説明

梯子

【課題】梯子の縦木を正弦曲線形状にして、梯子の長手方向より手前側に傾斜する部分をつくり、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【解決手段】縦木2は、正弦曲線形状(余弦曲線形状)をなし、この正弦波形状の凹んだ位置に横木5が連結され、各横木5の間の縦木2ははしご1を登る人に向かって凸出している。梯子1の縦木2の湾曲部分のうち、下凸部3b及び/または上凹部4aを握れば、この部分は梯子1の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梯子(タラップ)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の梯子は、縦に平行に伸びる二本のまっすぐな縦木に対して、この縦木の複数箇所を複数の横木で連結していた。また、梯子ではなく、階段の手すりを、正弦曲線形状または余弦曲線形状に湾曲させることは、以下の特許文献に記載されている。
【0003】
【特許文献1】特許第3660292号公報
【特許文献2】特願2000−336777号
【特許文献3】米国特許6857622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の梯子は、縦木が直線的であったため、滑る危険性があった。例えば、屋外や海洋などで梯子を使うとき、雨や海水などで梯子の縦木が濡れると、この縦木を握ったとき手が滑る危険性があった。本発明の目的は、滑りにくい梯子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、正弦曲線形状または余弦曲線形状をなす少なくとも二本の縦木と、この二本の縦木を複数箇所で連結する複数の横木とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、梯子の縦木が正弦曲線形状または余弦曲線形状に湾曲するから、この縦木の湾曲部分のうち、手を握って縦木を引っ張る方向に対して直交する方向に近い部分を握れば、この握り部分は、梯子の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(1)梯子(第1実施例)
図1は梯子1の第1実施例の正面を示し、図2は梯子1の第1実施例の側面を示し、図3は縦木2の第1実施例の断面を示す。これらの図面は梯子の一部のみを示すのもで、実際には上下に連続している。
【0008】
梯子1(縦木1及び横木5)は、ステンレス製、チタン製、アルミ製、その他の金属製、樹脂製、木製、セラミック製、コンクリート製、またはこれらの複合体である。縦木1は円筒状または円柱状であり、外径(太さ)は例えば34mmであり、成人がちょうど握るのに最適な太さとされる。縦木2が円筒状の場合は、内径は例えば28mmである。梯子の使用者が未成人・障害者ならばこれに応じて外形も変更される。
【0009】
この縦木2は、正弦曲線形状(「余弦曲線形状」も含む。以下同じ)をなしており、この正弦波の周期は縦木2の中心において283mmであり、正弦波の振幅は縦木2の中心において26mmである。この正弦波の曲率半径は縦木2の中心において93mm、縦木2の外側において110mm、縦木2の内側において76mmである。
【0010】
この縦木2の正弦波形状の凹凸において、図2の右方に突出している部分を凸部3、左方に突出している部分(右方に凹んでいる部分)を凹部4という。凸部3の上半分を上凸部3a、凸部3の下半分を下凸部3b、凹部4の上半分を上凹部4a、凹部4の下半分を下凹部4bという。この場合、図2において、縦木2の右側から人が登るものとする。
【0011】
この正弦波の山と谷との間、つまり凸部3と凹部4との間、言い換えれば下凸部3bと上凹部4aとの間、及び上凸部3aと下凹部4bとの間には直線部6が形成されている。この直線部6の長さは50乃至150mm、例えば93mmまたは130mmであり、梯子1の使用用途によって、この直線部6の長さは変更される。これにより、上記滑り難くする握りの長さを変えることができる。
【0012】
このような縦木2は二本起立され、上記凹部4の中心つまり上凹部4aと下凹部4bとの間の各位置において、縦木2を互いに連結するように横木5が溶接などで固定されている。したがって、各横木5の各間隔は横木5の中心において283mmとなる。これらの複数の横木5は、ほぼ直線状で互いにほぼ平行している。むろん、縦木2のように湾曲していても良い。
【0013】
この横木5の長さは約266mm乃至300mmほどである。横木5は円筒状または円柱状であり、外径(太さ)は例えば28mmであり、成人がちょうど握るのに最適な太さとされる。横木5が円筒状の場合は、内径は例えば22mmである。梯子の使用者が未成人・障害者ならばこれに応じて外形も変更される。
【0014】
上記の結果、梯子1の人が登る側の方から見て、上記縦木2正弦曲線形状または余弦曲線形状の凹んだ位置に横木5が連結され、各横木5の間の縦木2は凸出していることになる。また、上記縦木2の正弦曲線形状または余弦曲線形状の周期は一定であり、この周期は等間隔の横木の間隔にほぼ一致していることになる。
【0015】
以上の結果、梯子1の縦木2の湾曲部分のうち、下凸部3b及び/または上凹部4aを握れば、この部分は手を握って縦木2を引っ張る方向に対して直交する方向に近い部分であり、しかもこの握り部分は、梯子1の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【0016】
上記縦木2の正弦波の周期の長さ、振幅の大きさ、曲率半径、外形(太さ)、内径、横木5の間隔、外形(太さ)、内径は、上記のものに限られず、任意の大きさに変更可能であり、握り易ければ何でもよい。また、上凸部3aと下凸部3bとの間、上凹部4aと下凹部4bとの間にも、直線部が所定長さ挿入されていてもよい。これにより、上記滑り難くする握りの間隔を変えることができる。また、上記直線部6は省略されてもよい。
【0017】
(2)梯子(第2実施例)
図4は梯子1の第2実施例の正面を示し、図5は梯子1の第2実施例の側面を示し、図6は縦木12の第2実施例の断面を示す。縦木12は平板状であり、例えば奥行き50mm、幅9mmであり、成人がちょうど握るのに最適な太さとされる。
【0018】
この縦木12も、正弦曲線形状をなしており、この正弦波の周期は縦木2の中心において283mmであり、正弦波の振幅は縦木2の中心において26mmである。この正弦波の曲率半径は縦木2の中心において93mm、縦木2の外側において118mm、縦木2の内側において68mmである。他の構造、機能、作用、動作、効果は、上記第1実施例と同じである。
【0019】
以上の結果、梯子1の縦木12の湾曲部分のうち、下凸部3b及び/または上凹部4aを握れば、この部分は手を握って縦木2を引っ張る方向に対して直交する方向に近い部分であり、しかもこの握り部分は、梯子1の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【0020】
しかも、縦木12は前後に延びる、つまり梯子1の長手方向及び横木5の長手方向にほぼ直交する方向に延びる、平板状なので、手を掛け易く、手が外れにくくなる。なお、この第2実施例の縦木12は、左右に延びる、つまり梯子1の長手方向のほぼ直交し及び横木5の長手方向にほぼ平行する方向に延びてもよい。
【0021】
(3)梯子(第3実施例)
図7は梯子1の第3実施例の正面を示し、図8は梯子1の第3実施例の側面を示し、図9は梯子1の第3実施例の平面を示す。縦木22は円筒状または円柱状であり、外径(太さ)は例えば34mmであり、成人がちょうど握るのに最適な太さとされる。縦木22が円筒状の場合は、内径は例えば28mmである。この縦木22は、円筒面に沿って湾曲してほぼ螺旋状に形成されている。
【0022】
この縦木22の正弦曲線形状において、横木5に平行方向に内にほぼ凹んだ位置に横木5が連結され、各横木5間の縦木22は外へほぼ凸出している。そうすると、図9に示すように、上凹部4a及び下凹部3bは、梯子1を登る人間に近づき、しかもこの握り部分は、梯子1の横木5より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜し、しかもこの握り部分は外側に湾曲しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【0023】
なお、図9において梯子1を登る人は図9の梯子1の下側に位置する。また、両側の一対の縦木22の螺旋の向きは、図9において、右の縦木22は右回転(時計回り)で上に進み、左の縦木22は左回転(反時計回り)で上に進む螺旋構造となっていて、互いに左右対称となっており、鏡像関係にあり、同じ向きとはならない。
【0024】
上記のことから、縦木22の螺旋における横木5に平行方向の正弦曲線形状の振幅周期と横木5及び縦木22に直交方向の正弦曲線形状の振幅周期とは、ともに横木5の間隔にほぼ一致することとなる。他の構造、機能、作用、動作、効果は、上記第1実施例または/及び第2実施例と同じである。
【0025】
(4)梯子1の用途
本件梯子1は、ボート・小型船舶などの船舶用に取り付けられる梯子(タラップ)、ワゴン車・トラック・バスなどの車両に取り付けられる梯子(タラップ)、ヘリコプター・セスナ機などの航空機に取り付けられる梯子(タラップ)、その他の乗り物取り付けられる梯子(タラップ)、鉄塔、エレベータ、非常用梯子など、建造物に取り付けられる梯子(タラップ)、マンホール内、鉄塔、電柱、電線工事、電話線工事、水道工事、下水道工事、ガス工事、建築工事、土木工事などの種々の工事用・検査用の梯子(タラップ)など、種々の用途に使用される。
【0026】
(5)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記第3実施例において、図9の縦木22の螺旋の回転方向は逆向きになってもよい。この場合、上凹部4a及び下凹部3bは、梯子1を登る人間から遠ざかるが、この握り部分は、梯子1の横木5より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜し、しかもこの握り部分は内側に湾曲しているので、握り位置が多少ずれても、手にかかる力はあまり変化せず、握りの力が安定する。
【0027】
また、上記第3実施例において、図7の湾曲方向が逆になって、横木5に平行方向に外にほぼ凸出した位置に横木5が連結され、各横木5間の縦木22は内へほぼ凹んでいてもよい。そうすると、上凹部4a及び下凹部3bは、横木5よりさらに、梯子1を登る人間により近づき、しかもこの握り部分は、梯子1の横木5より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜し、しかもこの握り部分は外側に湾曲しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。この場合でも、縦木22の螺旋の向きを逆にしてもよい。
【0028】
さらに、上記縦木22の螺旋は円筒面に沿って湾曲していたが、楕円筒面に沿って湾曲していてもよい。この螺旋の円筒面/楕円筒面の中心は、横木5の端から横木5に直交する方向でもよいし、横木5の延長方向でもよいし、これらの中間の斜め方向でもよいし、人が登る側に飛び出していてもよいし、人が登る側と反対側に飛び出していてもよい。
【0029】
また、上記第1実施例または第2実施例では、縦木2、12は、一平面内を正弦波状に湾曲していたが、この一平面は横木5の端から横木5に直交する方向でもよいし、横木5の延長方向でもよいし、これらの中間の斜め方向でもよいし、人が登る側に飛び出していてもよいし、人が登る側と反対側に飛び出していてもよい。
【0030】
さらに縦木2、12、22の本数は二本だけでなく、三本以上でもよい。この場合、各縦木2、12、22の各間(各列)を横木5が架け渡される。そして、一部の列の横木5は、凹部4の谷ではなく、凸部3の山に設けられてもよい。
【0031】
上記縦木2、12、22、横木5の断面形状は、円形、円筒形、板状(方形状)、楕円、多角形、凹みのある形、星形、X字状、N字状、Z字状、M字状、L字状、T字状、E字状、O字状、U字状、C字状、S字状、ロ字状、エ字状、コ字状、*字状、#字状などでもよく、表面に滑り止めが形成されていてもよい。
【0032】
上記梯子1の縦木2、12、22は、垂直方向に起立されるだけでなく、斜めに傾斜されていてもよく、45度に傾斜されても、水平方向に寝かされてもよい。横木5の間隔は等間隔/一定間隔だけでなく、等間隔ではなく、不均一の間隔であってもよい。本件梯子1は折りたたみ式、伸縮式、連結延長式/分離分解式であってもよい。縦木2、12、22の湾曲部分には、手が握られるほか、係止するための手段・機構が連結されてもよいし、足が乗せられたり係止されたりしてもよい。
【0033】
上記図面は梯子の一部のみを示すのもで、実際には上下に連続している。梯子1の縦木2、12、22の上端及び/または下端には、ゴムキャップなどの滑り止め部材が取り付けられていてもよい。
【0034】
(6)他の発明の効果
[1]正弦曲線形状または余弦曲線形状をなす少なくとも二本の縦木と、 この二本の縦木を複数箇所で連結する複数の横木とを備えたことを特徴とする梯子。これにより、梯子の縦木が正弦曲線形状または余弦曲線形状に湾曲するから、この縦木の湾曲部分のうち、手を握って縦木を引っ張る方向に対して直交する方向に近い部分を握れば、この握り部分は、梯子の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【0035】
[2]上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状の周期は一定であり、この周期は等間隔の横木の間隔にほぼ一致しており、上記横木はほぼ直線状で、各横木はほぼ平行であることを特徴とする請求項1記載の梯子。これにより、梯子の一段ずつに対応して、縦木の握り易い位置が配置されるので、梯子を登るのが容易になる。
【0036】
[3]上記梯子の人が登る側の方から見て、上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状の凹んだ位置に横木が連結され、各横木の間の縦木は凸出していることを特徴とする請求項1または2記載の梯子。握り部分は、梯子の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子を登る人の側に傾斜するとともに、この傾斜部分が梯子を登る人に近づくので、縦木をより握り易くなる。
【0037】
[4]上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状は、一平面内に沿って湾曲して形成される、若しくは円筒面または楕円筒面に沿って湾曲してほぼ螺旋状に形成されることを特徴とする請求項1、2または3記載の梯子。
【0038】
これにより、一平面内に沿って湾曲していれば、縦木の製作が容易となる。また、円筒面または楕円筒面に沿って湾曲してほぼ螺旋状に形成されていれば、縦木の握る位置を、螺旋の手前として、梯子を登る人に近づけたり、螺旋の奥として、梯子を登る人から遠ざけたりできる。
【0039】
[5]上記螺旋における横木に平行方向の正弦曲線形状または余弦曲線形状の振幅周期と横木及び縦木に直交方向の正弦曲線形状または余弦曲線形状の振幅周期とは、ともに横木の間隔にほぼ一致しており、 これら正弦曲線形状または余弦曲線形状の横木に平行方向に内にほぼ凹んだ位置に横木が連結され、各横木の間の縦木はほぼ凸出している、 またはこれら正弦曲線形状または余弦曲線形状の横木に平行方向に外にほぼ凸出した位置に横木が連結され、各横木の間の縦木はほぼ凹んでいることを特徴とする請求項4記載の梯子。
【0040】
これにより、振幅周期が横木の間隔に一致すれば、梯子の一段ずつに対応して、縦木の握り易い位置が配置されるので、梯子を登るのが容易になる。また、横木の間の縦木が外に凸出していれば、横木のすぐ下を、登る人に向けて対向させ、握り易くすることができる。さらに、横木の間の縦木が内に凹んでいれば、横木のすぐ上を、登る人に向けて対向させ、握り易くすることができる。
【0041】
[6]上記梯子は、船舶、車両または航空機で使用されるタラップであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の梯子。これにより、船舶や車両や航空機などで梯子から滑ることが大きな事故につながる場所で、梯子から滑る危険を少なくすることができる。
【0042】
[7] 梯子の両側の一対の縦木の螺旋の向きは、一方は右回転(時計回り)で上に進み、他方は左回転(反時計回り)で上に進む螺旋構造となっていて、互いに左右対称となっており、鏡像関係にあり、同じ向きとはならないことを特徴とする請求項4または5記載の梯子。これにより、梯子を一段ずつ登るとき、左右の手にかかる力が安定し、梯子を登るとき左右にふらつくことがない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
梯子の縦木を正弦曲線形状にして、梯子の長手方向より手前側に傾斜する部分をつくり、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。縦木2は、正弦曲線形状(余弦曲線形状)をなし、この正弦波形状の凹んだ位置に横木5が連結され、各横木5の間の縦木2ははしご1を登る人に向かって凸出している。梯子1の縦木2の湾曲部分のうち、下凸部3b及び/または上凹部4aを握れば、この部分は梯子1の長手方向より手前側に傾斜、つまり梯子1を登る人の側に傾斜しているので、手の握りが強くなり、手が滑りにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】梯子1の第1実施例の正面を示す。
【図2】梯子1の第1実施例の側面を示す。
【図3】縦木1の第1実施例の断面を示す。
【図4】梯子1の第2実施例の正面を示す。
【図5】梯子1の第2実施例の側面を示す。
【図6】縦木12の第2実施例の断面を示す。
【図7】梯子1の第3実施例の正面を示す。
【図8】梯子1の第3実施例の側面を示す。
【図9】梯子1の第3実施例の平面を示す。
【符号の説明】
【0045】
1…梯子、2…縦木、
3…凸部、3a…上凸部、3b…下凸部、
4…凹部、4a…上凹部、4b…下凹部、
5…横木、6…直線部、
12…縦木、22…縦木。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正弦曲線形状または余弦曲線形状をなす少なくとも二本の縦木と、
この二本の縦木を複数箇所で連結する複数の横木とを備えたことを特徴とする梯子。
【請求項2】
上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状の周期は一定であり、この周期は等間隔の横木の間隔にほぼ一致しており、上記横木はほぼ直線状で、各横木はほぼ平行であることを特徴とする請求項1記載の梯子。
【請求項3】
上記梯子の人が登る側の方から見て、上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状の凹んだ位置に横木が連結され、各横木の間の縦木は凸出していることを特徴とする請求項1または2記載の梯子。
【請求項4】
上記縦木の正弦曲線形状または余弦曲線形状は、一平面内に沿って湾曲して形成される、若しくは円筒面または楕円筒面に沿って湾曲してほぼ螺旋状に形成されることを特徴とする請求項1、2または3記載の梯子。
【請求項5】
上記螺旋における横木に平行方向の正弦曲線形状または余弦曲線形状の振幅周期と横木及び縦木に直交方向の正弦曲線形状または余弦曲線形状の振幅周期とは、ともに横木の間隔にほぼ一致しており、 これら正弦曲線形状または余弦曲線形状の横木に平行方向に内にほぼ凹んだ位置に横木が連結され、各横木の間の縦木はほぼ凸出している、 またはこれら正弦曲線形状または余弦曲線形状の横木に平行方向に外にほぼ凸出した位置に横木が連結され、各横木の間の縦木はほぼ凹んでいることを特徴とする請求項4記載の梯子。
【請求項6】
上記梯子は、船舶、車両または航空機で使用されるタラップであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の梯子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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