説明

棒状部材の結合装置及び植物支持棚

【課題】 棒状部材相互間を容易に結合する。
【解決手段】 交差したパイプ13,15相互間を交差部21で結合する棒状部材の結合具であって、前記パイプ13,15の外周部断面方向に屈曲した凹部29及び中間部45により前記外周部断面方向へそれぞれ係合するベース部材25及びUボルト27と、前記ベース部材25及びUボルト27相互を締結結合しベース部材25及びUボルト27の凹部29及び中間部45を前記両パイプ13,15の外周部31,47にそれぞれ圧接させて前記パイプ13,15を挟圧固定可能とするナット51とからなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交差した棒状部材相互間を結合する棒状部材の結合装置及び植物支持棚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の植物支持棚としては、例えば、複数本の棒状部材であるパイプを格子状に結合し、植物の蔓等を這わせるようにしたものがある。かかる植物支持棚では、格子状に配置したパイプの各交差部を溶接によって結合するため、植物支持棚の組み立ての作業効率が悪く、且つ分解、再組み立てが困難であった。しかも、結合した交差部の位置変更も困難であった。
【0003】
一方、交差したパイプの結合には、一対のパイプ固定具を用いたものがある。パイプ固定具は、受け部材と押さえ部材とを備え、両部材がパイプを挟んだ状態でボルトによって締結固定される。このパイプ固定具を交差する各パイプに固定した後、両パイプ固定具間をボルトによって締結固定する。
【0004】
このため、一対のパイプ固定具を用いた場合は、パイプを溶接によって結合する場合に比較して、結合作業を容易に行わせることができ、且つ分解、再組み立て、結合した交差部の位置変更も可能である。
【0005】
しかし、パイプ固定具の各パイプへの固定及びパイプ固定具間の固定が必要なため、依然として作業効率が悪いものとなっていた。
【0006】
また、パイプの結合には、作業を容易に行わせる等のためにUボルトを用いたものもある。かかる結合では、Uボルトによってパイプを保持し、この状態でUボルトを固定側に対して締結する構造であるため、パイプ同士を直接、容易に結合できる構造ではなかった。
【0007】
【特許文献1】特開平8−24664号公報
【特許文献2】特開平7−125793号公報
【特許文献3】特開2004−254462公報
【特許文献4】特開2006−70615公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、交差した棒状部材相互間を結合する場合に作業効率が悪くなる点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、交差した棒状部材相互間を容易に結合するため、棒状部材の外周部断面方向に屈曲した屈曲部により該棒状部材の外周部の一部にそれぞれ断面方向へ係合し軸方向へ相対移動可能な各棒状部材の各保持部材と、保持部材相互を締結結合し各保持部材の屈曲部を各棒状部材の外周部にそれぞれ圧接させて前記両棒状部材を挟圧固定可能とする締結部材とからなることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保持部材が棒状部材の外周部の一部にそれぞれ断面方向へ係合し、各棒状部材の保持部材相互間を締結部材によって締結結合することにより、各保持部材の屈曲部を各棒状部材の外周部にそれぞれ圧接させて前記両棒状部材を挟圧固定可能とすることができる。
【0011】
従って、各棒状部材に嵌合させた保持部材相互間を締結結合するだけで、交差した棒状部材相互間を容易に結合することができ、作業効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
棒状部材相互間を容易に結合するという目的を、各棒状部材の外周部の一部に屈曲部によりそれぞれ断面方向へ係合し軸方向へ相対移動可能な保持部材を備えることによって実現した。
【実施例1】
【0013】
[植物支持棚の全体構成]
図1は、本発明の実施例1に係る結合具を適用した植物支持棚を示す斜視図である。図1のように、植物支持棚1は、格子状に配置された複数の棒状部材であるパイプ3が枠体5に取り付けられて形成されている。
【0014】
前記枠体5は、複数本の縦フレーム7と横フレーム9とを結合することによって形成されている。本実施例では、平行に配置された三本の縦フレーム7間を、長手方向の両端部及び中間部において直交する横フレーム9によって結合している。各フレーム7,9には、長手方向の所定間隔毎にパイプ3を挿通するための貫通孔11が設けられている。縦フレーム7の貫通孔11と横フレーム9の貫通孔11とは、上下方向においてずれて配置され、後述する縦パイプ13及び横パイプ15を上下方向に隣接させて交差できるようになっている。各縦フレーム7の貫通孔11同士及び各横フレーム9の貫通孔11同士は相互に対向配置されている。
【0015】
前記枠体5には、脚部17が設けられ、該脚部17の下端が地面19に埋設されることによって地面19に対して所定の高さに設置される。
【0016】
前記格子状のパイプ3は、縦フレーム7に沿った複数の縦パイプ13と横フレーム9に沿った複数の横パイプ15とを備えている。縦パイプ13及び横パイプ15は、例えば鉄等の金属の他、ステンレスやアルミ等の軽金属、竹、プラスチック等からなり、縦フレーム7及び横フレーム9の貫通孔11と対応した円形断面の中空円柱状に形成されている。縦パイプ13及び横パイプ15の長さは、それぞれ縦フレーム7及び横フレーム9とほぼ同一に設定されている。
【0017】
そして、前記縦パイプ13は、横フレーム9の対抗する貫通孔11を貫通し、縦フレーム7に沿って横フレーム9間に掛け渡されている。前記横パイプ15は、縦フレーム7の対向する貫通孔11を貫通し、横フレーム9に沿って縦フレーム7間に掛け渡されている。これによって、縦パイプ13及び横パイプ15は、交差した格子状に配置されている。
【0018】
格子状に配置された縦パイプ13及び横パイプ15は、各交差部21において結合具23によって相互に結合されている。格子状のパイプ3は、結合された縦パイプ13及び横パイプ15が挿通孔11によって断面方向への移動が規制され、枠体5に対して固定される。
【0019】
[結合具の具体構造]
図2は図1の植物支持棚の交差部を示す斜視図、図3は図2の交差部の背面図、図4は図2の交差部の正面図、図5は図2の交差部の側面図である。
【0020】
前記結合具23は、図2〜図5のように、保持部材の一方であるベース部材25と、保持部材の他方である雄側締結部材としての一対のUボルト27,27とを備えている。
【0021】
前記ベース部材25は、例えばステンレスやアルミ等の金属板からなり、一側から他側にかけて縦パイプ13の軸方向に沿った屈曲部としての凹部29を有している。凹部29は、ベース部材25をプレス等によって外面側に膨出するように屈曲している。凹部29の断面形状は、縦パイプ13の外周部31の断面形状に沿ったものとなっている。本実施例においては、凹部29の内面33が、縦パイプ13とほぼ同一の曲率を有した半円弧状の円形状に形成されている。すなわち、凹部29は、縦パイプ13の外周部31の一部に嵌合し、その外周部断面方向に係合するようになっている。従って、嵌合状態では、縦パイプ13の外周部31の一部が凹部29の開口部35から突出するようになっている。
【0022】
前記ベース部材25は、凹部29の開口縁に沿ったフランジ部37,39を有している。フランジ部37,39は、それぞれ前記ベース部材25の一側及び他側に貫通孔41,41及び貫通孔43,43が設けられている。
【0023】
前記Uボルト27は、例えば鉄やステンレス等の金属製の線状材からなっている。Uボルト27は、線状材の中間部45が横パイプ15の曲率に合わせて半円弧状に折り曲げ形成されている。従って、中間部45の形状は、横パイプ15の外周部45の断面形状に沿ったものとなっている。本実施例においては、Uボルト27の中間部45が横パイプ15の外周部45とほぼ同一の曲率を有した円形状に形成されている。すなわち、Uボルト27の中間部45は、横パイプ15の外周部45の一部に嵌合し、その外周分断面方向に係合する屈曲部を構成している。
【0024】
前記Uボルト27の両端部49は、前記中間部45の半円弧形状によって同方向に向いている。両端部49は相互間に隙間を有して対向し、該隙間の寸法は前記各フランジ部37の貫通孔41,41間及び貫通孔43,43間の寸法とほぼ同一となっている。そして、Uボルト27の両端部49は、締結用の雄ねじ部51を備え、前記フランジ部37の貫通孔41,41又は貫通孔43,43に挿通し雌側締結部材としてのナット53を螺合できるようになっている。
【0025】
前記締結具23は、格子状に配置されたパイプ3の各交差部21において、ベース部材25とUボルト27とが縦、横パイプ13,15に嵌合した状態で締結結合されている。
【0026】
すなわち、ベース部材25は、交差部21の外側から凹部29が縦パイプ13の外周部31の一部に嵌合される。一方、Uボルト27は、縦パイプ13の断面方向両側において、交差部21の外側から中間部45が横パイプ15の外周部47の一部に嵌合される。
【0027】
そして、Uボルト27は、前記ベース部材25のフランジ部37の貫通孔41,41及び貫通孔43,43に挿通し、挿通した両端部49に対してナット53が螺合される。従って、ベース部材25とUボルト27とは、相互に締結結合される。
【0028】
このとき、交差部21の外側においては、ベース部材25の凹部29とUボルト27の中間部45が各パイプ13,15の外周部31,45にそれぞれ圧接している。また、交差部21の内側においては、ベース部材25の凹部29の開口部35から縦パイプ13の外周部31の一部が突出し、この突出した縦パイプ13の外周部31の一部と横パイプ15の外周部47とが圧接している。従って、両パイプ13,15は、ベース部材25とUボルト27との間で挟圧固定され結合される。
【0029】
この結合状態では、ベース部材25の凹部29は縦パイプ13の外周部断面方向に係合し、Uボルト27の中間部45は横パイプ15の外周部断面方向に係合している。
【0030】
従って、結合具23は、相互に交差する縦パイプ13及び横パイプ15の外周部断面方向へのずれが規制され、交差部21において両パイプ13,15を確実に結合することができる。
【0031】
一方、結合具23は、ナット53を緩めることによって、両パイプ13,15のベース部材25とUボルト27との間での挟持状態を解除することができる。この状態では、縦パイプ13及び横パイプ15がベース部材25及びUボルト27に対して軸方向へ相対移動可能となり、両パイプ13,15の何れか一方を軸方向へ引き抜くことができる。従って、締結具23では、パイプの交換や植物支持棚1の分解、再組み立て等のメンテナンスを容易に行わせることができる。
【0032】
しかも、締結具23では、上記のように外周部断面方向へのずれが規制されているため、縦パイプ13及び横パイプ15のいずれか一方を引き抜く際も、同他方に対するずれが防止される。従って、パイプのメンテナンス作業をより容易に行わせることができる。
【0033】
[実施例1の効果]
実施例1によれば、交差した縦、横パイプ13,15の外周部断面方向に屈曲して縦、横パイプ13,15の外周部31,47の一部に嵌合すると共に前記外周部断面方向へ係合したベース部材25及びUボルト27を、ナット51によって締結結合し前記ベース部材25及びUボルト27間で縦、横パイプ13,15を挟持固定することができる。
【0034】
従って、締結具23では、縦、横パイプ13,15を嵌合させたベース部材25及びUボルト27を締結するだけで、交差した縦、横パイプ13,15相互間を容易且つ迅速に結合することができる。結果として、植物支持棚1の組立を容易且つ迅速に行わせることができる。
【0035】
また、本実施例では、ナット53を緩めることによって、両パイプ13,15のベース部材25とUボルト27との間での挟持状態を解除し、両パイプ13,15の何れか一方を軸方向へ引き抜くことができる。従って、パイプの交換や植物支持棚1の分解、再組み立て等のメンテナンスを容易に行わせることができる。
【0036】
このため、パイプの腐食等に注意を払う必要が無く、パイプを比較的安価な鉄等によって形成することができ、結果として植物支持棚1を全体として安価なものとすることができる。
【0037】
しかも、締結具23では、上記のように外周部断面方向へのずれが規制されているため、両パイプ13,15のいずれか一方を引き抜く際も同他方のずれが防止される。従って、パイプのメンテナンス作業をより容易に行わせることができる。
【0038】
また、本実施例では、保持部材の他方としてUボルト27を用いているため、より容易且つ迅速に結合作業を行わせることができると共に構造を簡素化することができる。
【0039】
前記ベース部材25及びUボルト27の断面形状は、両パイプ13,15の外周部31,47の断面形状に沿ったものとなっているため、ベース部材25及びUボルト27を両パイプ13,15に対して確実に嵌合させることができ、パイプ13,15相互間の結合をより確実に行わせることができる。
【0040】
さらに、ベース部材25及びUボルト27の断面形状は、円形状であるため、ベース部材25及びUボルト27をパイプ13,15に対して、より確実に嵌合させることができる。
【0041】
さらに、本実施例の植物支持棚1では、縦パイプ13及び横パイプ15が枠体5に設けられた貫通孔11に挿通することによって断面方向への移動が規制されて格子状に配置されるため、縦パイプ13と横パイプ15とを結合するだけで、格子状パイプ3を枠体5に対して固定することができる。かかる点からも、植物支持棚1の組立を容易且つ迅速に行わせることができる。
【0042】
なお、上記実施例の植物支持棚1は、枠体5に対して格子状のパイプ3を取り付ける構造となっているが、枠体5を省略することも可能である。
【0043】
すなわち、上記実施例の結合具23は、相互に交差する縦パイプ13及び横パイプ15の外周部断面方向へのずれを規制することにより、両パイプ13,15の軸方向の変位を規制することができる。従って、枠体5を省略しても、交差部21の変位を確実に規制し、パイプ3の格子状態を確実に保持することができ、安定した植物支持棚とすることができる。
【0044】
この場合、ナット53を緩めることによって両パイプ13,15のベース部材25とUボルト27との間での挟持状態を解除し、両パイプ13,15の何れか一方を同他方の軸方向へ締結具23と共にスライドさせ、交差部21の位置を容易に変更することができる。
【0045】
これに対し、例えばパイプの交差部を断面方向に貫通する単一のボルトによって単に結合する場合は、枠体を省略すると、ボルトを支点としてパイプの一方が回転し同他方の軸方向への変位が許容されることになる。このため、パイプの交差部の変位が許容され、パイプの格子状態を保持することができなくなり、結果として植物支持棚が不安定となる。
【0046】
従って、枠体を省略することはできず、交差部の位置を変更することもできなくなる。
【0047】
[変形例]
異なる径を有するパイプ相互間を締結する場合は、パイプの径に応じてベース部材及びUボルトの何れか一方又は双方を変更することによって、容易に対応させることができる。
【0048】
図6は、本発明の実施例1に係る締結具の変形例を示す斜視図である。図7は、図6の締結具の側面図である。
【0049】
変形例では、図6,7のように、ベース部材25に代えて、凹部29Aが横パイプ15よりも大径の縦パイプ13に沿った断面形状に形成されたベース部材25Aが用いられている。
【0050】
図8は、本発明の実施例1に係る締結具の別の変形例を示す側面図である。
【0051】
別の変形例では、図8のように、Uボルト27に代えて、中間部45Aが縦パイプ13よりも大径の横パイプ15Aに沿った形状に形成されたUボルト27Aが用いられている。
【実施例2】
【0052】
図9は本発明の実施例2に係る締結具による結合状態を示す交差部の正面図、図10は図9の交差部の側面図である。なお、基本構成は、上記実施例1と同様であるため、対応する構成部分に同符号又は同符号にCを付して説明する。
【0053】
実施例2は、図9及び図10のように、断面四角形状の縦パイプ13C及び横パイプ15C相互間を結合するものである。実施例2の締結具23Cは、実施例1のベース部材25及びUボルト27に代えて、断面四角形状のベース部材25C及びUボルト27Cが用いられている。
【0054】
すなわち、前記ベース部材25Cは、凹部29Cの断面形状が縦パイプ13Cの外周部31Cの断面形状に沿った断面四角形状となっている。Uボルト27Cは、中間部45Cの側面形状が横パイプ15Cの外周部47Cの断面形状に沿った四角形状となっている。
【0055】
本実施例においても、上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、締結具23Cは、実施例1の円形断面の縦パイプ13及び横パイプ15に用いることも可能であり、汎用性を向上させることができる。
【実施例3】
【0056】
図11は本発明の実施例3に係る締結具による結合状態を示す交差部の正面図である。なお、基本構成は、上記実施例1と同様であるため、対応する構成部分に同符号又は同符号にDを付して説明する。
【0057】
実施例3は、図11のように、断面三角形状の縦パイプ13D及び横パイプ15D相互間を結合するものである。実施例3の締結具23Dは、実施例1のベース部材25及びUボルト27に代えて、断面三角形状のベース部材25D及びUボルト27Dが用いられている。
【0058】
すなわち、前記ベース部材25Dは、凹部29Dの断面形状が縦パイプ13Dの外周部31Dの断面形状に沿った断面四角形状となっている。Uボルト27Dは、中間部45Dの側面形状が横パイプ15Dの外周部47Dの断面形状に沿った四角形状となっている。
【0059】
本実施例においても、上記実施例1及び2と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例4】
【0060】
図12は本発明の実施例4に係る締結具による結合状態を示す背面図である。なお、なお、基本構成は、上記実施例1と同様であるため、対応する構成部分に同符号又は同符号にFを付して説明する。
【0061】
実施例4は、図12のように、直行ではなく斜めに交差する縦パイプ13及び横パイプ15相互間を結合するものである。実施例3の締結具23Fは、実施例1のベース部材25に代えて、一側から他側にかけて斜めに凹部29Fが設けられたベース部材25Fが用いられている。ベース部材25Fの背面視形状は、矩形形状となっている。なお、ベース部材の背面視形状は、図13のように、平行四辺形とすることも可能である。
【0062】
本実施例においても、上記実施例1同様の作用効果を奏することができるのに加え、斜めに交差するパイプ13,15を確実に結合することができる。
【0063】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の変更が可能である。例えば、ベース部材の凹部は、断面形状がパイプの断面形状に沿って形成されていたが、必ずしもパイプの断面形状に沿った形状としなくても良い。すなわち、ベース部材の凹部は、パイプと嵌合できればよく、円形状、四角形状、三角形状に以外の多角形状とすることも可能である。Uボルトの中間部の側面形状についても同様である。
【0064】
また、上記実施例では、保持部材の他方としてUボルトを用いていたが、例えば、保持部材の他方もベース部材とし、ベース部材相互間を締結部材としてのボルトナットによって締結結合する構成とすることも可能である。
【0065】
また、Uボルトに代えて、フック状の一端部にパイプを嵌合させ他端部をベース部材に結合するJ字状のボルト等を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】植物支持棚を示す斜視図である(実施例1)。
【図2】図1の植物支持棚の交差部を示す斜視図である(実施例1)。
【図3】図2の交差部の背面図である(実施例1)。
【図4】図2の交差部の正面図である(実施例1)。
【図5】図2の交差部の側面図である(実施例1)。
【図6】締結具の変形例を示す斜視図である(実施例1)。
【図7】図6の締結具の側面図である(実施例1)。
【図8】締結具の別の変形例を示す側面図である(実施例1)。
【図9】締結具による結合状態を示す交差部の正面図である(実施例2)。
【図10】図9の交差部の側面図である(実施例2)。
【図11】締結具による結合状態を示す交差部の正面図である(実施例3)。
【図12】締結具による結合状態を示す背面図である(実施例4)。
【図13】締結具の変形例を示す斜視図である(実施例4)。
【符号の説明】
【0067】
1 植物支持棚
3 パイプ(棒状部材)
13 縦パイプ(棒状部材)
15 横パイプ(棒状部材)
21 交差部
25 ベース部材(保持部材)
27 Uボルト(保持部材)
29 凹部
31,47 外周部
53 ナット(締結部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交差した棒状部材相互間を交差部で結合する棒状部材の結合装置であって、
前記棒状部材の外周部断面方向に屈曲した屈曲部により該棒状部材の外周部の一部にそれぞれ断面方向へ係合し軸方向へ相対移動可能な各棒状部材の各保持部材と、
前記保持部材相互を締結結合し各保持部材の屈曲部を各棒状部材の外周部にそれぞれ圧接させて前記両棒状部材を挟圧固定可能とする締結部材と、
からなることを特徴とする結合装置。
【請求項2】
請求項1記載の結合装置であって、
前記保持部材の一方は、前記一方の棒状部材の外周部軸方向に沿った板状のベース部材であり、
前記保持部材の他方は、前記一方の棒状部材の断面方向両側に配置され各端部が前記ベース部材に締結結合される屈曲した線状の雄側締結部材であり、
前記締結部材は、前記雄側締結部材を前記ベース部材へ締結結合する雌側締結部材である、
ことを特徴とする結合装置。
【請求項3】
請求項2記載の結合装置であって、
前記ベース部材の屈曲部は、前記一方の棒状部材の外周部の断面形状に沿った断面形状を備えた、
ことを特徴とする結合装置。
【請求項4】
請求項3記載の結合装置であって、
前記屈曲部の断面形状は、円形状、三角形状、四角形状の何れかの一部をなす、
ことを特徴とする結合装置。
【請求項5】
請求項2〜4の何れかに記載の結合装置であって、
前記雄側締結部材は、Uボルトであり、
前記雌側締結部材は、ナットである、
ことを特徴とする結合装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の結合装置を用いて棒状部材相互の結合を行うことを特徴とする植物支持棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−157294(P2008−157294A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−344124(P2006−344124)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(506423682)足利鉄工団地協同組合 (1)
【Fターム(参考)】