説明

柱引抜装置

【課題】油圧を用いずに柱状物を引き抜く柱引抜装置を提供する。
【解決手段】柱引抜装置1は、柱状物Pを引き抜くためのものであって、柱状物Pを保持する保持部4及び保持部4から張り出した張出部5を有する柱引抜治具2と、高さ方向に膨張されるエアバッグ3とを備える。張出部5は、エアバッグ3上に配置される。これにより、柱引抜装置1のエアバッグ3が膨張され、柱状物Pを保持した柱引抜治具2を押し上げ、柱状物Pが引き抜かれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状物を土中等から引き抜くための柱引抜装置に関する。
【背景技術】
【0002】
進行方向を誤った車両が路外へ逸脱することを防ぐため、道路に防護柵(ガードレール)が設けられる。防護柵は、ビーム等と、ビーム等を支持する支柱から構成される。支柱は、老朽劣化した場合や車両の衝突等によって損傷した場合に取り替えられる。支柱は、下部が土中に埋め込まれたものや、橋梁等の構造物上に設けられた穴に挿入され、穴との隙間にアスファルト又はモルタル等が充填されたものがある。支柱を取り替える際、既設の支柱が土中等から引き抜かれ、新しい支柱が立設される。
【0003】
支柱を引き抜く方法として、クレーンを搭載したトラックで施工場所に行き、クレーンで支柱を吊り上げる方法がある。例えば、最大積載量4トン〜8トンのトラックに搭載した2.9トン吊りのクレーンを用いた場合、クレーンは、ブームを5メートル伸ばすと、最大約1.5トンしか吊れない。支柱を引き抜くために必要な力は、約20トン(約200kN)に達する可能性がある。支柱をクレーンを用いただけでは引き抜けない場合、支柱の周囲の地面等を掘ってから引き抜いており、引き抜きに時間と労力がかかる。
【0004】
また、クレーンを用いずに支柱等の柱状物を引き抜く装置として、油圧シリンダを有する柱引抜装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような柱引抜装置においては、柱引抜装置を運搬する車両の油圧回路から油圧シリンダに油圧を分岐するので、車両の改造コストがかかる。また、必要な引抜力を得ようとして油圧を高めると、油圧シリンダが土にめり込み、柱状物の引き抜きが困難になる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−176382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題を解決するものであり、油圧を用いずに柱状物を引き抜く柱引抜装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の柱引抜装置は、柱状物を引き抜くためのものであって、柱状物を保持する保持部及び前記保持部から張り出した張出部を有する柱引抜治具と、高さ方向に膨張されるエアバッグとを備え、前記張出部は、前記エアバッグ上に配置されることを特徴とする。
【0008】
この柱引抜装置において、前記保持部は、柱状物を挟持する複数の楔状部材と、前記楔状部材を支持する支持部とを有し、前記各々の楔状部材は、下端に向けて柱状物側に漸近するテーパ面を有し、前記支持部は、前記テーパ面と接する内面が形成された枠状であり、前記張出部は、前記支持部から張り出していることが好ましい。
【0009】
この柱引抜装置において、前記保持部は、中空の柱状物を内径側から保持する内径チャック部と、前記内径チャック部を引っ張るための引張軸と、前記引張軸を支持する支持部とを有し、前記内径チャック部は、上端に向けて断面が漸次縮小するテーパ孔を有し、前記引張軸は、前記テーパ孔に嵌合する嵌合部を有し、前記張出部は、前記支持部から張り出していることが好ましい。
【0010】
この柱引抜装置において、前記内径チャック部及び引張軸は、柱状物を挟持する複数の楔状部材に取替可能とされ、前記各々の楔状部材は、下端に向けて柱状物側に漸近するテーパ面を有し、前記支持部は、前記テーパ面に接する内面が形成された枠状であることが好ましい。
【0011】
この柱引抜装置において、前記支持部は、複数の支持部材を有し、該支持部材が結合されることによって枠状とされることが好ましい。
【0012】
この柱引抜装置において、前記エアバッグは、収縮した状態において板状の外形を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の柱引抜装置によれば、エアバッグが膨張されることにより、柱状物を保持した柱引抜治具を押し上げるので、油圧を用いずに柱状物を引き抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る柱引抜装置の斜視図。
【図2】同柱引抜装置の平面図。
【図3】同柱引抜装置の分解斜視図。
【図4】同柱引抜装置におけるエアバッグが収縮したときの正面図。
【図5】同柱引抜装置におけるエアバッグが膨張したときの正面図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る柱引抜装置の分解斜視図。
【図7】同柱引抜装置の斜視図。
【図8】同柱引抜装置の平面図。
【図9】同柱引抜装置におけるエアバッグが収縮したときの正面図。
【図10】同柱引抜装置におけるエアバッグが膨張したときの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る柱引抜装置を図1乃至図5を参照して説明する。図1及び図2に示されるように、柱引抜装置1は、柱状物Pを引き抜くためのものであり、柱引抜治具2とエアバッグ3とを備える。柱状物Pは、本発明の構成要素ではない。柱引抜治具2は、柱状物Pを保持する保持部4と、保持部4から張り出した張出部5とを有する。エアバッグ3は、高さ方向に膨張されるものである。張出部5は、エアバッグ3上に配置される。
【0016】
図3に示されるように、保持部4は、柱状物Pを挟持する複数の楔状部材6と、楔状部材6を支持する支持部41とを有する。楔状部材6は、下端に向けて柱状物側に漸近するテーパ面61を有する。支持部41は、テーパ面61と接する内面42が形成された枠状であり、複数の支持部材41a、41bを有し、この支持部材41a、41bが結合されることによって枠状とされる。張出部5は、支持部41から張り出している。
【0017】
柱状物Pは、例えばガードレールの支柱であり、下部が土中又は構造物等に埋設され、上部が地上に露出した状態で立設されている。柱引抜装置1は、柱状物Pを土中等から引き抜くために用いられる。本実施形態では、柱引抜装置1の柱引抜治具2は、柱状物Pの地上部分に取り付けられる。
【0018】
柱引抜治具2の保持部4は、柱状物Pを押圧して保持するものである。保持部4の楔状部材6は、例えば、ステンレス(SUS303)を成形したものであり、本実施形態では2つ設けた。各々の楔状部材6は、柱状物Pを押圧する略半円筒内面形状の押圧面62を有する。押圧面62には、滑り止めのための凹凸が形成される。テーパ面61は、各々の楔状部材6における押圧面62に対向する面に形成される。各々の楔状部材6の上面には、取っ手状のワイヤ63が取り付けられる。ワイヤ63は、楔状部材6を支持部41から取り外す時に把持される。
【0019】
保持部4の支持部41は、平面視でU字状の支持部材41aと長尺状の支持部材41bとを有し、支持部材41a、41bが結合され、アイボルト43によって締結される。アイボルト43は、ねじ山を省略してもよい。内面42は、楔状部材6のテーパ面61と面接触するように、下端に向けて柱状物側に漸近している。
【0020】
張出部5は、支持部材41a、41bの各々から横方向に延出される。支持部材41a、41bが結合された状態において、2つの張出部5が平面視で対称に支持部41の外周から張り出している。張出部5の底面51は、エアバッグ3に接触してエアバッグ3から押し上げ力を受ける面であり、平らに形成される。張出部5は、曲げ剛性を高めるための補強リブ52と、運搬時に把持される取っ手53とを有する。ワイヤ63と取っ手53は、チェーン等(図示せず)で互に結ばれ、楔状部材6の散逸を防止している。支持部41及び張出部5は、一人で運搬できるように重量を20kg以下にすることが好ましく、例えば、超々ジュラルミンと呼ばれるアルミニウム軽合金(A7075)を成形したものである。
【0021】
エアバッグ3は、スチールワイヤ等の補強材で補強されたゴム製であり、収縮した状態で板状の外形を有し、圧縮空気が供給されると厚さ方向すなわち高さ方向に膨張する。圧縮空気は、コンプレッサから供給される。エアバッグ3にボンベから加圧気体を供給して膨張させてもよい。圧縮空気を供給する配管は図示を省略している。エアバッグ3は、例えば、平面視で1辺約37cmの略矩形であり、収縮したとき厚さ2.5cm、膨張したとき最大厚さ約20cmである。コンプレッサから供給される圧縮空気の圧力は、例えば最大0.7MPaであり、増圧弁は不要である。このエアバッグ3は、膨張によって高さ方向に最大約10トン(約100kN)の力を発生する。柱引抜装置1は、2つのエアバッグ3を有し、柱状物Pを引き抜く引抜力は、最大約100kN×2=200kNとなる。エアバッグ3の大きさ等は、これに限定されるものではない。
【0022】
上記のように構成された柱引抜装置1を用いた柱状物Pの引き抜きについて説明する。先ず、2つのエアバッグ3が、収縮した状態で、引き抜き対象の柱状物Pを横から挟むように、地面又は路面等の上に配置される。エアバッグ3には、圧縮空気を供給及び排出するための配管が接続される。次に、支持部41が柱状物Pを囲むように配置され、張出部5がエアバッグ3上に配置される。支持部41の支持部材41a、41bは、アイボルト43によって締結される。楔状部材6が柱状物Pと支持部41の内面42との間に嵌め込まれる。楔状部材6の押圧面62は、柱状物Pに外径側から密着する。楔状部材6のテーパ面61は、支持部41の内面42に面接触する。この時、図4に示されるように、エアバッグ3が収縮した状態であるので、保持部4は、柱状物Pの地面Gに近い地上部分を保持することになる。
【0023】
次に、エアバッグ3に圧縮空気が供給される。図5に示されるように、エアバッグ3は、高さ方向に膨張し、張出部5を押し上げる。保持部4は、張出部5とともに押し上げられる。保持部4が押し上げられる時、楔状部材6のテーパ面61が支持部41の内面42から柱状物P方向の力を受け、楔状部材6が柱状物Pを押圧面62で押圧して締め付ける(図3参照)。このため、柱状物Pは、柱引抜治具2の保持部4によって保持された状態で押し上げられ、土中等から引き抜かれる。エアバッグ3が最大厚さまで膨張されても柱状物Pの引き抜きが不十分な場合、保持部4による柱状物Pの保持が解除され、エアバッグ3が収縮され、柱状物Pが再び保持部4によって保持され、エアバッグ3が膨張される。
【0024】
柱状物Pの保持を解除する時には、楔状部材6が支持部41から取り外される。
【0025】
このように、本実施形態に係る柱引抜装置1によれば、エアバッグ3が膨張されることにより、柱状物Pを保持した柱引抜治具2を押し上げるので、油圧を用いずに柱状物Pを引き抜くことができる。油圧を用いないので、柱引抜装置1を運搬する車両の油圧回路を改造する必要がなく、コストが削減される。エアバッグ3は、油圧シリンダと比べて接地圧が低いので、地面にめり込むことが防止される。エアバッグ3に圧縮空気を供給するコンプレッサは、新しい柱状物を設置する際にも用いられる場合には、コストを増加することにはならない。
【0026】
また、保持部4が押し上げられることによって、楔状部材6のテーパ面61が支持部41の内面42から柱状物P方向の力を受け、楔状部材6が柱状物Pを締め付けるので、柱状物Pが保持部4によって強力に保持される。
【0027】
支持部41は、支持部材41a、41bを結合することによって枠状とされるので、柱状物Pの上部に柱状物Pよりも水平断面が大きな部材があっても、柱状物Pを囲むことができる。
【0028】
エアバッグ3は、収縮した状態において板状の外形を有するので、収縮したエアバッグ3の上に配置された張出部5の位置が低く、保持部4は、地面Gに近い柱状物Pの地上部分を保持する(図4参照)。柱状物Pは、横方向から衝撃等を受けた場合、地上部分が中程から曲がることがある(図示せず)。保持部4は、柱状物Pの地面Gに近い地上部分を保持するので、柱状物Pの曲がった部分よりも下を保持することができる。このため、柱引抜装置1は、柱状物Pの地上部分が曲がっていても、その柱状物Pを引き抜くことができる。従来の油圧シリンダを用いた柱引抜装置では、柱状物の周囲の地面等をシリンダ長に相当する深さまで掘り下げる必要があったが、本実施形態の柱引抜装置1を用いると、柱状物Pの周囲を掘り下げる必要がなくなる。
【0029】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る柱引抜装置1を図6乃至図10を参照して説明する。図6乃至図8に示されるように、本実施形態の柱引抜装置1は、中空の柱状物Pを内径側からチャッキングして引き抜くものであり、第1の実施形態における楔状部材6を設けることに代えて、内径チャック部7及び引張軸8とを設けている。内径チャック部7及び引張軸8は、楔状部材6に取替可能とされている。
【0030】
保持部4は、中空の柱状物Pを内径側から保持する内径チャック部7と、内径チャック部7を引っ張るための引張軸8と、引張軸8を支持する支持部41とを有する。内径チャック部7は、上端に向けて断面が漸次縮小するテーパ孔71を有する。引張軸8は、テーパ孔71に嵌合する嵌合部81を有する。
【0031】
内径チャック部7は、例えば、ステンレス(SUS303)を成形したものであり、2つの略半円柱形状のチャック部材72から成り、2つのチャック部材72を組み合わせて全体が略円柱形状となっている。内径チャック部7の外周面は、柱状物Pの内面を押圧する押圧面73となっている。押圧面73には、滑り止めのための凹凸が形成される。チャック部材72が互いに対向する面に溝部が形成されており、2つのチャック部材72が組み合わされたとき、その溝部によってテーパ孔71が形成される。各々のチャック部材72の上面には、取っ手状のワイヤ74が取り付けられる。ワイヤ74は、チャック部材72を柱状物P内から取り出す時に把持される。ワイヤ74と張出部5の取っ手53は、チェーン等(図示せず)で互いに結ばれ、チャック部材72の散逸を防止している。
【0032】
引張軸8は、嵌合部81の他に、梁部82と、嵌合部81と梁部82との間を上下に連結する軸部83とを有する。嵌合部81は、下端に向けてチャック部材72の間隔を拡げる側に断面が漸次拡大しおり、内径チャック部7のテーパ孔71と面接触する。梁部82は、下面中央に引張軸8が結合され、両端近傍が支持部41上に載置されて支持される。梁部82上面には、取っ手84が取り付けられている。
【0033】
上記のように構成された柱引抜装置1を用いた中空の柱状物Pの引き抜きについて説明する。本実施形態の柱引抜装置1は、柱状物Pの地上部分の腐食や損傷等が著しく、地上部分の保持が困難な場合等に好適に用いられる。中空の柱状物Pは、地上部分が切除され、地上部分の切除によって地面又は路面等の近傍に開口が形成される。図9に示されるように、2つのエアバッグ3が、収縮した状態で、その開口に隣り合うように、地面G等の上に配置される。エアバッグ3には、圧縮空気を供給及び排出するための配管が接続される。次に、支持部41が、その中心が柱状物Pのほぼ中心軸上に位置するように配置され、張出部5がエアバッグ3上に配置される。支持部41の支持部材41a、41bは、アイボルト43によって締結される。引張軸8の嵌合部81が柱状物Pの中空部内に挿入される。引張軸8は、梁部82を介して支持部41に支持される。2つのチャック部材72が嵌合部81ととテーパ孔71の内面との間に嵌め込まれる。2つのチャック部材72によって内径チャック部7が構成される。嵌合部81は、テーパ孔71に嵌合する。
【0034】
次に、エアバッグ3に圧縮空気が供給される。図10に示されるように、エアバッグ3は、高さ方向に膨張し、張出部5を押し上げる。保持部4は、張出部5とともに押し上げられる。保持部4が押し上げられる時、内径チャック部7は、引張軸8の嵌合部81からチャック部材72の間隔を拡げる方向の力を受け、柱状物Pの内面を押圧面73で押圧する。このため、柱状物Pは、柱引抜治具2の保持部4によって保持された状態で押し上げられ、土中等から引き抜かれる。
【0035】
柱状物Pの保持を解除する時には、ワイヤ74が把持され、内径チャック部7が柱状物P内から取り出される。
【0036】
このように、本実施形態に係る柱引抜装置1によれば、エアバッグ3が膨張されることにより、柱状物Pを保持した柱引抜治具2を押し上げるので、油圧を用いずに柱状物Pを引き抜くことができる。保持部4が押し上げられることによって、内径チャック部7は、テーパ孔71に嵌合した嵌合部81から力を受け、柱状物Pの内面を押圧するので、柱状物Pが保持部4によって強力に保持される。
【0037】
また、内径チャック部7及び引張軸8は、楔状部材6に取替可能とされているので、柱引抜装置1は、柱状物Pに応じて、柱状物Pを外径側又は内径側から保持して引き抜くことができる。
【0038】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、柱状物Pは、防護柵の支柱に限られず、例えば、道路標識柱であってもよい。エアバッグ3は、平面視で円形又は楕円であってもよい。また、内径チャック部7は、4つの略1/4円柱形状のチャック部材を組み合わせて全体が略円柱形状となるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 柱引抜装置
2 柱引抜治具
3 エアバッグ
4 保持部
41 支持部
41a、41b 支持部材
42 内面
5 張出部
6 楔状部材
61 テーパ面
7 内径チャック部
71 テーパ孔
8 引張軸
P 柱状物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状物を引き抜くための柱引抜装置であって、
柱状物を保持する保持部及び前記保持部から張り出した張出部を有する柱引抜治具と、
高さ方向に膨張されるエアバッグとを備え、
前記張出部は、前記エアバッグ上に配置されることを特徴とする柱引抜装置。
【請求項2】
前記保持部は、柱状物を挟持する複数の楔状部材と、前記楔状部材を支持する支持部とを有し、
前記各々の楔状部材は、下端に向けて柱状物側に漸近するテーパ面を有し、
前記支持部は、前記テーパ面と接する内面が形成された枠状であり、
前記張出部は、前記支持部から張り出していることを特徴とする請求項1に記載の柱引抜装置。
【請求項3】
前記保持部は、中空の柱状物を内径側から保持する内径チャック部と、前記内径チャック部を引っ張るための引張軸と、前記引張軸を支持する支持部とを有し、
前記内径チャック部は、上端に向けて断面が漸次縮小するテーパ孔を有し、
前記引張軸は、前記テーパ孔に嵌合する嵌合部を有し、
前記張出部は、前記支持部から張り出していることを特徴とする請求項1に記載の柱引抜装置。
【請求項4】
前記内径チャック部及び引張軸は、柱状物を挟持する複数の楔状部材に取替可能とされ、
前記各々の楔状部材は、下端に向けて柱状物側に漸近するテーパ面を有し、
前記支持部は、前記テーパ面に接する内面が形成された枠状であることを特徴とする請求項3に記載の柱引抜装置。
【請求項5】
前記支持部は、複数の支持部材を有し、該支持部材が結合されることによって枠状とされることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の柱引抜装置。
【請求項6】
前記エアバッグは、収縮した状態において板状の外形を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の柱引抜装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−82623(P2012−82623A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230111(P2010−230111)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【特許番号】特許第4755721号(P4755721)
【特許公報発行日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(508099911)西日本高速道路メンテナンス関西株式会社 (5)
【Fターム(参考)】