説明

核因子κ(B)(NF−κB)を阻害するベンズアミドおよびナフトアミド誘導体

本発明は、癌、炎症、自己免疫疾患、糖尿病および糖尿病合併症、感染症、心血管系疾患ならびに虚血−再灌流傷害の処置のための式(1)および式(2)の化合物ならびにそれらの製薬学的に許容できる塩に関し、ここでRは本明細書に定義される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、癌、炎症、自己免疫疾患、糖尿病および糖尿病合併症、感染症、心血管系疾患ならびに虚血−再灌流傷害の処置のための、式(1)および(2)
【0002】
【化1】

【0003】
の化合物、
ならびにそれらの製薬学的に許容できる塩に関し、ここでRは本明細書に記述される。
【背景技術】
【0004】
核因子κB(NF−κB)の活性化は、癌、糖尿病、心血管系疾患、自己免疫疾患、ウイルス複製、敗血症ショック、神経変性障害、血管拡張性失調症(AT)、関節炎、喘息、炎症性腸疾患および他の炎症状態を包含する広範な疾患に関与している。例えば、グラム陰性細菌のリポ多糖(LPS)によるNF−κBの活性化は敗血症ショックの発生に寄与しうる。NF−κBは、それらの延長された発現が心および肝のような重要臓器の機能に悪影響を及ぼし得る多数のサイトカインおよび修飾酵素の転写を過剰活性化するからである(Arcaroliら、2006;Niuら、2008)。
【0005】
同様に、全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患もまたNF−κBの活性化を伴いうる。NF−κB転写因子は適正な樹状細胞成熟に決定的に重要であり、その喪失は全身性エリテマトーデスの特徴である(Kalergisら、2008;KurylowiczとNauman、2008)。加えて、慢性アルツハイマー病において、アミロイドβペプチドは反応性酸素中間体の産生を引き起こし、そして、NF−κB部位により遺伝子発現を間接的に活性化する(Giriら、2005)。
【0006】
骨の破壊性びらんすなわち骨溶解は、関節リウマチ(RA)、歯周病および人工関節周囲骨溶解のような炎症状態の主要な合併症である、RAは米国の成人のおよそ1.0%を冒す自己免疫疾患であり、女性対男性の比率は2.5対1である(Lawrenceら、1998)。その特徴は、大きな病的状態を引き起こす進行性の関節破壊である。歯周病は高度に蔓延しており、そして世界の人口の90%までを冒し得る。それは成人における歯牙欠損の第一位の原因として公知である(Pihlstromら、2005)。その罹患率にもかかわらず、歯周骨びらんが発生する機序についてほとんど知られていないとは言え、口中に存在する病原性微生物に対する宿主応答が該過程を誘発するようである。人工関節周囲骨溶解は、固定が喪失されるまでの外因性埋め込み型機器の周囲の慢性骨再吸収により引き起こされ(Harris、1995)、そして摩耗片粒子に対する自然免疫応答から生じると考えられており、獲得免疫系の成分による寄与はほとんどない(Goldringら、1986)。
【0007】
これらの状態は別個の原因により開始されかつ代替経路により進行するとは言え、これらの疾患の病理過程における重要な共通因子(1個若しくは複数)は、炎症を起こした組織中のNF−κB経路の構成的活性化により駆動される炎症前サイトカインの過剰産生である。これらの状態で見られる骨びらんは、骨粗鬆症のような全身性のホルモンで調節される骨の病的状態と異なり、大部分は炎症を起こした組織に局在する。これらの疾患の多くで見出されるこれらの炎症を起こした組織は、炎症前サイトカインすなわちTNF−α、IL−1およびIL−6もまた産生し、これらは順に破骨細胞分化シグナル伝達および骨再吸収活性に関与する。従って、炎症性骨溶解は、炎症を起こした組織中でNF−κBに駆動される炎症前サイトカインにより促進される高められた破骨細胞動員および活性化の産物である。
【0008】
炎症性腸疾患(IBD)は消化管を巻き込む多数の慢性再発性炎症性障害を包含する。IBDの2種の最も高頻度の形態すなわちクローン病および潰瘍性大腸炎は、独特な組織病理学および免疫応答により識別し得る(Atreyaら、2008;BoumaとStrober、2003)。現在の処置の制限された有効性および潜在的副作用は、患者および医師がこれらの疾患の慢性の再発する炎症性の性質を管理するための新しい治療を渇望するままにしている。
【0009】
クローン病および潰瘍性大腸炎に至る正確な病因は不明のままであるとは言え、それらは、正常な腸管腔細菌叢に対する粘膜免疫系の不適切かつ進行中の活性化から生じると一般に考えられている(Tilgら、2008)。結果として、常在性マクロファージ、樹状細胞およびT細胞が活性化され、そして主にNF−κB依存性のケモカインおよびサイトカインを分泌することを開始する。重要な炎症前メディエーターのNF−κB媒介性の過剰産生は、ヒトIBDおよび大腸炎の動物モデルの双方の開始および進行に起因する(Neurathら、1998;WirtzとNeurath、2007)。とりわけ、IBDを伴う患者のマクロファージは、インターロイキン(IL)1、IL6および腫瘍壊死因子TNF−αの増大された産生を伴う高レベルのNF−κB DNA結合活性を表す(Neurathら、1998)。加えて、NF−κBはTヘルパー細胞1(Th1)およびTヘルパー細胞2(Th2)サイトカインの活性化において極めて重要な役割を演じており、その双方は炎症を進行および維持するために必要とされる(Barnes、1997)。IBDにおいてNF−κBにより演じられる中心的役割のため、広範囲の努力がこの経路を標的とする処置を開発するためになされている。
【0010】
NF−κBは、乳房、卵巣、結腸、膵、甲状腺、前立腺、肺、頭頚部、膀胱および皮膚腫瘍からの多数の癌由来細胞株で構成的に発現されていることが示されている(Calzadoら、2007)。これは、B細胞リンパ腫、ホジキン病、T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病、急性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病についてもまた見られている。NF−κBは防御反応の一部としての正常な炎症の重要なメディエーターであるが、しかしながら、慢性炎症は、癌、糖尿病、および上で挙げられたところの他の疾患の宿主につながり得る。発癌過程、血管新生、侵襲および腫瘍細胞の転移において決定的に重要な役割を媒介する数種の炎症前遺伝子産物が同定されている。TNF−αおよびそのスーパーファミリーのメンバー、IL−1α、IL−1β、IL−6、IL−8、IL−18、ケモカイン、MMP−9、VEGF、COX−2および5−LOXがこれらの遺伝子産物のなかにある。全部のこれらの遺伝子の発現は主に転写因子NF−kBにより調節され、それは、ほとんどの腫瘍において構成的に活性であり、かつ、発癌物質(たばこ煙のような)、腫瘍プロモーター、発癌性ウイルスタンパク質(HIV−tat、KHSV、EBV−LMP1、HTLV1−tax、HPV、HCVおよびHBV)、化学療法剤ならびにγ線照射により誘導される(Aggarwalら、2006)。これらの観察結果は、NF−kBを抑制する抗炎症剤が癌の予防および処置の双方で可能性を有するはずであることを意味している。
【0011】
インフルエンザウイルスタンパク質ヘマグルチニンもまたNF−κBを活性化し、そしてこの活性化はサイトカインのウイルス誘導およびインフルエンザに伴う症状のいくつかに寄与しうる(Floryら、2000;PahlとBaeuerle、1995)。
【0012】
アテローム硬化症に関連する低密度リポタンパク質からの酸化脂質はNF−κBを活性化し、これがその後炎症性サイトカインのような他の遺伝子を活性化する(Liaoら、1994)。さらに、アテローム硬化症に感受性であるマウスは、脂質過酸化産物の蓄積、炎症遺伝子の誘導およびNF−κB転写因子の活性化と関連する大動脈アテローム硬化性病変形成に対するそれらの感受性により、高脂肪食を給餌される場合にNF−κB活性化を表す(Liaoら、1994)。アテローム硬化症への別の重要な寄与体は、NF−κBの活性化により血管平滑筋細胞の増殖を刺激するトロンビンである(Maruyamaら、1997)。切断型のIκBリプレッサータンパク質(IκBα)は、電離放射線に対する過敏症の原因であることが示され、そして構成的レベルのNF−κB活性化を有する血管拡張性失調症(AT)細胞中のDNA合成の調節に欠陥がある(Jungら、1995)。AT細胞からのIκBα中のこの突然変異はリプレッサータンパク質を不活性化してNF−κB経路の構成的活性化を引き起こすことが示された。全部のこれらの知見に照らして、NF−κBの異常な活性化若しくは発現は多様な病的状態と明らかに関連している。
【0013】
HIV−1の感染および生活環はヒト単核細胞中のNF−κB経路に強固に結合されている。ウイルス感染は、AIDSの特徴であるT細胞の過剰刺激および最終的枯渇を生成するNF−κBの活性化につながる((ArgyropoulosとMouzaki、2006)に総説されている)。例えば、HIV−1の重要な受容体CCR5の発現はNF−κBにより調節されている(Liuら、1998)。CCR−5プロモーターの欠失分析は、3’遠位NF−κB/AP−1部位の喪失が転写を95%超下落させることを示した(Liuら、1998)。これらの研究は、NF−κBの構成的抑制がCCR−5受容体メッセージの劇的な減少を引き起こしうることを示唆しているとみられる。HIV−1の進入のキネティクスは標的T細胞表面上のCCR5の発現されたレベルにより影響される(Ketasら、2007;Plattら、1998;Reevesら、2002)ため、CCR5を下方制御することは、ウイルスリザーバーを生じる感染細胞のプールの増殖を制限しうる。CXCR4発現がNF−κBにより影響されることもまた報告されており(Helbigら、2003)、NF−κB阻害剤が後期感染の間に出現するX4向性の単離物に対し等しく有効でありうることを示唆する。NF−κBは組込まれたDNAプロウイルスの転写に必要とされる(Baba、2006;Iordanskiyら、2002;Mukerjeeら、2006;Palmieriら、2004;Rizziら、2004;Suiら、2006;Williamsら、2007)。事実、NF−κB活性化の欠如は、感染患者からウイルスを排除することに対する主要な障害物である潜在型ウイルスを内部に持つ細胞の集団の生成につながる(Williamsら、2006)。
【0014】
NF−κBは炎症刺激物質に応答して150を超える標的遺伝子の発現を促進する。これらの遺伝子は、インターロイキン−1、−2、−6および腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)(これらの受容体はアポトーシスを媒介し、そして炎症の調節物質として機能する)、ならびに免疫受容体、細胞接着分子、ならびにシクロオキシゲナーゼ−IIおよび誘導可能なNO合成酵素(iNOS)のような酵素をコードする遺伝子を包含する(Karin、2006;Tergaonkar、2006)。それはHCVおよびHIV−1のようなウイルス感染に関連する疾患の進行においてもまた重要な役割を演じている。
【0015】
NF−κBファミリーのメンバーは、RelA/p65、RelB、c−Rel、p50/p105(NF−κB1)およびp52/p100(NF−κB2)を包含する(HaydenとGhosh、2004;Haydenら、2006a;Haydenら、2006b)。Relファミリーメンバーは、NF−κBに調節される遺伝子のプロモータードメイン内に配置されるシス結合エレメントに対する際だった特異性をもつホモ二量体若しくはヘテロ二量体いずれかとして機能する(Bosisioら、2006;Natoliら、2005;Saccaniら、2004)。RelA/p65およびp50ヘテロ二量体から構成される古典的NF−κBは最良に研究されている形態のNF−κBである(BursteinとDuckett、2003;HaydenとGhosh、2004)およびその中の参考文献)。細胞刺激の前に、古典的NF−κBはIκBα阻害剤タンパク質に結合された不活性複合体として細胞質に存する。細菌リポ多糖、炎症性サイトカイン若しくはHIV−1 Vprタンパク質のようなNF−κBの誘導物質が、IκBαをリン酸化するIκB−キナーゼ複合体(IKK)を活性化することにより、細胞質複合体から活性のNF−κBを遊離する(GretenとKarin、2004;HackerとKarin、2006;Israel、2000;Karin、1999;Scheidereit、2006)。IκBのリン酸化は、26Sプロテオソーム(proteosome)によるその後のユビキチン化および分解のためそれに印を付ける。遊離のNF−κB二量体は核へ移行し、そこでそれらはそれらの標的遺伝子の転写を刺激する。
【0016】
ラセミ化合物のデヒドロキシメチルエポキシキノミシン(DHMEQ)の分子設計は、アミコラトプシス属(Amycolatopsis)から単離された抗生物質エポキシキノミシンCに基づいていた(Chaicharoenpongら 2002)。DHMEQは2,5−ジメトキシアニリンから5段階でラセミ化合物として合成された。キラルなカラムでの鏡像異性体の分離が(+)および(−)双方の鏡像異性体を生じた。(−)−鏡像異性体はNF−κBの阻害において(+)−鏡像異性体より強力であることが示された(Umezawaら 2004)。DHMEQはNF−κBの核への移行を特異的に阻害することが特徴付けられた(Arigaら 2002)。とりわけ、それはp65および他のRel相同タンパク質中の特定のシステイン残基を1:1の化学量論比で共有修飾する(Yammamotoら 2008)。NF−κB阻害剤として、DHMEQは疾患の多様な動物モデルで広範囲に試験され、そして、充実性腫瘍、血液系腫瘍、関節炎、腸管虚血およびアテローム硬化症を処置することを包含する広範な有効性を示した(Watanabeら 2006)。従って、DHMEQは癌および炎症の新規処置として有用でありうる(Takeuchiら 2003)。
【0017】
【化2】

【発明の概要】
【0018】
[発明の要約]
本発明は、式(1)若しくは式(2)
【0019】
【化3】

【0020】
の構造を有する化合物、
またはそれらの製薬学的に許容できる塩
に関し、
ここで

【0021】
【化4】

【0022】
である。
【0023】
各Rは、独立に、水素;CF;シアノ、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−OH、(C1−C6)アルコキシ、COR、NR若しくはNHCO(C1−C6)アルキル)で場合によっては置換されているフェニル;シアノ;ハロ;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;(C1−C6)アルキル−OH;(C1−C6)−アルキル−NR;トリフルオロメチル;(C1−C6)アルコキシ;(C1−C6)チオアルコキシ;フェノキシ;COR;NR;NHCO(C1−C6)アルキル;SOH;SO(C1−C6)アルキル、またはSONRであり、Rがフェニルである場合は最低1個のRが水素以外でなければならない。
【0024】
は、H、R、COR、CONHR、COOR、CHOCOR、P(O)(OH)、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)、若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)の無機塩、またはグリコシル(該基はヘミアセタールの形態の炭水化物のヒドロキシル基の除去から生じる)であり、ここでRはC1−C6アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、シクロヘキシルメチル若しくはフェニルであり、該フェニルは、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、フェニルメチル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルメチル、2−、3−若しくは4−ピリジニル、2−、4
−若しくは5−ピリミジニルから選択される0ないし4個の基で置換されている。
【0025】
は独立にヒドロキシル、(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ若しくは−NRである。
【0026】
各RおよびRは、独立に、水素;(C1−C6)アルキル若しくは(C3−C6)シクロアルキルであるか;または、RおよびRは、場合によっては窒素原子と一緒に結合して、窒素、酸素若しくはイオウから選択される1個の付加的なヘテロ原子を含有する6員環を形成することができ、該環は(C1−C6)アルキル若しくは(C3−C6)シクロアルキルで場合によっては置換されている。
【0027】
m=1ないし4;およびn+p=0ないし6。
【0028】
本発明はまた、式(1)若しくは式(2)の化合物またはその製薬学的に許容できる塩および製薬学的に許容できる担体を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
【0029】
本発明はまた、式(3)
【0030】
【化5】

【0031】
の構造を有する化合物にも関し、
ここでRは式(1)および式(2)について上で定義されたとおりである。
【0032】
本発明はさらに、治療上有効な量の式(1)、式(2)若しくは式(3)の化合物またはその製薬学的に許容できる塩をヒトのようなこうした処置の必要な哺乳動物に投与することを含んでなる、癌、炎症、自己免疫疾患、糖尿病および糖尿病合併症、感染症、心血管系疾患ならびに虚血−再灌流傷害の処置方法に関する。
【0033】
本発明は、付加的に、治療上有効な量の式(1)、式(2)若しくは式(3)の化合物またはその製薬学的に許容できる塩をこうした処置の必要な哺乳動物に投与することを含んでなる、ヒトのような哺乳動物におけるNF−κB経路による遺伝子発現およびシグナル伝達の直接若しくは間接的阻害方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[発明の詳細な記述]
定義
本発明を記述するのに使用される用語は、本明細書で以下の意味するところを有する。本発明の化合物および中間体は、IUPAC(国際純正・応用化学連合(International Union for Pure and Applied Chemistry))若しくはCAS(Chemical Abstracts Service)の命名法体系に従って命名しうる。
【0035】
本明細書の多様な炭化水素含有部分の炭素原子含量は、該部分の炭素原子の最小および最大数を指示する接頭辞により示すことができ、例えば、接頭辞(Ca−Cb)アルキルは整数「a」ないし「b」個も含めた炭素原子のアルキル部分を示す。従って、例えば(C1−C6)アルキルは1ないし6個も含めた炭素原子のアルキル基を指す。「アルキル」という用語は、水素原子置換基のみを含む炭素原子の直鎖若しくは分枝状鎖を示し、ここで該炭素鎖は場合によっては1個若しくはそれ以上の二重若しくは三重結合、または二重結合および三重結合の組合せを含有する。アルキル基の例は、限定されるものでないがメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、プロピニル、ヘキサジエニルなどを挙げることができる。
【0036】
「アルコキシ」という用語は、炭素原子の1個が1個の酸素原子で置換されている炭素原子の直鎖状若しくは分枝状の一価の飽和脂肪族鎖を指す。アルコキシ基の例は、限定されるものでないがメトキシ、エトキシおよびイソプロポキシを挙げることができる。
【0037】
「シクロアルキル」という用語は、脂肪族鎖の飽和および場合によっては不飽和の単環若しくは二環配置を指す。シクロアルキル基の例は、限定されるものでないがシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキセンを挙げることができる。シクロアルキル基は、場合によっては、ベンゼンのような芳香族炭化水素に縮合されてインダニルなどのような縮合シクロアルキル基を形成してもまたよい。
【0038】
「ハロ」という用語はクロロ、ブロモ、フルオロ若しくはヨードを指す。
【0039】
「置換されている」という用語は、分子上の水素原子が異なる原子若しくは分子で置換されているを指す。水素原子を置換する原子若しくは分子は「置換基」と示される。
【0040】
「治療上有効な量」という句は、(i)特定の疾患、状態若しくは障害を処置若しくは予防する、(ii)特定の疾患、状態若しくは障害の1種若しくはそれ以上の症状を減弱、軽減若しくは排除する、または(iii)特定の疾患、状態の1種若しくはそれ以上の症状の発生を予防若しくは遅延する化合物の量を指す。
【0041】
「製薬学的に許容できる」という句は、指示される担体、ベヒクル、希釈剤、賦形剤(1種若しくは複数)および/または塩が、全般として、該製剤を含んでなる他成分と化学的かつ/若しくは物理的に適合性でありならびにその受領体と生理学的に適合性であることを示す。
【0042】
「哺乳動物」という用語は分類学的な哺乳綱の構成員である個々の動物に関する。哺乳動物の例は、限定されるものでないがヒト、イヌ、ネコ、ウマおよび蓄牛を挙げることができる。本発明において、好ましい哺乳動物はヒトである。
【0043】
例示的一態様において、本発明の化合物は、Rが式(1)および式(2)の化合物について上で定義されたとおりである式(3)に示される構造を有する。
【0044】
【化6】

【0045】
該化合物は、当業者に既知の方法により、例えば、例えば結晶化により分離されうるジアステレオ異性体塩の形成;(例えば結晶化、ガス−液体若しくは液体クロマトグラフィーにより)分離されうるジアステレオ異性誘導体若しくは複合体の形成:鏡像異性体特異的試薬との一方の鏡像異性体の選択的反応(例えば酵素的エステル化);またはキラルな環境、例えばキラルな支持体例えば結合されたキラルなリガンドを伴うシリカ上若しくはキラルな溶媒の存在下でのガス−液体若しくは液体クロマトグラフィーにより、それらの純粋な鏡像異性体に分割しうる。所望の立体異性体が上述された分離手順の1種により別の化学的実体に転化される場合、さらなる一段階が所望の鏡像異性体を遊離させるのに必要とされることが認識されるであろう。あるいは、該特定の立体異性体は、光学活性の出発原料を使用することにより、光学活性の試薬、基質、触媒若しくは溶媒を使用する非対称合成により、または一方の立体異性体を非対称変換により他者に転化することにより、合成しうる。
【0046】
該化合物が1個若しくはそれ以上の付加的なステレオジェン中心を含有する場合、当業者は、本明細書に具体的に説明されかつ論考される化合物の全部のジアステレオ異性体およびジアステレオ異性体の混合物が本発明の範囲内にあることを認識するであろう。これらのジアステレオ異性体は当業者に既知の方法、例えば結晶化、ガス−液体若しくは液体クロマトグラフィーにより単離しうる。あるいは、合成の経過中の中間体はラセミ混合物として存在することができ、そして当業者に既知の方法、例えば、例えば結晶化により分離されうるジアステレオ異性体塩の形成;例えば結晶化、ガス−液体若しくは液体クロマトグラフィーにより分離されうるジアステレオ異性誘導体若しくは複合体の形成;1種の鏡像異性体の鏡像異性体特異的試薬との選択的反応、例えば酵素的エステル化;またはキラルな環境、例えばキラルな支持体例えば結合されたキラルなリガンドを伴うシリカ上若しくはキラルな溶媒の存在下でのガス−液体若しくは液体クロマトグラフィーによる分割にかけることができる。所望の立体異性体が上述された分離手順の1種により別の化学的実体に転化される場合は、さらなる一段階が所望の鏡像異性体を遊離させるのに必要とされることが認識されるであろう。あるいは、特定の立体異性体を、光学活性の出発原料を使用することにより、光学活性の試薬、基質、触媒若しくは溶媒を使用する非対称合成により、または一方の立体異性体を非対称変換により他者に転化することにより、合成しうる。これらの方法は、“Chiral Drugs”、Cynthia A.Challener(編者)、Wiley、2002若しくはSunggyu LeeとLee Lee(編者)による“Encyclopedia of Chemical Processing”、CRC Press、2005中のBingyunh LiとDonald T.Hayniaによる“Chiral Drug Separation”のような教科書により詳細に記述されている。
【0047】
本発明の化合物およびそれらの塩は、溶媒和されない(unsolvated)ならびに水、エタノールなどのような製薬学的に許容できる溶媒との溶媒和された形態で存在しうる。
【0048】
式(1)および式(2)の選択された化合物ならびにそれらの塩および溶媒和物は1種以上の結晶形で存在しうる。式(1)および式(2)により表される化合物の多形は本発明の一部を形成し、そして式(1)および式(2)の化合物の異なる条件下での結晶化により製造しうる。例えば、再結晶のための異なる溶媒若しくは溶媒混合物;異なる温度での結晶化;結晶化の間の非常に速いから非常に遅い冷却までの範囲にわたる多様な冷却様式を使用して。多形は、式(1)および式(2)の化合物を加熱若しくは溶融すること、次いで緩やかな若しくは迅速な冷却によってもまた得ることができる。多形の存在は、固体状態のNMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定、粉末X線回折若しくは他のこうした技術により決定しうる。
【0049】
本発明は、式(1)および(2)により記述されるものに同一であるが、しかし、1個若しくはそれ以上の原子が天然に通常見出される原子質量若しくは質量数と異なる原子質量若しくは質量数を有する原子により置換されているという事実のため、同位元素標識された化合物もまた包含する。本発明の化合物に組み込み得る同位元素の例は、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、36Cl、125I、129Iおよび18Fのような水素、炭素、窒素、酸素、イオウおよびフッ素の同位元素を包含する。前述の同位元素および/若しくは他の原子の他の同位元素を含有する本発明の化合物および該化合物の製薬学的に許容できる塩が本発明の範囲内にある。本発明のある種の同位元素で標識された化合物、例えばH(重水素)のような同位元素が組み込まれているものは、より大きい代謝安定性、例えば増大されたin vivo半減期若しくは低下された投薬量要求から生じるある種の治療的利点を提供し得、そして、これゆえにいくつかの環境で好ましいことができる。本発明の式(1)および(2)の同位元素で標識された化合物、それらの塩および溶媒和物は、一般に、同位元素で標識されていない試薬の代わりに容易に入手可能な同位元素で標識された試薬を用いることにより下のスキームおよび/若しくは実施例で開示される手順を実施することにより、製造し得る。
【0050】
本発明の化合物に関して本明細書で使用されるところの製薬学的に許容できる塩は、前記化合物の製薬学的に許容できる無機および有機塩を包含する。これらの塩は、化合物の最終の単離および精製の間にその場で、または適する有機若しくは無機酸と該化合物を別個に反応させることおよびかように形成される塩を単離することにより、製造し得る。代表的な塩は、限定されるものでないが、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ベシル酸塩、カンシル酸塩、パルミチン酸塩、マロン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリル酸塩、リンゴ酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、ギ酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩およびラウリルスルホン酸塩などを挙げることができる。本発明の化合物は、有機および無機塩基から形成される製薬学的に許容できる金属およびアミン陽イオンと反応させかつ塩を形成することもまたできる。「製薬学的に許容できる金属陽イオン」という用語は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、亜鉛など由来の正に荷電した金属イオンを企図している。「製薬学的に許容できるアミン陽イオン」という用語は、アンモニアおよびこうした陽イオンを形成するのに十分強い有機窒素塩基由来の正に荷電したイオンを企図している。本発明の化合物の製薬学的に許容できる非毒性の塩基付加塩の形成に有用な塩基は、その限界が当業者により容易に理解される分類を形成する。(例えばBergeら、“Pharmaceutical Salts,”J.Pharm.Sci.、66:1−19(1977)を参照されたい)。
【0051】
本発明はさらに式(1)および式(2)の化合物のプロドラッグを包含する。式(1)および式(2)の化合物のプロドラッグは、アミノ、ヒドロキシ若しくはカルボキシ基のような該化合物の官能基とともに慣習的様式で形成しうる。「プロドラッグ」という用語は、in vivoで変換されて式(I)および式(2)の化合物または該化合物の製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物を生じる化合物を意味している。該変換は血液中の加水分解によるような多様な機序により起こりうる。プロドラッグの使用の論考は、T.HiguchiとW.Stella、“Pro−drugs as Novel Delivery Systems、”A.C.S.Symposium SeriesのVol.14により、およびBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B.Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987に提供されている。例えば、本発明の化合物が1個のアルコール官能基を含有す
る場合、プロドラッグは、エステルプロドラッグを提供するCOR、カルバメートプロドラッグを提供するCONHR、炭酸塩プロドラッグを提供するCOOR、およびアルキルカルボニルオキシメチルプロドラッグを提供するCHOCOR、リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(OH)、リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(O(C1−C6)アルキル)、リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)、若しくは亜リン酸塩プロドラッグを提供するP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)、ならびに該リン酸塩および亜リン酸塩プロドラッグの対応する無機塩またはグリコシル(該基はヘミアセタールの形態の炭水化物のヒドロキシル基の除去から生じる)を提供するもののような基での該アルコール基の水素原子の置換により形成し得、ここでRは、C1−C6アルキル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、フェニル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、フェニルメチルで置換されているフェニル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルメチル、2−、3−若しくは4−ピリジニルまたは2−、4−若しくは5−ピリミジニルである。
【0052】
例示的一態様において、R
【0053】
【化7】

【0054】
であり、ここでR、R、nおよびpは上で定義されたとおりである。
【0055】
例示的一態様において、R
【0056】
【化8】

【0057】
であり、ここでR、R、nおよびpは上で定義されたとおりである。
【0058】
例示的一態様において、R
【0059】
【化9】

【0060】
であり、ここでR、R、nおよびpは上で定義されたとおりである。
【0061】
例示的一態様において、R
【0062】
【化10】

【0063】
であり、ここでR、Rおよびmは上で定義されたとおりである。
【0064】
一般に、本明細書に記述されるところの、Rが下
【0065】
【化11】

【0066】
に示される部分を表す本発明の化合物は、反応スキーム1および2に概説される一般的合成方法により製造される。
【0067】
例示的一態様において、NRはモルホリン、チオモルホリン若しくはピペラジンである。
【0068】
反応スキーム1を参照して、化合物2〜5を文献の手順(Taylorら、Synthesis 1998、775)に従って製造し得る。0℃から室温までの範囲にわたる温度でメタノール若しくはテトラヒドロフラン中での2,5−ジメトキシアニリン1の二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)およびトリエチルアミンでの処理が、保護されたアニリン誘導体2を生じた。0℃でのメタノール中ビス(アセトキシヨード)ベンゼンでの酸化がケタール3を生じた。4を生じるためのモノエポキシ化は、0℃から室温までの範囲にわたる温度で水性テトラヒドロフラン中30%水性過酸化水素および水性水酸化ナトリウム若しくは炭酸カリウムのような塩基を使用して達成された。0℃から室温までの範囲にわたる温度で4/1 ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸混合物でのBoc基の選択的除去が遊離アミン5を生じた。あるいは、この脱保護は、室温でジクロロメタンのような溶媒中三フッ化ボロン−ジエチルエーテル錯体および活性化モレキュラーシーブを使
用して達成し得る。アミン5をその後、−78℃で無水テトラヒドロフランのような溶媒中リチウムtert−ブトキシド(LiOBu)のような塩基を使用して酸塩化物(RCl)とカップリングしてケタール6を生じた。多様な酸塩化物(RCl)は未希釈の塩化チオニル中で還流することにより対応するカルボン酸から製造した。ケタール6を、0℃から室温までの範囲にわたる温度でジクロロメタンのような溶媒中トリフルオロ酢酸のような酸性媒体中で脱保護してジケトン7を生じた。7の位置選択的還元は、0℃から室温までの範囲にわたる温度でメタノールのような溶媒中トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(NaBH(OAc))のような穏やかな還元剤のわずかな過剰での処理により達成した。
【0069】
代替の一合性経路を反応スキーム2に描く。0℃から室温までの範囲にわたる温度で無水テトラヒドロフランのような溶媒中酸塩化物(RCl)およびピリジンのような塩基での2,5−ジメトキシアニリン1の処理が10を生じた。0℃でのメタノール中ビス(アセトキシヨード)ベンゼンでの酸化がケタール11を生じた。6を生じるためのモノエポキシ化を、0℃から室温までの範囲にわたる温度で30%水性過酸化水素および水性水酸化ナトリウムのような塩基を使用して達成した。ケタール6を、0℃から室温までの範囲にわたる温度でジクロロメタンのような溶媒中トリフルオロ酢酸のような酸性媒体中で脱保護してジケトン7を生じた。7の位置選択的還元は、0℃から室温までの範囲にわたる温度でメタノールのような溶媒中トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(NaBH(OAc))のような穏やかな還元剤のわずかな過剰での処理により達成した。
【0070】
スキーム1の一変形をスキーム3に示す。この場合、ヒドロキシル基は、適切なサリチル酸12の無水酢酸および硫酸のような酸での処理によりO−アセチル化される。このアセチル化生成物をその後ジクロロメタンのような溶媒中で塩化オキザリルと反応させて対応する酸塩化物13を生じる。この酸塩化物をその後、−78℃で無水テトラヒドロフランのような溶媒中リチウムtert−ブトキシド(LiOBu)のような塩基を使用して遊離アミン5と反応させてO−アセチル化されたケタールを生じる。水性メタノールのような溶媒中での炭酸カリウムのような塩基でのO−アセチル化されたケタールの処理が脱保護されたケタール6を生じた。
【0071】
反応スキーム(1)および(2)に描かれるところの一般式(7)のジケトン中間体もまたNF−κB阻害剤として有意の活性を表したことが発見された。従って、本明細書に記述されるところの一般式(2)のジケトンは本発明の一部と見なされる。
【0072】
【化12】

【0073】
【化13】

【0074】
【化14】

【0075】
本発明の製薬学的組成物は、治療上有効な量の式(1)の化合物若しくはその製薬学的に許容できる塩および製薬学的に許容できる担体、ベヒクル、希釈剤若しくは賦形剤を含んでなる。本発明の好ましい製薬学的組成物は、治療上有効な量の式(2)の化合物若しくはその製薬学的に許容できる塩および製薬学的に許容できる担体、ベヒクル、希釈剤若しくは賦形剤を含んでなる。本発明の化合物および製薬学的に許容できる担体、ベヒクル若しくは希釈剤を合わせることにより形成される製薬学的組成物は、その後、錠剤、散剤、舐剤、シロップ剤、注入可能な溶液などのような多様な剤形で容易に投与される。これらの製薬学的組成物は、所望の場合は香料、結合剤、賦形剤などのような付加的な成分を含有し得る。
【0076】
従って、経口投与の目的上、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよび/若しくはリン酸カルシウムのような多様な賦形剤を含有する錠剤を、ポリビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチンおよび/若しくはアラビアゴムのような結合剤と一緒になってデンプン、アルギン酸および/若しくはある種の複合ケイ酸塩のような多様な崩壊剤とともに使用しうる。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクのような滑沢剤が打錠の目的上しばしば有用である。類似の型の固体組成物もまた軟および硬充填ゼラチンカプセル中で増量剤として使用しうる。このための好ましい物質は乳糖(lactose)すなわち乳糖(milk sugar)および高分子量ポリエチレングリコールを包含する。エリキシル剤の水性懸濁液が経口投与に望ましい場合、その中の有効製薬学的成分を、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンおよび/若しくはそれらの組合せのような希釈剤と一緒になって着香料の多様な甘味料、着色物質若しくは色素、および所望の場合は乳化若しくは懸濁化剤と組合せうる。
【0077】
非経口投与のために、ゴマ若しくはラッカセイ油、水性プロピレングリコールまたは無菌水性溶液中の本発明の化合物若しくは組成物の溶液を使用しうる。こうした水性溶液は、必要な場合は適して緩衝されるべきであり、また、液体希釈剤を最初に十分な生理的食塩水若しくはグルコースで等張にすべきである。これらの特定の水性溶液は、静脈内、筋肉内、皮下および腹腔内投与にとりわけ適する。この点に関して、使用される無菌水性媒体は全部、当業者に既知の標準的技術により容易に利用可能である。
【0078】
例示的一態様において、製薬学的製剤は単位剤形にある。こうした形態で、該製剤は適切な量の有効成分を含有する単位用量に細分されている。単位剤形は包装された製剤、例えば小包にされた錠剤、カプセル剤、およびバイアル若しくはアンプル中の散剤であり得る。単位剤形はまたカプセル剤、カシェ剤若しくは錠剤それ自身でもあり得るか、または
、それは適切な数のこれらの包装された形態のいずれでもあり得る。
【0079】
ある量の有効成分を含む多様な製薬学的組成物の製造方法は当業者に既知である。製薬学的組成物の製造方法の例については、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、Lippincott,Williams & Wilkins、第21版(2005)(そっくりそのまま引用することにより組み込まれる)を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
該図面は本発明の特定の態様を代表し、そして従って具体的説明の目的上のみ使用される。従って該図面は本発明の範囲を制限することを意図していない。
【図1】実施例10の化合物によるルシフェラーゼ(A)およびGFP(B)のNF−κBに駆動される発現の濃度依存性阻害を示す。
【図2】実施例10の化合物がカノニカル経路中のDNAへのp65(RelA)結合を阻害することを示す。
【図3】実施例10の化合物が非カノニカル経路中のDNAへのRelB結合を阻害することを示す。
【図4】実施例10の化合物がNF−κB経路中のDNAへのc−Rel結合を阻害することを示す。
【図5】RAW264.7細胞からのIL−6発現、およびとりわけ1μg/mLのLPSにより刺激されたRAW264.7細胞からのIL−6分泌に対する実施例10の化合物の影響を示す。該細胞は示される濃度の実施例10の化合物で2時間処理し、そしてその後LPSを添加し、そして培地中のmIL−6濃度をELISAにより測定する前にインキュベーションを4時間継続した。
【図6】実施例10の化合物によるRPMI8226多発性骨髄腫細胞の増殖阻害を示す。
【図7】実施例10の化合物によるU266B1多発性骨髄腫細胞の増殖阻害を示す。
【実施例】
【0081】
実施例1:2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(8a)
A.tert−ブチル2,5−ジメトキシフェニルカルバメート(2)の製造
不活性窒素雰囲気下氷浴中のMeOH(1L)中の2,5−ジメトキシアニリン1(50g、326mmol)の溶液にトリエチルアミン(55mL、397mmol)を添加し、次いでメタノール(150mL)中のBocO(78g、359mmol)を一滴ずつ添加した。該反応を一夜攪拌した。薄層クロマトグラフィーにより不完全と判定した後に、追加のBocO(22g、69mmol)およびトリエチルアミン(55mL、397mmol)を添加し、そして該溶液を3日攪拌した。メタノールを除去しかつ残渣を酢酸エチルに溶解し、それを無水硫酸マグネシウムで乾燥する前に希塩酸(2×)および塩水ですすぎ、次いで濾過しかつ溶媒を蒸発して、50g(61%)のtert−ブチル2,5−ジメトキシフェニルカルバメート(2)を褐色油状物として提供した。H NMRは文献(Synthesis 1998、775)に報告されたものと一致した。
【0082】
B.tert−ブチル6,6−ジメトキシ−3−オキソシクロヘキサ−1,4−ジエニルカルバメート(3)の製造
化合物2(29g、115mmol)のメタノール性(700mL)溶液を、ビス(アセトキシヨード)ベンゼン(62g、194mmol)の30分間にわたる6部分での添加前に氷浴中で冷却した。該溶液を氷浴中で2時間攪拌し、その後室温にもたらしかつ一夜攪拌した。該反応混合物を酢酸エチル(1.5L)で希釈しかつ水、希塩酸および塩水ですすいだ。水層(the aqueous)を酢酸エチルで1回戻し抽出し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥する前に有機層(the organic)を合わせ、次いで濾過しかつ溶媒を蒸発させた。生じる液体を、ヘプタン中酢酸エチルの勾配(0ないし2%)を使用してシリカゲルで精製し、6.9g(21%)の(3)を黄橙色固形物として生じた。物質はH NMRにより十分に純粋(およそ95%)であり、これは文献(Synthesis 1998、775)に報告されたものと一致した。
【0083】
C.tert−ブチル2,2−ジメトキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イルカルバメート(4)の製造
テトラヒドロフラン(93mL)中の化合物3(3.4g、12.7mol)を氷浴中で冷却した。該攪拌溶液に、一滴ずつ、過酸化水素(30%aq.、22mL)および水性水酸化ナトリウム(1M、61mL)を2個の別個の滴下ロートを使用しかつクライゼンアダプタを利用して相前後して添加した。該反応混合物を氷浴中で30分、およびその後室温で5時間攪拌した。フラスコを氷浴中で冷却し、そして過酸化物を二酸化マンガンで慎重にクエンチした。小型シリカゲルベッドでの混合物の濾過、次いで酢酸エチルでのシリカゲルのすすぎ後に、該混合物を塩水で洗浄した。有機層をその後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しかつ蒸発させた。生じる油状物をペンタンで処理し、溶媒蒸発後に灰白色固形物を沈殿させて2g(56%)の化合物(4)を生じた。H NMRは混合物中の20%の出発原料を示し、これは次の段階(TFAでの処理)で容易に除去された。生成物のH NMRは文献(Synthesis 1998、775)に報告されたものと一致した。
【0084】
D.4−アミノ−5,5−ジメトキシ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−2−オン(5)の製造
無水ジクロロメタン(6mL)中の化合物4(300mg、1.1mmol)の溶液を不活性窒素雰囲気下氷浴中で攪拌した。この溶液にトリフルオロ酢酸(1.5mL)を一滴ずつ添加し、そして該溶液を室温にもたらし3時間攪拌した。薄層クロマトグラフィーにより完了を判定した後に、溶媒を蒸発させそして残渣を酢酸エチルに溶解した。固体重炭酸ナトリウム(2g)を慎重に添加し、そして該溶液を10分攪拌した。該塩を濾過しかつ溶媒の蒸発前に酢酸エチルですすいだ。粗化合物をヘプタン中酢酸エチルの勾配(0ないし100%)を使用してシリカゲルで精製した。100%酢酸エチルで溶出される生成物が178mg(91%)の化合物(5)を生じる。生成物のH NMRは文献(Synthesis 1998、775)に報告されたものと一致した。
【0085】
E.N−(2,2−ジメトキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(6a)の製造
25mL丸底フラスコ中で2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)安息香酸(309mg、1.5mmol)をジクロロメタン(6.0mL)に溶解した。該溶液を0℃に冷却しかつ窒素で洗い流した。該溶液に塩化オキザリル(209mg、1.65mmol)次いでジメチルホルムアミド(2滴)を添加した。該反応を0℃で20分間攪拌し、そしてその後室温に温まらせた。溶液が一旦澄明になれば揮発性物質を回転蒸発により除去した。25mL丸底フラスコ中で、エポキシアミン(5)(100mg、0.54mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解した。該溶液を−78℃に冷却しかつ窒素下に攪拌した。10分後にリチウムtert−ブトキシド(0.81mL、0.81mmol、テトラヒドロフラン中1.0M)を添加し、そして該混合物を−78℃で20分間攪拌した。上で得られた酸塩化物(1.5mmol)を2mLのテトラヒドロフランに溶解し、そしてカニューレを介して該反応混合物に移した。該酸塩化物を含有する丸底フラスコをテトラヒドロフラン(2×0.5mL)ですすいだ。該反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、そしてその後室温で攪拌した。該反応がTLCにより一旦完了すれば、該混合物を酢酸エチルおよび飽和水性塩化アンモニウムで希釈した。層を分離しかつ有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しかつ濃縮して、標題化合物(6a)およびO−アロイル化化合物の混合物であった褐色油状物を生じた。6aの粗混合物をメタノール:水(8:1、5.4mL)に溶解しそして炭酸カリウム(28mg、0.2mmol)を添加した。該反応をLC/MSによりモニターし、そして追加の炭酸カリウム(70mg、0.5mmol)を添加した。LC/MSにより一旦完了すれば、該反応を酢酸エチルで希釈しかつ飽和水性重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しかつ濃縮した。粗油状物をシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、6aを黄色油状物(85mg、42%)として生じた。生成物の構造をH NMRにより確認した。NMR(CDCl):δ 11.50(br.s、1H)、8.65(br.s、1H)、7.50(m、IH)、7.35(m、IH)、7.25(m、2H)、3.85(m、1H)、3.70(s、3H)、3.60(m、1H)、3.35(s、3H)ppm
【0086】
F.N−(2,5−ジオキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(7a)の製造
ケタール6a(85mg、0.23mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解しかつ0℃に冷却した。この溶液にトリフルオロ酢酸(0.61mL)をゆっくりと添加した。氷浴を除去し、そして該反応を室温で一夜攪拌した。LC/MSが反応の完了を確認した後に、該溶液を酢酸エチルで希釈しかつ飽和水性重炭酸ナトリウムで洗浄した。水層を酢酸エチルで2回洗浄した。有機層を合わせ、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しかつ濃縮して7aを褐色油状物(70mg、90%)として生じ、これをさらなる精製を伴わずに使用した。生成物の構造をH NMRにより確認した。NMR(CDCl):δ 11.40(br.s.、1H)、8.85(br.s.、1H)、7.65(m、2H)、7.30(m、1H)、7.25(m、1H)、4.00(m、1H)、3.90(m、1H)ppm。
【0087】
G.(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(8a)の製造
ジケトン7a(65mg、0.199mmol)をメタノール(1.0mL)に溶解した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(42mg、0.199mmol)を該溶液に添加しかつ室温で攪拌した。30分後にLC/MSがなお存在する出発原料を示したため、追加のトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(25mg、0.12mmol)を添加した。該反応がLC/MSにより一旦完了すれば、それを酢酸エチルで希釈しかつ飽和水性塩化アンモニウムで洗浄した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しかつ濃縮した。粗褐色固形物が得られ、そして若干のメタノールを添加した。該溶液を濾過しかつ8aを白色固形物(10mg、15%)として得た。生成物の構造をH NMRにより確認した。NMR(DMSO−d):δ 8.00(m、IH)、7.25(m、IH)、6.95(m、IH)、6.75(m、1H)、4.80(m、1H)、3.80(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0088】
実施例1の一般的方法を使用して以下の化合物を製造した。すなわち
【0089】
実施例2:(±)−4−クロロ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(DMSO−d):δ 7.80(m、IH)、6.80(m、2H)、6.60(m、IH)、4.80(m、1H)、3.80(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0090】
実施例3:(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−4−メチルベンズアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(DMSO−d):δ 7.85(m、IH)、6.80(m、2H)、6.70(m、1H)、4.80(m、1H)、3.80(m、1H)、3.45(m、1H)、2.40(s、3H)ppm。
【0091】
実施例4:(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−3−メチルベンズアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(アセトン−d):δ 7.80(m、IH)、7.40(m、1H)、6.90(m、2H)、5.00(m、1H)、3.80(m、1H)、3.45(m、1H)、2.25(s、3H)ppm。
【0092】
実施例5:(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−4−メトキシベンズアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(アセトン−d):δ 7.85(m、IH)、7.00(m、1H)、6.60(m、2H)、5.00(m、1H)、3.90(m、1H)、3.85(s、3H)、3.40(m、1H)ppm。
【0093】
実施例6:(±)−3−クロロ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(アセトン−d):δ 7.90(m、IH)、7.55(m、1H)、7.00(m、1H)、6.90(m、1H)、4.80(m、1H)、3.90(m、1H)、3.40(m、1H)ppm。
【0094】
実施例7:(±)−3−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ナフトアミド。生成物の構造はH NMRにより確認した。NMR(アセトン−d):δ 8.70(m、IH)、7.95(m、1H)、7.80(m、1H)、7.50(m、2H)、7.35(m、1H)、6.90(m、1H)、4.95(m、1H)、3.90(m、1H)、3.40(m、1H)ppm。
【0095】
実施例8:(±)−1−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ナフトアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 8.40(m、1H)、7.80(m、2H)、7.60(m、3H)、6.90(m、1H)、6.65(m、1H)、4.90(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0096】
実施例9:(±)−5−ブロモ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 7.90(m、1H)、7.50(m、1H)、6.95(m、1H)、6.90(m、1H)、6.65(m、1H)、4.80(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0097】
実施例10:(±)−4−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 7.70(m、1H)、6.95(m、1H)、6.60(br.s、1H)、6.30(m、1H)、6.00(m、1H)、4.75(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)、2.90(s、6H)ppm。
【0098】
実施例11:(±)−3−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−7−メトキシ−2−ナフトアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 11.6(br.s、1H)、8.50(m、1H)、7.65(m、1H)、7.40(m、1H)、7.30(m、1H)、7.20(m,1H)、6.95(m、1H)、6.70(m,1H)、4.90(m、1H)、3.85(m、1H)、3.80(S、3H)、3.45(m、1H)ppm。
【0099】
実施例12:(±)−N−(2,5−ジオキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ヒドロキシ−1−ナフトアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 11.1(br.s、1H)、10.3(br.s、1H)、8.05(m、1H)、7.90(m、2H)、7.50(m、2H)、7.40(m、1H)、7.25(m、1H)、4.20(m、1H)、4.00(m、1H)、3.50(m、1H)ppm。
【0100】
実施例13:(±)−5−ブロモ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−3−メチルベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 7.95(m、1H)、7.50(m、1H)、6.95(m、1H)、4.80(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)、2.25(s、3H)ppm。
【0101】
実施例14:(±)−5−ブロモ−N−(2,5−ジオキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ヒドロキシ−3−メチルベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 7.90(m、1H)、7.50(m、2H)、4.05(m、1H)、3.85(m、1H)、2.25(m、3H)ppm。
【0102】
実施例15:(±)−7−ブロモ−3−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ナフトアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 8.60(m、1H)、8.25(m、1H)、7.70(m、1H)、7.60(m、1H)、7.25(m,1H)、6.95(m、1H)、6.70(m,1H)、4.90(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0103】
実施例16:(±)−3,4−ジフルオロ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−メトキシベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 10.50(br.s、1H)、7.80(m、1H)、7.40(m、1H)、6.90(m、1H)、4.90(m、1H)、4.20(s、3H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0104】
実施例17:(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−6−イソプロピル−3−メチルベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 7.10(m、1H)、6.95(m、1H)、6.80(m、1H)、4.75(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)、3.00(m、1H)、2.20(S、6H)ppm。
【0105】
実施例18:(±)−4−(ジメチルアミノ)−N−(2,5−ジオキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 11.60(br.s、1H)、11.00(br.s、1H)、7.70(m、1H)、6.40(m、1H)、6.10(m、1H)、4.10(m、1H)、3.85(m、1H)、3.00(s、6H)ppm。
【0106】
実施例19:(±)−4−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 11.4(s、1H)、10.80(s、1H)、7.70(m、1H)、6.90(m、1H)、6.65(m、1H)、6.30(m、1H)、6.00(m、1H)、4.80(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)、2.90(s、6H)ppm。
【0107】
実施例20:(±)−4−(ジメチルアミノ)−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−メトキシベンズアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 11.70(s、1H)、7.80(m、1H)、6.80(m、1H)、6.40(m、1H)、6.20(m、1H)、4.80(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)、3.00(s、6H)ppm。
【0108】
実施例21:(±)−7−クロロ−3−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−2−ナフトアミド。H NMR。NMR(DMSO−d):δ 12.0(br.s、1H)、8.60(m、1H)、8.15(m,1H)、7.70(m、1H)、7.50(m、1H)、7.25(m,1H)、6.95(m、1H)、6.70(m,1H)、4.90(m、1H)、3.85(m、1H)、3.45(m、1H)ppm。
【0109】
実施例1の一般的方法を使用して以下の化合物を製造しうる。すなわち
【0110】
実施例22:(±)−4−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド
【0111】
実施例23:(±)−4,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド
【0112】
実施例24:(±)−3,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド
【0113】
実施例25:(±)−2,3,5−トリクロロ−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド
【0114】
実施例26:(±)−5−クロロ−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)ベンズアミド
【0115】
実施例27:(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−イル)−5−メチルベンズアミド
【0116】
結果
実施例10の化合物による細胞中のNF−κBの阻害
2種のレポーター細胞アッセイを使用して、NF−κBに駆動される転写を阻害する実施例10の化合物の能力を測定した。第一のアッセイは、3個のNF−κBプロモーター領域を含有する安定に組込まれたpNF−κB−lucレポータープラスミドを用いる293細胞に基づくアッセイであった。第二のアッセイは、4個のNF−κBプロモーター領域を含有する安定に組込まれたpTRH1−NF−κB−dscGFPレポーターを用いる293細胞に基づくアッセイであった。細胞を、0、0.2、1、10、20および40μMの実施例10の化合物で2時間処理し、その後20ng/mlのTNF−αで18時間誘導した。誘導後に発光若しくは蛍光をBeckman−Coulter 2300プレートリーダーを使用して定量した。図1AおよびBはそれぞれ発光および蛍光データから生成された用量反応曲線を示す。実施例10の化合物は、8.7μMというIC50(50%阻害濃度)中央値を伴い、ルシフェラーゼ遺伝子の発現を用量依存性の様式で阻害することが観察された。実施例10の化合物はまた、2.5μMというIC50中央値を伴い、緑色蛍光タンパク質遺伝子の発現も用量依存性の様式で阻害した。これらの値は3回の独立した実験から生成された中央値を表す。対照として、0.5%DMSO処理および未処理細胞を比較して、実施例10の化合物がルシフェラーゼの発現に対し若しくは該アッセイの読取値に影響を有しなかったことを確認した。DMSO処理された集団での該アッセイからの出力にわずかな減少が存在したとは言え、それは統計学的に有意でなかった。対照の結果として、薬物処理されたサンプルの活性の減少をDMSO対照サンプルと比較した。
【0117】
TransAM NF−κBファミリーDNA結合ELISA:
薬物(drug compound)に曝露された、活性化された核抽出液からのNF−κBヘテロ二量体若しくはホモ二量体サブユニットまたは精製された組換えNF−κBタンパク質の結合活性を、TransAM NF−κBファミリー結合ELISA(Active Motif)を使用して評価した。TNFαで活性化されたHela若しくはRaji細胞(Active Motif)からの核抽出液3〜5μgまたは20ngの精製された組換えタンパク質(Active Motifからのp65およびp50、Santa Cruzからのp52)を、DTTを含まない完全溶解緩衝液で希釈した20μLの薬物と室温で1時間インキュベートした。処理されたサンプルをその後、NF−κBコンセンサスオリゴヌクレオチドで前被覆されたマイクロプレートウェル中の30μLの完全結合緩衝液(DTTを含む)に移した。対照は、いかなる抽出液若しくは組換えタンパク質(バックグラウンドのため)、DMSOでのみ処理された核抽出液若しくは組換えタンパク質(最大結合のため)も含まない溶解緩衝液を含有する非特異的結合(NSB)ウェル、および抽出液/タンパク質に加えて競合体としての20pmoleの遊離野生型NF−κBオリゴヌクレオチド若しくは特異性を示すための対照として20pmoleの遊離変異体NF−κBオリゴヌクレオチドを含有するウェルを包含した。プレートを、穏やかな振とうを伴い室温で1時間インキュベートし、そしてその後200μLの1×洗浄緩衝液で3回洗浄した。プレートに結合されたNF−κB p65、p50、p52、RelB若しくはc−Relサブユニットを、そのサブユニットに特異的な100μLの一次抗体(1×抗体緩衝液で1000倍希釈された)で検出した。プレートを室温で1時間インキュベートし、そしてその後200μLの1×洗浄緩衝液で3回洗浄した。次に、100μLのHRP結合ヤギ抗ウサギ抗体(1×抗体緩衝液で1,000倍希釈された)
を各ウェルに添加した。プレートを室温で1時間インキュベートしかつその後200μLの1×洗浄緩衝液で4回洗浄した。100μLの室温の発色溶液を各ウェルに添加した。該反応を、中間の(medium)暗青色が発生するまで2〜10分間(使用される抽出液のロット若しくは組換えタンパク質のロット中のサブユニット活性に依存する)発色させ、そしてその後、該反応を100μLの停止溶液で停止し黄色を生じた。吸光度を、620nmで差し引かれる参照波長を用い、Becton−Dickinson DTX 880マルチモード検出器を450nmで使用して記録した。図2、3および4は、NF−κB部位へのRelA、RelBおよびc−Rel結合を阻害することに対する実施例10の影響を具体的に説明する。
【0118】
RAW264.7中のIL−6およびPGE2発現の阻害
RAW264.7細胞を、アッセイの1日前に、透明底をもつ96ウェル白色TCプレート中の完全増殖培地中でウェルあたり4×10細胞で播種した。翌日、細胞を1回洗浄しかつ100μLの新鮮増殖培地を添加した。細胞を、DMSO中の試験化合物の6点の200倍希釈系列からの0.5μLで2時間前処理した。薬物での前処理後に、LPS(Sigma)の20μg/mL溶液5μLを添加することにより炎症応答を誘導した。細胞を薬物および1μg/mLのLPSの存在下に別の20〜24時間インキュベートした。典型的には処理後に総DMSOは培養物容量の0.05%であり、また、化合物の最終濃度は各化合物のMWに依存しておよそ40、20、10、1、0.2および0μMであった。改変された希釈系列を、DMSOの%を変えることなく十分な用量反応曲線を得るのに必要とされるとおり調製した。サンプルは二重若しくは三重で実施し、そしてLPS刺激を伴うおよび伴わないDMSO処理された対照を包含した。パルテノライド若しくはDHMEQのような既知活性をもつ薬物を実験対照として実施した。LPS活性化の20〜24時間後に培地上清を細胞から収集しかつ新鮮培地で置換した。上清サンプルを1,000×gで5分間の遠心分離により澄明にし、新鮮保存プレートに移しかつ−30℃で凍結保存した。
【0119】
適切な上清希釈を実験的に決定した後に、上清中のmIL−6濃度を製造元のプロトコルに従いQuantikineTMマウスIL−6イムノアッセイ(R&D Systems)を使用して定量した。キャリブレーター希釈液で希釈した上清50μLを、抗マウスIL−6捕捉抗体で前被覆されたマイクロプレートウェル中の50μLのアッセイ希釈液に添加した。対照は、較正された陽性IL−6対照サンプル、キャリブレーター希釈液を含有するがしかしIL−6はしない非特異的結合(NSB)ウェル、および組換えマウスIL−6標準希釈系列(10〜1000pg/ml)を包含した。プレートを振とうを伴い室温で2時間インキュベートし、そしてその後400μLの1×洗浄緩衝液で5回洗浄した。100μLのHRP結合抗マウスIL−6抗体を、プレート上に補足されたIL−6を検出するため各ウェルに添加した。プレートを室温で2時間インキュベートし、そしてその後400μLの1×洗浄緩衝液で5回洗浄した。等容量の色試薬AおよびBを混合し、そして100μLのこのHRP基質溶液をプレート上の各ウェルに添加した。青色を30分間発色させ、そしてその後、反応を100μLの停止溶液を使用して停止して黄色を生じた。595nmで差し引かれる参照波長を伴う450nmでの吸光度を、Becton−Dickinson DTX 880マルチモード検出器を使用して記録した。
【0120】
未知サンプル中のmIL−6濃度を、mIL−6標準吸光度データの曲線当てはめおよび希釈係数により乗算することから決定した。阻害剤の非存在下(DMSO+LPS処理された細胞)で達成される最大活性に任意に100%の値を与え;同様に、刺激剤の非存在下(LPSなし)の最小活性に0%の値を有り当てた。薬物処理されたウェル中に放出されたmIL−6サイトカインの量の阻害を、DMSO+LPS処理された対照ウェル中の最大活性化に関して計算した(すなわち、阻害%=100−(薬物+LPS処理)/(DMSO+LPS処理))。用量反応曲線を使用して、S字状用量反応曲線を阻害%に対
する(log10)μM濃度に当てはめるSigmaPlot macroによって、遊離されるmIL−6サイトカインの50%を阻害するための有効濃度(IC50)を決定した。化合物が試験された濃度で最大阻害に達しなかった場合は、曲線当てはめを強制最大(100%)および最小(0%)値で補助した。この技術はIC50の客観的値を生じるが、但し50%阻害が試験された濃度で接近された。図5は、IL−6遊離を阻害することに対する実施例10の化合物の影響を具体的に説明する。
【0121】
適切な上清希釈を実験的に決定した後、上清中のPGE2濃度を、製造元のプロトコルに従ってParameterTM PGE2イムノアッセイ(R&D Systems)を使用して定量した。キャリブレーター希釈液で希釈した上清100μLおよび50μLの一次モノクローナル抗PGE2抗体を、ヤギ抗マウスIg捕捉抗体で前被覆したマイクロプレートウェルに添加した。その後50μLのHRP結合PGE2競合体を添加した。対照は、キャリブレーター希釈液を含有するがしかし一次抗体を含有しない非特異的結合(NSB)ウェルおよび組換えPGE2標準希釈系列(40〜5000pg/mL)を包含した。プレートを振とうを伴い室温で2時間インキュベートし、そしてその後400μLの1×洗浄緩衝液で5回洗浄した。等容量の色試薬AおよびBを混合し、そして200μLのこのHRP基質溶液をプレート上の各ウェルに添加した。青色を30分間発色させ、そしてその後反応を50μLの停止溶液を使用して停止して黄色を生じた。595nmの参照を伴う450nmの吸光度を、Becton−Dickinson DTX 880マルチモード検出器を使用して記録した。
【0122】
未知サンプル中のPGE2濃度を、PGE2標準吸光度データの曲線当てはめおよび希釈係数により乗算することから決定した。阻害剤の非存在下(DMSO+LPSされた処理ウェル)で達成される最大活性に任意に100%の値を与え;同様に、刺激剤の非存在下(LPS処理されないウェル)の最小活性に0%の値を有り当てた。薬物処理されたウェル中に放出されたPGE2の量の阻害を、DMSO+LPS処理された対照ウェル中の最大活性化に関して計算した(すなわち、阻害%=100−(薬物+LPS処理)/(DMSO+LPS処理))。用量反応曲線を使用して、S字状用量反応曲線を阻害%に対する(log10)μM濃度に当てはめるSigmaPlot macroによって、遊離されるPGE2の50%を阻害するための有効濃度(IC50)を決定した。化合物が試験された濃度で最大阻害に達しなかった場合は、曲線当てはめを強制最大(100%)および最小(0%)値で補助した。この技術はIC50の客観的値を生じるが、但し50%阻害が試験された濃度で接近された。
【0123】
化合物10による多発性骨髄腫増殖阻害:
低温保存されたRPMI 8226およびU266B1細胞(ATCC、バージニア州マナサス)を供給元の推奨に従って融解かつ培養した。細胞を2×10細胞/ml(ウェルあたり0.1ml)の濃度で96ウェル白色壁組織培養プレートにプレーティングし、そして加湿5%CO雰囲気中37℃で一夜インキュベートした。化合物を示される濃度で各ウェルに添加し(0.5μlの200×DMSOストック)、そして細胞と48時間インキュベートした。細胞生存率を、各ウェルに100μlのCellTiter−Glo試薬(Promega、ウィスコンシン州マディソン)を添加すること、ピペットで混合すること、および室温で10分間インキュベートすることにより検出した。発光はDTX 880マルチモード検出器(Beckman Coulter、カリフォルニア州フラ−トン)で読取った。データをSigmaPlot 11(Systat Software、カリフォルニア州サンノゼ)ソフトウェアで解析した。図6および7は、多発性骨髄腫細胞での増殖阻害に対する実施例10の化合物の影響を具体的に説明する。
【0124】
実施例10の化合物に加え、表1は、1)HEK293細胞におけるルシフェラーゼおよびGFPのNF−κBに駆動される発現、2)RAW264細胞からのIl−6および
PGE2遊離、ならびに3)NF−κB部位へのRelA、RelB、c−Relの結合を阻害するそれらの活性について他の化合物を列挙する。
【0125】
【表1】

【0126】
さらなる記述を伴わずに、当業者は、先行する記述および以下の具体的に説明する実施例を使用して、本発明の化合物を作成かつ利用しおよび特許請求される方法を実施し得ると考えられる。本発明は多様な特定の物質、手順および例を参照することにより本明細書に記述かつ具体的に説明された一方、本発明はその目的上選択される物質および手順の特定の組合せに制限されないことが理解される。こうした詳細の多数の変形が、当業者により認識されるであろうとおり暗示されうる。本出願を通じて引用される全部の特許、特許出願および他の参考文献はそっくりそのまま引用することにより本明細書に組み込まれる。
【0127】
参考文献
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)若しくは式(2)
【化1】

の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩であって、
ここで

【化2】

であり;
各Rは、独立に、水素;CF;シアノ、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル−OH、(C1−C6)アルコキシ、COR、NR若しくはNHCO(C1−C6)アルキルで場合によっては置換されているフェニル;シアノ;ハロ;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;(C1−C6)アルキル−OH;(C1−C6)−アルキル−NR;トリフルオロメチル;(C1−C6)アルコキシ;(C1−C6)チオアルコキシ;フェノキシ;COR;NR;NHCO(C1−C6)アルキル;SOH;SO(C1−C6)アルキル、またはSONRであり、Rがフェニルである場合に最低1個のRが水素以外でなければならず;
は、H、R、COR、CONHR、COOR、CHOCOR、P(O)(OH)、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル、若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)の無機塩、またはグリコシルであり、RはC1−C6アルキル、トリフルオロメチル、(C3−C6)シクロアルキル、シクロヘキシルメチル若しくはフェニルであり、該フェニルは、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、フェニルメチル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルメチル、2−、3−若しくは4−ピリジニル、2−、4−若しくは5−ピリミジニルから選択される0ないし4個の基で置換されており;
は独立にヒドロキシル、(C1−C6)アルコキシ、フェノキシ若しくは−NRであり;
各RおよびRは、独立に、水素;(C1−C6)アルキル若しくは(C3−C6)シクロアルキルであるか;または、RおよびRは、場合によっては窒素原子と一緒に結
合して、窒素、酸素若しくはイオウから選択される1個の付加的なヘテロ原子を含有する6員環を形成することができ、該環は(C1−C6)アルキル若しくは(C3−C6)シクロアルキルで場合によっては置換されており;
m=1ないし4;ならびに
n+p=0ないし6である化合物。
【請求項2】
=Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】

【化3】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】

【化4】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】

【化5】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】

【化6】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
=Hである、請求項3〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
=R、COR、CONHR、COOR、CHOCOR、P(O)(OH)、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル、若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)の無機塩、またはグリコシルで、RがC1−C6アルキル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル若しくはフェニルであり、該フェニルが、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、フェニルメチル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルメチル、2−、3−若しくは4−ピリジニル、2−、4−若しくは5−ピリミジニルから選択される0ないし4個の基で置換されている、請求項3〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
式(3)
【化7】

ここでRは請求項1で定義されたとおりである、
の構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】

【化8】

である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】

【化9】

である、請求項9に記載の化合物。
【請求項12】

【化10】

である、請求項9に記載の化合物。
【請求項13】

【化11】

である、請求項9に記載の化合物。
【請求項14】
=Hである、請求項10〜14のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項15】
=R、COR、CONHR、COOR、CHOCOR、P(O)(OH)、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル、若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル、P(O)(O(C1−C6)アルキル)、P(O)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OCHOCO(C1−C6)アルキル)、P(O)(OH)(OC1−C6)アルキル)若しくはP(O)(OH)(C1−C6)アルキル)の無機塩、またはグリコシルで、RがC1−C6アルキル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル若しくはフェニルであり、該フェニルが、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、フェニルメチル、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルメチル、2−、3−若しくは4−ピリジニル、2−、4−若しくは5−ピリミジニルから選択される0ないし4個の基で置換されている、請求項10〜14のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項16】
製薬学的に有効な希釈剤若しくは担体とともに請求項1若しくは請求項9に記載の化合物またはその製薬学的に許容できる塩を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項17】
請求項1に記載の式(1)若しくは式(2)の化合物またはその薬理学的に許容できる塩をそれの必要な哺乳動物に投与することを含んでなる、NF−κBの活性化の阻害と関連する哺乳動物における疾患の処置方法。
【請求項18】
疾患が、癌、炎症、自己免疫疾患、糖尿病および糖尿病合併症、感染症、心血管系疾患
ならびに虚血−再灌流傷害よりなる群から選択される、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−525418(P2012−525418A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508671(P2012−508671)
【出願日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/032880
【国際公開番号】WO2010/127058
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(511233669)プロフエクタス・バイオサイエンシズ・インコーポレーテツド (2)
【Fターム(参考)】