説明

棒、丸材、または、金属ワイヤなどの縦長の金属製品に用いる引張および/または直線化ユニット

本発明は、1以上の縦長の金属製品(11)を、前記金属製品(11)に作用する装置に供給する、引張および/または直線化ユニットに関する。前記引張および/または直線化ユニットは、供給される金属製品(11)が長手方向に配置され得る、第1駆動ローラー(12)と、金属製品(11)の供給軸(F)に対して、第1ローラー(12)の反対側に位置するために、供給時に前記第1ローラー(12)に対して金属製品(11)が効果的に維持される、第2コントラストローラー(13、15)とを有する。前記引張および/または直線化ユニットは、第2ローラー(13、15)に操作上結合されているアクチュエータ部材(23、25、26)で、少なくとも最初の位置決め段階において、第2ローラー(13、15)を第1ローラー(12)へと移動させ、第1ローラー(12)と第2ローラー(13、15)との間の距離を変更する、アクチュエータ部材(23、25、26)を有する。前記アクチュエータ部材は、供給時に実質的に継続して、第2ローラー(13、15)が第1ローラー(12)へと接近する最初の動きを操作可能な第1線形アクチュエータ(23)と、第2ローラー(13、15)の選択的、且つ、制御された動きを操作可能な、少なくとも1つの第2線形アクチュエータ(25、26)と、を有するので、金属製品(11)の実サイズに応じて金属製品(11)にコントラストが付与される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引張(drawing)および/または直線化(straightening)ユニットであって、例えば建設業で補強するためなどに用いられる、棒、丸材(round pieces)、または、金属ワイヤなどの縦長の金属製品を、加工装置に供給するのに適しているユニットに関する。特に、本発明の引張および/または直線化ユニットは、優先的に、しかし専らではなく、少なくとも2つの棒、丸材、または金属ワイヤに同時に働きかける装置に適用され、それらを、実質的に均一に、調整して、且つ、同時に供給する。
【背景技術】
【0002】
曲げ/成形装置は、スターラップ装置(stirrup machines)とも呼ばれ、巻かれた金属ワイヤ、鉄製の丸材、予め剪断された金属ワイヤまたは棒、などの縦長の金属製品が供給され、建設業で用いられる補強用スターラップを製造する前記装置が知られている。
【0003】
前記装置は通常、2以上の金属製品を同時に供給されて、生産性が最適化されている。
【0004】
巻かれた金属ワイヤおよび予め剪断された金属棒は共に、熱間圧延サイクルの最後に得られ、その外側には複数のリブを有しているため、使用時にコンクリートをグリップするときの状態が改良されている。
【0005】
金属製品は圧延により生産され、またリブを有するため、前記金属製品の断面は完全な円形ではなく、楕円形で、その長軸はリブ方向に延びていて、その短軸は長軸から約90℃傾いていて、前記長軸より数mm短いことを特徴とする。
【0006】
前記加工装置は、通常その先端に引張および/または直線化ユニットを備えていて、金属製品を前記装置の作動位置に供給する。
【0007】
公知の引張および/または直線化ユニットは、金属製品の供給軸に対して反対側に配置された複数のローラーからなり、前記金属製品を引張および/または引き延ばす。
【0008】
公知の引張および/または直線化ユニットは、通常、供給される金属製品が配置される1以上の環状溝を具備した駆動ローラーと、金属製品に対して前記駆動ローラーの反対側に位置する1以上のコントラストローラーと、を有している。
【0009】
前記コントラストローラーは互いに拘束されず、その各々が、相対する環状溝に一致するよう、駆動ローラーの方向に規定の圧力を加える。
【0010】
このコントラスト運動は、金属製品と駆動ローラーとの間に十分な摩擦を確保し、前記環状溝の中で金属製品が滑ることを抑制することを目的としている。
【0011】
コントラストローラーは、作用する金属製品の公称直径に応じて、駆動ローラーに接近しても良いことが知られている。
【0012】
さらに公知のコントラストローラーは、通常、各々の弾性要素によりクッション性を付与されている。前記弾性要素は、例えばカップスプリング(cup springs)などで、振動を吸収する、あるいは、移動に伴い僅かに変化する金属製品の直径を、かかる圧力により釣り合いをとる(compensate)ために、予め組み込まれている。
【0013】
上記接近する動きとコントラストローラーに予め弾性要素を組み込むことは、金属製品を供給する以前に、供給される金属製品のサイズおよび種類に応じて、予め設定および調整される。
【0014】
公知の金属製品の標準的な供給において、特に、しかし限定的ではなく、巻かれた状態から供給するときは、金属製品が自転する傾向にあるので、金属製品が供給時にその長軸に沿って角度方向を変える。
【0015】
このように角度方向を変えることで、金属製品をその長軸が駆動ローラーと相対するコントラストローラーとの間に整列されるように配置し、一方、別の金属製品をその短軸が駆動ローラーと相対するコントラストローラーとの2つのローラーの間に整列されるように配置する、制御された状態に導かれ得る。
【0016】
前記制御された状態においても引張を確保するために、前記接近する動きの調整と、予め弾性要素を組み込むこととが実験的に中間状態でなされ、それらは、上記の金属製品の角度方向が制御された双方の状態において有効であると推定された。
【0017】
実際には、しかしながら、短軸が整列された金属製品では十分なコントラストが得られず、相対する環状溝の中で部分的に滑り、一方、長軸が整列された金属製品では、コントラストが過剰に付与された。
【0018】
各々の金属製品に対するコントラストローラーの異なるコントラスト作用は、金属製品の異なる供給スピードと、供給時の金属製品の滑りとを引き起こす。
【0019】
結果的に、装置の作動位置への供給にエラーが発生し、ループが形成され、さらに、金属製品が引き延ばされる恐れがある
【0020】
従来技術では、実際、異なるサイズのスターラップが形成され、デザインデータセットに対応できない恐れが頻繁にあった。
【0021】
さらに、金属製品のひとつに対する過剰なコントラストは、駆動ローラーの環状溝に対する磨耗を増加させ、経時的に、金属製品を正確に供給する、前記環状溝の効果的なガイド機能を損なわせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明の目的は、引張および/または直線化ユニットであって、従来技術の欠点を簡単、且つ、容易な方法で取り除くことができ、複数の金属製品の同時、且つ、調整された供給を、各々の金属製品の角度方向が実質的にどんな方向であっても、一度に行うことのできるユニットを供給することである。
【0023】
本発明者は、本発明を考案し、試験し、具現化することで、従来技術の欠点を克服し、本発明およびその他の目的および利点を達成している。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明およびその特徴を独立請求項に記載し、一方、本発明のその他の特徴または主要な発明の改良を従属請求項に記載した。
【0025】
本発明を実施例と共に説明してきたが、当業者であれば多くのその他同等の、棒、丸材、または、金属ワイヤなどの縦長の金属製品に用いる引張および/または直線化ユニットであって、本願特許請求の範囲に記載した特徴を有するユニットを容易に得ることができることは明白である。したがって、それらは全て本発明の範囲内である。
【0026】
上記目的に従い、本発明の引張および/または直線化ユニットは、棒、丸材、または、金属ワイヤなどの縦長の金属製品を供給するために、前記金属製品に作用する装置に、適用される。
【0027】
本発明の引張および/または直線化ユニットは、供給される金属製品が長手方向に配置され得る、少なくとも一つの環状溝を具備する第1駆動ローラーと、金属製品の供給軸に対して、第1ローラーの反対側に位置するために、前記第1ローラーに対して効果的に維持され、典型的には供給段階で環状溝の中に維持される第2コントラストローラーとを、少なくとも有している。
【0028】
引張および/または直線化ユニットはまた、第2ローラーと操作上連結しているアクチュエータ部材を有していて、第1ローラーに対して前記第2ローラーを選択的におよび制御された方法で動かすことができる。
【0029】
本発明の特性によると、アクチュエータ部材が2つの線形アクチュエータを有していて、第1のアクチュエータは初めに第2ローラーを第1ローラーの近くに移動させ、第2のアクチュエータは、供給時に第2ローラーを選択的におよび制御して動かす。
【0030】
本発明のある実施形態によると、2つの線形アクチュエータの移動軸は互いに、実質的に平行である。
【0031】
こうすることで、第1および第2ローラーの間の距離、故に、金属製品に付与されるコントラストを、実質的に予め定められた制約無しで、実質的に金属製品の供給、引張および/または直線化時に継続して、金属製品の実物サイズおよび供給時の金属製品の軸方向運動とねじれに応じて、選択的且つ継続的に変化させることができる。
【0032】
したがって本発明によると、2つのアクチュエータ部材であって、第1はいわゆる位置決めアクチュエータで、第2はいわゆる継続および/または瞬間調整アクチュエータである、2つのアクチュエータ部材を用いて、付与するコントラストを継続的に、極めて緻密に、高い感度で、変化させることができ、金属製品のあらゆる方向角度に対応することができる。上記より、実質的に一定のコントラスト作用、供給スピード、引張および/または直線化が、全操作段階で保証される。
【0033】
本発明の上記利点は、異なるサイズおよび/または幾何学的形状のスターラップを形成する恐れ、および、環状溝が過剰に摩耗される恐れを最小限に抑えることが可能である。
【0034】
本発明の他の実施形態において、第1ローラーが2以上の金属製品を供給する2以上の環状溝を有していて、相対する2以上の第2ローラーは、第1ローラーへと向かう動きが互いに独立している。
【0035】
上記の場合、アクチュエータ部材は各々の第2ローラーと独立して接合されていても良いので、後者が配置され、相対する金属製品を独立して、且つ、最善の方法でコントラストさせることができる。
【0036】
上記より、各々の金属製品は、その角度および/またはサイズに関係なく、同じコントラストおよび供給状態が保証されるので、ループ形成および/または同時に供給される金属製品同士が互いに滑ることを防止できる。
【0037】
その他の実施形態では、2以上の金属製品が同時に引張られる場合に適用され、アクチュエータ部材が、2以上の独立した第2ローラーの各々に少なくとも1つの線形アクチュエータを有していて、第1ローラーへ初めて接近すること、および、実質的に継続して、進行する金属製品のサイズ変化の釣り合いをとるために、供給時に第2ローラーを選択的および制御して動かすことを、作動する。
【0038】
その他の実施形態では、また2以上の金属製品が同時に引張られる場合において、アクチュエータ部材は、全ての第2ローラーに共通で第1ローラーへの初めの接近を操作する第1線形アクチュエータと、各々の第2ローラーを独立して、選択的および制御して動かす、第2線形アクチュエータとを有している。
【0039】
その他の実施形態では、アクチュエータ部材が、少なくとも、単数または複数の第2ローラーが第1ローラーへ初めて接近することを規定する、ネジ部材を有している。
【0040】
その他の実施形態では、アクチュエータ部材が少なくとも駆動部材を有している。
【0041】
その他の実施形態では、アクチュエータ部材が、第2ローラーが相対する金属製品に与えるコントラスト作用の衝撃を少なくとも部分的に和らげることのできる弾性物質を、少なくとも有している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本発明の上記およびその他の特徴は、添付の図面を参照しながら非限定的実施例として挙げられている下記好ましい実施形態の記載により明らかになる。添付図面において、
【図1】図1は、本発明の引張および/または直線化ユニットのある実施形態の正面図である。
【図2】図2は、図1のI−I要部断面図であって、第1操作状態である。
【図3】図3は、図1のI−I要部断面図であって、第2操作状態である。
【図4】図4は、図2の要部拡大図である。
【図5】図5は、図3の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
添付の図面によると、本発明の引張および/または直線化ユニット10は、効果的に、しかし専らではなく、曲げ/成形装置に適用されている。前記装置は、図示されていないスターラップ装置などで、少なくとも2つの金属製ワイヤまたは丸材11とが同時に供給される。
【0044】
本発明の引張および/または直線化ユニット10は、引張ローラー12と、駆動の、2つの外部コントラストローラー13と、2つの内部コントラストローラー15と、このケースでは、金属製丸材11の提供方向Fから見て、コントラストローラー13および15の上流および下流に、複数の引き延ばしローラー16とを、具備している。
【0045】
特に、引張ローラー12は独立して引張車輪を具備していて、その表面には、2つの環状溝である、外部環状溝17と内部環状溝19とを有していて、それらは実質的にV字形の横断面を有し、さらに、供給される金属製丸材11の公称直径と相関性を示すサイズである。
【0046】
引き延ばしローラー16は、実質的に従来から使用されているタイプなので、ここでその詳細については述べない。
【0047】
コントラストローラー13および15は、金属製丸材11の供給軸Fに対して、引張ローラー12の反対側に位置している。
【0048】
コントラストローラー13および15は可動式支持軸22に装備されていて、支持軸22はコントラストローラー13および15を共に引張ローラー12に向かって移動させ、金属製丸材のサイズに応じて定められた、規定の初期位置に達する。
【0049】
支持軸22は、図示されていない駆動部材によって駆使されるネジ機構(a screw transmission)23によって、選択的に可動である。
【0050】
支持軸22は、金属製丸材11の表面欠陥および/または振動によるコントラストローラー13および15への衝撃を吸収するために、例えばカップスプリングなどの弾性部材によりクッション性を付与されていても良い。
【0051】
この場合、外部コントラストローラー13は相対する外部スライダー20により、可動式支持軸22に装備されていて、一方、内部コントラストローラー15は相対する内部スライダー21により、可動式支持軸22に装備されている。
【0052】
外部スライダー20および内部スライダー21は互いに分離していて、互いに独立してスライドし得る。
【0053】
特に、各々のスライダー20および21は、可動式支持軸22に装備されている、相対する線形アクチュエータ25および26に操作上結合されている。各々の線形アクチュエータ25および26は、互いに独立して、相対するスライダー20および21を可動式支持軸22により移動させる。
【0054】
各々の線形アクチュエータ25および26によって伝えられた運動は、実質的に継続して、予め規定された制約なしで、極めて高度な精密さおよび感度で、金属製丸材11の変動する直径の公称サイズを補うことができ、一定のコントラストおよび供給状態を保障する。
【0055】
特に図4および5を比較参照すると、2つの金属製丸材11が実質的に類似の角度を向いているときは、2つのコントラストローラー13および15は、引張ローラー12から実質的に同一の距離にある。
【0056】
一方、2つの金属製丸材11のうちの1つ、この場合左端が、もう一方とは異なる角度を向いているときに生じる直径の差は、スーパープレッシャーにより釣り合わせる代わりに、内部コントラストローラー15の下降運動により埋め合わされる。
【0057】
前記運動は、内部コントラストローラー15が金属製丸材11に対して標準コントラスト圧力をかけるまで、相対する線形アクチュエータ25により作動される。前記圧力は、外部コントラストローラー13によりかけられるコントラスト圧力と実質的に同一である。
【0058】
本発明の技術分野および本発明の範囲から逸脱することなく、本願の引張および/または直線化ユニット10の一部を、改良および/または付加しても良いことは明白である。
【0059】
例えば、二つのスライダー20および21の代わりに、互いに独立し、その各々が相対するコントラストローラー13または15を支持する2つの可動部を提供する可動式軸22を提供することは、本発明の範囲内である。
【0060】
上記の場合、2つの独立したネジ機構(screw transmissions)23あるいは、その他の類似の作動部材であって、供給時に、コントラストローラー13および15の双方を纏め、且つ、コントラストローラー13または15の各々を釣り合わせることができ、金属製丸材11の上に一定のコントラスト圧力をかけることのできる部材を提供する。
【0061】
別の態様において、2つの線形アクチュエータ25および26の何れか一方の起動は、操作者により手動で操作される。
【0062】
別の態様において、2つの線形アクチュエータ25および26の何れか一方の起動は、線形アクチュエータ25および26の各々のセンサー部材および/または圧力コントローラーにより操作されるので、常に一定の作動圧力で作動する。
【0063】
別の態様において、2つの線形アクチュエータ25および26は選択的に光センサーにより操作され、金属製丸材の方向角度を制御する。
【0064】
別の態様において、2つの線形アクチュエータ25および26の代わりに、2つのコントラストローラー13および15を独立して動かすことができるので、相対する金属製丸材に対して一定の圧力を継続的に確保することのできる駆動部材が提供される。
【0065】
別の態様において本発明は、従来の引っ張りユニットで、引き延ばしローラー16を装備しておらず、実質的に1以上の引っ張りローラー12と相対する外部13および内部15のコントラストローラーとからなるユニットに、適用される。
【0066】
別の態様において、各々のコントラストローラー13、15は、金属性丸材11の表面欠陥によって起こりうる振動または跳躍を吸収するために、弾性部材と機械的に接続されている。
【0067】
2つのネジ機構23であって、コントラストローラー13および15と、2つの線形アクチュエータ25および26とが接近する大まかな動きを規定することができ、且つ、コントラストローラー13および15の精密な動きを規定することができるので、金属製丸材に対して一定の圧力を継続的に確保することのできるネジ機構23を提供することも本発明の範囲内である。
【0068】
本発明を実施例と共に説明してきたが、当業者であれば多くのその他同等の、棒、丸材、または、金属ワイヤなどの縦長の金属製品に用いる引張および/または直線化ユニットであって、本特許請求の範囲に記載した特徴を有するユニットを容易に得ることができることは明白である。したがって、それらは全て本発明の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の縦長の金属製品(11)を、金属製品(11)に作用する装置に供給する、引張および/または直線化ユニットであって、
供給される少なくとも1つの金属製品(11)が長手方向に配置され得る、少なくとも1つの第1駆動ローラー(12)と、
供給時に前記第1ローラー(12)に対して金属製品(11)を正確な位置に維持するために、金属製品(11)の供給軸(F)に対して、第1ローラー(12)の反対側に位置する、少なくとも1つの第2コントラストローラー(13、15)と、
第2ローラー(13、15)に操作上結合されていて、第1ローラー(12)と第2ローラー(13、15)との間の距離を変更するために、少なくとも最初の位置決め段階において、第2ローラー(13、15)を第1ローラー(12)へと移動させることのできるアクチュエータ部材(23、25、26)と、を少なくとも有し、
前記アクチュエータ部材(23、25、26)が、第2ローラー(13、15)が第1ローラー(12)へと接近する最初の動きを操作可能な第1線形アクチュエータ(23)と、第2ローラー(13、15)の選択的、且つ、制御された動きを、供給時に実質的に継続して操作可能で、金属製品(11)の実サイズに応じて金属製品(11)に付与するコントラストを操作することのできる、少なくとも1つの第2線形アクチュエータ(25、26)とを有することを特徴とする、引張および/または直線化ユニット。
【請求項2】
2以上の相対する金属製品を供給するのに適している第1ローラー(12)と、第1ローラー(12)に向かう動きが互いに独立している、2以上の相対する第2ローラー(13、15)とを有し、
第2線形アクチュエータ(25、26)の各々が、相対する第2ローラー(13、15)の1つと別々に連結し、相対する金属製品(11)に、独立して、且つ、最適な方法でコントラストを付与することを特徴とする、請求項1に記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項3】
前記アクチュエータ部材が、全ての第2ローラー(13、15)に共通の第1線形アクチュエータ(23)と、相対する第2ローラー(13、15)各々のための2つの第2線形アクチュエータ(25、26)とを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項4】
第1アクチュエータ部材が、少なくとも第2ローラー(13、15)の第1ローラー(12)へと接近する最初の動きを規定することのできる、ネジ部材(23)を有することを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項5】
アクチュエータ部材(23、25、26)が少なくとも1つのモーター部材を有することを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項6】
アクチュエータ部材(23、25、26)が、相対する金属製品(11)への第2ローラー(13、15)のコントラスト運動の少なくとも一部にクッション性を付与することのできる、少なくとも1つの弾性部材を有することを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項7】
第2ローラー(13、15)が、アクチュエータ部材(23、25、26)の作用により独立して動く、相対するスライダー(20、21)に装備されていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の引張および/または直線化ユニット。
【請求項8】
2以上の縦長の金属製品(11)を、前記金属製品(11)に作用する装置に供給する、引張および/または直線化ユニットであって、
2以上の金属製品(11)が長手方向に配置され得る、第1駆動ローラー(12)と、
互いに独立して動き、金属製品(11)の供給軸(F)に対して、第1ローラー(12)の反対側に位置する2以上の第2コントラストローラー(13、15)であって、供給時に前記第1ローラー(12)に対して金属製品(11)を正確に位置決めする、前記第2コントラストローラー(13、15)と、
第2ローラー(13、15)に操作上結合されていて、第1ローラー(12)と第2ローラー(13、15)との間の距離を変更するために、少なくとも最初の位置決め段階において、第2ローラー(13、15)を第1ローラー(12)へと移動させることのできるアクチュエータ部材(23、25、26)とを少なくとも有し、
前記アクチュエータ部材(23、25、26)が独立して、各々の第2ローラー(13、15)に連結し、相対する金属製品(11)に、独立して、且つ、最適な方法でコントラストを付与し、さらに、各々の第2ローラー(13、15)の第1ローラー(12)へと接近する最初の動きと、各々の第2ローラー(13、15)の選択的、且つ、制御された動きとを操作可能で、金属製品(11)の実サイズに応じて、供給時に、実質的に継続して、金属製品(11)に付与するコントラストを操作できることを特徴とする、引張および/または直線化ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−505084(P2012−505084A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531470(P2011−531470)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【国際出願番号】PCT/EP2009/063339
【国際公開番号】WO2010/043611
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(511094358)
【氏名又は名称原語表記】M.E.P.MACCHINE ELETTRONICHE PIEGATRICI SPA
【住所又は居所原語表記】Via Leonardo da Vinci,20,I−33010 Reana del Rojale(IT)
【Fターム(参考)】