説明

梱包容器

【課題】蓋の取り付け時・取り外し時に容器本体内の収容物品を損傷させるおそれがなく、また蓋の取り外し・取り付け作業も容易で使い勝手のよい梱包容器を提供する。
【解決手段】梱包容器Pは、ヒンジ部5を支点として左右のロックプレート3A、3Bを内向きに折り畳むことによって、各ロックプレート3A、3Bの下辺が左右のロック用凹凸部6A、6Bの凸部61の先端部前面に当接し、この当接状態で、容器本体1の両側から内向き・左右方向の力で各ロックプレートを押圧することによって、各ロックプレートが弾性変形し、各ロックプレートの下辺がロック用凹凸部6A、6Bの凸部61を越えて凹部62に入り込んで、容器本体1と蓋2とが固定ロックされるものとする。また、容器本体1の内側から外向き・左右方向の力で左右のロックプレート6A、6Bを拡げることによって、各ロックプレートの下辺がロック用凹凸部6A、6Bの凹部62から凸部61を越えて抜け出し、前記固定ロックが解除されるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋の取り付け時・取り外し時に容器本体内の収容物品を損傷させるおそれがなく、また蓋の取り外し・取り付け作業も容易で、例えば、液晶パネルなどの精密電子部品を収納するのに好適な梱包容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の梱包容器としては、例えば、特許文献1に開示された構造の容器が知られている。同文献の容器は、上面を開口した容器本体(1)と、容器本体(1)の上面開口に配置される蓋(11)とからなり、容器本体(1)の上面開口縁には屈曲部(2)が設けられ、一方、蓋(11)にはその屈曲部(2)に係合する折り曲げ部(12)が形成されている(同文献の図1、図2及び段落0012、0014を参照)。
【0003】
そして、前記屈曲部(2)の外縁側外周(3)及び前記折り曲げ部(12)の外縁側内周(13)は、いずれも逆テーパに形成されており(同文献の図3及び段落0012、0014を参照)、容器本体(1)と蓋(11)を上下に圧して嵌合させると、蓋(11)の折り曲げ部外縁側内周(13)と容器本体(1)の屈曲部外縁側外周(3)とが逆テーパによって嵌着されるようになっている(同文献の段落0019を参照)。
【0004】
しかしながら、同文献の容器では、前記のように容器本体(1)と蓋(11)を上下に圧して嵌合させると、蓋(11)の折り曲げ部外縁側内周(13)と容器本体(1)の屈曲部外縁側外周(3)とが逆テーパによって嵌着される構造を採用しているため、以下に示す問題点がある。
【0005】
<問題点1>
容器本体(1)から蓋(11)を取り外す際は、少なくとも逆テーパの抵抗を上回る上下方向の力で、容器本体(1)と蓋(11)とを互いに引き離さなければならず、それらを少しでも勢いよく引き離してしまうと、引き離れた途端に、かかる上下方向の力が瞬間的に開放されることで、容器本体(1)内の収容物品が上下方向に跳ね上がり、収容物品を損傷させるおそれがある。また、容器本体(1)に蓋(11)を取り付ける際にも、逆テーパの抵抗を上回る上下方向の力が容器本体(1)に作用するので、そのような上下方向の力によって容器本体(1)内の収容物品が上下に跳ね上がり、収容物品を損傷させるおそれもある。
【0006】
<問題点2>
容器本体(1)から蓋(11)を取り外す際は、容器本体(1)をしっかりと掴んでおかないと、逆テーパの抵抗を上回る上下方向の力で当該容器本体(1)が宙に浮いてしまい、スムーズに蓋(11)を取り外すことができないなど、蓋(11)の取り外し性が悪い。
【0007】
尚、以上の説明の中で示したカッコ内の符号は、特許文献1で用いられている符号である。
【0008】
【特許文献1】特開平8−244811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、蓋の取り付け時・取り外し時に容器本体内の収容物品を損傷させるおそれがなく、また蓋の取り外し・取り付け作業も容易で使い勝手のよい梱包容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、上面を開口した容器本体と、前記容器本体の上面開口に配置される蓋と、前記容器本体の両縁部の外側に配置される左右のロックプレートと、前記各ロックプレートから前記容器本体に向けて延びた支持部と、前記支持部の端部と前記容器本体の縁部とを繋ぐヒンジ部と、前記左右のロックプレートに対応して前記蓋の両縁部の上面に形成した左右のロック用凹凸部と、を備え、前記ヒンジ部を支点として前記各ロックプレートを内向きに折り畳むことによって、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凸部の先端部前面に当接し、この当接状態で、前記容器本体の両側から内向き・左右方向の力で前記各ロックプレートを押圧することによって、前記各ロックプレートが弾性変形し、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凸部を越えて凹部に入り込んで、前記容器本体と前記蓋とが固定ロックされる一方、前記容器本体の内側から外向き・左右方向の力で前記左右のロックプレートを拡げることによって、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凹部から前記凸部を越えて抜け出し、前記固定ロックが解除されることを特徴とする。
【0011】
本発明において、容器本体に蓋を取り付ける時は、容器本体の上面開口に蓋を置き、左右のロックプレートを内向き(蓋側)に折り畳む。そして、各ロックプレートの下辺がロック用凹凸部の凸部の先端部前面に当接したら、容器本体の両側から内向き・左右方向の力で各ロックプレートを押圧する。そうすると、各ロックプレートが弾性変形し、各ロックプレートの下辺がロック用凹凸部の凸部を越えて凹部に入り込むことで、容器本体と蓋とが固定ロックされた状態となる。
【0012】
本発明において、容器本体から蓋を取り外す時は、容器本体の内側から外向き・左右方向の力で各ロックプレートを拡げる。そうすると、各ロックプレートの下辺がロック用凹凸部の凹部から凸部を越えて抜け出し、前記固定ロックが解除されて、容器本体から蓋を取り外すことが可能となる。
【0013】
本発明において、前記ロック用凹凸部の凸部の先端部前面は、所定曲率の曲面に形成されていて、前記ロックプレートの下辺は、その曲面を滑り上がることで容易に当該凸部の天辺を越えることができるように構成してもよい。
【0014】
本発明において、前記ヒンジ部には、前記ロックプレートの折り曲げ方向に直交する折り溝、又は折りスジが予め形成されていて、前記ロックプレートは、そのヒンジ部の折り溝又は折りスジを支点として折り曲げ可能になるものとしてもよい。
【0015】
本発明において、前記容器本体の縁部全周には位置決め用凸部が設けられ、前記蓋の縁部全周には前記位置決め用凸部に対応する位置決め用凹部が設けられ、前記容器本体の上面開口上に蓋を置いた時に、前記位置決め用凸部と位置決め用凹部とが互いに嵌合して、容器本体に対する蓋の位置が決まるように構成することもできる。
【0016】
本発明において、前記位置決め用凸部の外周壁と前記位置決め用凹部の内周壁とは、逆テーパのない略垂直な面形状になっている構成を採用してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明にあっては、前記の通り、容器本体に蓋を取り付ける時や、その蓋を取り外す時は、容器本体の内側から外向き・左右方向の力、又は容器本体の両側から内向き・左右方向の力が容器本体に作用するだけで、上下方向の力は加えないので、蓋の取り付けや取り外し時に、容器本体内で収容物品が上下に跳ね上がることはなく、跳ね上がりによって収容物品が損傷するおそれはない。
【0018】
さらに、本発明によると、上述の通り、蓋の取付け時や取外し時に、上下方向の力は容器本体に加わらないので、そのような上下方向の力によって容器本体が宙に浮くこともなく、それを防止するために容器本体をしっかり掴んでおく必要もない点で、使い勝手に優れた梱包容器を提供しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明を適用した梱包容器の断面図、図2は、図1の梱包容器を構成する容器本体の説明図、図3は、図1の梱包容器を構成する蓋の説明図、図4は、図1に示す梱包容器の蓋と容器本体とを固定ロックする操作の説明用拡大図である。
【0021】
図1に示す本梱包容器Pは、上面を開口した容器本体1と、容器本体1の上面開口に配置される蓋2と、容器本体1の両縁部の外側に配置される左右のロックプレート3A、3Bと、各ロックプレート3A、3Bから容器本体1に向けて延びた支持部4と、支持部4の端部と容器本体1の縁部とを繋ぐヒンジ部5と、左右のロックプレート3A、3Bに対応して蓋2の両縁部の上面に形成した左右のロック用凹凸部6A、6Bとを備えて構成される。
【0022】
容器本体1、左右のロックプレート3A、3B、支持部4およびヒンジ部5は、PETその他の樹脂などにより一体的に射出成形され、また、蓋2とロック用凹凸部6A、6Bも、PETその他の樹脂により一体的に射出成形される。
【0023】
<容器本体と蓋の詳細構成>
容器本体1の縁部全周には位置決め用凸部7A(図2(a)(b)参照)が設けられ、蓋2の縁部全周には位置決め用凸部7Aに対応する位置決め用凹部7B(図3(a)(b)参照)が設けられており、容器本体1の上面開口上に蓋2を置いた時に、その位置決め用凸部7Aと位置決め用凹部7Bとは互いに嵌合するようになっている。
【0024】
また、位置決め用凸部7Aの外周壁と位置決め用凹部7Bの内周壁とは、対応する逆テーパの面形状でなく、逆テーパのない略垂直な面形状(図2(b)と図3(b)参照)になっている。従って、位置決め用凸部7Aと位置決め用凹部7Bが嵌合するときに外力は不要である。容器本体1の上に蓋2を軽く置くだけで、この位置決め用凸部7Aと位置決め用凹部7Bは容易に嵌合し、かかる嵌合によって容器本体1に対する蓋2の取り付け位置が決まる。
【0025】
<ロックプレートの詳細構成>
左右のロックプレート3A、3Bは、後述するヒンジ部5の折り溝50を支点として内向き(蓋2側)に折り畳むことができ(図4参照)、この折り畳みによって、各ロックプレート3A、3Bの下辺Hは、ロック用凹凸部6A、6Bの凸部61の先端部前面(後述する曲面CS)に当接するようになっている。
【0026】
そして、前記の当接状態において、容器本体1の両側から内向き・左右方向の力(矢印F1の方向の力)で左右のロックプレート3A、3Bを押圧することによって、各ロックプレート3A、3Bは弾性変形し、各ロックプレート3A、3Bの下辺Hはロック用凹凸部6A、6Bの凸部61を越えて凹部62に入り込み、容器本体1と蓋2とは固定ロックされた状態になる。
【0027】
また、前記のように固定ロックされた状態において、容器本体1の内側から外向き・左右方向の力(矢印F2の方向の力)で左右のロックプレート3A、3Bを水平に拡げることによって、各ロックプレート3A、3Bの下辺Hはロック用凹凸部6の凹部62から凸部61を越えて抜け出し、前記固定ロックは解除される。
【0028】
<支持部とヒンジ部の詳細構成>
図2(a)に示したように、一方のロックプレート3Aの支持部4は2本設けられており、これらの支持部4の端部と容器本体1の縁部とが前記ヒンジ部5を介して繋がっている。また、図2(b)と図4に示したように、ヒンジ部5にはロックプレート3Aの折り曲げ方向に直交するV字形の折り溝50が予め形成されており、ヒンジ部5の折り溝50を支点としてロックプレート3Aは折り曲げ可能になっている。他方のロックプレート3Bも同様である。なお、図示は省略するが、折り溝51に代えて折りスジを採用してもよいし、支持部4は必要に応じてその数を増やすこともできる。
【0029】
<ロック用凹凸部の詳細構成>
本梱包容器Pでは、左右のロックプレート3A、3Bを内向き(蓋2側)に折り曲げて略垂直に立てた位置の真下付近に、前記ロック用凹凸部6の凸部61が設けられるようにしている(図4参照)。また、凸部61の先端部前面(ロックプレート3A、3Bの下辺Hが当接する面)は、ロックプレート3A、3Bの下辺Hをガイドするガイド面としての機能を果たすため、図4のように所定曲率の曲面CSに形成されていて、ロックプレート3A、3Bの下辺Hは、その曲面CSを滑り上がることで容易に凸部61の天辺を越えることができるようになっている。
【0030】
ロック用凹凸部6の凹部62は、先に説明した凸部61より蓋2の内側に位置し、その凸部61の天辺を越えてきたロックプレート3A、3Bの下辺Hが入り込むようになっている。
【0031】
図4のように、支持部4とロックプレート3A、3Bとの境界からヒンジ部5までの長さ(支持部4の長さ)をL1(図2(a)参照)とし、ロック用凹凸部6の凹部62の底からヒンジ部5の位置まで垂直に降ろした垂線の長さ(凹部62の底の高さ)をL2とした場合に、本梱包容器Pでは、そのL1とL2の関係をL1<L2となるように調整してある。これにより、ロックプレート3Aの下辺Hが凹部62に入り込んだ時に、ロックプレート3A、3Bの下辺Hは図4のように弾性変形し、その復元力によって凹部62の底はロックプレート3A、3Bの下辺Hで押圧される。この押圧力で位置決め用凸部7Aと位置決め用凹部7Bとが密着し、蓋2と容器本体1は容易に外れることなく着脱可能に一体化される。
【0032】
次に、本梱包容器Pの使用方法、作用等について図1と図4を基に説明する。
【0033】
容器本体1に蓋2を取り付ける時は、図1のように位置決め用凸部7Aと位置決め用凹部7Bとの位置合わせをして、容器本体1の上面開口に蓋2を軽く置き、左右のロックプレート3A、3Bを内向き(蓋2側)に略垂直になるまで折り畳む(図4参照)。
【0034】
左右のロックプレート3A、3Bを折り畳む途中でロックプレート3A、3Bの下辺Hがロック用凹凸部6の凸部61の先端部前面(曲面CS)に当接したら、容器本体1の両側から内向き・左右方向の力でロックプレート3A、3Bを押圧する。
【0035】
そうすると、図4に示すようにロックプレート3A、3Bの下辺Hが凸部61の天辺を越えて、パチンというクリック音とクリック感を伴って凹部62に入り込む。これで蓋2の取り付け作業は完了し、容器本体1と蓋2とは左右のロックプレート3A、3Bで固定ロックされた状態になる。
【0036】
容器本体1から蓋2を取り外す時は、図4のように折り畳まれている右側のロックプレート3Aと、これと同様に折り畳まれている図示しない左側のロックプレート3B(図1参照)とを、容器本体1の内側から外向き・左右方向の力で略水平となるように拡げればよい。そうすると、各ロックプレート3Aの下辺Hがロック用凹凸部6の凹部62から凸部61を越えて抜け出し、前記固定ロックが解除され、蓋2は容器本体1から完全に取り外し可能となる。
【0037】
図5は図1に示す梱包容器の使用形態の一例を示したものである。図1の本梱包容器Pは、蓋2を容器本体1から完全に取り外す形態だけでなく、両開き式の扉のように蓋2を開く形態でも使用することができる。すなわち、図1に示す右側のロックプレート3Aを折り畳んだままの状態とし、同図に示す左側のロックプレート3Bを前記のように略水平に拡げれば、蓋2は図5のように右側のヒンジ部5の折り溝50を支点として左開き扉のように開くことができる。これとは逆に、図1に示す左側のロックプレート3Bを折り畳んだままの状態とし、同図に示す右側のロックプレート3Aを前記のように略水平に拡げれば、蓋2は左側のヒンジ部5の折り溝50を支点として右開き扉のように開くことができる。
【0038】
以上説明した実施形態の梱包容器Pによると、容器本体1に蓋2を取り付ける時や、その蓋2を取り外す時は、容器本体1の内側から外向き・左右方向の力、又は容器本体1の両側から内向き・左右方向の力が当該容器本体1に作用するだけで、上下方向の力は加えないので、蓋2の取り付けや取り外し時に、容器本体1内で収容物品が上下に跳ね上がることはなく、跳ね上がりによって収容物品が損傷するおそれはない。
【0039】
さらに、この梱包容器Pは、上述の通り蓋2の取付け時や取外し時に上下方向の力が容器本体1に加わらないので、そのような上下方向の力によって容器本体1が宙に浮くこともなく、それを防止するために容器本体1をしっかり掴んでおく必要もない点で、使い勝手に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は本発明を適用した梱包容器の断面図である。
【図2】図2は図1の梱包容器を構成する容器本体の説明図であって、同図中(a)は容器本体の平面図、(b)は(a)中のb−b断面図である。
【図3】図3は図1の梱包容器を構成する蓋の説明図であって、同図中(a)は蓋の平面図、(b)は(a)中のb−b断面図である。
【図4】図4は図1に示す梱包容器の蓋と容器本体とを固定ロックする操作の説明用拡大図である。
【図5】図5は図1に示す梱包容器の使用形態の一例を示した説明用拡大図である。
【符号の説明】
【0041】
1 容器本体
2 蓋
3A、3B 左右のロックプレート
4 支持部
5 ヒンジ部
51 折り溝
6A、6B 左右のロック用凹凸部
61 ロック用凹凸部の凸部
62 ロック用凹凸部の凹部
7A 位置決め用凸部
7B 位置決め用凹部
CS 曲面
H ロックプレートの下辺
P 梱包容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を開口した容器本体と、
前記容器本体の上面開口に配置される蓋と、
前記容器本体の両縁部の外側に配置される左右のロックプレートと、
前記各ロックプレートから前記容器本体に向けて延びた支持部と、
前記支持部の端部と前記容器本体の縁部とを繋ぐヒンジ部と、
前記左右のロックプレートに対応して前記蓋の両縁部の上面に形成した左右のロック用凹凸部と、を備え、
前記ヒンジ部を支点として前記各ロックプレートを内向きに折り畳むことによって、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凸部の先端部前面に当接し、この当接状態で、前記容器本体の両側から内向き・左右方向の力で前記各ロックプレートを押圧することによって、前記各ロックプレートが弾性変形し、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凸部を越えて凹部に入り込んで、前記容器本体と前記蓋とが固定ロックされる一方、
前記容器本体の内側から外向き・左右方向の力で前記左右のロックプレートを拡げることによって、各ロックプレートの下辺が前記ロック用凹凸部の凹部から前記凸部を越えて抜け出し、前記固定ロックが解除されること
を特徴とする梱包容器。
【請求項2】
前記ロック用凹凸部の凸部の先端部前面は、所定曲率の曲面に形成されていて、前記ロックプレートの下辺は、その曲面を滑り上がることで容易に当該凸部の天辺を越えることができるようになっていること
を特徴とする請求項1に記載の梱包容器。
【請求項3】
前記ヒンジ部には、前記ロックプレートの折り曲げ方向に直交する折り溝、又は折りスジが予め形成されていて、前記ロックプレートは、そのヒンジ部の折り溝又は折りスジを支点として折り曲げ可能になっていること
を特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の梱包容器。
【請求項4】
前記容器本体の縁部全周には位置決め用凸部が設けられ、
前記蓋の縁部全周には前記位置決め用凸部に対応する位置決め用凹部が設けられ、
前記容器本体の上面開口上に蓋を置いた時に、前記位置決め用凸部と位置決め用凹部とが互いに嵌合して、容器本体に対する蓋の位置が決まること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の梱包容器。
【請求項5】
前記位置決め用凸部の外周壁と前記位置決め用凹部の内周壁とは、逆テーパのない略垂直な面形状になっていること
を特徴とする請求項4に記載の梱包容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−262988(P2009−262988A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−118115(P2008−118115)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(502129863)東京パック株式会社 (8)
【Fターム(参考)】