブルー266、リアクティブブルー268、リアクティブブルー269である。
【0035】
リアクティブブルーフォルマザン染料の例はリアクティブブルー220およびリアクティブブルー235である。
【0036】
好ましいリアクティブブルーフタロシアニン染料の例は、リアクティブブルー7、リアクティブブルー11、リアクティブブルー14、リアクティブブルー15、リアクティブブルー17、リアクティブブルー18、リアクティブブルー21、リアクティブブルー23、リアクティブブルー25、リアクティブブルー30、リアクティブブルー35、リアクティブブルー38、リアクティブブルー41、リアクティブブルー71、リアクティブブルー72である。
【0037】
好ましくは、リアクティブブルーアントラキノン染料が以下の構造式:
【0038】
【化1】

を有しており、ここに、Rは反応性基を含有する有機基である。好ましくはRがモノクロロトリアジニル、ジクロロトリアジニルおよびビニルスルホニルから選択される。
【0039】
好ましいリアクティブブルー染料は、リアクティブブルー2、リアクティブブルー4、リアクティブブルー5、リアクティブブルー19、リアクティブブルー27、リアクティブブルー29、リアクティブブルー36、リアクティブブルー49、リアクティブブルー50およびリアクティブブルー224から選択される。
【0040】
好ましくはリアクティブレッドアゾ染料がリアクティブレッドモノ−アゾ染料であり、好ましいリアクティブレッドモノ−アゾ染料は以下の構造式:
【0041】
【化2】

を有しており、ここに、環Aは未置換であるかまたはスルホネート基もしくは反応性基によって置換されている。好ましくは環Aがナフチルであり2個のスルホネート基によって置換されている。好ましくは、Rが反応性基を含有する有機基である。好ましい反応性基はモノクロロトリアジニル、ジクロロトリアジニルおよびビニルスルホニルである。
【0042】
好ましいリアクティブレッド染料は、リアクティブレッド1、リアクティブレッド2、リアクティブレッド3、リアクティブレッド12、リアクティブレッド17、リアクティブレッド24、リアクティブレッド29、リアクティブレッド83、リアクティブレッド88、リアクティブレッド120、リアクティブレッド125、リアクティブレッド194、リアクティブレッド189、リアクティブレッド198、リアクティブレッド219、リアクティブレッド220、リアクティブレッド227、リアクティブレッド241、リアクティブレッド261およびリアクティブレッド253から選択される。
【0043】
反応染料はポリアミンのNH、NH2またはOH基と反応することによってポリアミンに結合される。
【0044】
他の染料
本発明の1つの好ましい実施態様においては他のシェーディング色素が存在し得る。それらは好ましくはピグメントバイオレット23のような青および紫の顔料、ソルベントバイオレット13、ディスパースバイオレット28のような溶媒および分散染料、ダイレクトバイオレット9、35、51および99のようなビス−アゾ直接染料、ダイレクトバイオレット54のようなトリフェノジオキサジン直接染料から選択される。
【0045】
WO2008/017570に記載されているような酸アジン染料の存在はいっそう好ましい。酸アジン染料の配合量は0.0001から0.1重量%の範囲でなければならない。酸アジン染料は主として純綿衣服に、カチオン性フェナジン染料はポリエステル綿混紡衣服に効果を与える。好ましい酸アジン染料は、アシッドバイオレット50、アシッドブルー59およびアシッドブルー98である。青および紫のカチオン性フェナジン染料も存在させ得る。
【0046】
スルホン化Zn/Alフタロシアニンのような光漂白剤も存在させ得る。
【0047】
界面活性剤
組成物は2から70重量%の界面活性剤、最も好ましくは10から30重量%の界面活性剤を含む。一般に、界面活性剤系の非イオン性およびアニオン性界面活性剤は、“Surface Active Agents”Vol.1,Schwartz & Perry,Interscience 1949,Vol.2,Schwartz,Perry & Berch,Interscience 1958、“McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents”の流通版,Manufacturing Confectioners Company出版、または、“Tenside−Taschenbuch”,H.Stache,2nd Edn.,Carl Hauser Verlag,1981に記載された界面活性剤から選択し得る。好ましくは、使用される界面活性剤が飽和している。
【0048】
使用し得る適切な非イオン性洗剤化合物は特に、疎水性基と反応性水素原子とを有する化合物、たとえば、脂肪族アルコール、酸、アミドまたはアルキルフェノールとアルキレンオキシド特に単独またはプロピレンオキシドと共存するエチレンオキシドとの反応生成物を含む。具体的な非イオン性洗剤化合物は、一般に5から25EO、すなわち分子あたり5から25のエチレンオキシド単位のC−C22アルキルフェノールエチレンオキシド縮合物、脂肪族C−C18第一級または第二級直鎖状または分枝状アルコールとエチレンオキシドとの一般に5から40EOの縮合生成物である。
【0049】
使用し得る適切なアニオン性洗剤化合物は、約8から約22個の炭素原子を含有するアルキル基を有している有機スルフェートおよびスルホネートの通常は水溶性のアルカリ金属塩である。使用しているアルキルという用語はより高級なアシル基のアルキル部分を含意する。適切な合成アニオン性洗剤化合物の例は、アルキル硫酸ナトリウムおよびカリウム、特にたとえば獣脂またはココヤシ油から製造されたより高級なC−C18アルコールの硫酸化によって得られるもの、アルキルC−C20ベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、特に直鎖状第二級アルキルC10−C15ベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルグリセリルエーテル硫酸ナトリウム、特に獣脂またはココヤシ油に由来のより高級なアルコールおよび石油に由来の合成アルコールのエーテルである。好ましいアニオン性洗剤化合物は、C11−C15アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびC12−C18アルキル硫酸ナトリウムである。EP−A−328177(Unilever)に記載されているような塩析耐性を示す界面活性剤、EP−A−070074に記載されているアルキルポリグリコシド界面活性剤、および、アルキルモノグリコシドも適当である。
【0050】
好ましい界面活性剤系はアニオン性および非イオン性の洗剤活性物質の混合物であり、特に、EP−A−346995(Unilever)に示されたアニオン性および非イオン性界面活性剤の群および例である。C16−C18第一級アルコールスルフェートのアルカリ金属塩とC12−C15第一級アルコールの3から7EOのエトキシレートとの混合物である界面活性剤系が特に好ましい。
【0051】
非イオン性洗剤は好ましくは界面活性剤系の10%超、たとえば25から90重量%の量で存在する。アニオン性界面活性剤はたとえば界面活性剤系の約5から約40重量%の範囲の量で存在できる。
【0052】
同じく好ましい別の目的においては配合物が布コンディショナーとなるように界面活性剤がカチオン性であろう。
【0053】
使用を容易にするために、配合物は好ましくは0.5から5kgの包装サイズに包装される。水分の進入を抑えるために配合物は好ましくは貼合せ厚紙容器または密閉プラスチックバッグに包装される。
【0054】
カチオン性化合物
本発明が布コンディショナーとして使用されるときカチオン性化合物を含有することが必要である。
【0055】
第四級アンモニウム化合物が最も好ましい。
【0056】
第四級アンモニウム化合物が少なくとも1つのC12−C22アルキル鎖を有する第四級アンモニウム化合物であれば有利である。
【0057】
第四級アンモニウム化合物が次式:
【0058】
【化3】

を有しているのが好ましく、式中のRはC12−C22アルキルまたはアルケニル鎖であり、R、RおよびRは独立にC−Cアルキル鎖から選択され、Xは相溶性アニオンである。この種類の好ましい化合物は第四級アンモニウム化合物セチルトリメチル第四級アンモニウムブロミドである。
【0059】
本発明と共に使用するための材料の第二のクラスは式中のRおよびRが独立にC12−C22アルキルまたはアルケニル鎖から選択され、RおよびRが独立にC−Cアルキル鎖から選択され、Xが相溶性アニオンを表す上記構造の第四級アンモニウムである。
【0060】
請求項1に記載の洗剤組成物において(ii)カチオン性材料対(iv)アニオン性界面活性剤の比は少なくとも2:1である。
【0061】
他の適切な第四級アンモニウム化合物はEP0239910(Procter and Gamble)に開示されている。
【0062】
カチオン性界面活性剤対非イオン性界面活性剤の比は好ましくは1:100から50:50、より好ましくは1:50から20:50である。
【0063】
カチオン性化合物は組成物の全重量の1.5重量%から50重量%で存在し得る。好ましくはカチオン性化合物が2重量%から25重量%存在し、より好ましい組成範囲は5重量%から20重量%である。
【0064】
柔軟剤は好ましくは全組成物の2から60重量%、より好ましくは2から40重量%、最も好ましくは3から30重量%の量で存在する。
【0065】
組成物は場合によりシリコーンを含む。
【0066】
ビルダーまたは錯化剤
ビルダー材料は、(1)カルシウムイオン封鎖材料、(2)沈殿性材料、(3)カルシウムイオン交換材料、および、(4)それらの混合物から選択し得る。
【0067】
カルシウムイオン封鎖性ビルダー材料の例は、トリポリリン酸ナトリウムのようなアルカリ金属ポリホスフェート、エチレンジアミン四酢酸のような有機金属イオン封鎖剤を含む。
【0068】
沈殿性ビルダー材料の例はオルトリン酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムを含む。
【0069】
カルシウムイオン交換ビルダー材料の例は、様々な種類の水不溶性結晶質または非晶質アルミノシリケートを含み、その最もよく知られた代表がゼオライト、たとえば、ゼオライトA、ゼオライトB(ゼオライトPとしても知られる)、ゼオライトC、ゼオライトX、ゼオライトYや、EP−A−0,384,070に記載されているようなゼオライトP−種である。
【0070】
組成物はまた、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、アルキル−またはアルケニルコハク酸、ニトリロトリ酢酸または後述する他のビルダーのようなビルダーまたは錯化剤を0から65%含有し得る。多くのビルダーは金属イオンを錯化する能力を有するのでブリーチ安定剤でもある。
【0071】
ゼオライトおよび炭酸塩(重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を含む)が好ましいビルダーである。
【0072】
組成物はビルダーとして結晶質アルミノシリケート、好ましくはアルカリ金属アルミノシリケート、より好ましくはアルミノケイ酸ナトリウムを含有し得る。これは典型的には15重量%未満の配合量で存在する。アルミノシリケートは一般式:
【0073】
【化4】

を有する材料であり、式中の、Mは一価のカチオン、好ましくはナトリウムである。これらの材料はある程度の結合水を含有し、少なくとも50mgCaO/gのカルシウムイオン交換能力を有することが要求される。好ましいアルミノケイ酸ナトリウムは上記の式中に1.5から3.5のSiO単位を含有している。それらは文献に広く記載されているようにケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウムとの反応によって容易に製造できる。界面活性剤対アルミノシリケート(存在する場合)の比は好ましくは5:2よりも大きく、より好ましくは3:1よりも大きい。
【0074】
アルミノシリケートビルダーに代替または付加して、ホスフェートビルターを使用してもよい。当業界で“ホスフェート”という用語は、ジホスフェート、トリホスフェートおよびホスホネート種を包含する。他の形態のビルターは、可溶性シリケート、メタシリケート、層状シリケート(たとえばHoechst製のSKS−6)のようなシリケートを含む。
【0075】
好ましくは洗濯用洗剤配合物がホスフェートビルダー不添加すなわち1重量%未満のホスフェートを含有する洗濯用洗剤配合物である。好ましくは洗濯用洗剤配合物に炭酸塩ビルダーが添加されている。
【0076】
蛍光剤
組成物は好ましくは蛍光剤(蛍光増白剤)を含む。蛍光剤は公知でありこのような蛍光剤が数多く市販されている。通常はこれらの蛍光剤はそれらのアルカリ金属塩たとえばナトリウム塩の形態で供給および使用されている。組成物中で使用される1種以上の蛍光剤の全量は一般的に0.005から2重量%、より好ましくは0.01から0.1重量%である。蛍光剤の好ましいクラスは、ジ−スチリルビフェニル化合物たとえばTinopal(商標)CBS−X、ジ−アミンスチルベンジ−スルホン酸化合物たとえばTinopal DMS pure XtraおよびBlankophor(商標)HRH、および、ピラゾリン化合物たとえばBlankophor SNである。好ましい蛍光剤は、2(4−スチリル−3−スルホフェニル)−2H−ナフトール[1,2−d]トリアゾールナトリウム、4,4’−ビス{[(4−アニリノ−6−(Nメチル−N−2ヒドロキシエチル)アミノ1,3,5−トリアジン−2−イル)]アミノ}スチルベン−2−2’ジスルホン酸二ナトリウム、4,4’−ビス{[(4−アニリノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)]アミノ}スチルベン−2−2’ジスルホン酸二ナトリウム、および、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムである。
【0077】
方法に使用される水溶液に蛍光剤が存在するのが好ましい。方法に使用される水溶液に蛍光剤が存在するとき、0.0001g/lから0.1g/l、好ましくは0.001から0.02/lの範囲であるのが好ましい。
【0078】
香料
好ましくは組成物が香料を含む。香料は好ましくは0.001から3重量%、最も好ましくは0.1から1重量%の範囲である。香料の多くの適切な例がCTFA(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association)1992 International Buyers Guide,CTFA Publications出版、および、OPD 1993 Chemicals Buyers Directory 80th Annual Edition,Schnell Publishing Co出版に与えられている。
【0079】
配合物中に複数の香料成分が存在するのが普通である。本発明の組成物には4種以上、好ましくは5種以上、より好ましくは6種以上、もっと好ましくは7種以上の異なる香料成分が存在すると考えられる。
【0080】
香料混合物中で好ましくは15から25重量%がトップノートである。トップノートはPoucher(Journal of the Society of Cosmetic Chemists 6(2):80[1995])によって定義されている。好ましいトップノートは、柑橘類の油、リナロール、酢酸リナリル、ラベンダー、ジヒドロミルセノール、ローズオキシドおよびシス−3−ヘキサノールから選択される。
【0081】
香料およびトップノートは本発明の増白効果を刺激するために使用され得る。
【0082】
洗濯物処理組成物が過酸化物漂白剤たとえば過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムおよび過酸を含有しないのが好ましい。
【0083】
ポリマー
組成物は1種以上の他のポリマーを含み得る。それらの例はカルボキシメチルセルロース、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリアクリレートのようなポリカルボキシレート、マレイン/アクリル酸コポリマー、および、ラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーである。
【0084】
好ましくは配合物が、染料の染着を防止するために存在するポリマー、たとえばポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド))およびポリ(ビニルイミダゾール)を含有していない。
【0085】
酵素
本発明の組成物中および本発明の方法を実施するときに1種以上の酵素が存在するのが好ましい。
【0086】
各酵素の配合量は好ましくはタンパク質の0.0001重量%から0.1重量%である。
【0087】
特に考察される酵素はプロテアーゼ、α−アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ/オキシダーゼ、ペクテートリアーゼおよびマンナナーゼまたはそれらの混合物を含む。
【0088】
適切なリパーゼは細菌または真菌起源のものを含む。化学修飾またはタンパク操作された突然変異体が包含される。有用なリパーゼの例は、たとえば、EP258068およびEP305216に記載されているH.lanuginosa(T.lanuginosus)またはWO96/13580に記載されているH.insolensのようなHumicola(Thermomycesと同義)由来のリパーゼ、P.alcaligenesまたはP.pseudoalcaligenes(EP218272)、P.cepacia(EP331376)、P.stutzeri(GB1,372,034)、P.fluorescens,Pseudomonas種菌株SD705(WO95/06720およびWO96/27002)、P.wisconsinensis(WO96/12012)のようなPseudomonasリパーゼ、B.subtilis(Dartoisら,(1993)、Biochemica et Biophysica Acta,1131,253−360)、B.stearothermophilus(JP64/744992)またはB.pumilus(WO91/16422)のようなBacillusリパーゼを含む。
【0089】
他の例は、WO92/05249、WO94/01541、EP407225、EP260105、WO95/35381、WO96/00292、WO95/30774、WO94/25578、WO95/14783、WO95/22615、WO97/04079およびWO97/07202、WO00/60063に記載されているようなリパーゼ変異体である。
【0090】
好ましい市販のリパーゼ酵素はLipolase(商標)およびLipolase Ultra(商標)、Lipex(商標)、Lipoclean(商標)(Novozymes A/S)を含む。
【0091】
本発明の方法はEC3.1.1.4および/またはEC3.1.1.32として分類されているホスホリパーゼの存在下で実施し得る。この文中に使用したホスホリパーゼという用語は、リン脂質に対して活性を有している酵素である。レシチンまたはホスファチジルコリンのようなリン脂質は外側位置(sn−1)および中間位置(sn−2)で2つの脂肪酸によってエステル化され第三位置でリン酸によってエステル化されたグリセロールから成り、リン酸はエステル化されてアミノ−アルコールになる。ホスホリパーゼはリン脂質の加水分解に関与する酵素である。数種類のホスホリパーゼ活性が識別され、それらは、1つの脂肪アシル基(それぞれsn−1位置およびsn−2位置)を加水分解してリゾリン脂質を形成するホスホリパーゼAおよびA、リゾリン脂質の残りの脂肪アシル基を加水分解できるリゾホスホリパーゼ(またはホスホリパーゼB)を含む。ホスホリパーゼCおよびホスホリパーゼD(ホスホジエステラーゼ)はジアシルグリセロールまたはホスファチジン酸をそれぞれ放出する。
【0092】
酵素およびシェーディング染料はある種の相互作用を示すこともあるので、この相互作用がマイナス効果にならないように選択しなければならない。ある種のマイナス相互作用は酵素またはシェーディング染料の一方もしくは他方をカプセル化することによっておよび/または製品内部におけるその他の隔離によって回避できる。
【0093】
適切なプロテアーゼは、動物、植物または微生物起源のものを含む。微生物起源が好ましい。化学修飾またはタンパク操作された突然変異体が包含される。プロテアーゼはセリンプロテアーゼまたはメタロプロテアーゼでよく、好ましくは、アルカリ性微生物プロテアーゼまたはトリプシン様プロテアーゼでよい。好ましい市販のプロテアーゼ酵素は、Alcalase(商標)、Savinase(商標)、Primase(商標)、Duralase(商標)、Dyrazym(商標)、Esperase(商標)、Everlase(商標)、Polarzyme(商標)およびKannase(商標)(Novozymes A/S)、Maxatase(商標)、Maxacal(商標)、Maxapem(商標)、Properase(商標)、Purafect(商標)、Purafect OxP(商標)、FN2(商標)およびFN3(商標)(Genencor International Inc.,)を含む。
【0094】
本発明の方法はEC3.1.1.74に分類されているクチナーゼの存在下で実施し得る。本発明に従って使用されるクチナーゼはいかなる起源でもよい。好ましくはクチナーゼが微生物起源、特に細菌、真菌または酵母起源である。
【0095】
適切なアミラーゼ(アルファおよび/またはベータ)は、細菌または真菌起源のものを含む。化学修飾またはタンパク操作された突然変異体が包含される。アミラーゼはたとえば、GB1,296,839により詳細に記載されたB.licheniformisの特殊菌株またはWO95/026397もしくはWO00/060060に開示されたBacillus種菌株のようなBacillusから得られたアルファ−アミラーゼを含む。市販のアミラーゼはDuramyl(商標)、Termamyl(商標)、Termamyl Ultra(商標)、Natalase(商標)、Stainzyme(商標)、Fungamyl(商標)およびBAN(商標)(Novozymes A/S)、Rapidase(商標)およびPurastar(商標)(Genencor International Inc.)である。
【0096】
適切なセルラーゼは、細菌または真菌起源のものを含む。化学修飾またはタンパク操作された突然変異体が包含される。適切なセルラーゼは、Bacillus、Pseudomonas、Humicola、Fusarium、Thielavia、Acremonium属に由来のセルラーゼ、たとえば、US4,435,307、US5,648,263、US5,691,178、US5,776,757、WO89/09259、WO96/029397およびWO98/012307に開示されたHumicola insolens、Thielavia terrestris、Myceliophthora thermophilaおよびFusarium oxysporumから産生された真菌セルラーゼを含む。市販のセルラーゼは、Celluzyme(商標)、Carezyme(商標)、Endolase(商標)、Renozyme(商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(商標)およびPuradax HA(商標)(Genencor International Inc.)およびKAC−500(B)(商標)(Kao Corporation)を含む。
【0097】
適切なペルオキシダーゼ/オキシダーゼは、植物、細菌または真菌起源のものを含む。化学修飾またはタンパク操作された突然変異体が包含される。有用なペルオキシダーゼの例は、WO93/24618、WO95/10602およびWO98/15257に記載されているようなCoprinus、たとえばC.cinereusおよびその変異体から得られたペルオキシダーゼを含む。市販のペルオキシダーゼはGuardzyme(商標)およびNovozym(商標) 51004(Novozymes A/S)を含む。
【0098】
酵素安定剤
組成物に存在するいかなる酵素も慣用の安定化剤、たとえば、プロピレングリコールもしくはグリセロールのようなポリオール、糖もしくは糖アルコール、乳酸、ホウ酸または、芳香族ボレートエステルのようなホウ酸誘導体、または、4−ホルミルフェニルホウ酸のようなフェニルホウ酸誘導体を使用して安定化されることができ、組成物はWO92/19709およびWO92/19708に記載のように配合され得る。
【0099】
この文中に使用した単数を表す不定冠詞およびその対応する定冠詞は他に明記されていなければ少なくとも1つ、または、1つ以上を意味する。
【0100】
平均分子量は重量平均分子量を表す。
【実施例】
【0101】
[実施例1]
ポリマー合成
PEI(Lupasol G35、BASF製、Mw=2000)はBASFから購入した。
【0102】
(i)ポリエチレングリコール(PEG)MeO−メチルグリシジルエーテルの合成
PEG MeO−メチルグリシジルエーテルは反応式
【0103】
【化5】

に示すようにして合成した。
【0104】
NaHのスラリー(0.1モル、鉱油中の60%懸濁液4g)を無水THFで2回(2×20ml)すすぎ、100mlの無水THF中で撹拌した。50mlのTHF中の37.5g(0.05モル)のMeO−PEG−OH溶液を滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。40mlのTHF中の39.2mlのエピクロロヒドリンを滴下した。次に混合物を室温で一夜撹拌し、次いで4時間還流させた。余剰の塩基を酢酸で中和した後、活性炭を添加し1時間撹拌した。濾過した後、溶液を減圧下で濃縮し、2Lの石油エーテルに注ぎ、蝋状生成物を真空乾燥した。
【0105】
PEG修飾PEIの合成(2K)
EPEIポリマーは、PEG MeO−メチルグリシジルエーテルをメタノール中でPEIと混合し4日間還流させることによって合成した。水に透析し凍結乾燥した後に粘性の生成物が得られた。
【0106】
[実施例2]
染料−ポリマー合成
0.50gの実施例1のポリエチレンイミンポリマーと0.1gのNaCOと0.1gの反応染料とを35mlの脱塩した水のなかで混ぜ合わせ、65℃で5時間加熱した。反応後、生成物を水(COMW=3500)に72時間透析した。次にロータリィ−エバポレーターによって水を除去した。残留ポリマーを真空乾燥した。
【0107】
以下のポリマーを合成した:
(P1)PEG750−PEI2000 0.10gのリアクティブブルー4(RB4)
(P2)PEG750−PEI800 0.10gのリアクティブブルー4(RB4)
(P3)PEG350−PEI2000 0.10gのリアクティブブルー4(RB4)
(P4)PEG350−PEI2000 0.080gのRB4と0.020gのリアクティブレッド2(RR2)
PEGおよびPEIの後の整数は平均分子量を表す。
【0108】
[実施例3]
洗浄性能
綿、ポリエステルおよびナイロン−エラスタンの織布を、1g/Lの直鎖状アルキルベンゼンスルホネート、1g/Lの炭酸ナトリウムおよび1g/Lの塩化ナトリウムを含有する洗剤水溶液(脱イオン水)中で30:1の液対布比で洗濯した。シェーディングのために洗浄液に実施例1のポリマーを、洗浄液が5ppmのポリマーを含有するように添加した。30分間撹拌後、布を取り出して濯いで乾燥した。4回の洗濯サイクルが完了するまで洗濯を繰り返した。1回目、2回目および4回目の洗濯後の布の反射スペクトルを反射計で測定し色をCIE L値で表した。
【0109】
布の白色度の増加を青の変化として
Δb=b対照−b染料−ポリマー
で表した。
【0110】
結果を以下の表に与える。
【0111】
【表1】

【0112】
比較対照。HEC−RB4はRB4に結合したセルロースエーテルポリマーである。これは以下のように合成した。0.5gのヒドロキシエチルセルロース、0.5gのNaCOおよび0.05gのRB4を100mlの脱塩した水のなかで混ぜ合わせ60℃で5時間加熱した。反応後、生成物を水(COMW=12000)に72時間透析した。次にロータリィ−エバポレーターによって水を除去した。得られたポリマーを真空乾燥した。
【0113】
ポリエチレンイミン染料ポリマーはセルロースエーテルポリマーと違ってポリエステルおよび綿の双方に良好な染着を示す。
【0114】
綿およびポリエステルに対する染料−ポリマーの付着プロフィルを以下に示す。
【0115】
【表2】

【0116】
EPEI染料ポリマーの付着は洗濯回数に対して直線状に増加せず、それらの染着が飽和する。これは多数回の洗濯後の過度の青色化を抑制するので望ましい特性である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)2から70重量%の界面活性剤および、
(ii)0.0001から20.0重量%の、反応染料に共有結合したポリアミン(染料ポリマー)
を含む洗濯物処理組成物。
【請求項2】
ポリアミンがポリエチレンイミン(PEI)である、請求項1に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項3】
ポリアミンがエトキシル化ポリエチレンイミン(EPEI)である、請求項1または2に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項4】
反応染料がリアクティブブルー染料、リアクティブブラック染料、リアクティブレッド染料およびリアクティブバイオレット染料から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項5】
反応染料がリアクティブブラックとリアクティブレッド、リアクティブブルーとリアクティブレッド、リアクティブブラックとリアクティブバイオレットおよびリアクティブブルーとリアクティブバイオレットの混合物から選択され、ブルーまたはブラック染料部分の数がレッドまたはバイオレット染料部分よりも過剰である、請求項4に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項6】
反応染料に共有結合したポリアミンの分子量が800から200000である、請求項1から5のいずれか一項に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項7】
反応染料に共有結合したポリアミンの分子量が2000から30000である、請求項1から6のいずれか一項に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項8】
エトキシル化ポリエチレンイミンが10EOから20EOである、請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項9】
エトキシル化ポリエチレンイミンが5EOから9EOである、請求項1から8のいずれか一項に記載の洗濯物処理組成物。
【請求項10】
(i)請求項1から9のいずれか一項に記載の反応染料に共有結合したポリアミンの水溶液で繊維製品を処理する段階と、
(ii)場合により繊維製品を濯いで乾燥する段階と
を含み、前記水溶液が、反応染料に共有結合したポリアミンを10ppbから5000ppmの量で含み、界面活性剤を0.0g/Lから3g/Lの量で含む繊維製品の家庭用処理方法。
【請求項11】
前記水溶液が0.0001g/lから0.1g/lの範囲の蛍光剤を含む、請求項10に記載の繊維製品の家庭用処理方法。
【請求項12】
反応染料に共有結合したポリアミンは反応染料を基質と反応させることによって得られ、前記基質は部分エトキシル化ポリエチレンイミン(EPEI)およびポリエチレンイミン(PEI)から選択される反応染料に共有結合したポリアミン。
【請求項13】
反応染料が負電荷を帯びており、前記反応染料が、ジクロロトリアジニル、ジフルオロクロロピリミジン、モノフルオロトラジニル、ジクロロキノキサリン、ビニルスルホン、ジフルオロトリアジン、モノクロロトリアジニル、ブロモアクリルアミドおよびトリクロロピリミジンを含む群から選択された反応性基を有しているアゾ、アントラキノン、フタロシアニン、フォルマザンおよびトリフェンジオアキサジンを含む群から選択された発色団から選択される、請求項12に記載の反応染料に共有結合したポリアミン。
【請求項14】
反応染料に共有結合したポリアミンの分子量が800から200000である、請求項12または13に記載の反応染料に共有結合したポリアミン。
【請求項15】
反応染料に共有結合したポリアミンの分子量が2000から30000である、請求項14に記載の反応染料に共有結合したポリアミン。

【公表番号】特表2013−508490(P2013−508490A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534623(P2012−534623)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/065255
【国際公開番号】WO2011/047987
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】